JP2009081930A - モータ制御装置および電動パワーステアリング装置 - Google Patents

モータ制御装置および電動パワーステアリング装置 Download PDF

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茂樹 長瀬
Takeshi Ueda
武史 上田
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健 松原
Toshiaki Oya
敏明 應矢
Yasuyuki Yoshii
康之 吉井
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    • H02P6/28Arrangements for controlling current

Abstract

【課題】1個の電流センサのみであっても、モータにおける全ての相の故障を検知することができるモータ制御装置およびこれを備えた電動パワーステアリング装置を提供する。
【解決手段】モータ制御装置の電流センサ15はモータ駆動回路13に印加される電流を検出するので、そのままでは故障を検出できない相が生じる。しかしマイコン20に含まれる異常電流監視部34は、PWM信号の周波数よりも十分に低い遮断周波数を有する第1のLPF16を通すことによって、電流センサ15で検出された電流の平均値である電圧信号を受け取る。よってこの値が予め定められた正常範囲内にあるか否かを調べることにより、全ての相について電流センサ15の故障を含む何らかの故障があるか否かを簡単に判断することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ブラシレスモータを制御するためのモータ制御装置、および当該モータ制御装置を備えた電動パワーステアリング装置に関する。
従来から、運転者がハンドル(ステアリングホイール)に加える操舵トルクに応じて電動モータを駆動することにより車両のステアリング機構に操舵補助力を与える電動パワーステアリング装置が使用されている。この電動パワーステアリング装置の電動モータには従来からブラシモータが広く使用されているが、信頼性および耐久性の向上や慣性の低減などの観点から、近年ではブラシレスモータも使用されている。
一般にモータ制御装置は、モータで発生するトルクを制御するために、モータに流れる電流を検出し、モータに供給すべき電流と検出した電流との差に基づきPI制御(比例積分制御)を行う。3相ブラシレスモータを駆動するモータ制御装置には、2相以上の電流を検出するために、2個または3個の電流センサが設けられることが多い。
しかしこの電流センサは1個にすることが可能である。ブラシレスモータが回転している間、電流センサで検出される電流値は、PWM信号に応じて変化する。すなわちPWM信号の1周期内では、電流センサによって1相の駆動電流が検知されるときと、2相の駆動電流の和が検知されるときとがある。そこで3相の駆動電流の和はゼロになることから、2相の駆動電流の和に基づき、残り1相の駆動電流を求めることができる。
なお、本願発明に関連して、特許文献1には、モータの回転角センサの異常時に回転角を推定する構成が開示されている。また、特許文献2には、電流検出の異常時にオープンループ制御を行う構成が開示されている。さらに、特許文献3には、アシストマップにおけるアシスト勾配のマップを使用する構成が開示されている。さらにまた、特許文献4には、電源部に繋がる開閉器をFETで構成する構成が開示されている。
特開2007−118823号公報 特開平10−167086号公報 特開2006−131191号公報 特開平10−167085号公報
前述のように上記1個の電流センサのみが設けられるモータ制御装置では、2相の駆動電流は実際に検出されるとしても、残り1相の駆動電流は計算により求められている。したがって、この残り1相に故障が発生し、過電流が流れたり電流が流れなかったりするときに、その相の故障を検知することができないという問題点がある。
そこで、本発明は、1個の電流センサのみが設けられる場合であっても、モータにおける全ての相の故障を検知することができるモータ制御装置、および、これを備えた電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、ブラシレスモータを駆動するモータ制御装置であって、
前記ブラシレスモータの駆動を制御するための電圧指令値に基づき、所定の電源からの電流を変換して前記ブラシレスモータに供給することにより、前記ブラシレスモータを駆動するインバータ回路と、
前記インバータ回路と前記電源との間に1つだけ設けられており、前記電源から前記インバータ回路に与えられる電流を検出する電流検出手段と、
前記電流検出手段により検出された電流に基づき、前記ブラシレスモータの各相に対応する電流値を取得する各相電流値取得手段と、
前記電流検出手段により検出される電流を時間平均化するローパスフィルタと、
前記ローパスフィルタから時間平均化された電流を受け取る平均電流値取得手段と、
前記ブラシレスモータに供給すべき電流量を示す指令電流値と前記各相電流値取得手段により取得された電流値とに基づき前記電圧指令値を求める制御手段と
を備えることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、
前記平均電流値取得手段は、受け取った電流量が予め定められた正常範囲を逸脱する場合に異常を検出することを特徴とする。
第3の発明は、第1または第2の発明において、
前記インバータ回路は、複数のスイッチ手段を含み、
