JP5492883B2 - 自動車ランプ周辺部品 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車ランプ周辺部品に関する。
自動車ランプ周辺部品に用いられる材料として、主に、不飽和ポリエステル樹脂BMC(バルクモールディングコンパウンド)等の熱硬化性樹脂、またはアルミニウムが、従来から広く使用されてきた。不飽和ポリエステル樹脂BMC等の熱硬化性樹脂は、アルミニウムと比較して軽量である点で優れているが、それでも比重が2.0を超えるために一層の軽量化が求められている。また、不飽和ポリエステル樹脂BMC等の熱硬化性樹脂は、成形品後処理作業の煩雑さや、粉塵などによる作業環境汚染などの問題もある。そのため、自動車ランプ周辺部品に用いられる材料としては、不飽和ポリエステル樹脂BMC等の熱硬化性樹脂やアルミニウムから、ポリフェニレンエーテル、ポリエーテルイミドや高耐熱ポリカーボネート等の熱可塑性樹脂への転換が進んでいる。こうした用途においては、高い耐熱性と共に、高剛性、成形品表面平滑性が要求される場合も少なくない。
ポリフェニレンエーテル樹脂は、機械的物性、電気的特性、耐酸性、耐アルカリ性、耐熱性に優れると共に、吸水性が低く、且つ寸法安定性が良好である等の多様な特性を有している。そのため、ポリフェニレンエーテル樹脂は、家電製品、OA機器、事務機、情報機器や自動車などの材料として、幅広く利用されている。
ポリフェニレンエーテル樹脂を含む熱可塑性樹脂の耐熱性および剛性を改良する方法としては、ガラス繊維、炭素繊維、マイカやタルク等の無機充填剤を添加する方法が一般的であるが、これらの方法では、樹脂が本来有する靭性や、成形品の表面外観が著しく損なわれるため、使用できない用途も多く存在する。
これまでに、ポリフェニレンエーテル系樹脂を用いてなる、耐熱性および耐加水分解性に優れた自動車ランプ用反射板に関する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、ポリフェニレンエーテル樹脂において、高い剛性を付与しつつ、樹脂本来の靭性や表面光沢を保持する技術が開示されている(例えば、特許文献2参照)。具体的には、ポリフェニレンエーテル樹脂に、シラン化合物で表面処理した無機充填剤と、特定の官能基で変性した熱可塑性エラストマーとを添加する技術である。
特開平5−320495号公報 国際公開第04/016692号パンフレット
自動車ランプ周辺部品は、ランプ(熱源)近くの高温条件下で使用されるため、部品を構成する樹脂材料から発せられる、曇りガス成分(アウトガス)により、レンズ等の曇り(フォギング)が生じるという問題がある。
したがって、自動車ランプ周辺部品は、高い耐熱性、高剛性、成形品表面平滑性だけでなく、高温条件下での優れたフォギング性が要求される。
しかしながら、上記の技術文献に開示の樹脂組成物は、高温条件下でのフォギング性については何ら検討されておらず、必ずしも、自動車ランプ周辺部品の材料として、好ましいものではない場合がある。
そこで、本発明は、高い耐熱性、剛性および表面平滑性を有し、更には、アルミ蒸着外観や、高温条件下でのフォギング性にも優れた自動車ランプ周辺部品を提供することを目的とする。
本発明者らは上記課題を解決するため鋭意検討した。その結果、ポリフェニレンエーテルを、特定の比率で含有し、特定のフォギング性を有する樹脂組成物を用いることにより上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成した。
即ち、本発明は、以下の通りである。
[1]
ポリフェニレンエーテル(A)を70質量%以上含有する樹脂組成物から得られ、
ISO6452に準拠した装置により下記フォギング試験を行った後のガラス板のヘイズ値が1.0%以下である、自動車ランプ周辺部品。
<フォギング試験>
前記樹脂組成物から得られるペレットまたは成形品60gをガラス製サンプル瓶に入れて、前記サンプル瓶をガラス板で蓋をして170℃で24時間加熱することにより、前記ガラス板に曇り(フォギング)を発生させる。
[2]
前記樹脂組成物が、さらにスチレン系樹脂(B)を30質量%以下含有する、[1]に記載の自動車ランプ周辺部品。
[3]
前記スチレン系樹脂(B)が、ゴム強化されていないスチレン系樹脂である、[2]に記載の自動車ランプ周辺部品。
[4]
前記スチレン系樹脂(B)が、アクリロニトリル5〜15質量%を含有するスチレン−アクリロニトリル樹脂を含む、[2]または[3]に記載の自動車ランプ周辺部品。
[5]
前記スチレン系樹脂(B)100質量%の内の40質量%以上が、アクリロニトリル5〜15質量%を含有するスチレン−アクリロニトリル樹脂である、[2]〜[4]のいずれかに記載の自動車ランプ周辺部品。
[6]
前記樹脂組成物が、さらにスチレン系熱可塑性エラストマー(C)を0.1〜10質量%含有する、[1]〜[5]のいずれかに記載の自動車ランプ周辺部品。
[7]
前記スチレン系熱可塑性エラストマー(C)が、アミノ基を有する化合物で官能化されたスチレン系熱可塑性エラストマーである、[6]に記載の自動車ランプ周辺部品。
[8]
前記樹脂組成物が、さらにアルカンスルホン酸金属塩(D)を0.1〜7質量%含有する、[1]〜[7]のいずれかに記載の自動車ランプ周辺部品。
[9]
前記樹脂組成物が、さらにカオリンクレイ(E)を5〜25質量%含有し、
前記カオリンクレイ(E)の平均一次粒子径が0.01〜1.0μmである、[1]〜[8]のいずれかに記載の自動車ランプ周辺部品。
[10]
前記カオリンクレイ(E)の平均一次粒子径が0.01〜0.5μmである、[9]に記載の自動車ランプ周辺部品。
[11]
カオリンクレイ(E)の粒子径2μm以上の凝集粒子が占める個数の割合が1%未満である、[9]または[10]に記載の自動車ランプ周辺部品。
[12]
前記カオリンクレイ(E)が、水簸カオリンクレイである、[9]〜[11]のいずれかに記載の自動車ランプ周辺部品。
[13]
前記カオリンクレイ(E)が、乾燥機を用いて乾燥されたカオリンクレイである、[9]〜[12]のいずれかに記載の自動車ランプ周辺部品。
[14]
前記カオリンクレイ(E)が、内温150〜200℃に加熱された真空乾燥機を用いて乾燥されたカオリンクレイである、[9]〜[13]のいずれかに記載の自動車ランプ周辺部品。
[15]
前記カオリンクレイ(E)の残留揮発分(真空乾燥機200℃で3時間乾燥後の重量減少割合)が0.5質量%以下である、[9]〜[14]のいずれかに記載の自動車ランプ周辺部品。
[16]
前記カオリンクレイ(E)が、シラン化合物で表面処理されたカオリンクレイである、[9]〜[15]のいずれかに記載の自動車ランプ周辺部品。
[17]
前記カオリンクレイ(E)が、イオウ系シラン化合物で表面処理されたカオリンクレイである、[9]〜[16]のいずれかに記載の自動車ランプ周辺部品。
[18]
前記ポリフェニレンエーテル(A)の還元粘度(クロロホルム溶媒を用いて、30℃で測定)が0.25〜0.43dL/gである、[1]〜[17]のいずれかに記載の自動車ランプ周辺部品。
[19]
アルミ蒸着された鏡面部分の全反射率が85%以上であり、かつ、アルミ蒸着された鏡面部分の拡散反射率が3.0%以下である、[1]〜[18]のいずれかに記載の自動車ランプ周辺部品。
[20]
前記自動車ランプ周辺部品が、自動車ランプレンズホルダー、自動車ランプエクステンションおよび自動車ランプリフレクターからなる群より選択される1種である、[1]〜[19]のいずれかに記載の自動車ランプ周辺部品。
本発明によれば、高い耐熱性、剛性および表面平滑性を有し、更には、アルミ蒸着外観や、高温条件下でのフォギング性にも優れた自動車ランプ周辺部品が得られる。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「本実施の形態」という)について詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施することができる。
