JP6543886B2 - 共用車両管理装置及び共用車両管理方法 - Google Patents

共用車両管理装置及び共用車両管理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6543886B2
JP6543886B2 JP2014067824A JP2014067824A JP6543886B2 JP 6543886 B2 JP6543886 B2 JP 6543886B2 JP 2014067824 A JP2014067824 A JP 2014067824A JP 2014067824 A JP2014067824 A JP 2014067824A JP 6543886 B2 JP6543886 B2 JP 6543886B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
user
vehicle
shared vehicle
shared
port
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014067824A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015191425A (ja
Inventor
友規子 永井
友規子 永井
知野見 聡
聡 知野見
広瀬 悟
悟 広瀬
昌樹 久野
昌樹 久野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2014067824A priority Critical patent/JP6543886B2/ja
Publication of JP2015191425A publication Critical patent/JP2015191425A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6543886B2 publication Critical patent/JP6543886B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Description

本発明は、複数のユーザによって利用される複数の共用車両を管理する共用車両管理装置および共用車両管理方法に関する。
この種の装置に関し、予約時において、ユーザの第1希望条件を満足する貸出し可能な車両が検索できなかった場合には、第1希望条件に含まれる少なくとも一つの条件を自動的に変更して、ユーザの要望と属性に合致する貸出し可能な車両を代替案としてユーザに提示する共同利用車両の利用予約システムが知られている(特許文献1)。
特開2002−215739号公報
しかしながら、従来の技術において、ユーザが利用できる車両は、ユーザの予約時において利用可能な状態となっている車両に限られるため、返却手続中の車両や近い将来に返却される車両を利用することができないという問題がある。
本発明が解決しようとする課題は、ユーザの予約時において返却手続中の車両や近い将来に返却される車両を、ユーザが利用できるようにすることである。
本発明は、一のユーザが貸出しを要求する一のポートの位置と、他の共用車両の現在位置とを比較し、一のポートの位置から所定距離未満に存在する他の共用車両を利用対象車両として抽出し、その利用対象車両を利用する他のユーザに、一のユーザの貸出要求を通知することにより、上記課題を解決する。
本発明によれば、一のユーザが共用車両の貸出しを希望する一のポートから所定距離未満の領域で他の共用車両を利用する他のユーザに、一のユーザの貸出要求を通知するので、一のユーザは返却手続中又は返却予定の他の共用車両を利用できる機会を得る。その結果、ユーザの利便性を向上させるとともに、カーシェアリングシステムにおける共用車両の稼働率を向上させることができる。
本発明に係る本実施形態の共用車両管理装置を備えた共用車両管理システムのブロック構成図である。 本実施形態の共用車両管理システムが管理する共用車両が配置されるポートを示す図である。 本実施形態の共用車両に関する車両状態管理情報の一例を示す図である。 本実施形態の他のユーザBが所持するユーザ端末装置400X2の提示情報の一例を示す図である。 本実施形態の一のユーザAが所持するユーザ端末装置400X1の提示情報の一例を示す図である。 本実施形態の共用車両管理装置の共用車両の管理処理の制御手順を示すフローチャートである。
以下、図面に基づいて、本発明の本実施形態に係る共用車両管理装置について説明する。本実施形態では、本発明の共用車両管理装置を、複数のユーザが複数のポートに配置された複数の共用車両を共用するカーシェアリングシステムを管理運営する共用車両管理システムに適用した例を用いて説明する。本実施形態のカーシェアリングシステムは、一のポートから借り出した共用車両を、他のポートへ返却することが許される、いわゆる乗り捨て型のワンウェイ・カーシェアリングシステムである。
図1は、本実施形態に係るカーシェアリングシステムを管理運営する共用車両管理システム1000のブロック構成図である。図1に示すように、本実施形態の共用車両管理システム1000は、共用車両管理装置100と、複数のユーザに利用される複数の共用車両V1〜Vn(以下、共用車両Vnと総称することもある)がそれぞれ備える車載装置200V1〜200Vn(以下、車載装置200Vnと総称することもある)と、複数のユーザがそれぞれ所持するユーザ端末装置400X〜400Y(以下、ユーザ端末装置400Xと総称することもある)と、を有する。また、図示はしないが、本実施形態の共用車両管理システム1000は、共用車両Vnが配置されるポートPRがそれぞれ備えるポート端末装置700X〜700Yを備えてもよい。本実施形態の共用車両管理システム1000を構成する、車載装置200V1〜200Vn、ユーザ端末装置400X〜400Y、ポート端末装置700X〜700Yの台数は限定されない。
共用車両管理装置100、車載装置200V1〜200Vn、及びユーザ端末装置400X〜400Yは、それぞれ通信装置(20、220、420)を備え、インターネット300などを介して相互に情報の授受が可能である。通信経路は有線であっても無線であってもよい。共用車両管理装置100は、ポート端末装置700X〜700Yを介して、車載装置200V1〜200Vn、ユーザ端末装置400X〜400Yと通信できる。
本実施形態のユーザ端末装置400Xは、本発明の本実施形態に係るユーザ端末装置400Xに適用されるプログラムが格納されたROM(Read Only Memory )と、このROMに格納されたプログラムを実行することで、各機能を実行させる動作回路としてのCPU(Central Processing Unit)と、アクセス可能な記憶装置として機能するRAM(Random Access Memory)と、を備えるコンピュータである。本実施形態のユーザ端末装置400Xは、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、又はPDA(Personal Digital Assistant)その他の可搬型の端末装置であってもよい。本実施形態のユーザ端末装置400Xは、共用車両管理装置100などの外部装置と通信を行う通信装置420を備える。
