JP6935335B2 - デュアル回転アジテータを備える表面清掃ヘッド - Google Patents

Description

関連出願の相互参照
本開示は、２０１５年１０月２１日出願の米国仮特許出願第６２／２４４，３３１号、２０１５年１０月３０日出願の米国仮特許出願第６２／２４８，８１３号、および２０１６年３月２５日出願の米国仮特許出願第６２／３１３，３９４号の利益を主張し、それらの全てが参照により全体的に本明細書に援用される。

本開示は、バキューム掃除機に関し、より詳細には、先頭ローラおよびブラシロールなどのデュアル回転アジテータを備えるバキューム掃除機の表面清掃ヘッドに関する。

バキューム掃除機は、一般的に、表面清掃ヘッド内へ空気（および塵埃（debris））を引き入れるための表面清掃ヘッドの下面に開口部を備える吸込み導管を含む。バキューム掃除機の設計の課題の１つは、吸込み導管と清掃中の表面との係合を制御して、所望量の吸込みをもたらすことである。吸込み導管が表面から離れ過ぎている場合、空気がより大きい表面領域を通って吸込み導管内へ流れるため、吸込みは少なくなり得る。吸込み導管が表面と直接係合し、したがって全ての側面でシールされている場合、空気は吸込み導管内へ流れなくなり、その結果、吸込みモータが損傷され得る。

バキューム掃除機はまた、一般的に煽り（agitation）を使用して塵埃をほぐし、吸込み導管内へ向かう空気流中に塵埃を捕捉するのを容易にする。アジテータは、多くの場合、表面清掃ヘッドの吸込み導管内で汚れた吸気口に近接して使用され、煽られた塵埃が汚れた吸気口内へ流れるようにする。吸込み導管内のアジテータが塵埃をほぐすことができない場合または塵埃が小さ過ぎる場合、吸込み導管は、表面から塵埃を除去することなく塵埃を通り過ぎ得る。他の事例では、表面清掃ヘッドは、吸込み導管への流れ中に塵埃を捕捉することができずに、大きい塵埃を前方へ押し得る（雪かきと呼ばれることがある）。

実施形態によれば、表面清掃ヘッドは、前面および後面を有するハウジングを含む。ハウジングは、ハウジングの下面に開口部を備える吸込み導管を前面と後面との間に画定する。表面清掃ヘッドはまた、吸込み導管内で吸込み導管の開口部に近接してハウジングに回転可能に装着されたブラシロールと、ブラシロールの前側で、ブラシロールから離間されてハウジングに装着されて、ブラシロールの下部と先頭ローラの下部との間にローラ間空気通路を画定する先頭ローラとを含む。先頭ローラの下部は、吸込み導管の開口部に隣接し、吸込み導管への流路に曝されており、および先頭ローラの少なくとも上半部は、吸込み導管への流路の外側にある。先頭ローラは、０．３Ｄｂｒ〜０．８Ｄｂｒの範囲内の直径Ｄｌｒを有し、Ｄｂｒは、ブラシロールの直径である。先頭ローラは、ブラシロールの清掃要素よりも軟らかい清掃要素を含む。

別の実施形態によれば、表面清掃ヘッドは、前面および後面を有するハウジングを含む。ハウジングは、ハウジングの下面に開口部を備える吸込み導管を前面と後面との間に画定する。表面清掃ヘッドはまた、吸込み導管内で吸込み導管の開口部に近接してハウジングに回転可能に装着されたブラシロールと、ブラシロールの前側で、ブラシロールから離間されて、および吸込み導管の開口部に隣接してハウジングに装着された先頭ローラとを含む。ハウジング内には、一連の離間されたデブライディング突起（debriding protrusion）が位置付けられ、これら突起は、ブラシロールに接触することなく先頭ローラに接触する。デブライディング突起の少なくとも一部分は、吸込み導管の開口部の方へ下向きに角度が付けられ、先頭ローラの最低部接触面より上方の箇所で先頭ローラに接触する。

さらなる実施形態によれば、表面清掃ヘッドは、前面および後面を有するハウジングを含む。ハウジングは、ハウジングの下面に開口部を備える吸込み導管を前面と後面との間に画定する。表面清掃ヘッドは、吸込み導管内で吸込み導管の開口部に近接してハウジングに回転可能に装着されたブラシロールと、ブラシロールの前側で、吸込み導管の開口部に隣接してハウジングに装着された先頭ローラとをさらに含む。先頭ローラの前部は、ハウジングの前面において少なくとも部分的に露出されている。表面清掃ヘッドは、ハウジングの前面において、ハウジングの前面の頂部を横切って少なくとも横方向に延在するバンパーをさらに含む。バンパーの少なくとも一部分は、先頭ローラの前側に先端部を提供し、それにより、バンパーは、先頭ローラの前に垂直面に接触する。

さらなる別の実施形態によれば、表面清掃ヘッドは、前面および後面を有するハウジングを含む。ハウジングは、ハウジングの下面に開口部を備える吸込み導管を前面と後面との間に画定する。表面清掃ヘッドは、吸込み導管内で吸込み導管の開口部に近接してハウジングに回転可能に装着されたブラシロールと、ブラシロールの前側で、吸込み導管の開口部に隣接してハウジングに装着された先頭ローラとをさらに含む。少なくとも１つのシールストリップが、吸込み導管の開口部の後方面に沿って、開口部の左および右側面の少なくとも一部分に沿ってハウジングの下面に位置付けられる。ハウジングの下面は、ハウジングの左および右側面から少なくとも部分的に先頭ローラとシールストリップの端部との間を吸込み導管の開口部の方へ戻るように延在して、空気を開口部へ方向付ける側縁部バキューム通路を画定する。

これらのおよび他の特徴および利点は、図面と併せて以下の詳細な説明を読むことによってよりよく理解される。

本開示の実施形態による、デュアルアジテータを含む表面清掃ヘッドの側面図である。 図１に示す表面清掃ヘッドの前面斜視図である。 図１に示す表面清掃ヘッドの一部分の垂直断面図である。 本開示の別の実施形態による、デュアルアジテータを含む表面清掃ヘッドの斜視図である。 吸込み導管を通る流路を示す、図４に示す表面清掃ヘッドの垂直断面図である。 図４に示す表面清掃ヘッドの先頭ローラおよびブラシロールを示す拡大垂直断面図である。 図４に示す表面清掃ヘッド内にある駆動機構を示す垂直断面図である。 図４に示す表面清掃ヘッド内にある先頭ローラおよびデブライディング突起を示す拡大垂直断面図である。 先頭ローラがなく、デブライディング突起を示す、図４の表面清掃ヘッドの前側領域の前面斜視図である。 複数のデブライディング突起の一実施形態の拡大斜視図である。 先頭ローラがない、図４の表面清掃ヘッドの前側領域の前面底面図である。 図４の表面清掃ヘッドの前面図である。 図４の表面清掃ヘッドの底面図である。 図４に示す表面清掃ヘッドにおいて使用される先頭ローラ解放機構の一実施形態の断面図である。 図４に示す表面清掃ヘッドにおいて使用される先頭ローラ解放機構の一実施形態の断面図である。 図４に示す表面清掃ヘッドにおいて使用される先頭ローラ解放機構の一実施形態の断面図である。 図４に示す表面清掃ヘッドにおいて使用される先頭ローラ解放機構の一実施形態の断面図である。 ローラ解放機構を示す、図４に示す表面清掃ヘッドの別の側面の斜視図である。 本開示の実施形態による、デュアル回転アジテータを備える表面清掃ヘッドを含む直立バキューム掃除機の斜視図である。 本開示の実施形態による、デュアル回転アジテータを備える表面清掃ヘッドを含むスティック型バキューム掃除機の斜視図である。

