JP3995478B2 - 基板搬送制御装置及び基板搬送方法 - Google Patents
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Description
従来の基板搬送制御装置においては、制御中の搬送機から搬送機の状況が常時入力されている。そして、この搬送機の状況に基づいて現時点で動作していない(非動作中の)搬送機を検出する。非動作中の搬送機が検出された場合には、それぞれの非動作中の搬送機について、搬送元の処理機器における処理後基板の有無、搬送機が基板を受け取るためのアームの空き、搬送先の処理機器の空きなどを検査して、次に可能な動作をすべて求める。次に、可能な動作が存在したそれぞれの非動作中の搬送機について、次に行うべき1個の動作を決定し、この動作を実行する指令を対応する搬送機に送信する。該指令を受け取った非動作中の搬送機は与えられた次の動作を開始する。
このような処理が繰り返されることにより、上述した半導体製造装置の基板搬送に関する制御が行われる。
このため、半導体製造装置の運転に先立って事前にシミュレーションを行い、このような制約条件を満たす制御をすることができるかどうかを確認する必要があり、煩わしい作業となっていた。あるいは、上記搬送機の動作時刻に関する制約条件が成立するように、処理機器の種別ごとに、設定される処理予定時間に制約を設ける必要があり、また、結果的に搬送機の動作の即時性に対する要求を満たせず、品質や歩留まりの悪化につながることがあった。あるいは、即時性を要求される後処理を本処理と一体化して機器を構成しなければならないなど、装置構成上の制約ともなっていた。
更に、各回のスケジューリングの試行において、計算可能な枚数を考慮してスケジューリングの対象となる追加基板数を推定し得るので、比較的処理能力の低いコンピュータでもスケジューリングを行うことができる。
これにより、搬送機の動作又は処理機器における基板処理に予定からの遅れが生じたとしても、プロセス処理上の制約やスループットに対する影響を小さく抑え、かつ、将来にその影響を引きずらずに基板処理装置を運転することが可能となる。
これにより、処理の取消、処理予定時間の変更、装置投入順序の変更などの未投入基板に関する条件の変更があった場合においても、この変更に柔軟に対応して基板処理装置を運転することが可能となる。
これにより、基板処理装置の連続運転中に、不要な処理機器種別を飛び越して基板を搬送することができるため、複数の処理機器種別を目的に応じて使い分けることができる。従って、大幅にスループットを向上することができると共に多品種少量生産に対応した柔軟な運転が可能となる。
本発明の更なる他の一態様は、基板の処理を行う複数の処理機器を備え、該処理機器間において搬送機により基板を搬送して基板を処理する基板処理装置において、上述した基板搬送制御装置を備えたことを特徴とする基板処理装置である。
また、煩わしい事前の検討や処理予定時間の制約を伴うことなく、搬送機の動作時刻に関連して設定された制約条件を満たしつつ、対象とする基板の最終枚が全処理を終えて上記基板処理装置から回収される時刻を最も早くすることができ、プロセス処理上の要求を満たすことができると共に、基板処理装置のスループットを最大にすることができる。
図2に示すように、基板搬送制御装置10は、中央処理装置(CPU)11、キーボード、マウス等のポインティングデバイスや他のコンピュータ内に格納されたデータを読み込むための通信装置等の入力装置12、及び記憶装置としてのROM13、メモリ14、ハードディスク15を含んで構成される。また、この基板搬送制御装置10は、入出力インターフェイス16を介して上記半導体製造装置の搬送機1a〜1cと接続されており、上記CPU11からの信号が入出力インターフェイス16を介して半導体製造装置の搬送機1a〜1cに送られることによって該搬送機1a〜1cが制御される。
