JP6724343B2 - 予約管理装置、予約管理システムおよび予約管理方法 - Google Patents

Description

本発明は、充電装置におけるバッテリの交換の予約を管理する予約管理装置、予約管理システムおよび予約管理方法に関する。

近年、電動自動二輪車、電動自転車、電動アシスト自転車等のモビリティに搭載されたバッテリパックを、充電済みのバッテリパックを保有する充電装置において交換しながら利用するシステムが構築されている。
例えば、特許文献１では、電気自動車において放電された二次電池を交換するために、二次電池供給システムにおける供給の可否、供給可能個数、供給価格等の各種情報を取得して、充電施設情報を表示部に表示させる二次電池供給システムについて開示されている。

特開２０１０−４６６６号公報

しかしながら、特許文献１に示すような二次電池供給システムでは、返却される二次電池の個数については考慮されておらず、以下のような問題点が発生することが考えられる。
例えば、二次電池の交換が行われる充電装置として、複数の交換用の二次電池が各々個別の充電池穴に挿入される構成が考えられる。このような充電装置においてバッテリの交換作業が行われる場合、バッテリを返却するために必要な数の空の充電池穴が存在しない場合、ユーザは充電施設またはステーションに到着したにもかかわらずバッテリを返却できないことが発生する。

本発明の課題は、返却するバッテリの個数を考慮して予約を管理することが可能な予約管理装置、予約管理システムおよび予約管理方法を提供することにある。

第１の発明に係る予約管理装置は、複数のバッテリを充電可能な充電装置におけるバッテリの交換の予約を管理する予約管理装置であって、予約個数取得部と、返却個数取得部と、予約可否判定部と、を備える。予約個数取得部は、充電装置において予約されるバッテリの個数を取得する。返却個数取得部は、充電装置に返却するバッテリの個数を取得する。予約可否判定部は、予約個数取得部が取得した予約個数と、返却個数取得部が取得した返却個数とに基づいて、充電装置におけるバッテリの交換予約可否を判定する。

このように、充電装置に返却する個数と予約する個数とに基づいて、予約の可否を判断することによって、返却するバッテリの個数を考慮して予約の管理を行うことが出来る。
すなわち、ユーザが充電装置に到着したにもかかわらずバッテリを返却できない、または予約個数を受け取れないといったことの発生を防止できる。
第２の発明に係る予約管理装置は、第１の発明に係る予約管理装置であって、充電装置には、バッテリを配置するバッテリ配置部が複数設けられている。予約可否判定部は、予約個数および返却個数に加え空のバッテリ配置部の数に基づいてバッテリの交換予約可否を判定する。

このように、個々のバッテリを配置するバッテリ配置部がある場合には、空のバッテリ配置部の数を考慮することによって、返却個数を充電装置に返却可能か否かを判定できる。
第３の発明に係る予約管理装置は、第１または第２の発明に係る予約管理装置であって、充電装置には、バッテリを配置するバッテリ配置部が複数設けられており、予約可否判定部は、予約個数および返却個数に加え空のバッテリ配置部の数に基づいて返却個数が充電装置に返却可能か否かを判定し、返却可能な場合に予約可能と判定する。

このように、返却可能な場合に予約可能とすることによって、充電装置に到着した際に確実にバッテリ配置部にバッテリを返却することができ、バッテリを返却できないという事態の発生を防止できる。
第４の発明に係る予約管理装置は、第１〜３のいずれかの発明に係る予約管理装置であって、充電装置には、バッテリを配置するバッテリ配置部が複数設けられており、充電済みバッテリ個数取得部を更に備える。充電済みバッテリ個数取得部は、充電装置における充電済みバッテリの個数を取得する。予約可否判定部は、充電済みバッテリ個数、予約個数、返却個数および空のバッテリ配置部の数に基づいて予約可否を判定する。

このように、充電済みバッテリ個数と予約個数とを比較することによって、例えば充電済みのバッテリの数が予約個数以上の場合に予約可能とすることができる。これによって、充電装置に到着した際に確実に充電済みのバッテリを受け取ることができ、バッテリを受け取ることができないという事態の発生を防止できる。
第５の発明に係る予約管理装置は、第４の発明に係る予約管理装置であって、充電済みバッテリ個数取得部は、充電量が所定量以上であるバッテリの個数を検出し、そのバッテリの数をカウントすることにより、充電済みバッテリの個数を取得する。

これにより、ユーザは、充電装置において予約した数の充電済みのバッテリを取得できる。
第６の発明に係る予約管理装置は、第４の発明に係る予約管理装置であって、充電済みバッテリ個数取得部は、満充電であるバッテリの個数を検出し、そのバッテリの数をカウントすることにより、充電済みバッテリの個数を取得する。

これにより、ユーザは充電装置において予約した数の満充電のバッテリを取得できる。
第７の発明に係る予約管理装置は、第４の発明に係る予約管理装置であって、交換時充電量算出部を更に備える。交換時充電量算出部は、交換予定時刻での充電装置におけるバッテリの充電量を算出する。充電済みバッテリ個数取得部は、交換予定時刻における充電量が所定量であるバッテリの個数を検出し、そのバッテリの数をカウントすることにより、充電済みバッテリの個数を取得する。

これにより、ユーザは、充電装置において予約した数の充電済みのバッテリを取得できる。
第８の発明に係る予約管理装置は、第３の発明に係る予約管理装置であって、予約可否判定部は、空のバッテリ配置部の数が返却個数以上の場合に、返却可能と判定する。
これにより、予約可能と判定された場合には、充電装置到着時において返却予定の個数のバッテリを充電装置に返却できる。

例えば、充電装置において返却するバッテリを全てバッテリ配置部に配置しなければ充電済みのバッテリをバッテリ配置部から取り出すことが出来ない場合には、空のバッテリ配置部の数が返却個数以上存在する必要がある。このような場合に、予約可能と判定されたときには、充電装置到着時において、返却予定の個数のバッテリを確実に充電装置に返却できる。

第９の発明に係る予約管理装置は、第３の発明に係る予約管理装置であって、予約可否判定部は、空のバッテリ配置部の数が、返却個数から予約個数を差し引いた数よりも多い場合に、返却可能と判定する。
これにより、返却個数が予約個数よりも多い場合に、充電装置到着時において返却予定の個数のバッテリを充電装置に返却できる。

