JPS6253529B2 - - Google Patents

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JPS6253529B2
JPS6253529B2 JP26080884A JP26080884A JPS6253529B2 JP S6253529 B2 JPS6253529 B2 JP S6253529B2 JP 26080884 A JP26080884 A JP 26080884A JP 26080884 A JP26080884 A JP 26080884A JP S6253529 B2 JPS6253529 B2 JP S6253529B2
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JP
Japan
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polyglycidyl ether
naphthol
type resin
ether
parts
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JP26080884A
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Takanori Urasaki
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National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
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Agency of Industrial Science and Technology
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Description

【発明の詳細な説明】
<産業上の利用分野> 本発明は新規なポリグリシジルエーテル組成物
に関するものである。 本発明のポリグリシジルエーテル組成物は耐熱
性に優れた硬化樹脂を与えるものであり、それか
ら得られる硬化エポキシ樹脂はガラス転移温度が
260℃以上、好ましくは290℃以上、特に好ましく
は300℃以上であり、耐熱性にすぐれており、且
つ吸水率が小さいという特徴を有し、たとえば高
弾性繊維(炭素繊維,アラミド繊維など)を補強
材として用いた複合材料を形成せしめるとそれは
耐熱性複合材料として用いることができるもので
ある。 <従来技術> 耐熱性エポキシ樹脂を製造する方法としては 1 テトラグリシジルメチレンジアニリンとジア
ミノジフエニルスルホンを硬化させる。 2 フエノールノボラツクのポリグリシジルエー
テルをジアミノジフエニルスルホンと硬化させ
る。 3 上記ジアミノジフエニルスルホンのかわりに
ジシアンジアミドを硬化剤として用いる。 などの方法が知られている。しかしこれらの方法
で得られたものは、耐熱性が不充分であつたり吸
水性が大きいなどの欠点がある。 <発明の目的> 本発明の目的は耐熱性にすぐれ且つ吸水性の小
さいエポキシ樹脂を与えるポリグリシジルエーテ
ル組成物を提供することであり、本発明のポリグ
リシジルエーテル組成物を硬化剤と共に硬化さ
せ、高弾性繊維(炭素繊維,アラミド繊維など)
で補強すると耐熱性,耐湿熱性のすぐれた複合材
料を得ることが出来る。 <発明の構成> 本発明はα―ナフトールをフエノール成分の主
たる成分として含むナフトールノボラツク型樹脂
のポリグリシジルエーテル()と芳香族ポリオ
ールをフエノール成分の主たる成分として含むノ
ボラツク型樹脂のポリグリシジルエーテル()
とよりなり()と()の割合が():
()=90:10〜10:90であるポリグリシジルエー
テル組成物である。 本発明においてα―ナフトールをフエノール成
分の主たる成分として含むナフトールノボラツク
型樹脂のポリグリシジルエーテル()とはα―
ナフトールを主たる成分とするフエノール成分
と、下記式() RCHO ……() 〔ただし式中Rは水素原子,低級アルキル基,