詳細な説明
本開示の実施形態によれば、デュアル回転アジテータ（例えば、先頭ローラおよびブラシロール）を備える表面清掃ヘッドは、表面清掃ヘッドの下面で吸込み導管内へ向かう空気流中に塵埃を捕捉するのを容易にするために使用され得る。先頭ローラは、一般的に、吸込み導管の開口部に隣接し、それより前に位置決めされ、先頭ローラが塵埃と係合して、塵埃を開口部の方へ動かすようにする。先頭ローラの少なくとも上半分は、吸込み導管への流路の外側にあってもよく、および先頭ローラの底部は、吸込み導管への流路に曝され得る。回転するブラシロールは、先頭ローラがブラシロールの前側で、ブラシロールから離間されて位置付けられている状態で、吸込み導管内に位置付けられて先頭ローラの下部とブラシロールの下部との間にローラ間空気通路を形成し得る。先頭ローラは、ブラシロールよりも軟らかい清掃要素を提供してもよく、またブラシロールの外径よりも小さい外径を有して、前側においてより薄型になるようにし得る。先頭ローラおよびブラシロールはまた、同じ駆動機構によって回転可能に駆動され得る。いくつかの実施形態では、デブライディング突起は、ローラ間空気通路より上方にある先頭ローラに接触して流路内への塵埃除去を容易にし得る。いくつかの実施形態では、表面清掃ヘッドは、先頭ローラの前側に延在して先頭ローラの前部を保護し、前縁部の清掃を容易にする先頭バンパーを含み得る。

先頭ローラを備える表面清掃ヘッドの具体的な実施形態を示すが、先頭ローラを備える表面清掃ヘッドの他の実施形態は本開示の範囲内である。先頭ローラを備える表面清掃ヘッドは、限定するものではないが、「オールインヘッド」タイプのバキューム、直立バキューム掃除機、キャニスターバキューム掃除機、スティックバキューム掃除機、ロボットバキューム掃除機およびセントラルバキュームシステムを含む、異なるタイプのバキューム掃除機において使用され得る。先頭ローラを備える表面清掃ヘッドはまた、共同所有され、参照により全体的に本明細書に援用される米国特許第９，４５６，７２３号および米国特許出願公開第２０１６／０２２００８２号に詳細に説明されているタイプのように、開放可能アジテータ室内に取り外し可能アジテータ（例えば、ブラシロール）を含み得る。先頭ローラは、同様に取り外し可能であってもよい。

本明細書では、「表面清掃ヘッド」は、吸込み空気流、煽り、またはそれらの組み合わせを使用することによって表面を清掃するために表面に接触するように構成された機器を指す。表面清掃ヘッドは、表面清掃ヘッドを制御するために、ワンド（wand）に回り継手によって枢動可能にまたは操舵式に結合されてもよく、電動取付部品および固定表面清掃ヘッドを含んでもよい。表面清掃ヘッドはまた、ワンドまたはハンドルがなくても動作可能であり得る。本明細書では、「シール」または「密封性」は、かなりの量の空気が吸込み導管を通過するのを防止することを指すが、気密シールを必要としない。本明細書では、「アジテータ」は、表面を煽られて表面清掃ヘッド内の吸込み空気流内へ塵埃を動かすのを容易にすることができる任意の要素、部材または構造を指す。本明細書では、「軟らかい」および「より軟らかい」は、別の清掃要素よりも清掃要素がコンプライアント（compliant）であるかまたは曲げやすい特徴を指す。本明細書では、「流路」という用語は、吸込みによって引き込まれるときに空気が吸込み導管内へ流入する際に空気が辿る経路を指す。本明細書では、「上方」および「下方」という用語は、清掃される表面上での表面清掃ヘッドの向きに対して使用され、「前側」および「後側」という用語は、使用者が清掃中の表面上で表面清掃ヘッドを押す方向に対して使用される（すなわち、後側から前側へ）。本明細書では、「先頭」という用語は、少なくとも別の構成要素の前側にある位置を指すが、必ずしも他の全ての構成要素の前側にあることを意味するものではない。

図１〜図３を参照して、本開示の実施形態による、デュアルアジテータを含む表面清掃ヘッド１００が示され、説明される。表面清掃ヘッドは、前面１１２と、後面１１４と、左および右側面１１６ａ、１１６ｂと、上側面１１８と、下側面または下面１２０とを備えるハウジング１１０を含む。ハウジング１１０は、ハウジングの下面１２０に開口部１２７を有する吸込み導管１２８を画定する（概略的に図１および図３に示す）。吸込み導管１２８は、汚れた吸気口１２９に流体的に接続され、これは、表面清掃ヘッド１００内またはバキューム内の別の箇所のいずれかにある吸込みモータ（図示せず）に至る。吸込み導管１２８は、ハウジング１１０の内壁によって画定された内部空間であり、これは、吸込みによって引き込まれる空気を受け入れて方向付け、および開口部１２７は、吸込み導管１２８がハウジング１１０の下面１２０と交わる箇所である。ハウジング１１０の実施形態を説明のために本明細書に記載したが、ハウジング１１０およびその構成要素は他の形状および構成を有してもよい。

表面清掃ヘッド１００は、デュアル回転アジテータ１２２、１２４、例えば、ブラシロール１２２および先頭ローラ１２４を含む。ブラシロール１２２および先頭ローラ１２４は、それぞれ表面清掃ヘッド１００の縦軸ＬＡに対してほぼ垂直に延在する（例えば、表面清掃ヘッド１００の掃除しているときの移動を意図した方向に対してほぼ垂直に、および／または前面１１２に対してほぼ平行に延在する）第１および第２の回転軸（ＲＡ１、ＲＡ２）の周りで回転するように構成され得る。回転するブラシロール１２２および／または先頭ローラ１２４は回転軸に結合され、１つ以上のモータによってその周りで回転され得る。

回転するブラシロール１２２は、吸込み導管１２８内に少なくとも部分的に配置される（図３において概略的に破線で示す）。先頭ローラ１２４は、ブラシロール１２２の前側で、これから離間されて、および少なくとも実質的に吸込み導管１２８の外側に位置決めされる。図３に示すように、先頭ローラ１２４の少なくとも内側上部（例えば、少なくとも内側の上半部）は、吸込み導管１２８の開口部１２７への流路に曝されないが、先頭ローラ１２４の底部の少なくとも内側は、吸込み導管１２８の開口部１２７への流路に曝される。先頭ローラ１２４は、先頭ローラ室１２６内に収容され、それにより先頭ローラ１２４の内側の上半部が流路に曝されるのを防止する。先頭ローラ１２４の異なる部分が流路に曝されても曝されなくてもよい他の変形形態が可能である。先頭ローラ１２４の下部とブラシロール１２２の下部との間の空間がローラ間空気通路１４６を形成し、ローラ間空気通路１４６は、吸込み導管１２８の開口部１２７への流路の少なくとも一部分を提供し、塵埃が吸込み導管１２８内へ運び込まれることを可能にし得る。