≪自動車ランプ周辺部品≫
本実施の形態に係る自動車ランプ周辺部品は、ポリフェニレンエーテル(A)を70質量%以上含有する樹脂組成物から得られ、ISO6452に準拠した装置により下記フォギング試験を行った後のガラス板のヘイズ値が1.0%以下である。該ガラス板のヘイズ値は、0.8%以下であることが好ましく、0.5%以下であることがより好ましい。
<フォギング試験>
前記樹脂組成物から得られるペレットまたは成形品60gをガラス製サンプル瓶に入れて、前記サンプル瓶をガラス板で蓋をして170℃で24時間加熱することにより、前記ガラス板に曇り(フォギング)を発生させる。
前記ガラス板のヘイズ値が前記範囲内であると、フォギング性に優れる自動車ランプ周辺部品が得られる。その結果、ランプの機能を長期的に保持することができる。
本実施の形態において、フォギング性とは、樹脂組成物を加熱する際に発生するガス成分(アウトガス)が付着した部分に曇り(フォギング)が生じる性質をいう。上記フォギング試験を行った後のガラス板のヘイズ値が小さいほど、フォギング性に優れる。
ポリフェニレンエーテル(A)を特定の比率で含有し、特定のフォギング性を有する樹脂組成物を用いることにより、高い耐熱性および剛性を有し、更には高温条件下でのフォギング性にも優れる自動車ランプ周辺部品が得られる。
前記樹脂組成物を用いて自動車ランプ周辺部品を製造する場合の成形方法としては、以下に制限されないが、例えば、射出成形、押出成形、真空成形および圧空成形が好適に挙げられる。
本実施の形態において、自動車ランプ周辺部品とは、ランプ(熱源)近くの高温条件下で使用される部品を意味し、例えば、自動車ランプレンズホルダー、自動車ランプエクステンションおよび自動車ランプリフレクターが挙げられる。
本実施の形態に係る自動車ランプ周辺部品は、表面平滑性、熱時剛性、耐熱性に優れ、且つ高温下でのフォギング性に優れているという観点から、特に自動車ランプレンズホルダー、自動車ランプエクステンションおよび自動車ランプリフレクターからなる群より選択される1種であることが好ましい。
ここで、自動車ランプレンズホルダーとは、自動車ランプの光源ビームの、後方にある光反射部品であるリフレクターと、前方にある凸レンズとを一体化するための筒形状の部材である。自動車ランプレンズホルダーは、フォギング性、高耐熱性、高熱時剛性が特に必要である。
自動車ランプエクステンションとは、リフレクターとランプ前面カバーとの間に存在する比較的大型の光反射部品であり、リフレクターやレンズホルダーほどの高い耐熱性は必要とされないが、フォギング性、アルミ蒸着外観、耐熱性、成形流動性、低比重性が特に必要である。
自動車ランプリフレクターは、光源ビームに最も近い光反射部品であり、フォギング性、高耐熱性、高熱時剛性、アルミ蒸着外観が特に必要である。
本実施の形態に係る自動車ランプ周辺部品は、アルミ蒸着された鏡面部分の全反射率が、充分な光反射性の観点から、85%以上であることが好ましく、より好ましくは88%以上、更により好ましくは90%以上である。また、アルミ蒸着された鏡面部分の拡散反射率は、充分な光反射性の観点から、3.0%以下であることが好ましく、より好ましくは2.0%以下であり、更により好ましくは1.0%以下である。
本実施の形態において、全反射率および拡散反射率は、後述する実施例に記載の方法により測定される値である。
以下、本実施の形態に用いる樹脂組成物の各構成成分について詳細に説明する。
<ポリフェニレンエーテル(A)>
本実施の形態に用いるポリフェニレンエーテル(A)は、下記式(1)(下記一般式(1)の〔a〕および〔b〕をまとめて、「式(1)」とも表す。)を繰り返し単位とし、構成単位が一般式(1)の〔a〕または一般式(1)の〔b〕からなる単独重合体(ホモポリマー)、あるいは共重合体(コポリマー)であることが好ましい。
Figure 0005492883
Figure 0005492883
上記式中、R1、R2、R3、R4、R5およびR6は、それぞれ独立して、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、ならびにハロゲンおよび水素などの一価の残基であることが好ましい。但し、かかる場合、R5およびR6が同時に水素である場合を除く。また、前記アルキル基のより好ましい炭素数は1〜3であり、前記アリール基のより好ましい炭素数は6〜8であり、前記一価の残基の中でもより好ましくは水素である。なお、上記式(1)の〔a〕および上記式(1)の〔b〕における繰り返し単位数については、ポリフェニレンエーテル(A)の分子量分布により様々であるため、特に制限されることはない。
ポリフェニレンエーテル(A)の単独重合体としては、以下に制限されないが、例えば、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−エチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2,6−ジエチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−エチル−6−n−プロピル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2,6−ジ−n−プロピル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−n−ブチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−エチル−6−イソプロピル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−クロロエチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−ヒドロキシエチル−1,4−フェニレン)エーテルおよびポリ(2−メチル−6−クロロエチル−1,4−フェニレン)エーテル等が挙げられ、中でも原料入手の容易性や加工性の観点からポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテルが好ましい。
ポリフェニレンエーテル(A)の共重合体としては、以下に制限されないが、例えば、2,6−ジメチルフェノールと2,3,6−トリメチルフェノールとの共重合体、2,6−ジメチルフェノールとo−クレゾールとの共重合体、および2,3,6−トリメチルフェノールとo−クレゾールとの共重合体といった、ポリフェニレンエーテル構造を主体とするものが挙げられる。中でも、原料入手の容易性と加工性の観点から2,6−ジメチルフェノールと2,3,6−トリメチルフェノールとの共重合体が好ましく、物性改良の観点から2,6−ジメチルフェノール90〜70質量%と2,3,6−トリメチルフェノール10〜30質量%との共重合がより好ましい。
また、ポリフェニレンエーテル(A)は、本実施の形態に所望の効果を逸脱しない限度で、他の種々のフェニレンエーテル単位を部分構造として含んでいてもよい。かかるフェニレンエーテル単位としては、以下に制限されないが、例えば、特開平01−297428号公報および特開昭63−301222号公報に記載されている、2−(ジアルキルアミノメチル)−6−メチルフェニレンエーテル単位や、2−(N−アルキル−N−フェニルアミノメチル)−6−メチルフェニレンエーテル単位が挙げられる。
さらに、ポリフェニレンエーテルの主鎖中にジフェノキノン等が少量結合していてもよい。またさらに、ポリフェニレンエーテルの一部または全部を、アシル官能基とカルボン酸、酸無水物、酸アミド、イミド、アミン、オルトエステル、ヒドロキシおよびカルボン酸アンモニウム塩よりなる群から選択される1種以上とを含む官能化剤と反応(変性)させることにより官能化ポリフェニレンエーテルとしてもよい。
