JP4547808B2 - 共同利用車両の利用予約システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数の会員が、複数のステーションにある複数の車両を共同利用する共同利用車両の利用予約システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数利用者が複数車両を利用する形態としてレンタカーがある。また、車両共用システムとして、例えば特開平10−254978号公報や特開平10−68140号公報に記載のものが知られている。
【0003】
特開平10−254978号公報には、端末装置を用いた自動手続きで車両の貸出し及び返却を行うことができる車両共用システムにおいて、朝貸出し車両を駐車場で返却し夕刻車両を貸出す第1パターンの定期利用者および朝駐車場で車両を借出し夕刻返却する第2パターンの定期利用者を含む複数の利用パターンに利用者を分類し、それぞれのパターンの利用者数を最適化し、駐車場の占有スペースを大きく取ることなく、貸出し車両の定常的な利用を計れるようにしたシステムが記載されている。
【0004】
そして、特開平10−68140号公報には、利用者からの車両貸出要求に応じて車両テーブルを検索し該当車両が見つからないとき、現在点検を行っている車両の中から該当車両を検索して優先的に点検し、利用者に引き当てるシステムが記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、周知のレンタカーシステムにあっては、車両を借りる際の手続きが煩雑であり、また利用者の希望車種がないときは、次の利用条件を次々に尋ねるなど、日常的に車両を利用するにあたっては手間がかかることが多い。
【0006】
また、特開平10−254978号公報や特開平10−68140号公報に記載の従来システムにあっては、利用者の第一希望が通らないとき、希望条件を変えた代替案を提案しているわけでない。つまり、前者のシステムは、朝夕貸出しをする車両の数をできる限り少なくする最適化をするものであり、後者のシステムは、希望条件はそのままで「点検待ち」という別の車両テーブルを検索し、優先して点検するだけである。したがって、複数のステーションを有していてもステーションごとにしか選択の余地はなく利用できる可能性が限定される、予約後すぐに利用できるわけではない、という問題点がある。
【0007】
一方、ホテルや新幹線の予約で見られるように、希望条件を少し変えた代替案を提示すると即座に予約できることがある。しかしながら、ホテルや新幹線の予約においては第一希望が通らなかったとき、代替案のためのやりとりに時間がかかったり、第一希望が通りにくいことを想定してあらかじめ優先項目や許容範囲を申請しておく必要があったりする問題点がある。
【0008】
自家用車による送迎や買い物といった日常用途やビジネスパーソンの営業活動用など頻度の高い利用を対象とした車両の共同利用では、毎回の予約に利用者の手間がかかるようでは魅力度が下がり足が遠のく。一方では共同利用車両の経済的成否の鍵は稼働率であり、稼働率を上げていくと第一希望は通りにくくなり、かつそのような状況で稼働率を上げるためには適切な代替案を即座に提示して、予約をあきらめさせないことが必要である。
【0009】
本発明は、このような従来の問題点と課題を解決できる共同利用車両の利用予約システムが存在しないことに着目してなされたもので、その目的とするところは、利用者の手間を最小にしながら、車両共同利用の魅力度と稼働率の向上を達成することができる共同利用車両の利用予約システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明では、
複数のステーションにおいて、複数の車両を、複数の会員が利用する共同利用車両の利用予約システムにおいて、
利用者が希望する希望車種、希望利用開始時間、希望利用終了時間、希望ステーションの入力が行われる予約端末装置と、
前記予約装置が接続される予約管理装置と、
を設け、
前記予約管理装置は、
各会員の住所情報を格納している会員テーブルと、
各車両の車種情報と、利用可能時間情報と、帰属ステーション情報とを格納している車両テーブルと、
公共交通手段の乗車場位置情報と、前記公共交通手段の路線図情報とを格納している地図データベースと、
を有し、
前記車両テーブルに照会し、前記希望車種、前記希望利用開始時間、前記希望利用終了時間、前記希望ステーションからなる第1希望情報を満たす前記車両を検索する第1希望検索手段と、
前記第1希望検索手段において前記車両が検索されなかったときには、前記会員テーブルに照会し、前記希望ステーションの位置と前記利用者の住所との距離が所定距離以内である否かを判定する住所距離判定手段と、
前記住所距離判定手段において前記希望ステーションの位置と前記利用者の住所との距離が所定距離以上であるときには、前記地図データベースに照会し、前記希望ステーションの位置から所定距離以内の前記公共交通手段の乗車場を検索する乗車場検索手段と、
前記住所距離判定手段において前記希望ステーションの位置と前記利用者の住所との距離が所定距離以内であるときには、前記利用者の住所から最も近い別のステーションを第2希望ステーションに設定し、
前記乗車場検出手段において前記希望ステーションの位置から所定距離以内に前記公共交通手段の乗車場が検索されたときには、前記公共交通手段の乗車場が属する路線上の別の公共交通手段の乗車場から所定距離以内にある別のステーションを第2希望ステーションに設定し、
前記鉄道駅検出手段において前記希望ステーションの位置から所定距離以内に前記公共交通手段の乗車場が検索されなかったときには、前記希望ステーションの位置から最も近い別のステーションを第2希望ステーションに設定する第2希望ステーション設定手段と、
前記車両テーブルに照会し、前記希望車種、前記希望利用開始時間、前記希望利用終了時間、前記第2希望ステーションからなる第2希望情報を満たす前記車両を検索する第2希望検索手段と、
を有する装置であることを特徴とする。
【0011】
請求項2記載の発明では、
複数のステーションにおいて、複数の車両を、複数の会員が利用する共同利用車両の利用予約システムにおいて、
利用者が希望する希望車種、希望利用開始時間、希望利用終了時間、希望ステーションの入力が行われる予約端末装置と、
前記予約装置が接続される予約管理装置と、
を設け、
前記予約管理装置は、各車両の車種情報と、利用可能時間情報と、帰属ステーション情報と、乗車定員/最大積載量情報と、航続可能距離情報とを格納している車両テーブルを有し、
前記車両テーブルに照会し、前記希望車種、前記希望利用開始時間、前記希望利用終了時間、前記希望ステーションからなる第1希望情報を満たす前記車両を検索する第1希望検索手段と、
前記第1希望検索手段において前記車両が検索されなかったときには、希望利用開始時間から希望利用終了時間までの時間量である希望時間量を求め、前記希望時間量が所定時間量以内であるか否かを判定する希望時間量判定手段と、
前記希望時間量判定手段において前記希望時間量が所定時間量以内であるときには、前記車両テーブルに照会し、前記希望ステーションの前記車両のうち前記乗車定員/最大積載量が希望車種の乗車定員/最大積載量よりも多い別の車種を第2希望車種に設定し、
前記希望時間量が所定時間量以上であるときには、前記車両テーブルに照会し、前記希望ステーションの前記車両のうちの前記航続可能距離が前記希望車種の航続可能距離よりも長い別の車種を第2希望車種に設定する第2希望車種設定手段と、
前記車両テーブルに参照し、前記第2希望車種、前記希望利用開始時間、前記希望利用終了時間、前記希望ステーションからなる第2希望情報を満たす前記車両を検索する第2希望検索手段と、
を有する装置であることを特徴とする。
【0012】
請求項3記載の発明では、
複数のステーションにおいて、複数の車両を、複数の会員が利用する共同利用車両の利用予約システムにおいて、
利用者が希望する希望車種、希望利用開始時間、希望利用終了時間、希望ステーションの入力が行われる予約端末装置と、
前記予約装置が接続される予約管理装置と、
を設け、
