JPH11252974A - 電気洗濯機 - Google Patents

電気洗濯機

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JPH11252974A
JPH11252974A JP10051713A JP5171398A JPH11252974A JP H11252974 A JPH11252974 A JP H11252974A JP 10051713 A JP10051713 A JP 10051713A JP 5171398 A JP5171398 A JP 5171398A JP H11252974 A JPH11252974 A JP H11252974A
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光幸 木内
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和彦 麻田
Sadayuki Tamae
貞之 玉江
Shoichi Matsui
正一 松井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インバータの出力に接続した電動機により駆
動される電気洗濯機において、布量、水量などの負荷量
が多い場合などにおいても、常に電機子巻線に流れる電
流を一定に抑えて、電動機のトルクを一定に抑え、電動
機の出力軸にかかるトルクを一定に抑える。 【解決手段】 インバータ14の出力に電動機7を接続
し、インバータ14を構成する高電位側スイッチング素
子34〜36と低電位側スイッチング素子37〜39の
オンオフを制御手段15により制御し、、電動機7の電
機子巻線23〜25に流れる電流に対応した電流を電流
検知手段56により検知する。電流検知手段56の出力
値と設定値を比較し導通比設定手段57により、高電位
側スイッチング素子34〜36と低電位側スイッチング
素子37〜39の導通比を制御するようにしたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インバータの出力
に接続した電動機により駆動される電気洗濯機に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平5−137875号公報に
開示されている電気洗濯機は、電流検出器によって洗濯
運転中の直流ブラシレスモータに流れる電流を検知し、
それが所定値よりも多い場合に、直流ブラシレスモータ
への印加電圧を下げ、直流ブラシレスモータおよび撹拌
翼(アジテータ)の回転数を低下させ、直流ブラシレス
モータへの通電時間を短くして回転角度を小さくし、ま
た撹拌翼が右回転から左回転するまでの間の直流ブラシ
レスモータの停止時間を長くするなどすることにより、
水流を設定値よりも弱いものに変更し、直流ブラシレス
モータでの消費電力値を小さくするものであった。
【0003】また、洗濯時間を増加させ、洗濯の性能確
保を行うものであった。これによって、同時に他の電気
製品を使用しても家庭における電気容量が超過すること
を防ぎ、ブレーカなどが遮断しないようにするというも
のであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の構成の電気洗濯
機においては、洗い運転中に、負荷量の変動などが原因
で直流ブラシレスモータに流れる電流が大となった場合
に、水流の設定値として、直流ブラシレスモータの印加
電圧を低くし、回転数を低下させるとともに、直流ブラ
シレスモータへの通電時間を短くするなどして、水流の
設定を低いものにすることで、直流ブラシレスモータに
流れる電流を所定値以下に抑えるというものであった。
【0005】しかしながら、従来の電気洗濯機において
は、洗い運転において、直流ブラシレスモータの電流が
設定値をこえないように制限するものではなく、直流ブ
ラシレスモータの電流が設定電流値をこえた場合に電流
値を制限するものであり、一時的に電動機のトルクおよ
び消費電力が大となり、電動機の出力軸や、インバータ
に過大な負担をかけるという第1の問題を有していた。
【0006】また、直流ブラシレスモータの電流を制限
するのは洗い運転中のみで、すすぎ、脱水行程における
負荷変動により過大な電流が流れた場合については、対
応できないという第2の問題を有していた。
【0007】また、洗い運転中においても、一度、直流
ブラシレスモータの電流が設定電流値をこえると、水流
の設定値を下げたままとなり、一時的に負荷が大となっ
た場合でも水流設定値を復帰できないという第3の問題
を有していた。
【0008】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、布量、水量などの負荷量が多い場合などにおいて
も、常に電機子巻線に流れる電流を一定に抑えて、電動
機のトルクを一定に抑え、電動機の出力軸にかかるトル
クを一定に抑えることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、インバータの出力に電動機を接続し、イン
バータを構成するスイッチング素子のオンオフを制御手
段により制御し、、電動機の電機子巻線に流れる電流に
対応した電流を電流検知手段により検知するよう構成
し、電流検知手段の出力値と設定値を比較し導通比設定
手段によりスイッチング素子の導通比を制御するように
したものである。
【0010】これにより、布量、水量などの負荷量が多
い場合などにおいても、常に電機子巻線に流れる電流を
一定に抑え、電動機のトルクを一定に抑え、電動機の出
力軸にかかるトルクを一定に抑えることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、インバータと、前記インバータの出力に接続した電
動機と、前記インバータを構成するスイッチング素子の
オンオフを制御する制御手段と、前記電動機の電機子巻
線に流れる電流に対応した電流を検知する電流検知手段
と、前記電流検知手段の出力値と設定値を比較し前記ス
イッチング素子の導通比を制御する導通比設定手段を備
えたものであり、布量、水量などの負荷量が過大である
場合などにおいても、常に電機子巻線に流れる電流を一
定に抑え、電動機を一定トルクで駆動するので、電動機
の出力軸にかかるトルクを抑え、出力軸の破損を防止で
きる安全な電気洗濯機を実現できる。また、電機子巻線
に流れる電流を一定に抑えるので、電動機およびインバ
ータの過電流による過熱、故障を防止することができ、
信頼性を向上することができる。
【0012】請求項2に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、電流検知手段の出力値と設定値に
より電動機の目標回転数を設定する回転数設定手段と、
電動機の回転数を検知する回転数検知手段とを備え、導
通比設定手段は、前記回転数設定手段により設定した目
標回転数と前記回転数検知手段により検知した電動機の
回転数によりスイッチング素子の導通比を制御するよう
にしたものであり、布量、水量などの負荷量が過大にな
っても、常に電機子巻線の電流を一定に制限するので、
電動機のトルクを一定に抑え、電動機の出力軸にかかる
トルクを抑え、出力軸の破損を防止するとともに、電動
機およびインバータの過電流による過熱、故障を防止す
ることができ、安全性を向上することができる。また、
布量、水量の負荷量に応じて最適な加速を行うことがで
きる。
【0013】請求項3に記載の発明は、上記請求項1ま
たは2に記載の発明において、導通比設定手段は、電動
機の起動時においては、スイッチング素子の導通比を所
定値に設定し、その後、回転数設定手段の出力値と回転
数検知手段の出力値によりスイッチング素子の導通比を
制御するようにしたものであり、電動機の起動時に、電
機子巻線に流れる電流が設定値を一時的に越えるのを、
所定値により電機子巻線に流れる電流を制限することで
防止し、電動機の出力軸に過大なトルクがかかることを
防止することができ、過大なトルクにより出力軸が破損
するのを防止し、安全性を向上することができる。ま
た、起動時における回転数検知手段の検知速度が遅くて
も、フィードバック制御を行っていないので、不安定な
動作をせずに確実に起動させることができる。
【0014】請求項4に記載の発明は、上記請求項1ま
たは2に記載の発明において、電動機の起動時において
は、設定値を所定値に設定し、その後、設定値を増加さ
せるようにしたものであり、電動機の起動時に電機子巻
線に流れる電流が一時的に設定値を越えても、設定値自
体が低いので電動機の出力トルクは過大にならず、従っ
て電動機の出力軸にも過大なトルクがかかることがな
く、故障の少ない電気洗濯機を実現できる。また、設定
値を段階的に増加させることにより、電動機を起動時に
低加速で駆動することになるので、脱水時の水を含んだ
状態の洗濯物が高加速による遠心力で洗濯兼脱水槽に押
しつけられ、洗濯物が傷むのを防止することができる。
【0015】請求項5に記載の発明は、上記請求項2に
記載の発明において、回転数設定手段は、電動機の起動
時においては、目標回転数を所定値に設定し、その後、