本発明の形態に用いる樹脂組成物において、ポリフェニレンエーテル(A)の含有量は、70質量%以上であり、75〜95質量%であることが好ましく、80〜90質量%であることがより好ましい。ポリフェニレンエーテル(A)の含有量を前記範囲内とすることにより、高い耐熱性、剛性および表面平滑性を有し、更には、アルミ蒸着外観や、高温条件下でのフォギング性にも優れた自動車ランプ周辺部品が得られる。
ポリフェニレンエーテル(A)の還元粘度は、0.25〜0.55dl/gが好ましく、より好ましくは0.25〜0.50dl/gで、特に好ましくは0.25〜0.43dl/gであり、更に特に好ましくは0.25〜0.35dL/gの範囲にあることである。充分な機械物性の観点から0.25dl/g以上が好ましく、成形加工性の観点から0.55dl/g以下が好ましい。なお、本実施の形態において、還元粘度は、クロロホルム溶媒を用いて30℃で測定し、得られた値である。
ポリフェニレンエーテル(A)の残留揮発分は、自動車ランプ周辺部品の表面外観改良の観点から0.6質量%以下が好ましい。より好ましくは0.4質量%以下である。ここで、前記残留揮発分が0.6質量%以下であるポリフェニレンエーテル(A)は、以下に制限されないが、例えば、ポリフェニレンエーテル重合後の乾燥温度や乾燥時間を調節することによって、好適に製造できる。前記乾燥温度として、40〜200℃が挙げられ、好ましくは80〜180℃、より好ましくは120〜170℃である。前記乾燥時間として、0.5〜72時間が挙げられる。好ましくは2〜48時間、より好ましくは6〜24時間である。ポリフェニレンエーテル(A)の残留揮発分を比較的短時間で除去しようとすると、高温で乾燥させる必要がある。かかる場合には、熱による劣化を防止するため、窒素雰囲気中での乾燥や真空乾燥機による乾燥が好適である。なお、本実施の形態において、残留揮発分は、真空乾燥機200℃で3時間乾燥した後の質量の減少割合(元の質量に対して減少した質量の割合)として示される。
重合後の乾燥によって、ポリフェニレンエーテル(A)の残留揮発分を低減させ、上記した残留揮発分の範囲内にするためには、重合に悪影響を及ぼさず、環境にも殆ど悪影響を及ぼさず、且つ比較的沸点が低くて揮発させやすい重合溶剤を予め用いて重合させることが好ましい。前記重合溶剤としては、以下に制限されないが、例えばトルエンが挙げられる。より具体的に説明すると、公知の重合方法により、還元粘度が上記の範囲内であるポリフェニレンエーテルを重合した後、得られたポリマーを、真空乾燥機などを用いて充分に乾燥することによって、残留揮発分が上記の範囲内であるポリフェニレンエーテルを製造できる。なお、上記した好ましい重合溶剤以外のものを使用しても、乾燥を充分に行なうことにより、残留揮発分が上記の範囲内であるポリフェニレンエーテルを製造することができる。
<スチレン系樹脂(B)>
本実施の形態に用いる樹脂組成物は、成形加工性を向上させる観点から、スチレン系樹脂(B)を、30質量%以下含有することが好ましい。樹脂組成物中のスチレン系樹脂(B)の含有量は、1〜25質量%であることがより好ましく、4〜20質量%であることがさらに好ましい。
前記範囲でスチレン系樹脂(B)を含有させることによって、自動車ランプ周辺部品の剛性および耐熱性を極力損なわせず、また、高温条件下でのフォギング性を低下させることなく、樹脂組成物の溶融流動性を改良できる傾向にある。
本実施の形態に用いるスチレン系樹脂(B)は、ゴム強化されていないスチレン系樹脂であることが好ましい。
ここで、ゴム強化されていないスチレン系樹脂とは、スチレン系化合物またはスチレン系化合物と共重合可能な化合物を、ゴム質重合体の非存在下で重合して得られる合成樹脂であり、下記式(2)で表される化合物を意味する。
Figure 0005492883
上記式中、Rは水素、低級アルキルまたはハロゲンであり、Zはビニル基、水素、ハロゲンおよび低級アルキル基よりなる群から選択される1種以上であり、pは0〜5の整数である。上記式中、フェニル基におけるZ以外の置換基は水素である。
上記式(2)で表される具体例としては、以下に制限されないが、スチレン、α−メチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、モノクロロスチレン、p−メチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、エチルスチレン等が挙げられる。
また、スチレン系化合物と共重合可能な化合物としては、メチルメタクリレートやエチルメタクリレート等のメタクリル酸エステル;アクリロニトリルやメタクリロニトリル等の不飽和ニトリル化合物;無水マレイン酸等の酸無水物などが挙げられ、スチレン系化合物と共に使用される。
中でも好ましいゴム強化されていないスチレン系樹脂としては、アクリロニトリル成分を5〜15質量%を含有するスチレン−アクリロニトリル樹脂を含むスチレン系樹脂である。
上記のスチレン−アクリロニトリル樹脂に占めるアクリロニトリルの含有率としては、得られる自動車ランプ周辺部品の表面外観を改良し、且つポリフェニレンエーテル(A)との充分な混和性を確保するという観点から、好ましくは5〜15質量%、より好ましくは5〜12質量%、更により好ましくは、7〜10質量%である。
成形流動性と耐熱性とのバランス改良および、フォギング性、成形品のアルミ蒸着外観改良の観点から、スチレン系樹脂(B)100質量%の内の40質量%以上が、アクリロニトリル5〜15質量%を含有するスチレン−アクリロニトリル樹脂であることが好ましい。該スチレン−アクリロニトリル樹脂のスチレン系樹脂(B)における割合は、より好ましくは40〜70質量%、さらに好ましくは45〜65質量%、特に好ましくは45〜60質量%である。
<スチレン系熱可塑性エラストマー(C)>
本実施の形態に用いる樹脂組成物は、耐衝撃性の付与と、更なるフォギング性改良の観点から、スチレン系熱可塑性エラストマー(C)を0.1〜10質量%含有することが好ましい。
スチレン系熱可塑性エラストマー(C)とは、ポリスチレンブロックとゴム中間ブロックとを有するブロック共重合体である。前記ゴム中間ブロックとしては、以下に制限されないが、例えば、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリ(エチレン・ブチレン)、ポリ(エチレン・プロピレン)およびビニル−ポリイソプレンが挙げられる。前記ゴム中間ブロックは1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
ブロック共重合体を構成する繰り返し単位の配列の様式は、リニアタイプでもラジアルタイプでもよい。また、ポリスチレンブロックおよびゴム中間ブロックにより構成されるブロック構造は二型、三型および四型のいずれであってもよい。中でも、本実施の形態に所望の効果を充分に発揮し得る観点から、好ましくは、ポリスチレン−ポリ(エチレン・ブチレン)−ポリスチレン構造で構成される三型のリニアタイプのブロック共重合体である。なお、ゴム中間ブロック中に30質量%を超えない範囲でブタジエン単位が含まれてもよい。
また、本実施の形態に用いる樹脂組成物において、スチレン系熱可塑性エラストマー(C)は、カルボニル基やアミノ基などの官能基を導入してなる、官能化されたスチレン系熱可塑性エラストマーを用いることが、自動車ランプ周辺部品の表面外観改良の観点から好ましい。特に、本実施の形態に用いる樹脂組成物において、スチレン系熱可塑性エラストマー(C)としては、アミノ基を有する化合物で官能化されたスチレン系熱可塑性エラストマー(以下「官能化スチレン系熱可塑性エラストマー」とも記す。)を用いることがより好ましい。
