JP6087111B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

半導体装置及び半導体装置の作製方法に関する。
なお、本明細書中において半導体装置とは、半導体特性を利用することで機能しうる装置全般を指し、電気光学装置、半導体回路および電子機器は全て半導体装置である。
絶縁表面を有する基板上に形成された半導体薄膜を用いてトランジスタ(薄膜トランジスタ(TFT)ともいう)を構成する技術が注目されている。該トランジスタは集積回路(IC)や画像表示装置(表示装置)のような電子デバイスに広く応用されている。トランジスタに適用可能な半導体薄膜としてシリコン系半導体材料が広く知られているが、その他の材料として酸化物半導体が注目されている。
例えば、インジウム(In)、ガリウム(Ga)、及び亜鉛(Zn)を含むアモルファス酸化物(IGZO系アモルファス酸化物)からなる半導体層を用いたトランジスタが開示されている(特許文献1参照)。
特開2011−181801号公報
ところで、酸化物半導体を用いたトランジスタを有する半導体装置において、高信頼性の達成は、製品化にむけて重要事項である。
しかし、半導体装置は複雑な構造の複数の薄膜で構成されており、多種の材料、方法及び工程で作製される。よって、用いられる作製工程によっては、得られる半導体装置の形状不良や電気特性の低下が生じる恐れがある。
このような問題に鑑み、酸化物半導体を用いたトランジスタを有する信頼性の高い半導体装置を提供することを課題の一とする。
また、信頼性の高い半導体装置を歩留まりよく作製し、生産性の良い半導体装置を提供することを課題の一とする。
本発明の一態様は、チャネルが形成される酸化物半導体層の上に、InまたはZnの少なくとも一方を含む酸化物絶縁材料、または、該酸化物半導体層よりも絶縁性の高い酸化物半導体材料を用いた保護層を形成することを特徴とする半導体装置である。
また、InまたはZnの少なくとも一方を含む酸化物絶縁材料、または、該酸化物半導体層よりも絶縁性の高い酸化物半導体材料は、チャネルが形成される酸化物半導体層の下に形成してもよいし、該酸化物半導体層の上および下に形成してもよい。
本発明の一態様は、チャネルが形成される酸化物半導体層上に、In、元素M(元素Mは、3A族元素、4A族元素、または4B族元素)、およびZnを含む酸化物材料、または、In、元素M(元素Mは、3B族元素)、元素M(元素Mは、3A族元素、4A族元素、または4B族元素)、およびZnを含む酸化物材料を用いた保護層を形成することを特徴とする半導体装置である。
本発明の一態様は、ゲート電極と、ゲート絶縁層と、酸化物半導体層と、保護層と、を有し、酸化物半導体層は、ゲート絶縁層を介してゲート電極と重畳し、保護層は、酸化物半導体層を介してゲート絶縁層と重畳し、また、保護層は、In、元素M、およびZnを含む酸化物材料で形成されていることを特徴とする半導体装置である。
In、元素M、およびZnを含む酸化物材料としては、化学式InMZnO(X>0)で表記される材料を用いることができる。
元素Mとしては、例えば、4A族元素であるチタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)、4B族元素であるゲルマニウム(Ge)、3A族元素であるセリウム(Ce)、イットリウム(Y)などを用いることができる。
また、元素Mの含有量は、Inの含有量の0.3倍以上1.3倍未満である。また、元素Mの含有量は、Znの含有量の0.3倍以上1.3倍未満である。元素Mに対して相対的にInまたはZnの数を減らすと、絶縁性を高めることができる。
本発明の一態様は、ゲート電極と、ゲート絶縁層と、酸化物半導体層と、保護層と、を有し、酸化物半導体層は、ゲート絶縁層を介してゲート電極と重畳し、保護層は、酸化物半導体層を介してゲート絶縁層と重畳し、また、保護層は、In、元素M、元素M、およびZnを含む酸化物材料で形成されていることを特徴とする半導体装置である。
In、元素M、元素M、およびZnを含む酸化物材料としては、化学式InM1X2(1−X)ZnO(0<X<1+α、ただしαは0.3未満)で表記される材料を用いることができる。なお、元素Mにおいて(1−X)の値がマイナスとなることはない。
元素Mとしては、例えば、3B族元素であるガリウム(Ga)を用いることができる。また、元素Mとしては、例えば、4A族元素であるチタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)、4B族元素であるゲルマニウム(Ge)、3A族元素であるセリウム(Ce)、イットリウム(Y)などを用いることができる。
また、元素Mに対して、元素Mを1原子%以上50原子%未満、好ましくは3原子%以上40原子%以下とすることで、絶縁性を高めることができる。
InまたはZnの少なくとも一方を含む酸化物絶縁材料で形成された保護層を酸化物半導体層に接して形成することにより、保護層と酸化物半導体層の界面の状態を良好に保つことができ、トランジスタの特性を良好なものとすることができる。従って、安定した電気特性を有する信頼性の高い半導体装置を提供することができる。
酸化物半導体層の上層または下層に、酸化物半導体層よりも絶縁性の高い酸化物半導体を形成することで、絶縁層のチャージアップによるしきい値電圧の変動を抑え、静電気などによるトランジスタの特性劣化や破損を防ぐことができる。従って、半導体装置を歩留まりよく作製することができ、半導体装置の生産性を向上させることができる。
半導体装置の構成を説明する図。 半導体装置の作製方法を説明する図。 半導体装置の構成を説明する図。 半導体装置の作製方法を説明する図。 半導体装置の作製方法を説明する図。 多階調マスクを説明する図。 半導体装置の構成を説明する図。 半導体装置の構成を説明する図。 半導体装置の構成を説明する図。 半導体装置の構成を説明する図。 半導体装置の構成を説明する図。 半導体装置の構成と等価回路を説明する図。 電子機器を示す図。 電子機器を示す図と充放電制御回路のブロック図。
以下では、本明細書に開示する発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。ただし、本明細書に開示する発明は以下の説明に限定されず、その形態および詳細を様々に変更し得ることは、当業者であれば容易に理解される。また、本明細書に開示する発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、第1、第2として付される序数詞は便宜上用いるものであり、工程順又は積層順を示すものではない。また、本明細書において発明を特定するための事項として固有の名称を示すものではない。
トランジスタは半導体素子の一種であり、電流や電圧の増幅や、導通または非導通を制御するスイッチング動作などを実現することができる。本明細書におけるトランジスタは、IGFET(Insulated Gate Field Effect Transistor)や薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)を含む。
また、トランジスタの「ソース」や「ドレイン」の機能は、回路動作において電流の方向が変化する場合などには入れ替わることがある。このため、本明細書においては、「ソース」や「ドレイン」の用語は、入れ替えて用いることができるものとする。
また、本明細書等において「上」や「下」の用語は、構成要素の位置関係が「直上」または「直下」であることを限定するものではない。
(実施の形態1)
本実施の形態では、半導体装置及び半導体装置の作製方法の一形態として、チャネルが形成される半導体層に酸化物半導体を用いたトランジスタを例として、図1及び図2を用いて説明する。図1(A)は、チャネルが形成される半導体層に酸化物半導体を用いたトランジスタ110の平面構成を示す上面図であり、図1(B)は、図1(A)中でA1−A2の鎖線で示した部位の断面構成を示す断面図である。また、図1(C)は、図1(B)における部位199の拡大図である。なお、図面をわかりやすくするため、図1(A)では基板101、絶縁層102、ゲート絶縁層104、絶縁層108の記載を省略している。
図1に示すトランジスタ110は、チャネル保護型(チャネルストップ型ともいう)と呼ばれるボトムゲート構造のトランジスタの一つである、また、逆スタガ型と呼ばれるトランジスタの一つでもある。
図1において、基板101上に絶縁層102が形成され、絶縁層102上にゲート電極103が形成されている。また、ゲート電極103上にゲート絶縁層104が形成され、ゲート絶縁層104上に酸化物半導体層105が形成されている。また、酸化物半導体層105上に保護層106が形成され、保護層106及び酸化物半導体層105の一部と接して、ソース電極107a及びドレイン電極107bが形成されている。さらに、保護層106上に絶縁層108を形成してもよい。なお、保護層106は、後述するチャネル幅方向において、酸化物半導体層105の端部を越えて伸長している。
酸化物半導体層105に用いる酸化物半導体としては、少なくともインジウム(In)を含む。特にInと亜鉛(Zn)を含むことが好ましい。また、該酸化物を用いたトランジスタの電気特性のばらつきを減らすためのスタビライザーとして、それらに加えてガリウム(Ga)を有することが好ましい。また、スタビライザーとしてスズ(Sn)を有することが好ましい。また、スタビライザーとしてハフニウム(Hf)を有することが好ましい。また、スタビライザーとしてアルミニウム(Al)を有することが好ましい。また、スタビライザーとしてジルコニウム(Zr)を有することが好ましい。
また、他のスタビライザーとして、ランタノイドである、ランタン(La)、セリウム(Ce)、プラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)、サマリウム(Sm)、ユウロピウム(Eu)、ガドリニウム(Gd)、テルビウム(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、ホルミウム(Ho)、エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム(Yb)、ルテチウム(Lu)のいずれか一種あるいは複数種を有してもよい。
例えば、酸化物半導体として、酸化インジウム、酸化スズ、酸化亜鉛、二元系金属の酸化物であるIn−Zn系酸化物、In−Mg系酸化物、In−Ga系酸化物、三元系金属の酸化物であるIn−Ga−Zn系酸化物(IGZOとも表記する)、In−Al−Zn系酸化物、In−Sn−Zn系酸化物、In−Hf−Zn系酸化物、In−La−Zn系酸化物、In−Ce−Zn系酸化物、In−Pr−Zn系酸化物、In−Nd−Zn系酸化物、In−Sm−Zn系酸化物、In−Eu−Zn系酸化物、In−Gd−Zn系酸化物、In−Tb−Zn系酸化物、In−Dy−Zn系酸化物、In−Ho−Zn系酸化物、In−Er−Zn系酸化物、In−Tm−Zn系酸化物、In−Yb−Zn系酸化物、In−Lu−Zn系酸化物、四元系金属の酸化物であるIn−Sn−Ga−Zn系酸化物、In−Hf−Ga−Zn系酸化物、In−Al−Ga−Zn系酸化物、In−Sn−Al−Zn系酸化物、In−Sn−Hf−Zn系酸化物、In−Hf−Al−Zn系酸化物を用いることができる。
なお、ここで、例えば、In−Ga−Zn系酸化物とは、InとGaとZnを主成分として有する酸化物という意味であり、InとGaとZnの比率は問わない。また、InとGaとZn以外の金属元素が入っていてもよい。
また、酸化物半導体として、元素Qを含む化学式InQO(ZnO)(m>0)で表記される材料を用いてもよい。なお、元素Qは、Zn、Ga、Al、Fe、Mn及びCoから選ばれた一の金属元素または複数の金属元素を示す。また、酸化物半導体として、InSnO(ZnO)(n>0)で表記される材料を用いてもよい。
例えば、In:Ga:Zn=1:1:1(=1/3:1/3:1/3)、In:Ga:Zn=2:2:1(=2/5:2/5:1/5)、あるいはIn:Ga:Zn=3:1:2(=1/2:1/6:1/3)の原子数比のIn−Ga−Zn系酸化物やその組成の近傍の酸化物を用いることができる。あるいは、In:Sn:Zn=1:1:1(=1/3:1/3:1/3)、In:Sn:Zn=2:1:3(=1/3:1/6:1/2)あるいはIn:Sn:Zn=2:1:5(=1/4:1/8:5/8)の原子数比のIn−Sn−Zn系酸化物やその組成の近傍の酸化物を用いるとよい。
しかし、インジウムを含む酸化物半導体は、これらに限られず、必要とする半導体特性(移動度、しきい値、ばらつき等)に応じて適切な組成のものを用いればよい。また、必要とする半導体特性を得るために、キャリア濃度や不純物濃度、欠陥密度、金属元素と酸素の原子数比、原子間距離、密度等を適切なものとすることが好ましい。
例えば、In−Sn−Zn系酸化物では比較的容易に高い移動度が得られる。しかしながら、In−Ga−Zn系酸化物でも、バルク内欠陥密度を低くすることにより移動度を上げることができる。
なお、例えば、In、Ga、Znの原子数比がIn:Ga:Zn=a:b:c(a+b+c=1)である酸化物の組成が、原子数比がIn:Ga:Zn=A:B:C(A+B+C=1)の酸化物の組成の近傍であるとは、a、b、cが、(a−A)+(b−B)+(c−C)≦rを満たすことをいう。rとしては、例えば、0.05とすればよい。他の酸化物でも同様である。
酸化物半導体層105に用いる酸化物半導体は、単結晶、多結晶(ポリクリスタルともいう。)または非晶質などの状態をとる。
好ましくは、酸化物半導体層105に用いる酸化物半導体は、CAAC−OS(C Axis Aligned Crystalline Oxide Semiconductor)とする。
CAAC−OSは、完全な単結晶ではなく、完全な非晶質でもない。CAAC−OSは、非晶質相に結晶部を有する結晶−非晶質混相構造の酸化物半導体膜である。なお、当該結晶部は、一辺が100nm未満の立方体内に収まる大きさであることが多い。また、透過型電子顕微鏡(TEM:Transmission Electron Microscope)による観察像では、CAAC−OSに含まれる非晶質部と結晶部との境界は明確ではない。また、TEMによってCAAC−OSには粒界(グレインバウンダリーともいう。)は確認できない。そのため、CAAC−OSは、粒界に起因する電子移動度の低下が抑制される。
CAAC−OSに含まれる結晶部は、c軸がCAAC−OSの被形成面または表面に垂直な方向に揃い、かつab面に垂直な方向から見て三角形状または六角形状の原子配列を有し、c軸に垂直な方向から見て金属原子が層状または金属原子と酸素原子とが層状に配列している。なお、異なる結晶部間で、それぞれa軸およびb軸の向きが異なっていてもよい。本明細書において、単に垂直と記載する場合、85°以上95°以下の範囲も含まれることとする。
なお、CAAC−OSにおいて、結晶部の分布が一様でなくてもよい。例えば、CAAC−OSの形成過程において、酸化物半導体膜の表面側から結晶成長させる場合、被形成面の近傍に対し表面の近傍では結晶部の占める割合が高くなることがある。また、CAAC−OSへ不純物を添加することにより、当該不純物添加領域において結晶部が非晶質化することもある。
CAAC−OSに含まれる結晶部のc軸は、CAAC−OSの被形成面または表面に垂直な方向に揃うため、CAAC−OSの形状(被形成面の断面形状または表面の断面形状)によっては互いに異なる方向を向くことがある。なお、結晶部のc軸の方向は、CAAC−OSが形成されたときの被形成面または表面に垂直な方向となる。結晶部は、成膜することにより、または成膜後に加熱処理などの結晶化処理を行うことにより形成される。
また、CAAC−OSの被形成面は非晶質であることが好ましい。CAAC−OSの被形成面が結晶質であると、結晶性が乱れやすくCAAC−OSが形成されにくい。本実施の形態に示すトランジスタ110は、ゲート絶縁層104上に酸化物半導体層105を形成する。よって、酸化物半導体層105にCAAC−OSを用いる場合、ゲート絶縁層104は非晶質であることが好ましい。
なお、CAAC−OSの被形成面がCAAC−OSと同様の結晶質を有する場合はこの限りではない。CAAC−OSと同様の結晶質を有する表面上に酸化物半導体層を形成すると、該化物半導体層はCAAC−OSになりやすい。
CAAC−OSを用いたトランジスタは、可視光や紫外光の照射による電気特性の変動が小さい。よって、当該トランジスタは、信頼性が高い。
なお、酸化物半導体膜を構成する酸素の一部は窒素で置換されてもよい。
また、CAAC−OSのように結晶部を有する酸化物半導体では、よりバルク内欠陥を低減することができ、表面の平坦性を高めればアモルファス状態の酸化物半導体以上の移動度を得ることができる。表面の平坦性を高めるためには、平坦な表面上に酸化物半導体を形成することが好ましく、具体的には、平均面粗さ(Ra)が1nm以下、好ましくは0.3nm以下、より好ましくは0.1nm以下の表面上に形成するとよい。Raは原子間力顕微鏡(AFM:Atomic Force Microscope)にて評価可能である。
ただし、本実施の形態で説明するトランジスタ110は、ボトムゲート型であるため、酸化物半導体膜の下方には、ゲート電極103とゲート絶縁層104が存在している。従って、上記平坦な表面を得るために基板上にゲート電極103及びゲート絶縁層104を形成した後、少なくともゲート電極103と重畳するゲート絶縁層104の表面に対してCMP処理などの平坦化処理を行ってもよい。
