JP3900750B2 - 移動体使用の搬送設備 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、床側の一定経路上で被搬送物を搬送するのに利用される移動体使用の搬送設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、非駆動式の可動体を一定経路上で搬送するものとして、たとえば特開平2−209309号公報に見られる可動体搬送設備が提供されている。
この従来構成は、ベース板を介して左右一対のレールが配設され、これらレールに支持案内されて一定経路上を走行自在な可動体を設け、この可動体に、外側方に向く受圧部を形成している。そして前記一定経路中に、前記受圧部に送りローラを作用させて可動体に走行力を付与する可動体搬送装置と、前記受圧部にブレーキローラを作用させて可動体に制動力を付与するブレーキ装置とを設けている。
【0003】
このような従来構成によると、一定経路の始端部において可動体を可動体搬送装置に対向して位置させたのち、強制回転させている送りローラを受圧部に当接させることで、可動体搬送装置により可動体に大きな推進力を与えることになり、以て可動体を一定経路上で走行させ得る。その際に一定経路の終端部においては、ブレーキ装置により可動体にブレーキ力が付与されていることから、下手の可動体は、ブレーキ作用を受けた状態で搬送されることになり、したがって一定経路上において可動体群は、前後端間に隙間を生じることなく、密な後押し状態で走行し得る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来構成によると、可動体群は、左右一対のレールに車輪群が支持案内されることによって、一定経路上を走行されるが、この場合に、無端状または遊端状の一定経路においては、床上に少なくともレールが突設して敷設されることになる。したがって、一定経路を横切る状態で、フォークリフトなどの車両や手押し台車などを走行させることはできない。これに対しては、床側にピットを形成し、このピット内にレールを敷設することも考えられるが、この場合に、大掛かりなピットの形成によって多大な工事費が必要となり、また既設の工場内でのピットの形成は容易に行えない。
【0005】
そこで本発明のうち請求項1記載の発明は、大掛かりなピットを形成することなく一定経路を横切る状態で通路を容易に構成し得る移動体使用の搬送設備を提供することを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明のうちで請求項1記載の移動体使用の搬送設備は、移動体は、その本体の一側面に受圧部が形成されるとともに、この本体の下部には、少なくとも前後左右の四箇所に車輪が、左右の車輪間に主被ガイド体が、一方側の前後の車輪間に副被ガイド体が、それぞれ設けられ、前記移動体は、複数箇所に設けられた送り装置の送りローラを前記受圧部に作用させることで一定経路上を走行自在に構成されるとともに、この一定経路は、主被ガイド体が床側の主ガイド体に案内される主経路部と、副被ガイド体が床側の副ガイド体に案内される副経路部とを有し、少なくとも一箇所の主経路部の前記送り装置の下手には、前記受圧部に制動ローラを作用させて移動体に制動力を付与する制動装置が設けられて、これら送り装置と制動装置との間においては、複数台の移動体が、その前後端間に隙間を生じることなく密に後押し状態で整列されて走行するように構成され、前記主経路部や副経路部には車輪受け板が左右一対で敷設され、前記主経路部には、車輪受け板間に左右一対の主ガイド体が敷設されるとともに、主ガイド体間に形成されるガイド溝により主被ガイド体が案内されるように構成され、前記副経路部には、一方外側に位置される車輪受け板上に左右一対の副ガイド体が敷設されるとともに、副ガイド体間に形成されるガイド溝内で、副被ガイド体と前後の車輪とが案内されるように構成され、両副ガイド体の外側には、副ガイド体の高さの段差を埋めるための傾斜面が形成されていることを特徴としたものである。
【0007】
