JP2006523714A - C型肝炎ウイルスの大環状イソキノリンペプチド阻害剤 - Google Patents

C型肝炎ウイルスの大環状イソキノリンペプチド阻害剤 Download PDF

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Abstract

式1を有する化合物、大環状イソキノリンペプチドを開示する:一般式:
Figure 2006523714

[式中、R1〜R9、QおよびWは明細書に記載されている。]。該化合物を含む組成物および該化合物を用いてHCVを阻害する方法も開示する。

Description

本発明は、一般的には抗ウイルス化合物、より具体的にはC型肝炎ウイルス(HCV)によりコードされるNS3プロテアーゼ(本明細書では「セリンプロテアーゼ」ともいう)の機能を阻害する化合物、該化合物を含む組成物、およびNS3プロテアーゼの機能を阻害する方法を指向する。
HCVは、世界中で1型ヒト免疫不全ウイルスの感染者数の約5倍の推定17000万人が感染しているヒトの主要な病原体である。これらHCV感染個体のかなりの割合が、肝硬変および肝細胞癌を含む重篤な進行性肝疾患を発現する(Lauer、G. M.;Walker、B. D. N. Engl. J. Med. (2001)、345、41-52)。
現在、最も有効なHCV療法は、アルファ-インターフェロンおよびリバビリンの組み合わせを使用し、40%の患者に持続的効果をもたらす(Poynard、T. et al. Lancet (1998)、352、1426-1432)。最近の臨床試験成績は、ポリエチレングリコール付加(pegylated)アルファ-インターフェロンが非修飾アルファ-インターフェロンの単独療法より優れていることを証明している(Zeuzem、S. et al. N. Engl. J. Med. (2000)、343、1666-1672)。しかしながら、たとえポリエチレングリコール付加アルファ-インターフェロンおよびリバビリンの組み合わせを含む実験的治療計画を用いても、かなりの割合の患者がウイルスロードの持続的減少を示さない。すなわち、HCV感染の治療に有効な療法を開発する明確かつ満たされていない医療的要求がある。
HCVは、陽ストランドRNAウイルスである。推定アミノ酸の比較および5'非翻訳領域の広範囲の相同性に基づき、HCVはFlaviviridae科の別個の属に分類されている。Flaviviridae科のすべてのメンバーは、単一の連続的なオープンリーディングフレームの翻訳を介してすべての既知のウイルス特異タンパク質をコードする陽ストランドRNAゲノムを含むエンベロープを持ったビリオンを有する。
かなりの異種性がHCVゲノム全体のヌクレオチドおよびコードされたアミノ酸配列内にみられた。少なくとも6種の主要遺伝子型が特徴付けられており、50サブタイプ以上が記載されている。HCVの主要な遺伝子型は世界的な分布が異なり、HCVの遺伝的異種性の臨床的重要性は、病因および療法に対する遺伝子型の考えられる影響について多くの研究があるにもかかわらず依然理解しにくい。
一本鎖HCV RNAゲノムは長さが約9500ヌクレオチドであり、約3000アミノ酸の1本の大ポリタンパク質をコードする1個のオープンリーディングフレーム(ORF)を有する。感染細胞において、このポリタンパク質は、細胞およびウイルスプロテアーゼにより複数の部位で開裂し、構造および非構造(NS)タンパク質を産生する。HCVの場合、成熟非構造タンパク質(NS2、NS3、NS4A、NS4B、NS5A、およびNS5B)の生成は2種のウイルスプロテアーゼにより行われる。最初のものがNS2-NS3接合部を開裂し、第2のものがNS3のN末端領域内に含まれるセリンプロテアーゼであり、NS3-NS4A開裂部位でcis(シス)に、および残るNS4A-NS4B、NS4B-NS5A、NS5A-NS5B部位についてはtrans(トランス)にNS3の下流のすべての続く開裂に介在する。NS4Aタンパク質は、NS3プロテアーゼの補助因子として作用し、NS3および他のウイルスレプリカーゼ成分の膜局在性に関与する可能性があるようである。NS3プロテアーゼドメインとその補助因子、NS4A間の複合体形成は各4部位の効率的なタンパク質分解による開裂に必須である。NS3タンパク質は、ヌクレオシドトリホスファターゼおよびRNAヘリカーゼ活性を示す。NS5Bは、HCVの複製に関与するRNA依存性RNAポリメラーゼである。
選択的HCVセリンプロテアーゼインヒビター(阻害剤)としてHCV複製の阻害効果が証明された化合物には、国際出願PCT/CA00/00353(公開番号WO 00/59929)に開示された大環状ペプチド化合物がある。
(発明の要約)
本発明は、下記式の大環状イソキノリン化合物、またはその医薬的に許容されるエナンチオマー、ジアステレオマー、塩、溶媒和物、またはプロドラッグを提供する。
式Iの化合物:
Figure 2006523714
[式中、
(a) R1、R2、R3、R4、R5、およびR6は、それぞれ独立してH;C1-6アルキル;C3-7シクロアルキル;C1-6アルコキシ;C3-7シクロアルコキシ;ハロ-C1-6アルコキシ;ハロ-C1-6アルキル;シアノ;ハロ;ヒドロキシル;C1-6アルカノイル;ニトロ;アミノ;モノもしくはジ-(C1-6)アルキルアミン;モノもしくはジ-(C3-7)シクロアルキルアミン;モノもしくはジ-C1-6アルキルアミド;モノもしくはジ-(C3-7)シクロアルキルアミド;カルボキシル;(C1-6)カルボキエステル;チオール;C1-6チオアルキル;C1-6アルキルスルホキシド;C1-6アルキルスルホン;C1-6アルキルスルホンアミド;Hetで置換されていることがあるC6-10アリール;C7-14アルキルアリール;C6-10アリールオキシ;C7-14アルキルアリールオキシ;4-7員の単環式ヘテロアリールオキシ;またはHetである;該R1〜R6はC1-6アルキル連結基によりイソキノリン基と結合していることがある;
(b) R7はNH2または-NR10R11である;ここで、R10は、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C(O)-NR12R13、C(O)-OR14、C(O)-SR15、または-C(O)-R16である;R11は、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルである;ただし、R12またはR13のいずれかがHである場合はR11はHである;
R12およびR13は、それぞれ独立してH;C1-6アルキル、C3-7シクロアルキル、またはC4-10アルキルシクロアルキル(それぞれ、ハロ、C1-3アルコキシ、C1-3ハロアルコキシ、C1-3アルキル、もしくはC1-3ハロアルキルで置換されていることがある);またはアリールである;ここで、R12およびR13は、それらが結合している窒素と一緒になって4-7員の複素環を形成し得る;
R14およびR15は、それぞれ独立してC1-6アルキル、C3-7シクロアルキル、またはC4-10 アルキルシクロアルキル(それぞれハロ、C1-3アルコキシ、C1-3ハロアルコキシ、C1-3アルキル、もしくはC1-3ハロアルキルで置換されていることがある);アリール、またはHetである;R16は、H;C1-6アルキル、C3-7シクロアルキル、またはC4-10アルキルシクロアルキル(それぞれ、ハロ、C1-3アルコキシ、C1-3ハロアルコキシ、C1-3アルキル、またはC1-3ハロアルキルで置換されていることがある);アリールまたはHetである;
(c) R8およびR9は、それぞれ独立してH、またはハロで置換されていることがあるC1-3アルキル、またはC1-3アルコキシ、またはC1-3ハロアルコキシである;
(d) Qは、O、S(O)mから独立して選ばれる1〜3個の異種原子を含むことがある飽和または不飽和C3-9鎖;(ここで、mは0、1、または2である)、またはNR17(ここで、R17はH;C1-6アルキルまたはC1-6シクロアルキル(それぞれがハロ、C1-6アルコキシ、シアノ、またはC1-6ハロアルコキシで置換されていることがある);-C(O)-R18、C(O)-OR19、C(O)-NR20R21、または-SO2R22である;R18、R20、およびR21は、それぞれ独立してH;C1-6アルキル、またはC1-6シクロアルキル(それぞれがハロ、C1-6アルコキシ、シアノ、またはC1-6ハロアルコキシで置換されていることがある)である;R19は、C1-6アルキルまたはC1-6シクロアルキル(それぞれがハロ、C1-6アルコキシ、シアノ、またはC1-6ハロアルコキシで置換されていることがある)である;
R22は、アリール、C1-6アルキル、またはC1-6シクロアルキル(それぞれがハロ、C1-6アルコキシ、シアノ、またはC1-6ハロアルコキシで置換されていることがある)である;
(e) Wは、OH、-NH-SOn-R23、またはNH-SOn-R24である;(ここでnは1または2である)、R23は、C1-8アルキル、C4-10アルキルシクロアルキル、非置換C3-7シクロアルキル、またはハロ、C1-3アルコキシ、シアノ、アミン、モノもしくはジ-C1-6アルキルアミン、モノもしくはジ-C1-6アルキルアミド、またはカルボキシレートで置換されていることがあるC7-9アルキルアリールまたはC1-4アルキルで置換されていることがあるシクロプロピルもしくはシクロブチルである;R24はC6-10アリールまたはHetである。]。
本発明は、該化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ、および医薬的に許容される担体を含む組成物も提供する。特に、本発明は、治療的有効量の本発明化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ、および医薬的に許容される担体を含むHCV NS3プロテアーゼを阻害するのに有用な医薬組成物を提供する。
本発明は、さらに治療的有効量の本発明化合物、またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグを患者に投与することを含むHCV感染患者の治療方法を提供する。さらに、本発明は、HCV NS3プロテアーゼと本発明化合物を接触させることによりHCV NS3プロテアーゼを阻害する方法を提供する。
本発明により、今やHCV感染患者の治療に有効でありうる本発明化合物を含む改良された医薬を提供することができる。具体的には、本発明は、該NS3プロテアーゼの機能を、例えばNS4Aプロテアーゼと組み合わせて阻害しうるペプチド化合物を提供する。さらに、本発明は患者に併用療法を施すのを可能にし、HCV NS3プロテアーゼを阻害するのに有効な本発明化合物を、抗HCV活性を有する別の化合物、例えば、HCV感染を治療するためにHCVメタロプロテアーゼ、HCVセリンプロテアーゼ、HCVポリメラーゼ、HCVヘリカーゼ、HCV NS4Bタンパク質、HCV侵入、HCVの組み立て、HCV放出、HCV NS5Aタンパク質、IMPDHおよびヌクレオシド類似体からなる群から選ばれる標的の機能を阻害するのに有効な化合物、と共に投与することができる。
(発明の詳細な説明)
本明細書で用いる立体化学的定義および慣例は、一般にMcGraw-Hill Dictionary of Chemical Terms、S. P. Parker編、McGraw-Hill Book Company、New York (1984)、およびStereochemistry of Organic Compounds、Eliel、E. and Wilen、S.、John Wiley & Sons、Inc.、New York (1994)に従う。多くの有機化合物が光学活性型で存在する。すなわち、それらは平面偏光を回転させる能力を有する。光学活性化合物の説明において、接頭辞DおよびLまたはRおよびSを用いて該分子のそのキラル中心についての絶対配置を示す。接頭辞dおよび1または(+)および(-)を用いて 化合物が左旋性であることを意味する(-)および化合物が右旋性であることを意味する(+)またはdを用いて化合物による平面偏光の回転の表示を示す。ある化学構造について、立体異性体と呼ばれるこれら化合物は、それらが互いに鏡像である以外は同一である。鏡像対の特定の立体異性体はエナンチオマーと呼ばれることもあり、該異性体の混合物はしばしばエナンチオマー混合物と呼ばれる。(R)または(S)を用いる場合において、置換基のみの文脈ではなく全化合物の文脈において置換基の絶対配置が示される。
本明細書に特記しない限り、下記用語は以下の定義を有する。
用語「ラセミ混合物」および「ラセメート」は、光学活性を欠く2つのエナンチオマー種の等モル混合物をいう。
用語「キラル」は、鏡像パートナーの重ね合わせることができない特性を有する分子を表すが、用語「アキラル」はその鏡像パートナーと重ね合わせることができる分子を表す。
用語「立体異性体」は、同じ化学組成を有するが空間における原子または基の配置が異なる化合物を表す。
用語「ジアステレオマー」は、エナンチオマーでない立体異性体、例えばキラリティーの2またはそれ以上の中心を有する、分子が互いに鏡像でない立体異性体を表す。ジアステレオマーは、異なる物理特性、例えば、融点、沸点、スペクトル特性、および反応性を有する。ジアステレオマーの混合物は電気泳動およびクロマトグラフィのような高分解能定量的方法により分離することができよう。
用語「エナンチオマー」は、互いに重ね合わせることができない鏡像である化合物の2つの立体異性体を表す。
用語「治療的有効量」は、有意義な患者の利益、例えばウイルスロードの持続的減少をもたらすに十分な各活性化合物の総量を意味する。単独で投与した個々の活性成分に適用するとき、該用語はその成分のみを表す。組み合わせ(併用)に適用するとき、該用語は組み合わせて、連続的に、または同時に投与するかを問わず治療効果を生じる活性成分の総量を表す。
用語「本発明化合物」および同等の表現は、式Iの化合物、およびその医薬的に許容されるエナンチオマー、ジアステレオマー塩、および溶媒和物、例えば水和物、ならびにプロドラッグを含むことを意図する。同様に、中間体に関して、文脈がそう認める場合はその塩および溶媒和物を含むことを意図する。本発明化合物に関して好ましい化合物、例えば式IIおよびA-Mも含まれる。
用語「誘導体」は、化学的に修飾された化合物を意味し、ここで、修飾とは通常の熟練度の化学者には日常的手順、例えば、酸のエステルまたはアミド、保護基、例えばアルコールまたはチオールについてはベンジル基、アミンについてはtert-ブトキシカルボニル基と考えられる。
用語「溶媒和物」は、有機または無機の1またはそれ以上の溶媒分子と本発明化合物の物理的結合を意味する。この物理的結合には水素結合が含まれる。ある場合は、溶媒和物は、例えば1またはそれ以上の溶媒分子を結晶固体の結晶格子に取り込まれる時に単離することができるであろう。「溶媒和物」は、溶液相および分離できる溶媒和物の両方を含む。溶媒和物の例には、水和物、エタノレート、メタノレート、イソプロパノレートなどが含まれる。
本明細書で用いている用語「プロドラッグ」は、化学的または代謝的に開裂しうる基を有し、加溶媒分解によりまたは生理学的条件下でin vivoで医薬的に活性な本発明化合物になる本発明化合物の誘導体を意味する。化合物のプロドラッグは、該化合物の官能基、例えば、存在するときはアミノ、ヒドロキシ、またはカルボキシ基を用い、常套的方法で形成することができよう。プロドラッグ誘導体形は、しばしば哺乳類生物における溶解性、組織適合性、または遅延放出の利点をもたらす(Bundgard、H.、Design of Prodrugs、pp. 7-9、21-24、Elsevier、Amsterdam 1985参照)。プロドラッグは、例えば、親酸化合物と適切なアルコールの反応により製造されるエステル、または親酸化合物と適切なアミンとの反応により製造されたアミドのような当業者によく知られた酸誘導体を含む。
用語「患者」はヒトおよび他の哺乳動物の両方を含む。
用語「医薬組成物」は、投与方法および剤形の性質に応じて本発明化合物を少なくとも1のさらなる医薬担体、すなわち、アジュバント、賦形剤またはビークル、例えば希釈剤、保存料、充填剤、流量調整剤、崩壊剤、保湿剤、乳化剤、懸濁化剤、甘味料、香味料、芳香剤、抗菌剤、抗黴剤、潤滑剤、および予製剤(dispensing agents)と組み合わせて含む組成物を意味する。例えば、Remington's Pharmaceutical Sciences、第18版、Mack Publishing Company、Easton、PA(1999)に記載の成分を用いることができよう。
本明細書において用語「医薬的に許容される」は、信頼できる医学的判断の範囲内で、妥当なリスク/利益比と釣り合った、過剰な毒性、刺激、アレルギー反応、または他の問題または合併症なしに治療するために患者の組織と接触させて用いるのに適したそれら化合物、物質、組成物、例えば該化合物およびそのエナンチオマー、ジアステレオマー、塩、溶媒和物、またはプロドラッグ、および/または剤形を表す。
用語「治療(処置)する(treating)」は、(i)まだそうであると診断されていない疾患、障害、および/または病状に罹りやすいかもしれない患者に疾患、障害、または病状が生じるのを予防し、(ii) 疾患、障害、または病状を阻害し、すなわち、その発現を停止させ、(iii) 疾患、障害、または病状を軽減する、すなわち疾患、障害、および/または病状の退行をもたらすことを表す。
本明細書で用いている用語「置換された」には、特記しない限り置換基が結合している、例えばモノ-、ジ-、トリ-、またはテトラ-置換されている、コア、例えば有機ラジカル上の考えられる結合部位の1〜最大数の置換が含まれる。
有機ラジカル、例えば炭化水素および置換炭化水素を説明するのに用いる命名法は、特記しない限り、一般に当該分野で知られた標準的命名法に従う。基の組み合わせ、例えばアルキルアルコキシアミンまたはアリールアルキルは、特記しない限りすべての考えられる安定な立体配置を含む。すなわち、アルキルアリール置換基は、得られる化合物が安定である限り、アルキルアリール置換基のアルキル部分またはアリール部分のいずれかによりコア部分と結合しうる。ある種のラジカルおよび組み合わせを例示の目的で以下に定義する。
本明細書で用いている用語「ハロ」は、ブロモ、クロロ、フルオロ、またはヨードから選ばれるハロゲン置換基を意味する。用語「ハロアルキル」は1またはそれ以上のハロ置換基で置換されているアルキル基を意味する。
本明細書で用いている用語「アルキル」は、特定炭素数の非環式の直鎖または分岐鎖炭化水素置換基を表し、例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、tert-ブチル、ヘキシル、1-メチルエチル、1-メチルプロピル、2-メチルプロピル、1,1-ジメチルエチルが含まれる。すなわち、C1-6アルキルは炭素数1〜6のアルキル基を表す。用語「低級アルキル」は、炭素数1〜6の、好ましくは1〜4のアルキル基を意味する。用語「アルキルエステル」は、エステル基をさらに含むアルキル基を表す。一般的に、示した炭素数の範囲、例えば、C2-6アルキルエステルはラジカル中にすべての炭素原子を含む。
本明細書で用いている用語「アルケニル」は、少なくとも1の二重結合、例えばエテニル(ビニル)およびアルキルを含むアルキルラジカルを意味する。
本明細書で用いている用語「アルコキシ」は、酸素原子と結合した示した数の炭素原子を有するアルキル基を意味する。アルコキシには、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、1-メチルエトキシ、ブトキシ、および1,1-ジメチルエトキシが含まれる。後者のラジカルは、当該分野でtert-ブトキシと呼ばれる。用語「アルコキシカルボニル」は、カルボニル基をさらに含むアルコキシ基を意味する。
本明細書で用いている用語「シクロアルキル」は、示した数の炭素原子を含む環式炭化水素置換基を意味し、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、およびスピロ環式基、例えばスピロシクロプロピルおよびスピロシクロブチルが含まれる。本明細書で用いている用語「シクロアルコキシ」は、酸素原子と結合したシクロアルキル基、例えば、シクロブチルオキシまたはシクロプロピルオキシを意味する。用語「アルキルシクロアルキル」はアルキル基と結合したシクロアルキル基を意味する。示した炭素数の範囲には、特記しない限りラジカル中の総炭素数が含まれる。すなわち、C4-10アルキルシクロアルキルは、アルキル基中に1〜7個の炭素原子、および環中に3-9個の炭素原子を含むことができよう(例えば、シクロプロピルメチルまたはシクロヘキシルエチル)。
本明細書で用いている用語「アリール」は、示した数の炭素原子を含む芳香族部分、例えば、限定されるものではないがフェニル、インダニル、またはナフチルを意味する。例えば、C6-10アリールは、単環式または二環式構造の形であってよい炭素数6〜10の芳香族部分を表す。本明細書で用いている用語「ハロアリール」は、1またはそれ以上のハロゲン原子でモノ、ジ、またはトリ置換されたアリールを表す。用語「アルキルアリール」、「アリールアルキル」、および「アラルキル」は、1またはそれ以上のアルキル基で置換されたアリール基を意味する。各基の炭素範囲を特定しない限り、記載した範囲を全置換に適用する。すなわち、C7-14アルキルアリール基は、単環式芳香族ではアルキル基中の炭素数が1〜8、融合芳香族ではアルキル基中の炭素数が1〜4である。該分子上の結合部位に対する該基の結合は、アリール基またはアルキル基のいずれでもあり得る。特定のアリールラジカルを指定しない限り(例えばフルオロ-フェニル)、または該ラジカルが非置換であると記載しない限り、例えば、アリール置換基またはアルキルアリール置換基中のアリールラジカルには、当業者に知られた典型的置換基、例えばハロゲン、ヒドロキシ、カルボキシ、カルボニル、ニトロ、スルホ、アミノ、シアノ、ジアルキルアミノ ハロアルキル、CF3、ハロアルコキシ、チオアルキル、アルカノイル、SH、アルキルアミノ、アルキルアミド、ジアルキルアミド、カルボキエステル、アルキルスルホン、アルキルスルホンアミド、およびアルキル(アルコキシ)アミンで置換されたものが含まれる。アルキルアリール基の例には、ベンジル、ブチルフェニル、および1-ナフチルメチルが含まれる。
本明細書で用いている用語「アルカノイル」は、示した数の炭素原子を含む直鎖または分岐鎖1-オキソアルキルラジカルを意味し、例えば、ホルミル、アセチル、1-オキソプロピル(プロピオニル)、2-メチル-1-オキソプロピル、1-オキソヘキシルなどが含まれる。
本明細書で用いている用語「アルキルアミド」はアルキルでモノ置換されたアミド、例えば
Figure 2006523714
を意味する。
本明細書で用いている、「Het」ともいう用語「複素環(ヘテロサイクル)」は、7-12員の二環式複素環および4-7員の単環式複素環を意味する。
好ましい二環式複素環は、窒素、酸素、および硫黄から選ばれる1〜4個の異種原子を含む7-12員の融合二環系(両環は隣り合った原子対を共有する)である(ここで、該複素環の両環は完全に不飽和である)。窒素および硫黄異種原子は所望により酸化されていてよい。二環式複素環は1または両環に異種原子を含んでいてよい。特定の複素環を指定しない限り(例えばフッ化7-12員二環式複素環)、または該複素環が非置換であると記載しない限り、複素環には、当業者に知られた典型的置換基で置換されたものが含まれる。例えば、二環式複素環は、あらゆる環炭素原子上に置換基、例えば1〜3個の置換基を含んでいてもよい。適切な置換基の例には、C1-6アルキル、C3-7シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C3-7シクロアルコキシ、ハロ-C1-6アルキル、CF3、モノ-またはジ-ハロ-C1-6アルコキシ、シアノ、ハロ、チオアルキル、ヒドロキシ、アルカノイル、NO2、SH、アミノ、C1-6アルキルアミノ、ジ(C1-6)アルキルアミノ、ジ(C1-6)アルキルアミド、カルボキシル、(C1-6)カルボキエステル、C1-6アルキルスルホン、C1-6アルキルスルホンアミド、C1-6アルキルスルホキシド、ジ(C1-6)アルキル(アルコキシ)アミン、C6-10アリール、C7-14アルキルアリール、および4-7員の単環式複素環が含まれる。2個の置換基が二環式複素環の近接した炭素原子と結合しているときは、それらは結合して、環、例えば、酸素および窒素から選ばれる2個までの異種原子を含む5、6、または7員の環系を形成することができる。二環式複素環は、環中のあらゆる原子、例えば式IのR1、好ましくは炭素で該分子と結合している。
二環式複素環の例には、限定されるものではないが以下の環系が含まれる。
Figure 2006523714
好ましい単環式複素環は、環中に窒素、酸素、および硫黄から選ばれる1〜4個の異種原子を含む4-7員の飽和、部分飽和、または完全不飽和環系(この後者のサブセットは本明細書では不飽和ヘテロ芳香族ともいう)である(ここで、硫黄および窒素異種原子は、所望により酸化されていてよい)。特定の複素環を指定しない限り(例えばC1-6アルコキシ置換4-7員単環式複素環、または複素環が不飽和であると記載してない限り、複素環には、当業者に知られた典型的置換基で置換されたものが含まれる。例えば、単環式複素環は、あらゆる環原子上に置換基、例えば1〜3個の置換基を含んでいてもよい。適切な置換基の例には、C1-6アルキル、C3-7シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C3-7シクロアルコキシ、ハロ-C1-6アルキル、CF3、モノ-またはジ-ハロ-C1-6アルコキシ、シアノ、ハロ、チオアルキル、ヒドロキシ、アルカノイル、NO2、SH、アミノ、C1-6アルキルアミノ、ジ(C1-6)アルキルアミノ、ジ(C1-6)アルキルアミド、カルボキシル、(C1-6)カルボキエステル、C1-6アルキルスルホン、C1-6アルキルスルホキシド、C1-6アルキルスルホンアミド、ジ(C1-6)アルキル(アルコキシ)アミン、C6-10アリール、C7-14アルキルアリール、およびさらなる4-7員の単環式複素環が含まれる。該単環式複素環は環中のあらゆる原子、例えば、式IのR1で分子と結合していてよい。
単環式複素環の例には、限定されるものではないが以下のもの(およびその互変体)が含まれる。
Figure 2006523714
当業者は、本発明の化合物に用いる複素環が安定であるべきであることを認識するであろう。一般的には、安定な化合物は、化合物が分解することなく当業者に知られた技術を用いて合成、単離、および製剤することができるものである。
アミノ酸またはアミノ酸誘導体に関して用語「置換基」は、対応するα-アミノ酸から誘導されたラジカルを意味する。例えば、置換基のメチル、イソ-プロピル、およびフェニルは、それぞれアミノ酸のアラニン、バリン、およびフェニルグリシンを表す。
本発明の化合物の命名に使用する本明細書で用いている表示「P1’、P1、P2、P3、およびP4」は、天然ペプチド開裂基質の結合に対して結合するプロテアーゼ阻害剤のアミノ酸残基の相対的位置をマップする。開裂はP1〜P1'間の天然基質に生じ、ここで、非プライム位置はペプチドの天然開裂部位のC末端から出発し、N末端に向かって伸長するアミノ酸を表示するが、プライム位置は開裂部位表示のN末端から生じ、C末端に向かって伸長する。例えば、P1’は開裂部位のC末端の右手端の外の第1位(すなわち、N末端第1位)を表すが、P1は、C末端開裂部位の左手側から番号付けが開始する(P2:C末端から第2位など)[Berger A. & Schechter I.、Transactions of the Royal Society London series (1970)、B257、249 264参照]。
本発明によれば、下記式で表される化合物、またはその医薬的に許容されるエナンチオマー、ジアステレオマー、塩、溶媒和物、またはプロドラッグが提供される。
式I:
Figure 2006523714
[式中、
(a) R1、R2、R3、R4、R5、およびR6は、それぞれ独立してH;C1-6アルキル;C3-7シクロアルキル;C1-6アルコキシ;C3-7シクロアルコキシ;ハロ-C1-6アルコキシ;ハロ-C1-6アルキル;シアノ;ハロ;ヒドロキシル;C1-6アルカノイル;ニトロ;アミノ;モノもしくはジ-(C1-6)アルキルアミン;モノもしくはジ-(C3-7)シクロアルキルアミン;モノもしくはジ-C1-6アルキルアミド;モノもしくはジ-(C3-7)シクロアルキルアミド;カルボキシル;(C1-6)カルボキエステル;チオール;C1-6チオアルキル;C1-6アルキルスルホキシド;C1-6アルキルスルホン;C1-6アルキルスルホンアミド;Hetで置換されていることがあるC6-10アリール;C7-14アルキルアリール;C6-10アリールオキシ;C7-14アルキルアリールオキシ;4-7員の単環式ヘテロアリールオキシ;またはHetである;該R1〜R6はC1-6アルキル連結基によりイソキノリン基と結合していることがある;
(b) R7はNH2または-NR10R11である;ここで、R10は、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C(O)-NR12R13、C(O)-OR14、C(O)-SR15、または-C(O)-R16である;R11は、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルである;ただし、R12またはR13のいずれかがHである場合はR11はHである;
R12およびR13は、それぞれ独立してH;C1-6アルキル、C3-7シクロアルキル、またはC4-10アルキルシクロアルキル(それぞれ、ハロ、C1-3アルコキシ、C1-3ハロアルコキシ、C1-3アルキル、もしくはC1-3ハロアルキルで置換されていることがある);またはアリールである;ここで、R12およびR13は、それらが結合している窒素と一緒になって4-7員の複素環を形成し得る;
R14およびR15は、それぞれ独立してC1-6アルキル、C3-7シクロアルキル、またはC4-10 アルキルシクロアルキル(それぞれハロ、C1-3アルコキシ、C1-3ハロアルコキシ、C1-3アルキル、もしくはC1-3ハロアルキルで置換されていることがある);アリール、またはHetである;R16は、H;C1-6アルキル、C3-7シクロアルキル、またはC4-10アルキルシクロアルキル(それぞれ、ハロ、C1-3アルコキシ、C1-3ハロアルコキシ、C1-3アルキル、またはC1-3ハロアルキルで置換されていることがある);アリールまたはHetである;
(c) R8およびR9は、それぞれ独立してH、またはハロで置換されていることがあるC1-3アルキル、またはC1-3アルコキシ、またはC1-3ハロアルコキシである;
(d) Qは、O、S(O)mから独立して選ばれる1〜3個の異種原子を含むことがある飽和または不飽和C3-9鎖;(ここで、mは0、1、または2である)、またはNR17(ここで、R17はH;C1-6アルキルまたはC1-6シクロアルキル(それぞれがハロ、C1-6アルコキシ、シアノ、またはC1-6ハロアルコキシで置換されていることがある);-C(O)-R18、C(O)-OR19、C(O)-NR20R21、または-SO2R22である;R18、R20、およびR21は、それぞれ独立してH;C1-6アルキル、またはC1-6シクロアルキル(それぞれがハロ、C1-6アルコキシ、シアノ、またはC1-6ハロアルコキシで置換されていることがある)である;R19は、C1-6アルキルまたはC1-6シクロアルキル(それぞれがハロ、C1-6アルコキシ、シアノ、またはC1-6ハロアルコキシで置換されていることがある)である;
R22は、アリール、C1-6アルキル、またはC1-6シクロアルキル(それぞれがハロ、C1-6アルコキシ、シアノ、またはC1-6ハロアルコキシで置換されていることがある)である;
(e) Wは、OH、-NH-SOn-R23、またはNH-SOn-R24である;(ここでnは1または2である)、R23は、C1-8アルキル、C4-10アルキルシクロアルキル、非置換C3-7シクロアルキル、またはハロ、C1-3アルコキシ、シアノ、アミン、モノもしくはジ-C1-6アルキルアミン、モノもしくはジ-C1-6アルキルアミド、またはカルボキシレートで置換されていることがあるC7-9アルキルアリールまたはC1-4アルキルで置換されていることがあるシクロプロピルもしくはシクロブチルである;R24はC6-10アリールまたはHetである。]。
好ましくは、R1がC3位に結合し、H;C1-6アルキル;C3-7シクロアルキル;C1-6アルコキシ;C3-7シクロアルコキシ;ハロ-C1-6アルコキシ;ハロ-C1-6アルキル;シアノ;ハロ;C1-6アルカノイル;モノもしくはジ-(C1-6)アルキルアミン;モノもしくはジ-C1-6アルキルアミド;カルボキシル;Hetで置換されていることがあるC6-10アリール;C7-14アルキルアリール;C6-10アリールオキシまたはHetから選ばれる。好ましくは、R2、R3、およびR4がそれぞれC4、C5、およびC6位に結合し、それぞれ独立してH;C1-6アルキル;C3-7シクロアルキル;C1-6アルコキシ;C3-7シクロアルコキシ;ハロ-C1-6アルコキシ;ハロ-C1-6アルキル;シアノ;ハロ;ヒドロキシ;C1-6アルカノイル;モノもしくはジ-(C1-6)アルキルアミン;モノもしくはジ-(C3-7)シクロアルキルアミン;モノもしくはジ-C1-6アルキルアミド;モノもしくはジ-(C3-7)シクロアルキルアミド;カルボキシル;Hetで置換されていることがあるC6-10アリール;C7-14アルキルアリール;C6-10アリールオキシ;またはHetから選ばれる。好ましくは、R5およびR6がそれぞれC7およびC8位に結合し、それぞれ独立してH;C1-3アルキル;C3-4シクロアルキル;C1-3アルコキシ;C3-4シクロアルコキシ;ハロ-C1-3アルコキシ;ハロ-C1-3アルキル;シアノ;ハロ;ヒドロキシ;C1-3アルカノイル;モノもしくはジ-(C1-3)アルキルアミン;モノもしくはジ-(C3-4)シクロアルキルアミン;モノもしくはジ-C1-3アルキルアミド;モノもしくはジ-(C3-4)シクロアルキルアミド;またはカルボキシルから選ばれる。所望により、R1、R2、R3、R4、R5、およびR6置換基の1またはそれ以上がC1-6アルキル連結基、例えばメチレン基によりイソキノリン基と結合することができる。
好ましくは、Qが、O、S(O)mから独立して選ばれる1〜3個の異種原子を含むことがある飽和または不飽和C3-9鎖;(ここでmは0、1、または2である)、またはNR17であり、R17がH;C1-6アルキル、C1-6シクロアルキル、-C(O)-R18、C(O)-OR19、C(O)-NR20R21、または-SO2R22である。好ましくは、R18、R20、およびR21が、それぞれ独立してH;C1-6アルキル、またはC1-6シクロアルキルであり;R19がC1-6アルキルまたはC1-6シクロアルキルであり、R22がアリール、C1-6アルキル、またはC1-6シクロアルキル(それぞれがハロで置換されていることがある)である。
好ましくは、WがOH、-NH-SOn-R23、またはNH-SOn-R24であり、nが1または2であり、R23が非置換C3-7シクロアルキル、またはC7-9アルキルアリールもしくはC1-4アルキルで置換されていることがあるシクロプロピルもしくはシクロブチルであり、R24がC6-10アリールまたはHetである。
本発明のある局面によれば、式II:
Figure 2006523714
で示される化合物、またはその医薬的に許容されるエナンチオマー、ジアステレオマー、塩、溶媒和物、またはプロドラッグを提供する
[式中、
(a) R1は、H;C1-6アルキル;C3-7シクロアルキル;C1-6アルコキシ;C3-7シクロアルコキシ;ハロ-C1-6アルコキシ;ハロ-C1-6アルキル;シアノ;ハロ;C1-6アルカノイル;モノもしくはジ-(C1-6)アルキルアミン;モノもしくはジ-C1-6アルキルアミド;カルボキシル;Hetで置換されていることがあるC6-10アリール;C7-14アルキルアリール;C6-10アリールオキシまたはHetである;該R1はC1-6アルキル連結基によりイソキノリン基と結合していることがある;
R2、R3、およびR4は、それぞれ独立してH;C1-6アルキル;C3-7シクロアルキル;C1-6アルコキシ;C3-7シクロアルコキシ;ハロ-C1-6アルコキシ;ハロ-C1-6アルキル;シアノ;ハロ;ヒドロキシル;C1-6アルカノイル;モノもしくはジ-(C1-6)アルキルアミン;モノもしくはジ-(C3-7)シクロアルキルアミン;モノもしくはジ-C1-6アルキルアミド;モノもしくはジ-(C3-7)シクロアルキルアミド;カルボキシル;Hetで置換されていることがあるC6-10アリール;C7-14アルキルアリール;C6-10アリールオキシ;またはHetである;該R2〜R4はC1-3アルキル連結基によりイソキノリン基と結合していることがある;R5およびR6は、それぞれ独立してH;C1-3アルキル;C3-4シクロアルキル;C1-3アルコキシ;C3-4シクロアルコキシ;ハロ-C1-3アルコキシ;ハロ-C1-3アルキル;シアノ;ハロ;ヒドロキシル;C1-3アルカノイル;モノもしくはジ-(C1-3)アルキルアミン;モノもしくはジ-(C3-4)シクロアルキルアミン;モノもしくはジ-C1-3アルキルアミド;モノもしくはジ-(C3-4)シクロアルキルアミド;またはカルボキシルである;
(b) R7はNH2または-NR10R11である;R10はC1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C(O)-NR12R13、C(O)-OR14、または-C(O)-R16である;R11はH、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルである;ただし、R12またはR13のいずれかがHである場合はR11はHである;R12およびR13は、それぞれ独立してH;C1-6アルキル、C3-7シクロアルキル、またはC4-10アルキルシクロアルキル(それぞれがハロ、C1-3アルコキシ、C1-3ハロアルコキシ、C1-3アルキル、またはC1-3ハロアルキルで置換されていることがある)であり;R12およびR13は、それらが結合している窒素と一緒になって4-7員の複素環を形成し得る;R14およびR15は、それぞれ独立してC1-6アルキル、C3-7シクロアルキル、またはC4-10アルキルシクロアルキル(それぞれがハロ、C1-3アルコキシ、C1-3ハロアルコキシ、C1-3アルキル、またはC1-3ハロアルキルで置換されていることがある)である;R16は、H;C1-6アルキル、C3-7シクロアルキル、またはC4-10アルキルシクロアルキル(それぞれがハロ、C1-3アルコキシ、C1-3ハロアルコキシ、C1-3アルキル、またはC1-3ハロアルキルで置換されていることがある);アリールまたはHetである;
(c) R8およびR9は、それぞれ独立してH、またはハロで置換されていることがあるC1-3アルキル、またはC1-3アルコキシ、またはC1-3ハロアルコキシである;
(d) Qは、O、S(O)mから独立して選ばれる1〜3個の異種原子を含むことがある飽和または不飽和C3-9鎖である;(ここで、mは0、1、または2である)、またはNR17である、ここで、R17は、H;C1-6アルキル、C1-6シクロアルキル、-C(O)-R18、C(O)-OR19、C(O)-NR20R21、または-SO2R22である;R18、R20、およびR21は、それぞれ独立してH;C1-6アルキルまたはC1-6シクロアルキルである;R19はC1-6アルキルまたはC1-6シクロアルキルである;R22はアリール、C1-6アルキル、またはC1-6シクロアルキル(それぞれがハロで置換されていることがある)である;
(e) Wは、OH、-NH-SOn-R23、またはNH-SOn-R24である、ここで、nは1または2である;R23は、非置換C3-7シクロアルキル、またはC7-9アルキルアリールもしくはC1-4アルキルで置換されていることがあるシクロプロピルまたはシクロブチルである;R24はC6-10アリールまたはHetである。]。
好ましくは、R1が、H;C1-3アルコキシ;モノもしくはジ-(C1-6)アルキルアミン;5または6員の単環式複素環;または5または6員の単環式複素環で置換されていることがあるC6-10アリールである。好ましくは、R2、R3、R4、およびR5は、それぞれ独立してH;C1-6アルコキシ;ハロ-C1-6アルコキシ;ヒドロキシル;またはモノもしくはジ-(C1-6)アルキルアミンである。
好ましくは、R7がNH2または-NHR10であり;R10がC(O)-NR12R13またはC(O)-OR14であり;R12およびR13がハロで置換されていることがあるC1-6アルキルであり;R14がハロで置換されていることがあるC1-6アルキルまたはC3-7シクロアルキルである。
好ましくは、QがO、S(O)mから独立して選ばれる1個の異種原子を含むことがある1個の二重結合を有するC5-7員の鎖(ここで、mは0、1、または2である)、またはNR17である(ここで、R17はH;C1-6アルキルまたはC1-6シクロアルキルである)。本発明の好ましい局面において、Qは以下の構造を有する:
Figure 2006523714
[式中、Pは、O、S(O)m(ここで、mは0、1、または2である)から独立して選ばれる1個の異種原子を含むことがある飽和C3鎖、またはNR17(式IIの化合物の場合と同意義である)ある。]。
本発明のある局面において、Wが-NH-SOn-R23であり(ここで、nは1または2である)、R23は非置換C3-7シクロアルキル、またはC7-9アルキルアリールもしくはC1-4アルキルで置換されていることがあるシクロプロピルもしくはシクロブチルであることが好ましい。本発明の別の局面において、WがNH-SOn-R24であり、nが1または2であり、R24がHetである。
好ましくは、R24がHetであるときは、Hetが、
Figure 2006523714
Figure 2006523714
からなる群から選ばれる。
本発明の別の局面において、式III:
Figure 2006523714
で示される化合物、またはその医薬的に許容されるエナンチオマー、ジアステレオマー、塩、溶媒和物、またはプロドラッグを提供する
[式中、
(a) R1は、H;C1-3アルコキシ;ジ-(C1-6)アルキルアミン;5または6員の単環式複素環;または5または6員の単環式複素環で置換されていることがあるC6-10アリールである;R2、R3、R4、およびR5は、それぞれ独立してH;C1-3アルコキシ;ハロ;またはジ-(C1-6)アルキルアミンである;
(b) R7は-NHR10である;ここで、R10はC(O)-NHR13またはC(O)-OR14である;R13およびR14はC1-6アルキルである;
(c) Qは、独立してO、S(O)mから選ばれる1個の異種原子を含むことがある1個の二重結合を有するC5-7員の鎖(ここで、mは0、1、または2である)、またはNR17(ここで、R17はH;C1-6アルキルまたはC1-6シクロアルキルである)である;
