JP5400100B2 - 3−アルカノイル−および3−アルキルインドール類の製造方法 - Google Patents
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Description
Rはハロゲンまたはメチル基であり、
R1およびR2はそれぞれの場合に互いに独立しており、水素、A’、アリール、NH2、NHA”、N(A”)2 、COOA”、CN またはハロゲンであり、
Xは酸素またはH、Hであり、
A’、A”、A”’はそれぞれの場合に互いに独立しており、1−6個の炭素原子を有するアルキルであり、
ハロゲンはフッ素、塩素、臭素または沃素であり、
nは1、2、3、4、5または6である)、
a) Xが酸素であり、R、R1、R2およびnが上記の定義通りであるならば、
式IIの化合物
A、A”、A”’はそれぞれの場合に互いに独立であり、1−6の炭素原子を有するアルキルであり、
ハロゲンはフッ素、塩素、臭素または沃素である)、
と式IIIの化合物
R−(CH2)n−CO−L (III)
式中
Rはハロゲンまたはメチルであり、
Lは塩素、臭素、沃素、OHまたは遊離のOH基または反応性があるように官能的に変更したOH基であり、
ハロゲンはフッ素、塩素、臭素または沃素であり、
nは1、2、3、4、5または6である)
とをR’−Al(Cl2)タイプのルイス酸金属ハロゲン化物の触媒とのフリーデルクラフトアシル化反応の中で反応させ、
(式中
R’はAまたはアリール’であり、
Aは1−6個の炭素原子を有するアルキル基であり、
アリ−ル’は未置換のフェニルまたはA’,OA’またはハロゲンモノまたはジ置換フェニルであり、
ハロゲンはフッ素または塩素である)、
または
b)XがH、Hであり、R、R1、R2およびnが上記の定義通りであるならば、
式Iの化合物を
(式中Xが酸素であり、R、R1、R2およびnが上記の定義通りであり)
R’−Al(Cl2)タイプのルイス酸金属ハロゲン化物による活性化によって錯水素化物を使って還元する
(式中
R’はAまたはアリール’であり、
Aは1−6個の炭素原子を有するアルキル基であり、
アリ−ル’は未置換のフェニルまたはA’、OA’またはハロゲンモノまたはジ置換フェニルであり、
ハロゲンはフッ素または塩素である)
および/または式Iの得られた塩基を酸処理によってその酸付加塩の一つに変換することである。
AlCl3 触媒によるメチル−3−(4−クロロ−1−オクソブチル)−5−インド−ルカルボキシレ−トの製造方法をBoettcher等がLiebigs Ann.Chem.1988、749−752に報告している。
J.Med.Chem.1980、23,1306−1310ではインドールの中間体MgX塩を経由したR−CO−Xによるインドールアシル化をC.Gueremyが報告している。
SnCl4 触媒を使用して塩化アセチルによる他のアセチル化5−シアノインドールをAgarwal等がSynthetic Communications 23,(8)1101−1110 (1993)に報告している。
NaBH4/BF3 エーテルを使用した3−アルカノイルインドールエステルの還元はBoettcher等がLiebigs Ann.Chem.1988,749−752に報告している。
イソプロパノール触媒の存在中でのNaBH4 を使用した3−アセチルー5−シアノインドールのフタルイミド誘導体の他の還元をAgarwal等がSynthetic Communcations 23 (8)1101−1110 (1993)に報告している。
本発明の方法により、例えば化合物 3−(4−クロロブタノイル)インドール−5−カルボニトリルを特に合成し、これをその後に化合物 1−[4−(5−シアノインドール−3−イル)ブチル]−4−(2−カルバモイルベンゾフラン−5−イル)ピペラジン
に転換する。このことはDE 43 33 254に開示されている。
Rはハロゲンであり、
R1は水素であり、
R2はCNであり、
Xは酸素またはH、Hであり、
nは2、3または4である)
その特徴とするところは
a) Xが酸素であり、R、R1、R2およびnが上記の定義通りであるならば、
式IIの化合物
R2はCNである)、
と式IIIの化合物
R−(CH2)n−CO−L (III)
(式中
Rはハロゲンであり、
Lは塩素、臭素、沃素、OHまたは遊離のOH基または反応性があるように官能的に変更したOH基であり、
