JP2001331172A - 鍵盤楽器のジャック脱進調整装置、鍵盤楽器の消音装置および鍵盤楽器 - Google Patents

鍵盤楽器のジャック脱進調整装置、鍵盤楽器の消音装置および鍵盤楽器

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JP2001331172A JP2000148717A JP2000148717A JP2001331172A JP 2001331172 A JP2001331172 A JP 2001331172A JP 2000148717 A JP2000148717 A JP 2000148717A JP 2000148717 A JP2000148717 A JP 2000148717A JP 2001331172 A JP2001331172 A JP 2001331172A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 煩雑な作業を行うことなく、より正確な脱進
等の調整作業を行う。 【解決手段】 このグランドピアノは、押鍵動作時にジ
ャック12と当接する通常のレギュレーチングボタン2
3に加え、消音演奏時にジャック12と当接するレギュ
レーチングバー223を有している。レギュレーチング
バー223は、このグランドピアノのアクション機構よ
りも演奏者側(図の右側)に、演奏者側に向けて配置さ
れたレギュレーチングスクリューの先端部170bを回
転操作してレギュレーチングバー223の位置を調整で
きるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鍵盤楽器のジャッ
ク脱進調整装置、鍵盤楽器の消音装置および鍵盤楽器に
関する。
【0002】
【従来の技術】ピアノ等の鍵盤楽器においては、通常の
演奏と押鍵しても打弦しない消音演奏とを切換可能にし
たものがある。このような鍵盤楽器の消音演奏時におい
ては、押鍵に応動して回動したハンマが弦に当たる直前
にハンマシャンクをストッパに当接させて打弦音の発生
を抑止すると共に、鍵等の動作をセンサで検知し、押鍵
に対応した音高及び強弱でなる楽音を電子的に発生させ
るようになっている。
【0003】ところで、上述した消音演奏可能な鍵盤楽
器においては、単にストッパを配置しただけでは、鍵盤
楽器の演奏不能状態を招くことがある。これは通常のピ
アノでは、接近(鍵を非常に低速で押し下げた場合のハ
ンマーと弦との最小距離)が2mm程度であり、この値に
接近を設定して消音演奏状態で押鍵すると、ジャックが
ハンマローラから脱進する前にハンマシャンクがストッ
パに当接することとなり、ハンマシャンクがジャックと
ストッパとの間に挟み込まれることがあるからである。
これを防止するためには、ジャックがハンマローラから
脱進するタイミングを早くして接近を大きくする場合も
ある。しかし、このように、鍵盤楽器の演奏不能状態を
避けるためにハンマローラからジャックが脱進するタイ
ミングを早くすると、通常演奏時の鍵盤のタッチ感が変
化してしまう。
【0004】そこで、図8に示すように、通常のレギュ
レーチングボタン1に加えて、ジャック2におけるレギ
ュレーチングボタン1と当接する先端部2aよりも回動
中心側の突起2bに当接する第2のレギュレーチングボ
タン3を設け、これらの2種類のレギュレーチングボタ
ンを使い分けることにより、レギュレーチングボタン当
接後のジャック2の脱進速度を変えてハンマ4の接近位
置を拡大する鍵盤楽器が提案されている。この鍵盤楽器
では、脱進開始タイミングを変更することなく、接近位
置を拡大できるので、消音演奏時における鍵盤の鍵タッ
チ感を大きく損なうことがない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図8に示す
ようにレギュレーチングボタン1に加えて第2のレギュ
レーチングボタン3を備えた鍵盤楽器においても、接近
の調整を行う必要がある。このような調整作業を行う場
合には、第2のレギュレーチングボタン3の位置をスク
リュー3aの軸方向に適宜移動させて第2のレギュレー
チングボタン3とジャック2の突起2bとの当接位置を
調整することになる。図8に示す鍵盤楽器では、このよ
うな第2のレギュレーチングボタン3の位置調整は、第
2のレギュレーチングボタン3の上方に配置されたスク
リュー3aを用いて行われていた。具体的には、スクリ
ュー3aが回転操作されると、その操作量に応じて第2
のレギュレーチングボタン3が図中矢印で示す方向に移
動させられるようになっており、作業者は第2のレギュ
レーチングボタン3が所望量移動させられるようにスク
リュー3aの回転操作を行う。
【0006】しかしながら、上記のようにハンマアクシ
ョン機構を構成する各部品の間の位置に設けられたスク
リュー3aを操作する場合には、鍵盤アクション機構を
一旦ピアノ本体から取り出す必要がある。また、より正
確な調整作業を行うには、実際に押鍵してハンマアクシ
ョン機構を作動させることにより接近の寸法等のチェッ
クを行うことが要求される。この場合には、鍵盤アクシ
ョン機構をピアノ本体に戻し入れて押鍵する必要があ
り、このチェック結果が良好でなかった場合には、再度
鍵盤アクション機構を取り出してスクリュー3aを操作
するといった作業が必要となる。したがって、作業が繁
雑になるとともに、多大な作業時間を要することにな
る。
【0007】本発明は、上記の事情を考慮してなされた