本実施形態の車載装置200V1〜200Vnは、各共用車両Vnの現在位置を検出するGPS(Global Positioning System)210を備え、通信装置220を介して自車両の位置を送出する。
本実施形態の共用車両管理装置100は、ユーザ端末装置400Xを介して入力された貸出要求に基づき、一のポートPRから利用可能な共用車両Vnを利用者に貸し出し、他のポートPRで利用者から共用車両Vnの返却を受け付ける。
本実施形態において利用される共用車両Vnは、充電池にためた電気で駆動する電気自動車(EV)である。共用車両Vnは、電気自動車に限定されず、電気を利用するハイブリッド車両であってもよいし、ガソリン車両、燃料電池車両、アルコール燃料車両、水素ガス車両などであってもよい。
図2は、本実施形態の共用車両管理装置100が用いられるカーシェアリングシステムのポートPRを示す図である。地図上の所定の利用領域(図中破線で示す領域)内に複数の地点にポートPRを設ける。図2において、ポートPRを丸印で示す。本実施形態のカーシェアリングシステムでは、地図上において直交する2本の線の各交点にポートPRを設けた例を示すが、ポートPRの配置の態様は特に限定されない。図2に示す例では、隣り合うポートPR間の距離が等しくなるように、各ポートPRが配置されているが、配置の態様はこれに限定されるものではない。本実施形態のカーシェアリングシステムは、共用車両Vnを借り出した場所に返却することを義務付けるものではなく、借り出した場所とは異なる場所に共用車両Vnを返却することを許容するいわゆる乗り捨て型のカーシェアリングシステムである。ユーザは、一の貸出ポートPR1で共用車両Vnを借り、他の返却希望ポートPR2に共用車両Vnを返却できる。
図1に戻り、本実施形態の共用車両管理装置100について説明する。本実施形態の共用車両管理装置100は、カーシェアリングシステムを管理運営するための制御処理を実行する制御装置10と、通信装置20と、データベース30とを備える。共用車両管理装置100は、共用車両管理システム1000のサーバとして機能する。
本実施形態のデータベース30は、管理情報31と、ユーザから受け付けた貸出要求32を記憶する。管理情報31は、車両状態管理情報311を含む。
車両状態管理情報311は、共用車両Vnの車両状態情報、共用車両Vnの稼働情報その他の共用車両Vnに関する情報を含む。車両状態管理情報311の一例を図3に示す。同図に示すように、車両状態管理情報311は、共用車両Vnの特定情報(車両ID)と、その共用車両Vnが所在する(所在する予定の)ポート、ポート内の駐車エリアを特定する識別情報と、その共用車両Vnのエネルギー残量と、その共用車両Vnの整備状態を示す情報と、その共用車両Vnの稼働情報及び/又は予約情報と、時間の経過に伴う稼働状態の変化と、その共用車両Vnが貸出し可能か否かを示す情報を含む。
本実施形態の制御装置10は、カーシェアリングシステムを管理運営する処理を実行するためのプログラムが格納されたROM(Read Only Memory )12と、このROM12に格納されたプログラムを実行することで、共用車両管理装置100として機能する動作回路としてのCPU(Central Processing Unit)11と、アクセス可能な記憶装置として機能するRAM(Random Access Memory)13とを備える。
本実施形態に係る共用車両管理装置100の制御装置10は、貸出要求取得機能と、車両状態取得機能と、利用対象車両抽出機能と、貸出要求通知機能とを実現する。さらに、本実施形態の制御装置10は、返却要求取得機能、対象車両通知機能、返却要求通知機能の何れか一つ以上の機能を実現する。本実施形態に係る共用車両管理装置100は、上記機能を実現するためのソフトウェアと、上述したハードウェアの協働により各機能を実現するコンピュータである。
以下において、共用車両管理装置100の制御装置10が実現する各機能についてそれぞれ説明する。
まず、本実施形態の制御装置10が実行する貸出要求取得機能について説明する。本実施形態の共用車両管理装置100の制御装置10は、一のポートPR1において、一の共用車両Vn1の貸出しを要求する一のユーザAの貸出要求を取得する。本明細書において、一の共用車両Vn1の貸出しを要求するユーザをユーザAと称し、他の共用車両Vn2を返却するユーザをユーザBと称する。本実施形態における貸出要求は、貸出しを要求する一のユーザAの識別情報、貸出しを希望する一の共用車両Vn1、一のユーザAが貸出しを希望する共用車両Vn1が配置されたポートPRの識別情報、貸出要求の送出タイミング(時刻)を含む。さらに、本実施形態における貸出要求は、貸出しを要求する一のユーザAの連絡先情報(例えば、一のユーザAが携帯する電話の電話番号、一のユーザAが携帯する端末装置のメールアドレスなど)を含んでもよい。
ユーザAは、ユーザ端末装置400Xの通信装置420を起動させ、共用車両管理装置100にアクセスし、希望の貸出ポートPR1を特定し、その貸出ポートPR1に配置された共用車両Vnのうち予約可能な共用車両Vn1を検索し、その共用車両Vn1の貸出しを求める貸出要求32を送出する。他方、本実施形態の制御装置10は、共用車両Vnの利用を希望する旨の貸出要求をユーザAのユーザ端末装置400Xを介して取得する。貸出要求32は、申込み直後に共用車両Vnの利用を開始できる即時利用の申込みでもよいし、ユーザAが指定する日時から共用車両Vnの利用を開始できる利用予約の申込みでもよい。本実施形態の制御装置10は、取得した貸出要求の内容をデータベース30に記憶する。
本実施形態の貸出要求は、一の共用車両Vn1の利用を要求する「貸出情報」を含む。本実施形態の貸出要求は、利用者を特定するユーザIDと、共用車両Vnを借り出す貸出ポートPR1と、一の共用車両Vn1を特定する識別情報とを含む。一の共用車両Vn1を特定する識別情報は、貸出ポートPR1が備える複数の駐車スペースのうち、どの駐車スペースに存在する共用車両Vn1を借り出すかを特定するための駐車スペースIDであってもよい。また、貸出要求は、一の共用車両Vn1を貸出す時間、すなわち利用開始時間を含んでもよい。
次に、本実施形態の制御装置10が実行する返却要求取得機能について説明する。本実施形態の制御装置10は、他のユーザBが他の共用車両Vn2を任意のポートに返却する返却要求を取得する。取得する「返却要求」をユーザBに入力させるタイミングは限定されず、他のユーザBが利用を開始するときに入力させてもよいし、他のユーザBが他の共用車両Vn2を返却しようと決めたときに入力させてもよい。
本実施形態の「返却要求」は、共用車両Vnの返却を希望する返却希望ポートPR2の特定情報、共用車両Vnの返却時刻を含む。本実施形態の制御装置10は、取得した返却要求の内容をデータベース30に記憶する。また、返却要求は、更新可能な情報であり、一度入力した返却希望ポートPR2の特定情報及び/又は返却時刻は、最初の返却要求入力後に変更できる。本実施形態では、後述するように、一のユーザAの「貸出要求」が他のユーザBに通知されるので、その「貸出要求」に応じて、返却予定の返却ポートPR2をユーザAが希望するポートPR1に変更してもよいし、返却時刻を繰り上げてもよい。さらに、本実施形態における返却要求は、返却を要求する他のユーザBの連絡先情報(例えば、他のユーザBが携帯する電話の電話番号、一のユーザBが携帯する端末装置のメールアドレスなど)を含んでもよい。