ハロゲンはフッ素、塩素、臭素、沃素であり、
nは2、3または4である)
とをR’−Al(Cl)2タイプのルイス酸金属ハロゲン化物の触媒でフリーデルクラフト反応中で反応させ、
(式中 R’はAであり、
Aは1−6個の炭素原子を有するアルキル基である)、
または
b)XがH、Hであるならば、R、R1、R2およびnが上記の定義通りであるならば、
式Iの化合物を
(式中Xが酸素であり、R、R1、R2およびnが上記の定義通りであり)
R’−Al(Cl)2タイプのルイス酸金属ハロゲン化物による活性化によって錯水素化物を使って還元し、
(式中 R’はAであり、
Aは1−6個の炭素原子を有するアルキル基である)、
および/または式Iの得られた塩基を酸処理によってその酸付加塩の一つに変換することである。
従って、本発明は好ましくは、式中XがH、Hであり、R、R1、R2とnが上記の定義通りである式Iによる化合物の製造のために、言及した2方法による方法を提供し、その特徴は式中Xが酸素であり、R、R1、R2とnが上記の定義通りである式Iによる化合物を工程a)におけるように合成し、その後に工程b)におけるように還元することである。
R’−Al(Cl)2 タイプのルイス酸金属ハロゲン化物の化合物では、R’は好ましくはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、第三級ブチル、イソブチル、ペンチル、ネオペンチル、イソペンチル、フェニル、o−、m−またはp−トリル、o−、m−、またはp−メトキシフェニル、o−、m−またはp−フッ化フェニル、o−,m−またはp−クロロフェニルである。R’がイソプロピルまたはイソブチルであることが、極めて特に好ましい。好ましい化合物イソブチル−Al(Cl)2は例えば、ポリマー化学から公知である。
式IおよびIIの化合物の中のR1とR2は好ましくは互いに独立であり、それぞれの場合に水素、メチル、エチル、プロピル、フェニル、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、シアノーゲン、フッ素または塩素およびカルボキシルである。
極めて好ましくはR1が水素、R2がシアノーゲンである。
式IIおよびIIIの多数の化合物は公知である。式IIIの化合物では、基Lは好ましくは塩素または臭素であり、しかしながら、沃素、OHまたは1−6個の炭素原子を有するアルキルスルフォニルオキシ(好ましくはメチルスルフォニルオキシ)または6−10個の炭素原子を有するアリールスルフォニルオキシ(好ましくはフェニル−、p−トリルスルフォニルオキシ、1−または2−ナフタレンスルフォニルオキシ)である反応性を持つように改質したOH基であることもできる。Lは適当な無水物であることもできる。
Xが酸素である式Iの化合物を適当な溶媒中でルイス酸による活性化によって錯水素化物を使って還元する。適当な溶媒は例えば、ベンゼン、トルエン、キシレンのような炭化水素、例えばジクロロメタンのような塩素化炭化水素、アセトン、ブタノンのようなケトン、テトラヒドロフラン(THF)またはジオキサンのようなエーテル、ジメチルホルムアミド(DMF)またはN−メチルピロリドンのようなアミド、アセトニトリルのようなニトリル、さらに選択的にはこれら溶媒と他の溶媒との混合物でもある。
例えば、エタノールのような不活性溶媒の中で塩基と酸の当量の反応によって、さらにその後の蒸発によって、 式Iの塩基を酸を使って対応する酸付加塩に転換する。この反応のための適当な酸は特に、生理学的に受容可能な塩を製造する酸である。無機酸、例えば、硝酸、塩酸、臭化水素酸のようなハロゲン化水素酸、正燐酸のような燐酸、スルファミン酸、有機酸、特に脂肪族、脂環式、アルアリファティック(araliphatic)、芳香族または異項環モノまたはポリ塩基性カルボン酸、スルホン酸、硫酸、例えば、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、ピバル酸、ジエチル酢酸、マロン酸、琥珀酸、ピメール酸、フマール酸、マレイン酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、グルコン酸、アスコルビン酸、ニコチン酸、イソニコチン酸、メタン−またはエタン硫酸、エタンジスルフォニック酸、2−ヒドロキシエタンスルフォン酸、ベンゼンスルフォン酸、p−トルエンスルフォン酸、ナフタレンーモノおよびジスルフォン酸、ラウリルスルフォン酸である。例えば、生理学的に受容不可能な酸との塩、例えばピクリン酸塩も、式Iの化合物の分離および/または精製のために使用可能である。
