JP2005046262A - 電気掃除機の吸込口体及び電気掃除機 - Google Patents
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Abstract
【課題】吸込口本体の上部から回転清掃体を容易に取り出せる電気掃除機の吸込口体の提供。
【解決手段】吸込口本体31に、床面を清掃する回転清掃体40を配設し、回転清掃体40の両端部を吸込口本体31で支持し、吸込口本体31の上部に、回転清掃体40の上部空間を覆って集塵用の吸込室70を形成する蓋ケース60が開閉可能に設けられ、回転清掃体40は蓋ケースの開放時に吸込口本体31から着脱可能とされている。
【選択図】 図3
【解決手段】吸込口本体31に、床面を清掃する回転清掃体40を配設し、回転清掃体40の両端部を吸込口本体31で支持し、吸込口本体31の上部に、回転清掃体40の上部空間を覆って集塵用の吸込室70を形成する蓋ケース60が開閉可能に設けられ、回転清掃体40は蓋ケースの開放時に吸込口本体31から着脱可能とされている。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気掃除機の吸込口に関し、特に、主として床面を清掃する回転清掃体自身の清掃を容易にした電気掃除機の吸込口体及び電気掃除機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、電気掃除機の吸込口体としては、図15に示す吸込口体1が知られている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
かかる吸込口体1は、底面1Aに吸込開口2を有する吸込室3を形成した吸込口本体4と、吸込室3に回転自在に配置した回転清掃体5等とを備えている。回転清掃体5は、吸込口本体4に設けた空気導入口6から導入される空気によって反時計回(図15において)りに回転していくようになっている。
【0004】
この吸込口体1によれば、回転清掃体5の回転により絨毯に付着した塵埃を掻き上げていくので、吸込開口2から空気とともにその塵埃を効率よく吸引していくことができる。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−206635号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の電気掃除機の吸込口体において回転清掃体5の清掃を行う場合、吸込口本体4の下ケース4Bを固定しているネジ(図示せず)を外してから回転清掃体5を取り外すので面倒である。また、回転清掃体5の周りには、毛髪や糸くず等が巻き付いていたり、細かな塵が付着しているのが通常であるので、回転清掃体5を取り外すときに、回転清掃体5を握ることが躊躇されることがある。
【0007】
又、回転清掃体5のごみや糸くず等の除去時には電気掃除機のプラグをコンセントから抜いて作業することが通常であるが、これを怠り、且つ、何らかの要因で電気掃除機の手元操作スイッチがオンした場合、吸込口本体4に設けたモーターが回り出して回転清掃体5が突然回転することに対する対策も考慮しておくのが望ましい。
【0008】
本発明は、このような課題に着目してなされたものであり、回転清掃体を容易に取り出しやすく、又、回転清掃体の回転軸部等の汚れの少ない部分を把持して清掃できる電気掃除機の吸込口体及び電気掃除機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の電気掃除機の吸込口体は、吸込口に連通する吸込室が形成される吸込口本体と、前記吸込口に臨んで吸込室に配設され被清掃面を清掃する回転清掃体と、前記吸込口本体の上部を覆って吸込室を形成する蓋部材が開閉可能に設けられ、前記回転清掃体は前記蓋部材の開放時に前記吸込口本体から着脱可能とされていることを特徴とする。
【0010】
【実施の形態】
以下、この発明に係る吸込口体と電気掃除機の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0011】
図1に示す電気掃除機20は、掃除機本体21と、この掃除機本体21に着脱自在に接続されたホース22と、このホース22の他端の手元操作管23に着脱自在に接続された延長管24と、この延長管24の先端部に着脱自在に接続された吸込口体30等とを備えている。手元操作管23には操作部23Aが設けられており、この操作部23Aには図示しない操作スイッチが設けられている。
【0012】
掃除機本体21には、集塵容器25と、この集塵容器25内に塵埃を集塵させるための電動送風機(図示せず)とが設けられている。集塵容器25は掃除機本体21から着脱自在に取り外せるようになっている。
【0013】
吸込口体30は、図2、図3に示すように、吸込口本体31と、回転清掃体40と、下ケース50と、蓋ケース60(蓋部材)とで概略構成されており、吸込口本体31が回転清掃体40を保持し、下ケース50と蓋ケース60とが吸込口本体31を上下から挟んで回転清掃体40の回転空間を形成するようになっている。
[吸込口本体]
吸込口本体31の後部には、前後方向に延びる回転軸線回りに回転可能(図3の矢印A方向)に取り付けられた回転管35と、この回転管35に前後方向(図3の矢印B方向)に回動可能に取り付けられた接続管36等とを備えている。
【0014】
吸込口本体31の下部は下ケース50の内部に保持され、吸込口本体31の上部は蓋ケース60によって閉鎖される。すなわち、吸込口本体31の上下には下ケース50と蓋ケース60とが着脱可能とされている。吸込口本体31の前側には、回転清掃体40が配備される。吸込口本体31の左右端部には、回転清掃体40のベアリング41の前後方向への移動を規制する溝形状部32Aとベアリング41を保持する水平板部32Bとが形成されている。