ものであり、煩雑な作業を行うことなく、より正確な調
整作業を行うことが可能なジャック脱進調整装置、鍵盤
楽器の消音装置および鍵盤楽器を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項1に記載のジャック脱進調整装置
は、鍵と、当該鍵の動作に応じて移動するジャックおよ
び移動する前記ジャックの一部に当接して当該ジャック
の移動方向を変えるレギュレーチング部材を有する打弦
アクション機構とを備える鍵盤楽器において、前記ジャ
ックが移動方向を変えるタイミングを調整する装置であ
って、前記レギュレーチング部材を移動させて前記ジャ
ックの一部との当接タイミングを調節する調節機構と、
前記調節機構を動作させるために、調整者により操作さ
れる調節機構操作部材とを備え、前記調節機構操作部材
の操作部分は、前記打弦アクション機構よりも当該鍵盤
楽器の演奏者側の位置に、演奏者側に向けて配設されて
いることを特徴としている。
【0009】また、請求項2に記載の鍵盤楽器の消音装
置は、鍵と、当該鍵の動作に応じて移動するジャックお
よび移動する前記ジャックの一部に当接して当該ジャッ
クの移動方向を変えるレギュレーチング部材を有する打
弦アクション機構とを備える鍵盤楽器の消音装置であっ
て、前記打弦アクション機構による打弦を阻止する位置
と、当該阻止する位置から待避した位置との間に移動可
能に設けられるストッパ手段と、前記ストッパ手段が前
記阻止する位置に配置された場合に、移動する前記ジャ
ックにおける前記レギュレーチング部材が当接する位置
と異なる位置に当接して前記ジャックの回動速度を変え
る第2レギュレーチング部材と、前記第2レギュレーチ
ング部材を移動させて前記ジャックとの当接タイミング
を調節する調節機構と、前記調節機構を動作させるため
に、調整者により操作される調節機構操作部材とを備
え、前記調節機構操作部材の操作部分は、前記打弦アク
ション機構よりも当該鍵盤楽器の演奏者側の位置に、演
奏者側に向けて配設されていることを特徴としている。
【0010】また、請求項3に記載の鍵盤楽器の消音装
置は、請求項2に記載の鍵盤楽器の消音装置において、
前記第2レギュレーチング部材を前記ジャックに当接す
る位置と、当接しない位置との間で駆動する駆動機構を
備え、前記駆動機構は、回動軸と、一端が当該回動軸に
取り付けられ、当該回動軸を回動させる駆動部材とを有
し、前記回動軸には、前記第2レギュレーチング部材を
保持するアーム部材が取り付けられており、当該アーム
部材を前記回動軸に伴って回動させることにより、前記
ジャックに当接する位置と、当接しない位置との間で変
位させ、前記調節機構は、前記回動軸への前記アーム部
材の取付位置を変更することにより当該アーム部材に保
持される前記第2レギュレーチング部材の位置を移動さ
せることを特徴としている。
【0011】また、請求項4に記載の鍵盤楽器の消音装
置は、請求項3に記載の鍵盤楽器の消音装置において、
前記調節機構は、前記アーム部材に対して回動自在に連
結される回動部材と、前記駆動機構の回動軸に固定され
る固定部材とを有し、前記調節機構操作部材の操作量に
応じて前記回動部材の回動端が前記固定部材に対して移
動するようにし、当該回動端の移動により前記アーム部
材を移動させて前記回動軸に対する前記アーム部材の取
付位置が移動するようにしたことを特徴としている。
【0012】また、請求項5に記載の鍵盤楽器の消音装
置は、請求項4に記載の鍵盤楽器の消音装置において、
前記調節機構操作部材は、前記固定部材に螺合されるネ
ジ部材であって、一端が前記回動部材の回動端に連結さ
れ、他端が前記打弦アクション機構よりも当該鍵盤楽器
の演奏者側の位置に演奏者側に向けて配設されるネジ部
材であり、当該ネジ部材の他端を回転操作することによ
り、前記固定部材に対する前記ネジ部材の螺合位置を変
動させ、これにより前記ネジ部材に連結される前記回動
端を前記固定部材に対して移動させるようにしたことを
特徴としている。
【0013】また、請求項6に記載の鍵盤楽器は、鍵
と、当該鍵の動作に応じて移動するジャックおよび移動
する前記ジャックの一部に当接して当該ジャックの移動
方向を変えるレギュレーチング部材を有する打弦アクシ
ョン機構とを備える鍵盤楽器であって、移動する前記ジ
ャックにおける前記レギュレーチング部材が当接する位
置と異なる位置に当接して前記ジャックの回動速度を変
える第2レギュレーチング部材と、前記第2レギュレー
チング部材を移動させて前記ジャックとの当接タイミン
グを調節する調節機構と、前記調節機構を動作させるた
めに、調整者により操作される調節機構操作部材とを備
え、前記調節機構操作部材の操作部分は、前記打弦アク
ション機構よりも当該鍵盤楽器の演奏者側の位置に、演
奏者側に向けて配設されているを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。 A.グランドピアノのアクション機構 まず、図1は本発明の第1実施形態に係る消音装置を備
えたグランドピアノの1つの鍵の動作に応じて駆動され
るアクション機構を示す側断面図である。ここで、同図
に示すように、このアクション機構(打弦アクション機
構)は、鍵10と、この鍵10の動作により駆動される
ウイペン11と、このウイペン11の動作により駆動さ
れるジャック12と、このジャック12により駆動され
て弦Sを打撃するハンマアセンブリ13とを備えてい
る。そして押鍵により鍵10の後端側(図の左端側)が