前記予約管理装置は、各車両の車種情報と、利用可能時間情報と、帰属ステーション情報とを格納している車両テーブルを有し、
前記車両テーブルに照会し、前記希望車種、前記希望利用開始時間、前記希望利用終了時間、前記希望ステーションからなる第1希望情報を満たす前記車両を検索する第1希望検索手段と、
前記第1希望検索手段において前記車両が検索されなかったときには、前記車両テーブルに照会し、前記希望車種、前記希望ステーションを満たす前記車両について、前記希望利用時間帯の希望利用開始時間から希望利用終了時間までの時間量である希望時間量が空いているか否かを判定する時間量判定手段と、
前記時間量判定手段において前記希望時間量が空いていないときには、前記車両テーブルに照会し、前記希望車種、前記希望ステーションを満たす前記車両について、前記希望時間量に1未満の所定の係数をかけた短縮希望時間量が空いているか否かを判定する短縮時間量判定手段と、
前記時間量判定手段において前記希望時間量が空いるときには、前記希望車種、前記希望ステーションを満たす前記車両の前記利用可能時間情報を参照し、前記希望時間量を確保できる時間帯の開始時間と終了時間との間の中心時間と、前記希望利用開始時間と前記希望利用終了時間との中心時間である希望中心時間との間が最も短い車両を検索し、
前記時間量判定手段において前記希望時間量が空いていないときには、前記希望車種、前記希望ステーションを満たす前記車両の前記利用可能時間情報を参照し、前記短縮希望時間量を確保できる時間帯の開始時間と終了時間との間の中心時間と、前記希望中心時間との間が最も短い車両を検索する第2希望検索手段と、
を有する装置であることを特徴とする。
【0013】
請求項4記載の発明では、
請求項1に記載された共同利用車両の利用予約システムにおいて、
前記車両テーブルは、更に乗車定員/最大積載量情報と、航続可能距離情報とを格納し、
前記第2希望検索手段において前記車両が検索されなかったときには、希望利用開始時間から希望利用終了時間までの時間量である希望時間量を求め、前記希望時間量が所定時間量以内であるか否かを判定する希望時間量判定手段と、
前記希望時間量判定手段において前記希望時間量が所定時間量以内であるときには、前記車両テーブルに照会し、前記第2希望ステーションの車両のうち前記乗車定員/最大積載量が希望車種の乗車定員/最大積載量よりも多い別の車種を第3希望車種に設定し、
前記希望時間量が所定時間量以上であるときには、前記車両テーブルに照会し、前記第2希望ステーションの車両のうちの前記航続可能距離が前記希望車種の航続可能距離よりも長い別の車種を第3希望車種に設定する第3希望車種設定手段と、
前記車両テーブルに参照し、前記第3希望車種、前記希望利用開始時間、前記希望利用終了時間、前記第2希望ステーションからなる第3希望情報を満たす前記車両を検索する第3希望検索手段と、
を有する装置であることを特徴とする。
【0014】
請求項5記載の発明では、
請求項2に記載された共同利用車両の利用予約システムにおいて、
前記第2希望検索手段において前記車両が検索されなかったときには、前記第2希望車種、前記希望ステーションを満たす前記車両の前記利用可能時間情報を参照し、前記希望時間量が空いているか否かを判定する時間量判定手段と、
前記時間量判定手段において前記希望時間量が空いていないときには、前記第2希望車種、前記希望ステーションを満たす前記車両の前記利用可能時間情報を参照し、前記希望時間量に1未満の所定の係数をかけた短縮希望時間量が空いているか否かを判定する短縮時間量判定手段と、
前記時間量判定手段において前記希望時間量が空いるときに、前記第2希望車種、前記希望ステーションを満たす前記車両の前記利用可能時間情報を参照し、前記希望時間量を確保できる時間帯の開始時間と終了時間との間の中心時間と、前記希望利用開始時間と前記希望利用終了時間との中心時間である希望中心時間との間が最も短い車両を検索し、
前記時間量判定手段において前記希望時間量が空いていないときには、前記第2希望車種、前記希望ステーションを満たす前記車両の前記利用可能時間情報を参照し、前記短縮希望時間量を確保できる時間帯の開始時間と終了時間との間の中心時間と、前記希望中心時間との間が最も短い車両を検索する第3希望検索手段と、
を有する装置であることを特徴とする。
【0015】
請求項6記載の発明では、
請求項1に記載された共同利用車両の利用予約システムにおいて、
前記第2希望検索手段において前記車両が検索されなかったときは、前記希望車種、前記第2希望ステーションを満たす前記車両の前記利用可能時間情報を参照し、前記希望利用時間帯の希望利用開始時間から希望利用終了時間までの時間量である希望時間量が空いているか否かを判定する時間量判定手段と、
前記時間量判定手段において前記希望時間量が空いていないときには、前記希望車種、前記第2希望ステーションを満たす前記車両の前記利用可能時間情報を参照し、前記希望時間量に1未満の所定の係数をかけた短縮希望時間量が空いているか否かを判定する短縮時間量判定手段と、
前記時間量判定手段において前記希望時間量が空いるときには、前記希望車種、前記第2希望ステーションを満たす前記車両の前記利用可能時間情報を参照し、前記希望時間量を確保できる時間帯の開始時間と終了時間との間の中心時間と、前記希望利用開始時間と前記希望利用終了時間との中心時間である希望中心時間との間が最も短い車両を検索し、
前記時間量判定手段において前記希望時間量が空いていないときには、前記希望車種、前記第2希望ステーションを満たす前記車両の前記利用可能時間情報を参照し、前記短縮希望時間量を確保できる時間帯の開始時間と終了時間との間の中心時間と、前記希望中心時間との間が最も短い車両を検索する第3希望検索手段と、
を有する装置であることを特徴とする。
【0016】
請求項7記載の発明では、
請求項4に記載された共同利用車両の利用予約システムにおいて、
前記第2希望検索手段において前記車両が検索されなかったときには、前記第3希望車種、前記第2希望ステーションを満たす前記車両の前記利用可能時間情報を参照し、前記希望時間量が空いているか否かを判定する時間量判定手段と、
前記時間量判定手段において前記希望時間量が空いていないときには、前記第3希望車種、前記第2希望ステーションを満たす前記車両の前記利用可能時間情報を参照し、前記希望時間量に1未満の所定の係数をかけた短縮希望時間量が空いているか否かを判定する短縮時間量判定手段と、
前記時間量判定手段において前記希望時間量が空いるときには、前記第3希望車種、前記第2希望ステーションを満たす前記車両の前記利用可能時間情報を参照し、前記希望時間量を確保できる時間帯の開始時間と終了時間との間の中心時間と、前記希望利用開始時間と前記希望利用終了時間との中心時間である希望中心時間との間が最も短い車両を検索し、
前記時間量判定手段において前記希望時間量が空いていないときには、前記第3希望車種、前記第2希望ステーションを満たす前記車両の前記利用可能時間情報を参照し、前記短縮希望時間量を確保できる時間帯の開始時間と終了時間との間の中心時間と、前記希望中心時間との間が最も短い車両を検索する第4希望検索手段と、
を有する装置であることを特徴とする。
【0018】
本発明にあっては、利用者の手間を最小にしながら、共同利用車両の魅力度と可動率の向上を達成することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、請求項1〜請求項8に記載された発明に対応する第1実施例の共同利用車両の利用予約システムを図面に基づいて詳細に説明する。
【0036】
(第1実施例)
まず、構成を説明する。
【0037】
図1は第1実施例における共同利用車両の利用予約システムの全体システム図であり、1はサーバー(予約管理装置)、2は予約端末装置、3は会員テーブル、4は車両テーブル、5は地図データベースである。
【0038】
共同利用車両の利用予約システムはサーバー1と予約端末装置2を接続するローカル・エリア・ネットワーク(LAN)として構成される。
【0039】
前記予約端末装置2は、携帯電話やパーソナルコンピュータ等の情報端末で、LANまたはインターネットを介してサーバー1にアクセスできる。