(d) R23は、非置換C3-7シクロアルキル、またはC7-9アルキルアリールまたはC1-4アルキルで置換されていることがあるシクロプロピルまたはシクロブチルである。]。
好ましくは、R1が、ピリジン、ピロリジン、モルホリン、ピペラジン、オキサゾール、イソキサゾール、チアゾール、イミダゾール、ピロール、およびピラゾールからなる群から選ばれる。ある好ましい局面において、R1が、C1-3アルコキシ、ハロ、カルボキシル、ジ-(C1-3)アルキルアミン、C1-3ハロアルキル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、およびヒドロキシからなる群から選ばれる1またはそれ以上のメンバーで置換されていることがあるフェニルである。別の好ましい局面において、R1がジ-(C1-3)アルキルアミンである。別の好ましい局面において、R1が、C1-3アルキル、C5-7シクロアルキル、またはピリジンからなる群から選ばれる1またはそれ以上のメンバーで置換されたピペラジンである。好ましくは、R2がクロロまたはフルオロである。ある好ましい局面において、R2がジ-(C1-3)アルキルアミンまたはメトキシである。
ある好ましい局面において、Qが
Figure 2006523714
から選ばれる構造を有する。
別の好ましい局面において、Qが
Figure 2006523714
から選ばれる構造を有する。
本発明の好ましい化合物の例は、
Figure 2006523714
Figure 2006523714
Figure 2006523714
Figure 2006523714
Figure 2006523714
Figure 2006523714
からなる群から選ばれる。
塩基性部分を含む本発明化合物は、医薬的に許容される酸を加えることにより塩を形成することができる。酸付加塩は、式Iの化合物、および限定されるものではないが、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、リン酸を含む医薬的に許容される無機酸、または有機酸、例えばp-トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、酢酸、安息香酸、クエン酸、マロン酸、フマル酸、シュウ酸、コハク酸、スルファミン酸、または酒石酸から形成される。すなわち、そのような医薬的に許容される塩の例には、クロリド、ブロミド、アイオダイド、硫酸塩、リン酸塩、メタンスルホン酸塩、クエン酸塩、酢酸塩、マロン酸塩、フマル酸塩、スルファミン酸塩、および酒石酸塩が含まれる。
アミン基の塩には、アミノ窒素が適切な有機基、例えばアルキル、アルケニル、アルキニル、またはアラルキル部分を保持する第4級アンモニウム塩を含むことができよう。
酸性基で置換されている本発明の化合物は、塩基付加を通して形成された塩として存在することができよう。そのような塩基付加塩には、無機塩基から誘導されたものが含まれ、それには例えば、アルカリ金属塩(例えばナトリウムおよびカリウム)、アルカリ土類金属塩(例えばカルシウムおよびマグネシウム)、アルミニウム塩およびアンモニウム塩が含まれる。さらに、適切な塩基付加塩には、医薬的に許容される有機塩、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、モルホリン、ピリジン、ピペリジン、ピコリン、ビシクロヘキシルアミン、N,N'-ジベンジルエチレンジアミン、2-ヒドロキシエチルアミン、ビス(2-ヒドロキシエチル)アミン、トリ(2-ヒドロキシエチル)アミン、プロカイン、ジベンジルピペリジン、N-ベンジル-β-フェネチルアミン、デヒドロアビエチルアミン、N,N'-ビスヒドロアビエチルアミン、グルカミン、N-メチルグルカミン、コリジン、キニン、キノリン、エチレンジアミン、オルニチン、コリン、N,N'-ベンジルフェネチルアミン、クロロプロカイン、ジエタノールアミン、ジエチルアミン、ピペラジン、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン、およびテトラメチルアンモニウムヒドロキシド、ならびに塩基性アミノ酸、例えばリジン、アルギニン、およびN-メチルグルタミンの塩が含まれる。これら塩は当業者に知られた方法により製造することができよう。
適切な塩の一覧は、例えばRemington's Pharmaceutical Sciences、第18版、Mack Publishing Company、Easton、PA、1990、p.1445にみられる。
ある種の本発明の化合物およびその塩は、水との溶媒和物、例えば水和物の形で存在するか、または有機溶媒、例えばメタノール、エタノール、またはアセトニトリルとそれぞれメタノレート、エタノレート、またはアセトニトリレートを形成することができよう。本発明には各溶媒和物およびその混合物が含まれる。
さらに、本発明の化合物またはその塩もしくは溶媒和物は多形性を示すことがある。本発明は、あらゆるそのような多形性形も含む。
本発明の化合物 (式I、II、またはIII)は、2またはそれ以上のキラル中心も含み、異なる光学活性形で存在する。例えば、式Iの化合物は下記P1部分中に示すシクロプロピル基を含むことができよう。
Figure 2006523714
[式中、C1およびC2は、それぞれシクロプロピル環の1および2位の不斉炭素原子を示す。本発明化合物の他の部分に他の考えられる不斉中心に関わらず、これら2個の不斉中心の存在は、該化合物がQが下記のようにアミドに対してsynまたはカルボニルに対してsynに配置する式IIIの化合物のジアステレオマーのようなジアステレオマーの混合物として存在しうることを意味する。
Figure 2006523714
本発明は、該化合物のエナンチオマーおよびエナンチオマー混合物、例えばラセミ混合物の両方を含む。
エナンチオマーは、当業者に知られた方法、例えば、ジアステレオマー異性体塩の形成により分割し、次いで結晶化、ガス-液体または液体クロマトグラフィ、あるエナンチオマーとエナンチオマー特異的試薬との選択的反応により分離することができよう。目的とするエナンチオマーを分離技術により別の化学的構成要素に変換する場合は、目的とするエナンチオマー形を形成するにはさらなる工程が必要であると理解されよう。あるいはまた、特異的エナンチオマーを光学活性試薬、基質、触媒、または溶媒を用いる不斉合成によるか、または不斉変換によりあるエナンチオマーを他のものに変換することにより合成することができよう。
ある種の本発明化合物は、分離可能な異なる安定な立体構造の形で存在することもできよう。例えば、立体障害または環ひずみにより不斉単結合に関する回転制限によるねじれ不斉は、異なる配座異性体の分離を可能にするかもしれない。本発明は、これら化合物の各立体構造異性体およびその混合物を含む。
ある種の本発明化合物は、両性イオン形で存在することがあり、本発明はこれら化合物の両性イオン形およびその混合物を含む。
本発明の化合物の合成に有用な出発物質は当業者に知られており、容易に製造できるかもしくは市販されている。
本発明の化合物は、当業者に知られた方法により製造することができる。以下に示す方法は例示であって本発明の範囲を限定するものではない。例えば、式I、II、またはIIIの構造を有する本発明の化合物は、式IV、式VIIA、またはVIIBの化合物から下記反応式に示すように合成することができる。官能基が常套的保護基を用いて保護され、次いで保護基を除去して本発明化合物が得られる該化合物を製造するのが好ましいかまたは必要であるかもしれないことは認識されよう。本発明における保護基の使用に関する詳細は当業者に知られている。
Figure 2006523714
Figure 2006523714
式VIIAまたはVIIBの化合物のα-カルボン酸は、ペプチドカップリング剤、例えばCDIまたはEDACの存在下、および塩基、例えば4-ジメチルアミノピリジン(4-DMAP)および/または1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン(DBU)の存在下でR23SO2NH2(R23は前記と同意義)とカップリングさせて式I、II、またはIIIの化合物を形成する。式Iの化合物の構築において、P1'末端を上記一般的方法の一つを用い、下記に詳述するように該分子内に組み込む。ある例において、シクロアルキルスルホンアミド、アルキルスルホンアミド、またはヘテロアリールスルホンアミドであるP1'要素は市販されているか、または該スルホニルクロリドをアンモニアで処理することにより対応するアルキル−またはシクロアルキル-スルホニルクロリドから製造することができる。あるいはまた、これらスルホンアミドは下記反応式に記載の一般的方法を用いて合成することができる。その中で、市販の3-クロロ-プロピルスルホニルクロリド(1)を、例えばtert-ブチルアミンで処理することにより適切に保護されたスルホンアミドに変換する。次に、得られたスルホンアミド(2)を低温でTHFのような溶媒中のブチルリチウムのような塩基の2当量で処理することにより対応するシクロアルキルスルホンアミドに変換される。得られるシクロアルキルスルホンアミドを、酸で処理して脱保護し、目的とする保護されていないシクロアルキルスルホアミドを得ることができる。該P1'部分を式Iの化合物に組み込むことができる。
Figure 2006523714
式IV、VI、VIIA、またはVIIBの構造を有する化合物は、例えば、本明細書、および国際出願番号PCT/US01/45145、公開No. WO 02/060926(2002年8月8日公開);国際出願番号PCT/CA00/00353(公開No. WO 00/59929、公開日2000年10月12日公開);および米国特許6,323,180(2001年11月27日特許)に記載のごとく製造することができる。
式IVの構造を有する化合物は、化学的前駆体Aを下記のごとく化学前駆体Bとカップリングさせることにより製造することもできる。
Figure 2006523714
上記の化学前駆体Bは、例えば、以下のごとく合成することができよう。
Figure 2006523714
塩基存在下の市販のまたは容易に合成されたイミン(B1)の1,4-ジハロブテン(B2)による処理によりイミン(B3)を得る。次に、B3の酸加水分解によりカルボキシル基に対してsynのビニル置換基を有するBを得る。化合物B3およびBについてはビニル基がエステルに対してsynであることが好ましい。Bのアミン部分をBoc基で保護し、完全に保護されたアミノ酸B4を得ることができる。この中間体は、B4のエステル部分を開裂して対応するカルボン酸を得る酵素的工程により分割することができるラセメートである。あらゆる特定の理論に縛られることなく、該反応は、エナンチオマーB4 (1S,2R)の1つがその鏡像B4 (1R,2S)よりはるかに高速度で反応を受け、中間体ラセメートの速度論的分割をもたらすように選択的であると考えられる。上記例において、トリペプチドに統合するためのより好ましい立体異性体はB4(1R,2S)である。酵素存在下でこのエナンチオマーはエステル開裂を受けず、このエナンチオマーB5は反応混合物から回収される。しかしながら、それより好ましくはないエナンチオマー B4(1S,2R)はエステル開裂、すなわち酵素触媒加水分解を受け、遊離酸B6を得る。エステル(B5)は、例えば、水性抽出法またはクロマトグラフィのようなルチーン的方法により酸生成物(B6)から分離することができる。
式1の化合物を本明細書に記載のごとく式Iの他の化合物に変換することもできる。そのような方法の例は、下記反応式であり、ここでは、P4位にBoc基を保持する式Iの化合物(1)がP4位に尿素基を保持する式Iの化合物 (3)に変換される。(1)の(3)への変換は、2工程の方法で行うことができ、その最初は、塩化メチレンのような溶媒中のTFAのような酸で(1)を処理することにより(1)をアミン(2)に変換することである。得られたアミンTFA塩を、1当量の塩基の存在下でイソシアネートで処理し、P3部分が尿素で覆われている式Iの化合物(3)を得ることができる。先に示したように、当業者は、中間体(2)をP3基がアミドまたはカルバメートで覆われた式Iの化合物を製造するための出発物質として用いることができると認識するであろう。該式Iの化合物の構築は、アミンから該P4官能性を形成するための標準的条件を用いて達成することができる。
Figure 2006523714
P2中間体および式Iの化合物を製造するための手順を下記反応式に示す。多くの場合、反応は中間体の1つの位置についてのみ示されることに留意すべきである。しかしながら、該反応は、この中間体内の他の位置を修飾するのに用いられることもあり得ることを理解すべきである。さらに、特定の実施例に示した該中間体、反応条件、および方法は、他の置換パターンを有する化合物に広く応用可能である。下記の一般反応式の後に、本明細書の実施例を続ける。一般的および特定の実施例は限定的なものではない。
Figure 2006523714
上記反応式は、N-保護C4-ヒドロキシプロリン部分とイソキノリン複素環をカップリングして中間体(4)を形成し、次いで、本明細書に記載のペプチド伸長方法、および閉環オレフィンメタセシス反応により該中間体(4)を式Iの化合物に修飾することを示す。C4-ヒドロキシプロリン基をイソキノリン要素とカップリングさせる第一工程では塩基を用いることに留意すべきである。当業者は、このカップリングは、溶媒、例えばDMF、またはDMSOもしくはTHF中で塩基、例えばカリウムtert-ブトキシドまたは水素化ナトリウムを用いて行うことができると認識するであろう。このイソキノリン環系とのカップリングは、C1位 (中間体2に示すイソキノリン環系について番号付け)で生じ、この方法に置き換えるクロロ基により指示される。別の脱離基を該反応式に示すようにこの位置、例えばフルオロで利用することができることに留意すべきである。該フルオロ中間体 (3)は、本明細書に記載の文献的方法を用いて対応するクロロ化合物から利用可能である。
本明細書の実施例の一部において、イソキノリンは最終化合物、具体的には該化合物のP2領域に組み込まれる。当業者は、多くの一般的方法をイソキノリンの合成に利用可能であると理解するであろう。さらに、これら方法により生じた該イソキノリンは本明細書に記載の方法を用いて最終の式Iの化合物に容易に組み込むことができる。イソキノリンを合成するための1つの一般的方法論を下記反応式に示す。ここで、一般的形において構造(2)で示される桂皮酸誘導体は、4工程法において1-クロロイソキノリンに変換される。
Figure 2006523714
次いで、該クロロイソキノリンを本明細書に記載のごとくカップリング反応に用いC4-ヒドロキシプロリン誘導体を得ることができる。桂皮酸のクロロキノリンの変換は塩基の存在下で桂皮酸をアルキルクロロホルメートで処理して開始する。次いで、得られた無水物をアジ化ナトリウムで処理して該本発明に示すアシルアジド(3)の形成を得る。代わりの方法をカルボン酸からアシルアジドの形成に利用可能であり、例えば該カルボン酸を塩基存在下で塩化メチレンのような非プロトン性溶媒中のジフェニルホスホリルアジド(DPPA)で処理することができる。反応手順の次の工程において、アシルアジド(3)を該反応式に示すように対応するイソキノロン(4)に変換する。その場合、アシルアジドをジフェニルメタンのような高沸点溶媒中で約190℃の温度に加熱する。この反応は一般的で、対応する桂皮酸誘導体から中程度〜高収率で置換イソキノロンをもたらす。該桂皮酸誘導体は市販されているか、マロン酸またはその誘導体と直接縮合し、またWittig反応を用いることにより対応するベンズアルデヒド(1)誘導体から得ることができることに留意すべきである。中間体イソキノロン(4)をオキシ塩化リンで処理し、対応する1-クロロイソキノリンに変換することができる。この反応は一般的であり、これを本明細書に記載のあらゆるイソキノロンに適用してヒドロキシ置換基を対応するクロロ化合物に変換することができる。
イソキノリン環系を合成するための代替法にはPomeranz-Fritsh法がある。この一般的方法を以下に記載する。該方法は、ベンズアルデヒド誘導体(1)の官能化イミン(2)への変換で始まる。次に、該イミンを、上昇した温度で酸処理することによりイソキノリン環系に変換する。
Figure 2006523714
上記のこのイソキノリン合成法は一般的であり、C8位が置換されているイソキノリン中間体を得るのに特に有用であることに留意すべきである(注:上記反応式の中間体(3)において、イソキノリン環のC8位を置換基R6で置換する)。中間体イソキノリン(3)は、示した2工程法において対応する1-クロロキノリン (5)に変換することができる。この手順の第1工程は、ジクロロメタンのような非プロトン性溶媒中、イソキノリン (3)をメタクロロ過安息香酸で処理することによるイソキノリン N-オキシド(4)の形成である。中間体(4)を、還流クロロホルム中、オキシ塩化リンで処理することにより対応する1-クロロイソキノリンに変換することができる。
イソキノリン環系の別の合成方法を以下に示す。
Figure 2006523714
この方法では、オルソアルキルベンズアミド誘導体(1)を低温でTHFのような溶媒中、tert-ブチルリチウムのような強塩基で処理する。次に、この反応混合物にニトリル誘導体を加え、(1)の脱プロトンから誘導したアニオンとさらに反応させて(2)の形成を得る。この反応は一般的であり、置換イソキノリンの形成に用いることができる。上記反応式の中間体(2)は、本明細書に記載の方法により対応する1-クロロイソキノリンに変換することができる。イソキノリンを合成するためのさらなる方法を以下に示す。tert-ブチルリチウムを用いる中間体(1)の脱プロトン化は上記している。しかしながら、本発明の方法において、該中間体アニオンをエステルで捕捉し、下記のごとく中間体(2)を形成させる。次の反応において、ケトン(2)を上昇した温度で酢酸アンモニウムと縮合させてキノロン(3)を形成させる。この反応は一般的であり、置換されたイソキノロンの構築に応用することができ、次いで、本明細書に記載のごとく対応する1-クロロイソキノリンに変換することができる。
Figure 2006523714
イソキノリンを構築するためのさらなる方法を以下の反応式に示す。この手順の第一工程において、(1)のようなオルソ-アルキルアリールイミン誘導体を脱プロトン化条件にかけ(sec-ブチルリチウム、THF)、次いで得られたアニオンを活性化カルボン酸誘導体、例えばWeinrebアミドの添加により減衰させる。
Figure 2006523714
得られたケトアミン(2)を上昇した温度で酢酸アンモニウムと縮合させて対応するイソキノリンに変換することができる。この方法は一般的であり、置換されたイソキノリンの合成に用いることができる。該イソキノリンは、本明細書に記載の方法により対応する1-クロロイソキノリンに変換することができる。
官能化イソキノリン環系の構築には、[4+2]シクロ付加反応を用いることもできる。例えば、下記のごとく、ビニルイソシアント(1)をベンジン前駆体(2)とのシクロ付加反応に用いて官能化イソキノロン(3)を得る。該イソキノリンを本明細書に記載の方法を用いて式Iの化合物に組み込むことができる。
Figure 2006523714
本明細書に記載の、式Iの化合物に取り込まれるイソキノリンをさらに官能化することができる。該複素環のさらなる官能化を式Iの化合物へのこれら官能性の組み込みの前または後に行うことができることは当業者に明白である。以下の反応式はこの点を示す。
Figure 2006523714
例えば、下記反応式は、アルコキシドが室温で誘導されるアルコール溶媒中のナトリウムまたはカリウムアルコキシド種による(eq.1)の(1)の処理による1-クロロ-6-フルオロ-イソキノリンの対応する1-クロロ-6-アルコキシ-イソキノリン種への変換を示す。ある場合には、反応物を加熱して反応を完結させる必要があるかもしれない。方程式1の中間体(2)を本明細書に記載のごとく式Iの化合物に組み込むことができる。方程式2に示すように、類似の反応は、6-フルオロ-イソキノリン要素が大環に組み込まれている基質上に行うこともできる。そこで、アルコキシドが誘導されるアルコール溶媒中のナトリウムまたはカリウムアルコキシド種による方程式2の中間体2の処理により式1の化合物を得ることができる。
下記反応式は、パラジウム介在カップリング反応を用いることにより本明細書に記載のごとくイソキノリンを修飾するための一般例を提供する。該環を例えば該反応式に示すようにクロリドを用いて適切に活性化または官能化する場合、該カップリングを用いて該環系の各位置のイソキノリンを官能化することができる。この手順は、1-クロロイソキノリン (1)を用いて開始し、メタクロロ過安息香酸による処理により対応するN-オキシド (2)に変換することができる。該中間体(2)をクロロホルム中のオキシ塩化リンで処理することにより対応する1,3-ジクロロイソキノリン(3)に変換することができる。中間体(3)を本明細書に記載の方法によりN-Boc-4-ヒドロキシプロリンとカップリングさせ、該反応式に示すごとく中間体(5)を得ることができる。中間体(5)を、パラジウム試薬および塩基の存在下、および溶媒、例えばTHFまたはトルエンもしくはDMF中でアリールボロン酸とSuzukiカップリングさせてC3-アリールイソキノリン中間体(6)を得ることができる。ヘテロアリールボロン酸をこのPd介在カップリング反応に用いC3-ヘテロアリールイソキノリンを得ることもできる。中間体(6)は、本明細書に記載の方法により最終の式Iの化合物に変換することができる。
Figure 2006523714
ヘテロアリール系のアリールまたはヘテロアリール要素とのパラジウム介在カップリングは、以下のごとく式Iの化合物の構築においてその後の合成段階に用いることもできる。そこで、大環トリペプチドアシルスルホンアミド中間体(1)を先に記載のヘテロアリールハロ部分のアルコキシド置換方法を用いて1-クロロ-3-ブロモイソキノリン (2)とカップリングさせ、中間体(3)を得る。(1)および(2)のカップリングは、塩化ランタンのような触媒の存在下で行うことができる。中間体(3)のイソキノリン環系は、さらにSuzukiカップリング(方法1:DMFのような溶媒中、パラジウムテトラキス(トリフェニルホスフィン)のようなパラジウム触媒および炭酸セシウムのような塩基の存在下で(3)をヘテロアリールまたはアリールボロン酸とする)、またはStilleカップリング(方法2:トルエンのような溶媒中、パラジウムテトラキス(トリフェニルホスフィン)のようなパラジウム触媒の存在下で(3)をヘテロアリールまたはアリールスズ誘導体とする)のいずれかを用いて官能化することができる。
Figure 2006523714
本発明は、本発明化合物、またはその医薬的に許容されるエナンチオマー、ジアステレオマー、塩、溶媒和物、またはプロドラッグ、および医薬的に許容される担体を含む組成物も提供する。本発明の医薬組成物は、治療的有効量の本発明化合物、またはその医薬的に許容されるエナンチオマー、ジアステレオマー、塩、溶媒和物、またはプロドラッグ、および医薬的に許容される担体、例えば賦形剤もしくはビークル希釈剤を含む。
そのような組成物において活性成分、すなわち化合物は、典型的には組成物の0.1重量%〜99.9重量%を含み、しばしば組成物の約5〜95重量%を含む。
すなわち、本発明のある局面において、式1の化合物および医薬的に許容される担体を含む組成物を提供する。好ましくは、該組成物はさらに抗HCV活性を有する化合物を含む。本明細書で用いている用語「抗HCV活性」は、該化合物が、HCV感染を治療するために、HCVメタロプロテアーゼ、HCVセリンプロテアーゼ、HCVポリメラーゼ、HCVヘリカーゼ、HCV NS4Bタンパク質、HCV侵入、HCVの組み立て、HCV放出、HCV NS5Aタンパク質、IMPDH、およびヌクレオシド類似体からなる群から選ばれる標的の機能を阻害するのに有効であることを意味する。しばしば、抗HCV活性を有する他の化合物は、HCV NS3プロテアーゼタンパク質以外のHCVの生活環における標的の機能を阻害するのに有効である。
ある好ましい局面において、抗HCV活性を有する化合物はインターフェロンである。好ましくは、インターフェロンは、インターフェロンアルファ2B、ポリエチレングリコール付加インターフェロンアルファ、コンセンサスインターフェロン、インターフェロンアルファ2A、リンフォブラストイド(lymphoblastiod)インターフェロンタウからなる群から選ばれる。
本発明の別の局面において、抗HCV活性を有する化合物は、インターロイキン2、インターロイキン6、インターロイキン12、1型ヘルパーT細胞反応の発現を増強する化合物、干渉RNA、アンチセンスRNA、Imiqimod、リバビリン、イノシン5'-モノホスフェートデヒドロゲナーゼ阻害剤、アマンタジン、およびリマンタジンからなる群から選ばれる。
本発明のある好ましい局面において、該組成物は本発明化合物、インターフェロン、およびリバビリンを含む。
本発明の別の好ましい局面において、抗HCV活性を有する化合物は小分子化合物である。本明細書で用いている用語「小分子化合物」は、分子量1,500ダルトン以下、好ましくは分子量1000ダルトン以下の化合物を意味する。好ましくは、該小分子化合物は、HCV感染を治療するために、HCVメタロプロテアーゼ、HCVセリンプロテアーゼ、HCVポリメラーゼ、HCVヘリカーゼ、HCV NS4Bタンパク質、HCV侵入、HCVの組み立て、HCV放出、HCV NS5Aタンパク質、イノシンモノホスフェートデヒドロゲナーゼ(「IMPDH」)およびヌクレオシド類似体からなる群から選ばれる標的の機能を阻害するのに有効である。
本発明化合物とともに投与することができるあるHCV阻害剤化合物の例には以下の刊行物に開示のものが含まれる:WO 02/04425 A2 (2002年1月17日公開)、WO 03/007945 A1(2003年1月30日)、WO 03/010141 A2(2003年2月6日公開)、WO 03/010142 A2(2003年2月6日公開)、WO 03/010143 A1(2003年2月6日公開)、WO 03/000254 A1(2003年1月3日公開)、WO 01/32153 A2(2001年5月10日公開)、WO 00/06529(2000年2月10日公開)、WO 00/18231(2000年4月6日公開)、WO 00/10573(2000年3月2日公開)、WO 00/13708(2000年3月16日公開)、WO 01/85172 A1(2001年11月15日公開)、WO 03/037893 A1(2003年5月8日公開)、WO 03/037894 A1(2003年5月8日公開)、WO 03/037895 A1(2003年5月8日公開)、WO 02/100851 A2(2002年12月19日公開)、WO 02/100846 A1(2002年12月19日公開)、EP 1256628 A2(2002年11月13日公開)、WO 99/01582(1999年1月14日公開)、WO 00/09543(2000年2月24日公開)。
以下の表1は、本発明化合物と共に投与することができるいくつかの化合物の例を示す。本発明化合物は、他の抗HCV活性化合物とともに、併用療法では一緒にもしくは別個に、または該化合物を混合して該組成物とすることにより投与することができる。
表1
Figure 2006523714
Figure 2006523714
本発明の医薬組成物は、経口的、非経口的、または埋込形リザーバーを介して投与することができよう。経口投与または注射による投与が好ましい。ある場合には、製剤のpHを医薬的に許容される酸、塩基、または緩衝剤で調節して製剤化した化合物またはその送達形の安定性を増強することができよう。本明細書で用いて用語非経口的には、皮下、皮内、静脈内、筋肉内、関節内、滑液嚢内、胸骨内、髄腔内、および病巣内注射、または注入技術が含まれる。
経口投与では、本発明の医薬組成物は、限定されるものではないがカプセル剤、錠剤、および水性サスペンジョンまたは溶液剤を含むあらゆる経口的に許容される剤形で投与することができよう。経口使用用の錠剤の場合、一般的に用いられる担体には乳糖およびコーンスターチが含まれる。典型的には、潤沢剤、例えばステアリン酸マグネシウムも用いられる。カプセル形の経口投与に有用な希釈剤には、乳糖および乾燥コーンスターチが含まれる。水性サスペンジョン剤を経口投与するときは、活性成分を乳化剤および懸濁化剤と混合する。所望により、ある種の甘味料、および/または香味料、および/または着色料を含むことができよう。上記組成物用の他の適した担体は、標準的な製剤の教科書、例えば、「Remington's Pharmaceutical Sciences」、第19版、Mack Publishing Company、Easton、Penn.、1995に記載されている。
医薬組成物は、よく知られた容易に利用可能な成分を用いて知られた方法により製造することができる。本発明の組成物は、当該分野でよく知られた方法を用いて患者に投与した後に活性成分を急速に、持続して、または遅れて放出するよう製剤化することができよう。本発明の組成物を製造するには、通常、活性成分を担体と混合するか、担体で希釈するか、またはカプセル、サシェー、紙、もしくは他の容器の形であってよい担体内に封入されよう。担体を希釈剤として用いる場合、担体は、活性成分のビークル、賦形剤、もしくは媒質として作用する固体、半固体、または液体物質であってよい。すなわち、該組成物は、錠剤、丸剤、粉末剤、ビードレット、ローゼンジー剤、サシェー剤、エリキシル剤、サスペンジョン剤、エマルジョン剤、溶液剤、シロップ剤、エアロゾル剤(固体としてまたは液体媒質中)、軟および硬ゼラチンカプセル剤、坐剤、無菌注射可能溶液剤、無菌包装粉末剤などの形であり得る。本発明の医薬組成物の適切な送達形の設計および製造に関するさらなる詳細は当業者に知られている。
本発明化合物の約0.01〜約1000ミリグラム/キログラム(「mg/kg」)体重/日、好ましくは約0.5〜約250mg/kg体重/日の用量レベルが、HCV介在疾患の予防および治療用の単独療法に典型的である。典型的には、本発明の医薬組成物は1日に約1〜約5回、あるいは連続注入で投与されよう。そのような投与は慢性または急性療法として用いることができる。単回剤形を製造するのに担体物質と混合することができる活性成分の量は、治療する宿主および特定の投与方法に応じて変化するだろう。
当業者が認識するであろうように、上記より低いまたは高い用量が必要なことがある。あらゆる特定の患者に対する特定の用量および治療計画は、用いる特定化合物の活性、年齢、体重、一般健康状態、性別、食事、投与回数、排泄速度、薬剤の組み合わせ、感染の重症度と経過、患者の感染に対する気質、および治療する医師の判断を含む種々の因子に依存するだろう。一般的に、治療は該ペプチドの最適量より実質的に少ない用量で開始される。その後、環境下で最適効果に達するまで用量を少量ずつ増加させる。一般に該化合物はいかなる有害またはよくない副作用を生じることなく抗ウイルス効果をもたらす濃度レベルて投与するのが最も望ましい。
本発明の組成物が本発明化合物と1またはそれ以上のさらなる治療剤または予防剤の組み合わせを含む場合は、該化合物およびさらなる薬剤は通常いずれも単独療法計画において通常投与される用量の約10〜100%、より好ましくは約10〜80%の用量レベルで存在する。
これら化合物またはその医薬的に許容されるエナンチオマー、ジアステレオマー、塩、溶媒和物、またはプロドラッグは医薬的に許容される担体とともに製剤化するときは、得られた組成物をin vivoで哺乳動物、例えばヒトに投与し、HCV NS3プロテアーゼを阻害し、またはHCVウイルス感染を予防することができよう。
したがって、本発明の別の局面は、本発明化合物またはその医薬的に許容されるエナンチオマー、ジアステレオマー、塩、若しくは溶媒和物を投与することにより患者のHCV NS3プロテアーゼ活性を阻害する方法を提供することである。
本発明のある局面は、治療的有効量の 本発明化合物、またはその医薬的に許容されるエナンチオマー、ジアステレオマー、溶媒和物、プロドラッグ、または塩を患者に投与することを含む患者のHCV感染を治療する方法を提供することである。
好ましくは、該化合物の投与方法は、HCV NS3プロテアーゼタンパク質の機能を阻害するのに有効である。好ましい局面において、該方法はさらに本発明化合物の前、後、または同時に抗HCV活性を有する別の化合物(既述)を投与することを含む。
本発明化合物は実験用試薬として用いることもできよう。化合物は、HCV疾患のメカニズムの知識をさらに増すためのウイルス複製アッセイの設計、動物アッセイ系の検証、および構造的生物学的試験のための研究手段の提供において有益かもしれない。さらに、本発明の化合物は、例えば競合阻害により他の抗ウイルス化合物の結合部位を確立または決定するのに有用である。
本発明化合物を用いて、物質のウイルス汚染を処置または予防し、そのような物質、例えば血液、組織、外科用器具および衣類、実験用器具および衣類、および血液回収または輸血装置および物質と接触する実験または医療作業者または患者のウイルス感染のリスクを減らすこともできよう。
さらに、本発明の化合物および組成物を患者のHCV感染を治療するための医薬の製造に用いることができる。
本発明は、該混合物をエナンチオマーの1つの加水分解を選択的に促進するのに有効な酵素と接触させることを含む、該接触が緩衝剤の存在下で行われることを特徴とするアルキルエステルエナンチオマーの混合物を分割するための方法も提供する。そのようなアルキルエステルエナンチオマー混合物は、上記化学前駆体Bの製造から生じうる。
好ましくは、該アルキルエステルは下記式を有する。
Figure 2006523714
[式中、R25はアミノ保護基、例えばカルバメート、例えばBOCイミンもしくはアミドなどであり、R26はC1-10アルキル、C6-14アリール、C7-16アルキルアリール、C3-7シクロアルキル、またはC3-10アルキルシクロアルキルからなる群から選ばれる。]
本発明の方法に用いられる特定の緩衝剤は重要ではない。典型的には、該緩衝剤は、加水分解が行われるpH、例えばpH約7.0〜11の±1のpKaを有するであろう。すなわち、加水分解を例えばpH8.0で行う場合、pKa約7.0〜9.0の緩衝剤を用いることができる。好ましい緩衝剤は、ホスフェート、ボーレート、およびカーボネートである。適切な緩衝剤の例には、2-[(2-アミノ-2-オキソエチル)アミノ]エタンスルホン酸、
N-(2-アセトアミド)-2-イミノ2酢酸、n,n-ビス(2-ヒドロキシエチル)グリシン、
1,3-ビス[トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミノ]プロパン、o-ホウ酸、炭酸、
2-(シクロヘキシルアミノ)エタンスルホン酸、ジエチルマロン酸、グリシルグリシン、
N-2-ヒドロキシエチルピペラジン-N'-2-エタン-スルホン酸 (HEPES)、
N-2-ヒドロキシエチルピペラジン-N'-3-プロパン-スルホン酸、イミダゾール、
3-(N-モルホリノ)プロパンスルホン酸、o-リン酸、
ピペラジン-N-N'-ビス(2-エタンスルホン酸)、
ピペラジン-1,4-ビス(2-ヒドロキシプロパンスルホン酸)、
3-[トリス(ヒドロキシメチル)メチル]アミノプロパンスルホン酸、
2-[トリス(ヒドロキシメチル)メチル]アミノエタンスルホン酸、
N-[トリス (ヒドロキシメチル)メチル]グリシン、およびトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンが含まれる。
所望のアルキルエステルエナンチオマーを選択的に加水分解するのに有効な酵素を、本発明に従って用いることができる。プロテアーゼ、リパーゼ、およびエステラーゼはカルボン酸エステル結合の加水分解に用いられることが多い。本発明に従って用いるのに適した酵素は、起源や純度にかかわらず、遊離の状態、液体または乾燥形で、または物理的吸着または取り込みにより支持体に固定化して用いることができよう。リパーゼの例には、Candida rugosa、麦芽、ブタ膵臓、Rhizopus arrhizus、Candida antarctica、Mucor miehei、Aspergillus niger、Pseudomonas種、Candida lipolytica、Humicola langinosa、およびMucor javanicus由来のリパーゼが含まれる。エステラーゼの例には、ブタ肝エステラーゼ (PLE)、ウマ肝エステラーゼ (HLE)、アセチルコリンエステラーゼ (ACE)、コレステロールエステラーゼ、Bacillus subtilis由来のエステラーゼ(カルボキシルエステラーゼ NP)が含まれる。プロテアーゼは、一般にその天然基質としてペプチド結合に作用するヒドロラーゼとして定義されるが、エステル結合はペプチド(アミド)結合より遙かに弱いためカルボン酸エステル結合を開裂させることができる。プロテアーゼの例には、α-キモトリプシン、サーモリシン、パパイン、Aspergillus sp.、Bacillus sp.、Rhizopus sp.、Penicillum sp.、Streptomyces griseus由来のプロテアーゼが含まれる。
式VIIIのエステルにおいて、酸部分のキラル中心が完全に置換される。それらの天然基質(例えば天然アミノ酸)は通常少なくとも1のα-水素を含むため、これは、加水分解酵素の異なる標的を意味する。全く驚くべきことに、本発明によれば、ある種のプロテアーゼがエステルVIIIのエナンチオ選択的加水分解に有効性が高いことがわかった。好ましいプロテアーゼには、Bacillus globigii、Bacillus licheniformis、Bacillus halodurans、Bacillus clausii、およびAspergillus oryzaeからなる群から選ばれる株由来のプロテアーゼが含まれる。適切な酵素の例には、Alcalase(登録商標)(サブチリシン、アルカリプロテアーゼ、Novozymes North America Inc.、Franklington、NC)、Savinase(登録商標)(サブチリシン、アルカリプロテアーゼ、Novozymes)、ChiroCLEC(登録商標)-BL (サブチリシン、アルカリプロテアーゼ、Altus Biologics、Inc.,)、ProteaseN (サブチリシン、アルカリプロテアーゼ、Amano)、およびFlavourzyme(登録商標)(真菌プロテアーゼ/ペプチダーゼ、Novozymes)からなる群から選ばれるものが含まれる。そのような酵素のさらなる詳細は当該分野で知られている。そのような酵素は市販されている。これら酵素は単独またはその混合物として用いることができる。
エステルの加水分解はアルコールとカルボン酸の放出をもたらし、緩衝剤が存在しない場合はpHを有意に低下させることができる。本発明によれば、反応混合物に緩衝剤を含むことで加水分解の過程でpHを安定化させることができ、より高い酵素活性および安定性に寄与することがわかった。
さらに、本発明によれば、加水分解を、上昇した温度、好ましくは約30〜60℃で、短期間、好ましくは約7日間以下、より好ましくは約2時間〜3日間行うことができる。
以下の特定の実施例は、本発明の化合物の合成法を例示し、特許請求の範囲を限定するものではない。該方法は、具体的に開示していない本発明に含まれる化合物を製造するための変化に適合させることができよう。さらに、幾分異なる方法で該化合物を製造する方法の変化も当業者に明らかであろう。
本発明に記載の化合物を識別するのに一般的に用いる化学的略号には、Bn:ベンジル;Boc:tert-ブチルオキシカルボニル{Me3COC(O)};BSA:ウシ血清アルブミン;CDI:カルボニルジイミダゾール;DBU:1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]-ウンデカ-7-エン;CH2Cl2=DCM:塩化メチレン;TBME:tert-ブチルメチルエーテル;DEAD:ジエチルアゾジカルボキシレート;DIAD:ジイソプロピルアゾジカルボキシレート;DIEA:ジイソプロピルエチルアミン;DIPEA:ジイソプロピルエチルアミン;4-DMAP:4-ジメチルアミノピリジン;DCC:1,3-ビシクロヘキシルカルボジイミド;DMF:ジメチルホルムアミド;DMSO:ジメチルスルホキシド;DPPA:ジフェニルホスホリルアジド;Et:エチル;EtOH:エタノール;EtOAc:酢酸エチル;Et2O:ジエチルエーテル;Grubb触媒:ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)ベンジリデンルテニウム(IV)ジクロリド;Grubb第2世代触媒:トリシクロヘキシルホスフィン[1,3-ビス(2,4,6-トリメチルフェニル)-4,5-ジヒドロイミダゾール-2-イリデン][ベンジリデン]ルテニウム(IV)ジクロリド;HATU:[O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N',N'-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート;HBTU:[O-(1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N',N'-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート;HOBT、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール;HOAT、1-ヒドロキシ-7-アザベンゾトリアゾール;HPLC:高速液体クロマトグラフィ;MS:質量分析法;Me:メチル;MeOH:メタノール;NMM:N-メチルモルホリン;NMP:N-メチルピロリジン;Pr:プロピル;PPA:ポリリン酸;TBAF:テトラ-n-ブチルアンモニウムフロリド;1,2-DCEまたはDCE:1,2-ジクロロエタン;TFA:トリフルオロ酢酸;THF:テトラヒドロフランが含まれる。
特記しない限り、溶液のパーセンテージは重量/容量関係で表し、溶液比は容量/容量で表す。核磁気共鳴(NMR)スペクトルはBruker300、400、または500メガヘルツ(MHz)分光光度計を用いて記録し;化学シフト(δ)は100万分の1で報告した。フラッシュクロマトグラフィは当業者に明らかなシリカゲル(SiO2)を用いて行った。すべての液体クロマトグラフィ(LC)データは、SPD-10AV UV-Vis検出器を用い、Shimadzu LC-10AS液体クロマトグラフにより記録し、質量分析(MS)データはエレクトロスプレー法においてLCについてMicromass Platformを用いて測定した(ES+)。
特記しない限り、各化合物は下記条件の3方法論の1つを用いてLC/MSにより分析した。
カラム:方法A)-YMC Xterra ODS S7マイクロメーター(「μm」) 3.0x50ミリメーター(「mm」)、すなわち直径3.0mm、高さ50mm。
勾配:100%溶媒A/0%溶媒B〜0%溶媒A/100%溶媒B
勾配時間:4min(A)
保持時間:1min(A);2min
流速:4mL/min
検出器波長:220ナノメーター(「nm」)
溶媒A:10% MeOH/90% H2O/0.1% TFA
溶媒B:10% H2O/90% MeOH/0.1% TFA.
