JP2007171309A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電磁誘導加熱方式の定着工程において、小サイズの記録媒体を連続的に定着した場合や装置が突発的に駆動停止した場合等であっても過昇温が確実に抑止されるとともに、高い発熱効率が安定的に維持されて、電力消費の損失が少ない、定着装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】磁束を発生させるコイル部25と、磁束によって発熱する発熱部材23と、発熱部材23の表裏面をコイル部25が挟さむようにコイル部25を保持する保持部材40と、を備える。そして、保持部材40は、その一部又は全部がコイル部25に生じる熱を放散する放熱部からなる。
【選択図】図5

Description

この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の画像形成装置とそこに設置される電磁誘導加熱方式の定着装置とに関するものである。
従来から、複写機、プリンタ等の画像形成装置において、装置の立ち上がり時間を低減して省エネルギー化することを目的として、電磁誘導加熱方式の定着装置を用いたものが多く用いられている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1等において、電磁誘導加熱方式の定着装置は、支持ローラ(発熱ローラ)、定着補助ローラ(定着ローラ)、支持ローラと定着補助ローラとによって張架された定着ベルト、支持ローラに定着ベルトを介して対向する誘導加熱部、定着補助ローラに定着ベルトを介して当接する加圧ローラ、等で構成される。誘導加熱部は、幅方向(記録媒体の搬送方向に直交する方向である。)に延設されたコイル部(励磁コイル)や、コイル部に対向するコア等で構成される。
そして、定着ベルトは、誘導加熱部との対向位置で加熱される。加熱された定着ベルトは、定着補助ローラ及び加圧ローラの位置に搬送される記録媒体上のトナー像を加熱して定着する。詳しくは、コイル部に高周波の交番電流を流すことで、コイル部の周囲に磁界が形成されて、支持ローラ表面近傍に渦電流が生じる。支持ローラに渦電流が生じると、支持ローラ自身の電気抵抗によってジュール熱が発生する。このジュール熱によって、支持ローラに巻装された定着ベルトが加熱される。
このような電磁誘導加熱方式の定着装置は、少ないエネルギー消費で短い立ち上げ時間にて、定着ベルトの表面温度(定着温度)を所望の温度まで昇温できるものとして知られている。
一方、特許文献2等には、電磁誘導加熱方式を用いた定着装置であって、強磁性材料からなる定着ローラ(加熱ローラ)の外周面及び内周面を複数周回するように励磁コイルを配設する技術が開示されている。この技術は、定着ローラにおける発熱効率を向上させることを目的としたものである。
特開2002−82549号公報 特開2003−76173号公報
第1に、上述した従来の定着装置は、小サイズの記録媒体を連続的に定着した場合や、紙詰まり等により装置が突発的に駆動停止した場合に、定着ベルト等の定着部材の一部又は全部が過昇温することがあった。
詳しくは、次の通りである。
一般的な画像形成装置は、幅方向のサイズが異なる数種類の記録媒体に対して、画像形成ができるように構成されている。ここで、幅方向サイズの異なる記録媒体とは、JIS寸法のA列やB列における種々の定形サイズの記録媒体の他に、不定形サイズの記録媒体も含まれる。また、同一サイズ(例えば、A4サイズである。)の記録媒体であっても、長手方向を搬送方向にした場合と、短手方向(長手方向に直交する方向である。)を搬送方向にした場合とでは、幅方向サイズの異なる記録媒体を扱っていることになる。
このような幅方向サイズの異なる記録媒体を定着装置で定着する場合には、記録媒体の幅方向サイズに応じて、定着ベルトの幅方向の熱分布が変動して、温度ムラが生じてしまう場合があった。例えば、幅方向サイズの小さな記録媒体を通紙して定着する場合には、その記録媒体の幅方向サイズに対応する定着ベルトの位置(通紙領域である。)では熱が多く奪われて、その他の位置(非通紙領域である。)に比べて定着温度が低くなる。このような現象は、幅方向サイズの小さな記録媒体を連続的に通紙するような場合に、特に顕著になる。
したがって、定着ベルトの幅方向中央部の定着温度を基準として定着ベルトの幅方向全域の定着温度を制御しようとすると、定着ベルトの幅方向中央部の定着温度は所望の温度に制御できるものの、幅方向両端部の定着温度が上昇(過昇温)してしまうことになる。このように、定着ベルトの幅方向両端部の定着温度が上昇した状態で、幅方向サイズの大きな記録媒体を定着すると、温度上昇位置に対応した記録媒体上にホットオフセットが発生してしまう。さらに、幅方向両端部の定着温度が定着ベルトの耐熱温度を超えた場合には、定着ベルトに熱的破損が生じることも考えられる。
これに対して、定着ベルトの幅方向両端部の定着温度を基準として定着ベルトの幅方向全域の定着温度を制御しようとすると、定着ベルトの幅方向両端部の定着温度は所望の温度に制御できるものの、幅方向中央部の定着温度が下降してしまうことになる。このように、定着ベルトの幅方向中央部の定着温度が下降した状態で記録媒体を定着すると、温度下降位置に対応した記録媒体上にコールドオフセットが発生してしまう。
また、画像形成装置内の搬送経路中に紙詰まり(ジャム)が発生した場合等には、定着装置における駆動が突発的に停止される。このような場合には、誘導加熱部への通電が遮断されるまでの僅かな時間に、誘導加熱部に対向する定着ベルトの部分が瞬時に過昇温してしまう。これによって、定着ベルトや誘導加熱部のコイル部等の構成部材に熱的破損が生じることも考えられる。
第2に、上述した従来の定着装置は、発熱部材に対するコイル部の位置がばらついて、発熱部材の発熱効率が安定しなかった。すなわち、コイル部によって発生される磁界における、発熱部材の位置によって、発熱部材の発熱効率が変動していた。このように発熱部材の発熱効率がばらつくと、画像形成装置によって立ち上げ時間が異なることになる。
このような問題は、発熱部材の表裏面に対向するようにコイル部を配設した場合に、特に顕著にあらわれる可能性が高い。
第3に、上述した従来の定着装置は、コイル部自身の発熱によってコイル部の電気抵抗が増加して、コイル部の熱損失の増加にともない定着装置における電力消費が増大したり、コイル部の被覆層が損傷したりする不具合が発生することがあった。また、発熱部材の発熱効率を向上するためにコイル部が発熱部材に近設されている場合には、コイル部が発熱部材からの輻射熱を受けやすくなるために、コイル部の温度上昇はさらに大きなものになる。
このような問題は、支持ローラ等の発熱部材の表裏面に対向するようにコイル部を配設した場合に、特に顕著にあらわれる可能性が高い。すなわち、支持ローラの表面(外周面)側に対向するコイル部はその周囲が比較的開放されるために放熱が容易であるが、支持ローラの裏面(内周面)側に対向するコイル部はその周囲が包囲されるために(閉空間が形成されるために)放熱が難しくなる。
一方、上述の特許文献2等の技術は、強磁性材料からなる定着ローラの外周面及び内周面を複数周回するように励磁コイルを配設することで、定着ローラにおける発熱効率を向上させることを目的としたものである。したがって、上述の定着部材の過昇温を抑止する効果は期待できない。また、発熱部材に対する励磁コイルの位置がばらついて、発熱部材の発熱効率が安定しない可能性がある。さらに、励磁コイルの温度上昇によって電力消費が増大する可能性もある。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、電磁誘導加熱方式の定着工程において、小サイズの記録媒体を連続的に定着した場合や装置が突発的に駆動停止した場合等であっても過昇温が確実に抑止されるとともに、高い発熱効率が安定的に維持されて、電力消費の損失が少ない、定着装置及び画像形成装置を提供することにある。
本願発明者は、前記課題を解決するために研究を重ねた結果、次の事項を知るに至った。
すなわち、発熱部材の過昇温を防止するためにキューリー点を有する材料(自己温度制御が可能な材料である。)を発熱部材に用いた場合、コイル部を発熱部材の片面のみに対向させて配設したときに比べて、発熱部材の表裏面(両面)を挟むようにコイル部を配設したときの方が、発熱部材における自己温度制御の能力が高まる。そして、発熱部材に対するコイル部の位置が変動しないように保持部材で位置決めをおこなうことで、高い発熱効率を安定的に維持できる。さらに、保持部材に放熱部を設けることで、コイル部の温度上昇を低減することができる。