【0040】
前記サーバー1は、予約管理機能を有し、会員テーブル3と車両テーブル4を備えている。これらのテーブル3,4の間にはリレーションが設定されており、1つのテーブル3または4のデータを変更すると、他のテーブル4または3のデータも変更される。また、サーバー1は、リレーションを設定しない独立の地図データベース5も備えている。
【0041】
次に、各構成要素を詳しく説明すると、前記予約端末装置2は、管理センターのオペレーターが利用者の予約依頼を受けて操作したり、また、予約しようとする利用者が、自分の携帯電話やコンピュータ端末からからインターネットを介して予約端末装置2にアクセスし、自分で予約することも可能である。
【0042】
前記会員テーブル3は、会員単位の氏名、オフィスの住所など会員の基本情報を保持し、会員単位かつ利用単位の走行距離、利用時間、利用ステーションなど利用実績情報を格納するフィールドを有する。利用の履歴から「車種Aばかりを利用する」「利用ステーションはいつも同じ」「出発時刻に関わらず午後3時までには必ず帰ってくる」など利用者の特徴づけを行い、かつ記録するフィールドも設ける。
【0043】
前記車両テーブル4は、車両単位の車種、乗車定員、帰属ステーション、車両共同利用で複数の車種を使用しているときは乗車定員、航続距離、最大積載量のそれぞれについて車種の順位付け等、車両の基本情報を保持し、車種単位の通算走行距離、予約の有無と内容、燃料残量、現在位置、故障中/待機中など車両の稼動状況の情報を格納するフィールドを有する。
【0044】
前記地図データベース5には、鉄道駅や地下鉄駅やバス停等、利用者が利用ステーションに到着するために利用する交通手段の停車位置を含む交通路線地図情報を格納している。
【0045】
前記サーバー1は、1つまたは複数のテーブルにアクセスして、設定された抽出条件に従って必要な情報を取り出すクエリー(質問式)と呼ばれるオブジェクトを有する。すなわち、予約端末装置2からアクセスを受け予約の第1希望条件が入力されると、車両テーブル4に照会して第1希望条件に適合する車両を抽出する。適合する車両が抽出されたらサーバー1は予約端末装置2に「予約可」であることを出力する。適合する車両が抽出できなかったサーバー1は、クエリーによりテーブルの所定のフィールドから取り出した値に所定の係数をかける乗算または同様にフィールドから取り出した情報間で論理演算を実行させて、第1希望条件に近い代替案を1件または複数件抽出し、予約端末装置2に代替案を出力する。適合する車両がなく、かつ代替案が1件もないとき予約端末装置2には「代替案なし」が出力される。予約端末装置2における「予約可」または代替案の出力に対して、利用者がOKとすれば予約は成立となり、NGとすれば予約は不成立となる。予約端末装置2に「代替案なし」と出力されたとき予約は不成立となる。
【0046】
次に、作用を説明する。
【0047】
[利用予約の全体処理]
図2はサーバー1により実行される利用予約の全体処理作動の流れを示すフローチャートで、以下、各ステップについて説明する。
【0048】
ステップS010では、予約端末装置2からサーバー1にアクセスし、例えば「氏名」と「会員番号」を入力する。サーバー1は、会員テーブル3を照会し、入力された「氏名」と「会員番号」の組み合わせを持つ会員情報の存在を確認する。存在が確認できないときサーバー1は、「氏名または会員番号が間違っている」ことを出力する。存在が確認できたらサーバー1は、予約端末装置2に「確認した」ことと「第一希望の入力を待つ」ことを出力する。そして、予約端末装置2から入力により予約申し込みがなされる。ここで、予約申し込みの「第一希望条件」は、「利用開始時刻」「利用終了時刻」「ステーション」「車種」である。
【0049】
ステップS020では、予約端末装置2からアクセスされ「第一希望条件」の入力を受けたサーバー1は、車両テーブル4に照会し、希望「利用開始時刻」に希望「ステーション」に希望「車種」があること、その「車種」が「故障/修理中」でなく「待機中」であること、希望「利用終了時刻」まで希望「ステーション」の希望「車種」に他の予約が入っていないこと、の全ての条件に適合する車両を抽出する。そして、適合車種があればサーバー1は、ステップS030に進み、予約端末装置2に「予約可」であることを出力し、ステップS040に進み予約が成立する。なお、ステップS030とステップS040の間には通常「これでよろしいですね?」といった確認の表示が入る。
【0050】
「第一希望条件」全てに適合する車両がないときサーバー1は、「第一希望条件」を一つだけ変更して検索し直すというクエリーを持つ。検索は次の3種類である。
▲1▼ステップS050に進みクエリーにより、「第一希望のステーション」を「別のステーション」に置き換え、その他の「第一希望条件」はそのままで、適合する車両を抽出する検索(請求項2)。
▲2▼ステップS070に進みクエリーにより、「第一希望の車種」を「別の車種」に置き換え、その他の「第一希望条件」はそのままで、適合する車両を抽出する検索(請求項3)。
▲3▼ステップS090に進みクエリーより、「第一希望の時刻」を「別の時刻」に置き換え、その他の「第一希望条件」はそのままで、適合する車両を抽出する検索(請求項4)。
【0051】
前記ステップS050、ステップS070、ステップS090は平行して行われ、ステップS060、ステップS080、ステップS100においてそれぞれ代替案を保持する。
【0052】
前記ステップS060、ステップS080、ステップS100において、それぞれ代替案を保持されたら、ステップS110において、ステップS060、ステップS080、ステップS100を参照し、合計で1件以上の代替案があると判断すればステップS120に進む。
【0053】
ステップS110において、ステップS060、ステップS080、ステップS100を参照し、合計で1件も代替案がないとき、サーバー1は、「第一希望条件」を二つ変更して検索し直すというクエリーを持つ。検索は次の3種類である。
▲1▼ステップS150に進みクエリーにより、「第一希望のステーション」をステップS060で保持されている「別のステーション」に置き換え、「第一希望の車種」を「別の車種」に置き換え、「時刻」は第一希望条件のままで、適合する車両を抽出する検索(請求項5)。
▲2▼ステップS170に進みクエリーにより、「第一希望の車種」をステップS080で保持されている「別の車種」に置き換え、「第一希望の時刻」を「別の時刻」に置き換え、「ステーション」は第一希望条件のままで、適合する車両を抽出する検索(請求項6)。
▲3▼ステップS190に進みクエリーより、「第一希望のステーション」をステップS060で保持されている「別のステーション」に置き換え、「第一希望の時刻」を「別の時刻」に置き換え、「車種」は第一希望条件のままで、適合する車両を抽出する検索(請求項7)。
【0054】
前記ステップS150、ステップS170、ステップS190は平行して行われ、ステップS160、ステップS180、ステップS200において、それぞれ代替案を保持する。
【0055】
前記ステップS160、ステップS180、ステップS200において、それぞれ代替案を保持されたら、ステップS210において、ステップS160、ステップS180、ステップS200を参照し、合計で1件以上の代替案があると判断すればステップS120に進む。
【0056】
ステップS210において、ステップS160、ステップS180、ステップS200を参照し、合計で1件もないときサーバー1は、「第一希望条件」の三つ全てを変更して検索し直すというクエリーを持つ。検索は次の1種類である。
▲1▼ステップS220に進みクエリーにより、「第一希望のステーション」かつ「第一希望の車種」をステップS160で保持されている「別のステーション」かつ「別の車種」に置き換え、「第一希望の時刻」を「別の時刻」に置き換え、適合する車両を抽出する検索(請求項8)。
【0057】
ステップS220での検索の結果、ステップS230において代替案を保持する。
【0058】