続いて、本実施形態の制御装置10が実行する車両状態取得機能について説明する。本実施形態の共用車両管理装置100の制御装置10は、共用車両Vnの車両状態情報を取得する。ここで取得する車両状態情報は、貸出要求をする一の共用車両Vn1以外の他の共用車両Vn2の車両状態情報である。
本実施形態の車両状態情報は、他の共用車両Vn2の現在位置を含む。他の共用車両Vn2の現在位置は、車載装置200VnのGPS210が検出し、通信装置220を介して出力される。
また、本実施形態の車両状態情報は、他の共用車両Vn2のエネルギー残量を含む。本実施形態の共用車両Vnの車両状態情報は、共用車両Vnを駆動するエネルギー残量を含む。本実施形態におけるエネルギー残量は、バッテリの残量、ガソリンの残量、燃料電池の残量、水素ガスの残量、アルコール燃料の残量などの共用車両Vnに搭載され、共用車両Vnを駆動させる動力源の残量である。制御装置10は、各共用車両Vnの車載装置200Vnが備えるエネルギー量センサが検出したエネルギー残量を、通信装置20を介して取得する。また、制御装置10は、バッテリの現在の容量や走行可能距離を評価するための指標として、バッテリの使用期間、充電回数、急速充電回数、温度、エアーコンディショナーの利用の有無などの情報を各共用車両Vnの車載装置200Vnから取得してもよい。
本実施形態の制御装置10は、取得した共用車両Vnの車両状態情報を車両状態管理情報311としてデータベース30に管理情報31の一部として記憶する。特に限定されないが、制御装置10は、図3に示すように車両ID(IDは識別情報である。以下同じ)に対応づけて、各共用車両Vnが配車されているポート/駐車エリアの識別情報、その共用車両Vnのバッテリ残量などのエネルギー残量、その共用車両Vnの整備状態、共用車両Vnの稼働情報/予約情報を記憶する。
車両状態管理情報311において共用車両Vnの識別情報には、共用車両Vnが配車されたポートPRの識別情報、そのポートPRに配された共用車両Vnの稼働情報、予約情報が対応づけて記憶される。
また、管理情報31の車両状態管理情報311は、その共用車両Vnが貸出可能な状態であるか、貸出不可能な状態であるかを示す貸出可否情報を含む。貸出可否情報は、エネルギー残量に基づく判断結果である。制御装置10は、エネルギー残量が所定値未満であるときに貸出不可と判断する。貸出中に共用車両Vnが走行不能となることを抑制するためである。
次に、本実施形態の制御装置10が実行する利用対象車両抽出機能について説明する。本実施形態の制御装置10は、一のユーザAが貸出しを要求する一のポートPR1の位置と、他のユーザBが利用する他の共用車両Vn2の現在位置とを比較し、ポートPR1の位置から所定距離未満に存在する他の共用車両Vn2を利用対象車両として抽出する。一のユーザAが共用車両Vn1の貸出しを希望するポートPR1の近傍に所在する他の共用車両Vn2は、ポートPR1で返却手続中又はポートPR1に近時に返却予定である可能性が高い。本実施形態の制御装置10は、ポートPR1において利用可能な共用車両Vn1が存在しない場合に、利用対象車両抽出機能を実行する。これにより、一のユーザAが利用を希望するタイミングにおいては利用可能な共用車両Vn1が存在しないものの、近い将来において利用可能となる他の共用車両Vn2を利用対象車両として抽出できる。共用車両Vnを効率的に利用できるので、共用車両Vnの稼働率をアップさせることができる。
また、本実施形態の制御装置10は、車両状態情報のエネルギー残量が所定残量以上である他の共用車両Vn2を利用対象車両として抽出する。このように、エネルギー残量が所定残量以上の共用車両Vnのみを利用対象車両とすることにより、一のユーザAの利用中に共用車両Vnが走行不能となることを防止できる。
さらに、本実施形態の制御装置10は、アクセス可能な地図情報を参照し、他の共用車両Vn2が、現在位置(共用車両Vn2の)から貸出し要求に係るポートPR1に到着するまでの所要時間を取得する。制御装置10は、所要時間に代えて、他の共用車両Vn2がポートPR1に到着する時刻を取得してもよい。
制御装置10は、共用車両管理装置100が記憶する地図情報33を参照して、他の共用車両Vn2が現在位置から経路を辿ってポートPR1に到着する時刻又は所要時間を取得する。所要時間の取得手法は限定されず、制御装置10は、共用車両Vn2の車載のナビゲーション装置が算出した他の共用車両Vn2がポートPR1に到着するまでの所要時間又は他の共用車両Vn2がポートPR1に到着する時刻を車載装置200Vnを介して取得してもよい。図示しないナビゲーション装置は、アクセス可能な地図情報を参照して、他の共用車両Vn2がポートPR1に到着する時刻又は所要時間を算出する。所要時間の算出方法は既知の手法を利用できる。本例では、他の共用車両Vn2が現在位置から最短経路を導き、この経路の道路種別に応じた走行速度及びリアルタイムの渋滞情報に基づいて、他の共用車両Vn2がポートPR1に到着するまでの時間を算出する。
そして、本実施形態の制御装置10は、取得したポートPR1に到着するまでの所要時間が所定時間未満である他の共用車両Vn2を、利用対象車両として抽出する。所要時間と等価な情報として、到着時刻を取得した場合には、制御装置10は、取得したポートPR1への到着時刻が所定時刻よりも前である他の共用車両Vn2を利用対象車両として抽出する。このように、一のユーザAが共用車両Vn1の貸出しを希望するポートPR1に所定時間未満で到着可能な他の共用車両Vn2を利用対象車両として抽出するので、一のユーザAは長時間待機することなく、他の共用車両Vn2を利用できる。この結果、カーシェアリングシステムを利用するユーザの利便性を向上させることができる。
さらにまた、本実施形態の制御装置10は、他のユーザBから取得した「返却要求」に係る返却希望ポートPR2が、「貸出要求」に係るポートPR1である(PR1=PR2)場合に、返却要求に係る他の共用車両Vn2を利用対象車両として抽出する。他のユーザBから取得した「返却要求」に係る返却希望ポートPR2は、他のユーザBの貸出要求時のものに限定されず、変更(更新)後の返却希望ポートPR2を含む。制御装置10は、ユーザBがユーザAの「貸出要求」に応じて返却希望ポートPR2を変更した場合には、その変更後のユーザBの返却希望ポートPR2について、「貸出要求」に係るポートPR1である(PR1=PR2)か否かを判断する。このように、一のユーザAの貸出希望ポートPR1に返却が予定されている共用車両Vn2を利用対象車両として抽出することにより、他のユーザBの予定を変更させることなく、一のユーザAの貸出要求を満足させることができる。この結果、カーシェアリングシステムを利用するユーザの利便性を向上させることができる。