目標回転数を電流検知手段の出力値と前記設定値により
制御するようにしたものであり、電動機の起動時に、電
動機の回転数が急加速することを防止し、それによる遠
心力で洗濯物が傷むのを防止することができる。また、
同時に電機子巻線の電流が設定値に対し急峻に立ち上が
るのを防止するので、電機子巻線の電流が設定値を超過
すること防止し、電動機の出力軸に過大なトルクがかか
るのを防止し、安全性を向上することができる。
【0016】請求項6に記載の発明は、上記請求項2〜
5に記載の発明において、回転数設定手段により設定す
る目標回転数に上限値を設けたものであり、電動機の回
転数が過大となるのを防止することができ、電動機の出
力軸や、電気洗濯機の構成部品にかかる負荷が大となる
ことを防止するので、故障の少ない信頼性の高い電気洗
濯機を実現できる。また、洗濯物と洗濯兼脱水槽の間に
摩擦力が生じ、布傷みが発生するなどの問題も解決する
ことができる。
【0017】請求項7に記載の発明は、上記請求項6に
記載の発明において、目標回転数の上限値を運転時間あ
るいは負荷量に応じて変更可能としたものであり、電流
検知手段の出力値と設定値の差が大である場合でも、目
標回転数を急峻に上げることを制限するので、常に電動
機が急加速で立ち上がるのを防止することができ、その
結果、脱水時などに起こる布傷みを防止することが可能
となり、また加速を制限することにより、電動機の出力
軸にかかるトルクを制限し、安全性を向上することがで
きる。
【0018】請求項8に記載の発明は、上記請求項2〜
6に記載の発明において、回転数検知手段の検知する電
動機の回転数により、設定値を変更するようにしたもの
であり、自在に電動機の加速度を変更することが可能と
なり、洗濯または脱水時において、最終目標回転数に対
する回転数の超過を抑えることができる。したがって、
脱水時に電動機の回転数が過大になることを抑えるの
で、故障が少なくかつ安全な電気洗濯機を実現すること
ができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0020】(実施例1)図2に示すように、水受け槽
1は、内底部に撹拌翼2を回転自在に設けた洗濯兼脱水
槽3を回転自在に設け、サスペンション4により洗濯機
本体5に吊り下げている。減速機構6は、水受け槽1の
底部に設け、撹拌翼2および洗濯兼脱水槽3に動力を伝
達するもので、この減速機構6の下部に電動機7を設け
ている。給水弁8は洗濯兼脱水槽3内に給水するもので
あり、排水弁9は洗濯兼脱水槽3内の洗濯水などを排水
するものである。
【0021】電動機7の制御装置10は、たとえば10
0V60Hzの商用の交流電源11と、その出力に接続
され交流電源11を整流して直流電圧に変換する整流平
滑回路12により、第1の直流電源13を構成し、その
出力に三相六石のインバータ14を接続し、その出力に
は電動機7を接続している。また、インバータ14は制
御手段15に接続され、制御手段15によりオン、オフ
制御されている。
【0022】ここで、減速機構6は、遊星ギアを有し、
撹拌翼2を回転駆動する際には、太陽歯車を電動機7の
軸によって駆動し、遊星ギアの回転を撹拌翼2に伝達す
る構成により、1/6に減速するとともに電動機7の出
力トルクを6倍に変換する。脱水および後ほど述べる通
過洗浄においては、特に図示してないが、クラッチ機構
により減速機構6を電動機7の出力軸より切り離し、洗
濯兼脱水槽3を減速なしで電動機7で直接駆動する。
【0023】本実施例では、電動機7を減速機構6の下
部に直接取り付ける構成にすることにより、例えばベル
トを介して動力を伝達する構成のものに比べ、プーリと
ベルトのスリップによる機械パワーの損失がなく、また
ベルトに大きな張力がかかることにより、ベルト切れな
どのベルトによる故障が発生しない信頼性の高い電気洗
濯機を実現できる。
【0024】以上のように、図2に示した電気洗濯機に
おいては、電動機7が水受け槽1の中心に配設されるの
で、水受け槽1の重量バランスが良好となり、バランス
を取るために、重量を増加させる必要がなくなるという
効果と、ボールベアリングなどの構成要素を減速機構6
の構成要素と共用する効果により電気洗濯機の軽量化を
実現することができる。
【0025】しかしながら、特にこのような電動機の構
成に限定するものではなく、例えばベルトにより電動機
7の動力を減速機構6に伝える構成を取るものや、減速
機構6を設けずに洗濯行程においても、直接動力を撹拌
翼に伝えるダイレクトドライブの構成であってもよい。
【0026】電動機7は、図3に示すように、固定子1
6と回転子17によって構成しており、固定子16は薄
い珪素鋼板を積層して構成した鉄心18のティース
(歯)部分に巻線19a〜19lを巻き付ける非ラップ
型集中巻で構成されており、さらに位置検知手段として
ホールIC20、21、22を設けている。
【0027】図4は、巻線19a〜19lの結線を示し
たものであり、図4に示すように、4つずつの巻線を直
列に接続することにより、電機子巻線23、24、25
を構成している。図4において、各巻線の黒丸印は極性
を示すものであり、各巻線の黒丸印がついている方から
電流を流した場合に、各ティースの内側(回転子側)の
面にN極が発生するように巻いて設けられている。ホー
ルIC20、21、22は、いずれも対向する永久磁石
の表面がS極である場合にはハイを出力し、N極である
場合にはローを出力するように構成している。
【0028】回転子17は、バックヨークとして動作す
るカップ状の鉄心26と鉄心26の表面に接着した永久
磁石27a〜27h、および出力軸28を有している。
ここで永久磁石27a〜27hはパラレル配向のフェラ
イト磁石を使用している。また、永久磁石27a、27
c、27e、27gは、外側にN極がくるように着磁が
なされており、永久磁石27b、27d、27f、27
hは、外側にS極がくるように着磁がなされている。
【0029】なお、必要であれば、遠心力により永久磁
石27a〜27hが飛び散ることを防ぐために、例えば
熱収縮性のある樹脂チューブなどを回転子17に付加し
てもよく、また非磁性ステンレスの管を最外部に設け、
堅牢な構成を実現してもよい。
【0030】また、本実施例においては、固定子16を
外側に配し、回転子17を内側に配したインナーロータ
構成としているが、特にこのような構成に限定するもの
ではなく、反対に回転子を固定子の外側に設けたアウタ
ーロータ構成としてもよい。
【0031】以上のように本実施例の電動機7は、8極
12スロットの構成としているが、特にこの構成に限定
されるものではなく、他の極数、スロット数であっても
よいし、また、電動機の原理的な種類に関しても、この
ような直流ブラシレスモータに制限しているものではな
く、たとえば、3相誘導電動機や、リラクタンス電動
機、ヒステリシス電動機などでもよく、また特に3相で
あることにも限定されるものでなく、例えば単相、4相
などでも良い。要はインバータにより駆動されるもので
あって、整流平滑回路を有するものであるならば、いか
なる種類の電動機を設けていても、同等の効果が得られ
る。
【0032】つぎに、本実施例における図2に示した電
気洗濯機の動作について説明する。洗濯兼脱水槽3内に
洗濯物と洗剤を使用者が投入した状態で、運転を開始す
ると、給水弁8を開き、水道水を水受け槽1内に入れ、
水受け槽1内の水を所定水位まで上昇させる。
【0033】本実施例においては、クラッチ機構により
洗濯兼脱水槽3と電動機7の出力軸28を直結させ、洗
濯兼脱水槽3の回転駆動を150rpm程度で行う。洗
濯兼脱水槽3を150rpmで回転駆動することによ
り、洗濯物は洗濯兼脱水槽3の内側に遠心力によって張
り付いた状態となり、水受け槽1内の水は、中心部の水
位が低下すると同時に洗濯兼脱水槽3の外側の水位が上
昇し、水受け槽1の上部から再び洗濯兼脱水槽3内に落
ちるという循環経路で水流を発生させる。
【0034】この水流により、洗濯物に洗浄液を通過さ
せ、洗濯物を洗浄する。この洗浄方式を本発明では通過
洗浄と呼ぶものとする。ここで、洗濯物を通過する洗浄
液は、特に遠心力により洗濯兼脱水槽3の外側に向いた
力が強力に作用することから、通過洗浄の効果が非常に
大きく、その効果は洗濯兼脱水槽3の回転速度が大きい
ほど大となり、洗濯兼脱水槽3の周囲の穴の数が多いほ
ど大となる。
【0035】なお、通過洗浄を行う場合は、洗浄液とこ
の洗浄液を含んだ洗濯物を洗濯兼脱水槽3に入れた状態
で、洗濯兼脱水槽3を回転駆動することから、60kg
・cm程度の高トルクが必要となるが、本実施例におい
ては、前述したように、従来のコンデンサランの誘導電
動機に比べ、低速時に出力トルクが大となる、回転子に
永久磁石を備えた電動機7をインバータ14にて駆動す
る直流ブラシレスモータ方式を採用しており、通過洗浄
を実現可能なものにしている。
【0036】本実施例においては、通過洗浄を行った
後、撹拌翼2による洗浄を行う。この洗浄においては、
クラッチ機構により洗濯兼脱水槽3と電動機7の出力軸
28を切り離すとともに、減速機構6と電動機7の出力
軸28を接続し、電動機7の回転数を1/6に減速して
撹拌翼2を回転駆動する。このとき、制御装置10は電
