JP4225727B2 - リチウム二次電池用負極及びリチウム二次電池 - Google Patents

リチウム二次電池用負極及びリチウム二次電池 Download PDF

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    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、負極集電体の表面に負極材料が付与されてなるリチウム二次電池用負極及びこのようなリチウム二次電池用負極を用いたリチウム二次電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、高出力,高エネルギー密度の新型二次電池の1つとして、非水電解液を用い、リチウムイオンを正極と負極との間で移動させて充放電を行うようにしたリチウム二次電池が利用されるようになった。
【0003】
ここで、このようなリチウム二次電池においては、負極の1つとして、負極材料にリチウムと合金化する材料を用い、この負極材料を負極集電体に付与させたものが使用されている。
【0004】
しかし、上記のように負極材料にリチウムと合金化する材料を用いた場合、充放電によってリチウムと合金化する材料が大きく膨張,収縮し、充放電を繰り返して行うと、次第に負極が変形し、カード型等の薄型のリチウム二次電池の場合には、その厚みが大きくなる等の問題があった。
【0005】
また、近年においては、上記のようなリチウム二次電池が様々な携帯用機器の電源等として使用されるようになり、さらに高いエネルギー密度のリチウム二次電池が要望されるようになった。
【0006】
このため、近年においては、特許第2948205号公報に示されるように、負極材料に容量密度の大きなケイ素又はケイ素と炭素材料とを含む複合粉末を用い、この負極材料とバインダー樹脂とを含むスラリーを金属箔からなる負極集電体上に塗布し、これを非酸化雰囲気下で焼結させた負極を用いるようにしたリチウム二次電池等が提案されている。
【0007】
しかし、上記のように負極材料とバインダー樹脂とを含むスラリーを金属箔からなる負極集電体上に塗布し、これを非酸化雰囲気下で焼結させるにあたり、表面が平滑な金属箔からなる負極集電体を用いた場合、上記の負極材料と負極集電体との接触面積が小さく、焼結により負極集電体と負極材料との密着性を大幅に向上させることができず、充放電による負極材料の膨張,収縮や微粉化によって、負極材料と負極集電体との接触性が悪くなって、負極材料と負極集電体との間の抵抗が増加し、充放電サイクル特性が悪くなるという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、負極集電体の表面に負極材料が付与されてなるリチウム二次電池用負極及びこのようなリチウム二次電池用負極を用いたリチウム二次電池における上記のような様々な問題を解決することを課題とするものである。
【0009】
すなわち、この発明においては、上記のように負極集電体の表面に負極材料が付与されてなるリチウム二次電池用負極を用いたリチウム二次電池において、充放電を繰り返して行った場合に、負極が変形するのを防止し、カード型等の薄型のリチウム二次電池の厚みが大きくなるのを抑制し、また充放電によって負極材料と負極集電体との接触性が悪くなるのを抑制し、優れた充放電サイクル特性が得られるようにすることを課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明におけるリチウム二次電池用負極においては、上記のような課題を解決するため、ケイ素を含む負極材料と導電性の炭素材料とバインダー樹脂とを含む負極合剤が負極集電体の表面に付与され、非酸化雰囲気中において焼結されて、負極集電体の表面に負極合剤の層が形成されてなるリチウム二次電池用負極において、負極合剤の層が形成される上記の負極集電体の表面における算術平均粗さRaが0.2μm以上であり、この負極集電体の表面における算術平均粗さRaと上記の負極合剤の層の厚みX(μm)とが100≧X/Raの条件を満たすと共に、上記のケイ素を含む負極材料が平均粒径10μm以下の粒子であり、非酸化雰囲気中において焼結させる温度が200〜500℃の範囲で、焼結後の負極合剤の層の中に、上記の導電性の炭素材料が0.5〜18質量%、上記のバインダー樹脂が5〜40質量%の範囲で含有されるようにしたのである。
【0011】
ここで、このリチウム二次電池用負極においては、容量密度の大きなケイ素を含む負極材料を用いているため、高いエネルギー密度のリチウム二次電池が得られるようになる。
