JPH0734477U - 鍵盤楽器 - Google Patents

鍵盤楽器

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JPH0734477U
JPH0734477U JP068463U JP6846393U JPH0734477U JP H0734477 U JPH0734477 U JP H0734477U JP 068463 U JP068463 U JP 068463U JP 6846393 U JP6846393 U JP 6846393U JP H0734477 U JPH0734477 U JP H0734477U
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    • G10C5/10Switching musical instruments to a keyboard, e.g. switching a piano mechanism or an electrophonic instrument to a keyboard; Switching musical instruments to a silent mode

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造が比較的簡単で、通常演奏時と非打弦演
奏時のいずれにおいても良好な鍵タッチ感と安定した打
弦動作を得る。 【構成】 センターレール2に回動自在な軸41を設
け、この軸41にレギュレチングアッセンブリ25をレ
バー47を介して配設する。弦1とハンマーアッセンブ
リ14との間にハンマーストッパ42を配設する。非打
弦演奏時に軸41を回動させてレギュレチングアッセン
ブリ25を下げ、ジャック10の脱進時期を早くする。
ハンマーストッパ42は軸41に連動して回動すること
によりフェルト71を実線位置から二点鎖線位置に移動
させ、このフェルト71でハンマー18が弦を打撃する
直前にハンマーアッセンブリ19の回動を阻止する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、アクション機構によって弦を打撃するアップライトピアノ、グラ ンドピアノ等の鍵盤楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】
鍵盤の押鍵操作に連動して動作するアクション機構によって弦を打撃するアッ プライトピアノ、グランドピアノ等の鍵盤楽器においては、演奏音量が大きいこ とから、演奏音量を選択的に小さくする弱音機構を備えている。この弱音機構は 、アップライトピアノの場合、ペダル操作によってマフラーフェルトを弦とハン マーとの間に選択的に介在させるかもしくはハンマーアッセンブリを初期位置に 係止するハンマーレールを弦側に移動させて弦とハンマーとの距離を短縮するこ とにより、ハンマーの弦に対する打撃力を弱め、演奏音の弱音化を図っている。 一方、グランドピアノにおいてはペダル操作によってアクション機構を鍵盤筬と 共に鍵盤の並設方向に移動させハンマーが打撃する弦の本数を減ずることで弱音 化を図っている。
【0003】 また、最近では上記した弱音機構に加えて打弦音を発生させないようにする消 音装置を備えた鍵盤楽器として、例えば米国特許第2,250,065号に記載 されたものが提案されている。この消音装置は、打弦音を発生させない非打弦演 奏時にハンマーアッセンブリを予め持ち上げておき、押鍵操作時にジャックがハ ンマーアッセンブリを突き上げないようにすることにより、ハンマーが弦を打撃 せず、言い換えれば演奏音を発生させない演奏(消音演奏)を実現できるように したものである。そして、このような消音装置を、自動演奏ピアノに用いられる キーセンサと共に鍵盤楽器に組み込んでおくと、消音しない通常演奏時(弱音演 奏時も含む)においては自然ピアノの演奏を楽しむことができ、非打弦演奏時に はキーセンサによって楽音制御回路を制御し電子音を発生させる電子ピアノの演 奏を楽しむことができる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の消音装置は非打弦演奏時に予めハンマーアッセ ンブリを持ち上げておくので、押鍵操作してもジャックがハンマーアッセンブリ を突き上げず、そのため通常演奏時の鍵タッチ感が得られないという欠点があっ た。
