JP2007061083A - 精製緑茶抽出物の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】緑茶抽出物を簡便な方法で容易に且つ効率良く精製し、高品質な精製緑茶抽出物を製造する方法を提供する。
【解決手段】緑茶抽出物水溶液をろ過及び/又は遠心分離により固液分離処理し、非重合体カテキン類濃度を1質量%としたときの濁度が0.2〜2.0である緑茶抽出物水溶液を得、次いで該緑茶抽出物水溶液を、膜孔径が0.05〜0.8μmの高分子膜を通過させ、非重合体カテキン類濃度を1質量%としたときの濁度を0.2未満とする緑茶抽出物の精製方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、緑茶抽出物水溶液から夾雑物を選択的に、且つ効率良く除去し、非重合体カテキン類を高濃度含有する緑茶抽出物の精製物の製造方法に関する。
高純度ポリフェノール類精製物を製造する方法として、例えば、夾雑物をあらかじめ除去してエステル型カテキン類、遊離型カテキン類等の個々の茶カテキン類に分離精製できることに着目し、茶抽出液をクロマトカラムに注入して分離する方法(特許文献1)が知られている。
更に、茶抽出液を分画分子量6000〜100000の限外ろ過膜によりろ過する方法が知られている(特許文献2)。しかしながら、清澄性及びカテキン類純度の向上がみられる反面、微細孔径の膜を使用しているので通過性が著しく悪く、処理時間が大幅に増加するという問題があった。
また、茶抽出液をセラミック膜、限外ろ過膜、逆浸透膜を組み合わせてろ過すると、低カフェインの茶葉カテキン類が得られることが知られている(特許文献3)。しかしながら、耐久性及び耐圧操作性が良好である反面、セラミック膜を使用しているため、膜が肉厚であって通過性及び処理時間が悪く、その上不均一な孔径であり、清澄性も若干不良になるという問題があった。
特開平7−70105号公報 特開平2−6499号公報 特開平6−116258号公報
本発明の目的は、緑茶抽出物を簡便な方法で容易に且つ効率良く精製し、高品質な精製緑茶抽出物を製造する方法を提供することにある。
本発明者は、緑茶抽出物水溶液を特定の高分子膜を用いて膜ろ過をすると、高分子又は脂質等の夾雑物が選択的に、簡便に効率良く除去されて、経時安定性の優れた緑茶抽出物の精製物が高品質に精製でき、更にそれを有機溶媒と水の混合溶液中に分散し、活性炭及び/又は酸性白土もしくは活性白土と接触処理することにより、カフェイン含有量も低く、非重合体カテキン類を高濃度で含有していながら経時安定性の優れた高品質な精製緑茶抽出物が得られることを見出した。
本発明は、緑茶抽出物水溶液を、膜孔径が0.05〜0.8μmの炭化水素系高分子膜、フッ素化炭化水素系高分子膜及びスルホン系高分子膜から選ばれる高分子膜を通過させる緑茶抽出物の精製物の製造方法を提供するものである。
また、本発明は、緑茶抽出物水溶液をろ過及び/又は遠心分離により固液分離処理し、非重合体カテキン類濃度を1質量%としたときの濁度が0.2〜2.0である緑茶抽出物水溶液を得、次いで該緑茶抽出物水溶液を、膜孔径が0.05〜0.8μmの高分子膜を通過させ、非重合体カテキン類濃度を1質量%としたときの濁度を0.2未満とする緑茶抽出物の精製物の製造方法を提供するものである。
また、本発明は、上記高分子膜を通過させて精製した緑茶抽出物を、更に有機溶媒及び水の混合溶液中に分散し、活性炭及び/又は酸性白土もしくは活性白土と接触処理する精製緑茶抽出物の製造方法を提供するものである。
更に、本発明は、上記製造方法で得られた精製緑茶抽出物であって、固形分中の非重合体カテキン類の含有量が35〜90質量%であり、且つ非重合体カテキン類(A)とカフェイン(B)との質量比((A)/(B))が4〜200である精製緑茶抽出物及びそれを含有する容器詰飲料を提供するものである。
更に、本発明は、緑茶抽出物水溶液をろ過及び/又は遠心分離により固液分離処理し、非重合体カテキン類濃度を1質量%としたときの濁度が0.2〜2.0である緑茶抽出物水溶液を得、次いで該緑茶抽出物水溶液を、膜孔径が0.05〜0.8μmの高分子膜を通過させ、非重合体カテキン類濃度を1質量%としたときの濁度を0.2未満とする緑茶抽出物水溶液の安定化法を提供するものである。
本発明によれば、緑茶抽出物水溶液を特定の膜ろ過すると、水溶性高分子又は脂質等の夾雑物が選択的に、簡便に効率良く除去され高品質な緑茶抽出物の精製物(膜ろ過品)が得られ、また、高分子膜ろ過前後の緑茶抽出物水溶液の濁度を調整するとカビの発生が抑制され生物学的に安定な精製された緑茶抽出物(膜ろ過品)が得られる。更にそれらを有機溶媒と水の混合溶液中に分散し、活性炭及び/又は酸性白土もしくは活性白土と接触処理すると、非重合体カテキン類を高濃度で含有していながら経時安定性の優れた、高品質な、カフェイン含有量の低い精製緑茶抽出物が得られる。また、この精製緑茶抽出物を含有する容器詰飲料は、色相も良く、経時的に濁りの発生が抑えられ安定である。
本発明で用いる緑茶抽出物は、非重合体カテキンを1種以上含有するものである。本発明において非重合体カテキン類とは、カテキン、ガロカテキン、カテキンガレート、ガロカテキンガレート等の非エピ体カテキン類及びエピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレート等のエピ体カテキン類をあわせての総称である。
本発明におけるガレート体率とは、カテキンガレートとガロカテキンガレートとエピカテキンガレートとエピガロカテキンガレート4種の質量和が8種からなる非重合体カテキン類の質量和に対する100分率の値である。
緑茶抽出物としては、緑茶等の茶葉から得られた抽出物が挙げられる。その他のカフェイン含有植物由来、例えばコーヒー等のカフェインと茶抽出物の混合物等も用いることができる。使用する茶葉としては、より具体的には、Camellia属、例えばC.sinensis、C.assamica及びやぶきた種又はそれらの雑種等から得られる茶葉から製茶された茶葉が挙げられる。製茶された茶葉には、煎茶、番茶、玉露、てん茶、釜炒り茶等の緑茶類がある。このような非重合体カテキン類を含有する緑茶抽出物としては、緑茶の茶葉から得られた抽出液を乾燥又は濃縮したものが好ましい。
茶葉からの抽出は、抽出溶媒として水を使用し、攪拌抽出等により行われる。抽出の際、水にあらかじめアスコルビン酸ナトリウム等の有機酸塩類又は有機酸を添加してもよい。また、煮沸脱気や窒素ガス等の不活性ガスを通気して溶存酸素を除去しつつ、いわゆる非酸化的雰囲気下で抽出する方法を併用してもよい。
本発明で使用する緑茶抽出水溶液は、緑茶葉から抽出した抽出液を、必要により濃縮して使用する。濃縮する場合には、水分を1質量%以下としてもよい。また、緑茶抽出物の濃縮物を水に溶解又は希釈して用いても、茶葉からの抽出液と緑茶抽出物の濃縮物とを併用してもよい。
ここで、緑茶抽出物の濃縮物とは、茶葉から熱水又は水溶性有機溶媒により抽出された抽出物を濃縮したものであり、例えば、特開昭59−219384号公報、特開平4−20589号公報、特開平5−260907号公報、特開平5−306279号公報等に記載されている方法により調製したものをいう。具体的には、緑茶抽出物として、市販の東京フードテクノ社製「ポリフェノン」、伊藤園社製「テアフラン」、太陽化学社製「サンフェノン」等の粗カテキン製剤を、固体の緑茶抽出物の濃縮物として用いることもできる。