したがって請求項1の発明によると、一定経路の複数箇所において移動体の受圧部に送り装置の送りローラを当接させて移動体に走行力を与えることで、この移動体を一定経路上で走行し得る。そして主経路部においては、その終端部において制動装置により移動体に制動力を付与していることで、この主経路部上において可動体群を隙間を生じることなく、密な後押し状態で走行し得る。
【0008】
このような主経路部での移動体の走行は、主被ガイド体が主ガイド体に充分な嵌合代をして案内されることで、振れたり脱輪したりすることなく安定して行える。また副経路部での移動体の走行は、一方側の車輪と副被ガイド体の複数箇所を、副ガイド体間に形成したガイド溝に嵌合して案内することで、この副ガイド体の高さを低くしたとしても案内状態を堅持し得ることになって、その走行は、振れたり脱輪したりすることなく行える。そして副ガイド体の高さを低くし得るとともに傾斜面を形成したことで、副経路部を通路として利用し得る。
【0009】
また本発明の請求項2記載の移動体使用の搬送設備は、上記した請求項1記載の構成において、移動体が走行自在な副経路部と、通行用の通路とが交差されて形成されていることを特徴としたものである。
したがって請求項2の発明によると、副経路部で移動体を間欠的に走行させて通路を開放したとき、この開放時に通路を利用して、フォークリフトなど車両の通行、手押し台車の通行、人の通行などを行える。
【0010】
そして本発明の請求項3記載の移動体使用の搬送設備は、上記した請求項1または2記載の構成において、複数台の移動体が密に後押し状態で整列されて走行するように構成された主経路部の始終端部分にそれぞれ副経路部が接続状であり、そして両副経路部が平行状であることを特徴としたものである。
したがって請求項3の発明によると、無端状の一定経路と通路とを交差させて形成し得る。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を、無端状の一定経路に採用した状態として図に基づいて説明する。
図1〜図6において、床1上には薄い(6mm位)鉄板製のベース体2が、設定しようとする無端状の一定経路8に沿って敷設されている。この一定経路8は、直線状で長い第1主経路部8Aと、この第1主経路部8Aに対して平行状の直線状で短い第2主経路部8Bと、前記第1主経路部8Aの始終端部分にそれぞれ直角状に配置されかつ互いに平行状である一対の副経路部8Cと、直線状で極めて短い複数の第3主経路部8Dと、これら経路部8A〜8Dの間の接続を行う多数のカーブ経路部8Eなどにより構成されている。そして、平行状である両副経路部8Cに対して通路7が交差されて形成されている。
【0012】
各主経路部8A,8B,8Dや副経路部8Cには、薄い(6mm位)帯板からなる車輪受け板3がベース体2上に左右一対で敷設され、またカーブ経路部8Eには、一枚板状の車輪受け板4がベース体2上に敷設されている。そして副経路部8Cにおいて外側に位置される車輪受け板3上には、薄い帯板からなる左右一対の副ガイド体5が所定の長さで敷設され、その際に、副ガイド体5間に形成されるガイド溝の幅は、車輪や副被ガイド体(いずれも後述する。)をガイドするように設定されている。
【0013】
また無端状の一定経路8で、前記副ガイド体5が設けられた箇所以外の大部分では、幅方向の中央部分には、L型レール板からなる左右一対の主ガイド体6が敷設され、その際に、主ガイド体6間に形成されるガイド溝の幅は、主被ガイド体(後述する。)をガイドするように設定されている。
なお主ガイド体6の高さHは、主被ガイド体を充分に(ほぼ全体)嵌合し得るように設定され、また副ガイド体5の高さhは、副被ガイド体や車輪の下部のみを(一部を)嵌合し得るように設定されている。さらに副ガイド体5の高さhの段差を埋めるために、たとえばコンクリートが打設され、以て打設傾斜面9が形成されている。
【0014】
台車形式の移動体10は、矩形平枠状の本体11の両側面(少なくとも一側面)によって受圧部12が形成されるとともに、本体11の前面と後面によって後押し用の当接面13が形成されている。そして本体11の下部には、少なくとも前後左右の四箇所に車輪が、すなわち、前部に左右一対のキャスター車輪14が設けられるとともに、後部に左右一対の定置車輪15が設けられ、その際に全てがキャスター車輪、または全てが定置車輪であってもよい。