第１０の発明に係る予約管理装置は、第１の発明に係る予約管理装置であって、バッテリは、電力消費体に複数着脱可能であり、電力消費体は、電動自動二輪車、電動自転車、電動アシスト自転車または電動工具である。
これにより、充電装置において電力消費体に搭載しているバッテリを交換するために、バッテリ交換の予約を行うことができる。

第１１の発明に係る予約管理装置は、第１の発明に係る予約管理装置であって、バッテリは、移動体に複数着脱可能であり、複数のバッテリは、移動体に装着された状態において並列接続される。
このように、移動体に搭載可能なバッテリは並列接続可能に構成されているため、ユーザは走行する距離に応じた数のバッテリを移動体に搭載できる。すなわち、走行予定距離が短い場合には、搭載するバッテリの数が少なくてもよく、搭載本数が少ない方が、重量が軽くなり一定の電力量に対する走行距離を長く出来る。この場合、バッテリの返却個数の方が、予約個数よりも多くなるときがあるが、上記発明によれば、返却個数が多い場合でもそれを考慮して予約の判定を行うことができる。

また、移動体として、電動自動二輪車、電動自転車または電動アシスト自転車を含むモビリティを用いている。
これにより、充電装置において移動体に搭載しているバッテリを交換するために、バッテリ交換の予約を行うことができる。
第１２の発明に係る予約管理システムは、複数のバッテリを充電可能な充電装置におけるバッテリの交換の予約を管理する予約管理システムであって、予約個数取得部と、返却個数取得部と、予約可否判定部と、予約個数入力部と、返却個数入力部と、情報送信部と、表示部と、を備える。予約個数取得部は、充電装置において予約されるバッテリの個数を取得する。返却個数取得部は、充電装置に返却するバッテリの個数を取得する。予約可否判定部は、予約個数取得部が取得した予約個数と、返却個数取得部が取得した返却個数とに基づいて、充電装置におけるバッテリの交換予約可否を判定する。予約個数入力部は、予約個数を入力する。返却個数入力部は、返却個数を入力する。情報送信部は、入力された予約個数を予約個数取得部に送信し、入力された返却個数を返却個数取得部に送信する。表示部は、予約可否判定部によって判定された予約可否に関する情報を表示する。

これにより、ユーザが情報端末から予約個数と返却個数を入力すると、この入力に基づいて予約の可否の判定が行われ、ユーザは、充電装置におけるバッテリの交換の予約の可否を確認できる。
第１３の発明に係る予約管理システムは、第１２の発明に係る予約管理システムであって、予約可否判定部によって、所定の充電装置におけるバッテリの交換の予約が出来ないと判定された場合、表示部には、所定の充電装置においてバッテリの交換予約が出来ない旨が表示される。

これによって、ユーザは所定の充電装置では、バッテリの交換の予約が出来ない旨を認識できる。
第１４の発明に係る予約管理システムは、第１２の発明に係る予約管理システムであって、充電装置は、複数設けられている。予約管理システムは、複数の充電装置におけるバッテリの交換の予約を管理する。予約可否判定部によって、所定の充電装置におけるバッテリの交換の予約が出来ないと判定された場合、表示部には、予約が可能な他の充電装置に関する情報が表示される。

これにより、所定の充電装置において予約出来ないと判定された場合に、ユーザは、予約可能な他の充電装置に関する情報を確認できる。例えば、表示部に他の充電装置までのナビゲーションを表示することによって、ユーザが他の充電装置へ到着し易くなり、ユーザーフレンドリーを向上できる。
第１５の発明に係る予約管理システムは、第１２の発明に係る予約管理システムであって、充電済みバッテリ個数取得部を更に備える。充電済みバッテリ個数取得部は、充電装置において充電済みバッテリの個数を取得する。充電装置には、バッテリを配置するバッテリ配置部が複数設けられている。予約可否判定部は、充電済バッテリ個数、予約個数、返却個数および空のバッテリ配置部の数に基づいてバッテリの交換予約可否を判定する。表示部は、所定の充電装置におけるバッテリの交換の予約が出来ないと判定された場合、所定の充電装置において返却可能な個数または予約可能な個数を表示する。

これにより、ユーザが希望する返却個数または予約個数を満足できない場合、ユーザに返却可能な個数または予約可能な個数を提示することができる。このためユーザは、提示されている返却可能な個数または予約可能な個数を確認した上で、この充電装置に向かって移動するか否かを判断できる。
第１６の発明に係る予約管理システムは、第１２の発明に係る予約管理システムであって、待ち時間算出部を更に備える。待ち時間算出部は、予約可否判定部によって、所定の充電装置におけるバッテリの交換の予約が出来ないと判定された場合、所定の充電装置における待ち時間を算出する。表示部は、所定の充電装置における待ち時間を表示する。

これにより、ユーザが希望する返却個数または予約個数を満足できない場合、ユーザが希望する返却個数または予約個数が可能になるまでの時間を提示することが出来る。このため、ユーザは、提示されている待ち時間を確認した上で、この充電装置に向かって移動するか否かを判断できる。
第１７の発明に係る予約管理方法は、複数のバッテリを充電可能な充電装置におけるバッテリの交換の予約を管理する予約管理方法であって、予約個数取得工程と、返却個数取得工程と、予約可否判定工程と、を備えている。予約個数取得工程は、充電装置において予約されるバッテリの個数を取得する。返却個数取得工程は、充電装置に返却するバッテリの個数を取得する。予約可否判定工程は、予約個数取得工程において取得した予約個数と、返却個数取得工程において取得した返却個数とに基づいて、充電装置におけるバッテリの交換予約可否を判定する。

このように、充電装置に返却する個数と予約する個数とに基づいて、予約の可否を判断することによって、返却するバッテリの個数を考慮して予約の管理を行うことが出来る。
すなわち、ユーザが充電装置に到着したにもかかわらずバッテリを返却できない、または予約個数を受け取れないといったことの発生を防止できる。

本発明の予約管理装置、予約管理システムおよび予約管理方法によれば、返却するバッテリの個数を考慮して予約を管理することが出来る。

本発明にかかる実施の形態における予約管理システムを示す図。 図１の予約管理システムの構成を示すブロック図。 図２の予約管理システムの予約画面例を示す図。 図２の予約管理装置の動作を示すフロー図。 本発明にかかる実施の形態の変形例における予約管理装置の動作を示すフロー図。 本発明にかかる実施の形態の変形例における予約管理システムの構成を示すブロック図。 本発明にかかる実施の形態の変形例における予約管理システムの構成を示すブロック図。 本発明にかかる実施の形態の変形例における予約管理システムの構成を示すブロック図。