フエニル基,ヒドロキシフエニル基,ハロゲン置
換フエニル基である。〕 で表わされるアルデヒド成分とを酸性触媒のもと
縮合反応させて得られるところの、分子中にナフ
タレン核を2個以上含むノボラツク型樹脂を骨格
とし、それをグリシジルエーテル化したポリグリ
シジルエーテルである。 ここでα―ナフトールを主たるフエノール成分
として含むノボラツク型樹脂はナフタレン核を2
個以上含み、好ましくはナフタレン核を2〜10個
含むものである。更に好ましくは上記式()に
おいてRが水酸基を含まない場合にはナフタレン
核を3〜6個含むものであり、Rが水酸基を含む
場合にはナフタレン核を2〜5個含むものであ
る。 本発明において上記ナフトールノボラツク型樹
脂はフエノール成分としてα―ナフトール以外に
少割合のフエノール、クレゾール,キシレノー
ル,β―ナフトールなどの従来公知のノボラツク
型樹脂に用いられるモノヒドロキシ芳香族化合物
を含んでもよい。その割合は全フエノール成分中
30モル%以下、好ましくは20モル%以下である。 本発明の前記式()で表わされるアルデヒド
成分は具体的にはホルムアルデヒド,アセトアル
デヒド,プロピルアルデヒド,ブチルアルデヒ
ド,ベンズアルデヒド,p―ヒドロキシベンズア
ルデヒド,クロルベンズアルデヒド,ブロムベン
ズアルデヒドなどがあげられ、このうちホルムア
ルデヒド,p―ヒドロキシベンズアルデヒドが特
に好ましい。 本発明の上記α―ナフトールを含むノボラツク
型樹脂はα―ナフトールを主成分とするフエノー
ル類に上記アルデヒド成分を1/2〜1倍モルを加
えて酸性触媒存在下に縮合させてつくられる。こ
こで酸性触媒としては具体的には硝酸,硫酸,塩
酸,リン酸,メタンスルホン酸,トルエンスルホ
ン酸などのプロトン酸,三弗化ホウ素,三弗化ホ
ウ素エーテル錯体,塩化アルミニウム,塩化ス
ズ,塩化亜鉛,塩化鉄,塩化チタンなどのルイス
酸,シユウ酸などを用いることができる。これら
の中でもプロトン酸,シユウ酸を用いることが好
ましい。これら触媒の使用量は原料α―ナフトー
ルを主体とするフエノール類に対し0.001〜0.05
モル倍とし、50〜250℃の温度範囲で1〜10時間
の間で反応させる。この場合無溶媒でもよいが必
要に応じてトルエン,クロルベンゼン,ジクロル
ベンゼン,ニトロベンゼン,ジフエニルエーテル
などの芳香族炭化水素エチレングリコール,ジエ
チレングリコールなどのジメチルエーテル,テト
ラヒドロフランなどの環状エーテルが溶媒として
用いられる。 つぎに本発明のα―ナフトールを主たる成分と
して含むナフトールノボラツク型樹脂のポリグリ
シジルエーテルは上記の方法で合成されたナフト
ールノボラツクにエピクロルヒドリンを反応させ
ることによつて得られる。この反応は従来公知の
フエノールノボラツクにエピクロルヒドリンから
ポリグリシジルエーテルを得る方法にしたがつて
実施できる。この反応は 1 ノボラツク型樹脂と過剰のエピクロルヒドリ
ンの混合物に苛性ソーダ,苛性カリなどのアル
カリ金属水酸化物の固体または濃厚水溶液を加
えて50〜120℃の間の温度で反応させる方法、
又は 2 ノボラツク型樹脂と過剰のエピクロルヒドリ
ンにテトラメチルアンモニウムクロライド,テ
トラエチルアンモニウムブロマイド,トリメチ
ルベンジルアンモニウムクロライドなどの第4
級アンモニウム塩を触媒量加えて70〜150℃で
反応させてポリハロヒドリンエーテルとし、そ
れに苛性ソーダ,苛性カリなどのアルカリ金属
水酸化物の固体または濃厚水溶液を加えて再び
20〜100℃の間の温度で反応させてポリハロヒ
ドリンエーテルを閉環させて目的のポリグリシ
ジルエーテルを得る方法である。 上記方法においてエピクロルヒドリンの使用量
はノボラツク型樹脂中の水酸基に対して5〜50モ
ル倍、好ましくは10〜30モル倍の範囲である。苛
性ソーダ,苛性カリなどのアルカリ金属水酸化物
の使用量はノボラツク型樹脂中の水酸基に対して
0.9〜1.2モル倍の範囲である。更に2)の方法に
よるときは第4級アンモニウム塩をノボラツク型
樹脂中の水酸基に対して0.001〜0.02モル倍の範
囲で用いる。またこの反応は1〜10時間の範囲で
行なわれる。本発明の反応で得られるα―ナフト