【0015】
吸込口本体31の前壁部には集塵開口部35A(吸込口)が形成されており、集塵開口部35Aは回転管35の内側を貫通しており、接続管36に通じている。回転管35の両脇には収納部37A、37Bが形成されており、吸込口本体31の収納部37A内部には、ベルト38を駆動する図示しないモーター及び該モーターの出力軸により回転するギア機構が格納される。また、吸込口本体31の収納部37Bの内部には、ベルト38を回転させるモーターを制御するための回路基板(図示省略)が収納され、回路基板とモーターは収納部37A、37Bを連結する連結部分37Cの内部に通されている。また、回路基板に給電する電線は回転管35の図示しない前壁部の開口部を経由して接続管36の端子ピン36Aに接続されている。端子ピン36Aは電気掃除機の手元操作部の制御線に接続される。
【0016】
収納部37Bの下ケース50に臨む部位には、床面と接触して前記モーターへの給電を行い、床面と離れたときに前記モーターへの給電を遮断するスイッチ(図示省略)が設けられ、このスイッチは吸込口本体31を床面から離したときに、モーターを止めて回転清掃体40の回転を停止させる機能を持っている。
【0017】
吸込口本体31前部の左右両端部には、回転清掃体40を保持するための軸受け部32A(支持部)がそれぞれ突設されている。軸受け部32Aは回転清掃体40のベアリング41の前後縁部及び下縁部を保持する溝状部分32Bを備えている。すなわち、溝状部分32Bは縦方向に延びる凹溝形状を有しており、下部にベアリング41を支える底部が形成されている。ベアリング41の外側輪郭形状は矩形状を有しており、溝状部分32Bの上方から下方に移動させて溝状部分32Bに嵌合し、上方に取り外し可能になっている。軸受け部32Aには、回転清掃体40のベアリング41の近傍に設けられた大径部41Aの下部を覆う水平部32Cと、大径部41Aの内側を閉鎖する半月型の切り欠きを有する縦板部32Dが形成されている。
【0018】
この軸受け部32Aが吸込口本体31の前面部両端部に突設されていることにより、回転清掃体40が一対の軸受け部32Aに支持されることとなり、吸込口本体31の前面部に回転清掃体40が配設されることとなる。
【0019】
吸込口本体31の収納部36Aの前壁部の端部には開口部36Cが形成され、開口部36Cから内側にギアが形成されたベルト38が出ている。このベルト38のU字形に曲げられた一方の端部の内側のギアにはギア機構のギアが噛み合っており、ベルト38の他方の端部の内側のギアには回転清掃体40の回転軸に取付られたギア41B(図3参照)が噛み合うように取り付けられる。又、収納部36Aの前壁部には収納部36Aに格納されたモーターの排熱用空気孔36Dが形成されている。
【0020】
吸込口本体31の収納部37A、37Bの上部の角部には、凹部39Aが形成されており、この凹部39Aの壁部39Bには開口部43が形成されている。この開口部43は下ケース50を吸込口本体31に固定するための孔であり、この開口部43に蓋ケース60に形成された第1突起部61が挿入される。
[回転清掃体]
回転清掃体40は、前記スイッチが吸込口体30が被清掃面上に置かれたことを検知しないときには、モータの駆動は停止され、回転清掃体40の回転は停止される。また、回転清掃体40は、起毛を有する布製の払拭部材(清掃部材)42とブラシ(清掃部材)42Bとを、交互に軸部44に設けたものである。払拭部材42の長さはブラシ42Bの長さより長く設定され、ブラシ42Bの塵埃の掻き出し力(腰)に作用する曲げ方向の弾性力は払拭部材42のそれより強くなっている。
【0021】
そして、回転清掃体40が回転している際、その払拭部材42の先端部が後述する吸込口本体31の前方へ突出するように回転清掃体40の取り付け位置が設定されている。
[下ケース]
下ケース50は、収納部37A、37Bを保持する略ボックス形状の前壁部51Aと後壁部51B、及び、左右の側壁部51C並びに底壁部51Dとを有する。後壁部51Bの下ケース50の中央部側の壁部51Baは、下ケース50の前方に延びており、この左右一対の部位51Baの間に、回転管35が気密な状態を保つように嵌合する。前壁部51Aと後壁部51Bと壁部51Baの間には、吸込口本体31の収納部37A、37Bが嵌合する。
【0022】
一対の壁部51Baの間には、回転管35の下面が摺接回動する湾曲面51Bbが形成されており、湾曲面51Bbの後部に突設された一対の支持部52にローラ53が回転自在に保持されている。ローラ53は床面上を回転して吸込口体30を支える。
【0023】
下ケース50の前壁部51Aは、吸込口本体40の前壁部を面接触により支持する。下ケース50の両端部には前方に突出する突出部54が形成されており、この突出部54内部に、吸込口本体31の軸受け部32Aがそれぞれ挿入保持される。両方の突出部54の前端壁部54F内側には蓋ケース60の掛止爪Fを掛け止める凹部55がそれぞれ形成されている。
【0024】
軸受け部32Aと前壁部51Aとの角部には回転清掃体40の端部に設けられた固定リング部45を下側から覆う樋状の軸受けカバー部56が形成されている。下ケース50の側部にある側壁部51Cと後壁部51Bとの角部には、上下方向に延びる樋状の柱状部57がそれぞれ形成されており、この柱状部57の上端部近傍に掛止穴58が開口されている。この掛止穴58には、蓋ケース60の第2突出部62が挿入される。柱状部57の上端部と後壁部51Bの上端部との間には小さな隙間が設けられている。
【0025】