以下に、本発明の実施の形態に係る予約管理装置、予約管理システムおよび予約管理方法について図面を参照しながら説明する。
（実施の形態）
＜１．構成＞
（１−１．予約管理システムの概要）
本実施形態の予約管理システム１は、モビリティ２０が搭載しているバッテリパック１０を充電装置３０において交換するために、バッテリ交換の予約を管理する。

モビリティ２０は、シート２０ａの下の空間に搭載された４本のバッテリパック１０からモータ２１に電力が供給されて、後輪（駆動輪）２２が回転駆動されることにより、走行可能となる。前輪２３は、モビリティ２０の前部と路面との間に設けられた操舵輪であって、ハンドル２０ｂの向きに連動して向きを変えることで、走行方向を切り替えることができる。

また、モビリティ２０は、走行や自然放電等によって残容量（残存容量ともいえる）が少なくなったバッテリパック１０を、所定の充電装置３０において、充電済みのバッテリパック１０と交換しながら使用される、いわゆるバッテリスワップを利用可能である。
バッテリパック１０は、モビリティ２０に対して電力を供給するために、モビリティ２０に対して交換可能な状態で４本搭載されている。４本のバッテリパック１０は、モビリティ２０に対して並列接続される。このため、４本のバッテリパック１０のうちいずれか１本のバッテリパック１０のみがモビリティ２０に装着されている場合であってもモータ２１に電力を供給することが可能であり、モビリティ２０は走行できる。

上述したバッテリパック１０の充電装置３０における交換の予約を行う予約管理システム１は、情報端末４０と、予約管理装置５０とを備える。
情報端末４０は、モビリティ２０のユーザが予約に関する情報を入力する。なお、図１では、情報端末４０はモビリティ２０と別に設けられているが、モビリティ２０に組み込まれていても良い。予約管理装置５０は、充電装置３０におけるバッテリパック１０の交換の予約を管理する。

充電装置３０は、バッテリパック１０の充電を行う。
（１−２．充電装置３０）
充電装置３０は、バッテリパック１０が挿入される充電池穴３１を複数有している。充電池穴３１は、バッテリパック１０が収納される。これらの充電池穴３１にバッテリパック１０が収納されて充電が行われる。

図２に示すように、充電装置３０は、充電情報検出部３２と、情報送信部３３と、充電池取出し制御部３４とを更に有する。
充電情報検出部３２は、充電池穴３１に配置されているバッテリパック１０の充電に関する情報を検出する。充電に関する情報としては、充電池穴３１に挿入されているバッテリパック１０の数の情報、および充電が完了したバッテリパック１０の数の情報を含む。情報送信部３３は、これらの情報を予約管理装置５０に送信する。

充電池取出し制御部３４は、予約管理装置５０の予約可否判定部５５（後述する）から受信した返却個数および予約個数に基づいて、充電池穴３１へのバッテリパック１０の着脱を制御する。具体的には、本実施の形態では、充電池取出し制御部３４は、受信した返却個数分のバッテリパック１０が空の充電池穴３１に挿入されたことを認識してから、予約個数のバッテリパック１０を取出し可能とする。例えば、返却個数が３個であり、予約個数が２個である場合、返却個数の３個が充電池穴３１に挿入されたことを認識した後に、充電池取出し制御部３４は、予約個数のバッテリパック１０を取出し可能とする。返却個数分のバッテリパック１０が充電池穴３１に挿入されるまでの間、他のバッテリパック１０には、ロックがかかるように構成されていればよい。

（１−３．情報端末４０）
情報端末４０は、例えば、スマートフォンであって、予約個数入力部４１と、返却個数入力部４２と、情報送信部４３と、表示部４４とを有する。
予約個数入力部４１は、ユーザが充電装置３０において予約するバッテリパック１０の個数を入力する。具体的には、図３に示すように、予約個数入力部４１は、予約個数を入力する予約個数入力欄４５を表示部４４に表示させ、ユーザは予約個数入力欄４５に予約個数を入力する。

返却個数入力部４２は、ユーザが充電装置３０に返却するバッテリパック１０の個数を入力する。具体的には、図３に示すように、返却個数入力部４２は、返却個数を入力する返却個数入力欄４６を表示部４４に表示させ、ユーザは返却個数入力欄４６に返却個数を入力する。
ここで、上述したようにモビリティ２０に搭載可能なバッテリパック１０は並列接続可能に構成されているため、ユーザは走行する距離に応じたバッテリパック１０をモビリティ２０に搭載できる。すなわち、走行予定距離が短い場合には、搭載するバッテリパック１０が少なくてもよく、搭載本数が少ない方が、重量が軽くなり所定の電力量に対する走行距離を長く出来る。この場合、バッテリパック１０の返却個数の方が、予約個数よりも多くなるときがある。逆に、走行予定距離が長い場合には、バッテリパック１０の返却個数の方が、予約個数よりも少なくなるときがある。

このように、本実施の形態のモビリティ２０で走行し、バッテリパック１０を充電装置３０で交換する際には、バッテリパック１０の予約個数と返却個数が異なる場合がある。
情報送信部４３は、予約個数入力部４１に入力されたバッテリパック１０の予約個数と、返却個数入力部４２に入力されたバッテリパック１０の返却個数とを、予約管理装置５０に送信する。

表示部４４は、上述した予約個数入力欄４５および返却個数入力欄４６を表示する。図３に示すように、予約個数入力欄４５および返却個数入力欄４６の下方には、予約ボタン４７と、キャンセルボタン４８が表示されている。予約ボタン４７が操作されることにより、入力されたバッテリパック１０の予約個数と返却個数が予約管理装置５０に送信される。

また、表示部４４は、予約管理装置５０によって判定された予約の可否の結果を表示する。
（１−４．予約管理装置５０）
予約管理装置５０は、充電装置３０におけるバッテリパック１０の交換の予約を管理する。予約管理装置５０は、充電装置３０に取り付けられていてもよいし、サーバー等として独立して設けられていてもよい。

