JP3270248B2 - 電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機

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JP3270248B2
JP3270248B2 JP18157094A JP18157094A JP3270248B2 JP 3270248 B2 JP3270248 B2 JP 3270248B2 JP 18157094 A JP18157094 A JP 18157094A JP 18157094 A JP18157094 A JP 18157094A JP 3270248 B2 JP3270248 B2 JP 3270248B2
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flexible
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dust
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実樹夫 八木
浩 三上
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47LDOMESTIC WASHING OR CLEANING; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47L9/00Details or accessories of suction cleaners, e.g. mechanical means for controlling the suction or for effecting pulsating action; Storing devices specially adapted to suction cleaners or parts thereof; Carrying-vehicles specially adapted for suction cleaners
    • A47L9/02Nozzles
    • A47L9/04Nozzles with driven brushes or agitators
    • A47L9/0461Dust-loosening tools, e.g. agitators, brushes
    • A47L9/0483Reciprocating or oscillating tools, e.g. vibrators, agitators, beaters

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気掃除機に関し、特
に塵埃等を吸い込んで掃除機本体に集塵する吸込口体に
関する。
【0002】
【従来の技術】
(従来例1)従来、電気掃除機に用いられる吸込口体
は、特公平5−38609号公報に開示されるように、
図12の如く、吸込口体本体1が上ケース2、下ケース
3および蓋体4により形成され、吸込口体本体1の後部
に上下回動自在に駆動パイプ5が設けられ、該駆動パイ
プ5の先端に左右に回転自在に吸口パイプ6が連設され
ている。
【0003】前記下ケース3は、その底面3aがじゅう
たん用のソリとして作用するもので、横長の矩形に形成
された吸塵口7を有し、前輪8および後輪9が設けら
れ、該前後輪8,9により下ケース3と床面との間に一
定の隙間が空くよう構成されている。
【0004】吸込口体本体1内には、回転ブラシ10が
支持軸を介して回転自在に内装されたブラシ室11と、
該ブラシ室11から駆動パイプ5側に連通された連絡路
12とを有し、前記吸塵口7から吸口パイプ6に至る吸
塵通路13が形成されている。そして、吸塵通路13の
外部に駆動モータ14が配され、ベルト15を介して回
転ブラシ10を回転駆動する。上ケース2と下ケース3
との間には、障害物に対する衝撃用のバンパー16が設
けられている。
【0005】回転ブラシ10は、発砲性樹脂により形成
されており、回転ブラシ10の表面には螺旋状に突出形
成された掃除体10aを備えている。該回転ブラシ10
は、蓋体4を外すことによって取り出し可能とされてい
る。そして、回転ブラシ10の回転により、じゅうたん
等の床面の塵埃を掃除体10aが効果的にかき出し、掃
除機本体の電動送風機(図示せず)が発生させる吸込力
によって吸塵口7から連絡路12へと運び、吸口パイプ
6を通って掃除機本体内へと集められる。
【0006】そして、吸込口体本体1の吸塵口7の前後
近傍には、吸塵口7と床面との密着性を向上させて吸込
力を高める可撓体17,18が吸塵口7の全幅にわたっ
て配設されている。吸塵口7の前側の可撓体17は、吸
込口体本体1の前壁1aに形成された溝19に図示しな
い爪などの手段により着脱自在に取付けられ、前記可撓
体17の上部近傍には前記バンパー16が配置されてい
る。
【0007】(従来例2)また、特公昭64−6774
号公報では、図13の如く、回転ブラシを有しない吸込
口体として、吸込口体本体20の吸塵口21の前方を塞
ぐ上下動自在な突起体22が設けられた吸込口体が開示
されている。この吸込口体は、突起体22によって吸塵
口21と床面との密着性を向上させて吸込力を高めるも
ので、駆動パイプ23を一定の位置まで下げると、突起
体22が上に押し上げられて吸塵口21の前方が開口さ
れる。その構造は、連結板24を介して突起体22と駆
動パイプ23とが連結されており、駆動パイプ23を下
