JPH09235610A - 製鋼プロセスの操業スケジュール作成システム - Google Patents

製鋼プロセスの操業スケジュール作成システム

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JPH09235610A
JPH09235610A JP7126196A JP7126196A JPH09235610A JP H09235610 A JPH09235610 A JP H09235610A JP 7126196 A JP7126196 A JP 7126196A JP 7126196 A JP7126196 A JP 7126196A JP H09235610 A JPH09235610 A JP H09235610A
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crane
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太一 今井
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正樹 野平
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 連連鋳造のスケジュールを遵守しつつ、物流
干渉を考慮した操業スケジュールを精度良く簡単に作成
し得る製鋼プロセスの操業スケジュール作成システムを
提供する。 【解決手段】 連続鋳造機の鋳造スケジュールをもとに
して、鋳造工程から上工程に対して時間軸と工程をさか
のぼりながら、物流シミュレーション実行システムを用
いて搬送台車やクレーンの干渉を考慮し、操業スケジュ
ールを仮決定する第一ステップと、第一ステップから得
られた製鋼プロセスの吹錬スケジュールをもとにして、
転炉設備から下工程に対して工程と時間軸を下りながら
後処理工程による操業スケジュールへの影響を検証し、
操業スケジュールを再計算する第二ステップを組み合わ
せることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転炉、多段階の炉
外精錬での処理を経て連続鋳造を行なう一連の溶鋼物流
において、製鋼プロセスの操業スケジュールを作成する
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】鉄鋼業における製鋼プロセスにおいて、
転炉から後、連続鋳造機で鋳造するまでは、溶鋼は注文
を取り合わせたチャージという単位で専用の取鍋(以下
単に鍋という)に入れられて搬送される。したがって、
物流という観点から見ると、工場内ではこの鍋が移動し
ていることになる。
【0003】転炉、二次精錬設備、連続鋳造機が複数存
在するこの製鋼プロセスにおいては、連続鋳造機での連
連鋳造の遅れ(以下これを連連鋳造切れという)を生じ
ることなく、上工程より鍋に入った溶鋼を供給するのが
鋳造プロセスでは非常に効率的である。そのために、特
に多段階の二次精錬を必要とする場合には、複数の鍋を
同時に複数の設備にて処理する必要がある。
【0004】例えば、図7の工程例に示すようなレイア
ウトの製鋼工場にて転炉出鋼後、二次精錬1、二次精錬
2での処理を必要とする品種を連続鋳造機1にて連連鋳
造する場合、次に鋳造される鍋は、二次精錬2での処理
を連続鋳造機1の鋳造が終了する前に終了し、連続鋳造
機1に搬送しておく必要がある。更に、次の鍋は、二次
精錬2から鍋が搬送されて出ていくタイミングに合わせ
て、二次精錬1での処理を終了しておかなければならな
い。
【0005】このとき、鍋の搬送には、天井クレーンや
台車を用いて行なうが、クレーンは同一棟内に複数台存
在する場合もある。図7の例では、クレーン1、クレー
ン2は同一棟内で左右方向に移動して鍋を運ぶ。しか
し、複数クレーンは、同一棟内では同一レーンを走行す
るのが通常なので、同時に搬送を行なうとすると2台の
クレーンがぶつかる、いわゆる干渉が起こる場合があ
る。例えば、図7においてもクレーン1とクレーン2は
同一レーンを走行するとすれば、左右方向に入れ替わる
ことができない。
【0006】また、図7において、クレーン1が転炉1