【0012】
また、このリチウム二次電池用負極においては、負極合剤の層が形成される表面の算術平均粗さRaが0.2μm以上になった負極集電体を用いているため、上記の負極材料と負極集電体との接触面積が大きくなり、焼結によって負極集電体と負極材料との密着性が大幅に向上し、充放電により負極材料が膨張,収縮しても、負極材料が負極集電体に充分に接触した状態で維持されるようになり、負極材料と負極集電体との間の抵抗が増加するのが抑制され、リチウム二次電池における充放電サイクル特性が向上する。
【0013】
なお、この負極集電体の厚みについては特に限定されないが、その厚みが厚くなり過ぎると、負極における負極材料の割合が少なくなって充分な容量が得られなくなるため、その厚みが1000μm以下であることが好ましく、またその厚みが薄くなり過ぎると、負極集電体の強度が低下して、充放電によって負極が変形したりするため、負極集電体としては、厚みが5μm〜100μmの範囲のものを用いることが好ましい。
【0014】
また、この負極集電体の表面における算術平均粗さRaと局部山頂の平均間隔Sは、100Ra≧Sの関係を満たすことが好ましい。なお、上記の算術平均粗さRa及び局部山頂の平均間隔Sは、日本工業規格(JIS B 0601−1994)に定められる値であり、これらは表面粗さ計により測定することができる。
【0015】
また、上記の負極集電体の材料としては、銅,ニッケル,鉄,チタン,コバルト等の金属やこれらの合金を用いることができ、特に、負極集電体と負極材料との密着性を高めるために、上記の焼結時において負極材料中に拡散し易い金属元素を含有するものを用いることが好ましく、より好ましくは、少なくとも表面が銅又は銅合金で構成された負極集電体を用いるようにする。
【0016】
そして、上記のように少なくとも表面が銅又は銅合金で構成され、その表面における算術平均粗さRaが0.2μm以上になった負極集電体としては、例えば、銅やニッケル等の金属箔の表面に電解法によって銅を析出させたもの等を用いることができる。
【0017】
また、このリチウム二次電池用負極においては、上記の負極集電体の表面における算術平均粗さRaと、焼結によりこの負極集電体の表面に形成された負極合剤の層の厚みX(μm)とが100≧X/Raの条件を満たすようにしたため、負極集電体と負極材料との密着性がさらに向上する。すなわち、負極合剤の層の厚みXが大きくなって、X/Raの値が100を越えると、充放電による負極合剤の層の膨張,収縮が大きくなり、負極集電体と負極材料との密着性が悪くなる。
【0018】
また、このリチウム二次電池用負極においては、焼結により負極集電体の表面に形成された負極合剤の層の中に、上記のように導電性の炭素材料が0.5〜18質量%、上記のバインダー樹脂が5〜40質量%の範囲で含有されるようにしている。
【0019】
ここで、負極合剤の層の中において、導電性の炭素材料が0.5〜18質量%の範囲になるようにしたのは、導電性の炭素材料の量が0.5質量%より少なくなると、負極における集電性が低下して、充放電特性が低下する一方、導電性の炭素材料の量が18質量%を越えると、導電性の炭素材料の嵩が高いために、負極合剤の層中における負極材料やバインダー樹脂の割合が低下し、十分な容量が得られなくなったり、負極集電体と負極材料との密着性が悪くなって、リチウム二次電池における充放電サイクル特性が低下するためである。
【0020】
また、負極合剤の層の中において、バインダー樹脂が5〜40質量%の範囲になるようにしたのは、バインダー樹脂の量が5質量%より少なくなると、負極集電体と負極材料との密着性が悪くなって、リチウム二次電池における充放電サイクル特性が低下する一方、バインダー樹脂の量が40質量%を越えると、負極における抵抗が増加して、充放電特性が低下するためである。
【0021】
ここで、このリチウム二次電池用負極において、上記のケイ素を含む負極材料としては、ケイ素やケイ素合金を用いることができる。
【0022】
そして、ケイ素合金としては、ケイ素と他の1種以上の元素との固溶体,金属間化合物,共晶合金等を用いることができる。また、このようなケイ素合金を作製する方法としては、アーク溶解法,液体急冷法,メカニカルアロイング法,スパッタリング法,化学気相成長法,焼成法等を用いることができ、また上記の液体急冷法としては、単ロール急冷法や、双ロール急冷法や、ガスアトマイズ法,水アトマイズ法,ディスクアトマイズ法等の各種のアトマイズ法を用いることができる。