次に、本実施形態の制御装置10が実行する貸出要求通知機能について説明する。本実施形態の制御装置10は、利用対象車両を利用する他のユーザBに、一のユーザAの貸出要求を通知する。このように、抽出された利用対象車両を利用するユーザBに、ユーザAの貸出要求が通知されるので、ユーザBがユーザAの貸出要求を満足させるように協力することができる。
図4Aは、他のユーザBが携帯するユーザ端末装置400X2における、一のユーザAの貸出要求の提示例を示す図である。図4Aに示すように、一又は複数のユーザAの貸出要求が集約的に提示されている。もちろん、他のユーザBの返却希望ポートPR2における貸出要求のみを提示してもよい。同図に示すように、共用車両Vn1の識別情報と、貸出しを希望するポートPR1と、貸出しを希望する時刻が提示されている。この提示情報が、ユーザAの貸出要求である。また、同図に示すように、制御装置10は、ユーザBがユーザAの貸出要求に応じるか否か、つまり、貸出要求に係るポートPR1へ他の共用車両Vn2を返却するか否かを、他のユーザBに問う。ユーザBは、一のユーザAの貸出要求に協力する場合には、「協力する車両(ユーザ)」、「ポートPR1」、「貸出希望日時」又は「ユーザAのアドレス」を選択し、「予約する」をタッチする。この入力により、ユーザBは現在利用している共用車両Vn2を、ポートPR1に返却する義務を負う。制御装置10は、この入力情報をユーザAに送信する。ユーザAは、ユーザBがポートPRへ共用車両Vnを返却する意思があることを確認できる。
この一のユーザAの貸出要求におけるアドレス情報は、一の共用車両Vn1を利用する一のユーザAの連絡先情報を含む。これにより、制御装置10を介することなく、他のユーザBは一のユーザAと連絡を取り合い、ユーザBが利用中の共用車両Vn2を一のユーザAに利用させることができる。
カーシェアリングシステムのサービスは、コミュニティに応じた利用領域において提供される。カーシェアリングシステムのサービスを利用するユーザ同士が、共通のコミュニティに生活する者である可能性があるため、一のユーザAと他のユーザBとが互いに連絡を取り合うこともありえる。また、各ユーザは、貸出要求をしたものの、貸出希望ポートPR1に共用車両Vn1が無く、他のユーザBの返却予定の共用車両Vn2を利用したという経験や、自己が共用車両Vn2を返却したことによりユーザAがその共用車両Vn2を利用できたという経験もある。共通のコミュニティに生活するユーザ同士であれば、一のユーザAの貸出要求が通知されたときに、一のユーザAが共用車両Vnを利用できるように互いに協力し合うことができる。もちろん、一のユーザAの「貸出要求」が通知され、それに呼応して共用車両Vn2をポートPR1へ返却した他のユーザBに対して特典(ポイント、利用料の減額など)を与えるシステムにより、一のユーザAの「貸出要求」が実現されるように、ユーザBが協力するように仕向けることもできる。このように、抽出された利用対象車両を利用するユーザBに、ユーザAの貸出要求/ユーザAの連絡先を通知することにより、ユーザBの共用車両Vn2をユーザAが乗り継ぐことができる。その結果、カーシェアリングシステムを利用するユーザの利便性を向上させるとともに、共用車両Vnの稼働率を向上させることができる。
最後に、本実施形態の制御装置10が実行する対象車両情報通知機能について説明する。本実施形態の制御装置10は、抽出された利用対象車両に関する対象車両情報を一のユーザAに通知する。本実施形態の「対象車両情報」は、抽出された共用車両Vn2の有無、他の共用車両Vn2がユーザAの貸出要求に係る一のポートPR1に到着するまでの所要時間を含む。他の共用車両Vn2が、ユーザAの貸出要求に係る一のポートPR1に到着するまでの所要時間/到着時刻の取得手法は、先述した手法を用いる。このように、共用車両Vn2がポートPR1に到着するまでの所要時間(又は到着時刻)を一のユーザAに予め知らせるので、一のユーザAは待機時間、自己の都合を考慮して、他の共用車両Vn2を利用するか否かを判断できる。この結果、カーシェアリングシステムを利用するユーザの利便性を向上させることができる。
本実施形態の「対象車両情報」が複数存在する場合には、共用車両Vn2がポートPR1に到着するまでの所要時間が短いほど高い優先順位を付し、優先順位に従い対象車両情報を一のユーザAに通知する。例えば、ユーザAがその対象車両の利用を承諾するまで、共用車両Vn2がポートPR1に到着するまでの所要時間が最も短い「対象車両情報」を順番に一つずつユーザAに提示してもよい。また、例えば、共用車両Vn2がポートPR1に到着するまでの所要時間が最も短い「対象車両情報」を最上位とし、所要時間が降順となるように複数の「対象車両情報」を並べてユーザAに提示してもよい。このように、共用車両Vn2がポートPR1に到着するまでの所要時間(又は到着時刻)の短さが分かるように、ユーザAに「対象車両情報」が提示されるので、一のユーザAは待機時間、自己の都合を考慮して、どの共用車両Vn2を利用するかを決めることができる。この結果、カーシェアリングシステムを利用するユーザの利便性を向上させることができる。
図4Bは、一のユーザAが携帯するユーザ端末装置400X1における、対象車両情報の提示例を示す図である。図4Bに示すように、複数の対象車両情報が列挙されている。対象車両情報は、ポートPR1への到着時刻が早い順に上から配列されている。もちろん、一の対象車両情報のみを提示してもよい。同図に示すように、利用対象車両として抽出された共用車両Vn2の識別情報と、ユーザBが返却を希望するポートPR2と、返却可能な時間(到着に要する時間又は到着予定時刻)が提示されている。対象車両情報は、ユーザBの返却要求に含まれる情報に基づいて生成される。
また、同図に示すように、制御装置10は、ユーザAがユーザBの返却希望に係る利用対象車両(共用車両Vn2)の利用を希望するか否かを、一のユーザAに問う。ユーザAは、他のユーザBが返却する共用車両Vnを利用する場合には、「利用する車両(又はユーザ)」、「ポートPR2」、「返却予定日時」又は「ユーザBのアドレス」を選択し、「予約する」をタッチする。この入力により、ユーザAは返却予定の共用車両Vn2を利用する義務を負う。制御装置10は、この入力情報をユーザBに送信する。ユーザBは、ポートPR2に返却する予定の共用車両Vn2をユーザAが利用する意思があることを確認できる。
本実施形態の「対象車両情報」は、利用対象車両を利用する他のユーザBのアドレスなどの連絡先情報を含む。これにより、一のユーザAは、他のユーザBと連絡を取り合い、他のユーザBが返却した他の共用車両Vn2を利用することができる。上述したように、一のユーザAと他のユーザBとが相互に連絡を取り合うことにより、確実に共用車両Vn2の引き渡し(返却及び貸出)ができるので、カーシェアリングシステムを利用するユーザの利便性を向上させることができる。
ここで、本実施形態の共用車両管理システム1000が備えるユーザ端末装置400Xについて説明する。ユーザ端末装置400Xは、共用車両管理装置100が管理するカーシェアリングシステムを利用するためのプログラムを電気通信回線を通じて取得する。本実施形態のユーザ端末装置400Xが実行するプログラムは、ユーザ端末装置400Xにダウンロードされ、ユーザ端末装置400Xに格納される。もちろん、本実施形態のプログラムは、ASP:Application Service Providerから電気通信回線経由で提供され、ユーザ端末装置400Xにおいて実行されるものであってもよい。