この発明は以上述べた事項に基づくものであり、すなわち、この発明の請求項1記載の発明にかかる定着装置は、トナー像を記録媒体に定着する定着装置であって、磁束を発生させるコイル部と、前記磁束によって発熱する発熱部材と、前記発熱部材の表裏面を前記コイル部が挟さむように当該コイル部を保持する保持部材と、を備え、前記保持部材は、その一部又は全部が前記コイル部に生じる熱を放散する放熱部からなるものである。
また、請求項2記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1に記載の発明において、前記放熱部は、高熱伝導性材料で形成されたものである。
また、請求項3記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項2に記載の発明において、前記放熱部を形成する前記高熱伝導性材料は、その熱伝導率が前記コイル部を被覆する被覆層の熱伝導率よりも高いものである。
また、請求項4記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項2又は請求項3のいずれかに記載の発明において、前記放熱部を形成する前記高熱伝導性材料を、非磁性金属としたものである。
また、請求項5記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1に記載の発明において、前記放熱部を、ヒートパイプとしたものである。
また、請求項6記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1〜請求項5のいずれかに記載の発明において、前記放熱部は、その幅方向の範囲が前記発熱部材の幅方向の範囲を含むように形成されるとともに、少なくともその一部が前記発熱部材によって包囲されないように配設されたものである。
また、請求項7記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1〜請求項6のいずれかに記載の発明において、前記保持部材は、その一部が前記コイル部に入力する熱を遮断する断熱部からなるものである。
また、請求項8記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1〜請求項7のいずれかに記載の発明において、前記コイル部は、ループ状に形成され、前記発熱部材は、前記コイル部のループ内に挟入されたものである。
また、請求項9記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1〜請求項8のいずれかに記載の発明において、前記コイル部に交番電流を印加するものである。
また、請求項10記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1〜請求項9のいずれかに記載の発明において、前記発熱部材は、キューリー点が300℃以下になるように形成された発熱層を備えたものである。
また、請求項11記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項10に記載の発明において、前記発熱層は、整磁合金からなるものである。
また、請求項12記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1〜請求項11のいずれかに記載の発明において、前記発熱部材を、トナー像を溶融する定着部材としたものである。
また、請求項13記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項12に記載の発明において、前記定着部材は、周状に張架された定着ベルトであって、前記コイル部は、前記定着ベルトの外周面及び内周面に対向するように配設されたものである。
また、請求項14記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項13に記載の発明において、前記定着ベルトは、支持ローラと定着補助ローラとに張架され、前記定着補助ローラは、搬送される記録媒体を加圧する加圧ローラに対して前記定着ベルトを介して当接するように配設されたものである。
また、請求項15記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項14に記載の発明において、前記コイル部は、前記支持ローラを介して前記定着ベルトの内周面に対向するように配設されたものである。
また、請求項16記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項12に記載の発明において、前記定着部材は、搬送される記録媒体を加圧する加圧ローラに当接する定着ローラであって、前記コイル部は、前記定着ローラの外周面及び内周面に対向するように配設されたものである。
また、請求項17記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1〜請求項11のいずれかに記載の発明において、前記発熱部材を、トナー像を溶融する定着部材を加熱する加熱部材としたものである。
また、請求項18記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項17に記載の発明において、前記定着部材は、定着ベルトであって、前記加熱部材は、定着補助ローラとともに前記定着ベルトを張架する支持ローラであって、前記コイル部は、前記定着ベルトの外周面に対向するとともに、前記支持ローラを介して前記定着ベルトの内周面に対向するように配設され、前記定着補助ローラは、搬送される記録媒体を加圧する加圧ローラに対して前記定着ベルトを介して当接するように配設されたものである。
また、請求項19記載の発明にかかる画像形成装置は、請求項1〜請求項18のいずれかに記載の定着装置を備えたものである。
本発明は、電磁誘導加熱方式の定着装置において、発熱部材の表裏面を挟むようにコイル部を配設して、そのコイル部を保持して発熱部材に対する位置を定める保持部材に放熱部を設けている。これにより、発熱部材における自己温度制御の能力が高まり、小サイズの記録媒体を連続的に定着した場合や装置が突発的に駆動停止した場合等であっても過昇温を確実に抑止するとともに、高い発熱効率が安定的に維持されて、電力消費の損失が少ない、定着装置及び画像形成装置を提供することができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1〜図6にて、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
まず、図1にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置としてのカラー複写機の装置本体、2は画像情報に基づいたレーザ光を発する露光部(書込み部)、20は記録媒体P上の未定着画像を定着する電磁誘導加熱方式の定着装置、50Y、50M、50C、50BKは各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応したプロセスカートリッジ、51は各プロセスカートリッジ50Y、50M、50C、50BKにそれぞれ収納された感光体ドラム、52は感光体ドラム51上を帯電する帯電部、53は感光体ドラム51上に形成される静電潜像を現像する現像部、54は感光体ドラム51上に形成されたトナー像を中間転写ベルト57に転写する転写バイアスローラ、55は感光体ドラム51上の未転写トナーを回収するクリーニング部、56Y、56M、56C、56BKは各現像部53に各色のトナーを補給するトナー補給部、を示す。
また、57は各色のトナー像が重ねて転写される中間転写ベルト、58は中間転写ベルト57上に形成されたトナー像を記録媒体Pに転写する第2転写バイアスローラ、59は中間転写ベルト57上の未転写トナーを回収する中間転写ベルトクリーニング部、60は4色のトナー像が重ねて転写された記録媒体Pを搬送する転写ベルト、61は転写紙等の記録媒体Pが収納される給紙部、71は原稿Dを原稿読込部75に搬送する原稿搬送部、75は原稿Dの画像情報を読み込む原稿読込部(スキャナ)、を示す。
ここで、各プロセスカートリッジ50Y、50M、50C、50BKは、それぞれ、感光体ドラム51、帯電部52、現像部53、クリーニング部55が、一体化されたものである。そして、各プロセスカートリッジ50Y、50M、50C、50BKは、装置本体1に対して所定の交換サイクルにて交換される。
各プロセスカートリッジ50Y、50M、50C、50BKにおける感光体ドラム51上では、それぞれ、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)の画像形成がおこなわれる。
以下、画像形成装置における、通常のカラー画像形成時の動作について説明する。
まず、原稿Dは、原稿搬送部71の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送されて、原稿読込部75のコンタクトガラス73上に載置される。そして、原稿読込部75で、コンタクトガラス73上に載置された原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