方に動かすことによって連結板24が突起体22を上方
へ押し上げるようになっている。そして、粗大固形塵が
あると突起体22を上方に動かして吸塵口21の前方を
開口させて吸い込む。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例1の吸込口
体は、掃除機本体からの吸込力により各可撓体17,1
8が吸塵口7に向かって撓み、この撓みにより発生する
床面との隙間から塵埃を吸い込む。また、壁際等の隅部
では、バンパー16を壁面に当接させ、バンパー16に
設けられた凸部16aにより前側の可撓体17を吸塵口
7側へ押して撓みを大きくしていた。
【0009】しかし、可撓体17と床面との隙間によっ
て米粒、菓子屑、ピーナツ等といった程度の粗大固形塵
は吸い込めるが、ティッシュ等といった超大形ごみは、
下方に突出している可撓体17によって前方に掃かれて
しまい、バンパー16を壁面に当接させて壁際で吸い込
むことになるので、吸込口体本体1に超大形ごみを吸い
込ませることが困難であった。
【0010】また、各可撓体17,18の撓み量は、掃
除機本体からの吸込力に応じて可変される。したがっ
て、床面の塵埃量にかかわらず粗大固体塵がある場合
は、電動送風機の回転数を大きくする必要があり、その
操作は煩わしいものであった。しかも吸込騒音が大きく
なるといった問題があった。
【0011】そして、従来例2の吸込口体では、超大形
ごみを吸い込む場合、その都度駆動パイプ23を下方に
動かす必要がある。すなわち通常のごみを吸い込む動作
(吸込口体を前後に動かす)以外の動作が必要となるの
で、掃除作業が非常に煩わしいものであった。また、吸
込口体本体20の構造が複雑になり、それに係る部品点
数が多くなるので、製品コストが高くなるといった問題
があった。
【0012】また、吸込口体本体1の幅方向両端につい
ては、一般の掃除機においては、吸込口体本体1の両端
の側壁に切り欠きを設け(図示せず)、これによって壁
際のごみを吸わせるよう構成されているものが多い。こ
のような構成であれば、壁際あるいは室内隅部などのご
みを吸い込むことは可能である。しかしながら、一方で
はこのような切り欠きから常時エアーのリークが生じて
いることになるので、毛足の長いじゅうたん、あるいは
深目の溝内のごみなどには適しないものであった。
【0013】一方、このような深目の溝内のごみを吸い
込むためにエアーのリークを少なくするよう、前記の切
り欠きを塞ぐ方向にすると、近年の高仕事率タイプの掃
除機では、むしろ吸込口体本体1が床面への吸着が強過
ぎるようになり、非常に操作がしづらいものとなるのが
現状であった。本発明は、上記に鑑み、吸塵口前方およ
び/または側方の開口を大きくして粗大固形塵の容易な
吸い込みを可能とし、かつ一方では床面との密着性を向
上させて吸込力を高めることを可能とする吸込口体を具
備する電気掃除機の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためなされたものであって、その要旨とするところ
は、吸込口体本体の底面に形成された吸塵口と、該吸塵
口に臨んで回転自在に内装された回転ブラシとを備えた
吸込口体を有する電気掃除機において、前記吸込口体本
体の前壁に、可撓体が、前記本体の前後進に合わせて前
後に回動可能に取付けられて、前側回転時には床面に当
接して前記本体前壁の下部を覆い、前記可撓体は、吸込
口体本体の前壁に枢設された支持軸と該支持軸に取付け
られた板状の密閉片とからなり、前記支持軸は硬質材料
により形成され、前記密閉片は可撓性材料により形成さ
れ、可撓体の密閉片の前面には、板状の補助片を斜め下
方に延びるようリブを介して設け、該補助片は前記密閉
片の後側回動停止状態のときに床面に当接する長さとし
たことを特徴とする電気掃除機にある。
【0015】この場合、以上の構成において、吸込口体
本体の前壁に吸塵口に連通した窪みが設けられ、該窪み
内に前記可撓体が着脱自在に取付けられたこと、また、
吸込口体本体の前壁に、可撓体の後側回動時には回転ブ
ラシに当接しない角度で停止させる後部規制壁を、また
前側回転時には床面に対して垂直な状態で停止させる前
部規制壁を、それぞれ設けたことはいずれも有効であ
る。さらに、密閉片と補助片との間にブラシ毛が設けら
れていてもよい。
【0016】また、本発明の要旨とするところは、吸込
口体本体の底面に形成された吸塵口と、該吸塵口に臨ん
で回転自在に内装された回転ブラシとを備えた吸込口体
を有する電気掃除機において、前記吸込口体本体の前壁
に、先端にブラシ毛を取付けた可撓体が、前記本体の前
後進に合わせて前後に回動可能に取付けられて、前側回
転時には前記可撓体のブラシ毛が床面に当接して前記本
体前壁の下部を覆い、前記可撓体は、吸込口体本体の前
壁に枢設された支持軸と該支持軸に取付けられた板状の
密閉片とからなり、可撓体の密閉片の前面には、板状の
補助片を斜め下方に延びるようリブを介して設け、該補
助片は前記密閉片の後側回動停止状態のときに床面に当
接する長さとし、前記可撓体の後側回動停止状態で前記
ブラシ毛が回転ブラシに当接するよう前記可撓体の回転
角度が設定されたことを特徴とする電気掃除機にある。
【0017】以上の構成において、前記吸込口体本体の
少なくとも片側の側壁に摺動自在の摺動片が前記本体の
前後進に合わせて側面開口部を開閉可能に設けられたこ
とは有効である。
【0018】また、前記構成において、前記摺動片は摺
動可能の基部と該基部にほぼ直角に取付けられ板状の
先端部とからなり、前記基部は硬質材料により形成さ