本実施形態に係るプログラムは、ユーザ端末装置400Xに、貸出要求受付機能と、返却要求受付機能と、車両状態送信機能と、貸出要求通知機能と、対象車両情報通知機能と、を実行させる。本実施形態のユーザ端末装置400X〜400Yは、各ユーザの共用車両Vnの利用を求める貸出要求などの入力情報を受け付ける入力装置410を備える。入力された情報は、通信装置420を介して共用車両管理装置100へ送出される。
本実施形態のユーザ端末装置400Xに実行させる貸出要求受付機能は、共用車両Vnの利用を要求する貸出要求の入力を受け付ける。そして、受け付けた貸出要求を外部の共用車両管理装置100へ送出する。
本実施形態のユーザ端末装置400Xに実行させる返却要求受付機能は、共用車両Vnの返却を希望する旨の返却要求の入力を受け付ける。そして、受け付けた返却要求を外部の共用車両管理装置100へ送出する。
本実施形態のユーザ端末装置400Xに実行させる車両状態送信機能は、共用車両Vnの現在位置、エネルギー残量を、外部の共用車両管理装置100へ送出する。
本実施形態のユーザ端末装置400Xに実行させる貸出要求通知機能は、一のユーザAの貸出要求を、一のユーザAの貸出希望ポートPR1から所定距離未満に存在する利用対象車両のユーザBに提示する。貸出要求は、一のユーザAが、共用車両Vn1の利用を希望するポートPR1、貸出し希望時刻、一のユーザAのアドレスを含む。
本実施形態のユーザ端末装置400Xに実行させる対象車両情報通知機能は、共用車両管理装置100などの外部装置から取得した対象車両情報を、貸出しを希望する一のユーザAに提示する。対象車両情報は、一のユーザAの貸出希望ポートPR1から所定距離未満に存在する利用対象車両に関する情報である。
以下、図5に基づいて、本実施形態の共用車両管理システム1000における共用車両Vnの管理処理の制御手順を説明する。
図5は本実施形態の共用車両管理装置100の共用車両Vnの利用許可処理の制御手順を示すフローチャートである。
ステップS01において、本実施形態の共用車両管理装置100の制御装置10は、ユーザAから貸出要求を取得する。ユーザAのユーザ端末装置400X1は、貸出要求受付機能を実行し、貸出要求の入力を受け付ける。貸出要求は、ユーザAが共用車両Vn1の利用を要求する貸出要求を含む。ユーザ端末装置400Xにより受け付けた貸出要求は、共用車両管理装置100の制御装置10へ送出される。
ステップS02において、共用車両管理装置100の制御装置10は、管理情報31の車両状態管理情報311を参照して、ユーザAに貸出し可能な共用車両Vnを抽出する。抽出手法の一例ではあるが、制御装置10は、貸出要求に含まれる貸出希望ポートPR1に配車されている共用車両Vnのうち、返却処理が完了し、貸出しが可能となっている共用車両Vnを抽出する。また、制御装置10は、車両状態管理情報311に含まれる充電池の残量を読み込み、この充電池の残量が充電可能量の25%以上である共用車両Vnを抽出する。移送対象車両の判断基準となる充電池残量の閾値は、共用車両Vnの利用中に充電池残量がゼロとなり走行不可能とならないように余裕分を付加して設定することが好ましい。本例では、移送対象車両と判断する充電池残量の閾値を25%としたが、これに限定されない。
ステップS02において、ユーザAに貸出し可能な共用車両Vnが有る場合にはステップS04へ進み、制御装置10は、ユーザAの貸出要求どおりに、ポートPR1の共用車両Vn1をユーザAに貸し出す処理を実行する。
ステップS02において、ユーザAに貸出し可能な共用車両Vnが無い場合にはステップS03へ進む。ステップS03において、制御装置10は、貸出要求に係るポートPR1の位置から所定距離未満に存在する他の共用車両Vn2を利用対象車両として抽出する。さらに、制御装置10は、ステップS03において、ポートPR1への到着に要する所要時間が所定時間未満(到着時刻が所定時刻前)の他の共用車両Vn2を利用対象車両として抽出する。同様に、制御装置10は、エネルギー残量が所定残量以上である他の共用車両Vn2を利用対象車両として抽出する。この場合において、所定残量は、ステップS02におけるポートPRの貸出し可否を判断するエネルギー残量の閾値(先述した例では25%)以上とする。利用対象車両を絞り込む条件は一つであってもよいし、複数の条件を組み合わせてもよい。
ステップS05において、制御装置10は、ユーザAが利用している共用車両Vn2の返却希望ポートPR2が、ユーザAが利用を希望するポートPR1であるか否かを判断する。ユーザAが利用している共用車両Vn2の返却希望ポートPR2がポートPR1であれば、ステップS06へ進み、そうでなければステップS07へ進む。ステップS06において、制御装置10は、ポートPR1を返却希望ポートPR2とするユーザBに、ユーザAの貸出要求を通知する。他方、ステップS07において、制御装置10は、ポートPR1以外を返却希望ポートPR2とするユーザBに、ユーザAの貸出要求を通知する。ステップS03の後に、すべての利用対象車両のユーザBにユーザAの貸出要求を通知してから、ステップS05以降の処理をしてもよい。ユーザAの貸出要求を知ったユーザBが、返却希望ポートPR2を変更する可能性もあるからである。
続くステップS08において、ユーザBに知らされた貸出要求にユーザAのアドレスなどの連絡先が含まれる場合には、ステップS09に進み、ユーザBがユーザAに連絡してもよい。この場合は、ステップS15へ進に、ユーザAとユーザBとが直接連絡をとる。
ステップS08において、ユーザBに知らされた貸出要求にユーザAのアドレスなどの連絡先が含まれない場合には、ステップS10へ進み、制御装置10がユーザA及びユーザBとに情報を提供する。
ステップS10において、制御装置10は、ユーザBがユーザAの貸出要求に応じるか否かを判断する。制御装置10は、ユーザ端末装置400X2(図4A参照)を介して、ユーザBが応じる貸出要求と、指定されたポートPR1へ共用車両を返却する旨の情報を取得した場合には、ユーザBがユーザAの貸出要求に応じると判断し、ステップS11へ進む。ユーザBから返却する旨の情報を得られない場合には、ステップS01以降の処理を繰り返す。
ステップS11において、制御装置10は、ユーザBに対して、共用車両Vn2をポートPR1へ返却することを確認する。ユーザBが、ユーザAの貸出要求に応じて共用車両Vn2をポートPR1へ返却する場合には、共用車両Vn2の返却ポートPR2はポートPR1となる。車両状態管理情報311に含まれる返却ポートの識別情報を、ポートPR1に変更する。
ステップS12において、制御装置10は、ユーザBがポートPR1へ到着する到着予想時刻を取得し、それをユーザAへ通知する。
