JP6430818B2 - 重量物の搬送装置 - Google Patents

重量物の搬送装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6430818B2
JP6430818B2 JP2014265242A JP2014265242A JP6430818B2 JP 6430818 B2 JP6430818 B2 JP 6430818B2 JP 2014265242 A JP2014265242 A JP 2014265242A JP 2014265242 A JP2014265242 A JP 2014265242A JP 6430818 B2 JP6430818 B2 JP 6430818B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
route
carriage
auxiliary
heavy
rail
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014265242A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016124353A (ja
Inventor
実 浜田
実 浜田
康雄 落合
康雄 落合
豊 谷岡
豊 谷岡
Original Assignee
山九株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 山九株式会社 filed Critical 山九株式会社
Priority to JP2014265242A priority Critical patent/JP6430818B2/ja
Publication of JP2016124353A publication Critical patent/JP2016124353A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6430818B2 publication Critical patent/JP6430818B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Platform Screen Doors And Railroad Systems (AREA)

Description

本発明は、重量物を載置し搬送(運搬)する台車を備えた重量物の搬送装置に関する。
数トン程度の重量物を搬送する方法の一つとして、人が手で押す台車を用いる方法がある。例えば、特許文献1には、上記した重量物として、高炉に用いるステーブクーラが記載されている。このステーブクーラの交換作業においては、使用済み又は未使用のステーブクーラ(重量物)を台車に載せ、作業者が搬送している。
しかし、上記した台車は、一般に方向転換が苦手である。これは、台車の車輪にかかる大きな荷重が、車輪の向きを変えることを困難にしているためだと考えられる。
このため、台車の方向転換を行う場合は、そのための煩雑な作業を行う必要があった。なお、作業スペースが狭く、高さ制限もある場所では、方向転換を行う作業が難しくなるという問題もある。
そこで、搬送ルートが直線のみからなる場合を除き、重量物を何度も往復搬送するに際しては、ホイスト等を使って重量物を他の台車に積み直したり、あるいは、ターンテーブルのような設備を導入して台車の方向転換を行ったりすることが望ましいとされる。
特開2011−74462号公報
しかしながら、前記したように、他の台車やターンテーブルのような設備を導入する場合、新たなコストがかかる。なお、重量物の搬送場所としては、新たな台車や設備を設置するためのスペースを確保できない場合も多い。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、簡単な構成で、安価かつ容易に、重量物の搬送を可能にする重量物の搬送装置を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本発明に係る重量物の搬送装置は、重量物を載置する載置台と、該載置台の四隅部にそれぞれ設けられた走行手段とを有し、該各走行手段が、2個の車輪と、該2個の車輪が設けられた1本のシャフトと、該シャフトの両側を回転自在に支持する支持枠と、該支持枠の上部に回転自在に設けられ前記載置台の下方に取付け固定されたターンテーブルとを備え、それぞれの前記走行手段の向きが独立して任意に調整可能となっている台車と、
予め設定した搬送ルートに沿って設置され、前記台車を前記搬送ルートに沿って走行可能とするガイドレールと、
前記台車の幅方向両側に位置するように前記搬送ルートに沿って設置され、前記各車輪の向きを前記台車の進行方向に合わせると共に、前記搬送ルートから前記台車が逸脱することを防止する補助レールと、
前記台車に設けられ、該台車を前記搬送ルートに沿って移動させる牽引手段とを有する。
本発明に係る重量物の搬送装置において、前記牽引手段は、ワイヤと該ワイヤの巻上げ巻戻しを行うウインチで構成され、前記ワイヤが前記台車に連結され、前記ウインチが前記搬送ルートの起点及び終点のいずれか一方又は双方に設置されていることが好ましい。