動機7が正転、反転を繰り返すように電動機7を制御す
るが、電動機7の回転数制御としては、目標回転数の設
定を通過洗浄時の150rpmから変更するだけで、通
過洗浄時と同様に制御を行うことができる。
【0037】撹拌翼2による洗浄が終了すると、排水弁
9を開き、水受け槽1内の洗浄液を排水する。その後、
通過洗浄時と同様にクラッチ機構により、電動機7の出
力軸28と洗濯兼脱水槽3を直結させ、洗濯兼脱水槽3
を電動機7により通過洗浄時よりも高い回転数で回転駆
動することにより、洗濯物に含まれた洗浄液を脱水す
る。
【0038】つぎに、すすぎが行われるが、ここでは撹
拌翼2による洗浄と同様の動作により、撹拌翼2を減速
機構6を介して電動機7により回転駆動する。
【0039】最後の脱水行程では、排水弁9を開いて、
水受け槽1内の洗浄液を排水し、通過洗浄と同様に、ク
ラッチ機構により洗濯兼脱水槽3と電動機7を直結さ
せ、洗濯兼脱水槽3を電動機7により900rpmで回
転駆動し、この洗濯兼脱水槽3の回転数による遠心力で
洗濯物の脱水を行う。なお、本実施例においては、脱水
時と通過洗浄時の電動機7の回転数制御方法は同じであ
る。
【0040】図1は、本実施例における電動機7および
制御装置10の回路図を示している。本実施例において
は、整流平滑回路12は、ダイオードブリッジ29と、
その交流電源11側に接続した力率改善および雑音防止
を兼ねたコイル30、電解コンデンサを2個用いて構成
した平滑コンデンサ31、32により構成され、交流電
源11の倍の電圧で平滑するものである。したがって、
実効電圧100Vの交流電源11が入力された場合は、
直流288Vの直流電源を構成するものとなる。
【0041】したがって、整流平滑回路12により交流
電源11を整流平滑し直流電源にして使用することによ
り、地域によって電源周波数が異なるような場合にあっ
ても、常に一定の性能が確保できる電気洗濯機を構成で
きるサイクルフリーという効果を得ることができる。
【0042】インバータ14は、電動機7の3相巻線3
3に対応した3個の高電位側スイッチング素子(スイッ
チング素子)34、35、36と3個の低電位側スイッ
チング素子(スイッチング素子)37、38、39を備
え、高電位側スイッチング素子34、35、36各々の
ゲートとエミッタ端子間に高電位側駆動回路40、4
1、42を接続し、低電位側スイッチング素子37、3
8、39の各々のゲートに低電位側駆動回路43、4
4、45を接続している。
【0043】ここで、インバータ14および高電位側駆
動回路40、41、42、低電位側駆動回路43、4
4、45は一つの部品にパッケージされた、IPM(イ
ンテグレーテッド・パワー・モジュール)構成にしてい
るので、回路実装において、制御装置10を小さくする
ことが可能となる。
【0044】高電位側駆動回路40、42、43は、3
相の各々について、低電位側スイッチング素子37、3
8、39がオン状態にある期間に、例えばスイッチング
電源などで構成された第2の直流電源46より、ダイオ
ード47、48、49と充電抵抗50、51、52を介
して電解コンデンサをブートストラップコンデンサ5
3、54、55として充電し、これを各相の高電位側駆
動回路40、41、42の電源として使用する構成をと
っている。
【0045】ただし、このような部品で構成することに
限定するものではなく、例えばIGBTが6個入ったモ
ジュールを使用してもよく、またディスクリートのIG
BT素子を6個用いて構成したものとしてもよく、また
IGBT以外のパワー素子、例えばパワーMOS形FE
T、NPN形のバイポーラ式トランジスタなどを用いて
もよい。
【0046】なお、本実施例では、IGBTを用いてい
ることから、いわゆるMOSゲートの駆動に必要な電力
が小となり、よってブートストラップコンデンサ53、
54、55の静電容量が小であっても、十分なスイッチ
ング素子駆動が可能となっている。
【0047】電流検知手段56は、インバータ14の入
力電流を検知するもので、導通比設定手段57は、電流
検知手段56の出力値Vinと設定電流値Vsを比較
し、PWM出力手段58は、導通比設定手段57の出力
値デューティに応じて15.5kHzのPWM信号を出
力する。制御手段15は、ホールIC20、21、22
の出力信号の組み合わせと電動機の回転方向によりスイ
ッチング素子のオン・オフを設定し、高電位側駆動回路
40、41、42および低電位側駆動回路43、44、
45にオン・オフ信号を出力する。
【0048】なお、導通比設定手段57、PWM出力手
段58、制御手段15はマイクロコンピュータ59内で
構成されている。本実施例においては、マイクロコンピ
ュータ59は、8ビット並列処理ができるものを使用
し、かつ内部のROM(リード・オンリー・メモリ)に
は、制御手段15の他にも、本実施例の電気洗濯機とし
て動作するのに必要な通過洗浄、撹拌翼2による洗浄、
すすぎ、脱水のシーケンスが、全てプログラムされてい
る。
【0049】本実施例においては、図1に示したマイク
ロコンピュータ59には、交流電源11の零電圧付近の
位相でハイ信号を出力する零電圧検知回路60を接続
し、マイクロコンピュータ59が電流検知手段56の出
力値を読み取るタイミングを設定している。なお、本実
施例においては、ノイズ対策として、電流検知手段56
の出力値の何回かの平均値を電流検知手段56の出力値
として確定しているが、別に1回の読み取りで確定して
も構わない。
【0050】PWM出力手段58は、15.5kHzで
ハイ、ローの論理を交互に出力するとともに、そのハイ
の期間の比率、すなわちパルス幅を加減するものとなっ
ており、例えば、マイクロコンピュータ59内部のカウ
ンタ61とマグニチュードコンパレータ62により、導
通比設定値に応じて、PWM信号が出力される構成とな
っている。すなわち、導通比設定手段57の出力値とカ
ウンタ61の出力値をマグニチュードコンパレータ62
により比較することで、出力値に応じたパルス幅となる
PWM信号が出力される構成となっている。
【0051】AND回路63、64、65は、CMOS
ロジックICで構成し、PWM信号を入力するととも
に、制御手段15の出力値を入力し、この出力値とPW
M信号との論理積を高電位側駆動回路40、41、42
に出力し、これによって高電位側スイッチング素子3
4、35、36を導通比設定手段57の出力値に応じた
導通比でオンオフすることで、等価的に電動機7に印加
する第1の直流電源13を低減させた状態と、ほぼ同様
の運転ができる。
【0052】電流検知手段56は、本実施例において
は、インバータ14の入力電流のピーク値を検知するも
ので、整流平滑回路12とインバータ14間に接続した
シャント抵抗25とシャント抵抗25の両端電圧値を増
幅する増幅回路66と増幅回路67の出力電圧のピーク
値をホールドするピークホールド回路68により構成
し、この出力電圧値をマイクロコンピュータ59のAD
入力端子で検知している。
【0053】本実施例において、インバータ入力電流を
検知するということは、図5の電機子巻線23、24、
25とインバータ入力電流の関係を見てもわかるよう
に、3相巻線33のすべての相電流を検知することにな
り、たとえば、電流センサを用いて相電流を検知するよ
りも簡単な構成で確実に3相巻線33に流れる電流を検
知することが可能となる。したがって、インバータ入力
電流のピーク値を検知するということは、すなわち3相
巻線33の電流のピーク値を検知することになる。
【0054】直流ブラシレスモータでは、3相巻線33
の電流のピーク値は出力トルクとほぼ比例関係となるの
で、電動機7の出力トルクを検知することが可能とな
る。したがって、インバータ入力電流のピーク値を一定
値に制御することで、電動機7のトルクを制御でき、脱
水時や通過洗浄時に、電動機7の出力軸28に過大なト
ルクがかかることを防止し、出力軸28の破損を防止す
るとともに、洗濯時に撹拌翼2を駆動する場合において
も、減速機構6を構成する遊星ギア、クラッチに過大な
トルクがかかるのを防止することができる。
【0055】直流ブラシレスモータにおいては、3相巻
線電流が所定値を越えると、回転子を構成する永久磁石
が減磁する現象が生じるが、インバータ入力電流を検知
することは3相巻線電流を検知することであるので、所
定値を検知することが可能となり、電動機7の減磁を防
止し、減磁により性能低下することも防止できる。
【0056】本実施例では、シャント抵抗66として、
インダクタンスのある巻線型抵抗ではなく、無誘導抵抗
を用いることにより、PWM信号に同期してオンオフす
るインバータ入力電流を確実に検知できる。また、PW
M信号によりインバータ14を構成するスイッチング素
子がオンしたときに流れる瞬時電流についても検知する
ことが可能となり、電動機7のトルク制御だけでなく、
スイッチング素子の過電流検知も行うことが可能とな
る。ただし、巻線型抵抗を使用した場合でも、ローパス
フィルタを設けることにより、多少応答性は悪くなるも
のの、インバータ入力電流を検知できる。
【0057】本実施例においては、シャント抵抗66を
小さい値に設定しており、マイクロコンピュータ59で
