JP4584287B2 - 植物エキスの除菌方法 - Google Patents
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Description
また、本発明では、植物エキスの水溶液に含まれる水分100重量部に対して水混和性有機溶媒を100〜900重量部添加すること特徴とする前記の植物エキスの除菌方法が提供される。
以下、実施例により本発明の好ましい態様をさらに詳しく説明する。
生コーヒー豆の粉砕物1000gをカラムに充填し(カラム内径7cm、長さ25cm、1本につきコーヒー豆200gを充填し、5本連結)、95℃に加温した軟水を流速2500ml/hrでカラム上部から下部へ送り込み、カラム下部から抜き取った抽出液は、次のカラムの上部へ順次送り込み5本目のカラムより最終的な抽出液を抜き取る方法にて連続抽出を行い、抜き取り液がBx1.0°を下回った時点で抽出終了(所要時間約3時間)とし、Bx6.0°のコーヒーエキス5300gを得た。得られたコーヒーエキスは20℃に冷却後、No.26(210mm)(東洋濾紙株式会社製)にセルロースパウダー50gをプレコートしたヌッチェにて吸引濾過し、濾液5250g(以下、コーヒー抽出液1とする)を得た。コーヒー抽出液1をロータリーエバポレーターにて濃縮し、Bx78.0°(参考品1、水分含量37.3%、固形分含量62.7%:kett赤外線水分計にて測定、pH5.7)の濃縮コーヒーエキス419.8gを得た。
参考品1の20gに4規定塩酸1.2gおよび水1.1gを加えpH4.5、Bx70°、液量22.3gとした後、室温下(23℃)で攪拌しながら95%エタノール33.5gを10分間かけて滴下した。その後、同温度で60分間攪拌した後、濾過助剤として活性白土(ガレオンアース:水澤化学工業(株))8.0gを加えてさらに30分間攪拌した後、No.5A(40mm)(東洋濾紙株式会社製)を使用し、桐山ロートにて吸引濾過し、濾液49.5g(本発明品1)を得た。
参考品1、本発明品1およびヌッチェ上の沈殿物について微生物検査を行った結果を表1に示す。
緑茶抽出物であるポリフェノンHG(東京フードテクノ社製:非重合体カテキン類含有量33.7重量%)を水に溶解し41.8重量%水溶液90gを調整した(pH5.41)。このものの微生物検査を行ったところ、一般生菌数、嫌気性耐熱性菌および好気性耐熱性菌はいずれも0個/gであった。そこで、この水溶液90gに、嫌気性耐熱性菌としてDesulfotomaculum nigrificans NCIMB8395を2×106個/mlおよび好気性耐熱性菌としてBacillus stearothermophilus IMA1035を8×105個/ml含有する水溶液10gを添加し、よく混合し参考品2とした。
参考品2の20gを室温下(23℃)で攪拌しながら95%エタノール(日本アルコール販売(株)、エタノール濃度92重量%)30.0gを10分間かけて滴下した。その後、同温度で60分間攪拌した後、濾過助剤として活性白土(ガレオンアース:水澤化学工業(株))8.0gを加えてさらに30分間攪拌した後、No.5A(40mm)(東洋濾紙株式会社製)を使用し、桐山ロートにて吸引濾過し、濾液45.3g(本発明品2)を得た。
参考品2、本発明品2およびヌッチェ上の沈殿物について微生物検査を行った結果を表2に示す。
エルダーベリー濃縮果汁(SVZ社製;固形分54.4%)90gを用意した(pH3.49)。このものの微生物検査を行ったところ、一般生菌数は65個/gであったが、嫌気性耐熱性菌および好気性耐熱性菌はいずれも0個/gであった。そこで、この果汁90gに、嫌気性耐熱性菌としてDesulfotomaculum nigrificans NCIMB8395を2×105個/mlおよび好気性耐熱性菌としてBacillus stearothermophilus IMA1035を8×105個/ml含有する水溶液10gを添加し、よく混合し参考品3とした。
参考品3の20gを室温下(23℃)で攪拌しながら95%エタノール(日本アルコール販売(株)、エタノール濃度92重量%)30.0gを10分間かけて滴下した。その後、同温度で60分間攪拌した後、ガレオンアース(水澤化学社製の活性白土)8.0gを加えてさらに30分間攪拌した後、No.5A(40mm)(東洋濾紙株式会社製)を使用し、桐山ロートにて吸引濾過し、濾液44.2g(本発明品3)を得た。
参考品3、本発明品3およびヌッチェ上の沈殿物について微生物検査を行った結果を表3に示す。