さらに、ステップS13において、制御装置10は、ユーザAが共用車両Vn2を利用するか否かを確認する。共用車両Vn2がユーザBからユーザAへ乗り継がれるためには、両者の承諾が必要だからである。制御装置10は、ユーザ端末装置400X1(図4B参照)を介して、ユーザAが利用する利用対象車両の対象車両情報の選択情報と、予約の意思を取得した場合には、ユーザAがユーザBの返却する共用車両Vn2を利用する(乗り継ぐ)と判断し、ステップS14又はステップS21へ進む。ユーザAから共用車両Vn2の利用希望を得られない場合には、ステップS01以降の処理を繰り返す。
ステップS14において、制御装置10は、ユーザAにユーザBの連絡先を通知し、ユーザBにユーザAの連絡先を通知する。ステップS15において、ユーザA及びユーザBは直接連絡をとり、ステップS16においてユーザA及びユーザBは合流する。
ステップS21において、制御装置10は、ユーザAとユーザBとの間で情報の授受を行い、合流するポートPR1と合流する時刻をユーザA及びユーザBに通知する。ステップS16においてユーザA及びユーザBは合流する。
最後に、ステップS17において、制御装置10は、ユーザBの共用車両Vn2の返却処理を実行し、ユーザAの共用車両Vn1の貸出処理を実行する。
以上のように構成され、機能する共用車両管理装置100によれば、以下の効果を奏する。
[1]本発明の本実施形態に係る共用車両管理装置100は、一のポートPR1の位置から所定距離未満に存在する他の共用車両Vn2を利用対象車両として抽出し、その利用対象車両を利用する他のユーザBに、一のユーザAの貸出要求を通知する。本実施形態に係る共用車両管理装置100によれば、一のユーザAが共用車両Vn1の貸出しを希望する一のポートPR1から所定距離未満の領域で他の共用車両Vn2を利用する他のユーザBに、一のユーザAの貸出要求を通知できる。これにより、一のユーザAが利用を希望するタイミングにおいては利用できないものの、返却手続中又は返却予定などの近い将来において利用可能となる他の共用車両Vn2について、一のユーザAが利用する機会を作ることができる。本実施形態に係る共用車両管理装置100によれば、ユーザの利便性を向上させるとともに、カーシェアリングシステムにおける共用車両の稼働率を向上させることができる。
[2]本発明の本実施形態に係る共用車両管理装置100によれば、エネルギー残量が所定残量以上の共用車両Vnのみを利用対象車両とすることにより、一のユーザAの利用中に共用車両Vnが走行不能となることを防止できる。この結果、カーシェアリングシステムを利用するユーザの利便性を向上させることができる。
[3]本発明の本実施形態に係る共用車両管理装置100によれば、一のユーザAが共用車両Vn1の貸出しを希望するポートPR1に所定時間未満で到着可能な他の共用車両Vn2を利用対象車両として抽出するので、一のユーザAは長時間待機することなく、他の共用車両Vn2を利用できる。この結果、カーシェアリングシステムを利用するユーザの利便性を向上させることができる。
[4]本発明の本実施形態に係る共用車両管理装置100によれば、一のユーザAの貸出希望ポートPR1に返却が予定されている共用車両Vn2を利用対象車両として抽出することにより、他のユーザBの予定を変更させることなく、一のユーザAの貸出要求を満足させることができる。この結果、カーシェアリングシステムを利用するユーザの利便性を向上させることができる。
[5]本発明の本実施形態に係る共用車両管理装置100によれば、共用車両Vn2がポートPR1に到着するまでの所要時間(又は到着時刻)を一のユーザAに予め知らせるので、一のユーザAは待機時間、自己の都合を考慮して、他の共用車両Vn2を利用するか否かを判断できる。この結果、カーシェアリングシステムを利用するユーザの利便性を向上させることができる。
[6]本発明の本実施形態に係る共用車両管理装置100によれば、対象車両情報について、ポートPR1へ到着するまでの所要時間が短いほど高い優先順位を付し、優先順位に従って対象車両情報を一のユーザAに通知するので、ユーザAにとって利便性の高い対象車両情報を優先的に通知できる。ユーザAは、優先順位に従って利用する共用車両Vn2を選択するので、利便性の高い対象車両情報を選ぶことができる。
[7]本発明の本実施形態に係る共用車両管理装置100によれば、利用対象車両に他のユーザBの連絡先情報を含めたので、制御装置10を介することなく、他のユーザBは一のユーザAと連絡を取り合い、ユーザBが利用中の共用車両Vn2を一のユーザAに利用させることができる。
[8]本発明の本実施形態に係る共用車両管理装置100によれば、一のユーザの貸出要求が、一の共用車両Vn1を利用する一のユーザAの連絡先情報を含むので、利用対象車両を利用するユーザBに、ユーザAの貸出要求/ユーザAの連絡先を通知できる。これにより、カーシェアリングシステムを利用するユーザの利便性を向上させることができる。
[9]本発明の本実施形態に係る共用車両管理方法をコンピュータに実行させることにより、上記発明と同様の作用効果を実現できる。
なお、以上説明した本実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の本実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
本明細書では、本発明に係る共用車両管理装置の一態様として、共用車両管理装置100を例にして説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
また、本明細書では、本発明に係る共用車両管理装置の一態様として、CPU11、ROM12、RAM13を有する制御装置10(コンピュータ)を備えた共用車両管理装置100を一例として説明するが、これに限定されるものではない。
本明細書では、本願発明に係る貸出要求取得手段と、車両状態取得手段と、利用対象車両抽出手段と、貸出要求通知手段と、を有する共用車両管理装置の一態様として、貸出要求取得機能と、車両状態取得機能と、利用対象車両抽出機能と、貸出要求通知機能とを実行する制御装置10を備える共用車両管理装置100を例にして説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
本明細書では、本願発明に係る共用車両管理装置の一態様として、返却要求取得手段をさらに備える共用車両管理装置の一態様として、返却要求取得機能をさらに実行する制御装置10を備える共用車両管理装置100を例にして説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
本明細書では、本願発明に係る共用車両管理装置の一態様として、対象車両情報通知手段をさらに備える共用車両管理装置の一態様として、対象車両情報通知機能をさらに実行する制御装置10を備える共用車両管理装置100を例にして説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
1000…共用車両管理システム
100…共用車両管理装置
10…制御装置
11…CPU
12…ROM
13…RAM
20,220,420,520…通信装置
30…データベース
31…管理情報
311…車両状態管理情報
32…貸出要求
V1〜Vn…共用車両
200,200V1〜200Vn…車載装置
400,400X〜400Y…ユーザ端末装置
PR,PR1,PR2…ポート