酸化物半導体層105の膜厚は、1nm以上30nm以下(好ましくは5nm以上10nm以下)とし、スパッタリング法、MBE(Molecular Beam Epitaxy)法、CVD法、パルスレーザ堆積法、ALD(Atomic Layer Deposition)法等を適宜用いることができる。また、酸化物半導体層105は、スパッタリングターゲット表面に対し、概略垂直に複数の基板表面がセットされた状態で成膜を行うスパッタ装置を用いて成膜してもよい。
保護層106は、ゲート電極103及び酸化物半導体層105と重畳する位置に形成され、チャネル保護層として機能する。トランジスタ110のチャネル領域は、酸化物半導体層105中の、ゲート電極103と保護層106が重畳する位置に形成される。このため、トランジスタ110のチャネル長Lは、キャリアが流れる方向と平行な方向の、保護層106の長さで定義される。また、トランジスタ110のチャネル幅Wは、キャリアが流れる方向と直交する方向の、酸化物半導体層105と保護層106とソース電極107aが接する部位の長さと、酸化物半導体層105と保護層106とドレイン電極107bが接する部位の長さのうち、短い方の長さ、もしくは、両長さの平均値で定義される。
チャネル領域中の凹凸を軽減するため、少なくともチャネル長方向の断面構成において、ゲート電極103の端部が保護層106の端部より外側に位置するように構成することが好ましい。
保護層106の断面形状、具体的には端部の断面形状(テーパー角や膜厚など)を工夫することにより、ソース電極107a又はドレイン電極107bと重畳する保護層106の端部近傍に生じる恐れのある電界集中を緩和し、トランジスタ110の電気特性の劣化を抑えることができる。
具体的には、保護層106の断面形状が台形または三角形状となるように、保護層106の端部をテーパー形状とする。ここで、保護層106端部のテーパー角θを、60°以下、好ましくは45°以下、さらに好ましくは30°以下とする。このような角度範囲とすることで、高いゲート電圧がゲート電極103に印加される場合、ソース電極107a又はドレイン電極107bの端部近傍に生じる恐れのある電界集中を緩和することができる。なお、テーパー角θとは、テーパー形状を有する層を、その断面(基板の表面と直交する面)に垂直な方向から観察した際に、当該層の側面と底面がなす傾斜角を示す(図1(C)参照)。また、テーパー角が90°未満である場合を順テーパーといい、テーパー角が90°以上である場合を逆テーパーという。各層の端部を順テーパー形状とすることで、その上に形成する層が途切れてしまう現象(段切れ)を防ぎ、被覆性を向上させることができる。
また、保護層106の膜厚は、0.3μm以下、好ましくは5nm以上0.1μm以下とする。このような膜厚範囲とすることで、電界強度のピークを小さくできる、或いは電界集中が分散されて電界の集中する箇所が複数となり、結果的にソース電極107a又はドレイン電極107bの端部近傍に生じる恐れのある電界集中を緩和することができる。
続いて、トランジスタ110の作製方法の一例を、図2を用いて説明する。
まず、基板101上に絶縁層102を形成する。基板101に使用することができる基板に大きな制限はないが、少なくとも、後の熱処理に耐えうる程度の耐熱性を有していることが必要となる。例えば、ガラス基板、セラミック基板、シリコンや炭化シリコンなどの単結晶半導体基板、多結晶半導体基板、シリコンゲルマニウムなどの化合物半導体基板、SOI基板の他、本作製工程の処理温度に耐えうる程度の耐熱性を有するプラスチック基板等を用いることができる。また、これらの基板上に半導体素子が設けられたものを、基板101として用いてもよい。
ガラス基板としては、例えば、バリウムホウケイ酸ガラス、アルミノホウケイ酸ガラス若しくはアルミノケイ酸ガラス等の無アルカリガラス基板を用いるとよい。他に、石英基板、サファイア基板などを用いることができる。また、基板101として、可撓性基板(フレキシブル基板)を用いてもよい。可撓性基板を用いる場合、可撓性基板上に、トランジスタ110を直接作製してもよいし、他の作製基板上にトランジスタ110を作製し、その後可撓性基板に剥離、転置してもよい。なお、作製基板から可撓性基板に剥離、転置するために、作製基板とトランジスタとの間に、剥離層を設けるとよい。本実施の形態では、基板101として、アルミノホウケイ酸ガラスを用いる。
絶縁層102は下地層として機能し、基板101からの不純物元素の拡散を防止または低減することができる。絶縁層102は、窒化アルミニウム、酸化アルミニウム、窒化酸化アルミニウム、酸化窒化アルミニウム、窒化シリコン、酸化シリコン、窒化酸化シリコンまたは酸化窒化シリコンから選ばれた材料を、単層でまたは積層して形成する。なお、本明細書中において、窒化酸化とは、その組成として、酸素よりも窒素の含有量が多いものであって、酸化窒化とは、その組成として、窒素よりも酸素の含有量が多いものを示す。なお、各元素の含有量は、例えば、ラザフォード後方散乱法(RBS:Rutherford Backscattering Spectrometry)等を用いて測定することができる。絶縁層102は、スパッタリング法、CVD法、塗布法、印刷法等を用いて形成することができる。
また、下地層に、塩素、フッ素などのハロゲン元素を含ませることで、基板101からの不純物元素の拡散を防止または低減する機能をさらに高めることができる。下地層に含ませるハロゲン元素の濃度は、二次イオン質量分析法(SIMS:Secondary Ion Mass Spectrometry)を用いた分析により得られる濃度ピークにおいて、1×1015/cm以上1×1020/cm以下とすればよい。
本実施の形態では、基板101上に絶縁層102としてプラズマCVD法を用いて膜厚200nmの酸化窒化シリコンを形成する。また、絶縁層102形成時の温度は、基板101が耐えうる温度以下で、より高いほうが好ましい。例えば、基板101を350℃以上450℃以下の温度に加熱しながら絶縁層102を形成する。なお、絶縁層102形成時の温度は一定であることが好ましい。例えば、絶縁層102の形成を、基板を350℃に加熱して行う。
また、絶縁層102の形成後、減圧下、窒素雰囲気下、希ガス雰囲気下、または超乾燥エア窒素雰囲気下において、加熱処理を行ってもよい。加熱処理により絶縁層102に含まれる水素、水分、水素化物、または水酸化物などの濃度を低減することができる。加熱処理温度は、基板101が耐えうる温度以下で、より高い温度で行うことが好ましい。具体的には、絶縁層102の成膜温度以上、基板101の歪点以下で行うことが好ましい。
なお、絶縁層102中の水素濃度は、5×1018atoms/cm未満、好ましくは1×1018atoms/cm以下、より好ましくは5×1017atoms/cm以下、更に好ましくは1×1016atoms/cm以下とすることが望ましい。
また、絶縁層102の形成後、絶縁層102に酸素(少なくとも、酸素ラジカル、酸素原子、酸素イオン、のいずれかを含む)を導入して絶縁層102を酸素過剰な状態としてもよい。酸素の導入は、イオン注入法、イオンドーピング法、プラズマイマージョンイオンインプランテーション法、酸素雰囲気下で行うプラズマ処理などを用いることができる。
また、酸素の導入により、絶縁層102を構成する元素と水素の間の結合、或いは該元素と水酸基の間の結合を切断するとともに、これらの水素または水酸基が酸素と反応することで水を生成するため、酸素の導入後に加熱処理を行うと、不純物である水素または水酸基が、水として脱離しやすくなる。このため、絶縁層102へ酸素を導入した後に加熱処理を行ってもよい。その後、さらに絶縁層102に酸素を導入し、絶縁層102を酸素過剰な状態としてもよい。
次に、スパッタリング法、真空蒸着法、またはメッキ法を用いて後にゲート電極103となる導電層を形成する。ゲート電極103となる導電層は、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、銅(Cu)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、ネオジム(Nd)、スカンジウム(Sc)から選ばれた金属元素、上述した金属元素を成分とする合金、上述した金属元素を組み合わせた合金、上述した金属元素の窒化物などを用いて形成することができる。また、マンガン(Mn)、マグネシウム(Mg)、ジルコニウム(Zr)、ベリリウム(Be)のいずれか一または複数から選択された金属元素を含む材料用いてもよい。また、リン等の不純物元素を含有させた多結晶シリコンに代表される半導体、ニッケルシリサイドなどのシリサイドを用いてもよい。
また、ゲート電極103となる導電層は、単層構造でも、二層以上の積層構造としてもよい。例えば、シリコンを含むアルミニウムを用いた単層構造、アルミニウム上にチタンを積層する二層構造、窒化チタン上にチタンを積層する二層構造、窒化チタン上にタングステンを積層する二層構造、窒化タンタル上にタングステンを積層する二層構造、Cu−Mg−Al合金上にCuを積層する二層構造、窒化チタン上に銅を積層し、さらにその上にタングステンを形成する三層構造などがある。
また、ゲート電極103となる導電層は、インジウム錫酸化物、酸化タングステンを含むインジウム酸化物、酸化タングステンを含むインジウム亜鉛酸化物、酸化チタンを含むインジウム酸化物、酸化チタンを含むインジウム錫酸化物、インジウム亜鉛酸化物、酸化ケイ素を添加したインジウム錫酸化物などの透光性を有する導電性材料を適用することもできる。また、上記透光性を有する導電性材料と、上記金属元素を含む材料の積層構造とすることもできる。
また、ゲート電極103となる導電層として、窒素を含む金属酸化物、具体的には、窒素を含むIn−Ga−Zn系酸化物や、窒素を含むIn−Sn系酸化物や、窒素を含むIn−Ga系酸化物や、窒素を含むIn−Zn系酸化物や、窒素を含むSn系酸化物や、窒素を含むIn系酸化物や、金属窒化膜(InN、SnNなど)を用いることができる。
これらの材料は5eV(電子ボルト)以上の仕事関数を有し、ゲート電極として用いた場合、トランジスタの電気特性のしきい値電圧をプラスにすることができ、所謂ノーマリーオフのn型トランジスタを実現できる。
本実施の形態では、ゲート電極103となる導電層として、スパッタリング法により厚さ100nmのタングステンを形成する。
次に、ゲート電極103となる導電層の一部を選択的にエッチングして、ゲート電極103(これと同じ層で形成される配線を含む)を形成する(図2(A)参照)。導電層の一部を選択的にエッチングする場合は、導電層上にレジストマスクを形成し、ドライエッチング法またはウェットエッチング法により、導電層の不要部分を除去すればよい。また、導電層のエッチングを、ドライエッチング法とウェットエッチング法の両方を組み合わせて行ってもよい。導電層上に形成するレジストマスクはフォトリソグラフィ法、印刷法、インクジェット法等を適宜用いることができる。レジストマスクをインクジェット法で形成するとフォトマスクを使用しないため、製造コストを低減できる。
導電層のエッチングをドライエッチング法で行う場合は、エッチングガスとしてハロゲン元素を含むガスを用いることができる。ハロゲン元素を含むガスの一例としては、塩素(Cl)、三塩化硼素(BCl)、四塩化珪素(SiCl)もしくは四塩化炭素(CCl)などを代表とする塩素系ガス、四フッ化炭素(CF)、六フッ化硫黄(SF)、三フッ化窒素(NF)もしくはトリフルオロメタン(CHF)などを代表とするフッ素系ガス、臭化水素(HBr)または酸素を適宜用いることができる。また用いるエッチング用ガスに不活性気体を添加してもよい。また、ドライエッチング法としては、平行平板型RIE(Reactive Ion Etching)法や、ICP(Inductively Coupled Plasma:誘導結合型プラズマ)エッチング法を用いることができる。所望の加工形状にエッチングできるように、エッチング条件(コイル型の電極に印加される電力量、基板側の電極に印加される電力量、基板側の電極温度等)を適宜調節する。
なお、フォトリソグラフィ法を用いて導電層や絶縁層上に任意形状のレジストマスクを形成する工程をフォトリソグラフィ工程と言うが、一般にレジストマスク形成後には、エッチング工程とレジストマスクの剥離工程が行われることが多い。このため、特段の説明が無い限り、本明細書で言うフォトリソグラフィ工程には、レジストマスクの形成工程と、導電層または絶縁層のエッチング工程と、レジストマスクの剥離工程が含まれているものとする。
次いで、ゲート電極103上にゲート絶縁層104を形成する。
なお、ゲート絶縁層104の被覆性を向上させるために、ゲート電極103表面に平坦化処理を行ってもよい。特にゲート絶縁層104として膜厚の薄い絶縁層を用いる場合、ゲート電極103表面の平坦性が良好であることが好ましい。
ゲート絶縁層104は、スパッタリング法、MBE法、CVD法、パルスレーザ堆積法、ALD法等を適宜用いて形成することができる。また、μ波(例えば周波数2.45GHz)を用いた高密度プラズマCVD法などを適用することができる。また、ゲート絶縁層104は、スパッタリングターゲット表面に対し、概略垂直に複数の基板表面がセットされた状態で成膜を行うスパッタ装置を用いて成膜してもよい。
ゲート絶縁層104の材料としては、窒化アルミニウム、酸化アルミニウム、窒化酸化アルミニウム、酸化窒化アルミニウム、酸化ガリウム、窒化シリコン、酸化シリコン、窒化酸化シリコンまたは酸化窒化シリコンから選ばれた材料を、単層でまたは積層して形成することができる。
また、酸化物半導体層105のチャネルが形成される領域とゲート電極103間で形成される容量値は大きいほうが好ましいが、容量値を増やすためにゲート絶縁層104を薄くすると、ゲート電極103と酸化物半導体層105間に生じる漏れ電流(リーク電流)が増加しやすくなる。
ゲート絶縁層104として、ハフニウムシリケート(HfSi)、窒素が添加されたハフニウムシリケート(HfSi)、窒素が添加されたハフニウムアルミネート(HfAl)、酸化ハフニウム、酸化イットリウムなどのhigh−k材料を用いることで、ゲート絶縁層104を厚くしても、ゲート電極103と酸化物半導体層105間の容量値を十分確保することが可能となる。
例えば、ゲート絶縁層104に酸化シリコンを用いた場合と同等の容量値を、ゲート絶縁層104を厚くしても実現できるため、ゲート電極103と酸化物半導体層105間に生じる漏れ電流(リーク電流)を低減できる。また、ゲート電極103と同じ層を用いて形成された配線と、該配線と重畳する他の配線との間に生じる漏れ電流(リーク電流)を低減できる。なお、high−k材料と、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化シリコン、窒化酸化シリコン、酸化アルミニウム、酸化窒化アルミニウム、及び酸化ガリウムのいずれか一以上との積層構造としてもよい。ゲート絶縁層104の厚さは、10nm以上300nm以下、より好ましくは50nm以上200nm以下とするとよい。例えば、ゲート絶縁層104を、厚さ10nm以上50nm以下の窒化シリコンと、厚さ100nm以上300nm以下の酸化窒化シリコンの積層構造としてもよい。
また、ゲート絶縁層104形成時の温度は、基板101及びゲート電極103が耐えうる温度以下で、より高いほうが好ましい。例えば、ゲート絶縁層104として基板101を350℃以上450℃以下に加熱しながら、高密度プラズマCVD法により厚さ200nmの酸化窒化シリコンを形成する。なお、ゲート絶縁層104形成時の温度は一定であることが好ましい。例えば、ゲート絶縁層104の形成を、基板を350℃に加熱して行う。
また、ゲート絶縁層104の形成後、減圧下、窒素雰囲気下、希ガス雰囲気下、または超乾燥エア窒素雰囲気下において、加熱処理を行ってもよい。加熱処理によりゲート絶縁層104に含まれる水素、水分、水素化物、または水酸化物などの濃度を低減することができる。加熱処理温度は、基板101が耐えうる温度以下で、より高い温度で行うことが好ましい。具体的には、ゲート絶縁層104の成膜温度以上、基板101の歪点以下で行うことが好ましい。
なお、ゲート絶縁層104中の水素濃度は、5×1018atoms/cm未満、好ましくは1×1018atoms/cm以下、より好ましくは5×1017atoms/cm以下、更に好ましくは1×1016atoms/cm以下とすることが望ましい。
また、ゲート絶縁層104は、酸化物半導体層105と接する部分において酸素を含むことが好ましい。特に、ゲート絶縁層104は、層中(バルク中)に少なくとも化学量論比を超える量の酸素が存在することが好ましく、例えば、ゲート絶縁層104として、酸化シリコンを用いる場合には、SiO2+α(ただし、α>0)とする。
また、ゲート絶縁層104の形成後、ゲート絶縁層104に酸素(少なくとも、酸素ラジカル、酸素原子、酸素イオン、のいずれかを含む)を導入してゲート絶縁層104を酸素過剰な状態としてもよい。酸素の導入は、イオン注入法、イオンドーピング法、プラズマイマージョンイオンインプランテーション法、酸素雰囲気下で行うプラズマ処理などを用いることができる。
また、酸素の導入により、ゲート絶縁層104を構成する元素と水素の間の結合、或いは該元素と水酸基の間の結合を切断するとともに、これらの水素または水酸基が酸素と反応することで水を生成するため、酸素の導入後に加熱処理を行うと、不純物である水素または水酸基が、水として脱離しやすくなる。このため、ゲート絶縁層104へ酸素を導入した後に加熱処理を行ってもよい。その後、さらにゲート絶縁層104に酸素を導入し、ゲート絶縁層104を酸素過剰な状態としてもよい。