図示の通り、ブラシロール１２２は、清掃される表面１０上にハウジング１１０を支持するための１つ以上の車輪１３０の前側に配置され得る。例えば、１つ以上の大きい車輪が後面１１４に沿って配置されてもよく、および／または１つ以上の小さい中央車輪（図示せず）がハウジング１１０の下面１１６の中央セクションに、ならびに／または左および右側面１１６ａ、１１６ｂに沿って設けられてもよい。他の車輪構成も使用され得る。車輪１３０は、清掃される表面１０に沿って表面清掃ヘッド１００を動かすのを容易にし、また使用者が、清掃される表面１０から表面清掃ヘッド１００（例えば、ブラシロール１２２および／または先頭ローラ１２４）を傾けたりまたは旋回させたりすることを簡単に行えるようにする。１つまたは複数の後輪１３０および１つまたは複数の中央車輪は、清掃中の表面との主な接触をもたらすため、表面清掃ヘッド１００を主に支持し得る。表面清掃ヘッド１００が清掃中の表面１０上に位置決めされると、先頭ローラ１２４も清掃中の表面１０に載り得る。他の実施形態では、先頭ローラ１２４は、先頭ローラ１２４が清掃中の表面の直接上方に位置するように位置決めされ得る。

実施形態によれば、図３に示すように、１つ以上のデブライディング突起１５０が、塵埃除去を容易にするために、先頭ローラ１２４の最低部接触面１４０より上方の距離Ｈにおいて先頭ローラ１２４の表面に接触する。デブライディング突起１５０は、先頭ローラ１２４の底部に接触するように下向きに角度が付けられ、ローラ間通路１４６より上方に位置付けられ、それにより、除去された塵埃がローラ間通路１４６内および吸込み導管１２８の開口部への流路内に落ちる。この実施形態では、デブライディング突起１５０は、複数のフック１５２（例えば、フックアンドループタイプの配置構成からの弾力性フック）を含み得る。複数のデブライディングフック１５２は、先頭ローラ１２４との多数の接触点をもたらして、先頭ローラ１２４から塵埃を除去し得るだけでなく、先頭ローラ１２４の剛毛を損傷する可能性を低減させる。デブライディング突起１５０はまた、先頭ローラ１２４の頂部への空気流を実質的に防止して、先頭ローラ１２４の上半部が吸込み導管１２８への流路に曝されないようにし得る。

実施形態によれば、シールストリップ１７０、１７２が、吸込み導管１２８への開口部１２７の後方面と左および右側面とに沿って配置される。シールストリップ１７０、１７２は、清掃中の表面１０に接触して、ローラの前側で表面１０に接触している先頭ローラ１２４と共に表面に対してシールを行う。したがって、側面シールストリップ１７２と先頭ローラ１２４との間に側縁部バキューム通路が形成されて、空気をローラ間空気通路１４６内へ、吸込み導管１２８の開口部１２７の方へ戻るように方向付ける。そのようなものとして、側縁部バキューム通路およびローラ間空気通路１４６は、吸込み導管１２８への空気流路の少なくとも一部分を提供する。

ハウジング１１０は前面１１２において開放しており、先頭ローラ１２４の前部が露出されて縁部の清掃を容易にする。実施形態によれば、ハウジング１１０は前側バンパー１６０を含み、これは、ハウジング１１０の前面１１２から先頭ローラ１２４の前側接触面をちょうど越えるまで（または少なくともその範囲まで）延在し、それにより、バンパー１６０が最初に垂直面１２に接触して、先頭ローラ１２４への損傷を防止する。バンパー１６０は、曲がったりまたは圧縮したりするのに十分な弾力性があってもよく、先頭ローラ１２４が縁部の清掃のために垂直面１２に接触できるようにする。

回転するブラシロール１２２は、ブラシロール１２２の外周囲に剛毛、ファブリックもしくは他の清掃要素、またはそれらの任意の組み合わせを有し得る。ブラシロールおよび他のアジテータの例は、米国特許第９，４５６，７２３号および米国特許出願公開第２０１６／０２２００８２号に図示され、詳細に説明されており、これらは参照により全体的に本明細書に援用される。

先頭ローラ１２４は、下記で詳細に説明するように、パターン状（例えば、渦巻き状パターン）に配置された比較的軟らかい材料（例えば、軟らかい剛毛、ファブリック、フェルト、毛羽またはパイル）を含み、塵埃の捕捉を容易にし得る。先頭ローラ１２４は、ブラシロール１２２よりも実質的に軟らかくなるように選択され得る。先頭ローラ１２４の剛毛および／またはパイルの軟らかさ、長さ、直径、配置構成、および弾力性は、硬い表面（例えば、限定されるものではないが、硬い木の床、タイル張りの床、積層床など）とシールを形成するように選択され得るが、ブラシロール１２２の剛毛は、カーペット繊維などを煽るように選択され得る。例えば、先頭ローラ１２４は、ブラシロール１２２よりも少なくとも２５％軟らかいことができ、あるいは先頭ローラ１２４は、ブラシロール１２２よりも少なくとも３０％軟らかいことができ、あるいは先頭ローラ１２４は、ブラシロール１２２よりも少なくとも３５％軟らかいことができ、あるいは先頭ローラ１２４は、ブラシロール１２２よりも少なくとも４０％軟らかいことができ、あるいは先頭ローラ１２４は、ブラシロール１２２よりも少なくとも５０％軟らかいことができ、あるいは先頭ローラ１２４は、ブラシロール１２２よりも少なくとも６０％軟らかいことができる。軟らかさは、例えば、使用されている剛毛またはパイルの曲げやすさに基づいて決定され得る。

剛毛および／またはパイルのサイズおよび形状は、対象とする用途に基づいて選択され得る。例えば、先頭ローラ１２４は、長さが５〜１５ｍｍ（例えば、７〜１２ｍｍ）、および直径０．０１〜０．０４ｍｍ（例えば、０．０１〜０．０３ｍｍ）の剛毛および／またはパイルを含み得る。一実施形態によれば、剛毛および／またはパイルは、９ｍｍの長さおよび０．０２ｍｍの直径を有し得る。剛毛および／またはパイルは任意の形状を有し得る。例えば、剛毛および／またはパイルは、線形、弓形としてもよく、および／または複合形状を有してもよい。一実施形態によれば、剛毛および／またはパイルは、全体的にＵおよび／またはＹ字形状を有し得る。Ｕおよび／またはＹ字形状の剛毛および／またはパイルは、床面１０に接触する点の数を増やし、それにより先頭ローラ１２４の掃除（sweeping）機能を高め得る。剛毛および／またはパイルは、限定されるものではないが、Nylon 6またはNylon 6/6などの任意の材料で作製され得る。