前記ローパスフィルタは、前記スイッチ手段に与えられるパルス信号の周波数よりも低い遮断周波数を有することを特徴とする。
第4の発明は、第1から第3までのいずれか1つの発明に係るモータ制御装置を備えた電動パワーステアリング装置である。
上記第1の発明によれば、例えば監視手段などとして機能する平均電流値取得手段によってローパスフィルタから時間平均化された電流を受け取るので、インバータ回路と電源との間に1つだけ電流検出手段が設けられる場合であっても、当該電流検出手段が実際に検出可能な相の電流値にかかわらず、電源からインバータ回路に印加される電流値を検出することができ、例えばこれによってインバータ回路やモータにおける全ての相の故障を検知することができる。
上記第2の発明によれば、平均電流値取得手段は受け取った電流量が予め定められた正常範囲を逸脱する異常を検出する監視手段として機能するので、インバータ回路やモータにおける全ての相の故障を検知することができる。
上記第3の発明によれば、ローパスフィルタの遮断周波数は、例えばPWM信号などのパルス信号の周波数よりも低いので、各相の電流を故障を検知するために十分な程度に時間平均化することができる。
上記第4の発明によれば、インバータ回路やモータにおける全ての相の故障を検知することができるので、安全な操舵補助が可能となる。
<1.電動パワーステアリング装置の全体構成>
図1は、本発明の実施形態に係る電動パワーステアリング装置の構成を、それに関連する車両の構成と共に示す概略図である。図1に示す電動パワーステアリング装置は、ブラシレスモータ1、減速機2、トルクセンサ3、車速センサ4、レゾルバ5、および、電子制御ユニット(Electronic Control Unit :以下、ECUという)10を備えたコラムアシスト型の電動パワーステアリング装置である。
図1に示すように、ステアリングシャフト102の一端にはハンドル(ステアリングホイール)101が固着されており、ステアリングシャフト102の他端はラックピニオン機構103を介してラック軸104に連結されている。ラック軸104の両端は、タイロッドおよびナックルアームからなる連結部材105を介して車輪106に連結されている。運転者がハンドル101を回転させると、ステアリングシャフト102は回転し、これに伴いラック軸104は往復運動を行う。ラック軸104の往復運動に伴い、車輪106の向きが変わる。
電動パワーステアリング装置は、運転者の負荷を軽減するために、以下に示す操舵補助を行う。トルクセンサ3は、ハンドル101の操作によってステアリングシャフト102に加えられる操舵トルクTを検出する。車速センサ4は、車速Sを検出する。レゾルバ5は、ブラシレスモータ1のロータの回転位置Pを検出する。なおこのレゾルバ5は、位置検出可能なセンサであればよく、例えばホールセンサやMRセンサなどであってもよい。
ECU10は、車載バッテリ100から電力の供給を受け、操舵トルクT、車速Sおよびロータの回転位置Pに基づきブラシレスモータ1を駆動する。ブラシレスモータ1は、ECU10によって駆動されると、操舵補助力を発生させる。減速機2は、ブラシレスモータ1とステアリングシャフト102との間に設けられる。ブラシレスモータ1で発生した操舵補助力は、減速機2を介して、ステアリングシャフト102を回転させるように作用する。
この結果、ステアリングシャフト102は、ハンドル101に加えられる操舵トルクと、ブラシレスモータ1で発生した操舵補助力の両方によって回転する。このように電動パワーステアリング装置は、ブラシレスモータ1で発生した操舵補助力を車両のステアリング機構に与えることにより操舵補助を行う。
本発明の実施形態に係る電動パワーステアリング装置は、ブラシレスモータ1を駆動する制御装置(モータ制御装置)に特徴がある。そこで以下では、一実施形態に係る電動パワーステアリング装置に含まれるモータ制御装置について説明する。
<2.モータ制御装置の全体構成および動作>
図2は、本発明の一実施形態に係るモータ制御装置の構成を示すブロック図である。図2に示すモータ制御装置は、ECU10を用いて構成されており、u相、v相およびw相の3相巻線(図示せず)を有するブラシレスモータ1を駆動する。ECU10は、位相補償器11、マイクロコンピュータ(以下、マイコンと略称する)20、3相/PWM(Pulse Width Modulation)変調器12、モータ駆動回路(インバータ回路)13、遮断回路14、および電流センサ15を備えている。
ECU10には、トルクセンサ3から出力された操舵トルクT、車速センサ4から出力された車速S、および、レゾルバ5から出力されたロータの回転位置Pをそれぞれ示す信号が入力される。位相補償器11は、操舵トルクTに対して位相補償を施す。マイコン20は、ブラシレスモータ1の駆動に使用される電圧指令値を求める制御手段として機能する。マイコン20の機能の詳細については、後述する。
3相/PWM変調器12およびモータ駆動回路13は、ハードウェア(回路)で構成されており、マイコン20により求められた電圧指令値(以下指令電圧ともいう)に基づきブラシレスモータ1を駆動するモータ駆動手段として機能する。3相/PWM変調器12は、マイコン20により求められた3相の電圧レベルに応じたデューティー比を有する3種類のPWM信号(図2に示すU、V、W)を生成する。モータ駆動回路13は、スイッチング素子として6個のMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor )を含むPWM電圧形インバータ回路である。これら6個のMOSFETは、3種類のPWM信号とその否定信号によって制御される。PWM信号を用いてMOSFETの導通状態を制御することにより、ブラシレスモータ1に対して3相の駆動電流(U相電流、V相電流およびW相電流)が供給される。このようにモータ駆動回路13は、複数のスイッチング素子を有し、ブラシレスモータ1に電流を供給するインバータ回路として機能する。
