JPH05393B2 - - Google Patents

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JPH05393B2
JPH05393B2 JP1224520A JP22452089A JPH05393B2 JP H05393 B2 JPH05393 B2 JP H05393B2 JP 1224520 A JP1224520 A JP 1224520A JP 22452089 A JP22452089 A JP 22452089A JP H05393 B2 JPH05393 B2 JP H05393B2
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naphthol
resin
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hydrogen atom
epoxy resin
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Masashi Kaji
Takanori Aramaki
Tokuhito Nakahara
Yasuji Yamada
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
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    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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  • Epoxy Compounds (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、耐水性、耐湿性、機械的強度に優れ
た硬化物を与えるナフトール系エポキシ樹脂及び
その製造法に関するものであり、さらに、このナ
フトール系エポキシ樹脂の中間体となる熱可塑性
ナフトールアラルキル樹脂及びその製造法に関す
る。 〔従来の技術〕 近年、特に先端材料分野の進歩に伴い、より高
性能なベースレジンの開発が求められている。例
えば、航空宇宙産業に使用される複合材マトリク
ス樹脂としてのエポキシ樹脂については、より一
層の高耐熱性、高耐湿性が強く要請されている。 しかしながら、従来より知られているエポキシ
樹脂にはこれらの要求を満足するものは未だ存在
しない。例えば、周知のビスフエノールA型エポ
キシ樹脂は常温で液状であり、作業性に優れてい
ることや、硬化剤、添加剤等との混合が容易であ
ることから広く使用されているが、耐熱性、耐湿
性の点で問題がある。また、耐熱性を改良したも
のとしてフエノールノボラツク型エポキシ樹脂が
知られているが、耐湿性や耐衝撃性に問題があ
る。さらに、耐衝撃性向上を目的としてフエノー
ルアラルキル樹脂のエポキシ化合物が提案されて
いる(特開昭63−238122号公報)が、このエポキ
シ化合物も耐熱性、耐湿性の点で充分とはいえな
い。 〔発明が解決しようとする課題〕 従つて、本発明の目的は、耐熱性、耐湿性に優
れ、かつ、耐衝撃性等の機械的特性等にも優れた
性能を有し、積層、成形、注型、接着等の用途に
有用なエポキシ樹脂及びその中間体並びにその製
造法を提供することにある。 〔課題を解決するための手段〕 すなわち、本発明は、下記一般式() (但し、式中Aはナフタレン核を示し、Rは水
素原子又はメチル基を示し、nは0〜15の整数を
示す)で表されるナフトール系エポキシ樹脂であ
る。 また、本発明は、ナフトール1モルに対して下
記一般式() (但し、式中Rは水素原子又はメチル基を示
し、R′は水素原子又は炭素数1〜4の炭化水素
基を示す)で表される縮合剤0.1モル以上0.75モ
ル未満とを末端にメチロール基が残存しない条件
で反応させて得られる下記一般式() (但し、式中Aはナフタレン核を示し、Rは水
素原子又はメチル基を示し、nは0〜15の整数を
示す)で表される熱可塑性ナフトールアラルキル
樹脂である。 さらに、本発明は、ナフトールとこのナフトー
ルに対して0.1モル以上0.75モル未満の下記一般