【0023】
また、負極材料として、ケイ素やケイ素合金の粒子の表面を金属等で被覆したものを用いることもできる。そして、ケイ素やケイ素合金の粒子の表面を金属等で被覆させる方法としては、無電解めっき法,電解めっき法,化学還元法,蒸着法,スパッタリング法,化学気相成長法等を用いることができる。また、ケイ素やケイ素合金の粒子表面を被覆する金属としては、上記の負極集電体と同様の金属を用いることが好ましい。すなわち、負極集電体と同様の金属を用いてケイ素やケイ素合金の粒子の表面を被覆すると、上記の焼結の際に、負極集電体と負極材料との結合性が大きく向上し、さらに優れた充放電サイクル特性が得られるようになる。
【0024】
また、負極材料としては、上記のケイ素やケイ素合金に加えて、ゲルマニウム,錫,鉛,亜鉛,マグネシウム,ナトリウム,アルミニウム,ガリウム,インジウム及びこれらの合金等のリチウムと合金化する材料を用いることができる。
【0025】
また、上記の負極材料の粒径については、効果的な焼結が行われると共に、良好な充放電サイクル特性が得られるようにするために、負極材料の平均粒径が10μm以下になるようにする
【0026】
また、このリチウム二次電池用負極において、焼結後においても負極材料間及び負極材料と負極集電体との間の密着性を確保し、良好な充放電サイクル特性が得られるようにするため、上記のバインダー樹脂としては焼結によって完全に分解しないものを用いるようにし、好ましくは、ポリイミドやフッ素系樹脂を用いるようにし、より好ましくは熱安定性に優れたポリイミドを用いるようにする。
【0027】
ここで、上記のポリイミドとしては、ポリアミド酸を熱処理することによって得るられたもの等を用いることができ、この場合、熱処理によりポリアミド酸が脱水縮合してポリイミドが生成される。ここで、このようにして得たポリイミドの場合、負極材料と負極集電体との間の密着性を高めるため、イミド化率が80%以上のものを用いることが好ましい。なお、イミド化率は、ポリアミド酸に対する生成したポリイミドのモル%である。ここで、イミド化率80%以上のポリイミドが生成するにあたっては、例えば、ポリアミド酸のN−メチル−2−ピロリドン溶液を100℃〜400℃の温度で1時間以上熱処理することにより得ることができる。
【0028】
また、上記のフッ素系樹脂としては、ポリフッ化ビニリデンやポリテトラフルオロエチレンを用いることができる。
【0029】
また、このリチウム二次電池用負極においては、集電性をさらに向上させるために、上記の負極合剤中にさらに導電性の金属材料を添加することができる。なお、導電性の金属材料を添加させるにあたり、その添加量が多くなり過ぎると、負極合剤中における負極材料の割合が低下するため、負極材料に対する割合が50質量%以下になるようにする。
【0030】
ここで、上記の導電性の金属材料としては、リチウムと合金化しない材料であって、上記の負極集電体と同様の材料を用いることが好ましく、具体的には、銅,ニッケル,鉄,チタン,コバルト等の金属やこれらの合金を用いることができ、特に、銅を用いることが好ましい。
【0031】
また、このような導電性の金属材料の粒径については特に限定されないが、集電性を向上させるためには、平均粒径が100μm以下であることが好ましく、より好ましくは50μm以下、さらに好ましくは10μm以下である。
【0032】
また、このリチウム二次電池用負極を製造するにあたっては、例えば、ケイ素を含む負極材料と、導電性の炭素材料と、バインダー樹脂とを含む負極合剤のスラリーを調製し、このスラリーを負極集電体の表面に塗布した後、これを窒素雰囲気,アルゴンガス等の不活性ガス雰囲気,水素雰囲気等の非酸化雰囲気中において焼結させ、負極集電体の表面に負極合剤の層を形成する。
【0033】
ここで、焼結させる際の温度は、上記のバインダー樹脂が分解しない温度であることが好ましく、200〜500℃の範囲の温度で、より好ましくは300〜450℃の範囲の温度で行うようにする。なお、焼結方法として、放電プラズマ焼結法やホットプレス法を用いることができる。
【0034】
また、上記のようにケイ素を含む負極材料と導電性の炭素材料とバインダー樹脂とを含む負極合剤を負極集電体の表面に塗布した後、焼成を行う前に、これを圧延させ、負極合剤の層における充填密度を高めて、負極材料間及び負極材料と負極集電体との間の密着性を高め、良好な充放電サイクル特性が得られるようにすることが好ましい。
【0035】