遮断回路14は、バッテリ100とモータ駆動回路13との間に設けられ、モータ駆動回路13に過電流が流れ込むことを防止するとともに、バッテリ100が誤って逆に接続される場合にモータ駆動回路13を保護する。この遮断回路14は、一般的には電源遮断リレーが使用されるが、本実施形態ではMOSFETが使用される。この遮断回路14の詳しい構成については後述する。
電流センサ15は、ブラシレスモータ1に流れる電流を検出する電流検出手段として機能する。この電流センサ15は、図2に示されるようにその一端をモータ駆動回路13に接続されその他端を接地される1つの抵抗素子と、この抵抗素子の両端の電圧を検知するための差動増幅回路と含む。このように上記抵抗素子はモータ駆動回路13と接地点との間に介挿されるので、モータ各相の電流を複数の抵抗により個別に実際に検出する構成とは異なり、モータ駆動回路13に印加される(所定時点での)電流を検出する。
ここでブラシレスモータ1が回転している間、電流センサで検出される電流値は、PWM信号に応じて変化する。したがって前述したようにPWM信号の1周期内では、電流センサによって1相の駆動電流が検知されるときと、2相の駆動電流の和が検知されるときとがある。そこで、このタイミングで後述するサンプリング取得部24により駆動電流を検出することにより、2相の駆動電流の和に基づき、残り1相の駆動電流を求める。このようにブラシレスモータ1が回転している間、1個の電流センサ15を用いて3相の駆動電流を検出することができる。このように本実施形態における駆動電流の検出には実際に流れる駆動電流の検出のほか、計算により検出する場合も含んでいる。
この電流センサ15により検出された電流値に対応する電圧信号は、第1のローパスフィルタ(以下「第1のLPF」と略称する)16および第2のローパスフィルタ(以下「第2のLPF」と略称する)17に与えられる。第1のLPF16からの出力信号は、図示されないA/D変換部を介して電圧値としてマイコン20の異常電流監視部34に与えられ、第2のLPF17からの出力信号は、同様に図示されないA/D変換部を介して電圧値としてマイコン20のサンプリング取得部24に与えられる。本発明では、PWM信号の周波数よりも十分に低い遮断周波数を有する上記第1のLPF16、およびPWM信号の周波数よりも十分に高い遮断周波数を有する上記第2のLPF17に特徴があるが、このような電流センサ15に関連する各構成要素については詳しく後述する。
なお図2に示す例では、電流センサ15はモータ駆動回路13と電源のマイナス側(接地点)との間に設けられているが、モータ駆動回路13と電源のプラス側(ここでは遮断回路14)との間に設けられてもよい。
マイコン20は、ECU10に内蔵されたメモリ(図示せず)に格納されたプログラムを実行することにより、指令電流算出部21、オープンループ制御部22、減算部32、フィードバック制御部33、dq軸/3相変換部23、サンプリング取得部24、3相/dq軸変換部31、異常電流監視部34、レゾルバ監視部36、角度算出部37、角度推定部38、フェイルセーフ制御部25、指令電圧選択部35、および角度選択部39として機能する。
このマイコン20により、電流センサ15等が正常に動作しているときにはフィードバック制御が行われ、電流センサ15の故障が生じたときには後述するフェイルセーフ制御が行われるとともにオープンループ制御が行われる。また、レゾルバ5が故障したときには角度推定部38により推定されたロータ回転角が使用される。以下、それぞれについて詳しく説明する。
<2.モータ制御装置の全体構成および動作>
指令電流算出部21は、位相補償後の操舵トルクT(位相補償器11の出力信号)と車速Sに基づき、ブラシレスモータ1に供給すべきd軸電流とq軸電流を求める(以下、前者をd軸指令電流id *、後者をq軸指令電流iq *という)。より詳細には、指令電流算出部21は、車速Sをパラメータとして、操舵トルクTと指令電流に相当する操舵補助力(基本アシストトルクTo)との対応関係を記憶したテーブル(以下「基本アシストマップ」という)に対して、この対応関係を示す曲線の傾き(以下「アシスト勾配」という)を付加したマップ(以下「勾配付きアシストマップ」という)を内蔵しており、このアシストマップを参照して指令電流を求める。
ここで、上記基本アシストマップを使用することにより、ある大きさの操舵トルクが与えられたときに、その大きさに応じた適切な大きさの操舵補助力を発生させるためにブラシレスモータ1に供給すべきd軸指令電流id *とq軸指令電流iq *を求める構成はよく知られているが、上記アシスト勾配を加えた勾配付きアシストマップを使用する構成は知られていない。この構成については詳しく後述する。
なお、指令電流算出部21で求めるq軸指令電流iq *は符号付きの電流値であり、その符号は操舵補助の方向を示す。例えば、符号がプラスのときには右方向へ曲がるための操舵補助が行われ、符号がマイナスのときには左方向へ曲がるための操舵補助が行われる。また、d軸指令電流id *は、典型的にはゼロに設定される。
サンプリング取得部24は、PWM信号の1周期内における所定のタイミング、すなわち電流センサ15によって1相の駆動電流が検知されるときと、2相の駆動電流の和が検知されるときに、第2のLPF17から与えられる電圧信号に対してサンプリングを行い、さらに2相の駆動電流の和に基づき残り1相の駆動電流を求めることにより、ブラシレスモータ1に供給される3相の駆動電流を個別に検出する。すなわち、サンプリング取得部24は、各相の電流値を取得する各相電流値取得手段として機能する。検出された3相の電流値(以下、u相検出電流iu 、v相検出電流iv およびw相検出電流iw という)は、3相/dq軸変換部31に与えられる。なお、サンプリング取得部24におけるサンプリング周波数は、PWM信号の周波数と同一に設定されている。
