JP4501740B2 - 製鋼プロセスの操業スケジュール作成システム、製鋼プロセスの操業スケジュール作成方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents

製鋼プロセスの操業スケジュール作成システム、製鋼プロセスの操業スケジュール作成方法、及びコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、転炉、二次精錬設備、連続鋳造機が複数存在する製鋼プロセスで、連続鋳造機での連連鋳造の遅れ、いわゆる連連鋳造切れが生じることを回避することができ、溶鋼の滞留時間を短縮することができる製鋼プロセスの操業スケジュール作成システム、製鋼プロセスの操業スケジュール作成方法、及びコンピュータプログラムに関する。
鉄鋼業における製鋼プロセスにおいて、転炉から後、連続鋳造機で鋳造するまでは、溶鋼は注文を取り合わせたチャージという単位で専用の取鍋(以下、取鍋という)に収容して搬送される。したがって、物流という観点から見ると、工場内では取鍋を搬送手段として移動していることになる。
転炉、二次精錬設備、連続鋳造機が複数存在する製鋼プロセスでは、連続鋳造機での連連鋳造の遅れ(以下、連連鋳造切れという)を生じることなく、上工程より取鍋に入った溶鋼を供給するよう制御することで、鋳造プロセスが非常に効率的になる。そのために、特に多段階の二次精錬を必要とする場合、複数の取鍋を同時に複数の設備にて処理する必要がある。複数の取鍋を同時に複数の設備にて処理する場合、例えば搬送設備である複数のクレーンが干渉し、どちらか一方の作業を優先しなければならない等、非能率的な作業を強いられることも多い。
一方、製鋼プロセスにおいて、温度低下による品質低下を最小限に食い止めるためには、次工程における処理の終了待ち、クレーン干渉による搬送待ち等の、工程間での物流停滞を最小限に押さえる必要がある。
斯かる課題を解決すべく、例えば特許文献1では、生産予測により指定された鋳造順序に従って連続鋳造を行うことを前提として溶鋼の出鋼順位を決定し、チャージ単位で各設備での処理時刻を変数とする線形計画を算出し、最適な操業スケジュールを策定する方法が開示されている。
また、特許文献2では、連続鋳造機の鋳造スケジュールに基づき、遡りシミュレーション及び下りシミュレーションによる検証により物流停滞を回避し、いわゆる連連鋳造切れを回避する操業スケジュールの生成方法が開示されている。
さらに、特許文献3では、転炉までのプロセス経路を特定することなく、転炉からの出鋼間隔と連続鋳造機での鋳込開始時間間隔とに基づいた評価指標により、転炉を交互に用いることにより、工程間での物流停滞を最小限に抑制し、温度低下による品質低下を最小限に食い止めることができる製鋼方法が開示されている。
特開昭62−164811号公報 特許第3166822号公報 特開2002−006951号公報
しかし、特許文献1に開示されている操業スケジュールを策定する方法では、製鋼プロセスへのチャージ単位の出鋼順序の決定に二次精錬設備での干渉を考慮しておらず、線形計画法を用いた操業スケジュール算出において制約条件として考慮するのみである。したがって、最終的に算出された操業スケジュールで特定されている出鋼順序が、そのまま実現可能である保証が無く、算出された操業スケジュールを実行することができないおそれが残されているという問題点があった。また、連連鋳造切れの有無は、線形計画法を用いた操業スケジュール算出において用いる評価関数でのみ考慮されており、算出された操業スケジュールを実行することができないおそれがある以上、連連鋳造切れを完全に回避することができるという保証も無い。
また、特許文献2に開示されている操業スケジュールの生成方法では、次工程の処理の終了待ち、クレーン干渉による搬送待ち等の、工程間での物流停滞を最小化することができず、温度低下による品質低下を回避することが困難であるという問題点があった。