で出鋼した鍋を二次精錬1へ運び、クレーン2が連続鋳
造機1で鋳造を終わり、空になった鍋を後処理工程1へ
運ぼうとする場合、同タイミングであれば、2台のクレ
ーンは入れ替わることができず干渉し、どちらか一方の
クレーンが待避しなければならない。
【0007】更に、転炉1で出鋼した鍋を二次精錬1へ
運ぶ作業と、二次精錬2で処理が終わった鍋を連続鋳造
機1に運ぶ作業を同じタイミングで行なう場合、前者の
作業にクレーン1を、後者の作業にクレーン2を割当て
れば、問題なく同時に作業が可能である。しかし、前記
とは逆に割当てると、クレーン同士が干渉してしまい、
どちらか一方の作業を優先しなければならないから、非
能率的な作業を強いられることになる。
【0008】一方、これらの製鋼プロセスにおいて、温
度低下による品質低下を最小限に食い止めるためには、
次工程の処理終了待ち、クレーン干渉による搬送待ちな
どの工程間での物流停滞を最小限に押さえるような操業
を行なうことが重要である。
【0009】したがって、どの搬送にどのクレーンを割
当て、どのようなタイミングで鍋を運ぶかは非常に重要
である。たとえば、物流が停滞することが事前にわかっ
ておれば、転炉や昇温設備のある二次精錬工程での溶鋼
の処理終了温度を高めにしておき、品質の劣化を防ぐよ
う処置したり、連続鋳造機への到着が遅れそうであれ
ば、前チャージの鋳造速度を遅くする等の対策が必要で
ある。
【0010】これらの工程では、従来決められた鋳造順
番を守るために、現場の熟練した管理者の勘と経験によ
り操業が行われていた。そのため、物流停滞を予期でき
ずに連連鋳造切れや品質劣化等のトラブルが起きたり、
また品質劣化を防ぐために、逆に転炉からの出鋼温度や
タイミングに余裕をもって操業が行われている場合があ
った。
【0011】前記のような製鋼プロセスの操業上の問題
点を改善するために、立案された生産予測によって指定
された鋳造順序に従って連続鋳造を行なうという前提の
もとで出鋼順位を決定し、各チャージに対する各工程実
施時刻を変数とする線形計画法の計算を行い、最適操業
計画を策定する方法(特開昭62−164811号公報
参照)が提案されている。また、鋳造スケジュールに対
し一定のリードタイムで上工程にさかのぼってスケジュ
ールを決定した後、物流シミュレータを使用して結果を
検証する方法などが考えられている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の人手による
操業スケジューリングでは、物流停滞による連連鋳造切
れや品質劣化等の問題が起きたり、物流状況が的確に判
断できないために必要以上の余裕をもった操業を行なう
ため精錬コストが上る問題があった。
【0013】その従来法の問題点の解決を図った前記改
善法のうち、前者の特開昭62−164811号公報に
記載の方法は、同一レーン上にある複数のクレーンの動
的な干渉を考慮していない。すなわち、同一レーン上の
クレーン同士は、同時作業でも運搬ルートによって干渉
する場合と干渉しない場合があり、その条件が盛り込ま
れていない。そのため、物流が錯綜しクレーン同士の干
渉が頻発する場合には精度の高いスケジュールが作成で
きない。
【0014】また、後者の物流シミュレータを使用して
結果を検証する方法は、鋳造スケジュールから単一リー
ドタイムでさかのぼったデータに対して物流シミュレー
ションを用いて物流干渉をチェックするのみで、したが
って、クレーン干渉が頻発するような場合に、操業スケ
ジュールを変更して連連鋳造スケジュールを確保しよう
とすれば、結果の修正いわゆるリスケジューリング工数
が大きくなるという問題があった。
【0015】本発明は、かかる現状に鑑み、前記従来法
に見られる問題点を解決し、連連鋳造のスケジュールを
遵守しつつ、物流干渉を考慮した操業スケジュールを精
度良く簡単に作成し得る製鋼プロセスの操業スケジュー
ル作成システムを提供するものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の製鋼プロセスの操業スケジュール作成シス
テムは、複数の転炉、二次精錬設備、連続鋳造機、搬送
設備を有する製鋼プロセスの操業スケジュール作成シス