上昇し、そこに固定されたキャプスタン14がウイペン
11を押し上げるようになっている。
【0015】鍵10は、バランスピン105によって回
動自在に支持されており、このような鍵10の複数が図
の紙面垂直方向である左右方向に並設され鍵盤が構成さ
れる。演奏者により鍵10の前端部(図の右側)が押下
されると、鍵10はバランスピン105を支点として図
中時計回りの方向に回動するようになっている。さら
に、鍵10の後端部には、バックチェックが設けられて
いる。符号15は、サポートレールであり、サポートレ
ール15の端部(図の左端部)には、ウイペン11の左
端部が回動自在に支持されている。ウイペン11の自由
端(図の右端)には、略L字形状のジャック12がその
屈曲部分近傍で回動自在に取り付けられている。ここで
ジャック12は、斜め上方に向けて延在するジャック大
12Aと、このジャック大12Aに対してほぼ直交する
ジャック小12Bとから構成されている。本実施形態で
は、後述する通常演奏時にレギュレーチングボタン23
と当接する先端突起12Baと、先端突起12Baより
もジャック回転中心側に設けられ、消音演奏時にレギュ
レーチングバー223と当接する突起12Bbとがジャ
ック小12Bに設けられている。
【0016】また、ウイペン11の中央部には、支柱1
6が取り付けられ、支柱16の上端部にはレペティショ
ンレバー17の中間部が回転自在に取り付けられてい
る。レペティションレバー17の右端部には、上下方向
に向けて貫通する長孔17Aが形成され、長孔17Aに
は、ジャック大12Aの上端部が挿入されている。
【0017】符号18は、鍵盤の配列方向に亘って延在
するシャンクレールであり、シャンクレール18には、
ハンマアセンブリ13の基部を構成するハンマフレンジ
19が固定されている。ハンマフレンジ19の左端部に
は、先端部にハンマヘッド20が固定されたハンマシャ
ンク21が上下方向に回動自在に取り付けられている。
ハンマシャンク21の基端部下面には、ローラー22が
取り付けられている。ローラー22の下面は、レペティ
ションレバー17の長孔17Aに挿入されたジャック大
12Aの上端面と僅かな隙間を持った状態でレペティシ
ョンレバー17の上面に当接させられている。
【0018】シャンクレール18には、複数の鍵10の
配列方向に亘って延在するレギュレーチングレール11
9が支持されている。レギュレーチングレール119の
下部には、ジャック12に対応してレギュレーチングボ
タン23が設けられている。
【0019】上述した構成は、ジャック小12Bが突起
12Bbを有している以外は、従来知られたグランドピ
アノと同様であり、以下、このようなグランドピアノに
搭載される消音装置について説明する。
【0020】B.消音装置 本実施形態に係る消音装置は、ストッパ機構30と、レ
ギュレーチングバー(第2レギュレーチング部材)22
3と、レギュレーチングバー223を後述する消音演奏
時の位置と、通常演奏時の位置との間で移動させる駆動
機構300と、レギュレーチングバー223の位置を調
節するための調節機構305とを備えている。
【0021】B−1.ストッパ機構 ストッパ機構30は、鍵10の配列方向を軸方向とする
軸33Aを有しており、この軸33Aにハンマストッパ
33が固着されている。また、ハンマストッパ33の右
側面には、ハンマシャンク21が当接する緩衝材33B
が取り付けられている。ここで、軸33Aは、所定角度
範囲で回転可能になされている。
【0022】この構成の下、図1に示す状態から軸33
Aが回動させられると、図2に示すように、ハンマスト
ッパ33が回動し、緩衝材33Bがハンマシャンク21
の移動範囲に位置するようになされている。この状態
で、鍵10が押下された場合、図2中2点鎖線で示すよ
うに、ハンマヘッド20が弦Sを打撃する前にハンマス
トッパ33によりハンマシャンク21の回動が阻止され
るようになっている。このような位置にハンマストッパ
33が配置されている状態が、鍵10を押下操作しても
弦Sがハンマヘッド20に打撃されない状態、いわゆる
消音演奏状態である。
【0023】一方、ハンマストッパ33が図1に示す位
置に配置されている場合には、図1中2点鎖線で示すよ
うに、ハンマヘッド20の回動が阻止されずに弦Sが打
撃されるようになっている。このような位置にハンマス
トッパ33が配置されている状態が、鍵10の押下操作
に応じて弦Sが打撃される状態、いわゆる通常演奏状態
である。ここで、軸33Aを駆動する駆動機構としては
ワイヤやモータ等の公知の機構を用いることができる。
【0024】B−2.レギュレーチングバー 図1〜図3に示すように、レギュレーチングバー223
は、グランドピアノの左右方向(図1および図2の紙面
垂直方向)に延在する部材であり、その下面には消音演
奏時にジャック小12Bの突起12Bbと当接するレギ
ュレーチンググロス223aが設けられている。ここ
で、レギュレーチングバー223は、グランドピアノ全
体に延在するものであってもよいし、音域毎に複数設け
るようにしてもよい。例えば、低音域、中音域および高
音域毎にそれぞれ2つのレギュレーチングバー223、
つまり合計6つのレギュレーチングバー223を設ける
ようにしてもよく、レギュレーチングバー223を設け
る数は任意である。
【0025】B−3.駆動機構 このようなレギュレーチングバー223は、駆動機構3
00によって通常演奏時の位置(図1参照)と消音演奏
時の位置(図2参照)との間を移動させられられるよう
