JP2009123734A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ダイシング又はパッケージングに起因して半導体チップ内に生じるクラックがシールリングに到達するのを防止する。
【解決手段】シールリング30の外部領域に該当するチップ外部領域3に於ける第1絶縁膜6内に、グローバル配線層の部分を除いて、配線層毎に、第1絶縁膜6の厚み方向に延在した密閉された空孔であるエアギャプ10を、シールリング30と並行に一列に配列することで、シールリング30の外壁の周りを1周する1本のエアギャプ構造が配置されている。ダイシング等によりチップ周縁部から発生したクラック12は、エアギャプ10により上方向にその進行方向を変えられ、その後、1本のエアギャプ構造の延在方向に沿ってチップ外部領域3の最上位置に向かって進行し、シールリング30に到達し得ない。
【選択図】図4

Description

この発明は、半導体装置の構成及びその製造技術に関する。
半導体装置は集積性や高速性を追い求め、その微細化が進んでいる。その一部である配線工程に於いても、配線の微細化が進んでいる。従来に於いては、微細化を押し進めることによって、高速化を同時に達成することが出来た。ところが、以前は問題にならなかった配線の遅延の比重が、微細化の進展に伴い、大きくなり、それが問題となってきた。配線が要因の遅延は配線抵抗Rと容量Cとの積に比例し、RC遅延と呼ばれている。配線抵抗Rを低下させるには、配線材料に比抵抗の低いCuを導入することが考えられ、130nmノード世代から徐々に配線材料としてCuが導入され始めた。これに対して、容量Cの対策としては、配線層間絶縁膜の材料として、低誘電率膜、いわゆるLow-k膜の導入が実施されている。90nmノードに於いて、k〜3程度の材料が配線層間絶縁膜の材料として使われている。65nmノード又は45nmノードではk〜2.7のUltra Low-k膜(以下、ULK膜と言う。)が用いられ、更に先の世代では、より一層に低誘電率のExtra Low-k膜(ELK膜)が用いられようとしている。
しかしながら、低誘電率膜は、以前に層間絶縁膜として用いられていたTEOS酸化膜或いはFSG膜に比べて、機械強度の点で劣っている。これらの低誘電率膜を層間絶縁膜として用いたところ、ダイシング及びパッケージング等のアセンブリ工程に於いて、半導体チップの端部に於いて層間絶縁膜の剥離が発生し易いことが分かった。そこで、これらの低誘電率膜を層間絶縁膜として用いる際には、パッケージの樹脂を工夫したり、或いは、レイアウトの工夫が検討されている。
ところで、層間絶縁膜の材料の低誘電率化を押し進めていくと、層間絶縁膜に相当する領域が真空状態にある、又は気体が封入された状態にある構造が、最も低誘電率の構造となる。これらの構造は、エアギャップ構造、エアブリッジ構造、又は空中配線等と呼ばれている。以下では、本実施の形態での記載をも含めて、この構造(層間絶縁膜中に形成された密閉された空間ないしは空孔)を、「エアギャップ」と称する。
とは言え、エアギャップ構造を有効素子領域(回路配線領域)内に用いても、エアギャップ構造の周辺の除去されずに残る部分の絶縁膜の誘電率が高ければ、その部分で配線遅延を招いてしまう。そのため、除去されない層間絶縁膜には低誘電率膜を用いることが好ましい。よって、この場合にも、半導体装置の機械強度の弱さを補う工夫が必要である。
特開2007−19080号公報 特開2007−115988号公報 特開2007−201182号公報
特許文献1には、パッケージの際のモールド樹脂の応力がLow-k膜に働くことによるクラックを防止するために、モールド樹脂とLow-k膜とが接触しない様に、半導体チップ端面のLow-k膜を内側に後退させる技術が開示されている。特許文献2には、パッケージの際のモールド樹脂の応力がLow-k膜に働くことによるクラックを防止するために、ダイシング部とシールリングとの間にスリットを入れ、当該スリットを応力緩和層として作用させる技術が開示されている。特許文献3には、シールリングが設けられる基板に不純物がドープされているため、この不純物層は強度が弱いために、チップ端部ではダイシング時にクラックの基点となってしまうため、ダイシング部とシールリング部との間の不純物層を取り除いてクラックの原因を取り除く技術が開示されている。以上の公知技術には、シールリングとダイシング領域との間で、積層された層間膜内部に閉じた空洞が設けられる形態が記載されている。しかしながら、これらの公知技術には、上記空洞をダミーメタルの間に設けるという発想は無い。
従来の半導体装置では、図17の縦断面図に例示する様に、ダイシングを行う際に又はパッケージング工程の際に、ダイシングラインからクラック12が発生し、クラック12がシールリング30に到達してシールリング30が毀損されていた。このため、毀損された部分から水分がチップ内部の有効素子領域1まで到達し、それが動作不具合及び信頼性不良を誘発する原因と成っていた。このクラック12は、この図17の様にELK膜又はULK膜である層間膜6同士の界面でも発生するが、特に層間膜6とコンタクト層間膜5との間にあるエッチングストッパ膜(例えば、SiC,SiCN,SiCO,SiN又はその積層膜)と、層間膜との間の界面に沿って発生するものであり、上記の様な硬い膜であるエッチングストッパ膜と軟らかい膜であるELK膜又はULK膜との界面で発生する。
本発明は、斯かる状況を克服すべく成されたものであり、ダイシング工程及びパッケージング工程の後に於いてもクラックがシールリングにまで届かない、或いは、クラック自体が発生しない構造を有する半導体装置を実現することを、その目的としている。
本発明の主題では、コンタクト層間絶縁膜よりも低誘電率を有する第1絶縁膜の内で、シールリングが形成されているシールリング領域の外部の領域に、シールリングを周回的に取り囲む様に、その各々が第1絶縁膜の厚み方向に平行に延在されている複数個のエアギャップを、第1絶縁膜の厚み方向に沿って一列に配置している。