酸素の供給源となる酸素を多く(過剰に)含むゲート絶縁層104を酸化物半導体層105と接して設けることによって、該ゲート絶縁層104から酸化物半導体層105へ酸素を供給することができる。酸化物半導体層105及びゲート絶縁層104を少なくとも一部が接した状態で加熱処理を行うことによって酸化物半導体層105への酸素の供給を行ってもよい。
酸化物半導体層105へ酸素を供給することにより、酸化物半導体層105中の酸素欠損を補填することができる。さらに、ゲート絶縁層104は、作製するトランジスタのサイズやゲート絶縁層104の段差被覆性を考慮して形成することが好ましい。
次に、ゲート絶縁層104上に、後に酸化物半導体層105となる酸化物半導体層をスパッタリング法により形成する。
また、酸化物半導体層の形成に先立ち、ゲート絶縁層104の酸化物半導体層105が接して形成される領域に、平坦化処理を行ってもよい。平坦化処理としては、特に限定されないが、研磨処理(例えば、化学的機械研磨法(Chemical Mechanical Polishing:CMP))、ドライエッチング処理、プラズマ処理を用いることができる。
プラズマ処理としては、例えば、アルゴンガスを導入してプラズマを発生させる逆スパッタリングを行うことができる。逆スパッタリングとは、アルゴン雰囲気下で基板側にRF電源を用いて電圧を印加して基板近傍にプラズマを形成して表面を改質する方法である。なお、アルゴン雰囲気に代えて窒素、ヘリウム、酸素などを用いてもよい。逆スパッタリングを行うと、ゲート絶縁層104の表面に付着している粉状物質(パーティクル、ごみともいう)を除去することができる。
また、平坦化処理としての、研磨処理、ドライエッチング処理、プラズマ処理は複数回行ってもよく、それらを組み合わせて行ってもよい。また、組み合わせて行う場合、工程順も特に限定されず、ゲート絶縁層104表面の凹凸状態に合わせて適宜設定すればよい。
なお、酸化物半導体層を形成するためのスパッタガスは、希ガス(代表的にはアルゴン)雰囲気、酸素雰囲気、希ガス及び酸素の混合ガスを適宜用いる。また、スパッタガスには、水素、水、水酸基または水素化物などの不純物が除去された高純度ガスを用いることが好ましい。
なお、後に酸化物半導体層105となる酸化物半導体層は、成膜時に酸素が多く含まれるような条件(例えば、酸素100%の雰囲気下でスパッタリング法により成膜を行うなど)で成膜して、酸素を多く含む(好ましくは酸化物半導体が結晶状態における化学量論的組成に対し、酸素の含有量が過剰な領域が含まれている)膜とすることが好ましい。
酸化物半導体をスパッタリング法で作製するためのターゲットは、例えば、In、Ga、及びZnを含む金属酸化物を、In:Ga:ZnO=1:1:1[mol数比]の組成で有するターゲットを用いることができる。また、In:Ga:ZnO=1:1:2[mol数比]の組成を有するターゲット、またはIn:Ga:ZnO=1:1:4[mol数比]の組成を有するターゲット、In:Ga:ZnO=2:1:8[mol数比]の組成を有するターゲットを用いることもできる。
また、金属酸化物ターゲットの相対密度は90%以上100%以下、好ましくは95%以上99.9%以下である。相対密度の高い金属酸化物ターゲットを用いることにより、成膜した酸化物半導体を緻密な膜とすることができる。
酸化物半導体の成膜は、減圧状態に保持された成膜室内に基板を保持し、基板温度を100℃以上600℃以下好ましくは300℃以上500℃以下として行う。
基板を加熱しながら成膜することにより、成膜した酸化物半導体に含まれる水素、水分、水素化物、または水酸化物などの不純物濃度を低減することができる。また、スパッタリングによる損傷が軽減される。そして、成膜室内の残留水分を除去しつつ水素及び水分が除去されたスパッタガスを導入し、上記ターゲットを用いて酸化物半導体を形成する。
また、酸化物半導体中のNaやLiなどのアルカリ金属の濃度は、1×1018atoms/cm以下、好ましくは2×1016atoms/cm以下とするとよい。
成膜条件の一例としては、基板とターゲットの間との距離を100mm、圧力0.6Pa、直流(DC)電源電力0.5kW、酸素(酸素流量比率100%)雰囲気下の条件が適用される。なお、パルス直流電源を用いると、成膜時に発生する粉状物質(パーティクル、ごみともいう)が軽減でき、膜厚分布も均一となるために好ましい。
なお、上記スパッタリング装置を用いても、酸化物半導体は少なからず窒素を含んで形成される場合がある。例えば、SIMSで測定される酸化物半導体中の窒素濃度が、5×1018atoms/cm未満で含まれる場合がある。
ここで、酸化物半導体を形成するスパッタリング装置について、以下に詳細を説明する。
酸化物半導体を形成する処理室は、リークレートを1×10−10Pa・m/秒以下とすることが好ましく、それによりスパッタリング法により成膜する際、膜中への不純物の混入を低減することができる。
リークレートを低くするには、外部リークのみならず内部リークを低減する必要がある。外部リークとは、微小な穴やシール不良などによって真空系の外から気体が流入することである。内部リークとは、真空系内のバルブなどの仕切りからの漏れや内部の部材からの放出ガスに起因する。リークレートを1×10−10Pa・m/秒以下とするためには、外部リーク及び内部リークの両面から対策をとる必要がある。
外部リークを減らすには、成膜室の開閉部分はメタルガスケットでシールするとよい。メタルガスケットは、フッ化鉄、酸化アルミニウム、または酸化クロムによって被覆された金属材料を用いると好ましい。メタルガスケットはOリングと比べ密着性が高く、外部リークを低減できる。また、フッ化鉄、酸化アルミニウム、酸化クロムなどの不動態によって被覆された金属材料を用いることで、メタルガスケットから生じる水素を含む放出ガスが抑制され、内部リークも低減することができる。
処理室の内壁を構成する部材として、水素を含む放出ガスの少ないアルミニウム、クロム、チタン、ジルコニウム、ニッケルまたはバナジウムを用いる。また、前述の材料を鉄、クロム及びニッケルなどを含む合金材料に被覆して用いてもよい。鉄、クロム及びニッケルなどを含む合金材料は、剛性があり、熱に強く、また加工に適している。ここで、表面積を小さくするために部材の表面凹凸を研磨などによって低減しておくと、放出ガスを低減できる。あるいは、前述の成膜装置の部材をフッ化鉄、酸化アルミニウム、酸化クロムなどの不動態で被覆してもよい。
さらに、スパッタガスを処理室に導入する直前に、スパッタガスの精製機を設けることが好ましい。このとき、精製機から成膜室までの配管の長さを5m以下、好ましくは1m以下とする。配管の長さを5m以下または1m以下とすることで、配管からの放出ガスの影響を長さに応じて低減できる。
処理室の排気は、ドライポンプなどの粗引きポンプと、スパッタイオンポンプ、ターボ分子ポンプ及びクライオポンプなどの高真空ポンプとを適宜組み合わせて行うとよい。また、成膜室内の残留水分を除去するためには、吸着型の真空ポンプ、例えば、クライオポンプ、イオンポンプ、チタンサブリメーションポンプを用いることが好ましい。ターボ分子ポンプは大きいサイズの分子の排気が優れる一方、水素や水の排気能力が低い。さらに、水の排気能力の高いクライオポンプまたは水素の排気能力の高いスパッタイオンポンプを組み合わせることが有効となる。また、ターボ分子ポンプにコールドトラップを加えたものであってもよい。クライオポンプ等の吸着型の真空ポンプを用いて排気した成膜室は、例えば、水素原子、水(HO)など水素原子を含む化合物(より好ましくは炭素原子を含む化合物も)等が排気されるため、当該成膜室で成膜した酸化物半導体に含まれる不純物の濃度を低減できる。
処理室の内側に存在する吸着物は、内壁に吸着しているために成膜室の圧力に影響しないが、成膜室を排気した際のガス放出の原因となる。そのため、リークレートと排気速度に相関はないが、排気能力の高いポンプを用いて、成膜室に存在する吸着物をできる限り脱離し、予め排気しておくことが重要である。なお、吸着物の脱離を促すために、成膜室をベーキングしてもよい。ベーキングすることで吸着物の脱離速度を10倍程度大きくすることができる。ベーキングは100℃以上450℃以下で行えばよい。このとき、不活性ガスを添加しながら吸着物の除去を行うと、排気するだけでは脱離しにくい水などの脱離速度をさらに大きくすることができる。
スパッタリング法において、プラズマを発生させるための電源装置は、RF電源装置、AC電源装置、DC電源装置等を適宜用いることができる。なお、パルスDC電源を用いると、成膜時に発生する粉状物質(パーティクル、ごみともいう)が軽減でき、膜厚分布も均一となるために好ましい。
本実施の形態では、後に酸化物半導体層105となる酸化物半導体層として、AC電源装置を有するスパッタリング装置を用いたスパッタリング法により、膜厚35nmのIn−Ga−Zn系酸化物(IGZO)を形成する。また、ターゲットとして、In:Ga:Zn=1:1:1(=1/3:1/3:1/3)の原子比のIn−Ga−Zn系酸化物ターゲットを用いる。なお、成膜条件は、酸素及びアルゴン雰囲気下(酸素流量比率50%)、圧力0.6Pa、電源電力5kW、基板温度170℃とする。この成膜条件での成膜速度は、16nm/minである。
また、酸化物半導体層中のナトリウム(Na)、リチウム(Li)、カリウム(K)などのアルカリ金属の濃度は、Naは5×1016cm−3以下、好ましくは1×1016cm−3以下、さらに好ましくは1×1015cm−3以下、Liは5×1015cm−3以下、好ましくは1×1015cm−3以下、Kは5×1015cm−3以下、好ましくは1×1015cm−3以下とすることが好ましい。
酸化物半導体は不純物に対して鈍感であり、酸化物半導体中にはかなりの金属不純物が含まれていても問題がなく、ナトリウムのようなアルカリ金属が多量に含まれる廉価なソーダ石灰ガラスも使えると指摘されている(神谷、野村、細野、「アモルファス酸化物半導体の物性とデバイス開発の現状」、固体物理、2009年9月号、Vol.44、p.621−633)しかし、このような指摘は適切でない。アルカリ金属は酸化物半導体を構成する元素ではないため、不純物である。アルカリ土類金属も、酸化物半導体を構成する元素ではない場合において、不純物となる。特に、アルカリ金属のうちNaは、酸化物半導体層に接する絶縁層が酸化物である場合、当該絶縁層中に拡散してNaとなる。また、Naは、酸化物半導体層内において、酸化物半導体を構成する金属と酸素の結合を分断する、或いは、その結合中に割り込む。その結果、例えば、閾値電圧がマイナス方向にシフトすることによるノーマリオン化、移動度の低下等の、トランジスタの特性の劣化が起こり、加えて、特性のばらつきも生じる。この不純物によりもたらされるトランジスタの特性の劣化と、特性のばらつきは、酸化物半導体層中の水素の濃度が十分に低い場合において顕著に現れる。したがって、酸化物半導体中の水素の濃度が5×1019cm−3以下、特に5×1018cm−3以下である場合には、酸化物半導体中のアルカリ金属の濃度を上記の値にすることが強く求められる。
また、酸化物半導体層105となる酸化物半導体層形成前に、減圧下、窒素雰囲気下、希ガス雰囲気下、または超乾燥エア窒素雰囲気下において、加熱処理を行ってもよい。例えば、窒素雰囲気下で350℃以上450℃以下の温度で加熱処理を行ってもよい。例えば、350℃で、1時間の加熱処理を行う。該加熱処理により、ゲート絶縁層104表面に付着した水素、水分、ハイドロカーボンなどの不純物を軽減することができる。なお、該加熱処理後に基板101を大気に曝すことなく、連続して酸化物半導体層を形成することが好ましい。
また、ゲート絶縁層104の形成から酸化物半導体層の形成までの工程は、途中で大気に曝すことなく連続して行うことが好ましい。ゲート絶縁層104と酸化物半導体層を途中で大気に曝すことなく連続して形成すると、ゲート絶縁層104表面に水素、水分、ハイドロカーボンなどの不純物が吸着することを防ぐことができる。すなわち、ゲート絶縁層104と酸化物半導体層の界面を清浄な状態とすることができるため、半導体装置の信頼性を向上することが可能となる。
次に、フォトリソグラフィ工程を用いて、酸化物半導体層を島状の酸化物半導体層105に加工する(図2(B)参照)。また、酸化物半導体層105を形成するためのレジストマスクをインクジェット法で形成してもよい。レジストマスクをインクジェット法で形成するとフォトマスクを使用しないため、製造コストを低減できる。
なお、酸化物半導体層のエッチングは、ドライエッチング法でもウェットエッチング法でもよく、両方を用いてもよい。ウェットエッチング法により、酸化物半導体層のエッチングを行う場合は、エッチング液として、燐酸と酢酸と硝酸を混ぜた溶液や、シュウ酸を含む溶液などを用いることができる。また、ITO−07N(関東化学社製)を用いてもよい。また、ドライエッチング法で酸化物半導体層のエッチングを行う場合は、例えば、反応性イオンエッチング法(Reactive Ion Etching法)や、ECR(Electron Cyclotron Resonance)またはICP(Inductively Coupled Plasma)などの高密度プラズマ源を用いたドライエッチング法を用いることができる。また、広い面積に渡って一様な放電が得られやすいドライエッチング法として、ECCP(Enhanced Capacitively Coupled Plasma)モードを用いたドライエッチング法がある。このドライエッチング法であれば、例えば基板として、第10世代の3mを超えるサイズの基板を用いる場合にも対応することができる。
また、酸化物半導体層105に、過剰な水素(水や水酸基を含む)を除去(脱水化または脱水素化)するための加熱処理を行ってもよい。加熱処理の温度は、300℃以上700℃以下、または基板の歪点未満とする。加熱処理は減圧下又は窒素雰囲気下、希ガス雰囲気下などで行うことができる。
本実施の形態では、加熱処理装置の一つである電気炉に基板を導入し、酸化物半導体層105に対して窒素雰囲気下において350℃以上450℃以下の温度で1時間の加熱処理を行い、さらに窒素及び酸素雰囲気下において350℃以上450℃以下の温度で1時間の加熱処理を行う。例えば、350℃で、1時間の加熱処理を行う。
なお、加熱処理装置は電気炉に限られず、抵抗発熱体などの発熱体からの熱伝導または熱輻射によって、被処理物を加熱する装置を用いてもよい。例えば、GRTA(Gas Rapid Thermal Anneal)装置、LRTA(Lamp Rapid Thermal Anneal)装置等のRTA(Rapid Thermal Anneal)装置を用いることができる。LRTA装置は、ハロゲンランプ、メタルハライドランプ、キセノンアークランプ、カーボンアークランプ、高圧ナトリウムランプ、高圧水銀ランプなどのランプから発する光(電磁波)の輻射により、被処理物を加熱する装置である。GRTA装置は、高温のガスを用いて加熱処理を行う装置である。高温のガスには、アルゴンなどの希ガス、または窒素のような、加熱処理によって被処理物と反応しない不活性気体が用いられる。
例えば、加熱処理として、650℃〜700℃の高温に加熱した不活性ガス中に基板を入れ、数分間加熱した後、基板を不活性ガス中から出すGRTAを行ってもよい。
なお、加熱処理においては、窒素、またはヘリウム、ネオン、アルゴン等の希ガスに、水、水素などが含まれないことが好ましい。または、熱処理装置に導入する窒素、またはヘリウム、ネオン、アルゴン等の希ガスの純度を、6N(99.9999%)以上好ましくは7N(99.99999%)以上(即ち不純物濃度を1ppm以下、好ましくは0.1ppm以下)とすることが好ましい。
また、加熱処理で酸化物半導体層105を加熱した後、同じ炉に高純度の酸素ガス、高純度の一酸化二窒素ガス、又は超乾燥エア(CRDS(キャビティリングダウンレーザー分光法)方式の露点計を用いて測定した場合の水分量が20ppm(露点換算で−55℃)以下、好ましくは1ppm以下、より好ましくは10ppb以下の空気)を導入してもよい。酸素ガスまたは一酸化二窒素ガスに、水、水素などが含まれないことが好ましい。または、熱処理装置に導入する酸素ガスまたは一酸化二窒素ガスの純度を、6N以上好ましくは7N以上(即ち、酸素ガスまたは一酸化二窒素ガス中の不純物濃度を1ppm以下、好ましくは0.1ppm以下)とすることが好ましい。酸素ガス又は一酸化二窒素ガスの作用により、脱水化または脱水素化処理による不純物の排除工程によって同時に減少してしまった酸化物半導体を構成する主成分材料である酸素を供給することによって、酸化物半導体層105を高純度化及びi型(真性)化することができる。
また、脱水化又は脱水素化処理によって、酸化物半導体を構成する主成分材料である酸素が同時に脱離して減少してしまうおそれがある。酸化物半導体膜において、酸素が脱離した箇所では酸素欠損が存在し、該酸素欠損に起因してトランジスタの電気的特性変動を招くドナー準位が生じてしまう。
このため、脱水化又は脱水素化処理を行った酸化物半導体層105に、酸素(少なくとも、酸素ラジカル、酸素原子、酸素イオン、のいずれかを含む)を導入して膜中に酸素を供給してもよい。
酸素の導入は、イオン注入法、イオンドーピング法、プラズマイマージョンイオンインプランテーション法、酸素雰囲気下で行うプラズマ処理などを用いることができる。