緑茶抽出物水溶液としては、超臨界状態の二酸化炭素接触処理を施した茶葉を用いて抽出した抽出液を用いてもよい。臨界抽出に用いる茶葉は、Camellia属に属していればよく、生茶でも製茶された茶葉でもよい。当該製茶された茶葉としては不発酵茶が特に好ましい。例えば、蒸し製茶葉では普通煎茶、深蒸し煎茶、玉露、かぶせ茶、玉緑茶、番茶等が好ましい。また釜炒り製では玉緑茶や中国緑茶がある。製茶された茶葉は蒸し製茶葉又は湯通し(ディッピング)の方が釜入りで発生する茶葉由来の新たな香味が発生するのを抑える意味で好ましい。この方法においては、超臨界抽出を施した残渣である茶葉から非重合体カテキン類を含有する抽出液を得るものである。従来、茶葉から超臨界抽出により香気成分を得ようとする技術は種々知られている(特開2001−293076号公報、特開平10−77496号公報、特開平6−133726号公報、特開平6−184591号公報等)が、これらはいずれも茶葉の超臨界抽出物を利用する技術であって、超臨界抽出の残渣茶葉の利用及び当該残渣茶葉中の成分については何も記載されていない。
緑茶抽出物として、緑茶抽出物をタンナーゼ処理した抽出物を用いると苦みや渋みが顕著に低減された精製緑茶抽出物が得られることから、特に好ましい。ここで使用されるタンナーゼは、非重合体カテキン類を分解する活性を有するものであればよい。具体的には、アスペルギルス属、ペニシリウム属、リゾプス属などのタンナーゼ生産菌を培養して得られるタンナーゼが使用できる。このうち、アスペルギルス オリーゼ由来のものが特に好ましい。緑茶抽出液に粉末状又は溶液状のタンナーゼを、25Unit/L〜500Unit/L、好ましくは50Unit/L〜150Unit/Lの濃度になるように添加する。かかるタンナーゼの添加量は、固形分1mgに換算すると、0.1Unit以上、好ましくは0.2Unit以上である。ここで1Unitは、30℃の水中においてタンニン酸に含まれるエステル結合を1マイクロモル加水分解する酵素量で定義される。その後、5℃〜50℃、望ましくは10℃〜40℃に10〜70質量%のガレート体率に達するまでの間保持する。
その後、できるだけ速やかに45℃〜95℃、好ましくは75℃〜95℃まで昇温し、タンナーゼを失活させることにより反応を停止する。当該タンナーゼの失活処理により、その後のガレート体率の低下が防止でき、目的とするガレート体率の緑茶抽出物が得られる。
本発明のタンナーゼ処理においては、得られる緑茶抽出物の非重合体カテキン類中のガレート体率は苦味低減及び外観の面から10〜70質量%、好ましくは30〜60質量%の範囲に制御される。すなわち、本発明で実施されるタンナーゼ処理は、従来の重合体カテキン類に含まれるすべてのガレート体を加水分解する処理方法とは異なり、タンナーゼ処理時のガレート体率を制御する。タンナーゼ処理によるガレート体率の制御は処理時の緑茶抽出液のpH挙動によって反応の終点を決定することが好ましい。当該pHは3〜6、特に3.5〜5.5が好ましい。これにより緑茶抽出液中のガレート体量を任意の範囲で維持するタンナーゼ処理した緑茶抽出物を得ることができる。また、タンナーゼ処理後のタンナーゼ失活処理により、その後のガレート体率の低下が防止できる。
緑茶抽出物水溶液は、膜ろ過する前に、ろ過及び/又は遠心分離処理により固形分と水溶性部分とを固液分離すると、膜ろ過において、ろ速が向上されて生産性の点で好ましい。緑茶抽出物水溶液を固液分離して得られる水溶性部分である緑茶抽出物水溶液の濁度は、非重合体カテキン類の濃度を1質量%の水溶液としたときに0.2〜2.0の範囲にするのが好ましい。この濁度は更に0.2〜1.5、特に0.2〜1.0の範囲とするのが生産性及び安定性の点で好ましい。この濁度が2.0を超えると膜ろ過工程で円滑に精製することが困難であり、0.2未満では得られる緑茶抽出物の精製物が安定性の点で問題が生じる場合がある。
固液分離の条件は、所定の濁度が得られるように条件が適宜決定される。
固液分離をろ過で行う場合のろ過条件としては、温度が5〜70℃、更に10〜40℃であるのが好ましい。圧力は、使用する膜モジュールの耐圧範囲であることが望ましい。例えば、30〜400kPa、更に50〜400kPa、特に50〜350kPaであるのが好ましい。膜孔径は、所定の濁度になるという点から、1〜30μmが好ましく、更に2〜25μm、特に2〜20μmであるのが好ましい。膜孔径の測定方法は、水銀圧入法、バブルポイント試験、細菌ろ過法などを用いた一般的な測定方法が挙げられるが、バブルポイント試験で求めた値を用いるのが好ましい。
また、遠心分離機は、分離板型、円筒型、デカンター型などの一般的な機器が好ましい。遠心分離条件としては、温度が5〜70℃、更に10〜40℃であるのが好ましく、回転数と時間は、所定の濁度になるように調整された条件であることが望ましい。例えば分離板型の場合、3000〜10000r/min、更に5000〜10000r/min、特に6000〜10000r/minで、0.2〜30分、更に0.2〜20分、特に0.2〜15分であるのが好ましい。
本発明の膜ろ過で使用する高分子膜は、炭化水素系、フッ素化炭化水素系又はスルホン系高分子膜であって、例えばポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系高分子膜;ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリビニリデンジフルオライド(PVDF)等のフッ素化ポリオレフィン系高分子膜等が挙げられる。ポリスルフォン(PSU)、ポリエーテルスルフォン(PES)等のスルホン系高分子膜等が挙げられる。膜ろ過の材質は一般的な有機膜が好ましく、高分子や脂質等の除去を考慮すると、水との接触角が40〜120°、特に60〜120°であるのが好ましい。例えば、水に対する接触角の測定方法として、接触角計や接触角測定装置を用いた一般的な測定方法が好ましい。また、セラミック等の場合には、ろ過に長時間を要し、効率が極めて悪い。高分子膜の膜孔径は、0.05〜0.8μmであるが、更に0.05〜0.5μm、特に0.08〜0.5μmであるのが好ましい。膜孔径が0.05μm未満の場合には、著しくろ過速度が低下し、一方、0.8μmを超える場合には、分離できず、色調が悪化する。また、膜厚としては、0.1〜2.5mm、更に0.3〜2.0mm、特に0.3〜1.5mmであるのが好ましい。
これらの高分子膜として、例えば、PMP−003(ポリオレフィン膜:旭化成ケミカルズ株式会社)、PSP−103(ポリエチレン膜;旭化成ケミカルズ株式会社)PSP−303(ポリオレフィン膜:旭化成ケミカルズ株式会社)等のポリオレフィン膜;USP−143(PVDF膜:旭化成ケミカルズ株式会社)、USW−543(PVDF膜:旭化成ケミカルズ株式会社)等のフッ素化ポリオレフィン膜;FB02−FUS5082(PES膜:ダイセン・メンブレン・システムズ株式会社)、FE10−FUS−5082(PES膜:ダイセン・メンブレン・システムズ株式会社)等のスルホン系膜等が市販されている。