なお、この発明におけるリチウム二次電池は、その負極に上記のようなリチウム二次電池用負極を用いることを特徴とするものであり、その正極や非水電解質については特に限定されず、一般に用いられている公知のものを用いることができる。
【0036】
ここで、この発明のリチウム二次電池において、その正極における正極材料としては、リチウムを電気化学的に挿入・離脱する物質であれば制限なく用いることができ、例えば、LiCoO2 ,LiNiO2 ,LiMn2 4 ,LiMnO2 ,LiCo0.5 Ni0.5 2 ,LiNi0.7 Co0.2 Mn0.1 2 等のリチウム含有遷移金属酸化物や、MnO2 等のリチウムを含有していない金属酸化物を用いることができる。
【0037】
また、上記の非水電解質としては、非水系溶媒に溶質を溶解させた非水電解液や、このような非水電解液をポリエチレンオキシド、ポリアクリロニトリル等のポリマー電解質に含浸させたゲル状ポリマー電解質や、LiI,Li3 N等の無機固体電解質等を用いることができる。
【0038】
ここで、上記の非水電解液における非水系溶媒としては、例えば、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、ビニレンカーボネート、シクロペンタノン、スルホラン、ジメチルスルホラン、3−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン、γ−ブチロラクトン、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、メチルプロピルカーボネート、ブチルメチルカーボネート、エチルプロピルカーボネート、ブチルエチルカーボネート、ジプロピルカーボネート、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、酢酸メチル、酢酸エチル等を1種又は2種以上組み合わせて用いることができる。
【0039】
また、上記の非水系溶媒に溶解させる溶質としては、例えば、LiPF6 、LiBF4 、LiCF3 SO3 、LiN(CF3 SO2 2 、LiN(C2 5 SO2 2 、LiN(CF3 SO2 )(C4 9 SO2 )、LiC(CF3 SO2 3 、LiC(C2 5 SO2 3 等を1種又は2種以上組み合わせて用いることができる。
【0040】
【実施例】
以下、この発明に係るリチウム二次電池用負極及びリチウム二次電池について、実施例を挙げて具体的に説明すると共に、この実施例におけるリチウム二次電池用負極を用いたリチウム二次電池が優れている点を比較例を挙げて明らかにする。なお、この発明におけるリチウム二次電池用負極及びリチウム二次電池は、下記の実施例に示したものに限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施できるものである。
【0041】
(実施例B1)
実施例B1においては、下記のようにして作製した負極と正極と非水電解液とを用い、図4に示すような扁平なコイン型のリチウム二次電池を作製した。
【0042】
[負極の作製]
負極を作製するにあたっては、負極集電体として、厚みが35μm、表面における算術平均粗さRaが0.5μmになった銅箔を用いるようにした。
【0043】
また、負極材料としては平均粒径が3μmのケイ素粉末を用い、このケイ素粉末と、導電性の炭素材料である平均粒径が0.3μmのケッチェンブラックと、バインダー樹脂となるポリイミドを生成するためのポリアミド酸とが78.6:1.57:19.8の質量比になるようにして、上記のケイ素粉末とケッチェンブラックとポリアミド酸のN−メチル−2−ピロリドン溶液とを混合させて負極合剤のスラリーを調製した。
【0044】
そして、このスラリーを上記の銅箔からなる負極集電体の片面にドクターブレード法により塗布し、乾燥させた後、これを圧延して直径20mmの円板状に切り抜き、その後、これをアルゴン雰囲気中において400℃で30時間焼成して、上記の負極集電体の片面に負極合剤の層が形成された負極を得た。なお、この負極においては、上記の負極合剤の層の厚みXが15μmになっており、負極集電体の表面における算術平均粗さRaに対する負極合剤の層の厚みXの比(=X/Ra)が30になっていた。
【0045】
また、この負極においては、上記の焼成によってポリアミド酸からバインダー樹脂のポリイミドが生成され、上記の負極合剤の層中におけるポリイミドの質量比率が18.2質量%、導電性の炭素材料であるケッチェンブラックの質量比率が1.6質量%になっていた。