任意選択的に、先頭ローラ１２４の剛毛および／またはパイルは、例えば織り後熱処理（post weave heat treatment）を使用して熱処理され得る。熱処理は、先頭ローラ１２４の剛毛および／またはパイルの寿命を長くし得る。例えば、繊維を織ってベルベットを複数のロールに切った後、ベルベットが巻かれ、その後、蒸気リッチなオートクレーブを通過して、繊維／剛毛をより弾力性のある繊維にし得る。

先頭ローラ１２４の外径Ｄｌｒは、ブラシロール１２２の外径Ｄｂｒよりも小さいことができる。例えば、直径Ｄｌｒは、ゼロを上回り、０．８Ｄｂｒ以下、ゼロを上回り、０．７Ｄｂｒ以下、またはゼロを上回り、０．６Ｄｂｒ以下であり得る。例示的な実施形態によれば、直径Ｄｌｒは、０．３Ｄｂｒ〜０．８Ｄｂｒの範囲内、０．４Ｄｂｒ〜０．８Ｄｂｒの範囲内、０．３Ｄｂｒ〜０．７Ｄｂｒの範囲内、または０．４Ｄｂｒ〜０．７Ｄｂｒの範囲内にあり得る。説明に役立つ例として、ブラシロール１２２の外径は４８ｍｍとしてもよく、および先頭ローラ１２４の外径は３０ｍｍとしてもよい。先頭ローラ１２４の外径Ｄｌｒは、ブラシロール１２２の外径Ｄｂｒよりも小さいことができるが、ブラシロール１２２の剛毛は、先頭ローラ１２２の剛毛および／またはパイルよりも長いことができる。

先頭ローラ１２４（ブラシロール１２２の直径Ｄｂｒよりも小さい直径Ｄｌｒを有する）をブラシロール１２２の前側に位置決めすることにより、多数の利点をもたらす。例えば、この配置構成は、清掃される表面１０からの表面清掃ヘッド１００（例えば、ハウジング１１０）の前面１１２の高さＨｆ（例えば、図１を参照されたい）を低くする。表面清掃ヘッド１００の前側の高さＨｆが低くなることによってより薄型になり、表面清掃ヘッド１００が物体（例えば、家具および／またはキャビネット）の下に適合できるようにする。さらに、高さＨｆが低いことにより、１つ以上の光源１１１（限定されるものではないが、ＬＥＤなど）を追加できるようにしながらも、依然として表面清掃ヘッド１００を物体の下に適合できるようにする。

さらに、先頭ローラ１２４の直径Ｄｌｒが小さいことにより、先頭ローラ１２４の回転軸を表面清掃ヘッド１００の前面１１２の近くに置くことができるようにする。回転時、先頭ローラ１２４は、先頭ローラ１２４の全径に基づく半径を有するほぼシリンダー状の突出物を形成する。先頭ローラ１２４の直径が小さくなるにつれ、先頭ローラ１２４の最低部接触面１４０（図１）は、表面清掃ヘッド１００の前面１１２に向かって前方へ移動する。さらに、表面清掃ヘッド１００が垂直面１２（例えば、限定されるものではないが、壁、装飾物および／またはキャビネット）に接触するとき、先頭ローラ１２４の最低部接触面１４０も垂直面１２に近くなり、それにより、より大きい直径の先頭ローラと比較して表面清掃ヘッド１００の前縁部の清掃を向上させる。さらに、先頭ローラ１２４のより小さい直径Ｄｌｒはまた、先頭ローラ１２４を駆動するモータへの荷重／摩擦抵抗力を低減し、それによりモータの寿命を向上させ、ならびに／またはより小さいモータを使用してブラシロール１２２および先頭ローラ１２４の両方を回転できるようにする。

図４〜図１４を参照すると、デュアルアジテータを備える表面清掃ヘッド４００の別の実施形態が示され、説明される。表面清掃ヘッド４００はまた、前面４１２と、後面４１４と、左および右側面４１６ａ、４１６ｂと、上側面４１８と、下側面または下面４２０とを備えるハウジング４１０を含む。ハウジング４１０は、ハウジングの下面４２０に開口部４２７を有する吸込み導管４２８を画定する（図５に示す）。吸込み導管４２８は、汚れた吸気口４２９に流体的に接続され、これは、表面清掃ヘッド４００内またはバキューム内の別の箇所のいずれかにある吸込みモータ（図示せず）に至る。吸込み導管４２８は、ハウジング４１０内の内壁によって画定される内部空間であり、これは、吸込みによって引き込まれた空気を受け入れて方向付け、および開口部４２７は、吸込み導管４２８がハウジング４１０の下面４２０と交わる箇所である。

表面清掃ヘッド４００は、デュアル回転アジテータ４２２、４２４、例えば、ブラシロール４２２および先頭ローラ４２４を含む。ブラシロール４２２および先頭ローラ４２４は、第１および第２の回転軸（ＲＡ１、ＲＡ２）の周りで回転するように構成され得る。回転するブラシロール４２２は、吸込み導管４２８内に少なくとも部分的に配置される（図５および図６に示す）。先頭ローラ４２４は、ブラシロール４２２の前側で、これから離間されて、および少なくとも実質的に吸込み導管４２８の外側に位置決めされる。図５および図６に示すように、先頭ローラ４２４の少なくとも内側上部（例えば、上半部）は、吸込み導管４２８の開口部４２７への流路（例えば、矢印４０）に曝されないが、先頭ローラ４２４の底部の少なくとも内側は、吸込み導管４２８の開口部４２７への流路に曝される。先頭ローラ４２４の異なる部分が吸込み導管４２８への流路に曝されても曝されなくてもよい他の変形形態が可能である。先頭ローラ４２４は、先頭ローラ室４２６内に位置付けられた第２の回転軸ＲＡ２の周りで回転し得る。先頭ローラ室４２６は、先頭ローラ４２４がそこで回転しているとき、先頭ローラ４２４のシリンダー状の突出物よりも大きいサイズおよび形状を有し得る。

上述の実施形態と同様に、表面清掃ヘッド４００は、清掃される表面１０上にハウジングを支持するための１つ以上の車輪４３０を含み得る。表面清掃ヘッド４００のこの実施形態では、ブラシロール４２２および先頭ローラ４２４はまた、表面清掃ヘッド１００に関連して上述したものと同様の表面清掃要素、サイズ、および位置を有し得る。

回転するブラシロール４２２は、回転するブラシロール４２２を第１の回転軸の周りで回転させるために電気モータ（ＡＣまたはＤＣのいずれか）に結合され得る。実施形態によれば、例えば図７に示すように、回転するブラシロール４２２は、第１の駆動ベルト４３４によって電気モータ４３２に結合される。モータ１３２および／または回転するブラシロール４２２の１つ以上が車輪および／または歯車４３６、４３８を含む。例えば、第１の駆動ベルト４３４は、歯車４３６、４３８の１つ以上にある任意選択的な歯と係合するように構成された歯を含む。モータ４３２に対するブラシロール４２２の回転は、歯車／車輪４３６、４３８の１つ以上の比を調整することによって設定され得る。図７は、ブラシロール４２２を回転させるための駆動機構の一例を示すが、他の駆動機構が可能であり、本開示の範囲内である。