本発明でろ過膜を通過させる緑茶抽出物水溶液は、乾燥質量中に、非重合体カテキン類を25〜90質量%、更に30〜90質量%含有する水溶液が好ましい。膜ろ過の温度は、限定されないが、5〜70℃、更に10〜40℃であるのが好ましい。また、緑茶抽出物水溶液の処理流量は、ろ過面積1m2につき1時間当たり8〜200L、更に13〜200Lであるのが好ましい。また、膜の種類として、平膜、スパイラル膜、中空糸膜等が挙げられる。効率的な処理を考えると、スパイラル膜や中空糸膜等の連続処理型のものが好ましい。
ろ過膜を通過させた緑茶抽出物水溶液の濁度を、非重合体カテキン類濃度を1質量%としたとき0.2未満とすると、カビの発生が経時的に抑制され好ましい。
精製された緑茶抽出物は、そのまま緑茶抽出物水溶液として、次の工程に使用しても良いが、水分を留去した濃縮物又は乾燥した固形物、粉末、造粒物のように高濃度化するのが好ましい。
濃縮又は乾燥による高濃度化方法として、減圧濃縮、逆浸透膜濃縮、噴霧乾燥、凍結乾燥法が挙げられる。精密ろ過して精製された緑茶抽出物は、減圧濃縮又は噴霧乾燥法での熱負荷、逆浸透膜濃縮法での膜の閉塞が従来に比べ低減されることにより、効率よく、且つ、飲料配合時において安定性の優れた高濃度緑茶抽出物が得られる。例えば、効率的な高濃度化方法として、まず減圧濃縮又は逆浸透膜濃縮法により、固形分濃度30〜60%まで一次濃縮を行い、その後用途に応じて、噴霧乾燥又は凍結乾燥法により、粉末化することが好ましい。
膜ろ過して精製された緑茶抽出物は、高分子又は脂質等の夾雑物が除去され、緑茶抽出液の経時安定性が改善されるが、更に、これを有機溶媒及び水の混合溶液中に分散し、次いで活性炭及び/又は酸性白土もしくは活性白土と接触処理することにより、非重合体カテキン類を高濃度に含有していながら、経時安定の優れた、高品質な、低カフェイン含量の精製緑茶抽出物が得られる。
精製された緑茶抽出物を有機溶媒と水の混合溶液中に分散した分散液中の有機溶媒と水との含有質量比は、最終的に60/40〜97/3、より好ましくは、60/40〜75/25又は85/15〜95/5とするのが、カテキン類の抽出効率、緑茶抽出物の精製、長期間の飲用性及び回収有機溶媒の精留条件等の点で好ましい。
有機溶媒としては、エタノール、メタノール、アセトン、酢酸エチル等が挙げられる。これらのうち、メタノール、エタノール、アセトンの親水性有機溶媒が好ましく、特に食品への使用を考慮すると、エタノールが好ましい。水として、イオン交換水、水道水、天然水等が挙げられる。この有機溶媒と水は、混合して又はそれぞれ別々に精密ろ過された緑茶抽出液と混合してもよいが、混合溶液としてから緑茶抽出液と混合処理するのが好ましい。
本発明の精製緑茶抽出物の製造においては、有機溶媒と水の混合溶液100質量部に対して、緑茶抽出液(乾燥質量換算)を10〜40質量部、更に10〜30質量部、特に15〜30質量部添加して処理するのが、緑茶抽出物を効率よく処理できるので好ましい。
有機溶媒と水の混合溶液の添加終了後は10〜180分程度の熟成時間を設けると更に好ましい。
これらの処理は、10〜60℃で行うことができ、特に10〜50℃、更に10〜40℃で行うのが好ましい。
本発明の精製緑茶抽出物の製造に用いる活性炭としては、一般に工業レベルで使用されているものであれば特に制限されず、例えば、ZN−50(北越炭素社製)、クラレコールGLC、クラレコールPK−D、クラレコールPW−D(クラレケミカル社製)、白鷲AW50、白鷲A、白鷲M、白鷲C(武田薬品工業社製)等の市販品を用いることができる。
活性炭の細孔容積は0.01〜0.8mL/g、特に0.1〜0.8mL/gが好ましい。また、比表面積は800〜1600m2/g、特に900〜1500m2/gの範囲のものが好ましい。なお、これらの物性値は窒素吸着法に基づく値である。
活性炭は、有機溶媒と水の混合溶液100質量部に対して0.5〜8質量部、特に0.5〜3質量部添加するのが、カフェイン除去効率、ろ過工程におけるケーク抵抗が小さい点で好ましい。
本発明の精製緑茶抽出物の製造に用いる酸性白土又は活性白土は、ともに一般的な化学成分として、SiO2、Al23、Fe23、CaO、MgO等を含有するものであるが、SiO2/Al23比が3〜12、特に4〜9であるのが好ましい。またFe23を2〜5質量%、CaOを0〜1.5質量%、MgOを1〜7質量%含有する組成のものが好ましい。
活性白土は天然に産出する酸性白土(モンモリロナイト系粘土)を硫酸等の鉱酸で処理したものであり、大きい比表面積と吸着能を有する多孔質構造をもった化合物である。酸性白土を更に、酸処理することにより比表面積が変化し、脱色能の改良及び物性が変化することが知られている。
酸性白土又は活性白土の比表面積は、酸処理の程度等により異なるが、50〜350m2/gであるのが好ましく、pH(5質量%サスペンジョン)は2.5〜8、特に3.6〜7のものが好ましい。例えば、酸性白土としては、ミズカエース#600(水澤化学社製)等の市販品を用いることができる。
また、活性炭と酸性白土又は活性白土を併用する場合の割合は、質量比で活性炭1に対して1〜10がよく、活性炭:酸性白土又は活性白土=1:1〜1:6であるのが好ましい。
酸性白土又は活性白土は、有機溶媒と水の混合溶液100質量部に対して2.5〜25質量部、特に2.5〜15質量部添加するのが好ましい。酸性白土又は活性白土の添加量が少なすぎると、カフェイン除去効率が悪くなり、また多すぎるとろ過工程におけるケーク抵抗が大きくなり好ましくない。
本発明の精製緑茶抽出物の製造における、膜ろ過精製された緑茶抽出物、有機溶媒と水の混合溶液並びに活性炭及び/又は酸性白土若しくは活性白土との接触順序は特に限定されない。(イ)緑茶抽出物を、有機溶媒と水との混合溶液に溶解させ、活性炭及び/又は酸性白土若しくは活性白土と接触する方法、(ロ)有機溶媒と水の混合溶液に、活性炭及び/又は酸性白土若しくは活性白土を分散させた分散液と緑茶抽出物とを接触処理する方法、(ハ)緑茶抽出物、有機溶媒と水の混合溶液及び酸性白土又は活性白土を接触させ、次いで活性炭と接触させる方法が好ましい。これらの工程の間にはろ過工程を入れて、ろ別してから次の工程に移行してもよい。
膜ろ過して精製された緑茶抽出液と酸性白土又は活性白土が接触するときのpHを4〜6の範囲に調整して行うことが、非重合体カテキン類を効率よく抽出した精製緑茶抽出物を得るために好ましい。接触の際、クエン酸、乳酸、酒石酸、コハク酸、リンゴ酸等の有機酸を、有機酸と非重合体カテキン類の質量比率(有機酸/非重合体カテキン類)が0.01〜0.20の範囲で添加するのが好ましい。
膜ろ過精製された緑茶抽出液と活性炭及び/又は酸性白土もしくは活性白土との接触処理は、バッチ式、カラムによる連続処理等のいずれの方法で行ってもよい。また、緑茶抽出物と活性炭との接触方法は、活性炭カラムによる連続処理等の方法で行うのがよい。一般には、粉末状の活性炭等を添加、撹拌し、カフェインを選択的に吸着後、ろ過操作によりカフェインを除去したろ液を得る方法又は顆粒状の活性炭等を充填したカラムを用いて連続処理によりカフェインを選択的に吸着する方法等が採用される。