【0046】
[正極の作製]
正極を作製するにあたっては、正極材料として、Li2 CO3 とCoCO3 とを、LiとCoとの原子比が1:1となるように秤量して乳鉢で混合し、この混合物を直径17mmの金型でプレスして成形した後、空気中において800℃で24時間焼成し、その後、これを乳鉢で粉砕し、平均粒径が20μmになったLiCoO2 粉末を得た。
【0047】
そして、このLiCoO2 粉末と、導電剤の人造黒鉛粉末と、バインダー樹脂のポリフッ化ビニリデンとが90:5:5の質量比になるようにして、上記のLiCoO2 粉末と人造黒鉛粉とポリフッ化ビニリデンのN−メチル−2−ピロリドン溶液とを混合させて正極合剤のスラリーを調製し、このスラリーを正極集電体であるアルミニウム箔の上に塗布し、乾燥させた後、これを圧延し、直径20mmの円板状に切り抜いて正極を作製した。
【0048】
[非水電解液の作製]
非水電解液を作製するにあたっては、エチレンカーボネートとジエチルカーボネートとを1:1の体積比で混合させた非水系の混合溶媒を用い、この混合溶媒に溶質のLiPF6 を1mol/lの濃度になるように溶解させて、非水電解液を作製した。
【0049】
[電池の作製]
電池を作製するにあたっては、図4に示すように、上記のようにして作製した正極21と負極22との間に上記の非水電解液を含浸させたセパレータ23を介在させ、これらを正極缶24aと負極缶24bとで構成される電池缶24内に収容させ、上記の正極集電体21aを介して正極21を正極缶24aに接続させると共に、上記の負極集電体22aを介して負極22を負極缶24bに接続させ、この正極缶24aと負極缶24bとを絶縁パッキン25により電気的に絶縁させて、扁平なコイン型のリチウム二次電池を作製した。
【0050】
(実施例B2)
実施例B2においては、上記の実施例B1における負極の作製において、負極集電体として、厚みが35μm、表面における算術平均粗さRaが0.2μmになった銅箔を用い、それ以外は、上記の実施例B1の場合と同様にして負極を得た。なお、この負極においては、負極集電体の表面における算術平均粗さRaに対する負極合剤の層の厚みXの比(=X/Ra)が75になっていた。
【0051】
そして、このように作製した負極を用い、それ以外は、上記の実施例B1の場合と同様にして、実施例B2のリチウム二次電池を作製した。
【0052】
(実施例B3)
実施例B3においては、上記の実施例B1における負極の作製において、実施例B1と同じ負極集電体を用いる一方、上記の負極合剤中にさらに導電性の金属材料として平均粒径が0.5μmの銀粉末を上記のケイ素粉末に対して10質量%添加し、それ以外は、上記の実施例B1の場合と同様にして負極を得た。
【0053】
そして、このように作製した負極を用い、それ以外は、上記の実施例B1の場合と同様にして、実施例B3のリチウム二次電池を作製した。
【0054】
(実施例B4)
実施例B4においては、上記の実施例B1における負極の作製において、実施例B1と同じ負極集電体を用いる一方、上記の負極合剤中におけるバインダー樹脂として、上記のポリイミドに代えてポリフッ化ビニリデンを用い、それ以外は、上記の実施例B1の場合と同様にして負極を得た。
【0055】
そして、このように作製した負極を用い、それ以外は、上記の実施例B1の場合と同様にして、実施例B4のリチウム二次電池を作製した。
【0056】
(実施例B5)
実施例B5においては、上記の実施例B1における負極の作製において、実施例B1と同じ負極集電体を用いる一方、この負極集電体上に形成する上記の負極合剤の層の厚みXが50μmになった負極を得た。なお、この負極においては、負極集電体の表面における算術平均粗さRaに対する負極合剤の層の厚みXの比(=X/Ra)が100になっていた。
【0057】
そして、このように作製した負極を用い、それ以外は、上記の実施例B1の場合と同様にして、実施例B5のリチウム二次電池を作製した。
【0058】
(比較例b1)
比較例b1においては、上記の実施例B1における負極の作製において、負極集電体として、厚みが35μm、表面における算術平均粗さRaが0.1μmになった銅箔を用い、それ以外は、上記の実施例B1の場合と同様にして負極を得た。なお、この負極においては、負極集電体の表面における算術平均粗さRaに対する負極合剤の層の厚みXの比(=X/Ra)が150になっていた。
【0059】
そして、このように作製した負極を用い、それ以外は、上記の実施例B1の場合と同様にして、比較例b1のリチウム二次電池を作製した。