さらに、特許文献3に開示されている製鋼方法では、転炉を交互に用いることにより実操業のチャージとの整合性を考慮しているものの、限定された制約条件下での調整にすぎず、全体として適正な操業スケジュールを作成することができないという問題点があった。すなわち、二次精錬については何等考慮されていないことから、実行不可能な操業スケジュールが作成されるおそれが残されていた。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、実操業の整合性を考慮しつつ、いわゆる連連鋳造切れを回避することができ、工程間での物流停滞を最小化することができる製鋼プロセスの操業スケジュール作成システム及び方法、コンピュータプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために第1発明に係る製鋼プロセスの操業スケジュール作成システムは、溶鋼を一又は複数の転炉で精錬し、一又は複数の二次精錬設備で二次精錬した後、一又は複数の連続鋳造機で連連鋳造するよう、複数の搬送設備により溶鋼を搬送する製鋼プロセスの操業スケジュール作成システムにおいて、連続鋳造機の溶鋼搬送単位ごとの鋳造スケジュールを記憶しておき、記憶してある鋳造スケジュールに基づいて、時間軸を遡り、溶鋼搬送単位ごとに各設備での処理開始時刻及び終了時刻を特定する操業スケジュールを仮算出する手段と、該手段で仮算出した操業スケジュールから複数の転炉、二次精錬設備で処理する順序情報を溶鋼搬送単位ごとに抽出する手段と、溶鋼搬送単位ごとに、複数の転炉、二次精錬設備、及び連続鋳造機、それぞれの間の搬送時間の上下限に関する情報を受付ける手段と、連続鋳造機における溶鋼搬送単位ごとの連連鋳造の順位に関する情報を受付ける手段と、溶鋼搬送単位ごとの複数の転炉、及び二次精錬設備で処理する順序情報、複数の転炉、二次精錬設備、及び連続鋳造機、それぞれの間の搬送時間の上下限に関する情報、及び溶鋼搬送単位ごとの連連鋳造の順位に関する情報に基づいて、線形計画法を用いて工程の滞留時間の総和を最小化する溶鋼搬送単位ごとの操業スケジュールを算出する手段と、算出した操業スケジュールでの転炉ごとの空き時間を抽出する手段と、抽出した空き時間が所定時間より長い転炉が存在するか否かを判断する手段と、該手段で空き時間が所定時間より長い転炉が存在すると判断した場合、溶鋼搬送単位ごとの転炉を再割当てする手段とを備えることを特徴とする。
また、第2発明に係る製鋼プロセスの操業スケジュール作成システムは、第1発明において、空き時間が所定時間より長い転炉が存在すると判断した場合、転炉を変更することが可能な溶鋼搬送単位が存在するか否かを判断する手段と、該手段で転炉を変更することが可能な溶鋼搬送単位が存在し、転炉を変更することにより工程の滞留時間の総和が小さくなると判断した場合、該溶鋼搬送単位につき割当てる転炉を変更する手段と、転炉を変更した際に操業スケジュールの整合性を確認する手段とを備えることを特徴とする。
また、第3発明に係る製鋼プロセスの操業スケジュール作成方法は、溶鋼を一又は複数の転炉で精錬し、一又は複数の二次精錬設備で二次精錬した後、一又は複数の連続鋳造機で連連鋳造するよう、複数の搬送設備により溶鋼を搬送する製鋼プロセスの操業スケジュール作成方法において、連続鋳造機の溶鋼搬送単位ごとの鋳造スケジュールを記憶し、記憶してある鋳造スケジュールに基づいて、時間軸を遡り、溶鋼搬送単位ごとに各設備での処理開始時刻及び終了時刻を特定する操業スケジュールを仮算出し、該手段で仮算出した操業スケジュールから複数の転炉、及び二次精錬設備で処理する順序情報を溶鋼搬送単位ごとに抽出し、溶鋼搬送単位ごとに、複数の転炉、二次精錬設備、及び連続鋳造機、それぞれの間の搬送時間の上下限に関する情報を受け付け、連続鋳造機における溶鋼搬送単位ごとの連連鋳造の順位に関する情報を受け付け、溶鋼搬送単位ごとの複数の転炉、及び二次精錬設備で処理する順序情報、複数の転炉、二次精錬設備、及び連続鋳造機、それぞれの間の搬送時間の上下限に関する情報、及び溶鋼搬送単位ごとの連連鋳造の順位に関する情報に基づいて、線形計画法を用いて工程の滞留時間の総和を最小化する溶鋼搬送単位ごとの操業スケジュールを算出し、算出した操業スケジュールでの転炉ごとの空き時間を抽出し、抽出した空き時間が所定時間より長い転炉が存在するか否かを判断し、空き時間が所定時間より長い転炉が存在すると判断した場合、溶鋼搬送単位ごとの転炉を再割当てすることを特徴とする。
また、第4発明に係る製鋼プロセスの操業スケジュール作成方法は、第3発明において、空き時間が所定時間より長い転炉が存在すると判断した場合、転炉を変更することが可能な溶鋼搬送単位が存在するか否かを判断し、転炉を変更することが可能な溶鋼搬送単位が存在し、転炉を変更することにより工程の滞留時間の総和が小さくなると判断した場合、該溶鋼搬送単位につき割当てる転炉を変更し、転炉を変更した際に操業スケジュールの整合性を確認することを特徴とする。