【0015】
そして本体11の下部で幅方向の中央部分(左右の車輪間)には、遊転ローラ形式の主被ガイド体16が前後一対で設けられている。さらに本体11の下部で右側(一方側)部分には、前後の車輪14,15間に位置されて、遊転ローラ形式の副被ガイド体17が前後一対で設けられている。なお本体11上には、スタンド18を介して被搬送物支持手段19が設けられている。
【0016】
ここで主被ガイド体16は、主ガイド体6間に形成されたガイド溝に嵌合されてガイドされるように構成され、また副被ガイド体17と前後の車輪14,15とが、副ガイド体5間に形成されたガイド溝に嵌合されてガイドされるように構成されている。すなわち一定経路8は、主被ガイド体16が床1側の主ガイド体6に案内される主経路部8A,8B,8Dと、副被ガイド体17と前後の車輪14,15とが床1側の副ガイド体5に案内される副経路部8Cなどを有して構成されている。
【0017】
前記移動体10は、一定経路8の複数箇所に設けられた送り装置の送りローラを前記受圧部12に作用させることで一定経路8上で走行自在に構成されている。ここで送り装置は、第1主経路部8Aや第2主経路部8Bの始端部に設けられたメイン送り装置20と、各経路部8A〜8Eの始端部や終端部など複数箇所に設けられたサブ送り装置40とからなる。
【0018】
前記メイン送り装置20は図1、図4、図7、図8に示されている。すなわち、ベース体2上に取り付け部材21が設けられ、この取り付け部材21には縦軸22が支持されている。この縦軸22には、軸受23を介してリンク体24が縦軸心25の周りに揺動自在に取り付けられるとともに、このリンク体24の遊端には支持部材26が設けられている。
【0019】
そして支持部材26には、回転駆動装置の一例である減速機付きのインダクションモータ27が配設され、このインダクションモータ27から下方に取り出された出力軸28には、たとえば外周部分がウレタン製の送りローラ29が固定されている。なおインダクションモータ27は、前記送りローラ29に送り回転力Aを付与するように構成されている。
【0020】
前記支持部材26には、後方に伸びるロッド体30が縦ピン31を介して揺動自在に連結され、このロッド体30は前記取り付け部材21に設けられたブラケット体32に貫通されている。そして、ロッド体30の後部設けられた座金体33と前記ブラケット体32との間には、ロッド体30に外嵌されて圧縮ばね34が配設され、さらにロッド体30の中間には、ブラケット体32に当接自在なストッパ体35が、ボルト体ナット形式により位置調整自在に設けられている。以上の21〜35などによりメイン送り装置20の一例が構成される。
【0021】
したがってメイン送り装置20は、圧縮ばね34の弾性反発力によって、ロッド体30などを介してリンク体24を縦軸心25の周りで揺動させ、送りローラ29を一方の受圧部12に対して当接させる方向に付勢し得る。その際に、最大の接近位置はストッパ体35により規制される。
上記したメイン送り装置20に対向されて受けローラ装置37が設けられ、この受けローラ装置37には、他方の受圧部12が当接自在な受けローラ38が、定位置にまたはばねにより突出付勢されて設けられている。
【0022】
前記サブ送り装置40は図1、図9〜図11に示されている。すなわち、ベース体2からは取り付け部材41が立設され、この取り付け部材41には縦軸42が支持されている。この縦軸42には、軸受43を介してリンク体44が縦軸心45の周りに揺動自在に取り付けられるとともに、このリンク体44の遊端には支持部材46が設けられている。
【0023】
そして支持部材46上には、回転駆動装置の一例である減速機付きのインダクションモータ47が配設され、このインダクションモータ47から下方に取り出された出力軸48には、たとえば外周部分がウレタン製の送りローラ49が固定されている。なおインダクションモータ47は、前記送りローラ49に送り回転力Aを付与するように構成されている。
【0024】