以下、この発明の主題の様々な具体化を、添付図面を基に、その効果・利点と共に、詳述する。
本発明の主題によれば、ダイシング工程又はパッケージング工程により半導体チップの端部からクラックが発生しても、当該クラックの進行方向がエアギャップにより第1絶縁膜の厚み方向に変更される結果、クラックがシールリングに達するのを防止することが出来る。これにより、ダイシング工程又はパッケージング工程に起因した半導体装置の信頼性の低下等の不良の発生を格段に抑制することが可能となる。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態に係る半導体装置が有する半導体チップ100の構成を模式的に示す平面図である。図1に示す様に、回路配線領域(チップ内部の有効素子領域に相当)1の周囲を完全に取り囲む金属壁より成るシールリング30が、配設されている。そして、シールリング30が形成されるシールリング領域2の外側のチップ外部領域3には、シールリング30の外壁に沿ってシールリング30の周りを一周してシールリング30を取り囲むエアギャップ10が形成されている。このチップ外部領域3に設けられているエアギャップ10の存在が、本実施の形態の中核部である。尚、参照符号100PEは、半導体チップ100の周縁部を示している。
又、図2は、図1の構成の変形例に相当しており、エアギャップ10がチップ外部領域3内にシールリング30の外壁に沿って部分的に配設されている構成を示している。この場合には、各エアギャップ10は、シールリング30をその外側から部分的に取り囲んでいる。
図3は、図1又は図2のA1−A2線に関する本半導体チップの縦断面構造を示す図である。図3に於いて、チップ内部領域1及びシールリング領域2に於ける構造は、従来の半導体チップの対応領域と同一の構造である。詳細すれば、次の通りである。
Si基板4の上面上には、例えばTEOS膜又はOSG膜から成るコンタクト層間絶縁膜5が形成されている。そして、コンタクト層間絶縁膜5にはコンタクトホールが形成されており、そのコンタクトホールをコンタクト層8が完全に充填している。このコンタクト層8は、例えばWから成るプラグ層とその周囲に形成されたバリアメタルとから成る金属層である。コンタクト層8は第1層の配線9A1とSi基板4又はトランジスタ(図示せず。)とを電気的に繋ぐための層であり、CuがSi基板4に拡散するのを防ぐために、Cuがコンタクト層8の材料としては用いられてはいない。加えて、コンタクト層間絶縁膜5の容量は信号の処理速度に対してはあまり影響を及ぼさないため、更に、トランジスタの埋め込み特性を良くしつつコンタクトホールを良好にエッチングで形成するために、通常、低誘電率膜がコンタクト層間絶縁膜5として用いられることはない。よって、コンタクト層間絶縁膜5は、十分な強度を有し、今回論じているクラックによる不良と言う問題点を生じさせることはない。
コンタクト層間絶縁膜5の上面と、パッドコンタクト層の絶縁膜7(例えば、SiN膜より成る。)の直下に位置する層間絶縁膜6A(例えば、FSG膜、TEOS膜又はHDP酸化膜等より成る。)と間には、各配線層の配線等を覆う層間絶縁膜として、第1絶縁膜6が形成されている。但し、後述するグローバル配線層GLの領域の第1絶縁膜6内には、後述するエアギャップ10は配設されない。この第1絶縁膜6の誘電率は、配線の高速化の実現と言う既述の観点から、コンタクト層間絶縁膜5の誘電率よりも低く、第1絶縁膜6は所謂Low-k膜より成る。具体的には、第1絶縁膜6は、MSQ又はSiOC等の無機系の材料、或いは、有機系樹脂の材料から成る。要は、第1絶縁膜6として使用可能なLow-k膜の種類は、多々あると言うことである。
第1絶縁膜6の厚み方向ないしは堆積方向に関する配線層は、大別して、最上層に位置する配線9A6及びビアホールを充填するビア層9B6から成るグローバル配線層GLと、その下方のファイン配線層FLとから成る。この内、グローバル配線層GLに於ける配線9A6は例えば電極用配線を成し、グローバル配線層GL内のシールリング30の最上層の配線の上面上には、例えば1wt%以下のCuを含むAlより成るパッドメタル層11が配設される。この様に、最上層には電源用の配線等がレイアウトされる事が多く、そのための低抵抗化を目的として、グローバル配線層GLに於いては、最上層の配線9A6及びビア層9B6に関しては、ファイン配線層FL内の配線及びビア層と比較して、その幅寸法は広く且つその深さ寸法は深い。しかも、最上層の配線9A6間の層間絶縁膜6Aは既述の通りLow-k膜では無い層間絶縁膜6Aであり、且つ、最上層の配線9A6及びビア層9B6は、例えば1wt%以下のAlを含むCuより成る。従って、グローバル配線層GL内のシールリング30の外部の領域に存在する隣り合う最上層の配線9A6間の層間絶縁膜6A内に、後述するエアギャップ10を設ける必要性は無い。
図3に例示するファイン配線層FL内の各配線層の構成は、次の通りである。即ち、コンタクト層間絶縁膜5の上面上には、第1配線層の配線を成す第1配線9A1(Cuより成る。)が配設されている。又、チップ内部領域1内には、従来技術通りのエアギャップ10Pが設けられている。そして、第1配線9A1及び第1配線層内のエアギャップ10,10Pは、Low-k膜である第1絶縁膜6により被覆されている。第1配線層の直上の第2配線層には、シールリング30の一部を成すビア層9B(Cuより成る。)と、第2配線9A2(Cuより成る。)と、従来技術通りのエアギャップ10Pとが配設されている。そして、これらの第2配線9A2等は、Low-k膜である第1絶縁膜6により被覆されている。更にその上の第3配線層には、第3配線9A3(Cuより成る。)と、第3配線9A3と繋がったビア層9B(Cuより成る。)と、従来技術通りのエアギャップ10Pとが、配設されている。そして、これらの第3配線9A3等は、Low-k膜である第1絶縁膜6により被覆されている。更にその上の第4配線層には、第4配線9A4(Cuより成る。)と、第4配線9A4と繋がったビア層9B(Cuより成る。)とが配設されており、第4配線9A4等は、Low-k膜である第1絶縁膜6により被覆されている。更にその上の第5配線層には、第5配線9A5(Cuより成る。)と、シールリング30の一部を成すビア層9B(Cuより成る。)とが配設されており、第5配線9A5等は、Low-k膜である第1絶縁膜6により被覆されている。この様に、図3の構造例では、ファイン配線層FL内に、各配線層がCu配線及びCuビア層を有する、第1配線層から第5配線層までの5つの配線層が、Low-k膜である第1絶縁膜の厚み方向乃至は堆積方向に沿って配設されている。尚、最近の半導体装置では、多いものでは、ファイン配線層FL内に、10層程度の配線層を備えるものがある。