また、第5発明に係るコンピュータプログラムは、溶鋼を一又は複数の転炉で精錬し、一又は複数の二次精錬設備で二次精錬した後、一又は複数の連続鋳造機で連連鋳造するよう、複数の搬送設備により溶鋼を搬送する製鋼プロセスの操業スケジュールを作成するコンピュータで実行可能なコンピュータプログラムにおいて、記憶手段に溶鋼搬送単位ごとの連続鋳造機の鋳造スケジュールを記憶しておき、前記コンピュータを、記憶してある鋳造スケジュールに基づいて、時間軸を遡り、溶鋼搬送単位ごとに各設備での処理開始時刻及び終了時刻を特定する操業スケジュールを仮算出する手段、該手段で仮算出した操業スケジュールから複数の転炉、及び二次精錬設備で処理する順序情報を溶鋼搬送単位ごとに抽出する手段、溶鋼搬送単位ごとに、複数の転炉、二次精錬設備、及び連続鋳造機、それぞれの間の搬送時間の上下限に関する情報を受付ける手段、連続鋳造機における溶鋼搬送単位ごとの連連鋳造の順位に関する情報を受付ける手段、溶鋼搬送単位ごとの複数の転炉、及び二次精錬設備で処理する順序情報、複数の転炉、二次精錬設備、及び連続鋳造機、それぞれの間の搬送時間の上下限に関する情報、及び溶鋼搬送単位ごとの連連鋳造の順位に関する情報に基づいて、線形計画法を用いて工程の滞留時間の総和を最小化する溶鋼搬送単位ごとの操業スケジュールを算出する手段、算出した操業スケジュールでの転炉ごとの空き時間を抽出する手段、抽出した空き時間が所定時間より長い転炉が存在するか否かを判断する手段、該手段で空き時間が所定時間より長い転炉が存在すると判断した場合、溶鋼搬送単位ごとの転炉を再割当てする手段として機能させることを特徴とする。
また、第6発明に係るコンピュータプログラムは、第5発明において、前記コンピュータを、空き時間が所定時間より長い転炉が存在すると判断した場合、転炉を変更することが可能な溶鋼搬送単位が存在するか否かを判断する手段、該手段で転炉を変更することが可能な溶鋼搬送単位が存在し、転炉を変更することにより工程の滞留時間の総和が小さくなると判断した場合、該溶鋼搬送単位につき割当てる転炉を変更する手段、及び転炉を変更した際に操業スケジュールの整合性を確認する手段として機能させることを特徴とする。
第1発明、第3発明、及び第5発明では、溶鋼搬送単位ごとの連続鋳造機の鋳造スケジュールに基づいて、鋳造工程から時間軸を遡り、溶鋼搬送単位ごとの操業スケジュールを仮算出する、いわゆるバックワードシミュレーションを行う。バックワードシミュレーションにより算出された操業スケジュールから溶鋼搬送単位ごとの複数の転炉、及び二次精錬設備で処理する処理順序情報を抽出する。複数の転炉、二次精錬設備、及び連続鋳造機、それぞれの間の搬送時間の上下限に関する情報、及び連続鋳造機における連連鋳造の処理順位に関する情報を受付け、線形計画法を用いて操業スケジュールを算出する。算出した操業スケジュールでの転炉ごとの空き時間を抽出して、抽出した空き時間が所定時間より長い転炉が存在する場合、溶鋼搬送単位ごとの転炉を再割当てする。これにより、いわゆる連連鋳造切れを回避しつつ、線形計画法により実操業との整合性を保持しつつ工程の滞留時間を最小化することができ、製鋼プロセスにおける温度低下による品質低下を最小限に食い止めることができる。また、空き時間が一定時間以上長い転炉を優先的に利用するよう溶鋼搬送単位ごとに割当てを変更することにより、工程間での物流停滞を最小限に押さえることができ、製造コストを最小限に抑制することが可能となる。
また、第2発明、第4発明、及び第6発明では、空き時間が一定時間より長い転炉が存在する場合、転炉を変更することが可能な溶鋼搬送単位の存在を確認した後、転炉を変更することが可能な溶鋼搬送単位につき割当てる転炉を変更する。これにより、割当ての変更が可能な溶鋼搬送単位についてのみ転炉の割り当てを変更することができ、実行不可能な操業スケジュールが作成されるのを未然に回避することが可能となる。
本発明によれば、いわゆる連連鋳造切れを回避しつつ、線形計画法により実操業との整合性を保持しつつ工程の滞留時間を最小化することができ、製鋼プロセスにおける温度低下による品質低下を最小限に食い止めることができる。また、空き時間が一定時間以上長い転炉を優先的に利用するよう溶鋼搬送単位ごとに割当てを変更することにより、工程間での物流停滞を最小限に押さえることができ、製造コストを最小限に抑制することが可能となる。さらに割当ての変更が可能な溶鋼搬送単位についてのみ転炉の割り当てを変更することができ、実行不可能な操業スケジュールが作成されるのを未然に回避することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る製鋼プロセスの操業スケジュール作成システムを具現化するコンピュータの概略構成図である。図1に示すように、製鋼プロセスの操業スケジュール作成システムを具現化するコンピュータ1は、少なくとも、CPU(中央演算装置)11、記憶手段12、RAM(メモリ)13、外部の通信手段と接続する通信手段14、マウス、キーボード等の入力手段15、モニタ、プリンタ等の出力手段16、及び補助記憶手段17で構成される。