なお、第2のLPF17は、モータ駆動回路13に備えられる6個のFETに与えられるPWM信号の周波数よりも十分に高い遮断周波数を有しているので、この遮断周波数よりも高い周波数のノイズ成分を遮断することができる。したがって、サンプリング取得部24は、第2のLPF17から高周波ノイズの少ない電圧信号を受け取ることができ、誤動作が防止される。
角度算出部37は、レゾルバ5(およびその検波回路18)によって検出されたロータの回転位置に関連する信号、具体的にはレゾルバ5に与えられる図示されない励磁信号発生部からの励磁信号がsinθで振幅変調された信号およびcosθで振幅変調された信号に基づき、ブラシレスモータ1のロータの回転角(以下、角度θという)を求める。なお周知のようにこの角度θは、ブラシレスモータ1に対してu軸、v軸およびw軸を設定し、ブラシレスモータ1のロータ6に対してd軸およびq軸を設定したとき、u軸とd軸のなす角である。
3相/dq軸変換部31は、サンプリング取得部24から受け取ったu相検出電流iu およびv相検出電流iv と、角度選択部39により選択された角度算出部37からの角度θまたは後述する角度推定部38からの推定角度θとに基づき、次式(1)および式(2)からd軸検出電流id とq軸検出電流iq とを求める。
d=√2×{Iv×sinθ−Iu×sin(θ−2π/3)} …(1)
q=√2×{Iv×cosθ−Iu×cos(θ−2π/3)} …(2)
減算部32は、指令電流算出部21から受け取ったd軸指令電流id *と3相/dq軸変換部31から受け取ったd軸検出電流id との偏差Ed 、および同様に受け取ったq軸指令電流iq *とq軸検出電流iq との偏差Eq を求める。
フィードバック制御部33は、上記偏差Ed 、Eq に対して次式(3)と(4)に示される比例積分演算を施すことにより、d軸指令電圧vd #およびq軸指令電圧vq #を求める。
d #=K×{Ed+(1/T)∫Ed・dt} …(3)
q #=K×{Eq+(1/T)∫Eq・dt} …(4)
ただし、上式(3),(4)において、Kは比例ゲイン定数であり、Tは積分時間である。
指令電圧選択部35は、異常電流監視部34で正常と判断されたときには、フィードバック制御部33で求めたd軸指令電圧vd #とq軸指令電圧vq #を出力し、レゾルバ監視部36で故障と判断されたときには、後述するオープンループ制御部22で求めたd軸指令電圧vd とq軸指令電圧vq を出力する。この異常電流監視部34については詳しく後述する。
ここでフィードバック制御が行われる場合、すなわち異常電流監視部34で正常と判断されたとき、dq軸/3相変換部23は、フィードバック制御部33で求めたd軸指令電圧vd #とq軸指令電圧vq #を3相交流座標軸上の指令電圧に変換する。より詳細には、dq軸/3相変換部23は、d軸指令電圧vd #およびq軸指令電圧vq #と、角度選択部39により選択された角度算出部37からの角度θまたは後述する角度推定部38からの推定角度θとに基づき、次式(5)〜(7)からu相指令電圧Vu 、v相指令電圧Vv およびw相指令電圧Vw を求める。
u=√(2/3)×{vd #×cosθ−vq #×sinθ} …(5)
v=√(2/3)×{vd #×cos(θ−2π/3)
−vq #×sin(θ−2π/3)} …(6)
w=−Vu−Vv …(7)
このようにマイコン20は、dq座標軸上の指令電流id * 、iq * を求める処理と、指令電圧vd # 、vq # を3相の指令電圧Vu 、Vv 、Vw に変換する処理とを行う。3相/PWM変調器12は、マイコン20で求めた3相の指令電圧Vu 、Vv 、Vw に基づき、3種類のPWM信号を出力する。これにより、ブラシレスモータ1の3相巻線には、各相の指令電圧に応じた正弦波状の電流が流れ、ブラシレスモータ1のロータは回転する。これに伴い、ブラシレスモータ1の回転軸には、ブラシレスモータ1を流れる電流に応じたトルクが発生する。発生したトルクは、操舵補助に使用される。
ここで以上のようなフィードバック制御は実際にブラシレスモータ1に流れる電流を電流センサ15により検出することが前提となっているので、電流センサ15が故障した場合には行うことができない。そこで、マイコン20は、ブラシレスモータ1に供給すべき電流の量を示す指令電流値とブラシレスモータ1のロータの角速度とに基づき、モータの回路方程式に従い、モータ駆動回路13に与えるべき電圧(指令電圧)を求める。このようなオープンループ制御については後述する。
また、本実施形態に係るモータ制御装置には、電流センサは1個だけ設けられている。したがって、本実施形態に係るモータ制御装置によれば、電流センサを削減することにより、モータ制御装置の小型化、低コスト化および低消費電力化が可能となる。次に、異常電流監視部34と、これに関連する第1および第2のLPF16,17とについて説明する。
<3.異常電流監視部等の動作>
異常電流監視部34は、電流センサ15が故障しているか否かを判断するが、3相の電流値がそれぞれ正常範囲内にあるか否かを調べることによって故障を判断することはできない。電流センサ15により実際に検出されるのは、前述のように2相の駆動電流のみであり、残り1相の駆動電流は実際に検出することなく計算により求められるので、この残り1相の電流に異常がある場合には検出することができない。そのため、異常電流監視部34は、PWM信号の周波数(例えば20KHz程度)よりも十分に高い遮断周波数を有する第2のLPF17を通して電流センサ15からの電流を受け取る場合には、全ての相について漏れなく故障を判断することができない。