ールを主たるフエノール成分として含むナフトー
ルノボラツク型樹脂のポリグリシジルエーテルは
前記の如く未反応のエピクロルヒドリンのほかに
アルカリ金属のハロゲン化物等の水溶性無機塩を
含むので、通常反応混合物より未反応のエピクロ
ルヒドリンの一部又は全部を蒸留除去したのち、
水溶性無機物は水による抽出、別などの方法で
除去し、目的とするポリグリシジルエーテルを得
る。本発明におけるα―ナフトールを主たるフエ
ノール成分として含むナフトールノボラツク型樹
脂のポリグリシジルエーテルはたとえば下記
() 〔ただし式中R′は水素原子,低級アルキル
基,フエニル基,グリシジルオキシフエニル基,
ハロゲン置換フエニル基である。〕 で表わされる二価の基、下記式(),() 〔ただし式中R′は前記と同じである。〕 で表わされる一価の基より選ばれる基を2種以上
含む。 更に具体的には本発明のポリグリシジルエーテ
ルはたとえば上記式(),()で表わされる一
価の有機基各1個と上記式()で表わされる2
価の有機基を0〜8個(好ましくは上記式()
で表わされる2価の有機基をR′がグリシジル基
をもたないときは1〜4個、R′がグリシジル基
をもつ場合には0〜3個)を含むものである。ま
たこのポリグリシジルエーテルの分子量は好まし
くは600〜1500のものが用いられる。 本発明の上記ナフトールノボラツク型樹脂ポリ
グリシジルエーテルはエポキシ当量が300(g/
当量)以下、好ましくは280(g/当量)以下、
更に好ましくは250(g/当量)以下であり、こ
のようなポリグリシジルエーテルを用いると耐熱
性と耐湿熱性のすぐれたエポキシ樹脂を得ること
ができる。 本発明においては芳香族ポリオールを主たるフ
エノール成分として含むノボラツク型樹脂のポリ
グリシジルエーテルが前記α―ナフトールを主た
るフエノール成分として含むナフトールノボラツ
ク型樹脂のポリグリシジルエーテルと共に用いら
れる。ここで芳香族ポリオールとはレゾルシン,
1,6―ジオキシナフタレン,2,7―ジオキシ
ナフタレン,1,5―ジオキシナフタレン,1,
7―ジオキシナフタレン,1,4―ジオキシナフ
タレンなどの芳香族ポリオキシ化合物である。こ
れら芳香族ポリオールは前記酸性触媒の存在下前
記式()のアルデヒドと縮合させることによつ
て芳香核を2個以上含み且つヒドロキシル基を分
子中に4個以上含むノボラツクが得られる。本発
明において芳香族ポリオールとして好ましいもの
はレゾルシン,1,6―ジヒドロキシナフタレ
ン,2,7―ジオキシナフタレンなどであり更に
好ましいものは1,6―ジオキシナフタレン,
2,7―ジオキシナフタレンであり特に1,6―
ジオキシナフタレンが好ましい。本発明において
このような芳香族ポリオールを主たるフエノール
成分として含むノボラツク型樹脂は平均して芳香
族ポリオール成分を分子中に1.5個以上、好まし
くは2〜4個、更に好ましくは2.2〜3.5個含む。
当該ノボラツク型樹脂中の芳香族ポリオール成分
の数があまり多くなると得られるポリグリシジル
エーテルの粘度が上昇し、エポキシ樹脂の成形が
困難となる傾向があり好ましくない。 つぎに芳香族ポリオールを主たるフエノール成
分とするノボラツク型樹脂のアルデヒド成分は前
記式()で表わされるものが用いられるが好ま
しくはホルムアルデヒドおよびp―ヒドロキシベ
ンズアルデヒドであり、特にホルムアルデヒドが
好ましい。 本発明の芳香族ポリオールのノボラツク型樹脂
は前記α―ナフトールを主成分として含むノボラ
ツク型樹脂と同様な方法で製造でき、またこの芳
香族ポリオールのノボラツク型樹脂のポリグリシ
ジルエーテルはα―ナフトールを主たるフエノー
ル成分とするノボラツク型樹脂のポリグリシジル
エーテルの合成法と同様にして得られるが、この
中でも前記2)の方法によるとより耐熱性がすぐ
れ且つポリグリシジルエーテルの製造時のゲルの
生成も少なく好ましい。 本発明における芳香族ポリオールを主たるフエ
ノール成分とするノボラツク型樹脂のポリグリシ
ジルエーテルは、たとえば下記式() 〔ただし式中R′は水素原子,低級アルキル
基,フエニル基,グリシジルオキシフエニル基,
ハロゲン置換フエニル基でありArはベンゼン核