その両端電圧を検知するには精度を要することから、増
幅回路67を設けている。増幅回路67は15.5kH
zの電圧波形を増幅するという目的で、図6に示すよう
に、NPNトランジスタとPNPのトランジスタを1個
ずつ使用した構成とするが、特にトランジスタを使う方
式ではなく、たとえば、図7に示すように、オペアンプ
による反転増幅器の構成を用いてもよい。ただし、オペ
アンプの場合、15.5kHzの波形を増幅するにはス
リューレートの高いものを使用する必要があり、高コス
トになることが多く、そのため、平均値を検知すること
が多い。
【0058】なお、本実施例においては、増幅回路67
を用いたが、マイクロコンピュータの検知精度が高いも
のであれば、特に増幅回路67を設けずに、直接ピーク
ホールドしてもよい。また、ピークホールド回路68を
図6、図7に示すように、エミッタフォロワにて構成し
ているが、特にトランジスタを使用せずにダイオードを
使用してもよい。
【0059】また、本実施例においてはインバータ入力
電流のピーク値を検知し、ピーク値が一定になるように
制御しているが、これはピーク値に限定するものではな
く、実効値や平均値を検知する方法にしても構わない。
この場合、インバータ入力電流の実効値は直流ブラシレ
スモータにおいては、その出力トルクと比例関係になっ
ており、この値を一定値に制限することで、トルクを制
限でき、ピーク値と同様に、回転子17に接続した出力
軸28や減速機構6を構成する遊星ギア、クラッチなど
に過度の負担をかけるのを防止することができる。
【0060】インバータ入力電流の平均値を検知する場
合においては、一般的に整流平滑回路12への入力電流
値を検知することと等価になり、コイル30に流れる電
流を抑えることが可能となり、高調波を抑制することも
可能となるが、電動機7のトルクと比例関係は成立しな
い。したがって、トルク制限を行う場合は、電動機7の
回転数などで設定電流値の補正を行う方式などが考えら
れる。
【0061】なお、本実施例においては、インバータ入
力電流を検知しているが、これに限定するわけではなく
電流センサを用いて、3相巻線の電流を検知する方法を
用いてもよい。
【0062】導通比設定手段57は、マイクロコンピュ
ータ59が読み込んだ電流検知手段56の出力値Vin
と予めROMに記憶された電圧値に変換された設定電流
値Vsを比較し、その大小によりPWM出力手段58へ
の出力値を制御する。なお、設定電流値Vsは一つに限
定する必要はなく、必要であるならば、洗浄、すすぎ、
脱水など各行程で設定してもかまわない。
【0063】導通比設定手段57は、図8に示すように
構成しており、電流偏差演算部69は、設定電流値Vs
と電流検知手段56の出力値Vinの偏差Hiを Hi
=Vs−Vin として演算し、その結果を導通比変化
量演算部70に出力する。導通比変化量演算部70はこ
の結果に応じた導通比設定値の変化量Δdutyを予め
記憶された変換表により設定し、この変化量を導通比演
算部71に出力する。導通比演算部71は、duty=
duty+Δdutyを計算する。つまり前回の導通比
設定値にΔdutyを加算し、新しい導通比設定値du
tyにして、PWM出力手段58へ出力する。
【0064】なお、電流偏差を導通比変化量に変換する
のに変換表を用いる方法に限定するものではなく、たと
えば、電流偏差にある所定値を掛け算して導通比変化量
を導出しても構わない。
【0065】また、導通比設定手段57についても、図
9に示すように、電流検知手段56の今回の出力値Vi
n(n)と前回の出力値Vin(n−1)の差、すなわ
ちVinの変化量を電流変化量演算部72にて演算し、
導通比変化量演算部73において、この変化量に応じた
導通比設定値の変化量を設定し、また電流偏差演算部6
9において設定値Vsと今回の出力値Vin(n)の差
(偏差)を演算し、導通比変化量演算部70において、
この偏差に応じた導通比設定値の変化量を設定し、導通
比演算部74において、この2つの変化量を前回の導通
比設定値に加算したものを新しい導通比設定値の変化量
として設定するようにしてもよい。
【0066】また、それ以外にも、図10に示すよう
に、電流偏差演算部69が出力する電流偏差Hiをラン
ク分けする電流偏差ランク設定部75と電流変化量演算
部72が出力する電流変化量Diをランク分けする電流
変化量ランク設定部76を設け、この2つのランクを導
通比変化量演算部77に予め記憶してあるデータテーブ
ルにより導通比設定値の変化量を設定し、導通比演算部
71にて前回の導通比設定値にこの変化量を加算し、新
しい導通比設定値としてPWM出力手段58に出力する
ようにしてもよい。
【0067】図5は、電動機7を運転するときの、各部
の電圧、電流波形を示しており、(a)〜(c)は、そ
れぞれ位置検知手段を構成するホールIC20、21、
22からの出力電圧波形を示している。本実施例では、
ホールIC20、22については、回転子17が有する
永久磁石の対向する表面がS極である場合にはハイ出力
を、N極である場合にはロー出力をするように構成して
いる。また、ホールIC21については、対向する永久
磁石の表面がN極である場合にはハイ出力を、S極であ
る場合にはロー出力をするように構成している。
【0068】(d)〜(i)は、制御手段15からの出
力電圧波形V1〜V6を示している。(j)〜(l)
は、電機子巻線23、24、25に流れる3相電流を示
している。ここでは、高電位側スイッチング素子がオン
しているときに、電機子巻線23、24、25に正方向
に電流が流れるようにしている。(m)はシャント抵抗
66に流れるインバータ入力電流を示している。なお、
このときの波形は導通比が100%のときのものを示し
ている。
【0069】以上のように、図5において、ホールIC
20、21、22の出力信号の論理の組み合わせは、電
気角で60度回転するたびに、1ビットずつ変化し、こ
れを制御手段15に入力し、正方向に電動機7を回転駆
動するという条件のもとに、制御手段15が処理し、V
1〜V6を出力する。この出力に対応してインバータ1
4を構成するスイッチング素子をオンオフし、電機子巻
線23、24、25の3つの入力端子の内の2つの端子
間に第1の直流電源13の電圧を印加し、この電圧と電
動機7の回転による誘導起電力の差分の電圧により
(j)〜(l)のように電機子巻線23、24、25に
電流を流す。
【0070】以上のように、本実施例においては、等価
的に第1の直流電源13の電圧値に、PWM信号のハイ
の期間の比率(導通比)を乗じた値が印加されたものと
して、3相巻線33に電流が供給され、この電流と電動
機7の永久磁石の間にフレミング左手の法則に従った作
用、反作用の力が発生し、これにより、回転子17と固
定子16間にトルクを発生し、回転の動力を機械的な負
荷に供給することができる。
【0071】なお、本実施例においては、ホールIC2
0、21、22を用いた位置検知手段により回転子17
が備えた永久磁石に同期した制御をおこなっているが、
特にホールICにより位置検知を行うものに限定するも
のではなく、たとえば、電機子巻線23、24、25に
発生する誘導起電力を検出し、その出力にローパスフィ
ルタを介し、その出力の零点を検知することにより、ホ
ールICを用いた位置検知手段と同様の位置検知を行う
ものを使用してもよいし、また、フォトインタラプタを
用いて光学的に位置検知をするなどの方法を行ってもよ
い。
【0072】図11は、脱水制御のフローチャートを示
している。ここで、図11においては、脱水制御につい
て説明するが、前述したように電動機7の回転制御は通
過洗浄、撹拌翼2による洗浄、すすぎ、脱水のいずれに
おいても同様のものである。ただし、電動機7の最終目
標回転数は、通過洗浄、撹拌翼2による洗浄、すすぎ、
脱水では異なる。
【0073】図11の脱水制御においては、図5に示し
た信号により、インバータ14を駆動し、電動機7を回
転駆動し、電動機7の出力軸28より洗濯兼脱水槽3を
回転駆動し、脱水動作を行う。
【0074】マイクロコンピュータ59のシーケンス制
御により脱水制御を選択すると、ステップ91において
脱水制御を開始する。電動機7の起動時には、マイクロ
コンピュータ59に予め記憶したステップ92の初期充
電モードにおいて、高電位側駆動回路40、41、42
の電源を構成するブートストラップコンデンサ53、5
4、55に充電する。ここで、初期充電モード92につ
いて説明する。
【0075】本実施例においては、高電位側駆動回路4
0、41、42の電源をブートストラップコンデンサ5
3、54、55にて確保するブートストラップ方式を採
用しており、このブートストラップコンデンサ53、5
4、55に電源電圧を充電する期間を設けている。
【0076】図12に示すように、高電位側スイッチン
グ素子34、35、36をオフ状態に保ったままで、低
電位側スイッチング素子37、38、39を同じタイミ
ングで間欠的にオンオフし、ブートストラップコンデン
サ53、54、55を第2の直流電源46からダイオー
ド47、48、49および充電抵抗50、51、52を
介して充電する。
【0077】つぎに、初期充電モード92からソフトス