しかし本実施形態における異常電流監視部34は、PWM信号の周波数よりも十分に低い遮断周波数(例えば20〜200Hz程度)を有する第1のLPF16を通して電流センサ15からの電流を受け取るので、このことにより全ての相について漏れなく故障を判断することができる。
すなわち、第1のLPF16は時定数の大きなローパスフィルタであるので、PWM信号の周期内で変化する信号電圧はほぼ平均化されることになる。言い換えれば、異常電流監視部34は平均電流値取得手段として機能する。したがって、この平均化された電圧値が正常動作時の範囲外である場合には、電流センサ15に故障(具体的には電流センサ15に含まれる増幅器の故障、または配線等の切断や短絡など)が生じている可能性がある。またもちろん電流センサ15には故障がなく、ブラシレスモータ1やモータ駆動回路13における3相のうちのいずれか1つ以上に異常な電流(例えば本来流れるべきでない高い電流)が流れる故障や3相のいずれか1つ以上に全く電流が流れない故障が生じている可能性もある。
そこで異常電流監視部34は、電流センサ15で検出された電流の平均値である第1のLPF16から出力される電圧信号の値が予め定められた正常範囲内にあるか否かを調べ、電流センサ15の故障を含む何らかの故障があるか否かを判断する。判断の結果、故障があると判定される場合、異常電流監視部34は、故障であることを示す故障判定信号をフェイルセーフ制御部25および指令電圧選択部35に与える。
フェイルセーフ制御部25は、異常電流監視部34から故障判定信号を受け取る場合、電動パワーステアリング装置を安全に停止させるためのフェイルセーフ制御を行うとともに、故障の発生を警告音や警告ランプなどで運転者に対して報知する。フェイルセーフ制御は、電動パワーステアリング装置の急停止を防止するような態様であればどのようなものであってもよく、操舵補助力を徐々に低下させる制御や、暫定的に行われる延命制御など周知の制御態様を使用することができる。
このように、異常電流監視部34は、サンプリング取得部24により3相のうちの2相の駆動電流のみを実際に検出する構成の電流センサ15からの信号をそのまま(ここでは高周波ノイズ成分を遮断する第2のLPF17を通して)受け取るのではなく、第1のLPF16を通してモータ駆動回路13に印加される電流の平均値に相当する電流を受け取る。このことにより、異常電流監視部34は、実際には検出されない相の駆動電流を含めた全ての相における異常を簡単に発見することができる。このことにより、本モータ制御装置を搭載した電動パワーステアリング装置は安全に操舵補助を行うことができる。
なお、異常電流監視部34にサンプリング取得部24のようなサンプリング機能を備えることにより3相全ての駆動電流を検出する構成も考え得るが、この構成ではサンプリング周波数がPWM周波数と同一程度では検出不能であって、PWM周波数に対してサンプリング周波数を相当高く設定する必要がある。そのため製造コストが極めて高くなり、好適ではない。次に、オープンループ制御の詳細について説明する。
<4.オープンループ制御部の動作>
前述したように、異常電流監視部34は故障があると判定する場合、故障判定信号を指令電圧選択部35に与える。指令電圧選択部35は、異常電流監視部34から故障判定信号を受け取らない通常の動作時にはフィードバック制御部33で求めたd軸指令電圧vd #とq軸指令電圧vq #を出力し、故障判定信号を受け取る異常時には、オープンループ制御部22で求めたd軸指令電圧vd とq軸指令電圧vq を出力する。
ここで、電流センサ15によって実際に駆動電流が検出されない相にのみ異常がある場合には、通常のフィードバック制御を行うことが可能であるが、図2に示される構成ではどの相に異常があるか判別することができないので、フェイルセーフ制御部25により装置が停止されるまでの間オープンループ制御が行われるものとする。なお、サンプリング取得部24により実際に検出される2つの相のいずれにも異常がない場合、異常電流監視部34は、指令電圧選択部35に故障判定信号を与えず、そのままフィードバック制御が行われる構成であってもよい。
オープンループ制御部22は、d軸指令電流id * 、q軸指令電流iq * 、および角度θを時間微分することにより得られる角速度ωe に基づき、ブラシレスモータ1に供給すべきd軸電圧(以下、「d軸指令電圧vd 」という)と、q軸電圧(以下、「q軸指令電圧vq 」という)とを求める。これらd軸指令電圧vd およびq軸指令電圧vq は、次式(8),(9)に示すモータの回路方程式を用いて算出される。
d=(R+PLd)id *−ωeqq * …(8)
q=(R+PLq)iq *+ωedd *+ωeΦ …(9)
ただし、式(8),(9)において、vd はd軸指令電圧、vq はq軸指令電圧、id *はd軸指令電流、iq *はq軸指令電流、ωe はロータの角速度、Rは電機子巻線抵抗、Ld はd軸の自己インダクタンス、Lq はq軸の自己インダクタンス、ΦはU、V、W相電機子巻線鎖交磁束数の最大値の√(3/2)倍、Pは微分演算子である。このうちR、Ld 、Lq およびΦは、既知のパラメータとして扱われる。