前記カルボニル基は、不飽和カルボン酸またはその官能的誘導体で変性することによりスチレン系熱可塑性エラストマー(C)に導入される。不飽和カルボン酸またはその官能的誘導体の例としては、以下に制限されないが、例えば、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、ハロゲン化マレイン酸、シス−4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸、およびエンド−シス−ビシクロ[2,2,1]−5−ヘプテン−2,3−ジカルボン酸、ならびにこれらジカルボン酸の無水物、エステル化合物、アミド化合物およびイミド化合物、更にはアクリル酸およびメタクリル酸、ならびにこれらモノカルボン酸類のエステル化合物およびアミド化合物が挙げられる。中でも、自動車ランプ周辺部品の表面外観を保持し、且つ耐衝撃性を付与する観点から、好ましくは無水マレイン酸である。
上記のアミノ基は、イミダゾリジノン化合物やピロリドン化合物などをスチレン系熱可塑性エラストマー(C)と反応させることにより導入させる。
本発明の形態に用いる樹脂組成物において、スチレン系熱可塑性エラストマー(C)の含有量は、0.1〜10質量%であり、好ましくは0.5〜8質量%、より好ましくは1〜6質量%、さらに好ましくは2〜5質量%である。耐衝撃性を付与し、フォギング性改良の観点から、0.1質量%以上が好ましく、剛性を保持する観点から10質量%以下が好ましい。
<アルカンスルホン酸金属塩(D)>
本実施の形態に用いる樹脂組成物は、成形流動性の付与と、自動車ランプ周辺部品の、耐熱性および耐衝撃性の付与と、自動車ランプ周辺部品のアルミ蒸着外観改良との観点から、アルカンスルホン酸金属塩(D)を0.1〜7質量%含有することが好ましい。
アルカンスルホン酸金属塩(D)とは、化学式R−SOX(R:アルキル基またはアリール基、X:アルカリ金属またはアルカリ土類金属)で示される化合物を示す。このようなアルカンスルホン酸金属塩の中でも、炭素数8〜24のアルカンスルホン酸金属塩が好ましく、より好ましい炭素数12〜20のアルカンスルホン酸金属塩であり、特に好ましくは炭素数12〜16のアルカンスルホン酸金属塩である。自動車ランプ周辺部品の、耐熱性、耐衝撃性等の機械物性、フォギング性保持の観点から炭素数8以上のアルカンスルホン酸金属塩が好ましく、押出、成形等の加工性の観点から炭素数24以下のアルカンスルホン酸金属塩が好ましい。
アルカンスルホン酸金属塩(D)としては、アルカンスルホン酸ナトリウムが好ましい。アルカンスルホン酸ナトリウムの具体例としては、ドデカンスルホン酸ナトリウム、テトラデカンスルホン酸ナトリウム、ヘキサデカンスルホン酸ナトリウム、オクタデカンスルホン酸ナトリウム、デシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、テトラデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等が挙げられる。中でも特に好ましくは、デシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、テトラデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアルカンベンゼンスルホン酸ナトリウムである。これらのアルカンスルホン酸ナトリウムは単独で用いてもよいし、2種以上の混合物として用いてもよい。
アルキルスルホン酸金属塩(D)の性状は、液体状、粉体状、顆粒状、フレーク状、粒(ペレット)状、いずれも用いることが可能である。吸湿防止および、取り扱い性の観点から、粒(ペレット)状が好ましい。
本発明の形態に用いる樹脂組成物において、アルカンスルホン酸金属塩(D)の含有量は、0.1〜7質量%、好ましくは0.5〜5質量%、より好ましくは1〜3質量%である。樹脂組成物の成形流動性と、自動車ランプ周辺部品の耐熱性および耐衝撃性の付与と、自動車ランプ周辺部品のアルミ蒸着外観改良の観点から、0.1質量%以上が好ましく、自動車ランプ周辺部品のフォギング性を保持する観点から7質量%以下が好ましい。
<カオリンクレイ(E)>
本実施の形態に用いる樹脂組成物は、自動車ランプ周辺部品の外観を低下させずに、自動車ランプ周辺部品の耐熱性、熱時剛性の付与と、フォギング性を改良する観点から、平均一次粒子径が0.01〜1μmのカオリンクレイ(E)を5〜25質量%含有することが好ましい。
カオリンクレイ(E)の平均一次粒子径は、好ましくは0.01〜0.5μm、より好ましくは0.05〜0.5μm、さらに好ましくは0.05〜0.3μmの範囲である。本実施の形態に用いる樹脂組成物において、カオリンクレイ(E)の平均一次粒子径は、剛性向上の観点から0.01μm以上とすることが好ましく、自動車ランプ周辺部品の光沢および表面平滑性を保持する観点から1μm以下とすることが好ましい。なお、本実施の形態において、平均一次粒子径は、レーザー光回折測定法により測定して得られた値である。
本発明の形態に用いる樹脂組成物において、カオリンクレイ(E)をそのまま、配合することも可能であるが、取り扱い性および樹脂組成物の難燃性改良の観点から、残留揮発分を1.0質量%以下にして用いることが好ましく、0.5質量%以下がより好ましく、0.3質量%以下が更により好ましい。
製品としてのカオリンクレイ(E)の残留揮発分は通常、1.3〜1.5質量%あるが、乾燥機中で乾燥させることで低減させることが可能である。乾燥機を用いて残留揮発分を減少させる場合、乾燥効率の観点から、真空乾燥機を用いた乾燥が好ましい。前記乾燥温度は、80〜220℃の範囲が好ましい。より好ましくは120〜200℃の範囲であり、更に好ましくは150〜200℃の範囲であり、特に好ましくは150〜180℃の範囲である。乾燥効率の観点から、80℃以上での乾燥が好ましく、カオリンクレイの品質保持の観点から220℃以下での乾燥が好ましい。乾燥時間は0.5〜24時間の範囲が好ましく、より好ましくは1〜12時間、更により好ましくは1〜8時間、特により好ましくは2〜6時間の範囲である。充分な乾燥の観点から0.5時間以上が好ましく、充分な品質保持の観点から24時間以内の乾燥が好ましい。
また、乾燥機からカオリンクレイ(E)を取り出す場合、100℃以下の温度で取り出すことが好ましい。より好ましくは70℃以下であり、更により好ましくは50℃以下である。カオリンクレイの充分な品質保持の観点から、100℃以下での取り出しが好ましい。
カオリンクレイ(E)は、乾燥機を用いて乾燥されたカオリンクレイであることが好ましく、内温150〜200℃に加熱された真空乾燥機を用いて乾燥されたカオリンクレイであることがより好ましい。
なお、本実施の形態において、カオリンクレイ(E)の残留揮発分の値は、カオリンクレイ(E)を真空乾燥機中200℃で3時間乾燥した後の、元の質量に対する質量減少割合で示される。
本実施の形態に係る樹脂組成物において、カオリンクレイ(E)は、自動車ランプ周辺部品の表面外観を保持する観点から、シラン化合物によって表面処理されたカオリンクレイであることが好ましい。
カオリンクレイ(E)の表面処理に用いられるシラン化合物は、通常のガラスフィラーやミネラルフィラー等を表面処理するために用いられるものである。
前記シラン化合物の具体例としては、以下に制限されないが、ビニルトリクロルシラン、ビニルトリエトキシシランやγ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン等のビニルシラン化合物;γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン等のエポキシシラン化合物;ビス−(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラサルファイドやγ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等のイオウ系シラン化合物;γ−アミノプロピルトリエトキシシランやN−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等のアミノシラン化合物が挙げられる。シラン化合物は1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。粉体原料としての取扱いが容易であり、且つ本実施の形態に所望の効果である難燃性の保持を充分に発揮しうるという観点から、好ましいシラン化合物はイオウ系シラン化合物であり、より好ましいシラン化合物はメルカプトシラン化合物である。