詳しくは、原稿読込部75は、コンタクトガラス73上の原稿Dの画像に対して、照明ランプから発した光を照射しながら走査させる。そして、原稿Dにて反射した光を、ミラー群及びレンズを介して、カラーセンサに結像する。原稿Dのカラー画像情報は、カラーセンサにてRGB(レッド、グリーン、ブルー)の色分解光ごとに読み取られた後に、電気的な画像信号に変換される。さらに、RGBの色分解画像信号の強度レベルをもとにして画像処理部で色変換処理をおこない、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのカラー画像情報を得る。
そして、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのカラー画像情報は、露光部2に送信される。そして、露光部2からは、各色の画像情報に基づいたレーザ光(露光光)が、それぞれ、対応するプロセスカートリッジ50Y、50M、50C、50BKの感光体ドラム51上に向けて発せられる。
一方、4つの感光体ドラム51は、それぞれ、図1の時計方向に回転している。そして、まず、感光体ドラム51の表面は、帯電部52との対向位置で、一様に帯電される(帯電工程である。)。こうして、感光体ドラム51上には、帯電電位が形成される。その後、帯電された感光体ドラム51表面は、それぞれのレーザ光の照射位置に達する。
露光部2において、光源から画像信号に対応したレーザ光が各色に対応して射出される。レーザ光は、ポリゴンミラー3に入射して反射した後に、レンズ4、5を透過する。レンズ4、5を透過した後のレーザ光は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色成分ごとに別の光路を通過することになる(露光工程である。)。
イエロー成分に対応したレーザ光は、ミラー6〜8で反射された後に、紙面左側から1番目のプロセスカートリッジ50Yの感光体ドラム51表面に照射される。このとき、イエロー成分のレーザ光は、高速回転するポリゴンミラー3により、感光体ドラム51の回転軸方向(主走査方向)に走査される。こうして、帯電部52にて帯電された後の感光体ドラム51上には、イエロー成分に対応した静電潜像が形成される。
同様に、マゼンタ成分に対応したレーザ光は、ミラー9〜11で反射された後に、紙面左から2番目のプロセスカートリッジ50Mの感光体ドラム51表面に照射されて、マゼンタ成分に対応した静電潜像が形成される。シアン成分のレーザ光は、ミラー12〜14で反射された後に、紙面左から3番目のプロセスカートリッジ50Cの感光体ドラム51表面に照射されて、シアン成分の静電潜像が形成される。ブラック成分のレーザ光は、ミラー15で反射された後に、紙面左から4番目のプロセスカートリッジ50BKの感光体ドラム51表面に照射されて、ブラック成分の静電潜像が形成される。
その後、各色の静電潜像が形成された感光体ドラム51表面は、それぞれ、現像部53との対向位置に達する。そして、各現像部53から感光体ドラム51上に各色のトナーが供給されて、感光体ドラム51上の潜像が現像される(現像工程である。)。
その後、現像工程後の感光体ドラム51表面は、それぞれ、中間転写ベルト57との対向位置に達する。ここで、それぞれの対向位置には、中間転写ベルト57の内周面に当接するように転写バイアスローラ54が設置されている。そして、転写バイアスローラ54の位置で、中間転写ベルト57上に、感光体ドラム51上に形成された各色の画像が、順次転写される(第1転写工程である。)。
そして、第1転写工程後の感光体ドラム51表面は、それぞれ、クリーニング部55との対向位置に達する。そして、クリーニング部55で、感光体ドラム51上に残存する未転写トナーが回収される(クリーニング工程である。)。
その後、感光体ドラム51表面は、不図示の除電部を通過して、感光体ドラム51における一連の作像プロセスが終了する。
他方、感光体ドラム51上の各色の画像が重ねて転写された中間転写ベルト57表面は、図中の矢印方向に走行して、第2転写バイアスローラ58の位置に達する。そして、第2転写バイアスローラ58の位置で、記録媒体P上に中間転写ベルト57上のフルカラーの画像が2次転写される(第2転写工程である。)。
その後、中間転写ベルト57表面は、中間転写ベルトクリーニング部59の位置に達する。そして、中間転写ベルト57上の未転写トナーが中間転写ベルトクリーニング部59に回収されて、中間転写ベルト57上の一連の転写プロセスが完了する。
ここで、第2転写バイアスローラ58位置の記録媒体Pは、給紙部61から搬送ガイド63、レジストローラ64等を経由して搬送されたものである。
詳しくは、記録媒体Pを収納する給紙部61から、給紙ローラ62により給送された転写紙Pが、搬送ガイド63を通過した後に、レジストローラ64に導かれる。レジストローラ64に達した記録媒体Pは、中間転写ベルト57上のトナー像とタイミングを合わせて、第2転写バイアスローラ58の位置に向けて搬送される。
その後、フルカラー画像が転写された記録媒体Pは、転写ベルト60により、定着装置20に導かれる。定着装置20に達した記録媒体Pは、定着ベルト22と加圧ローラ30との間に送入されて、定着ベルト22から受ける熱と定着補助ローラ21及び加圧ローラ30から受ける圧力とによってトナー像が定着される。トナー像が定着された記録媒体Pは、定着ベルト22と加圧ローラ30との間から送出された後に、出力画像として画像形成装置本体1から排出される。
こうして、一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、図2〜図6にて、画像形成装置本体1における定着装置20の構成・動作について詳述する。
図2に示すように、定着装置20は、主として、定着補助ローラ21、定着ベルト22、支持ローラ23、誘導加熱部(誘導加熱ユニット)24、加圧ローラ30、等で構成される。
ここで、定着補助ローラ21は、ステンレス鋼等からなる芯金21aの表面に、シリコーンゴム等の弾性層21bを形成したものである。定着補助ローラ21の弾性層21bは、肉厚が3〜10mmで、アスカー硬度が10〜50度となるように形成されている。定着補助ローラ21は、不図示の駆動部によって図2の反時計方向に回転駆動される。
発熱部材としての支持ローラ23は、磁性導電性材料からなる発熱層(円筒部)を備えている。支持ローラ23の円筒部は、その肉厚(層厚)が0.6mm程度となるように形成されている。支持ローラ23は、図2の反時計方向に回転する。支持ローラ23の表裏面(外周面及び内周面である。)を挟むように、コイル部25が配設されている(図3〜図5を参照できる。)。換言すると、支持ローラ23は、ループ状に形成されたコイル部25のループ内に間隙をあけて挟入されている。
ここで、発熱部材としての支持ローラ23の材料として、ニッケル、鉄、クロム、又は、それらの合金等の磁性導電性材料を用いることができる。本実施の形態1では、支持ローラ23の材料として、キューリー点が定着可能温度以上であって300度以下となる整磁合金を用いている。具体的には、ニッケル、鉄、クロムの合金であって、各材料の添加量と加工条件とを調整することで所望のキューリー点を得ることができる。このように、キューリー点が定着ベルト22の定着温度近傍となる磁性導電性材料にて支持ローラ23を形成することで、支持ローラ23は電磁誘導によって過昇温されることなく加熱されることになる。これについては、後で詳しく説明する。
なお、本実施の形態1では、支持ローラ23を発熱層のみの構成としたが、支持ローラ23の発熱層上に補強層、弾性層、断熱層等を設けることもできる。
図2を参照して、定着部材としての定着ベルト22は、支持ローラ23と定着補助ローラ21とに張架・支持されている。
定着ベルト22は、基材上に弾性層、離型層が順次形成された、多層構造のエンドレスベルトである。基材は、絶縁性の耐熱樹脂材料からなり、例えば、ポリイミド、ポリアミドイミド、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、PES(ポリエーテルスルフォン)、PPS(ポリフェニレンスルフィド)、フッ素樹脂等を用いることができる。基材の層厚は、熱容量及び強度の点から、30〜200μmに形成されている。
定着ベルト22の弾性層は、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム等からなり、層厚が50〜500μmでアスカー硬度が5〜50度となるように形成されている。これにより、出力画像において、光沢ムラのない均一な画質を得ることができる。