カラム:方法B)-YMC Xterra ODS S7 3.0x50mm
勾配:100%溶媒A/0%溶媒B〜0%溶媒A/100%溶媒B
勾配時間:2min(分間)
保持時間:1min
流速:5mL/min
検出器波長:220nm
溶媒A:10% MeOH/90% H2O/0.1% TFA
溶媒B:10% H2O/90% MeOH/0.1% TFA.
カラム:方法D)-YMC Xterra C18 5μM 3.0x50mm
勾配:100%溶媒A/0%溶媒B〜0%溶媒A/100%溶媒B
勾配時間:3min
保持時間:1min
流速:5mL/min
検出器波長:220nm
溶媒A:10% MeOH/90% H2O/0.1% TFA
溶媒B:10% H2O/90% MeOH/0.1% TFA。
特記しない限り、プレパラティブHPLCは以下の条件下で行った。
勾配時間:10min
保持時間:2min
流速:25mL/min
検出器波長:220 nM
溶媒A:10% MeOH/90% H2O/0.1% TFA
溶媒B:10% H2O/90% MeOH/0.1% TFA
純粋な分画を混合し、0.1N NaOHを用いて7までのpHとする。該溶液を減圧下で濃縮し、次いでpHを0.1N HClを用いて注意深くpH3-4に下げる。混合物を速やかに酢酸エチル (3x)で抽出する。混合抽出物を乾燥し(MgSO4)、次いで減圧下で濃縮して精製された生成物を得る。
以下の実施例に記載の本発明の化合物および化学中間体は以下の方法に従って製造した。
実施例1 典型的中間体の製造
式1の化合物に組み込むためのP2イソキノリン中間体の製造
方法A
Figure 2006523714
工程1:
アセトン(80mL)の3-メトキシ桂皮酸 (11.04g、62mmol)およびトリエチルアミン (12.52g、124mmol)の溶液にエチルクロロホルメート (約1.5当量)を0℃で添加した。この温度で1時間撹拌した後、水性NaN3 (6.40g、100mmol、35mL H2O中;アジ化ナトリウムを用いるときは適切な予防措置をとらねばならない)を滴加し、反応混合物を周囲温度で16時間撹拌した。水(100mL)を混合物に加え、揮発性物質を減圧下で除去した。得られたスラリーをトルエン (3X50mL)で抽出し、混合有機層をMgSO4で乾燥した。この乾燥溶液を190℃に加熱したジフェニルメタン(50mL)およびトリブチルアミン (30mL)の溶液に滴加した。加えたトルエンを留去した。完全に加えた後、反応温度を2時間210℃に上昇させた。冷却後、沈殿した生成物をろ過して回収し、ヘキサン (2X50mL)で洗浄し、次いで乾燥して所望の生成物を白色固体として得た(5.53g、51%) (Nicolas Briet at el、Tetrahedron、2002、5761-5766)。
LC-MS (保持時間:0.82min、方法B)、MS m/z 176 (M++H)。
上記したものの代替法では、カルボン酸を対応するアシルアジドに変換するためにジフェニルホスホリルアジドを用いる。次いで、ワンポット法において酸を対応するキノロンに変換する。該方法を、4-メチル-2H-イソキノリン-1-オンを3-フェニル-ブタ-2-エン酸から製造するために以下に記載する。
ベンゼン(100mL)中の3-フェニル-ブタ-2-エン酸 (16.2g)、ジフェニルホスホリルアジド(27.5g)、およびトリエチルアミン (10.1g)の溶液を1時間撹拌した。ベンゼンで洗浄したシリカゲルプラグでろ過し、濃縮した後、残渣をジフェニルメタン (80mL)に溶解し、3時間還流した。室温に冷却した後、固体をベンゼンで洗浄したプラグで回収し、次いで乾燥して10g(63%)の所望の4-メチル-2H-イソキノリン-1-オンを固体として得た。1H NMR (400MHz、CD3OD) δ ppm 2.30 (s、3H)、7.00 (s、1H)、7.54 (m、1H)、7.77 (m、2H)、8.33 (d、J=7.34Hz、1H)。
工程2:
POCl3 (10mL)中の6-メトキシ-2H-イソキノリン-1-オン(5.0g、28.4mmol)を3時間静かに加熱還流し、減圧下で蒸発させた (Nicolas Briet et al、Tetrahedron、2002、5761-5766)。残渣を氷水(20mL)に注ぎ入れ、10 M NaOHでpH10に中和した。CHCl3で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、次いで蒸発させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィ(1:1 ヘキサン-EtOAc)で精製し、4.41g(80%)の所望の生成物を白色固体として得た。
1H NMR (CD3OD) δ 3.98 (s、3H)、7.34-7.38 (m、2H)、7.69 (d、J=5.5Hz、1H)、8.10 (d、J=6.0Hz、1H)、8.23 (d、J=9.5Hz、1H);
LC-MS (保持時間:1.42min、方法B)、MS m/z 194 (M++H)。
工程3:
周囲温度のDMSO (40mL)中のN-BOC-3-(R)-ヒドロキシ-L-プロリン (892mg、3.89mmol)の溶液に、カリウムtert-ブトキシド (1.34g、12.0mmol)を一度に加えた。形成されたサスペンジョンをこの温度で30分間撹拌し、次いで100℃に冷却した。1-クロロ-6-メトキシ-イソキノリン (実施例11、工程2) (785mg、4.05mmol)を固体で一度に加え、最終混合物を12時間周囲温度に撹拌した。氷冷5%クエン酸(aq)で減衰させ、次いでEtOAC (100mL)で抽出した。水性相を再度EtOACで抽出した。混合有機層を5%クエン酸(aq)および塩水でそれぞれ洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過した。ろ液を減圧下で蒸発させて1.49g(99%)の所望の生成物をオフホワイト泡沫状物として得た。この物質をさらに精製することなく粗物質として次の工程の反応に用いた。
1H NMR (CD3OD) δ 1.42、1.44 (回転異性体、9H)、2.38-2.43 (m、1H)、2.66-2.72 (m、1H)、3.80-3.87 (m、2H)、3.92 (s、3H)、4.44-4.52 (m、1H)、5.73 (b、1H)、7.16-7.18 (m、2H)、7.24-7.25 (m、1H)、7.87-7.88 (m、1H)、8.07 (d、J=8.5Hz、1H);
LC-MS (保持時間:1.62min、方法B)、MS m/z 389 (M++H)。
以下の中間体を本明細書に記載のごとく製造し、式1の化合物に組み込むことができる。
Figure 2006523714
工程1:
修飾:15gの3-メトキシ-3-フェニル-アクリル酸を用い、250mgの生成物を得た (2%(収率))。
生成物:
Figure 2006523714
1H NMR (400MHz、CD3COCD3) δ ppm 3.85 (s、3H)、6.96 (s、1H)、7.54 (m、1H)、7.71 (m、1H)、7.86 (d、J=8.07Hz、1H)、8.31 (d、J=8.07Hz、1H)。
工程2
修飾:200mgの4-メトキシ-2H-イソキノリン-1-オンを用い、150mgの生成物を得た(68%(収率))。
生成物:
Figure 2006523714
1H NMR (400MHz、CDCl3) δ ppm 4.05 (s、2H)、7.71 (m、1H)、7.72 (m、2H)、7.80 (s、1H)、8.23 (dd、J=18.71、7.70Hz、2 H)。
工程3
修飾:122mgの1-クロロ-4-メトキシ-イソキノリンを用い、218mgの生成物を得た(89%(収率))。
生成物
Figure 2006523714
MS:(M+Na)+ 411。
以下の中間体を本明細書に記載のごとく製造し、式1の化合物に組み込むことができる。
Figure 2006523714
工程1
修飾:20gの2-メチル桂皮酸を用い、14.3gの生成物を得た(72%(収率))。
生成物
Figure 2006523714
データ:1H NMR (400MHz、CD3OD) δ ppm 2.54 (s、1H)、6.69 (d、J=7.3Hz、1H)、7.23 (d、J=7.3Hz、1H)、7.39 (t、J=7.8Hz、1H)、7.50 (d、J=7.1Hz、1H)、8.30 (d、J=8.1Hz、1H)、11.62 (s、1H);MS:(M+H)+ 160。
工程2
修飾:14.4gの5-メチル-2H-イソキノリン-1-オンを用い、10.6gの生成物を得た(66%(収率))。
生成物
Figure 2006523714
データ:1H NMR (400MHz、CDCl3) δ ppm 2.67 (s、3H)、7.55 (m、2H)、7.70 (dd、J=5.9、1.0Hz、1H)、8.19 (m、1H)、8.28 (d、J=5.9Hz、1H);MS:(M+H)+ 178。
工程3
修飾:533mgの1-クロロ-5-メチル-イソキノリンを用い、1116mgの生成物を得た(100%(収率))。
生成物
Figure 2006523714
データ:MS:(M+H)+ 373。
以下の中間体を本明細書に記載のごとく製造し、式1の化合物に組み込むことができる。
Figure 2006523714
工程1
修飾:10gの2-メトキシ桂皮酸を用い、5.3gの生成物を得た(53%(収率))。
生成物
Figure 2006523714
データ:1H NMR (400MHz、CD3OD) δ ppm 3.95 (s、3H)、6.94 (d、J=7.3Hz、1H)、7.08 (d、J=8.1Hz、1H)、7.14 (d、J=7.3Hz、1H)、7.43 (t、J=8.1Hz、1H)、7.99 (d、J=8.1Hz、1H)、10.92 (s、1H);MS:(M+H)+ 176.
工程2
修飾:5.3gの5-メトキシ-2H-イソキノリン-1-オンを用い、5.38gの生成物を得た(92%(収率))。
生成物
Figure 2006523714
データ:1H NMR (400MHz、CDCl3) δ ppm 4.01 (s、3H)、7.04 (d、J=7.8Hz、1H)、7.57 (t、J=8.1Hz、1H)、7.88 (d、J=8.6Hz、1H)、7.97 (d、J=5.9Hz、1H)、8.25 (d、J=5.9Hz、1H);MS:(M+H)+ 194.
工程3
修飾:581mgの1-クロロ-5-メトキシ-イソキノリンを用い、1163mgの生成物を得た(100%(収率))。
生成物
Figure 2006523714
データ: MS:(M+H)+ 389.
以下の中間体を本明細書に記載のごとく製造し、式1の化合物に組み込むことができる。
Figure 2006523714
工程1
修飾:25gの2-クロロ桂皮酸を用い、14.6gの生成物を得た(59%(収率))。
生成物
Figure 2006523714
データ:1H NMR (400MHz、CD3OD ) δ ppm 7.22 (d、J=7.3Hz、1H)、7.42 (t、J=7.8Hz、1H)、7.73 (d、J=7.8Hz、1H)、8.34 (d、J=8.1Hz、1H)、10.61 (s、1H);MS:(M+H)+ 180.
工程2
修飾:14.2gの5-クロロ-2H-イソキノリン-1-オンを用い、8.28gの生成物を得た(53%(収率))。
生成物
Figure 2006523714
データ:1H NMR (400MHz、CDCl3) δ ppm 7.60 (dd、J=8. 6、7.6Hz、1H)、7.83 (m、1H)、8.00 (d、J=5.9Hz、1H)、8.29 (dt、J=8.9、1.0Hz、1H)、8.38 (d、J=5.9Hz、1H);MS:(M+H)+ 198.
工程3
修飾:594mgの1,5-ジクロロ-イソキノリンを用い、1174mgの生成物を得た(100%(収率))。
生成物
Figure 2006523714
データ:MS:(M+H)+ 393.
以下の中間体を本明細書に記載のごとく製造し、式1の化合物に組み込むことができる。
Figure 2006523714
工程1
修飾:16.6gの2-フルオロ桂皮酸を用い、8.55gの生成物を得た(51%(収率))。
生成物
Figure 2006523714
データ:1H NMR (400MHz、CD3COCD3) δ ppm 6.62 (d、J=7.3Hz、1H)、7.32 (d、J=7.3Hz、1H)、7.47 (m、2H)、8.09 (m、1H).
工程2
修飾:8.4gの5-フルオロ-2H-イソキノリン-1-オンを用い、7.5gの生成物を得た(80%(収率))。
生成物
Figure 2006523714
データ:1H NMR (400MHz、CDCl3) δ ppm 7.43 (ddd、J=9.7、7.8、0.9Hz、1H)、7.62 (td、J=8.2、5.4Hz、1H)、7.84 (d、J=5.6Hz、1H)、8.14 (d、J=8.6Hz、1H)、8.33 (d、J=5.9Hz、1H);MS:(M+H)+ 182.
工程3
修飾:203mgの1-クロロ-5-フルオロ-イソキノリンを用い、384mgの生成物を得た(90%(収率))。
生成物
Figure 2006523714
データ:1H NMR (400MHz、CD3SOCD3) δ ppm 1.34、1.36 (2s、9H、回転異性体)、2.35 (m、1H)、2.61 (m、1H)、3.65 (d、J=12.23Hz、1H)、3.80 (m、1H)、4.35 (m、1H)、5.70 (s、1H)、7.48 (d、J=6.11Hz、1H)、7.63 (m、2H)、7.99 (m、1H)、8.10 (d、J=5.87Hz、1H);MS:(M+Na)+ 399.
以下の中間体を本明細書に記載のごとく製造し、式1の化合物に組み込むことができる。
Figure 2006523714
工程1
修飾:16.6gの4-フルオロ桂皮酸を用い、8.2gの生成物を得た(49%(収率))。
生成物
Figure 2006523714
データ:1H NMR (400MHz、CD3COCD3) δ ppm 6.57 (d、J=7.09Hz、1H)、7.21 (d、J=7.09Hz、1H)、7.50 (m、1H)、7.72 (dd、J=8.68、5.26Hz、1H)、7.90 (dd、J=9.54、2.93Hz、1H).
工程2
修飾:8.15gの7-フルオロ-2H-イソキノリン-1-オンを用い、7.6gの生成物を得た(84%(収率))。
生成物
Figure 2006523714
データ:1H NMR (400MHz、CDCl3) δ ppm 7.52 (td、J=8.6、2.6Hz、1H)、7.59 (d、J=5.6Hz、1H)、7.86 (dd、J=9.1、5.4Hz、1H)、7.95 (dd、J=9.5、2.5Hz、1H)、8.26 (d、J=5.6Hz、1H);MS:(M+H)+ 182.
工程3
修飾:191mgの1-クロロ-7-フルオロ-イソキノリンを用い、350mgの生成物を得た(93%(収率))。
生成物
Figure 2006523714
データ:MS:(M+Na)+ 399.
以下の中間体を本明細書に記載のごとく製造し、式1の化合物に組み込むことができる。
Figure 2006523714
工程1
修飾:9.13gの4-クロロ桂皮酸を用い、4gの生成物を得た(44%(収率))。
生成物
Figure 2006523714
データ:1H NMR (400MHz、CD3SOCD3) δ ppm 6.58 (d、J=7.1Hz、1H)、7.20 (dd、J=7.1、5.9Hz、1H)、7.72 (m、2H)、8.10 (m、1H).
工程2
修飾:3.5gの7-クロロ-2H-イソキノリン-1-オンを用い、2.8gの生成物を得た(72%(収率))。
生成物
Figure 2006523714
データ:1H NMR (500MHz、CDCl3) δ ppm 7.59 (d、J=5.5Hz、1H)、7.69 (dd、J=8.9、2.1Hz、1H)、7.80 (d、J=8.6Hz、1H)、8.29 (d、J=5.5Hz、1H)、8.34 (s、1H);MS:(M+H)+ 198.
工程3
修飾:208mgの1,7-ジクロロ-イソキノリンを用い、350mgの生成物を得た(89%(収率))。
生成物
Figure 2006523714
データ:MS:(M+Na)+ 415.
以下の中間体を本明細書に記載のごとく製造し、式1の化合物に組み込むことができる。
Figure 2006523714
工程1
修飾:25gの4-メチル桂皮酸を用い、15.3gの生成物を得た(62%(収率))。
生成物
Figure 2006523714
データ:1H NMR (400MHz、CD3OD) δ ppm 2.50 (s、3H)、6.54 (d、J=7.1Hz、1H)、7.13 (d、J=7.1Hz、1H)、7.49 (m、2H)、8.22 (s、1H)、11.49 (s、1H);MS:(M+H)+ 160.
工程2
修飾:15.3gの7-メチル-2H-イソキノリン-1-オンを用い、5.15gの生成物を得た(30%(収率))。
生成物
Figure 2006523714
データ:1H NMR (400MHz、CDCl3) δ ppm 2.58 (s、3H)、7.56 (m、2H)、7.73 (d、J=8.3Hz、1H)、8.09 (s、1H)、8.20 (d、J=5.6Hz、1H);MS:(M+H)+ 178.
工程3
修飾:205mgの1-クロロ-7-メチル-イソキノリンを用い、350mgの生成物を得た(89 %(収率))。
生成物
Figure 2006523714
データ:MS:(M+H)+ 373.
以下の中間体を本明細書に記載のごとく製造し、式1の化合物に組み込むことができる。
Figure 2006523714
工程1
修飾: 33gの4-メトキシ桂皮酸を用い、7gの生成物を得た(33%(収率))。
生成物
Figure 2006523714
データ:1H NMR (500MHz、CD3COCD3) δ ppm 3.90 (s、3H)、6.49 (d、J=7.0Hz、1H)、7.10 (d、J=7.3Hz、1H)、7.28 (dd、J=8.6、2.8Hz、1H)、7.57 (d、J=8.9Hz、1H)、7.71 (d、J=2.8Hz、1H).
工程2
修飾: 4gの7-メトキシ-2H-イソキノリン-1-オンを用い、3gの生成物を得た(68 %(収率))。
生成物
Figure 2006523714
データ:1H NMR (400MHz、CDCl3) δ ppm 3.98 (s、3H)、7.38 (dd、J=8.9、2.6Hz、1H)、7.52 (m、2H)、7.73 (d、J=8.8Hz、1H)、8.16 (d、J=5.4Hz、1H).
工程3
修飾: 533mgの1-クロロ-7-メトキシ-イソキノリンを用い、1115mgの生成物を得た(100 %(収率))。
生成物
Figure 2006523714
以下の中間体を本明細書に記載のごとく製造し、式1の化合物に組み込むことができる。
Figure 2006523714
工程1
修飾: 19.6gの4-フルオロ-3-メトキシ桂皮酸を用い、9.5gの生成物を得た(48%(収率))。
生成物
Figure 2006523714
データ:1H NMR (400MHz、CD3COCD3) δ ppm 4.00 (s、1H)、6.49 (d、J=7.34Hz、1H)、7.19 (d、J=7.09Hz、1H)、7.29 (d、J=8.07Hz、1H)、7.86 (d、J=11.74Hz、1H).
工程2
修飾: 9gの7-フルオロ-6-メトキシ-2H-イソキノリン-1-オンを用い、7gの生成物を得た(70%(収率))。
生成物
Figure 2006523714
データ:1H NMR (400MHz、CDCl3) δ ppm 4.04 (s、3H)、7.17 (d、J=8.07Hz、1H)、7.48 (d、J=5.62Hz、1H)、7.94 (d、J=11.49Hz、1H)、8.20 (d、J=5.62Hz、1H).
工程3
修飾: 222mgの1-クロロ-7-フルオロ-6-メトキシ-イソキノリンを用い、406mgの生成物を得た。
生成物
Figure 2006523714
以下の中間体を本明細書に記載のごとく製造し、式1の化合物に組み込むことができる。
Figure 2006523714
工程1
修飾: 3.8gの3-(2,3-ジヒドロ-ベンゾフラン-7-イル)-アクリル酸を用い、2gの生成物を得た(53%(収率))。
生成物
Figure 2006523714
データ: 1H NMR (400MHz、CD3OD) δ ppm 3.37 (t、J=9.05Hz、1H)、4.73 (t、J=9.05Hz、2H)、6.67 (d、J=7.09Hz、1H)、7.10 (d、J=7.09Hz、1H)、7.37 (d、J=8.07Hz、1H)、7.81 (d、J=8.07Hz、1H);MS:(M+H)+ 188.
工程2
修飾: 1.87gの2,3-ジヒドロ-7H-フロ[2,3-f]イソキノリン-6-オンを用い、1.84gの生成物を得た(90%(収率))。
生成物
Figure 2006523714
データ:1H NMR (400Hz、CDCl3) δ ppm 3.43 (t、J=9.05Hz、2H)、4.82 (t、J=9.05Hz、2H)、7.52 (d、J=8.56Hz、1H)、7.66 (d、J=5.62Hz、1H)、7.84 (d、J=8.31Hz、1H)、8.19 (d、J=5.62Hz、1H);MS (M+H)+ 206.
工程3
修飾: 206mgの6-クロロ-2,3-ジヒドロ-フロ[2,3-f]イソキノリンを用い、300mgの生成物混合物を得た。
生成物
Figure 2006523714
以下の中間体を本明細書に記載のごとく製造し、式1の化合物に組み込むことができる。
Figure 2006523714
工程1
修飾: 1.14gの3-(2,3-ジヒドロ-ベンゾフラン-4-イル)-アクリル酸を用い、600mgの生成物を得た(52%(収率))。
生成物
Figure 2006523714
データ:1H NMR (400MHz、CD3OD) δ ppm 3.35 (t、J=8.93Hz、2H)、4.74 (t、J=8.93Hz、2H)、6.49 (d、J=7.09Hz、1H)、6.95 (d、J=8.56Hz、1H)、7.25 (d、J=7.09Hz,、1H)、8.13 (d、J=8.80Hz、1H);MS (M+H)+ 188.
工程2
修飾: 560mgの1,7-ジヒドロ-2H-フロ[3,2-f]イソキノリン-6-オンを用い、380mgの生成物を得た(48%(収率))。
生成物
Figure 2006523714
データ:1H NMR (400Hz、CDCl3) δ ppm 3.47 (t、J=9.05Hz、2H)、4.84 (t、J=9.05Hz、2H)、7.24 (d、J=8.56Hz、1H)、7.33 (d、J=5.87Hz、1H)、8.20 (m、2 H);MS (M+H)+ 206.
工程3
修飾:105mgの6-クロロ-1,2-ジヒドロ-フロ[3,2-f]イソキノリンを用い、390mgの生成物混合物を得た。
生成物
Figure 2006523714
以下の中間体を本明細書に記載のごとく製造し、式1の化合物に組み込むことができる。
Figure 2006523714
工程1
修飾:MeCN (10mL)中の6-メトキシ-2H-イソキノリン-1-オン(700mg)およびNCS (532mg)の化合物を3時間還流した。ろ過して600mg(72%)の所望の生成物を固体として得た。
生成物
Figure 2006523714
データ:1H NMR(400MHz、CD3OD) δ ppm 3.96 (s、1H)、7.19 (dd、J=8.80、2.45Hz、1H)、7.28 (d、J=2.45Hz、1H)、7.34 (s、1H)、8.25 (d、J=9.05Hz、1H);MS:(M+H)+ 210.
工程2
修飾:500mgの4-クロロ-6-メトキシ-2H-イソキノリン-1-オンを用い、400mgの生成物を得た。
生成物
Figure 2006523714
データ:1H NMR (400Hz、CDCl3) δ ppm 4.01 (s、3H)、7.35 (d、J=2.45Hz、1H)、7.41 (d、J=2.45Hz、1H)、8.24 (d、J=9.29Hz、1H)、8.27 (s、1H);MS:(M+H)+ 229.
方法B
Figure 2006523714
工程1:
4-メトキシ-2-メチル-安息香酸(5.00g、30.1mmol)およびチオニルクロリド(20.0g、0.17mol)の混合物を30分間加熱還流した。揮発物を減圧下で除去した。一夜排気後、粘性油状物の酸クロリドをさらに精製することなく粗物質として次の反応に用いた。
0℃のCH2Cl2 (60mL)中の4-メトキシ-2-メチル-ベンジルクロリドの溶液に、ジエチルアミンを滴加した。形成された混合物を撹拌しながら2時間周囲温度まで温めた。揮発物を減圧下で除去した。残渣をEtOAc (100mL)でトリチュレートし、次いでろ過した。ろ液を1M HCl、1M NaOH、および塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥させた。溶媒を蒸発させ、6.51g(98%)の所望の生成物を粘性油状物として得た。
LC-MS (保持時間:1.20min、方法B)、MS m/z 222 (M++H).
工程2:
-78℃のTHF (2mL)中のN,N-ジエチル-4-メトキシ-2-メチル-ベンズアミド (221mg、1.0mmol)の溶液にn-BuLi (0.84mL、ヘキサン中2.5M、2.10mmol)を加えた。形成された橙色溶液をさらに30分間この温度に保ち、次いでベンゾニトリル(103mg、1.0mmol)を滴加した。最終溶液を撹拌しながら一夜周囲温度まで温めた。氷冷5%クエン酸で減衰させた。ろ過し、水で洗浄し、次いで乾燥した。2:1 ヘキサン-EtOAc (5mL)でトリチュレートして205mg(82%)の所望の生成物を白色固体として得た。
1H NMR (d6-DMSO) δ 3.89 (s、3H)、6.84 (s、1H)、7.05-7.07 (m、1H)、7.18 (d、J=2.5Hz、1H)、7.44-7.51 (m、3H)、7.78 (d、J=7.0Hz、1H)、8.11 (d、J=9.0Hz、1H);
LC-MS (保持時間:1.20min、方法B)、MS m/z 252 (M++H).
工程3:
この生成物、1-クロロ-6-メトキシ-3-フェニル-イソキノリンを、6-メトキシ-3-フェニル-2H-イソキノリン-1-オンを代わりに用いる以外は上記と同じ方法により製造した。
1H NMR (CDCl3) δ 3.97 (s、3H)、7.12 (d、J=2.5Hz、1H)、7.23-7.26 (m、1H)、7.40-7.42 (m、1H )、7.46-7.50 (m、2H)、7.89 (s、1H)、8.08 (d、J=7.0Hz、2H)、8.21 (d、J=9.0Hz、1H);LC-MS (保持時間:1.90min、方法B)、MS m/z 270、271 (M++H).
以下の中間体を本明細書に記載のごとく製造し、式1の化合物に組み込むことができる。
Figure 2006523714
-78℃のTHF (15mL)中のN,N-ジエチル-4-メトキシ-2-メチル-ベンズアミド (332mg、1.5mmol)の溶液に、t-BuLi(ペンタン中1.7M溶液、1.3mL、2.25mmol)を加えた。得られた赤色溶液を-78℃で10min撹拌し、次いで2-シアノピリジン(156mg、1.5mmol)を加えた。次に、反応混合物を室温に温め、一夜撹拌した。反応を飽和NH4Cl溶液で減衰させ、次いで酢酸エチルで2回抽出した。混合有機層を乾燥し(MgSO4)、次いで濃縮した。粗生成物をPrep. HPLCで精製し、帯黄色固体をTFA塩として得た(85mg、15%(収率))。
1H NMR (400MHz、CD3OD) δ 3.91 (m、3H)、7.09 (dd、J=9.05、2.45Hz、1H)、7.17 (d、J=2.45Hz、1H)、7.37 (s、1H)、7.42 (m、1H)、7.92 (m、1H)、8.08 (d、J=8.07Hz、1H)、8.18 (d、J=9.05Hz、1H)、8.65 (d、J=4.89Hz、1H).
LC-MS (保持時間:2.14min.)、MS m/z 253 (MH+).
工程2 (反応式3、工程1):
Figure 2006523714
6-メトキシ-3-ピリジン-2-イル-2H-イソキノリン-1-オンTFA塩(85mg、0.232mmol)を2日間POCl3 (3.0mL)で加熱還流した。次に、POCl3を留去し、残渣を氷で減衰させた。次に、それを10N NaOH溶液で中和し、褐色固体を純粋な生成物として回収した(62mg、99%(収率))。
LC-MS (保持時間:2.063min.)、MS m/z 271 (MH+).
以下の中間体を本明細書に記載のごとく製造し、式1の化合物に組み込むことができる。
Figure 2006523714
-78℃のTHF (15mL)中のN,N-ジエチル-4-メトキシ-2-メチル-ベンズアミド (332mg、1.5mmol)の溶液に、t-BuLi (ペンタン中1.7M溶液、1.3mL、2.25mmol)を加えた。得られた赤色溶液を-78℃で10分間撹拌し、次いで4-シアノピリジン (164mg、1.575mmol)を加えた。次に、反応混合物を室温に温め、一夜撹拌した。反応を飽和NH4Cl溶液で減衰させ、黄色沈殿物を純粋な生成物として回収した(145mg、38%(収率))。
1H NMR(CD3OD、400MHz) δ 3.91 (s、3H)、7.18 (dd、J=8.8Hz、2.8Hz、1H)、7.26 (m、2H)、8.06 (d、J=6.0Hz、2H)、8.16 (d、J=8.8Hz、1H)、8.84 (d、J=6.0Hz、2H).
LC-MS (保持時間:1.300min.)、MS m/z 253 (MH+)。
工程2 (反応式3、工程1):
Figure 2006523714
6-メトキシ-3-ピリジン-4-イル-2H-イソキノリン-1-オン (134mg、0.531mmol)を5日間POCl3 (6.0mL)で加熱還流した。次に、POCl3を留去し、次いで残渣を氷水で減衰させた。次に、それを飽和NaHCO3溶液で中和し、褐色固体を純粋な生成物として回収した(125mg、87%(収率))。
1H NMR(DMSO-d6、400MHz) δ 3.99 (s、3H)、7.53 (dd、J=9.04Hz、2.44Hz、1H)、7.59 (d、J=2.69Hz、1H)、8.26 (d、J=9.05Hz、1H)、8.30 (d、J=5.38Hz、2H)、8.73 (s、1H)、8.85 (d、J=6.36Hz、2 H).
LC-MS (保持時間:2.027min.)、MS m/z 271 (MH+).
以下の中間体を本明細書に記載のごとく製造し、式1の化合物に組み込むことができる。
Figure 2006523714
-78℃のTHF(15mL)中のN,N-ジエチル-4-メトキシ-2-メチル-ベンズアミド (332mg、1.5mmol)の溶液に、t-BuLi (ペンタン中1.7M溶液、1.3mL、2.25mmol)を加えた。得られた赤色溶液を-78℃で10分間撹拌し、次いで4-ジメチルアミノベンゾニトリル(219mg、1.5mmol)を加えた。次に、反応混合物を室温に温め、一夜撹拌した。反応を飽和NH4Cl溶液で減衰させ、黄色沈殿物を回収し、次いでエーテルでトリチュレートしてオフホワイト固体を純粋な生成物として得た(247mg、56%(収率))。
1H NMR(DMSO-d6、400MHz) δ 2.97 (s、6H)、3.87 (s、3H)、6.72 (s、1H)、6.78 (d、J=8.80Hz、2H)、6.97 (dd、J=8.80、2.45Hz、1H)、7.10 (d、J=2.45Hz、1H)、7.65 (d、J=8.80Hz、2H)、8.05 (d、J=8.80Hz、1H)、11.11 (s、1H).
LC-MS (保持時間:2.023min.)、MS m/z 295 (MH+).
Figure 2006523714
3-(4-ジメチルアミノ-フェニル)-6-メトキシ-2H-イソキノリン-1-オン(245mg、0.83mmol)を2日間POCl3 (10.0mL)で加熱還流した。次に、POCl3を留去し、残渣を氷で減衰させた。次に、それを10 N NaOH溶液で中和し、次いで酢酸エチルで2回抽出した。有機層を混合し、次いで乾燥した(MgSO4)。溶媒を蒸発させて橙色固体を生成物として得た(215mg、83%(収率))。
1H NMR (400MHz、CD3OD) δ 3.01 (s、6H)、3.96 (s、3H)、6.88 (d、J=9.05Hz、2H)、7.20 (dd、J=9.17、2.57Hz、1H)、7.28 (d、J=2.45Hz、1H)、7.94 (s、1H)、7.96 (d、J=9.05Hz、2H)、8.13 (d、J=9.29Hz、1H).
LC-MS (保持時間:2.543min.)、MS m/z 313 (MH+).
Figure 2006523714
[4-(1-クロロ-6-メトキシ-イソキノリン-3-イル)-フェニル]-ジメチル-アミン (110mg、0.35mmol)およびテトラブチルホスホニウム水素ジフロリド(0.5g)の混合物をSmith電磁波リアクター中で20分間140℃に加熱した。次に、それに水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水で洗浄し、次いで乾燥した(MgSO4)。溶媒を蒸発させて帯褐色固体を生成物として得た(85mg、82%(収率))。
LC-MS (保持時間:2.320min.)、MS m/z 297 (MH+).
方法C
Figure 2006523714
工程1:
0℃のDMF (250mL)中のN-BOC-3-(R)-ヒドロキシ-L-プロリン(6.22g、26.9mmol)の溶液に、NaH (60%、3.23g、80.8mmol)を数回に分けて加えた。形成されたサスペンジョンを30分間この温度で撹拌した。1,3-ジクロロ-イソキノリン(5.33g、26.9mmol)を固体で一度に加え、最終混合物を12時間周囲温度で撹拌した。氷冷5%クエン酸(aq)で減衰させ、EtOAC (300mL)で抽出した。水性相を再度EtOACで抽出した。混合有機層を5%クエン酸(aq)および塩水でそれぞれ洗浄し、MgSO4で乾燥し、次いでろ過した。ろ液を減圧下で蒸発させて乾燥し、10.53g(99.8%)の4-(6-メトキシ-イソキノリン-1-イルオキシ)-ピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステルをオフホワイト泡沫状物として得た。この物質をさらに精製することなく粗物質として次の工程の反応に用いた。
1H NMR (CD3OD) δ 1.43、1.44 (回転異性体、9H)、2.39-2.44 (m、1H)、2.68-2.72 (m、1H)、3.80-3.90 (m、2H)、4.44-4.52 (m、1H)、5.77 (b、1H)、7.39 (s、1H)、7.58 (t、J=7.3Hz、1H)、7.71-7.78 (m、2H)、8.16 (d、J=7.5Hz、1H);
LC-MS (保持時間:1.80min、方法B)、MS m/z 392 (M++H).
工程2:
THF (2mL)中の、4-(6-メトキシ-イソキノリン-1-イルオキシ)-ピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル(39mg、0.10mmol)、フェニルボロン酸 (14.6mg、0.12mmol)、ナトリウムtert-ブトキシド(38mg、0.40mmol)、および((t-Bu)2POH)2PdCl2 (POPd) (5mg、0.01mmol)の混合物を4時間加熱還流した。冷却後、形成された混合物を5%クエン酸(aq)で減衰させ、次いでEtOAc (20mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、次いで蒸発させた。残渣をprep-HPLCで精製し、36mg(83%)の目的生成物をオフホワイト泡沫状物として得た。
1H NMR (CD3OD) δ 1.43、1.45 (回転異性体、9H)、2.51-2.56 (m、1H)、2.74-2.82 (m、1H)、3.88-3.92 (m、1H)、3.98-4.01 (m、1H)、4.50-4.57 (m、1H)、5.95 (b、1H)、7.36-7.39 (m、1H)、7.45-7.48 (m、2H)、7.55 (t、J=7.3Hz、1H)、7.70 (t、J=7.5Hz、1H)、7.84-7.89 (m、2H)、8.14-8.17 (m、3H)、9.05 (b、1H);
LC-MS (保持時間:1.97min、方法B)、MS m/z 435 (M++H).
以下の中間体を本明細書に記載のごとく製造し、式1の化合物に組み込むことができる。
Figure 2006523714
4-メトキシフェニルボロン酸を用いて製造した。
1H NMR (CD3OD) δ 1.40、1.45 (回転異性体、9H)、2.50-2.55 (m、1H)、2.73-2.81 (m、1H)、3.81-3.89 (m、4H)、3.98-4.01 (m、1H)、4.50-4.57 (m、1H)、5.93 (b、1H)、7.02 (d、J=9.0Hz、2H)、7.50 (t、J=7.3Hz、1H)、7.67 (t、J=7.5Hz、1H)、7.73 (s、1H)、7.83 (d、J=8.5Hz、1H)、8.09 (d、J=8.5Hz、2H)、8.15 (d、J=8.0Hz、1H);
LC-MS (保持時間:2.00min、方法B)、MS m/z 465 (M++H).
以下の中間体を上記のごとく製造した。
Figure 2006523714
4-ピリジルボロン酸を用いて製造した。
1H NMR (CD3OD) δ 1.43、1.46 (回転異性体、9H)、2.53-2.56 (m、1H)、2.80-2.89 (m、1H)、3.90-3.93 (m、1H)、4.00-4.05 (m、1H)、4.50-4.57 (m、1H)、6.00、6.05(回転異性体、1H)、7.80 (t、J=7.3Hz、1H)、7.87 (t、J=7.5Hz、1H)、8.08 (d、J=8.5Hz、1H)、8.32 (d、J=8.0Hz、1H)、8.49 (s、1H)、 8.84 (d、J=6.0Hz、2H)、8.84 (d、J=6.5Hz、2H);
LC-MS (保持時間:1.39min、方法B)、MS m/z 436 (M++H).
以下の中間体を本明細書に記載のごとく製造し、式1の化合物に組み込むことができる。
Figure 2006523714
4-N,N-ジメチルアミノ-フェニルボロン酸を用いて製造した。
LC-MS (保持時間:1.64min、方法B)、MS m/z 478 (M++H).
方法D
Figure 2006523714
工程1:
-78℃のTHF (15mL)中のN,N-ジエチル-4-メトキシ-2-メチル-ベンズアミド (633mg、2.9mmol)の溶液にn-BuLi (2.3mL、ヘキサン中2.5M、5.74mmol)を滴加した。形成された赤色溶液をさらに30分間この温度に維持し、次いで、-78℃のTHF (5mL)中のチアゾール-2-カルボン酸エチルエステル(A. Medici et al、Tetrahedron Lett. 1983、p2901) (450mg、2.9mmol)の溶液にカニューレを挿入した。最終暗緑色溶液を撹拌しながら2時間この温度に維持した。飽和NH4Cl (aq)で減衰させ、次いでEtOAc (50mL)で抽出した。有機層を飽和NH4Cl (aq)および塩水で洗浄し、乾燥し、2:1 EtOAc:ヘキサンで溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して405mg(45%)の所望の生成物をオフホワイト粘性油状物として得た。
1H NMR (CDCl3) δ 1.08 (t、J=7.0Hz、6H)、3.22 (b、2H)、3.44 (b、2H)、3.79 (s、3H)、4.59 (s、2H)、6.79-6.81 (m、1H)、6.86 (d、J=2.5Hz、1H)、7.16 (d、J=8.5Hz、1H)、7.66 (d、J=3.0Hz、1H)、8.00 (d、J=3.0Hz、1H);
LC-MS (保持時間:1.30min、方法B)、MS m/z 333 (M++H).
工程2:
N,N-ジエチル-4-メトキシ-2-(2-オキソ-2-チアゾール-2-イル-エチル)-ベンズアミド (405mg、1.22mmol)およびNH4OAc (3.0g、38.9mmol)の混合物を密封チューブ中で1時間140℃に加熱した。融解溶液を氷冷水中に注ぎ入れ、ろ過し、ケーキを水で完全に洗浄した。乾燥帯褐色固体(240mg、76%)を粗のままさらに精製することなく次の反応に用いた。
LC-MS (保持時間:1.24min、方法B)、MS m/z 259 (M++H).
