JP2002215739A - 共同利用車両の利用予約システム - Google Patents

共同利用車両の利用予約システム

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JP2002215739A
JP2002215739A JP2001010125A JP2001010125A JP2002215739A JP 2002215739 A JP2002215739 A JP 2002215739A JP 2001010125 A JP2001010125 A JP 2001010125A JP 2001010125 A JP2001010125 A JP 2001010125A JP 2002215739 A JP2002215739 A JP 2002215739A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 利用者の手間を最小にしながら、車両共同利
用の魅力度と稼働率の向上を達成することができる共同
利用車両の利用予約システムを提供すること。 【解決手段】 複数のステーションにおいて、複数の車
両を、複数の会員が利用し、利用形態は出発したステー
ションに返却する共同利用車両の利用予約システムにお
いて、予約端末装置2から利用者の第一希望条件を入力
し、該第一希望条件に応じて車両テーブル4から貸出可
能な車両を検索して該利用者の予約条件を満足する車両
を検索する第一希望案検索手段と、この検索で該当車両
が見つからないとき、第一希望条件に含まれる少なくと
も一つの条件を自動的に変更し、車両テーブル4と会員
テーブル3と地図データベース5を検索して該利用者の
要望と属性に合致する利用可能車両の代替案を予約端末
装置2に提示する代替案検索手段とを有するサーバー1
を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の会員が、
複数のステーションにある複数の車両を共同利用する共
同利用車両の利用予約システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数利用者が複数車両を利用する
形態としてレンタカーがある。また、車両共用システム
として、例えば特開平10−254978号公報や特開
平10−68140号公報に記載のものが知られてい
る。
【0003】特開平10−254978号公報には、端
末装置を用いた自動手続きで車両の貸出し及び返却を行
うことができる車両共用システムにおいて、朝貸出し車
両を駐車場で返却し夕刻車両を貸出す第1パターンの定
期利用者および朝駐車場で車両を借出し夕刻返却する第
2パターンの定期利用者を含む複数の利用パターンに利
用者を分類し、それぞれのパターンの利用者数を最適化
し、駐車場の占有スペースを大きく取ることなく、貸出
し車両の定常的な利用を計れるようにしたシステムが記
載されている。
【0004】そして、特開平10−68140号公報に
は、利用者からの車両貸出要求に応じて車両テーブルを
検索し該当車両が見つからないとき、現在点検を行って
いる車両の中から該当車両を検索して優先的に点検し、
利用者に引き当てるシステムが記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、周知の
レンタカーシステムにあっては、車両を借りる際の手続
きが煩雑であり、また利用者の希望車種がないときは、
次の利用条件を次々に尋ねるなど、日常的に車両を利用
するにあたっては手間がかかることが多い。
【0006】また、特開平10−254978号公報や
特開平10−68140号公報に記載の従来システムに
あっては、利用者の第一希望が通らないとき、希望条件
を変えた代替案を提案しているわけでない。つまり、前
者のシステムは、朝夕貸出しをする車両の数をできる限
り少なくする最適化をするものであり、後者のシステム
は、希望条件はそのままで「点検待ち」という別の車両
テーブルを検索し、優先して点検するだけである。した
がって、複数のステーションを有していてもステーショ
ンごとにしか選択の余地はなく利用できる可能性が限定
される、予約後すぐに利用できるわけではない、という
問題点がある。
【0007】一方、ホテルや新幹線の予約で見られるよ
うに、希望条件を少し変えた代替案を提示すると即座に
予約できることがある。しかしながら、ホテルや新幹線
の予約においては第一希望が通らなかったとき、代替案
のためのやりとりに時間がかかったり、第一希望が通り
にくいことを想定してあらかじめ優先項目や許容範囲を
申請しておく必要があったりする問題点がある。
【0008】自家用車による送迎や買い物といった日常
用途やビジネスパーソンの営業活動用など頻度の高い利
用を対象とした車両の共同利用では、毎回の予約に利用
者の手間がかかるようでは魅力度が下がり足が遠のく。
一方では共同利用車両の経済的成否の鍵は稼働率であ
り、稼働率を上げていくと第一希望は通りにくくなり、
かつそのような状況で稼働率を上げるためには適切な代
替案を即座に提示して、予約をあきらめさせないことが
必要である。
【0009】本発明は、このような従来の問題点と課題
を解決できる共同利用車両の利用予約システムが存在し
ないことに着目してなされたもので、その目的とすると
ころは、利用者の手間を最小にしながら、車両共同利用
の魅力度と稼働率の向上を達成することができる共同利
用車両の利用予約システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、複数のステーションにお
いて、複数の車両を、複数の会員が利用する共同利用車
両の利用予約システムにおいて、車両情報を格納してい
る車両テーブルと、会員情報を格納している会員テーブ
ルと、駅や停車位置を含む交通路線地図情報を格納して
いる地図データベースを有する予約管理装置とを設け、
前記予約管理装置は、予約端末装置から利用者の第一希
望条件を入力し、該第一希望条件に応じて前記車両テー
ブルから貸出可能な車両を検索して該利用者の予約条件
を満足する車両を検索する第一希望案検索手段と、この
検索で該当車両が見つからないとき、第一希望条件に含
まれる少なくとも一つの条件を自動的に変更し、前記車
両テーブルと前記会員テーブルと前記地図データベース
を検索して該利用者の要望と属性に合致する利用可能車
両の代替案を前記予約端末装置に提示する代替案検索手
段と、を有する装置であることを特徴とする。
【0011】請求項2記載の発明では、請求項1に記載
された共同利用車両の利用予約システムにおいて、前記
代替案検索手段は、第一希望が通らないとき、第一希望
で指定しているステーションの位置と、利用者が登録し
た住所と、駅や停車位置を含む交通路線地図と、から利
用者が出発しようとしている場所を推定し、当該利用者
の登録した住所になるべく近い別のステーションを検索
し、第一希望車種の車両の代替案を抽出する検索手段で
あることを特徴とする。
【0012】請求項3記載の発明では、請求項1に記載
された共同利用車両の利用予約システムにおいて、前記
代替案検索手段は、第一希望が通らないとき、第一希望
で指定している車種の乗車定員と最大積載量と、第一希
望で指定しているステーションに所属する全ての車両の
乗車定員と最大積載量と、第一希望で指定している利用
開始時刻と利用終了時刻から計算できる利用時間量と、
から利用者が利用しようとしている人数と、貨物の量
と、走行予定距離を推定し、その状況に合った別の車種
の車両を検索して代替案を抽出する検索手段であること
を特徴とする。
【0013】請求項4記載の発明では、請求項1に記載
された共同利用車両の利用予約システムにおいて、前記
代替案検索手段は、第一希望が通らないとき、第一希望
で指定しているステーションに所属していて、かつ第一
希望で指定している車種に、既に入っている予約と、第
一希望で指定している利用開始時刻と利用終了時刻から
計算される利用時間量と、必要なときは利用時間量を短
縮する係数を用いた計算と、から利用者の希望時刻にで
きるだけ近い代替案を抽出する検索手段であることを特
徴とする。
【0014】請求項5記載の発明では、請求項1に記載
された共同利用車両の利用予約システムにおいて、前記
代替案検索手段は、第一希望が通らないとき、または、
請求項2に記載の別のステーションによる代替案検索、
または、請求項3に記載の別の車種による代替案検索、
または、請求項4に記載の別の利用時刻による代替案検
索において代替案が抽出できないとき、第一希望で指定
しているステーションの位置と、利用者が登録した住所
と、駅や停車位置を含む交通路線地図と、から利用者が
出発しようとしている場所を推定し、その状況にあった
別のステーションを検索し、かつ第一希望で指定してい
る車種の乗車定員と最大積載量と、第一希望で指定して
いるステーションに属する全ての車両の乗車定員と最大
積載量と、第一希望で指定している利用開始時刻と利用
終了時刻から計算される利用時間量と、から利用者が利