CPU11は、内部バス19を介して上述したようなハードウェア各部と接続されており、上述したハードウェア各部を制御するとともに、記憶手段12に格納されたプログラムに従って、種々のソフトウェア的機能を実行する。RAM(メモリ)13は、SRAM、フラッシュメモリ等からなり、プログラム処理において一時的に発生したデータを一時記憶する。
出力手段16は、液晶表示装置、CRTディスプレイ等の表示装置、又はプリンタ等の印刷装置であり、演算結果を表示し、又は印刷して出力する。
補助記憶手段17は、製鋼プロセスの操業スケジュールを作成するコンピュータ1で使用するプログラムを記録した可搬型記録媒体18であり、DVD、CD−ROM等が該当する。また、使用するデータを記録する可搬型記録媒体18等も含む。
コンピュータ1の記憶手段12は、鋳造計画データを格納した鋳造計画データベース121、材質コードごとの進捗状況を示すデータを格納した材質データテーブル122、チャージごとの各設備における操業実績を格納した操業実績データベース123、及び生成した操業スケジュールを格納する操業スケジュールデータベース124を備えている。図2は、鋳造計画データベース121のデータ構成の例示図である。
鋳造計画データベース121は、連続鋳造機ごとにチャージ(溶鋼搬送単位)での鋳込順序、連続鋳造機で連連鋳造を行う連連回数、連連鋳造を行う順序である連連順位、段取り時間、及び鋳込量を記憶している。また、各チャージで用いる溶鋼の材質を、材質コードで記憶してある。
図3は、材質データベース122のデータ構成の例示図である。材質データベース122は、材質を識別する材質コードごとに、プロセスコードに対応付けて、各設備(工程)での処理時間、設備間(工程間)の搬送時間を記憶している。ここで、プロセスコードは材質コードにより特定されるコードであり、対象プロセス中での通過工程を識別する情報である。
図4は、操業実績データベース123のデータ構成の例示図である。操業実績データベース123は、チャージごとに各設備(工程)での開始時刻及び終了時刻を実績データとして記憶してある。
CPU11は、鋳造計画データベース121から、操業スケジュールを作成する対象期間のデータを読出し、材質コードに対応するデータを材質データベース122から読出し、既に所定の設備での処理が開始されている場合には、操業実績データベース123から、開始されている処理の開始時刻及び終了(予定)時刻を読出し、RAM13に展開する。CPU11は、RAM13に展開された情報に基づいて、バックワードシミュレーション及び線形計画法によるスケジューリングを実行し、操業スケジュールデータベース124に、実行結果を格納する。図5は、操業スケジュールデータベース124のデータ構成の例示図であり、チャージごとの各設備(工程)での開始時刻及び終了時刻とともに、スケジューリングされたチャージごとの各設備(工程)での開始予定時刻及び終了予定時刻を記憶してある。
図6は、本発明の実施の形態に係る製鋼プロセスの操業スケジュール作成システムのコンピュータ1のCPU11での操業スケジュール作成処理の手順を示すフローチャートである。コンピュータ1のCPU11は、鋳造計画データベース121から計画対象期間、例えば1シフトや1日に該当する鋳込計画データを読出し、RAM13へ展開する(ステップS601)。CPU11は、材質データベース122及び操業実績データベース123を、それぞれ材質コード及びチャージNoをキー情報として参照して材質データ及び実績データを読出し、RAM13へ展開する(ステップS602)。
CPU11は、鋳込順序、段取り時間、設備の修理スケジュール等の入力を受け付け(ステップS603)、バックワードシミュレーションによるスケジューリングを行う(ステップS604)。図7は、バックワードシミュレーションの例示図である。
CPU11は、RAM13に展開されている鋳造計画データに基づいて、図7(a)のように、複数の連続鋳造機ごとのスケジュール(予定される鋳込開始時刻及び終了時刻)を算出する。図7(a)では、15時から順次、チャージごとの鋳込予定開始時刻及び予定終了時刻を算出している。チャージごとの鋳込予定開始時刻は、RAM13に実績データが展開されている場合には、展開されている実績データに係る鋳込開始時刻を用い、展開されていない場合には、入力手段15で受け付けた鋳込開始時刻を用いる。また、鋳造計画データベース121において連連順位が‘1’であるチャージについては、入力手段15で受け付けた段取り時間に基づいて鋳込開始予定時刻及び終了予定時刻を算出する。