まず、基板処理装置の運転開始に先立って、半導体製造装置の搬送機1a〜1cの各動作に必要とされる時間(以下、動作予定時間という)、例えば、搬送機1a〜1cが処理機器から基板を受け取るために必要とされる予定時間や搬送機1a〜1cがある処理機器位置から他の処理機器位置に移動するために必要とされる予定時間などを入力する(ステップ1)。この動作予定時間の入力は、上記入力装置12を介して行われる。
解が得られたと判断された場合には、タイムテーブル作成部23がこの実行時刻に基づいたタイムテーブル17、即ち、上記得られた実行時刻と該実行時刻になったときに行う搬送機の動作とを対応づけたテーブルを作成(更新)し、該タイムテーブル17を上記ハードディスク15内に格納する(ステップ5)。
kp(3)=5
kp(4)=6
kp(5)=4
kp(6)=7
kp(7)=3
と表すことができる。更に、動作kから次の動作kp(k)に移るときの基板番号の増分npも以下のように定めておく。なお、このnpは、処理機器3a〜9dの各種別ごとの機器数を考慮して定められる。
np(3)=−2
np(4)=−2
np(5)=+2
np(6)=−3
np(7)=+6
M1(k,n):搬送機が動作kの直前位置から基板nを受け取る前に移動する時間
G1(k,n):搬送機が動作kで処理機器から基板nを受け取る時間
M(k,n):搬送機が動作kで基板nを保持して移動する時間
G2(k,n):搬送機が動作kで処理機器に基板nを引き渡す時間
M2(k,n):搬送機が動作kで基板nを引き渡してから移動する時間
なお、これらの動作予定時間は0となる場合がある。
また、これらの合計をTg(k,n)と定義しておく。即ち、
Tg(k,n)=M1(k,n)+G1(k,n)
+M(k,n)+G2(k,n)+M2(k,n)
と定義する。
xr(k,n):基板nに対する動作kの直前の搬送機の休止時間
xw(k,n):基板nに対する動作kの直前の処理機器上での搬送機の待ち時間
xf(k,n):基板nに対する動作kにより基板を処理機器に引き渡す直前の該処理機器の空き時間
t(kp(k),n+np(k))
=t(k,n)+Tg(k,n)
+xr(kp(k),n+np(k)) ・・・(式1)
t(k+1,n)
=t(k,n)+Tg(k,n)−M2(k,n)+P(k,n)
−M1(k+1,n)+xw(k+1,n) ・・・(式2)
t(k,n)
=t(k+1,n−U(k))
+M1(k+1,n−U(k))+G1(k+1,n−U(k))
−M1(k,n)−G1(k,n)−M(k,n)+xf(k,n)
・・・(式3)
T =RmXr+Rv ・・・(式1a)
Xw=WmXr+Wv ・・・(式2a)
Xf=FmXr+Fv ・・・(式3a)
この回収時刻を最も早くする条件は、cを適当な行ベクトルとして以下のように表すことができる。
cXr→最小 ・・・(式4)
Xr≧0 ・・・(式1b)
WmXr≧−Wv ・・・(式2b)
FmXr≧−Fv ・・・(式3b)
−Wm0Xr0≧Wv0 ・・・(式5)
AXr≧b ・・・(式6)
従って、最終基板の回収時刻を最も早くするためには、(式6)の下で(式4)の最小値を求めることが必要となるが、このようなXrの解は線形計画法の問題として解くことができる。この解Xrが得られれば、最終基板の回収時刻を最も早くする各動作の実行時刻を(式1a)から得ることができ、これに基づいて上述したタイムテーブルを作成(更新)することができる。
本実施形態における基板搬送制御装置10は、図5に示すようにハードディスク15内に演算時間テーブル18が格納され、また、記憶装置13〜15に格納されたコンピュータプログラムとCPU11との協動によって、スケジュール判断部31、演算条件決定部32、スケジュール演算部33、解判断部34、タイムテーブル作成部35、動作指令部36、再試行部37が構成される。