【0060】
(比較例b2)
比較例b2においては、上記の実施例B1における負極の作製において、負極集電体として、厚みが35μm、表面における算術平均粗さRaが0.2μmになった銅箔を用いると共に、この負極集電体上に形成する上記の負極合剤の層の厚みXが55μmになった負極を得た。なお、この負極においては、負極集電体の表面における算術平均粗さRaに対する負極合剤の層の厚みXの比(=X/Ra)が275になっていた。
【0061】
そして、このように作製した負極を用い、それ以外は、上記の実施例B1の場合と同様にして、比較例b2のリチウム二次電池を作製した。
【0062】
次に、上記のようにして作製した実施例B1〜B5及び比較例b1,b2の各リチウム二次電池を、25℃において、充電電流1mAで4.2Vまで充電した後、放電電流1mAで2.7Vまで放電し、これを1サイクルとして充放電を繰り返して行い、それぞれ1サイクル目の放電容量の80%に達するまでのサイクル数を測定して、各リチウム二次電池におけるサイクル寿命を求め、その結果を下記の表1に示した。なお、各リチウム二次電池におけるサイクル寿命は、実施例B1におけるサイクル寿命を100として示した指数である。
【0063】
【表1】
Figure 0004225727
【0064】
この結果から明らかなように、表面における算術平均粗さRaが0.2μm以上である負極集電体を用いると共に、負極集電体の表面における算術平均粗さRaに対する負極合剤の層の厚みXの比(=X/Ra)が250以下になった実施例B1〜B5の各リチウム二次電池は、表面における算術平均粗さRaが0.2μm未満になった負極集電体を用いた比較例b1のリチウム二次電池や、負極集電体の表面における算術平均粗さRaに対する負極合剤の層の厚みXの比(=X/Ra)が250を越えた比較例b2のリチウム二次電池に比べてサイクル寿命が大きく向上していた。これは、前記のように、表面における算術平均粗さRaが0.2μm以上の負極集電体を用いると共に、負極集電体の表面における算術平均粗さRaと、焼結によりこの負極集電体の表面に形成された負極合剤の層の厚みXとが、250≧X/Raの条件を満たすようにすると、負極材料と負極集電体との接触面積が大きくなり、焼結によって負極集電体と負極材料との密着性が大幅に向上したためであると考えられる。
【0065】
また、実施例B1のリチウム二次電池と実施例B2〜B5のリチウム二次電池を比較すると、実施例B1のリチウム二次電池は、表面における算術平均粗さRaが小さい負極集電体を用いた実施例2のリチウム二次電池や、負極合剤中のバインダー樹脂にポリイミドに代えてポリフッ化ビニリデンを用いた実施例4のリチウム二次電池や、負極合剤の層の厚みXが厚くなってX/Raの値が大きくなった実施例5のリチウム二次電池に比べて、サイクル寿命が向上していた。一方、負極合剤に導電性の金属材料である銀粉末を添加した実施例B3のリチウム二次電池においては、実施例B1のリチウム二次電池よりもさらにサイクル寿命がさらに向上していた。なお、負極合剤中のバインダー樹脂にポリイミドに代えてポリフッ化ビニリデンを用いた実施例4のリチウム二次電池において、サイクル寿命が低下したのは、上記の焼成時にポリフッ化ビニリデンが多少分解して、バインダー樹脂の量が減少したためであると考えられる。
【0066】
(実施例B6〜B15及び比較例b3)
実施例B6〜B15及び比較例b3においては、上記の実施例B1における負極の作製において、実施例B1と同じ負極集電体を用いる一方、負極合剤に用いる上記の導電性の炭素材料であるケッチェンブラックと、バインダー樹脂となるポリイミドを生成するためのポリアミド酸の量を変更し、焼結後における負極合剤の層中におけるポリイミドとケッチェンブラックの重量比率を下記の表2に示すように変更した。
【0067】
そして、それ以外については、上記の実施例B1の場合と同様にして負極を作製すると共に、このように作製した負極を用いて、実施例B6〜B15及び比較例b3の各リチウム二次電池を作製した。
【0068】
また、このようにして作製した実施例B6〜B15及び比較例b3の各リチウム二次電池についても、上記の実施例B1のリチウム二次電池の場合と同様にして、1サイクル目の放電容量の80%に達するまでのサイクル数を測定し、実施例B1のリチウム二次電池におけるサイクル寿命を100とした指数として、実施例B6〜B15及び比較例b3の各リチウム二次電池におけるサイクル寿命を求め、その結果を表2に示した。