【0005】 そこで、このような問題点を解決する方法として、本出願人は非打弦演奏時に ハンマーが打弦する直前にハンマーアッセンブリの回動を阻止する手段と、レギ ュレチングアッセンブリを上下移動可能とし、非打弦演奏時にレギュレチングア ッセンブリをジャック小側に移動させてジャックがハンマーアッセンブリから脱 進する時期を通常演奏時より早める変更手段を備え、通常演奏と非打弦演奏を可 能にした鍵盤楽器を既に提案している(特願平4−200581号)。 しかしながら、このような鍵盤楽器においても、レギュレチングアッセンブリ を弾性変形可能なレギュレチングブラケットを介してセンターレールに取り付け 、非打弦演奏時にこのブラケットの弾性変形によってジャックの脱進時期を早め るようにしているので、押鍵操作に伴いジャック小がレギュレチングボタンを突 上げると、レギュレチングブラケットが弾性変形して打鍵力を吸収し、またその 弾撥力がジャックを介してハンマーアッセンブリに作用するため、アクション系 の剛性が従来のアクション機構に比べてやや低下し、特に強打鍵時に安定した打 弦動作が得られないという問題があった。 さらに、非打弦演奏時にワイヤによってレギュレチングレールを引き下げてい るため、ワイヤの張設作業が面倒であるばかりか、強打鍵時に切れ易いという問 題もあった。
【0006】 したがって、この考案は上記したような従来の問題点に鑑みてなされたもので 、その目的とするところは、構造が比較的簡単で、通常演奏時と非打弦演奏時の いずれにおいても良好な鍵タッチ感と安定した打弦動作を得ることができるよう にした鍵盤楽器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためこの考案は、弦を打撃するハンマーアッセンブリと、 鍵盤に連動して動作し前記ハンマーアッセンブリを突き上げるジャックと、セン ターレールに回動自在に配設された軸と、この軸に取り付けられ打弦動作時に前 記ジャックをハンマーアッセンブリから脱進させるレギュレチングアッセンブリ と、前記軸と連動して動作し通常演奏時においては前記ハンマーアッセンブリの 打弦動作を阻止せず、非打弦演奏時にハンマーが打弦する直前にハンマーアッセ ンブリの回動を阻止するハンマーストッパとを備え、前記軸は非打弦演奏時にお いて前記レギュレチングアッセンブリとジャック小との距離を狭め、ジャックの 脱進時期を通常演奏時より早めるものである。
【0008】
【作用】
この考案において、軸を回動させて通常演奏状態から非打弦演奏状態に切り替 えると、レギュレチングアッセンブリとジャック小との距離が狭まる。また、こ れに連動してハンマーストッパが動作し、ハンマーが弦を打撃する直前にハンマ ーアッセンブリの回動を阻止する位置に移動もしくは状態に切り替わる。したが って、押鍵操作に伴いジャックが上昇しレギュレチングボタンに当接すると、ジ ャックの脱進時期が早まる。ハンマーアッセンブリはジャックに突き上げられて 回動するが、ハンマーストッパに当たってそれ以上の回動を阻止されることによ り、弦を打撃せず、非打弦演奏を可能にする。
【0009】
【実施例】
以下、この考案を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明する。 図1はこの考案をアップライトピアノに適用した場合のアクション機構部の通 常演奏時の側断面図、図2は通常演奏時の要部拡大側断面図、図3は非打弦演奏 時の要部拡大側断面図である。これらの図において、各音高の弦1は上下端が不 図示のフレームにチューニングピンとフレームピンを介して係止され、所定の張 力をもって略垂直に張設されている。弦1の前方には全ての弦1に対して共通に 延在するセンターレール2が鍵3の後端部上方に位置して配設されており、この センターレール2に鍵盤3に連動して動作し対応する弦1を打撃するアクション 機構4と、ダンパー機構5が配設されている。