以上のようにマイコン20は、dq座標軸上の指令電流id * 、iq * を求める処理と、モータの回路方程式に従いdq座標軸上の指令電圧vd 、vq を求める処理と、指令電圧vd 、vq を3相の指令電圧Vu 、Vv 、Vw に変換する処理とを行う。ここでさらにオープンループ制御部22は、電流センサ15が正常に動作しているときに、電機子巻線鎖交磁束数Φを、電流センサ15で検出された電流値ia と、角度算出部37で算出された角度θおよびその微分値である角速度ωe とに基づき算出してもよい。このように指令電流値とロータの角速度とに基づき、モータの回路方程式に従いオープンループ制御により指令電圧を求めると共に、電流センサ15で検出した電流値に基づきモータの回路方程式に含まれるΦを求め、指令電圧を求めるときにはそのΦ値を使用すれば、Φ値が製造ばらつきや温度変化によって変動するときでも、電流センサ15で検出した電流値に基づきΦ値を求めることにより、高い精度でブラシレスモータを駆動し、所望のモータ出力を得ることができる。
以上に示すように、本実施形態に係るモータ制御装置は、電流センサが正常に動作している間は、指令電流値と電流センサ15で検出された電流値との差に比例積分演算を施して指令電圧を求めるフィードバック制御を行い、高い精度でブラシレスモータを駆動する。そしてフィードバック制御を行うことができないときにはオープンループ制御を行うことにより、電流値を検出することなくブラシレスモータを駆動することにより、所望のモータ出力を得ることができる。
次に、レゾルバ5およびその検波回路18に故障が生じているか否かを監視するレゾルバ監視部36と、故障が生じている場合に使用される角度推定部38の動作について詳しく説明する。
<5.レゾルバ監視部等の動作>
レゾルバ監視部36は、レゾルバ5からの信号を検波回路18によって検波することにより得られるsinθおよびcosθの値を受け取り、これらの値が所定の正常値の範囲内であるか否かを判定する。例えばレゾルバ監視部36は、sin2 θ+cos2 θ=1であることを利用するべくsin2 θ+cos2 θの値を算出し、算出された値が1またはその近傍値であればsinθおよびcosθの値は正常値の範囲内であり、そうでなければ正常値の範囲外であると判定する。
なお、レゾルバ監視部36は、sinθおよびcosθの値の組み合わせが所定のテーブル(マップ)の形で予め定められた正常値の組み合わせの範囲内であるか否かを判定してもよい。
そして、レゾルバ監視部36は、受け取った値が正常値の範囲内であると判定する場合、角度算出部37により算出された角度θが選択されるよう角度選択部39を切り替え、正常値の範囲外であると判定する場合、角度推定部38により算出された推定角度θが選択されるよう角度選択部39を切り替える。角度選択部39により選択された角度θまたは推定角度θは、オープンループ制御部22、dq軸/3相変換部23、および3相/dq軸変換部31に与えられる。
ここで角度推定部38は、ブラシレスモータ1の逆起電力に基づき角度を推定する周知の手法により推定角度θを算出する。ただし、ブラシレスモータ1の回転速度が或る程度以下であれば逆起電力に基づいて計算することができないか極めて困難となるので、モータインダクタンスを求めることにより推定角度θを算出してもよい。また、所定時間内の操舵トルクの平均値に対して所定のゲインを乗算して得られる値をモータ角度変化量として算出する周知の構成であってもよい。
以上のように、レゾルバ5が故障することによりブラシレスモータ1の角度θを使用することができなくなった場合であっても、レゾルバ監視部36によりこの故障を検知して、上記角度推定部38により算出される推定角度θをモータの角度θとして使用することにより、故障時においても操舵補助を急停止させることなく、最低限の操舵補助を継続することができるので、故障発生時に運転者に与える負担を軽減することができる。次に、遮断回路14の詳しい構成および動作について説明する。
<6.遮断回路の構成および動作>
遮断回路14は、前述したようにモータ駆動回路13に過電流が流れ込むことを防止する機能と、バッテリ100が誤って逆に接続される場合にモータ駆動回路13を保護する機能とを有している。この遮断回路14は、一般的には電源遮断リレーが使用されるが、本実施形態ではnチャネルMOSFETが使用される。
図3は、この遮断回路14の構成を簡単に示す回路図である。図3に示されるように、この遮断回路14は、nチャネルMOSFET141と、昇圧回路142と、駆動信号生成回路143とを備える。
nチャネルMOSFET141は、そのソース側がバッテリ100に接続され、そのドレイン側がモータ駆動回路13の一端に接続されており、オンするとバッテリ100からモータ駆動回路13へ電流を通すスイッチとして機能する。ここで、nチャネルMOSFETのダイオード特性から、モータ駆動回路13からバッテリ100へ電流が流れることはない。したがって、バッテリ100が誤って逆に接続される場合に電流が流れることがなく、モータ駆動回路13が保護される。
昇圧回路142は、マイコン20から装置が起動しているときに与えられる起動信号Sonを受け取るとき、nチャネルMOSFET141のソースに与えられる電圧を昇圧する。また駆動信号生成回路143は、上記起動信号Sonを受け取るとき、昇圧回路142により昇圧された電圧に基づきnチャネルMOSFET141をオンさせる信号をそのゲートに与える。したがって、装置が起動していないときには、モータ駆動回路13とバッテリ100との接続関係(以下単に「接続」ともいう)はnチャネルMOSFET141により遮断され、装置が起動しているときにのみ接続される。
また、nチャネルMOSFET141は、接続中に過電流が流れるときにはその接続が遮断される構造を有している。図4は、nチャネルMOSFETの構造を簡易に示す断面図であり、より詳細には、図4(a)は過電流が流れる前のnチャネルMOSFETの構造を示し、図4(b)は過電流が流れた後に接続が遮断されたnチャネルMOSFETの構造を示している。