用しようとしている人数と、荷物の量と、走行予定距離
を推定し、その状況にあった別の車種の車両を検索して
代替案を抽出する検索手段であることを特徴とする。
【0015】請求項6記載の発明では、請求項1に記載
された共同利用車両の利用予約システムにおいて、前記
代替案検索手段は、第一希望が通らないとき、または、
請求項2に記載の別のステーションによる代替案検索、
または、請求項3に記載の別の車種による代替案検索、
または、請求項4に記載の別の利用時刻による代替案検
索において代替案が抽出できないとき、第一希望で指定
している車種の乗車定員と最大積載量と、第一希望で指
定しているステーションに所属する全ての車両の乗車定
員と最大積載量と、第一希望で指定している利用開始時
刻と利用終了時刻から計算される利用時間量と、から利
用者が利用しようとしている人数と、荷物の量と、走行
予定距離を推定し、その状況に合った別の車種を検索
し、かつ第一希望で指定しているステーションに所属し
ていて、かつ第一希望で指定している車種に、既に入っ
ている予約と、第一希望で指定している利用開始時刻と
利用終了時刻から計算される利用時間量と、必要なとき
は利用時間量を短縮する係数を用いた計算と、から利用
者の希望時刻にできるだけ近い代替案を抽出する検索手
段であることを特徴とする。
【0016】請求項7記載の発明では、請求項1に記載
された共同利用車両の利用予約システムにおいて、前記
代替案検索手段は、第一希望が通らないとき、または、
請求項2に記載の別のステーションによる代替案検索、
または、請求項3に記載の別の車種による代替案検索、
または、請求項4に記載の別の利用時刻による代替案検
索において代替案が抽出できないとき、第一希望で指定
しているステーションの位置と、利用者が登録した住所
と、駅や停車位置を含む交通路線地図と、から利用者が
出発しようとしている場所を推定し、その状況にあった
別のステーションを検索し、かつ検索されたステーショ
ンに所属していて、かつ第一希望で指定している車種
に、既に入っている予約と、第一希望で指定している利
用開始時刻と利用終了時刻から計算される利用時間量
と、必要なときは利用時間量を短縮する係数を用いた計
算と、から利用者の希望時刻にできるだけ近い同車種の
車両の代替案を抽出する検索手段であることを特徴とす
る。
【0017】請求項8記載の発明では、請求項1に記載
された共同利用車両の利用予約システムにおいて、前記
代替案検索手段は、第一希望が通らないとき、または、
請求項2に記載の別のステーションによる代替案検索、
または、請求項3に記載の別の車種による代替案検索、
または、請求項4に記載の別の利用時刻による代替案検
索、請求項5に記載の別のステーションと別の車種によ
る代替案検索、または、請求項6に記載の別の車種と別
の利用時刻による代替案検索、または、請求項7に記載
の別のステーションと別の利用時刻による代替案検索に
おいて代替案が抽出できないとき、第一希望で指定して
いるステーションの位置と、利用者が登録した住所と、
駅や停車位置を含む交通路線地図と、から利用者が出発
しようとしている場所を推定し、その状況にあった別の
ステーションを検索し、かつ第一希望で指定している車
両の乗車定員と最大積載量と、第一希望で指定している
ステーションに所属する全ての車両の乗車定員と最大積
載量と、第一希望で指定している利用開始時刻と利用終
了時刻から計算される利用時間量と、から利用者が利用
しようとしている人数と、荷物の量と、走行予定距離を
推定し、その状況にあった別の車種を検索し、かつ第一
希望で指定しているステーションに所属していて、かつ
第一希望で指定している車種に、既に入っている予約
と、第一希望で指定している利用開始時刻と利用終了時
刻から計算される利用時間量と、必要なときは利用時間
量を短縮する係数を用いた計算と、から利用者の希望時
刻にできるだけ近い代替案を抽出する検索手段であるこ
とを特徴とする。
【0018】
【発明の作用および効果】請求項1記載の発明にあって
は、予約管理装置の第一希望案検索手段において、予約
端末装置から利用者の第一希望条件を入力し、該第一希
望条件に応じて車両テーブルから貸出可能な車両を検索
して利用者の予約条件を満足する車両が検索される。そ
して、第一希望案検索手段による検索で該当車両が見つ
からないとき、予約管理装置の代替案検索手段におい
て、第一希望条件に含まれる少なくとも一つの条件が自
動的に変更され、車両テーブルと会員テーブルと地図デ
ータベースを検索して利用者の要望と属性に合致する利
用可能車両の代替案が予約端末装置に提示される。
【0019】すなわち、利用者は、予約端末装置から第
一希望を入力する手間だけで、第一希望が通らないとき
も自分の要望と属性に適合した代替案を即座に予約端末
装置から提示してもらうことができる。
【0020】よって、利用者の手間を最小にしながら、
第一希望が通らないときも利用者の要望と属性に合致す
る代替案の提示により、車両共同利用の魅力度と稼働率
の向上を達成することができる。
【0021】請求項2記載の発明にあっては、予約管理
装置の代替案検索手段において、第一希望が通らないと
き、第一希望で指定しているステーションの位置と、利
用者が登録した住所と、駅や停車位置を含む交通路線地
図と、から利用者が出発しようとしている場所を推定
し、当該利用者の登録した住所になるべく近い別のステ
ーションが検索され、第一希望車種の車両の代替案が抽
出される。
【0022】よって、第一希望が通らないとき、ステー
ションを変更するという条件で、利用者に手間をかけ
ず、時間もかからずに、利用者の要望と属性に近い代替
案を抽出することができる。
【0023】請求項3記載の発明にあっては、予約管理
装置の代替案検索手段において、第一希望が通らないと
き、第一希望で指定している車種の乗車定員と最大積載
量と、第一希望で指定しているステーションに所属する
全ての車両の乗車定員と最大積載量と、第一希望で指定
している利用開始時刻と利用終了時刻から計算できる利
用時間量と、から利用者が利用しようとしている人数
と、貨物の量と、走行予定距離が推定され、その状況に
合った別の車種の車両を検索して代替案が抽出される。
【0024】よって、第一希望が通らないとき、車種を
変更するという条件で、利用者に手間をかけず、時間も
かからずに、利用者の要望と属性に近い代替案を抽出す
ることができる。
【0025】請求項4記載の発明にあっては、予約管理
装置の代替案検索手段において、第一希望が通らないと
き、第一希望で指定しているステーションに所属してい
て、かつ第一希望で指定している車種に、既に入ってい
る予約と、第一希望で指定している利用開始時刻と利用
終了時刻から計算される利用時間量と、必要なときは利
用時間量を短縮する係数を用いた計算と、から利用者の
希望時刻にできるだけ近い代替案が抽出される。
【0026】よって、第一希望が通らないとき、利用時
刻を変更するという条件で、利用者に手間をかけず、時
間もかからずに、利用者の要望と属性に近い代替案を抽
出することができる。
【0027】請求項5記載の発明にあっては、予約管理
装置の代替案検索手段において、第一希望が通らないと
き、または、請求項2に記載の別のステーションによる
代替案検索、または、請求項3に記載の別の車種による
代替案検索、または、請求項4に記載の別の利用時刻に
よる代替案検索において代替案が抽出できないとき、第
一希望で指定しているステーションの位置と、利用者が
登録した住所と、駅や停車位置を含む交通路線地図と、
から利用者が出発しようとしている場所を推定し、その
状況にあった別のステーションが検索され、かつ第一希
望で指定している車種の乗車定員と最大積載量と、第一
希望で指定しているステーションに属する全ての車両の
乗車定員と最大積載量と、第一希望で指定している利用
開始時刻と利用終了時刻から計算される利用時間量と、
から利用者が利用しようとしている人数と、荷物の量
と、走行予定距離を推定し、その状況にあった別の車種
の車両を検索して代替案が抽出される。
【0028】よって、第一希望が通らないとき、または
請求項2、または請求項3、または請求項4の代替案検
索において代替案が抽出できないとき、ステーションと
車種とを変更するという条件で利用者に手間をかけず、
時間もかからずに、利用者の要望と属性に近い代替案を
抽出することができる。
【0029】請求項6記載の発明にあっては、予約管理
装置の代替案検索手段において、第一希望が通らないと
き、または、請求項2に記載の別のステーションによる
代替案検索、または、請求項3に記載の別の車種による
代替案検索、または、請求項4に記載の別の利用時刻に
よる代替案検索において代替案が抽出できないとき、第
一希望で指定している車種の乗車定員と最大積載量と、
第一希望で指定しているステーションに所属する全ての
車両の乗車定員と最大積載量と、第一希望で指定してい
る利用開始時刻と利用終了時刻から計算される利用時間
量と、から利用者が利用しようとしている人数と、荷物