また、酸素の導入により、酸化物半導体を構成している元素と水素の間の結合、或いは該元素と水酸基の間の結合を切断するとともに、これら水素、または水酸基が、酸素と反応することで水を生成するため、後に行われる加熱処理により、不純物である水素、または水酸基を、水として、脱離させやすくすることができる。このため、酸化物半導体層105へ酸素を導入した後に加熱処理を行い、その後、酸化物半導体層105へ酸素の導入を行ってもよい。
脱水化又は脱水素化処理を行った酸化物半導体層105に、酸素を導入して層中に酸素を供給することによって、酸化物半導体層105を高純度化、及びi型(真性)化することができる。高純度化し、i型(真性)化した酸化物半導体層105を有するトランジスタは、電気特性変動が抑制されており、電気的に安定である。
なお、上記脱水化又は脱水素化のための加熱処理、および酸素の導入は、酸化物半導体層を形成した後、該酸化物半導体層を島状の酸化物半導体層105に加工する前に行ってもよいし、島状の酸化物半導体層105形成後に行ってもよい。また、脱水化又は脱水素化のための加熱処理および酸素の導入を複数回行ってもよい。
なお、酸化物半導体層105中の水素濃度は、5×1018atoms/cm未満、好ましくは1×1018atoms/cm以下、より好ましくは5×1017atoms/cm以下、更に好ましくは1×1016atoms/cm以下とすることが望ましい。
次に、酸化物半導体層105上に保護層を形成し、フォトリソグラフィ工程により島状の保護層106を形成する(図2(C)参照)。保護層106に適用する材料としては、InまたはZnの少なくとも一方を含む酸化物絶縁材料、または、酸化物半導体層105よりも絶縁性の高い酸化物半導体材料を用いる。
例えば、保護層106として、元素Mを含む化学式InMZnO(X>0)で表記される材料を用いることができる。この時、元素Mとして、保護層106の絶縁性が酸化物半導体層105よりも高くなるような元素を適用する。例えば、元素Mとして4A族元素であるチタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)や、3A族元素であるセリウム(Ce)、4B族元素であるゲルマニウム(Ge)などの4価のイオンとなる金属元素を適用することができる。
4価の金属元素は3価の金属元素(例えば、Gaなど)よりも結合手が一本多く、3価の金属元素よりも酸素との結合力が強いため、化学式InMZnO(X>0)で表記される材料の絶縁性を高めることができる。例えば、InZrZnOのエネルギーギャップは、InGaZnOのエネルギーギャップ(約3.2eV)よりも大きく、InGaZnOよりも絶縁性が高いといえる。
なお、絶縁性を高める元素であれば、3A族元素を用いることも可能である。そのような元素の一例としては、イットリウム(Y)が挙げられる。イットリウムはGaよりも電気陰性度が小さいため、酸化物半導体中での酸素との結合をより強くすることができる。
なお、本明細書において、「エネルギーギャップ」という用語は、「バンドギャップ」や、「禁制帯幅」と同じ意味で用いている。また、バンドギャップの値は、材料の単膜のエリプソで測定して得られる値を用いる。
また、化学式InMZnO(X>0)で表記される材料中の元素Mの含有量は、Inの含有量の0.3倍以上1.3倍未満である。また、化学式InMZnO(X>0)で表記される材料中の元素Mの含有量は、Znの含有量の0.3倍以上1.3倍未満である。元素Mに対して相対的にInまたはZnの数を減らすと、絶縁性を高めることができる。
具体的には、元素Mを含ませた酸化物半導体材料をスパッタリング法で形成する場合、好ましくは原子数比がIn:M:Zn=1:1:1、3:1:3、3:2:4、2:1:3、4:5:4、または4:2:3で示される酸化物ターゲットを用いる。
また、保護層106として、元素Mおよび元素Mを含む化学式InM1X2(1−X)ZnO(0<X<1+α、ただしαは0.3未満)で示される酸化物材料を適用してもよい。具体的には、上記材料において、元素Mは3価のイオンとなる金属元素であり、その一部を元素Mとして4価のイオンとなる金属元素で置き換える。4価の金属元素は3価の金属元素よりも結合手が一本多いので、元素Mを元素Mに置換することで酸素との結合力を高め、酸素欠損が形成されることを抑える。すなわち、元素Mに対する元素Mの比率を高めることで、上記材料の絶縁性を高めることができる。
具体的には、該酸化物材料において、元素Mに対して、元素Mを1原子%以上50原子%未満、好ましくは3原子%以上40原子%以下加えて、材料中に酸素欠損が形成されることを抑え、絶縁性を高める。なお、Xは自然数とは限らず、非自然数を含む。なお、元素Mにおいて(1−X)の値がマイナスとなることはない。
元素Mとしては、3B族元素であるガリウム(Ga)などが挙げられる。元素Mとしては、4A族元素であるチタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)や、3A族元素であるセリウム(Ce)、4B族元素であるゲルマニウム(Ge)などが挙げられる。なお、上記材料は、非単結晶である。
なお、絶縁性を高める元素であれば、元素Mとして3価の金属元素を用いることも可能である。そのような元素の一例としては、3A族元素であるイットリウム(Y)が挙げられる。イットリウムはGaよりも電気陰性度が小さいため、酸化物半導体中での酸素との結合を強くし、絶縁性を高めることができる。
また、上記材料において、構成元素以外の重金属不純物はほとんど含まれず、上記材料の純度は3N、好ましくは4N以上である。
本実施の形態では、保護層106として化学式InM1X2(1−X)ZnO(0<X<1+α、ただしαは0.3未満、かつ、(1−X)>0)で示される材料を用いる。具体的には、X=0.05としたIn:Zr:Ga:Zn=3:0.05:0.95:2のターゲットを用いて、スパッタリング法により、InZrGaZnO膜を形成する。
化学式InMZnO(X>0)で表記される材料や、化学式InM1X2(1−X)ZnO(0<X<1+α、ただしαは0.3未満、かつ、(1−X)>0)で表記される材料は、酸化物半導体層105との界面の状態を良好に保つことができ、トランジスタの特性を良好なものとすることができる。また、保護層106に酸化物半導体層105よりも絶縁性の高い酸化物半導体を用いることで、寄生チャネルが生じることなく、絶縁層のチャージアップによるしきい値電圧の変動を抑えることができる。酸化物半導体層105よりも絶縁性の高い酸化物半導体としては、上記化学式で表記される材料を適用することができる。
また、保護層106形成後に、酸素(少なくとも、酸素ラジカル、酸素原子、酸素イオン、のいずれかを含む)を導入して膜中に酸素を供給してもよい。酸素の導入は、保護層106に直接導入してもよいし、絶縁層108などの他の膜を通過して保護層106へ導入してもよい。酸素を他の膜を通過して導入する場合は、イオン注入法、イオンドーピング法、プラズマイマージョンイオンインプランテーション法などを用いればよい。また、保護層106へ直接酸素を導入する場合は、上記の方法に加えて酸素雰囲気下で行うプラズマ処理なども用いることができる。
酸素の導入により、保護層106を構成している元素と水素の間の結合、或いは該元素と水酸基の間の結合を切断するとともに、これら水素、または水酸基が、酸素と反応することで水を生成するため、酸素の導入後に加熱処理を行うことで、不純物である水素、または水酸基を、水として、脱離させやすくすることができる。すなわち、保護層106中の不純物濃度をさらに低減することができる。このため、保護層106へ酸素を導入した後に加熱処理を行ってもよい。その後、さらに保護層106に酸素を導入し、保護層106を酸素過剰な状態としてもよい。
なお、保護層106中の水素濃度は、5×1018atoms/cm未満、好ましくは1×1018atoms/cm以下、より好ましくは5×1017atoms/cm以下、更に好ましくは1×1016atoms/cm以下とすることが望ましい。
また、保護層106形成前に、酸素プラズマ処理または一酸化二窒素プラズマ処理などを行い、表面に付着した水分や有機物を除去することが好ましい。保護層106の形成は、酸素プラズマ処理または一酸化二窒素プラズマ処理などを行った後、大気に曝すことなく連続して行うことが好ましい。
また、保護層106のエッチングは、ウェットエッチング法またはドライエッチング法で行うことができる。
島状の保護層106の形成後、窒素雰囲気下、希ガス雰囲気下、酸素雰囲気下、窒素と酸素、または希ガスと酸素の混合ガス雰囲気下で加熱処理を行ってもよい。本実施の形態では、窒素と酸素の混合ガス雰囲気下300℃で1時間の加熱処理を行う。
次いで、酸化物半導体層105、及び保護層106上に、後にソース電極107a及びドレイン電極107bとなる導電層を形成する(図2(D)参照)。
ソース電極107a及びドレイン電極107bとなる導電層は後の加熱処理に耐えられる材料を用いる。ソース電極107a及びドレイン電極107bとなる導電層としては、例えば、Al、Cr、Cu、Ta、Ti、Mo、Wから選ばれた元素を含む金属、または上述した元素を成分とする金属窒化物(窒化チタン、窒化モリブデン、窒化タングステン)等を用いることができる。また、Al、Cuなどの金属層の下側又は上側の一方または双方にTi、Mo、Wなどの高融点金属またはそれらの金属窒化物(窒化チタン、窒化モリブデン、窒化タングステン)を積層させた構成としても良い。また、ソース電極107a及びドレイン電極107bとなる導電層としては、導電性の金属酸化物で形成しても良い。導電性の金属酸化物としては酸化インジウム(In)、酸化スズ(SnO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化インジウム酸化スズ(In―SnO、ITOと略記する)、酸化インジウム酸化亜鉛(In―ZnO)またはこれらの金属酸化物材料に酸化シリコンを含ませたものを用いることができる。
本実施の形態では、ソース電極107a及びドレイン電極107bとなる導電層としてスパッタリング法により膜厚100nmのチタン、膜厚400nmのアルミニウム、膜厚100nmのチタンの積層を形成する。導電層のエッチングは、ICPエッチング法により、チタン、アルミニウム、チタンの積層をエッチングして、ソース電極107a及びドレイン電極107b(これと同じ層で形成される配線を含む)を形成する。その結果、ソース電極107a及びドレイン電極107bの端部は、保護層106の上面または側面に位置する構成となる。
導電層のエッチングは、ゲート電極103の形成と同様の方法で行うことができる。
本実施の形態では、第1のエッチング条件でチタンとアルミニウムの2層をエッチングした後、第2のエッチング条件で残りのチタン膜単層を除去する。なお、第1のエッチング条件は、エッチングガス(BCl:Cl=750sccm:150sccm)を用い、バイアス電力を1500Wとし、ICP電源電力を0Wとし、圧力を2.0Paとする。第2のエッチング条件は、エッチングガス(BCl:Cl=700sccm:100sccm)を用い、バイアス電力を750Wとし、ICP電源電力を0Wとし、圧力を2.0Paとする。
なお、ソース電極107a及びドレイン電極107bの形成により露出した酸化物半導体層105及び保護層106の表面や側面には、ソース電極107a及びドレイン電極107bを構成する元素や、処理室内に存在する元素、エッチングに用いたエッチングガスまたはエッチング液を構成する元素が不純物として付着する場合がある。
不純物が付着すると、トランジスタのオフ電流の増加、或いはトランジスタの電気的特性の劣化がもたらされやすい。また、酸化物半導体層105に寄生チャネルが生じやすくなり、電気的に分離されるべき電極が酸化物半導体層105を介して電気的に接続されやすくなる。
また、不純物によっては、酸化物半導体層105内の表面近傍や側面近傍に混入し、酸化物半導体層105中の酸素を引き抜いてしまい、酸化物半導体層105の表面近傍や側面近傍に酸素欠損が形成されることがある。例えば、上述したエッチングガスに含まれる塩素やボロンや、処理室の構成材料であるアルミニウムは、酸化物半導体層105が低抵抗化(n型化)する要因の一つとなりうる。
そこで、本発明の一態様では、ソース電極107a及びドレイン電極107bを形成するためのエッチングが終了した後、酸化物半導体層105及び保護層106の表面や側面に付着した不純物を除去するための洗浄処理(不純物除去処理)を行う。
不純物除去処理は、プラズマ処理、または溶液による処理によって行うことができる。プラズマ処理としては、酸素プラズマ処理または一酸化二窒素プラズマ処理などを用いることができる。また、プラズマ処理として希ガス(代表的にはアルゴン)を用いてもよい。
また、溶液による洗浄処理としては、TMAH溶液などのアルカリ性の溶液、水、希フッ酸などの酸性の溶液を用いて行うことができる。例えば、希フッ酸を用いる場合、50重量%フッ酸を、水で1/10乃至1/10程度、好ましくは1/10乃至1/10程度に希釈した希フッ酸を使用する。すなわち、濃度が0.5重量%乃至5×10−4重量%の希フッ酸、好ましくは5×10−2重量%乃至5×10−4重量%の希フッ酸を洗浄処理に用いることが望ましい。洗浄処理により、酸化物半導体層105、保護層106などの表面に付着した上記不純物を除去することができる。
また、希フッ酸溶液を用いて不純物除去処理を行うと、保護層106及び酸化物半導体層105の表面や側面をエッチングすることができる。すなわち、保護層106及び酸化物半導体層105の表面や側面に付着した不純物や、または保護層106及び酸化物半導体層105内の表面近傍や側面近傍に混入した不純物を、保護層106及び酸化物半導体層105の一部とともに除去することができる。これにより、酸化物半導体層105において、保護層106と重畳する領域の膜厚が、保護層106と重畳しない領域の膜厚より大きくなる。例えば、1/10希フッ酸(0.05%重量フッ酸)で、IGZO膜を処理すると、1秒あたり1〜3nm膜厚が減少し、2/10希フッ酸(0.0025%重量フッ酸)で、IGZO膜を処理すると、1秒あたり0.1nm程度膜厚が減少する。
不純物除去処理を行うことで、SIMSを用いた分析により得られる濃度ピークにおいて、絶縁層表面及び酸化物半導体層表面における塩素濃度を1×1019/cm以下(好ましくは5×1018/cm以下、さらに好ましくは1×1018/cm以下)とすることができる。また、ボロン濃度を1×1019/cm以下(好ましくは5×1018/cm以下、さらに好ましくは1×1018/cm以下)とすることができる。また、アルミニウム濃度を1×1019/cm以下(好ましくは5×1018/cm以下、さらに好ましくは1×1018/cm以下)とすることができる。
不純物除去処理を行うことで、安定した電気特性を有する信頼性の高いトランジスタ110を実現することができる。
上記不純物除去処理は、チャネル保護層として機能する保護層106を形成した後、ソース電極107a及びドレイン電極107bを形成する前に行っても良い。保護層106を形成した後、上記不純物除去処理を行うことで、酸化物半導体層105の表面に付着した不純物を除去することができる。
このようにして、トランジスタ110を作製することができる。なお、上記洗浄処理を行った場合でも、大気中に含まれる水分や炭素などの不純物が、酸化物半導体層105、保護層106、ソース電極107a及びドレイン電極107bの表面や側面に付着する場合がある。このため、保護層106、ソース電極107a及びドレイン電極107b上に、さらに絶縁層108を形成してもよい(図2(E)参照)。絶縁層108は、絶縁層102、ゲート絶縁層104、保護層106と同様の材料及び方法で形成することができる。また、絶縁層108には、水分や、水素イオンや、OHなどの不純物をほとんど含まず、更にこれらの外部からの侵入を防ぐことのできる材料を用いることが好ましい。
また、絶縁層108の形成後、絶縁層108に酸素(少なくとも、酸素ラジカル、酸素原子、酸素イオン、のいずれかを含む)を導入して絶縁層108を酸素過剰な状態としてもよい。酸素の導入は、イオン注入法、イオンドーピング法、プラズマイマージョンイオンインプランテーション法、酸素雰囲気下で行うプラズマ処理などを用いることができる。
酸素の導入により、絶縁層108を構成する元素と水素の間の結合、或いは該元素と水酸基の間の結合を切断するとともに、これらの水素または水酸基が酸素と反応することで水を生成するため、酸素の導入後に加熱処理を行うと、不純物である水素または水酸基が、水として脱離しやすくなる。このため、絶縁層108へ酸素を導入した後に加熱処理を行ってもよい。その後、さらに絶縁層108に酸素を導入し、絶縁層108を酸素過剰な状態としてもよい。
なお、絶縁層108中の水素濃度は、5×1018atoms/cm未満、好ましくは1×1018atoms/cm以下、より好ましくは5×1017atoms/cm以下、更に好ましくは1×1016atoms/cm以下とすることが望ましい。
また、絶縁層108を形成する前に、酸素、一酸化二窒素、もしくは希ガス(代表的にはアルゴン)などを用いたプラズマ処理により、表面や側面に付着した水分や有機物などの不純物を除去することが好ましい。絶縁層108は、酸素プラズマ処理または一酸化二窒素プラズマ処理などを行った後、大気に曝すことなく連続して形成することが好ましい。