テムにおいて、連続鋳造機の鋳造スケジュールをもとに
して、鋳造工程から上工程に対して時間軸と工程をさか
のぼりながら、物流シミュレーション実行システムを用
いて搬送台車やクレーンの干渉を考慮し、操業スケジュ
ールを仮決定する第一ステップと、第一ステップから得
られた製鋼プロセスの吹錬スケジュールをもとにして、
転炉設備から下工程に対して工程と時間軸を下りながら
鍋の後処理工程による操業スケジュールへの影響を検証
し、操業スケジュールを再計算する第二ステップを組み
合わせることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の操業スケジュール作成シ
ステムを図1、図2に基づいて説明する。データ処理機
能3は、鋳造計画のデータを格納した鋳造計画データベ
ース1から計画対象のデータを抜き出し、かつデータの
品種コードに対応するデータを品種データテーブル2か
ら付加して鋳造スケジュール情報格納メモリ4へ送り、
さかのぼりスケジューリング機能5と下りスケジューリ
ング機能6により鋳造スケジュール情報格納メモリ4の
鋳造データをもとに物流シミュレーション実行機能7を
用いて操業スケジュールを算出し、その結果を操業スケ
ジュールチェック機能8でチェックし、入出力部9によ
りスケジューリング結果を表示するように構成されてい
る。
【0018】そして、その操作の流れは、図2に示すよ
うに、ステップ1にて、鋳造計画データベース1から計
画対象のデータを抜き出すと共に、品種データテーブル
2から対応する品種データを抜き出して鋳造スケジュー
ル情報格納メモリ4にて読み込み、ステップ2にて、入
出力部9を活用して鋳造順及び段取り指定をする。引続
き、ステップ3にて連続鋳造機別の鋳造スケジュール作
成を行い、ステップ4にてさかのぼりスケジューリング
機能5を実行し、その結果の操業スケジュールをステッ
プ5でチェックし、OKならステップ7にて下りスケジ
ューリング機能6を実行し、その結果の操業スケジュー
ルをステップ8でチェックし、OKならステップ10で
操業スケジュールを登録する。なお、ステップ5でNO
ならステップ6で鋳造スケジュールを変更しステップ2
へもどす。また、ステップ8でNOならステップ9にて
操業スケジュールの変更を行い再度ステップ7へもどす
を行なうか、ステップ6で鋳造スケジュールを変更しス
テップ2へもどす。
【0019】前記のようにして、クレーンなどの搬送設
備を含めた操業スケジュールを操業前に検討することに
より、操業上の物流干渉が事前に把握でき、連連鋳造切
れなどのトラブルや品質劣化が防止され、また精錬コス
トの低減が可能となる。
【0020】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
本発明のシステム構成は図1に示すとおりであり、その
構成について説明する。鋳造計画データベース1は、表
1の例に示すように、連続鋳造機別のチャージデータ
で、鋳造順、鋳造グループNo.、品種コード、鋳造予
定日などのデータからなり、連続して鋳造する品種の成
分などの制約条件を満たすように他のシステムを用いて
作成された鋳造計画のデータが格納されている。ここ
で、連連鋳造のグループNo.は同一番号が連連鋳造
で、番号が変わる場合には、連続鋳造機でタンディッシ
ュ交換などの段取り替え作業が介在することを意味す
る。
【0021】
【表1】
【0022】品種データテーブル2は、表2の例に示す
ように、品種コードごとのデータで、物流コード、標準
鋳造量、標準鋳造速度、工程1〜工程nまでの処理時間
などの操業スケジューリングに必要なデータからなる。
ここで、物流コードは品種コードにより決まるコード
で、対象プロセス中での通過工程を決定するキーとな
る。
【0023】
【表2】
【0024】データ処理機能3は、鋳造計画データベー
ス1から計画対象期間、例えば1シフトや1日に、該当
するデータを抜き出し、データの品種コードに対応する
データを品種データテーブル2から付加し、鋳造スケジ
ュール情報格納メモリ4上に展開する機能と、作成され
た操業スケジュールをメモリ4から抜き出して、鋳造計
画データベース1へ登録する機能を有する。