れ、前記板状の先端部は可撓性材料により形成され、摺
動片基部にほぼ直角に取付けられた板状の先端部にブラ
シ毛が取付けられていること、吸込口体本体前進時、側
面開口部が全開となった際、摺動片の後退を抑止する後
部抑止部と、吸込口体本体後退時、側面開口部が全閉と
なった際、摺動片の前進を抑止する前部抑止部とを設け
たこと、摺動片を側壁に沿って摺動せしめる溝部を前記
側壁の開閉可能な側面部の上側もしくは下側の少なくと
も一方に設けたことはいずれも有効である。
【0019】
【作用】本発明は以上のように構成されているので、ま
ず床面に当接して吸込口体本体の前壁の下部を覆う可撓
体を本体の前後進に合わせて前後に回動可能に取付けた
方式の吸込口体を用いる場合においては、吸込口体を前
進させると、可撓体は床面との摩擦によって支持軸を中
心に後側へ回動する。そして、密閉片が床面から離れる
と、次にブラシ毛が床面に当接して可撓体の後側回動が
促進される。さらに可撓体はブラシ毛により後側へ回動
して行き、ブラシ毛が床面から離れると補助片が床面に
当接し、それと同時に密閉片が後部規制壁に当接して可
撓体の回動が停止する。床面と密閉片との間に隙間がで
きて吸塵口の前方が大きく開口し、この開口からごみが
吸い込まれる。
【0020】このとき、補助片と密閉片とがリブにより
連結されているので、補助片が床面に当接した状態のま
まとなり、密閉片は後部回動停止状態で保持される。吸
い込まれた塵埃が粗大固形塵の場合は、可撓体の密閉片
に当接するが、密閉片は可撓性のため、粗大固形塵に押
されて回転ブラシ側へ折れ曲がり、粗大固形塵がスムー
ズに吸塵口に吸い込まれる。
【0021】そして、吸込口体を後進させると、可撓体
は掃除機本体からの吸込力に抗して、補助片が床面との
摩擦により前側に回動される。このとき、補助片はリブ
によって密閉片と連結されているので、補助片が撓むこ
となく、可撓体を前方へ引張る。次にブラシ毛が床面に
当接し、ブラシ毛が床面から離れると密閉片が床面に当
接する。そして、密閉片が前部規制壁に当接して前側回
動が停止すると、密閉片が床面に当接する。このよう
に、吸塵口の前方の開口が塞がれ、吸塵口下方での真空
度が上がり、じゅうたん内のごみや板床の窪んだ部分の
ごみが効果的に吸い込まれる。
【0022】さらにまた、本発明の構成においては、吸
込口体を前進させると、可撓体のブラシ毛が回転ブラシ
に当接するような構成とすることも可能であり、このブ
ラシ毛によって回転ブラシ表面に絡み付いたごみを取り
去ってきれいにでき、回転ブラシのメンテナンス回数を
減らすことができる。そして、吸込口体を後進させる
と、ブラシ毛が床面に当接して床面を拭き上げたり、じ
ゅうたんの場合にはごみをかき出したり効果的な掃除が
行える。
【0023】一方、吸込口本体の少なくとも片側の側壁
に本体の前後進に合わせて摺動自在の摺動片が側面を開
閉可能に設けられる方式の吸込口体を使用する場合にお
いては、摺動片の先端部が床面と接する一方、基部は吸
込口体本体の側面を開閉可能に溝内を摺動し、前後部の
抑止部の範囲内で吸込口体本体の前後進に応じて開閉を
行なうよう構成されている。
【0024】このため、吸込口体本体前進時において
は、床面と接する先端部による床面からの後向きの力に
より、側面が大きく開口して、この開口から特に壁際等
に存在する大きめのごみが吸い込まれる。一方、吸込口
体本体後退時においては、床面からの前向きの力によ
り、開口していた側面が摺動片の摺動によって閉塞さ
れ、そのため吸込口本体内は密閉状態となるので真空度
が上り、毛足の長いじゅうたんあるいは深い溝状の窪ん
だ部分のごみ等を効果的に吸い取ることができる。な
お、前記先端部にブラシ毛を取付けることにより、床面
の拭き上げ効果も期待される。
【0025】なお、以上の構成においては、前記の床面
に当接して吸込口本体の前壁の下部を覆う可撓体を本体
の前後進に合わせて前後に回動可能に取付ける方式と、
上記の吸込口体本体の少なくとも片側の側壁について、
本体の前後進に合わせて摺動自在の摺動片により側面を
開閉可能とする方式の、両者の方式の吸込口体本体を併
用することは勿論可能であり、このような構成とするこ
とによって、電気掃除機の機能が一段と高まるものであ
るとは言う迄もないことである。
【0026】
【実施例】
(第一実施例)図1は本発明の第一実施例における電気
掃除機に用いられる吸込口体の詳細断面図、図2は第一
実施例の可撓体の斜視図、図3は吸込口体の断面図、図
4は吸込口体の底面側斜視図である。なお、従来と同一
構成部品には、同一符号を付している。
【0027】本実施例の電気掃除機の吸込口体は、図
3,4の如く、吸込口体本体1が、上ケース2、下ケー
ス3、および蓋体4から形成されており、前記下ケース
3の底面3aに横長の矩形に形成された吸塵口7を有
し、前記本体1内に前記吸塵口7に臨んで回転自在に支
持された回転ブラシ10が設けられている。なお、吸込
口体の構成は従来と同じであるので、詳細な説明は省略
し、以下本実施例では本発明の特徴ある部分のみ説明す
る。
【0028】本実施例では、図1の如く、吸込口体本体
1の前壁1aに、床面に当接して前記本体前壁1aの下
部を覆う可撓体30が設けられ、該可撓体30は前記本
体1の前後進に合わせて前後に回動可能に取付けられて
いる。
【0029】前記可撓体30は、図2の如く、本体前壁
1aに枢設された支持軸31と、該支持軸31に取付け
られた板状の密閉片32とから構成されている。前記支
持軸31は、前記吸塵口7の長さとほぼ同じとされ、例
