JP3746105B2 - レール積卸車 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロングレールを積み卸しするためのレール積卸車であって、ボギー台車を介して軌道上に支持された車両フレームと、ロングレールを支承するための車両フレームの上側に位置する積卸平面と軌道平面との間でロングレールをガイドするための、車両長手方向で相互間隔を置いて配置されたガイドローラと、車両長手方向に延びる、車両横方向で相互間隔を置いて車両フレームに固定されたクレーンレールとを有する形式のものに関する。
【０００２】
【従来の技術】
西ドイツ国特許第１２０８３２６号並びに第２７３４７４８号明細書から、互いに連結された多数のレール積卸車から構成されたレール積卸列車が、既に公知である。運搬すべきロングレールを支承するために、車両フレームに固定されていてかつ車両もしくは列車長手方向で相互間隔を置いて配置されたレール支持機構が公知であり、このレール支持機構は、車両横方向で相前後して配置された支持ローラを備えている。
【０００３】
列車端部側でロングレール積卸範囲に位置するレール積卸車は、端部に、ガイドローラを備えていて、このガイドローラは、積み卸しすべきロングレールのガイドのためにかつ位置安定のために役立つ。前記ガイドローラは不変に車両フレームに結合されているので、例えば卸されるロングレールの位置は軌道縦軸線に対して不変である。更に、レール積卸車はレール積卸クレーンを走行可能にするために、各車両縦側範囲に車両長手方向に延びるクレーンレールを有している。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、冒頭に述べた形式のレール積卸車を改良して、ロングレールの積み卸し過程を簡単に実施できるようにすることにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
前記課題は本発明によれば、冒頭に述べた形式のレール積卸車において、車両フレームが、レールを通過案内させるために、ボギー台車の間に位置する、ガイドローラを備えた少なくとも１つの切欠きを有していることによって、解決された。
【０００６】
【発明の効果】
ボギー台車の間に位置する切欠きによって、比較的広範の軌道横方向範囲で確実なレールガイドが可能にされるので、ロングレールは、種々の規定又は作業条件に関連して、選択的に走行レールの内部又は外部に置くことができる。ガイドローラは切欠き内部に位置しているので、時間のかかる装備換え作業を必要とすることなしに迅速な使用性が保証される。
【０００７】
【発明の実施の形態】
第１図乃至第３図に図示のレール積卸車１は、別の積卸車３３と運搬車（図示せず）と機関車とから成るレール積卸列車の主要構成部分である。レール積卸車１は、軌道２上を走行可能でありかつボギー台車３上に支持された車両フレーム４を有している。車両フレーム４の各端部には連結装置５が設けられており、受容端部６を成す端部には、中央の制御装置８を備えた操作キャビン７が配置されている。
【０００８】
レール積卸車１の両縦側に沿って、クレーンレール９が延びていて、このクレーンレールは、車両横方向に相互間隔をおいて、車両フレーム４に取り付けられている。受容端部６に面した、クレーンレール９の端部範囲には、クレーンクッション１０が設けられている。クレーンレール９上には、駆動装置１１を介して走行可能な、走行キャビン３９を備えた門形クレーン１２が配置されていて、この門形クレーン１２は、端部にレールつかみ装置１４を備えた張出しアーム１３を有している（第１図参照）。
【０００９】
クレーンレール９と、縦桁１５として構成された、車両長手方向に延びる中央に配置された車両フレーム４との間で、ボギー台車３の間の範囲には、ロングレール１７を通過案内させるために、車両横方向で相互間隔をおいて配置された２つの切欠き１６が設けられている。前記ロングレールは、並置されて、軌道２に対して平行に延びる通路３４内で搬送ローラ３５上に支承されている。
【００１０】
車両フレーム４によって形成された積卸平面１８と、軌道２のレールによって規定された軌道平面１９との間に配置されている切欠き１９内には、車両長手方向で相互間隔をおいて配置されたガイドローラ２０を有するガイドユニット２１が設けられている。受容端部６の近くに設置されたガイドユニット２１はそれそれ張出しアーム２２に配置されていて、この張り出しアームは、このガイドユニット２１とは反対側の端部で、ユニバーサルジョイント２３を介して車両フレーム４に枢着されている。
【００１１】
両ガイドユニット２１のそれぞれは、張り出しアームに対して垂直に位置する軸線３８を中心として、旋回駆動装置２４により張り出しアーム２２に対して調節可能である。各張出しアーム２２は、縦桁１５に枢着されている高さ方向及び横方向調節駆動装置２５，２６によって垂直方向及び水平方向で調節可能に構成されている。
【００１２】
受容端部６から遠い方の対の第２のガイドユニット２１は、車両フレーム４に直接固定されていてかつユニバーサルジョイント２３と隣接するボギー台車３との間で積卸平面１８の僅か下に位置している。エネルギ供給ユニット３２は種々の駆動装置２４，２５，２６を補給する。
【００１３】
特に第３図で詳述されているように、ガイドローラ２０は車両横方向で相互間隔をおいて配置された４つの垂直ローラ２７から構成されていて、この垂直ローラは、垂直な回転軸線３８を中心として回転可能に支承されている。垂直ローラ２７の下側には、ガイドローラ２０として２つの水平ローラ２９が設けられていて、この水平ローラ自体は、水平方向に延びる軸線３０を中心として回転可能に支承されている。このような配置形式によって２つのガイド通路３１が形成され、このガイド通路によって、車両横方向で相互間隔をおいて配置された両ロングレール１７を傾倒を防止してガイドすることができる。
【００１４】
ロングレール１７を受け取る場合、門形クレーン１２は受容端部６のできるだけ近くに走行させられる。次いで、通路３４内に位置するロングレール１７の端部にレールつかみ装置１４が係合する。高さ方向及び横方向駆動装置２５，２６を負荷することによって、張出しアーム２２に設けられたガイドユニット２１が同様に通路３４内に降下させられる。
【００１５】
矢印３７とは逆方向に門形クレーン１２を走行させることによって、ロングレール１７はガイドユニット２１のガイド通路３１内に導入される。次いで、レールつかみ装置１４は、張出しアーム２２に固定されたガイドユニット２１の後方で、再びロングレール１７の端部に係合する。旋回駆動装置２４の負荷によりロングレール１７の曲げラインに影響が及ぼされかつ第２のガイドユニット２１内への挿通過程が助成される。
【００１６】
レールつかみ装置１４を解離した後で、レール積卸車１もしくはレール積卸列車は矢印３７の方向に走行し、これによって、ロングレール１７は、ガイドユニット２１及び積卸車３３に設けられた別のガイド装置３６を介して、自動的に後続の運搬車上に押しずらされる。
【００１７】
当然レール積卸車１は、通路３４内に又は軌道２の横にロングレール１７を置くために、逆の順序でも使用可能である。
【００１８】
第４図で図示のレール積卸車１（明瞭にするため同じ構成部材には第１図乃至第３図と同じ符号が付されている）は、両ロングレール１７を通過案内させるために単一の切欠き１６を有している。この切欠き１６は、車両中央に配置されていてかつ車両フレーム４の車両長手方向に延びる２本の縦桁１５によって制限されていて、この縦桁１５は車両横方向で相互間隔を置いて配置されていてかつ縦桁１５にはクレーンレール９も固定されている。
【図面の簡単な説明】
【図１】車両長手方向に走行可能な門形クレーンを有するレール積卸車の側面図。
【図２】２本のロングレールが車両縦側で受容される、第１図のレール積卸車の平面図。
【図３】第２図と同様に明瞭にするために門形クレーを省いた、第１図矢印IIIの方向でみたレール積卸車の拡大断面図。
【図４】レール積卸車の別の実施例の簡単な平面図。
【符号の説明】
１ レール積卸車
２ 軌道
３ ボギー台車
４ 車両フレーム
５ 連結装置
９ クレーンレール
１６ 切欠き
１７ ロングレール
１８ 積卸平面
１９ 軌道平面
２０ ガイドローラ
２１ ガイドユニット