前記ステップS230において代替案を保持されたら、ステップS240において、ステップS230を参照し、代替案があると判断すればステップS120に進む。
【0059】
前記ステップS240において、ステップS230を参照し、1件も代替案がないときサーバー1は、ステップS140に進み、予約不成立として検索を終了する。
【0060】
前記ステップS120では、予約端末装置2に代替案を表示する。表示された代替案をステップS130において利用者が選択すれば、ステップS040に進み予約が成立する。なお、ステップS130とステップS140の間には、通常「これでよろしいですね?」といった確認の表示が入る。
【0061】
前記ステップS130において、利用者がいずれも受容しないときはステップS140に進み、予約は不成立となる。
【0062】
サーバー1は、第一希望条件に適合する車種が抽出できないときは、以上説明してきたフローチャートに従って代替条件に適合する車両を抽出し、抽出できた時点で予約端末装置2に「代替案」を出力する。適合する車両がなく、かつ代替案が1件もないとき予約端末装置2には「代替案なし」が出力される。
【0063】
予約端末装置2における「予約可」または「代替案」の出力に対して、利用者がOKとすれば予約は成立となり、NGとすれば予約は不成立となる。予約端末装置2に「代替案なし」と出力されたときは、言うまでもなく予約は不成立となる。
【0064】
[「ステーション」の置き換え検索処理]
図3は図2のステップS050における、「第一希望のステーション」を「別のステーション」に置き換え、その他の「第一希望条件」はそのままで、適合する車両の抽出する検索する処理の流れを示すフローチャートで、以下、各ステップについて説明する(請求項2の代替案検索手段に相当)。
【0065】
ステップS051において、サーバー1はクエリーにより会員テーブル3に照会し、「第一希望のステーション」の緯度経度が会員の登録した自宅またはオフィスなどの住所の緯度経度から所定の距離以内であると計算したときは「登録した自宅またはオフィスから出発する」と判断し、ステップS052に進み、ステップS052ではクエリーにより車両テーブル4に照会し、「登録した自宅またはオフィス」の緯度経度から所定の距離以内にある別のステーションのうち「登録した自宅またはオフィス」の緯度経度から一番近いステーションを代替条件とする。
【0066】
ステップS051において、サーバー1はクエリーにより会員テーブル3に照会し、「第一希望のステーション」の緯度経度が会員の登録した自宅またはオフィスなどの住所の緯度経度から所定の距離以上離れているときは、ステップS054に進み、地図データベース5に照会する。ステップS054において、サーバー1が「第一希望のステーション」の緯度経度が鉄道駅から所定の距離以内であると計算したときは、「その鉄道駅から出発する」と判断し、ステップS055へ進む。ステップS055ではクエリーにより車両テーブル4と地図データベース5に照会し、「その鉄道駅」が属する路線と同じ路線上に属し、かつ所定距離以内の別のステーションを持つ「別の鉄道駅」から所定の距離以内にある「別のステーション」を代替条件とする。
【0067】
ステップS051において、サーバー1はクエリーにより会員テーブル3に照会し、「第一希望のステーション」の緯度経度が会員の登録した自宅またはオフィスなどの住所の緯度経度から所定の距離以上離れていて、かつステップS054において地図データベース5に照会し、サーバー1が「第一希望のステーション」の緯度経度が鉄道駅から所定の距離以上離れていると計算したときは、「第一希望のステーションから出発する」と判断し、ステップS056へ進む。ステップS056ではサーバー1はクエリーにより車両テーブル4に照会し、「第一希望のステーション」の緯度経度から所定の距離以内にある別のステーションのうち「登録した自宅またはオフィス」の緯度経度から一番近いステーションを代替条件とする。
【0068】
そして、ステップS052またはステップS055またはステップS056において、「第一希望のステーション」とは異なるステーションが代替条件として設定されると、ステップS053に進んで、その他の第一希望条件はそのままで、適合する車両を抽出する。そして、適合車両があればステップS060に進み、「別のステーション」に置き換えた代替案として保持する。適合車両がないとき、ステップS057に進みステップS110で1件以上の代替案があると判断されれば検索を終了し、ステップS110で1件以上の代替案がないと判断されればステップS150、ステップS190に進む。
【0069】
[「車種」の置き換え検索処理]
図4は図2のステップS070における、「第一希望の車種」を「別の車種」に置き換え、その他の「第一希望条件」はそのままで、適合する車両の抽出する検索する処理の流れを示すフローチャートで、以下、各ステップについて説明する(請求項3の代替案検索手段に相当)。
【0070】
ステップS071において、サーバー1はクエリーにより車両テーブル4に照会し、ステップS072に進んで第一希望条件車種の乗車定員/最大積載量が、「第一希望のステーション」に所属する車両のうちで最大でないと判断したときはステップS073に進む。
【0071】
ステップS073では、希望「利用開始時刻」と希望「終了時刻」から「利用時間量」を計算する。「利用時間量」が所定の値(例えば、3時間)を超えないときサーバー1は、ステップS074に進みクエリーにより車両テーブル4に照会し、乗車定員/最大積載量が「第一希望の車種」より多い車種を、「第一希望のステーション」に所属する車両から選ぶ。乗車定員/最大積載量が「第一希望の車種」より多く車種が複数あるときは、クエリーにより会員テーブル3の利用車種履歴を参照する。該利用者の利用車種が所定の割合以上に偏っていて、かつ偏って多い車種が対象車種の中にあるときは、偏って多い車種を選ぶ。利用車種が所定の割合以上偏っていない、または偏って多い車種が対象車種の中にないときは、対象車種の中で乗車定員/最大積載量が少ない方を選ぶ。
【0072】
ステップS073において、「利用時間量」が所定の値(例えば、3時間)を超えるときサーバー1は、ステップS076に進みクエリーにより車両テーブル4に照会し、航続距離が「第一希望の車種」より長い車種を、「第一希望のステーション」に所属する車両から選ぶ。航続距離が「第一希望の車種」より長い車種が複数あるときは、クエリーにより会員テーブル3の利用車種履歴を参照する。該利用者の利用車種が所定の割合以上偏っていて、かつ偏って多い車種が対象車種の中にあるときは、偏って多い車種を選ぶ。利用車種が所定の割合以上偏っていない、または偏って多い車種が対象車種の中にないときは、対象車種の中で航続距離が短い方を選ぶ。
【0073】
ステップS074、または、ステップS076で選択された車種を代替条件として、ステップS075に進んでその他の「第一希望条件」はそのままで、適合する車両を抽出する。適合車種があればステップS080に進み「別の車種」に置き換えた代替案として保持する。適合車両がないとき、ステップS077に進みステップS110で1件以上の代替案があると判断されれば検索を終了し、ステップS110で1件以上の代替案がないと判断されればステップS170に進む。
【0074】
ステップS072において、サーバー1がクエリーにより車両テーブル4に照会し、「第一希望の車種」の乗車定員/最大積載量が、「第一希望のステーション」に所属する車両のうちで最大であるときは、車種の代替条件が出せない。このときステップS110で1件以上の代替案があると判断されれば検索を終了し、ステップS110で1件以上の代替案がないと判断されればステップS170に進む。
【0075】
[「時刻」の置き換え検索処理]
図5は図2のステップS090における、「第一希望の時刻」を「別の時刻」に置き換え、その他の「第一希望条件」はそのままで、適合する車両の抽出する検索する処理の流れを示すフローチャートで、以下、各ステップについて説明する(請求項4の代替案検索手段に相当)。
【0076】