ここで、前記ガイドレールは断面凹状となって、その凹部内に前記ワイヤが配置されていることが好ましい。
本発明に係る重量物の搬送装置において、前記台車の高さは30cm以下であることが好ましい。
本発明に係る重量物の搬送装置において、前記搬送ルートは、主ルートと、該主ルートから分岐する2つの副ルートで構成され、前記主ルートと前記副ルートとの分岐領域では前記補助レールを間欠的に設置して、一方の前記副ルートに設置された前記補助レールが、他方の前記副ルートを走行する前記台車の走行を妨げること、及び、前記ガイドレールと前記補助レールとが接触することを、それぞれ防止することが好ましい。
本発明に係る重量物の搬送装置において、前記車輪は鉄製であり、該車輪の走行床も鉄製であることが好ましい。
本発明に係る重量物の搬送装置において、前記重量物は高炉の設置物であるのがよい。
本発明に係る重量物の搬送装置は、それぞれの向きが独立して任意に調整可能な走行手段を備える台車と、予め設定した搬送ルートに沿って設置されたガイドレール及び補助レールと、台車を搬送ルートに沿って移動させる牽引手段とを有するので、簡単な構成で、安価かつ容易に、重量物の搬送ができる。
また、牽引手段が、ワイヤとこのワイヤの巻上げ巻戻しを行うウインチで構成され、このウインチを搬送ルートの起点及び/又は終点に設置する場合、台車を移動させるための構成を更に簡単にできると共に、台車の軽量化も図れる。
ここで、上記したワイヤを、断面凹状となったガイドレールの凹部内に配置する場合、搬送ルートがカーブする領域において、ワイヤの巻上げが搬送ルートに沿って行われるため、ワイヤの巻上げ時にかかる牽引力で台車が傾くことなく、台車をウインチ側へ引き寄せることができる。
そして、台車の高さが30cm以下である場合、台車の車高を低くできるため、高さ制限がある場所でも使用できる。
また、搬送ルートを主ルートと2つの副ルートで構成し、その分岐領域で補助レールを間欠的に設置する場合、台車の進行方向を一方の副ルートから他方の副ルートに変更するに際し、補助レールの付替え作業が不要となり、付替えに要する作業時間を短縮できる。
更に、車輪を鉄製にし、この車輪の走行床も鉄製にする場合、例えば、重量物に対する耐久性の向上、台車の駆動に要する牽引力の低減や方向転換の操作性向上、等が図れる。
ここで、重量物が高炉の設置物である場合、例えば、ステーブクーラの交換作業において、ステーブクーラの搬出入時に、従来のように、ステーブクーラを載せた台車を人手で押すことなく、更には方向転換を行う必要がないため、作業効率が高められると共に、安全性の向上が図れる。
(A)〜(C)はそれぞれ本発明の一実施の形態に係る重量物の搬送装置の平面図、側面図、正面図である。 同重量物の搬送装置の使用状態の説明図である。 同重量物の搬送装置を高炉の設置物の取替え作業に適用した場合の説明図である。 (A)、(B)はそれぞれ同重量物の搬送装置のガイドレールと補助レールの設置状況の説明図である。 (A)、(B)はそれぞれ変形例に係るガイドレールと補助レールの設置状況の説明図である。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
図1〜図4に示すように、本発明の一実施の形態に係る重量物の搬送装置(以下、単に搬送装置ともいう)10は、重量物の一例である高炉11の設置物(ここでは、ステーブクーラ)を載置して搬送する台車12と、予め設定した搬送ルート13、13aに沿って設置されたガイドレール14、14a及び補助レール15、15a、16、16aと、台車12を搬送ルート13、13aに沿って移動させる牽引手段17とを有している。以下、台車12の前後方向を台車12の進行方向とし、台車12の幅方向を台車12の進行方向に直交する方向として、詳しく説明する。
図3に示すように、重量物の搬送装置10の設置場所は、高炉11の周囲に設置された作業床18、19上である。
この作業床18、19の高さ位置は、高炉11の所定高さ位置に設置されたデッキ20と略同程度である。なお、デッキ20は、使用済みの設置物(以下、使用済み設置物ともいう)の高炉11炉内からの搬出と、未使用(新品)の設置物(以下、未使用設置物ともいう)の高炉11炉内への搬入とを行う、搬出入口21の前方(炉外側)に設置されている。この搬出入口21は、高炉11に複数(ここでは4箇所)設けられている。
図1(A)〜(C)に示すように、一方の作業床18上には、鉄製の板(走行床の一例)22が取付け固定され、この板22上に、ガイドレール14と補助レール15、16が、搬送ルート13に沿って設置されている。また、他方の作業床19上にも、鉄製の板22が取付け固定され、この板22上に、ガイドレール14aと補助レール15a、16aが、搬送ルート13aに沿って設置されている。
なお、搬送ルート13a、ガイドレール14a、及び、補助レール15a、16aは、上記した搬送ルート13、ガイドレール14、及び、補助レール15、16と略同様の構成であるため、これらに関連する構成には、番号に「a」を付して説明を省略する。
ここで、搬送ルート13とは、設置物の搬送を行うルートであり、直線状の主ルート23と、この主ルート23から分岐する2つの副ルート24、25で構成されている(搬送ルート13aにおいては、主ルート23a、副ルート24a、25a)。