【0010】 前記アクション機構4は、前記センターレール2の下端に固定されたウイペン フレンジ6(図2,図3では省略)の下端に後端がピン7を介して上下方向に回 動自在に軸支された前後方向に長いウイペン8を備えている。ウイペン8は、遊 端(前端)側下面に一体的に設けられたウイペンヒール8Aが鍵盤3の後端部上 面に植設されたキャプスタン9上に載置されることによる通常略水平に保持され ている。また、ウイペン8の上面略中央にはジャック10が配設されている。ジ ャック10は側面視L字状に形成されて、その下端屈曲部が前記ウイペン8の上 面に突設されたジャックフレンジ11にピン12を介して前後方向に回動自在に 軸支されると共に、ジャックスプリング13によって図1時計方向の回動習性を 付与されており、上方に伸びる一腕10Aの上面110がハンマーアッセンブリ 14を構成するバット15の下面前端部に当接し、水平方向に伸びる他腕10B がジャック小を形成している。
【0011】 前記ハンマーアッセンブリ14は、前記センターレール2の肩部に固設された バットフレンジ16(図2,図3では省略)にセンターピン17を介して前後方 向に回動自在に配設された前記バット15と、このバット15の上面にハンマー シャンク19を介して配設されたハンマー18と、バット15の前面にキャッチ ャシャンク20を介して配設されたキャッチャ21と、バット15を復帰方向( 図1反時計方向)に付勢するバットスプリング22等からなり、通常ハンマーレ ール23にハンマーシャンク19がフェルト24を介して当接することで初期位 置に係止されている。鍵盤3の押鍵操作によってウイペン8がキャプスタン9に よって突き上げられ、ピン7を中心として時計方向に回動上昇すると、ジャック 10がバット15を下から突き上げてハンマーアッセンブリ14を時計方向に回 動させ、これによってハンマー18が押鍵操作された鍵盤3に対応する弦1を打 撃する。打弦動作時において、ジャック10はその上昇途中において、ジャック 小10Bがレギュレチングアッセンブリ25に当接してその上昇運動を阻止され ることにより、ジャックスプリング13に抗して反時計方向に回動され、これに よってジャック10の上端がバット14の下部から一時的に脱進する。この脱進 時期は、通常演奏時において、ハンマー18が弦1に2〜3mm程度まで接近し たときとされる。そして、ジャック10は、ハンマー18による打弦動作後鍵盤 3の復帰動作に伴うウイペン8の回動下降に連動して回動復帰することにより、 その上端が再びバット15の下部に入り込み、次の打弦動作を可能にする。
【0012】 前記ウイペン8の遊端側上面にはさらにバックチェックワイヤ26およびブラ イドルワイヤ27が図に示すように鍵盤3の前方側に所要角度傾斜して植設され ている。バックチェックワイヤ26の上端には打弦動作後弦1の反発力およびバ ットスプリング22の力により回動復帰するハンマーアッセンブリ14の前記キ ャッチャ21を弾性的に受け止めるバックチェック29が配設されている。前記 キャッチャ21とブライドルワイヤ27とはブライドルテープ30によって互い に連繋されており、これによってハンマーアッセンブリ14の回動復帰をウイペ ン8の回動復帰に追従させ、ハンマーアッセンブリ14の跳ね返り、弦1の2度 打ちを防止すると共に、ハンマーアッセンブリ14の初期位置への復帰を早める ようにしている。
【0013】 前記ダンパー機構5は、中間部が前記センターレール2の上面に配設されたダ ンパーレバーフレンジ33(図2,図3では省略)にピン34を介して前後方向 に回動自在に軸支され、かつダンパーレバースプリング35によって時計方向の 回動習性が付与されたダンパーレバー36と、このダンパーレバー36の上端に ダンパーワイヤ37を介して配設されたダンパー38等で構成されている。ダン パー38は通常前記ダンパーレバースプリング35のばね力によって弦1に圧接 されることにより、弦1の自由な振動を阻止しており、鍵盤3の押鍵操作時にウ イペン8の基端部上面に植設されたダンパースプーン39がダンパーレバー36 の下端部をダンパーレバースプリング35に抗して押圧、回動させることにより 、弦1から離間するよう構成されている。そして、このダンパー38の離間後、 ハンマー18が弦1を打撃することで、通常演奏を可能にしている。 なお、上記したアクション機構4およびダンパー機構5は、従来のアップライ トピアノのアクション機構、ダンパー機構と全く同様である。