またはナフタレン核を表わす。〕 で表わされる二価の基、下記式(),() 〔ただし式中、R′,Arは前記と同じである。〕 で表わされる一価の基より選ばれる有機基を2種
以上含む。更に具体的には本発明のポリグリシジ
ルエーテルは好ましくは上記式(),()で表
わされる一価の有機基を各1個と上記式()で
表わされる2価の有機基を0〜2個含むものであ
る。また分子量は好ましくは500〜1200のものが
用いられる。本発明の前記ポリグリシジルエーテ
ルは、エポキシ当量が220(g/当量)以下、好
ましくは200(g/当量)以下、特に好ましくは
180(g/当量)以下であるものである。このよ
うなポリグリシジルエーテルを用いると耐熱性が
高く耐湿熱性にもすぐれたエポキシ樹脂が得られ
る。 本発明においてポリグリシジルエーテル組成物
は上記(),()のポリグリシジルエーテルよ
りなり()と()の割合は90:10〜10:90、
好ましくは80:20〜20:80で更に好ましくは70:
30〜30:70、特に好ましくは60:40〜40:60であ
る。()の割合があまり多いと耐熱性が低下す
る傾向があり、()の割合があまり多いと吸水
率が向上し、耐湿熱性が低下する傾向がある。 本発明の新規ポリグリシジルエーテル組成物は
従来公知のエポキシ系硬化剤によつて硬化できる
(「エポキシ樹脂」垣内弘編(昭晃堂)昭和45年9
月30日発行109頁〜149頁)。これにはアミン類,
酸無水物,ポリアミド樹脂,ポリスルフイド樹
脂,三フツ化ホウ素アミンコンプレツクス,ノボ
ラツク樹脂,ジシアンジアミドなどをあげること
ができる。 具体的にはジエチレントリアミン,トリエチレ
ンテトラミン,1,3―ジアミノシクロヘキサ
ン,イソホロンジアミン,m―キシリレンジアミ
ンの如き脂肪族アミン:メタフエニレンジアミ
ン,p―フエニレンジアミン,4,4′―ジアミノ
ジフエニルメタン,4,4′―ジアミノジフエニル
スルホン,3,3′―ジアミノジフエニルスルホ
ン,2,4―トルイレンジアミン,4,4′―ジア
ミノジフエニルエーテル,3,4′―ジアミノジフ
エニルエーテル,アニリン―ホルマリン樹脂など
の芳香族アミン;前記脂肪族アミンまたは芳香族
アミンとモノエポキシ化合物(エチレンオキサイ
ド,フエニルグリシジルエーテル,ブチルグリシ
ジルエーテルなど),ポリエポキシ化合物(ビス
フエノールAのジグリシジルエーテル,レゾルシ
ンのジグリシジルエーテルなど)またはアクリロ
ニトリルなどとのアダクト:無水フタル酸,無水
ヘキサヒドロフタル酸,ナジツク酸無水物,メチ
ルナジツク酸無水物,ピロメリツト酸無水物,ベ
ンゾフエノンテトラカルボン酸無水物,トリメリ
ツト酸無水物,グリセリントリストリメテート,
エチレングリコールビストリメリテートなどの酸
無水物;ダイマー酸とジエチレンテトラミン,ト
リエチレンテトラミンなどとのポリアミド樹脂,
メルカプタン基を両端にもつポリスルフイド樹
脂;アニリン,N―メチルアニリン,ベンジルア
ミン,エチルアミンなどのアミンと三フツ化ホウ
素のコンプレツクス;フエノール,クレゾールと
ホルマリンとより得られる低分子量ノボラツク樹
脂;ジシアンジアミドなどである。 本発明の新規ポリグリシジルエーテル組成物は
前記の如く従来公知のエポキシ樹脂用硬化剤で硬
化できるが芳香族ポリアミンおよび/またはジシ
アンジアミドで硬化させると特にすぐれた効果を
発揮する。 これらの中でも4,4′―ジアミノジフエニルス
ルホン,3,3′―ジアミノジフエニルスルホン,
ジシアンジアミドが特に好ましく用いられる。 本発明の新規なポリグリシジルエーテル組成物
は、前記エポキシ系硬化剤と共に硬化させる。 アミン類,ノボラツク樹脂,ポリアミド樹脂,
ポリスルフイド樹脂,三フツ化ホウ素アミンコン
プレツクス,ノボラツク樹脂などの使用量は当該
ポリグリシジルエーテルの中に含まれるエポキシ
基量に対してこれら硬化剤中の活性水素量が0.5
〜0.5モル倍量、好ましくは0.8〜1.2モル倍量にな
るように、酸無水物の使用量は当該ポリグリシジ
ルエーテルの中に含まれるエポキシ基量に対して
0.5〜1.0モル倍量になるように、好ましくは0.6〜
0.9モル倍量になるように、またジシアンジアミ
ドの使用量は当該ポリグリシジルエーテルの中に