まず、上述の第1の実施形態と同様に、入力装置12により動作予定時間が入力され(ステップ21)、更に入力装置12により処理予定時間が入力される(ステップ22)。本実施形態では、入力装置によって入力されたデータを一旦記憶装置14又は15に格納して、これを読み込むことにより動作予定時間及び処理予定時間の入力が行われる。
これら動作予定時間及び処理予定時間が入力されると、スケジュール判断部31が新たなスケジューリングが必要か否かを判断する(ステップ23)。即ち、処理予定時間が入力されているのにスケジューリングがまだなされていない基板がないかを検査する。
一方、スケジュール判断部31により、スケジューリングがなされていない基板があると判断された場合には、演算条件決定部32により、現時点以降の一の想定時刻と、スケジューリング演算の対象とする最終基板(空基板を除く)とが決定される(ステップ24)。最終基板は、既にスケジューリング済みの基板に加えて新たにスケジューリング演算の対象として追加される基板の最終枚であり、空基板ではないものとする。
この新たなスケジューリングによる最終基板の回収時刻は、全基板の処理予定時間が事前に与えられている場合に実現される真の最早値(最も早い時刻)に比べて通常遅くなるが、各回のスケジューリングにおいて追加する基板の枚数をある程度大きくとれば、近似的に真の最早値に近くすることができる。
また、上述のスケジューリング演算の対象となる最終基板のカセットへの回収動作の開始時刻よりも前に起こり得る動作を求めて、基板番号の上限を定める。ここで、最終基板以降の基板に関しては、動作時間と処理時間が0の空基板が存在すると仮定する。
動作指令部36は、第1の実施形態と同様に、ハードディスク15に格納されたタイムテーブル17を参照することにより搬送機1a〜1cの制御を行う。
本実施形態における基板搬送制御装置10は、図8に示すようにスケジューリング部40、スケジュール補正部50、及び動作指令部60を備え、ハードディスク15には経過データファイル19が格納される。動作指令部60は、上述の第2の実施形態における動作指令部36に相当するものである。
スケジューリング部40における基本的な処理の流れは、上述の第2の実施形態にて説明した処理と同様であるが、動作予定時間、処理予定時間等の条件データと、上述のt(k,n),xr(k,n)、及び、スケジューリング済みの最終基板番号等のスケジューリング結果のデータを経過データファイル19として、スケジュール補正部50との間で矛盾なく共有して更新する点が第2の実施形態と異なる。
まず、実績時刻取得部51は、上記入出力インターフェイス16を介して搬送機1a〜1cが実際に各動作をし始めた時刻(以下、実績時刻という)を取得する(ステップ41)。次に、再スケジューリング判断部52が、上記実績時刻取得部51により取得された実績時刻と、上記スケジューリング部40のスケジュール演算部において過去にスケジューリングされタイムテーブル17に記述された実行時刻との差を求め、この差が予め決められた許容範囲を超えるものであるか否かを判断する(ステップ42)。
ステップ43〜47の処理は、まず、無効化部53が上記スケジューリング部40での処理を無効化あるいは停止し(ステップ43)、経過データ取得部54が経過データファイル19を参照して上記経過データを取得する(ステップ44)。
本実施形態における基板搬送制御装置10は、図10に示すようにスケジューリング部40、スケジュール補正部70、及び動作指令部60を備え、ハードディスク15には経過データファイル19が格納されている。これらスケジューリング部40とスケジュール補正部70はともに、記憶装置13〜15に格納されたコンピュータプログラムとCPU11との協動によって実現されるものである。本実施形態におけるスケジュール補正部70は、条件変更検知部71、無効化部72、経過データ取得部73、処理予定時間更新部74、補正部75、有効化部76から構成される。