タート制御94へ移行する際に、ステップ93として、
高電位側スイッチング素子34、35、36と低電位側
スイッチング素子37、38、39を所定時間、すべて
オフする。
【0078】その後、PWM出力手段58のパルス幅を
所定値まで絞り、起動後に徐々に増加させていくソフト
スタート制御94で電動機7の回転数を徐々に上昇させ
ていく。
【0079】ソフトスタート制御94について説明する
と、ステップ95において導通比設定値dutyをd1
に設定する。それと同時にステップ96としてマイクロ
コンピュータ59内に構成されたタイマを起動させ、所
定時間t経過後に、ステップ97として duty=d
uty+d2の計算を行う。ステップ98では、この計
算結果がd3かどうかを判定し、そうである場合は、ソ
フトスタート制御94を終了し、つぎのステップとして
電流制御99に移動する。そうでない場合は、再び所定
時間t経過後にd2を加算し、再びd3であるかを判定
する。
【0080】電流制御99に移動すると、まずステップ
100として、設定電流値Vsが設定される。ここで、
Vsは予めマイクロコンピュータ59に記憶されている
ものである。つぎに、ステップ111で電流検知手段5
6の出力値Vinを入力する。本実施例においては、特
に示してはいないが、零電圧検知回路60のハイ出力ご
とに電流検知手段56の出力値を検知し、4回の平均値
をVinと判定する。また、Vinの書き換えのタイミ
ングはホールIC22の出力に同期させている。
【0081】ステップ112では、電流偏差Hiを H
i=Vs−Vin で計算し、ステップ113でHiに
対する導通比変化量Δdutyを求める。このΔdut
yにより、ステップ114で導通比設定値dutyを
duty=duty+Δdutyとして計算する。した
がって、導通比変化量Δdutyを前回の導通比設定値
dutyに加算し、新しい導通比設定値dutyにし、
ステップ115でPWM出力手段58に出力する。
【0082】ステップ115にて、導通比設定値dut
yをPWM出力手段58に出力すると、この設定値に応
じたパルス幅でPWM信号を出力し、AND回路63、
64、65を介して高電位側駆動回路40、41、42
をPWM信号に同期させてオンオフ制御する。なお、特
に図示していないが、電流制御99はマイクロコンピュ
ータ59に記憶された脱水時間が経過し、脱水制御終了
の判定がなされるまで続ける。
【0083】前述したように、インバータ入力電流のピ
ーク値を電流検知手段56にて検知し、電流検知手段5
6の出力値をマイクロコンピュータ59が検知するタイ
ミングを零電圧検知回路60の出力タイミングと同期さ
せており、このタイミングは必ずしも直流ブラシレスモ
ータにおいては、インバータ入力電流のピークのタイミ
ングとは一致しない。しかしながら、シャント抵抗66
の出力値を増幅回路67にて増幅後、ピークホールド回
路68を接続することにより、インバータ入力電流のピ
ークタイミングに一致しなくても確実にインバータピー
ク電流値を検知することができる。
【0084】ただし、マイクロコンピュータ59の性能
によっては、電流検知のタイミングを位置検知手段の出
力タイミングに同期させることで、ピークホールド回路
68を設けなくても、インバータピーク電流を検知する
ことができる。
【0085】以上のように、本実施例においては、脱水
あるいは通過洗浄の起動時においては、特に洗濯兼脱水
槽3に水を含んだ布が入っていることから、慣性モーメ
ントが約0.8kg平方メートルという大きな値となる
が、負荷の慣性モーメントは、布の量や質などによって
変化する。また、脱水回転の遠心力により布から洗浄液
がぬける際に、洗浄液が洗濯兼脱水槽3の回転により泡
を発生したり、洗剤の入れ過ぎなどにより、洗濯時に泡
が発生した場合には、泡の摩擦力により洗濯兼脱水槽3
の回転に必要なトルクが大となり、モータ電流が大とな
る状態が発生する。
【0086】したがって、いかなる場合でもインバータ
入力電流のピーク値がほぼ一定となるように制御するこ
とにより、電動機7の出力軸28にかかるトルクを制限
し、各スイッチング素子の過電流を防止し、かつ電動機
7が有する永久磁石の減磁を防止しながら脱水制御を行
うことが可能となる。
【0087】それ以外にも、制御装置10の入力電力の
上限も制限される効果が発生し、整流平滑回路12の構
成素子の電流定格や、放熱部品についても削減可能とな
り、低コスト化が可能となる。また商用電源系統への負
担も軽減することができる。
【0088】図11においては、脱水制御について述べ
たが、通過洗浄、撹拌翼2による洗浄およびすすぎの制
御においても、脱水制御と同様に制御を行うことによ
り、電動機7のトルクを制限できるので、脱水制御と同
様の効果を得ることができる。
【0089】また、本実施例では、ソフトスタート制御
94を行うことにより、電動機7の起動時に電流制御9
9により生じるインバータ入力電流の設定値に対するオ
ーバーを低く抑えることが可能となり、インバータ入力
電流の過大なオーバーシュートにより、電動機7の出力
軸28に過大なトルクがかかるのを防ぐとともに、各ス
イッチング素子の過電流を抑え、かつ電動機7が有する
永久磁石の減磁を防止し、また整流平滑回路12の各構
成素子への電気的な負担についても過大とならないよう
に制限することができ、信頼性の高い装置を実現してい
る。
【0090】また、電流検知手段56とは別に、減磁電
流検知手段、過電流検知手段を独立に設け、電動機7お
よび制御装置10、減速機構6などの安全性を確保する
場合もある。この場合、減磁電流検知手段は、たとえ
ば、コンパレータで構成し、電動機7が有する永久磁石
が減磁する電流よりも低い値を設定値とし、設定値を越
えた場合はコンパレータをロー出力とすることで、高電
位側駆動回路34、35、36および低電位側駆動回路
37、38、39へのマイクロコンピュータ59からの
信号をすべてオフにし、瞬時にインバータ14の動作を
停止する。
【0091】なお、このときの電流検知はシャント抵抗
66で行って構わない。また、過電流検知手段は、たと
えば減磁電流検知手段と同様にコンパレータで構成し、
判定を行う設定値として、インバータ14を構成するス
イッチング素子が破壊される電流値よりも低い値を設定
し、設定値以上の電流が流れると、コンパレータがロー
を出力し、高電位側駆動回路34、35、36および低
電位側駆動回路37、38、39へのマイクロコンピュ
ータ59からの信号をすべてオフにし、瞬時にインバー
タ14の動作を停止する。
【0092】ここで、過電流検知手段の電流設定値は、
減磁電流検知手段の電流設定値よりも大とし、減磁電流
検知手段の電流設定値はマイクロコンピュータ59が予
め記憶している導通比設定手段57に入力する設定電流
値よりも大とする。こうすることにより、電動機7の減
磁保護については、減磁電流検知手段が故障しても、電
流検知手段56があることにより、二重の保護が可能と
なり、また、過電流保護についても、電流検知手段5
6、減磁電流検知手段、過電流検知手段により、三重の
保護になるので、ほぼ確実に電動機7およびインバータ
14を保護することができる。
【0093】(実施例2)図13に示すように、回転数
設定手段78は、電流検知手段56の出力値と設定値に
より電動機7の目標回転数を設定するものである。回転
数検知手段79は、ホールIC22の出力信号の周期を
演算して電動機7の回転数を検知し、この結果を導通比
設定手段80に出力する。ここで、回転数設定手段7
8、回転数検知手段79は、ともにマイクロコンピュー
タ81のソフトウェアにて構成される。他の構成は上記
実施例1と同じである。
【0094】本実施例においては、回転数検知の確定は
ホールIC22のパルス数により判定する。従って、電
動機7の回転数により回転数検知の周期は変動するもの
になるが、回転数の範囲により、確定に必要なホールI
C22のパルス数を調整することにより、その変動を少
なくしている。本実施例では、特に脱水制御において、
回転数検知の範囲をa、b、c、d、eの5つに分類
し、範囲aでは回転数検知を行わず、範囲bではホール
IC22の出力信号1周期にて回転数検知を確定し、範
囲cでは出力信号2周期にて確定し、範囲dでは出力信
号4周期にて確定し、範囲eでは出力信号8周期にて確
定するようにマイクロコンピュータ81のソフトウェア
にて設定している。
【0095】図13は回転数設定手段78および導通比
設定手段80の構成を示しており、回転数設定手段78
は、電流検知手段56の出力値と予めROMに記憶され
た設定電流値Vsに応じて、電動機7の目標回転数を設
定する。
【0096】なお、本実施例においては、図14の構成
にて動作の説明を行うものであるが、この構成に限定す
るものではなく、図8のように偏差演算部のみで構成し
たり、また、図9のようにランク設定部を設けず、演算
のみで目標回転数を設定する構成にしてもよい。
【0097】図14において、電流偏差演算部69は電
流検知手段56の現在の出力値Vin(n)と予め記憶
された設定電流値Vsの偏差Hi=Vs−Vinを演算
し、その結果を電流偏差ランク設定部75に出力する。
また、電流変化量演算部72は電流検知手段56の現在