【0069】
【表2】
Figure 0004225727
【0070】
この結果から明らかなように、ケッチェンブラック量が1質量%以上では、負極集電体の表面に形成された負極合剤の層の中におけるケッチェンブラックの量が多くなると、サイクル寿命が低下する傾向にあり、導電性の炭素材料が0.5〜30質量%、バインダー樹脂が5〜40質量%の範囲で含有された実施例B6〜B15の各リチウム二次電池は、導電性の炭素材料の量が30質量%を越えた比較例b3のリチウム二次電池に比べて、サイクル寿命が大きく向上していた。
【0071】
参考例B16)
参考例B16においては、上記の実施例B1における負極の作製において、負極集電体の片面に負極合剤のスラリーが塗布されたものを、アルゴン雰囲気中において焼結するにあたり、700℃で10時間焼成させるようにし、それ以外については、上記の実施例B1の場合と同様にして負極を作製すると共に、このように作製した負極を用いて、参考例B16のリチウム二次電池を作製した。
【0072】
(比較例b4)
比較例b4においては、上記の実施例B1における負極の作製において、負極集電体の片面に負極合剤のスラリーが塗布されたものを焼結させずに用いるようにし、それ以外については、上記の実施例B1の場合と同様にして負極を作製すると共に、このように作製した負極を用いて、比較例b4のリチウム二次電池を作製した。
【0073】
そして、このように作製した参考例B16及び比較例b4の各リチウム二次電池についても、上記の実施例B1のリチウム二次電池の場合と同様にして、1サイクル目の放電容量の80%に達するまでのサイクル数を測定し、実施例B1のリチウム二次電池におけるサイクル寿命を100とした指数として、参考例B16及び比較例b4の各リチウム二次電池におけるサイクル寿命を求め、その結果を表3に示した。
【0074】
【表3】
Figure 0004225727
【0075】
この結果から明らかなように、負極集電体の片面に負極合剤のスラリーが塗布されたものを非酸化性の雰囲気中において焼結させた負極を使用した実施例B1及び参考例B16の各リチウム二次電池は、負極集電体の片面に負極合剤のスラリーが塗布されたものを焼結させなかった負極を使用した比較例b4のリチウム二次電池に比べて、サイクル寿命が大きく向上していた。これは、前記のように、焼結によって負極集電体と負極材料との密着性が大幅に向上すると共に、負極集電体を構成する銅の一部が負極合剤中に拡散し、充放電により負極材料が膨張,収縮しても、負極材料が負極集電体に充分に接触した状態で維持されるようになったためであると考えられる。
【0076】
また、実施例B1のリチウム二次電池と参考例B16のリチウム二次電池を比較すると、参考例B16のリチウム二次電池におけるサイクル寿命が大きく低下していた。これは、参考例B16のように、700℃の高温で焼成させると、負極合剤中におけるバインダー樹脂のポリイミドがほとんど分解して、バインダーとしての効果を得られなくなったためであると考えられる。
【0077】
参考例B17)
参考例B17においては、上記の実施例B1における負極の作製において、実施例B1と同じ、表面における算術平均粗さRaが0.5μmになった銅箔からなる負極集電体を用いる一方、負極材料としては、上記の平均粒径が3μmのケイ素粉末に代えて、平均粒径が75μmになったケイ素粉末を用いるようにし、それ以外については、上記の実施例B1の場合と同様にして負極を作製すると共に、このように作製した負極を用いて、参考例B17のリチウム二次電池を作製した。
【0078】
(比較例b5)
比較例b5においては、上記の実施例B1における負極の作製において、上記の比較例b1と同じ、表面における算術平均粗さRaが0.1μmになった銅箔からなる負極集電体を用いると共に、負極材料として、上記の参考例B17と同じ平均粒径が75μmになったケイ素粉末を用いるようにし、それ以外については、上記の実施例B1の場合と同様にして負極を作製すると共に、このように作製した負極を用いて、比較例b5のリチウム二次電池を作製した。
【0079】
そして、このように作製した参考例B17及び比較例b5の各リチウム二次電池についても、上記の実施例B1のリチウム二次電池の場合と同様にして、1サイクル目の放電容量の80%に達するまでのサイクル数を測定し、実施例B1のリチウム二次電池におけるサイクル寿命を100とした指数として、参考例B17及び比較例b5の各リチウム二次電池におけるサイクル寿命を求め、その結果を表4に示した。
【0080】
