JP4659394B2 - 鍵盤楽器のストッパ - Google Patents

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Description

本発明は、押鍵に伴って回動するハンマーや鍵などの回動体の回動を規制する鍵盤楽器のストッパに関する。
従来、この種の鍵盤楽器のストッパとして、特許文献1に開示されたものが知られている。このストッパは、消音機能を備えたアップライトピアノに用いられ、弦とハンマーとの間に配置されており、鍵の並び方向に延びる回動軸に、それに沿って取り付けられている。この回動軸は、ピアノのケースに取り付けられている。また、ストッパは、互いに積層された硬クッション、軟クッションおよび極軟クッションで構成されており、回動軸側からこの順に配置されている。ハンマーは、押鍵に伴って回動するウィッペンやジャックを介して、弦に向かって回動するように構成されている。
以上の構成により、消音演奏を行う場合には、回動軸を回動させ、ストッパの極軟クッション側をハンマーに対向させる。この状態で押鍵すると、ハンマーは、所定の回動角度に達したとき、ジャックが外れる前に、ストッパの極軟クッションに当接する。この当接により、ハンマーは、極軟、軟および硬クッションを圧縮しながら、これらのクッションによって制動され、弦の手前側で停止し、それにより、ハンマーによる打弦が阻止される。また、ハンマーがストッパに当接する際の衝突音は、クッションによって低減される。
しかし、従来のストッパは、極軟、軟および硬の3つのクッションで構成されているため、ハンマーの当接によって大きな衝撃力が加えられたときに、ハンマーがストッパに当接してから停止するまで、極軟クッションを含む複数のクッションがかなり変位する。また、ハンマーがクッションに当接する際には、ジャックがまだ外れていないので、クッションの圧縮感が、演奏者の指先にスポンジを押すような感触として伝わる結果、ハンマーの良好な打撃感や止まり感を得ることができず、タッチ感が損なわれてしまう。このような不具合を解消するために、ストッパのクッションを硬くすることによって、その変位量を小さくすることが考えられる。しかし、その場合には、ハンマーが硬いクッションに当接する際に大きな衝突音が発生してしまう。さらに、衝突に伴う振動が硬いクッションおよび回動軸を介してケースに伝達されるため、雑音が発生するおそれがある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、回動体の良好な止まり感が得られることにより、タッチ感を向上させることができるとともに、衝突音や雑音を抑制することができる鍵盤楽器のストッパを提供することを目的とする。
特開平6−180583号公報
この目的を達成するために、請求項1に係る発明は、押鍵に伴って回動する回動体が当接することによって、回動体の回動を規制する鍵盤楽器のストッパであって、金属板で構成され、L字形の断面を有する質量体と、質量体の表面側に積層された第1クッションと、質量体の裏面側に積層された第2クッションと、を備えていることを特徴とする。
この鍵盤楽器のストッパは、互いに積層された第1および第2のクッションと、それらの間に挟持された質量体で構成されている。鍵を押鍵すると、回動体が回動し、ストッパの第1クッションに当接する。質量体は、金属板で構成されており、比較的、剛性が高くかつ比重が大きい。これにより、回動体の当接によってストッパに大きな衝撃力が加えられても、剛性の高い質量体はほとんどたわまず、この衝撃力は、質量体を介して、第2クッションの広い面積に分散して伝達される。その結果、第2クッションが軟らかい場合でも、その局所的な凹みがほとんど発生せず、第2クッションの変位量がかなり低減される。また、質量体がほとんどたわまないので、第2クッションが軟らかい場合でも、第1クッションの裏面側の変位(食い込み)が質量体によって阻止される。その結果、第1クッションの変位量も低減される。以上のように、回動体が当接した際の第1および第2クッションの変位量がともに低減されることによって、ストッパ全体としての変位量を従来よりも低減することができる。したがって、回動体の良好な止まり感を得ることができ、それにより、タッチ感を向上させることができる。