前記支持部材46には、後方に伸びるロッド体50が縦ピン51を介して揺動自在に連結され、このロッド体50は前記取り付け部材41に貫通されている。そして、ロッド体50の前部に一体化されたブラケット体52と取り付け部材41との間には、ロッド体50に外嵌されて圧縮ばね53が配設され、さらにロッド体50の外端には、取り付け部材41に当接自在なストッパ体54が、ボルトナット形式により位置調整自在に設けられている。なお送りローラ49の非作用箇所部分はカバー体55により覆われている。以上の41〜55などによりサブ送り装置40の一例が構成される。
【0025】
したがってサブ送り装置40は、圧縮ばね53の弾性反発力によって、ロッド体50などを介してリンク体44を縦軸心45の周りで内側へ揺動させ、送りローラ49を受圧部12に対して当接させる方向に付勢し得る。その際に、最大の接近位置はストッパ体54により規制される。
少なくとも一箇所の主経路部の前記送り装置の下手には、すなわち第1主経路部8Aや第2主経路部8Bの終端部には、前記受圧部12に制動ローラ61を作用させて移動体10に制動力を付与する制動装置60が設けられている。
【0026】
この制動装置60は前記メイン送り装置20と同様の構造であって、前記本体11における受圧部12に対して側方から当接自在で、かつたとえばウレタン製の制動ローラ61と、これら制動ローラ61に連動し、かつ制動ローラ61に送り回転力Bを付与する回転駆動装置62などから構成される。なお回転駆動装置62はトルクモータなどからなり、その送り回転力Bは前記インダクションモータ27の送り回転力Aよりも小に、すなわちA>Bに設定されている。
【0027】
したがって第1主経路部8Aや第2主経路部8Bにおいては、送り装置20,40と制動装置60との間において、複数台の移動体10が、その前後端間に隙間を生じることなく、すなわち前後の当接面13を相当接させた状態で、密に後押し状態で整列されて走行するように構成されている。
上記した制動装置60に対向されて受けローラ装置65が設けられ、この受けローラ装置65には、他方の受圧部12が当接自在な受けローラ66が、定位置にまたはばねにより突出付勢されて設けられている。
【0028】
以下に、上記した実施の形態における作用を説明する。
第1主経路部8Aの上手におけるカーブ経路部8Eにおいて、サブ送り装置40の送り回転力Aによって第1主経路部8Aに送り込まれてきた可動体10は、送り装置20の送り回転力Aによって走行力が付与されるとともに、制動装置60の送り回転力Bによって制動力が付与され、以て第1主経路部8Aにおいては、複数台の移動体10が、その前後端間に隙間を生じることなく密に後押し状態で整列されて走行される。
【0029】
すなわち、図7の仮想線に示されるように、圧縮ばね34の弾性力により内側に突出されている送りローラ29は、送り込まれてきた可動体10の受圧部12が当接されることで、図7の実線に示されるように、圧縮ばね34の弾性力に抗して後退された状態で受圧部12に圧接されることになる。
このとき送りローラ29はインダクションモータ27によって回転駆動されており、したがって強制回転されている送りローラ29を受圧部15に圧接させることで、その送りの回転力Aにより移動体10に走行力を与えることになり、以て移動体10は第1主経路部8A上において所望の速度で走行され、第1主経路部8Aに密な列車状で位置している移動体10群を後押し走行させることになる。
【0030】
なお、移動体10の他方の受圧部12が受けローラ装置37の受けローラ38に当接されることで、送りローラ29は強い摩擦力で受圧部15に圧接させ得、以て充分な走行力を与え得る。なお、受けローラ装置37は省略された構成であってもよい。
第1主経路部8Aの終端側に達した移動体10に対して制動装置60によって制動がかけられている。すなわちメイン送り装置20と同様の作用によって受圧部15に圧接させている制動ローラ61を強制回転させている。ここで制動ローラ61の送り回転力Bに対してメイン送り装置20側の送り回転力Aが大であることから、その差に相応して、制動装置60に対応した移動体10は、制動作用を受けた状態で走行されることになり、したがってメイン送り装置20から制動装置60の間では、複数台の移動体10が、その前後端間に隙間を生じることなく密に後押し状態で整列されることになる。