工程3:
この生成物、1-クロロ-6-メトキシ-3-チアゾール-2-イル-イソキノリンを、6-メトキシ-3-チアゾール-2-イル-2H-イソキノリン-1-オンを代わりに用いる以外は上記のごとく製造した。
1H NMR (CDCl3) δ 3.97 (s、3H)、7.16 (d、J=4.0Hz、1H)、7.27-7.31 (m、1H)、7.46 (d、J=5.0Hz、1H )、7.93 (d、J=5.5Hz、1H)、8.22 (d、J=15.5Hz、1H)、8.39 (s、1H);
LC-MS (保持時間:1.66min、方法B)、MS m/z 277 (M++H).
工程4:
この生成物を1-クロロ-6-メトキシ-3-チアゾール-2-イル-イソキノリンを代わりに用いる以外は上記と同じ方法で製造した。
1H NMR (CD3OD) δ 0.97-1.09 (m、12H)、1.24-1.29 (m、10H)、1.44-1.46 (m、1H)、1.87-1.90 (m、1H)、2.20-2.26 (m、1H)、2.30-2.36 (m. 1H)、2.65-2.71 (m、1H)、2.93-2.96 (m、1H)、3.96 (s、3H)、4.12-4.27 (m、2H)、4.38-4.52 (m、2H)、5.12 (d、J=10.5Hz、1H)、5.29 (d、J=17.5Hz、1H)、5.69-5.74 (m、1H)、5.99 (b、1H)、7.14 (d、J=9.0Hz、1H)、7.33 (s、1H)、7.66 (d、J=3.5Hz、1H)、7.93 (d、J=3.0Hz、1H)、8.05 (s、1H)、8.11 (d、J=9.0Hz、1H)、9.14 (b、1H);
LC-MS (保持時間:1.89min、方法B)、MS m/z 797 (M++H).
以下の中間体を本明細書に記載のごとく製造し、式1の化合物に組み込むことができる。
Figure 2006523714
6-メトキシ-3-(3-メトキシ-イソキサゾール-5-イル)-2H-イソキノリン-1-オンを、N,N-ジエチル-4-メトキシ-2-[2-(3-メトキシ-イソキサゾール-5-イル)-2-オキソ-エチル]-ベンズアミドを用いて製造した。
1H NMR (DMSO-d6) δ 3.89 (s、3H)、3.97 (s、3H)、7.01 (s、1H)、7.14-7.16 (m、2H)、7.43 (s、1H)、8.13 (d、J=8.5Hz、1H);
LC-MS (保持時間:1.31min、方法B)、MS m/z 273 (M++H).
Figure 2006523714
1-クロロ-6-メトキシ-3-(3-メトキシ-イソキサゾール-5-イル)-イソキノリンを、6-メトキシ-3-(3-メトキシ-イソキサゾール-5-イル)-2H-イソキノリン-1-オンを用いて製造した。
1H NMR (CDCl3) δ 3.97 (s、3H)、4.04 (s、3H)、6.60 (s、1H)、7.17 (d、J=2.5Hz、1H)、7.31-7.33 (m、1H)、8.02 (s、1H)、8.23 (d、J=9.0Hz、1H);
LC-MS (保持時間:1.73min、方法B)、MS m/z 291、293 (M++H)
以下の中間体を本明細書に記載のごとく製造し、式1の化合物に組み込むことができる。
Figure 2006523714
N,N-ジエチル-4-メトキシ-2-[2-(5-メトキシ-オキサゾール-2-イル)-2-オキソ-エチル]-ベンズアミドを、5-メトキシ-オキサゾール-2-カルボン酸エチルエステルを用いて製造した。
LC-MS (保持時間:1.24min、方法B)、MS m/z 347 (M++H).
Figure 2006523714
6-メトキシ-3-(5-メトキシ-オキサゾール-2-イル)-2H-イソキノリン-1-オンを、N,N-ジエチル-4-メトキシ-2-[2-(5-メトキシ-オキサゾール-2-イル)-2-オキソ-エチル]-ベンズアミドを用いて製造した。
1H NMR (DMSO-d6) δ 3.94 (s、3H)、4.01 (s、3H)、6.34 (s、1H)、6.99 (d、J=2.0Hz、1H)、7.12-7.14 (m、1H)、7.25 (s、1H)、8.32 (d、J=9.0Hz、1H);
LC-MS (保持時間:1.22min、方法B)、MS m/z 274 (M++H).
Figure 2006523714
1-クロロ-6-メトキシ-3-(5-メトキシ-オキサゾール-2-イル)-イソキノリンを、6-メトキシ-3-(5-メトキシ-オキサゾール-2-イル)-2H-イソキノリン-1-オンを用いて製造した。
1H NMR (CDCl3) δ 3.96 (s、3H)、4.00 (s、3H)、6.34 (s、1H)、7.12 (d、J=2.5Hz、1H)、7.28-7.31 (m、1H)、8.13 (s、1H)、8.23 (d、J=9.0Hz、1H);
LC-MS (保持時間:1.58min、方法B)、MS m/z 291、293 (M++H).
以下の中間体を本明細書に記載のごとく製造し、式1の化合物に組み込むことができる。
Figure 2006523714
-78℃のTHF(15mL)中のN,N-ジエチル-4-メトキシ-2-メチル-ベンズアミド (332mg、1.5mmol)の溶液に、t-BuLi(ペンタン中1.7M溶液、2.12mL、3.6mmol)を加えた。得られた赤色溶液を-78℃で10分間撹拌し、次いでN-メチルニコチネート(206mg、1.5mmol)を加えた。反応混合物を-78℃2時間撹拌した。次に、反応を飽和NH4Cl溶液で減衰させ、次いで酢酸エチルで2回抽出した。混合有機層を乾燥し(MgSO4)、次いで濃縮した。粗生成物をPrep. HPLCにより精製し、帯黄色高粘度油状物をTFA塩として得た(124mg、19%(収率))。
LC-MS (保持時間:1.740min.)、MS m/z 349 (M+Na+).
Figure 2006523714
N,N-ジエチル-4-メトキシ-2-(2-オキソ-2-ピリジン-3-イル-エチル)-ベンズアミド(120mg、0.272mmol)を酢酸アンモニウム(1g)と3時間加熱した。次に、それを冷却し、水を加えた。酢酸エチルで抽出し、次いで有機層を分離した。次に、それを乾燥し(MgSO4)、濃縮して帯褐色固体の生成物を得た(65mg、95%(収率))。
1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ 3.89 (s、3H)、6.93 (s、1H)、7.10 (dd、J=8.80、2.45Hz、1H)、7.19 (d、J=2.45Hz、1H)、7.52 (dd、J=7.46、4.77Hz、1H)、8.15 (m、2H)、8.64 (dd、J=4.89、1.47Hz、1H)、8.96 (d、J=1.71Hz、1H)、11.51 (s、1H).
LC-MS (保持時間:1.377min.)、MS m/z 253 (MH+).
Figure 2006523714
6-メトキシ-3-ピリジン-3-イル-2H-イソキノリン-1-オン(65mg、0.258mmol)を7日間POCl3 (2.5mL)と加熱還流した。次に、POCl3を留去し、残渣を氷水で減衰させた。次に、それを10 N NaOH溶液で中和し、次いで酢酸エチルで2回抽出した。混合有機層を乾燥し(MgSO4)、次いで濃縮して黄色固体の生成物を得た(27mg、39%(収率))。LC-MS (保持時間:2.090min.)、MS m/z 271 (MH+).
以下の中間体を本明細書に記載のごとく製造し、式1の化合物に組み込むことができる。
Figure 2006523714
-78℃のTHF(15mL)中のN,N-ジエチル-4-メトキシ-2-メチル-ベンズアミド (332mg、1.5mmol)の溶液に、t-BuLi(ペンタン中1.7M溶液、2.2mL、3.75mmol)を加えた。得られた赤色溶液を-78℃で10分間撹拌し、次いでN,N-ジメチルアントラニル酸メチルエステル(269mg、1.5mmol)を加えた。反応混合物を-78℃で2時間撹拌した。次に、反応を飽和NH4Cl溶液で減衰させ、次いで酢酸エチルで2回抽出した。混合有機層を乾燥し(MgSO4)、次いで濃縮した。粗生成物をPrep. HPLCで精製して帯黄色高粘度油状物を生成物として得た(256mg、46%(収率))。
1H NMR (400MHz、CD3OD) δ 0.99-1.13 (m、6H)、3.23-3.31 (m、8H)、3.39 (m、2H)、3.82 (s、3H)、4.35 (s、2H)、6.91 (dd、J=8.44、2.57Hz、1H)、6.99 (d、J=2.45Hz、1H)、7.22 (d、J=8.56Hz、1H)、7.69 (t、J=7.70Hz、1H)、7.84 (m、1H)、7.96 (d、J=8.31Hz、1H)、8.18 (d、J=7.83Hz、1H).
LC-MS (保持時間:1.557min.)、MS m/z 369(MH+).
Figure 2006523714
2-[2-(2-ジメチルアミノ-フェニル)-2-オキソ-エチル]-N,N-ジエチル-4-メトキシ-ベンズアミド (250mg、0.678mmol)を2時間酢酸アンモニウム(1.5g)と加熱した。次に、それを冷却し、次いで水を加えた。酢酸エチルで抽出し、有機層を分離した。次に、それを乾燥し(MgSO4)、濃縮して帯黄色固体を生成物として得た(125mg、63%(収率))。
1H NMR (400MHz、CD3OD) δ 2.95 (s、6H)、3.92 (s、3H)、6.92 (s、1H)、7.12 (dd、J=8.80、2.45Hz、1H)、7.16 (d、J=2.45Hz、1H)、7.35 (m、1H)、7.55 (m、2H)、7.63 (d、J=7.83Hz、1H)、8.20 (d、J=9.05Hz、1H).
LC-MS (保持時間:2.097min.)、MS m/z 295 (MH+).
Figure 2006523714
3-(2-ジメチルアミノ-フェニル)-6-メトキシ-2H-イソキノリン-1-オン(125mg、0.425mmol)を1日間POCl3 (4.0mL)で加熱還流した。次に、POCl3を留去し、次いで残渣を氷で減衰させた。次に、それを10 N NaOH溶液で中和し、次いで酢酸エチルで2回抽出した。有機層を混合し、次いで乾燥した(MgSO4)。溶媒を蒸発させて帯褐色固体を生成物として得た(82mg、62%(収率))。
LC-MS (保持時間:2.040min.)、MS m/z 313 (MH+).
Figure 2006523714
[2-(1-クロロ-6-メトキシ-イソキノリン-3-イル)-フェニル]-ジメチル-アミン (82mg、0.262mmol)およびテトラブチルホスホニウム水素ジフロリド(1.0g)の混合物をSmith電磁波リアクター中で20分間140℃に加熱した。次に、それに水を加え、次いで酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水で洗浄し、次いで乾燥した(MgSO4)。溶媒を蒸発させて粗生成物を得、これをPrep. HPLCで精製して帯黄色油状の生成物を得た(85mg)。
1H NMR (400MHz、CD3OD) δ 3.41 (s、6H)、4.00 (s、3H)、7.42 (dd、J=9.05、2.45Hz、1H)、7.53 (s、1H)、7.71 (m、2H)、7.99 (m、1H)、8.16 (m、2H)、8.31 (s、1H).
LC-MS (保持時間:1.873min.)、MS m/z 297 (MH+).
以下の中間体を本明細書に記載のごとく製造し、式1の化合物に組み込むことができる。
Figure 2006523714
-78℃のTHF(15mL)中の、N,N-ジエチル-4-メトキシ-2-メチル-ベンズアミド (332mg、1.5mmol)の溶液に、t-BuLi(ペンタン中1.7M溶液、2.2mL、3.75mmol)を加えた。得られた赤色溶液を-78℃で10分間撹拌し、次いで(3-ジメチルアミノ)安息香酸メチルエステル(269mg、1.5mmol)を加えた。反応混合物を-78℃で2時間撹拌した。次に、反応を飽和NH4Cl溶液で減衰させ、次いで酢酸エチルで2回抽出した。混合有機層を乾燥し(MgSO4)、次いで濃縮した。粗生成物をPrep. HPLCで精製し、帯黄色高粘度油状物をTFA塩として得た(245mg、33%(収率))。
1H NMR (400MHz、CD3OD) δ 1.01 (t、J=6.85Hz、3H)、1.09 (m、3H)、3.11 (s、6H)、3.21 (m、2H)、3.40 (m、2H)、3.79 (s、3H)、4.39 (s、2H)、6.84-6.91 (m、2H)、7.19 (d、J=8.32Hz、1H)、7.35 (m、1H)、7.49 (t、J=8.07Hz、1H)、7.66-7.71 (m、2 H).
LC-MS (保持時間:1.930min.)、MS m/z 369(MH+).
Figure 2006523714
2-[2-(3-ジメチルアミノ-フェニル)-2-オキソ-エチル]-N,N-ジエチル-4-メトキシ-ベンズアミド (240mg、0.497mmol)を酢酸アンモニウム(2.0g)と2.5時間加熱した。次に、それを冷却し、次いで水を加えた。帯褐色固体純粋な生成物として回収した(95mg、65%(収率))。
1H NMR (400MHz、CD3OD) δ 2.98 (s、6H)、3.88 (s、3H)、6.74-6.87 (m、2H)、7.01-7.07 (m、3H)、7.18 (d、J=2.44Hz、1H)、7.28 (t、J=7.82Hz、1H)、8.10 (d、J=8.80Hz、1H).
LC-MS (保持時間:1.773min.)、MS m/z 295 (MH+).
Figure 2006523714
3-(3-ジメチルアミノ-フェニル)-6-メトキシ-2H-イソキノリン-1-オン(92mg、0.312mmol)を2日間POCl3 (3.0mL)で加熱還流した。次に、POCl3を留去し、次いで残渣を氷で減衰させた。次に、それを飽和NaHCO3溶液で中和し、次いで酢酸エチルで2回抽出した。有機層を混合し、次いで乾燥させた(MgSO4)。溶媒を蒸発させて帯褐色高粘度油状物を生成物として得た(72mg、74%(収率))。
LC-MS (保持時間:2.297min.)、MS m/z 313 (MH+).
Figure 2006523714
[3-(1-クロロ-6-メトキシ-イソキノリン-3-イル)-フェニル]-ジメチルアミン (72mg、0.23mmol)およびテトラブチルホスホニウム水素ジフロリド(0.5g)の混合物をSmith電磁波リアクター中で20分間140℃に加熱した。次に、それに水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水で洗浄し、次いで乾燥した(MgSO4)。溶媒を蒸発させ、帯褐色油状物を生成物として得た(58mg、85%(収率))。
LC-MS (保持時間:2.193min.)、MS m/z 297 (MH+).
以下の中間体を本明細書に記載のごとく製造し、式1の化合物に組み込むことができる。
Figure 2006523714
エチルブロモピルベートを還流ジオキサン中エチルチオ尿素と縮合させてモノアルキルアミノチアゾールを定量的量のHBr塩として得た。2-エチルアミノ-チアゾール-4-カルボン酸エチルエステルをDMF中のEtIでアルキル化して2-ジエチルアミノ-チアゾール-4-カルボン酸エチルエステルを得た。LC/MS m/z 229 (MH)+
方法E
Figure 2006523714
工程1:
モルホリン(5mL)中の2-シアノメチル-4-メトキシ-安息香酸メチルエステル(1.9gおよびTsOH. H2O (0.15g、mmol)のサスペンジョンを4時間還流し、溶媒を減圧下で除去した。残渣をMeOH滴を用いてEtOAc/ヘキサンから再結晶し、生成物を得た(0.43g、17%):LC-MS 保持時間:1.07 方法H)、MS m/z 266 (M++1).
工程2:
POCl3 (20mL)中の6-メトキシ-3-モルホリン-4-イル-イソキノリン-1-オール(0.298g、1.15mmol)の混合物を2時間還流し、溶媒を減圧下で除去し、次いで冷水を加えた。pHを1.0 N NaOHを加えて>11に調整した。水性層をEtOAcで抽出した。抽出物を乾燥し(MgSO4)、溶媒を減圧下で除去して生成物を得た(0.299g、94%):LC-MS 保持時間:1.68 方法H)、MS m/z 279 (M++1).
工程3:
1-クロロ-6-メトキシ-3-モルホリン-4-イル-イソキノリン (0.050g、0.18mmol)およびテトラブチルホスホリウム水素ジフロリド(0.8g、2.8mmol)の混合物 [Synlett 1992、(4)、345-6]をマイクロ波で10分間140℃に加熱した。反応混合物をEtOAcで希釈し、上端にシリコンゲルの層を有するISCO 25gプレカラムでろ過し、次いで溶媒を除去して生成物を得た(0.037mg、77%): 1H NMR (クロロホルム-D) δ ppm 3.48 (m、4H)、3.84 (m、4H)、3.89 (s、3H)、6.46 (d、J=1.22Hz、1H)、6.85 (s、1H)、6.90 (dd、J=9.16、2.44Hz、1H)、7.82 (d、J=8.85Hz、1H). LC-MS 保持時間:1.56 方法H)、MS m/z 263 (M++1).
方法F
式1の化合物の製造に用いる6-フルオロおよび6-アルキルイソキノリンを以下のごとくPomeranz-Fritsch合成を介して製造した(典型的方法:Preparation of optically active 8,8-disubstituted 1,1-biisoquinolin、K. Hirao、R. Tsuchiya、Y. Yano、H. Tsue、Heterocycles 42(1) 1996、415-422)。生成物をN-オキシド中間体を介して1-クロロ誘導体に変換した。
一般的合成反応式
Figure 2006523714
試薬および反応条件:(a)ベンゼン中で還流、水を共沸除去;(b)第一工程:エチルクロロホルメート、THF中亜リン酸トリメチル、第2工程:クロロホルム中チタニウムテトラクロリド;(c) CH2Cl2中MCPBA;(d) ベンゼン中POCl3
Figure 2006523714

6-イソプロポキシルおよび6-tert-ブトキシルイソキノリン中間体の製造:
いくつかの6-アルコキシ-1-クロロイソキノリンを、6-フルオロ-1-クロロイソキノリンの対応するアルコキシド金属イオン、例えばカリウムtert-ブトキシド(53%)およびナトリウムイソプロポキシド(54%)による直接ipso置換により製造した。
一般的合成反応式
Figure 2006523714
R=アルコキシドアニオン、例えばtert-Bu、iso-Pr
6-フルオロ-1-クロロイソキノリンを、DMF中のナトリウムイソプロポキシドおよびカリウムtert-ブトキシドで芳香族求核置換して、それぞれ主要生成物として対応する6-イソプロポキシル(54%):1H NMR (400MHz、クロロホルム-d) δ ppm 1.43 (d、J=6.11Hz、6 H) 4.76 (m、J=6.11Hz、1H) 7.08 (d、J=2.45Hz、1H) 7.29 (dd、J=9.29、2.45Hz、1H) 7.50 (d、J=5.62Hz、1H) 8.18 (d、J=5.87Hz、1H) 8.24 (d、J=9.29Hz、1H)、および6-tert-ブトキシル-1-クロロイソキノリン (55%):1H NMR (400MHz、クロロホルム-d) δ ppm 1.48 (s、9 H) 7.31 (m、2 H) 7.47 (d、J=5.62Hz、1H) 8.18 (d、J=5.62Hz、1H) 8.21 (d、J=9.78Hz、1H)を得た。これらを6-アルコキシル-1-クロロイソキノリンを本明細書に記載の式1の化合物に組み込んだ。
方法G
一般的合成反応式
Figure 2006523714
この合成法は以下の参考文献に一部記載の技術を用いた:
(1) Hojo、Masaru;Masuda、Ryoichi;Sakaguchi、Syuhei;Takagawa、Makoto、Synthesis (1986)、(12)、1016-17
(2) Rigby、James H.;Holsworth、Daniel D.;James、Kelly. Vinyl Isocyanates In Synthesis. [4 + 2] Cycloaddition Reactions With Benzyne Addends. Journal Of Organic Chemistry (1989)、54(17)、4019-20
(3) Uchibori、Y.;Umeno、M.;Yoshiokai、H.; Heterocycles、1992、34 (8)、1507-1510。
工程1d:ラセミック(1R,2S)/(1S,2R)-1-アミノ-2-ビニルシクロプロパンカルボン酸エチルエステル・塩酸 (方法Aおよび方法B)の製造、およびN-(1R,2S)-1-アミノ-2-ビニルシクロプロパンカルボン酸エチルエステル・塩酸を製造するためのこのラセメートのキラル分割(方法C)
Figure 2006523714
標記化合物を、以下のそれぞれの方法AおよびBにより(工程d)ラセミックとした。このラセメートを分割し、キラルBoc-(1R,2S)-1-アミノ-2-ビニルシクロプロピルカルボン酸エステルを得、これを酸条件下で脱保護して(1R,2S)-1-アミノ-2-ビニルシクロプロパンカルボン酸エステル・塩酸(方法C)を得た。
方法A
A.1 グリシンエチルエステルのN-ベンジルイミンの製造
Figure 2006523714
グリシンエチルエステル・塩酸 (303.8g、2.16mole)をtert-ブチルメチルエーテル(1.6L)に懸濁した。ベンズアルデヒド(231g、2.16mole)および無水硫酸ナトリウム(154.6g、1.09mole)を加え、次いで混合物を氷水浴を用いて0℃に冷却した。トリエチルアミン (455mL、3.26mole)を30分間かけて滴加し、次いで混合物を室温で48時間撹拌した。次に、反応物を氷冷水(1L)を加えて減衰させ、次いで有機層を分離した。水性相をtert-ブチルメチルエーテル(0.5L)で抽出し、混合有機相を飽和水性NaHCO3 (1L)および塩水(1L)の混合物で洗浄した。溶液をMgSO4で乾燥し、減圧下で濃縮して392.4gのN-ベンジルイミン生成物を高粘度黄色油状物として得、これを直接次の工程に用いた。1H NMR (CDCl3、300MHz) δ 1.32 (t、J=7.1Hz、3H)、4.24 (q、J=7.1Hz、2H)、4.41 (d、J=1.1Hz、2H)、7.39-7.47 (m、3H)、7.78-7.81 (m、2H)、8.31 (s、1H).
A.2 ラセミックN-Boc-(1R,2S)/(1S,2R)-1-アミノ-2-ビニルシクロプロパンカルボン酸エチルエステルの製造
Figure 2006523714
乾燥トルエン(1.2L)中のリチウムtert-ブトキシド (84.06g、1.05mol)の懸濁液に、乾燥トルエン(0.6L)中のN-ベンジルイミンのグリシンエチルエステル(100.4g、0.526mol)およびtrans-1,4-ビブロモ-2-ブテン(107.0g、0.500mol)の混合物を60分間かけて滴加した。添加完了後、深赤色混合物を水(1L)およびtert-ブチルメチルエーテル(TBME、1L)を加えて減衰させた。水性相を分離し、TBME (1L)で二度目の抽出をした。有機層を混合し、1N HCl (1L)を加え、次いで混合物を室温で2時間撹拌した。有機層を分離し、次いで水(0.8L)で抽出した。次に、水性相を混合し、塩(700g)で飽和し、TBME (1L)を加え、次いで混合物を0℃に冷却した。次に、撹拌混合物を10N NaOHを滴加してpH14に塩基性化し、有機層を分離し、次いで水性相をTBME (2x500mL)で抽出した。混合有機抽出物を乾燥し(MgSO4)、次いで1Lの容量に濃縮した。この遊離アミンの溶液に、BOC2Oまたはジ-tert-ブチルジカーボネート(131.0g、0.6mol)を加え、次いで混合物を室温で4日間撹拌した。さらにジ-tert-ブチルジカーボネート(50g、0.23mol)を反応液に加え、混合物を3時間還流し、次いで一夜室温に冷却した。反応混合物をMgSO4で乾燥し、減圧下で濃縮して80gの粗物質を得た。この残渣をフラッシュクロマトグラフィ(2.5 KgのSiO2、1%〜2% MeOH/CH2Cl2で溶出)で精製して冷蔵庫に放置すると固化する黄色油状の57g (53%)のラセミックN-Boc-(1R,2S)/(1S,2R)-1-アミノ-2-ビニルシクロプロパンカルボン酸エチルエステルを得た:1H NMR (CDCl3、300MHz) δ 1.26 (t、J=7.1Hz、3H)、1.46 (s、9H)、1.43-1.49 (m、1H)、1.76-1.82 (br m、1H)、2.14 (q、J=8.6Hz、1H)、4.18 (q、J=7.2Hz、2H)、5.12 (dd J=10.3、1.7Hz、1H)、5.25 (br s、1H)、5.29 (dd、J=17.6、1.7Hz、1H)、5.77 (ddd、J=17.6、10.3、8.9Hz、1H);MS m/z 254.16 (M-1)。
A.3 ラセミック(1R,2S)/(1S,2R) 1-アミノ-2-ビニルシクロプロパンカルボン酸エチルエステル・塩酸の製造
Figure 2006523714
N-Boc-(1R,2S)/(1S,2R)-1-アミノ-2-ビニルシクロプロパンカルボン酸エチルエステル(9.39g、36.8mmol)を4N HCl/ジオキサン(90ml、360mmol)に溶解し、室温で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮して定量的量の(1R,2S)/(1S,2R)-1-アミノ-2-ビニルシクロプロパンカルボン酸エチルエステル・塩酸を得た(7g、100%)。1H NMR (メタノール-d4) δ 1.32 (t、J=7.1、3H)、1.72 (dd、J=10.2、6.6Hz、1H)、1.81 (dd、J=8.3、6.6Hz、1H)、2.38 (q、J=8.3Hz、1H)、4.26-4.34 (m、2H)、5.24 (dd、10.3、1.3Hz、1H) 5.40 (d、J=17.2、1H)、5.69-5.81 (m、1H)。
B.1 ラセミックN-Boc-1-アミノ-2-ビニルシクロプロパンカルボン酸エチルエステル・塩酸の製造
方法B
Figure 2006523714
-78℃のTHF (450mL)中のカリウムtert-ブトキシド (11.55g、102.9mmol)の溶液にTHF (112mL)中の市販のN,N-ジベンジルイミンのグリシンエチルエステル(25.0g、93.53mmol)を加えた。反応混合物を0℃に温め、40分間撹拌し、次いで冷却して-78℃にもどした。この溶液にtrans-1,4-ジブロモ-2-ブテン(20.0g、93.50mmol)を加え、0℃で1時間撹拌した混合物を冷却して-78℃にもどした。カリウムtert-ブトキシド (11.55g、102.9mmol)を加え、混合物を急速に0℃に温め、次いでさらに1時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。粗生成物をEt2O (530mL)にとり、1N aq. HCl溶液 (106mL、106mmol)を加え、得られた2相性混合物を室温で3.5時間撹拌した。層を分離し、水性相をEt2O (2x)で洗浄し、次いで飽和aq. NaHCO3溶液で塩基性化した。所望のアミンをEt2O (3x)で抽出し、次いで混合有機抽出物を塩水で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、次いで減圧下で濃縮して遊離アミンを得た。この物質をジオキサン(100mL、400mmol)中の4N HCl溶液で処理し、少量の未同定の芳香族不純物(8%)が存在する以外は方法Aから得られる物質同一の(1R,2S)/(1S,2R)-1-アミノ-2-ビニルシクロプロパンカルボン酸エチルエステル・塩酸を褐色半固体として得た(5.3g、34%(収率))。
方法C
C.1 N-Boc-(1R,2S)/(1S,2R)-1-アミノ-2-ビニルシクロプロパンカルボン酸エチルエステルの分割
Figure 2006523714
分割A
39℃に維持し300rpmで撹拌している12Lジャケット(jacked)リアクター中に入れたリン酸ナトリウム緩衝剤の水性溶液(0.1M、4.25リットル(「L」)、pH8)に511グラムのAlcalase 2.4L (約425mL) (Novozymes North America Inc.)を加えた。混合物の温度が39℃に達したとき、水中の50% NaOHを加えてpHを8.0に調整した。次いで、850mLのDMSO中のラセミックN-Boc-(1R,2S)/(1S,2R)-1-アミノ-2-ビニルシクロプロパンカルボン酸エチルエステル(85g)の溶液を40分間かけて加えた。次に、反応温度を24.5時間40℃に維持し、その時間中1.5時間および19.5時間の時点で混合物のpHを水中の50% NaOHを用いて8.0に調整した。24.5時間後、エステルのエナンチオ過剰は97.2%であると測定され、次いで反応物を室温に冷却し(26℃)、一夜撹拌し(16h)、次いでエステルのエナンチオ過剰が100%であると決定された。次に、反応混合物のpHを50% NaOHで8.5に調整し、得られた混合物をMTBE (2x2L)で抽出した。次に混合MTBE抽出物を5% NaHCO3 (3x100mL)、水(3x100mL)で洗浄し、次いで減圧下で蒸発させてエナンチオマー的に純粋なN-Boc-(1R,2S)/-1-アミノ-2-ビニルシクロプロパンカルボン酸エチルエステルを淡黄色固体として得た(42.55g;純度:97% @ 210nm、酸不含;100% エナンチオマー過剰(「ee」))。
次に、抽出生成物から得た水性層を50% H2SO4でpH2に酸性化し、次いでMTBE (2x2L)で抽出した。MTBE抽出物を水(3x100mL)で洗浄し、次いで蒸発させて淡黄色固体として得た (42.74g;純度:99% @ 210nm、エステル不含)。
Figure 2006523714
分割B
24ウェルプレート(最大容量:10ml/ウェル)のウェル中の0.5mL 100mM HepsNa緩衝液(pH8.5)、0.1mLのSavinase 16.0L (Bacillus clausii由来プロテアーゼ) (Novozymes North America Inc.)および0.1mLのDMSO中のラセミックN-Boc-(1R,2S)/(1S,2R)-1-アミノ-2-ビニルシクロプロパンカルボン酸エチルエステル(10mg)の溶液を加えた。プレートを密封し、40℃、250rpmでインキュベーションした。18時間後、エステルのエナンチオ過剰は以下のごとく44.3%と測定された:0.1mLの反応混合物を除去し、1mLエタノールとよく混合し;遠心後、10マイクロリットル(「μL」)の上清をキラルHPLCで分析した。残存反応混合物に0.1mLのDMSOを加え、プレートをさらに3日間、40℃、250rpmでインキュベーションし、次いで4mLのエタノールをウェルに加えた。遠心後、10μLの上清をキラルHPLCで分析し、エステルのエナンチオ過剰が100%であると測定された。
分割C
24ウェルプレート(最大容量:10ml/ウェル)のウェル中の0.5mL 100mM HepsNa緩衝液(pH8.5)、0.1mLのEsperase 8.0L (Bacillus halodurans由来プロテアーゼ) (Novozymes North America Inc.)および0.1mLのDMSO中のラセミックN-Boc-(1R,2S)/(1S,2R)-1-アミノ-2-ビニルシクロプロパンカルボン酸エチルエステル(10mg)の溶液を加えた。プレートを密封し、40℃、250rpmでインキュベーションした。18時間後、エステルのエナンチオ過剰は以下のごとく39.6%であると測定された:0.1mLの反応混合物を除去し、1mLエタノールとよく混合し;遠心後、10μLの上清をキラルHPLCで分析した。残存反応混合物に0.1mLのDMSOを加え、プレートをさらに3日間、40℃、250rpmでインキュベーションし、次いで4mLのエタノールをウェルに加えた。遠心後、10μLの上清をキラルHPLCで分析し、エステルのエナンチオ過剰が100%であると測定された。
試料分析を以下の方法で実施した:
1) 試料調製:約0.5mlの反応混合物を10容量のEtOHとよく混合した。遠心後、10μlの上清をHPLCカラムに注射した。
2) 変換の測定:
カラム:YMC ODS A、4.6x50mm、S-5μm
溶媒: A、1mM HCl、水中;B、MeCN
勾配:30% B、1分間;30%〜45% B、0.5分間;45% B、1.5分間;45%〜30% B、0.5分間。
流速:2ml/min
UV検出:210nm
保持時間:酸、1.2min;エステル、2.8min.
3) エステルのエナンチオ過剰測定:
カラム:CHIRACEL OD-RH、4.6x150mm、S-5μm
移動相: MeCN/50mM HClO4、水中(67/33)
流速: 0.75ml/min.
UV検出:210nm.
保持時間:
(1S,2R)-1-アミノ-2-ビニルシクロプロパンカルボン酸、5.2min;
ラセメート (1R,2S)/(1S,2R)-1-アミノ-2-ビニルシクロプロパンカルボン酸エチルエステル、18.5minおよび20.0min;
(1R,2S)-1-アミノ-2-ビニルシクロプロパンカルボン酸エチルエステル、18.5min。
分割D
5Lの0.3Mリン酸ナトリウム緩衝剤(pH8)を20Lジャケットリアクター中、38℃に維持し、130rpmで撹拌した。4LのAlcalase 2.4L (Novozymes North America Inc.)および1LのDI水を該リアクターに加えた。混合物の温度がほぼ38℃になったときにpHを10 N NaOHで7.8に調整した。5LのDMSO中のラセミックN-Boc-(1R,2S)/(1S,2R)-1-アミノ-2-ビニルシクロプロパンカルボン酸エチルエステル(500g)の溶液を添加用漏斗から1時間かけて該リアクターに加えた。次に、反応温度を48℃に調節した。21時間後、エステルのエナンチオ過剰は99.3%に達した。加熱を24時間で止め、反応物を徐々に室温(約25℃)まで下げ、一夜撹拌した。反応混合物のpHを10 N NaOHで8.5に調整し、混合物をMTBE (2x4L)で抽出した。混合MTBE抽出物を5% NaHCO3 (3x400ml)および水(3x400ml)で洗浄し、次いで蒸発させてエナンチオマー的に純粋なN-Boc-(1R,2S)/-1-アミノ-2-ビニルシクロプロパンカルボン酸エチルエステルを淡黄色結晶として得た(259g;純度:96.9% @ 210nm、酸不含;100%ee)。
分割E
10Lの0.1Mリン酸ナトリウム緩衝剤(pH8)を20Lジャケットリアクター中40℃に維持し、360rpmで撹拌した。1.5LのAlcalase 2.4L (Novozymes North America Inc.)を該リアクターに加えた。混合物の温度がほぼ38℃になったときに、pHを10N NaOHで8.0に調整した。2LのDMSO中のラセミックN-Boc-(1R,2S)/(1S,2R)-1-アミノ-2-ビニルシクロプロパンカルボン酸エチルエステル(200g)の溶液を添加用漏斗から1時間かけてリアクターに加えた。次に、反応温度を40℃に調整した。3時間後、pHを10N NaOHで8.0に調整した。21時間後、反応液を25℃に冷却した。反応混合物のpHを10N NaOHで8.5に調整し、混合物をMTBE (2x5L)で抽出した。混合MTBE抽出物を5% NaHCO3 (3x500ml)および水(3x200ml)で洗浄し、次いで蒸発させて110gの黄色油状物を得た。該油状物をハウスバキューム下室温にセットし、エナンチオマー的に純粋なN-Boc-(1R,2S)/-1-アミノ-2-ビニルシクロプロパンカルボン酸エチルエステルを無色長棒状結晶として得た(101g;純度:97.9% @ 210nm、酸不含;100%ee)。
結晶構造のエナンチオマー的に純粋なN-Boc-(1R,2S)/-1-アミノ-2-ビニルシクロプロパンカルボン酸エチルエステルを単結晶分析により特徴づけた(X線NB#:52795-093、refコード:634592N1)。絶対立体配置は、既知のキラル中心またはより重い原子がないため確立されない。結晶学的a軸に沿った鎖構造は、アミド基およびカルボニル酸素原子間の分子間水素結合を介して形成される(N...O 3.159 Å)。
N-Boc-(1R,2S)-1-アミノ-2-ビニルシクロプロパンカルボン酸エチルエステルの構造:
Figure 2006523714
分割F
5 Lの0.2Mホウ酸ナトリウム緩衝剤(pH9)を20Lジャケットリアクター中で45℃に維持し、400rpmで撹拌した。3LのDI 水および4LのSavinase 16L、タイプEX (Novozymes North America Inc.)をリアクターに加えた。混合物の温度がほぼ45℃になったときにpHを10 N NaOHで8.5に調整した。2LのDMSO中のラセミックN-Boc-(1R,2S)/(1S,2R)-1-アミノ-2-ビニルシクロプロパンカルボン酸エチルエステル(200g)の溶液を添加用漏斗から40分間かけてリアクターに加えた。次に、反応温度を48℃に調整した。2時間後、pHを10N NaOHでpH9.0に調整した。18時間後、エステルのエナンチオ過剰は72%に達し、pHを10N NaOHで9.0に調整した。24時間後、温度を35℃に低下させた。42時間後、温度を48℃に上昇させ、pHを10N NaOHで9.0に調整した。48時間で加熱を止め、反応物を徐々に室温(約25℃)に冷却し、一夜撹拌した。66時間後、反応混合物のpHは8.6であった。混合物はMTBE (2x4L)で抽出した。混合MTBE抽出物を5% NaHCO3 (6x300ml)および水(3x300ml)で洗浄し、次いで蒸発させてエナンチオマー的に純粋な N-Boc-(1R,2S)/-1-アミノ-2-ビニルシクロプロパンカルボン酸エチルエステルを淡黄色結晶として得た(101Ag;純度:95.9% @ 210nm、酸不含;98.6%ee)。
C.2 キラル(1R,2S)-1-アミノ-2-ビニルシクロプロパンカルボン酸エチルエステル・塩酸の製造
Figure 2006523714
N-BOC-(1R,2S)-1-アミノ-2-ビニルシクロプロパンカルボン酸エチルエステル(8.5g、33.3mmol)をN2雰囲気下、200mLの4N HCl/ジオキサン(Aldrich)と室温で3時間撹拌した。溶媒を40℃以下の温度に保ち減圧下で除去した。これにより6.57g (〜100%)の(1R,2S)-1-アミノ-2-ビニルシクロプロパンカルボン酸エチルエステル・塩酸を淡黄褐色固体として得た。1H NMR (300MHz、CD3OD) δ 1.31 (t、J=7.0Hz、3H)、1.69-1.82 (m、2H)、2.38 (q、J=8.8Hz、1H)、4.29 (q、J=7.0Hz、2H)、5.22 (d、J=10.3Hz、1H)、5.40 (d、J=17.2Hz、1H)、5.69-5.81 (m、1H). LC-MS (方法A、保持時間:0.58min)、MS m/z 156 (M++1)。
実施例2 化合物1、14-tert-ブトキシカルボニルアミノ-18-(イソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-4-カルボン酸の製造
Figure 2006523714
工程2A、2-(1-エトキシカルボニル-2-ビニル-シクロプロピルカルバモイル)-4-(イソキノリン-1-イルオキシ)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル
Figure 2006523714
200mLの塩化メチレン中の4-(イソキノリン-1-イルオキシ)-ピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル(5.69g、15.9mmol)の撹拌スラリーを、ジイソプロピルエチルアミン (13.8mL、79.0mmol)、HBTU (7.10g、18.7mmol)、HOBTH2O (2.86g、18.7mmol)、および1R,2S-1-アミノ-2-ビニルシクロプロパンカルボン酸エチルエステル・塩酸 (3.19g、16.7mmol)で順次処理した。金色の均質溶液をN2下、室温で18時間撹拌し、次いで、次いで減圧下で濃縮して10gの褐色油状物を得た。これを酢酸エチルおよびsat. aq. NaHCO3の間に分配した。有機層を塩水で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、次いで減圧下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィ(2-5% MeOH、塩化メチレン中)により5.5g(70%)の2-(1-エトキシカルボニル-2-ビニル-シクロプロピルカルバモイル)-4-(イソキノリン-1-イルオキシ)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た:LC-MS (方法A、保持時間:3.42min)、MS m/z 496 (M++1)。
工程2B、1-{[4-(イソキノリン-1-イルオキシ)-ピロリジン-2-カルボニル]-アミノ}-2-ビニル-シクロプロパンカルボン酸エチルエステル,ビス塩酸の製造
Figure 2006523714
2-(1-エトキシカルボニル-2-ビニル-シクロプロピルカルバモイル)-4-(イソキノリン-1-イルオキシ)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(5.40g、10.9mmol)の撹拌スラリーを、2N HCl/エーテル(Aldrich)(250mL)で24 h時間処理した。反応混合物を減圧下で濃縮して5.3g (〜100%)の1-{[4-(イソキノリン-1-イルオキシ)-ピロリジン-2-カルボニル]-アミノ}-2-ビニル-シクロプロパンカルボン酸エチルエステル,ビス塩酸を白色固体として得た:LC-MS (方法A、保持時間:2.40min)、MS m/z 396 (M++1)。
工程2C、1-{[1-(2-tert-ブトキシカルボニルアミノ-ノナ-8-エノイル)-4-(イソキノリン-1-イルオキシ)-ピロリジン-2-カルボニル]-アミノ}-2-ビニル-シクロプロパンカルボン酸エチルエステルの製造
Figure 2006523714
100mLのDMFに溶解した2(S)-tert-ブトキシカルボニルアミノ-8-ノネノイック酸(RSP Amino Acidsから購入)(1.0g、3.68mmol)を、順次1-{[4-(イソキノリン-1-イルオキシ)-ピロリジン-2-カルボニル]-アミノ}-2-ビニル-シクロプロパンカルボン酸エチルエステル,ビス塩酸(1.46g、3.68mmol)、N-メチルモルホリン (1.4mL、12.9mmol)、およびHATU (PE biosystems)(1.68g、4.42mmol)に溶解した。反応混合物をN2下、室温で24 h撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチルおよびpH4緩衝液(ビフタレート)の間に分配した。有機層をsat. aq. NaHCO3で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、次いで減圧下で濃縮して2.2gの粗生成物を得た。フラッシュクロマトグラフィ(20-50% 酢酸エチル/ヘキサン)により1.9g(79%)の1-{[1-(2-tert-ブトキシカルボニルアミノ-ノナ-8-エノイル)-4-(イソキノリン-1-イルオキシ)-ピロリジン-2-カルボニル]-アミノ}-2-ビニル-シクロプロパンカルボン酸エチルエステルをガラス状無色固体として得た:LC-MS (方法A、保持時間:3.72min)、MS m/z 649 (M++1)。
工程2D、14-tert-ブトキシカルボニルアミノ-18-(イソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-4-カルボン酸エチルエステルの製造
Figure 2006523714
650mLの塩化メチレン中の、1-{[1-(2-tert-ブトキシカルボニルアミノ-ノナ-8-エノイル)-4-(イソキノリン-1-イルオキシ)-ピロリジン-2-カルボニル]-アミノ}-2-ビニル-シクロプロパンカルボン酸エチルエステル(1.72g、2.65mmol)およびトリシクロヘキシルホスフィン[1,3-ビス(2,4,6-トリメチルフェニル)-4,5-ジヒドロイミダゾール-2-イリデン][ベンジリデン]ルテニウム(IV)ジクロリド (Strem) (225mg、0.265mmol)の溶液をN2下で還流した。淡橙色均質溶液を24時間還流して暗橙色溶液を得た。反応混合物を室温に冷却し、次いで室温に冷却し、次いで減圧下で濃縮して1.7gの橙色油状物を得た。フラッシュクロマトグラフィ(20-40% 酢酸エチル/ヘキサン)により1.4g(85%)の14-tert-ブトキシカルボニルアミノ-18-(イソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]-ノナデカ-7-エン-4-カルボン酸エチルエステルを白色固体として得た:1H NMR (300MHz、CD3Cl3) δ 1.29 (t、J=7.3Hz、3H)、1.34 (s、9H)、1.35-1.71 (m、9H)、1.86-1.97 (m、2H)、2.08-2.27 (m、2H)、2.38-2.47 (m、1H)、2.96-3.04 (m、1H)、4.02-4.23 (m、4H)、4.55 (m、1H)、4.91 (dd、J=8.4Hz、4.0Hz、1H)、5.25 (t、J=9.5Hz、1H)、5.32 (d、J=8.8Hz、1H)、5.50 (m、1H)、5.81 (m、1H)、6.96 (s、1H)、7.23 (m、1H)、7.51 (t、J=7.3Hz、1H)、7.65 (t、J=8.4Hz、1H)、7.73 (d、J=8.4Hz、1H)、7.93 (d、J=5.9Hz、1H)、8.17 (d、J=8.4Hz、1H). LC-MS (方法A、保持時間:3.52min)、MS m/z 621 (M++1)。
工程2E、化合物1、14-tert-ブトキシカルボニルアミノ-18-(イソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-4-カルボン酸の製造
Figure 2006523714
14-tert-ブトキシカルボニルアミノ-18-(イソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]-ノナデカ-7-エン-4-カルボン酸エチルエステル(1.10g、1.77mmol)を混合溶媒系:THF (18mL)、メタノール (8mL)、および水(2mL)に溶解した。粉末水酸化リチウム水和物(744mg、17.7mmol)を加えた。淡黄色スラリーをN2下、室温で24時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。残渣をエーテルと水の間に分配した。エーテル相を捨て、水性相をpHが4になるまで4N HClで処理した。この酸性溶液をエーテルで4時間抽出した。混合エーテル抽出物を乾燥し(MgSO4)、次いで減圧下で濃縮して0.95g(90%)の14-tert-ブトキシカルボニルアミノ-18-(イソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]-ノナデカ-7-エン-4-カルボン酸を白色固体として得た。1H NMR (300MHz、CD3Cl3) δ 1.30 (s、9H)、1.34-1.46 (m、4H)、1.52-1.68 (m、2H)、1.84 (m、2H)、2.08-2.58 (m、6H)、2.78-2.87 (m、1H)、4.07 (m、1H)、4.32 (d、J=11.3Hz、1H)、4.41 (m、1H)、4.79 (t、J=7.3Hz、1H)、5.14 (t、J=9.5Hz、1H)、5.23 (d、J=7.3Hz、1H)、5.60 (q、J=8.8Hz、1H)、5.86 (s、1H)、7.08 (s、1H)、7.22 (d、J=6.2Hz、1H)、7.48 (t、J=7.7Hz、1H)、7.64 (t、J=8.0Hz、1H)、7.72 (d、J=8.1Hz、1H)、7.94 (d、J=5.9Hz、1H)、8.17 (s、J=8.4Hz、1H). LC-MS (方法A、保持時間:3.32min)、MS m/z 593 (M++1)。
実施例3a、シクロプロピルスルホンアミドの製造
方法A:
Figure 2006523714
0℃に冷却した100mLのTHFの溶液に飽和に達するまでガス状アンモニアを通気した。この溶液に50mLのTHF中の5g(28.45mmol)のシクロプロピルスルホニルクロリド(Array Biopharmaから購入)の溶液を加え、該溶液を一夜室温に温め、さらに1日間撹拌した。混合物を1-2mLの溶媒が残るまで濃縮し、次いで30gのSiO2のプラグに適用して(30%〜60% EtOAc/ヘキサンで溶出)3.45g (100%)のシクロプロピルスルホンアミドを白色固体として得た。1H NMR (メタノール-d4) δ 0.94-1.07 (m、4H)、2.52-2.60 (m、1H);13C NMR (メタノール-d4) δ 5.92、33.01。
方法B:
工程1:N-tert-ブチル-(3-クロロ)プロピルスルホンアミドの製造
Figure 2006523714
tert-ブチルアミン (3.0mol、315.3mL)をTHF (2.5L)に溶解した。溶液を-20℃に冷却した。3-クロロプロパンスルホニルクロリド(1.5mol、182.4mL)を徐々に加えた。反応混合物を室温に温め、24時間撹拌した。混合物をろ過し、ろ液を減圧下で濃縮した。残渣をCH2Cl2 (2.0L)に溶解した。得られた溶媒を1N HCl (1.0L)、水(1.0L)、塩水(1.0L)で洗浄し、次いでNa2SO4で乾燥した。それをろ過し、次いで減圧下で濃縮して薄黄色固体を得、これをヘキサンから結晶して白色固体の生成物を得た(316.0g、99%)。
1H NMR (CDCl3) δ 1.38 (s、9H)、2.30-2.27 (m、2H)、3.22 (t、J=7.35Hz、2H)、3.68 (t、J=6.2Hz、2H)、4.35 (b、1H).