【0025】鋳造スケジュール情報格納メモリ4は、表
3の例に示すように、チャージごとのデータで、データ
処理機能3により展開された鋳造データ部分41とさか
のぼりスケジューリング結果部分42及び下りスケジュ
ーリング結果部分43よりなる。
【0026】
【表3】
【0027】さかのぼりスケジューリング機能5及び下
りスケジューリング機能6は、鋳造スケジュール情報格
納メモリ4のデータをもとに、物流シミュレーション実
行機能7を用いて操業スケジュールを算出する機能を有
する。
【0028】この物流シミュレーション実行機能7は、
クレーンの干渉をも考慮できる機能を有するシステム
で、SLAM2といった汎用システムを用いても実現可
能である。
【0029】操業スケジュールチェック機能8は、スケ
ジューリング結果のチェック、評価を行なう機能を有す
る。
【0030】入出力部9は、スケジューリング結果の表
示やスケジューリング条件の入力などシステム作業者と
のインターフェース機能を有する。
【0031】次に、前記システムによる操作の流れを図
2のフローチャートに基づいて説明する。ステップ1に
て、鋳造計画データベース1における計画対象期間の鋳
造計画データを鋳造スケジュール情報格納メモリ4の鋳
造データ部分41へ展開する。このとき、品種データテ
ーブル2を参照してスケジューリングに必要なデータを
付与する。
【0032】ステップ2にて、システム作業者は、入出
力部9を活用して、鋳造順番の変更、段取り作業の指
定、設備の修理スケジュール等のスケジューリング条件
を入力する。次いで、ステップ3にて、連続鋳造機別の
鋳造スケジュール、つまり各チャージの鋳造開始、終了
時刻を算出する。そして、ステップ4にて、さかのぼり
スケジューリング機能5を実行する。
【0033】前記さかのぼりスケジューリング機能5で
の手順の詳細を図3に基づいて説明する。S101に
て、鋳造スケジュール情報格納メモリ4からデータを抜
き出し鋳造順番の逆順にソートし、データD101を作
成する。次に、S102にて、このデータD101を入
力としてシミュレーションモデルを物流シミュレーショ
ン実行機能7を用いて実行する。
【0034】このとき、実行されるシミュレーションモ
デルは、図4の例に示すとおり、物流コードごとに、そ
れぞれ連続鋳造機から転炉までの通過工程と搬送設備が
規定されている。シミュレーションの実行により、鋳造
の最終チャージから順次工程をさかのぼり、各工程での
処理開始、終了時刻をシミュレーション結果としてデー
タD102へ出力する。そして、S103にて、前記シ
ミュレーション結果をデータD102から取り込んで、
時刻をもう一度昇順に変換して、鋳造スケジュール情報
格納メモリ4のさかのぼりスケジューリング結果部分4
2へ登録する。このステップ4により転炉から連続鋳造
機までの操業スケジュールが仮決定される。
【0035】ステップ5では、ステップ4で作成された
操業スケジュールについて、操業スケジュールチェック
機能8により、設備の稼働状況、各チャージの操業状
況、例えば転炉から出鋼したのち連続鋳造機での鋳造開
始までの時間等をチェックする。
【0036】このとき、システム作業者は、入出力部9
を用いて結果を確認することができ、その結果が思いど
おりでない場合は、ステップ6にて鋳造スケジュールを
変更して再度ステップ2にもどる。
【0037】次いで、ステップ7にて、下りスケジュー
リング機能6を実行する。前記下りスケジューリング機
能6での手順の詳細を図5に基づいて説明する。S20
1にて、鋳造スケジュール情報格納メモリ4からデータ
を抜き出し吹錬順番にソートし、データD201を作成
する。次に、S202にて、このデータD201を入力
としてシミュレーションモデルを物流シミュレーション
実行機能7を用いて実行する。
【0038】このとき、実行されるシミュレーションモ
デルは、図6の例に示すとおり、物流コードごとに、そ
れぞれ転炉から連続鋳造機を経て鍋の後処理工程までの
経過工程と搬送設備が規定されている。シミュレーショ
ンの実行により、吹錬の先頭チャージから順番に下り、
各工程での処理開始、終了時刻をシミュレーション結果
としてデータD202へ出力する。そして、S203に