含まれるエポキシ量に対して1/20〜1/3倍モル、
好ましくは1/10〜1/4モル倍である。 かかる硬化反応に際して必要なら硬化促進剤を
小割合用いることができる。 ここで硬化促進剤としてはたとえばトリエチル
アミン,トリブチルアミン,ジメチルベンジルア
ミンなどの第3級アミン,フエノール,クレゾー
ル,ブチルフエノール,ノニルフエノール,クロ
ルフエノール,レゾルシノール,ポリビニルフエ
ノールなどのフエノール類;イミダゾール,2―
エチル―4―メチルイミダゾールなどのイミダゾ
ール類;またはこれらの酢酸塩などの塩類をあげ
ることができる。 本発明のポリグリシジルエーテル組成物には前
記硬化剤と必要に応じて硬化促進剤を加えてその
まま硬化できるが、アセトン,メチルエチルケト
ン,メチルブチルケトン,ジエチルケトンなどの
ケトン類;メチルセロソルブ,エチルセロソルブ
などのアルコール類;ジオキサン,テトラヒドロ
フランなどの環状エーテル類;ジメチルホルムア
ミド,ジメチルアセトアミド,N―メチルピロリ
ドンなどのアミド類;ベンゼン,トルエン,キシ
レン,クメンなどの芳香族炭化水素類;などに溶
解させて硬化剤、必要に応じて硬化促進剤を均一
に分散または溶解させてから溶媒を除去して硬化
させることもできる。 本発明のポリグリシジルエーテル組成物の硬化
反応は60℃以上でも進行するが、好ましくは100
℃以上250℃の間の温度に加熱して行うことがで
きる。 硬化時間は通常0.5〜5時間である。またここ
で得られる硬化物は好ましくは150℃以上の温度
でキユアリングすることにより耐熱性の向上がは
かられる。 なお本発明の新規ポリグリシジルエーテル組成
物はそれ自体単独で前記硬化剤と共に硬化させて
すぐれたエポキシ樹脂を与えるが従来公知のエポ
キシ化合物と併用して使用することもできる。 <作 用> 本発明のポリグリシジルエーテルは低融点で溶
解性にすぐれ、たとえば前記芳香族ポリアミン,
ジシアンジアミドなどの硬化させた硬化物はガラ
ス転移温度が260℃以上、好ましくは300℃以上、
特に好ましくは320℃以上で且つ100℃、水中での
吸水率が6%未満、好ましくは4.5%以下、特に
好ましくは4%またはそれ以下であつてすぐれた
耐水性を示す。 参考例 A α―ナフトール144部、クロルベンゼン144部及
び10%シユウ酸水溶液16部を反応器に仕込み、80
℃に加熱しつつ35%ホルマリン60部を徐々に滴下
し、90〜110℃に加熱して8時間反応後減圧下で
乾固してα―ナフトールノボラツク(分子量
540)を得た。このノボラツク150部にエピクロル
ヒドリン1250部とトリメチルベンジルアンモニウ
ムクロライド2部を加え、120℃で3時間付加反
応させてから50%苛性ソーダ水溶液を減圧下70〜
65℃で3時間を要して滴下し、滴下後同条件で更
に2時間反応させた。この間エピクロルヒドリン
は水と共沸させ、留出してくる水は系外に除去し
た。反応終了後、不溶物を別し、エピクロルヒ
ドリンの一部を減圧下留出させてから水洗,リン
酸水溶液により洗浄したのち、水洗液が中性にな
るまで水洗後減圧下でエピクロルヒドリンを留去
し、目的のポリグリシジルエーテル(a)184
部(エポキシ当量230(g/当量)分子量850)を
得た。 他方1,6―ジヒドロキシナフタレン160部に
10%シユウ酸水溶液20部を加え40℃に加熱し、35
%ホルマリン57部を徐々に加えてから90〜100℃
で8時間加熱反応後、反応物にアセトンを加えて
反応物をとりだし減圧下で乾固して1,6―ジヒ
ドロキシナフタレンノボラツク168部(分子量
400)を得た。このノボラツク100部と50%苛性ソ
ーダ100部を用いる以外は前記α―ナフトールノ
ボラツクのポリグリシジルエーテル(a)の合
成の場合と同様にして1,6―ジヒドロキシナフ
タレンノボラツクのポリグリシジルエーテル(
a)145部(エポキシ当量160(g/当量)、分子
量780)を得た。 参考例 B α―ナフトール144部、p―ヒドロキシベンズ
アルデヒド82部に濃塩酸0.2部、p―トルエンス
ルホン酸0.3部を混合し、100〜110℃で1時間反
応し、ついで180〜190℃まで昇温した後同温度で
8時間加熱反応させた。ついでこの反応混合物を