【0014】 さて、この考案においては、上記した通常演奏時の鍵タッチ感を阻害しないで 打弦音を発生させない非打弦演奏を可能にする装置、すなわち消音装置40を備 えている。この消音装置40は、打弦動作時にジャック10をバット15の下部 から一時脱進させる前記レギュレチングアッセンブリ25を上下方向に移動可能 に保持する軸41と、この軸41の回動に連動して動作し、非打弦演奏時にハン マーアッセンブリ14の回動を打弦直前に阻止するハンマーストッパ42とで構 成されている。
【0015】 前記レギュレチングアッセンブリ25は、88鍵のアクション機構4を複数個 のアクション機構4にグループ化した各セクション毎に横断延設されたレギュレ チングレール43と、各アクション機構4のジャック10のジャック小10Bに 対応して前記レギュレチングレール43にレギュレチングスクリュウ44を介し て配設された複数個のレギュレチングボタン45と、レギュレチングレール43 を保持する複数個のレギュレチングブラケット46とで構成されており、このレ ギュレチングブラケット46の基端部が前記軸41に一体的に設けられたレバー 47に固定され、レギュレチングボタン45が前記ジャック小10Bの上方に位 置されている。レギュレチングブラケット46は、金属製で高い剛性を有してい る。ジャック小10Bとレギュレチングボタン54の距離dは図1,図2に示す 通常演奏時において3〜5mm程度に設定されており、図3に示す非打弦演奏時 にハンマー18が弦1に8〜15mm程度まで接近した際にジャック小10Bが バット15の下部から脱進する距離d’に変更される。この距離d’は1〜3m m程度とされる。なお、レギュレチングスクリュウ44を回動させると、レギュ レチングボタン45がレギュレチングスクリュウ44と一体に上下移動するため 、前記距離dを微調整することができ、この距離dを大きくすると、ジャック1 0の脱進時期が遅くなり、反対に小さくすると早くなる。
【0016】 なお、ジャック小10Bとレギュレチングボタン45との距離dは、各鍵毎に 異なり、厳密に調整されるが、この考案においてはレギュレチングレール43の 位置を軸41の回動によって変えるように構成しているので、距離dは全ての鍵 に対して同じだけ変わる。したがって、距離dの鍵間の差異は、発音時と消音時 で変化しない。例えば、レギュレチングレール43が2mm変位するとすると、 発音時と消音時で、A鍵の距離が5mmから3mmに変化し、B鍵が4.5mm から2.5mmする。したがって、A鍵とB鍵の差異は発音時も消音時も共に0 .5mmである。
【0017】 前記軸41は、全てのアクション機構4にわたって横断延設されるもので、前 記ハンマーレール2の前面下部に配設された側面視L字型のばね受け金具48と 、このばね受け部材48の前面に配設され止めねじ49によってばね受け部材4 8と共にハンマーレール2に共締め固定された軸受部材50とによって回動自在 に保持されている。前記レバー47は高い剛性を有してその中間部が前記軸41 に溶接、止めねじ等によって固定されており、下端部と前記ばね受け部材48の 前面下部間にはレバー47を介して軸41に時計方向の復帰習性を付与するばね 51が介在されている。このため、レバー47の上端部は通常、前記センターレ ール2の前面上部に突設された突部2Aの前面下部にフェルト52を介して圧接 されており、この状態において前記ジャック小10Bとレギュレチングボタン4 5の距離を通常演奏時の距離dに保持している。