本実施の形態に用いる樹脂組成物において、カオリンクレイ(E)は、自動車ランプ周辺部品の表面平滑性保持と剛性および靭性の向上、ならびにフォギング性改良の観点から、水簸カオリンクレイであることが好ましい。
水簸カオリンクレイ(waterwashed kaolin clay)とは、所望の平均一次粒子径を有するカオリンクレイを分離精製する際、原料のカオリンクレイを水中に分散させた後に行なう方法(水簸法)を用いて得られるものである。水を利用して精製および、漂白することにより、不純物が除去され、白色度が高まる。また、水簸により粒度を調整しているため、シャープな粒度分布を有する。
本発明の形態に用いる樹脂組成物において、カオリンクレイ(E)の含有量は、好ましくは5〜25質量%であり、より好ましくは10〜25質量%、更により好ましくは10〜20質量%である。自動車ランプ周辺部品の、剛性の向上、耐熱性の改良、ならびにフォギング性改良の観点から5質量%以上が好ましく、自動車ランプ周辺部品の表面外観を充分保持する観点から25質量%以下が好ましい。
本実施の形態に用いる樹脂組成物には、必要に応じて、酸化防止剤、紫外線吸収剤および熱安定剤などの安定剤、ならびに着色剤および離型剤などを添加してもよい。
[樹脂組成物の製造方法]
本実施の形態に用いる樹脂組成物の製造方法は、例えば、前記各成分を溶融混練する方法が挙げられる。前記樹脂組成物を製造するための、前記各成分の溶融混練の条件については、特に制限されないが、本実施の形態に所望の効果を充分に発揮し得る樹脂組成物を得るという観点から、二軸押出機を用いた場合に、シリンダー温度270〜340℃、スクリュー回転数150〜550rpm、およびベント真空度11.0〜1.0kPaの条件で溶融混練することが好適である。
本実施の形態に用いる樹脂組成物の製造方法として、二軸押出機を用いることによって大量且つ安定的に樹脂組成物を調製できる。
以下、本実施の形態を実施例および比較例によってさらに具体的に説明するが、本実施の形態はこれらの実施例に制限されるものではない。
実施例および比較例に用いた物性の測定方法および原材料を以下に示す。
[物性の測定方法]
1.荷重たわみ温度(HDT)
ASTM D648に従い、下記の実施例1〜23および比較例1〜4で得られた成形品から作製した厚み0.64cmの試験片を用いて、荷重18.6kg/cmで測定した。
評価基準としては、HDTが高い値である程、耐熱性に優れるため、自動車ランプ周辺部品の材料設計面において有利であると判定した。
2.成形流動性(SSP)
下記の実施例1〜12および比較例1〜3で得られた樹脂組成物から厚み0.16cmのタンザク(両端ゲート)試験片を得る際のショートショットプレッシャー(SSP)をゲージ圧で測定した。
評価基準としては、ゲージ圧が低い程、成形流動性に優れるため、自動車ランプ周辺部品の材料設計面において有利であると判定した。
3.曲げ強度、曲げ弾性率
ASTM D790に基づき、下記の実施例1〜12および比較例1〜3で得られた成形品から作製した厚み0.64cmの試験片を用いて、23℃で測定した。
4.比重
下記の実施例1〜12および比較例1〜3で得られた樹脂組成物の比重について、アルファーミラージュ社製の電子比重計SD−200Lを用いて測定した。
5.フォギング性
下記の実施例1〜23および比較例1〜4で得られた樹脂組成物のペレットを用いて、ISO6452に準拠した装置により下記フォギング試験を行った後のガラス板のヘイズ値をヘイズメーター(NDH2000型、日本電色工業社製)を用いて測定した。
<フォギング試験>
下記の実施例1〜23および比較例1〜4で得られた樹脂組成物のペレット60gを、ガラス製サンプル瓶の中に入れた。当該サンプル瓶の口の上に、サンプル瓶の口を完全に覆うように、ガラス板を載せて蓋をした。当該ガラス板で蓋をしたサンプル瓶を、内温170℃に設定したオーブン中で24時間加熱した。加熱後、サンプル瓶の口を覆っていた部分のガラス板に曇り(フォギング)を発生させた。
また、下記の実施例1、7、11、20、22および23で得られた成形品の切削片60gにおいても、上記と同様のフォギング試験を行った後のガラス板のヘイズ値をヘイズメーター(NDH2000型、日本電色工業社製)を用いて測定した。
さらに、下記の実施例13〜23および比較例4で得られた樹脂組成物のペレット60gにおいては、オーブンの内温を200℃に設定した以外は、上記と同様のフォギング試験を行った後のガラス板のヘイズ値をヘイズメーター(NDH2000型、日本電色工業社製)を用いて測定した。通常、オーブンの内温が低いほど、ガラス板の曇りが少なく、ヘイズ値が低くなる。
評価基準としては、ガラス板のヘイズ値が低い値である程、アウトガスによる曇りの発生が少ないため、フォギング性に優れると判定した。
6.熱時剛性
下記の実施例13〜23および比較例4で得られた成形品から作製した厚み4mm、幅10mmの試験片を用いて、動的粘弾性測定装置(EPLEXOR〔登録商標〕、ドイツGABO社製)で3点曲げ粘弾性の測定(測定条件:振動周波数10Hz、昇音速度3℃/sec)を行い、200℃における貯蔵弾性率E‘の数値を求めた。
評価基準としては、貯蔵弾性率E‘の数値が高い程、熱時剛性が優れ、様々な自動車ランプ周辺部品への適用の可能性が広がるという利点があると判定した。
7.表面平滑性(成形品表面平均粗度Ra)
下記の実施例1〜23および比較例1〜4で得られた成形品を用いて作製した、50mm×90mm×厚さ2.5mmの平板試験片中央部における表面平均粗度Raを、表面粗さ計(サーフテストSJ−400〔登録商標〕、Mitutoyo社製)を用いて求めた。射出成形における溶融樹脂の流動方向と、流動に対する直角方向との、それぞれにおいて測定した数値の平均値を表面平均粗度とした。
評価基準としては、表面平均粗度が20nm以下であれば、表面平滑性に優れ、様々な自動車ランプ部品への適用の可能性が広がるという利点があると判定した。
8.アルミ蒸着外観(判定:目視)
下記の実施例1〜23および比較例1、3で得られた成形品を用いて作製した、100mm×100mm×厚さ2mmの平板試験片を、真空蒸着法により、アルミ蒸着を行なった。アルミ蒸着後、試験片を150℃のオーブン中で24時間加熱した。加熱後の試験片蒸着面の輝度感を目視で以下のとおり判定した。
△:蒸着面全体に白みがある、
○:蒸着面全体に若干の白みがある良好、
◎:蒸着面全体に白みがなく極めて良好。
9.全反射率、拡散反射率
上記8のアルミ蒸着を行なった後、試験片を150℃のオーブン中で24時間加熱した。加熱後の試験品蒸着面の全反射率(%)および拡散反射率(%)を、反射率計(HR−100〔登録商標〕、村上色彩技術研究所社製)を用いて求めた。
評価基準としては、全反射率の値が高く、拡散反射率が低いほど、光反射性が優れると判定した。
10.難燃性
下記の実施例19〜21で得られた成形品から作製した厚み1.6mmの試験片を用いて、UL−94試験法に基づき燃焼試験を行った。
評価基準としては、燃焼時間が短い程、用途に応じて難燃剤添加量などの調整の自由度が高くなるという利点があると判定した。
[原材料]
<I:熱可塑性樹脂(A)>