予約管理装置５０は、充電池個数取得部５１と、充電池穴数記録部５２と、予約個数取得部５３と、返却個数取得部５４と、予約可否判定部５５とを有する。
充電池個数取得部５１は、充電装置３０の情報送信部３３から送信される充電に関する情報を取得する。充電に関する情報は、充電池穴３１に挿入されているバッテリパック１０の数の情報、および充電済みのバッテリパック１０の数の情報を含む。充電池個数取得部５１と充電装置３０の情報送信部３３との間の通信は無線または有線であってもよく、インターネット等を介してもよい。

充電池穴数記録部５２は、充電装置３０に設けられている充電池穴３１の数を予め記録している。充電池穴３１の数は設計によって予め決定されている。
予約個数取得部５３は、情報端末４０の情報送信部４３から送信される予約個数を取得する。返却個数取得部５４は、情報端末４０の情報送信部４３から送信される返却個数を取得する。ここで、情報送信部４３と、予約個数取得部５３および返却個数取得部５４との通信は無線で通信される。インターネット等を介した通信であってもよい。

予約可否判定部５５は、充電池個数取得部５１によって取得された充電済みのバッテリパック１０の個数と、充電池穴数記録部５２に記録されている充電池穴３１の数と、予約個数取得部５３によって取得された予約個数と、返却個数取得部５４によって取得された返却個数とに基づいて、情報端末４０からの予約の可否を判定する。なお、予約の可否判定については詳しくは後述する。

＜２．動作＞
次に、本実施の形態の予約管理装置５０の動作を説明するとともに、本発明の予約管理方法の一例についても同時に述べる。
はじめに、ユーザが、情報端末４０の予約個数入力欄４５に予約個数を入力し、返却個数入力欄４６に返却個数を入力し、予約ボタン４７を押下すると、入力された予約個数および返却個数が情報送信部４３から予約管理装置５０に送信される。

そして、予約管理装置５０の予約個数取得部５３が、ユーザが入力した予約個数を取得する（ステップＳ１０）。ステップＳ１０は、予約個数取得工程の一例に対応する。
次に、返却個数取得部５４が、ユーザが入力した返却個数を取得する（ステップＳ１１）。ステップＳ１１は、返却個数取得工程の一例に対応する。
次に、予約可否判定部５５は、空の充電池穴３１の数を算出する（ステップＳ１２）。具体的には、充電池個数取得部５１が、充電池穴３１に配置されているバッテリパック１０の数を取得する。いいかえると、充電池個数取得部５１は、バッテリパック１０が配置されている充電池穴３１の数を取得するともいえる。そして、予約可否判定部５５は、充電池穴数記録部５２に記録されている充電池穴数から埋まっている充電池穴３１の数を差し引くことによって、空の充電池穴３１の数を算出する。

次に、充電池個数取得部５１は、充電済みのバッテリパック１０の数を取得する（ステップＳ１３）。詳細には、充電装置３０において、充電情報検出部３２が充電池穴３１に挿入されているバッテリパック１０の充電情報を検出し、各バッテリパック１０が充電済みであるか否かを検出する。ここで、充電済みとは、バッテリパック１０が満充電の状態としてもよいし、所定の閾値を設定し、その閾値以上に充電された場合に充電済みとして検出してもよい。なお、ステップＳ１３において取得される充電済みのバッテリパック１０は、他の情報端末４０から予約がされていないバッテリパック１０である。

次に、予約可否判定部５５は、空の充電池穴３１の数が返却個数以上であるか否かを判定する（ステップＳ１４）。
空の充電池穴３１の数が返却個数以上である場合、予約可否判定部５５は返却可能であると判断し、次に、充電済みのバッテリパック１０の数が予約個数以上であるか否かを判定する（ステップＳ１５）。充電済みのバッテリパック１０の数が予約個数以上である場合、予約可否判定部５５は、入力された予約個数のバッテリパック１０を予約可能であると判断する。

すなわち、ステップＳ１４、Ｓ１５において、予約可否判定部５５は、予約の可否の判定を行う。ステップＳ１４およびステップＳ１５は、予約可否判定工程の一例に対応する。
そして、予約可否判定部５５は、予約処理を完了し、情報端末４０に予約完了の連絡を送信し、表示部４４は、予約完了の表示を行ってユーザに知らせる（ステップＳ１６）。また、ステップＳ１６において、予約可否判定部５５は、充電装置３０にも予約が完了した旨の送信を行い、更に、その予約におけるバッテリパック１０の返却個数および予約個数を送信する。

充電装置３０の充電池取出し制御部３４は、返却個数および予約個数に基づいてバッテリパック１０の取出しの制御を行う。具体的には、上述したように、返却個数の全てのバッテリパック１０が充電池穴３１に挿入された後に、予約個数のバッテリパック１０を取出し可能に制御する。
なお、空の充電池穴３１の数が返却個数より少ない場合（ステップＳ１４）、および充電済みバッテリパック１０の数が予約個数よりも少ない場合（ステップＳ１５）には、予約可否判定部５５は、予約を行うことができないと判定し、予約できない旨の連絡を情報端末４０に送信する（ステップＳ１７）。情報端末４０の表示部４４は、予約できない旨を表示してユーザに予約が出来なかったことを認識させる。

＜３．特徴等＞
（３−１）
本実施の形態の予約管理装置５０は、複数のバッテリパック１０を充電可能な充電装置３０におけるバッテリパック１０の交換の予約を管理する予約管理装置であって、予約個数取得部５３と、返却個数取得部５４と、予約可否判定部５５と、を備える。予約個数取得部５３は、充電装置３０において予約されるバッテリパック１０の個数を取得する。返却個数取得部５４は、充電装置３０に返却するバッテリパック１０の個数を取得する。予約可否判定部５５は、予約個数取得部５３が取得した予約個数と、返却個数取得部５４が取得した返却個数とに基づいて、充電装置３０におけるバッテリパック１０の交換予約可否を判定する。

このように、充電装置３０に返却する個数と予約する個数とに基づいて、予約の可否を判断することによって、返却するバッテリの個数を考慮して予約の管理を行うことが出来る。
すなわち、ユーザが充電装置３０に到着したにもかかわらずバッテリパック１０を返却できない、または予約個数を受け取れないといったことの発生を防止できる。