の量と、走行予定距離を推定し、その状況に合った別の
車種が検索され、かつ第一希望で指定しているステーシ
ョンに所属していて、かつ第一希望で指定している車種
に、既に入っている予約と、第一希望で指定している利
用開始時刻と利用終了時刻から計算される利用時間量
と、必要なときは利用時間量を短縮する係数を用いた計
算と、から利用者の希望時刻にできるだけ近い代替案が
抽出される。
【0030】よって、第一希望が通らないとき、または
請求項2、または請求項3、または請求項4の代替案検
索において代替案が抽出できないとき、車種と利用時刻
とを変更するという条件で利用者に手間をかけず、時間
もかからずに、利用者の要望と属性に近い代替案を抽出
することができる。
【0031】請求項7記載の発明にあっては、予約管理
装置の代替案検索手段において、第一希望が通らないと
き、または、請求項2に記載の別のステーションによる
代替案検索、または、請求項3に記載の別の車種による
代替案検索、または、請求項4に記載の別の利用時刻に
よる代替案検索において代替案が抽出できないとき、第
一希望で指定しているステーションの位置と、利用者が
登録した住所と、駅や停車位置を含む交通路線地図と、
から利用者が出発しようとしている場所を推定し、その
状況にあった別のステーションが検索され、かつ検索さ
れたステーションに所属していて、かつ第一希望で指定
している車種に、既に入っている予約と、第一希望で指
定している利用開始時刻と利用終了時刻から計算される
利用時間量と、必要なときは利用時間量を短縮する係数
を用いた計算と、から利用者の希望時刻にできるだけ近
い同車種の車両の代替案が抽出される。
【0032】よって、第一希望が通らないとき、または
請求項2、または請求項3、または請求項4の代替案検
索において代替案が抽出できないとき、ステーションと
利用時刻とを変更するという条件で利用者に手間をかけ
ず、時間もかからずに、要望と属性に近い代替案を抽出
することができる。
【0033】請求項8記載の発明にあっては、予約管理
装置の代替案検索手段において、第一希望が通らないと
き、または、請求項2に記載の別のステーションによる
代替案検索、または、請求項3に記載の別の車種による
代替案検索、または、請求項4に記載の別の利用時刻に
よる代替案検索、請求項5に記載の別のステーションと
別の車種による代替案検索、または、請求項6に記載の
別の車種と別の利用時刻による代替案検索、または、請
求項7に記載の別のステーションと別の利用時刻による
代替案検索において代替案が抽出できないとき、第一希
望で指定しているステーションの位置と、利用者が登録
した住所と、駅や停車位置を含む交通路線地図と、から
利用者が出発しようとしている場所を推定し、その状況
にあった別のステーションが検索され、かつ第一希望で
指定している車両の乗車定員と最大積載量と、第一希望
で指定しているステーションに所属する全ての車両の乗
車定員と最大積載量と、第一希望で指定している利用開
始時刻と利用終了時刻から計算される利用時間量と、か
ら利用者が利用しようとしている人数と、荷物の量と、
走行予定距離を推定し、その状況にあった別の車種が検
索され、かつ第一希望で指定しているステーションに所
属していて、かつ第一希望で指定している車種に、既に
入っている予約と、第一希望で指定している利用開始時
刻と利用終了時刻から計算される利用時間量と、必要な
ときは利用時間量を短縮する係数を用いた計算と、から
利用者の希望時刻にできるだけ近い代替案が抽出され
る。
【0034】よって、第一希望が通らないとき、または
請求項2、または請求項3、または請求項4、または請
求項5、または請求項6、または請求項7の代替案検索
において代替案が抽出できないとき、ステーションと車
種と利用時刻とを変更するという条件で利用者に手間を
かけず、時間もかからず、利用者の要望と属性に近い代
替案を抽出することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、請求項1〜請求項8に記載
された発明に対応する第1実施例の共同利用車両の利用
予約システムを図面に基づいて詳細に説明する。
【0036】(第1実施例)まず、構成を説明する。
【0037】図1は第1実施例における共同利用車両の
利用予約システムの全体システム図であり、1はサーバ
ー(予約管理装置)、2は予約端末装置、3は会員テー
ブル、4は車両テーブル、5は地図データベースであ
る。
【0038】共同利用車両の利用予約システムはサーバ
ー1と予約端末装置2を接続するローカル・エリア・ネ
ットワーク(LAN)として構成される。
【0039】前記予約端末装置2は、携帯電話やパーソ
ナルコンピュータ等の情報端末で、LANまたはインタ
ーネットを介してサーバー1にアクセスできる。
【0040】前記サーバー1は、予約管理機能を有し、
会員テーブル3と車両テーブル4を備えている。これら
のテーブル3,4の間にはリレーションが設定されてお
り、1つのテーブル3または4のデータを変更すると、
他のテーブル4または3のデータも変更される。また、
サーバー1は、リレーションを設定しない独立の地図デ
ータベース5も備えている。
【0041】次に、各構成要素を詳しく説明すると、前
記予約端末装置2は、管理センターのオペレーターが利
用者の予約依頼を受けて操作したり、また、予約しよう
とする利用者が、自分の携帯電話やコンピュータ端末か
らからインターネットを介して予約端末装置2にアクセ
スし、自分で予約することも可能である。
【0042】前記会員テーブル3は、会員単位の氏名、
オフィスの住所など会員の基本情報を保持し、会員単位
かつ利用単位の走行距離、利用時間、利用ステーション
など利用実績情報を格納するフィールドを有する。利用
の履歴から「車種Aばかりを利用する」「利用ステーシ
ョンはいつも同じ」「出発時刻に関わらず午後3時まで
には必ず帰ってくる」など利用者の特徴づけを行い、か
つ記録するフィールドも設ける。
【0043】前記車両テーブル4は、車両単位の車種、
乗車定員、帰属ステーション、車両共同利用で複数の車
種を使用しているときは乗車定員、航続距離、最大積載
量のそれぞれについて車種の順位付け等、車両の基本情
報を保持し、車種単位の通算走行距離、予約の有無と内
容、燃料残量、現在位置、故障中/待機中など車両の稼
動状況の情報を格納するフィールドを有する。
【0044】前記地図データベース5には、鉄道駅や地
下鉄駅やバス停等、利用者が利用ステーションに到着す
るために利用する交通手段の停車位置を含む交通路線地
図情報を格納している。
【0045】前記サーバー1は、1つまたは複数のテー
ブルにアクセスして、設定された抽出条件に従って必要
な情報を取り出すクエリー(質問式)と呼ばれるオブジ
ェクトを有する。すなわち、予約端末装置2からアクセ
スを受け予約の第1希望条件が入力されると、車両テー
ブル4に照会して第1希望条件に適合する車両を抽出す
る。適合する車両が抽出されたらサーバー1は予約端末
装置2に「予約可」であることを出力する。適合する車
両が抽出できなかったサーバー1は、クエリーによりテ
ーブルの所定のフィールドから取り出した値に所定の係
数をかける乗算または同様にフィールドから取り出した
情報間で論理演算を実行させて、第1希望条件に近い代
替案を1件または複数件抽出し、予約端末装置2に代替
案を出力する。適合する車両がなく、かつ代替案が1件
もないとき予約端末装置2には「代替案なし」が出力さ
れる。予約端末装置2における「予約可」または代替案
の出力に対して、利用者がOKとすれば予約は成立とな
り、NGとすれば予約は不成立となる。予約端末装置2
に「代替案なし」と出力されたとき予約は不成立とな
る。
【0046】次に、作用を説明する。
【0047】[利用予約の全体処理]図2はサーバー1
により実行される利用予約の全体処理作動の流れを示す
フローチャートで、以下、各ステップについて説明す
る。
【0048】ステップS010では、予約端末装置2か
らサーバー1にアクセスし、例えば「氏名」と「会員番
号」を入力する。サーバー1は、会員テーブル3を照会
し、入力された「氏名」と「会員番号」の組み合わせを
持つ会員情報の存在を確認する。存在が確認できないと
きサーバー1は、「氏名または会員番号が間違ってい
る」ことを出力する。存在が確認できたらサーバー1
は、予約端末装置2に「確認した」ことと「第一希望の
入力を待つ」ことを出力する。そして、予約端末装置2
から入力により予約申し込みがなされる。ここで、予約
申し込みの「第一希望条件」は、「利用開始時刻」「利
用終了時刻」「ステーション」「車種」である。
【0049】ステップS020では、予約端末装置2か
らアクセスされ「第一希望条件」の入力を受けたサーバ
ー1は、車両テーブル4に照会し、希望「利用開始時
刻」に希望「ステーション」に希望「車種」があるこ
と、その「車種」が「故障/修理中」でなく「待機中」
であること、希望「利用終了時刻」まで希望「ステーシ