また、質量体は、比重が大きく、重さが大きいことにより、振動しにくいという特性を有している。これにより、回動体の衝突に伴う振動が、第2クッションに伝達されにくくなる。また、第2クッションに伝達された振動は、第2クッションで吸収される。以上により、第2クッションを介した鍵盤楽器のケース側への振動の伝達を抑制でき、したがって、雑音を抑制することができる。
さらに、質量体が金属で構成されているので、剛性が高く、比重が大きい質量体を容易に得ることができる。また、安価な金属を選択することにより、質量体の材料コストを削減することができる。さらに、質量体がL字形の断面を有しているので、質量体の剛性がさらに高められ、回動体の当接時、質量体のたわみがさらに抑制されることによって、ストッパの変位量をさらに低減でき、したがって、タッチ感をさらに向上させることができる。
請求項に係る発明は、請求項1に記載の鍵盤楽器のストッパにおいて、第1および第2のクッションの硬さが互いに異なることを特徴とする。
この構成によれば、第1および第2のクッションの硬さを適宜、選択することによって、所望のクッション特性を得ることができる。
請求項に係る発明は、請求項に記載の鍵盤楽器のストッパにおいて、第1クッションは、第2クッションよりも硬いことを特徴とする。
この構成によれば、回動体が当接する側に配置された第1クッションが、第2クッションよりも硬いので、第1クッションの変位量が低減されることによって、バネ感を生じさせることなく、回動体の良好な止まり感を確保できる。それにより、しっかりとした良好なタッチ感を得ることができる。また、衝突に伴う振動が、より軟らかい第2クッションによって十分に吸収されるので、第2クッションを介したケース側への振動の伝達を十分に抑制でき、雑音を十分に抑制することができる。また、前述したように、第2クッションが軟らかくても、両クッションの間に設けた質量体によって、第1クッションのたわみが抑制されるので、硬い第1クッションによる上述した利点は阻害されず、良好なタッチ感を確保することができる。
請求項に係る発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の鍵盤楽器のストッパにおいて、第1クッション側の表面に貼り付けられたフェルトをさらに備えていることを特徴とする。
この構成によれば、回動体がフェルトに当接するので、ストッパに当接する際の衝突音を抑制することができる。
請求項に係る発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の鍵盤楽器のストッパにおいて、第1および第2のクッションならびに質量体は、回動体の並び方向に延びていることを特徴とする。
この構成によれば、回動体によるストッパへの衝撃力を、回動体の並び方向に延びる第1および第2のクッションならびに質量体の全体で支持することができ、それにより、ストッパの変位量をさらに低減でき、止まり感をさらに向上させることができる。また、これらを回動体ごとに設ける場合と比較して、部品点数および組立工数が大幅に減少するので、鍵盤楽器の製造コストを削減することができる。
以下、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照しながら、詳細に説明する。図1は、電子ピアノの鍵盤装置を、離鍵状態において示している。この鍵盤装置1は、水平な棚板2上に設けられた鍵盤シャーシ3と、鍵盤シャーシ3に揺動自在に支持された複数の鍵4(回動体)と、鍵盤シャーシ3の後ろ側(同図の右側)に設けられたアクションシャーシ5と、アクションシャーシ5に取り付けられた複数のハンマー6(回動体)およびハンマーストッパ7(ストッパ)と、鍵盤シャーシ3に取り付けられた鍵前ストッパ8(ストッパ)を備えている。