なお、本実施形態におけるスケジュール補正部70と上述した第3の実施形態のスケジュール補正部50とを同時に機能するように構成することとしてもよい。
この場合には、図14Aに示すように、基板Bの直前に、処理機器種別S2の機器数2に相当する枚数、即ち2枚の空基板2と3を挿入する。そして、空基板2に対する動作[k+1,2]における搬送元の処理機器種別がS2からS1に置き換えられると共に、処理機器種別S1からの基板B(4)の受け取りを含む動作、即ち、飛び越しがないとした場合における動作[k,4]に先行して、上記動作[k+1,2]が行われる。これにより、図13において点線で示すように、基板Bが処理機器種別S1から処理機器種別S3に搬送される。このようにすれば、この動作[k+1,2]は、基板C(5)の処理機器種別S1への引き渡しを含む動作[k−1,5]を阻害しない。動作[k,4]は、空基板に対する動作、即ち、動作時間0の実体のない動作として扱われる。
なお、このような動作を行うことにより、基板B,Cの前にあった空基板は、動作[k+1,3]の後には、図14Bに示すように基板B,Cの後方に移動することととなる。
この場合には、図19Aに示すように、基板Cの直前に、処理機器種別S3の機器数2に相当する枚数、即ち2枚の空基板3と4を挿入する。そして、空基板3に対する動作[k+2,3]における搬送元の処理機器種別がS3からS2に置き換えられると共に、処理機器種別S2からの基板C(5)の受け取りを含む動作[k+1,5]に先行して、上記動作[k+2,3]が行われる。これにより、基板Cは処理機器S3を飛び越して搬送される。
また同様に、動作[k+2,4]の搬送元の処理機器種別がS3からS2に置き換えられると共に、処理機器種別S2からの基板Dの受け取りを含む動作[k+1,6]に先行して、上記動作[k+2,4]が行われる。これにより、基板Dは処理機器S3を飛び越して搬送される。
なお、このようなメインコントローラ120及びスケジューラ102の構成は一例であり、これと異なる構成でメインコントローラ120やスケジューラ102を構成してもよいことはもちろんである。
装置本体の電源は、装置制御部100、表示装置104、入力装置12、スケジューラ102の電源と連動しており、装置本体に電源が投入されると、これら装置制御部100、表示装置104、入力装置12、スケジューラ102にも自動的に電源が投入され、装置制御部100、表示装置104、入力装置12、スケジューラ102が起動する。このとき、スケジューラ102は、メインコントローラ120からの信号に対する待機状態となる。
そして、装置本体に未処理の基板が装填されたカセット2a,2bが装着された時点で、入力装置12によりこれら未処理の基板に対する処理予定時間や搬送に関する制約条件などが入力され、これらのデータがメインコントローラ120を介してスケジューラ102に送信される。
なお、処理予定時間が入力された未投入の基板のすべてについて、動作予定時刻が算出された場合には、スケジューラ102は次の未投入基板の処理予定時間が入力されるまで待機する。
図22は、基板搬送制御装置の運転開始から一定時間経過した定常状態を示す。図22において、各搬送機の休止時間は少なく、ほとんど常に動作中の状態にあるが、それでも、基板処理後の搬送機待ち時間を0とする制約条件を与えためっき槽9a〜9dにおいては、図22において●で示すように、処理終了前に搬送機がめっき槽に移動を開始して処理後の基板を直ちに受け取り、粗洗浄機7に搬送していることがわかる。
また、煩わしい事前の検討や処理予定時間の制約を伴うことなく、搬送機の動作時刻に関連して設定された制約条件を満たしつつ、対象とする基板の最終枚が全処理を終えて上記基板処理装置から回収される時刻を最も早くすることができ、プロセス処理上の要求を満たすことができると共に、基板処理装置のスループットを最大にすることができる。
また、各回のスケジューリングの試行において、計算可能な枚数を考慮してスケジューリングの対象となる追加基板数を推定し得るので、比較的処理能力の低いコンピュータでもスケジューリングを行うことができる。