混合溶液から活性炭等を分離するときの温度は、−15〜78℃、更に−5〜40℃であるのが好ましいい。この温度の範囲外であると、分離性が劣り、また溶液の性状に変化が見られるような場合がある。
分離方法は公知の技術が応用できる。いわゆるフィルター分離や遠心分離等の手法のほか、活性炭等の粒状物質が詰まったカラムを通すことでの分離等でもよい。
このようにして製造された精製緑茶抽出物は、その固形分中に非重合体カテキン類を35〜90質量%含有、且つカフェインを非重合体カテキン類/カフェインの質量比で4〜200含有する。精製緑茶抽出物は、液状でも固体状でもいずれでもよいが、固体状態を調製する場合には凍結乾燥やスプレードライ等の方法によって粉末化してもよい。
処理前後の有機溶媒と水の混合溶液中の非重合体カテキン類の収率は60質量%以上、更に65質量%以上、更に70質量%以上、特に80質量%以上が好ましい。
また、精製緑茶抽出物中のカテキンガレート、エピカテキンガレート、ガロカテキンガレート及びエピガロカテキンガレートからなるガレート体の全非重合体カテキン類中での割合は、10〜70質量%、特に30〜60質量%であるのが、非重合体カテキン類の生理効果の有効性及び苦味低減の点で好ましい。また、ガロ体の全非重合体カテキン類中での割合は、50〜100質量%、より好ましくは55〜100質量%、更に60〜95質量%であるのが好ましい。
精製緑茶抽出物中の非重合体カテキン類(A)とカフェイン(B)との含有質量比((A)/(B))は4〜200、より5〜200、更に15〜200、特に30〜200であるのが好ましい。
精製緑茶抽出物中には、非重合体カテキン類を5〜90質量%、更に10〜90質量%含有するのが好ましい。また、精製緑茶抽出物の固形分中で、非重合体カテキン類を35〜90質量%、より好ましくは40〜90質量%含有するのが好ましい。
本発明の精製緑茶抽出物中の非重合体カテキン類/タンニンの質量比率は、0.50〜0.98が好ましい。ここでタンニンの分析は酒石酸鉄法による。
得られた精製緑茶抽出物は、カフェイン濃度が低く、濁り成分が低減されているにもかかわらず、高い非重合体カテキン類濃度を維持しており、且つ色相がよい。従って、得られた精製緑茶抽出物は容器詰飲料として有用であり、特に緑茶、烏龍茶、ブレンド茶等の茶系飲料、スポーツ飲料、アイソトニック飲料等の非茶系飲料として有用である。
本発明の容器詰飲料中には、水に溶解状態にある非重合体カテキン類を、0.03〜1.0質量%含有するが、好ましくは0.04〜0.5質量%、より好ましくは0.06〜0.4質量%、更に好ましくは0.07〜0.4質量%、特に好ましくは0.08〜0.3質量%、殊更好ましくは0.09〜0.3質量%、もっとも好ましくは0.1〜0.3質量%含有する。非重合体カテキン類含量がこの範囲にあると、多量の非重合カテキン類を容易に取り易く、飲料調製直後の色調の点からも好ましい。当該非重合体カテキン類の濃度は、濁り成分の低減された緑茶抽出物の精製物の配合量によって調整することができる。
また、蓄積体脂肪燃焼促進、食事性脂肪燃焼促進及び肝臓β酸化遺伝子発現促進の効果を出すための成人一日当りの摂取量としては、非重合体カテキン類として300mg以上、更に450mg以上、更に500mg以上が好ましい。また具体的には一本あたり非重合体カテキン類を483mg、555mg及び900mgを含有する飲料の摂取によって抗肥満効果や内臓脂肪低減効果が確認されている(特開2002−326932号公報)。
したがって本発明の容器詰飲料においても成人一日当りの摂取量としては、非重合体カテキン類として300mg以上、更に450mg以上、更に500mg以上が好ましく、一日当りの必要摂取量を確保する意味からも、本発明の容器詰飲料1本当り300mg以上、更に450mg以上、更に500mg以上の配合量があるものが好ましい。
本発明の容器詰飲料における非重合体カテキン類とカフェインとの含有質量比(非重合体カテキン類/カフェイン)は4〜200が好ましく、より好ましくは15〜200、特に好ましくは30〜200である。
本発明の容器詰飲料には、ナトリウムイオン及び/又はカリウムイオンを含有させてもよい。これらのイオンを含有させた本発明飲料は、スポーツドリンク、アイソトニック飲料等の飲料形態として有用である。スポーツドリンクとは、身体運動後に汗として失われる水分、ミネラルを速やかに補給できる飲料であると一般的に規定される。
主な生理電解質の中にはナトリウム及びカリウムがある。これらのイオン成分はそれらに対応する水溶性成分ないし、無機塩を添加することで含有させることができる。それらは果汁及び茶抽出物中にも存在する。本発明飲料中における電解質又はイオン成分の量は最終の飲用しうる容器詰飲料中の含有量である。電解質濃度はイオン濃度で示される。カリウムイオン成分は、カリウム塩化物、炭酸カリウム、硫酸カリウム、酢酸カリウム、炭酸水素カリウム、クエン酸カリウム、リン酸カリウム、リン酸水素カリウム、酒石酸カリウム、ソルビン酸カリウム等又はそれらの混合物のような塩として、あるいは加えられた果汁又は茶の成分として本発明飲料に配合できる。カリウムイオンは、0.001〜0.2質量%、更に0.002〜0.15質量%、更に0.003〜0.12質量%本発明の容器詰飲料中に含有することが好ましい。同様に、ナトリウムイオン成分は、ナトリウム塩化物、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、クエン酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、酒石酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム等及びそれらの混合物のような容易に入手しうるナトリウム塩として、あるいは加えられた果汁又は茶の成分として配合できる。ナトリウム濃度は浸透圧による水の吸収を容易にさせる上で低い方が望ましいが、体から腸に水を浸透圧吸引しない程度であることが、好ましい。これを行うために必要なナトリウムの濃度は、血漿ナトリウムの場合よりも低いことが好ましい。ナトリウムイオンは、0.001〜0.5質量%、更に0.002〜0.4質量%、更に0.003〜0.2質量%本発明の容器詰飲料中に含有するのが好ましい。カリウム及びナトリウムイオンに加えて、本発明容器詰飲料には0.001〜0.5質量%、好ましくは0.002〜0.4質量%、最も好ましくは0.003〜0.3質量%の塩化物イオンを更に含有させることができる。塩化物イオン成分は塩化ナトリウム又は塩化カリウムのような塩の形態で配合できる。カルシウム及びマグネシウム、亜鉛、鉄のような他の微量イオンも配合してよい。これらのイオンも塩として配合してよい。飲料中に存在するイオンの合計量には、添加されたイオン量と共に、飲料中に天然で存在するイオン量を含む。例えば、塩化ナトリウムが添加された場合、その量のナトリウムイオン及びその量の塩化物イオンも、それに応じて各イオンの合計量に含まれる。
ここで、ナトリウムイオンやカリウムイオン濃度が低すぎると、飲む場面によっては味的に物足りなく感じ、効果的なミネラル補給ができなくて好ましくない。一方、多すぎると、塩類自体の味が強くなり長期間の飲用に好ましくない。