えば金属の棒材等の硬質材料により形成されている。そ
して、支持軸31の中心から半径方向に向かって溝33
が設けられており、該溝33に前記密閉片32が取付け
られる。前記密閉片32は、支持軸31と同じ長さとさ
れており、例えばポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエー
テルスルフォン(PES)等の可撓性樹脂、あるいは硬
質ゴム等の可撓性材料により形成され、支持軸31の溝
33に嵌め込まれる。なお、密閉片32の長さは、その
先端が床面に当接する長さに設定されている。
【0030】前記密閉片32の前面には、後側回動停止
状態における可撓体30の前側への回動を防止する補助
片34が設けられている。該補助片34は、薄板状に形
成され、密閉片32の両端に密閉片32の先端と支持軸
31とのほぼ中間から斜め下方に向かって分岐してい
る。この補助片34の分岐角度は、密閉片32が後側回
動停止状態のときに床面に対してほぼ垂直になるように
設定され、補助片34の先端が床面に当接するようその
長さが設定されている。また、各補助片34の両端に
は、補助片34と密閉片32とを連結するリブ35が設
けられ、補助片34の先端が床面に当接しているときに
密閉片32側への倒れ込みを防止する。
【0031】そして、密閉片32と補助片34との間に
はブラシ毛36が設けられている。このブラシ毛36
は、密閉片32と補助片34との垂直二等分線上に補助
片34に沿って立設され、ブラシ毛36の先端が密閉片
32の先端および補助片34の先端よりも僅かに下方に
突出するようにその長さが設定されている。前記本体前
壁1aは、図1のようにクランク状に形成された屈曲板
37と、略T字状に形成された係止体38とから構成さ
れ、前記屈曲板37と前記係止体38との間に窪み39
が形成されている。
【0032】前記屈曲板37は、吸塵口7側に屈曲して
下方に伸びた壁40が形成されており、該壁40が後側
回動時の可撓体30を回転ブラシ10に当接しない角度
αで停止させる後部規制壁とされている。該後部規制壁
40の下端と床面とは一定の隙間が空くようその長さが
設定され、その隙間が吸塵口7と連通している。そし
て、該後部規制壁40の下端が吸塵口7側の下方向に向
かって傾斜しており、この傾斜の可撓体30が当接して
停止される。
【0033】前記係止体38は、屈曲板37とバンパー
16との間に着脱自在に嵌め込まれ、その先端がL字状
に折り曲げられており、吸塵口7側の下方に伸びた壁4
1が、前側回動時の可撓体30を床面に対して垂直な状
態で停止させる前部規制壁とされている。そして、可撓
体30は、前記窪み39に着脱自在に取付けられてお
り、可撓体30の支持軸31が屈曲板37に係合し、バ
ンパー16を前方へ撓ませて係止体38を嵌め込むこと
により、支持軸31が爪42で固定される。
【0034】上記構成において、掃除を行うとき吸込口
体を前進させると、可撓体30は密閉片32の先端と床
面との摩擦、および掃除機本体からの吸込力によって支
持軸31を中心に後側へ回動する。そして、密閉片32
の先端が床面から離れると、次にブラシ毛36の先端が
床面に当接して可撓体30の後側回動が促進される。さ
らに可撓体30はブラシ毛36により後側へ回動して行
き、ブラシ毛36が床面から離れると補助片34の先端
が床面に当接し、それと同時に密閉片32の後面が後部
規制壁40に当接して可撓体30の回動が停止する。床
面と密閉片32の先端との間に隙間ができて吸塵口7の
前方が大きく開口し、この開口からごみが吸い込まれ
る。
【0035】このとき、補助片34と密閉片32とがリ
ブ35により連結されているので、補助片34の先端が
床面に当接した状態のままとなり、密閉片32は後部回
動停止状態で保持され、それと併せて掃除機本体からの
吸込力により可撓体30の前側への回動が防止される。
そして、吸い込まれた粗大固形塵は可撓体30の密閉片
32に当接するが、密閉片32は可撓性のため、密閉片
32が粗大固形塵に押されて回転ブラシ10側へ折り曲
がり、粗大固形塵がスムーズに吸塵口7に吸い込まれ、
吸塵口7から吸口パイプ6を経て掃除機本体へと吸い込
まれて行く。
【0036】次に、吸込口体を後進させると、可撓体3
0は掃除機本体からの吸込力に抗して、補助片34が床
面との摩擦により前側に回動される。このとき、補助片
34はリブ35によって密閉片32と連結されているの
で、補助片34が撓むことなく、可撓体30を前方へ引
張る。次にブラシ毛36が床面に当接し、ブラシ毛36
が床面から離れると密閉片32の前面が前部規制壁41
に当接して前側回動が停止し、密閉片32が床面に当接
する。そして、密閉片32によって吸塵口7の前方の開
口が塞がれ、吸塵口7下方での真空圧が上がり、じゅう
たん内のごみや板床の窪んだ部分のごみが吸い込まれ
る。
【0037】このように、吸込口体本体1の前後進に合
わせて可撓体30が回動するので、本体1を前後に移動
させるだけで、吸塵口7の前方を開口させたり塞いだり
することができる。したがって、前進時には可撓体30
が後側に回動して吸塵口7の前方が大きく開口するの
で、この開口からピーナッツやティッシュ等の粗大固形
塵を容易に吸い込め、壁際等の隅部のごみも残すことな
く吸い込める。そして、吸塵口7の前方の開口によって
本体底面3aと床面とが吸着したりしないので、使用操
作が軽快に行える。また、後進時には可撓体30が前側
に回動して吸塵口7の前方を塞ぐので、吸塵口7下方の
真空度が上がって強い吸込力が得られ、じゅうたん内の