ョン」の希望「車種」に他の予約が入っていないこと、
の全ての条件に適合する車両を抽出する。そして、適合
車種があればサーバー1は、ステップS030に進み、
予約端末装置2に「予約可」であることを出力し、ステ
ップS040に進み予約が成立する。なお、ステップS
030とステップS040の間には通常「これでよろし
いですね?」といった確認の表示が入る。
【0050】「第一希望条件」全てに適合する車両がな
いときサーバー1は、「第一希望条件」を一つだけ変更
して検索し直すというクエリーを持つ。検索は次の3種
類である。 ステップS050に進みクエリーにより、「第一希望
のステーション」を「別のステーション」に置き換え、
その他の「第一希望条件」はそのままで、適合する車両
を抽出する検索(請求項2)。 ステップS070に進みクエリーにより、「第一希望
の車種」を「別の車種」に置き換え、その他の「第一希
望条件」はそのままで、適合する車両を抽出する検索
(請求項3)。 ステップS090に進みクエリーより、「第一希望の
時刻」を「別の時刻」に置き換え、その他の「第一希望
条件」はそのままで、適合する車両を抽出する検索(請
求項4)。
【0051】前記ステップS050、ステップS07
0、ステップS090は平行して行われ、ステップS0
60、ステップS080、ステップS100においてそ
れぞれ代替案を保持する。
【0052】前記ステップS060、ステップS08
0、ステップS100において、それぞれ代替案を保持
されたら、ステップS110において、ステップS06
0、ステップS080、ステップS100を参照し、合
計で1件以上の代替案があると判断すればステップS1
20に進む。
【0053】ステップS110において、ステップS0
60、ステップS080、ステップS100を参照し、
合計で1件も代替案がないとき、サーバー1は、「第一
希望条件」を二つ変更して検索し直すというクエリーを
持つ。検索は次の3種類である。 ステップS150に進みクエリーにより、「第一希望
のステーション」をステップS060で保持されている
「別のステーション」に置き換え、「第一希望の車種」
を「別の車種」に置き換え、「時刻」は第一希望条件の
ままで、適合する車両を抽出する検索(請求項5)。 ステップS170に進みクエリーにより、「第一希望
の車種」をステップS080で保持されている「別の車
種」に置き換え、「第一希望の時刻」を「別の時刻」に
置き換え、「ステーション」は第一希望条件のままで、
適合する車両を抽出する検索(請求項6)。 ステップS190に進みクエリーより、「第一希望の
ステーション」をステップS060で保持されている
「別のステーション」に置き換え、「第一希望の時刻」
を「別の時刻」に置き換え、「車種」は第一希望条件の
ままで、適合する車両を抽出する検索(請求項7)。
【0054】前記ステップS150、ステップS17
0、ステップS190は平行して行われ、ステップS1
60、ステップS180、ステップS200において、
それぞれ代替案を保持する。
【0055】前記ステップS160、ステップS18
0、ステップS200において、それぞれ代替案を保持
されたら、ステップS210において、ステップS16
0、ステップS180、ステップS200を参照し、合
計で1件以上の代替案があると判断すればステップS1
20に進む。
【0056】ステップS210において、ステップS1
60、ステップS180、ステップS200を参照し、
合計で1件もないときサーバー1は、「第一希望条件」
の三つ全てを変更して検索し直すというクエリーを持
つ。検索は次の1種類である。 ステップS220に進みクエリーにより、「第一希望
のステーション」かつ「第一希望の車種」をステップS
160で保持されている「別のステーション」かつ「別
の車種」に置き換え、「第一希望の時刻」を「別の時
刻」に置き換え、適合する車両を抽出する検索(請求項
8)。
【0057】ステップS220での検索の結果、ステッ
プS230において代替案を保持する。
【0058】前記ステップS230において代替案を保
持されたら、ステップS240において、ステップS2
30を参照し、代替案があると判断すればステップS1
20に進む。
【0059】前記ステップS240において、ステップ
S230を参照し、1件も代替案がないときサーバー1
は、ステップS140に進み、予約不成立として検索を
終了する。
【0060】前記ステップS120では、予約端末装置
2に代替案を表示する。表示された代替案をステップS
130において利用者が選択すれば、ステップS040
に進み予約が成立する。なお、ステップS130とステ
ップS140の間には、通常「これでよろしいですね
?」といった確認の表示が入る。
【0061】前記ステップS130において、利用者が
いずれも受容しないときはステップS140に進み、予
約は不成立にとなる。
【0062】サーバー1は、第一希望条件に適合する車
種が抽出できないときは、以上説明してきたフローチャ
ートに従って代替条件に適合する車両を抽出し、抽出で
きた時点で予約端末装置2に「代替案」を出力する。適
合する車両がなく、かつ代替案が1件もないとき予約端
末装置2には「代替案なし」が出力される。
【0063】予約端末装置2における「予約可」または
「代替案」の出力に対して、利用者がOKとすれば予約
は成立となり、NGとすれば予約は不成立となる。予約
端末装置2に「代替案なし」と出力されたときは、言う
までもなく予約は不成立となる。
【0064】[「ステーション」の置き換え検索処理]
図3は図2のステップS050における、「第一希望の
ステーション」を「別のステーション」に置き換え、そ
の他の「第一希望条件」はそのままで、適合する車両の
抽出する検索する処理の流れを示すフローチャートで、
以下、各ステップについて説明する(請求項2の代替案
検索手段に相当)。
【0065】ステップS051において、サーバー1は
クエリーにより会員テーブル3に照会し、「第一希望の
ステーション」の緯度経度が会員の登録した自宅または
オフィスなどの住所の緯度経度から所定の距離以内であ
ると計算したときは「登録した自宅またはオフィスから
出発する」と判断し、ステップS052に進み、ステッ
プS052ではクエリーにより車両テーブル4に照会
し、「登録した自宅またはオフィス」の緯度経度から所
定の距離以内にある別のステーションのうち「登録した
自宅またはオフィス」の緯度経度から一番近いステーシ
ョンを代替条件とする。
【0066】ステップS051において、サーバー1は
クエリーにより会員テーブル3に照会し、「第一希望の
ステーション」の緯度経度が会員の登録した自宅または
オフィスなどの住所の緯度経度から所定の距離以上離れ
ているときは、ステップS054に進み、地図データベ
ース5に照会する。ステップS054において、サーバ
ー1が「第一希望のステーション」の緯度経度が鉄道駅
から所定の距離以内であると計算したときは、「その鉄
道駅から出発する」と判断し、ステップS055へ進
む。ステップS055ではクエリーにより車両テーブル
4と地図データベース5に照会し、「その鉄道駅」が属
する路線と同じ路線上に属し、かつ所定距離以内の別の
ステーションを持つ「別の鉄道駅」から所定の距離以内
にある「別のステーション」を代替条件とする。
【0067】ステップS051において、サーバー1は
クエリーにより会員テーブル3に照会し、「第一希望の
ステーション」の緯度経度が会員の登録した自宅または
オフィスなどの住所の緯度経度から所定の距離以上離れ
ていて、かつステップS054において地図データベー
ス5に照会し、サーバー1が「第一希望のステーショ
ン」の緯度経度が鉄道駅から所定の距離以上離れている
と計算したときは、「第一希望のステーションから出発
する」と判断し、ステップS056へ進む。ステップS
056ではサーバー1はクエリーにより車両テーブル4
に照会し、「第一希望のステーション」の緯度経度から
所定の距離以内にある別のステーションのうち「登録し
た自宅またはオフィス」の緯度経度から一番近いステー
ションを代替条件とする。
【0068】そして、ステップS052またはステップ
S055またはステップS056において、「第一希望
のステーション」とは異なるステーションが代替条件と
して設定されると、ステップS053に進んで、その他
の第一希望条件はそのままで、適合する車両を抽出す
る。そして、適合車両があればステップS060に進
み、「別のステーション」に置き換えた代替案として保
持する。適合車両がないとき、ステップS057に進み
ステップS110で1件以上の代替案があると判断され
れば検索を終了し、ステップS110で1件以上の代替
案がないと判断されればステップS150、ステップS
190に進む。
【0069】[「車種」の置き換え検索処理]図4は図
2のステップS070における、「第一希望の車種」を
「別の車種」に置き換え、その他の「第一希望条件」は
そのままで、適合する車両の抽出する検索する処理の流