Claims (10)

  1. 複数のポートに配置され、複数のユーザに共用される複数の共用車両を管理する共用車両管理装置であって、
    一のポートにおける一の共用車両の貸出を要求する一のユーザの貸出要求を取得する貸出要求取得手段と、
    前記一のユーザが前記一のポートにおける共用車両の貸出を要求したとき、前記一のユーザ以外の他のユーザが利用している共用車両の現在位置を含む車両状態情報を取得する車両状態取得手段と、
    前記一のユーザが貸出を要求する前記一のポートの位置と前記一のユーザ以外の他のユーザが利用している共用車両の現在位置とを比較し、前記一のユーザが貸出を要求する前記一のポートの位置から所定範囲に存在する前記一のユーザ以外の他のユーザが利用している共用車両を、利用対象車両として抽出する利用対象車両抽出手段と、
    前記利用対象車両を利用している前記一のユーザ以外の他のユーザに、前記一のユーザの前記貸出要求を通知する貸出要求通知手段と、を有することを特徴とする共用車両管理装置。
  2. 前記車両状態情報は、前記一のユーザ以外の他のユーザが利用している共用車両のエネルギー残量を含み、
    前記利用対象車両抽出手段は、さらに前記車両状態情報のエネルギー残量が所定残量以上である前記一のユーザ以外の他のユーザが利用している共用車両を前記利用対象車両として抽出することを特徴とする請求項1に記載の共用車両管理装置。
  3. 前記利用対象車両抽出手段は、地図情報を参照し、前記一のユーザ以外の他のユーザが利用している共用車両が、前記現在位置から前記貸出要求に係る前記ポートに到着するまでの所要時間を取得し、前記所要時間が所定時間未満である前記一のユーザ以外の他のユーザが利用している共用車両を、前記利用対象車両として抽出することを特徴とする請求項1又は2に記載の共用車両管理装置。
  4. 前記一のユーザ以外の他のユーザ、前記一のユーザ以外の他のユーザが利用している共用車両を任意の前記複数のポートに返却する返却要求を取得する返却要求取得手段をさらに備え、
    前記利用対象車両抽出手段は、前記一のユーザ以外の他のユーザの返却要求に係る前記ポートが前記一のユーザの前記貸出要求に係る前記ポートである場合に、前記返却要求に係る前記一のユーザ以外の他のユーザが利用している共用車両を前記利用対象車両として抽出することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の共用車両管理装置。
  5. 前記一のユーザ以外の他のユーザの前記返却要求に係る前記ポートは、前記返却要求の入力後に、前記一のユーザの前記貸出要求に係る前記ポートに更新可能である請求項4に記載の共用車両管理装置。
  6. 前記抽出された前記利用対象車両に関する対象車両情報を前記一のユーザに通知する対象車両情報通知手段を、さらに備え、
    前記対象車両情報通知手段は、前記一のユーザ以外の他のユーザが利用している共用車両が、前記貸出要求に係る前記一のポートに到着するまでの所要時間を取得し、前記所要時間を含む対象車両情報を、前記一のユーザに通知することを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の共用車両管理装置。
  7. 前記対象車両情報通知手段は、前記対象車両情報が複数存在する場合には、前記所要時間が短いほど高い優先順位を付し、前記優先順位に従い前記対象車両情報を前記一のユーザに通知することを特徴とする請求項6に記載の共用車両管理装置。
  8. 前記対象車両情報は、前記利用対象車両を利用する前記一のユーザ以外の他のユーザの連絡先情報を含むことを特徴とする
    前記請求項6又は7に記載の共用車両管理装置。
  9. 前記一のユーザの前記貸出要求は、前記一の共用車両を利用する前記一のユーザの連絡先情報を含むことを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の共用車両管理装置。
  10. コンピュータに、
    一のポートにおいて、一の共用車両の貸出を要求する一のユーザの貸出要求を取得させるステップと、
    前記一のユーザが一の共用車両の貸出を要求したとき、前記一のユーザ以外の他のユーザが利用している共用車両の現在位置を含む車両状態情報を取得させるステップと、
    前記一のユーザが貸出を要求する前記一のポートの位置と前記一のユーザ以外の他のユーザが利用している共用車両の現在位置とを比較し、前記一のポートの位置から所定範囲に存在する前記一のユーザ以外の他のユーザが利用している共用車両を利用対象車両として抽出させるステップと、
    前記利用対象車両を利用している前記一のユーザ以外の他のユーザに、前記一のユーザの前記貸出要求を通知させるステップと、を実行させる共用車両管理方法。
JP2014067824A 2014-03-28 2014-03-28 共用車両管理装置及び共用車両管理方法 Active JP6543886B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014067824A JP6543886B2 (ja) 2014-03-28 2014-03-28 共用車両管理装置及び共用車両管理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014067824A JP6543886B2 (ja) 2014-03-28 2014-03-28 共用車両管理装置及び共用車両管理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015191425A JP2015191425A (ja) 2015-11-02
JP6543886B2 true JP6543886B2 (ja) 2019-07-17