の出力値Vin(n)と前回値Vin(n−1)の差、
即ちVinの変化量Diを演算し、その結果を電流変化
量ランク設定部76に出力する。
【0098】電流偏差ランク設定部75、電流変化量ラ
ンク設定部76は各々の入力値に対し予め記憶された電
流偏差ランク、電流変化量ランクを設定し、回転数変化
量演算部82に出力する。回転数変化量演算部82は予
め設定されたデータテーブルに基づいて、目標回転数の
変化量ΔNsを設定し、回転数演算部83に出力する。
回転数演算部83は前回の目標回転数NsにΔNsを加
算し、その結果を新しい目標回転数Nsとして導通比設
定手段80に出力する。
【0099】導通比設定手段80は、図14に示すよう
に構成され、回転数偏差演算部84は回転数設定手段7
8が出力した目標回転数Nsと回転数検知手段79の現
在の出力値Nin(n)の偏差Hn=Ns−Nin
(n)を演算し、回転数偏差ランク設定部85にその結
果を出力する。回転数変化量演算部86は回転数検知手
段79の現在の出力値Nin(n)と前回出力値Nin
(n−1)の差、すなわち回転数の変化量Dnを演算
し、その結果を回転数変化量ランク設定部87に出力す
る。
【0100】回転数偏差ランク設定部85、回転数変化
量ランク設定部87は予め記憶された回転数偏差Hn、
回転数変化量Dnに対応する回転数偏差ランク、回転数
変化量ランクを設定し、導通比変化量演算部77に出力
する。導通比変化量演算部77には予めデータテーブル
が記憶されており、入力された回転数偏差ランク、回転
数変化量ランクに基づいて、導通比設定値の変化量Δd
utyを設定し、導通比演算部71に出力する。
【0101】導通比演算部71はこの変化量Δduty
を前回の導通比設定値に加算し、その結果を新たな導通
比設定値dutyとしてPWM出力手段30に出力す
る。
【0102】図15は、本実施例における脱水制御のフ
ローチャートを示したものである。ここで、図15にお
いては脱水制御について説明するが、前述したように電
動機7の回転制御は通過洗浄、撹拌翼2による洗浄、す
すぎ、脱水のいずれにおいても同様のものである。但
し、電動機7の最終目標回転数は、通過洗浄、撹拌翼2
による洗浄、すすぎ、脱水では異なる。
【0103】図15において、ステップ132としてマ
イクロコンピュータ81により脱水制御開始が選択され
ると、ステップ92の初期充電モードにおいて、ブート
ストラップコンデンサ53、54、55を充電し、ステ
ップ93としてインバータ14を構成する全スイッチン
グ素子を所定時間オフにした後、ソフトスタートサブル
ーチン133を行う。
【0104】ここで、ソフトスタートサブルーチン13
3を説明する。図16は本発明の請求項3の一実施例で
あるソフトスタートサブルーチンを示している。図16
においてソフトスタートサブルーチン133になると、
ステップ152としてソフトスタートサブルーチンを開
始し、ステップ153にて導通比設定手段80からの出
力を禁止し、導通比設定値をd1に設定し、ステップ1
54で導通比設定値d1をPWM出力手段58に出力す
る。
【0105】PWM出力手段58がこの出力値に対応し
たPWM信号を出力し、インバータ14を駆動すると、
電動機7は回転を開始する。その後、ステップ155に
てホールIC22のパルスが所定数入力されたかを判定
する。そうでない場合は、ステップ156としてタイマ
にて所定時間t経過を確認し、ステップ157として前
回の導通比設定値に所定導通比変化量d2を加算し、新
たな導通比設定値に設定する。
【0106】このとき、ステップ158として導通比設
定値が所定値d3を越えているかを判定し、そうでない
場合は、ステップ154に戻り、導通比設定値duty
をそのまま出力し、そうである場合は、ステップ159
にて導通比設定値をd3に設定し、ステップ154戻っ
てこの値をPWM出力手段58に出力する。
【0107】なお、ステップ155にてホールIC22
のパルス数が所定数入力されたと判定した場合は、ステ
ップ160にてソフトスタートサブルーチンを終了し、
つぎのステップへ移行する。
【0108】ソフトスタートサブルーチン133が終了
すると、ステップ134にて回転数検知手段79により
電動機7の回転数検知を開始する。次にステップ135
として、導通比設定手段80からの出力の禁止を解除
し、回転数設定手段78の出力する目標回転数の初期値
にNsminを入力する。ステップ135においては、
回転数設定手段78を動作させるために予めマイクロコ
ンピュータ内に記憶しておいた設定電流値Vsを設定す
る。
【0109】つぎに、ステップ137にて回転数検知手
段79が電動機7の回転数を確定し、出力した検知回転
数Nin(n)を入力する。すると、電流検知手段56
の出力値Vin(n)の入力タイミングも、回転数検知
手段79の出力値Nin(n)の入力タイミングに同期
させているので、ステップ139にてVin(n)を入
力し、電流制御138を開始する。
【0110】ステップ139にて電流検知手段56の出
力値Vin(n)を入力すると、ステップ140におい
て電流偏差Hi=Vs−Vin(n)を計算し、その結
果より電流偏差ランク設定部75にて偏差ランクを設定
する。ステップ141においては電流変化量Di=Vi
n(n)−Vin(n−1)を計算し、この結果より電
流変化量ランク設定部76にて変化量ランクを設定す
る。
【0111】なお、Vin(n−1)はソフトスタート
サブルーチン133から移行した直後は、まだ電流検知
が行われていないので0が入力されている。ステップ1
42においては、偏差ランク、変化量ランクに対応した
目標回転数の変化量ΔNsをデータテーブルを用いて設
定する。ステップ142にて目標回転数の変化量ΔNs
が設定されると、ステップ143において、前回の目標
回転数にΔNsを加算し、新しい目標回転数Nsとし
て、導通比設定手段80に出力する。
【0112】したがって、起動直後はNs=Nsmin
+ΔNsが目標回転数として設定されることになる。そ
の後、ステップ144にて現在の出力値Vin(n)を
前回出力値Vin(n−1)として記憶しておくところ
で、電流制御138は一旦終了する。電流制御138が
終了すると、ステップ145で回転数設定手段78が出
力した目標回転数Nsを確認し、ホールIC22の出力
パルス何回で回転数検知を確定するかを判定し、速度制
御111に移動する。
【0113】速度制御111においては、まずステップ
146で目標回転数Nsと回転数検知手段79の出力値
Nin(n)の偏差Hnを計算し、この結果に対応した
回転数偏差ランクを設定する。つづいて、ステップ14
7で回転数の変化量Dnを回転数検知手段79が出力し
た現在の回転数Nin(n)から前回出力した回転数N
in(n−1)を引き算して求め、この結果に対応した
回転数変化量ランクを設定する。
【0114】ステップ148では、この回転数偏差ラン
ク、回転数変化量ランクに対する導通比変化量Δdut
yを予めマイクロコンピュータ81に記憶されたデータ
テーブルで設定し、ステップ149で前回の導通比設定
値にこのΔdutyを加算し、新しい導通比設定値du
tyとして、ステップ150でPWM出力手段58に出
力する。
【0115】ステップ150にて、導通比設定値をPW
M出力手段58に出力すると、この値に応じたパルス幅
でPWM信号を出力し、AND回路63、64、65を
介して高電位側駆動回路40、41、42をPWM信号
に同期させてオンオフ制御する。
【0116】その後、回転数検知手段79の出力値の前
回値Nin(n−1)に今回の出力値Nin(n)を入
力し、再び、ステップ137で回転数検知手段79が検
知回転数を確定し、Nin(n)を出力したら、電流制
御138、速度制御111を行い、徐々に電動機7の回
転数を上昇させていく。
【0117】図16に示したソフトスタートサブルーチ
ンは、電動機7の起動時に導通比設定手段80の出力に
関わらず、予め設定した所定値d1より徐々に導通比設
定値を上げていくものであり、本発明の請求項3の発明
の一実施例にあたる。
【0118】なお、図16に示したソフトスタートサブ
ルーチンは、電動機7の起動時に電流制御138によ
り、インバータ入力電流が設定電流値Vsになろうとす
る際に発生する一時的な設定電流値に対するオーバーを
を抑えることを可能とするので、3相巻線33に流れる
電流が過大になることを抑え、電動機7の出力軸28に
かかるトルクを抑えることができる。したがって、過大
なトルクにより、電動機7と洗濯兼脱水槽3を接続する
出力軸28が破損することを防止でき、信頼性の高い電
気洗濯機を実現できる。
【0119】また、本実施例のように、回転数検知を位
置検知手段を構成するホールIC22で行う場合には、
電動機7の回転数が低い時の回転数検知の確定時間が長
くなるという応答性の問題により、低速時に速度制御を
行うと導通比設定値が大となり、その結果、3相巻線3
3に流れる電流が過大となり、電動機7の出力軸28に
かかるトルクが過大となることがあるが、図16に示し
たソフトスタートサブルーチンを行えば、回転数がある
程度高くなるまでの間、速度制御を行わず、導通比設定
値を低い値に絞っておくので、3相巻線33に流れる電