ごみや床板の窪んだ部分等の深部吸塵が可能となる。
【0038】そして、可撓体30の後側回動は、本体前
壁1aに設けられた後部規制壁40により規制され、密
閉片32が回転ブラシ10の当接直前で回動が停止する
ので、回転ブラシ10への当接が防止できる。したがっ
て、吸塵口7前方の開口が掃除機本体からの吸込力に関
係なく一定した開口になるので、安定した吸込力が得ら
れる。また、密閉片32の先端が吸塵口7の一部を覆
い、吸塵口7の開口面積が小さくなるので、吸塵口7で
の吸込力が増し、ピーナッツやティッシュ等の粗大固形
塵を容易に吸い込むことができる。しかもシャギーじゅ
うたん等の毛足の長いじゅうたん等の掃除を行う場合
は、密閉片32が毛足を押し付けながら本体が前進する
ので、回転ブラシ10へのじゅうたんの巻き付けが防止
できる。
【0039】また、可撓体30の前側回動は、本体前壁
1aの前部規制壁41により規制されるので、密閉片3
2が床面に対して垂直になり、吸塵口7の前方を塞いだ
吸塵口7下方の吸込力が強くなる。さらに、可撓体30
は本体前壁1aの窪みに取付けられているので、密閉片
32の長さを長く設定することができ、密閉片32が撓
みやすくなるので、可撓体30が前後回動する際に生じ
る密閉片32と床面との摩擦抵抗が小さくなり、吸込口
体本体1の操作に影響を与えることはなく軽快に掃除が
行える。そして、可撓体30は着脱自在に取付けられて
いるので、可撓体30の交換およびメンテナンスが容易
に行える。
【0040】(第二実施例)本実施例の吸込口体は、図
5の如く、吸込口体本体1の前壁1aに可撓体50が回
動自在に取付けられており、該可撓体50は、その先端
にブラシ毛51が取付けられ、可撓体50の後側回動停
止状態でブラシ毛51が回転ブラシ10に当接するよう
可撓体50の回動角度βが設定されている。
【0041】前記可撓体50は、本体前壁1aに枢設さ
れた支持軸52と、該支持軸52に取付けられた密閉片
53と、該密閉片53の前面の両端に斜め下方に向かっ
て分岐された補助片54とから構成されている。そし
て、密閉片53は、その先端が床面と隙間が空くような
長さに形成されており、密閉片53の先端に前記ブラシ
毛51が立設され、ブラシ毛51の先端が床面に当接す
る。
【0042】そして、本体前壁1aの後部規制壁55の
下端は、後側回動時の可撓体50のブラシ毛51の先端
が回転ブラシ10の掃除体10aに当接する角度βに傾
斜されている。また、補助片54の分岐角度は、後側回
動停止状態のときに補助片54が床面に対して垂直とな
る角度に設定されている。なお、本実施例では補助片5
4と密閉片53との間にブラシ毛36は設けられておら
ず、その他の構成は第一実施例と同様である。
【0043】吸込口体を前進させると、可撓体50が後
側に回動してブラシ毛51が回転ブラシ10の掃除体1
0aに当接するので、掃除体10aの表面に絡み付いた
ごみ等を取り去ってきれいにすることができる。したが
って、常に回転ブラシ10をきれいな状態に保って掃除
を行えるので、回転ブラシ10のメンテナンス回数を減
らすことができる。また、掃除体10aが床面から拭き
用であれば、から拭き機能が向上する。そして、吸込口
体を後進させるときは、ブラシ毛51が床面に当接する
ので、床面の拭き上げやじゅうたん等のごみかき出し効
果が向上する。
【0044】なお、本発明は、本発明の範囲内で上記実
施例に多くの修正および変更を加え得ることは勿論であ
る。例えば、上記第一および第二実施例では、キャニス
ター形掃除機における駆動モータ14により回転ブラシ
10を回転させるパワーブラシの吸込口体について述べ
たが、エアータービンブラシの吸込口体、あるいはその
他の吸込口体でもよく、さらにはアップライト形掃除機
の吸込口体でもよい。
【0045】また、可撓体30,50の支持軸31,5
2をポリスチレン(PS)、ポリカーボネート(PC)
等の硬質樹脂により形成し、PVC、PES等の可撓性
樹脂により形成された密閉片32,53と二重成形によ
り一体化すると、部品製造工程が削減できるので、コス
トダウンにつながる。さらに、可撓体30,50の密閉
片32,53に設けられた補助片34,54の取付け位
置は、密閉片32,53の両端に限ることはない。そし
て、図6のように可撓体60の密閉片61に複数の切欠
62を設けると、吸塵口7前方の開口において、さらに
強い吸込力が得られる。
【0046】(第三実施例)図7は本発明の第三実施例
における電気掃除機に用いられる吸込口体本体の底面側
斜視図、図8は図7の実施例の吸込口体本体の前進時に
おける側面図、図9は図7の実施例の吸込口体本体の後
退時における側面図、図10は図7の実施例における
(a)AA断面、(b)BB断面を夫々示す説明図であ
る。なお、従来と同一構成部品には、同一符号を付して
おり、さらに基本的な吸込口体本体の構成は従来と同じ
であるので説明は省略する。
【0047】すなわち、第三実施例において使用される
吸込口体本体1は、以上の図7〜10に見られるよう
に、該本体1の少なくとも片側の側壁91に、摺動片9
0により開閉自在の切り欠き91aが設けられており、
摺動片90を摺動せしめることによって、前記本体1の
側面を開閉可能とするものである。この摺動片90は下
ケース3の側壁91の切り欠き91aの上下に設けられ
た溝部82aに沿って硬質材料で構成された基部90a
が摺動するよう構成されており、さらに該基部90aと
ほぼ直角に、可撓性を有する板状の先端部90bが、好
ましくはその床面と接する部分近傍にブラシ毛90cを