突出部54の下側外側面には起毛を有する払拭部材M1が取り付けられている。また、底部51Dの外側後部両側には起毛を有する払拭部材M2が取り付けられており、これら払拭部材によって吸込口体30の移動が滑らかに行えるようになっている。
[蓋ケース]
蓋部材となる蓋ケース60は、下ケース50と共に回転清掃体40を格納する吸込室70(図8参照)を形成する。吸込室70は、下ケース50の後壁部51Aと、左右にある軸受けカバー部56の半円弧状部56Aと、蓋ケース60の仕切板部63と、仕切板部63の両側壁部64とで区画され、吸込室70の下部は床面に臨んで開放されている。回転清掃体40はこの吸込室70の内部で回転し、回転管35からの空気の吸引力により集塵されたごみは回転管35の内部を経由して接続管36に送り込まれる。そして、下ケース50から蓋ケース60を取り外すと、吸込室70の上面と前面とが開放され、回転清掃体40に絡み付いた糸クズなどの除去が簡単に行えるとともに、回転清掃体40の取り外しが簡単に行えるようになっている。
【0026】
蓋ケース60の裏面ほぼ中央部には、図7に示すように、蓋ケース60の長手方向に延びて吸込室70を区画するための仕切板部63が形成され、仕切板部63の両端部に側壁部64がそれぞれ形成されている。この側壁部64は半円弧状に形成されており、下ケース50の半円弧状部56Aと突き当てられて吸込室70の側壁部を形成する。
【0027】
蓋ケース60の前端部側には、前面蓋80(接触部)が取り付けられる。前面蓋80は、軟質の樹脂製で構成され、家具等に傷をつけないとともに吸込口体30を保護するパンパーとしての機能を有するようになっている。
【0028】
前面蓋80の蓋ケース60側の端部には、複数個の軸受け部81が形成され、これらの軸受け部81に回転軸82が挿通されており、この回転軸82の両端部は側壁部64に形成された軸受け部64Aに装着されている。回転軸82には、弦巻バネ83が挿通されている。弦巻バネ83の一方の端部は蓋ケース60の縁部に当接し、弦巻バネ83の他方の端部は前面蓋80の縁部に当接しており、弦巻バネ83は前面蓋80と蓋ケース60とを引き離す方向に弾性付勢している。
すなわち、前面蓋80は回転軸82を中心として蓋ケース60の縁部から離反する方向に付勢されており、吸込口体30の前端部が室内縦壁面等に当たったときにも、少し縦壁面に接近して角部の塵を集塵する。
【0029】
回転軸82には一対の弦巻バネ83が装着されており、この弦巻バネ83により前面蓋80は反時計回り(図14において矢印CCW)に付勢されており、常に図14の二点鎖線に示す位置に位置するようになっている。すなわち、前面蓋80が開成していているとき、被清掃面となる床面Yから前面蓋80の下端部80aまでの高さをH1とし、下ケース50の前端壁部51Fの位置から前面蓋80の下端部80a位置までの隙間をSとすると、高さH1及び隙間Sが最大なっており、吸込口本体31の前面側が開成されている。このときには、前面蓋80の裏面に回転清掃体40の払拭部材42は接触しないようになっている。
【0030】
そして、吸込口体30を縦壁面に押し当てると、前面蓋80が弦巻バネ83の付勢力に抗して後方へ押圧してゆき、前面蓋80は回転軸82を中心にして時計回り(図4において)に回動して閉成し、上記高さは小さくなってH2になるとともに上記隙間Sはなくなる。すなわち、吸込口本体31の前面開口は前面蓋80により閉成されることになる。また、前面蓋80が閉成されると回転清掃体40の払拭部材35Aのみが前面蓋80の裏面に接触するようになっている(図14の実線参照)。
[蓋ケースと吸込口本体及び下ケースの掛止機構]
蓋ケース60の前端部両側には、下ケース50の前端壁部54Fに形成された凹部55に掛止する掛止爪Fが形成されている。蓋ケース60の両端部内側には、回転清掃体40のベアリング41を上方から下方に向かって押し当てるベアリング押圧突起65(動力伝達系の遮断手段)が形成されている。このベアリング押圧突起65は、蓋ケース60を開けることによってベアリング41を上方に取り外し可能とする溝状部分32Bと共に動力伝達系の遮断手段を構成する。また、蓋ケース60の後部の両側には後方へ延びたアーム部66が形成され、このアーム部66の先端部の内側には蓋ケース41を本体ケース40に装着するためのフック部67が設けられている。
【0031】
図9乃至図13にアーム部66及びフック部67の形状及び組み付け状態を示す。アーム部66は図10に示すように蓋ケース60の後部端部66Aに形成され、平面的には略矩形の形状を有する。アーム部66の中央部には「凹」字形状の切り欠き部68が形成され、また、アーム部55の内側の縁部近傍には切り欠き部68に平行に延びる長孔69が形成されている。切り欠き部68の中央部には舌片部68Aが蓋ケース60の前方に向かって突設されており、舌片部68Aの先端部上面には蓋ケース60の左右方向に延びる凸部68Bが形成されている。凸部68Bは第1突起部61の裏面側の凹部61Aに挿入可能とされる。
【0032】
アーム部66の左右縁部66C、66Dは厚肉とされており、又、切り欠き部68と長孔69の間に舌片部68Aの長手方向に延びる凸状部66C、66Dが形成されている。凸状部66C、66Dの間は、長孔69に通じるように切り欠かれている。更に、アーム部66の裏面側は、図10及び図13に示すように、舌片部68Aに平行に延びるリブ66Eが、一対突設されている。
【0033】
フック部67の裏面側には、切り欠き部68及び吸込口本体31の開口部43に挿入するL型断面の第1突起部61と、掛止穴58に挿入するL型断面の第2突起部62と、フック部67のアーム部66に対するスライド量を決めるガイド突起部67Aと、アーム部66を下から支える薄板部67Dとが形成されている。薄板部67Dは、図12に示すように、略楔型の断面形状を有している。フック部67の表面側にはフック部67をアーム部66から引き離すときの指をかけるための凸部67Eが一対形成されている。