更に、搬送機の動作又は処理機器における基板処理に予定からの遅れが生じたとしても、プロセス処理上の制約やスループットに対する影響を小さく抑え、かつ、将来にその影響を引きずらずに基板処理装置を運転することが可能となる。
更に、基板処理装置の連続運転中に、不要な処理機器種別を飛び越して基板を搬送することができるため、複数の処理機器種別を目的に応じて使い分けることができる。従って、大幅にスループットを向上することができると共に多品種少量生産に対応した柔軟な運転が可能となる。
Claims (36)
- 基板処理装置内に設置された複数の処理機器間において搬送機により基板を搬送する基板搬送方法であって、
前記搬送機の各動作に与えられた動作予定時間を含み、かつ、前記搬送機の各動作間の休止時間を変数として、前記搬送機の動作が当該搬送機の先行する動作が終了してから実行されることを表す条件式1と、
前記各処理機器における各基板に対する処理に与えられた処理予定時間と、当該処理機器との間で基板の引き渡し又は受け取りを行う前記搬送機の動作に与えられた動作予定時間とを含み、かつ、処理機器上で処理後の基板が搬送機を待つ時間、または、基板が処理機器上で実際に処理を開始されるまでの処理前の待ち時間を変数として、前記処理機器において、前記基板が前記処理予定時間に対応する処理を実行してから取り出されることを表す条件式2と、
前記処理機器との間で基板の引き渡し又は受け取りを行う前記搬送機の動作に与えられた動作予定時間を含み、かつ、基板が引き渡される直前の処理機器の空き時間を変数として、前記処理機器において、前記基板を取り出した後で、次の基板を引き渡しできることを表す条件式3と、に基づいて、
前記変数が非負であるとの制約条件のもとに、
線形計画法によって、対象とする基板の最終枚が全処理を終えて前記基板処理装置から回収される時刻を最早とする前記搬送機の各動作の実行時刻を算出し、
前記算出された搬送機の各動作の実行時刻になったときに、対応する搬送機に該動作を指令することを特徴とする基板搬送方法。 - 追加の制約条件として、前記処理機器における所定の処理が終了した後、該処理機器上で基板が搬送機を待つ時間を0とすることを特徴とする請求項1に記載の基板搬送方法。
- 前記所定の処理は、めっき処理であることを特徴とする請求項2に記載の基板搬送方法。
- 追加の制約条件として、前記搬送機が処理機器から基板を受け取ってから次の処理機器に引き渡すまでの時間に上限を設けることを特徴とする請求項1に記載の基板搬送方法。
- 追加の制約条件として、前記搬送機の2つの動作の開始時刻間隔に下限を設けることを特徴とする請求項1に記載の基板搬送方法。
- 前記搬送機が処理後の基板を処理機器から受け取ってから次の基板を該処理機器に引き渡すことが可能となるまでに該処理機器が要する時間を追加の制約条件とすることを特徴とする請求項1に記載の基板搬送方法。
- 前記変数に関する一次不等式を追加の制約条件として、前記回収される時刻を最早とする各動作の実行時刻を算出することを特徴とする請求項1に記載の基板搬送方法。
- 前記制約条件を満たす搬送機の各動作の実行時刻の解が得られたか否かを判断し、
前記実行時刻の解が得られなかったと判断された場合に、前記基板処理装置内に投入される基板の投入間隔を調整して、前記実行時刻の算出を再試行することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の基板搬送方法。 - 前記基板処理装置の運転開始後において、前記搬送機の各動作の実行時刻の算出が新たに必要か否かを判断し、
前記実行時刻の算出が新たに必要であると判断された場合に、新たに実行時刻の算出を行う起点となる一の想定時刻と、実行時刻の算出において対象とする基板の最終基板とを決定し、