Claims (4)

1. ロングレール（１７）を積み卸しするためのレール積卸車（１）であって、ボギー台車（３）を介して軌道（２）上に支持された車両フレーム（４）と、ロングレール（１７）を支承するための車両フレーム（４）の上側に位置する積卸平面（１８）と軌道平面（１９）との間でロングレール（１７）をガイドするための、車両長手方向で相互間隔を置いて配置されたガイドローラ（２０）と、車両長手方向に延びる、車両横方向で相互間隔を置いて車両フレーム（４）に固定されたクレーンレール（９）とを有する形式のものにおいて、車両フレーム（４）が、レール（１７）を通過案内させるために、ボギー台車（３）の間に位置する、ガイドローラ（２０）を備えた少なくとも１つの切欠き（１６）を有していることを特徴とする、レール積卸車。
2. 車両横方向で隣接して位置する２つの切欠き（１６）が設けられていて、該切欠きの間に、縦桁（１５）として構成された車両フレーム（４）が位置決めされている、請求項１記載のレール積卸車。
3. 切欠き（１６）が、車両フレーム（４）の２本の縦桁（１５）によって制限されていて、該縦桁が、車両横方向で相互間隔を置いて配置されていてかつ車両長手方向に延びている、請求項１記載のレール積卸車。
4. 車両横方向でみてクレーンレール（９）の間に位置する切欠き（１６）が、車両長手方向で、端部側で車両フレーム（４）に結合された両ボギー台車（３）によって制限されている、請求項１から３までのいずれか１項記載のレール積卸車。

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