れを示すフローチャートで、以下、各ステップについて
説明する(請求項3の代替案検索手段に相当)。
【0070】ステップS071において、サーバー1は
クエリーにより車両テーブル4に照会し、ステップS0
72に進んで第一希望条件車種の乗車定員/最大積載量
が、「第一希望のステーション」に所属する車両のうち
で最大でないと判断したときはステップS073に進
む。
【0071】ステップS073では、希望「利用開始時
刻」と希望「終了時刻」から「利用時間量」を計算す
る。「利用時間量」が所定の値(例えば、3時間)を超
えないときサーバー1は、ステップS074に進みクエ
リーにより車両テーブル4に照会し、乗車定員/最大積
載量が「第一希望の車種」より多い車種を、「第一希望
のステーション」に所属する車両から選ぶ。乗車定員/
最大積載量が「第一希望の車種」より多く車種が複数あ
るときは、クエリーにより会員テーブル3の利用車種履
歴を参照する。該利用者の利用車種が所定の割合以上に
偏っていて、かつ偏って多い車種が対象車種の中にある
ときは、偏って多い車種を選ぶ。利用車種が所定の割合
以上偏っていない、または偏って多い車種が対象車種の
中にないときは、対象車種の中で乗車定員/最大積載量
が少ない方を選ぶ。
【0072】ステップS073において、「利用時間
量」が所定の値(例えば、3時間)を超えるときサーバ
ー1は、ステップS076に進みクエリーにより車両テ
ーブル4に照会し、航続距離が「第一希望の車種」より
長い車種を、「第一希望のステーション」に所属する車
両から選ぶ。航続距離が「第一希望の車種」より長い車
種が複数あるときは、クエリーにより会員テーブル3の
利用車種履歴を参照する。該利用者の利用車種が所定の
割合以上偏っていて、かつ偏って多い車種が対象車種の
中にあるときは、偏って多い車種を選ぶ。利用車種が所
定の割合以上偏っていない、または偏って多い車種が対
象車種の中にないときは、対象車種の中で航続距離が短
い方を選ぶ。
【0073】ステップS074、または、ステップS0
76で選択された車種を代替条件として、ステップS0
75に進んでその他の「第一希望条件」はそのままで、
適合する車両を抽出する。適合車種があればステップS
080に進み「別の車種」に置き換えた代替案として保
持する。適合車両がないとき、ステップS077に進み
ステップS110で1件以上の代替案があると判断され
れば検索を終了し、ステップS110で1件以上の代替
案がないと判断されればステップS170に進む。
【0074】ステップS072において、サーバー1が
クエリーにより車両テーブル4に照会し、「第一希望の
車種」の乗車定員/最大積載量が、「第一希望のステー
ション」に所属する車両のうちで最大であるときは、車
種の代替条件が出せない。このときステップS110で
1件以上の代替案があると判断されれば検索を終了し、
ステップS110で1件以上の代替案がないと判断され
ればステップS170に進む。
【0075】[「時刻」の置き換え検索処理]図5は図
2のステップS090における、「第一希望の時刻」を
「別の時刻」に置き換え、その他の「第一希望条件」は
そのままで、適合する車両の抽出する検索する処理の流
れを示すフローチャートで、以下、各ステップについて
説明する(請求項4の代替案検索手段に相当)。
【0076】ステップS091において、サーバー1は
クエリーにより車両テーブル4に「第一希望のステーシ
ョン」で「第一希望の車種」に既に入っている予約を照
会し、次いで、ステップS092に進み、「第一希望の
ステーション」で「第一希望の車種」に既に入っている
予約について、予約時間や予約と営業開始時刻または営
業終了時刻の間で、「第一希望の利用時間量」(利用開
始時刻と利用終了時刻の間の時間)が空いている時間帯
であると判断すれば、ステップS093に進む。ここ
で、全ての予約は利用時間の前後に燃料補給や清掃のた
めの「余裕時間」を持っており、この「余裕時間」は
「空いている時間帯」の対象とならない。
【0077】ステップS093では、「空いている時間
帯」で確保できる利用時間のうち、利用時間の「中央時
刻」(利用時間の中で、利用開始時刻と、利用終了時刻
と、から時間距離にして等分の位置にある時刻)と、
「第一希望の中央時刻」と、の時間距離が最も少ない時
間帯を代替案として、ステップS094に進み「別の時
刻」に置き換えた代替案として保持する。
【0078】ステップS092において、既に入ってい
る予約について、予約時間や予約と営業開始時刻または
営業終了時刻の間で、「第一希望の利用時間量」が空い
ている時間帯がないと判断すれば、ステップS095に
進む。ステップS095では、既に入っている予約につ
いて、予約時間や予約と営業開始時刻または営業終了時
刻の間で、「第一希望の利用時間量」に所定の係数(<
1)を乗じた値以上「空いている時間帯」があると判断
すればステップS096に進む。ここで、全ての予約は
利用時間の前後に燃料補給や清掃のための「余裕時間」
を持っており、この「余裕時間」は「空いている時間
帯」の対象とならない。ステップS096では、「所定
の係数(<1)を乗じた値以上空いている時間帯」で確
保できる利用時間のうち、利用時間の「中央時刻」と、
「第一希望の中央時刻」と、の時間距離が最も少ない時
間帯を代替案とし、ステップS094に進み別の時刻に
置き換えた代替案として保持する。
【0079】ステップS095において、既に入ってい
る予約について、予約時間や予約と営業開始時刻または
営業終了時刻の間で、「第一希望の利用時間量」に所定
の係数(<1)を乗じた値以上空いている時間帯がない
と判断すれば検索を終了する。
【0080】[「ステーション」と「車種」の置き換え
検索処理]図4は図2のステップS150における、
「第一希望のステーション」をステップS060に保持
されている「別のステーション」に置き換え、「第一希
望の車種」を「別の車種」に置き換え、「時刻」は第一
希望条件のままで、適合する車両の抽出する検索する処
理の流れを示すフローチャートで、以下、各ステップに
ついて説明する(請求項5の代替案検索手段に相当)。
【0081】ステップS151において、サーバー1は
クエリーにより車両テーブル4に照会し、ステップS1
52に進んで「第一希望の車種」の乗車定員/最大積載
量が、ステップS060で保持されている「別のステー
ション」に所属する車両のうちで最大でないと判断した
ときはステップS153に進む。ステップS153では
希望「利用開始時刻」と希望「利用終了時刻」から「利
用時間量」を計算する。「利用時間量」が所定の値を超
えないときサーバー1は、ステップS154に進みクエ
リーにより車両テーブル4に照会し、乗車定員/最大積
載量が「第一希望の車種」より多い車種を、ステップS
060で保持されている「別のステーション」に所属す
る車両から選ぶ。乗車定員/最大積載量が「第一希望の
車種」より多い車種が複数あるときは、クエリーにより
会員テーブル3の利用車種履歴を参照する。該利用者の
利用車種が所定の割合以上偏っていて、かつ偏って多い
車種が対象車種の中にあるときは、偏って多い車種を選
ぶ。利用車種が所定の割合以上偏っていない、または偏
って多い車種が対象車種の中にないときは、対象車種の
中で乗車定員/最大積載量が少ない方を選ぶ。
【0082】ステップS154で選択された車種を代替
条件とし、ステップS155に進んで「時刻」は第一希
望条件のままで、適合する車両を抽出する。適合車両が
あればステップS160に進み「別のステーション」か
つ「別の車種」に置き換えた代替案として保持する。適
合車両がないとき、ステップS157に進みステップS
210で1件以上の代替案があると判断されれば検索を
終了し、ステップS210で1件以上の代替案がないと
判断されればステップS220に進む。
【0083】ステップS153において「利用時間量」
が所定の値を超えるときサーバー1は、ステップS15
6に進みクエリーにより車両テーブル4に照会し、航続
距離が「第一希望の車種」より長い車種をステップS0
60で保持されている「別のステーション」に所属する
車両から選ぶ。航続距離が「第一希望の車種」より長い
車種が複数あるときは、クエリーにより会員テーブル3
の利用車種履歴を参照する。該利用者の利用車種が所定
の割合以上偏っていて、かつ偏って多い車種が対象車種
の中にあるときは、偏って多い車種を選ぶ。利用車種が
所定の割合以上偏っていない、または偏って多い車種が
対象車種の中にないときは、対象車種の中で航続距離が
短い方を選ぶ。ステップS156で選択された車両を代
替条件として、ステップS155に進んで「時刻」は第
一希望条件のままで、適合する車両を抽出する。適合車
両があればステップS160に進み「別のステーショ
ン」かつ「別の車種」に置き換えた代替案を保持する。
適合車両がないとき、ステップS157に進みステップ
S210で1件以上の代替案があると判断されれば検索
を終了し、ステップS210で1件以上の代替案がない
と判断されればステップS220に進む。