（３−２）
本実施の形態では、充電装置３０に、バッテリパック１０を配置する充電池穴３１が複数設けられている。本実施の形態の予約管理装置５０では、予約可否判定部５５は、予約個数および返却個数に加え空の充電池穴３１の数に基づいてバッテリパック１０の交換予約可否を判定する。

このように、個々のバッテリパック１０を配置する充電池穴３１がある場合には、空の充電池穴３１の数を考慮することによって、返却個数を充電装置３０に返却可能か否かを判定できる。
（３−３）
本実施の形態の予約管理装置５０では、予約可否判定部５５は、予約個数および返却個数に加え空の充電池穴３１の数に基づいて返却個数が充電装置３０に返却可能か否かを判定し、返却可能な場合に予約可能と判定する。

このように、返却可能な場合に予約可能とすることによって、充電装置３０に到着した際に確実に充電池穴３１にバッテリパック１０を返却することができ、バッテリパック１０を返却できないという事態の発生を防止できる。
（３−４）
本実施の形態の予約管理装置５０は、充電池個数取得部５１を更に備える。充電池個数取得部５１は、充電装置３０における充電済みバッテリパック１０の個数を取得する。予約可否判定部５５は、充電済みのバッテリパック１０の個数、予約個数、返却個数および空のバッテリ配置部の数に基づいて予約可否を判定する。

このように、充電済みバッテリパック１０の個数と予約個数とを比較することによって、例えば充電済みのバッテリパック１０の数が予約個数以上の場合に予約可能とすることが出来る。これによって、充電装置３０に到着した際に確実に充電済みのバッテリパック１０を受け取ることができ、バッテリパック１０を受け取ることができないという事態の発生を防止できる。

（３−５）
本実施の形態の予約管理装置５０では、充電池個数取得部５１は、充電量が所定量以上であるバッテリパック１０の個数を検出し、そのバッテリパック１０の数をカウントすることにより、充電済みバッテリの個数を取得する。
これにより、ユーザは充電装置において予約した数の所定量以上の充電量のバッテリを取得できる。

（３−６）
本実施の形態の予約管理装置５０では、充電池個数取得部５１は、満充電であるバッテリパック１０の個数を検出し、そのバッテリパック１０の数をカウントすることにより、充電済みバッテリの個数を取得する。
これにより、ユーザは充電装置において予約した数の満充電のバッテリを取得できる。

（３−７）
本実施の形態の予約管理装置５０は、予約可否判定部５５は、空の充電池穴３１の数が返却個数以上の場合に、返却可能と判定する。
これにより、予約可能と判定された場合には、充電装置３０に到着した時において返却予定の個数のバッテリパック１０を充電装置３０に返却できる。

例えば、充電装置３０において返却するバッテリパック１０を全て充電池穴３１に配置しなければ充電済みのバッテリパック１０を充電池穴３１から取り出すことが出来ない場合には、空の充電池穴３１の数が返却個数以上存在する必要がある。このような場合に、予約可能と判定されたときには、充電装置到着時において、返却予定の個数のバッテリパック１０を確実に充電装置に返却できる。

（３−８）
本実施の形態の予約管理装置５０は、バッテリパック１０は、モビリティ２０に複数着脱可能であり、複数のバッテリパック１０は、モビリティ２０に装着された状態において並列接続される。
このように、モビリティ２０に搭載可能なバッテリパック１０は並列接続可能に構成されているため、ユーザは走行する距離に応じた数のバッテリパック１０をモビリティ２０に搭載できる。すなわち、走行予定距離が短い場合には、搭載するバッテリパック１０の数が少なくてもよく、搭載本数が少ない方が、重量が軽くなり一定の電力量に対する走行距離を長く出来る。この場合、バッテリパック１０の返却個数の方が、予約個数よりも多くなるときがあるが、本実施の形態によれば、返却個数が多い場合でもそれを考慮して予約の判定を行うことができる。

ここでは、モビリティ２０として、電動自動二輪車、電動自転車または電動アシスト自転車を含むモビリティを用いている。
これにより、充電装置３０においてモビリティ２０に搭載しているバッテリパック１０を交換するために、バッテリパック１０の交換の予約を行うことができる。
（３−９）
本実施の形態の予約管理システム１は、複数のバッテリパック１０を充電可能な充電装置３０におけるバッテリパック１０の交換の予約を管理する予約管理システムであって、予約個数取得部５３と、返却個数取得部５４と、予約可否判定部５５と、予約個数入力部４１と、返却個数入力部４２と、情報送信部４３と、表示部４４と、を備える。予約個数取得部５３は、充電装置３０において予約されるバッテリパック１０の個数を取得する。返却個数取得部５４は、充電装置３０に返却するバッテリパック１０の個数を取得する。予約可否判定部５５は、予約個数取得部５３が取得した予約個数と、返却個数取得部５４が取得した返却個数とに基づいて、充電装置３０におけるバッテリパック１０の交換予約可否を判定する。予約個数入力部４１は、予約個数を入力する。返却個数入力部４２は、返却個数を入力する。情報送信部４３は、入力された予約個数を予約個数取得部５３に送信し、入力された返却個数を返却個数取得部５４に送信する。表示部４４は、予約可否判定部５５によって判定された予約可否に関する情報を表示する。

これにより、ユーザが情報端末４０から予約個数と返却個数を入力すると、この入力に基づいて予約の可否の判定が行われ、ユーザは、充電装置３０におけるバッテリパック１０の交換の予約の可否を確認できる。
（３−１０）
本実施の形態の予約管理装置５０では、予約可否判定部５５によって、所定の充電装置３０におけるバッテリパック１０の交換の予約が出来ないと判定された場合、表示部４４には、所定の充電装置３０においてバッテリパック１０の交換予約が出来ない旨が表示される。

これによって、ユーザは所定の充電装置３０では、バッテリパック１０の交換の予約が出来ない旨を認識できる。
（３−１１）
本実施の形態の予約管理方法は、複数のバッテリパック１０を充電可能な充電装置３０におけるバッテリパック１０の交換の予約を管理する予約管理方法であって、ステップＳ１０と、ステップＳ１１と、ステップＳ１４、Ｓ１５と、を備えている。ステップＳ１０は、充電装置３０において予約されるバッテリパック１０の個数を取得する。ステップＳ１１は、充電装置３０に返却するバッテリパック１０の個数を取得する。ステップＳ１４、Ｓ１５は、ステップＳ１０において取得した予約個数と、ステップＳ１１において取得した返却個数とに基づいて、充電装置３０におけるバッテリパック１０の交換予約可否を判定する。