Family

ID=54425862

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014067824A Active JP6543886B2 (ja) 2014-03-28 2014-03-28 共用車両管理装置及び共用車両管理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6543886B2 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6582909B2 (ja) 2015-11-17 2019-10-02 オムロン株式会社 バッテリ予約装置およびバッテリ予約方法
JP6766343B2 (ja) 2015-11-17 2020-10-14 オムロン株式会社 バッテリ予約装置
JP6597218B2 (ja) 2015-11-17 2019-10-30 オムロン株式会社 バッテリ予約装置およびバッテリ予約方法
JP6724343B2 (ja) 2015-11-17 2020-07-15 オムロン株式会社 予約管理装置、予約管理システムおよび予約管理方法
JP6749826B2 (ja) * 2016-11-18 2020-09-02 株式会社Nttドコモ 管理装置
CN109547917A (zh) * 2017-08-19 2019-03-29 包小波 共享单车的交接和停放方法及交接识别系统
JP7018366B2 (ja) * 2018-07-05 2022-02-10 日産自動車株式会社 車両管理システム及び車両管理方法
JP7123815B2 (ja) * 2019-01-09 2022-08-23 本田技研工業株式会社 車両貸出管理装置
CN111860877A (zh) * 2019-12-31 2020-10-30 北京骑胜科技有限公司 共享车辆管理方法、装置、服务器和可读存储介质
CN111951142A (zh) * 2020-07-31 2020-11-17 北京骑胜科技有限公司 设备归还方法、装置、设备和存储介质
JP2022182794A (ja) * 2021-05-28 2022-12-08 昭和電工マテリアルズ株式会社 稼働管理システム、稼働管理方法、および稼働管理プログラム

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4547808B2 (ja) * 2001-01-18 2010-09-22 日産自動車株式会社 共同利用車両の利用予約システム
JP2003006295A (ja) * 2001-06-20 2003-01-10 Nissan Motor Co Ltd 車両共用システム
JP2006339810A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Tsubame Kotsu Kyodo Kumiai 配車受付システム
JP5857581B2 (ja) * 2011-09-26 2016-02-10 日産自動車株式会社 配車装置および配車方法
WO2013137180A1 (ja) * 2012-03-12 2013-09-19 日産自動車株式会社 予約管理システム及び予約管理方法
JP5994461B2 (ja) * 2012-08-01 2016-09-21 日産自動車株式会社 配車管理装置及び配車管理方法
WO2014030233A1 (ja) * 2012-08-22 2014-02-27 Kamisawa Teruhiko レンタカー管理システム、レンタカー管理方法、及びレンタカー管理プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015191425A (ja) 2015-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6543886B2 (ja) 共用車両管理装置及び共用車両管理方法
JP6237930B2 (ja) 共用車両管理装置及び共用車両管理方法
CN106104625B (zh) 共用车辆管理装置以及记录介质
JP6678384B2 (ja) 共用車両管理装置及び共用車両管理方法
JP6459586B2 (ja) 共用車両管理装置
JP5857581B2 (ja) 配車装置および配車方法
JP6442853B2 (ja) 共用車両管理装置及びプログラム
JP6288297B2 (ja) 共用車両管理装置及び共用車両管理方法
JP6183463B2 (ja) 車両管理システム及び車両管理方法
WO2015140954A1 (ja) 作業員管理装置、作業員管理システム及び作業員管理方法
JP6488906B2 (ja) 共用車両管理装置及び共用車両管理方法
JP2019079425A (ja) 荷物集配システム
WO2016157288A1 (ja) 共用車両管理装置及び共用車両管理方法
KR102496800B1 (ko) 자전거 쉐어링 시스템 및 그 방법
JP6756462B2 (ja) 車両管理システム及び車両管理方法
CN110998616A (zh) 信息提供方法及信息提供装置
CN110288417B (zh) 信息处理设备和存储用于汽车共享服务的程序的存储介质
JP2019109827A (ja) 情報提供方法、車両管理方法及び情報提供装置
JP6295833B2 (ja) 共用車両管理装置及び共用車両管理方法
JP6435773B2 (ja) 共用車両管理装置及び共用車両管理方法
JP2019096263A (ja) 情報提供方法及び情報提供装置
JP2019144938A (ja) サーバ装置、車両及びサービス提供システム
JP6519339B2 (ja) 共用車両管理装置及び共用車両管理方法
JP7010146B2 (ja) 駐車場貸出装置、駐車場貸出システム及び駐車場貸出方法
JP2016095749A (ja) 共用車両管理装置及び共用車両管理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170125

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180206

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180405

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181023

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181221

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190521

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190603

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6543886

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151