工程2:シクロプロパンスルホン酸tert-ブチルアミドの製造
Figure 2006523714
THF (100mL)中のN-tert-ブチル-(3-クロロ)プロピルスルホンアミド (2.14g、10.0mmol)の溶液に-78℃でn-BuLi (2.5M、ヘキサン中、8.0mL、20.0mmol)を加えた。反応混合物を1時間かけて室温まで温めた。揮発物を減圧下で除去した。残渣をEtOACと水(200mL、200mL)の間に分配した。分離した有機相を塩水で洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、ろ過し、次いで減圧下で濃縮した。残渣をヘキサンから再結晶して所望の生成物を白色固体として得た(1.0g、56%)。
1H NMR (CDCl3) δ 0.98-1.00 (m、2H)、1.18-1.19 (m、2H)、1.39 (s、9H)、2.48-2.51 (m、1H)、4.19 (b、1H)。
工程3:シクロプロピルスルホンアミドの製造
Figure 2006523714
TFA (500mL)中のシクロプロパンスルホン酸tert-ブチルアミド (110.0g、0.62mol)の溶液を室温で16時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去した。残渣をEtOAC/ヘキサン (60mL/240mL)から再結晶して所望の生成物を白色固体として得た(68.5g、91%)。
1H NMR (DMSO-d6) δ 0.84-0.88 (m、2H)、0.95-0.98 (m、2H)、2.41-2.58 (m、1H)、6.56 (b、2H)。
実施例3b、C1置換シクロプロピルスルホンアミドの製造
N-tert-ブチル-(1-メチル)シクロプロピル-スルホンアミドの製造
Figure 2006523714
工程1a:N-tert-ブチル-(3-クロロ)プロピルスルホンアミドの製造
Figure 2006523714
上記の通り。
工程1b:N-tert-ブチル-(1-メチル)シクロプロピル-スルホンアミドの製造
Figure 2006523714
N-tert-ブチル-(3-クロロ)プロピルスルホンアミド (4.3g、20mmol)の溶液を乾燥THF (100mL)に溶解し、-78℃に冷却した。この溶液にn-BuLi (17.6mL、44mmol、2.5 M、ヘキサン中)を徐々に加えた。ドライアイス浴を除去し、反応混合物を室温に1.5時間温めた。次に、この混合物を-78℃に冷却し、次いでn-BuLi溶液(20mmol、8mL、2.5M、ヘキサン中)を加えた。反応混合物を室温に温め、次いで2時間かけて-78℃に再冷却し、ヨウ化メチルの生溶液(5.68g、40mmol)を加えた。反応混合物を一夜室温に温め、次いで室温で飽和NH4Cl (100mL)で減衰させた。それをEtOAc (100mL)で抽出した。有機層を塩水(100mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、次いで減圧下で濃縮して黄色油状物を得、これをヘキサンから結晶させて薄黄色固体の生成物を得た(3.1g、81%):1H NMR (CDCl3) δ 0.79 (m、2H)、1.36 (s、9H)、1.52 (m、2H)、1.62 (s、3H)、4.10 (bs、1H)。
工程1c:1-メチルシクロプロピルスルホンアミドの製造
Figure 2006523714
N-tert-ブチル-(1-メチル)シクロプロピルスルホンアミド (1.91g、10mmol)の溶液をTFA (30mL)に溶解し、反応混合物を室温で16時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去して黄色油状物を得、これをEtOAc/ヘキサン (1:4、40mL)から結晶させて実施例3、1-メチルシクロプロピルスルホンアミドを白色固体として得た(1.25g、96%):1H NMR (CDCl3) δ 0.84 (m、2H)、1.41 (m、2H)、1.58 (s、3H)、4.65 (bs、2H)。C4H9NO2Sの理論値:C、35.54;H、6.71;N、10.36。実測値:C、35.67;H、6.80;N、10.40。
1-ベンジルシクロプロピルスルホンアミドの製造
Figure 2006523714
工程1b:N-tert-ブチル-(1-ベンジル)シクロプロピル-スルホンアミドの製造
Figure 2006523714
この化合物を、1.05当量の臭化ベンジルを用い、次いでヘキサン中の10% EtOAcでトリチュレートする以外はN-tert-ブチル-(1-メチル)シクロプロピルスルホンアミドの合成について記載した方法を用いて収率60%で得た:1H NMR (CDCl3) δ 0.92 (m、2H)、1.36 (m、2H)、1.43 (s、9H)、3.25 (s、2H)、4.62 (bs、1H)、7.29-7.36 (m、5H)。
工程1c:1-ベンジルシクロ-プロピルスルホンアミドの製造
Figure 2006523714
この化合物、1-ベンジルシクロプロピルスルホンアミドを、1-メチルシクロプロピルスルホンアミドの合成について記載の方法を用い、次いで最小量のヘキサン中10% EtOAcから再結晶してN-tert-ブチル(1-ベンジル)シクロプロピルスルホンアミドから収率66%で得た:1H NMR (CDCl3) δ 0.90 (m、2H)、1.42 (m、2H)、3.25 (s、2H)、4.05 (s、2H)、7.29 (m、3H)、7.34 (m、2 H);13C NMR (CDCl3) δ 11.1、36.8、41.9、127.4、128.8、129.9、136.5。
1-プロピルシクロプロピルスルホンアミドの製造
Figure 2006523714
工程1b:N-tert-ブチル-(1-ベンジル)シクロプロピル-スルホンアミドの製造
Figure 2006523714
この化合物を、ハロゲン化プロピルをこの方法の第2工程においてヨウ化メチルの代わりに用いる以外は1-メチルシクロプロピルスルホンアミドの製造について記載の方法を用いて製造した。
N-tert-ブチル-(1-アリル)シクロプロピルスルホンアミドの製造
Figure 2006523714
この化合物、N-tert-ブチル-(1-アリル)シクロプロピルスルホンアミドを、1.25当量の臭化アリルを求電子試薬として用いる以外はN-tert-ブチル-(1-メチル)シクロプロピルスルホンアミドの合成において記載の方法に従って収率97%で得た。該化合物をさらに精製することなく次の反応に直接用いた:1H NMR (CDCl3) δ 0.83 (m、2H)、1.34 (s、9H)、1.37 (m、2H)、2.64 (d、J=7.3Hz、2H)、4.25 (bs、1H)、5.07-5.10 (m、2H)、6.70-6.85 (m、1H)。
1-アリルシクロプロピルスルホンアミドの製造
Figure 2006523714
この化合物、1-アリルシクロプロピルスルホンアミドを、1-メチルシクロプロピルスルホンアミドの合成において記載の方法に従ってN-tert-ブチル-(1-アリル)シクロプロピルスルホンアミドから収率40%で得た。該化合物を、CH2Cl2中の2% MeOHを溶離剤に用いてSiO2カラムクロマトグラフィにより精製した:1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (m、2H)、1.37 (m、2H)、2.66 (d、J=7.0Hz、2H)、4.80 (s、2H)、5.16 (m、2H)、5.82 (m、1H);13C NMR (CDCl3) δ 11.2、35.6、40.7、119.0、133.6。
N-tert-ブチル-[1-(1-ヒドロキシ)シクロヘキシル]-シクロプロピルスルホンアミドの製造
Figure 2006523714
本化合物を、1.30当量のシクロヘキサノンを用いる以外はN-tert-ブチル-(1-メチル)シクロプロピルスルホンアミドの合成において記載の方法を用い、次いでヘキサン中の20%EtOAcの最小量から再結晶して収率84%で得た:1H NMR (CDCl3) δ 1.05 (m、4H)、1.26 (m、2H)、1.37 (s、9H)、1.57-1.59 (m、6H)、1.97 (m、2H)、2.87 (bs、1H)、4.55 (bs、1H)。
1-(1-シクロヘキセニル)シクロプロピル-スルホンアミドの製造
Figure 2006523714
この化合物、1-(1-シクロヘキセニル)-シクロプロピルスルホンアミドを、1-メチルシクロプロピルスルホンアミドの合成について記載の方法を用い、次いでEtOAcおよびヘキサンの最小量から再結晶してN-tert-ブチル-[1-(1-ヒドロキシ)シクロヘキシル]-シクロプロピルスルホンアミドから収率85%で得た: 1H NMR (DMSO-d6) δ 0.82 (m、2H)、1.28 (m、2H)、1.51 (m、2H)、1.55 (m、2H)、2.01 (s、2H)、2.16 (s、2H)、5.89 (s、1H)、6.46 (s、2 H);13C NMR (DMSO-d6) δ 11.6、21.5、22.3、25.0、27.2、46.9、131.6、132.2;LR-MS (ESI):200 (M+-1)。
N-tert-ブチル-(1-ベンゾイル)シクロプロピル-スルホンアミドの製造
Figure 2006523714
この化合物を、1.2当量の安息香酸メチルを求電子試薬として用いる以外はN-tert-ブチル-(1-メチル)シクロプロピルスルホンアミドの合成について記載の方法を用い収率66%で得た。該化合物を、ヘキサン中の30%〜100% CH2Cl2を用いてSiO2カラムクロマトグラフィにより精製した:1H NMR (CDCl3) δ 1.31 (s、9H)、1.52 (m、2H)、1.81 (m、2H)、4.16 (bs、1H)、7.46 (m、2H)、7.57 (m、1H)、8.05 (d、J=8.5Hz、2H)。
1-ベンゾイルシクロ-プロピルスルホンアミドの製造
Figure 2006523714
この化合物、1-ベンゾイルシクロプロピル-スルホンアミドを、1-メチルシクロプロピルスルホンアミドの合成について記載の方法を用い、次いで最小量のヘキサン中EtOAcから再結晶してN-tert-ブチル(1-ベンゾイル)シクロプロピルスルホンアミドから収率87%で得た:1H NMR (DMSO-d6) δ 1.39 (m、2H)、1.61 (m、2H)、7.22 (s、2H)、7.53 (t、J=7.6Hz、2H)、7.65 (t、J=7.6Hz、1H)、8.06 (d、J=8.2Hz、2 H);13C NMR (DMSO-d6) δ 12.3、48.4、128.1、130.0、133.4、135.3、192.0。
N-tert-ブチル-(1-フェニルアミノカルボキシ)-シクロプロピルスルホンアミドの製造
Figure 2006523714
この化合物を、1当量のフェニルイソシアネートを用い、N-tert-ブチル-(1-メチル)シクロプロピルスルホンアミドの合成について記載の方法を用い、次いで最小量のヘキサン中EtOAcから再結晶して収率42%で得た。1H NMR (CDCl3) δ 1.38 (s、9H)、1.67-1.71 (m、4H)、4.30 (bs、1H)、7.10 (t、J=7.5Hz、1H)、7.34 (t、J=7.5Hz、2H)、7.53 (t、J=7.5Hz、2H)。
実施例4、シクロアルキルブロミドからのシクロアルキルスルホンアミドの製造
シクロブチルブロミドからのシクロブチルスルホンアミドの製造
Figure 2006523714
-78℃に冷却した30mLの無水ジエチルエーテル(Et2O)中の5.0g(37.0mmol)のシクロブチルブロミドの溶液に、44mL (74.8mmol)のペンタン中1.7M tert-ブチルリチウムを加え、次いで溶液を1.5時間かけて徐々に-35℃に温めた。この混合物を、-40℃に冷却した100mLのヘキサン中の新鮮蒸留スルフリルクロリド5.0g(37.0mmol)の溶液に徐々にカニューレートし、1時間かけて0℃に温め、次いで注意深く減圧下で濃縮した。この混合物をEt2Oに再溶解し、いくらかの氷冷水で1回洗浄し、乾燥し(MgSO4)、次いで注意深く濃縮した。この混合物を20mLのTHFに再溶解し、THF中の飽和NH3 500mLに滴加し、次いで一夜撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して粗黄色固体を得、これを最小量の1-2滴のMeOHを含むヘキサン中CH2Cl2から再結晶して1.90g(38%)のシクロブチルスルホンアミドを白色固体として得た。1H NMR (CDCl3) δ 1.95-2.06 (m、2H)、2.30-2.54 (m、4H)、3.86 (p、J=8Hz、1H)、4.75 (brs、2H);13C NMR (CDCl3) δ 16.43、23.93、56.29. HRMS m/z (M-H)-、C4H8NSO2に対する理論値:134.0276、実測値:134.0282。
シクロペンチルスルホンアミドの製造
Figure 2006523714
エーテル中の2Mシクロペンチル-塩化マグネシウム18.5mL (37.0mmol)の溶液を-78℃に冷却した100mLのヘキサン中の3.0mL (37.0mmol)の新鮮蒸留スルフリルクロリド(Aldrichから得た)の溶液に滴加した。混合物を1時間かけて0℃に温め、次いで注意深く減圧下で濃縮した。この混合物をEt2O (200mL)に再溶解し、いくらかの氷冷水(200mL)で1回洗浄し、乾燥し(MgSO4)、次いで注意深く濃縮した。この混合物を35mLのTHFに再溶解し、THF中の飽和NH3 500mLに滴加し、次いで一夜撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して粗黄色固体を得、残渣を70% EtOAc-ヘキサンを溶離剤に用いて50gのシリカゲルでろ過し、次いで溶媒を濃縮した。残渣を、最小量の1-2滴のMeOHを含むヘキサン中CH2Cl2から再結晶して2.49g(41%)のシクロペンチルスルホンアミドを白色固体として得た。1H NMR (CDCl3) δ 1.58-1.72 (m、2H)、1.74-1.88 (m、2H)、1.94-2.14 (m、4H)、3.48-3.59 (m、1H)、4.80 (bs、2H);13C NMR (CDCl3) δ 25.90、28.33、63.54;MS m/e 148 (M-H)-
シクロヘキシルスルホンアミドの製造
Figure 2006523714
18.5mL (37.0mmol)のエーテル中2Mシクロヘキシルマグネシウムクロリド(TCI Americas)の溶液を、-78℃に冷却した100mLのヘキサン中の3.0mL (37.0mmol) 新鮮蒸留スルフリルクロリドの溶液に滴加した。混合物を1時間かけて0℃に温め、次いで注意深く減圧下で濃縮した。この混合物をEt2O (200mL)に再溶解し、いくらかの氷冷水(200mL)で1回洗浄し、乾燥し(MgSO4)、次いで注意深く濃縮した。この混合物を35mLのTHFに再溶解し、500mLのTHF中飽和NH3に滴加し、次いで一夜撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して粗黄色固体とし、残渣を70% EtOAc-ヘキサンを溶離剤に用いて50gのシリカゲルでろ過し、次いで濃縮した。残渣を最小量の1-2滴のMeOHを含むヘキサン中CH2Cl2から再結晶して1.66g(30%)のシクロヘキシル-スルホンアミドを白色固体として得た:1H NMR (CDCl3) δ 1.11-1.37 (m、3H)、1.43-1.56 (m、2H)、1.67-1.76 (m、1H)、1.86-1.96 (m、2H)、2.18-2.28 (m、2H)、2.91 (tt、J=12、3.5Hz、1H)、4.70 (bs、2H);13CH NMR (CDCl3) δ 25.04、25.04、26.56、62.74;MS m/e 162 (M-1)-
実施例5 化合物2、[18-(イソキノリン-1-イルオキシ)-4-メタンスルホニルアミノカルボニル-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-14-イル]-カルバミン酸tert-ブチルエステルの製造
Figure 2006523714
上記の一般的方法に記載のごとく14-tert-ブトキシカルボニルアミノ-18-(イソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]-ノナデカ-7-エン-4-カルボン酸(50mg、0.075mmol)およびメタンスルホンアミド (9.3mg、0.098mmol)から[18-(イソキノリン-1-イルオキシ)-4-メタンスルホニルアミノカルボニル-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-14-イル]-カルバミン酸tert-ブチルエステルを白色粉末として得た:1H NMR (300MHz、CD3Cl3) δ 1.18 (s、9H)、1.25-1.96 (m、11H)、2.26 (m、1H)、2.54 (m、1H)、2.71 (m、2H)、3.18 (s、3H)、4.08 (m、1H)、4.26 (m、1H)、4.64 (m、2H)、5.00 (m、2H)、5.73 (m、1H)、6.01 (s、1H)、6.73 (s、1H)、7.28 (d、J=5.5Hz、1H)、7.50 (t、J=7.3Hz、1H)、7.65-7.76 (m、2H)、7.98 (d、J=5.9Hz、1H)、8.19 (d、J=7.7Hz、1H)、10.28 (s、1H). LC-MS (方法A、保持時間:3.57min)、MS m/z 670 (M++1)。
実施例6 化合物3、[18-(イソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-4-(プロパン-2-スルホニルアミノカルボニル)-3,16-ジアザ-トリシクロ-[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-14-イル]-カルバミン酸tert-ブチルエステルの製造
Figure 2006523714
14-tert-ブトキシカルボニルアミノ-18-(イソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]-ノナデカ-7-エン-4-カルボン酸(67mg、0.10mmol)を5mLのTHFに溶解し、次いでCDI (21mg、0.13mmol)で処理した。(オーブン乾燥ガラス容器を用い、乾燥N2雰囲気に維持して湿気をさけるよう注意した。)反応混合物を1時間還流した後、室温に冷却し、次いでイソプロピルスルホンアミド (16mg、0.13mmol)およびDBU (20mg、0.13mmol)で処理した。室温で24時間撹拌した後、THFをロータリーエバポレーションで除去した。残渣を酢酸エチルとpH4緩衝液の間に分配した。有機層を乾燥し(MgSO4)、次いで減圧下で濃縮して粗生成物を得た。フラッシュクロマトグラフィ(1-5% MeOH/塩化メチレン)により50mg(71%)の所望の生成物を得た。さらにプレパラティブHPLC (YMC ODS-A、S5、20x100mm、勾配:60%〜100%B)で精製して30mg(43%)の[18-(イソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-4-(プロパン-2-スルホニルアミノカルボニル)-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-14-イル]-カルバミン酸tert-ブチルエステルを白色粉末として得た:1H NMR (300MHz、CD3Cl3) δ 1.22 (S、9H)、1.31 (d. J=6.6Hz、3H)、1.41 (d、J=6.9Hz、3H)、1.20-1.96 (m、11H)、2.30 (q、J=8.4Hz、1H)、2.56 (m、1H)、2.69 (m、2H)、3.69 (m、1H)、4.03 (m、1H)、4.29 (m、1H)、4.62 (m、2H)、4.97-5.06 (m、2H)、5.68 (q、J=9.5Hz、1H)、5.91 (s、1H)、6.76 (s、1H)、7.23 (m、1H)、7.45 (t、J=7.7Hz、1H)、7.63 (t、J=8.1Hz、1H)、7.71 (d、J=8.1Hz、1H)、7.97 (d、J=5.9Hz、1H)、8.17 (d、J=8.1Hz、1H)、9.89 (s、1H). LC-MS (方法A、保持時間:3.79min) 、MS m/z 670 (M++1)。
実施例7 化合物4、[4-シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル-18-(イソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-14-イル]-カルバミン酸tert-ブチルエステルの製造
Figure 2006523714
上記の一般的方法に記載のごとく14-tert-ブトキシカルボニルアミノ-18-(イソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]-ノナデカ-7-エン-4-カルボン酸エテレート(100mg、0.15mmol)およびシクロプロピルスルホンアミド (24mg、0.20mmol)から製造。フラッシュクロマトグラフィ(2% メタノール/塩化メチレン)により55mg(53%)の[4-シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル-18-(イソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ-[14.3.0.04,6]-ノナデカ-7-エン-14-イル]-カルバミン酸tert-ブチルエステルを白色粉末として得た:1H NMR (500MHz、CD3Cl3) δ 0.89-0.95 (m、1H)、1.03-1.16 (m、3H)、1.22 (s、9H)、1.18-1.48 (m、8H)、1.78 (m、1H)、1.87 (m、1H)、1.94 (m、1H)、2.29 (q、J=9.0Hz、1H)、2.56 (m、1H)、2.67 (dd、J=7.9Hz、2.7Hz、2H)、2.90 (m、1H)、4.04 (dd、J=11.3Hz、4.0Hz、1H)、4.29 (m、1H)、4.61 (m、2H)、4.97-5.03 (m、2H)、5.70 (m、1H)、5.94 (s、1H)、6.67 (s、1H)、7.25 (m、1H)、7.47 (t、J=7.3Hz、1H)、7.64 (t、J=7.3Hz、1H)、7.72 (d、J=7.9Hz、1H)、7.97 (d、J=5.8Hz、1H)、8.17 (d、J=8.5Hz、1H)、10.20 (s、1H)。 LC-MS (方法A、保持時間:3.67min)、MS m/z 696 (M++1)。
実施例8 [4-(1-ベンジル-シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)-18-(イソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-14-イル]-カルバミン酸tert-ブチルエステル
Figure 2006523714
14-tert-ブトキシカルボニルアミノ-18-(イソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]-ノナデカ-7-エン-4-カルボン酸(50mg、0.075mmol)および1-ベンジル-シクロプロパンスルホン酸アミド (21mg、0.098mmol、上記のごとく製造)から製造し、[4-(1-ベンジル-シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)-18-(イソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-14-イル]-カルバミン酸tert-ブチルエステルを白色粉末として得た:1H NMR (500MHz、CD3Cl3) δ 1.23 (s、9H)、1.04-1.92 (m、14H)、1.96 (m、1H)、2.32 (dd、J=17.7Hz、9.5Hz、1H)、2.59 (m、1H)、2.70 (m、2H)、3.20 (d、J=13.4Hz、1H)、3.41 (d、J=13.7Hz、1H)、4.02 (m、1H)、4.29(m、1H)、4.61 (m、2H)、5.01 (d、J=7.6Hz、1H)、5.15 (m、1H)、5.78 (m、1H)、5.92 (s、1H)、6.65 (s、1H)、7.08 (d、J=8.2Hz、2H)、7.26 (m、4H)、7.46 (t、J=7.3Hz、1H)、7.64 (t、J=7.3Hz、1H)、7.72 (d、J=8.2Hz、1H)、7.97 (d、J=5.8Hz、1H)、8.17 (d、J=8.9Hz、1H)、10.05 (s、1H). LC-MS (方法A、保持時間:3.87min)、MS m/z 786 (M++1)。
実施例9 化合物6、[18-(イソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-4-(1-プロピル-シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-14-イル]-カルバミン酸tert-ブチルエステルの製造
Figure 2006523714
14-tert-ブトキシカルボニルアミノ-18-(イソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]-ノナデカ-7-エン-4-カルボン酸(50mg、0.075mmol)および1-プロピル-シクロプロパンスルホン酸アミド (16mg、0.098mmol、上記のごとく製造)から製造し、[18-(イソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-4-(1-プロピル-シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-14-イル]-カルバミン酸tert-ブチルエステルを白色粉末として得た:1H NMR (300MHz、CD3Cl3) δ 0.82-0.93 (m、5H)、1.23 (s、9H)、1.30-1.94 (m、17H)、2.28 (m、1 H )、2.54 (m、1H)、2.68 (dd、J=8.1Hz、3.2Hz、2H)、4.05 (m、1H)、4.30 (m、1H)、4.63-4.66 (m、2H)、4.96-5.09 (m、2H)、5.70 (m、1H)、5.92 (s、1H)、6.69 (s、1H)、7.23 (m、1H)、7.46 (t、J=8.1Hz、1H)、7.63 (t、J=8.1Hz、1H)、7.72 (d、J=8.1Hz、1H)、7.97(d、J=5.9Hz、1H)、8.17 (d、J=8.4Hz、1H)、10.12 (s、1H). LC-MS (方法A、保持時間:3.77min)、MS m/z 738 (M++1)。
実施例10 化合物7、[18-(イソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-4-(1-プロピル-シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-14-イル]-カルバミン酸tert-ブチルエステルの製造
Figure 2006523714
3mLのメタノール中の、73mg(0.1mmol)の[18-(イソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-4-(1-プロピルシクロプロパンスルホニルアミノ-カルボニル)-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-14-イル]-カルバミン酸tert-ブチルエステルの混合物に、332mg(2mmol)のジカリウムアゾジカルボキシレートを加えた。2mLのメタノール中の氷酢酸(240mg、4mmol)をシリンジポンプにより5時間かけて徐々に加えた。混合物を室温で撹拌した。5時間後、別の332mg(2mmol)のジカリウムアゾジカルボキシレートおよび240mg(4mmol)の氷酢酸を5時間の経過にわたり加え、次いで一夜撹拌を続けた。このサイクルを2回反復した。LC-MSは、約40%の出発物質がまだ残っていることを示した。次いで、溶媒をロータリーエバポレーターで除去した。水を残渣に加え、次いで混合物を酢酸エチルで3時間抽出した。次いで、それを硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、次いで減圧下で濃縮した。得られた油状物をメタノールに溶解し、次いでプレパラティブHPLC (YMC ODS-A、S5、20x100mm、勾配:80% B〜85% B、15min、保持2min、流速25mL/min)で精製して白色粉末状の生成物を得た(25mg、34%)。
1H NMR (500MHz、CD3Cl3) δ 0.91 (m、5H)、1.30 (s、9H)、1.20-1.80 (m、21H)、1.86-1.93 (m、2H)、2.57 (m、1H)、2.67 (m、1H)、4.10 (m、1H)、4.36 (d、J=12.2Hz、1H)、4.44 (t、J=8.2Hz、1H)、4.61 (t、J=7.9Hz、1H)、5.16 (d、J=8.2Hz、1H)、5.92 (bs、1H)、6.58 (bs、1H)、7.25 (m、1H)、7.49 (t、J=7.3Hz、1H)、7.65 (t、J=7.3Hz、1H)、7.73 (d、J=8.2Hz、1H)、7.97 (d、J=5.8Hz、1H)、8.15 (d、J=8.2Hz、1H)、10.09 (s、1H). LC-MS (方法A、保持時間:3.83min)、MS m/z 740(M++1)。
実施例11 化合物8、[18-(イソキノリン-1-イルオキシ)-4-(1-メチル-シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-14-イル]-カルバミン酸tert-ブチルエステルの製造
Figure 2006523714
14-tert-ブトキシカルボニルアミノ-18-(イソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]-ノナデカ-7-エン-4-カルボン酸エテレート(105mg、0.177mmol)および1-メチル-シクロプロパンスルホン酸アミド (31mg、0.23mmol、上記のごとく製造)から製造。フラッシュクロマトグラフィ(2% メタノール/塩化メチレン)により73mg(58%)の[18-(イソキノリン-1-イルオキシ)-4-(1-メチル-シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-14-イル]-カルバミン酸tert-ブチルエステルを白色粉末として得た:LC-MS (方法A 保持時間:3.50min)、MS m/z 710 (M++1)。
実施例12 化合物9、[4-シクロブタンスルホニルアミノカルボニル-18-(イソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-14-イル]-カルバミン酸tert-ブチルエステルの製造
Figure 2006523714
14-tert-ブトキシカルボニルアミノ-18-(イソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]-ノナデカ-7-エン-4-カルボン酸エテレート(114mg、0.192mmol)およびシクロブタンスルホン酸アミド (34mg、0.25mmol)から上記の一般的方法に記載のごとく製造。フラッシュクロマトグラフィ(2% メタノール/塩化メチレン)により73mg(58%)の[18-(イソキノリン-1-イルオキシ)-4-(1-メチル-シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-14-イル]-カルバミン酸tert-ブチルエステルを白色粉末として得た:LC-MS (方法A、保持時間:3.55min)、MS m/z 710 (M++1)。
実施例13 化合物10、[4-シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル-18-(イソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-14-イル]-カルバミン酸tert-ブチルエステルの製造
Figure 2006523714
3mLのメタノール中の、140mg(0.2mmol)の[4-シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル-18-(イソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-14-イル]-カルバミン酸tert-ブチルエステルの混合物に、656mg(4mmol)のジカリウムアゾジカルボキシレートを加えた。2mLのメタノール中の氷酢酸 (480mg、8mmol)をシリンジポンプで5時間かけて徐々に加えた。混合物を室温で撹拌した。5時間後、別の656mg(4mmol)のジカリウムアゾジカルボキシレートおよび480mg(8mmol)の氷酢酸を5時間の経過で加え、次いで一夜撹拌を続けた。このサイクルを2回反復した。LC-MSは約40%の出発物質が依然として残っていることを示した。次に、溶媒をロータリーエバポレーターで除去した。水を残渣に加え、混合物を酢酸エチルで3時間抽出した。次に、それを硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、次いで減圧下で濃縮した。得られた油状物をメタノールに溶解し、次いでプレパラティブHPLC (YMC XTERRA、S5、30x50mm、勾配:72% B〜78% B、15min、保持2min、流速 40ml/min)で精製して白色粉末状の生成物を単離した(80mg、57%)。LC-MS (方法A、保持時間:3.59min)、MS m/z 698 (M++1)。
実施例14 化合物11、シクロプロパンスルホン酸[14-アミノ-18-(イソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-4-カルボニル]-アミド・ビス塩酸の製造
Figure 2006523714
[4-シクロプロパン-スルホニルアミノカルボニル-18-(イソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-14-イル]-カルバミン酸tert-ブチルエステル(1.20g、1.7mmol)の撹拌スラリーを4N HCl/ジオキサン(Aldrich)(10mL)で4時間処理した。反応混合物を減圧下で濃縮して1.10g(92%)のシクロプロパンスルホン酸[14-アミノ-18-(イソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-4-カルボニル]-アミド・ビス塩酸を白色固体として得た:LC-MS (方法B、保持時間:1.39min)、MS m/z 596 (M++1-2 HCl)。
実施例15 化合物12 [4-シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル-18-(イソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-14-イル]-カルバミン酸メチルエステルの製造
Figure 2006523714
2mLのDCM中のシクロプロパンスルホン酸[14-アミノ-18-(イソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-4-カルボニル]-アミド・ビス塩酸(50mg、0.075mmol)の混合物に44μL (0.25mmol)のDIPEAおよび9mg(0.10mmol)のメチルクロロホルメートを加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。次に、それをEtOAcで希釈し、次いでpH4緩衝液 (2x)および塩水(1x)で洗浄した。有機層を乾燥し(MgSO4)、次いで減圧下で濃縮して粗生成物を得た。フラッシュクロマトグラフィ(2% MeOH/DCM)は、40mg(82%)の所望の生成物を白色固体として得た:LC-MS (方法A、保持時間:3.05min)、MS m/z 654 (M++1)。
実施例16 化合物13、[4-シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル-18-(イソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-14-イル]-カルバミン酸2,2-ジメチル-プロピルエステルの製造
Figure 2006523714
2mLのDCM中の、シクロプロパンスルホン酸[14-アミノ-18-(イソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-4-カルボニル]-アミド・ビス塩酸(50mg、0.075mmol)の混合物に、44μL (0.25mmol)のDIPEAおよび15mg(0.1mmol)のネオペンチルクロロホルメートを加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。次に、それをEtOAcで希釈し、次いでpH4緩衝液(2x)および塩水(1x)で洗浄した。有機層を乾燥し(MgSO4)、次いで減圧下で濃縮して粗生成物を得た。得られた油状物をメタノールに溶解し、プレパラティブHPLC (YMC XTERRA、S5、30x50mm、勾配:65%B〜100% B、15min、保持2min、流速 40mL/min)で精製して白色粉末状の生成物を単離した(42mg、79%):LC-MS (方法A、保持時間:3.58min)、MS m/z 710 (M++1)。
クロロホルメートの一般的製造方法
Figure 2006523714
この方法を用いて市販されていないクロロホルメートを製造した。0℃に冷却したTHF (150mL)中の、5.96g(67.6mmol)の市販試薬(S)-3-ヒドロキシテトラヒドロフランおよびピリジン (5.8mL;72mmol)の溶液に、アルゴン下、トルエン(48mL、92.6mmol)中のホスゲンの1.93M溶液を10分間かけて加えた。得られた溶液を室温で2時間温め、得られた固体をろ過し、次いで理論量が得られるまで母液を室温で注意深く減圧濃縮した。得られた残渣を100mLのTHFに溶解し、3(S)-オキソ-テトラヒドロフランクロロホルメートの0.68Mストック溶液を製造し、使用するまで冷凍庫に保存した。同様の方法で、他の市販のアルコールを対応するクロロホルメートの0.68Mストック溶液に変換することができた。
実施例17 化合物14、[4-シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル-18-(イソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-14-イル]-カルバミン酸テトラヒドロ-ピラン-4-イルエステルの製造
Figure 2006523714
上記のごとく製造した、DCM中の、シクロプロパンスルホン酸[14-アミノ-18-(イソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-4-カルボニル]-アミド・ビス塩酸(50mg、0.075mmol、44μL (0.25mmol)のDIPEA、および0.17mL (0.1mmol)のテトラヒドロピランクロロホルメート(テトラヒドロ-ピラン-4-オールをホスゲンで処理して製造)から製造し、28mg(52%)の白色固体を得た。プレパラティブHPLC条件:YMC XTERRA、S5、19x100mm、勾配:50%B〜100% B、10min、保持2min、流速 25mL/min. LC-MS (方法A、保持時間:3.13min)、MS m/z 724 (M++1)。
実施例18 化合物15、[4-シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル-18-(イソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-14-イル]-カルバミン酸テトラヒドロ-フラン-3-イルエステルの製造
Figure 2006523714
上記のごとく製造した、DCM中の、シクロプロパンスルホン酸[14-アミノ-18-(イソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-4-カルボニル]-アミド・ビス塩酸(50mg、0.075mmol)、44μL (0.25mmol)のDIPEA、および0.10mL (0.1mmol)のテトラヒドロ-フラン-3-イル クロロホルメート (テトラヒドロ-フラン-3-オールをホスゲンで処理して製造)から製造し、28mg(52%)の白色固体を得た。プレパラティブHPLC条件:YMC ODS-A、S5、30x50mm、勾配:50%B〜85% B、8min、保持2min、流速 45ml/min. LC-MS (方法A、保持時間:3.05min)、MS m/z 710 (M++1)。
実施例19 化合物16、[4-シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル-18-(イソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-14-イル]-カルバミン酸イソプロピルエステルの製造
Figure 2006523714
上記方法に記載のごとく、シクロプロパンスルホン酸[14-アミノ-18-(イソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-4-カルボニル]-アミド・ビス塩酸(50mg、0.075mmol)、44μL (0.25mmol)のDIPEA、および0.10mL (0.1mmol)のトルエン(Aldrich)中1Mイソプロピルクロロホルメートから製造し、40mg(78%)の白色固体を得た。プレパラティブHPLC条件:YMC XTERRA、S5、30x50mm、勾配:50% B〜100% B、15min、保持2min、流速 40mL/min) NMR (300MHz、CD3OD) δ. LC-MS (方法A、保持時間:3.32min)、MS m/z 682 (M++1)。
実施例20 実施例21の化合物17の製造に用いる(1S,4R,6S,14S,18R)-7-シス-14-tert-ブトキシカルボニルアミノ-18-ヒドロキシ-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザトリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-4-カルボン酸の製造
Figure 2006523714
工程20A:1-(2(S)-tert-ブトキシカルボニルアミノ-ノナ-8-エノイル)-4(R)-ヒドロキシ-ピロリジン-2(S)-カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 2006523714
200mLのDCM中の2(S)-tert-ブトキシカルボニルアミノ-8-ノネノイック酸(RSP A,mino Acidsから購入)(3.5g、12.9mmol)の溶液を順次4(R)-ヒドロキシピロリジン-2(S)-カルボン酸メチルエステル・塩酸(2.15g、11.8mmol)、N-メチルモルホリン (4.25mL、38.6mmol)、およびHATU (5.37g、14.1mmol)で処理した。反応混合物をN2下、室温で3日間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチルおよびpH4緩衝液(ビフタレート)の間に分配した。有機層をsat. aq. NaHCO3で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、次いで減圧下で濃縮して粗生成物を得た。フラッシュクロマトグラフィ(50% 酢酸エチル/ヘキサン〜100% 酢酸エチル)により4.7g(〜100%)の1-(2(S)-tert-ブトキシカルボニルアミノ-ノナ-8-エノイル)-4(R)-ヒドロキシ-ピロリジン-2(S)-カルボン酸メチルエステルを無色油状物として得た:1H NMR (500MHz、CD3OD) δ 1.33-1.50(m、8H)、1.46 (s、9H)、1.57 (m、1H)、1.72 (m、1H) 2.08 (m、2H)、2.28 (m、1H)、3.72 (s、3 H,) 3.75-3.87 (m、2H)、4.36 (m、1H)、4.51 (bs、1H)、4.57 (t、J=8.2Hz、1H)、4.95 (d、J=10.4Hz、1H)、5.01 (m、1H)、5.83 (m、1H). LC-MS (方法A、保持時間:3.01min)、MS m/z 399 (M++1)。