有する如く取付けられて構成されている。
【0048】この場合、基部90aをたとえばポリスチ
レン(PS)、ポリカーボネート(PC)等の就中、好
ましくは低摩擦係数の硬質合成樹脂により形成し、また
可撓性の板状、特に薄板状の先端部90bを、たとえば
ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエーテルスルフォン
(PES)等の可撓性樹脂、あるいは硬質ゴム等の可撓
性材料により形成することは有効である。なお、前記の
基部90aに低摩擦係数の樹脂材料を使用することによ
って摺動片90の摺動動作が円滑になり、また前記の可
撓性を有する板状の先端部90bの床面と接する部分近
傍にブラシ毛90cを取付けることによって、床面への
拭き(ブラッシング)効果を発揮させることができる。
【0049】また、摺動片90が摺動する溝部82a
は、上下少なくとも一方が設けられていれば、摺動片9
0の摺動動作を支障なく行なうことができる。さらに、
図8〜図10に見られるように、この摺動片90は吸込
口体本体1の側壁91に設けられた切り欠き91aの幅
Lの範囲内で摺動し、切り欠き91aを開閉するように
構成されている。そのため、吸込口体本体1が前進時に
開口部である切り欠き91aが全開となった際、摺動片
90の後退を抑止する後部抑止部85が、また前記本体
1が後退時には開口部である切り欠き91aが全閉とな
った際、摺動片90の前進を抑止する前部抑止部84
が、夫々側壁91の切り欠き91a下端近傍に設けられ
ており、これに前述の如く摺動片基部90aとほぼ直角
に取付けられた可撓性の板状先端部90bが当接するこ
とによって位置が規制される。
【0050】次に図7〜図10を参照しながら本発明の
第三実施例の電気掃除機の動作について説明する。ま
ず、前記の如き構成においては、吸込口体本体1は、前
進に際しては、ブラシ毛90cにより床面に当接する前
記可撓性先端部90bは、床面からの後方向きの力を受
けることによって、摺動片90を後方に摺動させ、範囲
Lだけ後方に移動して、後部抑止部85の位置で抑止さ
れて切り欠き91aが開口することにより、図7の吸込
口体本体1底面の図面に示す底面開口部81と前記切り
欠き91aとが連通し、これに伴ってエアーのリークが
生じる。このため、電気掃除機の風量が側面に集中し、
側方、隅部、壁際等に残留するたとえばピーナッツある
いは大きめのごみなどがこの風量で吸い寄せられ掃除機
本体内に吸引される。このようにして、ごみを残すこと
なく、切り欠き91aならびに底面開口部81から円滑
に吸引可能となる。
【0051】次に、吸込口体本体1が後退に際しては、
前述の場合と反対に、床面からの前方向の力を可撓性先
端部90bが受けることによって、摺動片90が前方に
摺動し、範囲Lだけ前方に移動して前部抑止部84の位
置で抑止されて切り欠き91aが閉じることにより、吸
込口体本体1内の真空度が上るため、図7に示した底部
開口部81からの吸塵力が増加し、じゅうたんの特に毛
足の長いものについての深部の砂ごみ等、さらには木製
床面の窪み内の吸塵等に有効となる。このような吸込口
体本体1の前進、後退に際しての効果としては、前進時
にはたとえばピーナッツあるいは大きめのごみの吸引さ
らには壁際ならびに隅部の吸塵、後退時には、じゅうた
ん深部、木製床面の窪み内の吸塵等に威力を発揮する。
【0052】なお本発明の電気掃除機は、吸込口体本体
1の少なくとも片側の側壁に摺動片90を設ける構成と
なっており、これは、両側の側壁とも摺動片90を設け
ても良いことを意味することは言うまでもなく、これに
よって前記開口部81と切り欠き91aとの連通に伴な
うエアーリークはさらに大となり、これによって吸込口
体本体1の操作性は一段と向上する。この場合、前記切
り欠き91aの幅Lについては、前記底部開口部81と
同等に設定するのが通常であるが、この幅Lを調整して
さらに広い値に設定することにより、エアーリークがさ
らに大となるので、吸込口体本体1の前進時に非常に操
作性が向上する。
【0053】(第四実施例)本発明においては、吸込口
体本体の前壁に、床面に当接して前記本体前壁の下部を
覆う可撓体が前記本体の前後進に合わせて前後に回動可
能に取付けられるか、もしくは、前記吸込口体本体の少
なくとも片側の側壁に摺動自在の摺動片が前記本体の前
後進に合わせて側面を開閉可能に設けられるか、いずれ
か一方もしくは両者を具備することができるものであ
り、これまでの実施例においては、夫々のいずれか一方
の構成を具備する態様について述べた。
【0054】この第四実施例は前記両者の構成をともに
具備する態様について例示するものであって、図11は
本発明の第四実施例における電気掃除機において用いら
れる吸込口体本体1の底面側斜視図を示すものである。
なお、この図11において各構成部品の符号は先の実施
例で説明された図4ならびに図7に示された図面におけ
るものと同じであり、また、AA断面図ならびにBB断
面図については同様に先に示した図10(a)(b)と
同じであるので、これらの構成、動作についての説明は
省略する。
【0055】いずれにしても、図11の如き構成とする
ことによって、先に述べた図4に示すたとえば第一実施
例の電気掃除機が発揮する吸込口体本体1の吸塵口7を
開口せしめたり閉塞したりすることに伴なう吸引効果に
加えて、図10に示す第三実施例の電気掃除機が発揮す
る吸込口体本体1の側壁91の切り欠き91aの開閉に
伴なう風量増加と壁際、隅部等のごみの吸引効果、さら
にはこれらの相乗効果を発揮して、一段と優れた電気掃