図4(a)を参照すればわかるように、上記nチャネルMOSFET141はベアチップ41であって、基板42上に設けられ、ワイヤ43によりボンディングされている。ここで、一般的なベアチップをボンディングする場合、ワイヤの抵抗ができるだけ小さいことが好ましいので、このワイヤは例えば非常に太い(直径500μmの)4本のアルミニウム線からなる。しかし、ワイヤ43は、このような一般的なワイヤよりも相当に抵抗が大きくなるよう、具体的にはnチャネルMOSFET141のオン抵抗よりも相当に大きな抵抗値を有するよう形成されている。このような抵抗値を有するよう、ワイヤ43は、一般的なワイヤよりも少ない本数、例えば4本未満で構成されているか、または一般的なワイヤより細く、例えば直径500μm未満に構成されている。もちろん、ワイヤ43はこれら両方の条件をともに備えていてもよい。
以上のようにワイヤ43の抵抗値がnチャネルMOSFET141のオン抵抗よりも相当に大きい場合、nチャネルMOSFET141に過電流が流れると、ワイヤ43が急速に発熱するので、ベアチップ41が熱破壊する前にワイヤ43が溶断し、接続が遮断される。したがって、ワイヤ43は過電流が流れる場合に溶断するような素材であることが必要である。このようなワイヤ43により、新たにヒューズなどを設けることなく、ベアチップ41が熱破壊により異常動作する前に接続を遮断することができる。
また、近年需要が急増している大型車に搭載する電動パワーステアリング装置は、特により大きな電流が流される。そのため、この装置に一般的に使用される電源遮断リレーは大型化、高コスト化してきており、装置全体の小型化、低コスト化の妨げとなっている。しかし、このような電源遮断リレーを使用することなく小型で廉価なMOSFETを使用する上記構成により、装置の小型化、低コスト化を図ることができる。
<7.アシストマップに関連する構成および動作>
前述したように一般的なアシストマップは、操舵トルクTと指令電流との対応関係を記憶したテーブルであるが、本実施形態ではこのアシストマップにおける上記対応関係の傾きであるアシスト勾配Rがさらに関連づけられている点に特徴がある。以下、図5および図6を参照して、この勾配付きアシストマップを含む指令電流算出部21の構成および動作について詳しく説明する。
図5は、指令電流算出部21の詳細な構成を示すブロック図である。この図5に示されるように、指令電流算出部21は、勾配付きアシストマップ211と、勾配ゲインマップ212と、乗算器213とを備える。
勾配付きアシストマップ211は、車速Sをパラメータとして、操舵トルクTと基本アシストトルクToとの対応関係と、この対応関係の傾きであるアシスト勾配Rとを記憶したテーブルであって、基本アシストトルクToに対応するブラシレスモータ1に供給すべき補正前の基本となるd軸電流およびq軸電流(以下、前者を基本d軸指令電流iad *、後者を基本q軸指令電流iaq *という)を出力するとともに、対応するアシスト勾配Rを勾配ゲインマップ212に与える。
勾配ゲインマップ212は、アシスト勾配Rが大きくなるほど小さくなる勾配ゲインGaとこのアシスト勾配Rとの対応関係を記憶したテーブルであり、勾配付きアシストマップ211からアシスト勾配Rを受け取ると、これに応じた勾配ゲインGaを出力する。
乗算器213は、この勾配ゲインGaを上記基本d軸指令電流iad *および基本q軸指令電流iaq *に乗算することにより、ブラシレスモータ1に供給すべきd軸指令電流id *とq軸指令電流iq *を出力する。このように乗算される勾配ゲインGaはアシスト勾配Rが大きくなるほど小さくなるので、d軸指令電流id *とq軸指令電流iq *は、アシスト勾配Rの増加による制御系の安定性の低下を制御量を小さくすることで抑制することになり、振動の発生が抑制される。
図6は、基本アシストマップとアシスト勾配Rとの関係を説明するための図である。図6に示される3つの曲線は、車速が小さいときから大きいときまでの(典型的な)3つの場合について、基本アシストトルクToをY軸に操舵トルクTをX軸にとり、これらの対応関係を示している。ここで、車速が最も小さい場合の曲線に着目すると、操舵トルクTの値はx1のときに基本アシストトルクToの値がy1となり、そのときの接線L1の傾きがアシスト勾配となる。ここでこのアシスト勾配Rの値はa1となるものとする。同様に、操舵トルクTの値がx2,x3,…のときに、対応する基本アシストトルクToの値はy2,y3,…となり、対応するアシスト勾配Rの値はa2,a3,…となる。
図7は、このようにして得られた勾配付きアシストマップの例を示すテーブルである。実際には、各値の間隔はより狭く設定され、各値の間の値は周知の手法により線形補間される。また、このような勾配付きアシストマップは所定の車速毎に作成される。この図7に示されるように、或る車速Sのときの操舵トルクTに対応する基本アシストトルクToおよびアシスト勾配Rの値は一意に得られる。こうして得られる基本アシストトルクToは基本d軸指令電流iad *および基本q軸指令電流iaq *に変換され、乗算器213に与えられ、アシスト勾配Rは勾配ゲインマップ212に与えられる。
なお、説明の便宜のためここでは基本アシストトルクToを示しているが、実際にはこの勾配付きアシストマップは、操舵トルクTと基本d軸指令電流iad *および基本q軸指令電流iaq *とを直接に対応付けるものであることが好ましい。また、この勾配付きアシストマップ211に勾配ゲインマップ212が含まれており、勾配付きアシストマップ211から直ちに勾配ゲインGaが出力される構成であってもよい。