になっている。駆動機構300は、グランドピアノの左
右方向である鍵10の配列方向に延在するレギュレーチ
ングロッド(回動軸)150を有している。レギュレー
チングロッド150は、シャンクレール18にネジ15
3により固定されたロッド支持部154によって回転自
在に支持されている。図3ではレギュレーチングロッド
150の両端を支持する構造となっているが、これに限
らず、レギュレーチングロッド150の中間部分の1ま
たは複数箇所にロッド支持部154を設けて支持するよ
うにしてもよい。
【0026】レギュレーチングロッド150の一端に
は、レギュレーチングロッドレバー151の上端が取り
付けられている。図1および図2に示すように、レギュ
レーチングロッドレバー151の下端は、リンク部材1
52の一端と回転自在に結合されている。このリンク部
材152が図示せぬ駆動機構により図1および図2の略
左右方向であるグランドピアノの前後方向に移動させら
れることにより、レギュレーチングロッドレバー151
が回動させられると、これの上端に取り付けられたレギ
ュレーチングロッド150がその位置において回転させ
られるようになっている。
【0027】レギュレーチングロッド150の複数箇所
(図3では両端の2箇所)には、後述する調節機構30
5を介してレギュレーチングバーブラケット(アーム部
材)161の一端が回転自在に取り付けられている。レ
ギュレーチングバーブラケット161は、レギュレーチ
ングロッド150が挿入結合される結合部161aと、
結合部161aからアクション機構側である図1および
図2の左側に延びるアーム部161bと、アーム部16
1bの先端から下方側に延び、その下端部にレギュレー
チングバー223を保持する保持部161cとから構成
されている。このようなレギュレーチングバーブラケッ
ト161は、レギュレーチングロッド150の回転に伴
ってレギュレーチングロッド150を中心として回動さ
せられるようになっている。
【0028】この構成の下、図1に示す通常演奏状態か
らレギュレーチングロッド150が図1中反時計回りに
回転すると、これに伴ってレギュレーチングバーブラケ
ット161が反時計回りに回動させられる。このような
レギュレーチングバーブラケット161の回動により通
常演奏状態よりもレギュレーチングバー223が下方側
に位置する消音演奏状態となる(図2参照)。このよう
な位置にレギュレーチングバー223が配置されている
場合には、鍵10の押下操作に応じて運動するジャック
12の突起12Bbがレギュレーチングバー223に当
接するようになっている。本実施形態では、このような
消音演奏状態において、ジャック小12Bの突起12B
bが当接するタイミングとジャック小12Bの先端突起
12Baがレギュレーチングボタン23に当接するタイ
ミングとが同時であるように設定している。
【0029】一方、図2に示す消音演奏状態からレギュ
レーチングロッド150が図2中時計回りに回転する
と、これに伴ってレギュレーチングバーブラケット16
1が時計回りに回動させられる。このようなレギュレー
チングバーブラケット161の回動によりレギュレーチ
ングバー223は上方に移動させられ、鍵10の押下操
作によるジャック12の移動範囲から待避した位置に配
置される(図1参照)。
【0030】B−4.調節機構 次に、上述したように通常演奏状態と消音演奏状態の位
置との間で移動可能なレギュレーチングバー223の位
置を調節することが可能な調節機構(脱進タイミング調
整装置)305について図4および図5を参照しながら
説明する。図4および図5に示すように、調節機構30
5は、上述したレギュレーチングロッド150へのレギ
ュレーチングバーブラケット161の取付位置を調整す
ることによりレギュレーチングバーブラケット161に
保持されるレギュレーチングバー223の位置調整を行
う機構であり、回動部材160と、固定部180と、レ
ギュレーチングスクリュー(調節機構操作部材)170
とを有している。
【0031】回動部材160は、レギュレーチングバー
ブラケット161と結合されている。ここで、回動部材
160は、結合部161aの下部の支点160bを中心
として回転自在に結合されており、両者は支点160b
を中心として互いに相対回転が可能になされている。回
動部材160は、その演奏者側(図4中右側)の一端部
が結合部161aに結合されており、他端側にはレギュ
レーチングロッド150の軸方向に屈曲して延在する屈
曲部160cが形成されている。屈曲部160cには、
後述するレギュレーチングスクリュー(操作部材)17
0が挿通させられる挿通部160dが形成されている。
【0032】固定部180は、レギュレーチングバーブ
ラケット161に形成された挿通孔161dと連通する
挿通孔180aが形成されており、レギュレーチングロ
ッド150は挿通孔161dおよび挿通孔180aを挿
通させられるようになっている。ここで、挿通孔161
dの内周面にはレギュレーチングバーブラケットブッシ
ンググロス161eが接着されており、レギュレーチン
グロッド150はこのレギュレーチングバーブラケット
ブッシンググロス161eに対して固着されていない。
すなわち、レギュレーチングバーブラケット161はレ
ギュレーチングロッド150に対して回転可能になされ
ている。これに対し、固定部180は、挿通孔180a
を挿通させられるレギュレーチングロッド150に対し
てネジ180bによって取付固定されており、レギュレ
ーチングロッド150に対する相対回転ができないよう