なお、主ルート23は、作業床18外から、又は、作業床18外へ、設置物を搬送するためのルートである。また、副ルート24、25は、各搬出入口21から、又は、各搬出入口21へ、設置物を搬送するためのルートである。
ガイドレール14は、図1〜図4に示すように、台車12を搬送ルート13に沿って走行可能とするものである。
このガイドレール14は、断面凹状となって、平面視して台車12の幅方向中央部(台車12の下方)に設置されるものである。また、ガイドレール14は、上記した主ルート23に設置される直線状の主ガイドレール26と、この主ガイドレール26から分岐し、上記した副ルート24、25にそれぞれ設置される2本の副ガイドレール27、28で構成されている(ガイドレール14aにおいては、主ガイドレール26a、副ガイドレール27a、28a)。
上記した主ルート23と副ルート24、25との分岐領域(副ルート24と副ルート25が重複する領域)29においては、ガイドレール14を部分的に取付け取外しすることで、台車12の進行方向を切替えることができる(主ルート23aと副ルート24a、25aとの分岐領域29aについても同様)。
なお、ガイドレールは、台車12を搬送ルート13に沿って走行可能にできる構成であれば、断面凹状の形状に限定されるものではなく、例えば、断面四角形や断面I形等にすることもできる。
補助レール15、16は、図1〜図4に示すように、搬送ルート13から台車12が逸脱することを防止するものである。
この補助レール15、16は、断面L字状のアングルで構成され、台車12を幅方向両側から挟み込むように設置されている。なお、一方の補助レール15は、上記した主ルート23に設置される直線状の主補助レール30と、この主補助レール30から分岐し、上記した2つの副ルート24、25にそれぞれ設置される副補助レール31、32で構成されている(補助レール15aにおいては、主補助レール30a、副補助レール31a、32a)。また、他方の補助レール16も一方の補助レール15と同様に、主補助レール33と、2つの副ルート24、25にそれぞれ設置される副補助レール34、35で構成されている(補助レール16aにおいては、主補助レール33a、副補助レール34a、35a)。
上記した主ルート23と副ルート24、25との分岐領域29においては、副補助レール32を部分的に取付け取外しすることで、進行方向を副ルート24、25から副ルート25、24へ切替えた台車12の搬送ルート13からの逸脱を防止することができる。
また、分岐領域29aにおいては、副補助レール32a、34aを部分的に取付け取外しすることで、進行方向を切替えた台車12の搬送ルート13aからの逸脱を防止することができる。
なお、上記した補助レール15を、図5(A)に示す補助レール36とすることもできる。
補助レール36は、上記した主ルート23に設置される直線状の主補助レール37と、この主補助レール37から分岐し、上記した2つの副ルート24、25にそれぞれ設置される副補助レール38、39で構成されている。この副補助レール38、39のうち、カーブの外側に設置される副補助レール39は、分岐領域29において、間欠的(断続的)に設置されている。
また、上記した補助レール15a、16aをそれぞれ、図5(B)に示す補助レール40、41とすることもできる。
一方の補助レール40は、上記した主ルート23aに設置される直線状の主補助レール30aと、この主補助レール30aから分岐し、上記した2つの副ルート24a、25aにそれぞれ設置される副補助レール31a、42で構成されている。また、他方の補助レール41も一方の補助レール40と同様に、主補助レール33aと、2つの副ルート24a、25aにそれぞれ設置される副補助レール43、35aで構成されている。
この補助レール40、41も、副補助レール42と副補助レール43が、分岐領域29aにおいて、間欠的に設置されている。
ここで、間欠的な設置とは、以下のことを意味する。
図5(A)において、一方の副ルート25に設置された副補助レール39が、他方の副ルート24を走行する台車12の走行を妨げること、及び、副ガイドレール27と副補助レール39とが接触することを、それぞれ防止した状態を意味する。
また、図5(B)において、一方の副ルート24a(副ルート25a)に設置された副補助レール43(副補助レール42)が、他方の副ルート25a(副ルート24a)を走行する台車12の走行を妨げること、及び、副ガイドレール27a(副ガイドレール28a)と副補助レール42(副補助レール43)とが接触することを、それぞれ防止した状態を意味する。
従って、上記した構成とすることで、台車12が進行方向を切替えるごとに、副補助レール39、42、43を付替える必要がない。
図1(A)〜(C)、図2に示すように、上記した板22上を走行する台車12は、重量物を載置する載置台44と、その四隅部に設けられた走行手段45とを備えている。
載置台44は、平面視して矩形状のものであり、例えば、複数のアングル等を用いて構成されている。また、各走行手段45は、2個の鉄製のローラ(車輪の一例)46と、このローラ46が設けられた1本のシャフト47と、このシャフト47の両側を回転自在に支持する支持枠48と、支持枠48の上部に回転自在に設けられたターンテーブル49とで構成されている(チルローラやスピードローラともいう)。