また、絶縁層108として緻密性の高い無機絶縁膜を設けてもよい。例えば、絶縁層108として、スパッタリング法により形成した酸化アルミニウムを用いる。酸化アルミニウムを高密度(膜密度3.2g/cm以上、好ましくは3.6g/cm以上)とすることによって、トランジスタ110に安定な電気特性を付与することができる。膜密度はラザフォード後方散乱法(RBS:Rutherford Backscattering Spectrometry)や、X線反射率測定法(XRR:X−Ray Reflectometry)によって測定することができる。
酸化アルミニウムは、トランジスタ110の保護絶縁層として機能することができ、水素、水分などの不純物、及び酸素の両方に対して膜を通過させない遮断効果(ブロック効果)が高い。
従って、酸化アルミニウムは、作製工程中及び作製後において、変動要因となる水素、水分などの不純物の酸化物半導体層105への混入、及び酸化物半導体を構成する主成分材料である酸素の酸化物半導体層105からの放出を防止する。本実施の形態では、絶縁層108として、スパッタリング法により酸化アルミニウムを形成する。
トランジスタ110の形成後、またはトランジスタ110上に絶縁層108を形成後、さらに大気中で100℃以上300℃以下、1時間以上30時間以下での加熱処理を行ってもよい。この加熱処理は一定の加熱温度を保持して加熱してもよいし、室温から加熱温度への昇温と加熱温度から室温までの降温を1サイクルとする処理を複数回繰り返して行ってもよい。
本実施の形態によれば、安定した電気特性を有するトランジスタを含む信頼性の高い半導体装置を提供することができる。また、信頼性の高い半導体装置を歩留まりよく作製し、半導体装置の生産性を向上させることができる。
本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
(実施の形態2)
本実施の形態では、半導体装置の一形態として、上記実施の形態で開示したトランジスタ110と異なる構成を有するトランジスタと、その作製方法について、図3乃至図5を用いて説明する。図3(A)は、チャネルが形成される半導体層に酸化物半導体を用いたトランジスタ120の平面構成を示す上面図であり、図3(B)は、図3(A)中でB1−B2の鎖線で示した部位の断面構成を示す断面図である。また、図3(C)は、図3(A)中でB1−B2の鎖線で示した部位の、図3(B)とは異なる断面構成を示す断面図である。なお、図面をわかりやすくするため、図3(A)では基板101、絶縁層102、ゲート絶縁層104、保護層106b、絶縁層108の記載を省略している。
図3に示すトランジスタ120は、トランジスタ110と同じチャネル保護型(チャネルストップ型ともいう)のトランジスタである。本実施の形態では、トランジスタ120のトランジスタ110と異なる部位の構成及び作製方法について説明する。
トランジスタ110では、チャネル幅方向において、保護層106が酸化物半導体層105の端部を越えて伸長しているが、トランジスタ120では、保護層106が酸化物半導体層105の内側に形成されている。すなわち、トランジスタ120は、チャネル幅方向において、酸化物半導体層105が保護層106の端部を越えて伸長していると言い換えることができる。このような構成とすることで、酸化物半導体層105の形成と保護層106の形成を一回のフォトリソグラフィ工程で行うことが可能となり、半導体装置の生産性を向上することが可能となる。
また、図3(C)は、保護層106を保護層106aと保護層106bの積層構造とする構成例を示している。保護層106aと保護層106bのどちらか一方を、絶縁層102またはゲート絶縁層104と同様の材料及び方法で形成し、保護層106aと保護層106bの他方を、上記実施の形態で示した化学式InMZnO(X>0)で表記される材料、または化学式InM1X2(1−X)ZnO(0<X<1+α、ただしαは0.3未満、かつ、(1−X)>0)で表記される材料を用いて形成する。
例えば、酸化物半導体層105に接する保護層106aを化学式InMZnOまたは化学式InM1X2(1−X)ZnO(0<X<1+α、ただしαは0.3未満、かつ、(1−X)>0)で表記される材料を用いて形成し、保護層106a上に形成する保護層106bを保護層106aよりもエッチングレートの大きい材料で形成することで、実施の形態1に示した効果に加え、保護層106の端部にテーパー形状を付与し易くすることができる。また、保護層106を複数層からなる積層構造とすることで、保護層106の端部を階段形状とすることができ、その上に形成する層の段切れを防ぎ、被覆性を向上させることができる。
また、酸化物半導体層105に接する保護層106aを、酸素を多く含む材料で形成し、保護層106a上に形成する保護層106bを化学式InMZnOまたは化学式InM1X2(1−X)ZnO(0<X<1+α、ただしαは0.3未満、かつ、(1−X)>0)で表記される材料を用いて形成することで、実施の形態1に示した効果に加え、酸化物半導体層105へ酸素を供給し、酸化物半導体層105中の酸素欠損を補填することができる。従って、安定した電気特性を有する信頼性の高い半導体装置を提供することができる。
次に、酸化物半導体層105の形成と保護層106の形成を一回のフォトリソグラフィ工程で行うトランジスタ120の作製方法について図4及び図5を用いて説明する。図4(A1)乃至図4(A3)は、トランジスタ120の作製途中における上面図である。図4(B1)乃至図4(B3)は、図4(A1)乃至図4(A3)中のB1−B2の一点鎖線で示した部位の断面構成を示す断面図である。また、図5(A1)乃至図5(A3)は、トランジスタ120の作製途中における上面図である。図5(B1)乃至図5(B3)は、図5(A1)乃至図5(A3)中のB1−B2の一点鎖線で示した部位の断面構成を示す断面図である。
以下、トランジスタ120の作製方法について説明する。まず、実施の形態1に示した作製方法と同様に、基板101上に絶縁層102を形成し、絶縁層102上にゲート電極103を形成する。続いて、ゲート電極103上にゲート絶縁層104と、酸化物半導体層201と、絶縁層202を形成する(図4(A1)及び(B1)参照)。ゲート絶縁層104と、酸化物半導体層201と、絶縁層202の形成は、途中で大気に曝すことなく連続して形成することが好ましい。酸化物半導体層201は、実施の形態1に示した後に酸化物半導体層105となる酸化物半導体層と同様の材料及び方法で形成することが出来る。また、絶縁層202は、実施の形態1に示した後に保護層106となる絶縁層と同様の材料及び方法で形成することが出来る。
次に、絶縁層202上に厚さの異なる領域を有するレジストマスクを形成する。厚さの異なる領域を有するレジストマスクは、多階調マスクを用いて形成することができる。多階調マスクを用いることで、1枚のフォトマスクで酸化物半導体層105と保護層106を形成することができるため、フォトリソグラフィ工程数を削減することができる。
多階調マスクとは、多段階の光量で露光を行うことが可能なマスクであり、代表的には、露光領域、半露光領域および未露光領域の3段階の光量で露光を行う。多階調マスクを用いることで、一度の露光および現像工程によって、複数(代表的には二種類)の厚さを有するレジストマスクを形成することができる。そのため、多階調マスクを用いることで、フォトマスクの枚数を削減することができる。
多階調マスクについて図6を用いて説明する。図6(A1)および図6(B1)は、代表的な多階調マスクの断面を示す。図6(A1)には、グレイトーンマスク304を示し、図6(B1)にはハーフトーンマスク314を示す。
図6(A1)に示すグレイトーンマスク304は、透光性を有する基板301に遮光層により形成された遮光部302、および遮光層のパターンにより設けられた回折格子部303で構成されている。
回折格子部303は、露光に用いる光の解像度限界以下の間隔で設けられたスリット、ドットまたはメッシュ等を有することで、光の透過率を制御する。なお、回折格子部303に設けられるスリット、ドットまたはメッシュは周期的なものであってもよいし、非周期的なものであってもよい。
透光性を有する基板301としては、石英等を用いることができる。遮光部302および回折格子部303を構成する遮光層は、金属膜を用いて形成すればよく、好ましくはクロムまたは酸化クロム等により設けられる。
グレイトーンマスク304に露光するための光を照射した場合、図6(A2)に示すように、遮光部302に重畳する領域における透光率は0%となり、遮光部302も回折格子部303も設けられていない領域における透光率は100%となる。また、回折格子部303における透光率は、概ね10%〜70%の範囲であり、回折格子のスリット、ドットまたはメッシュの間隔等により調節可能である。
図6(B1)に示すハーフトーンマスク314は、透光性を有する基板311上に半透光層により形成された半透光部312および遮光層により形成された遮光部313で構成されている。
半透光部312は、MoSiN、MoSi、MoSiO、MoSiON、CrSi等の層を用いて形成することができる。遮光部313は、グレイトーンマスクの遮光層と同様の金属膜を用いて形成すればよく、好ましくはクロムまたは酸化クロム等により設けられる。
ハーフトーンマスク314に露光するための光を照射した場合、図6(B2)に示すように、遮光部313に重畳する領域における透光率は0%となり、遮光部313も半透光部312も設けられていない領域における透光率は100%となる。また、半透光部312における透光率は、概ね10%〜70%の範囲であり、形成する材料の種類または形成する膜厚等により調整可能である。
多階調マスクを用いることにより、露光部分、中間露光部分、および未露光部分の3つの露光レベルのマスクを形成することができ、一度の露光および現像工程により、複数(代表的には二種類)の厚さの領域を有するレジストマスクを形成することができる。このため、多階調マスクを用いることで、トランジスタ120を作製工程におけるフォトマスクの枚数を削減することができる。
したがって、多階調マスクを用いて、レジストマスク203を保護層106が形成される領域は厚く、それ以外の領域は薄くなるように形成する(図4(A2)及び(B2)参照)。なお、保護層106及び酸化物半導体層105とも形成されない領域には、レジストマスク203も形成されないようにする。
次に、レジストマスク203を用いて、絶縁層202と酸化物半導体層201の一部を選択的に除去(エッチング)する。このエッチングにより、島状に加工された絶縁層202と酸化物半導体層105が形成される(図4(A3)及び(B3)参照)。
次に、レジストマスク203を縮小(後退)させて、レジストマスク203の薄い領域を除去し、レジストマスク204を形成する。レジストマスク203の縮小(後退)には、例えば酸素プラズマによるアッシングを用いればよい。レジストマスク203の縮小(後退)は厚さ方向のみでなく、平面方向にも生じるため、レジストマスク204は酸化物半導体層105の内側に形成されることになる(図5(A1)及び(B1)参照)。
次に、レジストマスク204を用いて島状に加工された絶縁層202をエッチングし、保護層106を形成する(図5(A2)及び(B2)参照)。そして、該エッチングの後にレジストマスク204を除去する(図5(A3)及び(B3)参照)。
絶縁層202をエッチングする際に、レジストマスク204もエッチングされる条件でエッチングを行うと、保護層106の側面にテーパー形状を付与しやすくなる。また、エッチング条件を工夫し、レジストマスク204に対するエッチングレートと、保護層106に対するエッチングレートを適宜調節することで、保護層106側面のテーパー角θを制御することも可能である。
その後の作製工程は、実施の形態1に示したトランジスタ110と同様に行うことが出来る。半導体装置の作製工程において、フォトマスクの使用枚数が増えることは、それだけフォトリソグラフィ工程の回数が増えることになり、歩留まりの低下や生産コスト増加の原因となる。本実施の形態によれば、少ないフォトリソグラフィ工程で半導体装置を作製することが可能になるため、半導体装置の生産性を向上することができる。
本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
(実施の形態3)
本実施の形態では、半導体装置の一形態として、上記実施の形態で開示したトランジスタ110と異なる構成を有するトランジスタについて、図7を用いて説明する。図7(A)は、チャネルが形成される半導体層に酸化物半導体を用いたトランジスタ130の平面構成を示す上面図であり、図7(B)は、図7(A)中でC1−C2の鎖線で示した部位の断面構成を示す断面図である。また、図7(C)は、図7(A)中でD1−D2の鎖線で示した部位の断面構成を示す断面図である。なお、図面をわかりやすくするため、図7(A)では基板101、絶縁層102、ゲート絶縁層104、絶縁層108の記載を省略している。
トランジスタ130は、実施の形態1に示したトランジスタ110と同様に作製することができるが、保護層106、ソース電極107a及びドレイン電極107bにより酸化物半導体層105が完全に覆われている点が異なる。
また、保護層106形成後に、実施の形態1に示した不純物除去処理を行ってもよい。また、本実施の形態で開示するトランジスタ130は、保護層106、ソース電極107a及びドレイン電極107bにより酸化物半導体層105が完全に覆われているため、ソース電極107a及びドレイン電極107bの形成時に生じる不純物の影響を受けにくい。このため、半導体装置の信頼性を高めることができる。また、ソース電極107a及びドレイン電極107b形成後の不純物除去処理を省略することが可能であり、半導体装置の生産性を向上させることができる。
本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
(実施の形態4)
本実施の形態では、上記実施の形態で開示したトランジスタと異なる構成を有するトランジスタについて、図8を用いて説明する。図8(A)は、チャネルが形成される半導体層に酸化物半導体を用いたトランジスタ140の平面構成を示す上面図であり、図8(B)は、図8(A)中でD1−D2の鎖線で示した部位の断面構成を示す断面図である。また、図8(C)も、図8(A)中でD1−D2の鎖線で示した部位の断面構成を示す断面図であるが、図8(C)は図8(B)で示す断面構成の変形例を示している。なお、図面をわかりやすくするため、図8(A)では基板101、絶縁層102、ゲート絶縁層104、保護層106b、絶縁層108、平坦化層112の記載を省略している。
トランジスタ140は、上記実施の形態に示したトランジスタと同様に作製することができるが、保護層106中にコンタクトホール111a及びコンタクトホール111bを有する点が異なる。
以下、トランジスタ140の作製方法について説明する。まず、上記実施の形態に示した作製方法と同様に、基板101上に絶縁層102を形成し、絶縁層102上にゲート電極103を形成する。続いて、ゲート電極103上にゲート絶縁層104を形成し、ゲート絶縁層104上に酸化物半導体層105を形成し、酸化物半導体層105上に保護層106を形成する。
続いて、フォトリソグラフィ工程を用いて、酸化物半導体層105と重畳する保護層106の一部を選択的に除去(エッチング)し、コンタクトホール111a及びコンタクトホール111bを形成する。このようにして、開口部(コンタクトホール)を有する保護層106を形成する。なお、コンタクトホール111a及びコンタクトホール111bの底部において、酸化物半導体層105が露出される。また、開口部であるコンタクトホール111a及びコンタクトホール111bの形成は、上記実施の形態に示した島状の保護層106の形成方法と同様に行うことが出来る。
なお、開口部を有する保護層106をドライエッチング法で形成した場合に、保護層106及び露出した酸化物半導体層105の表面に不純物が残存することを防止するため、実施の形態1に示した不純物除去処理を行ってもよい。不純物除去処理は、実施の形態1に示す工程と同様に、プラズマ処理、または溶液による処理によって行うことができる。プラズマ処理としては、酸素プラズマ処理または一酸化二窒素プラズマ処理などを用いることができる。また、プラズマ処理として希ガス(代表的にはアルゴン)を用いてもよい。また、溶液による処理としては、希フッ酸溶液による洗浄処理を用いることができる。例えば、希フッ酸溶液を用いる場合、50重量%フッ酸を1/10乃至1/10程度、好ましくは1/10乃至1/10程度に希釈する。また、溶液による処理としてTMAH溶液などのアルカリ性の溶液による処理を行ってもよい。また、溶液の代わりに水を用いて洗浄処理を行ってもよい。
次に、コンタクトホール111a及びコンタクトホール111bを覆って、ソース電極107a及びドレイン電極107bを形成する。ソース電極107a及びドレイン電極107bは、上記実施の形態と同様の材料及び方法で形成することが出来る。ソース電極107aはコンタクトホール111aを介して酸化物半導体層105と接続し、ドレイン電極107bはコンタクトホール111bを介して酸化物半導体層105と接続する。このようにして、トランジスタ140を作製することができる。
なお、本実施の形態で開示するトランジスタ140は、保護層106、ソース電極107a及びドレイン電極107bにより酸化物半導体層105が完全に覆われるため、ソース電極107a及びドレイン電極107bの形成時に生じる不純物の影響を受けにくい。このため、半導体装置の信頼性を高めることができる。また、ソース電極107a及びドレイン電極107b形成後の不純物除去処理を省略することが可能であり、半導体装置の生産性を向上させることができる。