定着ベルト22の離型層は、四フッ化エチレン樹脂(PTFE)、四フッ化エチレン・パーフロロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂(PFA)、四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体(FEP)等のフッ素樹脂、これらの樹脂の混合物、又は、これらの樹脂を耐熱性樹脂に分散させたものである。離型層の層厚は、5〜50μm(好ましくは、10〜30μmである。)に形成されている。これにより、定着ベルト22上のトナー離型性が担保されるとともに、定着ベルト22の柔軟性が確保される。
図2〜図5を参照して、誘導加熱部24は、支持ローラ23の表裏面に対向するコイル部25(磁束発生部材)と、コイル部25及び支持ローラ23を保持する保持部材40と、で構成される。
ここで、コイル部25は、複数のU字状部材25a〜25cからなり、支持ローラ23の表裏面(内周面及び外周面である。)を挟むように配設された励磁コイルである。図5を参照して、複数のU字状部材25a〜25cは、それぞれ、互いに絶縁された複数の単線を束ねた縒り線構造体であって、支持ローラ23の幅方向に平行に延設されている。U字状部材25a〜25c(コイル部25)の外周は、絶縁材料からなる被覆層(保護層)で被覆されている。
図4を参照して、コイル部25の各U字状部材25a〜25cの幅方向の一端は内周面側と外周面側とを結ぶ折返し部になっていて、他端にはコネクタ41を介して高周波電源部49が接続されている。そして、高周波電源部49から、10k〜1MHz(好ましくは、10k〜300kHzである。)の交番電流がコイル部25に印加される。なお、誘導加熱部24のコネクタ41の構成については、後で図6にて詳述する。
図3〜図5に示すように、コイル部25は、第1保持部40a及び第2保持部40bからなる保持部材40に保持されている。
詳しくは、保持部材40の第1保持部40aは、中空構造でループ状(U字状)に形成されていて、その内部にコイル部25(複数のU字状部材25a〜25c)が保持されている(図5を参照できる。)。保持部材40の第2保持部40bは、第1保持部40aと一体的に形成されていて、支持ローラ23の内周面に当接して支持ローラ23を回転自在に保持する(図3及び図4を参照できる。)。このような保持部材40の構成によって、支持ローラ23に対するコイル部25の位置決めがされることになる。
ここで、保持部材40は、その全部がコイル部25に生じる熱を放散する放熱部で構成されている。
具体的に、本実施の形態1では、保持部材40(第1保持部40a及び第2保持部40b)が、耐熱性を有する高熱伝導性材料で形成されている。そして、この高熱伝導性材料の熱伝導率が、コイル部25を被覆する被覆層(主として樹脂材料で形成されている。)の熱伝導率よりも高くなるように設定されている。これによって、コイル部25に生じる熱は、放熱部として機能する保持部材40によって積極的に放散されることになる。
放熱部としての保持部材40を形成する高熱伝導性材料としては、支持ローラ23に作用する磁束への影響を考慮して、アルミニウム、銅、等の非磁性金属が好適である。本願発明者が実験をおこなったところ、コイル部25の温度は連続通紙時に160〜180℃程度にまで達するため、保持部材40の耐熱温度は200℃程度は必要になるが、上述の材料はその条件を充分満足する。
なお、保持部材40を形成する高熱伝導性材料として、アルミナ、窒化ケイ素、炭化ケイ素や、PPS樹脂(ポリフェニレンスルフィド)、ガラスフィラーを含有するPPS樹脂、PEEK樹脂(ポリエーテルエーテルケトン)、PAI樹脂(ポリアミドイミド樹脂)、PI樹脂(ポリイミド)、フッ素樹脂等のエンジニアプラスチック、スーパーエンジニアプラスチック等を用いることもできる。
ここで、図3を参照して、放熱部としての保持部材40は、その幅方向の範囲が、支持ローラ23(発熱部材)の幅方向の範囲を含むように形成されている。すなわち、保持部材40は、その幅方向の長さが支持ローラ23の幅方向の長さよりも充分に長く両端が外部に露呈するように形成されている。これによって、放熱領域が充分に確保されて、保持部材40によるコイル部25に対する放熱性を高めることができる。
さらに、放熱部としての保持部材40は、少なくともその一部が支持ローラ23によって包囲されないように配設されている。本実施の形態1では、第1保持部40aの外周面側(支持ローラ23の外周面に対向する側である。)と、保持部材40の両端部と、が支持ローラ23に包囲されずに外部に露呈している。これによって、放熱領域が充分に確保されて、保持部材40によるコイル部25に対する放熱性を高めることができる。
なお、保持部材40の第2保持部40bは、その外周面(支持ローラ23との摺動面である。)に低摩擦材料をコーティング又は塗布することができる。具体的には、第2保持部40bの外周面に、耐熱性を有するフッ素樹脂をコーティングしたり、フッ素グリスを塗布したりすることができる。これによって、支持ローラ23が第2保持部40bの周りを回転するときの摩擦抵抗を低減することができる。
このように構成された保持部材40は、発熱部材としての支持ローラ23(加熱部材)に対するコイル部25の位置を定める。すなわち、支持ローラ23に内接する第2保持部40bと、第2保持部40bと一体化された第1保持部40aとによって、支持ローラ23に対するコイル部25の位置決めがされる。具体的に、図4(A)を参照して、支持ローラ23の内周面とその内周面に対向するコイル部25との間隙Gと、支持ローラ23の外周面とその外周面に対向するコイル部25との間隙Gと、は、いずれも0.5〜50mmの範囲になるように位置決めされる。
ここで、図4(又は図3)を参照して、保持部材40は、定着装置20の幅方向両端に固設された2つの側板47によって支持される。これによって、定着装置20における支持ローラ23及びコイル部25の位置も定まる。
このとき、保持部材40によって保持されたコネクタ41(コイル部25の両先端に接続されている。)は、幅方向の奥側(図4の右側である。)に固設された高周波電源部49のコネクタ部に接続される。これによって、高周波電源部49からコイル部25への通電が可能になる。
ここで、3つのU字状部材25a〜25cからなるコイル部25に印加される交流電流の流路について説明する。
図6(A)に示すように、本実施の形態1では、3つのU字状部材25a〜25cのそれぞれの両端子が、独立して2つのコネクタ41に配置されている。具体的には、一方のコネクタ41には、第1のU字状部材25aの一方の端子41a1、第2のU字状部材25bの一方の端子41b1、第3のU字状部材25cの一方の端子41c1が配設されている。他方のコネクタ41には、第1のU字状部材25aの他方の端子41a2、第2のU字状部材25bの他方の端子41b2、第3のU字状部材25cの他方の端子41c2が配設されている。
そして、一方のコネクタ41の端子41a1〜41c1は、それぞれ、高周波電源部49の端子49a1〜49c1に接続される。他方のコネクタ41の端子41a2〜41c2は、それぞれ、高周波電源部49の端子49a2〜49c2に接続される。ここで、高周波電源部49において、端子49b1と端子49a2は接続され、端子49c1と端子49b2は接続され、端子49a1と端子49c2は交流電源に接続されている。これによって、高周波電源部49に接続されたコイル部25に、交流電流の流路が1つ形成される。こうして、1つの交流電源を用いて、3つのU字状部材25a〜25cによる効率のよい交番磁界の形成が可能になる。
なお、本実施の形態1では、2つのコネクタ41を保持部材40に設置したが、1つのコネクタ41を保持部材40に設置することも可能である。
具体的に、図6(B)を参照して、保持部材40に保持されたコネクタ41には、2つの入出力端子41a1、41c2が設置されている。2つの入出力端子は、それぞれ、第1のU字状部材25aの一方の端子41a2、第3のU字状部材25cの他方の端子41c2である。そして、この2つの入出力端子41a1、41c2が、高周波電源部49の2つの端子49a、49cに接続される。また、コネクタ41内において、第2のU字状部材25bの一方の端子41b1と第1のU字状部材25aの他方の端子41a2とが接続され、第3のU字状部材25cの一方の端子41c1と第2のU字状部材25bの他方の端子41b2とが接続されている。これによって、高周波電源部49に接続されたコイル部25に、交流電流の流路が1つ形成される。こうして、1つの交流電源を用いて、3つのU字状部材25a〜25cによる効率のよい交番磁界の形成が可能になる。
図2を参照して、加圧ローラ30は、アルミニウム、銅等からなる芯金30a上にフッ素ゴム、シリコーンゴム等の弾性層30bが形成されたものである。加圧ローラ30の弾性層30bは、肉厚が1〜5mmで、アスカー硬度が20〜50度となるように形成されている。加圧ローラ30は、定着ベルト22(定着部材)を介して定着補助ローラ21に圧接している。そして、定着ベルト22と加圧ローラ30との当接部(定着ニップ部である。)に、記録媒体Pが搬送される。