上記した載置台44には、台車12の前後方向両側であって、台車12の幅方向中央部位置に、ガイドローラ50が取付け固定されている。
ガイドローラ50は、カムフォロア(内部にニードルベアリングが組込まれたシャフト付きベアリング、以下同様)で構成され、対となって使用されるものであり、ローラ51の回転中心を鉛直方向にして、前記したガイドレール14を幅方向両側から挟み込むように、載置台44に取付け固定されている。
走行手段45のターンテーブル49は、載置台44に取付け固定されているため、各走行手段45のそれぞれの向きが独立して任意に調整可能となっている。
なお、この機能を有していれば、走行手段の構成は特に限定されるものではない。また、走行手段は、載置台の四隅部に設けることを原則とする。
各走行手段の支持枠48には、台車12の幅方向両側方へ突出して(平面視して載置台44から突出して)、前記した補助レール15、16に接触するように、進行方向転換用ローラ(進行方向転換機構)52が設けられている。
進行方向転換用ローラ52は、カムフォロアで構成されており、ローラ53の回転中心が鉛直方向となるように、1つの支持枠48の片側に2つ(複数)取付け固定されている。
この2つの進行方向転換用ローラ52は、台車12の前後方向に間隔を有して、各支持枠48に取付け固定されている。このため、2つのローラ53を補助レール15、16の側面に接触させることで、各ローラ46の向きを台車12の進行方向に合わせることができる。
なお、鉄製の板22と鉄製のローラ46が接触する場合、摩擦係数を小さく(0.3〜0.5程度に)できるので、ローラ46の転がる方向と、台車12が実際に走行する方向とが、厳密に一致していなくても、台車12を牽引することで、その走行は可能である。このような場合、上記した進行方向転換用ローラ52ではなく、更に簡易な構成の方向転換装置を使用することもできる。
例えば、鉄製の板22と鉄製のローラ46の場合、ローラ46の転動方向と台車12の走行方向とのなす角が5度以上のときに、ローラ46による台車12の走行が不能になるとすると、その角度以上にローラ46が意図しない方向に向かないようにする程度の精度でよい。
図1〜図3に示すように、台車12には、牽引手段17が設けられている。
牽引手段17は、ワイヤ54と、このワイヤ54の巻上げ巻戻しを行う電動ウインチ(ウインチの一例:例えば、電動チルホール)55で構成されている。このワイヤ54の先端部は、台車12の前後方向両側に連結され、電動ウインチ55が、搬送ルート13の起点(主ルート23の基端部)と終点(副ルート24、25の先端部)の双方に設置されている。
これにより、搬送ルート13の起点又は終点に設置された電動ウインチ55を作動させることで、台車12を搬送ルート13に沿って移動させることができる。
ここで、上記したワイヤ54は、断面凹状となったガイドレール14の凹部56内に配置されているため、ワイヤ54の巻上げ時にかかる牽引力で台車12が傾くことなく、台車12を電動ウインチ55側へ引き寄せることができる。
なお、電動ウインチ55を、搬送ルート13の起点と終点の双方に設置しているが、必要に応じて、起点と終点のいずれか一方のみに設置することもできる。
また、電動ウインチを台車に取付け固定し、ワイヤの先端部を搬送ルートの起点及び/又は終点に取付け固定することもできる。
重量物の搬送装置10を以上の構成とすることで、構造を簡単にでき、台車12の車高(高さ)を低くでき、搬送能力も向上できる(搬送可能な重量も重くできる)。
なお、台車12の車高(板22の表面から載置台44の上面までの高さ)は、特に限定されるものではないが、例えば、30cm以下、更には20cm以下にできる。
続いて、本発明の一実施の形態に係る重量物の搬送装置10を用いた設置物の搬送方法について、図3を参照しながら説明する。
まず、作業床18の板22上に、予め設定した搬送ルート13に沿って、ガイドレール14と補助レール15、16を設置し、台車12を主ルート23に配置する。なお、高炉11には、搬出入口21が4箇所設けられており、その2箇所について、搬送ルート13を設定している(作業床19も同様)。
次に、ガイドレール14の凹部56内にワイヤ54を通し、ワイヤ54の先端部を台車12に連結する。なお、電動ウインチ55は、搬送ルート13の主ルート23側と副ルート24、25側の双方に設置している。
そして、主ルート23に配置された台車12を、副ルート24、25側の電動ウインチ55で牽引し、目的とする搬出入口21まで走行させる。このとき、台車12の行き先(副ルート24、25)に応じて、副ガイドレール27、28の部分的な付替えと、副補助レール32の部分的な付替えを、それぞれ行う。
これにより、台車12は、ガイドレール14の副ガイドレール27、28に案内されて走行の向きを変え、更に、走行手段45のローラ46は、ガイドレール14の両側に設置された補助レール15、16の副補助レール31、34、32、35で、その向きがより台車12の走行方向に修正される。
なお、分岐領域29においては、カーブ部分も全区間ある補助レールを使用することが望ましいが、行き先の切替えに際し、台車12が反対方向へ走行する場合のローラ46が踏む部分の着脱も必要となる。従って、その着脱作業を不要とするため、図5(A)に示すように、副補助レールを飛び飛びの構成(反対方向に走行する台車12のローラ46が踏む部分を抜く構成)とすることが好ましい。