(I−1)還元粘度(クロロホルム、30℃)0.40dl/gのポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテルを用いた(以下、「I−1」という)。
(I−2)還元粘度(クロロホルム、30℃)0.30dl/gのポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテルを用いた(以下、「I−2」という)。
<II:スチレン系樹脂(B)>
(II−1)ゼネラルパーパスポリスチレン(スタイロン660〔登録商標〕、米国ダウケミカル社製)を用いた(以下、「II−1」という)。なお、ゼネラルパーパスポリスチレンはゴム成分を含まないポリスチレン、すなわちゴム強化されていないポリスチレンである。
(II−2)以下のとおり調製したスチレン−アクリロニトリル樹脂を用いた(以下、「II−2」という)。
アクリロニトリル4.7質量部、スチレン73.3質量部、エチルベンゼン22質量部、および重合開始剤としてのt−ブチルパーオキシ−イソプロピルカーボネート0.02質量部よりなる混合液を、2.5リットル/hの流速で、容量5リットルの完全混合型反応機に連続的に供給し、142℃で重合を行って重合液を得た。
得られた重合液を連続してベント付き押出機に導入した。260℃、40Torrの条件下で、前記重合液から未反応モノマーおよび溶剤を除去し、ポリマーを得た。該ポリマーを連続して冷却固化し、細断して粒子状のスチレン−アクリロニトリル樹脂を得た。
このスチレン−アクリロニトリル樹脂について、赤外吸収スペクトル法により組成分析したところ、アクリロニトリル単位9質量%およびスチレン単位91質量%であり、メルトフローレートは78g/10分(ASTMのD−1238準拠、220℃、10kg荷重で測定)であった。
<III:スチレン系熱可塑性エラストマー(C)>
(III−1)タフテックH1041〔登録商標〕(旭化成ケミカルズ社製)を用いた(以下、「III−1」という)。
(III−2)以下のとおり調製したアミノ基を有する化合物で官能化されたスチレン系熱可塑性エラストマーを用いた(以下、「III−2」という)。
窒素ガスで置換した攪拌機付きリアクター中で、シクロヘキサンを溶媒とし、n−ブチルリチウムを重合開始剤として用いた。数平均分子量が40000、スチレン単位30質量%、ブタジエン単位の1,2−ビニル結合量がブタジエン単位の結合総量に対して38%のポリスチレン−ポリブタジエン−ポリスチレンの構造で、ポリマー鎖末端がリビングリチウムイオン構造を示すブロック共重合体を重合した。重合終了後、使用したn−ブチルリチウム由来の重合体溶液中に存在するリチウムイオンに対して、1.5倍モルの1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンを加え95℃にて10分間反応させた。米国特許第4501857号に記載された方法にて水素添加反応を行い、反応前のブタジエン単位の結合総量に対し、水素添加率81.6%のポリマーを得た。この水添反応後のポリマー溶液に熱劣化安定剤として2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾールをポリマー100gに対して0.3g添加し、溶剤であるシクロヘキサンを加熱除去した。ポリスチレン−水素添加されたポリブタジエン−ポリスチレンの構造を有し、該ポリスチレン鎖末端に2級アミンが付加したスチレン系熱可塑性エラストマーを得た。
<IV:アルカンスルホン酸金属塩(D)>
(IV−1)アルカンスルホン酸ナトリウム(HOSTAPUR SAS93〔登録商標〕、クラリアントジャパン社製)を用いた(以下、「IV−1」という)。
(IV−2)アルカンベンゼンスルホン酸ナトリウム(AKS−518−2〔登録商標〕、竹本油脂社製)を用いた(以下、「IV−2」という)。
<V:カオリンクレイ(E)>
(V−1)表面処理されていない平均一次粒子径0.3μmの水簸カオリンクレイ(商品名:Polygloss90〔登録商標〕、米国KaMin社製)を用いた(以下、「V−1」という)。
なお、本実施例において、カオリンクレイの平均一次粒子径は、ヘキサメタリン酸溶液中、超音波洗浄装置で、カオリンクレイを10分間分散させて、得られた分散液について、マイクロトラック粒度分析計(MT−3000II〔登録商標〕、日機装社製)を用いて求めた粒度分布の中心粒径D50%を、平均一次粒子径とした。
(V−2)メルカプトシラン化合物で表面処理された平均一次粒子径0.2μmの水簸カオリンクレイ(商品名:Nucap290〔登録商標〕、米国J.M.Huber社製)を用いた(以下、「V−2」という)。
(V−3)上記(V−2)を、真空乾燥機200℃中で3時間乾燥した水簸カオリンクレイを用いた(以下、「V−3」という)。
なお、残留揮発分(真空乾燥機200℃中で3時間乾燥後の重量減少割合)は、(V−2)が1.3質量%であったのに対して、(V−3)は0.3質量%であった。
[比較例1]
高耐熱ポリカーボネート(PC−HT、APEC1800〔登録商標〕、Bayer Material Science社製)を、120℃の熱風乾燥機中で3時間乾燥した後、射出成形機(IS−80C、東芝機械社製、シリンダー温度330℃、金型温度90℃)で成形することにより成形品を得た。当該成形品についての各物性を上記のとおり測定した。測定結果を下記表1に示す。
[実施例1]
ポリフェニレンエーテル(I−1)90質量部と、スチレン系樹脂(II−1)5質量部と、スチレン系樹脂(II−2)5質量部とを、二軸押出機(独国Werner&Pfleiderer社製、型番:ZSK25、バレル数10、スクリュー径25mm、L/D=44、ニーディングディスクL:2個、ニーディングディスクR:6個、ニーディングディスクN:2個を有するスクリューパタン)の最上流部(トップフィード)から供給して、シリンダー温度320℃、スクリュー回転数250rpm、ベント真空度7.998kPa(60Torr)で溶融混練して樹脂組成物のペレットを得た。
得られた樹脂組成物のペレットを、120℃の熱風乾燥機中で3時間乾燥した後、射出成形機(IS−80C、東芝機械社製、シリンダー温度330℃、金型温度90℃)で成形することにより成形品を得た。当該成形品が、自動車ランプ周辺部品に相当する。当該成形品についての各物性を上記のとおり測定した。測定結果を下記表1に示す。
[実施例2]
原料として、ポリフェニレンエーテル(I−1)80質量部と、スチレン系樹脂(II−1)20質量部とを用いた以外は、実施例1の場合と同様にして樹脂組成物のペレットを得て、該樹脂組成物のペレットから成形品を得た。得られた成形品について各物性を上記のとおり測定した。測定結果を下記表1に示す。
[比較例2]
原料として、ポリフェニレンエーテル(I−1)60質量部と、スチレン系樹脂(II−1)20質量部と、スチレン系樹脂(II−2)20質量部とを用いた以外は、実施例1の場合と同様にして樹脂組成物のペレットを得て、該樹脂組成物のペレットから成形品を得た。得られた成形品について各物性を上記のとおり測定した。測定結果を下記表1に示す。
[比較例3]
原料として、ポリフェニレンエーテル(I−1)60質量部と、スチレン系樹脂(II−1)20質量部と、ゴム強化されたポリスチレンであるハイインパクトポリスチレン(以下「HIPS」とも記す。PS6200〔登録商標〕、米国ノバケミカル社製)20質量部とを用いた以外は、実施例1の場合と同様にして樹脂組成物のペレットを得て、該樹脂組成物のペレットから成形品を得た。得られた成形品について各物性を上記のとおり測定した。測定結果を下記表1に示す。
[実施例3]
原料として、ポリフェニレンエーテル(I−1)80質量部と、スチレン系樹脂(II−1)19質量部、スチレン系熱可塑性エラストマー(III−1)1質量部とを用いた以外は、実施例1の場合と同様にして樹脂組成物のペレットを得て、該樹脂組成物のペレットから成形品を得た。得られた成形品について各物性を上記のとおり測定した。測定結果を下記表1に示す。