ステップS091において、サーバー1はクエリーにより車両テーブル4に「第一希望のステーション」で「第一希望の車種」に既に入っている予約を照会し、次いで、ステップS092に進み、「第一希望のステーション」で「第一希望の車種」に既に入っている予約について、予約時間や予約と営業開始時刻または営業終了時刻の間で、「第一希望の利用時間量」(利用開始時刻と利用終了時刻の間の時間)が空いている時間帯であると判断すれば、ステップS093に進む。ここで、全ての予約は利用時間の前後に燃料補給や清掃のための「余裕時間」を持っており、この「余裕時間」は「空いている時間帯」の対象とならない。
【0077】
ステップS093では、「空いている時間帯」で確保できる利用時間のうち、利用時間の「中央時刻」(利用時間の中で、利用開始時刻と、利用終了時刻と、から時間距離にして等分の位置にある時刻)と、「第一希望の中央時刻」と、の時間距離が最も少ない時間帯を代替案として、ステップS094に進み「別の時刻」に置き換えた代替案として保持する。
【0078】
ステップS092において、既に入っている予約について、予約時間や予約と営業開始時刻または営業終了時刻の間で、「第一希望の利用時間量」が空いている時間帯がないと判断すれば、ステップS095に進む。ステップS095では、既に入っている予約について、予約時間や予約と営業開始時刻または営業終了時刻の間で、「第一希望の利用時間量」に所定の係数(<1)を乗じた値以上「空いている時間帯」があると判断すればステップS096に進む。ここで、全ての予約は利用時間の前後に燃料補給や清掃のための「余裕時間」を持っており、この「余裕時間」は「空いている時間帯」の対象とならない。ステップS096では、「所定の係数(<1)を乗じた値以上空いている時間帯」で確保できる利用時間のうち、利用時間の「中央時刻」と、「第一希望の中央時刻」と、の時間距離が最も少ない時間帯を代替案とし、ステップS094に進み別の時刻に置き換えた代替案として保持する。
【0079】
ステップS095において、既に入っている予約について、予約時間や予約と営業開始時刻または営業終了時刻の間で、「第一希望の利用時間量」に所定の係数(<1)を乗じた値以上空いている時間帯がないと判断すれば検索を終了する。
【0080】
[「ステーション」と「車種」の置き換え検索処理]
図4は図2のステップS150における、「第一希望のステーション」をステップS060に保持されている「別のステーション」に置き換え、「第一希望の車種」を「別の車種」に置き換え、「時刻」は第一希望条件のままで、適合する車両の抽出する検索する処理の流れを示すフローチャートで、以下、各ステップについて説明する(請求項5の代替案検索手段に相当)。
【0081】
ステップS151において、サーバー1はクエリーにより車両テーブル4に照会し、ステップS152に進んで「第一希望の車種」の乗車定員/最大積載量が、ステップS060で保持されている「別のステーション」に所属する車両のうちで最大でないと判断したときはステップS153に進む。ステップS153では希望「利用開始時刻」と希望「利用終了時刻」から「利用時間量」を計算する。「利用時間量」が所定の値を超えないときサーバー1は、ステップS154に進みクエリーにより車両テーブル4に照会し、乗車定員/最大積載量が「第一希望の車種」より多い車種を、ステップS060で保持されている「別のステーション」に所属する車両から選ぶ。乗車定員/最大積載量が「第一希望の車種」より多い車種が複数あるときは、クエリーにより会員テーブル3の利用車種履歴を参照する。該利用者の利用車種が所定の割合以上偏っていて、かつ偏って多い車種が対象車種の中にあるときは、偏って多い車種を選ぶ。利用車種が所定の割合以上偏っていない、または偏って多い車種が対象車種の中にないときは、対象車種の中で乗車定員/最大積載量が少ない方を選ぶ。
【0082】
ステップS154で選択された車種を代替条件とし、ステップS155に進んで「時刻」は第一希望条件のままで、適合する車両を抽出する。適合車両があればステップS160に進み「別のステーション」かつ「別の車種」に置き換えた代替案として保持する。適合車両がないとき、ステップS157に進みステップS210で1件以上の代替案があると判断されれば検索を終了し、ステップS210で1件以上の代替案がないと判断されればステップS220に進む。
【0083】
ステップS153において「利用時間量」が所定の値を超えるときサーバー1は、ステップS156に進みクエリーにより車両テーブル4に照会し、航続距離が「第一希望の車種」より長い車種をステップS060で保持されている「別のステーション」に所属する車両から選ぶ。航続距離が「第一希望の車種」より長い車種が複数あるときは、クエリーにより会員テーブル3の利用車種履歴を参照する。該利用者の利用車種が所定の割合以上偏っていて、かつ偏って多い車種が対象車種の中にあるときは、偏って多い車種を選ぶ。利用車種が所定の割合以上偏っていない、または偏って多い車種が対象車種の中にないときは、対象車種の中で航続距離が短い方を選ぶ。ステップS156で選択された車両を代替条件として、ステップS155に進んで「時刻」は第一希望条件のままで、適合する車両を抽出する。適合車両があればステップS160に進み「別のステーション」かつ「別の車種」に置き換えた代替案を保持する。適合車両がないとき、ステップS157に進みステップS210で1件以上の代替案があると判断されれば検索を終了し、ステップS210で1件以上の代替案がないと判断されればステップS220に進む。
【0084】
ステップS152においてサーバー1がクエリーにより車両テーブル4に照会し、「第一希望の車種」の乗車定員/最大積載量が、ステップS060で保持されている「別のステーション」に所属する車両のうちで最大であるときは、車種の代替条件が出せない。このときステップS210で1件以上の代替案があると判断されれば検索を終了し、ステップS210で1件以上の代替案がないと判断されればステップS220に進む。
【0085】
[「車種」と「時刻」の置き換え検索処理]
図5は図2のステップS170における、「第一希望の車種」をステップS080に保持されている「別の車種」に置き換え、「第一希望の時刻」を「別の時刻」に置き換え、「ステーション」は第一希望条件のままで、適合する車両の抽出する検索する処理の流れを示すフローチャートで、以下、各ステップについて説明する(請求項6の代替案検索手段に相当)。
【0086】
ステップS171において、サーバー1はクエリーにより車両テーブル4に「第一希望のステーション」でステップS080で保持されている「別の車種」に既に入っている予約を照会し、ステップS172に進んで「第一希望のステーション」でステップS080で保持されている「別の車種」に既に入っている予約について、予約時間や予約と営業開始時刻または営業終了時刻の間で、「第一希望の利用時間量」が空いている時間帯があると判断すればステップS173に進む。ここで、上記のように「余裕時間」は「空いている時間帯」の対象とならない。ステップS173では「空いている時間帯」で確保できる利用時間のうち、利用時間の「中央時刻」と、「第一希望の中央時刻」と、の時間距離が最も少ない時間帯を代替案とし、ステップS174に進み別の車種かつ別の時刻に置き換えた代替案として保持する。
【0087】
ステップS172において既に入っている予約について、予約時間や予約と営業開始時刻または営業終了時刻の間で、「第一希望の利用時間量」が空いている時間帯にないと判断すれば、ステップS175に進む。ステップS175では、既に入っている予約について、予約時間や予約と営業開始時刻または営業終了時刻の間で、「第一希望の利用時間量」に所定の係数(<1)を乗じた値以上空いている時間帯があると判断すればステップS176に進む。ここで、上記のように「余裕時間」は「空いている時間帯」の対象とならない。ステップS176では、「所定の係数(<1)を乗じた値以上空いている時間帯」で確保できる利用時間のうち、利用時間の「中央時刻」と、「第一希望の中央時刻」と、の時間距離が最も少ない時間帯を代替案として、ステップS174に進み「別の車種」かつ「別の時刻」に置き換えた代替案を保持する。
【0088】