式() (但し、式中Rは水素原子又はメチル基を示
し、R′は水素原子又は炭素数1〜4の炭化水素
基を示す)で表される縮合剤とを反応させて下記
一般式() (但し、式中Aはナフタレン核を示し、Rは水
素原子又はメチル基を示し、nは0〜15の整数を
示す)で表される熱可塑性ナフトールアラルキル
樹脂を製造し、次いでこの熱可塑性ナフトールア
ラルキル樹脂をエピクロルヒドリンと反応させる
ナフトール系エポキシ樹脂の製造法である。 上記一般式()で表される熱可塑性ナフトー
ルアラルキル樹脂は、1−ナフトール又は2−ナ
フトールあるいはこれらの混合物と、上記一般式
()で表されるジアルコール類又はそのエーテ
ル化合物からなる縮合剤とを反応させることによ
り得られる。そして、この縮合剤についてはo−
体、m−体、p−体のいずれでもよいが、好まし
くはm−体又はp−体であり、具体的には、p−
キシリレングリコール、α,α′−ジメトキシ−p
−キシレン、α,α′−ジエトキシ−p−キシレ
ン、α,α′−ジ−n−プロピル−p−キシレン、
α,α′−ジイソプロピル−p−キシレン、1,4
−ジ(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ベンゼ
ン、1,4−ジ(2−メトキシ−2−プロピル)
ベンゼン、1,4−ジ(2−エトキシ−2−プロ
ピル)ベンゼン、1,4−ジ(2−n−プロポキ
シ−2−プロピル)ベンゼン、1,4−ジ(2−
n−プロポキシ−2−プロピル)ベンゼン、1,
4−ジ(2−イソプロポキシ−2−プロピル)ベ
ンゼン等が挙げられる。 上記ナフトールと縮合剤とを反応させる際の両
者のモル比は、ナフトール1モルに対して縮合剤
が1モル以下でなければならず、好ましくは0.1
〜0.9の範囲であり、更に好ましくは0.1モル以上
0.75モル未満である。0.1モルより少ないと未反
応ナフトール量が多くなり、樹脂の精製が困難と
なる。また、0.9モルを超えると樹脂の軟化点が
高くなり、用途によつては樹脂の作業性に支障を
きたす。 また、一般式()においてnは15以下である
ことが好ましい。nが15を超えると軟化点が高く
なり、実用上取扱いが困難になるので好ましくな
い。同様の理由で、nの異なる数種のものを混合
物として用いる場合、n≦4の成分が50%以上の
範囲であることが好ましい。nの分布、すなわち
分子量分布は重量平均分子量()と数平均分
子量()との比(/)で表すことがで
きるが、この場合、この分子量分布(/)
は1.1〜2.5の範囲であることが好ましい。 そして、この一般式()において、両末端は
ナフトール基である。末端にメチロール基が残存
すると、これをエポキシ樹脂の中間体として、あ
るいはエポキシ樹脂硬化剤として使用した場合、
得られる樹脂硬化物の耐熱性、耐水性、機械的強
度を大幅に低下させるという問題が生じる。 このナフトールと縮合剤とを反応させて熱可塑
性ナフトールアラルキル樹脂を製造する反応は酸
触媒の存在下に行う。この酸触媒としては、周知
の無機酸、有機酸より適宜選択することができ、
例えば、塩酸、フツ化水素、リン酸、硫酸等の鉱
酸や、ギ酸、シユウ酸、トリフルオロ酢酸、p−
トルエンスルホン酸等の有機酸や、塩化亜鉛、塩
化アルミニウム等のルイス酸あるいは固体酸等が
挙げられる。但し、シユウ酸やp−トルエンスル
ホン酸等の有機酸を酸触媒として使用する際に
は、末端にメチロール基が残らないように、反応
過程で生成する水を系外に除去しながら反応させ
るか、あるいは、ナフトールが充分に過剰になる
条件で反応させる必要がある。 この反応は通常10〜250℃で1〜20時間行われ
る。また、反応の際に、メタノール、エタノー
ル、プロパノール、ブタノール、エチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、メチルセロソル
ブ、エチルセロソルブ等のアルコール類や、ベン
ゼン、トルエン、クロロベンゼン、ジクロロベン
ゼン等の芳香族炭化水素類等の溶媒を使用するこ
ともできる。 このようにして得られた本発明の熱可塑性ナフ
トールアラルキル樹脂は、エポキシ樹脂の中間体
として用いられる以外に、エポキシ樹脂硬化剤と
しても使用することができる。エポキシ樹脂硬化