【0084】ステップS152においてサーバー1がク
エリーにより車両テーブル4に照会し、「第一希望の車
種」の乗車定員/最大積載量が、ステップS060で保
持されている「別のステーション」に所属する車両のう
ちで最大であるときは、車種の代替条件が出せない。こ
のときステップS210で1件以上の代替案があると判
断されれば検索を終了し、ステップS210で1件以上
の代替案がないと判断されればステップS220に進
む。
【0085】[「車種」と「時刻」の置き換え検索処
理]図5は図2のステップS170における、「第一希
望の車種」をステップS080に保持されている「別の
車種」に置き換え、「第一希望の時刻」を「別の時刻」
に置き換え、「ステーション」は第一希望条件のまま
で、適合する車両の抽出する検索する処理の流れを示す
フローチャートで、以下、各ステップについて説明する
(請求項6の代替案検索手段に相当)。
【0086】ステップS171において、サーバー1は
クエリーにより車両テーブル4に「第一希望のステーシ
ョン」でステップS080で保持されている「別の車
種」に既に入っている予約を照会し、ステップS172
に進んで「第一希望のステーション」でステップS08
0で保持されている「別の車種」に既に入っている予約
について、予約時間や予約と営業開始時刻または営業終
了時刻の間で、「第一希望の利用時間量」が空いている
時間帯があると判断すればステップS173に進む。こ
こで、上記のように「余裕時間」は「空いている時間
帯」の対象とならない。ステップS173では「空いて
いる時間帯」で確保できる利用時間のうち、利用時間の
「中央時刻」と、「第一希望の中央時刻」と、の時間距
離が最も少ない時間帯を代替案とし、ステップS174
に進み別の車種かつ別の時刻に置き換えた代替案として
保持する。
【0087】ステップS172において既に入っている
予約について、予約時間や予約と営業開始時刻または営
業終了時刻の間で、「第一希望の利用時間量」が空いて
いる時間帯にないと判断すれば、ステップS175に進
む。ステップS175では、既に入っている予約につい
て、予約時間や予約と営業開始時刻または営業終了時刻
の間で、「第一希望の利用時間量」に所定の係数(<
1)を乗じた値以上空いている時間帯があると判断すれ
ばステップS176に進む。ここで、上記のように「余
裕時間」は「空いている時間帯」の対象とならない。ス
テップS176では、「所定の係数(<1)を乗じた値
以上空いている時間帯」で確保できる利用時間のうち、
利用時間の「中央時刻」と、「第一希望の中央時刻」
と、の時間距離が最も少ない時間帯を代替案として、ス
テップS174に進み「別の車種」かつ「別の時刻」に
置き換えた代替案を保持する。
【0088】ステップS175において、既に入ってい
る予約について、予約時間や予約と営業開始時刻または
営業終了時刻の間で、「第一希望の利用時間量」に所定
の係数(<1)を乗じた値以上空いている時間帯がない
と判断すれば検索を終了する。
【0089】[「車種」と「時刻」の置き換え検索処
理]図5は図2のステップS190における、「第一希
望のステーション」をステップS060に保持されてい
る「別のステーション」に置き換え、「第一希望の時
刻」を「別の時刻」に置き換え、「車種」は第一希望条
件のままで、適合する車両の抽出する検索する処理の流
れを示すフローチャートで、以下、各ステップについて
説明する(請求項7の代替案検索手段に相当)。
【0090】ステップS191において、サーバー1は
クエリーにより車両テーブル4にステップS060で保
持されている「別のステーション」で「第一希望の車
種」に既に入っている予約を照会し、ステップS192
に進んでステップS060で保持されている「別のステ
ーション」で「第一希望の車種」に既に入っている予約
について、予約時間や予約と営業開始時刻または営業終
了時刻の間で、「第一希望の利用時間量」が空いている
時間帯があると判断すれば、ステップS193に進む。
ここで、上記のように「余裕時間」は「空いている時間
帯」の対象とならない。ステップS193では「空いて
いる時間帯」で確保できる利用時間のうち、利用時間の
「中央時刻」と、「第一希望の中央時刻」と、の時間距
離が最も少ない時間帯を代替案とし、ステップS194
に進み「別のステーション」かつ「別の時刻」に置き換
えた代替案として保持する。
【0091】ステップS192において既に入っている
予約について、予約時間や予約と営業開始時刻または営
業終了時刻の間で、「第一希望の利用時間量」が空いて
いる時間帯がないと判断すれば、ステップS195に進
む。ステップS195では、既に入っている予約につい
て、予約時間や予約と営業開始時刻または営業終了時刻
の間で、「第一希望の利用時間量」に所定の係数(<
1)を乗じた値以上空いている時間帯があると判断すれ
ばステップS196に進む。ここで、上記のように「余
裕時間」は「空いている時間帯」の対象とならない。ス
テップS196では、「所定の係数(<1)を乗じた値
以上空いている時間帯」で確保できる利用時間のうち、
利用時間の「中央時刻」と、「第一希望の中央時刻」
と、の時間距離が最も少ない時間帯を代替案とし、ステ
ップS194に進み「別のステーション」かつ「別の時
刻」に置き換えた代替案として保持する。
【0092】ステップS195において、既に入ってい
る予約について予約時間や予約と営業開始時刻または営
業終了時刻の間で、「第一希望の利用時間量」に所定の
係数(<1)を乗じた値以上空いている時間帯がないと
判断すれば検索を終了する。
【0093】[「ステーション」と「車種」と「時刻」
の置き換え検索処理]図5は図2のステップS220に
おける、「第一希望のステーション」かつ「第一希望の
車種」をステップS160で保持されている「別のステ
ーション」かつ「別の車種」に置き換え、「第一希望の
時刻」を「別の時刻」に置き換え、適合する車両の抽出
する検索する処理の流れを示すフローチャートで、以
下、各ステップについて説明する(請求項8の代替案検
索手段に相当)。
【0094】ステップS221において、サーバー1は
クエリーにより車両テーブル4にステップS160で保
持されている「別のステーション」でステップS160
で保持されている「別の車種」に既に入っている予約を
照会し、ステップS222に進んでステップS160で
保持されている「別のステーション」でステップS16
0で保持されている「別の車種」に既に入っている予約
について、予約時間と予約と営業開始時刻または営業終
了時刻の間で、「第一希望の利用時間量」が空いている
時間帯があると判断すればステップS223に進む。こ
こで、上記のように「余裕時間」は「空いている時間
帯」の対象とならない。ステップS223では「空いて
いる時間帯」で確保できる利用時間のうち、利用時間の
「中央時刻」と、「第一希望の中央時刻」と、の時間距
離が最も少ない時間帯を代替案として、ステップS22
4に進み「別のステーション」かつ「別の車種」に置き
換えた代替案として保持する。
【0095】ステップS222において既に入っている
予約について、予約時間や予約と営業開始時刻または営
業終了時刻の間で、「第一希望の利用時間量」が空いて
いる時間帯がないと判断すれば、ステップS225に進
む。ステップS225では、既に入っている予約につい
て、予約時間や予約と営業開始時刻または営業終了時刻
の間で、「第一希望の利用時間量」に所定の係数(<
1)を乗じた値以上空いている時間帯があると判断すれ
ばステップS226に進む。ここで、上記のように「余
裕時間」は「空いている時間帯」の対象とならない。ス
テップS226では、「所定の係数(<1)を乗じた値
以上空いている時間帯」で確保できる利用時間のうち、
利用時間の「中央時刻」と、「第一希望の中央時刻」
と、の時間距離が最も少ない時間帯を代替案とし、ステ
ップS224に進み「別のステーション」かつ「別の車
種」かつ「別の時刻」に置き換えた代替案を保持する。
【0096】ステップS225において、既に入ってい
る予約について、予約時間や予約と営業開始時刻または
営業終了時刻の間で、「第一希望の利用時間量」に所定
の係数(<1)を乗じた値以上空いている時間帯がない
と判断すれば検索を終了する。
【0097】次に、効果を説明する。
【0098】(1) 予約端末装置2から入力された利用者
の第一希望条件を満足する車両が検索で見つからないと
き、第一希望条件に含まれる「ステーション」と「車
種」と「時刻」のうち少なくとも一つの条件を自動的に
変更し、車両テーブル3と会員テーブル4と地図データ
ベース5を検索して利用者の要望と属性に合致する利用
可能車両の代替案を予約端末装置2に提示する構成とし
たため、予約端末装置2から第一希望を入力する手間だ
けで、利用者の手間を最小にしながら、第一希望が通ら
ないときも利用者の要望と属性に合致する代替案の提示
により、車両共同利用の魅力度と稼働率の向上を達成す
ることができる。
【0099】すなわち、車両共同利用の予約利用におい