ステップS175において、既に入っている予約について、予約時間や予約と営業開始時刻または営業終了時刻の間で、「第一希望の利用時間量」に所定の係数(<1)を乗じた値以上空いている時間帯がないと判断すれば検索を終了する。
【0089】
[「ステーション」と「時刻」の置き換え検索処理]図5は図2のステップS190における、「第一希望のステーション」をステップS060に保持されている「別のステーション」に置き換え、「第一希望の時刻」を「別の時刻」に置き換え、「車種」は第一希望条件のままで、適合する車両の抽出する検索する処理の流れを示すフローチャートで、以下、各ステップについて説明する(請求項7の代替案検索手段に相当)。
【0090】
ステップS191において、サーバー1はクエリーにより車両テーブル4にステップS060で保持されている「別のステーション」で「第一希望の車種」に既に入っている予約を照会し、ステップS192に進んでステップS060で保持されている「別のステーション」で「第一希望の車種」に既に入っている予約について、予約時間や予約と営業開始時刻または営業終了時刻の間で、「第一希望の利用時間量」が空いている時間帯があると判断すれば、ステップS193に進む。ここで、上記のように「余裕時間」は「空いている時間帯」の対象とならない。ステップS193では「空いている時間帯」で確保できる利用時間のうち、利用時間の「中央時刻」と、「第一希望の中央時刻」と、の時間距離が最も少ない時間帯を代替案とし、ステップS194に進み「別のステーション」かつ「別の時刻」に置き換えた代替案として保持する。
【0091】
ステップS192において既に入っている予約について、予約時間や予約と営業開始時刻または営業終了時刻の間で、「第一希望の利用時間量」が空いている時間帯がないと判断すれば、ステップS195に進む。ステップS195では、既に入っている予約について、予約時間や予約と営業開始時刻または営業終了時刻の間で、「第一希望の利用時間量」に所定の係数(<1)を乗じた値以上空いている時間帯があると判断すればステップS196に進む。ここで、上記のように「余裕時間」は「空いている時間帯」の対象とならない。ステップS196では、「所定の係数(<1)を乗じた値以上空いている時間帯」で確保できる利用時間のうち、利用時間の「中央時刻」と、「第一希望の中央時刻」と、の時間距離が最も少ない時間帯を代替案とし、ステップS194に進み「別のステーション」かつ「別の時刻」に置き換えた代替案として保持する。
【0092】
ステップS195において、既に入っている予約について予約時間や予約と営業開始時刻または営業終了時刻の間で、「第一希望の利用時間量」に所定の係数(<1)を乗じた値以上空いている時間帯がないと判断すれば検索を終了する。
【0093】
[「ステーション」と「車種」と「時刻」の置き換え検索処理]
図5は図2のステップS220における、「第一希望のステーション」かつ「第一希望の車種」をステップS160で保持されている「別のステーション」かつ「別の車種」に置き換え、「第一希望の時刻」を「別の時刻」に置き換え、適合する車両の抽出する検索する処理の流れを示すフローチャートで、以下、各ステップについて説明する(請求項8の代替案検索手段に相当)。
【0094】
ステップS221において、サーバー1はクエリーにより車両テーブル4にステップS160で保持されている「別のステーション」でステップS160で保持されている「別の車種」に既に入っている予約を照会し、ステップS222に進んでステップS160で保持されている「別のステーション」でステップS160で保持されている「別の車種」に既に入っている予約について、予約時間と予約と営業開始時刻または営業終了時刻の間で、「第一希望の利用時間量」が空いている時間帯があると判断すればステップS223に進む。ここで、上記のように「余裕時間」は「空いている時間帯」の対象とならない。ステップS223では「空いている時間帯」で確保できる利用時間のうち、利用時間の「中央時刻」と、「第一希望の中央時刻」と、の時間距離が最も少ない時間帯を代替案として、ステップS224に進み「別のステーション」かつ「別の車種」に置き換えた代替案として保持する。
【0095】
ステップS222において既に入っている予約について、予約時間や予約と営業開始時刻または営業終了時刻の間で、「第一希望の利用時間量」が空いている時間帯がないと判断すれば、ステップS225に進む。ステップS225では、既に入っている予約について、予約時間や予約と営業開始時刻または営業終了時刻の間で、「第一希望の利用時間量」に所定の係数(<1)を乗じた値以上空いている時間帯があると判断すればステップS226に進む。ここで、上記のように「余裕時間」は「空いている時間帯」の対象とならない。ステップS226では、「所定の係数(<1)を乗じた値以上空いている時間帯」で確保できる利用時間のうち、利用時間の「中央時刻」と、「第一希望の中央時刻」と、の時間距離が最も少ない時間帯を代替案とし、ステップS224に進み「別のステーション」かつ「別の車種」かつ「別の時刻」に置き換えた代替案を保持する。
【0096】
ステップS225において、既に入っている予約について、予約時間や予約と営業開始時刻または営業終了時刻の間で、「第一希望の利用時間量」に所定の係数(<1)を乗じた値以上空いている時間帯がないと判断すれば検索を終了する。
【0097】
次に、効果を説明する。
【0098】
(1)予約端末装置2から入力された利用者の第一希望条件を満足する車両が検索で見つからないとき、第一希望条件に含まれる「ステーション」と「車種」と「時刻」のうち少なくとも一つの条件を自動的に変更し、車両テーブル4と会員テーブル3と地図データベース5を検索して利用者の要望と属性に合致する利用可能車両の代替案を予約端末装置2に提示する構成としたため、予約端末装置2から第一希望を入力する手間だけで、利用者の手間を最小にしながら、第一希望が通らないときも利用者の要望と属性に合致する代替案の提示により、車両共同利用の魅力度と稼働率の向上を達成することができる。
【0099】
すなわち、車両共同利用の予約利用において、利用者または予約行為を代行する管理センターのオペレーターは、代替案を想定することなく第一希望条件を入力するだけの手間で、適合する車両がないときでも利用者の属性と第一希望を勘案したつまり選択する確率の高い代替案を即座に示してもらうことができる。
【0100】
しかも、年に1回や数回のレンタカー予約ではなく、日常用途を対象とした車両共同利用では、予約に手間がかかるようでは魅力度が下がること、車両共同利用の経済的成否のかぎは稼働率であるから第一希望がとおりにくい状況が容易に想像されること、を考え合わせれば、手間をかけずに有効な代替案を選択できるこのシステムは、車両共同利用の魅力度の向上と稼働率の向上を実現することができる。
【0101】
(2) サーバー1での代替案検索において、第一希望が通らないとき、第一希望で指定しているステーションの位置と、利用者が登録した住所と、駅や停車位置を含む交通路線地図と、から利用者が出発しようとしている場所を推定し、当該利用者の登録した住所になるべく近い「別のステーション」を検索し、第一希望車種の車両の代替案を抽出するようにしているため、第一希望が通らないとき、ステーションを変更するという条件で、利用者に手間をかけず、時間もかからずに、利用者の要望と属性に近い代替案を抽出することができる。
【0102】
(3) サーバー1での代替案検索において、第一希望が通らないとき、第一希望で指定している車種の乗車定員と最大積載量と、第一希望で指定しているステーションに所属する全ての車両の乗車定員と最大積載量と、第一希望で指定している利用開始時刻と利用終了時刻から計算できる利用時間量と、から利用者が利用しようとしている人数と、貨物の量と、走行予定距離を推定し、その状況に合った「別の車種」の車両を検索して代替案を抽出するようにしているため、第一希望が通らないとき、車種を変更するという条件で、利用者に手間をかけず、時間もかからずに、利用者の要望と属性に近い代替案を抽出することができる。
【0103】