鍵盤シャーシ3は、プレスにより打抜きおよび折り曲げ加工した鉄板などを組み立てたものであり、棚板2上に固定されている。鍵盤シャーシ3の前後方向の中央には、複数のバランスピン9が左右方向(図1の奥行き方向)に並ぶように配置され、立設されている。
複数の鍵4は、複数の白鍵4aおよび黒鍵(図示せず)から成り、それらの各々は、前後方向に延びる鍵本体11と、その前半部の表面に貼り付けられた鍵カバー12で構成されている。鍵本体11の前後方向の中央には、上下方向に貫通するバランスピン孔13が形成されている。鍵4は、このバランスピン孔13を介して、バランスピン9に揺動自在に支持されている。また、鍵本体11の後端部の上部は切り欠かれており、この切欠の底面に、シート状のフェルト14が貼り付けられている。
アクションシャーシ5は、鍵盤シャーシ3のすぐ後ろ側に配置され、すべての鍵4にわたるように左右方向に延びており、棚板2上に固定されている。また、このアクションシャーシ5は、アルミニウムなどの金属材料の押出成形品で中空状に形成されており、ハンマー6を支持するハンマー支持部15と、ハンマーストッパ7が取り付けられるストッパ取付部16を一体に備えている。
ハンマー支持部15は、上下方向に長い矩形状の断面を有し、上側の前端部には、斜め前上がりに突出する円弧状のハンマー支点17が形成されている。また、ハンマー支持部15の上下方向の中央には、階段状の鍵載置部18が前方に突出するように設けられている。この鍵載置部18の前端部は、鍵盤シャーシ3にねじ止めされており、中央部の上面には、鍵後ストッパ19が貼り付けられている。この鍵後ストッパ19は、1本の帯状のフェルトで構成されており、すべての鍵4にわたって左右方向に連続的に延びている。
ハンマー6は、鍵4ごとに設けられ、合成樹脂製の棒状のハンマー本体6aと、これに取り付けられた重り6bおよび調整ねじ6cなどで構成されている。ハンマー本体6aの後端部には、円弧状の係合溝6dが形成されており、ハンマー6は、その係合溝6dがハンマー支点17に係合した状態で、アクションシャーシ5のハンマー支持部15に回動自在に支持されている。重り6bは、鉄板などで構成され、ハンマー本体6aの左右の両面の前端部にそれぞれ取り付けられている(一方のみ図示)。調整ねじ6cは、鍵4に対するハンマー6の相対的な角度を調整するためのものであり、ハンマー本体6aの下面に進退自在にねじ込まれている。ハンマー6は、この調整ねじ6cおよびフェルト14を介して、対応する鍵4の後端部に、上方から当接している。また、ハンマー本体6aの上面には、係合溝6dのすぐ前側の位置に、スイッチ押圧部21が、突出するように設けられている。
アクションシャーシ5のストッパ取付部16は、ハンマー支持部15の上端部から、背壁22を介して斜め前上がりに前方に延びている。図2に示すように、このストッパ取付部16の下面の前端部には、浅い凹部23が形成されており、この凹部23に前記ハンマーストッパ7が取り付けられている。
ハンマーストッパ7は、フェルト24、第1クッション25、質量体26および第2クッション27で構成されている。これらの構成要素24〜27はいずれも、鍵4の並び方向にすべての鍵4にわたって連続的に延びる1本の帯状のもので構成されており、上述した順に積層され、互いに接着されている。そして、ハンマーストッパ7は、その第2クッション27がストッパ取付部16の凹部23に部分的に嵌め込まれた状態で接着されることによって、ストッパ取付部16に取り付けられている。質量体26は、比較的剛性が高くかつ比重が大きい金属板、例えば鉄板で構成されている。第1クッション25および第2のクッション27はいずれも、発泡ウレタンで構成されている。第1クッション25は、第2クッション27と比較して、発泡の度合が低く、より硬く構成されている。
また、鍵前ストッパ8は、上述したハンマーストッパ7とまったく同じ構成を有する1本の帯状のものである。図4に示すように、この鍵前ストッパ8は、鍵盤シャーシ3の上面の前端部に、フェルト24を上側に向けた状態で接着され、鍵4の並び方向にすべての鍵4にわたって延びており、離鍵状態では、フェルト24に鍵4の前端部が対向している。