【0034】
フック部67をアーム部66に取り付ける場合には、第1突起部61の水平部分を切り欠き68の内部に挿入すると共に、ガイド突起部67Aを長孔69内部に挿入する。ガイド突起部67Aは爪部67Bを備えている。また、ガイド突起部67Aの基部67Cは縁部66Aの上をスライドするように段差を有する。
【0035】
ガイド突起部67Aを挿入する際には、爪部67Bを凸状部66C、66D間の切り欠き部69A側に撓ませてから、長孔69内に挿入すると共に、第1突起部61を切り欠き部68内に挿入する。第1突起部61を切り欠き部68に挿入するとき、第1突起部61と薄板部67Dとの間に、アーム部66の縁部を挟み込む。このとき、フック部67とアーム部66とを互いに接近する方に互いに押圧すると、ガイド突起部67Aが長孔69内に入り込む。
【0036】
これによって、フック部67がアーム部66に取り付けられたこととなり、フック部67は舌片部68Aの長手方向に沿ってスライド可能となる。このフック部67のスライド量はガイド突起部67Aが長孔69の前後方向にスライドできる量となる。ガイド突起部67Aの凸部67Bがアーム部66の下面をスライド可能に保持すると共に、アーム部66が第1突起部61と薄板部67Dの間にスライド可能に保持され、フック部67はアーム部66から容易に離脱する恐れがない。第2突起部62は蓋ケース60が開いているときはフリーである。
【0037】
蓋ケース60を下ケース50に取り付けるときには、下ケース50に吸込口本体31を収納して図4に示すように回転清掃体40にベルト38を掛ける。その状態で、蓋ケース60の左右の掛止爪Fを、左右の凹部55にそれぞれ掛止する。次に、蓋ケース60と下ケース50とを整合させて蓋ケース60の後部を吸込口本体31の後部に当接させ、フック部67をアーム部66の切り欠き68の奥部にスライドさせる。切り欠き部68の内側には開口部43に整合した状態で設けられているので、第1突起部61は開口部43内部に挿入される。また、第2突起部62の前方には掛止穴58が位置しているので、フック部67をアーム部66の奥部にスライドさせるとき、第2突起部62は掛止穴58内部に挿入される。
【0038】
これによって、蓋ケース60と吸込口本体31としたケース50とが緊密に結合される。回転清掃体40を取り外す場合には、凸部67Eに指又は爪をかけてフック部67をアーム部66から引き離すように引くと、フック部66が切り欠き部68から離間して第1突起部61が開口部43から離脱し、第2突起部62が掛止穴58から離脱する。これによって、蓋ケース60はその後部を持ち上げて開けることが出来る。蓋ケース60を開けるとき掛止爪Fが凹部55に掛止しているので、掛止部F近傍を中心として蓋ケース60は後部側から開けることができる。このとき、前面蓋80がやや吸込室70側に僅かに湾曲しているので、前面蓋80が回転清掃体40を巻き込みながら、回転清掃体40を持ち上げ、更に、ベアリング41を押しているベアリング押圧突起65がベアリング41から離れるため、回転清掃体40が容易に上昇し、ベルト38がギア41Bから離脱する。これによって、回転清掃体40が吸込口本体31から容易に離れることとなり、回転清掃体40の払拭部材42,42Bを極力握ることなく、清掃を行うことができる。
【0039】
しかも、清掃後には、回転清掃体40のギア41Bにベルト38を噛み合わせ、吸込口本体31を下ケース50に挿入し、蓋ケース60の掛止爪Fを凹部55に掛止し、蓋ケース60と吸込口本体31との整合を調整した後、フック部67の凸部67Eに爪又は指をかけてフック部67をアーム部66側に押し付けると、第1突起部61が開口部43に挿入され、第2突起部62が掛止穴58に挿入され、簡単に吸込口体30を元の形に組み付けることができる。
【0040】
【発明の効果】
本発明にかかる電気掃除機の吸込口本体によれば、蓋ケースを開けると、吸込口本体を裏返すことなく、回転清掃体を取り外すことが出来るのみならず、回転清掃体の動力伝達系を遮断するので、万一掃除機本体が電源に接続されたままであっても、回転清掃体が不用意に回り始めることが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は尾は野路家にかかる電気掃除機の全体構成を示す図である。
【図2】図2は吸込口体の全体構成を示す図である。
【図3】図3は吸込口体の主要構成を示す分解斜視図である。
【図4】図4は図1の吸込口本体と回転清掃体とを示す図である。
【図5】図5(a)は吸込口本体の構成を示す図であり、(b)は回転清掃体40の構成を示す図である。
【図6】図6は下ケースの構成を示す図である。
【図7】図7は吸込口本体の蓋ケースの裏面図を示す図である。
【図8】図8は吸込口本体の断面図である。
【図9】図9は蓋ケースのフック部とアーム部の取付状態を拡大した断面図である。
【図10】図10は蓋ケースの取付部と掛止部の取付関係を示す斜視図である。
【図11】図11は蓋ケースのフック部の斜視図である。
【図12】図12はフック部の側面図である。
【図13】図13はフック部とアーム部の取付関係を蓋ケースの裏面側から見た示す図である。
【図14】図14は蓋ケースの先端部の前蓋部の断面図である。
【図15】図15は従来の吸込口体の断面図である。
【符号の説明】
30 吸込口体
31 吸込口本体
40 回転清掃体
43 開口部
50 下ケース
55 凹部
58 掛止穴
60 蓋ケース
61 第1突起部
62 第2突起部
F 掛止爪
70 吸込室
80 前面蓋