一方、軸41をばね51に抗し て反時計方向に回動させ、通常演奏状態から非打弦演奏状態に切り換えると、上 記した通りレギュレチングアッセンブリ25がレバー46の回動に伴い回動下降 してレギュレチングボタン45をジャック小10Bに近づけるため、前記距離d が小さくなり、図3に示すd’となる。この時の軸41の回動は、図3に示すよ うにレバー46の背面下部がばね受け部材48の底板部48aの前端面に当接す ることで制限され、これによって所望の距離d’を得ることができる。軸41を 回動させる手段としては、何でもよく、例えば鍵盤3が配設されている棚板60 (図1)の下面に適宜なレバーを設け、このレバーを手動操作して軸41を回動 させたり、また楽器本体の前面下部にペダルを設け、このペダルの踏込操作によ って軸41を回動させたり、あるいはまた駆動モータによって軸41を回動させ るようにしてもよい。 なお、図2および図3において、62,63,64はフェルトである。
【0018】 図1において、前記ハンマーストッパ42は、前記ハンマーアッセンブリ14 と弦1との間に全ての弦1にわたって共通に延在するよう横断延設され両端部が 回動自在に軸支された略水平な軸70と、この軸70の一部周面に固着されたク ッション71とからなり、通常演奏状態から非打弦演奏状態(もしくはこの逆) に切り換える際、軸70が前記軸41と連動して回動されるように構成されてい る。この場合、軸70は通常演奏状態において、クッション71が図1実線で示 すように下方を指向する回動位置に保持されており、非打弦演奏状態に切り換え られると、図1二点鎖線で示すように時計方向に略90°回動され、クッション 71をハンマーシャンク19と対向させる。軸41と70の連動は、レバーもし くはペダルで軸41を回動させる場合、その回動をギヤ等の適宜な回転伝達機構 を介して軸70に伝達するか、あるいはレバーもしくはペダルの操作時に駆動モ ータを駆動し、このモータによって軸70を回動させるようにするなど、種々の 方法が可能である。
【0019】 次に、上記構成において非打弦演奏時の動作について説明する。 軸41を反時計方向所定角度回動させてレギュレチングアッセンブリ25を下 げ、ジャック小10Bとレギュレチングボタン45の距離をdからd’に変更す る。また、軸41の回動に連動して軸70が時計方向に回動してフェルト71を ハンマーシャンク19に対向させる。これによって通常演奏状態から非打弦演奏 状態に切り換わる。この状態で鍵盤3を押鍵操作するとキャプスタン9がウイペ ン8を時計方向に上昇回動させるため、ジャック10もウイペン8と一体に上昇 し、バット15を突き上げることでハンマーアッセンブリ14を時計方向に回動 させる。この時、ジャック小10Bとレギュレチングボタン28の距離d’は通 常演奏時の距離dより小さく設定されているので、ジャック小10Bが通常演奏 時よりもレギュレチングボタン45に早く当接して上昇を阻止され、反時計方向 に回動されることでバット15の下部から脱進する。この脱進時期は、非打弦演 奏時において、ハンマー18が弦1に上記した通り8〜15mm程度まで接近し たときとされる。したがって、この時のハンマーアッセンブリ14に伝達される 鍵盤3の押鍵操作力は、通常演奏時よりも小さい。ジャック10の上昇移動に伴 いバット15が突き上げられると、ハンマーアッセンブリ14は時計方向に回動 飛翔して弦1を打撃しようとする。しかし、ハンマー18が弦1を打撃する直前 にハンマーシャンク19がハンマーストッパ42のフェルト71に当接して回動 を阻止されるため、ハンマーアッセンブリ14は、弦1を打撃することなく跳ね 返され、初期位置に回動復帰する。また、ジャック10も上記した通りウイペン 8に連動して下降し、上端面がバット15の下部に再び入り込み、初期位置に復 帰する。この結果、打弦音を発しない非打弦演奏を行うことができる。
【0020】 かくして、このような構成からなる鍵盤楽器においては、レギュレチングアッ センブリ25を剛性の高いブラケット46およびレバー47を介して軸41に配 設しているので、強打鍵時においてもアクション系の剛性が低下するといった虞 れが少なく、良好な鍵タッチ感と安定した打弦動作による通常演奏と非打弦演奏 を実現することができる。