また、ソース電極107a及びドレイン電極107b上に、さらに絶縁層108を形成してもよい。絶縁層108は、上記実施の形態と同様の材料及び方法で形成することが出来る。
なお、トランジスタ140のチャネル領域は、ゲート電極103と重畳する酸化物半導体層105中の、コンタクトホール111aとコンタクトホール111bの間に形成される。すなわち、トランジスタ140のチャネル長Lは、キャリアが流れる方向と平行な方向において、酸化物半導体層105上に形成されたコンタクトホール111aとコンタクトホール111bの最短距離で定義される。また、トランジスタ140のチャネル幅Wは、キャリアが流れる方向と直交する方向におけるコンタクトホール111aの長さ、またはコンタクトホール111bの長さのうち、短いほうの長さ、もしくは、両長さの平均値で定義される。
図8(C)は、保護層106を保護層106aと保護層106bの積層構造とし、ソース電極107a及びドレイン電極107b上に平坦化層112を形成するトランジスタ140の構成例を示している。保護層106a及び保護層106bは、上記実施の形態と同様の材料及び方法で形成することが出来る。開口部を有する保護層106を積層構造とすることで、上記実施の形態で説明した島状の保護層106を積層構造とした場合と同様の効果が期待できる。
トランジスタ140起因の表面凹凸を低減するために、図8(C)に示すように平坦化層112を形成してもよい。平坦化層112としては、ポリイミド、アクリル樹脂、ベンゾシクロブテン系樹脂、ポリアミド、エポキシ樹脂等の有機材料を用いることができる。また上記有機材料の他に、低誘電率材料(low−k材料)、シロキサン系樹脂、PSG(リンガラス)、BPSG(リンボロンガラス)等を用いることができる。なお、これらの材料で形成される絶縁層を複数積層させることで、平坦化層112を形成してもよい。
平坦化層112の形成方法は特に限定されず、その材料に応じて、スパッタリング法、スピンコート法、ディッピング法、スプレー塗布法、液滴吐出法(インクジェット法、スクリーン印刷法、オフセット印刷法等)、ロールコーティング法、カーテンコーティング法、ナイフコーティング法等を用いることができる。
例えば、平坦化層112として、膜厚1500nmのアクリル樹脂層を形成すればよい。アクリル樹脂層はスピンコート法による塗布後、焼成(例えば窒素雰囲気下250℃1時間)して形成することができる。
平坦化層112を形成後、加熱処理を行ってもよい。例えば、窒素雰囲気下250℃で1時間加熱処理を行う。
本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
(実施の形態5)
本実施の形態では、上記実施の形態で開示したトランジスタと異なる構成を有するトランジスタについて、図9を用いて説明する。図9(A)は、チャネルが形成される半導体層に酸化物半導体を用いたトランジスタ150の平面構成を示す上面図であり、図9(B)は、図9(A)中でE1−E2の鎖線で示した部位の断面構成を示す断面図である。また、図9(C)も、図9(A)中でE1−E2の鎖線で示した部位の断面構成を示す断面図であるが、図9(C)は図9(B)で示す断面構成の変形例を示している。なお、図面をわかりやすくするため、図9(A)では基板101、絶縁層102、ゲート絶縁層104の記載を省略している。
図9に示すトランジスタ150は、チャネルエッチング型と呼ばれるボトムゲート構造のトランジスタの一つである、また、逆スタガ型と呼ばれるトランジスタの一つでもある。
チャネルエッチング型のトランジスタ150は、上記実施の形態で示したトランジスタ110乃至トランジスタ140と比較して、ソース電極107a及びドレイン電極107bと、酸化物半導体層105の間にチャネル保護層として機能する保護層106を形成しない点が異なる。このため、トランジスタ150は多階調マスクを用いなくても、トランジスタ110、トランジスタ130、及びトランジスタ140よりも少ないフォトリソグラフィ工程で作製することが可能となる。
以下、トランジスタ150の作製方法について説明する。まず、上記実施の形態に示した作製方法と同様に、基板101上に絶縁層102を形成し、絶縁層102上にゲート電極103を形成する。続いて、ゲート電極103上にゲート絶縁層104を形成し、ゲート絶縁層104上に酸化物半導体層105を形成する。
次に、酸化物半導体層105上に導電層を形成し、フォトリソグラフィ工程によりソース電極107a及びドレイン電極107bを形成する。ソース電極107a及びドレイン電極107bを形成するための材料及び方法は、上記実施の形態に示した材料及び方法と同様に行うことができる。
なお、トランジスタ150のチャネル領域は、ゲート電極103と重畳する酸化物半導体層105中の、ソース電極107aとドレイン電極107bに挟まれた領域に形成される。このため、トランジスタ150のチャネル長Lは、酸化物半導体層105のゲート電極103と重畳する領域の、酸化物半導体層105と接するソース電極107aの端部から、酸化物半導体層105と接するドレイン電極107bの端部までの最短距離により決定される。また、トランジスタ150のチャネル幅Wは、酸化物半導体層105のゲート電極103と重畳する領域の、チャネル長Lと直交する方向における、酸化物半導体層105とソース電極107aが接する長さと、酸化物半導体層105とドレイン電極107bが接する長さのうち、短い方の長さ、もしくは、両長さの平均値で定義される。
ソース電極107a及びドレイン電極107bの形成後に、実施の形態1で示した不純物除去処理を行う。トランジスタ150はチャネルエッチング型のトランジスタであるため、ソース電極107a及びドレイン電極107bの形成後に、チャネル領域に不純物が付着すると、トランジスタのオフ電流の増加や、ソース電極107a及びドレイン電極107bの短絡によりトランジスタの電気的特性の劣化が生じやすい。このため、ソース電極107a及びドレイン電極107bの形成後に不純物除去処理を行うことで、安定した電気特性を有する信頼性の高いトランジスタ110を実現することができる。
次に、ソース電極107a及びドレイン電極107b上に、酸化物半導体層105の一部に接して保護層116を形成する。保護層116は、絶縁層102、ゲート絶縁層104、保護層106、及び絶縁層108と同様の材料及び方法で形成することができる。
また、保護層116形成前に、酸素プラズマ処理または一酸化二窒素プラズマ処理などを行い、表面に付着した水分や有機物を除去することが好ましい。保護層116は、酸素プラズマ処理または一酸化二窒素プラズマ処理などを行った後、大気に曝すことなく連続して形成することが好ましい。
また、保護層116に、上記実施の形態に示した化学式InMZnO(X>0)で表記される材料や、化学式InM1X2(1−X)ZnO(0<X<1+α、ただしαは0.3未満、かつ、(1−X)>0)で表記される材料を用いると、バックチャネル側の酸化物半導体層105と保護層116の界面の状態を良好に保つことができる。従って、安定した電気特性を有する信頼性の高い半導体装置を提供することができる。
また、酸化物半導体層105の上層または下層に、酸化物半導体層105よりも絶縁性の高い酸化物半導体を用いることで、寄生チャネルが生じることなく、絶縁層のチャージアップによるしきい値電圧の変動を抑えることができる。従って、静電気などによるトランジスタの特性劣化や破損を防ぐことができるため、半導体装置を歩留まりよく作製することができ、半導体装置の生産性を向上させることができる。また、半導体装置の信頼性を向上させることができる。酸化物半導体層105よりも絶縁性の高い酸化物半導体としては、上記化学式で表記される材料を適用することができる。
また、図9(C)は、ゲート絶縁層104をゲート絶縁層104aとゲート絶縁層104bの積層構造とする構成例を示している。ゲート絶縁層104aとゲート絶縁層104bのどちらか一方を、絶縁層102またはゲート絶縁層104と同様の材料及び方法で形成し、ゲート絶縁層104aとゲート絶縁層104bの他方を、化学式InMZnOで表記される材料、または化学式InM1X2(1−X)ZnOで表記される材料を用いて形成する。
例えば、酸化物半導体層105に接するゲート絶縁層104bを化学式InMZnOで表記される材料、または化学式InM1X2(1−X)ZnOで表記される材料を用いて形成することで、酸化物半導体層105とゲート絶縁層104bの界面の状態を良好に保つことができ、トランジスタの特性を良好なものとすることができる。従って、安定した電気特性を有する信頼性の高い半導体装置を提供することができる。
また、酸化物半導体層105より上層と、酸化物半導体層105より下層に、化学式InMZnOで表記される材料、または化学式InM1X2(1−X)ZnOで表記される材料用いて絶縁層を形成することで、半導体装置の信頼性をさらに向上させることができる。
本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
(実施の形態6)
上記実施の形態で一例を示したトランジスタを用いて表示機能を有する半導体装置(表示装置ともいう)を作製することができる。また、トランジスタを含む駆動回路の一部または全体を、画素部と同じ基板上に一体形成し、システムオンパネルを形成することができる。本実施の形態では、上記実施の形態で一例を示したトランジスタを用いた表示装置の例について、図10及び図11を用いて説明する。なお、図11(A)及び図11(B)は、図10(B)中でM−Nの鎖線で示した部位の断面構成を示す断面図である。
図10(A)において、第1の基板4001上に設けられた画素部4002を囲むようにして、シール材4005が設けられ、第2の基板4006によって封止されている。図10(A)においては、第1の基板4001上のシール材4005によって囲まれている領域とは異なる領域に、別途用意された基板上に単結晶半導体又は多結晶半導体で形成された信号線駆動回路4003、及び走査線駆動回路4004が実装されている。また、信号線駆動回路4003、走査線駆動回路4004、または画素部4002に与えられる各種信号及び電位は、FPC(Flexible printed circuit)4018a、FPC4018bから供給されている。
図10(B)及び図10(C)において、第1の基板4001上に設けられた画素部4002と、走査線駆動回路4004とを囲むようにして、シール材4005が設けられている。また画素部4002と、走査線駆動回路4004の上に第2の基板4006が設けられている。よって画素部4002と、走査線駆動回路4004とは、第1の基板4001とシール材4005と第2の基板4006とによって、表示素子と共に封止されている。図10(B)及び図10(C)においては、第1の基板4001上のシール材4005によって囲まれている領域とは異なる領域に、別途用意された基板上に単結晶半導体又は多結晶半導体で形成された信号線駆動回路4003が実装されている。図10(B)及び図10(C)においては、信号線駆動回路4003、走査線駆動回路4004、または画素部4002に与えられる各種信号及び電位は、FPC4018から供給されている。
また図10(B)及び図10(C)においては、信号線駆動回路4003を別途形成し、第1の基板4001に実装する例を示しているが、この構成に限定されない。走査線駆動回路を別途形成して実装しても良いし、信号線駆動回路の一部または走査線駆動回路の一部を別途形成して実装しても良い。
なお、別途形成した駆動回路の実装方法は、COG(Chip On Glass)方法、ワイヤボンディング方法、或いはTCP(Tape Carrier Package)を用いる方法などの、既知の実装方法を用いることができる。図10(A)は、別途用意された基板上に形成された信号線駆動回路4003、走査線駆動回路4004をCOG方法により実装する例であり、図10(B)は、別途用意された基板上に形成された信号線駆動回路4003をCOG方法により実装する例であり、図10(C)は、別途用意された基板上に形成された信号線駆動回路4003をTCPとして実装する例である。
また、表示装置は、表示素子が封止された状態にあるパネルと、該パネルにコントローラを含むIC等を実装した状態にあるモジュールとを含む。
なお、本明細書中における表示装置とは、画像表示デバイス、表示デバイス、もしくは光源(照明装置含む)を指す。また、コネクター、例えばFPCやTCPが取り付けられたモジュール、FPCやTCPの先にプリント配線板が設けられたモジュール、または表示素子にCOG方式によりIC(集積回路)が直接実装されたモジュールも全て表示装置に含むものとする。
また第1の基板上に設けられた画素部及び走査線駆動回路は、トランジスタを複数有しており、上記実施の形態で示したトランジスタを適用することができる。
表示装置に設けられる表示素子としては液晶素子(液晶表示素子ともいう)、発光素子(発光表示素子ともいう)、を用いることができる。発光素子は、電流または電圧によって輝度が制御される素子をその範疇に含んでおり、具体的には無機EL(Electro Luminescence)、有機EL等が含まれる。また、電子インクなど、電気的作用によりコントラストが変化する表示媒体も適用することができる。
図11(A)及び図11(B)で示すように、半導体装置は接続端子電極4015及び端子電極4016を有しており、接続端子電極4015及び端子電極4016はFPC4018が有する端子と異方性導電層4019を介して、電気的に接続されている。
接続端子電極4015は、第1の電極層4030と同じ導電層から形成され、端子電極4016は、トランジスタ4010、4011のソース電極及びドレイン電極と同じ導電層で形成されている。
また第1の基板4001上に設けられた画素部4002と、走査線駆動回路4004は、トランジスタを複数有しており、図11(A)及び図11(B)では、画素部4002に含まれるトランジスタ4010と、走査線駆動回路4004に含まれるトランジスタ4011とを例示している。図11(A)では、トランジスタ4010、4011上には絶縁層4020が設けられ、図11(B)では、絶縁層4024の上にさらに平坦化層4021が設けられている。なお、絶縁層4023は下地層として機能する絶縁層である。
本実施の形態では、トランジスタ4010、トランジスタ4011として、上記実施の形態で示したトランジスタを適用することができる。
上記実施の形態で示したトランジスタは、電気的特性変動が抑制されており、電気的に安定である。よって、図11(A)及び図11(B)で示す本実施の形態の半導体装置として信頼性の高い半導体装置を提供することができる。
また、図11(B)では、絶縁層4024上において、駆動回路用のトランジスタ4011の酸化物半導体層のチャネル形成領域と重なる位置に導電層4017が設けられている例である。本実施の形態では、導電層4017を第1の電極層4030と同じ導電層で形成する。導電層4017を酸化物半導体層のチャネル形成領域と重なる位置に設けることによって、BT試験前後におけるトランジスタ4011のしきい値電圧の変化量をさらに低減することができる。また、導電層4017の電位は、トランジスタ4011のゲート電極と同じでもよいし、異なっていても良く、導電層4017を第2のゲート電極として機能させることもできる。また、導電層4017の電位は、GND、0V、或いはフローティング状態であってもよい。
また、導電層4017は外部の電場を遮蔽する機能も有する。すなわち外部の電場が内部(薄膜トランジスタを含む回路部)に作用しないようにする機能(特に静電気に対する静電遮蔽機能)も有する。導電層4017の遮蔽機能により、静電気などの外部の電場の影響によりトランジスタの電気的な特性が変動することを防止することができる。導電層4017は、上記実施の形態で示した、いずれのトランジスタにも適用可能である。
画素部4002に設けられたトランジスタ4010は表示素子と電気的に接続し、表示パネルを構成する。表示素子は表示を行うことができれば特に限定されず、様々な表示素子を用いることができる。
図11(A)に表示素子として液晶素子を用いた液晶表示装置の例を示す。図11(A)において、表示素子である液晶素子4013は、第1の電極層4030、第2の電極層4031、及び液晶層4008を含む。なお、液晶層4008を挟持するように配向膜として機能する絶縁層4032、絶縁層4033が設けられている。第2の電極層4031は第2の基板4006側に設けられ、第1の電極層4030と第2の電極層4031とは液晶層4008を介して重畳する構成となっている。
またスペーサ4035は絶縁層を選択的にエッチングすることで得られる柱状のスペーサであり、第1の電極層4030と第2の電極層4031との間隔(セルギャップ)を制御するために設けられている。なお球状のスペーサを用いていても良い。
表示素子として、液晶素子を用いる場合、サーモトロピック液晶、低分子液晶、高分子液晶、高分子分散型液晶、強誘電性液晶、反強誘電性液晶等を用いることができる。これらの液晶材料は、条件により、コレステリック相、スメクチック相、キュービック相、カイラルネマチック相、等方相等を示す。