図示は省略するが、定着ベルト22の外周面上であって定着ニップ部の上流側には、熱応答性の高い感温素子としてのサーミスタが当接されている。そして、サーミスタによって、定着ベルト22上の表面温度(定着温度)が検知されて、誘導加熱ユニット24の出力が調整される。
このように構成された定着装置20は、次のように動作する。
定着補助ローラ21の回転駆動によって、定着部材としての定着ベルト22は図2中の矢印方向に周回するとともに、発熱部材(加熱部材)としての支持ローラ23も反時計方向に回転して、加圧ローラ30も矢印方向に回転する。定着ベルト22は、支持ローラ23の位置で加熱される。
詳しくは、高周波電源部49からコイル部25に10kHz〜1MHzの高周波交番電流を流すことで、コイル部25のU字内(ループ内)に磁力線が双方向に交互に切り替わるように形成される。このように交番磁界が形成されることで、支持ローラ23の温度がキューリー点以下である場合に、支持ローラ23表面に渦電流が生じて、支持ローラ23の電気抵抗によってジュール熱が発生して、支持ローラ23が加熱される。こうして、定着ベルト22は、発熱した支持ローラ23から受ける熱によって加熱される。すなわち、本実施の形態1では、発熱部材としての支持ローラ23が加熱部材としても機能することになる。
その後、コイル部25によって発熱した定着ベルト22表面は、サーミスタの位置を通過して、加圧ローラ30との当接部に達する。そして、搬送される記録媒体P上のトナー像Tを加熱して溶融する。
詳しくは、先に説明した作像プロセスを経てトナー像Tを担持した記録媒体Pが、ガイド板(不図示である。)に案内されながら定着ベルト22と加圧ローラ30との間に送入される(矢印Yの搬送方向の移動である。)。そして、定着ベルト22から受ける熱と加圧ローラ30から受ける圧力とによってトナー像Tが記録媒体Pに定着されて、記録媒体Pは定着ベルト22と加圧ローラ30との間から送出される。
加圧ローラ30の位置を通過した定着ベルト22表面は、その後に再び支持ローラ23の位置に達する。このような一連の動作が連続的に繰り返されて、画像形成プロセスにおける定着工程が完了する。
このような定着工程において、支持ローラ23の温度がキューリー点を超えた場合には、支持ローラ23の発熱が制限されることになる。
すなわち、誘導加熱部24によって加熱された支持ローラ23の温度がキューリー点を超えた場合には、支持ローラ23が磁性を失うために、表面近傍での渦電流の発生が制限される。これにより、支持ローラ23におけるジュール熱の発生量が低下して、過昇温が抑止される。
このような自己温度制御能力は、本実施の形態1のように発熱部材23に対してコイル部25をループ状(U字状)に配設した場合、発熱部材23の片面側(例えば、外周面側である。)にコイル部25を配設した場合に比べて、特に高くなる。このような効果を示す実験例については、後で図15〜図17にて説明する。
次に、図4(A)及び図4(B)にて、誘導加熱部(誘導加熱ユニット)24の挿脱動作について説明する。
図4(A)は、定着装置20に装着された状態の誘導加熱部24を幅方向にみた概略断面図である。図4(B)は、定着装置20から脱離(又は装着)する状態の誘導加熱部24を幅方向にみた概略断面図である。
図4(A)及び図4(B)に示すように、誘導加熱部24は、支持ローラ23の幅方向の一端側(図4の左側である。)から挿脱自在に設置される。すなわち、コイル部25及び保持部材40からなる誘導加熱部24は、定着装置2から脱離(又は装着)する場合に、図4(B)の矢印方向に操作される。
なお、保持部材40の一端側には鍔部40cが設けられている。そして、誘導加熱ユニット24を定着装置20に装着するときに、鍔部40cが側板47に当接することで、誘導加熱部24の定着装置20における幅方向の位置が定まる。
また、側板47と支持ローラ23との間にはスペーサ48が設置されている。これにより、支持ローラ23の定着装置20における幅方向の位置が定まる。
このように、コイル部25及び保持部材40からなる誘導加熱部24は、メンテナンスの頻度が比較的多い定着ベルト22に対して容易に着脱することができる。これにより、メンテナンス時(又は組付時)における作業者の作業効率が向上する。特に、定着装置20をユーザー自身がメンテナンスする場合に、メンテナンス性の高い本実施の形態1の構成は有用となる。
以上説明したように、本実施の形態1では、電磁誘導加熱方式の定着装置20において、キューリー点を定着温度近傍に設定した支持ローラ23の表裏面を挟むようにコイル部25を配設している。これにより、支持ローラ23における自己温度制御の能力が高まり、小サイズの記録媒体を連続的に定着した場合や装置が突発的に駆動停止した場合等であっても、定着ベルト22の過昇温を確実に抑止することができる。
また、コイル部25を保持して支持ローラ23に対する位置を定める保持部材40とともに、コイル部25をユニット化している。これにより、支持ローラ23に対する高い加熱効率が安定的に維持されるとともに、定着装置20の組付性及びメンテナンス性が向上する。
さらに、保持部材40を高熱伝導性材料で形成して、保持部材40の全部を放熱部としている。これにより、コイル部25の温度上昇が軽減されて、定着装置20の電力消費の損失を少なくすることができる。
なお、本実施の形態1では、コイル部25を複数のU字状部材25a〜25cで構成したが、コイル部25を単数のU字状部材で構成することもできる。また、本実施の形態1では、U字状部材25a〜25cを互いに絶縁された複数の単線を束ねた縒り線構造体としたが、U字状部材25a〜25cを単線構造体(引抜き加工等により製造される。)とすることもできる。さらに、コイル部25が支持ローラ23の表裏面を複数巻回する構成とすることもできる。これらの場合であっても、本実施の形態1とほぼ同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態1では、コイル部に生じる熱を放散する放熱部を高熱伝導性材料で形成したが、放熱部をヒートパイプとすることもできる。ヒートパイプは、減圧したパイプの内部に作動液を封入したもので、受熱側が加熱されると作動液が蒸気になって放熱側に流れて、そこで放熱して液体となった後に毛細管現象によって液体が受熱側に戻るサイクルが繰り返されることで、受熱側から放熱側に熱を伝えるものである。したがって、保持部材40の一部又は全部をヒートパイプで構成した場合(保持部材40の表面にヒートパイプを設置した場合も含む。)も、本実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
実施の形態2.
図7及び図8にて、この発明の実施の形態2について詳細に説明する。
図7は、実施の形態2における定着装置の一部を示す断面図であって、前記実施の形態1における図5に相当する図である。図8は、誘導加熱部を幅方向にみた断面図であって、前記実施の形態1における図4(A)に相当する図である。本実施の形態2の定着装置は、保持部材40に断熱部40bが設けられている点が、前記実施の形態1のものとは相違する。
図7及び図8を参照して、本実施の形態2における定着装置20において、保持部材40は、その一部がコイル部25に生じる熱を放散する放熱部で構成され、その他の部分がコイル部25に入力する熱を遮断する断熱部で構成されている。
具体的に、保持部材40の第1保持部40aは、高熱伝導性材料(前記実施の形態1と同様の材料である。)で形成されている。そして、保持部材40の第2保持部40bは、耐熱性を有する断熱材料で形成されている。これにより、第1保持部40aが放熱部として機能して、第2保持部40bが断熱部として機能することになる。
すなわち、コイル部25自身に生じた熱は、放熱部として機能する第1保持部40aを介して外部に向けて放散される。また、支持ローラ23等からコイル部25に向けて移動する輻射熱は、断熱部として機能する第2保持部40bによってその大部分が遮断される。したがって、本実施の形態2では、コイル部25の温度上昇がさらに軽減されて、定着装置20の電力消費の損失をさらに少なくすることができる。
以上説明したように、本実施の形態2では、電磁誘導加熱方式の定着装置20において、支持ローラ23(発熱部材)の表裏面を挟むようにコイル部25を配設して、そのコイル部25を保持して支持ローラ23に対する位置を定める保持部材40に放熱部40a及び断熱部40bを設けている。これにより、支持ローラ23における自己温度制御の能力が高まり、小サイズの記録媒体Pを連続的に定着した場合や装置が突発的に駆動停止した場合等であっても過昇温を確実に抑止できるとともに、高い発熱効率を安定的に維持できて、電力消費の損失を少なくすることができる。
実施の形態3.