工程20B:1-{[1-(2(S)-tert-ブトキシカルボニルアミノ-ノナ-8-エノイル)-4(R)-ヒドロキシ-ピロリジン-2(S)カルボニル]-(1R)-アミノ}-2(S)-ビニル-シクロプロパンカルボン酸エチルエステルの製造
Figure 2006523714
1-(2(S)-tert-ブトキシカルボニルアミノ-ノナ-8-エノイル)-4(R)-ヒドロキシ-ピロリジン-2(S)-カルボン酸メチルエステル(4.7g、11.8mmol)をTHF (80mL)、メタノール (20mL)、および水(40mL)に溶解した。粉末水酸化リチウム(5.6g、233mmol)を加えた。淡黄色スラリーをN2下、室温で16時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。残渣をエーテルと水の間に分配した。エーテル相を捨て、水性相をpHが4になるまで1N HClで処理した。この酸性溶液をEtOAc (3x)で抽出した。混合EtOAc抽出物を乾燥し(MgSO4)、次いで減圧下で濃縮して4.36g(96%)の1-(2(S)-tert-ブトキシカルボニルアミノ-8-ノネノイル)-4(R)-ヒドロキシ-ピロリジン-2(S)-カルボン酸を白色固体として得た。次に、この酸を150mLのDMFに溶解し、次いで(1R,2S)-1-アミノ-2-ビニルシクロプロパンカルボン酸エチルエステル・塩酸 (2.61g、13.6mmol)、N-メチル モルホリン (2.5mL、22.6mmol)、およびHATU (5.2g、13.7mmol)を加えた。反応混合物をN2下、室温で16時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチルとpH4緩衝液(ビフタレート)の間に分配した。有機層をsat. aq. NaHCO3で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、次いで減圧下で濃縮して粗生成物を得た。フラッシュクロマトグラフィ(60%-80% 酢酸エチル/ヘキサン)により6.0g(98%)の1-{[1-(2(S)-tert-ブトキシカルボニルアミノ-ノナ-8-エノイル)-4(R)-ヒドロキシ-ピロリジン-2(S)カルボニル]-(1R)-アミノ}-2(S)-ビニル-シクロプロパンカルボン酸エチルエステルを白色固体として得た:1H NMR (500MHz、CD3OD) δ 1.25 (t、J=7.2Hz、3H)、1.33-1.80 (m、10H)、1.46 (s、9H)、2.09 (m、3H)、2.25 (m、2H)、3.76 (m、2H)、4.14 (m、2H)、4.27 (dd、J=8.5、5.2Hz、1H)、4.50 (m、2H)、4.94 (d、J=10.1Hz、1H)、5.01 (dd、J=17.1、1.8Hz、1H)、5.11 (dd、J=10.4、1.8Hz、1H)、5.30 (d、J=15.6Hz、1H)、5.80 (m、2H)、8.57 (s、1H). LC-MS (方法A、保持時間:3.21min)、MS m/z 522 (M++1)。
工程20C: (1S,4R,6S,14S,18R)-7-cis-14-tert-ブトキシカルボニルアミノ-
18-ヒドロキシ-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザトリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-4-カルボン酸エチルエステルの製造
Figure 2006523714
2 Lの塩化メチレン中の1-{[1-(2(S)-tert-ブトキシカルボニル-アミノ-ノナ-8-エノイル)-4(R)-ヒドロキシ-ピロリジン-2(S)カルボニル]-(1R)-アミノ}-2(S)-ビニルシクロプロパン-カルボン酸エチルエステル(800mg、1.53mmol)の溶液をN2で0.5時間フラッシュした。次に、トリシクロヘキシルホスフィン[1,3-ビス(2,4,6-トリメチル-フェニル)-4,5-ジヒドロイミダゾール-2-イリデン][ベンジリデン]-ルテニウム(IV)ジクロリド (Strem) (64mg、0.075mmol)を加え、次いで混合物をさらに10分間N2でフラッシュした。淡橙色均質溶液を2時間還流して暗橙色溶液を得た。反応混合物を室温に冷却し、次いで減圧下で濃縮して橙色油状物を得た。フラッシュクロマトグラフィ(酢酸エチル)により460mg(61%)の(1S,4R,6S,14S,18R)-7-cis-14-tert-ブトキシカルボニルアミノ-18-ヒドロキシ-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザトリシクロ[14.3.0.04,6]-ノナデカ-7-エン-4-カルボン酸エチルエステルを灰色固体として得た。1H NMR (500MHz、CDCl3) δ 1.19 (t、J=7.2Hz、3H)、1.42 (s、9H)、1.22-1.8 (m、8H)、1.87 (m、2H)、2.03-2.22 (m、4H)、2.63 (m、1H)、3.65 (m、1H)、4.09 (m、3H)、4.45 (m、1H)、4.56 (s、1H)、4.82 (m、1H)、5.23 (m、1H)、5.51 (s、1H)、7.16 (s、1H). LC-MS (方法A、保持時間:2.97min)、MS m/z 494 (M++1)。
工程20D:(1S,4R,6S,14S,18R)-7-cis-14-tert-ブトキシカルボニルアミノ-18-ヒドロキシ-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザトリシクロ[14.3.0.04,6]-ノナデカ-7-エン-4-カルボン酸
Figure 2006523714
THF (4mL)、メタノール (1mL)、および水(2mL)中の、(1S,4R,6S,14S,18R)-7-cis-14-tert-ブトキシカルボニルアミノ-18-ヒドロキシ-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザトリシクロ[14.3.0.04,6]-ノナデカ-7-エン-4-カルボン酸エチルエステル(493mg、1.0mmol)の溶液に粉末水酸化リチウム(480mg、20mmol)を加え、淡黄色スラリーをN2下、室温で16時間撹拌した。次に、混合物を減圧下で濃縮し、残渣をエーテルと水の間に分配した。エーテル相を捨て、水性相をpH4まで1 N HClで処理した。この酸性溶液をEtOAcで3回抽出した。混合EtOAc抽出物を乾燥し(MgSO4)、次いで減圧下で濃縮して460mg(98%)の実施例26、(1S,4R,6S,14S,18R)-7-cis-14-tert-ブトキシカルボニルアミノ-18-ヒドロキシ-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザトリシクロ[14.3.0.04,6]-ノナデカ-7-エン-4-カルボン酸を灰色固体として得た。1H NMR (500MHz、CD3OD) δ ppm 1.26 (t、J=7.2Hz、3H)、1.35-1.52 (m、15H)、1.57-1.68 (m、3H)、1.79 (m、1H)、2.04 (m、1H)、2.16-2.41 (m、3H)、3.80 (dd、J=10.7、4.3Hz、1H)、3.88 (m、1H)、4.38 (dd、J=8.9、3.1Hz、1H)、4.55 (m、2H)、5.39 (t、J=9.8Hz、1H)、5.58 (m、1H). LC-MS (方法A、保持時間:2.64min)、MS m/z 466 (M++1)。
実施例21 化合物17B、[4-シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル-18-(6-メトキシ-イソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-14-イル]-カルバミン酸tert-ブチルエステルの製造
Figure 2006523714
DMSO (5mL)中の4-tert-ブトキシカルボニルアミノ-18-ヒドロキシ-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-4-カルボン酸(215mg、0.46mmol)の混合物にt-BuOK (125mg、1.11mmol)および1-クロロ-6-メトキシ-イソキノリン (110mg、0.56mmol)を加えた。反応物を室温で16時間撹拌した。次に、反応混合物をエーテル(10mL)と水(10mL)の間に分配した。水性相を1N HClを用いてpH4に酸性化した。得られた溶液をEtOAc (3x20mL)で抽出した。混合EtOAc抽出物を乾燥し(MgSO4)、ろ過し、次いで減圧下で濃縮して白色固体を得た。フラッシュクロマトグラフィ(2% MeOH/CH2Cl2)により140mg(49%)のカルボン酸誘導体を白色固体として得た。LC-MS (方法B、保持時間:1.80min)、MS m/z 543 (M++1)。上記固体 (140mg、0.22mmol)を上記の一般的方法に記載のごとくシクロプロピルスルホンアミド (35mg、0.28mmol)で処理して粗生成物を得た。フラッシュクロマトグラフィ(2% MeOH/DCM)により90mgの所望の生成物を得た。さらに、プレパラティブHPLC (YMC Xterra、S5、30x50mm、50%〜100%B、勾配9min、保持1min、流速 40mL/min)で精製して30mg(19%)の生成物を白色粉末として得た:LC-MS (方法B、保持時間:1.86min)、MS m/z 726 (M++1)。
実施例22 実施例24で用いる1-{[4-(6-メトキシ-イソキノリン-1-イルオキシ)-ピロリジン-2-カルボニル]-アミノ}-2-ビニル-シクロプロパンカルボン酸エチルエステル(ビスHClとして)の製造
Figure 2006523714
6-メトキシ-1-クロロキノリン (実施例1の、例えば工程1aおよび工程1bに記載)を1-クロロキノリンの代わりに用いる以外は実施例3の工程2Bの生成物を製造するのに用いたのと同じ合成手順を用いて製造した。
実施例23 実施例24で用いる実施例23、2(S)-tert-ブトキシカルボニルアミノ-3-ペンタ-4-エニルスルファニルプロピオン酸の製造
Figure 2006523714
工程1:室温のメタノール (166mL)中のN-Boc-システインメチルエステル(3.36g、0.014mol)の溶液に、トリエチルアミン (10.8mL)および1-ブロモペンタ-4-エン (3.19g、21mmol、1.5当量)を加え、次いで得られた溶液を一夜室温で撹拌した。次に、混合物を減圧下で濃縮し、得られた残存混合物をフラッシュクロマトグラフィ(ヘキサン、酢酸エチル 勾配)で精製して1.76g(41%)の所望のチオエーテルを得た。1H NMR (500MHz、CDCl3) δ 1.43 (s、9H)、1.64 (m、2H)、2.11 (m、2H)、2.51 (m、2H)、2.95 (m、2H)、3.75 (s、3H)、4.51 (m、1H)、4.95-5.03 (m、2H)、5.34 (m、1H)、5.80 (1H、m)。LC-MS (方法B、ただし、勾配時間は3分間、流速は4ml/min、保持時間:2.29min)、MS m/z 304(M++1)。
工程2:工程1のチオエーテル生成物 (9.51g、31.4mmol)を、水(200mL)およびTHF (200mL)中の1M LiOHの混合物に加え、得られた混合物を室温で一夜撹拌した。次に、反応混合物を1N塩酸を用いて酸性化し、得られた混合物を酢酸エチルで数回抽出した。抽出物を混合し、硫酸マグネシウムで乾燥し、次いで減圧下で濃縮して所望の酸を得、これをそのまま次の反応に用いた。
実施例24 化合物18B、[4-シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル-18-(6-メトキシ-イソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-12-チア-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-14-イル]-カルバミン酸tert-ブチルエステルの製造
Figure 2006523714
工程24A 1-{[1-(2-tert-ブトキシカルボニルアミノ-3-ペンタ-4-エニルスルファニル-プロピオニル)-4-(6-メトキシ-イソキノリン-1-イルオキシ)-ピロリジン-2-カルボニル]-アミノ}-2-ビニル-シクロプロパンカルボン酸エチルエステルの製造
Figure 2006523714
DMF (9mL)中の、実施例23のカルボン酸 (289mg、1.00mmol、1 eq)溶液に、順次実施例22のジペプチド生成物 (498mg、1.00mmol、1 eq)、HATU (456mg、1.20mmol、1.2 eq)、およびN-メチルモルホリン (385μL、3.50mmol、3.5 eq)を加えた。該溶液を室温で一夜撹拌し、その時点でLC/MSは生成物の形成と出発物質2の消失を示した。pH4緩衝溶液を加え、次いで混合物を酢酸エチルで3回抽出した。有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、次いで減圧下で濃縮した。クロマトグラフィを行って(シリカゲル、酢酸エチル/ヘキサン勾配)定量的量の純粋なトリペプチド3を得た。
1H NMR (400MHz、CDCl3) δ 8.03 (d、J=9.3Hz、1H)、7.89 (d、J=5.9Hz、1H)、7.56 (br s、1H)、7.15-7.09 (m、2H)、7.01 (d、J=2.5Hz、1H)、5.86-5.68 (m、3H)、5.39-5.22 (m、2H)、5.12-4.82 (m、4H)、4.61 (app q、J=6.8Hz、1H)、4.24-4.04 (m、3H)、3.91 (s、3H)、3.02-2.90 (m、1H)、2.84-2.69 (m、2H)、2.66 (m、3H)、2.24-2.08 (m、2H)、1.88 (dd、J=5.5、8.0Hz、1H)、1.68 (app quint、J=7.5Hz、2H)、1.56 (dd、J= 5.4、9.5Hz、1H)、1.42 (m、1H)、1.31 (s、9H)、1.27-1.20 (m、4H).[m/z] + H 697、ERRA 3.0X50mm S7 保持時間=1.937min、HPLC法 2分間勾配0%B〜100%B、次いで100%Bで1分間 (総稼働時間3分間)。
工程24B 14-tert-ブトキシカルボニルアミノ-18-(6-メトキシ-イソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-12-チア-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-4-カルボン酸エチルエステルの製造
Figure 2006523714
ジクロロエタン (159mL)中の、工程24Aのトリペプチド生成物 (384.6mg、553μmol、1 eq)の溶液に、トリシクロヘキシルホスフィン[1,3-ビス(2,4,6-トリメチルフェニル)-4,5-ジヒドロイミダゾール-2-イリデン[ベンジリジン]ルテニウム(IV)ジクロリド(48.5mg、57μmol、0.10 eq)を加え、16時間還流した。反応物を減圧下で濃縮した。クロマトグラフィを行って(シリカゲル、酢酸エチル/ヘキサン勾配)純粋な大環状分子(macrocycle)を収率73%で得た。
1H NMR (500MHz、CDCl3) δ 8.04 (d、J=9.2Hz、1H)、7.86 (d、J=5.8Hz、1H)、7.59 (br s、1H)、7.16-7.09 (m、2H)、7.00 (d、J=2.4Hz、1H)、5.78-5.71 (m、1H)、5.64 (d、J=7.6Hz、1H)、5.58-5.50 (m、1H)、5.36 (m、1H)、5.03 (dd、J=4.2、8.3Hz、1H)、4.81-4.75 (m、1H)、4.27-4.14 (m、2H)、3.98-3.93 (m、1H)、3.91 (s、3H)、3.13-3.02 (m、2H)、3.00-2.94 (m、1H)、2.69 (dt、J=3.9、11.2Hz、1H)、2.52-2.42 (m、2H)、2.36-2.26 (m、2H)、2.16-2.08 (m、1H)、1.96 (dd、J=5.5、8.2Hz、1H)、1.86-1.76 (m、1H)、1.68-1.58 (m、2H)、1.37 (s、9H)、1.29 (t、J=7.2Hz、1H)、1.27-1.21 (m、1H)。
[m/z] + H 669
XTERRA 3.0X50mm S7 保持時間=1.797、HPLC法 2分間勾配 0%B〜100%B、次いで100%Bで1分間 (総稼働時間3分間)。
工程24C 18A、14-tert-ブトキシカルボニルアミノ-18-(6-メトキシ-イソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-12-チア-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-4-カルボン酸の製造
Figure 2006523714
THF (4.1mL)中の、工程24Bの大環状エステル生成物 (271mg、406μmol、1 eq)の溶液にLiOH (97mg、4.04mmol、10 eq)、水(0.45mL)、およびMeOH (1.9mL)を加えた。反応物を16時間撹拌し、その時点でLC/MSは加水分解が完結したことを示した。水中のHClの1M溶液を加え、得られた混合物を酢酸エチルで3回抽出した。有機抽出物を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、次いで減圧下で濃縮して定量的量の純粋なカルボン酸を得た。
1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ 12.50 (br s、1H)、8.59 (br s、1H)、8.22 (d、J=7.8Hz、1H)、8.14-8.07 (m、1H)、7.46 (br s、2H)、7.33-7.25 (m、2H)、5.95 (br s、1H)、5.79-5.56 (m、2H)、4.66-4.57 (m、1H)、4.50-4.37 (m、2H)、4.24-4.11 (m、2H)、4.05 (s、3H)、3.60-3.40 (m、2H)、3.09-2.97 (m、1H)、2.91-2.81 (m、1H)、2.65-2.58 (m、1H)、2.56-2.44 (m、2H)、2.44-2.33 (m、1H)、1.84-1.73 (m、1H)、1.72-1.57 (m、2H)、1.34 (s、9H)、1.08-0.95 (m、1H).
[m/z] + H 641
XTERRA 3.0X50mm S7 保持時間=1.673、HPLC法 2分間勾配0%B〜100%B、次いで100%Bで1分間 (総稼働時間3分間)。
工程24D 化合物18B、[4-シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル-18-(6-メトキシ-イソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-12-チア-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-14-イル]-カルバミン酸tert-ブチルエステルの製造
Figure 2006523714
THF (5.2mL)中の、工程24Cのカルボン酸生成物(236.3mg、369μmol、1 eq)の溶液にカルボニルジイミダゾール(143mg、738μmol、2 eq)を加え、次いで2.5時間還流した。該溶液を室温に冷却し、その時点でシクロプロピルスルホンアミド (158mg、1.1mmol、3 eq)およびDBU (127μL、849μmol、2.3 eq)を加えた。反応物を室温で16時間撹拌した。水中のHClの1M溶液を加え、次いで生成物を塩化メチレンで3回抽出した。有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、次いで減圧下で濃縮した。クロマトグラフィを行って(シリカゲル、酢酸エチル/ヘキサン 勾配)純粋なスルホンアミド化合物18を収率78%で得た。
1H NMR (400MHz、CD3OD) δ 8.10 (d、J=9.3Hz、1H)、7.89-7.83 (m、2H)、7.21 (d、J=5.9Hz、1H)、7.13 (br s、1H)、7.05 (d、J=9.1Hz、1H)、5.81 (br s、1H)、5.68 (app q、J=8.9Hz、1H)、5.16 (app t、J=9.7Hz、1H)、4.59-4.52 (m、2H)、4.40-4.32 (m、1H)、4.12-4.04 (m、1H)、3.89 (s、3H)、2.98-2.78 (m、3H)、2.73-2.41 (m、6H)、2.02-1.98 (m、1H)、1.75 (dd、J=5.5、8.2Hz、1H)、1.71-1.53 (m、3H)、1.32-1.20 (m、1H)、1.16 (s、9H)、1.14-0.95 (m、2H).
[m/z] + H 744
XTERRA 3.0X50mm、S7 保持時間=1.700、HPLC法 2分間勾配0%B〜100%B、次いで100%Bで1分間 (総稼働時間3分間)。
実施例25 化合物19、4-シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル-18-(6-メトキシ-イソキノリン-1-イルオキシ)-2,12,12,15-テトラオキソ-12-チア-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-14-イル]-カルバミン酸tert-ブチルエステルの製造
Figure 2006523714
0℃のMeOH (1.4mL)および水(460μL)中の化合物18 (84.7mg、114μmol)の溶液に、オキソン(210.6mg、343μmol、3.0 eq)を加えた。混合物を0℃で20分間撹拌し、次いで周囲温度で3時間撹拌した。次に、水および塩化メチレンを加え、層を分離した。水性層を塩化メチレンでさらに2回抽出した。混合有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、次いで減圧下で濃縮した。生成物をprep TLC (酢酸エチル)で精製してスルホン (37.2mg、42%(収率))を得た。
1H NMR (CD3OD) δ 8.11 (d、J=9.5Hz、1H)、7.88 (d、J=6.1Hz、1H)、7.23 (d、J=5.8Hz、1H)、7.20-7.15 (m、1H)、7.11 (dd、J=1.8、8.9Hz、1H)、5.87-5.81 (m、1H)、5.61-5.47 (m、2H)、4.96-4.90 (m、1H)、4.67 (t、J=7.8Hz、1H)、4.46-4.39 (m、1H)、4.27-4.20 (m、1H)、3.92 (s、3H)、3.84-3.72 (m、1H)、2.94-2.84 (m、2H)、2.67-2.58 (m、2H)、2.47-2.37 (m、1H)、2.37-2.25 (m、2H)、1.85-1.73 (m、2H)、1.72-1.64 (m、1H)、1.49-1.38 (m、1H)、1.20 (s、9H)、1.16-1.02 (m、3H)、1.00-0.82 (m、3H)。
実施例26 化合物27および化合物28の製造
Figure 2006523714
工程26A:イソプロピルピロリジン-5-オン-2(S)-カルボキシレートの製造
Figure 2006523714
L-ピログルタミン酸(Aldrich、25.0g、195mmol)およびpara-トルエンスルホン酸1水和物(3.71g、19.5mmol)の溶液を、Dean-Starkトラップバリエーション(縮合物を4Åモレキュラーシーブを充填したSoxhletエキストラクターを通して戻す)を用い、窒素下で6時間イソプロパノール(40mL)中で還流した。室温に冷却した後、反応物をエーテルで希釈し、飽和水性重炭酸ナトリウム、次いで飽和水性NaClで洗浄し、乾燥し(MgSO4)、次いで蒸発させて無色シロップ状物を得た。それは硬化するとすぐ結晶した。ヘキサン中で結晶残渣をトリチュレートして31.9g(96%)のイソプロピルピロリジン-5-オン-2(S)-カルボキシレートを白色角柱状物を得た: 1H NMR (300MHz、クロロホルム-D) δ 6.35 (br s、1H)、5.04 (sept. 1H、J=6.2Hz)、4.18 (dd、1H、J=8.4、5.3Hz)、2.51-2.28 (m、3H)、2.27-2.12 (m、1H)、1.24 (d、6H、J=6.2 Hz). LCMS m/z 172 (M+H)+
工程26B:イソプロピル 1-(tert-ブトキシカルボニル)-ピロリジン-5-オン-2(S)-カルボキシレートの製造
Figure 2006523714
アセトニトリル(300mL)中の、イソプロピルピロリジン-5-オン-2(S)-カルボキシレート (工程26Aの生成物、31.9g、188mmol)、ジ-tert-ブチルジカーボネート(48.6g、225mmol)およびDMAP (2.30g、8.8mmol)の溶液を、N2下、室温で30分間撹拌した。反応を蒸発させて約100mLとし、エーテルで希釈し、1N HCl、次いで飽和水性NaClで洗浄し、乾燥し(MgSO4)、次いで蒸発させてイソプロピル 1-(tert-ブトキシカルボニル)ピロリジン-5-オン-2(S) カルボキシレートを淡黄色油状物として得た。50.1g(99%): 1H NMR (300MHz、クロロホルム-D) δ 5.06 (sept. 1H、J=6.2Hz)、4.53 (dd、1H、J=9.5、2.9Hz)、2.66-2.40 (m、2H)、2.36-2.22 (m、1H)、2.03-1.93 (m、1H)、1.47 (s、9H)、1.26 (d、3H、J=6.2Hz)、1.24 (d、3H、J=6.2 Hz). LCMS m/z 272 (M+H)+
工程26C:イソプロピル 2(S)-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-ヒドロキシペンタノエートの製造
Figure 2006523714
メタノール (300mL)中のイソプロピル 1-(tert-ブトキシカルボニル)ピロリジン-5-オン-2(S)-カルボキシレート (工程26Bの生成物、49.5g、183mmol)の溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(10.0g、263mmol)を〜1gずつ1.5時間かけて加えた。反応物を窒素下で別に10分間撹拌した。それを水で希釈し、エーテルで抽出し、有機分画を混合し、飽和水性NaClで洗浄し、乾燥し(MgSO4)、次いで蒸発させて淡黄色油状物を得た。フラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル、20-30% 酢酸エチル/ヘキサン)により31.8g(64%)のイソプロピル 2(S)-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-ヒドロキシペンタノエートを無色シロップ状物として得た: 1H NMR (300MHz、クロロホルム-D) δ 5.16 (br d、1H、J=7.3Hz)、5.03 (sept.、1H、J=6.2Hz)、4.28 (br d、1H、J=6.2Hz)、3.67 (br dd、J=10.2、5.5Hz)、1.94-1.79 (m、2H)、1.76-1.67 (m、1H)、1.66-1.56 (m、2H)、1.43 (s、9H)、1.25 (d、3H、J=6.2Hz)、1.23 (d、3H、J=6.2 Hz). LCMS m/z 276 (M+H)+
工程26D:イソプロピル-5-アリルオキシ-2(S)-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ペンタノエートの製造
Figure 2006523714
THF (150mL)中の、イソプロピル 2(S)-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-ヒドロキシペンタノエート (工程26Cの生成物、17.6g、63.9mmol)、アリルメチルカーボネート(24.0ml、213mmol)、Pd2(dba)3 (1.62g、1.78mmol)およびBINAP (4.42g、7.10mmol)の脱気混合物を窒素下で3時間還流した。室温に冷却した後、反応物をエーテルで希釈し、セライトでろ過し、次いで蒸発させて暗褐色シロップ状物を得た。残渣をフラッシュクロマトグラフィにかけて(シリカゲル、30%エーテル/ヘキサン)、イソプロピル 5-アリルオキシ-2(S)-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ペンタノエートを粘性無色油状物として得た。16.3g(81%): 1H NMR (300MHz、クロロホルム-D) δ 5.88 (ddt、1H、17.4、10.4、5.5)、5.28 (m、1H)、5.22-5.11 (m、1H)、5.02 (sept.、1H、J=6.2Hz)、4.21 (br t、1H、J=6.7Hz)、3.94 (dt、2H、J=5.9、1.5Hz)、3.42 (t、2H、J=5.9Hz)、1.90-1.82 (m、1H)、1.75-1.57 (m、3H)、1.42 (s、9H)、1.21 (d、3H、J=6.2Hz)、1.19 (d、3H、J=6.2 Hz). LCMS m/z 316 (M+H)+
工程26E:5-アリルオキシ-2(S)-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ペンタン酸の製造
Figure 2006523714
THF/水(100mL/ 20mL)中の、イソプロピル 5-アリルオキシ-2(S)-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ペンタノエート (工程26Dの生成物、16.1g、51.1mmol)および水酸化リチウム水和物(4.19g、102mmol)の混合物を、窒素下、室温で16時間撹拌した。反応物を水で希釈し、エーテルで洗浄し、水性分画のpHを〜4に調整し、エーテルで抽出し、有機分画を混合し、飽和NaClで洗浄し、乾燥し(MgSO4)、次いで蒸発させて5-アリルオキシ-2(S)-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ペンタン酸を淡黄色シロップ状物として得た: 1H NMR (300MHz、クロロホルム-D) δ 5.89 (ddt、1H、J=17.4、10.4、5.5)、5.25 (dd、1H、J=17.4、1.6Hz)、5.17 (dd、1H、J=10.4、1.6Hz)、4.30 (br d、1H、J=6.2)、3.96 (dt、2H、J=5.9、1.5Hz)、3.46 (t、2H、J=5.9Hz)、1.96-1.86 (m、1H)、1.85-1.77 (m、1H)、1.75-1.64 (m、2H)、1.43 (s、9 H). LCMS m/z 274 (M+H)+
工程26F:1-{[1-(5-アリルオキシ-2-tert-ブトキシカルボニルアミノ-ペンタノイル)-4-(6-メトキシ-イソキノリン-1-イルオキシ)-ピロリジン-2-カルボニル]-アミノ}-2-ビニル-シクロプロパンカルボン酸エチルエステルの製造
Figure 2006523714
75mLのDMF中の、1-{[4-(6-メトキシ-イソキノリン-1-イルオキシ)-ピロリジン-2-カルボニル]-アミノ}-2-ビニル-シクロプロパンカルボン酸エチルエステルジヒドロクロリド(実施例22)(3.60g、7.25mmol)および5-アリルオキシ-2-tert-ブトキシカルボニルアミノ-ペンタン酸 (工程26Eの生成物、1.98g、7.25mmol)の溶液を、HATU (3.31g、8.7mmol)およびN-メチルモルホリン (2.79ml、25.4mmol)で処理した。反応混合物をN2下室温で4時間撹拌し、次いでpH4緩衝液(ビフタレート)で減衰させた。得られた混合物をEtOAcで抽出した。有機層をsat. aq. NaClで洗浄し、乾燥し(MgSO4)、次いで減圧下で濃縮して粗生成物を得た。フラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル、10-60% 酢酸エチル/ヘキサン)により3.91g(〜79%)の1-{[1-(5-アリルオキシ-2-tert-ブトキシカルボニルアミノ-ペンタノイル)-4-(6-メトキシ-イソキノリン-1-イルオキシ)-ピロリジン-2-カルボニル]-アミノ}-2-ビニル-シクロプロパンカルボン酸エチルエステルを黄色崩壊性泡沫状物として得た:1H NMR (500MHz、メタノール-D4) δ 1.05-1.16 (m、1H)、1.32 (s、9H)、1.37-1.50 (m、3H)、1.51-1.67 (m、3H)、1.68-1.84 (m、2H)、2.17-2.30 (m、1H)、2.32-2.50 (m、1H)、2.58-2.73 (m、1H)、2.80 (s、1H)、3.33-3.52 (m、2H)、3.86-3.95 (m、5H)、4.00-4.06 (m、1H)、4.07-4.22 (m、3H)、4.23-4.38 (m、1H)、4.58-4.67 (m、1H)、5.04-5.17 (m、2H)、5.18-5.34 (m、2H)、5.65-5.94 (m、3H)、7.07-7.28 (m、3H)、7.82-7.92 (m、1H)、7.96-8.13 (m、1H). LC-MS (方法B、保持時間:1.75min)、MS m/z 681 (M++1)。
工程26G:14-tert-ブトキシカルボニルアミノ-18-(6-メトキシ-イソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-10-オキサ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-4-カルボン酸エチルエステルの製造
Figure 2006523714
800mLのベンゼン中の、1-{[1-(5-アリルオキシ-2-tert-ブトキシカルボニルアミノ-ペンタノイル)-4-(6-メトキシ-イソキノリン-1-イルオキシ)-ピロリジン-2-カルボニル]-アミノ}-2-ビニル-シクロプロパンカルボン酸エチルエステル(工程26Fの生成物、2.0g、2.94mmol)の溶液をGrubb第2世代触媒(375mg、0.44mmol)で処理した。反応混合物を50℃に加熱し、N2下で2時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル、25-100% 酢酸エチル/ヘキサン)にかけ、次いで活性炭で処理して677.6mg(〜35%)の14-tert-ブトキシカルボニルアミノ-18-(6-メトキシ-イソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-10-オキサ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-4-カルボン酸エチルエステルを褐色崩壊性泡沫状物として得た:1H NMR (500MHz、メタノール-D4) δ 1.06-1.30 (m、12H)、1.51-2.03 (m、6H)、2.41-2.70 (m、3H)、3.39-3.50 (m、1H)、3.51-3.61 (m、1H)、3.77-3.87 (m、1H)、3.92 (s、3H)、4.02-4.18 (m、3H)、4.24 (d、J=6.41Hz、1H)、4.36-4.48 (m、1H)、4.55 (d、J=11.29Hz、1H)、4.65 (t、J=8.39Hz、1H)、5.55-5.72 (m、2H)、5.85 (s、1H)、7.08 (d、J=8.85Hz、1H)、7.17 (s、1H)、7.24 (d、J=5.80Hz、1H)、7.89 (d、J=5.80Hz、1H)、8.16 (d、J=9.16Hz、1H). LC-MS (方法B、保持時間:1.58min)、MS m/z 653 (M++1)。
工程26H:化合物27、14-tert-ブトキシカルボニルアミノ-18-(6-メトキシ-イソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-10-オキサ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-4-カルボン酸の製造
Figure 2006523714
25.7mLのTHF中の、14-tert-ブトキシカルボニルアミノ-18-(6-メトキシ-イソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-10-オキサ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-4-カルボン酸エチルエステル(工程26Gの生成物、667mg、1.02mmol)の溶液を、2.9mLの水、11.4mLのメタノール、および粉末水酸化リチウム (489mg、20.4mmol)を加えた。反応混合物を室温で6時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチルと20.4mLの1 N aq. HClの間に分配した。得られた溶液にpH4緩衝液(ビフタレート)を加えた。有機層を水、sat. aq. NaClで洗浄し、乾燥し(MgSO4)、次いで減圧下で濃縮して粗生成物を得た。フラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル、0-10% メタノール/クロロホルム)により446mg(〜70%)の14-tert-ブトキシカルボニルアミノ-18-(6-メトキシ-イソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-10-オキサ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-4-カルボン酸をわずかにピンク色の崩壊性泡沫状物として得た:1H NMR (500MHz、メタノール-D4) δ 0.99-1.16 (m、1H)、1.22 (s、9H)、1.50-2.04 (m、6H)、2.40-2.73 (m、3H)、3.41-3.50 (m、1H)、3.51-3.62 (m、1H)、3.73-3.86 (m、1H)、3.90 (s、3H)、4.03 (d、J=10.52Hz、1H)、4.21 (d、J=8.31Hz、1H)、4.42-4.72 (m、3H)、5.65 (s、2H)、5.82 (s、1H)、7.06 (d、J=9.05Hz、1H)、7.15 (s、1H)、7.22 (d、J=5.87Hz、1H)、7.87 (m、J=9.29Hz、2H)、8.14 (d、J=8.56Hz、1H). LC-MS (方法B、保持時間:1.46min)、MS m/z 625 (M++1)。
工程26I:化合物28、[4-シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル-18-(6-メトキシ-イソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-10-オキサ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-14-イル]-カルバミン酸tert-ブチルエステルの製造
Figure 2006523714
5mLのTHF中の、14-tert-ブトキシカルボニルアミノ-18-(6-メトキシ-イソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-10-オキサ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-4-カルボン酸(工程26Hの生成物、146.5mg、0.235mmol)およびカルボニルジイミダゾール (76mg、0.47mmol)の溶液をN2下、還流温度で2時間撹拌し、次いで室温とした。反応混合物に、シクロプロパンスルホン酸アミド (86mg、0.71mmol)および1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン (81μl、0.54mmol)を加えた。反応混合物をN2下、室温で4時間撹拌し、次いでpH4緩衝液(ビフタレート)で減衰させた。得られた混合物をEtOAcで抽出した。有機層をsat. aq. NaClで洗浄し、乾燥し(MgSO4)、次いで減圧下で濃縮して粗生成物を得た。フラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル、0-8% メタノール/クロロホルム)により111.7mg(〜65%)の[4-シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル-18-(6-メトキシ-イソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-10-オキサ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-14-イル]-カルバミン酸tert-ブチルエステル(化合物27)を白色粉末として得た:1H NMR (500MHz、メタノール-D4) δ 0.96-1.17 (m、6H)、1.20 (s、9H)、1.24-1.32 (m、1H)、1.49-1.64 (m、2H)、1.65-1.79 (m、2H)、1.79-2.06 (m、2H)、2.45-2.60 (m、1H)、2.62-2.76 (m、2H)、2.86-2.98 (m、1H)、3.47-3.61 (m、2H)、3.62-3.73 (m、1H)、3.92 (s、3H)、4.00 (d、J=10.38Hz、1H)、4.18 (d、J=10.99Hz、1H)、4.55-4.72 (m、3H)、5.44 (t、J=9.92Hz、1H)、5.69-5.78 (m、1H)、5.86 (s、1H)、7.07 (d、J=7.02Hz、1H)、7.17 (s、1H)、7.24 (d、J=5.80Hz、1H)、7.85-7.95 (m、2H)、8.18 (d、J=8.85Hz、1H). LC-MS (方法B、保持時間:1.52min)、MS m/z 728 (M++1)。
化合物61の製造
Figure 2006523714
化合物61の製造を上記反応式に示すように、下記の方法を用いて行った。
実施例28の製造
実施例28を、N-トリチル保護トレオニンのDMF溶液を-15℃に冷却した水素化ナトリウムのDMF溶液に加えて製造した。反応混合物を-15℃で30分間撹拌し、次いで5-ブロモ-1-ペンテンを加え、得られた混合物を-5℃に温めた。反応混合物を-5℃に3日間維持し、次いで反応を1N水性HClを加えて減衰させ、次いで上記の標準的抽出方法を用いて後処理した。標準的クロマトグラフィ法により、実施例28を純粋な形で得た。
実施例29の製造
実施例29を、構造的に関連した化合物および実施例を製造するための上記一般的方法を用い、該反応式に示すように実施例28を実施例22とカップリングさせて製造した。
実施例30の製造
実施例30を、構造的に関連した化合物および実施例を製造するための上記一般的方法を用い、実施例29から製造した。
実施例31の製造
実施例31を、反応式に示すように実施例30から製造した。この場合、100mgの実施例30を2mLのDCMに溶解し、得られた溶液を水およびトリフルオロ酢酸の4:1溶液82μLで処理した。得られた混合物を室温で数時間撹拌し、次いで反応混合物を濃縮し、得られた粗生成物混合物をクロマトグラフィで精製して実施例31を得た。
化合物61の製造
化合物61を、反応式に示すように、関連化合物および実施例の製造のための上記方法を用いて実施例31から製造した。
化合物62、化合物66、および化合物70の製造
Figure 2006523714
化合物62を、反応式に示すように、関連化合物および実施例の製造のための上記方法を用いて化合物61から製造した。
化合物63、64、65、化合物67、68、69、化合物71、72、73の製造
Figure 2006523714
化合物63、64、65、67、68、69、71、72および73を、上記反応式に示すように、関連化合物および実施例の製造のための上記方法を用いて製造した。
実施例36:化合物79および化合物80の製造
Figure 2006523714
工程36A:N-t-ブトキシカルボニル-3-(4-ペンテニルチオ)-L-バリン、メチルエステルの製造
Figure 2006523714