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気掃除機の吸込口に関し、特に、主として床面を清掃する回転清掃体自身の清掃を容易にした電気掃除機の吸込口体及び電気掃除機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、電気掃除機の吸込口体としては、図15に示す吸込口体1が知られている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
かかる吸込口体1は、底面1Aに吸込開口2を有する吸込室3を形成した吸込口本体4と、吸込室3に回転自在に配置した回転清掃体5等とを備えている。回転清掃体5は、吸込口本体4に設けた空気導入口6から導入される空気によって反時計回(図15において)りに回転していくようになっている。
【0004】
この吸込口体1によれば、回転清掃体5の回転により絨毯に付着した塵埃を掻き上げていくので、吸込開口2から空気とともにその塵埃を効率よく吸引していくことができる。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−206635号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の電気掃除機の吸込口体において回転清掃体5の清掃を行う場合、吸込口本体4の下ケース4Bを固定しているネジ(図示せず)を外してから回転清掃体5を取り外すので面倒である。また、回転清掃体5の周りには、毛髪や糸くず等が巻き付いていたり、細かな塵が付着しているのが通常であるので、回転清掃体5を取り外すときに、回転清掃体5を握ることが躊躇されることがある。
【0007】
又、回転清掃体5のごみや糸くず等の除去時には電気掃除機のプラグをコンセントから抜いて作業することが通常であるが、これを怠り、且つ、何らかの要因で電気掃除機の手元操作スイッチがオンした場合、吸込口本体4に設けたモーターが回り出して回転清掃体5が突然回転することに対する対策も考慮しておくのが望ましい。
【0008】
本発明は、このような課題に着目してなされたものであり、回転清掃体を容易に取り出しやすく、又、回転清掃体の回転軸部等の汚れの少ない部分を把持して清掃できる電気掃除機の吸込口体及び電気掃除機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の電気掃除機の吸込口体は、吸込口に連通する吸込室が形成される吸込口本体と、前記吸込口に臨んで吸込室に配設され被清掃面を清掃する回転清掃体と、前記吸込口本体の上部を覆って吸込室を形成する蓋部材が開閉可能に設けられ、前記回転清掃体は前記蓋部材の開放時に前記吸込口本体から着脱可能とされていることを特徴とする。
【0010】
【実施の形態】
以下、この発明に係る吸込口体と電気掃除機の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0011】
図1に示す電気掃除機20は、掃除機本体21と、この掃除機本体21に着脱自在に接続されたホース22と、このホース22の他端の手元操作管23に着脱自在に接続された延長管24と、この延長管24の先端部に着脱自在に接続された吸込口体30等とを備えている。手元操作管23には操作部23Aが設けられており、この操作部23Aには図示しない操作スイッチが設けられている。
【0012】
掃除機本体21には、集塵容器25と、この集塵容器25内に塵埃を集塵させるための電動送風機(図示せず)とが設けられている。集塵容器25は掃除機本体21から着脱自在に取り外せるようになっている。
【0013】
吸込口体30は、図2、図3に示すように、吸込口本体31と、回転清掃体40と、下ケース50と、蓋ケース60(蓋部材)とで概略構成されており、吸込口本体31が回転清掃体40を保持し、下ケース50と蓋ケース60とが吸込口本体31を上下から挟んで回転清掃体40の回転空間を形成するようになっている。
[吸込口本体]
吸込口本体31の後部には、前後方向に延びる回転軸線回りに回転可能(図3の矢印A方向)に取り付けられた回転管35と、この回転管35に前後方向(図3の矢印B方向)に回動可能に取り付けられた接続管36等とを備えている。
【0014】
吸込口本体31の下部は下ケース50の内部に保持され、吸込口本体31の上部は蓋ケース60によって閉鎖される。すなわち、吸込口本体31の上下には下ケース50と蓋ケース60とが着脱可能とされている。吸込口本体31の前側には、回転清掃体40が配備される。吸込口本体31の左右端部には、回転清掃体40のベアリング41の前後方向への移動を規制する溝形状部32Aとベアリング41を保持する水平板部32Bとが形成されている。
【0015】
吸込口本体31の前壁部には集塵開口部35A(吸込口)が形成されており、集塵開口部35Aは回転管35の内側を貫通しており、接続管36に通じている。回転管35の両脇には収納部37A、37Bが形成されており、吸込口本体31の収納部37A内部には、ベルト38を駆動する図示しないモーター及び該モーターの出力軸により回転するギア機構が格納される。また、吸込口本体31の収納部37Bの内部には、ベルト38を回転させるモーターを制御するための回路基板(図示省略)が収納され、回路基板とモーターは収納部37A、37Bを連結する連結部分37Cの内部に通されている。また、回路基板に給電する電線は回転管35の図示しない前壁部の開口部を経由して接続管36の端子ピン36Aに接続されている。端子ピン36Aは電気掃除機の手元操作部の制御線に接続される。
【0016】
収納部37Bの下ケース50に臨む部位には、床面と接触して前記モーターへの給電を行い、床面と離れたときに前記モーターへの給電を遮断するスイッチ(図示省略)が設けられ、このスイッチは吸込口本体31を床面から離したときに、モーターを止めて回転清掃体40の回転を停止させる機能を持っている。