【0021】 この場合、非打弦演奏状態において、鍵盤3にキーセンサを予め配設しておき 、このキーセンサの動作によって楽音制御回路を制御し電子音源から電子音を発 生させるようにすると、ピアノのタッチ感を損なうことなく電子ピアノとして用 いることができ、またこの時の電子音をヘッドホンで聞いたり、スピーカから小 さな音量で発音させると、日中、夜間を問わず近隣居住者への騒音公害となるこ とがない。また、この考案においては部品点数が少なく、組立調整作業も容易で ある。
【0022】 なお、上記実施例はレギュレチングアッセンブリ25を剛性の高いレバー47 を介して軸41に配設したが、軸41の回動を規制するストッパを設けると共に 軸41に時計方向の回動習性を付与するばねを軸41に直接設けるようにした場 合はレバー47を必ずしも必要とせず、直接軸41にレギュレチングアッセンブ リ25を配設してもよい。 また、上記実施例はハンマーストッパ42を弦1とハンマーアッセンブリ14 との間に配設し、ハンマーシャンク19を非打弦演奏時に受け止めるように構成 したが、この考案はこれに限らず、ハンマーレール23の下方に配設し、キャッ チャシャンク20もしくはキャッチャ21を受け止めるようにする等でもよい。 また、上記実施例は軸41を88鍵全てに対して共通に延設される1本の軸で 構成したが、低,中,高音用等に分割形成された複数本の軸で構成し、これらを 一体に同方向に同一角度回動させるようにしてもよい。 さらにまた、本考案はアップライトピアノに適用した場合について説明したが 、グランドピアノにも適用実施し得ることは勿論である。
【0023】
【考案の効果】
以上説明したようにこの考案に係る鍵盤楽器は、回動自在な軸によってレギュ レチングアッセンブリを上下動可能とし、この軸の回動によって通常演奏時と非 打弦演奏時におけるレギュレチングボタンとジャック小との距離を変更し、これ によってジャックがハンマーアッセンブリから脱進する時期を変更すると共に、 非打弦演奏時にハンマーストッパによってハンマーアッセンブリの回動をその打 弦直前に阻止するように構成したので、アクション系の剛性を損なうことがなく 、良好な鍵タッチ感で通常演奏と打弦音を発生させない非打弦演奏とを楽しむこ とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案をアップライトピアノに適用した場合
のアクション機構部の通常演奏時の側断面図である。
【図2】通常演奏時の要部拡大側断面図である。
【図3】非打弦演奏時の要部拡大側断面図である。
【符号の説明】
1 弦 2 センターレール 3 鍵盤 4 アクション機構 5 ダンパー機構 10 ジャック 10B ジャック小 14 ハンマーアッセンブリ 15 バット 18 ハンマー 19 ハンマーシャンク 25 レギュレチングアッセンブリ 40 消音装置 41 軸 42 ハンマーストッパ 43 レギュレチングレール 45 レギュレチングボタン 70 軸

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弦を打撃するハンマーアッセンブリと、
    鍵盤に連動して動作し前記ハンマーアッセンブリを突き
    上げるジャックと、センターレールに回動自在に配設さ
    れた軸と、この軸に取り付けられ打弦動作時に前記ジャ
    ックをハンマーアッセンブリから脱進させるレギュレチ
    ングアッセンブリと、前記軸と連動して動作し通常演奏
    時においては前記ハンマーアッセンブリの打弦動作を阻
    止せず、非打弦演奏時にハンマーが打弦する直前にハン
    マーアッセンブリの回動を阻止するハンマーストッパと
    を備え、前記軸は非打弦演奏時において前記レギュレチ
    ングアッセンブリとジャック小との距離を狭め、ジャッ
    クの脱進時期を通常演奏時より早めることを特徴とする
    鍵盤楽器。
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