CPU11は、図7(b)に示すように、算出したスケジュールのうち、現在時刻から最も離れている鋳込開始時刻を起点として、現実の時間流れと逆方向に処理時間、搬送時間、設備干渉等を考慮したシミュレーション(バックワードシミュレーション)を行い、二次精錬設備、転炉の処理開始時刻及び終了時刻を算出する。CPU11は、算出したスケジュールに基づいて各設備の処理順序を算出して、各設備の処理開始時刻及び終了時刻とともに操業スケジュールデータベース124へ格納する。
なお、プロセスコードごとに連続鋳造機から転炉までの通過工程及び搬送設備は特定されているものとし、待ち時間の発生が予想される搬送設備が存在する場合、搬送時間をやや長めに設定することで対応する。
上述した方法で算出したスケジュールは、連続鋳造機の連連鋳造切れは回避している。しかし、例えば転炉の操業実績が存在するチャージの場合、実績データに基づく転炉の処理終了時刻と、算出したスケジュールでの転炉の処理終了時刻とが整合していないおそれが残る。また、チャージの滞留時間を最小化することができない。
そこでCPU11は、ステップS604で算出された仮のスケジュールに基づいて、線形計画法を用いたスケジューリングを行う(ステップS605)。図8は、転炉1基、二次精錬設備1基、及び連続鋳造機1基の場合の製鋼プロセスにおける線形計画問題の制約条件を示す図である。
図8で、Xi,j は、転炉処理順序がi 番目のチャージにおける区分j における経過時間(分)を示している。区分j は、j=1の場合が、所定の基点から転炉処理の開始まで、j=2の場合が、転炉処理の終了から二次精錬処理の開始まで、j=3の場合が、二次精錬処理の終了から鋳込処理の開始まで、j=4の場合が、直前のチャージ(i−1)の鋳込処理の終了から本チャージ(i)の鋳込処理の開始まで、のそれぞれを示している。
CPU11は、バックワードシミュレーションを実行したことにより定まっている各設備の処理順序を操業スケジュールデータベース124から読出し、各設備の処理順序を調整する制約条件(数1)〜(数3)を抽出する。なお、(数1)は転炉の制約条件を、(数2)は二次精錬の制約条件を、(数3)は連続鋳造機の制約条件を、それぞれ示している。
Figure 0004501740
Figure 0004501740
Figure 0004501740
なお、(数1)〜(数3)において、span_CViは転炉処理時間(分)を、min_CViは転炉準備時間(分)を、span_RHiは二次精錬処理時間(分)を、min_RHiは二次精錬準備時間(分)を、span_CCiは鋳込時間(分)を、それぞれ示している。
CPU11は、各設備間の経過時間に関する変数Xi,2、Xi,3の制約条件として、(数4)、(数5)により上限値及び下限値として、入力手段15を介して受け付ける。なお、上限値としては、品質管理、操業制約等により規定される値を、下限値としては、搬送時間を設定する。
Figure 0004501740
Figure 0004501740
なお、(数4)、(数5)において、MaeKill_minは変数Xi,2の下限値を、MaeKill_maxは変数Xi,2の上限値を、AtoKill_minは変数Xi,3の下限値を、AtoKill_maxは変数Xi,3の上限値を、それぞれ示している。
さらに、CPU11は、連続鋳造機の連連鋳造切れを回避する制約条件を、変数Xi,4の制約条件として、(数6)に示す上限値及び下限値を、入力手段15を介して受け付ける。なお、上限値としては、品質管理、操業制約等により規定される値を、下限値としては、段取り時間を設定する。また、変数Xi,4が過度に大きくなった場合、連続鋳造機の生産量が低下することは言うまでもない。
Figure 0004501740
なお、(数6)において、Trykan_minは変数Xi,4の下限値を、Trykan_maxは変数Xi,4の上限値を、それぞれ示している。そして、CPU11は、各設備の実績データが存在する場合には、実績データとの整合性を保持する制約条件(数7)〜(数9)を、入力手段15を介して受け付ける。図9は、転炉1基、二次精錬設備1基、及び連続鋳造機1基のときの製鋼プロセスにおける線形計画問題の制約条件であって、実績転炉終了迄経過時間end_CVi、実績二次精錬終了迄経過時間end_RHi、及び実績鋳込開始迄経過時間st_CCiを追加したときの制約条件を示す図である。図9に基づいて、転炉の制約条件(数7)、二次精錬の制約条件(数8)、及び連続鋳造機の制約条件(数9)を、それぞれ求めることができる。