各配線層には、チップ内部領域(有効素子領域)1を覆う様に、シールリング30が形成されている。シールリング30は、半導体チップの内部に水分が進入することを防ぐことを目的として形成される。従って、有効素子領域への水分の進入を完全に防ぐ為に、チップ内部領域(有効素子領域)1の周囲1周に渡って、シールリング30は形成される。シールリング30は、通常、配線及びビア層と同工程で形成され、配線材料が配線及びビア層のホール内に完全に埋め込まれている。通常は、低抵抗化を目的として、Cu(及びCuの拡散防止のためのバリアメタル)が、シールリング30の材料として用いられる。但し、コンタクト層間絶縁膜5に形成されたシールリング30の部分の材料には、Cuの使用ではなくて、コンタクト層8と同様に、Wが用いられる事が多い。
本実施の形態の中核的構成として、図1の半導体チップ100の周縁部100PEから内部に向けてダイシング工程等によってクラックが発生することを前提とした上で、第1絶縁膜6の内で、シールリング30が形成されているシールリング領域2から半導体チップ100の周縁部100PE迄のチップ外部領域3内に、複数層のエアギャップ10が配置されている。即ち、第1乃至第5配線層の各配線層に配設された隣合う両配線9Ai(iは1乃至5の範囲内の整数。各配線9Aiの配線幅は例えば65nm〜70nmである。)の間の第1絶縁膜6の部分(分離幅は例えば65nm〜70nmの値である。)には、第1絶縁膜6の厚み方向に平行に延在されており且つ密閉された空間ないしは空孔(例えば当該空間は真空状態にある。)である、エアギャップ10が設けられている。そして、各配線層内のエアギャップ10は、シールリング30と平行となる様に、第1絶縁膜6の厚み方向に沿って一列に配置されている。これらの複数(ここでは5個。)のエアギャップ10が第1絶縁膜6の厚み方向に沿って一列に配置されて成る構造体を、以下では、「1本のエアギャップ構造」と定義する。尚、本実施の形態では、エアギャップ10の形成手法を問わない。又、図3では、最上層にパッドの層間膜7及びパッドメタル層11を表記しているが、パッド構造には様々な種類があり、本実施の形態では、その構造を問わない。このチップ外部領域3の隣合う両配線9Aiはダミーメタルであり、通常、電気回路としての役割を果たすものではない。更に、チップ内部領域1に存在し配線9Ai(iは1乃至5の範囲内の整数。)であって、ビア層9Bで繋がれていないものはダミーメタルであり、チップ内部領域1に存在し電気回路としての役割を果たす配線9AiがCMPによりディッシングされるのを低減し、各層ごとの金属の占有率を揃えるものである。以下に、1本のエアギャップ構造をシールリング30の外部に配設したことによる利点について、図面を参照して記載する。
従来の技術では、ダイシング又はパッケージング等の際にクラック12が発生した場合、クラック12がシールリング30にまで到達し、シールリング30が破壊されていた(図17)。そのため、シールリング30に要求される防水の機能が役立たなくなり、半導体チップの内部に水分が進入することになった。
これに対して、本実施の形態では、既述の通り、シールリング30の外部の領域3には、複数層のエアギャップ10から成る1本のエアギャップ構造が存在する。若しダイシング等によってクラックが発生した場合には、図3の縦断面図を基調とする図4に模式的に示す様に、クラック12はエアギャップ10の部分にまで到達するが、エアギャップ10の部分によってクラック12の進行方向が上方に変わる。これは、クラック12が進行する際に第1絶縁膜6を破壊するためにはある程度の力(エネルギー)が必要になるが、エアギャップ10が並ぶ方向にクラック12が進む場合には元々エアギャップ10の部分が空孔であるために破壊するための力(エネルギー)が少なくてすむためである。よって、第1絶縁膜6よりも容易に破壊可能なエアギャップ10の並ぶ第1絶縁膜6の厚み方向ないしは縦方向に、クラック12の進行方向が変更される。
しかも、本実施の形態では、図3に例示する様に、エアギャップ10が縦方向に複数の配線層内に連なって配列されているため、クラック12は、図4に例示する通り、シールリング30の外部に於いて且つシールリング30と並行に、破壊が容易な上方向のエアギャップ10の存在部分に順次にどんどん進んでいく。これにより、クラック12はシールリング30に到達することが出来ず、シールリング30の破壊による不良は発生しない。更に、ダミーメタルを設けることにより、各層ごとの金属の占有率を揃えることができ、回路レイアウトルールを簡単に満たすことが出来る様になるためにチップの設計を容易にでき、図4の様にダミーメタルと第1絶縁膜6との界面をクラック12が通りダミーメタル間にあるエアギャップ10にクラック12がより進行し易い様にすることが出来る。
尚、少なくとも一つのエアギャップ10をチップ外部領域3内に設けることで、クラック12の進行方向を当該エアギャップ10に於いてその延在方向に変更させることが出来る利点は、認められる。
(実施の形態2)