【0017】
吸込口本体31前部の左右両端部には、回転清掃体40を保持するための軸受け部32A(支持部)がそれぞれ突設されている。軸受け部32Aは回転清掃体40のベアリング41の前後縁部及び下縁部を保持する溝状部分32Bを備えている。すなわち、溝状部分32Bは縦方向に延びる凹溝形状を有しており、下部にベアリング41を支える底部が形成されている。ベアリング41の外側輪郭形状は矩形状を有しており、溝状部分32Bの上方から下方に移動させて溝状部分32Bに嵌合し、上方に取り外し可能になっている。軸受け部32Aには、回転清掃体40のベアリング41の近傍に設けられた大径部41Aの下部を覆う水平部32Cと、大径部41Aの内側を閉鎖する半月型の切り欠きを有する縦板部32Dが形成されている。
【0018】
この軸受け部32Aが吸込口本体31の前面部両端部に突設されていることにより、回転清掃体40が一対の軸受け部32Aに支持されることとなり、吸込口本体31の前面部に回転清掃体40が配設されることとなる。
【0019】
吸込口本体31の収納部36Aの前壁部の端部には開口部36Cが形成され、開口部36Cから内側にギアが形成されたベルト38が出ている。このベルト38のU字形に曲げられた一方の端部の内側のギアにはギア機構のギアが噛み合っており、ベルト38の他方の端部の内側のギアには回転清掃体40の回転軸に取付られたギア41B(図3参照)が噛み合うように取り付けられる。又、収納部36Aの前壁部には収納部36Aに格納されたモーターの排熱用空気孔36Dが形成されている。
【0020】
吸込口本体31の収納部37A、37Bの上部の角部には、凹部39Aが形成されており、この凹部39Aの壁部39Bには開口部43が形成されている。この開口部43は下ケース50を吸込口本体31に固定するための孔であり、この開口部43に蓋ケース60に形成された第1突起部61が挿入される。
[回転清掃体]
回転清掃体40は、前記スイッチが吸込口体30が被清掃面上に置かれたことを検知しないときには、モータの駆動は停止され、回転清掃体40の回転は停止される。また、回転清掃体40は、起毛を有する布製の払拭部材(清掃部材)42とブラシ(清掃部材)42Bとを、交互に軸部44に設けたものである。払拭部材42の長さはブラシ42Bの長さより長く設定され、ブラシ42Bの塵埃の掻き出し力(腰)に作用する曲げ方向の弾性力は払拭部材42のそれより強くなっている。
【0021】
そして、回転清掃体40が回転している際、その払拭部材42の先端部が後述する吸込口本体31の前方へ突出するように回転清掃体40の取り付け位置が設定されている。
[下ケース]
下ケース50は、収納部37A、37Bを保持する略ボックス形状の前壁部51Aと後壁部51B、及び、左右の側壁部51C並びに底壁部51Dとを有する。後壁部51Bの下ケース50の中央部側の壁部51Baは、下ケース50の前方に延びており、この左右一対の部位51Baの間に、回転管35が気密な状態を保つように嵌合する。前壁部51Aと後壁部51Bと壁部51Baの間には、吸込口本体31の収納部37A、37Bが嵌合する。
【0022】
一対の壁部51Baの間には、回転管35の下面が摺接回動する湾曲面51Bbが形成されており、湾曲面51Bbの後部に突設された一対の支持部52にローラ53が回転自在に保持されている。ローラ53は床面上を回転して吸込口体30を支える。
【0023】
下ケース50の前壁部51Aは、吸込口本体40の前壁部を面接触により支持する。下ケース50の両端部には前方に突出する突出部54が形成されており、この突出部54内部に、吸込口本体31の軸受け部32Aがそれぞれ挿入保持される。両方の突出部54の前端壁部54F内側には蓋ケース60の掛止爪Fを掛け止める凹部55がそれぞれ形成されている。
【0024】
軸受け部32Aと前壁部51Aとの角部には回転清掃体40の端部に設けられた固定リング部45を下側から覆う樋状の軸受けカバー部56が形成されている。下ケース50の側部にある側壁部51Cと後壁部51Bとの角部には、上下方向に延びる樋状の柱状部57がそれぞれ形成されており、この柱状部57の上端部近傍に掛止穴58が開口されている。この掛止穴58には、蓋ケース60の第2突出部62が挿入される。柱状部57の上端部と後壁部51Bの上端部との間には小さな隙間が設けられている。
【0025】
突出部54の下側外側面には起毛を有する払拭部材M1が取り付けられている。また、底部51Dの外側後部両側には起毛を有する払拭部材M2が取り付けられており、これら払拭部材によって吸込口体30の移動が滑らかに行えるようになっている。
[蓋ケース]
蓋部材となる蓋ケース60は、下ケース50と共に回転清掃体40を格納する吸込室70(図8参照)を形成する。吸込室70は、下ケース50の後壁部51Aと、左右にある軸受けカバー部56の半円弧状部56Aと、蓋ケース60の仕切板部63と、仕切板部63の両側壁部64とで区画され、吸込室70の下部は床面に臨んで開放されている。回転清掃体40はこの吸込室70の内部で回転し、回転管35からの空気の吸引力により集塵されたごみは回転管35の内部を経由して接続管36に送り込まれる。そして、下ケース50から蓋ケース60を取り外すと、吸込室70の上面と前面とが開放され、回転清掃体40に絡み付いた糸クズなどの除去が簡単に行えるとともに、回転清掃体40の取り外しが簡単に行えるようになっている。
【0026】
蓋ケース60の裏面ほぼ中央部には、図7に示すように、蓋ケース60の長手方向に延びて吸込室70を区画するための仕切板部63が形成され、仕切板部63の両端部に側壁部64がそれぞれ形成されている。この側壁部64は半円弧状に形成されており、下ケース50の半円弧状部56Aと突き当てられて吸込室70の側壁部を形成する。