剤として使用した場合、従来のフエノールノボラ
ツク硬化剤に比べて機械的特性、特に靱性及び耐
湿性に優れた硬化物を得ることができる。 本発明のナフトール系エポキシ樹脂は上記一般
式()で表される熱可塑性ナフトールアラルキ
ル樹脂をエピクロルヒドリンと反応させることに
より製造される。この反応は通常のエポキシ化反
応と同様に行うことができる。 例えば、上記一般式()で表される熱可塑性
ナフトールアラルキル樹脂を過剰のエピクロルヒ
ドリンに溶解した後、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム等のアルカリ金属水酸化物の存在下に50
〜150℃、好ましくは60〜120℃の範囲で1〜10時
間程度反応させる方法が挙げられる。この際のエ
ピクロルヒドリンの使用量は、ナフトール核のモ
ル数に対して2〜15倍モル、好ましくは2〜10倍
モルの範囲である。また、アルカリ金属水酸化物
の使用量は、ナフトール核のモル数に対して0.8
〜1.2倍モル、好ましくは0.9〜1.1倍モルの範囲で
ある。 反応終了後は過剰のエピクロルヒドリンを留去
し、残留物をメチルイソブチルケトン等の溶剤に
溶解し、濾過し、水洗して無機塩を除去し、次い
で溶剤を留去することにより目的のエポキシ樹脂
を得ることができる。 〔実施例〕 以下、実施例及び比較例に基づいて、本発明を
具体的に説明する。 実施例 1 500mlの3口フラスコに1−ナフトール144g
(1.0モル)とp−キシリレングリコール69g(0.5
モル)とを1−ブタノール120mlに溶解して仕込
み、さらに水25ml及び濃塩酸9.5gを加え、攪拌し
ながら95〜98℃で3時間反応させた。その後、希
水酸化ナトリウム水溶液で中和し、水洗した後1
−ブタノールを留去し、さらに未反応1−ナフト
ールを水蒸気蒸留により除去し、エポキシ樹脂の
中間体となる熱可塑性ナフトールアラルキル樹脂
132gを得た。得られた樹脂のOH当量は222であ
り、JIS K 2548法に基づいて測定した軟化点は
105℃であつた。 また、得られた樹脂について、そのGPC、赤
外吸収スペクトル及び1H−NMRを測定した。
これらの結果を第1図、第2図及び第11図に示
す。 ここで、GPCの測定は、装置:HLC−82A(東
ソー(株)製)及びカラム:TSK−GEL2000×3本
及びTSK−GEL4000×1本(何れも東ソー(株)製)
を用い、溶媒:THF、流速:1.0ml/分、温度:
38℃、検出器:RIの条件で行つた。このGPCの
測定結果から、数平均分子量()が570、重
量平均分子量()が880であつて、分子量分
布(/)が1.54であり、また、この実施
例1で得られた熱可塑性ナフトールアラルキル樹
脂における一般式()のnの分布は、n=0が
35.5%、n=1が22.5%、n=2が14.5%、n=
3が9.2%、n=4が6.9%、及び、n≧5が11.4
%であつた。 更に、1H−NMRの測定は、400MHz核磁気共
鳴装置(日本電子(株)製)を用い、プロトンノンデ
カツプリング法により行つた。この1H−NMR
の測定結果からこの実施例1で得られた熱可塑性
ナフトールアラルキル樹脂にはメチロール基が存
在しないことが確認された。 実施例 2 1−ナフトール96g(0.67モル)、p−キシリレ
ングリコール69g(0.5モル)を用いて実施例1と
同様に反応を行い、熱可塑性ナフトールアラルキ
ル樹脂116gを得た。得られた樹脂のOH当量は
234であり、軟化点は130℃であつた。得られた樹
脂のGPCを第3図に示す。 ここで、GPCの測定条件は実施例1と同じで
あり、このGPCの測定結果から、数平均分子量
()が780、重量平均分子量()が1640で
あつて、分子量分布(/)が2.10であり、
また、この実施例2で得られた熱可塑性ナフトー
ルアラルキル樹脂における一般式()のnの分
布は、n=0が15.2%、n=1が16.4%、n=2
が13.0%、n=3が10.2%、n=4が8.2%、n=
5が6.8%、及び、n=≧6が30.2%であつた。 実施例 3 2−ナフトールを用いた以外は、実施例1と全
く同様にして熱可塑性ナフトールアラルキル樹脂
127.5gを得た。得られた樹脂のOH当量は225であ