図9及び図10にて、この発明の実施の形態3について詳細に説明する。
図9は、実施の形態3における定着装置の一部を示す断面図であって、前記実施の形態2における図7に相当する図である。図10は、誘導加熱部を幅方向にみた断面図であって、前記実施の形態2における図8に相当する図である。本実施の形態3の定着装置は、保持部材40の構成が、前記実施の形態2のものとは相違する。
図9及び図10を参照して、本実施の形態3における定着装置20も、前記実施の形態2のものと同様に、保持部材4に放熱部と断熱部とが設けられている。
本実施の形態3では、保持部材40の第1保持部40aは、その一部がループ状に形成されていてコイル部25を保持するとともに、支持ローラ23の内周面に当接して支持ローラ23を回転自在に保持している。第1保持部40aは、耐熱性を有する断熱材料で形成されていて、断熱部として機能する。
保持部材40の第2保持部40bは、内周面側のコイル部25を第1保持部40aとともに保持する。第2保持部40bは、高熱伝導性材料(前記実施の形態1と同様の材料である。)で形成されていて、放熱部として機能する。
すなわち、コイル部25自身に生じた熱は、放熱部として機能する第2保持部40bを介して外部に向けて放散される。また、支持ローラ23等からコイル部25に向けて移動する輻射熱は、断熱部として機能する第1保持部40aによってその大部分が遮断される。したがって、本実施の形態3では、前記実施の形態2と同様に、コイル部25の温度上昇がさらに軽減されて、定着装置20の電力消費の損失をさらに少なくすることができる。
以上説明したように、本実施の形態3では、電磁誘導加熱方式の定着装置20において、支持ローラ23(発熱部材)の表裏面を挟むようにコイル部25を配設して、そのコイル部25を保持して支持ローラ23に対する位置を定める保持部材40に放熱部40b及び断熱部40aを設けている。これにより、支持ローラ23における自己温度制御の能力が高まり、小サイズの記録媒体Pを連続的に定着した場合や装置が突発的に駆動停止した場合等であっても過昇温を確実に抑止できるとともに、高い発熱効率を安定的に維持できて、電力消費の損失を少なくすることができる。
実施の形態4.
図11及び図12にて、この発明の実施の形態4について詳細に説明する。
図11は、実施の形態4における定着装置を示す断面図であって、前記実施の形態1の図2に相当する図である。図12は、定着ベルト22を示す部分拡大断面図である。本実施の形態4の定着装置は、コイル部25が支持ローラ23及び定着ベルト22の表裏面に対向するように配設されている点が、コイル部25が支持ローラ23の表裏面にのみ対向するように配設されている前記実施の形態1のものとは相違する。
図11に示すように、コイル部25は、定着ベルト22が巻装された支持ローラ23の位置であって、支持ローラ23及び定着ベルト22の表裏面(内周面及び外周面)に対向するように幅方向に略平行に延設されている。コイル部25と保持部材(不図示である。)とからなる誘導加熱部24は、定着装置20に対して挿脱自在に設置されている。本実施の形態4の定着装置20は、コイル部25が設置される位置が異なる以外は、前記実施の形態1のものとほぼ同様の構成になっている。ただし、本実施の形態4の定着ベルト22には、発熱層が設けられている。
以下、定着ベルト22について詳述する。
図12(A)に示すように、定着ベルト22は、基材22a上に発熱層22b、弾性層22c、離型層22dが順次形成された、多層構造のエンドレスベルトである。基材22aは、絶縁性の耐熱樹脂材料からなり、例えば、ポリイミド、ポリアミドイミド、PEEK、PES、PPS、フッ素樹脂等を用いることができる。基材22aの層厚は、熱容量及び強度の点から、30〜200μmに形成されている。
定着ベルト22の発熱層22bは、磁性導電性材料からなり、その層厚が1〜20μmに形成されている。発熱層22bは基材22a上に、メッキ、スパッタ、真空蒸着等によって形成される。
ここで、発熱層22bの材料として、ニッケル、ステンレス鋼等の磁性導電性材料を用いることができる。本実施の形態4では、発熱層22bの材料として、キューリー点が定着可能温度以上であって300℃以下となる整磁合金を用いている。具体的には、ニッケル、鉄、クロムの合金であって、各材料の添加量と加工条件とを調整することで所望のキューリー点を得ることができる。このように、キューリー点が定着ベルト22の定着温度近傍となる磁性導電性材料にて発熱層22bを形成することで、発熱層22bは電磁誘導によって過昇温されることなく加熱されることになる。これについては、後で図15〜図17を用いて詳しく説明する。
定着ベルト22の弾性層22cは、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム等からなり、層厚が50〜500μmでアスカー硬度が5〜50度となるように形成されている。これにより、出力画像において、光沢ムラのない均一な画質を得ることができる。
定着ベルト22の離型層22dは、PTFE、PFA、FEP等のフッ素樹脂、これらの樹脂の混合物、又は、これらの樹脂を耐熱性樹脂に分散させたものである。離型層22dの層厚は、5〜50μm(好ましくは、10〜30μmである。)に形成されている。これにより、定着ベルト22上のトナー離型性が担保されるとともに、定着ベルト22の柔軟性が確保される。
なお、定着ベルト22の各層22a〜22dの間に、プライマ層等を設けることもできる。
なお、本実施の形態4では、発熱部材としての定着ベルト22を4層構造体(図12(A)の構造体である。)としたが、図12(B)〜(D)の多層構造体とすることもできる。
図12(B)の定着ベルト22は、発熱層22b、弾性層22c、離型層22dからなる。ここで、発熱層22bは、ポリイミド、ポリアミドイミド、PEEK、PES、PPS、フッ素樹脂等の樹脂材料に、磁性導電性粒子を分散したものを用いることもできる。その場合、樹脂材料に対して磁性導電性粒子を20〜90重量%の範囲内で添加する。具体的には、ワニス状態の樹脂材料中に、ロールミル、サンドミル、遠心脱泡装置等の分散装置を用いて磁性導電性粒子を分散する。これを溶剤により適当な粘度に調整して、金型により所望の層厚に成形する。
図12(C)の定着ベルト22は、複数の発熱層22bを基材22a中に設けて、その上に弾性層22c、離型層22dを順次形成している。
図12(D)の定着ベルト22は、基材22a上に複数の発熱層22bを備えた弾性層22cを形成して、さらに表面層として離型層22dを形成している。
これらの定着ベルト22を用いた場合にも、後述する本実施の形態4の効果と同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態4においても、支持ローラ23及び発熱層22bの表裏面を挟むようにコイル部25を配設して、そのコイル部25を保持して支持ローラ23及び発熱層22bに対する位置を定める保持部材を設けている。さらに、前記各実施の形態と同様に、保持部材に放熱部(又は、放熱部及び断熱部)を設けている。これにより、コイル部25の温度上昇が軽減されて、定着装置20の電力消費の損失を少なくすることができる。
このように構成された定着装置20は、次のように動作する。
定着補助ローラ21の回転駆動によって、定着ベルト22は図11中の矢印方向に周回するとともに、支持ローラ23も反時計方向に回転して、加圧ローラ30も矢印方向に回転する。定着ベルト22は、コイル部25との対向位置で加熱される。
詳しくは、高周波電源部49からコイル部25に10kHz〜1MHzの高周波交番電流を流すことで、コイル部25のループ内に磁力線が双方向に交互に切り替わるように形成される。このように交番磁界が形成されることで、支持ローラ23及び発熱層22bの温度がキューリー点以下である場合に、支持ローラ23表面と定着ベルト22の発熱層22bとに渦電流が生じて、支持ローラ23及び発熱層22bの電気抵抗によってジュール熱が発生して、支持ローラ23及び発熱層22bが加熱される。こうして、定着ベルト22は、発熱した支持ローラ23から受ける熱と、自身の発熱層22bの発熱と、によって加熱される。
その後、コイル部25によって発熱した定着ベルト22表面は、サーミスタの位置を通過して、加圧ローラ30との当接部に達する。そして、搬送される記録媒体P上のトナー像Tを加熱して溶融する。
加圧ローラ30の位置を通過した定着ベルト22表面は、その後に再びコイル部25との対向位置に達する。このような一連の動作が連続的に繰り返されて、画像形成プロセスにおける定着工程が完了する。
このような定着工程において、支持ローラ23及び発熱層22bの温度がキューリー点を超えた場合には、支持ローラ23及び発熱層22bの発熱が制限されることになる。
すなわち、誘導加熱ユニット24によって加熱された支持ローラ23及び発熱層22bの温度がキューリー点を超えた場合には、支持ローラ23及び発熱層22bが磁性を失うために、表面近傍での渦電流の発生が制限される。これにより、支持ローラ23及び発熱層22bにおけるジュール熱の発生量が低下して、過昇温が抑止される。
以上説明したように、本実施の形態4では、電磁誘導加熱方式の定着装置20において、支持ローラ23及び定着ベルト22(発熱部材)の表裏面を挟むようにコイル部25を配設して、そのコイル部25を保持して支持ローラ23及び定着ベルト22に対する位置を定める保持部材に放熱部を設けている。これにより、支持ローラ23及び発熱層22bにおける自己温度制御の能力が高まり、小サイズの記録媒体Pを連続的に定着した場合や装置が突発的に駆動停止した場合等であっても過昇温を確実に抑止できるとともに、高い発熱効率を安定的に維持できて、電力消費の損失を少なくすることができる。
なお、本実施の形態4では、発熱層22bを有する定着ベルト22と、発熱層を有する支持ローラ23と、を発熱部材として用いた。これに対して、定着ベルト22及び支持ローラ23のうちいずれか一方のみを発熱部材として用いることもできる。その場合も、本実施の形態4とほぼ同様の効果を得ることができる。
実施の形態5.