また、配向膜を用いないブルー相を示す液晶を用いてもよい。ブルー相は液晶相の一つであり、コレステリック液晶を昇温していくと、コレステリック相から等方相へ転移する直前に発現する相である。ブルー相は狭い温度範囲でしか発現しないため、温度範囲を改善するために5重量%以上のカイラル剤を混合させた液晶組成物を用いて液晶層に用いる。ブルー相を示す液晶とカイラル剤とを含む液晶組成物は、応答速度が1msec以下と短く、光学的等方性であるため配向処理が不要であり、視野角依存性が小さい。また配向膜を設けなくてもよいのでラビング処理も不要となるため、ラビング処理によって引き起こされる静電破壊を防止することができ、作製工程中の液晶表示装置の不良や破損を軽減することができる。よって液晶表示装置の生産性を向上させることが可能となる。酸化物半導体層を用いるトランジスタは、静電気の影響によりトランジスタの電気的な特性が著しく変動して設計範囲を逸脱する恐れがある。よって酸化物半導体層を用いるトランジスタを有する液晶表示装置にブルー相の液晶材料を用いることはより効果的である。
また、液晶材料の固有抵抗は、1×10Ω・cm以上であり、好ましくは1×1011Ω・cm以上であり、さらに好ましくは1×1012Ω・cm以上である。なお、本明細書における固有抵抗の値は、20℃で測定した値とする。
本実施の形態で用いる高純度化された酸化物半導体層を用いたトランジスタは、オフ状態における電流値(オフ電流値)を低くすることができる。よって、画像信号等の電気信号の保持時間を長くすることができ、電源オン状態では書き込み間隔も長く設定できる。よって、リフレッシュ動作の頻度を少なくすることができるため、消費電力を抑制する効果を奏する。
液晶表示装置に設けられる保持容量の大きさは、画素部に配置されるトランジスタのリーク電流等を考慮して、所定の期間の間電荷を保持できるように設定される。保持容量の大きさは、トランジスタのオフ電流等を考慮して設定すればよい。高純度の酸化物半導体層を有するトランジスタを用いることにより、各画素における液晶容量に対して1/3以下、好ましくは1/5以下の容量の大きさを有する保持容量を設ければ充分である。
また、上述の酸化物半導体を用いたトランジスタは、比較的高い電界効果移動度が得られるため、高速駆動が可能である。よって、表示機能を有する半導体装置の画素部に上記トランジスタを用いることで、高画質な画像を提供することができる。また、同一基板上に駆動回路部または画素部を作り分けて作製することが可能となるため、半導体装置の部品点数を削減することができる。
液晶表示装置には、TN(Twisted Nematic)モード、IPS(In−Plane−Switching)モード、FFS(Fringe Field Switching)モード、ASM(Axially Symmetric aligned Micro−cell)モード、OCB(Optical Compensated Birefringence)モード、FLC(Ferroelectric Liquid Crystal)モード、AFLC(AntiFerroelectric Liquid Crystal)モードなどを用いることができる。
また、ノーマリーブラック型の液晶表示装置、例えば垂直配向(VA)モードを採用した透過型の液晶表示装置としてもよい。ここで、垂直配向モードとは、液晶表示パネルの液晶分子の配列を制御する方式の一種であり、電圧が印加されていないときにパネル面に対して液晶分子が垂直方向を向く方式である。垂直配向モードとしては、いくつか挙げられるが、例えば、MVA(Multi−Domain Vertical Alignment)モード、PVA(Patterned Vertical Alignment)モード、ASV(Advanced Super View)モードなどを用いることができる。また、画素(ピクセル)をいくつかの領域(サブピクセル)に分け、それぞれ別の方向に分子を倒すよう工夫されているマルチドメイン化あるいはマルチドメイン設計といわれる方法を用いることができる。
また、表示装置において、ブラックマトリクス(遮光層)、偏光部材、位相差部材、反射防止部材などの光学部材(光学基板)などは適宜設ける。例えば、偏光基板及び位相差基板による円偏光を用いてもよい。また、光源としてバックライト、サイドライトなどを用いてもよい。
また、画素部における表示方式は、プログレッシブ方式やインターレース方式等を用いることができる。また、カラー表示する際に画素で制御する色要素としては、RGB(Rは赤、Gは緑、Bは青を表す)の三色に限定されない。例えば、RGBW(Wは白を表す)、又はRGBに、イエロー、シアン、マゼンタ等を一色以上追加したものがある。なお、色要素のドット毎にその表示領域の大きさが異なっていてもよい。ただし、本発明はカラー表示の表示装置に限定されるものではなく、モノクロ表示の表示装置に適用することもできる。
また、表示装置に含まれる表示素子として、エレクトロルミネッセンスを利用する発光素子を適用することができる。エレクトロルミネッセンスを利用する発光素子は、発光材料が有機化合物であるか、無機化合物であるかによって区別され、一般的に、前者は有機EL素子、後者は無機EL素子と呼ばれている。
有機EL素子は、発光素子に電圧を印加することにより、一対の電極から電子および正孔がそれぞれ発光性の有機化合物を含む層に注入され、電流が流れる。そして、それらキャリア(電子および正孔)が再結合することにより、発光性の有機化合物が励起状態を形成し、その励起状態が基底状態に戻る際に発光する。このようなメカニズムから、このような発光素子は、電流励起型の発光素子と呼ばれる。
無機EL素子は、その素子構成により、分散型無機EL素子と薄膜型無機EL素子とに分類される。分散型無機EL素子は、発光材料の粒子をバインダ中に分散させた発光層を有するものであり、発光メカニズムはドナー準位とアクセプター準位を利用するドナー−アクセプター再結合型発光である。薄膜型無機EL素子は、発光層を誘電体層で挟み込み、さらにそれを電極で挟んだ構造であり、発光メカニズムは金属イオンの内殻電子遷移を利用する局在型発光である。なお、ここでは、発光素子として有機EL素子を用いて説明する。
発光素子は発光を取り出すために少なくとも一対の電極の一方が透明であればよい。そして、基板上にトランジスタ及び発光素子を形成し、基板とは逆側の面から発光を取り出す上面射出や、基板側の面から発光を取り出す下面射出や、基板側及び基板とは反対側の面から発光を取り出す両面射出構造の発光素子があり、どの射出構造の発光素子も適用することができる。
図11(B)に表示素子として発光素子を用いた発光装置の例を示す。表示素子である発光素子4513は、画素部4002に設けられたトランジスタ4010と電気的に接続している。なお発光素子4513の構成は、第1の電極層4030、電界発光層4511、第2の電極層4031の積層構造であるが、示した構成に限定されない。発光素子4513から取り出す光の方向などに合わせて、発光素子4513の構成は適宜変えることができる。
隔壁4510は、有機絶縁材料、又は無機絶縁材料を用いて形成する。特に感光性の樹脂材料を用い、第1の電極層4030上に開口部を形成し、その開口部の側壁が連続した曲率を持って形成される傾斜面となるように形成することが好ましい。
電界発光層4511は、単数の層で構成されていても、複数の層が積層されるように構成されていてもどちらでも良い。
発光素子4513に酸素、水素、水分、二酸化炭素等が侵入しないように、第2の電極層4031及び隔壁4510上に保護層を形成してもよい。保護層としては、窒化シリコン、窒化酸化シリコン、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、酸化窒化アルミニウム、窒化酸化アルミニウム、DLC膜等を形成することができる。また、第1の基板4001、第2の基板4006、及びシール材4005によって封止された空間には充填材4514が設けられ密封されている。このように外気に曝されないように気密性が高く、脱ガスの少ない保護フィルム(貼り合わせフィルム、紫外線硬化樹脂フィルム等)やカバー材でパッケージング(封入)することが好ましい。
充填材4514としては窒素やアルゴンなどの不活性な気体の他に、紫外線硬化樹脂または熱硬化樹脂を用いることができ、PVC(ポリビニルクロライド)、アクリル樹脂、ポリイミド、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、PVB(ポリビニルブチラル)またはEVA(エチレンビニルアセテート)を用いることができる。例えば充填材として窒素を用いればよい。
また、必要であれば、発光素子の射出面に偏光板、又は円偏光板(楕円偏光板を含む)、位相差板(λ/4板、λ/2板)、カラーフィルタなどの光学フィルムを適宜設けてもよい。また、偏光板又は円偏光板に反射防止膜を設けてもよい。例えば、表面の凹凸により反射光を拡散し、映り込みを低減できるアンチグレア処理を施すことができる。
表示素子に電圧を印加する第1の電極層4030及び第2の電極層4031(画素電極層、共通電極層、対向電極層などともいう)においては、取り出す光の方向、電極層が設けられる場所、及び電極層のパターン構造によって透光性、反射性を選択すればよい。
第1の電極層4030、第2の電極層4031は、酸化タングステンを含むインジウム酸化物、酸化タングステンを含むインジウム亜鉛酸化物、酸化チタンを含むインジウム酸化物、酸化チタンを含むインジウム錫酸化物、インジウム錫酸化物(以下、ITOと示す。)、インジウム亜鉛酸化物、酸化ケイ素を添加したインジウム錫酸化物などの透光性を有する導電性材料を用いることができる。
また、第1の電極層4030、第2の電極層4031はタングステン(W)、モリブデン(Mo)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)、バナジウム(V)、ニオブ(Nb)、タンタル(Ta)、クロム(Cr)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、白金(Pt)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、銀(Ag)等の金属、又はその合金、若しくはその金属窒化物から一つ、又は複数種を用いて形成することができる。
また、第1の電極層4030、第2の電極層4031として、導電性高分子(導電性ポリマーともいう)を含む導電性組成物を用いて形成することができる。導電性高分子としては、いわゆるπ電子共役系導電性高分子を用いることができる。例えば、ポリアニリンまたはその誘導体、ポリピロールまたはその誘導体、ポリチオフェンまたはその誘導体、若しくはアニリン、ピロールおよびチオフェンの2種以上からなる共重合体またはその誘導体などがあげられる。
また、トランジスタは静電気などにより破壊されやすいため、駆動回路保護用の保護回路を設けることが好ましい。保護回路は、非線形素子を用いて構成することが好ましい。
以上のように上記実施の形態で示したトランジスタを適用することで、表示機能を有する信頼性のよい半導体装置を提供することができる。
本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
(実施の形態7)
上記実施の形態に示したトランジスタを用いて、対象物の情報を読み取るイメージセンサ機能を有する半導体装置を作製することができる。
図12(A)に、イメージセンサ機能を有する半導体装置の一例を示す。図12(A)はフォトセンサの等価回路であり、図12(B)はフォトセンサの一部を示す断面図である。
フォトダイオード602は、一方の電極がフォトダイオードリセット信号線658に、他方の電極がトランジスタ640のゲートに電気的に接続されている。トランジスタ640は、ソース又はドレインの一方がフォトセンサ基準信号線672に、ソース又はドレインの他方がトランジスタ656のソース又はドレインの一方に電気的に接続されている。トランジスタ656は、ゲートがゲート信号線659に、ソース又はドレインの他方がフォトセンサ出力信号線671に電気的に接続されている。
なお、本明細書における回路図において、酸化物半導体層を用いるトランジスタと明確に判明できるように、酸化物半導体層を用いるトランジスタの記号には「OS」と記載している。図12(A)において、トランジスタ640、トランジスタ656は上記実施の形態に示したトランジスタが適用でき、チャネルが形成される半導体層に酸化物半導体を用いるトランジスタである。本実施の形態では、実施の形態4で示したトランジスタ140と同様な構造を有するトランジスタを適用する例を示す。トランジスタ640は、酸化物半導体層上にチャネル保護層として機能する絶縁層が設けられた、ボトムゲート構造の逆スタガ型トランジスタである。
図12(B)は、フォトセンサにおけるフォトダイオード602及びトランジスタ640の構成例を示す断面図であり、絶縁表面を有する基板601(TFT基板)上に、センサとして機能するフォトダイオード602及びトランジスタ640が設けられている。フォトダイオード602、トランジスタ640の上には接着層608を用いて基板613が設けられている。
トランジスタ640上には絶縁層631、絶縁層633、絶縁層634が設けられている。フォトダイオード602は、絶縁層633上に設けられ、絶縁層633上に形成した電極641a、電極641bと、絶縁層634上に設けられた電極層642との間に、絶縁層633側から順に第1半導体層606a、第2半導体層606b、及び第3半導体層606cを積層した構造を有している。
電極641bは、絶縁層634上に形成された導電層643と電気的に接続し、電極層642は電極641aを介して導電層645と電気的に接続している。導電層645は、トランジスタ640のゲート電極層と電気的に接続しており、フォトダイオード602はトランジスタ640と電気的に接続している。
ここでは、第1半導体層606aとしてp型の導電型を有する半導体層と、第2半導体層606bとして高抵抗な半導体層(i型半導体層)、第3半導体層606cとしてn型の導電型を有する半導体層を積層するpin型のフォトダイオードを例示している。
第1半導体層606aはp型半導体層であり、p型を付与する不純物元素を含むアモルファスシリコンにより形成することができる。第1半導体層606aの形成には13族の不純物元素(例えばボロン(B))を含む半導体材料ガスを用いて、プラズマCVD法により形成する。半導体材料ガスとしてはシラン(SiH)を用いればよい。または、Si、SiHCl、SiHCl、SiCl、SiF等を用いてもよい。また、不純物元素を含まないアモルファスシリコンを形成した後に、拡散法やイオン注入法を用いて該アモルファスシリコンに不純物元素を導入してもよい。イオン注入法等により不純物元素を導入した後に加熱等を行うことで、不純物元素を拡散させるとよい。この場合にアモルファスシリコンを形成する方法としては、LPCVD法、気相成長法、又はスパッタリング法等を用いればよい。第1半導体層606aの膜厚は10nm以上50nm以下となるよう形成することが好ましい。
第2半導体層606bは、I型半導体層(真性半導体層)であり、アモルファスシリコンにより形成する。第2半導体層606bの形成には、半導体材料ガスを用いて、アモルファスシリコンをプラズマCVD法により形成する。半導体材料ガスとしては、シラン(SiH)を用いればよい。または、Si、SiHCl、SiHCl、SiCl、SiF等を用いてもよい。第2半導体層606bの形成は、LPCVD法、気相成長法、スパッタリング法等により行ってもよい。第2半導体層606bの膜厚は200nm以上1000nm以下となるように形成することが好ましい。
第3半導体層606cは、n型半導体層であり、n型を付与する不純物元素を含むアモルファスシリコンにより形成する。第3半導体層606cの形成には、15族の不純物元素(例えばリン(P))を含む半導体材料ガスを用いて、プラズマCVD法により形成する。半導体材料ガスとしてはシラン(SiH)を用いればよい。または、Si、SiHCl、SiHCl、SiCl、SiF等を用いてもよい。また、不純物元素を含まないアモルファスシリコンを形成した後に、拡散法やイオン注入法を用いて該アモルファスシリコンに不純物元素を導入してもよい。イオン注入法等により不純物元素を導入した後に加熱等を行うことで、不純物元素を拡散させるとよい。この場合にアモルファスシリコンを形成する方法としては、LPCVD法、気相成長法、又はスパッタリング法等を用いればよい。第3半導体層606cの膜厚は20nm以上200nm以下となるよう形成することが好ましい。
また、第1半導体層606a、第2半導体層606b、及び第3半導体層606cは、アモルファス半導体ではなく、多結晶半導体を用いて形成してもよいし、微結晶半導体や、セミアモルファス半導体(Semi Amorphous Semiconductor:SAS)を用いて形成してもよい。
また、光電効果で発生した正孔の移動度は電子の移動度に比べて小さいため、pin型のフォトダイオードはp型の半導体層側を受光面とする方がよい特性を示す。ここでは、pin型のフォトダイオードが形成されている基板601の面からフォトダイオード602が受ける光622を電気信号に変換する例を示す。また、受光面とした半導体層側とは逆の導電型を有する半導体層側からの光は外乱光となるため、電極層は遮光性を有する導電層を用いるとよい。また、n型の半導体層側を受光面として用いることもできる。