【0031】
このように第1主経路部8A上で移動体10が間欠的にまたは連続的に走行されている間に、また間欠停止している間に、床1上の作業者や本体11上に乗り移った作業者が、被搬送物支持手段19に支持されている被搬送物に対して各種の作業を遂行する。
そして第1主経路部8Aから押し出され状に走行される移動体10は、カーブ経路部8Eにおいてサブ送り装置40によって走行され、副経路部8Cにおいてサブ送り装置40によって走行され、同様にカーブ経路部8E、第3主経路部8D、カーブ経路部8Eと走行されたのち、第2主経路部8Bで走行される。そして第2主経路部8Bでの走行中に、作業済みの被搬送物が降ろされるとともに新たな被搬送物が積込まれる。
【0032】
次いで第2主経路部8Bから出された移動体10は、同様にカーブ経路部8E、第3主経路部8D、カーブ経路部8E、第3主経路部8D、カーブ経路部8Eと走行されたのち第2主経路部8Bで走行され、そして最初のカーブ経路部8Eに入れられることで、循環走行される。
前述した第1主経路部8Aや第2主経路部8Bでの移動体10の走行は、図2〜図4に示されるように、各車輪14,15が車輪受け板3上で転動され、前後一対の主被ガイド体16が主ガイド体6に嵌合案内されることで、振れたり脱輪したりすることなく安定して行われ、以て被搬送物に対する各種作業や被搬送物の積み降ろしは、常に正確に行える。
【0033】
そして副経路部8Cでの移動体10の走行は、図5、図6に示されるように、一方側の車輪14,15が副ガイド体5に嵌合案内されて車輪受け板3上で転動され、前後一対の副被ガイド体17が副ガイド体5に嵌合して案内されることで、振れたり脱輪したりすることなく安定して行われる。
すなわち副経路部8Cにおいて移動体10は、副ガイド体5に車輪14,15と両副被ガイド体17の合計4箇所が嵌合して案内されることで、この副ガイド体5は高さhが低いものでありながら、移動体10としては案内状態が堅持されることになって、その走行は、振れたり脱輪したりすることなく常に安定して行われる。
【0034】
このような移動体10群の走行において、副経路部8Cでは移動体10が間欠的に走行され、以て通路7が開放されるときがある。この開放時に通路7を利用して、フォークリフトなど車両の通行、手押し台車の通行、人の通行などが行われる。その際に、副ガイド体6は高さhを低く押えて形成されていることから、車両や手押し台車の通行は必要以上にガタつくことなくスムースに、人の通行は足を引っ掛け難くして行える。さらに副ガイド体6の外側に打設傾斜面9が形成されたときには、より好適に通行が行える。
【0035】
上記した実施の形態では、第1主経路部8Aの始終端部分にそれぞれ直角状に配置されかつ互いに平行状である一対の副経路部8Cが示されているが、この副経路部8Cは第1主経路部8Aに対して直線状に形成されるものでもよく、さらに、一つの副経路部8Cに対して通路7が交差されて形成されているものでもよい。
【0036】
【発明の効果】
上記した本発明の請求項1によると、主経路部における可動体群の密な後押し状態での走行は、主被ガイド体が主ガイド体に充分な嵌合代をして案内されることで、振れたり脱輪したりすることなく安定して行うことができ、以て各種作業を常に正確に行うことができる。また副経路部での移動体の走行は、一方側の車輪と副被ガイド体の複数箇所を、副ガイド体間に形成したガイド溝に嵌合して案内することで、この副ガイド体の高さを低くしても案内状態を堅持できることになって、その走行は、振れたり脱輪したりすることなく常に安定して行うことができる。そして副ガイド体の高さを低くできるとともに傾斜面を形成したことで、副経路部を通路として利用でき、以て大掛かりなピットを形成することなく一定経路を横切る状態で通路を容易に構成できる。
【0037】
また上記した本発明の請求項2によると、副経路部で移動体を間欠的に走行させて通路を開放したとき、この開放時に通路を利用して、フォークリフトなど車両の通行、手押し台車の通行、人の通行などを行うことができ、その際に、副ガイド体は高さを低く押えて形成できることから、車両や手押し台車の通行は必要以上にガタつくことなくスムースに、人の通行は足を引っ掛け難くして行える。