除機を提供することが可能となるものである。
【0056】なお、本発明は、本発明の範囲内で上記実
施例に多くの修正および変更を加え得ることは、前述の
通りである。たとえば、上記第三あるいは第四実施例に
おいては、回転ブラシ10が駆動装置で駆動されるパワ
ーブラシの他、エアタービンブラシなどの吸込口体本
体、あるいはその他の吸込口体本体への適宜の応用が可
能である。また一般の回転ブラシを有しない吸込口体本
体を有する電気掃除機に適用することも可能であり、こ
れによって吸塵効果の向上に寄与し、さらに掃除機前進
時に床面と吸込口体本体底面との吸着を回避することが
可能となるので操作性の軽快なものを提供することがで
きる。
【0057】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本願発明
によると、吸込口体本体を前後に移動させるだけで前後
進に合わせて吸込口体本体の前壁に設けられた可撓体
が、回動し、吸塵口の前方を開若しくは閉塞する。
たがって、吸込口体本体の前進時には、可撓体が後側へ
の回動して大きく開口するので、この開口からピーナツ
やティッシュ等の粗大固形塵が容易に吸い込め、壁際等
の隅部のごみも残すことなく吸い込める。また、後進時
には、補助片が先に前側への回動を開始し、これに伴っ
可撓体が前側に回動して吸塵口の前部を閉塞するの
で、吸塵口下方の真空度が上がって強い吸込力が得られ
る。さらに、本発明においては、補助片と密閉片とをリ
ブによって連結することにより、補助片の剛性が高まっ
て撓まないので、可撓体の後側回動時には密閉片を後側
回動停止状態で保持でき、可撓体の前側回動時には掃除
機本体からの吸込力に抗して密閉片を前方へ回動させる
ことができる。したがって、確実でしかもスムーズに可
撓体の前後回動が行える。さらに、ブラシ毛を設けるこ
とにより、可撓体の前後回動を促進させることができ、
吸塵口の両端付近の掃除が効果的に行える。
【0058】さらに、吸い込まれた粗大固形塵が可撓体
の密閉片に当接しても、密閉片が粗大固形塵に押されて
回転ブラシ側へ折れ曲がるよう構成することにより、粗
大固形塵がスムーズに吸塵口に吸い込まれる。また、床
面との摩擦抵抗が小さくなるので、掃除操作に影響を与
えることはない。
【0059】また、本発明では、可撓体を本体前壁の窪
みに取付けることにより、可撓体の長さを長く設定する
ことができ、可撓体が撓みやすくなる。したがって、可
撓体が前後回動する際に生じる床面との摩擦抵抗が小さ
くなり、吸込口体の操作に影響を与えることなく軽快に
掃除が行える。また、可撓体を着脱自在に取付けること
により、可撓体の交換およびメンテナンスが容易に行え
る。
【0060】さらに、本発明では、本体前壁に後部規制
壁を設けることによって可撓体の後側回動が規制される
ので、可撓体が回転ブラシの当接直前で回動が停止さ
れ、可撓体の回転ブラシへの当接が防止できる。したが
って、吸塵口前方の開口が掃除機本体からの吸込力に関
係なく一定した開口になるので、吸塵口で安定した吸込
力が得られる。また、可撓体が吸塵口の一部を覆い、吸
塵口の開口面積が小さくなるので、吸塵口での吸込力が
増し、ピーナッツやティッシュ等といった粗大固形塵を
容易に吸い込むことができる。しかもシャギーじゅうた
ん等の毛足の長いじゅうたん等の掃除を行う場合は、可
撓体が毛足を押し付けながら吸込口体本体が前進するの
で、回転ブラシへのじゅうたんの巻き付きが防止でき
る。
【0061】また、本体前壁の前部規制壁によって可撓
体の前側回動を規制することにより、可撓体が床面に対
して垂直になり、吸塵口の前方を塞いで吸塵口下方の吸
込力が強くなる。したがって、じゅうたん内のごみや床
板の窪んだ部分等の深部吸塵が可能となる。
【0062】また、本発明においては、吸込口体本体を
前後に移動させるだけで前後進に合わせて摺動片が摺動
するので、吸塵口の側壁を開口させたり閉塞したりする
ことができる。したがって、前進時には摺動片が後方に
摺動して吸塵口の側面が大きく開口するので、この開口
からピーナッツやティッシュ等の粗大固形塵が容易に吸
い込め、壁際等の隅部のごみも残すことなく吸い込め
る。また、後進時には摺動片が前方に摺動して吸塵口の
側面を閉塞するので、吸塵口下方の真空度が上って強い
吸込力が得られる。
【0063】また、本発明においては、可撓体のブラシ
毛が回転ブラシに当接するよう構成することによって、
ごみを吸い込むと同時に回転ブラシ表面に絡み付いたご
み等を取り去ってきれいにすることができる。したがっ
て、常に回転ブラシをきれいな状態に保って掃除が行え
るので、回転ブラシのメンテナンス回数を減らすことが
できる。また、回転ブラシが床面から拭き用であれば、
から拭き機能が向上する。そして、吸込口体を後進させ
るときは、ブラシ毛が床面に当接するので、床面の拭き
上げやじゅうたん等のごみかき出し効果が向上するとい
った優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例における電気掃除機に用い
られる吸込口体本体の詳細断面図である。
【図2】第一実施例の可撓体の斜視図である。
【図3】第一実施例の吸込口体本体の断面図である。
【図4】第一実施例の吸込口体本体の底面側斜視図であ
る。
【図5】本発明の第二実施例における電気掃除機に用い
られる吸込口体本体の詳細断面図である。
【図6】図2に示した第一実施例の可撓体の他の態様例
を示す斜視図である。
【図7】本発明の第三実施例における電気掃除機に用い