Figure 0004501740
Figure 0004501740
Figure 0004501740
スケジュール作成対象となるチャージ全体の滞留時間を最小化するためには、チャージごとの滞留時間、すなわち変数Xi,2と変数Xi,3との総和を最小とすれば足りる。しかし、(数10)に示すように、評価関数として、連続鋳造機の停止時間に相当する変数Xi,4の総和を重み係数αとともに導入することにより、生産量を考慮したスケジュール作成が可能となる。
Figure 0004501740
以上、(数1)〜(数10)からなる線形計画問題を、CPU11は、例えば一解法であるシンプレックス法を用いて解Xi,j を算出し、解Xi,j を時刻情報に変換することにより操業スケジュールを求めることができる。
PU11は、転炉ごとに空き時間aki_spanCViを(数11)に基づいて算出し(ステップS606)、算出した空き時間が所定の時間より長いか否かを判断する(ステップS607)。CPU11が、算出した空き時間が所定の時間より短いと判断した場合(ステップS607:NO)、プロセス経路を変更する必要がないものと判断できる。CPU11が、算出した空き時間が所定の時間より長いと判断した場合(ステップS607:YES)、プロセス経路を変更する可能性が存在するものと判断できる。
Figure 0004501740
CPU11が、算出した空き時間が所定の時間より長いと判断した場合(ステップS607:YES)、CPU11は、チャージごとに転炉を再割当てする(ステップS608)。図10は、転炉2基、二次精錬設備2基、連続鋳造機2基の場合の、バックワードシミュレーション終了時の操業スケジュールの例示図である。図10のように、白抜き矢印が示す部分で、転炉1に空き時間ΔTが生じている。CPU11は、空き時間ΔTが一定時間以上であると判断した場合、転炉2から転炉1へプロセス経路を変更することが可能なチャージを抽出する。転炉2から転炉1へプロセス経路を変更することが可能なチャージが存在する場合、転炉2から転炉1へプロセス経路を変更すべく、転炉1の空き時間に新たなチャージを追加する。
図11は、転炉1の空き時間ΔTに新たなチャージ110を追加した場合の、転炉2からの変更の可能性を確認する処理の例示図である。図11のように、転炉1の空き時間ΔTに新たなチャージ110(斜線部)を追加した場合、転炉2から搬送される二次精錬2及び連続鋳造機の組み合わせは、新たなチャージ110と(イ)との組み合わせは搬送時間が確保することができず不適当であると判断することができ、(ロ)との組み合せは、転炉2から転炉1へとプロセス経路を変更することができると判断することができる。
CPU11は、新たなチャージ110と(ロ)との組み合わせに基づいて、転炉2から転炉1へとプロセス経路が変更されたものと仮定し、バックワードシミュレーションを実行し、転炉2に一定時間以上の空き時間が発生するか否かを判断する。一定時間以上の空き時間が発生する場合には、空き時間の発生が転炉1から転炉2へと移行しただけにすぎず、あえてプロセス経路を変更する必要がないものと判断する。一定時間以上の空き時間が発生しない場合には、プロセス経路を変更することにより、転炉2に無用な空き時間が生じることなく、転炉1をより有効に活用することが可能となる。
図12は、プロセス経路を変更した状態で、線形計画法によるスケジューリングを実行した後の操業スケジュールを示す図である。図12のように、図10の場合よりも転炉から連続鋳造機までの、チャージごとのトータルの滞留時間及び連続鋳造機の停止時間が短くなっており、設備の操業効率の高い操業スケジュールを作成することが可能となる。
CPU11は、線形計画問題を解くことにより求めた操業スケジュールについて、出力手段16を介して表示出力し、整合性を具備しているか否かを確認することができる(ステップS609)。確認事項は、設備の稼動状況、各チャージの操業状況等であり、より具体的には転炉での処理が終了した後、連続鋳造機で鋳造を開始するまでの時間等を確認する。CPU11は、整合性に問題が生じている旨の入力を受付けた場合(ステップS609:NO)、上述した制約条件を変更する、又は鋳造計画そのものを変更して(ステップS610)、ステップS604へ戻る。
CPU11は、整合性に問題が生じていない旨の入力を受付けた場合(ステップS609:YES)、CPU11は、算出した操業スケジュールを、記憶手段12の操業スケジュールデータベース124へ登録する(ステップS611)。