流は一定値以下に抑えられ、電動機7の出力軸28に過
大なトルクがかかるのを防止することができる。
【0120】図17は、本発明の請求項4の発明の一例
を示すソフトスタートサブルーチンである。なお、これ
以降の実施例の説明は、回転数検知を行わない範囲をな
くし、0〜900rpmの範囲で回転数検知を行う条件
で行うものとする。
【0121】図17においては、ステップ161で回転
数設定手段78に入力する設定電流値をVsよりも低い
値Vs2に設定する。ステップ162では、電流検知手
段56の前回の出力値Vin(n−1)に初期値として
0を入力し、ステップ163で回転数検知手段79の前
回の出力値Nin(n−1)に初期値として0を入力す
る。その後、ステップ134で回転数検知を開始し、ス
テップ135において回転数検知手段79が電動機7の
現在の回転数を確定すると、図15に示した電流制御1
38を行う。
【0122】電流制御138において、設定した目標回
転数がNsminを越えているかをステップ164にて
判定し、Nsmin以下の場合は、図15に示した速度
制御111を行う。また、Nsminを越えている場合
は、ステップ160にてソフトスタートサブルーチンを
終了し、次のステップへ移行する。
【0123】したがって、図17に示したソフトスター
トサブルーチンは、電動機7の起動時において設定電流
値を小にした状態で電流制御を行うことにより、設定電
流値に対するオーバーシュートが大となった場合でも設
定電流値自体が低いので、3相巻線33に流れる電流は
低いものとなり、電動機7の出力軸28にかかるトルク
を低く抑え、出力軸28の破損を防止するとともに、イ
ンバータ14を構成するスイッチング素子にも過電流が
流れることを防止することができる故障の少ない安全な
電気洗濯機を実現できる。なお、本実施例は本発明の請
求項8の発明の一実施例でもある。
【0124】図18は、本発明の請求項5の発明の一例
を示すソフトスタートサブルーチンである。図18にお
いては、ステップ171で導通比設定手段80に入力さ
れる目標回転数Nsの初期値をNs1に設定し、ステッ
プ163で回転数検知手段79の前回の出力値Nin
(n−1)に初期値として0rpmを入力する。その
後、ステップ134において回転数検知手段79による
回転数検知を開始し、ステップ137で回転数検知手段
79が電動機7の回転数を確定したところで、図15に
示した速度制御111を行う。
【0125】速度制御111の終了後、ステップ172
で目標回転数NsにΔNs1を加算し、新しい目標回転
数にする。ステップ173ではNsがNsminである
かを判定し、そうでないならば、再び、回転数検知手段
79の出力後に速度制御111を行う。また、Ns=N
sminである場合は、ステップ160にてソフトスタ
ートサブルーチンを終了し、次のステップに移行する。
【0126】したがって、起動時において回転数検知手
段79の出力値に関係なく目標回転数を低い値から徐々
に上昇させて速度制御111のみを行い、電流制御13
8を行わないことにより、電流制御時の設定電流値に対
するオーバーを生じさせないものにする。
【0127】また、速度制御においても目標回転数を低
い値に制限するので、回転数検知手段79の電動機7の
起動時における検知速度が遅かったり、検知精度にばら
つきがあっても、導通比設定手段80の出力する導通比
設定値は低い値に抑えられるので、三相巻線電流が過大
になるのを防止し、電動機7の出力軸28に過大なトル
クがかかることを防止する。従って、故障の少ない安全
な電気洗濯機を実現できる。
【0128】以上のように図15において、ソフトスタ
ートサブルーチン133を設けることで、電動機7の起
動時に、電流制御138による電動機7の出力トルクの
一時的なオーバーシュートを抑え、電動機7の出力軸2
8にかかるトルクを抑えることができる。
【0129】ただし、回転数設定手段78および導通比
設定手段80の入力対出力の変換比率を調整すれば、3
相巻線33に流れる電流の起動時におけるオーバーシュ
ートおよび電動機7の回転数の起動時におけるオーバー
シュートを低減できるので、ソフトスタートサブルーチ
ン133は特に必要なくなる。
【0130】この場合は、本発明の請求項2の範囲の一
実施例になり、起動後すぐに電流制御によりインバータ
入力電流が設定電流値で安定するので、脱水制御および
通過洗浄時に電動機7の出力軸28にかかるトルクを抑
えながら電動機7の立ち上がりが素早く行われるものと
なり、駆動時間を短くし、消費電力の小さくすることも
できる。
【0131】(実施例3)図19に示すように、リミッ
タ判定手段88は、回路設定手段78の出力側に設けて
いる。ここで、リミッタ判定手段88はマイクロコンピ
ュータ89のソフトウェアにて構成されるものである。
他の構成は上記実施例2と同じである。
【0132】本実施例においては、脱水時の電動機7の
最終目標回転数を脱水性能を満足するものとして900
rpmに設定している。したがって、900rpm以上
で電動機7を回転駆動すればよいのであるが、900r
pmを大幅に越える場合は洗濯兼脱水槽3の遠心力によ
り電動機7の出力軸28に大きな力がかかり、場合によ
っては出力軸28の破損することも考えられる。
【0133】ここで、リミッタ判定手段88は回転数設
定手段78の出力する目標回転数が900rpmを越え
るかどうかを判定し、900rpmを越える場合は目標
回転数を900rpmに設定することで、電動機7の回
転数を900rpm以下に抑え、洗濯兼脱水槽3の遠心
力により電動機7の出力軸28にかかる力を抑えること
が可能となり、安全な電気洗濯機を実現できる。これは
本発明の請求項6の発明の一実施例にあたる。
【0134】図19において、本発明の請求項7の実施
例では、リミット判定手段88の判定条件を900rp
mという一定値ではなく、電動機7の起動時からの動作
時間tによって変化させるものとなる。この場合におい
て、電動機7の起動時からの動作時間tに対するリミッ
タ用関数Nsmax(t)を予めマイクロコンピュータ
89内に設定し、動作時間tにおけるリミッタ値Nsm
ax(t)とその時の回転数設定手段78が出力した目
標回転数Nsの大小を比較し、目標回転数Nsが大であ
ればNsmax(t)を新たに目標回転数に設定するこ
とで、殆ど無負荷の状態で電動機7を駆動しても、イン
バータ入力電流のピーク値が設定電流値Vsよりも過小
であるために目標回転数Nsが大となることを防止す
る。
【0135】したがって、急加速で立ち上がるのを防止
し、急加速による振動を防止するとともに、急加速によ
る遠心力で洗濯物が洗濯兼脱水槽3に押しつけられるこ
とによる布傷みなどを防止する安全かつ高性能の電気洗
濯機を実現できる。
【0136】本実施例においては、図17のソフトスタ
ートサブルーチン133以外は回転数設定手段78に入
力する設定電流値Vsを変更しないものであるが、特に
限定するものではなく、たとえば、本実施例の脱水制御
において、電動機7の回転数が大となってきた場合に、
設定電流値Vsを低くすることで、加速をゆっくりに
し、最終目標回転数900rpmに対する実際の回転数
の一時的なオーバーシュートの値を小さくすることが可
能となる。
【0137】したがって、オーバーシュート時の電動機
7の回転数が目標回転数900rpmに対し過大になる
ことを防止し、洗濯兼脱水槽3の遠心力により電動機7
の出力軸28にかかる力を抑えることが可能となり、故
障の少ない電気洗濯機を実現できる。また、遠心力で洗
濯物が洗濯兼脱水槽3に押しつけられることによる布傷
みなどを防止することができる。
【0138】以上のように、電動機7の回転数に対応し
て設定電流値を可変にするものは、本発明の請求項8の
発明の一実施例となるものである。
【0139】なお、上記各実施例において、インバータ
14の高電位側駆動回路40、41、42の電源をブー
トストラップコンデンサ53、54、55により確保す
る方式を用いて電流フィードバック制御を用いた脱水制
御の一例を示してきたが、インバータ14の駆動方式
は、特にブートストラップコンデンサを用いた方法にす
る必要はなく、たとえば、ブートストラップコンデンサ
の代わりに、スイッチング電源などにより高電位側駆動
回路40、41、42の電源を個々に設けてもよい。こ
の場合は、脱水制御の起動時を含め、電動機7の起動時
に初期充電モードを設ける必要はなくなる。
【0140】以上のように本実施例の電気洗濯機の脱水
制御について述べてきたが、実施例1においても述べた
ように、電動機7の回転制御は通過洗浄、撹拌翼2によ
る洗浄、すすぎ、脱水のいずれにおいても同様のもので
ある。ただし、電動機7の最終目標回転数は、通過洗
浄、撹拌翼2による洗浄、すすぎ、脱水では異なる。
【0141】したがって、通過洗浄、撹拌翼2による洗
浄およびすすぎの制御においても、脱水制御と同様に制
御を行うことにより、電動機7のトルクを制限できるの
で、脱水制御と同様の効果を有する。
【0142】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に記載の
発明によれば、インバータと、前記インバータの出力に