絶縁層631、絶縁層633、絶縁層634としては、絶縁性材料を用いて、その材料に応じて、スパッタリング法、プラズマCVD法、SOG法、スピンコート、ディップ、スプレー塗布、液滴吐出法(インクジェット法等)、印刷法(スクリーン印刷、オフセット印刷等)等を用いて形成することができる。
絶縁層631としては、例えば、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、酸化アルミニウム、又は酸化窒化アルミニウムなどの酸化物絶縁物、窒化シリコン、窒化酸化シリコン、窒化アルミニウム、又は窒化酸化アルミニウムなどの窒化物絶縁物を単層又は積層して用いることができる。
本実施の形態では、絶縁層631として酸化アルミニウムを用いる。絶縁層631はスパッタリング法によって形成することができる。
酸化物半導体層上に絶縁層631として設けられた酸化アルミニウムは、水素、水分などの不純物、及び酸素の両方に対して膜を透過させない遮断効果(ブロック効果)が高い。
従って、酸化アルミニウムは、作製工程中及び作製後において、変動要因となる水素、水分などの不純物の酸化物半導体層への混入、及び酸化物半導体を構成する主成分材料である酸素の酸化物半導体層からの放出を防止する保護層として機能する。
絶縁層633、絶縁層634としては、表面凹凸を低減するため平坦化層として機能する絶縁層が好ましい。絶縁層633、634としては、例えばポリイミド、アクリル樹脂、ベンゾシクロブテン樹脂、ポリアミド、エポキシ樹脂等の、耐熱性を有する有機絶縁材料を用いることができる。また上記有機絶縁材料の他に、低誘電率材料(low−k材料)、シロキサン系樹脂、PSG(リンガラス)、BPSG(リンボロンガラス)等の単層、又は積層を用いることができる。
フォトダイオード602に入射する光を検出することによって、被検出物の情報を読み取ることができる。なお、被検出物の情報を読み取る際にバックライトなどの光源を用いることができる。
上記実施の形態で示したトランジスタは、電気的特性変動が抑制されており、電気的に安定である。従って、安定した電気特性を有するトランジスタ640を含む信頼性の高い半導体装置を提供することができる。また、信頼性の高い半導体装置を歩留まりよく作製し、高生産化を達成することができる。
本実施の形態に示す構成、方法などは、他の実施の形態に示す構成、方法などと適宜組み合わせて用いることができる。
(実施の形態8)
本明細書に開示する半導体装置は、さまざまな電子機器(遊技機も含む)に適用することができる。電子機器としては、テレビジョン装置(テレビ、又はテレビジョン受信機ともいう)、コンピュータ用などのモニタ、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、デジタルフォトフレーム、携帯電話機、携帯型ゲーム機、携帯情報端末、音響再生装置、遊技機(パチンコ機、スロットマシン等)、ゲーム筐体が挙げられる。これらの電子機器の具体例を図13に示す。
図13(A)は、表示部を有するテーブル9000を示している。テーブル9000は、筐体9001に表示部9003が組み込まれており、表示部9003により映像を表示することが可能である。なお、4本の脚部9002により筐体9001を支持した構成を示している。また、電力供給のための電源コード9005を筐体9001に有している。
実施の形態1乃至4のいずれかに示す半導体装置は、表示部9003に用いることが可能であり、電子機器に高い信頼性を付与することができる。
表示部9003は、タッチ入力機能を有しており、テーブル9000の表示部9003に表示された表示ボタン9004を指などで触れることで、画面操作や、情報を入力することができ、また他の家電製品との通信を可能とする、又は制御を可能とすることで、画面操作により他の家電製品をコントロールする制御装置としてもよい。例えば、実施の形態3に示したイメージセンサ機能を有する半導体装置を用いれば、表示部9003にタッチ入力機能を持たせることができる。
また、筐体9001に設けられたヒンジによって、表示部9003の画面を床に対して垂直に立てることもでき、テレビジョン装置としても利用できる。狭い部屋においては、大きな画面のテレビジョン装置は設置すると自由な空間が狭くなってしまうが、テーブルに表示部が内蔵されていれば、部屋の空間を有効に利用することができる。
図13(B)は、テレビジョン装置9100を示している。テレビジョン装置9100は、筐体9101に表示部9103が組み込まれており、表示部9103により映像を表示することが可能である。なお、ここではスタンド9105により筐体9101を支持した構成を示している。
テレビジョン装置9100の操作は、筐体9101が備える操作スイッチや、別体のリモコン操作機9110により行うことができる。リモコン操作機9110が備える操作キー9109により、チャンネルや音量の操作を行うことができ、表示部9103に表示される映像を操作することができる。また、リモコン操作機9110に、当該リモコン操作機9110から出力する情報を表示する表示部9107を設ける構成としてもよい。
図13(B)に示すテレビジョン装置9100は、受信機やモデムなどを備えている。テレビジョン装置9100は、受信機により一般のテレビ放送の受信を行うことができ、さらにモデムを介して有線又は無線による通信ネットワークに接続することにより、一方向(送信者から受信者)又は双方向(送信者と受信者間、あるいは受信者間同士など)の情報通信を行うことも可能である。
実施の形態1乃至4のいずれかに示す半導体装置は、表示部9103、9107に用いることが可能であり、テレビジョン装置、及びリモコン操作機に高い信頼性を付与することができる。
図13(C)はコンピュータであり、本体9201、筐体9202、表示部9203、キーボード9204、外部接続ポート9205、ポインティングデバイス9206等を含む。コンピュータは、本発明の一態様を用いて作製される半導体装置をその表示部9203に用いることにより作製される。先の実施の形態に示した半導体装置を利用すれば、信頼性の高いコンピュータとすることが可能となる。
図14(A)及び図14(B)は2つ折り可能なタブレット型端末である。図14(A)は、開いた状態であり、タブレット型端末は、筐体9630、表示部9631a、表示部9631b、表示モード切り替えスイッチ9034、電源スイッチ9035、省電力モード切り替えスイッチ9036、留め具9033、操作スイッチ9038、を有する。
実施の形態1乃至4のいずれかに示す半導体装置は、表示部9631a、表示部9631bに用いることが可能であり、信頼性の高いタブレット型端末とすることが可能となる。
表示部9631aは、一部をタッチパネルの領域9632aとすることができ、表示された操作キー9638にふれることでデータ入力をすることができる。なお、表示部9631aにおいては、一例として半分の領域が表示のみの機能を有する構成、もう半分の領域がタッチパネルの機能を有する構成を示しているが該構成に限定されない。表示部9631aの全ての領域がタッチパネルの機能を有する構成としても良い。例えば、表示部9631aの全面をキーボードボタン表示させてタッチパネルとし、表示部9631bを表示画面として用いることができる。
また、表示部9631bにおいても表示部9631aと同様に、表示部9631bの一部をタッチパネルの領域9632bとすることができる。また、タッチパネルのキーボード表示切り替えボタン9639が表示されている位置に指やスタイラスなどでふれることで表示部9631bにキーボードボタン表示することができる。
また、タッチパネルの領域9632aとタッチパネルの領域9632bに対して同時にタッチ入力することもできる。
また、表示モード切り替えスイッチ9034は、縦表示又は横表示などの表示の向きを切り替え、白黒表示やカラー表示の切り替えなどを選択できる。省電力モード切り替えスイッチ9036は、タブレット型端末に内蔵している光センサで検出される使用時の外光の光量に応じて表示の輝度を最適なものとすることができる。タブレット型端末は光センサだけでなく、ジャイロ、加速度センサ等の傾きを検出するセンサなどの他の検出装置を内蔵させてもよい。
また、図14(A)では表示部9631bと表示部9631aの表示面積が同じ例を示しているが特に限定されず、一方のサイズともう一方のサイズが異なっていてもよく、表示の品質も異なっていてもよい。例えば一方が他方よりも高精細な表示を行える表示パネルとしてもよい。
図14(B)は、閉じた状態であり、タブレット型端末は、筐体9630、太陽電池9633、充放電制御回路9634、バッテリー9635、DCDCコンバータ9636を有する。なお、図14(B)では充放電制御回路9634の一例としてバッテリー9635、DCDCコンバータ9636を有する構成について示している。
なお、タブレット型端末は2つ折り可能なため、未使用時に筐体9630を閉じた状態にすることができる。従って、表示部9631a、表示部9631bを保護できるため、耐久性に優れ、長期使用の観点からも信頼性の優れたタブレット型端末を提供できる。
また、この他にも図14(A)及び図14(B)に示したタブレット型端末は、様々な情報(静止画、動画、テキスト画像など)を表示する機能、カレンダー、日付又は時刻などを表示部に表示する機能、表示部に表示した情報をタッチ入力操作又は編集するタッチ入力機能、様々なソフトウェア(プログラム)によって処理を制御する機能、等を有することができる。
タブレット型端末の表面に装着された太陽電池9633によって、電力をタッチパネル、表示部、又は映像信号処理部等に供給することができる。なお、太陽電池9633は、筐体9630の片面又は両面に設けることができ、バッテリー9635の充電を効率的に行う構成とすることができるため好適である。なおバッテリー9635としては、リチウムイオン電池を用いると、小型化を図れる等の利点がある。
また、図14(B)に示す充放電制御回路9634の構成、及び動作について図14(C)にブロック図を示し説明する。図14(C)には、太陽電池9633、バッテリー9635、DCDCコンバータ9636、コンバータ9637、スイッチSW1乃至SW3、表示部9631について示しており、バッテリー9635、DCDCコンバータ9636、コンバータ9637、スイッチSW1乃至SW3が、図14(B)に示す充放電制御回路9634に対応する箇所となる。
まず外光により太陽電池9633により発電がされる場合の動作の例について説明する。太陽電池9633で発電した電力は、バッテリー9635を充電するための電圧となるようDCDCコンバータ9636で昇圧又は降圧がなされる。そして、表示部9631の動作に太陽電池9633からの電力が用いられる際にはスイッチSW1をオンにし、コンバータ9637で表示部9631に必要な電圧に昇圧又は降圧をすることとなる。また、表示部9631での表示を行わない際には、SW1をオフにし、SW2をオンにしてバッテリー9635の充電を行う構成とすればよい。
なお太陽電池9633については、発電手段の一例として示したが、特に限定されず、圧電素子(ピエゾ素子)や熱電変換素子(ペルティエ素子)などの他の発電手段によるバッテリー9635の充電を行う構成であってもよい。例えば、無線(非接触)で電力を送受信して充電する無接点電力伝送モジュールや、また他の充電手段を組み合わせて行う構成としてもよい。
本実施の形態に示す構成、方法などは、他の実施の形態に示す構成、方法などと適宜組み合わせて用いることができる。
101 基板
102 絶縁層
103 ゲート電極
104 ゲート絶縁層
105 酸化物半導体層
106 保護層
108 絶縁層
110 トランジスタ
112 平坦化層
116 保護層
120 トランジスタ
130 トランジスタ
140 トランジスタ
150 トランジスタ
199 部位
201 酸化物半導体層
202 絶縁層
203 レジストマスク
204 レジストマスク
301 基板
302 遮光部
303 回折格子部
304 グレイトーンマスク
311 基板
312 半透光部
313 遮光部
314 ハーフトーンマスク
601 基板
602 フォトダイオード
608 接着層
613 基板
622 光
631 絶縁層
633 絶縁層
634 絶縁層
640 トランジスタ
642 電極層
643 導電層
645 導電層
656 トランジスタ
658 フォトダイオードリセット信号線
659 ゲート信号線
671 フォトセンサ出力信号線
672 フォトセンサ基準信号線
4001 基板
4002 画素部
4003 信号線駆動回路
4004 走査線駆動回路
4005 シール材
4006 基板
4008 液晶層
4010 トランジスタ
4011 トランジスタ
4013 液晶素子
4015 接続端子電極
4016 端子電極
4017 導電層
4018 FPC
4019 異方性導電層
4020 絶縁層
4021 平坦化層
4023 絶縁層
4024 絶縁層
4030 電極層
4031 電極層
4032 絶縁層
4033 絶縁層
4035 スペーサ
4510 隔壁
4511 電界発光層
4513 発光素子
4514 充填材
9000 テーブル
9001 筐体
9002 脚部
9003 表示部
9004 表示ボタン
9005 電源コード
9033 留め具
9034 スイッチ
9035 電源スイッチ
9036 スイッチ
9038 操作スイッチ
9100 テレビジョン装置
9101 筐体
9103 表示部
9105 スタンド
9107 表示部
9109 操作キー
9110 リモコン操作機
9201 本体
9202 筐体
9203 表示部
9204 キーボード
9205 外部接続ポート
9206 ポインティングデバイス
9630 筐体
9631 表示部
9633 太陽電池
9634 充放電制御回路
9635 バッテリー
9636 DCDCコンバータ
9637 コンバータ
9638 操作キー
9639 ボタン
104a ゲート絶縁層
104b ゲート絶縁層
106a 保護層
106b 保護層
107a ソース電極
107b ドレイン電極
111a コンタクトホール
111b コンタクトホール
4018b FPC
606a 半導体層
606b 半導体層
606c 半導体層
641a 電極
641b 電極
9631a 表示部
9631b 表示部
9632a 領域
9632b 領域

Claims (5)

  1. 基板上に、ゲート電極と、トランジスタのチャネルが形成される酸化物半導体層と、前記酸化物半導体層よりも絶縁性が高い層と、を有し、
    前記ゲート電極は、ゲート絶縁層を介して前記酸化物半導体層と重なる領域を有し、
    前記酸化物半導体層は、Inと、Gaと、Znとを含み、
    前記絶縁性が高い層は、Inと、Znと、Ti、Ge、Ce、またはYと、を含む酸化物半導体材料でなり、
    前記トランジスタのチャネル幅方向において、前記絶縁性が高い層は前記酸化物半導体層の端部を越えて設けられ、
    前記基板上面に垂直な方向で、且つ、前記トランジスタのチャネル長方向の断面において、前記絶縁性が高い層の端部はテーパー形状を有することを特徴とする半導体装置。
  2. 基板上に、ゲート電極と、トランジスタのチャネルが形成される酸化物半導体層と、前記酸化物半導体層よりも絶縁性が高い層と、を有し、
    前記ゲート電極は、ゲート絶縁層を介して前記酸化物半導体層と重なる領域を有し、
    前記酸化物半導体層は、Inと、Gaと、Znとを含み、
    前記絶縁性が高い層は、Inと、Znと、Ti、Ge、Ce、またはYと、を含む酸化物半導体材料でなり、
    前記トランジスタのチャネル幅方向において、前記絶縁性が高い層は前記酸化物半導体層の端部を越えて設けられ、
    前記基板上面に垂直な方向で、且つ、前記トランジスタのチャネル長方向の断面において、前記絶縁性が高い層の下面と側面のなす角度は、60°以下であることを特徴とする半導体装置。
  3. 基板上に、ゲート電極と、トランジスタのチャネルが形成される酸化物半導体層と、前記酸化物半導体層よりも絶縁性が高い層と、を有し、
    前記ゲート電極は、ゲート絶縁層を介して前記酸化物半導体層と重なる領域を有し、
    前記絶縁性が高い層は、Inと、Znと、Ti、Ge、Ce、またはYと、を含む酸化物半導体材料でなり、
    前記トランジスタのチャネル幅方向において、前記絶縁性が高い層は前記酸化物半導体層の端部を越えて設けられ、
    前記基板上面に垂直な方向で、且つ、前記トランジスタのチャネル長方向の断面において、前記絶縁性が高い層の端部はテーパー形状を有することを特徴とする半導体装置。
  4. 基板上に、ゲート電極と、トランジスタのチャネルが形成される酸化物半導体層と、前記酸化物半導体層よりも絶縁性が高い層と、を有し、
    前記ゲート電極は、ゲート絶縁層を介して前記酸化物半導体層と重なる領域を有し、
    前記絶縁性が高い層は、Inと、Znと、Ti、Ge、Ce、またはYと、を含む酸化物半導体材料でなり、
    前記トランジスタのチャネル幅方向において、前記絶縁性が高い層は前記酸化物半導体層の端部を越えて設けられ、
    前記基板上面に垂直な方向で、且つ、前記トランジスタのチャネル長方向の断面において、前記絶縁性が高い層の下面と側面のなす角度は、60°以下であることを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一において、
    前記絶縁性が高い層における水素濃度は、5×10 18 atoms/cm 未満であることを特徴とする半導体装置。
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