て、前記シミュレーション結果をデータD202から取
り込んで、鋳造スケジュール情報格納メモリ4の下りス
ケジューリング結果部分43へ登録する。
【0039】ステップ8では、ステップ7で作成された
操業スケジュールについて、操業スケジュールチェック
機能8により、さかのぼりシミュレーションモデルでは
考慮されていなかった下りシミュレーションモデルの鍋
の後処理工程の影響により、連連鋳造切れが発生してい
る部分はないか、操業全体にどのような影響を与えてい
るかなどを中心にチェックする。
【0040】このとき、ステップ5と同様にシステム作
業者は、入出力部9を用いて結果を確認し、その結果が
思いどおりでない場合は、ステップ9にて操業スケジュ
ールを微修正して再度ステップ7を行なうか、ステップ
6を経てステップ2にもどる。
【0041】ステップ10では、作成された操業スケジ
ュールをデータ処理機能3を用いて鋳造計画データベー
ス1へ登録する。これにより、他のシステムは操業スケ
ジュールを鋳造計画データベース1から参照することが
できる。
【0042】図7の工程例でのスケジューリング結果の
例を図8、図9に示す。図8は、さかのぼりスケジュー
リングの結果例で、チャージ番号10から12の結果を
中心に設備を通過してゆく状況をガントチャートに示し
ている。
【0043】連続鋳造機1での各時刻はチャージ11を
例にすると、TA11は連続鋳造機1への鍋の到着時刻、
TB11は鍋からタンディッシュへ溶鋼を注ぎ始めた時刻
(鋳造開始時刻)、TC11は溶鋼をタンディッシュへ注
ぐのを終了した時刻(鋳造終了時刻)、TD11は鍋が連
続鋳造機1から運び出された時刻を意味する。また、C
11は実際に鋳造している時間、つまり溶鋼量と鋳造速
度から計算された時間を示す。
【0044】ここで、連続鋳造機での連連鋳造のスケジ
ュールを成立させるためには、現在鋳造している鍋の鋳
造終了時刻以前に、次に鋳造する鍋が到達して鋳造前段
取りを終えておかなければならない。つまり、図8の例
では、チャージ11の鋳造終了時刻TC11とチャージ1
2の到着時刻TA12との時刻差Kが必要な鋳造前段取り
時間以上なければならない。一方、スケジューリング結
果のクレーンの部分では、時刻10:40付近と時刻1
1:20付近でクレーン1とクレーン2の同時作業があ
るが、図7の工程例で明らかなとおり、搬送ルートが重
複していないためにクレーンの干渉は起きていない。
【0045】図9は、下りスケジューリングの結果例で
図8と同じ部分を示している。スケジューリング結果
は、時刻11:40付近で、さかのぼりスケジューリン
グでは対象外であった鍋の後処理作業の影響で、クレー
ン1とクレーン2の作業がほぼ同タイミングで起きてお
り、クレーン2の作業が終わるまでクレーン1は干渉し
て搬送作業が行なえない。結果的には、チャージ12の
鍋が二次精錬設備2へ遅れて到着し(図中に白抜きで示
す部分)、その影響で連続鋳造機1への到着時刻TA′
12も遅れており、チャージ11の鋳造終了時刻TC′11
との時間差K′はほぼ零となっている。したがって、必
要な鋳造前段取り時間が確保できない。
【0046】これに対しては、図2のステップ6により
チャージ11の鋳造速度を落とし、鋳造時間CT′11
延ばして鋳造終了時刻TC′11の時刻を遅らせることに
より対応するか、図2のステップ9により操業スケジュ
ールを変更することにより、チャージ12の二次精錬2
から連続鋳造機1への搬送タイミングをずらして、チャ
ージ12のクレーン2の方を優先させて、もう一度スケ
ジューリングし直すなどの方策が考えられる。
【0047】図10は、チャージ12の転炉2での操業
時間を若干早めることによりクレーン1での搬送タイミ
ングを早くし、二次精錬2への到着時刻を早めたスケジ
ューリング結果である。これにより、クレーンによる搬
送としては、チャージ10の鍋は、チャージ12の鍋が
搬送中でも連続鋳造機1から吊り出しだけはできるの
で、チャージ12の鍋が二次精錬2へ搬送し終わるのを
待ってから鍋の後処理工程1に入るという作業になる。
結果的にクレーンの干渉によるロスは少なくなり、チャ
ージ12の連続鋳造機1への到着時刻TA″12は当初の