になされている。
【0033】固定部180は、その演奏者側の面180
cが上述した挿通孔180aの部分から下方側に延在し
ており、その下端側にはレギュレーチングスクリュー1
70が螺合されるネジ孔180dが形成されている。
【0034】レギュレーチングスクリュー170は、そ
の皿部170aが演奏者と反対側に、先端部170bが
演奏者側となるように上述した挿通部160dにパンチ
ンググロス170eを介して挿通させられるとともに、
螺旋状の溝が形成された先端側がネジ孔180dに螺合
されている。図6に示すように、レギュレーチングスク
リュー170が挿通・螺合された状態で、屈曲部160
cと皿部170aとを覆うようにレギュレーチングスク
リューキャップ170cが嵌め込まれている。これによ
り、屈曲部160cはレギュレーチングスクリュー17
0の皿部170aと結合され、皿部170aの移動に伴
って屈曲部160cが移動するようになっている。すな
わち、固定部180の面180cから突出したレギュレ
ーチングスクリュー170の先端部170bを調整者が
回転操作することにより、レギュレーチングスクリュー
170がその軸方向に移動させられ、この移動に伴って
屈曲部160cが移動させられるようになっているので
ある。このように屈曲部160cを移動させることによ
り、レギュレーチングバー223の位置調節を行うこと
ができるが、これについては後述する。
【0035】C.演奏時の動作 次に、上記構成の消音装置を備えたグランドピアノの演
奏時の動作について説明する。
【0036】C−1.通常演奏 まず、通常の演奏を行う場合には、図1に示すように、
ストッパ機構30はハンマシャンク21の移動範囲から
待避した位置に配置され、レギュレーチングバー223
は、ジャック小12Bの移動範囲から待避した位置に配
置される。
【0037】この状態で、鍵10が押下されると、鍵1
0に取り付けられたキャプスタン14がウイペン11を
突き上げ、ウイペン11を反時計回りに回動させる。こ
れに伴い、このウイペン11の自由端に回動自在に取り
付けられたジャック12のジャック大12Aがローラー
22を突き上げ、ハンマシャンク21を時計回りの方向
へ回動させる。この後、ジャック小12Bの先端突起1
2Baがレギュレーチングボタン23に当接すると、ジ
ャック大12Aが時計方向に回転してハンマシャンク2
1に取り付けられたローラー22から離間する。ジャッ
ク12から離間したハンマシャンク21は、その慣性力
により回動を続け、ハンマヘッド20が押鍵された鍵に
対応する弦Sを打撃する(図1において2点鎖線により
示す)。その後、跳ね返ったハンマヘッド20はバック
チェックにより保持される。
【0038】次に離鍵が行われると、ハンマヘッド20
はバックチェックから解放される。さらに、押鍵時とは
逆にウイペン11が時計方向に回動し、ジャック小12
Bとレギュレーチングボタン23との係合状態が徐々に
解除され、ジャック12が反時計方向に回動してジャッ
ク大12Aがレペティションレバー17によって支持さ
れているローラー22の真下側に移動し、押鍵前の初期
位置に戻る。なお、以上の動作は従来のグランドピアノ
と同様である。
【0039】C−2.消音演奏 次に、消音演奏時の動作について説明する。消音演奏を
行う場合には、図2に示すように、ストッパ機構30は
ハンマシャンク21の移動範囲の位置に配置され、レギ
ュレーチングバー223はジャック小12Bの移動範囲
の位置に配置される。
【0040】この状態で鍵10が押下されると、通常演
奏の場合と同様にキャプスタン14がウイペン11を反
時計回りに回動させ、ジャック大12Aが、ローラー2
2を突き上げ、ハンマシャンク21を時計回りに回動さ
せる。この後、ジャック小12Bの突起12Bbがレギ
ュレーチングバー223に、先端突起12Baがレギュ
レーチングボタン23に当接する。これによりジャック
12は、ハンマシャンク21に取り付けられたローラー
22から離間する。この後、ジャック12から離間して
回動を続けるハンマシャンク21は、ハンマヘッド20
が弦Sに当たる手前でハンマストッパ33に当接し(図
2において2点鎖線により示す)、時計回りの方向に跳
ね返される。その後の動作は通常演奏の場合と同様であ
る。
【0041】上述したように消音演奏時においても、突
起12Bbおよび先端突起12Baがレギュレーチング
バー223およびレギュレーチングボタン23に当接す
るタイミング(脱進開始タイミング)は通常演奏時と同
じであるが、突起12Bbがレギュレーチングバー22
3に当接するため、ジャック12の回動支点から回動力
点までの距離が通常演奏時よりも短くなる。したがっ
て、ジャック12の回転速度および回転量(回転角度)
が大きくなる。このようにジャック12の回転速度が大
きくなった場合のジャック大12Aの上面の運動に着目
すると、垂直方向に作用する駆動成分よりも水平方向に
作用する駆動成分が大きくなり、ローラー22の下部か
ら早く抜け出し、通常演奏時よりも上昇量が少なくな
る。これにより、消音演奏時における接近は、通常演奏
時よりも大きくなり、ハンマシャンク21がジャック1
2とストッパ機構30との間に挟み込まれるといったこ
とが抑制され、通常演奏時と同様の演奏性を維持するこ
とができる。この際、上述したように脱進開始タイミン
グは通常演奏時と同様であるため、通常演奏時、つまり
通常のアコースティックピアノと鍵タッチ感がほとんど
変わらない。