台車12を、目的の搬出入口21まで走行させた後、高炉11から取外した使用済み設置物を、台車12の載置台44上に載せる。そして、この台車12を、主ルート23側の電動ウインチ55で牽引して、主ルート23の基端部まで走行させる。
上記した方法で、台車12を主ルート23の基端部まで走行させた後、台車12の載置台44上から使用済み設置物を降ろし、未使用設置物を載せる。そして、この台車12を副ルート24、25側の電動ウインチ55で牽引し、目的とする搬出入口21まで走行させ、未使用設置物を高炉11に設置する。
一般に、台車の構造を、前記した走行手段(チルローラやスピードローラ)を備える構造とした場合、台車の方向転換は難しい。このため、台車の方向転換に際しては、台車を一旦停止してローラの向きを変え、台車を走行させて方向転換し、再び、ローラの向きを真っ直ぐにするといった煩雑な作業が必要になる。これは、走行手段がターンテーブル構造となっており、荷重がかかった状態でも向きを変えることは可能だが、荷重が大きいとそれが難しくなることによる。
また、予め定められた軌道上を走行すべく、軌道に沿って設けられた案内軌道に案内されて走行する台車の制御に関し、軌道系交通システムの操舵機構に採用されているものが広く知られている。
この軌道系交通システムは、乗り心地や騒音の問題から、その多くはゴムタイヤでコンクリートの路面上を走行する。このような構成では、鉄製の車輪で鉄板上を走行する場合に比べ、摩擦係数が高いため、高勾配を上り下りできる点や、緊急時直ちに停車することができる点等のメリットがある。
しかし、操舵に関しては高精度が要求される。例えば、左右の車輪の操舵角度に関し、その差が大きくなると直ちに走行に無理が生じ、車両各部に異常な力がかかり、その場で停止してしまう等の不都合が発生する。そこで、これらの操舵装置では、必ず左右の車輪を同時に定められた角度へ操舵すべく、リンクで左右を連結(又は最初から左右が一体のボギー台車構造を)しており、左右の操舵角にずれが一切生じないようにしている。
このため、構造が複雑となり、低い車高の実現も困難としている。また、台車そのものの重量も増す。
一方、本発明の重量物の搬送装置10は、台車12の走行に際し、ガイドレール14と補助レール15、16を用いているので、副ガイドレール27、28の部分的な付替え(更には、副補助レール32の部分的な付替え)を、台車12の行き先に応じて行うことで、重量物である設置物を、簡単な構成で、安価かつ容易に、搬送できる。
以上、本発明を、実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。例えば、前記したそれぞれの実施の形態や変形例の一部又は全部を組合せて本発明の重量物の搬送装置を構成する場合も本発明の権利範囲に含まれる。
前記実施の形態においては、重量物の搬送装置の搬送対象を高炉の設置物とした場合について説明したが、重量物(重量が、例えば、数トンから数十トン程度)であれば、これに限定されるものではない。従って、搬送対象となる重量物に応じて、重量物の搬送装置の設置場所も、適宜選定できる。
また、前記実施の形態においては、搬送ルートを、主ルートと、これから分岐する2つの副ルートで構成した場合について説明したが、使用用途に応じてルートを種々変更できる。例えば、1本の真っ直ぐ又はカーブしたルートで構成することも、また、一本の主ルートの両側又は片側に、複数に分岐する副ルートを設けることも、更には、主ルートから分岐した副ルートに、更に分岐するルートを設けることもできる。
そして、前記実施の形態においては、車輪を構成するローラを鉄製としたが、重量物の搬送装置の使用環境(床面の状況)によっては、例えば、ウレタン製やナイロン製のものを使用することもできる。
更に、前記実施の形態においては、1つの搬送ルートで1台の台車を使用した場合について説明したが、複数台の台車を使用することもできる。この場合、各台車を連結して使用することもできる。
なお、複数台の台車を使用する場合、各台車は同一構造でもよく、また、異なる構造(例えば、載置台の幅や長さが異なる構造)でもよい。
10:重量物の搬送装置、11:高炉、12:台車、13、13a:搬送ルート、14、14a:ガイドレール、15、15a、16、16a:補助レール、17:牽引手段、18、19:作業床、20:デッキ、21:搬出入口、22:板(走行床)、23、23a:主ルート、24、24a、25、25a:副ルート、26、26a:主ガイドレール、27、27a、28、28a:副ガイドレール、29、29a:分岐領域、30、30a:主補助レール、31、31a、32、32a:副補助レール、33、33a:主補助レール、34、34a、35、35a:副補助レール、36:補助レール、37:主補助レール、38、39:副補助レール、40、41:補助レール、42、43:副補助レール、44:載置台、45:走行手段、46:ローラ(車輪)、47:シャフト、48:支持枠、49:ターンテーブル、50:ガイドローラ、51:ローラ、52:進行方向転換用ローラ、53:ローラ、54:ワイヤ、55:電動ウインチ、56:凹部