て、利用者または予約行為を代行する管理センターのオ
ペレーターは、代替案を想定することなく第一希望条件
を入力するだけの手間で、適合する車両がないときでも
利用者の属性と第一希望を勘案したつまり選択する確率
の高い代替案を即座に示してもらうことができる。
【0100】しかも、年に1回や数回のレンタカー予約
ではなく、日常用途を対象とした車両共同利用では、予
約に手間がかかるようでは魅力度が下がること、車両共
同利用の経済的成否のかぎは稼働率であるから第一希望
がとおりにくい状況が容易に想像されること、を考え合
わせれば、手間をかけずに有効な代替案を選択できるこ
のシステムは、車両共同利用の魅力度の向上と稼働率の
向上を実現することができる。
【0101】(2) サーバー1での代替案検索において、
第一希望が通らないとき、第一希望で指定しているステ
ーションの位置と、利用者が登録した住所と、駅や停車
位置を含む交通路線地図と、から利用者が出発しようと
している場所を推定し、当該利用者の登録した住所にな
るべく近い「別のステーション」を検索し、第一希望車
種の車両の代替案を抽出するようにしているため、第一
希望が通らないとき、ステーションを変更するという条
件で、利用者に手間をかけず、時間もかからずに、利用
者の要望と属性に近い代替案を抽出することができる。
【0102】(3) サーバー1での代替案検索において、
第一希望が通らないとき、第一希望で指定している車種
の乗車定員と最大積載量と、第一希望で指定しているス
テーションに所属する全ての車両の乗車定員と最大積載
量と、第一希望で指定している利用開始時刻と利用終了
時刻から計算できる利用時間量と、から利用者が利用し
ようとしている人数と、貨物の量と、走行予定距離を推
定し、その状況に合った「別の車種」の車両を検索して
代替案を抽出するようにしているため、第一希望が通ら
ないとき、車種を変更するという条件で、利用者に手間
をかけず、時間もかからずに、利用者の要望と属性に近
い代替案を抽出することができる。
【0103】(4) サーバー1での代替案検索において、
第一希望が通らないとき、第一希望で指定しているステ
ーションに所属していて、かつ第一希望で指定している
車種に、既に入っている予約と、第一希望で指定してい
る利用開始時刻と利用終了時刻から計算される利用時間
量と、必要なときは利用時間量を短縮する係数を用いた
計算と、から利用者の希望時刻にできるだけ近い「別の
利用時刻」を検索して代替案を抽出するようにしている
ため、第一希望が通らないとき、利用時刻を変更すると
いう条件で、利用者に手間をかけず、時間もかからず
に、利用者の要望と属性に近い代替案を抽出することが
できる。
【0104】(5) サーバー1での代替案検索において、
第一希望が通らないとき、または、「別のステーショ
ン」のみという代替案が抽出できないとき、または、
「別の車種」のみという代替案が抽出できないとき、ま
たは、「別の利用時刻」のみという代替案が抽出できな
いとき、「第一希望のステーション」に基づいて「別の
ステーション」を検索し、「第一希望の車種」に基づい
て「別の車種」を検索するという代替案を抽出するよう
にしたため、ステーションと車種とを変更するという条
件で利用者に手間をかけず、時間もかからずに、利用者
の要望と属性に近い代替案を抽出することができる。
【0105】(6) サーバー1での代替案検索において、
第一希望が通らないとき、または、「別のステーショ
ン」のみという代替案が抽出できないとき、または、
「別の車種」のみという代替案が抽出できないとき、ま
たは、「別の利用時刻」のみという代替案が抽出できな
いとき、「第一希望の車種」に基づいて「別の車種」を
検索し、「第一希望の利用時刻」に基づいて「別の利用
時刻」を検索するという代替案を抽出するようにしたた
め、車種と利用時刻とを変更するという条件で利用者に
手間をかけず、時間もかからずに、利用者の要望と属性
に近い代替案を抽出することができる。
【0106】(7) サーバー1での代替案検索において、
第一希望が通らないとき、または、「別のステーショ
ン」のみという代替案が抽出できないとき、または、
「別の車種」のみという代替案が抽出できないとき、ま
たは、「別の利用時刻」のみという代替案が抽出できな
いとき、「第一希望のステーション」に基づいて「別の
ステーション」を検索し、「第一希望の利用時刻」に基
づいて「別の利用時刻」を検索するという代替案を抽出
するようにしたため、ステーションと利用時刻とを変更
するという条件で利用者に手間をかけず、時間もかから
ずに、要望と属性に近い代替案を抽出することができ
る。
【0107】(8) サーバー1での代替案検索において、
第一希望が通らないとき、または、「別のステーショ
ン」のみという代替案が抽出できないとき、または、
「別の車種」のみという代替案が抽出できないとき、ま
たは、「別の利用時刻」のみという代替案が抽出できな
いとき、または、「別のステーション」と「別の車種」
と「別の利用時刻」のうち2つを変更しても代替案が抽
出できないとき、「第一希望のステーション」に基づい
て「別のステーション」を検索し、「第一希望の車種」
に基づいて「別の車種」を検索し、「第一希望の利用時
刻」に基づいて「別の利用時刻」を検索するという代替
案を抽出するようにしたため、ステーションと車種と利
用時刻とを変更するという条件で利用者に手間をかけ
ず、時間もかからず、利用者の要望と属性に近い代替案
を抽出することができる。
【0108】(他の実施例)以上、本発明の第1実施例
を説明してきたが、具体的な条件や検索方法については
この第1実施例に限られるものではない。
【0109】例えば、第1実施例では、第一希望条件で
ある「ステーション」と「車種」と「利用時刻」の少な
くとも一つの条件を別のものに置き換えて適合する車両
を抽出する検索を行う例を示したが、個々の利用者に特
有の条件や絶対希望条件等を考慮して代替案検索を行う
ようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の共同利用車両の利用予約システム
を示す全体システム図である。
【図2】第1実施例のサーバーにより実行される利用予
約の全体処理作動の流れを示すフローチャートである。
【図3】第1実施例のサーバーにより実行される近隣の
ステーションを検索するフローチャートである。
【図4】第1実施例のサーバーにより実行される他車種
を検索、または近隣ステーションを検索かつ他車種を検
索するフローチャートである。
【図5】第1実施例のサーバーにより実行される時間変
更、または他車種を検索かつ時間変更を変更、または近
隣ステーションを検索かつ時間変更、または近隣ステー
ションを検索かつ他車種を検索かつ時間変更するフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 サーバー(予約管理装置) 2 予約端末装置 3 会員テーブル 4 車両テーブル 5 地図データベース
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年2月26日(2001.2.2
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0061
【補正方法】変更
【補正内容】
【0061】前記ステップS130において、利用者が
いずれも受容しないときはステップS140に進み、予
約は不成立となる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0098
【補正方法】変更
【補正内容】
【0098】(1)予約端末装置2から入力された利用
者の第一希望条件を満足する車両が検索で見つからない
とき、第一希望条件に含まれる「ステーション」と「車
種」と「時刻」のうち少なくとも一つの条件を自動的に
変更し、車両テーブルと会員テーブルと地図データ
ベース5を検索して利用者の要望と属性に合致する利用
可能車両の代替案を予約端末装置2に提示する構成とし
たため、予約端末装置2から第一希望を入力する手間だ
けで、利用者の手間を最小にしながら、第一希望が通ら
ないときも利用者の要望と属性に合致する代替案の提示
により、車両共同利用の魅力度と稼働率の向上を達成す
ることができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笠井 純一 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 5B075 KK33 ND07 ND23 ND34 PQ02 PQ15 UU38

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のステーションにおいて、複数の車
    両を、複数の会員が利用する共同利用車両の利用予約シ
    ステムにおいて、 車両情報を格納している車両テーブルと、会員情報を格
    納している会員テーブルと、駅や停車位置を含む交通路