また、アクションシャーシ5のストッパ取付部16には、鍵スイッチ31が設けられている。鍵スイッチ31は、ハンマー6を介して、対応する鍵4の押鍵情報を検出するためのものであり、スイッチ基板32と、スイッチ基板32に鍵4ごとに設けられたスイッチ本体33で構成されている。ストッパ取付部16の基端部には係合凹部34が形成されており、鍵スイッチ31は、この係合凹部34にスイッチ基板32の後端部が差し込まれた状態で、ストッパ取付部16にねじ止めされている。離鍵状態では、スイッチ本体33に、その下側に位置するハンマー4のスイッチ押圧部21が対向している。
次に、上記の構成の鍵盤装置の動作を、図1および図3を参照しながら説明する。図1に示す離鍵状態では、鍵4は、その後端部において、ハンマー6の重さにより、調整ねじ6cを介して下方に押圧された状態で、鍵後ストッパ19に載置されている。この離鍵状態から鍵4を押鍵すると、鍵4はバランスピン9を中心として、同図の反時計回りに回動する。この回動に伴い、鍵4が調整ねじ6cを介してハンマー6を突き上げることによって、ハンマー6は、ハンマー支点17を中心として、時計回りに回動する。そして、図3に示すように、ハンマー6は、所定の回動角度に達したときに、ハンマーストッパ7に当接し、それにより、回動が規制される。また、このハンマー6のハンマーストッパ7との当接とほぼ同時に、鍵4の前端部が鍵前ストッパ8に当接し、それにより、鍵4の回動が規制される(図4参照)。
また、ハンマー6の回動の途中で、そのスイッチ押圧部21が、鍵スイッチ31のスイッチ本体33を押圧することによって、鍵4の押鍵情報が検出され、図示しない制御装置により、検出された押鍵情報に応じて、電子ピアノの発音が制御される。
鍵4が押鍵状態から離鍵されると、鍵4およびハンマー6はそれぞれ、上記と逆方向に回動し、図1に示す離鍵状態に復帰する。
本実施形態によれば、前述したように、押鍵に伴い、ハンマー6がハンマーストッパ7に当接し、その際に大きな衝撃力がハンマーストッパ7に加えられた場合、剛性の高い鉄製の質量体26はほんとどたわまず、その衝撃力は、質量体26を介して、より軟らかい第2クッション27の広い面積に分散して伝達される。その結果、第2クッション27には局所的な凹みがほとんど発生しないので、第2クッション27の変位量をかなり低減することができる。また、質量体26によって、第1クッション25のたわみが抑制されるので、第1クッション25の変位量も低減される。さらに、ハンマー6が当接する側の第1クッション25が硬いので、バネ感を生じさせることなく、ハンマー6の良好な止まり感を確保できる。以上のように、両クッション25,27の間に設けた質量体26によって、ハンマー6が当接した際の第1および第2クッション25,27の変位量がともに低減されることで、ハンマーストッパ7全体の変位量を大幅に低減でき、それにより、ハンマー6の良好な止まり感や打撃感を得ることができ、タッチ感を向上させることができる。
また、第1クッション25、質量体26および第2クッション27はいずれも、すべての鍵4にわたって連続的に延びているので、各ハンマー6の当接による衝撃力を、ハンマーストッパ7全体で支持することができる。それにより、ハンマーストッパ7の変位量をさらに低減でき、ハンマー6の止まり感をさらに向上させることができる。また、ハンマーストッパ7をハンマー6ごとに設ける場合と比較して、部品点数および組立工数が大幅に減少するので、電子ピアノの製造コストを削減することができる。
また、質量体26は、比重が大きいことにより、振動しにくいので、ハンマー6の衝突に伴う振動が、第2クッション27に伝達されにくい。また、第2クッション27に伝達された振動は、より軟らかい第2クッション27によって十分に吸収される。このため、第2クッション27を介したアクションシャーシ5側への振動の伝達を十分に抑制でき、それにより、雑音を抑制することができる。また、ハンマー6はフェルト24に当接するので、ハンマーストッパ7に当接する際の衝突音を抑制することができる。以上のように、タッチ感の向上と、衝突音や雑音の抑制という2つの効果を同時に得ることができる。また、前述したように、鍵前ストッパ8は、ハンマーストッパ7と同じ構成であるため、ハンマーストッパ7による上述した効果が同様に得られ、特に、押鍵時に鍵4が鍵前ストッパ8に当接した際の鍵4の良好な止まり感を得ることができる。