インドール−5−カルボニトリル → 3−(4−クロロブタノイル)インドール−5−カルボニトリル
インドール−5−カルボニトリル(4800g)をジクロロメタン(70リットル)に0−10℃で攪拌しながら保護ガスとしての窒素中で溶解し、Cl−(CH2)3COCl(6640g)をそれに添加した。その後にイソブチルアルミニウムジクロライド(7300g)を温度制御しながら(0−10℃)添加する。アシル化が完了したら(クロマトグラフィーで検出可能)、混合物を氷/水(64kg)に注ぎ、結晶質の粗製品3−(4−クロロブタノイル)インドール−5−カルボニトリルを分離した。精製のために、ケトン体を結晶化させた(6940g/82%)。
インドール−5−カルボニトリル(57.0g)をジクロロメタン(790g)に0−10℃で攪拌しながら保護ガスとしての窒素中で溶解し、Cl−(CH2)3COCl(61g)をそれに添加した。その後にイソブチルアルミニウムジクロライド(124g)を温度制御しながら(0−10℃)添加する。 アシル化が完了したら(クロマトグラフィーで検出可能)、混合物を氷/水に注ぎ、結晶質の粗製品3−(3−クロロプロパノイル)インドール−5−カルボニトリルを分離し、減圧下で乾燥させた(約83g/89%)
3−(4−クロロブタノイル)インドール−5−カルボニトリル → 3−(4−クロロブチル)インドール−5−カルボニトリル
3−(4−クロロブタノイル)インドール−5−カルボニトリル(75.5g)をジクロロメタン(1980g)に0−10℃で攪拌しながら保護ガスとしての窒素中で溶解し、NaBH4(46.3g)をそれに添加した。その後にイソブチルアルミニウムジクロライド(190g)を温度制御しながら(0−10℃)添加する。 還元が完了したら(クロマトグラフィーで検出可能)、混合物を氷/水に注ぎ、結晶質の3−(4−クロロブチル)インドール−5−カルボニトリルが一様な素材として分離した(68g;95%)。
3−(3−クロロプロパノイル)インドール−5−カルボニトリル → 3−(3−クロロプロピル)インドール−5−カルボニトリル
3−(3−クロロプロパノイル)インドール−5−カルボニトリル(4.8g)をジクロロメタン(224g)に0−10℃で攪拌しながら保護ガスとしての窒素中で溶解した。NaBH4(3.1g)をそれに添加した。その後にイソブチルアルミニウムジクロライド(13g)を温度制御しながら(0−10℃)添加する。還元が完了したら(クロマトグラフィーで検出可能)、混合物を氷/水に注ぎ、結晶質の粗製品3−(3−クロロプロピル)インドール−5−カルボニトリルを分離し、減圧下で乾燥した。精製のためにこのインドール化合物が結晶化した(3.9g;87%)。
3−(4−クロロブタノイル)インドール−5−カルボニトリル → 3−(4−クロロブチル)インドール−5−カルボニトリル
3−(4−クロロブタノイル)インドール−5−カルボニトリル(75.5g)をジクロロメタン(1980g)に0−10℃で攪拌しながら保護ガスとしての窒素中で溶解し、LiAlH4 (46g)をそれに添加した。通常の反応時間と処理作業の後に、製品を単離できなかった。
Claims (1)
- 式I−aの化合物またはその酸付加物の製造方法において、
Rはハロゲンであり、
R1は水素であり、
R2はCNであり、
ハロゲンはフッ素、塩素、臭素または沃素であり、
nは2、3または4である)、
式IIの化合物
R1は水素であり、
R2はCNである)、
と式IIIの化合物
R−(CH2)n−CO−L (III)
(式中
Rはハロゲンであり、
Lは塩素、臭素、沃素、OHまたは遊離のOH基または反応性があるように官能的に変更したOH基であり、
ハロゲンはフッ素、塩素、臭素、沃素であり、
nは2、3または4である)
とをR’−Al(Cl)2(ここでR’はAであり、Aは1−6個の炭素原子を有するアルキル基である)タイプのルイス酸金属ハロゲン化物の触媒でフリーデルクラフトアシル化中で反応させること、
または、さらに
式I−aの得られた塩基を酸による処理によってその酸付加塩の一つに変換すること
を特徴とする、前記式I−aの化合物の製造のための製造方法。
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