本発明の容器詰飲料には、味を改善する目的で、甘味料が用いてもよい。甘味料としては人工甘味料類、炭水化物類、グリセロール類(例えばグリセリン)が用いられる。これらの甘味料は、本発明容器詰飲料中に0.0001〜20質量%、更に0.001〜15質量%、更に0.001〜10質量%含有するのが、甘みと酸味、塩味とのバランス、甘すぎず喉にひっかかる感覚が弱く、喉越しの点で好ましい。
本発明の容器詰飲料における甘味料としては、人工甘味料を使用することが好ましい。人工甘味料としては、例えばサッカリン及びサッカリンナトリウム、アスパルテーム、アセサルフェーム−K、スクラロース、ネオテーム等の高甘度甘味料、ソルビトール、エリスリトール、キシリトール等の糖アルコールが挙げられる。商品としては、アスパルテームからなるスリムアップシュガー、エリスリトールを含んだラカントS,エリスリトールとアスパルテームからなるパルスイート等を使用できる。
目的とする容器詰飲料がエネルギー補給を兼ね備える場合には、炭水化物類の甘味料を使用する方が好ましい。炭水化物類甘味料としては可溶性炭水化物が用いられる。可溶性炭水化物には、甘味料とエネルギー源との役割がある。本発明飲料に使用する炭水化物を選択するにあたっては、十分な胃排出及び腸吸収速度を考慮することが好ましい。
炭水化物はグルコース及びフルクトースの混合物でも、あるいは消化管で加水分解するか又はグルコース及びフルクトースを形成する炭水化物であってもよい。本明細書で用いられる「炭水化物」という用語は、単糖、二糖、オリゴ糖、複合多糖及びそれらの混合物を含む。
ここで使用できる単糖にはテトロース、ペントース、ヘキソース及びケトヘキソースがある。ヘキソースの例は、ブドウ糖として知られるグルコースのようなアルドヘキソースである。容器詰飲料中のグルコースの量は、0.0001〜20質量%、更に0.001〜15質量%、更に0.001〜10質量%であるのが好ましい。果糖として知られるフルクトースはケトヘキソースである。本発明容器詰飲料中のフルクトースの量は0.0001〜20質量%、更に0.001〜15質量%、特に0.001〜10質量%であるのが好ましい。
本発明の容器詰飲料においては、人工甘味料単独系、人工甘味料とグルコース系化合物又は人工甘味料とフルクトース系化合物の組み合わせが好ましい。
本発明で使用できる炭水化物類甘味料としては可溶性炭水化物が用いられるが、オリゴ糖としては、これら2種の単糖を体内で生成する炭水化物(即ち、スクロース、マルトデキストリン、コーンシロップ、高フルクトースコーンシロップ)が挙げられる。この糖の重要なタイプは二糖である。二糖の例は、ショ糖又はテンサイ糖として知られるスクロースである。本発明容器詰飲料中のスクロースの量は、0.001〜20質量%、更に0.001〜15質量%、特に0.001〜10質量%であるのが好ましい。
本発明の容器詰飲料のpHは2〜7、更に2〜6.7、更に2.8〜6.5がカテキンの安定性上好ましい。pHが低すぎると飲料の酸味、刺激臭が強くなる。また、pHが高すぎると風味の調和が取れなくなり、嗜好性が低下するので好ましくない。
本発明の容器詰飲料は、苦渋味抑制剤を配合すると飲用しやすくなり好ましい。用いる苦渋味抑制剤は特に限定はないが、サイクロデキストリンが好ましい。サイクロデキストリンとしては、α−、β−、γ−サイクロデキストリン及び分岐α−、β−、γ−サイクロデキストリンが使用できる。サイクロデキストリンは飲料中に0.005〜0.5質量%、更に0.01〜0.3質量%含有するのが好ましい。本発明の容器詰飲料には、酸化防止剤、香料、各種エステル類、有機酸類、有機酸塩類、無機酸類、無機酸塩類、無機塩類、色素類、乳化剤、保存料、調味料、甘味料、酸味料、ガム、乳化剤、油、ビタミン、アミノ酸、果汁エキス類、野菜エキス類、花蜜エキス類、pH調整剤、品質安定剤等の添加剤を単独又は併用して配合できる。
香料や果汁は嗜好性を高めるために本発明の飲料に配合されるのが好ましい。一般に果汁のことをフルーツジュース、香料のことをフレーバーと呼んでいる。天然又は合成香料や果汁が本発明で使用できる。これらはフルーツジュース、フルーツフレーバー、植物フレーバー又はそれらの混合物から選択できる。特に、フルーツジュースと一緒に茶フレーバー、好ましくは緑茶又は黒茶フレーバーの組合せが魅力的な味を有している。好ましい果汁はリンゴ、ナシ、レモン、ライム、マンダリン、グレープフルーツ、クランベリー、オレンジ、ストロベリー、ブドウ、キゥイ、パイナップル、パッションフルーツ、マンゴ、グァバ、ラズベリー及びチェリーである。シトラスジュース、好ましくはグレープフルーツ、オレンジ、レモン、ライム、マンダリンと、マンゴ、パッションフルーツ及びグァバのジュース、又はそれらの混合物が最も好ましい。好ましい天然フレーバーはジャスミン、カミツレ、バラ、ペパーミント、サンザシ、キク、ヒシ、サトウキビ、レイシ、タケノコ等である。果汁は本発明飲料中に0.001〜20質量%、更に0.002〜10質量%含有するのが好ましい。フルーツフレーバー、植物フレーバー、茶フレーバー及びそれらの混合物も果汁として使用できる。特に好ましい香料はオレンジフレーバー、レモンフレーバー、ライムフレーバー及びグレープフルーツフレーバーを含めたシトラスフレーバーである。シトラスフレーバー以外にも、リンゴフレーバー、ブドウフレーバー、ラズベリーフレーバー、クランベリーフレーバー、チェリーフレーバー、パイナップルフレーバー等のような様々な他のフルーツフレーバーが使用できる。これらのフレーバーはフルーツジュース及び香油のような天然源から誘導しても、又は合成してもよい。香味料には、様々なフレーバーのブレンド、例えばレモン及びライムフレーバー、シトラスフレーバーと選択されたスパイス等を含めることができる。このような香味料は本発明飲料に0.0001〜5質量%、更に0.001〜3質量%を配合されるのが好ましい。
更に必要により、本発明飲料は酸味料を含有していてもよい。酸味料としては、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、フマル酸等のような食用酸が挙げられる。酸味料は本発明飲料のpHを調整するために用いてもよい。本発明飲料のpHは2〜7であるのが好ましい。pH調整剤としては、有機及び無機の食用酸を用いることができる。酸はそれらの非解離形で、あるいはそれらの各塩、例えばリン酸水素カリウム又はナトリウム、リン酸二水素カリウム又はナトリウム塩のような形態で用いてもよい。好ましい酸は、クエン酸、リンゴ酸、フマル酸、アジピン酸、リン酸、グルコン酸、酒石酸、アスコルビン酸、酢酸、リン酸又はそれらの混合物を含めた食用有機酸である。最も好ましい酸はクエン酸及びリンゴ酸である。酸味料は飲料成分を安定化させる酸化防止剤としても役立つ。また常用される酸化防止剤の例には、アスコルビン酸、EDTA(エチレンジアミン四酢酸)及びそれらの塩、植物抽出エキス等が配合できる。
本発明飲料には、ビタミンを更に含有させることができる。好ましくは、ビタミンA、ビタミンC及びビタミンEが加えられる。ビタミンD及びビタミンBのような他のビタミンを加えてもよい。ミネラルも本発明の飲料に用いることができる。好ましいミネラルはカルシウム、クロム、銅、フッ素、ヨウ素、鉄、マグネシウム、マンガン、リン、セレン、ケイ素、モリブデン及び亜鉛である。特に好ましいミネラルはマグネシウム、リン及び鉄である。