【0038】
そして上記した本発明の請求項3によると、無端状の一定経路と通路とを交差させて好適に形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示し、移動体使用の搬送設備の概略平面図である。
【図2】同移動体使用の搬送設備における移動体の平面図である。
【図3】同移動体使用の搬送設備における移動体の側面図である。
【図4】同移動体使用の搬送設備における移動体の一部切り欠き背面図である。
【図5】同移動体使用の搬送設備における副経路部の車輪案内説明図である。
【図6】同移動体使用の搬送設備における副経路部の副ガイド体案内説明図である。
【図7】同移動体使用の搬送設備におけるメイン送り装置部分の平面図である。
【図8】同移動体使用の搬送設備におけるメイン送り装置部分の一部切り欠き側面図である。
【図9】同移動体使用の搬送設備におけるサブ送り装置部分の背面図である。
【図10】同移動体使用の搬送設備におけるサブ送り装置部分の平面図である。
【図11】同移動体使用の搬送設備におけるサブ送り装置部分の一部切り欠き側面図である。
【符号の説明】
1 床
3 車輪受け板
4 車輪受け板
5 副ガイド体
6 主ガイド体
7 通路
8 一定経路
8A 第1主経路部
8B 第2主経路部
8C 副経路部
8D 第3主経路部
8E カーブ経路部
9 打設傾斜面
10 移動体
11 本体
12 受圧部
13 当接面
14 キャスター車輪
15 定置車輪
16 主被ガイド体
17 副被ガイド体
20 メイン送り装置
24 リンク体
25 縦軸心
27 インダクションモータ(回転駆動装置)
29 送りローラ
34 圧縮ばね
37 受けローラ装置
38 受けローラ
40 サブ送り装置
44 リンク体
45 縦軸心
47 インダクションモータ(回転駆動装置)
49 送りローラ
53 圧縮ばね
60 制動装置
61 制動ローラ
62 回転駆動装置
65 受けローラ装置
66 受けローラ
A 送り回転力
B 送り回転力
H 主ガイド体6の高さ
h 副ガイド体6の高さ
Claims (3)
- 移動体は、その本体の一側面に受圧部が形成されるとともに、この本体の下部には、少なくとも前後左右の四箇所に車輪が、左右の車輪間に主被ガイド体が、一方側の前後の車輪間に副被ガイド体が、それぞれ設けられ、前記移動体は、複数箇所に設けられた送り装置の送りローラを前記受圧部に作用させることで一定経路上を走行自在に構成されるとともに、この一定経路は、主被ガイド体が床側の主ガイド体に案内される主経路部と、副被ガイド体が床側の副ガイド体に案内される副経路部とを有し、少なくとも一箇所の主経路部の前記送り装置の下手には、前記受圧部に制動ローラを作用させて移動体に制動力を付与する制動装置が設けられて、これら送り装置と制動装置との間においては、複数台の移動体が、その前後端間に隙間を生じることなく密に後押し状態で整列されて走行するように構成され、前記主経路部や副経路部には車輪受け板が左右一対で敷設され、前記主経路部には、車輪受け板間に左右一対の主ガイド体が敷設されるとともに、主ガイド体間に形成されるガイド溝により主被ガイド体が案内されるように構成され、前記副経路部には、一方外側に位置される車輪受け板上に左右一対の副ガイド体が敷設されるとともに、副ガイド体間に形成されるガイド溝内で、副被ガイド体と前後の車輪とが案内されるように構成され、両副ガイド体の外側には、副ガイド体の高さの段差を埋めるための傾斜面が形成されていることを特徴とする移動体使用の搬送設備。
- 移動体が走行自在な副経路部と、通行用の通路とが交差されて形成されていることを特徴とする請求項1記載の移動体使用の搬送設備。
- 複数台の移動体が密に後押し状態で整列されて走行するように構成された主経路部の始終端部分にそれぞれ副経路部が接続状であり、そして両副経路部が平行状であることを特徴とする請求項1または2記載の移動体使用の搬送設備。
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