本実施の形態は、実施の形態1に示したエアギャップ構造の製造方法に関する。特に、その特徴点は、チップ内部領域(有効素子領域)1内のエアギャップ10Pとシールリングの外側のチップ外部領域3内のエアギャップ10とを同工程に於いて同時に形成する点にある。同時に両者10,10Pを形成することにより、工程を増やすこと無く、目的のエアギャップ構造を形成することが出来る。
以下に、エアギャップ10を形成する方法の1例を示す。以下に例示される製造方法は、ドライエッチング法によって配線をマスクに層間絶縁膜をエッチングし、隣り合う配線間に出来た溝に密閉された空孔が出来る様に絶縁膜を成膜することでエアギャップ10を形成する方法である。尚、以下では、層間絶縁膜を成す第1絶縁膜6は、1種類のLow-k膜から成るものとされているが、これに限定される訳ではなく、第1絶縁膜6は複数種類のLow-k膜によって成立っていても良い。この場合にも、上記の利点が同様に得られることは勿論である。
ここでは、第i番目(iは1以上の整数。)の配線層ICLiを、製造方法の記載の出発点として考える。第(i−1)番目の配線層の第1絶縁膜6ないしはSi基板4(i=1の場合)の上面上に、第1絶縁膜6ないしはコンタクト層間絶縁膜5(i=1の場合)を形成する。そして、通常のデュアルダマシン形成フローに従い、有効素子領域1内のビア層が充填されるべきビアホール及びCuから成る配線が充填されるべき配線溝、シールリング領域2に於けるシールリング30がその中に形成されるべき溝、チップ外部領域3に於けるシールリング30の外周に隣接した溝を形成し、各溝をメタル(例えばCu及びバリアメタル)で埋め込む。尚、i=1の場合には、シールリング30がその中に形成されるべき溝の内のビアホールには、Cu及びバリアメタルではなくて、W及びバリアメタルが埋め込まれる。その上で、余分なメタルをCMP法等で除去することにより、第i番目の配線層ICLiに於ける配線9Ai及びビア層9Bi及びダミーメタルが形成される(図5(A)参照。)。
引き続いて、配線9Aiのメタルをマスクとして、第i番目の配線層ICLiに於ける第1絶縁膜6をエッチングして、各配線9Aiを露出させる(図5(B)参照。)。この工程により、チップ外部領域3に於いて、隣接する配線9Ai間に、後述するエアギャップ10を形成すべき溝部10Hが形成される。
続いて、バリア絶縁膜である第1絶縁膜6の上部にステップカバレージ(段差被覆性)の低い第1絶縁膜6を堆積することによって、隣接Cu配線9Ai間に、第1絶縁膜6が堆積されずに真空状態で密閉された空孔であるエアギャップ10,10Pが形成される(図5(C)参照。)。この工程では、エアギャップ10Aの形成と同時に、シールリング外周の溝10Hの間にも、エアギャップ10が形成される。
引き続いて、CMP法により堆積された第1絶縁膜6の平坦化を行い、第(i+1)番目の配線層に於ける、配線層間絶縁膜としての第1絶縁膜6が形成される(図5(D)参照。)。
この後、通常のダマシン法のフローに従い、有効素子領域であるチップ内部領域1に於けるビアホールBH及び配線が充填されることとなる溝ICH、シールリングとなる溝BH,ICH、チップ外部領域3に於けるシールリング外周に隣接した溝ICHを形成する(図6(E)参照。)。
最後に、メタル(例えばCu)の対応する溝への埋め込みと余分なメタルの除去とをCMPにより行うことで、第(i+1)番目の配線層ICL(i+1)が完成する(図6(F)参照。)。図6(F)に示す様に、第(i+1)番目の配線層ICL(i+1)は、ビア層9B(i+1)及び配線9A(i+1)を備える。そして、シールリング30は、第i番目の配線層ICLi及び第(i+1)番目の配線層ICL(i+1)に於いては、各メタル層9Bi,9Ai,9B(i+1)及び9A(i+1)の結合体から成る。
以上に記載した工程を所望の回数繰り返すことで、実施の形態1に記載した半導体装置が形成される。この様に、ダミーメタルをチップ外部領域3に設けることにより、簡単に目的のエアギャップ10を得ることが出来る。
尚、基本的には、以上に記載した製造方法の技術的着想を、後述する各実施の形態3〜6にも適用可能である。
又、上記の製造方法以外にも、犠牲膜を気化する方法等、複数のエアギャップ形成方法がある。本発明では、例示した製造方法以外の方法でも、同様の効果が得られる。
(実施の形態3)
本実施の形態の特徴点は、実施の形態1に於いて既述した「1本のエアギャップ構造」を、チップ外部領域3に於けるシールリング30の周囲部分に、複数本分の数を設ける点にある。即ち、シールリング30の外側部分に配置されたエアギャップ構造が、複数本の数で以って形成されている。その他の構成要素は、実施の形態1の場合と同様である。以下、本実施の形態の特徴点を、図面を用いて記載する。
図7は、図3に相当する、本実施の形態に係る半導体チップ100の構成を示す縦断面図である。図3の場合との相違点は、次の通りである。即ち、図3の場合では、第1エアギャップ10が第1絶縁膜6の厚み方向に沿って一列に配列して成る第1エアギャップ構造のみが、シールリング30の周囲部分に、配置されていた。それに対して、図7では、第1エアギャップ構造の更に外側に、第1エアギャップ構造と平行に第1絶縁膜6の厚み方向に延在して成る第2エアギャップ構造が配設されている点にある。この第2エアギャップ構造は、第1エアギャップ10と同一の形状・同一の寸法を備える第2エアギャップ10Aが各配線層内に設けられ且つ第1絶縁膜6の厚み方向に沿って一列に配列することによって形成されている。勿論、図7に代えて、エアギャップ構造の本数を3以上に設定しても良い。チップ外部領域3の配線9Ai(iは1乃至5の範囲内の整数。)はダミーメタルであり、通常、電気回路としての役割を果たすものではない。更に、チップ内部領域1に存在し配線9Ai(iは1乃至5の範囲内の整数。)であって、ビア層9Bで繋がれていないものはダミーメタルである。この様な構造を有する本実施の形態の利点は、次の通りである。