以上のように本実施の形態によれば、いわゆる連連鋳造切れを回避しつつ、線形計画法により実操業との整合性を保持しつつ工程の滞留時間を最小化することができ、製鋼プロセスにおける温度低下による品質低下を最小限に食い止めることができる。また、空き時間が一定時間以上長い転炉を優先的に利用するよう溶鋼搬送単位ごとに割当てを変更することにより、工程間での物流停滞を最小限に押さえることができ、製造コストを最小限に抑制することが可能となる。さらに割当ての変更が可能な溶鋼搬送単位についてのみ転炉の割り当てを変更することができ、実行不可能な操業スケジュールが作成されるのを未然に回避することが可能となる。
本発明の実施の形態に係る製鋼プロセスの操業スケジュール作成システムを具現化するコンピュータの概略構成図である。 鋳造計画データベースのデータ構成の例示図である。 材質データベースのデータ構成の例示図である。 操業実績データベースのデータ構成の例示図である。 操業スケジュールデータベースのデータ構成の例示図であり、 本発明の実施の形態に係る製鋼プロセスの操業スケジュール作成システムのコンピュータのCPUでの操業スケジュール作成処理の手順を示すフローチャートである。 バックワードシミュレーションの例示図である。 転炉1基、二次精錬設備1基、及び連続鋳造機1基の場合の製鋼プロセスにおける線形計画問題の制約条件を示す図である。 転炉1基、二次精錬設備1基、及び連続鋳造機1基のときの製鋼プロセスにおける線形計画問題の制約条件であって、実績転炉終了迄経過時間、実績二次精錬終了迄経過時間、及び実績鋳込開始迄経過時間を追加したときの制約条件を示す図である。 転炉2基、二次精錬設備2基、連続鋳造機2基の場合の、バックワードシミュレーション終了時の操業スケジュールの例示図である。 転炉の空き時間ΔTに新たなチャージを追加した場合の、転炉からの変更の可能性を確認する処理の例示図である。 プロセス経路を変更した状態で、線形計画法によるスケジューリングを実行した後の操業スケジュールを示す図である。
符号の説明
1 コンピュータ
11 CPU
12 記憶手段
13 RAM
14 通信手段
15 入力手段
16 出力手段
17 補助記憶手段
18 可搬型記録媒体
121 鋳造計画データベース
122 材質データベース
123 操業実績データベース
124 操業スケジュールデータベース

Claims (6)

  1. 溶鋼を一又は複数の転炉で精錬し、一又は複数の二次精錬設備で二次精錬した後、一又は複数の連続鋳造機で連連鋳造するよう、複数の搬送設備により溶鋼を搬送する製鋼プロセスの操業スケジュール作成システムにおいて、
    連続鋳造機の溶鋼搬送単位ごとの鋳造スケジュールを記憶しておき、
    記憶してある鋳造スケジュールに基づいて、時間軸を遡り、溶鋼搬送単位ごとに各設備での処理開始時刻及び終了時刻を特定する操業スケジュールを仮算出する手段と、
    該手段で仮算出した操業スケジュールから複数の転炉、二次精錬設備で処理する順序情報を溶鋼搬送単位ごとに抽出する手段と、
    溶鋼搬送単位ごとに、複数の転炉、二次精錬設備、及び連続鋳造機、それぞれの間の搬送時間の上下限に関する情報を受付ける手段と、
    連続鋳造機における溶鋼搬送単位ごとの連連鋳造の順位に関する情報を受付ける手段と、
    溶鋼搬送単位ごとの複数の転炉、及び二次精錬設備で処理する順序情報、複数の転炉、二次精錬設備、及び連続鋳造機、それぞれの間の搬送時間の上下限に関する情報、及び溶鋼搬送単位ごとの連連鋳造の順位に関する情報に基づいて、線形計画法を用いて工程の滞留時間の総和を最小化する溶鋼搬送単位ごとの操業スケジュールを算出する手段と、
    算出した操業スケジュールでの転炉ごとの空き時間を抽出する手段と、
    抽出した空き時間が所定時間より長い転炉が存在するか否かを判断する手段と、
    該手段で空き時間が所定時間より長い転炉が存在すると判断した場合、溶鋼搬送単位ごとの転炉を再割当てする手段と
    を備えることを特徴とする製鋼プロセスの操業スケジュール作成システム。
  2. 空き時間が所定時間より長い転炉が存在すると判断した場合、転炉を変更することが可能な溶鋼搬送単位が存在するか否かを判断する手段と、
    該手段で転炉を変更することが可能な溶鋼搬送単位が存在し、転炉を変更することにより工程の滞留時間の総和が小さくなると判断した場合、該溶鋼搬送単位につき割当てる転炉を変更する手段と
    転炉を変更した際に操業スケジュールの整合性を確認する手段と
    を備えることを特徴とする請求項1記載の製鋼プロセスの操業スケジュール作成システム。