本発明の容器詰飲料に使用される容器は、一般の飲料と同様にポリエチレンテレフタレートを主成分とする成形容器(いわゆるPETボトル)、金属缶、金属箔やプラスチックフィルムと複合された紙容器、瓶等の通常の形態で提供することができる。ここでいう容器詰飲料とは希釈せずに飲用できるものをいう。
本発明の容器詰飲料は、例えば、金属缶のように容器に充填後、加熱殺菌できる場合にあっては食品衛生法に定められた殺菌条件で製造されるが、PETボトル、紙容器のようにレトルト殺菌できないものについては、あらかじめ上記と同等の殺菌条件、例えばプレート式熱交換器等で高温短時間殺菌後、一定の温度迄冷却して容器に充填する等の方法が採用される。また無菌下で、充填された容器に別の成分を配合して充填してもよい。更に、酸性下で加熱殺菌後、無菌下でpHを中性に戻すことや、中性下で加熱殺菌後、無菌下でpHを酸性に戻す等の操作も可能である。
非重合体カテキン類の測定
非重合体カテキン類組成物を蒸留水で希釈し、フィルター(0.8μm)でろ過後、島津製作所社製、高速液体クロマトグラフ(型式SCL−10AVP)を用い、オクタデシル基導入液体クロマトグラフ用パックドカラム L−カラムTM ODS(4.6mmφ×250mm:財団法人 化学物質評価研究機構製)を装着し、カラム温度35℃で、A液及びB液を用いたグラジエント法によって行った。移動相A液は酢酸を0.1mol/L含有の蒸留水溶液、B液は酢酸を0.1mol/L含有のアセトニトリル溶液とし、試料注入量は20μL、UV検出器波長は280nmの条件で行った。
カフェインの測定
(分析機器)
HPLC(日立製作所社製)装置を使用。
プロッター:D−2500,ディティクター:L−4200
ポンプ:L−7100,オートサンプラー:L−7200
カラム:lnertsil ODS−2、内径2.1mm×長さ250mm
(分析条件)
サンプル注入量:10μL,流量:1.0mL/min
紫外線吸光光度計検出波長:280nm
溶離液A:0.1mol/L酢酸水溶液,溶離液B:0.1mol/L酢酸アセトニトリル溶液
濃度勾配条件(体積%)
時間(分) 溶離液A 溶離液B
0 97 3
5 97 3
37 80 20
43 80 20
43.5 0 100
48.5 0 100
49 97 3
62 97 3
(カフェインのリテンションタイム)
カフェイン:27.2分
ここで求めたエリア%から標準物質により質量%を求めた。
タンニンの測定
タンニンの測定は酒石酸鉄法により、標準液として没食子酸エチルを用い、没食子酸の換算量として求める。(参考文献:「緑茶ポリフェノール」飲食料品用機能性素材有効利用技術シリーズNO.10)。試料5mLを酒石酸鉄標準液5mLで発色させ、リン酸緩衝液で25mLに定溶し、540nmで吸光度を測定し、没食子酸エチルによる検量線からタンニンを求める。
酒石酸鉄の標準液の調整:硫酸第一鉄・7水和物100mg、酒石酸ナトリウム・カリウム500mgを蒸留水で100mLとする。
リン酸緩衝液の調整:1/15mol/Lリン酸水素二ナトリウム溶液と1/15mol/Lリン酸二水素ナトリウム溶液を混合しpH7.5に調整する。
<膜ろ過品の評価>
濁度の測定
HITACHIの分光光度計(型式U−2001型)を用い、ガラスセルに緑茶抽出物の膜ろ過品を非重合体カテキン類の濃度が1質量%の水溶液になるようにイオン交換水で希釈して測定した。分析時の分光光度計の測定波長は700nmに設定した。
化学的安定性の評価
緑茶抽出物の膜ろ過品を非重合体カテキン類の濃度が10mg/mLになるようにイオン交換水で希釈し、50mLバイアル瓶に入っている評価サンプルのカテキン残存量と濁度(700nm)を測定することにより評価を行った。
生物学的安定性の目視評価
緑茶抽出物の膜ろ過品をカテキン濃度10mg/mLになるようにイオン交換水で希釈し、50mLのバイアル瓶に入れ、25℃で3日間保存した後、バイアル瓶に入っている評価サンプルをイルミネーター上で内容物の状態を観察し、以下の基準で目視判定した。
○ カビの発生が無い
△ ごく稀にカビの発生がみられる
× 稀にカビの発生がみられる
色相評価
(分析機器)
緑茶抽出物の膜ろ過品をカテキン濃度180mg/100mLになるようにイオン交換水で希釈し、そのサンプルを用い外観の評価を目視で行った。
実施例1 緑茶抽出物の膜ろ過精製
本発明1
緑茶葉200gを、温度90℃のイオン交換水3Lで30分間抽出し、200meshのステンレスフィルターで粗ろ過した液を25℃で30分間遠心分離(5000r/min)を行い、緑茶葉と緑茶抽出水溶液に固液分離した。次いで、緑茶抽出液(非重合体カテキン類含有量:1.0質量%;濁度 0.29)を、30℃で0.25μmのポリオレフィン膜(旭化成ケミカルズ株式会社:PMP−003)を通過させた後、その通過液を減圧濃縮により固形分濃度40質量%になるまで一次濃縮を行い、その後凍結乾燥してカテキン粉末を得た。
本発明2
緑茶抽出液を0.1μmのポリエチレン膜(旭化成ケミカルズ株式会社:PSP−103)を通過させた以外は本発明1と同方法でカテキン粉末を得た。
本発明3
緑茶抽出液を0.1μmのポリビニリデンジフルオライド(PVDF)膜(旭化成ケミカルズ株式会社:USP−143)を通過させた以外は本発明1と同方法でカテキン粉末を得た。
本発明4
緑茶抽出液を0.1μmのポリオレフィン膜(旭化成ケミカルズ株式会社:PSP−003)を通過させた以外は本発明1と同方法でカテキン粉末を得た。
本発明5
緑茶抽出液を0.06μmのポリエーテルスルホン(PES)膜(ダイセン・メンブレン・システムズ型式:FB02−FUS5082)を通過させた以外は本発明1と同方法でカテキン粉末を得た。
比較例1
緑茶抽出液を1μmのポリテトラフッ化エチレン(PTFE)膜(ADVANTEC:H100A090C)を通過させた以外は本発明1と同方法でカテキン粉末を得た。
比較例2
緑茶抽出液を0.45μmのセルロースアセテート(CA)膜(ADVANTEC:DISMIC25)を通過させた以外は本発明1と同方法でカテキン粉末を得た。
比較例3
緑茶抽出液を限外ろ過膜である分画分子量13000のPAN(ポリアクリルニトリル)膜(旭化成ケミカルズ株式会社:ACP−013)を通過させた以外は本発明1と同方法でカテキン粉末を得た。
比較例4
緑茶葉200gを、温度90℃のイオン交換水3Lで30分間抽出し、200meshのステンレスフィルターで粗ろ過した。次いで、緑茶抽出液(非重合体カテキン類含有量:1.0質量%;濁度4.0)を、30℃で0.1μmのポリビニリデンジフルオライド(PVDF)膜(旭化成ケミカルズ株式会社:USP−143)を通過させた後、その通過液を減圧濃縮により固形分濃度40質量%になるまで一次濃縮を行い、その後凍結乾燥してカテキン粉末を得た。
比較例5
緑茶葉200gを、温度90℃のイオン交換水3Lで30分間抽出し、200meshのステンレスフィルターで粗ろ過した液を25℃で60分間遠心分離(10000r/min)を行い、緑茶葉と緑茶抽出水溶液に固液分離した。