即ち、実施の形態1では、第1エアギャップ10によってクラック12の進行方向を上方向に変えてシールリング30がクラック12により破壊されることを防いでいた。しかし、何らかの影響で再度クラック12の進行方向がシールリング30側に向かう横向きに変わってしまうと、クラック12がシールリング30まで到達してしまう蓋然性がある。これに対して、本実施の形態では、複数本のエアギャップ構造が配置されているため、仮にクラック12の進行方向が横向きに変わっても、再度エアギャップで進行方向が上向きに変わり、シールリング30をクラック12の進行から保護することが出来る(図7参照。)。図7ではエアギャップ構造が2本の場合を例示しているが、エアギャップ構造を3本以上に設定すると、更に一層の防御効果を期待することが出来る。尚、エアギャップ10,10Aの部分は、最小幅の配線と最小幅の分離幅とで形成可能であるため、複数本のエアギャップ構造の配置に必要な領域は大きくはない。
(実施の形態4)
本実施の形態の特徴点は、半導体チップの角の部分(コーナー部)に配置されたエアギャップ構造の本数iが、その他の部分(特に半導体チップの側面に平行な部分)に配置されたエアギャップ構造の本数jよりも多く設定されている点にある(i>j)。以下、図面を参照しつつ、本実施の形態の特徴点とその利点について記載する。
図8は、本実施の形態に係る半導体装置が有する半導体チップ100の平面図であり、既述した図1に対応する図面である。図8が図1と相違する点は、図8の破線で囲まれた領域LCに於けるエアギャップ構造の配設(本数)にある。
ここで、図9は、図8に示す、コーナー部である領域LCの拡大平面図である。又、図10は、図9に於けるB1−B2線に関する構造を示す縦断面図である。図9及び図10に例示する様に、半導体チップ100のコーナー部のチップ外部領域3に於いては、シールリング30の外側近傍部に、4本のエアギャップ構造が所定の間隔を隔てて連続的に配設されている。即ち、第1エアギャップ構造は、各配線層に設けられている第1エアギャップ10が第1絶縁膜6の厚み方向に沿って一列に配列することにより構成されており、しかも、第1エアギャップ構造(従って、各第1エアギャップ10)はシールリング30の外壁を1周分に亘って完全に取り囲んでいる。そして、第1エアギャップ構造に隣接する第2エアギャップ構造は、各配線層に設けられている第2エアギャップ10Aが第1絶縁膜6の厚み方向に沿って一列に配列することにより構成されており、コーナー部に於けるシールリング30の外壁部分に対面している。更に、第2エアギャップ構造に隣接する第3エアギャップ構造は、各配線層に設けられている第3エアギャップ10Bが第1絶縁膜6の厚み方向に沿って一列に配列することにより構成されており、同じく、第1及び第2エアギャップ構造を挟んで、コーナー部に於けるシールリング30の外壁部分に対面している。更に、その外側には、各配線層に設けられている第4エアギャップ10Cが第1絶縁膜6の厚み方向に沿って一列に配列することにより構成されて成る第4エアギャップ構造が、配置されている。コーナー部に於けるシールリング30の延在方向に沿った第4エアギャップ構造の長手方向の寸法は、その配置位置の関係上、その他のエアギャップ構造のそれよりも、一番短く設定されている。チップ外部領域3の配線9はダミーメタルである。
他方、図8及び図9に示す本例では、半導体チップ100の側面部に面したシールリング30の外壁部分に対面したエアギャップ構造の本数は、1本である。
本実施の形態に於ける利点は、以下の通りである。即ち、パッケージングによりクラックが入る理由は、パッケージングで半導体チップが樹脂に封入されるが、半導体チップを構成する第1絶縁膜6の応力と樹脂の応力とに差があり、樹脂の応力の方が大きく、その結果、動作温度変化等に応じて、第1絶縁膜6に強いストレスが生じ、第1絶縁膜6の剥離が発生するのである。この樹脂からの応力は半導体チップ100の角で最も大きくなる。よって、クラックは半導体チップの角で最も発生し易い。又、ダイシング工程に於いても、半導体チップの角は、縦方向にダイシングされる際と横方向にダイシングされる際の2回の衝撃を受けるため、最もクラックが発生し易い箇所であると言える。この点、本実施の形態では、半導体チップの角に於ける第1絶縁膜6内に複数本のエアギャップ構造を配置しているので、半導体チップの角でクラック12が発生しても、クラック12がシールリング30まで到達する可能性が極めて低くなる。
(実施の形態5)
本実施の形態は、パッケージングによって半導体チップ100の周辺部100PE近傍部に樹脂から応力が加わった場合に於いても、周辺部100PEからシールリング30に向けて第1絶縁膜6内にクラック12が発生することを防止する構造を提案するものである。要するに、本実施の形態に係る半導体装置の半導体チップの構造上の中核は、チップ外部領域3内の第1絶縁膜6の内で、シールリング30の外壁近傍部分とダイシングが行われる周辺部100PEの近傍部分とに、各々、少なくとも1本のエアギャップ構造が設けられている点にある。勿論、本実施の形態に於いても、既述した実施の形態1〜4と同様に、グローバル配線層GL(図3参照。)内の第1絶縁膜6内には、その不必要性の観点から、如何なるエアギャップも形成されてはいない。又、各近傍領域の1本のエアギャップ構造は、少なくとも一つのエアギャップから構成されていても良い。但し、その場合には、各近傍領域の対応し合うエアギャップ同士は同一配線層に属していることが必要である。以下、図面を参照して、本実施の形態の中核部の構造及びその利点を記載する。
図11は、本実施の形態に係る半導体装置が有する半導体チップの構成を示す縦断面図である。図11に於いて、シールリング30の領域2の外側のチップ外部領域3は、チップ外部のシールリング近傍領域13と、チップ外部のダイシング近傍領域14とを含んでおり、半導体チップ100の周辺部100PEとその更なる外側領域とは、図7に於いては、ダイシングにより切断された領域15として規定されている。
