JP7198685B2 - 電気掃除機の吸込口体およびそれを備えた電気掃除機 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、吸込具本体の底面に設けられた吸込口が前端側に開口する側方開口部を有すると共に、吸込具本体の前端に設けられた受圧部材(バンパー)が側方開口部を覆う覆壁を有する吸込具が開示されている。
この吸込具では、床面での通常走行時には覆壁によって側方開口部を覆うことにより側方開口部の開口面積を小さくして吸塵力の低下を抑えると共に、受圧部材が壁面に衝突した際は覆壁が前方へ回動して側方開口部が開いて壁際の塵埃を吸引できるようにしている。
前記吸込口本体は、前記底面の前端側に、前進方向に向かうにつれて被清掃面から離れる傾斜面部を有し、
前記バンパーは、前記吸込口本体の前記前端に固定された固定部と、前記傾斜面部側へ回動可能で前記固定部に垂れ下がり状に連結した可動片部とを有する電気掃除機の吸込口体が提供される。
また、本発明によれば、掃除機本体と、前記掃除機本体と接続される前記吸込口体とを備えた電気掃除機が提供される。
<電気掃除機の全体構成>
図1は本発明の第1実施形態の吸込口体を備えた電気掃除機を示す斜視図である。
図1に示すように、第1実施形態の電気掃除機1は、電動送風機を内蔵する駆動装置10Aおよびこれに着脱可能に装着されるダストカップユニット10Bを有する掃除機本体10と、駆動装置10Aに離脱可能に装着されるバッテリー20と、モータ47にて回転駆動する回転ブラシ45(図5(B)および(C)参照)を有する吸込口体40と、吸込口体40と掃除機本体10とを気密的に接続する延長管30とを備えた、スティック型の電気掃除機である。
また、この電気掃除機1は、バッテリー20の電力を吸込口体40内に設けられた前記モータ47へ供給する図示しない電気配線部を備えている。
吸込口体40は、吸込口本体41と、延長管30の接続部30aに離脱可能に差し込まれる接続パイプ部42と、吸込口本体41に対して接続パイプ部42を約90度の角度範囲で前後に揺動させ、かつ、約180度の角度範囲で左右に捩じることが可能な関節部43とを備える。
図2は第1実施形態の吸込口体の正面図であり、図3は第1実施形態の吸込口体の一部を省略した底面図であり、図4は第1実施形態の吸込口体を下方から視た斜視図である。また、図5は第1実施形態の吸込口体の(A)は左側面図、(B)は左右中間付近の左側断面図、(C)は左端部側の左側断面図である。なお、図2と図3と図5(A)において、吸込口体の前後左右上下の方向を矢印にて示している。
本実施形態の吸込口体40において、傾斜面部41abは、図6(A)に示した凸曲面CSのみからなるもの、図6(B)に示した平坦面FSのみからなるもの、図6(C)に示した上部の凸曲面CSと下部の平坦面FSとからなるもの、図6(D)に示した上部の平坦面FSと下部の凸曲面CSとからなるもの、図6(E)に示した上部の平坦面FSと下部の平坦面FSとの間に凸曲面CSが配置されてなるもの、および、図6(F)に示した上部の凸曲面CSと下部の凸曲面CSとの間に平坦面FSが配置されてなるもの(図6(F))などが含まれる。この他にも傾斜面部にはさまざまな形状が考えられるが、図6(A)~(F)も含め、開発時に適する形状を選択すればよい。
上ケース41bの前端には、後述するバンパー44の軸44bdを支持する複数(本実施形態では4つ)の支持リブ41baが設けられている(図7参照)。
したがって、前述のように、操作部10Abの起動スイッチが投入され、床面の清掃作業が開始されると、回転ブラシ用モータ47により駆動される回転ブラシ45によって床面のダストが掃き寄せられ、ダストは吸込口41aaから吸引流路46と関節部43と接続パイプ部42を通ってダストカップユニット10B(図1参照)の方へ搬送される。