    線地図情報を格納している地図データベースを有する予
    約管理装置とを設け、 前記予約管理装置は、予約端末装置から利用者の第一希
    望条件を入力し、該第一希望条件に応じて前記車両テー
    ブルから貸出可能な車両を検索して該利用者の予約条件
    を満足する車両を検索する第一希望案検索手段と、この
    検索で該当車両が見つからないとき、第一希望条件に含
    まれる少なくとも一つの条件を自動的に変更し、前記車
    両テーブルと前記会員テーブルと前記地図データベース
    を検索して該利用者の要望と属性に合致する利用可能車
    両の代替案を前記予約端末装置に提示する代替案検索手
    段と、を有する装置であることを特徴とする共同利用車
    両の利用予約システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された共同利用車両の利
    用予約システムにおいて、 前記代替案検索手段は、第一希望が通らないとき、第一
    希望で指定しているステーションの位置と、利用者が登
    録した住所と、駅や停車位置を含む交通路線地図と、か
    ら利用者が出発しようとしている場所を推定し、当該利
    用者の登録した住所になるべく近い別のステーションを
    検索し、第一希望車種の車両の代替案を抽出する検索手
    段であることを特徴とする共同利用車両の利用予約シス
    テム。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載された共同利用車両の利
    用予約システムにおいて、 前記代替案検索手段は、第一希望が通らないとき、第一
    希望で指定している車種の乗車定員と最大積載量と、第
    一希望で指定しているステーションに所属する全ての車
    両の乗車定員と最大積載量と、第一希望で指定している
    利用開始時刻と利用終了時刻から計算できる利用時間量
    と、から利用者が利用しようとしている人数と、貨物の
    量と、走行予定距離を推定し、その状況に合った別の車
    種の車両を検索して代替案を抽出する検索手段であるこ
    とを特徴とする共同利用車両の利用予約システム。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載された共同利用車両の利
    用予約システムにおいて、 前記代替案検索手段は、第一希望が通らないとき、第一
    希望で指定しているステーションに所属していて、かつ
    第一希望で指定している車種に、既に入っている予約
    と、第一希望で指定している利用開始時刻と利用終了時
    刻から計算される利用時間量と、必要なときは利用時間
    量を短縮する係数を用いた計算と、 から利用者の希望時刻にできるだけ近い代替案を抽出す
    る検索手段であることを特徴とする共同利用車両の利用
    予約システム。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載された共同利用車両の利
    用予約システムにおいて、 前記代替案検索手段は、第一希望が通らないとき、また
    は、請求項2に記載の別のステーションによる代替案検
    索、または、請求項3に記載の別の車種による代替案検
    索、または、請求項4に記載の別の利用時刻による代替
    案検索において代替案が抽出できないとき、 第一希望で指定しているステーションの位置と、利用者
    が登録した住所と、駅や停車位置を含む交通路線地図
    と、から利用者が出発しようとしている場所を推定し、
    その状況にあった別のステーションを検索し、 かつ第一希望で指定している車種の乗車定員と最大積載
    量と、第一希望で指定しているステーションに属する全
    ての車両の乗車定員と最大積載量と、第一希望で指定し
    ている利用開始時刻と利用終了時刻から計算される利用
    時間量と、から利用者が利用しようとしている人数と、
    荷物の量と、走行予定距離を推定し、その状況にあった
    別の車種の車両を検索して代替案を抽出する検索手段で
    あることを特徴とする共同利用車両の利用予約システ
    ム。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載された共同利用車両の利
    用予約システムにおいて、 前記代替案検索手段は、第一希望が通らないとき、また
    は、請求項2に記載の別のステーションによる代替案検
    索、または、請求項3に記載の別の車種による代替案検
    索、または、請求項4に記載の別の利用時刻による代替
    案検索において代替案が抽出できないとき、 第一希望で指定している車種の乗車定員と最大積載量
    と、第一希望で指定しているステーションに所属する全
    ての車両の乗車定員と最大積載量と、第一希望で指定し
    ている利用開始時刻と利用終了時刻から計算される利用
    時間量と、から利用者が利用しようとしている人数と、
    荷物の量と、走行予定距離を推定し、その状況に合った
    別の車種を検索し、 かつ第一希望で指定しているステーションに所属してい
    て、かつ第一希望で指定している車種に、既に入ってい
    る予約と、第一希望で指定している利用開始時刻と利用
    終了時刻から計算される利用時間量と、必要なときは利
    用時間量を短縮する係数を用いた計算と、 から利用者の希望時刻にできるだけ近い代替案を抽出す
    る検索手段であることを特徴とする共同利用車両の利用
    予約システム。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載された共同利用車両の利
    用予約システムにおいて、 前記代替案検索手段は、第一希望が通らないとき、また
    は、請求項2に記載の別のステーションによる代替案検
    索、または、請求項3に記載の別の車種による代替案検
    索、または、請求項4に記載の別の利用時刻による代替
    案検索において代替案が抽出できないとき、 第一希望で指定しているステーションの位置と、利用者
    が登録した住所と、駅や停車位置を含む交通路線地図
    と、から利用者が出発しようとしている場所を推定し、
    その状況にあった別のステーションを検索し、 かつ検索されたステーションに所属していて、かつ第一
    希望で指定している車種に、既に入っている予約と、第
    一希望で指定している利用開始時刻と利用終了時刻から
    計算される利用時間量と、必要なときは利用時間量を短
    縮する係数を用いた計算と、 から利用者の希望時刻にできるだけ近い同車種の車両の
    代替案を抽出する検索手段であることを特徴とする共同
    利用車両の利用予約システム。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載された共同利用車両の利
    用予約システムにおいて、 前記代替案検索手段は、第一希望が通らないとき、また
    は、請求項2に記載の別のステーションによる代替案検
    索、または、請求項3に記載の別の車種による代替案検
    索、または、請求項4に記載の別の利用時刻による代替
    案検索、請求項5に記載の別のステーションと別の車種
    による代替案検索、または、請求項6に記載の別の車種
    と別の利用時刻による代替案検索、または、請求項7に
    記載の別のステーションと別の利用時刻による代替案検
    索において代替案が抽出できないとき、 第一希望で指定しているステーションの位置と、利用者
    が登録した住所と、駅や停車位置を含む交通路線地図
    と、から利用者が出発しようとしている場所を推定し、
    その状況にあった別のステーションを検索し、 かつ第一希望で指定している車両の乗車定員と最大積載
    量と、第一希望で指定しているステーションに所属する
    全ての車両の乗車定員と最大積載量と、第一希望で指定
    している利用開始時刻と利用終了時刻から計算される利
    用時間量と、から利用者が利用しようとしている人数
    と、荷物の量と、走行予定距離を推定し、その状況にあ
    った別の車種を検索し、 かつ第一希望で指定しているステーションに所属してい
    て、かつ第一希望で指定している車種に、既に入ってい
    る予約と、第一希望で指定している利用開始時刻と利用
    終了時刻から計算される利用時間量と、必要なときは利
    用時間量を短縮する係数を用いた計算と、 から利用者の希望時刻にできるだけ近い代替案を抽出す
    る検索手段であることを特徴とする共同利用車両の利用
    予約システム。
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