先頭ローラ４２４は、回転するブラシロール４２２を駆動するために使用されたものと同じ駆動機構（例えば、モータ４３２）から駆動され得る。例示的な実施形態では、ブラシロール４２２および／または先頭ローラ４２４の１つ以上は、第２の駆動ベルト４４１によって一緒に結合された車輪および／または歯車４３８、４３９を含む。ブラシロール４２２および／またはモータ４３２に対する先頭ローラ４２４の回転は、歯車／車輪４３６、４３８、４３９の１つ以上の比を調整することによって設定され得る。図７は、先頭ローラ４２４を回転させるための駆動機構の一例を示すが、他の駆動機構が可能であり、本開示の範囲内である。例えば、先頭ローラ４２４は、異なるモータによって回転され得る。

少なくとも１つの実施形態では、ブラシロール４２２および先頭ローラ４２４は、同じ方向に、例えば、図６に示すように反時計回りに回転する。この配置構成は部品数を削減し得（例えば、クラッチまたは追加的な歯車列を必要としないことができる）、それにより表面清掃ヘッド４００を軽量にし、ドライブトレインの損失を減少させ（それにより、より小さい／より安価なモータ４３２を可能にする）、およびより安価に製造できるようにする。任意選択的に、ブラシロール４２２および先頭ローラ４２４は同じ速度で回転し、それにより部品数を削減し（例えば、追加的な歯車列が必要ではない）、ドライブトレインの損失を減少させ（したがって、より小さい／より安価なモータ４３２となる）、表面清掃ヘッド４００を軽量にし、より安価に製造できるようにし得る。

図６に示すように、先頭ローラ４２４はハウジング４１０内に位置決めされ得、それにより、最低部接触面４４０は、ブラシロール４２２の最低部接触面４４４と比較して、清掃される表面１０の近くに配置される。この配置構成により、ブラシロール４２２が硬い表面１０に接触することなく、先頭ローラ４２４は表面１０（例えば、硬い表面）に接触できる。理解され得るように、先頭ローラ４２４は、硬い表面１０から塵埃を拾い上げることを目的としているが、ブラシロール４２２は、カーペットの表面に主に接触することを目的としている。したがって、この配置構成は、先頭ローラ４２４が表面清掃ヘッド４００の前部４１２と硬い表面１０との間にシールを形成できるようにし、それにより空気流および硬い表面１０での吸込みを増加させるために有益である。さらに、この配置構成は、ブラシロール４２２（いくつかの実施形態では）が硬い表面１０に接触する必要がないため、１つまたは複数の駆動モータへの摩擦抵抗力／トルクを低減する。摩擦抵抗力／トルクの低減は、より小さくより安価なモータを可能にし得、および／またはモータの寿命を延ばし得る。

いくつかの実施形態によれば、図６に示すように、先頭ローラ４２４は、ブラシロール４２２から距離Ｌ１（０ｍｍを上回る）だけ離間されて、先頭ローラ４２４がブラシロール４２２に接触しないようにする。距離Ｌ１により、ブラシロール４２２の下部と先頭ローラ４２４の下部との間にローラ間バキューム通路４４６を許容し、吸込み導管４２８の開口部４２７への流路の少なくとも一部分を提供する。ローラ間バキューム通路４４６は、先頭ローラ４２４によって拾い上げられる（および／またはそこから除去される）塵埃が、表面清掃ヘッド４００によって生成された真空引きの流れに取り込まれ、ならびに／またはブラシロール４２２によって拾い上げられることができるようにし、それにより表面清掃ヘッド４００の清掃効率を向上させる。さらに、距離Ｌ１は、１つまたは複数のモータへの荷重／摩擦抵抗力を低減し、それにより１つまたは複数のモータの寿命を向上させ、ならびに／またはより小さいモータを使用してブラシロール４２２および先頭ローラ４２４の両方を回転させることができるようにする。

先頭ローラ４２４およびブラシロール４２２の一方または両方は取り外し可能であり得る。先頭ローラ４２４は、表面清掃ヘッド４００のハウジング４１０に取り外し可能に結合され得る。例えば、ハウジング４１０の一部分（限定されるものではないが、左および／または右側面４１６ａ、４１６ｂの一部分など）は、それに取り外し可能に／ヒンジ式に結合され得る。先頭ローラ４２４を取り外すために、取り外し可能部分はハウジング４１０の残りの部分から取り外され／結合を解除され得、それにより先頭ローラ４２４を駆動輪４３９から係合解除でき、先頭ローラ４２４を先頭ローラ室４２６から取り外すことができる。ハウジング４１０内で先頭ローラ４２４を取り外し可能に結合する他の方法も可能であり、本開示の範囲内である。

いくつかの実施形態では、表面清掃ヘッド４００のハウジング４１０は、ブラシロール４２２を取り外すことができるようにする、取り外し可能および／またはヒンジ付きパネルを含み得る。図４および図１２に示すように、例えば、表面清掃ヘッド４００は、ハウジング４１０に取り外し可能におよび／またはヒンジ式に結合され得るパネル４１９（図４）を含む。ブラシロール４２２を取り外すために、パネル４１９はハウジング４１０から係合解除されて（例えば、取り外されて）、使用者がブラシロール室４２１にアクセスできるようにする（例えば、図６および図１２を参照されたい）。取り外し可能なパネルまたはカバーおよび取り外し可能なブラシロールの例は、米国特許第９，４５６，７２３号および米国特許出願公開第２０１６／０２２００８２号に詳細に説明されており、これらは参照により全体的に本明細書に援用される。代わりにまたは加えて、先頭ローラ４２４は同じ方法で取り外し可能であり得る。

表面清掃ヘッド４００からブラシロール４２２および／または先頭ローラ４２４を取り外すことができることにより、ブラシロール４２２および／または先頭ローラ４２４をより簡単に清掃でき、対象とする用途に応じて使用者がブラシロール４２２および／もしくは先頭ローラ４２４のサイズを変更し、ブラシロール４２２および／もしくは先頭ローラ４２４の剛毛のタイプを変更し、ならびに／またはブラシロール４２２および／もしくは先頭ローラ４２４を完全に取り外すことができるようにする。

いくつかの実施形態では、図８〜図１１に詳細に示すように、表面清掃ヘッド４００はまた、先頭ローラ４２４に接触している一連のデブライディング突起４５０を含み得る。デブライディング突起４５０は、表面清掃ヘッド４００の使用中に先頭ローラ４２４に巻き付き得、ならびに／または入り込み得る／取り込まれ得る塵埃（例えば、限定されるものではないが、毛、糸など）を除去するように構成され得る（例えば、使用者が先頭ローラ４２４から塵埃を手動で除去する必要なく）。一実施形態によれば、デブライディング突起４５０は、先頭ローラ４２４のみに接触し得る（例えば、デブライディング突起４５０はブラシロール４２２に接触しなくてもよい）。先頭ローラ４２４にのみ接触するデブライディング突起４５０の利点のいくつかは、先頭ローラ４２４の寿命を延ばすことを含む。さらに、先頭ローラ４２４のみに接触するデブライディング突起４５０は、モータへの荷重／摩擦抵抗力を低減し、それにより、より小さい／より安価なモータを使用できるようにし、表面清掃ヘッド４００を軽量にし、およびより安価に製造できるようにし得る。