図11に示す通り、チップ外部のシールリング近傍領域13には、1本の第1エアギャップ構造がシールリング30の外壁に並行対面して第1絶縁膜6内に形成されている。そして、既述の通り、各配線層に配置されているエアギャップ10は、第1絶縁膜6の内のシールリング30の近傍領域に配置されており、且つ、第1絶縁膜6の厚み方向に平行に延在されている密閉された空孔である。当該1本の第1エアギャップ構造は、望ましくは図1に示す様にシールリング30の外壁の周囲を1周に渡って完全に取り囲んでいても良いし、或いは、図2に示す様にシールリング30の外壁の周囲を部分的に取り囲んでいても良い。
更にシールリング30の外壁の周囲領域には、図11に示す様に、チップ外部のダイシング近傍領域14に於いて、1本の第2エアギャップ構造が、第1エアギャップ構造をその間に挟んで、シールリング30の外壁に並行対面して第1絶縁膜6内に配置されている。そして、既述の通り、各配線層に配置されているエアギャップ10Aは、第1絶縁膜6の内の半導体チップ周縁の近傍領域に配置されており、且つ、第1絶縁膜6の厚み方向に平行に延在されていると共に、対応する第1エアギャップ10と同一の配線層内に配置されている密閉された空孔である。勿論、当該1本の第2エアギャップ構造は、望ましくは図1に示す様にシールリング30の外壁の周囲を1周に渡って完全に取り囲んでいても良いし、或いは、図2に示す様にシールリング30の外壁の周囲を部分的に取り囲んでいても良い。チップ外部領域3の配線9Ai(iは1乃至5の範囲内の整数。)はダミーメタルであり、通常、電気回路としての役割を果たすものではない。更に、チップ内部領域1に存在し配線9Ai(iは1乃至5の範囲内の整数。)であって、ビア層9Bで繋がれていないものはダミーメタルである。
第1絶縁膜6を介在させて各エアギャップ10,10Aを挟み込んでいる両配線の各々の幅寸法は、既述した通り、例えば65nm〜70nmの値に設定されており、他方で、シールリング領域2の端部からチップ外部のダイシング近傍領域14の端部までの距離は10μm〜20μmである。従って、シールリング領域2の端部からチップ外部のダイシング近傍領域14の端部までの範囲内にある第1絶縁膜6中に、十分に余裕を持って、第1及び第2エアギャップ構造を配置することは可能である。
尚、第1及び第2エアギャップ構造の各々の本数を、複数本にしても良いことは勿論である。
本実施の形態による利点は以下の通りである。
パッケージングによる第1絶縁膜6の剥離のメカニズムは、既述した様に、樹脂からの応力を受けることで発生する。本実施の形態では、既述の通り、ダイシングを行った領域15の近傍領域14の第1絶縁膜6内に第2エアギャップ10Aが存在している。従って、図12の平面図に模式的に示す様に、第2エアギャップ10Aは、密閉された空洞であるために、パッケージングの際に樹脂16からの応力17を受けて簡単に変形する。第2エアギャップ10Aが図12に示す様に変形すると、応力17はその変形で緩和されて、第2エアギャップ構造から半導体チップ内部へ伝わる緩和された応力18は、樹脂16からの応力17よりも遥かに小さい値となる。これにより、チップ外部領域3内の第1絶縁膜6内にクラック12が生じにくくなる。更に、第1エアギャップ10が緩和された応力18を吸収してしまい、樹脂16からの応力は消滅してしまい、シールリング30に到達し得る様なクラック12は発生しない。
尚、ダイシングを行った部分の近傍領域14に配置される第2エアギャップ10Aより成る第2エアギャップ構造の本数を複数本に設定すれば、既述した応力緩和効果を更に一層高めることが可能である。
(実施の形態6)
本実施の形態に係る半導体装置の製造方法の中核部は、レーザーダイシングを用いる場合であって、半導体ウエハのダイシングライン上に於ける第1絶縁膜の各配線層の部分に予めエアギャップを設けておき、その上でレーザーダイシングによってSi基板を溶解させて配線層部を劈開する点にある。以下、図面を参照して、本実施の形態の製造方法及びその利点を記載する。
図13は、回路配線領域(図示せず。)及びシールリング(図示せず。)等がSi基板上に形成された半導体ウエハの内でレーザーダイシングを行う部分を拡大化して示す縦断面図である。図13に例示する様に、レーザー光を照射する領域19内にある第1絶縁膜6に於いて、グローバル配線層の部分を除いて、各配線層には、第1絶縁膜6を介在させて隣り合う配線で挟まれたエアギャップ10が形成されている。そして、これらのエアギャップ10は、ダイシングライン部に位置する1本のエアギャップ構造を成している。配線9Aはダミーメタルであり、通常、電気回路としての役割を果たすものではない。
レーザーダイシングの工程では、Si基板4のみを溶解し得る光の波長を選択した上で、当該波長を有するレーザー光20を半導体ウエハの上記ダイシングライン部に照査して、図14の縦断面図に模式的に示す様に、ダイシングライン部直下のSi基板4の部分21を溶解する。
その後、Si基板4の内でレーザー光20の照射により溶解した部分21の上に残った第1絶縁膜6を劈開して、半導体ウエハから半導体チップへと分離する。しかし、劈開をする際に溶解部分21上の第1絶縁膜6には大きなストレス23が生じ、図15に例示する様に、当該ストレス23によりクラック22が半導体チップ内の第1絶縁膜6に入ってしまうことがある。
しかしながら、本実施の形態では、図13に示す様に、レーザーダイシングにより溶解されるSi基板の部分上の第1絶縁膜6の部分内に予め既述したエアギャップ構造が形成されている。この様に、レーザーダイシング後の劈開を行う際に、溶解領域21の直上の第1絶縁膜6の部分内に密閉された空孔乃至は空洞であるエアギャップ10が形成されているために、第1絶縁膜6よりも強度的に弱いエアギャップ10が形成された方向にストレス23が大きく掛かり、エアギャップ10が一列に配列された方向に沿って劈開が進む。このため、劈開の際に於いて、半導体チップの方向へのストレス23は比較的小さくなり、半導体チップ内の第1絶縁膜6内にクラックが生じにくくなる(図16参照。)。劈開後には、半導体チップの周辺端部に、ストレス23によって密閉構造が破壊されたエアギャップ10の残部が窪んだ凹部10Rとして残る。