り、軟化点は114℃であつた。得られた樹脂の
GPCを第4図に、また、赤外吸収スペクトルを
第5図にそれぞれ示す。 ここで、GPCの測定条件は実施例1と同じで
あり、このGPCの測定結果から、数平均分子量
()が560、重量平均分子量()が850であ
つて、分子量分布(/)が1.52であり、
また、この実施例3で得られた熱可塑性ナフトー
ルアラルキル樹脂における一般式()のnの分
布は、n=0が36.1%、n=1が23.2%、n=2
が14.3%、n=3が9.3%、n=4が6.6%、及び、
n≧5が10.6%であつた。 実施例 4 2−ナフトール144g(1.0モル)、p−キシリレ
ングリコール46g(0.33モル)を130℃で加熱溶解
し、p−トルエンスルホン酸0.7gを加え、130℃
で2時間反応させた。その後、炭酸ナトリウム液
で中和し、さらに未反応2−ナフトールを水蒸気
蒸留により除去し、熱可塑性ナフトールアラルキ
ル樹脂69gを得た。得られた樹脂のOH当量は212
であり、軟化点は103℃であつた。 また、実施例1と同じ条件でGPCを測定した
結果、数平均分子量()が530、重量平均分
子量()が680であつて、分子量分布
(/)が1.28であり、また、この実施例4
で得られた熱可塑性ナフトールアラルキル樹脂に
おける一般式()のnの分布は、n=0が44.7
%、n=1が25.9%、n=2が13.9%、n=3が
7.1%、及び、n≧4が8.5%であつた。 実施例 5 2−ナフトール108g(0.75モル)、p−キシリレ
ングリコール69g(0.5モル)及びシユウ酸5.4gを
仕込み、150℃で6時間反応を行つた。この間に
生成した水は系外に除去した。 その後、未反応2−ナフトールは水蒸気蒸留に
より除去し、熱可塑性ナフトールアラルキル樹脂
119gを得た。得られた樹脂のOH当量は223.5であ
り、軟化点は136℃であつた。 また、実施例1と同じ条件でGPCを測定した
結果、数平均分子量()が660、重量平均分
子量()が1140であつて、分子量分布
(/)が1.73であり、また、この実施例5
で得られた熱可塑性ナフトールアラルキル樹脂に
おける一般式()のnの分布は、n=0が28.8
%、n=1が19.4%、n=2が14.1%、n=3が
10.3%、n=4が7.8%、及び、n≧5が20.4%で
あつた。 実施例 6 実施例1で得た熱可塑性ナフトールアラルキル
樹脂100gをエピクロルヒドリン600gに溶解し、
113〜117℃の温度で48%−水酸化ナトリウム水溶
液37.5gを3.5時間かけて滴下した。その間、生成
した水をエピクロルヒドリンとの共沸により系外
にへ除去し、また、留出したエピクロルヒドリン
は系内に戻した。滴下終了後、さらに15分間反応
を継続した。その後、エピクロルヒドリンを留去
し、残留物にメチルイソブチルケトンを加えて生
成物を抽出により回収し、水洗した後メチルイソ
ブチルケトンを留去し、エポキシ樹脂122gを得
た。エポキシ当量は316であり、軟化点は90℃で
あり、また、溶融粘度(150℃)は6.0Pであつた。
得られた樹脂のGPCを第6図に、また、赤外吸
収スペクトルを第7図にそれぞれ示す。 このようにして得られたエポキシ樹脂100重量
部に第1表に示す割合でフエノールノボラツク
(硬化剤)とトリフエニルホスフイン(硬化促進
剤)を配合してエポキシ樹脂組成物を調製し、こ
のエポキシ樹脂組成物を150℃で成形し、得られ
たエポキシ硬化物を試験片として各種の物性を測
定した。結果を第1表に示す。 なお、ガラス転移点及び線膨張係数は熱機械分
析装置を使用して7℃/minの昇温速度で測定し
た。曲げ強度と曲げ弾性率はJIS K 6911法に準
じて測定した。また、吸水率は133℃、3気圧の
条件で100時間吸湿させて測定した。さらに、破
壊靱性はA.F.Yee,R.A.Pearson,Journalof
Materials Science,21,2462(1986)に記載の
方法に従つて測定した。 実施例 7 実施例2で得られた熱可塑性ナフトールアラル
キル樹脂100gをエピクロルヒドリン600gに溶解
し、113〜117℃で48%−水酸化ナトリウム水溶液
35.6gを滴下し、実施例6と同様にエポキシ化を
行い、エポキシ当量335及び軟化点104℃のエポキ