【0042】D.レギュレーチングバーの位置調節 上述したように本実施形態に係るグランドピアノでは、
レギュレーチングボタン23と先端突起12Baが当接
するタイミングと同時にレギュレーチングバー223を
突起12Bbに当接させることにより、連打性や鍵タッ
チ感を損なうことのない消音演奏を可能としている。し
かしながら、工場での製造時やメンテナンス時に消音演
奏時における接近の距離を調節するといった作業を行う
必要があり、この場合にはレギュレーチングバー223
の位置を調節する必要がある。本実施形態では、このよ
うにレギュレーチングバー223の位置を調節するため
に、上述した調節機構305を設けており、以下、レギ
ュレーチングバー223の位置調節時の操作、ならびに
その時の調節機構305の動作について図5および図7
を参照しながら説明する。
【0043】まず、初期状態として調節機構305が図
5に示す位置にあるとし、この状態からレギュレーチン
グバー223を上方側に移動させる場合について説明す
る。この場合、調整者は面180cから演奏者側である
前面側(図の右側)に突出するレギュレーチングスクリ
ュー170の先端部170bを回転操作し、ネジ孔18
0dによるレギュレーチングスクリュー170の螺合位
置を先端側に移動させる。つまり、先端部170bを回
転操作して、その操作量に応じた分だけレギュレーチン
グスクリュー170を図の左側に移動させ、皿部170
aと面180cとの間の距離を長くする。このようにレ
ギュレーチングスクリュー170を移動させると、図7
(a)に示すように、皿部170aの移動に伴って屈曲
部160cが図の左側に移動させられる。
【0044】ここで、回動部材160は、レギュレーチ
ングバーブラケット161と回転自在に結合されてお
り、かつレギュレーチングスクリューキャップ170c
によって皿部170aと一体になされているため、レギ
ュレーチングスクリュー170の軸方向に沿って移動さ
せられる。つまり、回動部材160は延在方向が水平方
向に維持されたまま移動させられることになる。このよ
うに回動部材160が水平状態を維持したまま左側に移
動させられると、これに結合されるレギュレーチングバ
ーブラケット161は、レギュレーチングロッド150
を中心として図中時計回りに回動させられる。ここで、
レギュレーチングバーブラケット161と、回動部材1
60とは支点160bを中心として回転自在に結合され
ているので、両者が相対的に回動することにより、レギ
ュレーチングバーブラケット161の回動変位と回動部
材160の水平方向への変位が許容される。
【0045】このようにレギュレーチングバーブラケッ
ト161が時計回りに回動させられると、保持部161
cに保持されたレギュレーチングバー223が上方に移
動する。ここでのレギュレーチングバー223の移動量
は、調整者による先端部170bの回転操作量に応じた
ものになるため、調整者はレギュレーチングバー223
が所望量移動するように先端部170bを回転操作すれ
ばよい。このように調節機構305は、レギュレーチン
グスクリュー170の操作量に応じてレギュレーチング
ロッド150に対するレギュレーチングバーブラケット
161の取付位置を調整し、これによりレギュレーチン
グバー223の位置を調節している。なお、このように
レギュレーチングバー223を上方に移動させれば、消
音演奏時にレギュレーチングバー223と突起12Bb
が当接するタイミングが図5に示す状態よりも遅くな
る、つまり脱進開始タイミングが遅くなるので接近が狭
くなる。
【0046】一方、図5に示す初期状態からレギュレー
チングバー223を下方側に移動させる場合には、調整
者は先端部170bを上方側に移動させる場合とは逆方
向に回転操作する。これにより、ネジ孔180dによる
レギュレーチングスクリュー170の螺合位置を皿部1
70a側に移動させる。つまり、先端部170bを回転
操作して、その操作量に応じた分だけレギュレーチング
スクリュー170を図の右側に移動させ、皿部170a
と面180cとの間の距離を短くする。このようにレギ
ュレーチングスクリュー170を移動させると、図7
(b)に示すように、皿部170aの移動に伴って屈曲
部160cが図の右側に移動させられる。ここで、回動
部材160の移動方向は、上述したようにレギュレーチ
ングスクリュー170の軸方向に沿ったものとなる。こ
のように回動部材160が図の右側に移動させられる
と、これに回転自在に結合されるレギュレーチングバー
ブラケット161は、レギュレーチングロッド150を
中心として図中反時計回りに回動させられる。したがっ
て、保持部161cに保持されたレギュレーチングバー
223が先端部170bの回転操作量に応じた分だけ下
方に移動する。なお、このようにレギュレーチングバー
223を下方に移動させれば、消音演奏時にレギュレー
チングバー223と突起12Bbが当接するタイミング
が図5に示す状態よりも早くなる、つまり脱進開始タイ
ミングが早くなるので接近が拡大する。
【0047】本実施形態では、調節機構305によりレ
ギュレーチングバー223の位置調節を行うことができ
る。ここで、調節作業のために調整者が回転操作するレ
ギュレーチングスクリュー170の先端部170bは、
面180cの演奏者側に突出している。つまり、本実施
形態では、調整者により操作される先端部170bは、
このグランドピアノのアクション機構を構成する各部品
よりも演奏者側の位置に、演奏者側に向けて配置されて
いるのである。したがって、鍵盤アクション機構をピア