(4) サーバー1での代替案検索において、第一希望が通らないとき、第一希望で指定しているステーションに所属していて、かつ第一希望で指定している車種に、既に入っている予約と、第一希望で指定している利用開始時刻と利用終了時刻から計算される利用時間量と、必要なときは利用時間量を短縮する係数を用いた計算と、から利用者の希望時刻にできるだけ近い「別の利用時刻」を検索して代替案を抽出するようにしているため、第一希望が通らないとき、利用時刻を変更するという条件で、利用者に手間をかけず、時間もかからずに、利用者の要望と属性に近い代替案を抽出することができる。
【0104】
(5) サーバー1での代替案検索において、第一希望が通らないとき、または、「別のステーション」のみという代替案が抽出できないとき、または、「別の車種」のみという代替案が抽出できないとき、または、「別の利用時刻」のみという代替案が抽出できないとき、「第一希望のステーション」に基づいて「別のステーション」を検索し、「第一希望の車種」に基づいて「別の車種」を検索するという代替案を抽出するようにしたため、ステーションと車種とを変更するという条件で利用者に手間をかけず、時間もかからずに、利用者の要望と属性に近い代替案を抽出することができる。
【0105】
(6) サーバー1での代替案検索において、第一希望が通らないとき、または、「別のステーション」のみという代替案が抽出できないとき、または、「別の車種」のみという代替案が抽出できないとき、または、「別の利用時刻」のみという代替案が抽出できないとき、「第一希望の車種」に基づいて「別の車種」を検索し、「第一希望の利用時刻」に基づいて「別の利用時刻」を検索するという代替案を抽出するようにしたため、車種と利用時刻とを変更するという条件で利用者に手間をかけず、時間もかからずに、利用者の要望と属性に近い代替案を抽出することができる。
【0106】
(7) サーバー1での代替案検索において、第一希望が通らないとき、または、「別のステーション」のみという代替案が抽出できないとき、または、「別の車種」のみという代替案が抽出できないとき、または、「別の利用時刻」のみという代替案が抽出できないとき、「第一希望のステーション」に基づいて「別のステーション」を検索し、「第一希望の利用時刻」に基づいて「別の利用時刻」を検索するという代替案を抽出するようにしたため、ステーションと利用時刻とを変更するという条件で利用者に手間をかけず、時間もかからずに、要望と属性に近い代替案を抽出することができる。
【0107】
(8) サーバー1での代替案検索において、第一希望が通らないとき、または、「別のステーション」のみという代替案が抽出できないとき、または、「別の車種」のみという代替案が抽出できないとき、または、「別の利用時刻」のみという代替案が抽出できないとき、または、「別のステーション」と「別の車種」と「別の利用時刻」のうち2つを変更しても代替案が抽出できないとき、「第一希望のステーション」に基づいて「別のステーション」を検索し、「第一希望の車種」に基づいて「別の車種」を検索し、「第一希望の利用時刻」に基づいて「別の利用時刻」を検索するという代替案を抽出するようにしたため、ステーションと車種と利用時刻とを変更するという条件で利用者に手間をかけず、時間もかからず、利用者の要望と属性に近い代替案を抽出することができる。
【0108】
(他の実施例)
以上、本発明の第1実施例を説明してきたが、具体的な条件や検索方法についてはこの第1実施例に限られるものではない。
【0109】
例えば、第1実施例では、第一希望条件である「ステーション」と「車種」と「利用時刻」の少なくとも一つの条件を別のものに置き換えて適合する車両を抽出する検索を行う例を示したが、個々の利用者に特有の条件や絶対希望条件等を考慮して代替案検索を行うようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の共同利用車両の利用予約システムを示す全体システム図である。
【図2】第1実施例のサーバーにより実行される利用予約の全体処理作動の流れを示すフローチャートである。
【図3】第1実施例のサーバーにより実行される近隣のステーションを検索するフローチャートである。
【図4】第1実施例のサーバーにより実行される他車種を検索、または近隣ステーションを検索かつ他車種を検索するフローチャートである。
【図5】第1実施例のサーバーにより実行される時間変更、または他車種を検索かつ時間変更を変更、または近隣ステーションを検索かつ時間変更、または近隣ステーションを検索かつ他車種を検索かつ時間変更するフローチャートである。
【符号の説明】
1 サーバー(予約管理装置)
2 予約端末装置
3 会員テーブル
4 車両テーブル
5 地図データベース
Claims (7)
- 複数のステーションにおいて、複数の車両を、複数の会員が利用する共同利用車両の利用予約システムにおいて、
利用者が希望する希望車種、希望利用開始時間、希望利用終了時間、希望ステーションの入力が行われる予約端末装置と、
前記予約装置が接続される予約管理装置と、
を設け、
前記予約管理装置は、
各会員の住所情報を格納している会員テーブルと、
各車両の車種情報と、利用可能時間情報と、帰属ステーション情報とを格納している車両テーブルと、
公共交通手段の乗車場位置情報と、前記公共交通手段の路線図情報とを格納している地図データベースと、
を有し、
前記車両テーブルに照会し、前記希望車種、前記希望利用開始時間、前記希望利用終了時間、前記希望ステーションからなる第1希望情報を満たす前記車両を検索する第1希望検索手段と、
前記第1希望検索手段において前記車両が検索されなかったときには、前記会員テーブルに照会し、前記希望ステーションの位置と前記利用者の住所との距離が所定距離以内である否かを判定する住所距離判定手段と、
前記住所距離判定手段において前記希望ステーションの位置と前記利用者の住所との距離が所定距離以上であるときには、前記地図データベースに照会し、前記希望ステーションの位置から所定距離以内の前記公共交通手段の乗車場を検索する乗車場検索手段と、
前記住所距離判定手段において前記希望ステーションの位置と前記利用者の住所との距離が所定距離以内であるときには、前記利用者の住所から最も近い別のステーションを第2希望ステーションに設定し、
前記乗車場検出手段において前記希望ステーションの位置から所定距離以内に前記公共交通手段の乗車場が検索されたときには、前記公共交通手段の乗車場が属する路線上の別の公共交通手段の乗車場から所定距離以内にある別のステーションを第2希望ステーションに設定し、
前記鉄道駅検出手段において前記希望ステーションの位置から所定距離以内に前記公共交通手段の乗車場が検索されなかったときには、前記希望ステーションの位置から最も近い別のステーションを第2希望ステーションに設定する第2希望ステーション設定手段と、
前記車両テーブルに照会し、前記希望車種、前記希望利用開始時間、前記希望利用終了時間、前記第2希望ステーションからなる第2希望情報を満たす前記車両を検索する第2希望検索手段と、
を有する装置であることを特徴とする共同利用車両の利用予約システム。 - 複数のステーションにおいて、複数の車両を、複数の会員が利用する共同利用車両の利用予約システムにおいて、
利用者が希望する希望車種、希望利用開始時間、希望利用終了時間、希望ステーションの入力が行われる予約端末装置と、
前記予約装置が接続される予約管理装置と、
を設け、
前記予約管理装置は、各車両の車種情報と、利用可能時間情報と、帰属ステーション情報と、乗車定員/最大積載量情報と、航続可能距離情報とを格納している車両テーブルを有し、
前記車両テーブルに照会し、前記希望車種、前記希望利用開始時間、前記希望利用終了時間、前記希望ステーションからなる第1希望情報を満たす前記車両を検索する第1希望検索手段と、
前記第1希望検索手段において前記車両が検索されなかったときには、希望利用開始時間から希望利用終了時間までの時間量である希望時間量を求め、前記希望時間量が所定時間量以内であるか否かを判定する希望時間量判定手段と、
前記希望時間量判定手段において前記希望時間量が所定時間量以内であるときには、前記車両テーブルに照会し、前記希望ステーションの前記車両のうち前記乗車定員/最大積載量が希望車種の乗車定員/最大積載量よりも多い別の車種を第2希望車種に設定し、