Claims (7)

  1. 重量物を載置する載置台と、該載置台の四隅部にそれぞれ設けられた走行手段とを有し、該各走行手段が、2個の車輪と、該2個の車輪が設けられた1本のシャフトと、該シャフトの両側を回転自在に支持する支持枠と、該支持枠の上部に回転自在に設けられ前記載置台の下方に取付け固定されたターンテーブルとを備え、それぞれの前記走行手段の向きが独立して任意に調整可能となっている台車と、
    予め設定した搬送ルートに沿って設置され、前記台車を前記搬送ルートに沿って走行可能とするガイドレールと、
    前記台車の幅方向両側に位置するように前記搬送ルートに沿って設置され、前記各車輪の向きを前記台車の進行方向に合わせると共に、前記搬送ルートから前記台車が逸脱することを防止する補助レールと、
    前記台車に設けられ、該台車を前記搬送ルートに沿って移動させる牽引手段とを有することを特徴とする重量物の搬送装置。
  2. 請求項1記載の重量物の搬送装置において、前記牽引手段は、ワイヤと該ワイヤの巻上げ巻戻しを行うウインチで構成され、前記ワイヤが前記台車に連結され、前記ウインチが前記搬送ルートの起点及び終点のいずれか一方又は双方に設置されていることを特徴とする重量物の搬送装置。
  3. 請求項2記載の重量物の搬送装置において、前記ガイドレールは断面凹状となって、その凹部内に前記ワイヤが配置されていることを特徴とする重量物の搬送装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の重量物の搬送装置において、前記台車の高さは30cm以下であることを特徴とする重量物の搬送装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の重量物の搬送装置において、前記搬送ルートは、主ルートと、該主ルートから分岐する2つの副ルートで構成され、前記主ルートと前記副ルートとの分岐領域では前記補助レールを間欠的に設置して、一方の前記副ルートに設置された前記補助レールが、他方の前記副ルートを走行する前記台車の走行を妨げること、及び、前記ガイドレールと前記補助レールとが接触することを、それぞれ防止したことを特徴とする重量物の搬送装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の重量物の搬送装置において、前記車輪は鉄製であり、該車輪の走行床も鉄製であることを特徴とする重量物の搬送装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の重量物の搬送装置において、前記重量物は高炉の設置物であることを特徴とする重量物の搬送装置。
JP2014265242A 2014-12-26 2014-12-26 重量物の搬送装置 Active JP6430818B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014265242A JP6430818B2 (ja) 2014-12-26 2014-12-26 重量物の搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014265242A JP6430818B2 (ja) 2014-12-26 2014-12-26 重量物の搬送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016124353A JP2016124353A (ja) 2016-07-11
JP6430818B2 true JP6430818B2 (ja) 2018-11-28