  3. 溶鋼を一又は複数の転炉で精錬し、一又は複数の二次精錬設備で二次精錬した後、一又は複数の連続鋳造機で連連鋳造するよう、複数の搬送設備により溶鋼を搬送する製鋼プロセスの操業スケジュール作成方法において、
    連続鋳造機の溶鋼搬送単位ごとの鋳造スケジュールを記憶し、
    記憶してある鋳造スケジュールに基づいて、時間軸を遡り、溶鋼搬送単位ごとに各設備での処理開始時刻及び終了時刻を特定する操業スケジュールを仮算出し、
    該手段で仮算出した操業スケジュールから複数の転炉、及び二次精錬設備で処理する順序情報を溶鋼搬送単位ごとに抽出し、
    溶鋼搬送単位ごとに、複数の転炉、二次精錬設備、及び連続鋳造機、それぞれの間の搬送時間の上下限に関する情報を受け付け、
    連続鋳造機における溶鋼搬送単位ごとの連連鋳造の順位に関する情報を受け付け、
    溶鋼搬送単位ごとの複数の転炉、及び二次精錬設備で処理する順序情報、複数の転炉、二次精錬設備、及び連続鋳造機、それぞれの間の搬送時間の上下限に関する情報、及び溶鋼搬送単位ごとの連連鋳造の順位に関する情報に基づいて、線形計画法を用いて工程の滞留時間の総和を最小化する溶鋼搬送単位ごとの操業スケジュールを算出し、
    算出した操業スケジュールでの転炉ごとの空き時間を抽出し、
    抽出した空き時間が所定時間より長い転炉が存在するか否かを判断し、
    空き時間が所定時間より長い転炉が存在すると判断した場合、溶鋼搬送単位ごとの転炉を再割当てすることを特徴とする製鋼プロセスの操業スケジュール作成方法。
  4. 空き時間が所定時間より長い転炉が存在すると判断した場合、転炉を変更することが可能な溶鋼搬送単位が存在するか否かを判断し、
    転炉を変更することが可能な溶鋼搬送単位が存在し、転炉を変更することにより工程の滞留時間の総和が小さくなると判断した場合、該溶鋼搬送単位につき割当てる転炉を変更し、
    転炉を変更した際に操業スケジュールの整合性を確認することを特徴とする請求項3記載の製鋼プロセスの操業スケジュール作成方法。
  5. 溶鋼を一又は複数の転炉で精錬し、一又は複数の二次精錬設備で二次精錬した後、一又は複数の連続鋳造機で連連鋳造するよう、複数の搬送設備により溶鋼を搬送する製鋼プロセスの操業スケジュールを作成するコンピュータで実行可能なコンピュータプログラムにおいて、
    記憶手段に溶鋼搬送単位ごとの連続鋳造機の鋳造スケジュールを記憶しておき、
    前記コンピュータを、
    記憶してある鋳造スケジュールに基づいて、時間軸を遡り、溶鋼搬送単位ごとに各設備での処理開始時刻及び終了時刻を特定する操業スケジュールを仮算出する手段、
    該手段で仮算出した操業スケジュールから複数の転炉、及び二次精錬設備で処理する順序情報を溶鋼搬送単位ごとに抽出する手段、
    溶鋼搬送単位ごとに、複数の転炉、二次精錬設備、及び連続鋳造機、それぞれの間の搬送時間の上下限に関する情報を受付ける手段、
    連続鋳造機における溶鋼搬送単位ごとの連連鋳造の順位に関する情報を受付ける手段、
    溶鋼搬送単位ごとの複数の転炉、及び二次精錬設備で処理する順序情報、複数の転炉、二次精錬設備、及び連続鋳造機、それぞれの間の搬送時間の上下限に関する情報、及び溶鋼搬送単位ごとの連連鋳造の順位に関する情報に基づいて、線形計画法を用いて工程の滞留時間の総和を最小化する溶鋼搬送単位ごとの操業スケジュールを算出する手段、
    算出した操業スケジュールでの転炉ごとの空き時間を抽出する手段、
    抽出した空き時間が所定時間より長い転炉が存在するか否かを判断する手段、
    該手段で空き時間が所定時間より長い転炉が存在すると判断した場合、溶鋼搬送単位ごとの転炉を再割当てする手段
    として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  6. 前記コンピュータを、
    空き時間が所定時間より長い転炉が存在すると判断した場合、転炉を変更することが可能な溶鋼搬送単位が存在するか否かを判断する手段
    手段で転炉を変更することが可能な溶鋼搬送単位が存在し、転炉を変更することにより工程の滞留時間の総和が小さくなると判断した場合、該溶鋼搬送単位につき割当てる転炉を変更する手段、及び
    転炉を変更した際に操業スケジュールの整合性を確認する手段
    として機能させることを特徴とする請求項5記載のコンピュータプログラム。
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