【0027】
蓋ケース60の前端部側には、前面蓋80(接触部)が取り付けられる。前面蓋80は、軟質の樹脂製で構成され、家具等に傷をつけないとともに吸込口体30を保護するパンパーとしての機能を有するようになっている。
【0028】
前面蓋80の蓋ケース60側の端部には、複数個の軸受け部81が形成され、これらの軸受け部81に回転軸82が挿通されており、この回転軸82の両端部は側壁部64に形成された軸受け部64Aに装着されている。回転軸82には、弦巻バネ83が挿通されている。弦巻バネ83の一方の端部は蓋ケース60の縁部に当接し、弦巻バネ83の他方の端部は前面蓋80の縁部に当接しており、弦巻バネ83は前面蓋80と蓋ケース60とを引き離す方向に弾性付勢している。
すなわち、前面蓋80は回転軸82を中心として蓋ケース60の縁部から離反する方向に付勢されており、吸込口体30の前端部が室内縦壁面等に当たったときにも、少し縦壁面に接近して角部の塵を集塵する。
【0029】
回転軸82には一対の弦巻バネ83が装着されており、この弦巻バネ83により前面蓋80は反時計回り(図14において矢印CCW)に付勢されており、常に図14の二点鎖線に示す位置に位置するようになっている。すなわち、前面蓋80が開成していているとき、被清掃面となる床面Yから前面蓋80の下端部80aまでの高さをH1とし、下ケース50の前端壁部51Fの位置から前面蓋80の下端部80a位置までの隙間をSとすると、高さH1及び隙間Sが最大なっており、吸込口本体31の前面側が開成されている。このときには、前面蓋80の裏面に回転清掃体40の払拭部材42は接触しないようになっている。
【0030】
そして、吸込口体30を縦壁面に押し当てると、前面蓋80が弦巻バネ83の付勢力に抗して後方へ押圧してゆき、前面蓋80は回転軸82を中心にして時計回り(図4において)に回動して閉成し、上記高さは小さくなってH2になるとともに上記隙間Sはなくなる。すなわち、吸込口本体31の前面開口は前面蓋80により閉成されることになる。また、前面蓋80が閉成されると回転清掃体40の払拭部材35Aのみが前面蓋80の裏面に接触するようになっている(図14の実線参照)。
[蓋ケースと吸込口本体及び下ケースの掛止機構]
蓋ケース60の前端部両側には、下ケース50の前端壁部54Fに形成された凹部55に掛止する掛止爪Fが形成されている。蓋ケース60の両端部内側には、回転清掃体40のベアリング41を上方から下方に向かって押し当てるベアリング押圧突起65(動力伝達系の遮断手段)が形成されている。このベアリング押圧突起65は、蓋ケース60を開けることによってベアリング41を上方に取り外し可能とする溝状部分32Bと共に動力伝達系の遮断手段を構成する。また、蓋ケース60の後部の両側には後方へ延びたアーム部66が形成され、このアーム部66の先端部の内側には蓋ケース41を本体ケース40に装着するためのフック部67が設けられている。
【0031】
図9乃至図13にアーム部66及びフック部67の形状及び組み付け状態を示す。アーム部66は図10に示すように蓋ケース60の後部端部66Aに形成され、平面的には略矩形の形状を有する。アーム部66の中央部には「凹」字形状の切り欠き部68が形成され、また、アーム部55の内側の縁部近傍には切り欠き部68に平行に延びる長孔69が形成されている。切り欠き部68の中央部には舌片部68Aが蓋ケース60の前方に向かって突設されており、舌片部68Aの先端部上面には蓋ケース60の左右方向に延びる凸部68Bが形成されている。凸部68Bは第1突起部61の裏面側の凹部61Aに挿入可能とされる。
【0032】
アーム部66の左右縁部66C、66Dは厚肉とされており、又、切り欠き部68と長孔69の間に舌片部68Aの長手方向に延びる凸状部66C、66Dが形成されている。凸状部66C、66Dの間は、長孔69に通じるように切り欠かれている。更に、アーム部66の裏面側は、図10及び図13に示すように、舌片部68Aに平行に延びるリブ66Eが、一対突設されている。
【0033】
フック部67の裏面側には、切り欠き部68及び吸込口本体31の開口部43に挿入するL型断面の第1突起部61と、掛止穴58に挿入するL型断面の第2突起部62と、フック部67のアーム部66に対するスライド量を決めるガイド突起部67Aと、アーム部66を下から支える薄板部67Dとが形成されている。薄板部67Dは、図12に示すように、略楔型の断面形状を有している。フック部67の表面側にはフック部67をアーム部66から引き離すときの指をかけるための凸部67Eが一対形成されている。
【0034】
フック部67をアーム部66に取り付ける場合には、第1突起部61の水平部分を切り欠き68の内部に挿入すると共に、ガイド突起部67Aを長孔69内部に挿入する。ガイド突起部67Aは爪部67Bを備えている。また、ガイド突起部67Aの基部67Cは縁部66Aの上をスライドするように段差を有する。
【0035】
ガイド突起部67Aを挿入する際には、爪部67Bを凸状部66C、66D間の切り欠き部69A側に撓ませてから、長孔69内に挿入すると共に、第1突起部61を切り欠き部68内に挿入する。第1突起部61を切り欠き部68に挿入するとき、第1突起部61と薄板部67Dとの間に、アーム部66の縁部を挟み込む。このとき、フック部67とアーム部66とを互いに接近する方に互いに押圧すると、ガイド突起部67Aが長孔69内に入り込む。
【0036】