冷却後反応器よりとりだし、粉砕し、熱水で洗浄
した後、乾燥した。得られたノボラツク型樹脂は
207部であり、その融点は300℃以上であつた。こ
のものをジオキサンにとかし、凝固点降下法によ
り求めた分子量は535(分子中にナフトール成分
を平均2.6個、p―ヒドロキシベンズアルデヒド
成分を平均1.6個含む)であつた。ついでこのノ
ボラツク型樹脂200部にエピクロルヒドリン1440
部、トリメチルベンジルアンモニウムクロライド
2.4部を加えて120℃で3時間加熱し、つぎに減圧
下75℃に加熱しつつ50%苛性ソーダ水溶液135部
を2時間かけて加えた。この間水とエピクロルヒ
ドリンとの共沸によつて水を系外に除去した。つ
いで苛性ソーダ水溶液を加えてから更に2時間同
温度で水を系外に除去しつつ加熱反応させた。反
応終了後不溶物を別し、減圧下でエピクロルヒ
ドリンの1部を除去し、水洗,リン酸水溶液によ
る洗浄の後、更に中性になるまで水洗し、最後に
エピクロルヒドリンを減圧下で除去してポリグリ
シジルエーテル(b)250部を得た。ここで得
られたポリグリシジルエーテル(b)は融点が
105℃であり、塩酸ジオキサン法で求めたエポキ
シ当量は235(g/当量)で、ジオキサンにとか
し凝固点降下法で求めた分子量は830であつた。 実施例 1〜3 参考例Aにおいて合成したポリグリシジルエー
テルを用いて炭素繊維とのコンポジツトをつくり
性能を評価した。 ポリグリシジルエーテル(a)とポリグリシ
ジルエーテル(a)の割合を変えた組成物に対
し4,4′―ジアミノジフエニルスルホン(a)
を混合し、それぞれメチルエチルケトンを加えて
60%溶液をつくり、この溶液に炭素繊維(東レ(株)
製T400.3600デニール,6000フイラメント)をド
ラムワインデイング法により浸漬し、オーブン中
40〜80℃でメチルエチルケトンを蒸発させてプリ
プレグを得た。ここで得たプリブレグは方向にな
らべ金型温度180℃にて1時間加圧成型し、厚み
2mm、幅12mm、長さ120mm、繊維含量65体積%の
一方向性炭素繊維強化樹脂成型片を得た。この成
型片は220℃で4時間ポストキユアを行つてから
25℃と200℃で0゜曲げ強度をスパン64mmで3点
曲げ試験法により測定する一方、デユポン社
DMA(モデル1090)によつてガラス転移温度
(Tg)をしらべ樹脂の耐熱性を評価した。結果は
表1に示した。
【表】 一方、上記組成の樹脂溶液よりアセトンを50℃
減圧下で留去し、金型温度180℃にて常法により
1時間プレス成型し、厚み2mm、幅6mm、長さ
120mmの成型片を得た。この成型片を220℃で4時
間ポストキユアしてから100℃水中にて10日間吸
水させ、その重量増より樹脂の吸水率を求めた。
その結果、実施例1,2,3の樹脂の吸水率はそ
れぞれ3.5%、3.9%、3.1%であつた。 実施例 4 参考例Aで得たポリグリシジルエーテル(
a)と参考例Bで得たポリグリシジルエーテル
(b)および3,3′―ジアミノジフエニルスル
ホン(b)を用いた以外は実施例1と同様にし
て一方向炭素繊維強化樹脂成型片をつくり耐熱性
をしらべた。結果は表2に示した。
【表】 またこの樹脂の吸水率は実施例1と同様にして
求めた結果3.6%であつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 α―ナフトールをフエノール成分の主たる成
    分として含むナフトールノボラツク型樹脂のポリ
    グリシジルエーテル()と芳香族ポリオールを
    フエノール成分の主たる成分として含むノボラツ
    ク型樹脂のポリグリシジルエーテル()とより
    なり、()と()の割合が():()=
    90:10〜10:90であるポリグリシジルエーテル組
    成物。 2 当該芳香族ポリオールがジオキシナフタレン
    である特許請求の範囲第1項記載のポリグリシジ
    ルエーテル組成物。
JP26080884A 1984-12-12 1984-12-12 ポリグリシジルエ−テル組成物 Granted JPS61141724A (ja)

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