次いで、緑茶抽出液(非重合体カテキン類含有量:1.0質量%;濁度0.01)を、30℃で0.1μmのポリビニリデンジフルオライド(PVDF)膜(旭化成ケミカルズ株式会社:USP−143)を通過させた後、その通過液を減圧濃縮により固形分濃度40質量%になるまで一次濃縮を行い、その後凍結乾燥してカテキン粉末を得た。
表1及び表2に、ろ過条件及び得られたカテキン粉末の分析値を示す。
本発明の膜ろ過を行って精製した緑茶抽出物は、いずれも色相も良く、また化学的及び生物学的安定性も良好であった。一方、1μm以上の孔径を有する膜ろ過及び0.45μmのCA膜を用いた膜ろ過(比較例1,2)では、初期の色相が悪く、濁度が高く凝集物の浮遊が認められ、化学的及び生物学的安定性が劣っていた。また、分画分子量が13,000の孔径を有する膜ろ過(比較例3)では、初期の色相は良好だが、化学的及び生物学的安定性が劣っていた。更に、膜ろ過前に固液分離を行わない場合(比較例4)は処理時間が長く、過剰に行った場合(比較例5)は初期の色相は良好だが、化学的及び生物学的安定性が劣っていた。
実施例2 精製緑茶抽出物の製造
本発明6
68質量%エタノール水溶液800gに、酸性白土ミズカエース#600(水澤化学株式会社)37.5g、ろ過助剤ソルカフロック(今津薬品工業株式会社) 12gを分散させた後、実施例1で製造したカテキン粉末(本発明1)を投入し、40℃で約2時間撹拌を続けた。その後、2号ろ紙でろ過し、活性炭クラレコールGLC(細孔容積 0.758mL/g、比表面積1460m2/g:クラレケミカル株式会社)32gと接触させ、続けて0.2μmメンブランフィルターによって再ろ過を行った。最後に、40℃、0.0272kg/cm2でエタノールを留去し、その後、水分量を調整して精製緑茶抽出物を得た。
本発明7
実施例1で製造したカテキン粉末(本発明2)を投入した以外は、本発明6と同じ方法で精製緑茶抽出物を得た。
本発明8
実施例1で製造したカテキン粉末(本発明3)を投入した以外は、本発明6と同じ方法で精製緑茶抽出物を得た。
比較例6
緑茶葉200gを、温度90℃のイオン交換水3Lで30分間抽出し、200meshのステンレスフィルターで粗ろ過した液を25℃で30分間遠心分離(5000r/min)を行い、緑茶葉と緑茶抽出水溶液に固液分離した。次いで、緑茶抽出液(非重合体カテキン類含有量:1.0質量%;濁度 0.29)を、30℃で5μmのステンレスフィルターを通過させた後、その通過液を減圧濃縮により固形分濃度40質量%になるまで一次濃縮を行い、凍結乾燥してカテキン粉末を得た。その後、そのカテキン粉末を投入した以外は、本発明6と同じ方法で精製緑茶抽出物を得た。
比較例7
5μmのステンレスフィルターの代わりに、0.1μmのセラミック膜(日本ガイシ株式会社:Cefilt)を通過させた以外は比較例6と同方法でカテキン粉末を製造し、その後そのカテキン粉末を投入した以外は、本発明6と同じ方法で精製緑茶抽出物を得た。
比較例8
実施例1で製造したカテキン粉末(比較例3)を投入した以外は、本発明6と同じ方法で精製緑茶抽出物を得た。
比較例9
水900gに、酸性白土ミズカエース#600(水澤化学株式会社)200g、ろ過助剤ソルカフロック(今津薬品工業株式会社)12gを分散させた後、実施例1で製造したカテキン粉末(本発明3)を投入し、40℃で約2時間攪拌を続けた。その後、2号ろ紙でろ過し、活性炭クラレコールGLC(クラレケミカル株式会社)40gと接触させ、続けて0.2μmメンブランフィルターによって再ろ過を行った。最後に、40℃、0.0272kg/cm2で水を留去し、その後、水分量を調整して精製緑茶抽出物を得た。
製造した精製緑茶抽出物の分析結果を表3及び表4に示す。
<精製緑茶抽出物の評価>
安定性の目視評価
精製緑茶抽出物をカテキン濃度100mg/100mLになるようにイオン交換水で希釈し、50mLバイアル瓶に入っている評価サンプルをイルミネーター上で内容物の状態を観察し、目視判定した。
本発明の精製緑茶抽出物は、何れもカフェインが低減され、色相も良く、目視による安定も良好であった。一方、1μm以上の孔径を有する膜ろ過(比較例6)では、精製緑茶抽出物を製造する時のろ過時間が長く、工程全体の比重合体カテキン類の収率も劣っていた。セラミックを用いたろ過(比較例7)及び分画分子量が13,000の孔径を有する膜ろ過(比較例8)では非重合体カテキン類の含有量が低く、処理時間も長く、工程全体の非重合体カテキン類の収率も劣っていた。また、有機溶媒を使用しなかった比較例9は色相が悪化し沈殿物の発生を認めた。
実施例3 精製緑茶抽出物の製造
本発明9
92質量%エタノール水溶液800gに、酸性白土ミズカエース#600(水澤化学株式会社)100g、ろ過助剤ソルカフロック(今津薬品工業株式会社) 12gを分散させた後、実施例1で製造したカテキン粉末(本発明1)を投入し、40℃で約2時間攪拌を続けた。その後、2号ろ紙でろ過し、活性炭クラレコールGLC(クラレケミカル株式会社)30gと接触させ、続けて0.2μmメンブランフィルターによって再ろ過を行った。最後に、40℃、0.272kg/cm2でエタノールを留去し、その後、水分量を調整して固形分24質量%の精製緑茶抽出物を得た。
本発明10
実施例1で製造したカテキン粉末(本発明2)を投入した以外は本発明9と同方法で精製緑茶抽出物を得た。
本発明11
実施例1で製造したカテキン粉末(本発明3)を投入した以外は本発明9と同方法で精製緑茶抽出物を得た。
比較例10
緑茶葉200gを、温度90℃のイオン交換水3Lで30分間抽出し、200meshのステンレスフィルターで粗ろ過した液を25℃で30分間遠心分離(5000r/min)を行い、緑茶葉と緑茶抽出水溶液に固液分離した。次いで、緑茶抽出液(非重合体カテキン類含有量:1.0質量%;濁度 0.29)を、30℃で5μmのステンレスフィルターを通過させた後、その通過液を減圧濃縮により固形分濃度40質量%になるまで一次濃縮を行い、凍結乾燥してカテキン粉末を得た。その後、そのカテキン粉末を投入した以外は本発明9と同方法で精製緑茶抽出物を得た。
比較例11
5μmのステンレスフィルターの代わりに、0.1μmのセラミック膜(日本ガイシ株式会社:Cefilt)を通過させた以外は比較例10と同方法でカテキン粉末を製造し、その後そのカテキン粉末を投入した以外は本発明9と同方法で精製緑茶抽出物を得た。
比較例12
比較例4で製造したカテキン粉末を投入した以外は本発明9と同方法で精製緑茶抽出物を得た。
比較例13
水900gに、酸性白土ミズカエース#600(水澤化学株式会社)200g、ろ過助剤ソルカフロック(今津薬品工業株式会社)12g を分散させた後、実施例3で製造したカテキン粉末を投入し、40℃で約2時間攪拌を続けた。その後、2号ろ紙でろ過し、活性炭クラレコールGLC(クラレケミカル株式会社)40gと接触させ、続けて0.2μmメンブランフィルターによって再ろ過を行った。最後に、40℃、0.0272kg/cm2で水を留去し、その後、水分量を調整して製品を得た。
製造した精製緑茶抽出物の分析結果を表5及び表6に示す。
<精製緑茶抽出物の評価>
濁度の測定
デジタル濁度計(MK Scientific,Inc:TN−100)を用い、セルに精製緑茶抽出物を非重合体カテキン類の濃度が20質量%の水溶液になるようにイオン交換水で希釈して測定した。