これによって、フック部67がアーム部66に取り付けられたこととなり、フック部67は舌片部68Aの長手方向に沿ってスライド可能となる。このフック部67のスライド量はガイド突起部67Aが長孔69の前後方向にスライドできる量となる。ガイド突起部67Aの凸部67Bがアーム部66の下面をスライド可能に保持すると共に、アーム部66が第1突起部61と薄板部67Dの間にスライド可能に保持され、フック部67はアーム部66から容易に離脱する恐れがない。第2突起部62は蓋ケース60が開いているときはフリーである。
【0037】
蓋ケース60を下ケース50に取り付けるときには、下ケース50に吸込口本体31を収納して図4に示すように回転清掃体40にベルト38を掛ける。その状態で、蓋ケース60の左右の掛止爪Fを、左右の凹部55にそれぞれ掛止する。次に、蓋ケース60と下ケース50とを整合させて蓋ケース60の後部を吸込口本体31の後部に当接させ、フック部67をアーム部66の切り欠き68の奥部にスライドさせる。切り欠き部68の内側には開口部43に整合した状態で設けられているので、第1突起部61は開口部43内部に挿入される。また、第2突起部62の前方には掛止穴58が位置しているので、フック部67をアーム部66の奥部にスライドさせるとき、第2突起部62は掛止穴58内部に挿入される。
【0038】
これによって、蓋ケース60と吸込口本体31としたケース50とが緊密に結合される。回転清掃体40を取り外す場合には、凸部67Eに指又は爪をかけてフック部67をアーム部66から引き離すように引くと、フック部66が切り欠き部68から離間して第1突起部61が開口部43から離脱し、第2突起部62が掛止穴58から離脱する。これによって、蓋ケース60はその後部を持ち上げて開けることが出来る。蓋ケース60を開けるとき掛止爪Fが凹部55に掛止しているので、掛止部F近傍を中心として蓋ケース60は後部側から開けることができる。このとき、前面蓋80がやや吸込室70側に僅かに湾曲しているので、前面蓋80が回転清掃体40を巻き込みながら、回転清掃体40を持ち上げ、更に、ベアリング41を押しているベアリング押圧突起65がベアリング41から離れるため、回転清掃体40が容易に上昇し、ベルト38がギア41Bから離脱する。これによって、回転清掃体40が吸込口本体31から容易に離れることとなり、回転清掃体40の払拭部材42,42Bを極力握ることなく、清掃を行うことができる。
【0039】
しかも、清掃後には、回転清掃体40のギア41Bにベルト38を噛み合わせ、吸込口本体31を下ケース50に挿入し、蓋ケース60の掛止爪Fを凹部55に掛止し、蓋ケース60と吸込口本体31との整合を調整した後、フック部67の凸部67Eに爪又は指をかけてフック部67をアーム部66側に押し付けると、第1突起部61が開口部43に挿入され、第2突起部62が掛止穴58に挿入され、簡単に吸込口体30を元の形に組み付けることができる。
【0040】
【発明の効果】
本発明にかかる電気掃除機の吸込口本体によれば、蓋ケースを開けると、吸込口本体を裏返すことなく、回転清掃体を取り外すことが出来るのみならず、回転清掃体の動力伝達系を遮断するので、万一掃除機本体が電源に接続されたままであっても、回転清掃体が不用意に回り始めることが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は尾は野路家にかかる電気掃除機の全体構成を示す図である。
【図2】図2は吸込口体の全体構成を示す図である。
【図3】図3は吸込口体の主要構成を示す分解斜視図である。
【図4】図4は図1の吸込口本体と回転清掃体とを示す図である。
【図5】図5(a)は吸込口本体の構成を示す図であり、(b)は回転清掃体40の構成を示す図である。
【図6】図6は下ケースの構成を示す図である。
【図7】図7は吸込口本体の蓋ケースの裏面図を示す図である。
【図8】図8は吸込口本体の断面図である。
【図9】図9は蓋ケースのフック部とアーム部の取付状態を拡大した断面図である。
【図10】図10は蓋ケースの取付部と掛止部の取付関係を示す斜視図である。
【図11】図11は蓋ケースのフック部の斜視図である。
【図12】図12はフック部の側面図である。
【図13】図13はフック部とアーム部の取付関係を蓋ケースの裏面側から見た示す図である。
【図14】図14は蓋ケースの先端部の前蓋部の断面図である。
【図15】図15は従来の吸込口体の断面図である。
【符号の説明】
30 吸込口体
31 吸込口本体
40 回転清掃体
43 開口部
50 下ケース
55 凹部
58 掛止穴
60 蓋ケース
61 第1突起部
62 第2突起部
F 掛止爪
70 吸込室
80 前面蓋
Claims (4)
- 吸込口に連通する吸込室が形成される吸込口本体と、前記吸込口に臨んで吸込室に配設され被清掃面を清掃する回転清掃体と、前記吸込口本体の上部を覆って吸込室を形成する蓋部材が開閉可能に設けられ、前記回転清掃体は前記蓋部材の開放時に前記吸込口本体から着脱可能とされることを特徴とする電気掃除機の吸込口体。
- 前記蓋部材の開放時に前記回転清掃体の動力伝達系を遮断する手段を備えている事を特徴とする請求項1記載の電気掃除機の吸込口体。
- 空気を吸引する通路が形成される吸込口本体の前記通路の入り口前方に、床面を清掃する回転清掃体を配設し、該回転清掃体の両端部を前記吸込口本体に設けた支持部で支持し、前記吸込口本体の上部に、前記回転清掃体の上部空間を覆って集塵用の吸込室を形成する蓋部材が、前記吸込口体の前方を支点として回転するように開閉可能に設けられ、前記回転清掃体は前記蓋部材の開放時に前記吸込口本体から着脱可能とされることを特徴とする電気掃除機の吸込口体。
- 請求項1〜請求項3何れか記載の電気掃除機の吸込口体を備えたことを特徴とする電気掃除機。
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