以上のように、アシスト勾配Rをテーブルの形で操舵トルクTと関連づけて予め記憶する上記構成では、基本アシストマップからアシスト勾配Rを除算演算により算出する必要がない。したがって、上記構成によれば、一般的な電動パワーステアリング装置のマイコン20に除算器が搭載されていないことで非常に時間がかかる除算演算を全く行うことなく、高速にアシスト勾配Rを算出することができる。
<8.変形例>
上記実施形態において、第1のLPF16からの信号を受け取る異常電流監視部34と、第2のLPF17からの信号を受け取るサンプリング取得部24等とは、ともにマイコン20に内蔵されているが、これらのうちの少なくとも1つがマイコン20以外の他のマイクロコンピュータや回路によって実現される構成であってもよい。
また、上記実施形態において、第1のLPF16からの信号を受け取る平均電流値取得手段は、異常電流監視部34に限られるわけではなく、モータの消費電力を算出する図示されない電力算出手段などであってもよい。また、第2のLPF17からの信号を受け取る各相電流値取得手段は、サンプリング取得部24に限られるわけではなく、例えば前述したオープンループ制御部22に使用されるΦ値を求める図示されないΦ値算出手段やその他のパラメータ設定手段であってもよい。
上記実施形態におけるオープンループ制御部22は、1つの抵抗素子がモータ駆動回路13と接地点との間に介挿される構成の電流センサ15からの信号を受け取ることによりその故障を監視する異常電流監視部34によって故障であると判定されるときに使用されるが、電流センサ15の構成が例えばブラシレスモータ1の各相の電流を各相に対応して設けられる抵抗により個別に実際に検出する構成であってもよく、オープンループ制御部22は、異常電流監視部34によって電流センサ15等の故障であると判定されるときに使用される構成であればよい。また、オープンループ制御部22およびフィードバック制御部33の一方が省略されてもよい。
上記実施形態において、勾配付きアシストマップ211により勾配ゲインマップ212に与えられるアシスト勾配Rは振動の発生を抑制するために使用されるが、その使用態様に限定はなく、例えば操舵トルクTの位相を基本アシストマップに与える前にアシスト勾配Rに応じて変化させる構成、具体的には操舵トルクTの周波数応答特性においてアシスト勾配が増加すると増加前に比べて高周波数帯域でゲインを小さくするようにアシスト勾配に応じて位相制御特性が変更される構成であってもよい。
なお、本発明は、上述したコラムアシスト型の電動パワーステアリング装置だけでなく、ピニオンアシスト型やラックアシスト型の電動パワーステアリング装置にも適用できる。また、本発明は、電動パワーステアリング装置以外のモータ制御装置にも適用できる。
本発明の実施形態に係る電動パワーステアリング装置の構成を示す概略図である。 上記実施形態におけるモータ制御装置の構成を示すブロック図である。 上記実施形態における遮断回路の構成を簡単に示す回路図である。 上記実施形態におけるnチャネルMOSFETの構造を簡易に示す断面図である。 上記実施形態における指令電流算出部の詳細な構成を示すブロック図である。 上記実施形態における基本アシストマップとアシスト勾配との関係を説明するための図である。 上記実施形態における勾配付きアシストマップの例を示す図である。
符号の説明
2…減速機、13…モータ駆動回路(インバータ回路)、14…遮断回路、15…電流センサ、16…第1のLPF(ローパスフィルタ)、17…第2のLPF、20…マイコン(制御手段)、24…サンプリング取得部(各相電流値取得手段)、34…異常電流監視部(平均電流値取得手段)、35…指令電圧選択部、39…角度選択部、41…ベアチップ、42…基板、43…ワイヤ、141…nチャネルMOSFET

Claims (4)

  1. ブラシレスモータを駆動するモータ制御装置であって、
    前記ブラシレスモータの駆動を制御するための電圧指令値に基づき、所定の電源からの電流を変換して前記ブラシレスモータに供給することにより、前記ブラシレスモータを駆動するインバータ回路と、
    前記インバータ回路と前記電源との間に1つだけ設けられており、前記電源から前記インバータ回路に与えられる電流を検出する電流検出手段と、
    前記電流検出手段により検出された電流に基づき、前記ブラシレスモータの各相に対応する電流値を取得する各相電流値取得手段と、
    前記電流検出手段により検出される電流を時間平均化するローパスフィルタと、
    前記ローパスフィルタから時間平均化された電流を受け取る平均電流値取得手段と、
    前記ブラシレスモータに供給すべき電流量を示す指令電流値と前記各相電流値取得手段により取得された電流値とに基づき前記電圧指令値を求める制御手段と
    を備えることを特徴とする、モータ制御装置。
  2. 前記平均電流値取得手段は、受け取った電流量が予め定められた正常範囲を逸脱する場合に異常を検出することを特徴とする、請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記インバータ回路は、複数のスイッチ手段を含み、
    前記ローパスフィルタは、前記スイッチ手段に与えられるパルス信号の周波数よりも低い遮断周波数を有することを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のモータ制御装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のモータ制御装置を備えた、電動パワーステアリング装置。
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