接続した電動機と、前記インバータを構成するスイッチ
ング素子のオンオフを制御する制御手段と、前記電動機
の電機子巻線に流れる電流に対応した電流を検知する電
流検知手段と、前記電流検知手段の出力値と設定値を比
較し前記スイッチング素子の導通比を制御する導通比設
定手段を備えたから、布量、水量などの負荷量が過大で
ある場合などにおいても、常に電機子巻線に流れる電流
を一定に抑え、電動機を一定トルクで駆動するので、電
動機の出力軸にかかるトルクを抑え、出力軸の破損を防
止できる安全な電気洗濯機を実現できる。また、電機子
巻線に流れる電流を一定に抑えるので、電動機およびイ
ンバータの過電流による過熱、故障を防止することがで
き、信頼性を向上することができる。
【0143】また、請求項2に記載の発明によれば、電
流検知手段の出力値と設定値により電動機の目標回転数
を設定する回転数設定手段と、電動機の回転数を検知す
る回転数検知手段とを備え、導通比設定手段は、前記回
転数設定手段により設定した目標回転数と前記回転数検
知手段により検知した電動機の回転数によりスイッチン
グ素子の導通比を制御するようにしたから、布量、水量
などの負荷量が過大になっても、常に電機子巻線の電流
を一定に制限するので、電動機のトルクを一定に抑え、
電動機の出力軸にかかるトルクを抑え、出力軸の破損を
防止するとともに、電動機およびインバータの過電流に
よる過熱、故障を防止することができ、安全性を向上す
ることができる。また、布量、水量の負荷量に応じて最
適な加速を行うことができる。
【0144】また、請求項3に記載の発明によれば、導
通比設定手段は、電動機の起動時においては、スイッチ
ング素子の導通比を所定値に設定し、その後、回転数設
定手段の出力値と回転数検知手段の出力値によりスイッ
チング素子の導通比を制御するようにしたから、電動機
の起動時に、電機子巻線に流れる電流が設定値を一時的
に越えるのを、所定値により電機子巻線に流れる電流を
制限することで防止し、電動機の出力軸に過大なトルク
がかかることを防止することができ、過大なトルクによ
り出力軸が破損するのを防止し、安全性を向上すること
ができる。また、起動時における回転数検知手段の検知
速度が遅くても、フィードバック制御を行っていないの
で、不安定な動作をせずに確実に起動させることができ
る。
【0145】また、請求項4に記載の発明によれば、電
動機の起動時においては、設定値を所定値に設定し、そ
の後、設定値を増加させるようにしたから、電動機の起
動時に電機子巻線に流れる電流が一時的に設定値を越え
ても、設定値自体が低いので電動機の出力トルクは過大
にならず、従って電動機の出力軸にも過大なトルクがか
かることがなく、故障の少ない電気洗濯機を実現でき
る。また、設定値を段階的に増加させることにより、電
動機を起動時に低加速で駆動することになるので、脱水
時の水を含んだ状態の洗濯物が高加速による遠心力で洗
濯兼脱水槽に押しつけられ、洗濯物が傷むのを防止する
ことができる。
【0146】また、請求項5に記載の発明によれば、回
転数設定手段は、電動機の起動時においては、目標回転
数を所定値に設定し、その後、目標回転数を電流検知手
段の出力値と前記設定値により制御するようにしたか
ら、電動機の起動時に、電動機の回転数が急加速するこ
とを防止し、それによる遠心力で洗濯物が傷むのを防止
することができる。また、同時に電機子巻線の電流が設
定値に対し急峻に立ち上がるのを防止するので、電機子
巻線の電流が設定値を超過すること防止し、電動機の出
力軸に過大なトルクがかかるのを防止し、安全性を向上
することができる。
【0147】また、請求項6に記載の発明によれば、回
転数設定手段により設定する目標回転数に上限値を設け
たから、電動機の回転数が過大となるのを防止すること
ができ、電動機の出力軸や、電気洗濯機の構成部品にか
かる負荷が大となることを防止するので、故障の少ない
信頼性の高い電気洗濯機を実現できる。また、洗濯物と
洗濯兼脱水槽の間に摩擦力が生じ、布傷みが発生するな
どの問題も解決することができる。
【0148】また、請求項7に記載の発明によれば、目
標回転数の上限値を運転時間あるいは負荷量に応じて変
更可能としたから、電流検知手段の出力値と設定値の差
が大である場合でも、目標回転数を急峻に上げることを
制限するので、常に電動機が急加速で立ち上がるのを防
止することができ、その結果、脱水時などに起こる布傷
みを防止することが可能となり、また加速を制限するこ
とにより、電動機の出力軸にかかるトルクを制限し、安
全性を向上することができる。
【0149】また、請求項8に記載の発明によれば、回
転数検知手段の検知する電動機の回転数により、設定値
を変更するようにしたから、自在に電動機の加速度を変
更することが可能となり、洗濯または脱水時において、
最終目標回転数に対する回転数の超過を抑えることがで
きる。したがって、脱水時に電動機の回転数が過大にな
ることを抑えるので、故障が少なくかつ安全な電気洗濯
機を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の電気洗濯機のブロック
【図2】同電気洗濯機のシステム構成図
【図3】同電気洗濯機の電動機の要部上面図
【図4】同電気洗濯機の電動機の電機子巻線の結線図
【図5】同電気洗濯機の電動機の要部電圧、電流波形図
【図6】同電気洗濯機の電流検知手段の一例の回路図
【図7】同電気洗濯機の電流検知手段の他の例の回路図
【図8】同電気洗濯機の導通比設定手段の一例のブロッ
ク図
【図9】同電気洗濯機の導通比設定手段の他の例のブロ
ック図
【図10】同電気洗濯機の導通比設定手段の他の例のブ
ロック図
【図11】同電気洗濯機の脱水制御の動作フローチャー
【図12】同電気洗濯機の脱水制御の初期充電モードで
の要部電圧波形図
【図13】本発明の第2の実施例の電気洗濯機のブロッ
ク図
【図14】同電気洗濯機の回転数設定手段と導通比設定
手段のブロック図
【図15】同電気洗濯機の脱水制御の動作フローチャー
【図16】同電気洗濯機のソフトスタートサブルーチン
の一例のフローチャート
【図17】同電気洗濯機のソフトスタートサブルーチン
の他の例のフローチャート
【図18】同電気洗濯機のソフトスタートサブルーチン
の他の例のフローチャート
【図19】本発明の第3の実施例の電気洗濯機のブロッ
ク図
【符号の説明】
7 電動機 14 インバータ 15 制御手段 23〜25 電機子巻線 34〜36 高電位側スイッチング素子(スイッチング
素子) 37〜39 低電位側スイッチング素子(スイッチング
素子) 56 電流検知手段 57 導通比設定手段
フロントページの続き (72)発明者 玉江 貞之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 松井 正一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インバータと、前記インバータの出力に
    接続した電動機と、前記インバータを構成するスイッチ
    ング素子のオンオフを制御する制御手段と、前記電動機
    の電機子巻線に流れる電流に対応した電流を検知する電
    流検知手段と、前記電流検知手段の出力値と設定値を比
    較し前記スイッチング素子の導通比を制御する導通比設
    定手段を備えた電気洗濯機。
  2. 【請求項2】 電流検知手段の出力値と設定値により電
    動機の目標回転数を設定する回転数設定手段と、電動機
    の回転数を検知する回転数検知手段とを備え、導通比設
    定手段は、前記回転数設定手段により設定した目標回転
    数と前記回転数検知手段により検知した電動機の回転数
    によりスイッチング素子の導通比を制御するようにした
    請求項1記載の電気洗濯機。
  3. 【請求項3】 導通比設定手段は、電動機の起動時にお
    いては、スイッチング素子の導通比を所定値に設定し、
    その後、回転数設定手段の出力値と回転数検知手段の出
    力値によりスイッチング素子の導通比を制御するように
    した請求項1または2記載の電気洗濯機。
  4. 【請求項4】 電動機の起動時においては、設定値を所
    定値に設定し、その後、設定値を増加させるようにした
    請求項1または2記載の電気洗濯機。
  5. 【請求項5】 回転数設定手段は、電動機の起動時にお
    いては、目標回転数を所定値に設定し、その後、目標回
    転数を電流検知手段の出力値と前記設定値により制御す
    るようにした請求項2記載の電気洗濯機。
  6. 【請求項6】 回転数設定手段により設定する目標回転
    数に上限値を設けた請求項2〜5のいずれか1項に記載
    の電気洗濯機。
  7. 【請求項7】 目標回転数の上限値を運転時間あるいは
    負荷量に応じて変更可能とした請求項6記載の電気洗濯
    機。
  8. 【請求項8】 回転数検知手段の検知する電動機の回転
    数により、設定値を変更するようにした請求項2〜6の
    いずれか1項に記載の電気洗濯機。
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