室温で100mLの1,4-ジオキサンおよび25mLの水中の7.12g (48mmol、1.0 eq)L-ペニシラミンの溶液に、9.60mL (96mmol、2.0 eq)の10N 水性水酸化ナトリウム溶液を加え、次いで12.00mL (101mmol、2.1 eq)の5-ブロモ-1-ペンテンを数分間かけて滴加した。得られた混合物を室温で68時間撹拌した。この時点で、12.50g (57mmol、1.2 eq)のジ-tert-ブチルジカーボネートを加え、次いで混合物を室温で別に6時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、残渣を水に溶解した。水性混合物をジエチルエーテルで洗浄し、1N塩酸でpH3に調整し、次いで酢酸エチルで抽出した。混合抽出物を塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過し、次いで減圧下で濃縮した。
粗生成物 (12.20g)を120mLの無水ジメチルスルホキシドに溶解した。この溶液に10.50g (76mmol)の炭酸カリウムおよび4.70mL (76mmol)のヨードメタンを加え、および得られた混合物を室温で24時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、次いで酢酸エチルで抽出した。混合抽出物を水(2X)および塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、次いで減圧下で濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィ(溶出:2-10% 酢酸エチル/ヘキサン)により8.54gのN-tert-ブトキシカルボニル-3-(4-ペンテニルチオ)-L-バリン、メチルエステルを無色油状物として得た。NMR (300MHz、CDCl3):δ 5.76 (dのdのt、1H、J=17.2、10.3、6.6Hz)、5.35 (br d、1H、J=9.0Hz)、5.05-4.94 (m、2H)、4.27 (br d、1H、J=9.0Hz)、3.73 (s、3H)、2.52 (m、2H)、2.13 (quart.、2H、J=7.3Hz)、1.61 (quint.、2H、J=7.3Hz)、1.43 (s、9H)、1.35 (s、3H)、1.33 (s、3 H)。
工程36B:N-tert-ブトキシカルボニル-3-(4-ペンテニルチオ)-L-バリンの製造
Figure 2006523714
室温で200mLのテトラヒドロフラン中の8.52g (25.7mmol)のN-tert-ブトキシカルボニル-3-(4-ペンテニルチオ)-L-バリン、メチルエステルの溶液に50mLの水中の1.10g (26.2mmol)の水酸化リチウム1水和物の溶液を加えた。得られた混合物を室温で65時間撹拌した。次に、反応混合物に28mLの1.00N塩酸を加えた。混合物をジエチルエーテルで希釈し、水(3X)および塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、次いで減圧下で濃縮して8.10gのN-tert-ブトキシカルボニル-3-(4-ペンテニルチオ)-L-バリンを無色油状物として得た。NMR (300MHz、CDCl3):δ 5.75 (dのdのt、1H、J=17.2、10.3、6.6Hz)、5.40 (br s、1H)、5.05-4.94 (m、2H)、4.28 (br s、1H)、2.56 (m、2H)、2.13 (quart.、2H、J=7.3Hz)、1.63 (quint.、2H、J=7.3Hz)、1.44 (s、9H)、1.39 (s、3H)、1.37 (s、3 H)。
工程36C:(1S,4R,6S,14R,18R)-7-cis-14-tert-ブトキシカルボニルアミノ-13,13-ジメチル-18-(6-メトキシ-イソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-12-チア-3,16-ジアザトリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-4-カルボン酸(化合物79)の製造
Figure 2006523714
この化合物を実施例24に記載の方法を用いてN-tert-ブトキシカルボニル-3-(4-ペンテニルチオ)-L-バリンから製造した。ESI-マススペクトル:m/e:669 (M+H)+、667 (M-H)-;高解像度マススペクトル:C34H45N4O8Sに対する理論値:669.2958、実測値:669.2975;NMR (500MHz、CD3OD) δ 8.06 (d、1H、J=8.8Hz)、7.90 (d、1H、J=5.8Hz)、7.24 (d、1H、J=5.8Hz)、7.16 (s、1H)、7.09 (d、1H、J=8.8Hz)、6.69 (d、1H、J=8.5Hz)、5.80 (s、1H)、5.72 ( quart.、1H、J=8.5Hz)、5.46 (t、1H、J=8.5Hz)、4.71 (t、1H、J=8.5Hz)、4.64 (d、1H、J=9.1Hz)、4.45 (d、1H、J=11.6Hz)、4.22 (m、1H)、3.91 (s、3H)、2.78 (m、1H)、2.74-2.68 (m、2H)、2.56 (m、1H)、2.36-2.28 (m、2H)、2.21 (m、1H)、1.75 (m、1H)、1.72-1.64 (m、2H)、1.60 (m、1H)、1.45 (s、3H)、1.39 (s、3H)、1.21 (s、9H)。
工程36D:(1S,4R,6S,14R,18R)-[7-cis-4-シクロプロパンスルホニル-アミノカルボニル-13,13-ジメチル-18-(6-メトキシイソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-12-チア-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-14-イル]カルバミン酸、tert-ブチルエステル(化合物80)の製造
Figure 2006523714
この化合物を、実施例24Dに記載の方法を用いて化合物79から製造した。ESI-マススペクトル:m/e:772 (M+H)+、770 (M-H)-;高解像度マススペクトル:C37H50N5O9S2に対する理論値:772.3050、実測値:772.3060;NMR (500MHz、CD3OD) δ 8.06 (d、1H、J=8.8Hz)、7.90 (d、1H、J=5.8Hz)、7.24 (d、1H、J=5.8Hz)、7.17 (s 1H)、7.08 (d、1H、J=8.8Hz)、6.62 (d、1H、J=8.5Hz)、5.83 (s、1H)、5.74 (quart.、1H、J=8.5Hz)、5.26 (t、1H、J=8.5Hz)、4.67 (m、1H)、4.46 (m、2H)、4.19 (m、1H)、3.92 (s、3H)、2.93 (m、1H)、2.74-2.67 (m、3H)、2.58-2.48 (m、3H)、2.11 (m、1H)、1.82-1.75 (m、2H)、1.61 (m、1H)、1.54 (m、1H)、1.45 (s、3H)、1.37 (s、3H)、1.27 (m、1H)、1.18 (s、9H)、1.09 (m、1H)、1.07-0.99 (m、2H)。
実施例37:化合物84および化合物85の製造
Figure 2006523714
工程37A:N-tert-ブトキシカルボニル-O-(4-ペンテニル)-L-セリン、メチルエステルの製造
Figure 2006523714
500mLの無水ジメチルスルホキシド中の10.26g (50mmol、1.0 eq)のN-tert-ブトキシカルボニル-L-セリンの溶液に、室温で2.00g (50mmol、1.0 eq)の、鉱油中の60%水素化ナトリウムを加えた。ガスの発生が止まるまで、この混合物を室温で0.5時間撹拌した。得られた溶液に6.00mL (50mmol、1.0 eq)の5-ブロモ-1-ペンテンを加え、その直後に別に2.00g (50mmol、1.0 eq)の、鉱油中の60%水素化ナトリウムを加えた。次に、反応混合物を室温で16時間撹拌した。混合物を2000mLの水で希釈し、50mLの1.00N塩酸を加えてpH3-4に調整し、次いで酢酸エチルで抽出した。有機層を水(2X)および塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、次いで減圧下で濃縮した。残存する鉱油を除去するため得られた物質を希水性水酸化ナトリウム溶液に溶解した。この水性溶液をヘキサンで洗浄し、次いで塩酸を用いてpH4に調整し、次いで酢酸エチルで抽出した。抽出物を水(2X)および塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、次いで減圧下で濃縮した。
粗生成物 (7.70g)を100mLの無水ジメチルスルホキシドに溶解した。この溶液に7.80g (56mmol)の炭酸カリウムおよび3.50mL (56mmol)のヨードメタンを加え、得られた混合物を室温で24時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。混合抽出物を水(2X)および塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、次いで減圧下で濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィ(溶出:2-10% 酢酸エチル/ヘキサン)により6.70gのN-tert-ブトキシカルボニル-O-(4-ペンテニル)-L-セリン,メチルエステルを無色油状物として得た。NMR (300MHz、CDCl3):δ 5.78 (dのdのt、1H、J=17.2、10.2、6.6Hz)、5.34 (br d、1H、J=8.0Hz)、5.03-4.92 (m、2H)、4.40 (m、1H)、3.81 (dのd、1H、J=9.5、2.9Hz)、3.74 (s、3H)、3.61 (dのd、1H、J=9.5、3.5Hz)、3.42 (m、2H)、2.06 (quart.、2H、J=7.3Hz)、1.61 (quint.、2H、J=7.3Hz)、1.44 (s、9 H)。
工程37B:N-tert-ブトキシカルボニル-O-(4-ペンテニル)-L-セリンの製造
Figure 2006523714
室温で500mLのテトラヒドロフラン中の6.65g (23mmol)のN-tert-ブトキシカルボニル-O-(4-ペンテニル)-L-セリン,メチルエステルの溶液に100mLの水中の1.95g (46mmol)の水酸化リチウム1水和物の溶液を加えた。得られた混合物を室温で40時間撹拌した。次に、反応混合物に46mLの1.00N塩酸を加えた。混合物を酢酸エチルで希釈し、水(3X)および塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、次いで減圧下で濃縮して6.30gのN-tert-ブトキシカルボニル-O-(4-ペンテニル)-L-セリンを無色油状物として得た。NMR (300MHz、CDCl3):δ 5.77 (dのdのt、1H、J=17.2、10.2、6.6Hz)、5.37 (br d、1H、J=8.0Hz)、5.03-4.92 (m、2H)、4.42 (m、1H)、3.87 (dのd、1H、J=9.5、2.6Hz)、3.63 (dのd、1H、J=9.5、4.0Hz)、3.45 (t、2H、J=6.6Hz)、2.07 (quart.、2H、J=7.3Hz)、1.64 (quint.、2H、J=7.3Hz)、1.44 (s、9 H)。
工程37C:(1S、4R、6S、14S、18R)-7-cis-14-tert-ブトキシカルボニルアミノ-18-(6-メトキシイソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-12-オキサ-3,16-ジアザトリシクロ[14.3.0.04,6]-ノナデカ-7-エン-4-カルボン酸(化合物84)の製造
Figure 2006523714
この化合物を実施例26に記載の方法を用いてN-tert-ブトキシカルボニル-3-(4-ペンテニルチオ)-L-バリンから製造した。ESI-マススペクトル:m/e:625 (M+H)+、623 (M-H)-;高解像度マススペクトル:C32H41N4O9に対する理論値:625.2874、実測値:625.2871;NMR (500MHz、CD3OD) δ 8.12 (d、1H、J=9.0Hz)、7.89 (d、1H、J=5.8Hz)、7.24 (d、1H、J=5.8Hz)、7.17 (s、1H)、7.12 (d、1H、J=9.0Hz)、5.83 (s、1H)、5.63 (quart.、1H、J=8.8Hz)、5.45 (t、1H、J=8.8Hz)、4.74 (m、1H)、4.60 (br s、1H)、4.36 (d、1H、J=11.0Hz)、4.16 (d、1H、J=8.0Hz)、3.91 (s、3H)、3.74 (m、2H)、3.62 (m、1H)、3.49 (m、1H)、2.66 (m、1H)、2.57 (m、1H)、2.47-2.33 (m、2H)、2.19 (m、1H)、1.78 (m、2H)、1.69 (m、1H)、1.48 (m、1H)、1.30 (s、9H)。
工程37D:(1S、4R、6S、14S、18R)-[7-cis-4-シクロプロパンスルホニル-アミノカルボニル-18-(6-メトキシ-イソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-12-オキサ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-14-イル]-カルバミン酸,tert-ブチルエステル(化合物85)の製造
Figure 2006523714
この化合物を、実施例26Iに記載の方法を用いて化合物84から製造した。ESI-マススペクトル:m/e:728 (M+H)+、726 (M-H)-;高解像度マススペクトル:に対する理論値C35H46N5O10S:728.2966、実測値:728.2972;NMR (500MHz、CD3OD) δ 8.12 (m、1H)、7.89 (d、1H、J=5.8Hz)、7.25 (d、1H、J=5.8Hz)、7.18 (s、1H)、7.12 (d、1H、J=8.0Hz)、5.89 (s、1H)、5.66 (quart.、1H、J=8.8Hz)、5.19 (t、1H、J=8.8Hz)、4.71 (m、1H)、4.52 (br s、1H)、4.36 (d、1H、J=10.0Hz)、4.12 (m、1H)、3.92 (s、3H)、3.65 (m、2H)、3.47 (m、2H)、2.92 (m、1H)、2.64 (m、1H)、2.56 (m、1H)、2.45 (m、2H)、2.19 (m、1H)、1.77 (m、1H)、1.70-1.60 (m、2H)、1.54 (m、1H)、1.28 (s、9H)、1.15-0.98 (m、4 H)。
実施例38:化合物58の製造:
Figure 2006523714
工程38a:1-{[1-(2-tert-ブトキシカルボニルアミノ-ノナ-8-エノイル)-4-(tert-ブチル-ジメチル-シラニルオキシ)-ピロリジン-2-カルボニル]-アミノ}-2-ビニルシクロプロパンカルボン酸エチルエステルの製造
Figure 2006523714
10mLのDMF中の、1-{[1-(2(S)-tert-ブトキシカルボニルアミノ-ノナ-8-エノイル)-4(R)-ヒドロキシ-ピロリジン-2(S)カルボニル]-(1R)-アミノ}-2(S)-ビニル-シクロプロパンカルボン酸エチルエステル(1.5g、2.87mmoL)の混合物に、イミダゾール (0.25g、3.67mmoL)およびtert-ブチル-ジメチルシリルクロリド(516mg、3.44mmoL)を加えた。混合物を室温で2日間撹拌した。次に、反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を酢酸エチルに溶解した。この溶液を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、次いで減圧下で濃縮して粗固体を得た。フラッシュクロマトグラフィ(ヘキサン中の20%酢酸エチルで溶出)で精製して1.43g(78%)の1-{[1-(2-tert-ブトキシカルボニルアミノ-ノナ-8-エノイル)-4-(tert-ブチル-ジメチル-シラニルオキシ)-ピロリジン-2-カルボニル]-アミノ}-2-ビニルシクロプロパンカルボン酸エチルエステルを白色固体として得た。
1H NMR (300MHz、CD3OD) δ 0.10 (s,6H)、0.89 (s、9H)、1.22 (m、3H)、1.31-1.48 (m、16H)、1.50-1.75 (m、3H)、2.06 (m、3H)、2.11-2.33 (m、2H)、3.70 (m、2H)、4.03-4.19 (m、2H)、4.21 (m、1H)、4.45 (t、J=7.87Hz、1H)、4.59 (m、1H)、4.91 (d、J=9.15Hz、1H)、4.98 (d、J=17.20Hz、1H)、5.08 (dd、J=10.25、1.83Hz、1H)、5.27 (dd、J=17.38、1.65Hz、1H)、5.65-5.87 (m、2 H). LC-MS (方法A、保持時間:4.00min)、MS m/z 636 (M++1)。
工程38b:14-tert-ブトキシカルボニルアミノ-18-(tert-ブチル-ジメチル-シラニルオキシ)-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-4-カルボン酸,エチルエステルの製造
Figure 2006523714
640mLの塩化メチレン中の1-{[1-(2-tert-ブトキシカルボニルアミノ-ノナ-8-エノイル)-4-(tert-ブチル-ジメチル-シラニルオキシ)-ピロリジン-2-カルボニル]-アミノ}-2-ビニル-シクロプロパンカルボン酸エチルエステル(1.63g、2.56mmoL)の溶液に、215mg(0.26mmoL)のトリシクロヘキシルホスフィン[1,3-ビス(2,4,6-トリ[ベンジリデン]ルテニウム(IV)ジクロリドを加えた。混合物を15分間加熱還流した。残渣を減圧下で濃縮し、次いで30%酢酸エチル/ヘキサンで溶出するフラッシュクロマトグラフィで精製した。さらに試料を脱色するため、粗生成物を、ヘキサン中の50%エーテルで溶出する2度目のクロマトグラフィにかけて、1.5g(96%)の14-tert-ブトキシカルボニルアミノ-18-(tert-ブチル-ジメチル-シラニルオキシ)-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-4-カルボン酸エチルエステルを白色固体として得た。1H NMR (500MHz、CD3Cl) δ 0.06 (s、3H)、0.07 (s、3H)、0.86 (s、9H)、1.18-1.24 (m、6H)、1.34-1.64 (m、14H)、1.86-1.96 (m、3H)、2.02-2.09 (m、1H)、2.11-2.17 (m、1H)、2.19-2.28 (m、1H)、2.57-2.63 (m、1H)、3.50-3.54 (m、1H)、3.71 (dd、J=10.22、6.26Hz、1H)、4.06-4.17 (m、2H)、4.52-4.58 (m、2H)、4.75 (d、J=8.55Hz、1H)、5.21 (t、J=9.92Hz、1H)、5.35 (d、J=7.63Hz、1H)、5.45-5.50 (m、1H)、6.94 (s,1H). LC-MS (方法A、保持時間:3.88min)、MS m/z 608 (M++1)。
工程38c:14-tert-ブトキシカルボニルアミノ-18-(tert-ブチル-ジメチル-シラニルオキシ)-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-4-カルボン酸の製造
Figure 2006523714
THF (4mL)、メタノール (1mL)、および水(2mL)の混合溶媒系中の、14-tert-ブトキシカルボニルアミノ-18-(tert-ブチル-ジメチル-シラニルオキシ)-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-4-カルボン酸エチルエステル(1.5g、2.47mmoL)の溶液に、粉末水酸化リチウム1水和物 (1.0g、50mmoL)を加えた。淡黄色スラリーをN2下、室温で4時間撹拌した。次に、混合物を減圧下で濃縮し、残渣をエーテルと水の間に分配した。エーテル相を捨て、水性相をpH4に達するまで1N HClで処理した。この酸性溶液をEtOAc (3x)で抽出した。混合EtOAc抽出物を乾燥し(MgSO4)、次いで減圧下で濃縮してを得た。1.2g(84%)の14-tert-ブトキシカルボニルアミノ-18-(tert-ブチル-ジメチル-シラニルオキシ)-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-4-カルボン酸をオフホワイト固体として得た。1H NMR (300MHz、CD3OD) 0.12 (s、6H)、0.89 (s、9H)、1.23-1.64 (m、17H)、1.70-1.87 (m、1H)、1.90-2.49 (m、6H)、3.70-3.80 (m,1H)、3.83-3.90 (m、1H)、4.28-4.36 (m、1H)、4.47-4.55 (m、1H)、4.65 (s、1H)、5.30-5.39 (m、1H)、5.53-5.62 (m、1H). LC-MS (方法A、保持時間:3.69min)、MS m/z 580 (M++1)。
工程38d:[18-(tert-ブチル-ジメチル-シラニルオキシ)-4-シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-14-イル]-カルバミン酸tert-ブチルエステルの製造
Figure 2006523714
14-tert-ブトキシカルボニルアミノ-18-(tert-ブチル-ジメチル-シラニルオキシ)-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-4-カルボン酸(500mg、0.86mmoL)を25mLのTHFに溶解し、次いでCDI (180mg、1.12mmoL)で処理した。(オーブン乾燥ガラス容器を用い、乾燥N2雰囲気に維持して湿気を避けるよう注意した。)。反応混合物を2時間還流後、室温に冷却し、次いで順次シクロプロピルスルホンアミド (135mg、1.12mmoL)およびDBU (170mg、1.12mmoL)で処理した。反応混合物を室温で4時間撹拌し、次いでTHFをロータリーエバポレーションで除去した。残渣を酢酸エチルとpH4緩衝液の間に分配した。有機層を乾燥し(MgSO4)、次いで減圧下で濃縮して粗生成物を得た。次に、それをフラッシュクロマトグラフィ(ヘキサン中の33%酢酸エチルで溶出)で精製して300mg(51%)の[18-(tert-ブチル-ジメチル-シラニルオキシ)-4-シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-14-イル]-カルバミン酸tert-ブチルエステルを白色固体として得た。1H NMR (300MHz、CD3OD) δ 1H 0.07 (s、3H)、0.08 (s、3H)、0.85 (s、9H)、0.87-1.49 (m、21H)、1.73-1.95 (m、3H)、2.08-2.16 (m、1H)、2.25-2.36 (m、2H)、2.42-2.56 (m、1H)、2.85-2.93 (m、1H)、3.65-3.74(dd、J=10.61、3.66Hz、1H)、3.89 (d、J=10.25Hz、1H)、4.34 (m、J=9.70、9.70Hz、1H)、4.43 (t、J=7.87Hz、1H)、4.57 (s、1H)、4.94-5.01 (m、1H)、5.10 (d、J=8.78Hz、1H)、5.66-5.75 (m、1H)、6.55 (s、1H)、10.13 (s、1H). LC-MS (方法A、保持時間:3.81min)、MS m/z 683 (M++1)。
工程38e:(4-シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル-18-ヒドロキシ-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-14-イル)-カルバミン酸tert-ブチルエステル
Figure 2006523714
25mLのTHF中の[18-(tert-ブチル-ジメチルシラニルオキシ)-4-シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-14-イル]-カルバミン酸tert-ブチルエステル(330mg、0.48mmoL)の混合物に、テトラブチルアンモニウムフロリド(150mg、0.54mmoL)を加えた。反応混合物を室温で18時間撹拌し、次いでTHFをロータリーエバポレーションで除去した。残渣を酢酸エチルと水の間に分配した。有機層を乾燥し(MgSO4)、次いで減圧下で濃縮して粗生成物を得た。次に、ヘキサンでトリチュレートして200mg(73%)の(4-シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル-18-ヒドロキシ-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-14-イル)-カルバミン酸tert-ブチルエステルを白色固体として得た。1H NMR (500MHz、CD3Cl) δ 1.87-1.64 (m、21H)、1.70-1.98 (m、3H)、2.15-2.56 (m、5H)、2.85-2.94 (m、1H)、3.71 (d、J=13.91Hz、1H)、4.10-4.26 (m、2H)、4.51 (t、J=7.87Hz、1H)、4.62 (s、1H)、4.98 (m、1H)、5.06 (d、J=8.78Hz、1H)、5.64-5.71 (m、1H)、6.72 (s、1H)、10.24 (s、1H). LC-MS (方法A、保持時間:2.85min)、MS m/z 569 (M++1)。
工程38f:化合物58:[(Z)-(1S,4R,14S,18R)-4-シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル-2,15-ジオキソ-18-(3-フェニル-イソキノリン-1-イルオキシ)-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-14-イル]-カルバミン酸tert-ブチルエステルの製造
Figure 2006523714
1mLのDMF中の、(4-シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル-18-ヒドロキシ-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-14-イル)-カルバミン酸tert-ブチルエステル(20mg、0.035mmoL)の混合物に、カリウムt-ブトキシド (22mg、0.196mmoL)を加えた。混合物を室温で5分間撹拌し、次いで1-クロロ-3-フェニルイソキノリン (15mg、0.062mmoL)を加えた。反応混合物を室温で15時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。この粗生成物をエーテルでトリチュレートした。残渣をMeOHに溶解し、次いでプレパラティブHPLC.(YMC XTERRA、S5、19x100mm、勾配:60% B〜100% B、15min、保持2min、流速 25mL/min)で精製して10mg(39%)の化合物58、[(Z)-(1S,4R,14S,18R)-4-シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル-2,15-ジオキソ-18-(3-フェニル-イソキノリン-1-イルオキシ)-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-14-イル]-カルバミン酸tert-ブチルエステルを白色固体として得た。1H NMR (500MHz、CD3Cl) δ 0.90-1.64 (m、21H)、1.76-1.97 (m、3H)、2.26-2.31 (m、1H)、2.52-2.63 (br s、1H)、2.69-2.81 (m、2H)、2.88-2.93 (m、1H)、4.11 (d、J=11.60Hz、1H)、4.33 (m、1H)、4.61 (d、J=7.94Hz、2H)、4.99 (t、J=9.31Hz、1H)、5.05 (d、J=7.93Hz、1H)、5.69-5.74 (m、1H)、6.08 (s、1H)、6.60 (s、1H)、7.38-7.47(m、2H)、7.50 (t、J=7.63Hz、2H)、7.63 (t、J=7.32Hz、1H)、7.71 (s、1H)、7.77 (d、J=8.24Hz、1H)、8.10 (d、J=7.32Hz、2H)、8.18 (d、J=7.93Hz、1H)、10.27 (s、1H). LC-MS (方法A、保持時間:3.72min)、MS m/z 772 (M++1)。
実施例39:化合物144および145の製造
Figure 2006523714
工程39a:(S)-2-(tert-ブトキシカルボニル)-3-(2-ニトロ-N-(ペンタ-4-エニル)フェニルスルホンアミド)プロピオン酸vの製造
Figure 2006523714
(S)-メチル 3-アミノ-2-(tert-ブトキシカルボニル)プロピオネートiiの製造:
50mLの塩化メチレン中のi (Boc-DAP-OH)(3.0g 14.7mmol)の混合物に、5mLのメタノールを加えた。この溶液に(トリメチルシリル)ジアゾメタン (2M、エーテル中、7.9mL、15.8mmoL)を徐々に加えた。混合物をすべての固体が溶解し、溶液が淡黄色になるまで室温で2時間撹拌した。次に、それを濃縮して3.2g(99%)の(S)-メチル 3-アミノ-2-(tert-ブトキシカルボニル)プロピオネートiiを無色油状物として得た。1H NMR (CD3OD、300MHz) δ 1.46 (s、9H)、2.82-3.00 (m、2H)、3.71 (s、3H)、4.14 (brs、1H)。
(S)-メチル 2-(tert-ブトキシカルボニル)-3-(2-ニトロフェニルスルホンアミド)プロピオネートiiiの製造:
DCM (50mL)中の(S)-メチル 3-アミノ-2-(tert-ブトキシカルボニル)プロピオネートii (1.6g、7.3mmoL)の混合物に、DIPEA (1.64mL、9.4mmoL)および2-ニトロベンゼンスルホニルクロリド(1.62g、7.3mmoL)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。次に、それを濃縮し、酢酸エチルに溶解し、次いでこれをsat.重炭酸ナトリウム、塩水で洗浄し、次いで硫酸マグネシウムで乾燥した。次に、それをろ過し、濃縮して2.9g(98%)の(S)-メチル 2-(tert-ブトキシカルボニル)-3-(2-ニトロフェニルスルホンアミド)プロピオネートiiiを黄色泡沫状物として得た。1H NMR (CD3OD、300MHz) δ 1.41 (s、9H)、3.36-3.51 (m、2H)、3.71 (s、3H)、4.22 (m、1H)、7.80-7.90 (m、3H)、8.07-8.10 (m、1H)。
(S)-メチル 2-(tert-ブトキシカルボニル)-3-(2-ニトロ-N-(ペンタ-4-エニル)フェニルスルホンアミド)プロピオネートivの製造:
3mLのDMF中の、(S)-メチル 2-(tert-ブトキシカルボニル)-3-(2-ニトロフェニルスルホンアミド)-プロピオネートiii (150mg、0.37mmol)の混合物に、炭酸カリウム(102mg、0.74mmoL)を加えた。この混合物を室温で20分間撹拌し、次いで5-ブロモ-1-ペンテン (65μL、0.55mmoL)を加えた。反応混合物を室温で2日間撹拌した。次に、それをろ過し、濃縮し、次いでシリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン中の25%酢酸エチルで溶出)で精製して75mg(43%)の(S)-メチル 2-(tert-ブトキシカルボニル)-3-(2-ニトロ-N-(ペンタ-4-エニル)フェニルスルホンアミド)プロピオネートivを黄色固体として得た。1H NMR (CD3OD、300MHz) δ 1.42 (s、9H)、1.54-1.64 (m、2H)、1.97 (q、J=7.20Hz、2H)、3.37 (m、2H)、3.57-3.80 (m、2H)、3.72 (s、3H)、4.42 (dd、J=8.60、5.31Hz、1H)、4.91-5.01 (m、2H)、5.69-5.79 (m、1H)、7.75-7.85 (m、3H)、8.04 (m、1H). LC-MS (方法D、保持時間:2.68min)、MS m/z 372 (M++1-Boc)。
(S)-2-(tert-ブトキシカルボニル)-3-(2-ニトロ-N-(ペンタ-4-エニル)フェニルスルホンアミド)プロピオン酸vの製造:
(S)-メチル 2-(tert-ブトキシカルボニル)-3-(2-ニトロ-N-(ペンタ-4-エニル)フェニルスルホンアミド)-プロピオネートiv (500mg、1.06mmol)を混合溶媒系:THF (4mL)、メタノール (1mL)、および水(2mL)に溶解した。粉末水酸化リチウム (250mg、10.4mmol)を加えた。淡黄色スラリーを室温で15時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。残渣をエーテルと水の間に分配した。エーテル相を捨て、水性相をpHが4になるまで1N HClで処理した。この酸性溶液を酢酸エチルで4時間抽出した。混合酢酸エチル抽出物を乾燥し(MgSO4)、次いで減圧下で濃縮して430mg(89%)の(S)-2-(tert-ブトキシカルボニル)-3-(2-ニトロ-N-(ペンタ-4-エニル)フェニルスルホンアミド)プロピオン酸vを黄色油状物としてとして得た。1H NMR (CD3OD、300MHz) δ 1.38 (s、9H)、1.51-1.60 (m、2H)、1.89-1.98 (m、2H)、3.28-3.32 (m、2H)、3.59-3.64 (dd、J=14.95、9.46Hz、1H)、3.71-3.74 (m、1H)、4.33 (dd、J=9.61、4.43Hz、1H)、4.87-4.94 (m、2H)、5.63-5.72 (m、1H)、7.71-7.77 (m、3H)、8.01 (dd、J=7.48、1.37Hz、1H). LC-MS (方法D、保持時間:2.04min)、MS m/z 358 (M++1-Boc)。
工程39b:(1R,2S)-エチル 1-((3R,5S)-1-((S)-2-(tert-ブトキシカルボニル)-3-(2-ニトロ-N-(ペンタ-4-エニル)フェニルスルホンアミド)プロパノイル)-3-(イソキノリン-1-イルオキシ)ピロリジン-5-カルボキサミド)-2-ビニルシクロプロパンカルボキシレートの製造
Figure 2006523714
20mLのDCMに溶解した(S)-2-(tert-ブトキシカルボニル)-3-(2-ニトロ-N-(ペンタ-4-エニル)フェニルスルホンアミド)プロピオン酸 (1.10g、2.40mmol)を、順次1-{[4-(イソキノリン-1-イルオキシ)-ピロリジン-2-カルボニル]-アミノ}-2-ビニル-シクロプロパンカルボン酸エチルエステル、ビス塩酸(1.27g、2.72mmol)、N-メチルモルホリン (0.92mL、8.34mmol)、およびHATU (PE biosystems)(1.28g、3.36mmol)で処理した。反応混合物をN2下室温で15時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチルとpH4緩衝液(ビフタレート)の間に分配した。有機層をsat. aq. NaHCO3で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、、次いで減圧下で濃縮して2.0gの粗生成物を得た。フラッシュクロマトグラフィ(30% ヘキサン/酢酸エチル)により1.4g(70%)の(1R,2S)-エチル 1-((3R,5S)-1-((S)-2-(tert-ブトキシカルボニル)-3-(2-ニトロ-N-(ペンタ-4-エニル)フェニルスルホンアミド)プロパノイル)-3-(イソキノリン-1-イルオキシ)ピロリジン-5-カルボキサミド)-2-ビニルシクロプロパンカルボキシレートを紫色固体として得た。1H NMR (CD3OD、500MHz) δ 1.23-1.31 (m、9H)、1.46-1.52 (m、4H)、1.59 (br s、1H)、1.66 (br s、1H)、1.74 (dd、J=7.93、5.19Hz、1H)、2.00 (br s、2H)、2.29 (q、J=8.95Hz、1H)、2.47 (m、1H)、2.72 (m、1H)、3.38-3.51 (m、2H)、3.68 (m、2H)、4.09-4.26 (m、3H)、4.37 (d、J=11.29Hz、1H)、4.64 (m、1H)、4.72 (m、1H)、4.95 (d、J=10.99Hz、1H)、4.99 (dd、J=18.92、1.53Hz、1H)、5.12 (d、J=10.68Hz、1H)、5.32 (d、J=17.40Hz、1H)、5.73-5.86 (m、2H)、5.92 (s、1H)、7.36 (m,1H)、7.58 (m,1H)、7.73 (m、1H)、7.80-7.88 (m、4H)、7.99 (m、1H)、8.11 (m,1H)、8.24 (d、J=8.24Hz、1H). LC-MS (方法D、保持時間:3.15min)、MS m/z 835 (M++1)。
工程39c:
Figure 2006523714
1500mLの塩化メチレン中の(1R,2S)-エチル 1-((3R,5S)-1-((S)-2-(tert-ブトキシカルボニル)-3-(2-ニトロ-N-(ペンタ-4-エニル)フェニルスルホンアミド)プロパノイル)-3-(イソキノリン-1-イルオキシ)ピロリジン-5-カルボキサミド)-2-ビニルシクロプロパンカルボキシレート (1.40g、1.67mmol)およびトリシクロヘキシルホスフィン[1,3-ビス(2,4,6-トリメチルフェニル)-4,5-ジヒドロイミダゾール-2-イリデン][ベンジリデン]ルテニウム(IV)ジクロリド (Aldrich)、(204mg、0.24mmol)の溶液をN2下で還流した。還流温度に達した直後、反応混合物は均質で淡橙色であった。2時間還流後、暗橙色反応混合物を室温に冷却し、次いで減圧下で濃縮して1.7gの橙色油状物を得た。フラッシュクロマトグラフィ(30% ヘキサン/酢酸エチル)により1.1g(82%)の上記エステルを紫色固体として得た。1H NMR (CD3OD、300MHz) δ 1.11-1.31 (m、12H)、1.51-1.80 (m、4H)、1.97-2.15 (m、2H)、2.34-2.50 (m、2H)、2.62-2.69 (m、1H)、3.17-3.33 (m、2H)、3.44-3.60 (m、2H)、4.01-4.05 (m、1H)、4.12 (q、J=7.32Hz、2H)、4.37 (d、J=13.17Hz、1H)、4.58 (t、J=8.42Hz、1H)、4.71 (m、1H)、5.61 (m、2H)、5.88 (s、1H)、6.91 (d、J=9.15Hz、1H)、7.30 (d、J=5.49Hz、1H)、7.52 (t、J=7.50Hz、1H)、7.66-7.73 (m、1H)、7.76-7.80 (m、4H)、7.95 (d、J=5.86Hz、1H)、8.11 (d、J=7.32Hz、1H)、8.17 (d、J=8.05Hz、1H)、8.84 (s、1H). LC-MS (方法D、保持時間:2.91min)、MS m/z 807 (M++1)。
工程39d:化合物144の製造
Figure 2006523714
工程39cで製造したエチルエステル (1.1g、1.3mmol)を混合溶媒系:THF (16mL)、メタノール (4mL)、および水(8mL)に溶解した。粉末水酸化リチウム水和物(540mg、13.2mmol)を加えた。淡黄色スラリーを室温で15時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。残渣をエーテルと水の間に分配した。エーテル相を捨て、水性相をpHが4になるまで1N HClで処理した。この酸性溶液を酢酸エチルで4回抽出した。混合酢酸エチル抽出物を乾燥し(MgSO4)、次いで減圧下で濃縮して878mg(85%)の化合物144を紫色固体として得た。1H NMR (CD3OD、300MHz) δ 1.11、1.31 (s、9H)、1.56-1.68 (m、4H)、2.04-2.16 (m、2H)、2.42-2.66 (m、2H)、2.68-2.75 (m、1H)、3.22-3.30 (m、2H)、3.48-3.63 (m、2H)、4.02-4.14 (m、1H)、4.46 (d、J=12.44Hz、1H)、4.62 (t、J=8.42Hz、1H)、4.70-4.73 (m、1H)、5.64 (m、2H)、5.90 (s、1H)、7.36 (d、J=5.86Hz、1H)、7.57 (t、J=7.68Hz、1H)、7.71-7.87 (m、5H)、7.98 (d、J=5.86Hz、1H)、8.15 (m、1H)、8.22 (d、J=8.05Hz、1H). LC-MS (方法D、保持時間:2.78min)、MS m/z 779 (M++1)。
工程39e:化合物145の製造
Figure 2006523714
化合物144 (0.878g、1.1mmol)を15mLのTHFに溶解し、CDI (255mg、1.58mmol)で処理した。(オーブン乾燥ガラス容器を用い、乾燥N2雰囲気に維持して湿気を避けるよう注意した。)反応物混合物を1時間還流した後、それを室温に冷却し、次いで順次シクロプロピルスルホンアミド (194mg、1.6mmol)およびDBU (245mg、1.6mmol)を加えた。室温で24時間撹拌した後、THFをロータリーエバポレーションで除去した。残渣を酢酸エチルとpH4緩衝液の間に分配した。有機層を乾燥し(MgSO4)、次いで減圧下で濃縮して粗生成物を得た。フラッシュクロマトグラフィ(3% MeOH/塩化メチレン)により0.68g(70%)の化合物145を白色固体として得た。1H NMR (CD3OD、300MHz) δ 1.07-1.37 (m、13H)、1.11 (s、9H)、1.60-1.78 (m、4H)、1.97-2.02 (m、1H)、2.28-2.35 (m、1H)、2.44-2.51 (m、1H)、2.75-2.68 (m、1H)、2.75-2.80 (m、1H)、2.94-3.00 (m、1H)、3.20-3.25 (m、1H)、3.28-3.47 (m、2H)、3.57-3.62 (m、1H)、4.05-4.08 (m、1H)、4.51 (d、J=12.21Hz、1H)、4.65-4.68 (m、1H)、4.84 (m、1H)、5.15-5.23 (m、1H)、5.70-5.75 (m、1H)、5.94 (s、1H)、7.35 (d、J=6.10Hz、1H)、7.57 (t、J=7.32Hz、1H)、7.74 (t、J=7.78Hz、1H)、7.78-7.89 (m、4H)、8.00 (d、J=5.80Hz、1H)、8.20-8.25 (m、2 H). LC-MS (方法D、保持時間:2.89min)、MS m/z 882 (M++1)。
実施例40:化合物151の製造
Figure 2006523714
アセトニトリル(20mL)中の化合物145 (680mg、0.77mmol)の混合物に、炭酸カリウム(319mg、2.31mmol)およびベンゼンチオール (186mg、1.69mmol)を加えた。混合物を室温で一夜撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。残渣を水で希釈し、次いでこの水性溶液を1N HClでpH5に調整した。沈殿した白色固体が溶液中に形成された。この不均一混合物を酢酸エチル(3x)で抽出した。混合抽出物を乾燥し(MgSO4)、次いで濃縮して淡黄色固体を得た。次いで、この粗固体をヘキサンで数回トリチュレートして510mg(95%)の化合物151をオフホワイト固体として得た。1H NMR (CD3OD、300MHz) δ 1.06-1.88 (m、13H)、1.23、1.31 (s、9H)、1.65 (dd、J=9.70、5.67Hz、1H)、1.80 (dd、J=8.23、5.67Hz、2H)、2.03 (brs、1H)、2.18 (br s、1H)、2.37-2.52 (m、3H)、2.85-2.99 (m、2H)、3.09-3.15 (m、1H)、3.27 (m、1H)、3.44 (m、2H)、4.15-4.20 (m、1H)、4.46 (m、1H)、4.74-4.85 (m、2H)、5.32 (t、J=10.25Hz、1H)、5.71 (m、1H)、5.98(br s、1H)、7.37 (d、J=5.86Hz、1H)、7.58 (t、J=8.23Hz、1H)、7.74 (t、J=7.68Hz、1H)、7.85 (d、J=8.05Hz,1H)、8.00 (d、J=5.86Hz、1H)、8.22 (d、J=8.05Hz、1H). LC-MS (方法D、保持時間:2.01min)、MS m/z 697 (M++1)。
実施例41:化合物146の製造
Figure 2006523714