ノ本体から取り出すことなく、上述したようなレギュレ
ーチングバー223の位置調節作業を行うことができ
る。
【0048】また、より正確な調節作業を行うには、実
際に押鍵してハンマアクション機構を作動させることに
より接近の寸法等のチェックを行うことが要求される場
合がある。このような場合にも、本実施形態では、鍵盤
アクション機構をピアノ本体に収めたまま調節作業を行
うことができるので、鍵盤アクション機構を出し入れす
るといった煩雑な作業が不要となり、作業時間を短縮で
きる。
【0049】また、本実施形態では、レギュレーチング
スクリュー170の軸方向への移動、つまり直線方向の
移動をレギュレーチングバーブラケット161の回動移
動に変換してレギュレーチングバー223を移動させて
いる。このような直線移動を回動移動に変換する構造に
おいて、回動移動するレギュレーチングバーブラケット
161と直線移動する回動部材160を回転自在に結合
させている。これにより、両者の間において移動方向の
変換がスムーズに行われ、皿部170aと保持部161
cとが面接触ではなく、点接触になるといったことが防
止されるとともに、レギュレーチングスクリュー170
に曲げ応力が加わるといったこともない。したがって、
調節機構305の損傷を抑制できるとともに、レギュレ
ーチングスクリュー170による調整範囲が減少してし
まうことも抑制できる。
【0050】E.変形例 なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるもので
はなく、以下のような種々の変形が可能である。
【0051】(変形例1)上述した実施形態において
は、ストッパ機構30によってハンマシャンク21の運
動を阻止して消音演奏を実現する消音装置を備えたグラ
ンドピアノについて説明したが、これに限らず、上述し
た構成のグランドピアノにおいて、ストッパ機構30を
用いずに弱音演奏を可能とするピアノに本発明を適用す
ることも可能である。具体的な手法は次の通りである。
【0052】上述したように、レギュレーチングバー2
23にジャック小12Bを当接させると、通常演奏時よ
りもジャック12の回転速度が大きくなる。ジャック1
2の回転速度が大きくなると、ハンマアセンブリ13に
対する上方向への駆動成分が減少するとともに、脱進の
終了が早くなるので、ハンマアセンブリ13に押鍵によ
る操作力が直接的に伝達される時間が短くなる。したが
って、ハンマアセンブリ13による打弦時の回動速度が
減少し、通常の演奏よりも弱い打撃力で弦Sを打撃す
る。これにより、通常の演奏よりも音量の小さい弱音演
奏が可能となる。
【0053】(変形例2)また、上述した実施形態で
は、調節機構305は、レギュレーチングスクリュー1
70を回転操作することにより、レギュレーチングバー
223の位置調整を可能とするものであったが、その構
成は上述した構成に限るものではない。すなわち、レギ
ュレーチングスクリュー170の回転操作に応じてレギ
ュレーチングバー223を変位させることができるもの
であればよい。また、レギュレーチングスクリュー17
0を回転操作する以外にも、押し引き可能な部材を押し
引き操作するようなものであってもよく、操作部材の操
作部分がアクション機構より演奏者側に、演奏者側に向
けて配置されていれば、上述した実施形態と同様にレギ
ュレーチングバー223の位置調整作業を容易にするこ
とができる。
【0054】(変形例3)また、上述した実施形態で
は、消音演奏時に使用されるレギュレーチングバー22
3の位置を調整する調節機構305を備えたグランドピ
アノについて説明したが、通常の一般的なグランドピア
ノに搭載されるレギュレーチングボタン23の位置調節
機構として調節機構305と同様なものを用いるように
してもよい。また、レギュレーチングボタン23の位置
調節機構としても、調節機構305以外の構成のものを
用いるようにしてもよく、位置調節のための操作部材の
操作部分がアクション機構よりも演奏者側に、演奏者側
に向けて配置されていればよい。
【0055】(変形例4)また、上述した実施形態にお
いては、本発明をグランドピアノに適用した場合につい
て説明したが、これに限らず、アップライトピアノなど
他の鍵盤楽器に適用することも可能である。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
煩雑な作業を行うことなく、より正確な調整作業を行う
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る消音装置を備えた
グランドピアノのアクション機構近傍を示す側断面図で
ある。
【図2】 消音演奏時における前記グランドピアノのア
クション機構近傍を示す側断面図である。
【図3】 前記消音装置の構成要素である駆動機構およ
び調節機構を示す分解斜視図である。
【図4】 前記調節機構を示す分解斜視図である。
【図5】 前記駆動機構および前記調節機構を示す側面
図である。
【図6】 前記調節機構を示す分解斜視図である。
【図7】 前記消音装置の構成要素であるレギュレーチ
ングバーの位置調整時における前記調節機構の動作を説
明するための図である。
【図8】 従来の消音装置を備えたグランドピアノのア
クション機構近傍を示す側断面図である。
【符号の説明】
10……鍵、12……ジャック、12Ba……先端突
起、12Bb……突起、13……ハンマアセンブリ、2
0……ハンマヘッド、21……ハンマシャンク、23…