この実施形態では、デブライディング突起４５０は、複数の離間されたリブ４５２を含み得、これらリブの角度の付けられた縁部４５３が先頭ローラ４２４の表面に接触して延在する。離間されたリブ４５２は、離間されたリブ４５２を補強するためにリブ間に位置付けられたベース部分４５４を備える後側支持体４５１から延在する。後側支持体４５１は、先頭ローラ室４５８内に装着され得る。離間されたリブ４５２の角度の付けられた縁部４５３は、１５〜２０度の範囲内、例えば、２０〜２５度、例えば２３．５度である角度Ａ（図８および図１０を参照されたい）で配置され得る。デブライディング突起４５０のこの例示的な構造は、強度を高め、先頭ローラ４２４に接触する点が少ないため、摩擦損失を減少させることができる。

図８および図９に示すように、デブライディング突起４５０は、先頭ローラ４２４の最低部接触面４４０より上方の高さＨで、および先頭ローラ４２４の側面または下半分に配置され得る。デブライディング突起４５０の配置は、デブライディング突起４５０がカーペットに接触しないようにするの促進し、それにより表面清掃ヘッド４００への摩擦抵抗力を低減させ、デブライディング突起４５０がカーペットを損傷させる可能性を低減させ得る。この配置構成はまた、デブライディング突起４５０をローラ間バキューム通路４４６に露出できるようにし、それによりデブライディング突起４５０による先頭ローラ４２４からの塵埃の除去を向上させる。デブライディング突起４５０はまた、空気がデブライディング突起４５０を通って先頭ローラ４２４の内側上部（例えば、上半部）まで流れるのを実質的に防止し得る。

図１１に示すように、表面清掃ヘッド４００の実施形態は、任意選択的に、静電放電要素（ＥＳＤ）４５６を含む。ＥＳＤ４５６は、表面清掃ヘッド４００への静電荷の蓄積を減少させ、および／または防止することができる。ＥＳＤ４５６は、静電荷を放電するための任意の公知の機器を含み得る。一実施形態によれば、ＥＳＤ４５６は、先頭ローラ室４２６の後側で開口部間に織られたバーネット（Barnet）繊維を含み得る。バーネット繊維は、放電のため、デブライディング突起４５０および／または先頭ローラ４２４にごく接近して配置され得る。例えば、ＥＳＤ４５６は、電荷を中立ＡＣ線へ出すプリント回路基板アセンブリ（ＰＣＢＡ）に接続され得る。

いくつかの実施形態では、図４、図６、図８、および図１２に示すように、ハウジング４１０は、ハウジング４１０の前面４１２の頂部部分を形成するバンパー４６０をさらに含み得る。バンパー４６０は、表面清掃ヘッド４００および／または環境内にある他の物体のいずれかを損傷する可能性を低減させ得る。先頭ローラ４２４の前部は、ハウジング４１０の前面４１２において露出されており、およびバンパー４６０は、先頭ローラ４２４の少なくとも頂部の周囲に延在し得る。例示的な実施形態では、バンパー４６０は、ハウジング４１０の前面４１２に沿って横方向に延在する横方向部分４６２と、ハウジング４１０の前面４１２の左および右側面に沿って下向きに延在する側面部分４６４、４６８とを含む。側面部分４６４、４６８は、先頭ローラ４２４の第２の回転軸ＲＡ２にあるまたはそれより下方にある点まで延在し得る。

バンパー４６０は、任意選択的に、空気流路の少なくとも一部分を提供する１つ以上の前縁部バキューム通路４６８、４６９を画定し得る。したがって、バンパー４６０は、一般的に垂直面１２（例えば、壁など）とのシールを形成して前縁部の清掃を改善し得る。前縁部バキューム通路４６８、４６９は、表面清掃ヘッド４００に吸い込まれる空気の気流速度を高速にでき、それにより前縁部の清掃を向上させ得る。バンパー４６０はまた、横方向部分４６２に配置された１つ以上の横方向空気通路を含み得、これにより、また前面４１２に沿った空気流を高速にできる。

バンパー４６０はまた、横方向縁部／セクション４６２に配置される１つ以上の圧縮要素４６１、４６３を含み得る。圧縮要素４６１、４６３は、バンパー４６０の弾力性および緩衝性を高めることができる。バンパー１６０は、ハウジング４１０と一体形として形成されても、または図６に示すように、ハウジング４１０の２つ以上のピース（例えば、上部および下部４１０ａ、４１０ｂ）間に形成された溝および／または切欠き部４６５内に固定された別個のピースとして形成されてもよい。溝および／または切欠き部４６５は、ハウジング４１０とバンパー４６０との（例えば、ハウジング４１０の前照灯部分４１０ａと主要部分４１０ｂとの間の）アセンブリを容易にし得る。

いくつかの実施形態では、図４および図１３に示すように、表面清掃ヘッド４００は、１つ以上の床シールストリップ４７０、４７２と、ハウジング４１０の下面に側縁部バキューム通路４７４とをさらに含み得る。１つまたは複数の床シールストリップ４７０、４７２は、ハウジング４１０から外向きに延在し、清掃される表面１０に少なくとも部分的に接触するのに十分な長さを有する１つ以上のセクションを含み得る。１つまたは複数の床シールストリップ４７０、４７２は、清掃中の表面に接触することができる軟らかい剛毛、ファブリック材、ゴム材、または他の材料を含み、空気が後方面から開口部４３２内へ流れるのを実質的に防ぎ得る。シールストリップ４７０、４７２はまた、要素または材料の組み合わせ、例えば、ゴムストリップが剛毛間でストリップに沿って延在しているこれら剛毛を含み得る（例えば、剛毛はゴムストリップよりも長い）。

例示的な実施形態では、横方向床シールストリップ４７０は、後部横方向部分（例えば、吸込み導管４２８の開口部４２７の後ろ）に沿って延在し、および側面シールストリップ４７２は、部分的に左および右側面４１６ａ、４１６ｂに沿って延在する。側面シールストリップ４７２は、例えば、吸込み導管４２８の開口部４２７のかなりの部分に沿って延在し、および先頭ローラ４２４から離間されて、吸込み導管４２８の開口部４２７に向かって後側へ延在する１つ以上の側縁部バキューム通路４７４を画定する。先頭ローラ４２４自体が清掃中の表面１０とのシールを形成するため、前面４１２に沿った追加的なシールストリップは不要である。別個のストリップ４７０、４７２を図示するが、１つの連続的なシールストリップを使用してもよい。床シールストリップ４７０、４７２は、表面清掃ヘッド４００と床１０との間の密封性を高め、それによりバキューム効率を向上させ得る。