(付記)
以上、本発明の実施の形態を詳細に開示し記述したが、以上の記述は本発明の適用可能な局面を例示したものであって、本発明はこれに限定されるものではない。即ち、記述した局面に対する様々な修正や変形例を、この発明の範囲から逸脱することの無い範囲内で考えることが可能である。
本発明は、例えば、半導体チップの内部の有効素子領域(回路配線領域)に於ける多層配線がダマシン法により形成されており、且つ、上記有効素子領域内の配線用層間絶縁膜を成す第1絶縁膜の誘電率がコンタクト層間絶縁膜のそれよりも低いLow-k膜で形成されている半導体チップを有する半導体装置に適用して好適である。
本発明の実施の形態1に係る半導体装置が有する半導体チップの構成を模式的に示す平面図である。 本発明の実施の形態1に係る半導体装置が有する半導体チップの構成の変形例を模式的に示す平面図である。 本発明の実施の形態1に係る半導体装置が有する半導体チップの構成を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態1に係る半導体装置が呈する効果を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態2に係る半導体装置が有する半導体チップの製造方法を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態2に係る半導体装置が有する半導体チップの製造方法を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態3に係る半導体装置が有する半導体チップの構成及び効果を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態4に係る半導体装置が有する半導体チップの構成を模式的に示す平面図である。 本発明の実施の形態4に係る半導体装置が有する半導体チップのコーナー部の構成を拡大化して模式的に示す平面図である。 図9のB1−B2線に関する縦断面図である。 本発明の実施の形態5に係る半導体装置が有する半導体チップの構成を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態5に係る半導体チップが有する効果を模式的に示す平面図である。 本発明の実施の形態6に係る半導体製造方法で用いられる半導体ウエハのレーザー光照射領域の構成を模式的に示す縦断面図である。 半導体ウエハのレーザー光照射領域に対してレーザー光を照射してSi基板を溶解する工程を示す縦断面図である。 半導体チップ分離工程に於ける問題点を模式的に例示する縦断面図である。 本発明の実施の形態6に係る半導体製造方法の利点を模式的に示す縦断面図である。 従来技術に係る半導体装置が有する半導体チップに於ける問題点を模式的に示す縦断面図である。
符号の説明
1 チップ内部領域(有効素子領域)、2 シールリング領域、3 チップ外部領域(ダイシングライン)、4 Si基板、5 コンタクト層間絶縁膜、6 第1絶縁膜、7 パッドコンタクト層の絶縁膜、8 コンタクト層、9A1〜9A6 配線、9B,9B6 ビア層、10,10A エアギャップ、11 パッドメタル層、12 クラック、13 チップ外部のシールリング近傍領域、14 チップ外部のダイシング近傍領域、15 ダイシングにより切断された領域、16 樹脂、17 樹脂から受ける応力、18 エアギャップの変形により緩和された応力、19 レーザー光を照射する領域、20 レーザー光、21 レーザー光により溶解したSi基板、22 劈開の衝撃で生じたクラック、30 シールリング、100 半導体チップ、100PE 半導体チップの周辺部。

Claims (8)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板の上面上に形成されたコンタクト層間絶縁膜と、
    前記コンタクト層間絶縁膜の上面上に形成されており、前記コンタクト層間絶縁膜よりも低誘電率を有する第1絶縁膜と、
    前記コンタクト層間絶縁膜の下面から前記第1絶縁膜の最上面に至るまでに前記コンタクト層間絶縁膜中及び前記第1絶縁膜中に前記第1絶縁膜の厚み方向に沿って形成されており、前記半導体基板上に形成される回路配線領域を周回的に取り囲むシールリングとを備える半導体チップを備えており、
    前記半導体チップは、
    前記第1絶縁膜の内で、前記シールリングが形成されているシールリング領域から前記半導体チップの周縁迄のチップ外部領域内に配置されており、且つ、前記第1絶縁膜の前記厚み方向に平行に延在されていると共に、密閉された空孔である、少なくとも一つのエアギャップを更に備え、
    前記チップ外部領域内の前記第1絶縁膜内に前記エアギャップを挟む2つの配線を有することを特徴とする、
    半導体装置。
  2. 請求項1記載の半導体装置であって、
    各々が前記エアギャップに相当する複数個のエアギャップが、前記第1絶縁膜の前記厚み方向に沿って一列に配置されていることを特徴とする、
    半導体装置。
  3. 請求項2記載の半導体装置であって、
    前記半導体チップは、
    前記第1絶縁膜の前記チップ外部領域内であって且つ前記複数個のエアギャップの配置位置の外側位置に配置されていると共に、前記複数個のエアギャップと平行に、前記第1絶縁膜の前記厚み方向に沿って一列に配置されている複数個の第2エアギャップを更に備えており、
    前記複数個の第2エアギャップの各々は、前記第1絶縁膜の前記厚み方向に平行に延在されている密閉された空孔であることを特徴とする、
    半導体装置。
  4. 請求項2又は3に記載の半導体装置であって、
    前記複数個のエアギャップの各々が、前記シールリングの外側に於いて、前記シールリングを完全に取り囲む様に周回的に配置されていることを特徴とする、
    半導体装置。
  5. 請求項4記載の半導体装置であって、