られる吸込口体本体の底面側斜視図である。
【図8】第三実施例の吸込口体本体の前進時における側
面図である。
【図9】第三実施例の吸込口体本体の後退時における側
面図である。
【図10】図7における(a)AA断面、(b)BB断
面を夫々示す説明図である。
【図11】本発明の第四実施例における電気掃除機に用
いられる吸込口体本体の底面側斜視図である。
【図12】従来例1の吸込口体の断面図である。
【図13】従来例2の吸込口体の断面図である。
【符号の説明】
1 吸込口体本体 1a 本体前壁 2 上ケース 3 下ケース 3a 本体底面 7 吸塵口 8 前輪 9 後輪 10 回転ブラシ 14 駆動モータ 30,50,60 可撓体 31 支持軸 32,53,61 密閉片 34,54 補助片 35 リブ 36,51,90c ブラシ毛 39 窪み 40 後部規制壁 41 前部規制壁 81 底面開口部 82a 溝部 84 前部抑止部 85 後部抑止部 90 摺動片 91 側壁 91a 切り欠き
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−114226(JP,A) 特開 昭59−139229(JP,A) 実開 昭55−159047(JP,U) 実開 昭58−71361(JP,U) 実開 昭58−74455(JP,U) 実開 昭53−70664(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47L 9/04 A47L 9/06

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸込口体本体の底面に形成された吸塵口
    と、該吸塵口に臨んで回転自在に内装された回転ブラシ
    とを備えた吸込口体を有する電気掃除機において、 前記吸込口体本体の前壁に、可撓体が、前記本体の前後
    進に合わせて前後に回動可能に取付けられて、前側回転
    時には床面に当接して前記本体前壁の下部を覆い、 前記可撓体は、吸込口体本体の前壁に枢設された支持軸
    と該支持軸に取付けられた板状の密閉片とからなり、前
    記支持軸は硬質材料により形成され、前記密閉片は可撓
    性材料により形成され、 可撓体の密閉片の前面には、板状の補助片を斜め下方に
    延びるようリブを介して設け、該補助片は前記密閉片の
    後側回動停止状態のときに床面に当接する長さとした
    とを特徴とする電気掃除機。
  2. 【請求項2】 吸込口体本体の前壁に吸塵口に連通した
    窪みが設けられ、該窪み内に前記可撓体が着脱自在に取
    付けられたことを特徴とする請求項1記載の電気掃除
    機。
  3. 【請求項3】 吸込口体本体の前壁に、可撓体の後側回
    動時には回転ブラシに当接しない角度で停止させる後部
    規制壁を、また前側回転時には床面に対して垂直な状態
    で停止させる前部規制壁を、それぞれ設けたことを特徴
    とする請求項1記載の電気掃除機。
  4. 【請求項4】 吸込口体本体の底面に形成された吸塵口
    と、該吸塵口に臨んで回転自在に内装された回転ブラシ
    とを備えた吸込口体を有する電気掃除機において、 前記吸込口体本体の前壁に、先端にブラシ毛を取付けた
    可撓体が、前記本体の前後進に合わせて前後に回動可能
    に取付けられて、前側回転時には前記可撓体のブラシ毛
    が床面に当接して前記本体前壁の下部を覆い、 前記可撓体は、吸込口体本体の前壁に枢設された支持軸
    と該支持軸に取付けられた板状の密閉片とからなり、 可撓体の密閉片の前面には、板状の補助片を斜め下方に
    延びるようリブを介して設け、該補助片は前記密閉片の
    後側回動停止状態のときに床面に当接する長さとし、 前記可撓体の後側回動停止状態で前記ブラシ毛が回転ブ
    ラシに当接するよう前記可撓体の回転角度が設定された
    こと を特徴とする電気掃除機。
  5. 【請求項5】 密閉片と補助片との間にブラシ毛が設け
    られていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに
    記載の電気掃除機。
  6. 【請求項6】 前記吸込口体本体の少なくとも片側の側
    壁に摺動自在の摺動片が前記本体の前後進に合わせて側
    開口部を開閉可能に設けられたことを特徴とする請求
    項1若しくは請求項4記載の電気掃除機。
  7. 【請求項7】 前記摺動片は摺動可能の基部と該基部に
    ほぼ直角に取付けられ板状の先端部とからなり、前記
    基部は硬質材料により形成され、前記板状の先端部は可
    撓性材料により形成され、 摺動片基部にほぼ直角に取付けられた板状の先端部にブ
    ラシ毛が取付けられていることを特徴とする請求項6記
    載の電気掃除機。
  8. 【請求項8】 吸込口体本体前進時、側面開口部が全開
    となった際、摺動片の後退を抑止する後部抑止部と、吸
    込口体本体後退時、側面開口部が全閉となった際、摺動
    片の前進を抑止する前部抑止部とを設けたことを特徴と
    する請求項記載の電気掃除機。
  9. 【請求項9】 摺動片を側壁に沿って摺動せしめる溝部
    を前記側壁の開閉可能な側面部の上側もしくは下側の少
    なくとも一方に設けたことを特徴とする請求項記載の
    電気掃除機。
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