L値51.5の極浅く焙煎したコーヒー豆の粉砕物1000gをカラムに充填し(カラム内径7cm、長さ25cm、1本につきコーヒー豆200gを充填し、5本連結)、95℃に加温した軟水を流速2500ml/hrでカラム上部から下部へ送り込み、カラム下部から抜き取った抽出液は、次のカラムの上部へ順次送り込み5本目のカラムより最終的な抽出液を抜き取る方法にて連続抽出を行い、抜き取り液がBx1.0°を下回った時点で抽出終了(所要時間約3時間)とし、Bx5.7°のコーヒーエキス(以下、コーヒー抽出液2とする)5989gを得た。コーヒー抽出液2をロータリーエバポレーターにて濃縮し、Bx78.0°の濃縮コーヒーエキス(参考品4、水分含量37.3%、固形分含量62.7%:kett赤外線水分計にて測定、pH5.7)を得た。参考品4の微生物検査を行ったところ、一般生菌数8.5×102個/g、嫌気性耐熱性菌1.0×102個/g、好気性耐熱性菌3.0×102個/gであった。
参考品4の400gに、さらに、嫌気性耐熱性菌としてDesulfotomaculum nigrificans NCIMB8395を2×106個/mlおよび好気性耐熱性菌としてBacillus stearothermophilus IMA1035を8×105個/ml含有する水溶液40gを添加し、よく混合し参考品5とした。参考品5に4規定塩酸33.7gを添加し、pHを4.5とし、参考品6(固形分56.2%、水分43.8%)とした。参考品6を20gずつ採取し、各々に室温下(23℃)で攪拌しながら95%エタノール(日本アルコール販売(株)、エタノール濃度92重量%)を8g、10g、20g、30g、60gまたは90gを10分間かけて滴下した。その後、さらに、同温度で60分間攪拌した後、それぞれに濾過助剤として活性白土(ガレオンアース:水澤化学工業(株))8.0gを加えてさらに30分間攪拌した後、No.5A(40mm)(東洋濾紙株式会社製)を使用し、桐山ロートにて吸引濾過し、濾液を得た。
参考品4、参考品5、参考品6およびそれぞれの濾過液およびヌッチェ上の沈殿物について微生物検査を行った結果を表4に示す。
参考品5を20gずつ採取し、各々を30%水酸化ナトリウムまたは4規定塩酸にてpHを8.1、6.9、5.7(未調整)、4.5、3.3に調製した。各々のpH調製液20gそれぞれ室温下(23℃)で攪拌しながら95%エタノール(日本アルコール販売(株)、エタノール濃度92重量%)30gを10分間かけて滴下した。その後、同温度で60分間攪拌した後、活性白土(ガレオンアース:水澤化工業(株))8.0gを加えてさらに30分間攪拌した後、No.5A(40mm)(東洋濾紙株式会社製)を使用し、桐山ロートにて吸引濾過し、濾液を得た。
pH調製液、濾液およびヌッチェ上の沈殿物について微生物検査を行った結果を表5に示す。
実施例4で使用した参考品6の各々20gずつ採取し、各々に室温下(23℃)で攪拌しながらそれぞれに95%エタノール(日本アルコール販売(株)、エタノール濃度92重量%)を30gずつ10分間かけて滴下した。その後、さらに、同温度で60分間攪拌した後、それぞれに、セルロースパウダー(KCフロック:日本製紙ケミカル(株))、ケイソウ土(スーパーライト:今野商会)、活性白土(ガレオンアース:水澤化学工業(株))、酸性白土(ミズカエース:水澤化学工業(株))を各8.0gずつ加えてさらに30分間攪拌した後、No.5A(40mm)(東洋濾紙株式会社製)を使用し、桐山ロートにて吸引濾過し、濾液を得た。また、濾過助剤を全く使用しないものも同時に行った。
参考品6およびそれぞれの濾過液およびヌッチェ上の沈殿物について微生物検査を行った結果を表6に示す。
Claims (4)
- 固形分濃度10〜80%の植物エキスの水溶液に水混和性有機溶媒を添加し、生成する沈殿物を除去することを特徴とする植物エキスの除菌方法。
- 水混和性有機溶媒がエタノールであることを特徴とする、請求項1に記載の植物エキスの除菌方法。
- 植物エキスの水溶液中に含まれる水分100重量部に対して水混和性有機溶媒を100〜900重量部添加すること特徴とする請求項1または2に記載の植物エキスの除菌方法。
- 植物エキスの水溶液のpHが1〜7の範囲であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の植物エキスの除菌方法。
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