[実施例4]
原料として、ポリフェニレンエーテル(I−1)80質量部と、スチレン系樹脂(II−1)17質量部と、スチレン系熱可塑性エラストマー(III−1)3質量部とを用いた以外は、実施例1の場合と同様にして樹脂組成物のペレットを得て、該樹脂組成物のペレットから成形品を得た。得られた成形品について各物性を上記のとおり測定した。測定結果を下記表1に示す。
[実施例5]
原料として、ポリフェニレンエーテル(I−1)80質量部と、スチレン系樹脂(II−1)17質量部と、スチレン系熱可塑性エラストマー(III−2)3質量部とを用いた以外は、実施例1の場合と同様にして樹脂組成物のペレットを得て、該樹脂組成物のペレットから成形品を得た。得られた成形品について各物性を上記のとおり測定した。測定結果を下記表1に示す。
[実施例6]
原料として、ポリフェニレンエーテル(I−1)80質量部と、スチレン系樹脂(II−1)18質量部と、アルカンスルホン酸金属塩(IV−1)2質量部とを用いた以外は、実施例1の場合と同様にして樹脂組成物のペレットを得て、該樹脂組成物のペレットから成形品を得た。得られた成形品について各物性を上記のとおり測定した。測定結果を下記表1に示す。
[実施例7]
原料として、ポリフェニレンエーテル(I−1)80質量部と、スチレン系樹脂(II−1)8質量部と、スチレン系樹脂(II−2)9質量部と、スチレン系熱可塑性エラストマー(III−1)3質量部とを用いた以外は、実施例1の場合と同様にして樹脂組成物のペレットを得て、該樹脂組成物のペレットから成形品を得た。得られた成形品について各物性を上記のとおり測定した。測定結果を下記表1に示す。
[実施例8]
原料として、ポリフェニレンエーテル(I−1)80質量部と、スチレン系樹脂(II−1)5質量部と、スチレン系樹脂(II−2)12質量部と、スチレン系熱可塑性エラストマー(III−1)3質量部とを用いた以外は、実施例1の場合と同様にして樹脂組成物のペレットを得て、該樹脂組成物のペレットから成形品を得た。得られた成形品について各物性を上記のとおり測定した。測定結果を下記表1に示す。
[実施例9]
原料として、ポリフェニレンエーテル(I−1)80質量部と、スチレン系樹脂(II−2)17質量部と、スチレン系熱可塑性エラストマー(III−1)3質量部とを用いた以外は、実施例1の場合と同様にして樹脂組成物のペレットを得て、該樹脂組成物のペレットから成形品を得た。得られた成形品について各物性を上記のとおり測定した。測定結果を下記表1に示す。
[実施例10]
原料として、ポリフェニレンエーテル(I−1)80質量部と、スチレン系樹脂(II−1)8質量部と、スチレン系樹脂(II−2)8質量部と、スチレン系熱可塑性エラストマー(III−1)3質量部と、アルカンスルホン酸金属塩(IV−1)1質量部を用いた以外は、実施例1の場合と同様にして樹脂組成物のペレットを得て、該樹脂組成物のペレットから成形品を得た。得られた成形品について各物性を上記のとおり測定した。測定結果を下記表1に示す。
[実施例11]
原料として、ポリフェニレンエーテル(I−1)80質量部と、スチレン系樹脂(II−1)7質量部と、スチレン系樹脂(II−2)8質量部と、スチレン系熱可塑性エラストマー(III−1)3質量部と、アルカンスルホン酸金属塩(IV−1)2質量部とを用いた以外は、実施例1の場合と同様にして樹脂組成物のペレットを得て、該樹脂組成物のペレットから成形品を得た。得られた成形品について各物性を上記のとおり測定した。測定結果を下記表1に示す。
[実施例12]
原料として、ポリフェニレンエーテル(I−1)80質量部と、スチレン系樹脂(II−1)7質量部と、スチレン系樹脂(II−2)8質量部と、スチレン系熱可塑性エラストマー(III−1)3質量部と、アルカンスルホン酸金属塩(IV−2)2質量部とを用いた以外は、実施例1の場合と同様にして樹脂組成物のペレットを得て、該樹脂組成物のペレットから成形品を得た。得られた成形品について各物性を上記のとおり測定した。測定結果を下記表1に示す。
[比較例4]
原料として、ポリフェニレンエーテル(I−1)63質量部と、スチレン系熱可塑性エラストマー(III−2)7質量部と、カオリンクレイ(V−1)30質量部とを用いた以外は、実施例1の場合と同様にして樹脂組成物のペレットを得て、該樹脂組成物のペレットから成形品を得た。得られた成形品の透過型電子顕微鏡写真を10000倍で撮影し、写真から、画像解析によってカオリンクレイ1000個以上の粒子径を測定したところ、2μm以上の凝集粒子が全体の内1.4%見られた。また、得られた成形品について各物性を上記のとおり測定した。測定結果を下記表2に示す。
[実施例13]
原料として、ポリフェニレンエーテル(I−1)97質量部と、カオリンクレイ(V−1)3質量部とを用いた以外は、実施例1の場合と同様にして樹脂組成物のペレットを得て、該樹脂組成物のペレットから成形品を得た。得られた成形品について各物性を上記のとおり測定した。測定結果を下記表2に示す。
[実施例14]
原料として、ポリフェニレンエーテル(I−1)100質量部を用いた以外は、実施例1の場合と同様にして樹脂のペレットを得て、該樹脂のペレットから成形品を得た。得られた成形品について各物性を上記のとおり測定した。測定結果を下記表2に示す。
[実施例15]
原料として、ポリフェニレンエーテル(I−1)80質量部と、カオリンクレイ(V−1)20質量部とを用いた以外は、実施例1の場合と同様にして樹脂組成物のペレットを得て、該樹脂組成物のペレットから成形品を得た。得られた成形品について、比較例4と同様にして、2μm以上のカオリンクレイ凝集粒子の占める割合を測定したところ、全体の内の0.6%であった。また、得られた成形品について各物性を上記のとおり測定した。測定結果を下記表2に示す。
[実施例16]
原料として、ポリフェニレンエーテル(I−1)80質量部と、カオリンクレイ(V−2)20質量部とを用いた以外は、実施例1の場合と同様にして樹脂組成物のペレットを得て、該樹脂組成物のペレットから成形品を得た。得られた成形品について、比較例4と同様にして、2μm以上のカオリンクレイ凝集粒子の占める割合を調べたしたところ、2μm以上のカオリンクレイ凝集粒子は全く見られなかった。また、得られた成形品について各物性を上記のとおり測定した。測定結果を下記表2に示す。
[実施例17]
原料として、ポリフェニレンエーテル(I−1)75質量部と、スチレン系熱可塑性エラストマー(III−1)5質量部と、カオリンクレイ(V−2)20質量部とを用いた以外は、実施例1の場合と同様にして樹脂組成物のペレットを得て、該樹脂組成物のペレットから成形品を得た。得られた成形品について、比較例4と同様にして、2μm以上のカオリンクレイ凝集粒子の占める割合を調べたしたところ、2μm以上のカオリンクレイ凝集粒子は全く見られなかった。また、得られた成形品について各物性を上記のとおり測定した。測定結果を下記表2に示す。
[実施例18]
原料として、ポリフェニレンエーテル(I−1)75質量部と、スチレン系熱可塑性エラストマー(III−2)5質量部と、カオリンクレイ(V−2)20質量部とを用いた以外は、実施例1の場合と同様にして樹脂組成物のペレットを得て、該樹脂組成物のペレットから成形品を得た。得られた成形品について、比較例4と同様にして、2μm以上のカオリンクレイ凝集粒子の占める割合を調べたしたところ、2μm以上のカオリンクレイ凝集粒子は全く見られなかった。また、得られた成形品について各物性を上記のとおり測定した。測定結果を下記表2に示す。
[実施例19]
原料として、ポリフェニレンエーテル(I−1)95質量部と、スチレン系熱可塑性エラストマー(III−2)5質量部とを用いた以外は、実施例1の場合と同様にして樹脂組成物のペレットを得て、該樹脂組成物のペレットから成形品を得た。得られた成形品について各物性を上記のとおり測定した。測定結果を下記表2に示す。