図13にて、この発明の実施の形態5について詳細に説明する。
図13は、実施の形態5における定着装置を示す断面図であって、前記実施の形態1の図2に相当する図である。本実施の形態5の定着装置は、コイル部25が定着ベルト22の表裏面にのみ対向するように配設されている点が、コイル部25が支持ローラ23の表裏面にのみ対向するように配設されている前記実施の形態1のものとは相違する。
図13に示すように、コイル部25は、支持ローラ23及び定着補助ローラ21に巻装されていない位置であって、定着ベルト22の表裏面(内周面及び外周面)に対向するように幅方向に略平行に延設されている。コイル部25と保持部材(不図示である。)とからなる誘導加熱部24は、定着装置20に対して挿脱自在に設置されている。本実施の形態5の定着装置20は、コイル部25が設置される位置が異なる以外は、前記実施の形態1のものとほぼ同様の構成になっている。ただし、本実施の形態5の支持ローラ23には、発熱層が設けられていない。また、本実施の形態5の定着ベルト22には、前記実施の形態4と同様に、発熱層22bが設けられている。
また、本実施の形態5においても、定着ベルト22の表裏面を挟むようにコイル部25を配設して、そのコイル部25を保持して定着ベルト22に対する位置を定める保持部材を設けている。さらに、前記各実施の形態と同様に、保持部材に放熱部(又は、放熱部及び断熱部)を設けている。これにより、コイル部25の温度上昇が軽減されて、定着装置20の電力消費の損失を少なくすることができる。
このように構成された定着装置20において、コイル部25は、通電によって磁束を発生させて定着ベルト22を加熱する。すなわち、コイル部25に交番電流が供給されることで、コイル部25のループ内に磁力線が形成されて、電磁誘導により定着ベルト22の発熱層22bが加熱される。そして、加熱された定着ベルト22は、矢印Y方向から搬送される記録媒体P上のトナー像を加熱・溶融して記録媒体Pに定着する。
以上説明したように、本実施の形態5では、定着ベルト22(発熱部材)の表裏面を挟むようにコイル部25を配設して、そのコイル部25を保持して定着ベルト22に対する位置を定める保持部材に放熱部を設けている。これにより、定着ベルト22の発熱層22bにおける自己温度制御の能力が高まり、小サイズの記録媒体Pを連続的に定着した場合や装置が突発的に駆動停止した場合等であっても過昇温を確実に抑止できるとともに、高い発熱効率を安定的に維持できて、電力消費の損失を少なくすることができる。
実施の形態6.
図14にて、この発明の実施の形態6について詳細に説明する。
図14は、実施の形態6における定着装置を示す断面図であって、前記実施の形態1の図2に相当する図である。本実施の形態6の定着装置は、発熱部材として定着ローラ31を用いている点が、発熱部材として支持ローラ23を用いている前記実施の形態1のものとは相違する。
本実施の形態6の定着装置20は、主として、発熱部材としての定着ローラ31(定着部材)、加圧ローラ30、誘導加熱部24等で構成される。
定着ローラ31は、キューリー点が定着可能温度以上であって300℃以下となる整磁合金からなる発熱層31b、シリコーンゴム等からなる弾性層31a、フッ素化合物等からなる離型層、等で構成される。
また、誘導加熱部24は、定着ローラ31の表裏面(内周面及び外周面である。)を挟むように配設されたコイル部25と、コイル部25を保持するとともに定着ローラ31に対するコイル部25の位置を定める保持部材(不図示である。)と、で構成される。誘導加熱部24は、定着装置20に対して定着ローラ31の幅方向一端側から挿脱自在に設置されている。
また、本実施の形態6においても、定着ローラ31の表裏面を挟むようにコイル部25を配設して、そのコイル部25を保持して定着ローラ31に対する位置を定める保持部材を設けている。さらに、前記各実施の形態と同様に、保持部材に放熱部(又は、放熱部及び断熱部)を設けている。これにより、コイル部25の温度上昇が軽減されて、定着装置20の電力消費の損失を少なくすることができる。
そして、コイル部25に10k〜1MHzの交番電流が供給されることで、コイル部25のループ内に磁力線が形成されて、電磁誘導により定着ローラ31が加熱される。このようにして、加熱された定着ローラ31は、矢印方向から搬送される記録媒体P上のトナー像を加熱・溶融して記録媒体Pに定着する。
本実施の形態6においても、定着ローラ31の発熱層31bの温度がキューリー点を超えた場合には、前記実施の形態1と同様に、発熱層31bの加熱が効率よく制限されることになる。
以上説明したように、本実施の形態6では、定着ローラ31(発熱部材)の表裏面を挟むようにコイル部25を配設して、そのコイル部25を保持して定着ローラ31に対する位置を定める保持部材に放熱部を設けている。これにより、定着ローラの発熱層31bにおける自己温度制御の能力が高まり、小サイズの記録媒体Pを連続的に定着した場合や装置が突発的に駆動停止した場合等であっても過昇温を確実に抑止できるとともに、高い発熱効率を安定的に維持できて、電力消費の損失を少なくすることができる。
実験例.