このように、充電装置３０に返却する個数と予約する個数とに基づいて、予約の可否を判断することによって、返却するバッテリパック１０の個数を考慮して予約の管理を行うことが出来る。
すなわち、ユーザが充電装置３０に到着したにもかかわらずバッテリパック１０を返却できない、または予約個数のバッテリパック１０を受け取れないといったことの発生を防止できる。

＜４．他の実施形態＞
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
（Ａ）
上記実施の形態では、充電装置３０において、入力された返却個数のバッテリパック１０を全て充電池穴３１に挿入してから予約個数のバッテリパック１０を取り出し可能となるように制御が行われているが、このような制御に限られるものではない。

例えば、１つのバッテリパック１０を充電池穴３１に挿入すると１つのバッテリパック１０が取り出し可能になるように制御が行われてもよい。この場合の予約管理装置５０の動作を図５に示す。図５に示す動作フローは、図４に示す動作と比較してステップＳ１４の判定が異なる。図５に示す動作フローでは、ステップＳ１４´において、予約可否判定部５５は、空の充電池穴３１の数が、返却個数から予約個数を差し引いた分よりも多いか否かを判定する。そして、多い場合には、予約可否判定部５５は、入力された返却個数を充電装置３０に挿入することが可能であると判断し、制御はステップＳ１５へと進む。一方、空の充電池穴３１の数が、返却個数から予約個数を差し引いた分以下の場合、予約可否判定部５５は、入力された返却個数を充電装置に返却できないと判定し、制御はステップＳ１７へと移動する。

なお、例えば、返却個数が４個であり、予約個数が３個の場合、１個目のバッテリパック１０を返却すると１個目のバッテリパック１０が取り出し可能となり、次に２個目のバッテリパック１０を返却すると、２個目のバッテリパック１０が取り出し可能となり、次に３個目のバッテリパック１０を返却すると、３個目のバッテリパック１０が取り出し可能となる。そして、残りの４個目のバッテリパック１０が返却される。

また、例えば、返却個数が３個であり、予約個数が４個の場合、１個目のバッテリパック１０を返却すると１個目のバッテリパック１０が取り出し可能となり、次に２個目のバッテリパック１０を返却すると、２個目のバッテリパック１０が取り出し可能となり、次に３個目のバッテリパック１０を返却すると、３個目、４個目のバッテリパック１０が取り出し可能となる。このように、返却個数が予約個数よりも少ない場合、返却個数分が揃うと残りのバッテリパック１０は全てが取り出し可能となる。

すなわち、返却個数が２個であり、予約個数が４個の場合、１個バッテリパック１０を返却すると１個のバッテリパック１０が取り出し可能となり、次に２個目のバッテリパック１０を返却すると、２個目、３個目および４個目のバッテリパック１０が取り出し可能となる。
なお、予約可否判定部５５は、空の充電池穴３１の数が、返却個数から予約個数を差し引いた分と同じ場合も予約出来ないと判定してもよい。この理由は、同数の場合、このユーザがバッテリパック１０の交換を行うと、充電池穴３１が全てバッテリパック１０で埋まることになり、次のユーザがバッテリパック１０を返却するための空の充電池穴３１が存在しなくなるためである。すなわち、空の充電池穴３１が少なくとも１つは存在するように予約管理装置５０の制御が行われる方が好ましい。

また、空の充電池穴３１の数が、返却個数から予約個数を差し引いた分と同じ場合に、予約出来ないと判定せず、はじめに１個のバッテリパック１０を取り出し可能とし、ユーザが１つのバッテリパック１０を取り出した上で、１つのバッテリパック１０を充電池穴３１に挿入すると１つのバッテリパック１０が取り出し可能になるように制御を行ってもよい。

（Ｂ）
上記実施の形態では、予約可否判定部５５によって予約出来ないと判定された場合、表示部４４に予約出来ない旨の表示が行われるが、充電装置３０において返却可能な個数、予約可能な個数を表示部４４に表示させてもよい。
これにより、ユーザは、提示されている返却個数および予約個数でも問題ないと判断した場合には、予約を行うことができる。

（Ｃ）
上記実施の形態では、予約可否判定部５５によって予約出来ないと判定された場合、表示部４４に予約出来ない旨の表示が行われるが、入力された返却個数または予約個数が可能になるまでの待ち時間を表示部４４に表示させてもよい。
図６は、待ち時間を表示部４４に表示させる予約管理装置５０の構成を示すブロック図である。図６に示す予約管理装置５０は、待ち時間算出部５６を更に備えている。待ち時間算出部５６は、充電池個数取得部５１によって取得されたバッテリパック１０の充電に関する情報、返却個数および予約個数等に基づいて、入力された返却個数または予約個数が可能になるまでの待ち時間を算出する。表示部４４は、算出された待ち時間を表示する。

予約個数が可能になるまでの時間の算出は、バッテリパック１０の充電速度から、予約個数が満充電または所定の充電量になるまでの時間を算出する。また、返却個数が可能になるまでの時間の算出は、他のユーザの予約により、充電装置３０に返却個数分の充電池穴３１が空く時間（例えば、他のユーザの予約時間、他のユーザの現在地からの到着時間）から求められる。
これにより、ユーザが希望する返却個数または予約個数を満足できない場合、ユーザが希望する返却個数または予約個数が可能になるまでの時間を提示することが出来る。このため、ユーザは、提示されている待ち時間を確認した上で、この充電装置３０に向かって移動するか否かを判断できる。

（Ｄ）
上記実施の形態では、ステップＳ１３において、予約時における充電済みバッテリの数を取得しているが、モビリティ２０の位置情報から充電装置３０への到着時刻が予めわかっている場合には、到着時刻および充電速度から到着時刻における充電済みバッテリの数を算出して取得してもよい。