この構成によれば、吸込口体40が持ち上げられて床面から離れると、持上げ検知スイッチ48が働いて回転ブラシ用モータ47の駆動を強制的に停止させることができる。
図7は第1実施形態の吸込口体のバンパー部分を拡大した左側断面図であり、図8は第1実施形態の吸込口体のバンパーが閉じた状態を示す一部を省略した左側断面図であり、図9は第1実施形態の吸込口体のバンパーが閉じた状態を示す下方から視た斜視図である。なお、図7において、吸込口体の前後方向を矢印にて示している。
また、固定部44aの外面の左右両端側には、前方へ突出する突起部44abが設けられている。なお、吸込口体40による清掃時にバンパー44が平坦な壁面に当接する際は、これらの突起部44abが壁面に当接しやすくなっている。
なお、左右の緩衝シート41adは省略されてもよい。この場合、可動片部44bの下端縁44bcが吸込口41aaの前方開口部41ac内に退避した際、下端縁44bcの外面44beが各種側面視形状の左右の傾斜面部41abと略同一面内に配置することが好ましい。
例えば、吸込口体40にて絨毯Cが敷かれた床面(被清掃面F)を清掃する際、図10(A)および(B)に示すように、絨毯Cの段差Sの高さが、床面上の吸込口体40のバンパー44の固定部44aより低いとき、吸込口体40は段差Sを乗り越えることができる。
図11は第2実施形態の吸込口体のバンパー部分を拡大した左側断面図である。なお、図11において、図7中の要素と同様の要素には同一の符号を付している。
第2実施形態の吸込口体は、バンパー144の構成が第1実施形態と異なる以外は、概ね第1実施形態と同様である。
以下、第2実施形態における第1実施形態とは異なる点を主に説明する。
第1および第2実施形態ではモータ駆動の回転ブラシを有する吸込口体を例示したが、タービン駆動の吸込口体であってもよく、あるいは回転ブラシを有さない吸込口体であってもよい。
第1実施形態ではスティック型電気掃除機(図1参照)に用いられる吸込口体を例示したが、第1~第3実施形態の吸込口体はキャニスター型電気掃除機に用いられてもよい。
第1および第2実施形態の吸込口体では、吸込口体が被清掃面に載置された状態において、前方へ向かうにつれて被清掃面から離れる方向に傾斜する傾斜面部が底面と一体となっている構成を例示したが、傾斜面部は底面と別部材で構成されてもよい。
本発明の電気掃除機の吸込口体は、被清掃面と対面する底面および前記底面に設けられた吸込口を有する吸込口本体と、前記吸込口本体の前進方向側の前端に設けられたバンパーとを備え、
前記吸込口本体は、前記底面の前端側に、前進方向に向かうにつれて被清掃面から離れる傾斜面部を有し、
前記バンパーは、前記吸込口本体の前記前端に固定された固定部と、前記傾斜面部側へ回動可能で前記固定部に垂れ下がり状に連結した可動片部とを有するものである。
この構成によれば、吸込口体にて床面上を清掃する際、床面上に敷かれた敷物(絨毯、マット等)や敷居などの段差に可動片部が当たって押されると、可動片部が傾斜面部側へ回動する(退避する)。また、吸込口体の底面における吸込口よりも前方位置には傾斜面部が設けられている。これにより、バンパーの可動片部および吸込口体の前端に段差が引っ掛かることなく吸込口体が段差を乗り越えることができるため、吸込口体を持ち上げて段差を乗り越えさせるというユーザーへの負担を軽減することができる。
前記可動片部が回動して前記前方開口部内に退避するように構成されてもよい。
この構成によれば、バンパーの可動片部が固定部から垂れ下がっているときは吸込口の前方開口部の開口面積(可動片部と床面との間の隙間)が狭くなっているため、吸引性能が維持される。また、可動片部と床面との間の隙間よりも大きなゴミ(大ゴミ)を吸い込む際は、大ゴミに向かって吸込口体を前進させることにより、大ゴミに押されてバンパーの可動片部が前方開口部内へ退避するため、大ゴミを吸込口に吸い込むことができる。