…レギュレーチングボタン、30……ストッパ機構、1
50……レギュレーチングロッド、151……レギュレ
ーチングロッドレバー、160……アーム部、161…
…レギュレーチングバーブラケット、170……レギュ
レーチングスクリュー(調節機構操作部材)、170b
……先端部、180……固定部、300……駆動機構、
305……調節機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鍵と、当該鍵の動作に応じて移動するジ
    ャックおよび移動する前記ジャックの一部に当接して当
    該ジャックの移動方向を変えるレギュレーチング部材を
    有する打弦アクション機構とを備える鍵盤楽器におい
    て、前記ジャックが移動方向を変えるタイミングを調整
    する装置であって、 前記レギュレーチング部材を移動させて前記ジャックの
    一部との当接タイミングを調節する調節機構と、 前記調節機構を動作させるために、調整者により操作さ
    れる調節機構操作部材とを備え、 前記調節機構操作部材の操作部分は、前記打弦アクショ
    ン機構よりも当該鍵盤楽器の演奏者側の位置に、演奏者
    側に向けて配設されていることを特徴とする鍵盤楽器の
    ジャック脱進調整装置。
  2. 【請求項2】 鍵と、当該鍵の動作に応じて移動するジ
    ャックおよび移動する前記ジャックの一部に当接して当
    該ジャックの移動方向を変えるレギュレーチング部材を
    有する打弦アクション機構とを備える鍵盤楽器の消音装
    置であって、 前記打弦アクション機構による打弦を阻止する位置と、
    当該阻止する位置から待避した位置との間に移動可能に
    設けられるストッパ手段と、 前記ストッパ手段が前記阻止する位置に配置された場合
    に、移動する前記ジャックにおける前記レギュレーチン
    グ部材が当接する位置と異なる位置に当接して前記ジャ
    ックの回動速度を変える第2レギュレーチング部材と、 前記第2レギュレーチング部材を移動させて前記ジャッ
    クとの当接タイミングを調節する調節機構と、 前記調節機構を動作させるために、調整者により操作さ
    れる調節機構操作部材とを備え、 前記調節機構操作部材の操作部分は、前記打弦アクショ
    ン機構よりも当該鍵盤楽器の演奏者側の位置に、演奏者
    側に向けて配設されていることを特徴とする鍵盤楽器の
    消音装置。
  3. 【請求項3】 前記第2レギュレーチング部材を前記ジ
    ャックに当接する位置と、当接しない位置との間で駆動
    する駆動機構を備え、 前記駆動機構は、回動軸と、一端が当該回動軸に取り付
    けられ、当該回動軸を回動させる駆動部材とを有し、 前記回動軸には、前記第2レギュレーチング部材を保持
    するアーム部材が取り付けられており、当該アーム部材
    を前記回動軸に伴って回動させることにより、前記ジャ
    ックに当接する位置と、当接しない位置との間で変位さ
    せ、 前記調節機構は、前記回動軸への前記アーム部材の取付
    位置を変更することにより当該アーム部材に保持される
    前記第2レギュレーチング部材の位置を移動させること
    を特徴とする請求項2に記載の鍵盤楽器の消音装置。
  4. 【請求項4】 前記調節機構は、前記アーム部材に対し
    て回動自在に連結される回動部材と、前記駆動機構の回
    動軸に固定される固定部材とを有し、 前記調節機構操作部材の操作量に応じて前記回動部材の
    回動端が前記固定部材に対して移動するようにし、当該
    回動端の移動により前記アーム部材を移動させて前記回
    動軸に対する前記アーム部材の取付位置が移動するよう
    にしたことを特徴とする請求項3に記載の鍵盤楽器の消
    音装置。
  5. 【請求項5】 前記調節機構操作部材は、前記固定部材
    に螺合されるネジ部材であって、一端が前記回動部材の
    回動端に連結され、他端が前記打弦アクション機構より
    も当該鍵盤楽器の演奏者側の位置に演奏者側に向けて配
    設されるネジ部材であり、 当該ネジ部材の他端を回転操作することにより、前記固
    定部材に対する前記ネジ部材の螺合位置を変動させ、こ
    れにより前記ネジ部材に連結される前記回動端を前記固
    定部材に対して移動させるようにしたことを特徴とする
    請求項4に記載の鍵盤楽器の消音装置。
  6. 【請求項6】 鍵と、当該鍵の動作に応じて移動するジ
    ャックおよび移動する前記ジャックの一部に当接して当
    該ジャックの移動方向を変えるレギュレーチング部材を
    有する打弦アクション機構とを備える鍵盤楽器であっ
    て、 移動する前記ジャックにおける前記レギュレーチング部
    材が当接する位置と異なる位置に当接して前記ジャック
    の回動速度を変える第2レギュレーチング部材と、 前記第2レギュレーチング部材を移動させて前記ジャッ
    クとの当接タイミングを調節する調節機構と、 前記調節機構を動作させるために、調整者により操作さ
    れる調節機構操作部材とを備え、 前記調節機構操作部材の操作部分は、前記打弦アクショ
    ン機構よりも当該鍵盤楽器の演奏者側の位置に、演奏者
    側に向けて配設されているを特徴とする鍵盤楽器。
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