図７は、交換時充電量算出部５７を備えた予約管理装置５０の構成を示すブロック図である。また、図７に示すように、情報端末４０には、交換時刻入力部６０が設けられている。交換時刻入力部６０は情報端末４０のユーザが充電装置３０に到着する時刻を入力する。この時刻の入力は、タッチパネルなどで構成された表示部４４の画面で行われる。入力された交換予定時刻は、情報送信部４３を介して交換時充電量算出部５７へと送信される。交換時充電量算出部５７は、情報送信部３３から受信したバッテリパック１０の充電に関する情報と交換予定時刻とから、交換予定時刻での充電装置３０におけるバッテリパック１０の充電量を算出する。充電池個数取得部５１は、交換時充電量算出部５７によって算出された充電量が、満充電または所定の充電量に達しているバッテリパック１０の数を取得する。これによって、ユーザが充電装置３０に到着するときに供給可能なバッテリパック１０の数を算出できる。

予約可否判定部５５は、このバッテリパック１０の数に基づいて、予約可否の判定を行う。
なお、ユーザが交換時刻入力部６０に交換予定時刻を入力するだけでなく、例えば情報端末４０がＧＰＳ機能を有し、情報端末４０の現在地と充電装置３０の距離からユーザが充電装置３０に到着する時刻（交換予定時刻）が算出されてもよい。

（Ｅ）
上記実施の形態では、予約管理装置５０は、１つの充電装置３０の予約管理を行っているが、複数の充電装置３０の予約の管理を行っても良い。充電装置３０は、ガソリンスタンドにように複数個所に配置されている。予約管理装置５０は、地域ごとに充電装置３０を管理してもよい。

図８は、複数の充電装置３０の管理を行う場合の構成を示すブロック図である。図８では、充電池穴３１は省略している。図８に示すように、充電池個数取得部５１は、複数の充電装置３０のバッテリパック１０の充電に関する情報を取得する。予約可否判定部５５は、予約された充電装置３０に対して、予約完了した旨、返却個数および予約個数などの情報を送信する。充電池穴数記録部５２は、全ての充電装置３０の充電池穴３１の数を記録している。
また、情報端末４０には、充電装置３０の指定を行う充電装置指定部４９が設けられている。

ユーザが情報端末４０を操作して、充電装置３０を指定し、予約個数および返却個数を入力すると、予約管理装置５０は、図４に示す動作フローに基づいて指定された充電装置３０における予約の可否を判定する。予約が可能と判断した場合は、予約可否判定部５５は、情報端末４０に予約完了の旨を送信し、指定された充電装置３０に予約完了の情報、予約個数の情報および返却個数の情報を送信する。

一方、予約可否判定部５５は、予約出来ないと判定した場合、入力された返却個数および予約個数に基づいて予約可能な充電装置３０を検索し、予約可能な充電装置３０が存在する場合には、他に予約可能な充電装置３０が存在することおよび、その充電装置３０に関する情報を情報端末４０に送信する。この充電装置３０に関する情報としては、充電装置３０までのナビゲーションを含んでいても良い。そして、ユーザが、当該充電装置３０で了承した場合には、予約管理装置５０は、予約完了の情報、予約個数の情報および返却個数の情報を該当する充電装置３０に送信する。なお、ナビゲーションは、ユーザが了承した場合に表示部４４に表示させるようにしてもよい。

（Ｆ）
上記実施の形態では、ユーザが予約個数を入力しているが、情報端末４０またはモビリティ２０に搭載されている別の装置が自動的に予約個数を算出してもよい。例えば、予約個数を直接入力せずに、ユーザによって走行予定距離が入力されると、モビリティ２０に搭載されている現在のバッテリパック１０の残容量から必要な予約個数が自動的に算出され、算出された予約個数が予約管理装置５０へ送信される。この送信は、自動的に送信されてもよいし、ユーザによる操作が行われた後に送信されてもよい。

（Ｇ）
上記実施の形態では、ユーザが返却個数を入力しているが、情報端末４０またはモビリティ２０に搭載されている別の装置が自動的に返却個数を算出してもよい。例えば、モビリティ２０に搭載されている現在のバッテリパック１０の残容量から返却が必要な個数が自動的に算出され、算出された返却個数が予約管理装置５０へ送信される。この送信は、自動的に送信されてもよいし、ユーザによる操作が行われた後に送信されてもよい。

（Ｈ）
上記実施の形態では、充電池個数取得部５１が、バッテリパック１０の充電に関する情報として、バッテリパック１０で埋められている充電池穴３１の数の情報と、充電済みバッテリパック１０の数の情報との２つの種類の情報を受け取っているが、別々に取得されてもよい。例えば、充電池個数取得部５１がバッテリパック１０で埋められている充電池穴３１の数を取得し、別に充電済み数取得部が設けられ、充電済み数取得部が、充電済みのバッテリパック１０の数の情報を取得しても良い。

（Ｉ）
上記実施の形態では、ステップＳ１４の次にステップＳ１５が行われているが、ステップＳ１４の前にステップＳ１５が行われても良い。
（Ｊ）
上記実施の形態では、４つのバッテリパック１０が設けられているが、４つに限られず、４未満であっても４つより多くても良い。

（Ｋ）
上記実施の形態では、移動体として、例えば、電動自動二輪車を用いて説明したが、電動自転車、電動一輪車、電気自動車（ＥＶ）、ＰＨＶ（Plug-in Hybrid Vehicle）等のモビリティ等であってもよい。

本発明の予約管理装置、予約管理システムおよび予約管理方法は、返却するバッテリの個数を考慮して予約を管理することが出来、交換可能なバッテリによって駆動されるモビリティを使用する際に用いられる予約管理装置などとして広く適用可能である。

１ ：予約管理システム
１０ ：バッテリパック
２０ ：モビリティ（電力消費体の一例、移動体の一例）
２０ａ ：シート
２０ｂ ：ハンドル
２１ ：モータ
２２ ：後輪
２３ ：前輪
３０ ：充電装置
３１ ：充電池穴（バッテリ配置部の一例）
３２ ：充電情報検出部
３３ ：情報送信部
３４ ：充電池取出し制御部
４０ ：情報端末
４１ ：予約個数入力部
４２ ：返却個数入力部
４３ ：情報送信部
４４ ：表示部
４５ ：予約個数入力欄
４６ ：返却個数入力欄
４７ ：予約ボタン
４８ ：キャンセルボタン
４９ ：充電装置指定部
５０ ：予約管理装置
５１ ：充電池個数取得部（充電済みバッテリ個数取得部の一例）
５２ ：充電池穴数記録部
５３ ：予約個数取得部
５４ ：返却個数取得部
５５ ：予約可否判定部