前記可動片部が回動して前記前方開口部内に退避することにより、前記外面が前記傾斜面部と略同一面内に配置されてもよい。
この構成によれば、段差乗り越え時に受ける吸込口体の段差側への圧力を、吸込口本体の傾斜面部とバンパーの可動片部の外面の両方に分散させることができるため、走行抵抗が比較的大きい敷物(段差)であっても吸込口体がスムーズに乗り越えることができる。
この構成によれば、固定部と可動片部とを別部品として作製し、これらを組み立ててバンパーを得ることができる。
前記付勢部材によって前記外面が前進方向へ面する方向に前記可動片部が付勢されるものであってもよい。
この構成によれば、吸込口体の段差を乗り越時には段差に押されたバンパーの可動片部が付勢部材の付勢力に抗して後方へ回動し、段差を乗り越えると付勢部材によって可動片部が前方の初期位置へ自動的に戻る。
この構成によれば、固定部と可動片部とを一体的に形成したバンパーを得ることができる。
この構成によれば、吸込口体にて被清掃面であるフローリング上を清掃する際、緩衝シートによって、フローリングなどの被清掃面に対する傷付き抑制および吸込口体がフローリングに当たったときの衝突音を抑えることができる。また、左右一対の緩衝シートは、面における吸込口の左右位置から前記傾斜面部に亘る範囲に設けられているため、吸込口体の段差乗り越え時に緩衝シートが段差に引っ掛かりにくくなる。
10 掃除機本体
40、140 吸込口体
41、140 吸込口本体
41aa 吸込口
41ab 傾斜面部
41ac 前方開口部
41ad 緩衝シート
44、144 バンパー
44a、144a 固定部
44b、144b 可動片部
44bd 軸
44be、144be 外面
44c 付勢部材
F 被清掃面
Claims (6)
- 被清掃面と対面する底面および前記底面に設けられた吸込口を有する吸込口本体と、前記吸込口本体の前進方向側の前端に設けられたバンパーとを備え、
前記吸込口本体は、前記底面の前端側に、前進方向に向かうにつれて被清掃面から離れる傾斜面部を有し、
前記バンパーは、前記吸込口本体の前記前端に固定された固定部と、前記傾斜面部側へ回動可能で前記固定部に垂れ下がり状に連結した可動片部とを有し、
前記可動片部の下端は、前記傾斜面部の傾斜した上部の高さ位置に配置されており、
前記吸込口は、前方に開口する前方開口部を有し、
前記可動片部が回動して前記前方開口部内に退避するように構成されており、
前記可動片部は、前進方向に面する外面を有し、
前記可動片部が回動して前記前方開口部内に退避することにより、前記外面が傾斜した 前記傾斜面部の上部と略同一面内に配置されることを特徴とする電気掃除機の吸込口体 。 - 前記可動片部は、前記固定部に軸を介して回動可能に枢着されている請求項1に記載の吸込口体。
- 前記軸を中心として前記可動片部を回動可能に付勢する付勢部材をさらに備え、
前記付勢部材によって前記外面が前進方向へ面する方向に前記可動片部が付勢される請求項2に記載の吸込口体。 - 前記可動片部が、少なくとも前記固定部との連結部分に可撓性を有する請求項1に記載の吸込口体。
- 前記底面における前記吸込口の左右位置から前記傾斜面部に亘る範囲に、被清掃面と摺接する左右一対の緩衝シートが設けられた請求項1~4のいずれか1つに記載の吸込口体。
- 掃除機本体と、前記掃除機本体と接続される請求項1~5のいずれか1つに記載の吸込口体とを備えた電気掃除機。
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