過去に求められたスケジューリング結果であって前記決定された想定時刻以前のスケジューリング結果を保持しつつ、前記決定された最終基板までの基板を対象として新たに実行時刻を算出することを特徴とする請求項1に記載の基板搬送方法。 - 搬送機が各動作をし始めた時刻を取得し、
前記取得された時刻と過去に求められたスケジューリング結果における実行時刻との間に矛盾又は予め決められた範囲以上の差があるか否かを判断し、
矛盾又は予め決められた範囲以上の差があると判断された場合に、該矛盾又は予め決められた範囲以上の差があると判断された時点において未実施の搬送機の各動作の実行時刻を補正することを特徴とする請求項1に記載の基板搬送方法。 - 前記基板処理装置の運転開始後において、基板処理装置への投入が予定されている基板に関する条件の変更を検知し、
前記基板に関する条件の変更が検知された場合に、該条件が変更された基板以降の基板に対する搬送機の各動作の実行時刻を補正することを特徴とする請求項1に記載の基板搬送方法。 - 1以上の基板について前記基板処理装置内の1以上の処理機器における処理が省略される場合に、前記1以上の基板が前記1以上の処理機器を飛び越して搬送されるように、前記搬送機の各動作の実行時刻を算出することを特徴とする請求項1に記載の基板搬送方法。
- 基板処理装置内に設置された複数の処理機器間における搬送機による基板の搬送を制御する基板搬送制御装置であって、
前記搬送機の各動作に対応する動作予定時間と、前記各処理機器における各基板に対する処理に対応する処理予定時間を入力する入力装置と、
前記動作予定時間を含み、かつ、前記搬送機の各動作間の休止時間を変数として、前記搬送機の動作が当該搬送機の先行する動作が終了してから実行されることを表す条件式1と、前記処理予定時間と、前記処理機器との間で基板の引き渡し又は受け取りを行う前記搬送機の動作に与えられた動作予定時間とを含み、かつ、処理機器上で処理後の基板が搬送機を待つ時間、または、基板が処理機器上で実際に処理を開始されるまでの処理前の待ち時間を変数として、前記処理機器において、前記基板が前記処理予定時間に対応する処理を実行してから取り出されることを表す条件式2と、前記処理機器との間で基板の引き渡し又は受け取りを行う前記搬送機の動作に与えられた動作予定時間を含み、かつ、基板が引き渡される直前の処理機器の空き時間を変数として、前記処理機器において、前記基板を取り出した後で、次の基板を引き渡しできることを表す条件式3と、に基づいて、線形計画法により、前記変数が非負であるとの制約条件のもとに、対象とする基板の最終枚が全処理を終えて前記基板処理装置から回収される時刻を最早とする前記搬送機の各動作の実行時刻を算出するスケジュール演算部と、
前記スケジュール演算部により算出された搬送機の各動作の実行時刻になったときに、対応する搬送機に該動作を指令する動作指令部とを備えることを特徴とする基板搬送制御装置。 - 追加の制約条件として、前記処理機器における所定の処理が終了した後、該処理機器上で基板が搬送機を待つ時間を0とすることを特徴とする請求項13に記載の基板搬送制御装置。
- 前記所定の処理は、めっき処理であることを特徴とする請求項14に記載の基板搬送制御装置。
- 追加の制約条件として、前記搬送機が処理機器から基板を受け取ってから次の処理機器に引き渡すまでの時間に上限を設けることを特徴とする請求項13に記載の基板搬送制御装置。
- 追加の制約条件として、前記搬送機の2つの動作の開始時刻間隔に下限を設けることを特徴とする請求項13に記載の基板搬送制御装置。
- 前記搬送機が処理後の基板を処理機器から受け取ってから次の基板を該処理機器に引き渡すことが可能となるまでに該処理機器が要する時間を追加の制約条件とすることを特徴とする請求項13に記載の基板搬送制御装置。
- 前記スケジュール演算部は、前記変数に関する一次不等式を追加の制約条件として、前記回収される時刻を最早とする各動作の実行時刻を算出することを特徴と する請求項13に記載の基板搬送制御装置。