Family

ID=56357305

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014265242A Active JP6430818B2 (ja) 2014-12-26 2014-12-26 重量物の搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6430818B2 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS538911A (en) * 1976-07-09 1978-01-26 Motoi Ariga Method of guiding vehicle running in guide path
JPH11165633A (ja) * 1997-12-04 1999-06-22 Shinko Electric Co Ltd 走行台車の進路変更装置
JP4333823B2 (ja) * 1999-05-31 2009-09-16 盟和工業株式会社 超重量物用自走式台車
JP3900750B2 (ja) * 1999-08-06 2007-04-04 株式会社ダイフク 移動体使用の搬送設備
JP4472115B2 (ja) * 2000-01-13 2010-06-02 山九株式会社 高炉の組立方法
JP2004043066A (ja) * 2002-07-09 2004-02-12 Miyoshi:Kk 台車輸送装置
JP4428563B2 (ja) * 2004-05-25 2010-03-10 洋二 佐々木 コンクリート二次製品の搬送および敷設システム、ならびに該二次製品の搬送および敷設方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016124353A (ja) 2016-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI687368B (zh) 物品搬送設備
KR101477700B1 (ko) 워크 반송 설비
KR101836963B1 (ko) 물품 반송 설비
CN102923427A (zh) 物品运送设备
JP2017036128A (ja) 自走式搬送台車を用いた保管設備
JP6573153B2 (ja) 貨物搬送用車両
JP2016175711A (ja) 昇降搬送装置
JP2018100587A (ja) レール運搬車
KR20140014529A (ko) 반송 시스템
JP5953090B2 (ja) コンテナターミナルとその制御方法
JP6430818B2 (ja) 重量物の搬送装置
JP2003160047A (ja) 搬送装置
JP6937164B2 (ja) 重量物搬送装置
JP4669378B2 (ja) 門形クレーンを搬送するための搬送台車
EP3260348B1 (en) Device and method for mounting equipment under floor of rail vehicle
JP2013212884A (ja) コンテナターミナルとその制御方法
JP5890226B2 (ja) コンテナターミナルとその制御方法
KR101396226B1 (ko) 반송시스템
JP4780120B2 (ja) 有軌道台車システム
JPS61189803A (ja) 搬送装置
JP4254146B2 (ja) 搬送設備
JP4240742B2 (ja) 懸垂式昇降搬送装置
JP2019098904A (ja) 台車の車輪構造
JP2008150036A (ja) 台車連結装置
JP5739237B2 (ja) 重量物の搬出方法及び搬入方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170711

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180328

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180403

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180528

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181023

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181101

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6430818

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250