[実施例20]
原料として、ポリフェニレンエーテル(I−1)83質量部と、スチレン系熱可塑性エラストマー(III−1)2質量部と、カオリンクレイ(V−2)15質量部とを用いた以外は、実施例1の場合と同様にして樹脂組成物のペレットを得て、該樹脂組成物のペレットから成形品を得た。得られた成形品について各物性を上記のとおり測定した。測定結果を下記表2に示す。
[実施例21]
原料として、ポリフェニレンエーテル(I−1)83質量部と、スチレン系熱可塑性エラストマー(III−1)2質量部と、カオリンクレイ(V−3)15質量部とを用いた以外は、実施例1の場合と同様にして樹脂組成物のペレットを得て、該樹脂組成物のペレットから成形品を得た。得られた成形品について各物性を上記のとおり測定した。測定結果を下記表2に示す。
[実施例22]
原料として、ポリフェニレンエーテル(I−1)82質量部と、スチレン系熱可塑性エラストマー(III−2)5質量部と、カオリンクレイ(V−2)13質量部とを用いた以外は、実施例1の場合と同様にして樹脂組成物のペレットを得て、該樹脂組成物のペレットから成形品を得た。得られた成形品について各物性を上記のとおり測定した。測定結果を下記表2に示す。
[実施例23]
原料として、ポリフェニレンエーテル(I−2)82質量部と、スチレン系熱可塑性エラストマー(III−2)5質量部と、カオリンクレイ(V−2)13質量部とを用いた以外は、実施例1の場合と同様にして樹脂組成物のペレットを得て、該樹脂組成物のペレットから成形品を得た。得られた成形品について各物性を上記のとおり測定した。測定結果を下記表2に示す。
Figure 0005492883
表1に示すように、実施例1〜12の樹脂組成物から得られた成形品は、いずれも比較例1の樹脂組成物から得られた成形品と比べて、耐熱性(HDT)と成形流動性(SSP)とのバランス、剛性、軽量性、フォギング性に優れ、更にはアルミ蒸着後の外観にも優れており、比較例2および3の樹脂組成物から得られた成形品と比べて、耐熱性、フォギング性に優れていることがわかった。また、実施例3、4、5および、実施例7〜9に示す通り、スチレン系熱可塑性エラストマーや、特定の含有AN%のスチレン−アクリロニトリル樹脂の配合により、更にフォギング性の改良が可能であり、更には、特定のスチレン系熱可塑性エラストマーや、特定の含有AN%のスチレン−アクリロニトリル樹脂や、アルカンスルホン酸金属塩の配合によって、成形品のアルミ蒸着外観が著しく改良されることがわかった。したがって、実施例1〜12の樹脂組成物から得られた成形品は、自動車ランプ部品、特に自動車ランプエクステンション、自動車ランプリフレクターとして好適に使用できることがわかった。
Figure 0005492883
表2に示すように、実施例13〜23の樹脂組成物から得られた成形品は、いずれも耐熱性や成形体の表面平滑性(表面平均粗度)に優れ、特に本実施の形態に用いるカオリンクレイを配合することにより、耐熱性(HDT)に優れ、更には、フォギング性も著しく改良されることがわかった。したがって、実施例13〜23の樹脂組成物から得られた成形品は、自動車ランプ周辺部品、特に、自動車ランプレンズホルダー、自動車ランプリフレクターとして好適に使用できることがわかった。
本出願は、2009年5月22日出願の日本特許出願(特願2009−123731号)、2009年5月22日出願の日本特許出願(特願2009−123734号)、2009年9月29日出願の日本特許出願(特願2009−225247号)および2009年9月29日出願の日本特許出願(特願2009−225253号)に基づくものであり、それらの内容はここに参照として取り込まれる。
本発明の自動車ランプ周辺部品は、高い耐熱性および剛性を有し、さらにフォギング性等に優れるため、特に自動車ランプレンズホルダー、自動車ランプエクステンション、自動車ランプリフレクターとして有効に使用することが可能である。

Claims (17)

  1. ポリフェニレンエーテル(A)70質量%以上と、アクリロニトリル5〜15質量%を含有するスチレン−アクリロニトリル樹脂を含むスチレン系樹脂(B)30質量%以下とを、含有する樹脂組成物から得られ、
    ISO6452に準拠した装置により下記フォギング試験を行った後のガラス板のヘイズ値が1.0%以下である、自動車ランプ周辺部品。
    <フォギング試験>
    前記樹脂組成物から得られるペレットまたは成形品60gをガラス製サンプル瓶に入れて、前記サンプル瓶をガラス板で蓋をして170℃で24時間加熱することにより、前記ガラス板に曇り(フォギング)を発生させる。
  2. 前記スチレン系樹脂(B)100質量%の内の40質量%以上が、アクリロニトリル5〜15質量%を含有するスチレン−アクリロニトリル樹脂である、請求項に記載の自動車ランプ周辺部品。
  3. 前記樹脂組成物が、さらにスチレン系熱可塑性エラストマー(C)を0.1〜10質量%含有する、請求項1または2に記載の自動車ランプ周辺部品。
  4. 前記スチレン系熱可塑性エラストマー(C)が、アミノ基を有する化合物で官能化されたスチレン系熱可塑性エラストマーである、請求項に記載の自動車ランプ周辺部品。
  5. 前記樹脂組成物が、さらにアルカンスルホン酸金属塩(D)を0.1〜7質量%含有する、請求項1〜のいずれか一項に記載の自動車ランプ周辺部品。
  6. 前記樹脂組成物が、さらにカオリンクレイ(E)を5〜25質量%含有し、
    前記カオリンクレイ(E)の平均一次粒子径が0.01〜1.0μmである、請求項1〜のいずれか一項に記載の自動車ランプ周辺部品。
  7. 前記カオリンクレイ(E)の平均一次粒子径が0.01〜0.5μmである、請求項に記載の自動車ランプ周辺部品。
  8. カオリンクレイ(E)の粒子径2μm以上の凝集粒子が占める個数の割合が1%未満である、請求項またはに記載の自動車ランプ周辺部品。
  9. 前記カオリンクレイ(E)が、水簸カオリンクレイである、請求項6〜8のいずれか一項に記載の自動車ランプ周辺部品。
  10. 前記カオリンクレイ(E)が、乾燥機を用いて乾燥されたカオリンクレイである、請求項6〜9のいずれか一項に記載の自動車ランプ周辺部品。
  11. 前記カオリンクレイ(E)が、内温150〜200℃に加熱された真空乾燥機を用いて乾燥されたカオリンクレイである、請求項6〜10のいずれか一項に記載の自動車ランプ周辺部品。
  12. 前記カオリンクレイ(E)の残留揮発分(真空乾燥機200℃で3時間乾燥後の重量減少割合)が0.5質量%以下である、請求項6〜11のいずれか一項に記載の自動車ランプ周辺部品。
  13. 前記カオリンクレイ(E)が、シラン化合物で表面処理されたカオリンクレイである、請求項6〜12のいずれか一項に記載の自動車ランプ周辺部品。
  14. 前記カオリンクレイ(E)が、イオウ系シラン化合物で表面処理されたカオリンクレイである、請求項6〜13のいずれか一項に記載の自動車ランプ周辺部品。
  15. 前記ポリフェニレンエーテル(A)の還元粘度(クロロホルム溶媒を用いて、30℃で測定)が0.25〜0.43dL/gである、請求項1〜14のいずれか一項に記載の自動車ランプ周辺部品。
  16. アルミ蒸着された鏡面部分の全反射率が85%以上であり、かつ、アルミ蒸着された鏡面部分の拡散反射率が3.0%以下である、請求項1〜15のいずれか一項に記載の自動車ランプ周辺部品。
  17. 前記自動車ランプ周辺部品が、自動車ランプレンズホルダー、自動車ランプエクステンションおよび自動車ランプリフレクターからなる群より選択される1種である、請求項1〜16のいずれか一項に記載の自動車ランプ周辺部品。
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