【表4】
Figure 0004225727
【0081】
この結果から明らかなように、表面における算術平均粗さRaが0.2μm以上である負極集電体を用いた参考例B17のリチウム二次電池は、表面における算術平均粗さRaが0.2μm未満である比較例b5のリチウム二次電池に比べてサイクル寿命が向上していたが、負極材料に平均粒径が3μmのケイ素粉末を用いた実施例B1のリチウム二次電池に比べると、サイクル寿命が大きく低下していた。
【0082】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明におけるリチウム二次電池用負極においては、ケイ素を含む負極材料と導電性の炭素材料とバインダー樹脂とを含む負極合剤を負極集電体の表面に付与し、非酸化雰囲気中において焼結させて、負極集電体の表面に負極合剤の層を形成するにあたり、負極合剤の層が形成される表面の算術平均粗さRaが0.2μm以上になった負極集電体を用いると共に、この負極集電体の表面における算術平均粗さRaと上記の負極合剤の層の厚みX(μm)とが、100≧X/Raの条件を満たすようにしたため、負極材料と負極集電体との接触面積が大きくなり、焼結によって負極集電体と負極材料との密着性が大幅に向上し、充放電により負極材料が膨張,収縮しても、負極材料が負極集電体に充分に接触した状態で維持され、負極材料と負極集電体との間の抵抗が増加するのが抑制されて、リチウム二次電池における充放電サイクル特性が向上した。
【0083】
また、このリチウム二次電池用負極においては、焼結後における負極合剤の層の中において、導電性の炭素材料が0.5〜18質量%の範囲になるようにしたため、負極における集電性が向上すると共に、負極合剤の層中における負極材料やバインダー樹脂の割合が低下するということがなく、十分な容量が得られると共に、負極集電体と負極材料との密着性も高まって、リチウム二次電池における充放電サイクル特性が向上した。
【0084】
さらに、このリチウム二次電池用負極においては、焼結後における負極合剤の層の中において、バインダー樹脂が5〜40質量%の範囲になるようにしたため、負極集電体と負極材料との密着性が悪くなるのが防止されて、リチウム二次電池における充放電サイクル特性が向上すると共に、負極における抵抗が増加するのが抑制されて、充放電特性も向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例B1〜B15、参考例B16,B17及び比較例b1〜b5において作製したリチウム二次電池の内部構造を示した概略断面図である。
【符号の説明】
21 正極
21a 正極集電体
22 負極
22a 負極集電体

Claims (5)

  1. ケイ素を含む負極材料と導電性の炭素材料とバインダー樹脂とを含む負極合剤が負極集電体の表面に付与され、非酸化雰囲気中において焼結されて、負極集電体の表面に負極合剤の層が形成されてなるリチウム二次電池用負極において、負極合剤の層が形成される上記の負極集電体の表面における算術平均粗さRaが0.2μm以上であり、この負極集電体の表面における算術平均粗さRaと上記の負極合剤の層の厚みX(μm)とが100≧X/Raの条件を満たすと共に、上記のケイ素を含む負極材料が平均粒径10μm以下の粒子であり、非酸化雰囲気中において焼結させる温度が200〜500℃の範囲で、焼結後の負極合剤の層の中に、上記の導電性の炭素材料が0.5〜18質量%、上記のバインダー樹脂が5〜40質量%の範囲で含有されていることを特徴とするリチウム二次電池用負極。
  2. 請求項1に記載したリチウム二次電池用負極において、上記の負極合剤中にさらに導電性の金属材料が含有されてなることを特徴とするリチウム二次電池用負極。
  3. 請求項1又は2に記載したリチウム二次電池用負極において、上記の負極集電体の少なくとも表面が銅又は銅合金で構成されていることを特徴とするリチウム二次電池用負極。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載したリチウム二次電池用負極において、上記のバインダー樹脂がポリイミドを含んでいることを特徴とするリチウム二次電池用負極。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載したリチウム二次電池用負極を負極に用いたことを特徴とするリチウム二次電池。
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