TA12より早まり、チャージ11の鋳造終了時刻TC″
11との時間差K″は当初のKより長くなっている。ま
た、チャージ10の鍋の後処理工程1への到着時刻も若
干遅れるだけにとどまる。
【0048】総括すると、スケジューリング結果例2
は、チャージ12を先行して処理することにより、連続
鋳造機1での連連鋳造を優先させたスケジュールとなっ
たが、逆にチャージ12は、鋳造開始時刻に対して必要
以上に早く連続鋳造機に到着することになるので、精錬
する場合に温度を高めに設定しておかなければならな
い。したがって、精錬コスト的には若干のロスが発生す
る。このような物流干渉を避ける方策は、基本的にはト
レードオフなので、最終的判断はシステム作業者が決定
するのが好ましい。エキスパートシステムのようなルー
ルベースを使用した自動化も実現可能である。
【0049】
【発明の効果】本発明の実施によれば、クレーンなどの
搬送設備を含めた操業スケジュールを操業前に検討する
ことにより、操業上の物流干渉が事前に把握でき、連連
鋳造切れなどのトラブルや品質劣化、操業スケジュール
が事前に把握できなかったときに生じていた必要以上の
むだな精錬コストの低減が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施による製鋼プロセスの操業スケジ
ュール作成システムの構成を示す説明図である。
【図2】図1に示すシステムのフローチャートである。
【図3】図2のステップ4のさかのぼりスケジューリン
グ手順を示す説明図である。
【図4】図3のスケジューリング手順におけるさかのぼ
りシミュレーションモデルを示す説明図である。
【図5】図2のステップ7の下りスケジューリング手順
を示す説明図である。
【図6】図5のスケジューリング手順における下りシミ
ュレーションモデルを示す説明図である。
【図7】製鋼工場のレイアウトの一例を示す説明図であ
る。
【図8】図7に示す工程例でのさかのぼりスケジューリ
ング結果例を示す説明図である。
【図9】図7に示す工程例での下りスケジューリング結
果例を示す説明図である。
【図10】図7に示す工程例での他の下りスケジューリ
ング結果例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 鋳造計画データベース 2 品種データテーブル 3 データ処理機能 4 鋳造スケジュール情報格納メモリ 5 さかのぼりスケジューリング機能 6 下りスケジューリング機能 7 物流シミュレーション実行機能 8 操業スケジュールチェック機能 9 入出力部 10 チャージ10 11 チャージ11 12 チャージ12 TA11、TA12 鍋の到着時刻 TB11 鋳造開始時刻 TC11 鋳造終了時刻 CT11 鋳造時間 TD11 鍋搬出時刻 K 時刻TA12とTC11の時刻差(図8) K′ 時刻TA′12とTC′11の時刻差(図9) K″ 時刻TA″12とTC″11の時刻差(図10)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の転炉、二次精錬設備、連続鋳造
    機、搬送設備を有する製鋼プロセスの操業スケジュール
    作成システムにおいて、連続鋳造機の鋳造スケジュール
    をもとにして、鋳造工程から上工程に対して時間軸と工
    程をさかのぼりながら、物流シミュレーション実行シス
    テムを用いて搬送台車やクレーンの干渉を考慮し、操業
    スケジュールを仮決定する第一ステップと、第一ステッ
    プから得られた製鋼プロセスの吹錬スケジュールをもと
    にして、転炉設備から下工程に対して工程と時間軸を下
    りながら鍋の後処理工程による操業スケジュールへの影
    響を検証し、操業スケジュールを再計算する第二ステッ
    プを組み合わせることを特徴とする製鋼プロセスの操業
    スケジュール作成システム。
JP7126196A 1996-02-29 1996-02-29 製鋼プロセスの操業スケジュール作成システム Expired - Fee Related JP3166822B2 (ja)

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