シ樹脂116gを得た。得られたエポキシ樹脂の
GPCを第8図に示す。 次に、このエポキシ樹脂を使用し、実施例6と
同様に、エポキシ硬化物を作成して各種物性を測
定した。結果を第1表に示す。 実施例 8 実施例5で得た熱可塑性ナフトールアラルキル
樹脂100gをエピクロルヒドリン600gに溶解し、
70℃で48%−水酸化ナトリウム水溶液36.2gを滴
下し、実施例6と同様にエポキシ化を行い、エポ
キシ当量333及び軟化点100.5℃のエポキシ樹脂
119gを得た。得られたエポキシ樹脂のGPCを第
9図に、また、赤外吸収スペクトルを第10図に
それぞれ示す。 次に、このエポキシ樹脂を使用し、実施例6と
同様に、エポキシ硬化物を作成して各種物性を測
定した。結果を第1表に示す。 参考例 1 実施例5で得られた熱可塑性ナフトールアラル
キル樹脂をエポキシ樹脂硬化剤とし、第1表に示
す割合でo−クレゾールノボラツク型エポキシ樹
脂とトリフエニルホスフイン(硬化促進剤)とを
配合してエポキシ樹脂組成物を調製し、実施例6
と同様に、エポキシ硬化物の試験片を調製して各
種の物性を測定した。結果を第1表に示す。 比較例 1〜2 液状ビスフエノールA型エポキシ樹脂(比較例
1)又はo−クレゾールノボラツク型エポキシ樹
脂(比較例2)を使用し、実施例6と同様に、試
験片を作成して各種物性を測定した。結果を第1
表に示す。
〔発明の効果〕
本発明より得られるエポキシ樹脂及びその中間
体となる熱可塑性ナフトールアラルキル樹脂は、
耐熱性、耐湿性及び耐衝撃性に優れた硬化物を与
えることができ、各種用途への展開が期待でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図はそれぞれ実施例1で得られ
た樹脂のGPC及び赤外吸収スペクトルを示すグ
ラフ図、第3図は実施例2で得られた樹脂の
GPCを示すグラフ図、第4図及び第5図はそれ
ぞれ実施例3で得られた樹脂のGPC及び赤外吸
収スペクトルを示すグラフ図、第6図及び第7図
はそれぞれ実施例6で得られた樹脂のGPC及び
赤外吸収スペクトルを示すグラフ図、第8図は実
施例7で得られたエポキシ樹脂のGPCを示すグ
ラフ図、第9図及び第10図はそれぞれ実施例8
で得られたエポキシ樹脂のGPC及び赤外吸収ス
ペクトルを示すグラフ図、第11図は実施例1で
得られた樹脂の1H−NMRの測定結果を示すグ
ラフ図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記一般式() (但し、式中Aはナフタレン核を示し、Rは水
    素原子又はメチル基を示し、nは0〜15の整数を
    示す)で表されるナフトール系エポキシ樹脂。 2 ナフトール1モルに対して下記一般式() (但し、式中Rは水素原子又はメチル基を示
    し、R′は水素原子又は炭素数1〜4の炭化水素
    基を示す)で表される縮合剤0.1モル以上0.75モ
    ル未満とを末端にメチロール基が残存しない条件
    で反応させて得られる下記一般式() (但し、式中Aはナフタレン核を示し、Rは水
    素原子又はメチル基を示し、nは0〜15の整数を
    示す)で表される熱可塑性ナフトールアラルキル
    樹脂。 3 ナフトールとこのナフトールに対して0.1モ
    ル以上0.75モル未満の下記一般式() (但し、式中Rは水素原子又はメチル基を示
    し、R′は水素原子又は炭素数1〜4の炭化水素
    基を示す)で表される縮合剤とを反応させて下記
    一般式() (但し、式中Aはナフタレン核を示し、Rは水
    素原子又はメチル基を示し、nは0〜15の整数を
    示す)で表される熱可塑性ナフトールアラルキル
    樹脂を製造し、次いでこの熱可塑性ナフトールア
    ラルキル樹脂をエピクロルヒドリンと反応させる
    ことを特徴とするナフトール系エポキシ樹脂の製
    造法。
JP1224520A 1989-09-01 1989-09-01 エポキシ樹脂及びその中間体並びにその製造法 Granted JPH0390075A (ja)

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