本発明の精製緑茶抽出物は、何れもカフェインが低減され、色相も良く、目視による安定も良好であった。一方、1μm以上の孔径を有する膜ろ過(比較例10)では、色相が悪く、濁度が高く凝集物の浮遊が認められた。セラミックを用いたろ過(比較例11)及び分画分子量が13,000の孔径を有する膜ろ過(比較例12)では非重合体カテキン類の含有量が低く、処理時間も長く、工程全体の比重合体カテキン類の収率も劣っていた。また、有機溶媒を使用しなかった比較例13は色相が悪化し沈殿物の発生を認めた。
実施例4
実施例3で製造した精製緑茶抽出物及び表7に記載の容器詰飲料成分を加えた後、イオン交換水をバランス量加えて飲料を調製した。食品衛生法に基づく殺菌処理及びホットパック充填を行って非茶系容器詰飲料とした。
5名のモニターが、製造した非茶系容器詰飲料500mLを単回摂取し、以下の基準で飲用直後のキレの評点をつけ評価した。飲用時の品温は室温付近に合わせた。
評点4 キレが良い
3 キレがやや良い
2 キレがやや悪い
1 キレが悪い
モニターの評価結果を、平均値で表7に示す。
本発明の容器詰飲料は、いずれも飲用直後のキレが良く、また経時的なにごりの発生は認められなかった。これに対し比較例14の容器詰飲料は飲用直後のキレが悪かった。比較例15の容器詰飲料は飲用直後のキレは良かったが、飲料の色相が悪く沈殿発生を認めた。
実施例5
実施例1の本発明2と同方法で緑茶抽出物水溶液を精密ろ過して得たろ液を減圧濃縮して固形分濃度40質量%の緑茶抽出物を得る。
濃縮直後に非重合体カテキン類1質量%とした水溶液の濁度は0.03で、3日後でも0.04である。また3日後のカテキン残存率は97%、生物学的安定性評価は○であって、色相、安定性は目視でも良好である。
実施例6
緑茶葉200gを、温度90℃のイオン交換水3Lで30分間抽出し、200meshのステンレスフィルターでろ過し、更に5μmのステンレスフィルターでろ過して得た緑茶抽出液(非重合体カテキン類含有量:1質量%)を、30℃で0.25μmのポリオレフィン膜(旭化成ケミカルズ株式会社:PMP−003)を通過させた後、その通過液を減圧濃縮により固形分濃度40質量%になるまで一次濃縮を行い、その後凍結乾燥してカテキン粉末を得る。この緑茶抽出物は、色相もよく、目視による安定性も良好である。
実施例7
(1)緑茶葉6000gに84℃の熱水90kgを添加し、60分間抽出したのち、200meshのステンレスフィルターで粗ろ過した液を25℃で30分間遠心分離(5000r/min)を行い、緑茶葉と緑茶抽出水溶液に固液分離した。次いで、緑茶抽出液(非重合体カテキン類含有量:1.0質量%;濁度 0.35)を、30℃で0.1μmのポリビニリデンジフルオライド(PVDF)膜(旭化成ケミカルズ株式会社:USP−143)を通過させ「緑茶抽出液」65kg(pH5.6)を得た。(緑茶抽出液の非重合体カテキン類濃度= 0.9質量%、緑茶抽出液のガレート体率=52.0質量%)
この緑茶抽出液を温度25℃に設定し、タンナーゼ(キッコーマン社製タンナーゼKTFH)を緑茶抽出液に対して200ppmとなる濃度で添加し、130分間保持し、ガレート体率40.1質量%になったところで、90℃に溶液を加熱して、酵素を失活させ、反応を止めた(pH5.0)。この反応液を逆浸透膜(日東電工製NTR−759HR)を用いてBrix濃度25まで濃縮処理を行い、液体の「タンナーゼ処理した緑茶抽出物の濃縮物」8kgを得た。得られた緑茶抽出物は非重合体カテキン類含有量6.8質量%、ガレート体率40.1質量%、固形分濃度2質量%に溶解した水溶液のpH=5.0であった。
(2)また、得られた濃縮液4.5kgを噴霧乾燥して粉末状の「タンナーゼ処理した緑茶抽出物」400gを得た。得られた緑茶抽出物は非重合体カテキン類含有量34.0質量%、ガレート体率40.1質量%、固形分濃度2質量%に溶解した時の水溶液のpH=5.0であった。
(3)得られた緑茶抽出物を用いて、実施例3、本発明9と同様の精製処理を行い、濁りが全く見られず、色相もよく、かつ苦味の低減された精製緑茶抽出物を得た。
処理後の固形分中における非重合体カテキン類の濃度=65質量%
処理後の濁度=9
処理後の非重合体カテキン類/カフェイン質量比=70
処理後のガレート体率=40.2質量%
(4)得られた精製緑茶抽出物を用いて、実施例4、本発明品13と同様にして容器詰飲料を得た。この飲料は長期に保存しても外観の変化がなく、かつ苦味が低減されていた。

Claims (13)

  1. 緑茶抽出物水溶液を、膜孔径が0.05〜0.8μmの炭化水素系高分子膜、フッ素化炭化水素系高分子膜及びスルホン系高分子膜から選ばれる高分子膜を通過させる緑茶抽出物の精製物の製造方法。
  2. 緑茶抽出物水溶液をろ過及び/又は遠心分離により固液分離処理し、非重合体カテキン類濃度を1質量%としたときの濁度が0.2〜2.0である緑茶抽出物水溶液を得、次いで該緑茶抽出物水溶液を、膜孔径が0.05〜0.8μmの高分子膜を通過させ、非重合体カテキン類濃度を1質量%としたときの濁度を0.2未満とする緑茶抽出物の精製物の製造方法。
  3. 高分子膜が、炭化水素系高分子膜、フッ素化炭化水素系高分子膜及びスルホン系高分子膜から選ばれる高分子膜である請求項2記載の製造方法。
  4. 高分子膜が精密ろ過膜であり、且つポリオレフィン、フッ素化ポリオレフィン又はポリスルホンである請求項1〜3記載のいずれか1項記載の製造方法。
  5. 高分子膜を通過させた液を、更に濃縮又は乾燥する請求項1〜4のいずれか1項記載の製造方法。
  6. 緑茶抽出物水溶液が、緑茶抽出物をタンナーゼ処理して得られるものである請求項1〜5のいずれか1項記載の製造方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項記載の精製方法で得られた緑茶抽出物を、更に有機溶媒及び水の混合溶液中に分散し、活性炭及び/又は酸性白土もしくは活性白土と接触処理する精製緑茶抽出物の製造方法。
  8. 有機溶媒と水の混合質量比が60/40〜97/3である請求項7記載の製造方法。
  9. 有機溶媒がエタノールである請求項7又は8記載の製造方法。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項記載の方法で製造された精製緑茶精製物であって、固形分中の非重合体カテキン類の含有量が35〜90質量%であり、且つ非重合体カテキン類(A)とカフェイン(B)との質量比((A)/(B))が4〜200である精製緑茶抽出物。
  11. 請求項10記載の精製緑茶抽出物を含有する容器詰飲料。
  12. 緑茶抽出物水溶液をろ過及び/又は遠心分離により固液分離処理し、非重合体カテキン類濃度を1質量%としたときの濁度が0.2〜2.0である緑茶抽出物水溶液を得、次いで該緑茶抽出物水溶液を、膜孔径が0.05〜0.8μmの高分子膜を通過させ、非重合体カテキン類濃度を1質量%としたときの濁度を0.2未満とする緑茶抽出物水溶液の安定化法。
  13. 緑茶抽出物水溶液が、緑茶抽出物をタンナーゼ処理して得られるものである請求項12記載の安定化法。
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