    前記半導体チップは、
    前記第1絶縁膜の前記チップ外部領域の内で前記半導体チップのコーナー部に面した領域に於いては、前記複数個のエアギャップを複数個の第1番目のエアギャップと定義すると、前記複数個のエアギャップの配置位置の外側位置に配置されていると共に、前記複数個のエアギャップと平行に、前記第1絶縁膜の前記厚み方向に沿って一列に配置されている、その各々が前記第1絶縁膜の前記厚み方向に平行に延在されている密閉された空孔である、複数個の第1エアギャップ乃至複数個の第i番目エアギャップ(iは2以上の整数)を備えており、
    前記第1絶縁膜の前記チップ外部領域の内で前記半導体チップの側面部に面した領域に於いては、前記複数個のエアギャップを複数個の第1番目のエアギャップと定義すると、前記複数個のエアギャップの配置位置の外側位置に配置されていると共に、前記複数個のエアギャップと平行に、前記第1絶縁膜の前記厚み方向に沿って一列に配置されている、その各々が前記第1絶縁膜の前記厚み方向に平行に延在されている密閉された空孔である、複数個の第1エアギャップ乃至複数個の第j番目エアギャップ(jは1以上の整数)を備えており、
    i>jという関係が成立することを特徴とする、
    半導体装置。
  6. 半導体基板と、
    前記半導体基板の上面上に形成されたコンタクト層間絶縁膜と、
    前記コンタクト層間絶縁膜の上面上に形成されており、前記コンタクト層間絶縁膜よりも低誘電率を有する第1絶縁膜と、
    前記コンタクト層間絶縁膜の下面から前記第1絶縁膜の最上面に至るまでに前記コンタクト層間絶縁膜中及び前記第1絶縁膜中に前記第1絶縁膜の厚み方向に沿って形成されており、前記半導体基板上に形成される回路配線領域を周回的に取り囲むシールリングとを備える半導体チップを備えており、
    前記半導体チップは、
    前記第1絶縁膜の内の、前記シールリングが形成されているシールリング領域から前記半導体チップの周縁迄のチップ外部領域の内で、前記シールリングの近傍領域に配置されており、且つ、前記第1絶縁膜の前記厚み方向に平行に延在されていると共に、密閉された空孔である、少なくとも一つの第1エアギャップと、
    前記第1絶縁膜の内の前記チップ外部領域の内で、前記半導体チップの前記周縁の近傍領域に配置されており、且つ、前記第1絶縁膜の前記厚み方向に平行に延在されていると共に、前記第1エアギャップと同一の配線層内に配置されており、しかも、密閉された空孔である、少なくとも一つの第2エアギャップとを更に備え、
    前記チップ外部領域内の前記第1絶縁膜内に前記第1エアギャップを挟む2つの配線を有することを特徴とする、
    半導体装置。
  7. 第i番目(iは1以上の整数)の配線層に於いて、(1)iが1であるときには、半導体基板の上面上に形成されたコンタクト層間絶縁膜の内で少なくもシールリングが形成されるべきシールリング領域内の部分内にビア層を形成すると共に、前記コンタクト層間絶縁膜の内でシールリング領域の内側に位置するチップ内部領域の部分の上に及びシールリング領域の外側に位置するチップ外部領域の部分の上にそれぞれ少なくとも隣り合う配線を形成し、且つ、前記シールリング領域内の前記ビア層の上に一つの前記配線を形成する一方、(2)iが2以上のときには、前記半導体基板の上面上方に形成されており且つ前記コンタクト層間絶縁膜よりも低誘電率を有する第1絶縁膜の内で少なくも前記シールリング領域内の部分内に前記ビア層を形成すると共に、前記第1絶縁膜の内で前記チップ内部領域の部分の上に及び前記チップ外部領域の部分の上にそれぞれ少なくとも隣り合う配線を形成し、且つ、前記シールリング領域内の前記ビア層の上に一つの前記配線を形成する工程と、
    (1)iが1であるときには、前記コンタクト層間絶縁膜の内で前記チップ内部領域の部分の上に形成された前記隣り合う配線間の第1溝内に及び前記コンタクト層間絶縁膜の内で前記チップ外部領域の部分の上に形成された前記隣り合う配線間の第2溝内に、それぞれ、密閉された空孔であり且つ前記第1絶縁膜の厚み方向に平行に延在する第1及び第2エアギャップを形成する様に且つ前記コンタクト層間絶縁膜の上に形成された全ての配線を被覆する様に、前記第1絶縁膜を前記コンタクト層間絶縁膜の上に堆積した上で、当該堆積後の第1絶縁膜の上面を平坦化する一方、(2)iが2以上のときには、前記第1絶縁膜の内で前記チップ内部領域の部分の上に形成された前記隣り合う配線間の第1溝内に及び前記第1絶縁膜の内で前記チップ外部領域の部分の上に形成された前記隣り合う配線間の第2溝内に、それぞれ、密閉された空孔であり且つ前記第1絶縁膜の厚み方向に平行に延在する第1及び第2エアギャップを形成する様に且つ前記第i番目の配線層に於ける前記第1絶縁膜の上に形成された全ての配線を被覆する様に、第(i+1)番目の配線層用の前記第1絶縁膜を前記第i番目の配線層用の前記第1絶縁膜の上に堆積した上で、当該堆積後の第1絶縁膜の上面を平坦化する工程とを備えたことを特徴とする、
    半導体装置の製造方法。
  8. 半導体ウエハ内の第1絶縁膜の内で、半導体基板のみを溶解し得る波長を有するレーザー光を照射するレーザーダイシング部に該当する部分の各配線層内に、前記第1絶縁膜の厚み方向に延在しており且つ密閉された空孔であるエアギャップが配設された前記半導体ウエハの前記レーザーダイシング部に対して、前記レーザー光を照射して、前記レーザーダイシング部の直下に位置する前記半導体基板の部分を溶解する工程と、
    前記半導体ウエハの前記半導体基板の被溶解部分から、前記半導体基板の前記被溶解部分の直上の前記レーザーダイシング部を劈開して、前記半導体ウエハから半導体チップを分離する工程とを備えたことを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
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