- 前記スケジュール演算部により前記制約条件を満たす搬送機の各動作の実行時刻の解が得られたか否かを判断する解判断部と、
前記解判断部により前記実行時刻の解が得られなかったと判断された場合に、前記基板処理装置内に投入される基板の投入間隔を調整し、前記スケジュール演算部による実行時刻の算出を再試行する再試行部とを備えることを特徴とする請求項13乃至19のいずれか一項に記載の基板搬送制御装置。 - 前記基板処理装置の運転開始後において、前記スケジュール演算部による前記搬送機の各動作の実行時刻の算出が新たに必要か否かを判断するスケジュール判断部と、
前記スケジュール判断部により前記実行時刻の算出が新たに必要であると判断された場合に、新たに実行時刻の算出を行う起点となる一の想定時刻と、前記スケジュール演算部による実行時刻の算出において対象とする基板の最終基板とを決定する演算条件決定部とを備え、
前記スケジュール演算部は、過去に求められたスケジューリング結果であって前記演算条件決定部により決定された想定時刻以前のスケジューリング結果を保持しつつ、前記演算条件決定部により決定された最終基板までの基板を対象として新たに実行時刻を算出することを特徴とする請求項13に記載の基板搬送制御装置。 - 搬送機が各動作をし始めた時刻を取得する実績時刻取得部と、
前記実績時刻取得部により取得された時刻と過去に求められたスケジューリング結果における実行時刻との間に矛盾又は予め決められた範囲以上の差があるか否かを判断する再スケジューリング判断部と、
前記再スケジューリング判断部により矛盾又は予め決められた範囲以上の差があると判断された場合に、該矛盾又は予め決められた範囲以上の差があると判断された時点において未実施の搬送機の各動作の実行時刻を補正する補正部とを備えることを特徴とする請求項13に記載の基板搬送制御装置。 - 前記基板処理装置の運転開始後において、基板処理装置への投入が予定されている基板に関する条件の変更を検知する条件変更検知部と、
前記条件変更検知部により前記基板に関する条件の変更が検知された場合に、該条件が変更された基板以降の基板に対する搬送機の各動作の実行時刻を補正する補正部とを備えることを特徴とする請求項13に記載の基板搬送制御装置。 - 前記スケジュール演算部は、1以上の基板について前記基板処理装置内の1以上の処理機器における処理が省略される場合に、前記1以上の基板が前記1以上の処理機器を飛び越して搬送されるように、前記搬送機の各動作の実行時刻を算出することを特徴とする請求項13に記載の基板搬送制御装置。
- 基板の処理を行う複数の処理機器を備え、該処理機器間において搬送機により基板を搬送して基板を処理する基板処理装置において、
前記搬送機の各動作に対応する動作予定時間と、前記各処理機器における各基板に対する処理に対応する処理予定時間を入力する入力装置と、
前記動作予定時間を含み、かつ、前記搬送機の各動作間の休止時間を変数として、前記搬送機の動作が当該搬送機の先行する動作が終了してから実行されることを表す条件式1と、前記処理予定時間と、前記処理機器との間で基板の引き渡し又は受け取りを行う前記搬送機の動作に与えられた動作予定時間とを含み、かつ、処理機器上で処理後の基板が搬送機を待つ時間、または、基板が処理機器上で実際に処理を開始されるまでの処理前の待ち時間を変数として、前記処理機器において、前記基板が前記処理予定時間に対応する処理を実行してから取り出されることを表す条件式2と、前記処理機器との間で基板の引き渡し又は受け取りを行う前記搬送機の動作に与えられた動作予定時間を含み、かつ、基板が引き渡される直前の処理機器の空き時間を変数として、前記処理機器において、前記基板を取り出した後で、次の基板を引き渡しできることを表す条件式3と、に基づいて、線形計画法により、前記変数が非負であるとの制約条件のもとに、対象とする基板の最終枚が全処理を終えて前記基板処理装置から回収される時刻を最早とする前記搬送機の各動作の実行時刻を算出するスケジュール演算部と、