側縁部バキューム通路４７４は、表面清掃ヘッド４００の側縁部の清掃効率を向上させ得る。側縁部バキューム通路４７４は、前面４１２および隅／側面４１６ａ、４１６ｂから吸込み導管４２８の方へ空気を引き込み、それにより縁部の清掃および前側の清掃を向上させる。側縁部バキューム通路４７４はまた、空気を先頭ローラ４２４とブラシロール４２２との間のローラ間空気通路４４６内へ向けて、先頭ローラ４２４からの塵埃の除去を容易にし得る。そのようなものとして、側縁部バキューム通路４７４およびローラ間空気通路４４６は、一緒に、吸込み導管４２８内への空気流路（例えば、矢印４０によって示すような）の少なくとも一部分を提供する。

側縁部バキューム通路４７４は、ハウジング４１０の縦軸に対して約４５度の角度に配置され得る。他の実施形態では、側縁部バキューム通路４７４の角度は、ハウジング４１０の縦軸に対して３０〜６０度以内であり得る。側縁部通路を、角度が付けられた直線通路であるものとして示すが、他の形状および構成（例えば、Ｓ字形状または湾曲）も可能であり、本開示の範囲内である。

図１４Ａ〜図１４Ｄおよび図１５を参照して、表面清掃ヘッド４００のハウジング４１０から先頭ローラ４２４を解放するためのローラ解放機構の一実施形態を詳細に説明する。この実施形態では、先頭ローラ４２４は、付勢されたタブ４９３によって適所に固定される取り外し可能パネル４９１に回転可能に結合される。付勢されたタブ４９３は、ハウジング４１０の側面に位置付けられた使用者アクセス可能部分４９３ａを有する。付勢されたタブ４９３は、１つ以上のバネ４９５などを使用して、取り外し可能パネル４９１に抗して強制的に動かされる（例えば、それと機械的に係合する）。特に、バネ４９５は、付勢されたタブ４９３のフィンガー４９４を、取り外し可能パネル４９１の切欠き部４９７と機械的に係合するように強制的に動かす。

先頭ローラ４２４を取り外すために、使用者は、使用者アクセス可能部分４９３ａに力を加えて（例えば、全体的に図１７の矢印Ｂの方向に）、タブ４９３をバネ４９５に抗して強制的に動かし、それによりパネル４９１の切欠き部４９７からフィンガー４９４を係合解除し得る。その後、エジェクタバネ４９９（など）は、ハウジング４１０との機械的な係合から外すように取り外し可能パネル４９１を強制的に動かしてもよく、それにより先頭ローラ４２４を室４５４から取り外すことができる。しかしながら、これは一実施形態に過ぎず、および先頭ローラ４２４は、本開示を考慮して、当業者に公知の任意の方法で取り外し可能に結合され得ることが理解されるべきである。

図１６および図１７は、本明細書で説明する実施形態による、先頭ローラ１６２４、１７２４を含むデュアルアジテータを備える表面清掃ヘッド１６０２、１７０２を含み得るバキューム掃除機１６００、１７００の２つの異なるタイプの例を示す。先頭ローラ１６２４を備える表面清掃ヘッド１６０２は、共同所有され、参照により全体的に本明細書に援用される米国特許出願公開第２０１５／０３５１５９６号に説明されているタイプのような、取り外し可能キャニスター１６０１がワンド１６０４に結合された直立バキューム掃除機１６００で使用され得る。先頭ローラ１７２４を備える表面清掃ヘッド１７０２は、共同所有され、参照により全体的に本明細書に援用される米国特許出願公開第２０１５／０１３５４７４号に説明されているタイプのような、取り外し可能ハンドヘルドバキューム１７０１がワンド１７０４の一方の端部に結合されたスティック型バキューム掃除機１７００で使用され得る。

本発明の原理を本明細書で説明したが、当業者は、この説明が本発明の範囲の限定ではなく、例に過ぎないとみなされることを理解すべきである。他の実施形態は、本明細書で図示および説明される例示的な実施形態に加えて、本発明の範囲内で考慮される。当業者により、修正形態および代替形態が本発明の範囲内にあると考慮され、本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲を除いて限定されるべきではない。

Claims (24)