前記希望時間量が所定時間量以上であるときには、前記車両テーブルに照会し、前記希望ステーションの前記車両のうちの前記航続可能距離が前記希望車種の航続可能距離よりも長い別の車種を第2希望車種に設定する第2希望車種設定手段と、
前記車両テーブルに参照し、前記第2希望車種、前記希望利用開始時間、前記希望利用終了時間、前記希望ステーションからなる第2希望情報を満たす前記車両を検索する第2希望検索手段と、
を有する装置であることを特徴とする共同利用車両の利用予約システム。 - 複数のステーションにおいて、複数の車両を、複数の会員が利用する共同利用車両の利用予約システムにおいて、
利用者が希望する希望車種、希望利用開始時間、希望利用終了時間、希望ステーションの入力が行われる予約端末装置と、
前記予約装置が接続される予約管理装置と、
を設け、
前記予約管理装置は、各車両の車種情報と、利用可能時間情報と、帰属ステーション情報とを格納している車両テーブルを有し、
前記車両テーブルに照会し、前記希望車種、前記希望利用開始時間、前記希望利用終了時間、前記希望ステーションからなる第1希望情報を満たす前記車両を検索する第1希望検索手段と、
前記第1希望検索手段において前記車両が検索されなかったときには、前記車両テーブルに照会し、前記希望車種、前記希望ステーションを満たす前記車両について、前記希望利用時間帯の希望利用開始時間から希望利用終了時間までの時間量である希望時間量が空いているか否かを判定する時間量判定手段と、
前記時間量判定手段において前記希望時間量が空いていないときには、前記車両テーブルに照会し、前記希望車種、前記希望ステーションを満たす前記車両について、前記希望時間量に1未満の所定の係数をかけた短縮希望時間量が空いているか否かを判定する短縮時間量判定手段と、
前記時間量判定手段において前記希望時間量が空いるときには、前記希望車種、前記希望ステーションを満たす前記車両の前記利用可能時間情報を参照し、前記希望時間量を確保できる時間帯の開始時間と終了時間との間の中心時間と、前記希望利用開始時間と前記希望利用終了時間との中心時間である希望中心時間との間が最も短い車両を検索し、
前記時間量判定手段において前記希望時間量が空いていないときには、前記希望車種、前記希望ステーションを満たす前記車両の前記利用可能時間情報を参照し、前記短縮希望時間量を確保できる時間帯の開始時間と終了時間との間の中心時間と、前記希望中心時間との間が最も短い車両を検索する第2希望検索手段と、
を有する装置であることを特徴とする共同利用車両の利用予約システム。 - 請求項1に記載された共同利用車両の利用予約システムにおいて、
前記車両テーブルは、更に乗車定員/最大積載量情報と、航続可能距離情報とを格納し、
前記第2希望検索手段において前記車両が検索されなかったときには、希望利用開始時間から希望利用終了時間までの時間量である希望時間量を求め、前記希望時間量が所定時間量以内であるか否かを判定する希望時間量判定手段と、
前記希望時間量判定手段において前記希望時間量が所定時間量以内であるときには、前記車両テーブルに照会し、前記第2希望ステーションの車両のうち前記乗車定員/最大積載量が希望車種の乗車定員/最大積載量よりも多い別の車種を第3希望車種に設定し、
前記希望時間量が所定時間量以上であるときには、前記車両テーブルに照会し、前記第2希望ステーションの車両のうちの前記航続可能距離が前記希望車種の航続可能距離よりも長い別の車種を第3希望車種に設定する第3希望車種設定手段と、
前記車両テーブルに参照し、前記第3希望車種、前記希望利用開始時間、前記希望利用終了時間、前記第2希望ステーションからなる第3希望情報を満たす前記車両を検索する第3希望検索手段と、
を有する装置であることを特徴とする共同利用車両の利用予約システム。 - 請求項2に記載された共同利用車両の利用予約システムにおいて、
前記第2希望検索手段において前記車両が検索されなかったときには、前記第2希望車種、前記希望ステーションを満たす前記車両の前記利用可能時間情報を参照し、前記希望時間量が空いているか否かを判定する時間量判定手段と、
前記時間量判定手段において前記希望時間量が空いていないときには、前記第2希望車種、前記希望ステーションを満たす前記車両の前記利用可能時間情報を参照し、前記希望時間量に1未満の所定の係数をかけた短縮希望時間量が空いているか否かを判定する短縮時間量判定手段と、
前記時間量判定手段において前記希望時間量が空いるときに、前記第2希望車種、前記希望ステーションを満たす前記車両の前記利用可能時間情報を参照し、前記希望時間量を確保できる時間帯の開始時間と終了時間との間の中心時間と、前記希望利用開始時間と前記希望利用終了時間との中心時間である希望中心時間との間が最も短い車両を検索し、
前記時間量判定手段において前記希望時間量が空いていないときには、前記第2希望車種、前記希望ステーションを満たす前記車両の前記利用可能時間情報を参照し、前記短縮希望時間量を確保できる時間帯の開始時間と終了時間との間の中心時間と、前記希望中心時間との間が最も短い車両を検索する第3希望検索手段と、
を有する装置であることを特徴とする共同利用車両の利用予約システム。 - 請求項1に記載された共同利用車両の利用予約システムにおいて、
前記第2希望検索手段において前記車両が検索されなかったときは、前記希望車種、前記第2希望ステーションを満たす前記車両の前記利用可能時間情報を参照し、前記希望利用時間帯の希望利用開始時間から希望利用終了時間までの時間量である希望時間量が空いているか否かを判定する時間量判定手段と、
前記時間量判定手段において前記希望時間量が空いていないときには、前記希望車種、前記第2希望ステーションを満たす前記車両の前記利用可能時間情報を参照し、前記希望時間量に1未満の所定の係数をかけた短縮希望時間量が空いているか否かを判定する短縮時間量判定手段と、
前記時間量判定手段において前記希望時間量が空いるときには、前記希望車種、前記第2希望ステーションを満たす前記車両の前記利用可能時間情報を参照し、前記希望時間量を確保できる時間帯の開始時間と終了時間との間の中心時間と、前記希望利用開始時間と前記希望利用終了時間との中心時間である希望中心時間との間が最も短い車両を検索し、
前記時間量判定手段において前記希望時間量が空いていないときには、前記希望車種、前記第2希望ステーションを満たす前記車両の前記利用可能時間情報を参照し、前記短縮希望時間量を確保できる時間帯の開始時間と終了時間との間の中心時間と、前記希望中心時間との間が最も短い車両を検索する第3希望検索手段と、
を有する装置であることを特徴とする共同利用車両の利用予約システム。 - 請求項4に記載された共同利用車両の利用予約システムにおいて、
前記第2希望検索手段において前記車両が検索されなかったときには、前記第3希望車種、前記第2希望ステーションを満たす前記車両の前記利用可能時間情報を参照し、前記希望時間量が空いているか否かを判定する時間量判定手段と、
前記時間量判定手段において前記希望時間量が空いていないときには、前記第3希望車種、前記第2希望ステーションを満たす前記車両の前記利用可能時間情報を参照し、前記希望時間量に1未満の所定の係数をかけた短縮希望時間量が空いているか否かを判定する短縮時間量判定手段と、
前記時間量判定手段において前記希望時間量が空いるときには、前記第3希望車種、前記第2希望ステーションを満たす前記車両の前記利用可能時間情報を参照し、前記希望時間量を確保できる時間帯の開始時間と終了時間との間の中心時間と、前記希望利用開始時間と前記希望利用終了時間との中心時間である希望中心時間との間が最も短い車両を検索し、
前記時間量判定手段において前記希望時間量が空いていないときには、前記第3希望車種、前記第2希望ステーションを満たす前記車両の前記利用可能時間情報を参照し、前記短縮希望時間量を確保できる時間帯の開始時間と終了時間との間の中心時間と、前記希望中心時間との間が最も短い車両を検索する第4希望検索手段と、
を有する装置であることを特徴とする共同利用車両の利用予約システム。
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