Claims (16)

1. 複数のバッテリを充電可能な充電装置における前記バッテリの交換の予約を管理する予約管理装置であって、
   前記複数のバッテリがセットされる複数のバッテリ配置部を有する前記充電装置において予約される前記バッテリの個数を取得する予約個数取得部と、
   前記充電装置に返却される前記バッテリの個数を取得する返却個数取得部と、
   前記予約個数取得部が取得した予約個数と、前記返却個数取得部が取得した返却個数と、空の前記バッテリ配置部の数とに基づいて、前記充電装置における前記バッテリの交換予約可否を判定する予約可否判定部と、
   を備えた、予約管理装置。
2. 前記予約可否判定部は、前記予約個数および前記返却個数に加え空の前記バッテリ配置部の数に基づいて前記返却個数が前記充電装置に返却可能か否かを判定し、返却可能な場合に予約可能と判定する、
   請求項１に記載の予約管理装置。
3. 前記充電装置における充電済みバッテリの個数を取得する充電済みバッテリ個数取得部を更に備え、
   前記予約可否判定部は、前記充電済みバッテリ個数、前記予約個数、前記返却個数および空の前記バッテリ配置部の数に基づいて予約可否を判定する、
   請求項１または２に記載の予約管理装置。
4. 前記充電済みバッテリ個数取得部は、充電量が所定量以上である前記バッテリの個数を検出し、該バッテリの数をカウントすることにより、前記充電済みバッテリの個数を取得する、
   請求項３に記載の予約管理装置。
5. 前記充電済みバッテリ個数取得部は、満充電である前記バッテリの個数を検出し、該バッテリの数をカウントすることにより、前記充電済みバッテリの個数を取得する、
   請求項３に記載の予約管理装置。
6. 交換予定時刻での前記充電装置における前記バッテリの充電量を算出する交換時充電量算出部を更に備え、
   前記充電済みバッテリ個数取得部は、前記交換予定時刻における前記充電量が所定量以上である前記バッテリの個数を検出し、該バッテリの数をカウントすることにより、前記充電済みバッテリの個数を取得する、
   請求項３に記載の予約管理装置。
7. 前記予約可否判定部は、空の前記バッテリ配置部の数が前記返却個数以上の場合に、返却可能と判定する、
   請求項２に記載の予約管理装置。
8. 前記予約可否判定部は、空の前記バッテリ配置部の数が、前記返却個数から前記予約個数を差し引いた数よりも多い場合に、返却可能と判定する、
   請求項２に記載の予約管理装置。
9. 前記バッテリは、電力消費体に複数着脱可能であり、
   前記電力消費体は、電動自動二輪車、電動自転車、電動アシスト自転車または電動工具である、
   請求項１に記載の予約管理装置。
10. 前記バッテリは、移動体に複数着脱可能であり、
    複数の前記バッテリは、前記移動体に装着された状態において並列接続される、
    請求項１に記載の予約管理装置。
11. 複数のバッテリを充電可能な充電装置における前記バッテリの交換の予約を管理する予約管理システムであって、
    前記複数のバッテリがセットされる複数のバッテリ配置部を有する前記充電装置において予約される前記バッテリの個数を取得する予約個数取得部と、
    前記充電装置に返却される前記バッテリの個数を取得する返却個数取得部と、
    前記予約個数取得部が取得した予約個数と、前記返却個数取得部が取得した返却個数と、空の前記バッテリ配置部の数とに基づいて、前記充電装置における前記バッテリの交換予約可否を判定する予約可否判定部と、
    前記予約個数を入力する予約個数入力部と、
    前記返却個数を入力する返却個数入力部と、
    入力された前記予約個数を前記予約個数取得部に送信し、入力された前記返却個数を前記返却個数取得部に送信する情報送信部と、
    前記予約可否判定部によって判定された予約可否に関する情報を表示する表示部と、
    を備えた、
    予約管理システム。
12. 前記予約可否判定部によって、所定の前記充電装置における前記バッテリの交換の予約が出来ないと判定された場合、前記表示部には、前記所定の充電装置において前記バッテリの交換予約が出来ない旨が表示される、
    請求項１１に記載の予約管理システム。
13. 前記充電装置は、複数設けられており、
    前記予約管理システムは、複数の前記充電装置における前記バッテリの交換の予約を管理し、
    前記予約可否判定部によって、所定の前記充電装置における前記バッテリの交換の予約が出来ないと判定された場合、前記表示部には、予約が可能な他の前記充電装置に関する情報が表示される、
    請求項１１に記載の予約管理システム。
14. 前記充電装置において充電済みバッテリの個数を取得する充電済みバッテリ個数取得部を更に備え、
    前記充電装置には、前記バッテリを配置するバッテリ配置部が複数設けられており、
    前記予約可否判定部は、前記充電済みバッテリ個数、前記予約個数、前記返却個数および空の前記バッテリ配置部の数に基づいて前記バッテリの交換予約可否を判定し、
    前記表示部は、所定の前記充電装置における前記バッテリの交換の予約が出来ないと判定された場合、前記所定の充電装置において返却可能な個数または予約可能な個数を表示する、
    請求項１１に記載の予約管理システム。
15. 前記予約可否判定部によって、所定の前記充電装置における前記バッテリの交換の予約が出来ないと判定された場合、前記所定の充電装置における待ち時間を算出する待ち時間算出部を更に備え、
    前記表示部は、前記所定の充電装置における待ち時間を表示する、
    請求項１１に記載の予約管理システム。
16. 複数のバッテリを充電可能な充電装置における前記バッテリの交換の予約を、予約管理装置を用いて管理する予約管理方法であって、
    前記予約管理装置が、前記複数のバッテリがセットされる複数のバッテリ配置部を有する前記充電装置において予約される前記バッテリの個数を取得する予約個数取得工程と、
    前記予約管理装置が、前記充電装置に返却される前記バッテリの個数を取得する返却個数取得工程と、
    前記予約管理装置が、前記予約個数取得工程において取得した予約個数と、前記返却個数取得工程において取得した返却個数と、空の前記バッテリ配置部の数とに基づいて、前記充電装置における前記バッテリの交換予約可否を判定する予約可否判定工程と、
    を備えた、予約管理方法。

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