1. 前面および後面を有するハウジングであって、前記ハウジングの下面に開口部を備える吸込み導管を前記前面と前記後面との間に含むハウジングと、
   前記吸込み導管内で前記ハウジングに回転可能に装着されたブラシロールであって、前記ブラシロールの少なくとも一部分は前記吸込み導管の前記開口部に近接しており、複数の剛毛を有するブラシロールと、
   先頭ローラであって、前記ブラシロールおよび前記先頭ローラの両方が駆動されるときに前記先頭ローラおよび前記ブラシロールが重ならずにローラ間空気通路を規定するように、前記先頭ローラは、前記ブラシロールの前側で前記ブラシロールから離間されて配置された先頭ローラ室内で少なくとも部分的に前記ハウジングに装着され、前記ローラ間空気通路は、前記ブラシロールの下部と前記先頭ローラの下部との間の領域に前記吸込み導管の前記開口部内への流路の少なくとも一部分を形成し、前記先頭ローラの前記下部の少なくとも内側は、前記ローラ間空気通路を通って前記吸込み導管に流れる前記流路に曝されており、前記先頭ローラの上部の少なくとも内側は前記吸込み導管への前記流路の外側にあり、前記先頭ローラは、０．３Ｄｂｒ〜０．８Ｄｂｒの範囲内の直径Ｄｌｒを有し、Ｄｂｒは前記ブラシロールの直径であり、前記先頭ローラの回転軸の位置が前記ブラシロールの回転軸に対して固定され、前記先頭ローラは、前記ブラシロールの前記複数の剛毛よりも軟らかいファブリック、フェルト、毛羽またはパイルを含む、先頭ローラと、
   前記先頭ローラ室と前記吸込み導管とを少なくとも部分的に分離する壁から延在する複数のデブライディング突起であって、前記複数のデブライディング突起は、前記先頭ローラから塵埃を除去するために前記先頭ローラの前記下部の外部表面に接触するために下向きに角度を付けられた、角度の付けられた縁部を含み、前記複数のデブライディング突起は、除去された前記塵埃が前記ローラ間空気通路内にかつ前記吸込み導管の前記開口部への前記流路内に落ちるように前記ローラ間空気通路に曝される、複数のデブライディング突起と、
   前記ブラシロールおよび前記先頭ローラを同時に駆動するために前記ブラシロールおよび前記先頭ローラに動作可能に結合された駆動機構と、を含む表面清掃ヘッド。
2. 前記先頭ローラの最低部接触面は、前記ブラシロールの最低部接触面よりも下方に位置付けられている、請求項１に記載の表面清掃ヘッド。
3. 前記駆動機構は、前記ブラシロールおよび前記先頭ローラを同時に同じ方向に駆動して回転させるために、前記ブラシロールおよび前記先頭ローラに動作可能に結合される、請求項１に記載の表面清掃ヘッド。
4. 前記先頭ローラは、前記ハウジングから取り外し可能である、請求項１に記載の表面清掃ヘッド。
5. 前記ハウジングは、ブラシロール室および前記先頭ローラ室の少なくとも一方を覆う少なくとも１つのカバーを含み、前記ブラシロールおよび前記先頭ローラの少なくとも一方は、前記カバーが開放位置にあるときに取り外し可能である、請求項１に記載の表面清掃ヘッド。
6. 前記ハウジングの前面において、前記先頭ローラの前側に先端部を提供するバンパーをさらに含む、請求項１に記載の表面清掃ヘッド。
7. 前記先頭ローラより全体的に上方で前記ハウジングの前記前面に配置された少なくとも１つの光源をさらに含む、請求項１に記載の表面清掃ヘッド。
8. 前面および後面を有するハウジングであって、前記前面と前記後面との間で前記ハウジングの下面に開口部を有する吸込み導管と、壁によって前記吸込み導管から少なくとも部分的に分離された先頭ローラ室と、含むハウジングと、
   前記吸込み導管内で前記ハウジングに回転可能に装着されたブラシロールであって、前記ブラシロールの少なくとも一部分は前記吸込み導管の前記開口部に近接しており、複数の剛毛を有するブラシロールと、
   先頭ローラであって、前記先頭ローラが前記ブラシロールの前側で前記ブラシロールから離間されて前記吸込み導管の前記開口部に隣接して配置されるように、前記先頭ローラは前記先頭ローラ室内に少なくとも部分的に装着され、前記先頭ローラの回転軸の位置が前記ブラシロールの回転軸に対して固定され、前記先頭ローラは、前記ブラシロールの前記複数の剛毛よりも軟らかいファブリック、フェルト、毛羽またはパイルを含む、先頭ローラと、
   前記壁から延在し、前記ブラシロールに接触することなく前記先頭ローラの下部の外部表面に接触する角度の付けられた縁部を含む、一連の離間されたデブライディング突起であって、前記デブライディング突起の少なくとも一部分は下向きに角度を付けられる、一連の離間されたデブライディング突起と、
   前記ブラシロールの下部と前記先頭ローラの前記下部との間で前記デブライディング突起の下方のローラ間空気通路であって、前記ローラ間空気通路は前記吸込み導管と流体連通し、前記デブライディング突起の上方の前記先頭ローラの上部は前記吸込み導管の外側にある、ローラ間空気通路と、
   前記ブラシロールおよび前記先頭ローラを同時に回転するために前記ブラシロールおよび前記先頭ローラに動作可能に結合された駆動機構と、を含む表面清掃ヘッド。
9. 前記複数のデブライディング突起は、離間されたリブを含み、前記離間されたリブは、前記角度の付けられた縁部を有し、前記離間されたリブは、補強のために前記離間されたリブ間に位置付けられたベース部分を備える後側支持体から延在する、請求項８に記載の表面清掃ヘッド。
10. 前記吸込み導管の前記開口部の後方面に沿って、ならびに、前記開口部の左および右側面の少なくとも一部分に沿って前記ハウジングの前記下面に位置付けられた少なくとも１つのシールストリップをさらに含み、前記ハウジングの前記下面は、前記ハウジングの左および右側面から前記先頭ローラと前記シールストリップの端部との間を前記吸込み導管の前記開口部の方に延在して、空気を前記開口部へ方向付ける側縁部バキューム通路を画定する、請求項８に記載の表面清掃ヘッド。
11. 前記先頭ローラの直径Ｄｌｒは、０．３Ｄｂｒ〜０．８Ｄｂｒの範囲内にあり、Ｄｂｒは前記ブラシロールの直径である、請求項８に記載の表面清掃ヘッド。
12. 前記先頭ローラから静電荷を放電するために前記ハウジング内に位置付けられた静電放電要素（ＥＳＤ）をさらに含む、請求項８に記載の表面清掃ヘッド。
13. 前記ハウジングは、先頭ローラ室を画定し、前記静電放電要素（ＥＳＤ）は、前記先頭ローラ室の後側で開口部間に織られた繊維を含む、請求項１２に記載の表面清掃ヘッド。
14. 前面および後面を有するハウジングであって、前記ハウジングの下面に開口部を備える吸込み導管を前記前面と前記後面との間に画定するハウジングと、
    前記吸込み導管内で前記ハウジングに回転可能に装着されたブラシロールであって、前記ブラシロールの少なくとも一部分は前記吸込み導管の前記開口部に近接している、ブラシロールと、
    前記ブラシロールの前側で、前記吸込み導管の前記開口部に隣接して前記ハウジングに装着された先頭ローラと、
    前記吸込み導管の前記開口部の後方面に沿って、ならびに、前記開口部の左および右側面の少なくとも一部分に沿って前記ハウジングの前記下面に位置付けられた少なくとも１つのシールストリップであって、前記ハウジングの前記下面は、前記ハウジングの左および右側面から少なくとも部分的に前記先頭ローラと前記シールストリップとの間を前記吸込み導管の前記開口部の方へ延在して、空気を前記開口部へ方向付ける側縁部バキューム通路を画定する、少なくとも１つのシールストリップと、を含む表面清掃ヘッド。
15. 前記少なくとも１つのシールストリップは、前記開口部の後方面に沿って延在する後部シールストリップと、前記開口部の左および右側面に沿って延在する左および右側面シールストリップとを含み、前記側縁部バキューム通路は、前記先頭ローラと前記左および右側面シールストリップの端部との間を前記吸込み導管の前記開口部の方に延在する、請求項１４に記載の表面清掃ヘッド。
16. 前記側縁部バキューム通路は、前記ハウジングの前記下面の凹部として画定される、請求項１５に記載の表面清掃ヘッド。
17. 前記側縁部バキューム通路は、前記ハウジングの前記左および右側面の縦軸に対して３０°〜６０°の角度を形成する、請求項１５に記載の表面清掃ヘッド。
18. 前記少なくとも１つのシールストリップは、少なくとも１つの剛毛ストリップを含む、請求項１５に記載の表面清掃ヘッド。
19. 前記先頭ローラの最低部接触面は、前記ブラシロールの最低部接触面よりも下方に位置付けられている、請求項１５に記載の表面清掃ヘッド。
20. 前記先頭ローラの上部は、前記吸込み導管の外側にある、請求項１７に記載の表面清掃ヘッド。
21. 前記先頭ローラは、前記ブラシロールから離間されて、前記ブラシロールの下部と前記先頭ローラの下部との間にローラ間空気通路を画定し、前記ローラ間空気通路は、前記側縁部バキューム通路の少なくとも１つと流体連通している、請求項１７に記載の表面清掃ヘッド。
22. 前記先頭ローラの直径は、前記ブラシロールの直径よりも小さい、請求項１７に記載の表面清掃ヘッド。
23. 請求項１に記載の表面清掃ヘッドと、
    一方の端部において前記表面清掃ヘッドに結合された管と、
    前記管の対向端部に取り外し可能に結合されたハンドバキュームと、を含むスティックバキューム。
24. 請求項１に記載の表面清掃ヘッドと、
    一方の端部において前記表面清掃ヘッドに結合された管と、
    前記管に結合された取り外し可能キャニスターと、を含む直立キャニスターバキューム。

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