前記スケジュール演算部により算出された搬送機の各動作の実行時刻になったときに、対応する搬送機に該動作を指令する動作指令部とを備えることを特徴とする基板処理装置。 - 追加の制約条件として、前記処理機器における所定の処理が終了した後、該処理機器上で基板が搬送機を待つ時間を0とすることを特徴とする請求項25に記載の基板処理装置。
- 前記所定の処理は、めっき処理であることを特徴とする請求項26に記載の基板処理装置。
- 追加の制約条件として、前記搬送機が処理機器から基板を受け取ってから次の処理機器に引き渡すまでの時間に上限を設けることを特徴とする請求項25に記載の基板処理装置。
- 追加の制約条件として、前記搬送機の2つの動作の開始時刻間隔に下限を設けることを特徴とする請求項25に記載の基板処理装置。
- 前記搬送機が処理後の基板を処理機器から受け取ってから次の基板を該処理機器に引き渡すことが可能となるまでに該処理機器が要する時間を追加の制約条件とすることを特徴とする請求項25に記載の基板処理装置。
- 前記スケジュール演算部は、前記変数に関する一次不等式を追加の制約条件として、前記回収される時刻を最早とする各動作の実行時刻を算出することを特徴とする請求項25に記載の基板処理装置。
- 前記スケジュール演算部により前記制約条件を満たす搬送機の各動作の実行時刻の解が得られたか否かを判断する解判断部と、
前記解判断部により前記実行時刻の解が得られなかったと判断された場合に、前記基板処理装置内に投入される基板の投入間隔を調整し、前記スケジュール演算部による実行時刻の算出を再試行する再試行部とを備えることを特徴とする請求項25乃至31のいずれか一項に記載の基板処理装置。 - 運転開始後において、前記スケジュール演算部による前記搬送機の各動作の実行時刻の算出が新たに必要か否かを判断するスケジュール判断部と、
前記スケジュール判断部により前記実行時刻の算出が新たに必要であると判断された場合に、新たに実行時刻の算出を行う起点となる一の想定時刻と、前記スケジュール演算部による実行時刻の算出において対象とする基板の最終基板とを決定する演算条件決定部とを備え、
前記スケジュール演算部は、過去に求められたスケジューリング結果であって前記演算条件決定部により決定された想定時刻以前のスケジューリング結果を保持しつつ、前記演算条件決定部により決定された最終基板までの基板を対象として新たに実行時刻を算出することを特徴とする請求項25に記載の基板処理装置。 - 搬送機が各動作をし始めた時刻を取得する実績時刻取得部と、
前記実績時刻取得部により取得された時刻と過去に求められたスケジューリング結果における実行時刻との間に矛盾又は予め決められた範囲以上の差があるか否かを判断する再スケジューリング判断部と、
前記再スケジューリング判断部により矛盾又は予め決められた範囲以上の差があると判断された場合に、該矛盾又は予め決められた範囲以上の差があると判断された時点において未実施の搬送機の各動作の実行時刻を補正する補正部とを備えることを特徴とする請求項25に記載の基板処理装置。 - 運転開始後において、装置への投入が予定されている基板に関する条件の変更を検知する条件変更検知部と、
前記条件変更検知部により前記基板に関する条件の変更が検知された場合に、該条件が変更された基板以降の基板に対する搬送機の各動作の実行時刻を補正する補正部とを備えることを特徴とする請求項25に記載の基板処理装置。 - 前記スケジュール演算部は、1以上の基板について装置内の1以上の処理機器における処理が省略される場合に、前記1以上の基板が前記1以上の処理機器を飛び越して搬送されるように、前記搬送機の各動作の実行時刻を算出することを特徴とする請求項25に記載の基板処理装置。
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