図5は、上述したストッパ7,8の変形例を、ハンマーストッパについて示している。このハンマーストッパ41では、鉄板で構成された質量体42は、その前端部が下方に直角に折り曲げられており、L字形の断面を有している。ハンマーストッパ41の他の構成は、ストッパ7,8と同じである。このような折り曲げ形状により、質量体42の剛性が高められるので、ハンマー6の当接時、質量体42のたわみがさらに抑制されることによって、ストッパ41の変位量をさらに低減でき、したがって、タッチ感をさらに向上させることができる。
なお、本発明は、説明した実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。例えば、実施形態では、第1クッション25は、第2クッション27よりも硬いものとして説明したが、所望のクッション特性を得るために、両クッション25,27の硬さの関係を逆にしても、あるいは両者の硬さを互いに同じにしてもよい。また、ストッパ7,8はそれぞれ、電子ピアノ全体として連続する1本のもので構成されているが、それらを長さ方向で分割し、例えば1オクターブごとに設けてもよい。さらに、実施形態の第1および第2クッション25,27に加えて、他のクッションをストッパ7,8に積層してもよい。また、質量体26として、例示した鉄板に代えて、剛性および比重の高い他の金属板、あるいは金属以外の適当な材料を用いてもよい。さらに、本発明を、ハンマーストッパ7および鍵前ストッパ8の両方に適用しているが、比較的大きな衝撃力が作用するハンマーストッパ7のみに適用してもよい。
また、実施形態は電子ピアノの例であるが、本発明は、他のタイプの鍵盤楽器、例えばアコースティックピアノの鍵や、消音機能を有するピアノのハンマーの回動の規制に適用してもよく、さらに、他の適当な回動体、例えばジャックの回動の規制に適用してもよい。その他、本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適宜、変更することが可能である。
本発明のストッパを備えた鍵盤装置を、離鍵状態において示す側断面図である。 ハンマーストッパ付近を示す部分拡大側断面図である。 図1の鍵盤装置の後端部を、押鍵状態において示す部分側断面図である。 図1の鍵盤装置の前端部を、押鍵状態において示す部分側断面図である。 図2のハンマーストッパの変形例を示す部分側断面図である。
符号の説明
4 鍵(回動体)
6 ハンマー(回動体)
7 ハンマーストッパ
8 鍵前ストッパ
24 フェルト
25 第1クッション
26 質量体
27 第2クッション
41 ハンマーストッパ
42 質量体

Claims (5)

  1. 押鍵に伴って回動する回動体が当接することによって、当該回動体の回動を規制する鍵盤楽器のストッパであって、
    金属板で構成され、L字形の断面を有する質量体と、
    当該質量体の表面側に積層された第1クッションと、
    前記質量体の裏面側に積層された第2クッションと、
    を備えていることを特徴とする鍵盤楽器のストッパ。
  2. 前記第1および第2のクッションの硬さが互いに異なることを特徴とする、請求項1に記載の鍵盤楽器のストッパ。
  3. 前記第1クッションは、前記第2クッションよりも硬いことを特徴とする、請求項2に記載の鍵盤楽器のストッパ。
  4. 前記第1クッション側の表面に貼り付けられたフェルトをさらに備えていることを特徴とする、請求項1ないしのいずれかに記載の鍵盤楽器のストッパ。
  5. 前記第1および第2のクッションならびに前記質量体は、前記回動体の並び方向に延びていることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載の鍵盤楽器のストッパ。
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