図15〜図17にて、前記各実施の形態で述べた効果を確認するための実験例について説明する。
図15(A)及び図15(B)は、実験装置を示す概略図である。図15(A)の実験装置は、発熱層33を有するテストピース(前記各実施の形態の発熱部材に相当するものである。)の表裏面にループ状のコイル部25を対向させたものである(前記各実施の形態における定着装置の構成である。)。図15(B)の実験装置は、発熱層33を有するテストピースの片面のみにコイル部25を対向させたものである(従来の定着装置の構成である。)。
すなわち、図15(A)の実験装置と図15(B)の実験装置とは、コイル部25の構成は同等であって、コイル部25に対向するテストピース33、34の向きのみが異なることになる。
ここで、テストピースは、発熱層33のみのものと、発熱層33上にアルミニウムからなる導電層34を厚さ0.3mmにて形成したものと、発熱層33上にアルミニウムからなる導電層34を厚さ0.8mmにて形成したものと、の3種類を用意した。テストピースの発熱層33は、表裏面の大きさが25mm×50mmであって、厚さが0.22mmであって、キューリー温度が240℃の整磁合金からなる。テストピースの導電層34も、表裏面の大きさを25mm×50mmとした。
また、実験装置のコイル部25には、高周波電源部49から、電力が200〜1200Wであって、励磁周波数が36kHzと130kHzとの2種類の交番電流が印加される。これによって、コイル部25近傍には、図15(A)及び図15(B)に示すような磁力線が形成される。
図16及び図17は、上述の実験装置を用いておこなった実験例の結果を示すグラフである。図16及び図17において、横軸は電磁誘導を開始してからの時間を示し、縦軸は発熱層33上の温度を示す。
図16は図15(A)の実験装置を用いたときの実験結果であり、図17は図15(B)の実験装置を用いたときの実験結果である。
図16(A)は、高周波電源部49から出力される交番電流の周波数を36kHzとしたときの、時間と温度との関係を示すグラフである。図16(B)は、高周波電源部49から出力される交番電流の周波数を130kHzとしたときの、時間と温度との関係を示すグラフである。また、図16において、実線R0は発熱層33のみのテストピースを用いた場合であり、実線R1は発熱層33上に厚さ0.3mmの導電層34を形成したテストピースを用いた場合であり、実線R3は発熱層33上に厚さ0.8mmの導電層34を形成したテストピースを用いた場合である。
図17(A)は、高周波電源部49から出力される交番電流の周波数を36kHzとしたときの、時間と温度との関係を示すグラフである。図17(B)は、高周波電源部49から出力される交番電流の周波数を130kHzとしたときの、時間と温度との関係を示すグラフである。また、図17において、実線Q0は発熱層33のみのテストピースを用いた場合であり、実線Q1は発熱層33上に厚さ0.3mmの導電層34を形成したテストピースを用いた場合であり、実線Q3は発熱層33上に厚さ0.8mmの導電層34を形成したテストピースを用いた場合である。
図16より、導電層34の有無や交番電流の周波数に係わらず、発熱層33の温度がキューリー点に達するとそれ以上の過昇温が防止されることがわかる。
これに対して、図17(A)より、励磁周波数を36kHzにすると、厚さが0.8mm以上の導電層34を設けなければ、発熱層33の過昇温を防止できないことがわかる。同様に、図17(B)より、励磁周波数を130kHzにすると、厚さが0.3mm以上の導電層34を設けなければ、発熱層33の過昇温を防止できないことがわかる。このように、コイル部25を発熱部材(発熱層33)の主面に対向させる場合には、主面の反対側に非磁性・低抵抗率の導電層を設ける必要がある。このことは、特開2003−215956号公報等にある記載内容にも一致するものである。
以上のことから、ループ状のコイル部25内に発熱部材を挟入することで、発熱部材の自己温度制御の能力が高められることがわかる。さらに、図16と図17との比較から、ループ状のコイル部25内に発熱部材を挟入することで、発熱部材の発熱効率(立ち上がり)も向上することがわかる。しかも、上述の効果は、発熱部材に導電層34を設けることなく得られるものであるため、発熱部材の構成が簡素化される。したがって、低廉で、層間剥がれ等の導電層を設けることによる不具合がない発熱部材を提供することができる。
なお、本発明が前記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、前記各実施の形態の中で示唆した以外にも、前記各実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は前記各実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
この発明の実施の形態1における画像形成装置を示す全体構成図である。 図1の画像形成装置における定着装置を示す断面図である。 図2の定着装置における誘導加熱部の近傍を示す斜視図である。 誘導加熱ユニットを挿脱する状態を示す断面図である。 誘導加熱部の近傍を示す拡大断面図である。 誘導加熱部と通電部との電気的接続状態を示す概略図である。 この発明の実施の形態2における定着装置の一部を示す断面図である。 図7の定着装置における誘導加熱部を幅方向にみた断面図である。 この発明の実施の形態3における定着装置の一部を示す断面図である。 図9の定着装置における誘導加熱部を幅方向にみた断面図である。 この発明の実施の形態4における定着装置を示す断面図である。 定着ベルトを示す部分拡大断面図である。 この発明の実施の形態5における定着装置を示す断面図である。 この発明の実施の形態6における定着装置を示す断面図である。 各実施の形態における効果を確認するための実験装置を示す概略図である。 図15の実験装置による実験結果を示すグラフである。 図16に続く実験結果を示すグラフである。
符号の説明
1 画像形成装置本体(装置本体)、
20 定着装置、 21 定着補助ローラ、
22 定着ベルト(定着部材)、
23 支持ローラ(発熱部材、加熱部材)、
24 誘導加熱部(誘導加熱ユニット)、
25 コイル部、 25a〜25c U字状部材、
30 加圧ローラ、 31 定着ローラ(発熱部材、定着部材)、
33 発熱層、 34 導電層、
40 保持部材、
40a 第1保持部、 40b 第2保持部、
41 コネクタ、 47 側板、 48 スペーサ、
49 高周波電源部。

Claims (19)

  1. トナー像を記録媒体に定着する定着装置であって、
    磁束を発生させるコイル部と、
    前記磁束によって発熱する発熱部材と、
    前記発熱部材の表裏面を前記コイル部が挟さむように当該コイル部を保持する保持部材と、を備え、
    前記保持部材は、その一部又は全部が前記コイル部に生じる熱を放散する放熱部からなることを特徴とする定着装置。
  2. 前記放熱部は、高熱伝導性材料で形成されたことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記放熱部を形成する前記高熱伝導性材料は、その熱伝導率が前記コイル部を被覆する被覆層の熱伝導率よりも高いことを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記放熱部を形成する前記高熱伝導性材料は、非磁性金属であることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の定着装置。
  5. 前記放熱部は、ヒートパイプであることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  6. 前記放熱部は、その幅方向の範囲が前記発熱部材の幅方向の範囲を含むように形成されるとともに、少なくともその一部が前記発熱部材によって包囲されないように配設されたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の定着装置。
  7. 前記保持部材は、その一部が前記コイル部に入力する熱を遮断する断熱部からなることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の定着装置。
  8. 前記コイル部は、ループ状に形成され、
    前記発熱部材は、前記コイル部のループ内に挟入されたことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の定着装置。
  9. 前記コイル部に交番電流を印加することを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の定着装置。
  10. 前記発熱部材は、キューリー点が300℃以下になるように形成された発熱層を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の定着装置。
  11. 前記発熱層は、整磁合金からなることを特徴とする請求項10に記載の定着装置。
  12. 前記発熱部材は、トナー像を溶融する定着部材であることを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれかに記載の定着装置。
  13. 前記定着部材は、周状に張架された定着ベルトであって、
    前記コイル部は、前記定着ベルトの外周面及び内周面に対向するように配設されたことを特徴とする請求項12に記載の定着装置。
  14. 前記定着ベルトは、支持ローラと定着補助ローラとに張架され、
    前記定着補助ローラは、搬送される記録媒体を加圧する加圧ローラに対して前記定着ベルトを介して当接するように配設されたことを特徴とする請求項13に記載の定着装置。
  15. 前記コイル部は、前記支持ローラを介して前記定着ベルトの内周面に対向するように配設されたことを特徴とする請求項14に記載の定着装置。
  16. 前記定着部材は、搬送される記録媒体を加圧する加圧ローラに当接する定着ローラであって、
    前記コイル部は、前記定着ローラの外周面及び内周面に対向するように配設されたことを特徴とする請求項12に記載の定着装置。
  17. 前記発熱部材は、トナー像を溶融する定着部材を加熱する加熱部材であることを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれかに記載の定着装置。
  18. 前記定着部材は、定着ベルトであって、
    前記加熱部材は、定着補助ローラとともに前記定着ベルトを張架する支持ローラであって、
    前記コイル部は、前記定着ベルトの外周面に対向するとともに、前記支持ローラを介して前記定着ベルトの内周面に対向するように配設され、
    前記定着補助ローラは、搬送される記録媒体を加圧する加圧ローラに対して前記定着ベルトを介して当接するように配設されたことを特徴とする請求項17に記載の定着装置。
  19. 請求項1〜請求項18のいずれかに記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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