2mLのDCM中の化合物151 (20mg、0.029mmol)の混合物にトリエチルアミン (14mg、0.138mmol)および無水酢酸(8mg、0.078mmol)を加えた。この反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。残渣をメタノールに溶解し、次いでプレパラティブHPLC (YMC XTERRA、S5、30x50mm、勾配:45%B〜85% B、15min、保持2min、流速 25mL/min)で精製して10mg (47%)の化合物146を白色固体として得た。1H NMR (CD3OD、300MHz、60℃) δ 1.08-1.22 (m、13H)、1.55-1.74 (m、4H)、2.09-2.21(m、2H)、2.13 (s、3H)、2.33-2.48 (m、2H)、2.66-2.75 (m、1H)、2.90-2.99 (m、1H)、3.12-3.25 (m、2H)、3.45-3.60 (m、2H)、3.75-3.84 (m、1H)、4.98-4.05 (m、1H)、4.70 (t、J=7.68Hz、1H)、4.89-4.97 (m、1H)、5.26 (t、J=10.43Hz、1H)、5.2-5.75 (m、1H)、5.92 (s、1H)、7.29 (d、J=5.86Hz、1H)、7.50 (t、J=7.50Hz、1H)、7.64-7.69 (m、1H)、7.77 (m、1H)、7.95 (d、J=5.86Hz、1H)、8.18 (d、J=8.78Hz、1H). LC-MS (方法D、保持時間:2.64min)、MS m/z 739 (M++1)。
実施例42:化合物147の製造
Figure 2006523714
5mLのDMF中の化合物151 (100mg、0.144mmol)の混合物に、炭酸カリウム(40mg、0.290mmol)およびヨウ化メチル(13μL、0.21mmol)を加えた。この反応混合物を室温で2時間撹拌した。次に、それを減圧下で濃縮した。残渣をメタノールに溶解し、プレパラティブHPLC (YMC XTERRA、S5、30x50mm、勾配:45%B〜70% B、15min、保持2min、流速 25mL/min)で精製して75mg(73%)の化合物147を白色固体として得た。1H NMR (CD3OD、300MHz、60 ℃) δ 1.02-1.28 (m、13H)、1.64 (dd、J=9.70、5.67Hz、1H)、1.72-1.81(m、2H)、1.91-2.10 (m、1H)、2.13-2.30 (m、1H)、2.36-2.50 (m、2H)、2.54-2.68 (m、1H)、2.76-2.99 (m、2H)、3.05 (s、3H)、3.11-3.46 (m、4H)、3.79-3.96 (m、1H)、4.17 (m、1H)、4.76 (m、2H)、5.31 (t、J=10.06Hz、1H)、5.71 (m、1H)、5.99 (s、1H)、7.33 (d、J=5.86Hz、1H)、7.55 (t、J=7.50Hz、1H)、7.70 (t、J=7.68Hz、1H)、7.81 (m、1H)、7.96 (d、J=5.86Hz、1H)、8.17 (d、J=8.42Hz、1H). LC-MS (方法D、保持時間:1.98min)、MS m/z 711 (M++1)。
実施例43:化合物148の製造
Figure 2006523714
2mLのDCM中の化合物151 (20mg、0.029mmol)の混合物にジイソプロピルアミン (15μL、0.086mmol)およびメチルクロロホルメート (8mg、0.085mmol)を加えた。この反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。残渣をメタノールに溶解し、次いでプレパラティブHPLC (YMC XTERRA、S5、30x50mm、勾配:50%B〜90% B、15min、保持2min、流速 25mL/min)で精製して15mg(69%)の化合物148を白色固体として得た。1H NMR (CD3OD、300MHz) δ 1.09 (s、9H)、1.07-1.45 (m、13H)、1.56-1.61 (m、1H)、1.70-1.76 (m、3H)、2.95-2.10 (m、1H)、2.13-2.26 (m、1H)、2.33-2.55 (m、2H)、2.71-2.78 (m、1H)、2.93-3.02 (m、1H)、3.33 (m、2H)、3.48-3.57 (m、2H)、3.75 (s、3H)、4.04-4.12 (m,1H)、4.64 (t、J=8.42Hz、1H)、4.90 (m、2H)、5.19 (t、J=10.25Hz、1H)、5.69-5.77 (m、1H)、5.93 (s、1H)、7.34 (d、J=5.86Hz、1H)、7.55 (t、J=6.95Hz、1H)、7.72 (t、J=7.32Hz、1H)、7.83 (d、J=7.32Hz、1H)、7.98 (d、J=5.86Hz、1H)、8.20 (d、J=8.42Hz、1H)、9.21 (s、1H). LC-MS (方法D、保持時間:2.75min)、MS m/z 755 (M++1)。
実施例44:化合物150の製造
Figure 2006523714
2mLのDCM中の化合物151 (20mg、0.029mmol)の混合物にジイソプロピルアミン (15μL、0.086mmol)およびtert-ブチルイソシアネート(8μL 、0.058mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。残渣をメタノールに溶解し、次いでプレパラティブHPLC (YMC XTERRA、S5、30x50mm、勾配:55%B〜90% B、15min、保持2min、流速 25mL/min)で精製して15mg(65%)の化合物150を白色固体(15mg、65%)として得た。1H NMR (CD3OD、300MHz) δ 1.06-1.34 (m、13H)、1.21 (s、9H)、1.40 (s、9H)、1.58-1.75 (m、3H)、1.97-2.09 (m、1H)、2.11-2.23 (m、1H)、2.37-2.50 (m、2H)、2.69-2.82 (m、1H)、2.94-3.04 (m、1H)、3.22 (m、1H)、.36-3.46 (m、2H)、4.12 (d、J=12.44Hz、1H)、4.39 (d、J=11.34Hz、1H)、4.50-4.57 (m、1H)、4.69 (t、J=8.23Hz、1H)、5.20-5.27 (m、1H)、5.69-5.78 (m、1H)、5.90 (s、1H)、7.34 (d、J=5.86Hz、1H)、7.57 (t、J=7.14Hz、1H)、7.73 (m、1H)、7.83 (m、1H)、7.98 (d、J=5.86Hz、1H)、8.24 (d、J=8.05Hz、1H). LC-MS (方法D、保持時間:3.04min)、MS m/z 796 (M++1)。
実施例45:化合物153の製造
Figure 2006523714
2mLのDCM中の化合物151 (20mg、0.029mmol)の混合物にジイソプロピルアミン (15μL、0.086mmol)およびメタンスルホニルクロリド(5μL 0.065mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。残渣をメタノールに溶解し、次いでプレパラティブHPLC (YMC XTERRA、S5、30x50mm、勾配:50%B〜90% B、15min、保持2min、流速 25mL/min)で精製して17mg(76%)の化合物153を白色固体として得た。1H NMR (CD3OD、300MHz) δ 1.02-1.49(m、13H)、1.59 (m、1H)、1.72-1.86 (m、3H)、1.96-2.09 (m、1H)、2.37-2.50 (m、2H)、2.63-2.80 (m、2H)、2.91-3.08 (m、5H)、2.97 (s、3H)、3.22-3.45 (m、3H)、4.19 (dd、J=11.89、3.48Hz、1H)、4.52 (d、J=11.71Hz、1H)、4.62 (dd、J=9.88、7.32Hz、1H)、4.83-4.96 (m、1H)、5.17 (t、J=10.06Hz、1H)、5.75 (m、1H)、5.94 (s、1H)、7.33 (d、J=5.86Hz、1H)、7.57 (d、J=8.05Hz、1H)、7.72 (t、J=7.50Hz、1H)、7.82 (m、1H)、7.99 (d、J=6.22Hz、1H)、8.20 (d、J=8.42Hz、1H). LC-MS (方法D、保持時間:2.59min)、MS m/z 775 (M++1)。
実施例46:化合物141:[(Z)-(1S,4R,13S,17R)-4-シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル-17-(6-メトキシ-イソキノリン-1-イルオキシ)-2,14-ジオキソ-10-オキサ-3,15-ジアザ-トリシクロ[13.3.0.04,6]オクタデカ-7-エン-13-イル]-カルバミン酸tert-ブチルエステルの製造
Figure 2006523714
工程46a:(S)-4-アリルオキシ-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)酪酸の製造
Figure 2006523714
0℃のDMF中の水素化ナトリウム (913mg、22.8mmoL)の混合物にN-t-Boc-L-ホモセリン (2g、9.13mmoL)を加えた。この反応混合物を0℃で15分間撹拌し、次いで臭化アリル(1.38g、11.4mmoL)を加えた。混合物を室温に温め、2時間撹拌した。次に、それを減圧下で濃縮した。残渣を水で希釈し、次いで順次ヘキサンおよびエーテルで洗浄した。有機層を捨て、水性層を1N HClで注意深くpH3に調整した。この酸性水性溶液を酢酸エチルで抽出した。有機層を乾燥し(MgSO4)、次いで減圧下で濃縮して2.2g(93%)の(S)-4-アリルオキシ-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)酪酸を無色油状物として得た。1H NMR (300MHz、CD3OD) δ 1.42 (s、9H)、1.80-1.90 (m、1H)、2.04-2.16 (m、1H)、3.50-3.54 (m、2H)、3.97 (d、J=4.39Hz、2H)、4.23 (dd、J=8.78、4.39Hz、1H)、5.15 (d、J=10.25Hz、1H)、5.26 (dd、J=17.38、1.65Hz、1H)、5.84-5.97 (m、1H)。この出発物質を実施例2に記載のごとく(1R,2S)-エチル 1-((3R,5S)-1-((S)-4-(アリルオキシ)-2-(tert-ブトキシカルボニル)ブタノイル)-3-(6-メトキシイソキノリン-1-イルオキシ)ピロリジン-5-カルボキサミド)-2-ビニルシクロプロパン-カルボキシレートの合成に用いた。
工程46b:(Z)-(1S,4R,13S,17R)-13-tert-ブトキシカルボニルアミノ-17-(6-メトキシ-イソキノリン-1-イルオキシ)-2,14-ジオキソ-10-オキサ-3,15-ジアザ-トリシクロ[13.3.0.04,6]オクタデカ-7-エン-4-カルボン酸エチルエステルの製造
Figure 2006523714
84mLの塩化メチレン中の(1R,2S)-エチル 1-((3R,5S)-1-((S)-4-(アリルオキシ)-2-(tert-ブトキシカルボニル)ブタノイル)-3-(6-メトキシイソキノリン-1-イルオキシ)ピロリジン-5-カルボキサミド)-2-ビニルシクロプロパンカルボキシレート (220mg、0.33mmol)の溶液にトリシクロヘキシルホスフィン[1,3-ビス(2,4,6-トリメチル-フェニル)-4,5-ジヒドロイミダゾール-2-イリデン][ベンジリデン]-ルテニウム(IV)ジクロリド (27mg、0.032mmol)を得た。淡橙色の均質溶液を3時間還流して暗橙色溶液を得た。この時に、ルテニウム触媒の別の部分(13mg、0.016mmoL)を加え、次いで還流をもう2時間続けた。反応混合物を室温に冷却し、次いで減圧下で濃縮して橙色油状物を得た。フラッシュクロマトグラフィ(酢酸エチル、次いで酢酸エチル中10% MeOH)により174mg(80%)の(Z)-(1S,4R,13S,17R)-13-tert-ブトキシカルボニルアミノ-17-(6-メトキシ-イソキノリン-1-イルオキシ)-2,14-ジオキソ-10-オキサ-3,15-ジアザ-トリシクロ[13.3.0.04,6]オクタデカ-7-エン-4-カルボン酸エチルエステルを白色固体として得た。LC-MS (方法A、保持時間:3.74min)、MS m/z 639(M++1)。
工程46c:化合物140および141の製造:
Figure 2006523714
(Z)-(1S,4R,13S,17R)-13-tert-ブトキシカルボニルアミノ-17-(6-メトキシ-イソキノリン-1-イルオキシ)-2,14-ジオキソ-10-オキサ-3,15-ジアザ-トリシクロ[13.3.0.04,6]オクタデカ-7-エン-4-カルボン酸エチルエステルを実施例2(工程2E)に従って加水分解し、化合物140を得た。化合物140を、実施例7に従って化合物141、[(Z)-(1S,4R,13S,17R)-4-シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル-17-(6-メトキシ-イソキノリン-1-イルオキシ)-2,14-ジオキソ-10-オキサ-3,15-ジアザ-トリシクロ[13.3.0.04,6]オクタデカ-7-エン-13-イル]-カルバミン酸tert-ブチルエステルに変換した。LC-MS (方法A、保持時間:3.51min)、MS m/z 714(M++1)。
実施例47:第4級アルコールからP4-カルバメートを製造するための一般的方法
化合物56の製造:[(Z)-(1S,4R,14S,18R)-4-シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル-18-(イソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-14-イル]-カルバミン酸1-メチル-シクロブチルエステル
Figure 2006523714
工程47a:1-メチルシクロブタノールの製造:
Figure 2006523714
-10℃の6mLのヨウ化メチルマグネシウム(3M、エーテル中)の溶液に、シクロブタノン(1g、14.3mmol)を滴加した。混合物を2.5時間(-10℃〜室温)撹拌した。希HClをすべての沈殿物が溶解するまで反応混合物に加えた。均質な反応混合物をエーテル(2x)で抽出した。混合エーテル抽出物を乾燥し(MgSO4)、ろ過し、次いで減圧下で濃縮して0.9g(73%)の1-メチルシクロブタノールを黄色油状物として得た。
工程47b. [(Z)-(1S,4R,14S,18R)-4-シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル-18-(イソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-14-イル]-カルバミン酸1-メチル-シクロブチルエステルの製造
KHのスラリー (400mg、油中35%、3.5mmol)に5mLのヘキサンを加えた。それを5分間撹拌し、次いでヘキサンを除去した。この工程を3回繰り返した。THF (5mL)をこの予備洗浄KHに加え、次いで0℃で1-メチル-シクロブタノール (200mg、2.3mmol)を加えた。混合物を1時間撹拌し(0℃〜室温)、次いで炭酸ジピリジン-2-イルエステル(753mg、3.5mmol)を加えた。混合物を室温で4時間撹拌し、次いで反応物をsat. aq. NH4Clで希釈した。次に、混合物をEtOAcで抽出し、次いで溶媒を減圧下で除去して200mgの粗炭酸1-メチル-シクロブチルエステルピリジン-2-イルエステルを橙色固体として得た。それをさらに精製することなく次の工程に直接用いた。
CH2Cl2中の50mg(0.073mmol)の化合物11 [1-(2-アミノ-3,3-ジメチル-ブチリル)-4-(6-メトキシ-イソキノリン-1-イルオキシ)-ピロリジン-2-カルボン酸(1-シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル-2-ビニル-シクロプロピル)-アミド・ビス塩酸塩]のサスペンジョンにジイソプロピルエチルアミン (29mg、0.22mmoL)および70mg(0.33mmol)の上記試薬(炭酸 1-メチル-シクロブチルエステルピリジン-2-イルエステル)を加えた。この反応混合物を室温で一夜撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。残渣をプレパラティブHPLCで精製して32mg(62%)の化合物56を白色固体として得た。プレパラティブHPLC条件: YMC XTERRA、S5、19x100mm、勾配:50%B〜90% B、15min、保持2min、流速 25mL/min. LC-MS (方法A、保持時間:3.47min)、MS m/z 708 (M++1)。
化合物59を化合物56 (実施例47)について用いた一般的方法により製造した:1-メチルシクロプロパノールを炭酸 1-メチル-シクロプロピルエステルピリジン-2-イルエステルに変換し、上記方法(実施例47)に従って製造した。1-メチル-1-シクロプロパノールをKulinkovich、O.G.;Sviridov、S.V.;およびVasilevski、D.A. Synthesis、1991、234に記載の方法をわずかに修飾して製造した:ジエチルエーテル(80mL)中の酢酸メチル(1.85g、25mmol)およびTi(OPr-i)4 (744μL、2.5mmol)の撹拌溶液に、ジエチルエーテル(60mL)中のエチルマグネシウムブロミド(ジエチルエーテル中の3M溶液)(18mL、53mmol)を反応温度を18-20℃に維持しながら1時間かけて徐々に加えた。添加が完了したら撹拌を10分間続ける。混合物を冷(5℃) 10% aq. H2SO4 (250mL)に注ぎ入れ、生成物をジエチルエーテル(3x50mL)で抽出した。混合エーテル抽出物を水(50mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO4)し、次いでロータリーエバポレーションで注意深く濃縮して(〜20torr、rt)1.7gの1-メチル-1-シクロプロパノール (純度〜80%)を得た。1H NMR (300MHz、CDCl3) δ 0.42-0.45 (m、2H)、0.73-0.77 (m、2H)、1.44 (s、3H)、1.64 (br s、1H)。
以下の化合物も上記一般的方法を用いて製造した:化合物50は1-メチルシクロペンタノールから製造した;化合物39および51は1,1,1-トリフルオロ-2-メチルプロパン-2-オールから製造した、化合物55は1,1-ジフルオロ-2-メチルプロパン-2-オールから製造した(1,1-ジフルオロ-2-メチルプロパン-2-オールはDickey、J. B.およびTowne、E. B. US2700686に記載の方法に従って製造した)、化合物40および52は1-クロロ-2-メチルプロパン-2-オールから製造した、化合物124は1,1,1-トリクロロ-2-メチルプロパン-2-オールから製造した、化合物123は3-ヒドロキシ-3-メチルブタン-2-オンから製造した、また化合物139はS-tert-ブチル O-4-ニトロフェニルカルボノチオエートから製造した(下記のごとく)(この試薬はE.M. Gordon、J.C. Barrish、G.S. Bisacchi、C-Q. Sun、J.A. Tino、G.D. Vite、およびR. ZahlerのUS005559256Aに記載のごとく製造した)。
Figure 2006523714
実施例48:化合物126の製造
Figure 2006523714
2mLのDCM中の化合物11 {シクロプロパンスルホン酸[14-アミノ-18-(イソキノリン-1-イルオキシ)-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-4-カルボニル]-アミドビス塩酸} (20mg、0.029mmol)の混合物に18μL (0.10mmol)のDIPEAおよび4mg(0.04mmol)のt-ブチルイソシアネートを加えた。混合物を室温で一夜撹拌した。次に、それをEtOAcで希釈し、次いでpH4緩衝液(2x)および塩水(1x)で洗浄した。有機層を乾燥し(MgSO4)、次いで減圧下で濃縮して粗生成物を得た。得られた油状物をメタノールに溶解し、プレパラティブHPLC (YMC XTERRA、S5、19x100mm、勾配:50%B〜100% B、15min、保持2min、流速 25mL/min)で精製して化合物126を白色粉末として得た(17mg、82%):LC-MS (方法D、保持時間:3.24min)、MS m/z 695 (M++1). 1H NMR (300MHz、CDCl3) δ 0.86-0.96 (m、2H)、1.12 (s、9H)、1.01-1.49 (m、18H)、1.52-1.66 (m、1H)、1.70-1.78 (m、1H)、1.83-1.95(m、2H)、2.14-2.25 (m、1H)、2.49 (brs、1H),、2.71 (m、2H)、2.86-2.92 (m、1H)、4.07 (dd、J=11.71、4.03Hz、1H)、4.40-4.44 (m、1H)、4.62-4.69 (m、2H)、4.94-5.00 (m、1H)、5.65-5.74 (m、1H)、5.97 (br s、1H)、7.03 (s、1H)、7.32 (d、J=6.22Hz、1H)、7.50-7.52 (m、1H)、7.68-7.78 (m、2H)、8.00 (d、J=5.86Hz、1H)、8.22 (d、J=7.68Hz、1H)、10.15 (s、1H)。
実施例49:化合物58の製造:
Figure 2006523714
工程49a:1-{[1-(2-tert-ブトキシカルボニルアミノ-ノナ-8-エノイル)-4-(tert-ブチル-ジメチルシラニルオキシ)-ピロリジン-2-カルボニル]-アミノ}-2-ビニルシクロプロパンカルボン酸エチルエステルの製造
Figure 2006523714
10mLのDMF中の1-{[1-(2(S)-tert-ブトキシカルボニルアミノ-ノナ-8-エノイル)-4(R)-ヒドロキシ-ピロリジン-2(S)カルボニル]-(1R)-アミノ}-2(S)-ビニル-シクロプロパンカルボン酸エチルエステル(1.5g、2.87mmoL)の混合物にイミダゾール (0.25g、3.67mmoL)およびtert-ブチル-ジメチルシリルクロリド(516mg、3.44mmoL)を加えた。混合物を室温で2日間撹拌した。次に、反応混合物を減圧下で濃縮し、次いで残渣を酢酸エチルに溶解した。この溶液を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、次いで減圧下で濃縮して粗固体を得た。フラッシュクロマトグラフィ(ヘキサン中の20% 酢酸エチルで溶出)で精製して1.43g(78%)の1-{[1-(2-tert-ブトキシカルボニルアミノ-ノナ-8-エノイル)-4-(tert-ブチルジメチルシラニルオキシ)ピロリジン-2-カルボニル]-アミノ}-2-ビニルシクロプロパンカルボン酸エチルエステルを白色固体として得た。
1H NMR (300MHz、CD3OD) δ 0.10 (s,6H)、0.89 (s、9H)、1.22 (m、3H)、1.31-1.48 (m、16H)、1.50-1.75 (m、3H)、2.06 (m、3H)、2.11-2.33 (m、2H)、3.70 (m、2H)、4.03-4.19 (m、2H)、4.21 (m、1H)、4.45 (t、J=7.87Hz、1H)、4.59 (m、1H)、4.91 (d、J=9.15Hz、1H)、4.98 (d、J=17.20Hz、1H)、5.08 (dd、J=10.25、1.83Hz、1H)、5.27 (dd、J=17.38、1.65Hz、1H)、5.65-5.87 (m、2 H). LC-MS (方法A、保持時間:4.00min)、MS m/z 636 (M++1)。
工程49b:14-tert-ブトキシカルボニルアミノ-18-(tert-ブチルジメチル-シラニルオキシ)-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-4-カルボン酸エチルエステルの製造
Figure 2006523714
640mLの塩化メチレン中の1-{[1-(2-tert-ブトキシカルボニルアミノ-ノナ-8-エノイル)-4-(tert-ブチル-ジメチル-シラニルオキシ)-ピロリジン-2-カルボニル]-アミノ}-2-ビニル-シクロプロパンカルボン酸エチルエステル(1.63g、2.56mmoL)の溶液に、215mg(0.26mmoL)のトリシクロヘキシルホスフィン[1,3-ビス(2,4,6-トリ[ベンジリデン]ルテニウム(IV)ジクロリドを加えた。混合物を15分間加熱還流した。残渣を減圧下で濃縮し、次いで30%酢酸エチル/ヘキサンで溶出するフラッシュクロマトグラフィで精製した。さらに試料を脱色し、粗生成物をヘキサン中の50%エーテルで溶出する2回目のクロマトグラフィにかけて1.5g(96%)の14-tert-ブトキシカルボニルアミノ-18-(tert-ブチル-ジメチル-シラニルオキシ)-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-4-カルボン酸エチルエステルを白色固体として得た。1H NMR (500MHz、CD3Cl) δ 0.06 (s、3H)、0.07 (s、3H)、0.86 (s、9H)、1.18-1.24 (m、6H)、1.34-1.64 (m、14H)、1.86-1.96 (m、3H)、2.02-2.09 (m、1H)、2.11-2.17 (m、1H)、2.19-2.28 (m、1H)、2.57-2.63 (m、1H)、3.50-3.54 (m、1H)、3.71 (dd、J=10.22、6.26Hz、1H)、4.06-4.17 (m、2H)、4.52-4.58 (m、2H)、4.75 (d、J=8.55Hz、1H)、5.21 (t、J=9.92Hz、1H)、5.35 (d、J=7.63Hz、1H)、5.45-5.50 (m、1H)、6.94 (s,1H). LC-MS (方法A、保持時間:3.88min)、MS m/z 608 (M++1)。
工程49c:14-tert-ブトキシカルボニルアミノ-18-(tert-ブチル-ジメチル-シラニルオキシ)-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-4-カルボン酸の製造
Figure 2006523714
THF (4mL)、メタノール (1mL)、および水(2mL)の混合溶媒系中の、14-tert-ブトキシカルボニルアミノ-18-(tert-ブチルジメチルシラニルオキシ)-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-4-カルボン酸エチルエステル(1.5g、2.47mmoL)の溶液に、粉末水酸化リチウム1水和物 (1.0g、50mmoL)を加えた。淡黄色スラリーをN2下、室温で4時間撹拌した。次に、混合物を減圧下で濃縮し、残渣をエーテルと水の間に分配した。エーテル相を捨て、水性相をpH4に達するまで1N HClで処理した。この酸性溶液をEtOAc (3x)で抽出した。混合EtOAc抽出物を乾燥し(MgSO4)、次いで減圧下で濃縮して1.2g(84%)の14-tert-ブトキシカルボニルアミノ-18-(tert-ブチル-ジメチル-シラニルオキシ)-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-4-カルボン酸をオフホワイト固体として得た。1H NMR (300MHz、CD3OD) 0.12 (s、6H)、0.89 (s、9H)、1.23-1.64 (m、17H)、1.70-1.87 (m、1H)、1.90-2.49 (m、6H)、3.70-3.80 (m,1H)、3.83-3.90 (m、1H)、4.28-4.36 (m、1H)、4.47-4.55 (m、1H)、4.65 (s、1H)、5.30-5.39 (m、1H)、5.53-5.62 (m、1H). LC-MS (方法A、保持時間:3.69min)、MS m/z 580 (M++1)。
工程49d:[18-(tert-ブチル-ジメチル-シラニルオキシ)-4-シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-14-イル]-カルバミン酸tert-ブチルエステルの製造
Figure 2006523714
14-tert-ブトキシカルボニルアミノ-18-(tert-ブチルジメチルシラニルオキシ)-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-4-カルボン酸(500mg、0.86mmoL)を25mLのTHFに溶解し、CDI (180mg、1.12mmoL)で処理した(オーブン乾燥ガラス容器を用い、乾燥N2雰囲気を維持して湿気を避けるよう注意した)。反応混合物を2時間還流した後、それを室温に冷却し、次いで順次シクロプロピルスルホンアミド (135mg、1.12mmoL)およびDBU (170mg、1.12mmoL)で処理した。反応混合物を室温で4時間撹拌し、次いでTHFをロータリーエバポレーションで除去した。残渣を酢酸エチルとpH4緩衝液の間に分配した。有機層を乾燥し(MgSO4)、次いで減圧下で濃縮して粗生成物を得た。次いで、それをフラッシュクロマトグラフィ(ヘキサン中の33%酢酸エチルで溶出)により精製し、300mg(51%)の[18-(tert-ブチル-ジメチル-シラニルオキシ)-4-シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-14-イル]-カルバミン酸tert-ブチルエステルを白色固体として得た。1H NMR (300MHz、CD3OD) δ 1H 0.07 (s、3H)、0.08 (s、3H)、0.85 (s、9H)、0.87-1.49 (m、21H)、1.73-1.95 (m、3H)、2.08-2.16 (m、1H)、2.25-2.36 (m、2H)、2.42-2.56 (m、1H)、2.85-2.93 (m、1H)、3.65-3.74(dd、J=10.61、3.66Hz、1H)、3.89 (d、J=10.25Hz、1H)、4.34 (m、J=9.70、9.70Hz、1H)、4.43 (t、J=7.87Hz、1H)、4.57 (s、1H)、4.94-5.01 (m、1H)、5.10 (d、J=8.78Hz、1H)、5.66-5.75 (m、1H)、6.55 (s、1H)、10.13 (s、1H). LC-MS (方法A、保持時間:3.81min)、MS m/z 683 (M++1)。
工程49e:(4-シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル-18-ヒドロキシ-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-14-イル)-カルバミン酸tert-ブチルエステル
Figure 2006523714
25mLのTHF中の[18-(tert-ブチル-ジメチルシラニルオキシ)-4-シクロプロパンスルホニル-アミノカルボニル-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-14-イル]-カルバミン酸tert-ブチルエステル(330mg、0.48mmoL)の混合物にテトラブチルアンモニウムフロリド (150mg、0.54mmoL)を加えた。反応混合物を室温で18時間撹拌し、次いでTHFをロータリーエバポレーションで除去した。残渣を酢酸エチルと水の間に分配した。有機層を乾燥し(MgSO4)、次いで減圧下で濃縮して粗生成物を得た。次に、それをヘキサンでトリチュレートして200mg(73%)の(4-シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル-18-ヒドロキシ-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-14-イル)-カルバミン酸tert-ブチルエステルを白色固体として得た。1H NMR (500MHz、CD3Cl) δ 1.87-1.64 (m、21H)、1.70-1.98 (m、3H)、2.15-2.56 (m、5H)、2.85-2.94 (m、1H)、3.71 (d、J=13.91Hz、1H)、4.10-4.26 (m、2H)、4.51 (t、J=7.87Hz、1H)、4.62 (s、1H)、4.98 (m、1H)、5.06 (d、J=8.78Hz、1H)、5.64-5.71 (m、1H)、6.72 (s、1H)、10.24 (s、1H). LC-MS (方法A、保持時間:2.85min)、MS m/z 569 (M++1)。
工程49f:化合物58:[(Z)-(1S,4R,14S,18R)-4-シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル-2,15-ジオキソ-18-(3-フェニル-イソキノリン-1-イルオキシ)-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-14-イル]-カルバミン酸tert-ブチルエステルの製造
Figure 2006523714
1mLのDMF中の(4-シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル-18-ヒドロキシ-2,15-ジオキソ-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-14-イル)-カルバミン酸tert-ブチルエステル(20mg、0.035mmoL)の混合物にカリウムt-ブトキシド (22mg、0.196mmoL)を加えた。混合物を室温で5分間撹拌し、次いで1-クロロ-3-フェニルイソキノリン (15mg、0.062mmoL)を加えた。反応混合物を室温で15時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。この粗生成物をエーテルでトリチュレートした。残渣をMeOHに溶解し、次いでプレパラティブHPLC(YMC XTERRA、S5、19x100mm、勾配:60%B〜100% B、15min、保持2min、流速 25mL/min)で精製して10mg(39%)の化合物58、[(Z)-(1S,4R,14S,18R)-4-シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル-2,15-ジオキソ-18-(3-フェニル-イソキノリン-1-イルオキシ)-3,16-ジアザ-トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ-7-エン-14-イル]-カルバミン酸tert-ブチルエステルを白色固体として得た。1H NMR (500MHz、CD3Cl) δ 0.90-1.64 (m、21H)、1.76-1.97 (m、3H)、2.26-2.31 (m、1H)、2.52-2.63 (br s、1H)、2.69-2.81 (m、2H)、2.88-2.93 (m、1H)、4.11 (d、J=11.60Hz、1H)、4.33 (m、1H)、4.61 (d、J=7.94Hz、2H)、4.99 (t、J=9.31Hz、1H)、5.05 (d、J=7.93Hz、1H)、5.69-5.74 (m、1H)、6.08 (s、1H)、6.60 (s、1H)、7.38-7.47(m、2H)、7.50 (t、J=7.63Hz、2H)、7.63 (t、J=7.32Hz、1H)、7.71 (s、1H)、7.77 (d、J=8.24Hz、1H)、8.10 (d、J=7.32Hz、2H)、8.18 (d、J=7.93Hz、1H)、10.27 (s、1H). LC-MS (方法A、保持時間:3.72min)、MS m/z 772 (M++1)。
表2および3の化合物を上記実施例に記載の方法を用いて製造した。
Figure 2006523714
表2
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表3
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表4および5の化合物は上記実施例に記載の方法を用いて製造することができた。
Figure 2006523714
表4
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表5
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実施例50
生物学的試験
組換えHCV NS3/4Aプロテアーゼ複合体FRETペプチドアッセイ
このin vitroアッセイの目的は、本発明の化合物による下記のBMS株、H77C株、またはJ4l6S株由来のHCV NS3プロテアーゼ複合体の阻害を測定することであった。このアッセイは本発明化合物がHCVタンパク質分解活性の阻害にいかに有効であるかについて示唆を与える。
HCV感染患者由来血清をT. Wright博士、San Francisco病院から得た。HCVゲノム (BMS株)の操作した完全長cDNA (相補デオキシリボ核酸)鋳型を、血清RNA(リボ核酸)の逆転写PCR (RT-PCR)により他の遺伝子型1a株間の相同性に基づいて選択したプライマーを用いて得た。完全ゲノム配列の決定から、遺伝子型1aはSimmonds et al.の分類に従ったHCV単離物に割り当てられた。(P Simmonds、KA Rose、S Graham、SW Chan、F McOmish、BC Dow、EA Follett、PL Yap、およびH Marsden、J. Clin. Microbiol.、31(6)、1493-1503 (1993)参照)。非構造領域、NS2-5Bのアミノ酸配列は、HCV遺伝子型1a (H77C)と>97%同一および遺伝子型1b (J4L6S)と87%同一であることを示した。感染性クローン、H77C (1a遺伝子型)およびJ4L6S (1b遺伝子型)をR. Purcell (NIH)から得、該配列はGenbank (AAB67036、Yanagi,M.、Purcell,R.H.、Emerson,S.U.およびBukh、J. Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 94(16),8738-8743 (1997)参照;AF054247、Yanagi,M.、St Claire,M.、Shapiro,M.、Emerson,S.U.、Purcell,R.H.およびBukh,J、Virology 244 (1)、161-172. (1998)参照)に公表されている。
H77CおよびJ4L6S株を用いて組換えNS3/4Aプロテアーゼ複合体を製造した。これらの株の組換えHCV NS3/4Aプロテアーゼ複合体(アミノ酸1027〜1711)をコードするDNAをP. Gallinari et al.に記載のごとく操作した(Gallinari P、Paolini C、Brennan D、Nardi C、Steinkuhler C、De Francesco R. Biochemistry. 38(17):5620-32、(1999)参照)。簡単には、3リジン可溶化尾部をNS4Aコード領域の3’末端に加えた。リジンtagのタンパク質分解による開裂を避けるため、NS4A-NS4B開裂部位のP1位中のシステイン(アミノ酸1711)をグリシンに変換した。さらに、NS3ヘリカーゼドメインの自己分解開裂を避けるため、システインのセリンへの突然変異をPCRによりアミノ酸1454位に導入した。P. Gallinari et al. (Gallinari P、Brennan D、Nardi C、Brunetti M、Tomei L、Steinkuhler C、De Francesco R.、J Virol. 72(8):6758-69 (1998)参照)に記載のプロトコール(一部変更)に従って、変異体DNA断片をpET21b細菌発現ベクター(Novagen)にクローンし、NS3/4A複合体をEscherichia. coli株 BL21 (DE3) (Invitrogen)中で発現させた。簡単には、NS3/4Aの発現を20℃で22時間0.5mM イソプロピルβ-D-1-チオガラクトピラノシド(IPTG)を用いて誘導した。典型的発酵(10L)により約80gの湿細胞ペーストを得た。細胞を25mM N-(2-ヒドロキシエチル)ピペラジン-N'-(2-エタンスルホン酸) (HEPES)、pH7.5、20%グリセロール、500mM塩化ナトリウム(NaCl)、0.5% Triton-X100、1マイクログラム/ミリリットル(「μg/mL」)リソザイム、5mM塩化マグネシウム(MgCl2)、1ug/ml DnアーゼI、5mM β-メルカプトエナノール(βME)、プロテアーゼ阻害剤-エチレンジアミン4酢酸(EDTA)不含(Roche)からなる溶解緩衝剤(10mL/g)に再懸濁し、ホモゲナイズし、4℃で20分間インキュベーションした。ホモジネートを超音波処理し、次いで4℃で1時間、235000gで超遠心して不純物を除去した。上清にイミダゾールを最終濃度15mMに加え、pHを8.0に調整した。粗タンパク質抽出物を緩衝剤B (25mM HEPES、pH8.0、20%グリセロール、500mM NaCl、0.5% Triton-X100、15mM イミダゾール、5mM βME)で予備平衡化したニッケル-ニトリロ3酢酸 (Ni-NTA)カラムにロードした。試料を流速1mL/minでロードした。カラムを15カラム容量の緩衝剤C (0.2% Triton-X100を含む以外は緩衝剤Bと同じ)で洗浄した。タンパク質を5カラム容量の緩衝剤D (200mMイミダゾールを含む以外は緩衝剤Cと同じ)で溶出した。
NS3/4Aプロテアーゼ複合体含有分画をプールし、緩衝剤D (25mM HEPES、pH7.5、20%グリセロール、300mM NaCl、0.2% Triton-X100、10mM βME)で予備平衡化した脱塩カラムSuperdex-S200にロードした。試料を流速1mL/minでロードした。NS3/4Aプロテアーゼ複合体含有分画をプールし、約0.5mg/mlに濃縮した。BMS、H77CおよびJ4L6S株由来のNS3/4Aプロテアーゼ複合体の純度は、SDS-PAGEおよび質量分析により90%以上と判断された。
酵素を-80℃で保存し、氷上で解凍し、使用前にアッセイ緩衝液で希釈した。NS3/4Aプロテアーゼアッセイに用いる基質は、Taliani et al.、Anal. Biochem. 240(2): 60-67 (1996)に記載のRET S1 (Resonance Energy Transfer Depsipeptide Substrate(共鳴エネルギー伝達デプシペプチド基質);AnaSpec、Inc. cat # 22991)(FRETペプチド)であった。このペプチドの配列は、開裂部位のアミド結合よりエステル結合がある以外は大体NS4A/NS4B天然開裂部位に基づく。ペプチド基質を本発明化合物の存在下または非存在下で3種の組換えNS3/4Aの1つとインキュベーションし、蛍光反応生成物の形成をCytofluor Series 4000を用いてリアルタイムで追った。
試薬は以下の通りである。HEPESおよびグリセロール(Ultrapure)はGIBCO-BRLから得た。ジメチルスルホキシド (DMSO)はSigmaから得た。β-メルカプトエナノールはBio Radから得た。
アッセイ緩衝液:50mM HEPES、pH7.5;0.15M NaCl;0.1% Triton;15%グリセロール;10mM βME。基質:2μM最終濃度(-20℃で保存したDMSO中の2mMストック溶液から)。HCV NS3/4Aタイプ1a(1b)、2-3nM最終濃度(25mM HEPES、pH7.5、20%グリセロール、300mM NaCl、0.2% Triton-X100、10mM βME中の、5μMストック溶液から)。効力がアッセイ限界に近い化合物については、アッセイ緩衝液に50μg/mlウシ血清アルブミン(Sigma)を加え、最終プロテアーゼ濃度を300pMに下げることによりアッセイをより感受性にした。
アッセイは、Falconの96ウェルポリスチレンブラックプレート中で行った。各ウェルは、アッセイ緩衝液中のNS3/4Aプロテアーゼ複合体25マイクロリットル(「μL」)、10% DMSO/アッセイ緩衝液中の本発明化合物50μL、およびアッセイ緩衝液中の基質25μLを含んだ。コントロール(化合物なし)も同じアッセイプレートに調製した。基質を加えて酵素反応を開始する1分間前に、酵素複合体を化合物またはコントロール溶液と混合した。アッセイプレートをCytofluor Series 4000 (Perspective Biosystems)を用いて速やかに読み取った。装置は25℃で340nmの放射と490nmの励起を読み取るように設定した。読み取りは通常約15分間行った。
阻害パーセントは下記式で計算した:
100−[(δFinh/δFcon)x100]
[ここでδFは曲線の直線範囲にわたる蛍光の変化である。非線形曲線フィットを阻害-濃度データに適用し、50%有効濃度(IC50)は方程式、y=A+((B-A)/(1+((C/x)^D)))を用い、エクセルX1フィットソフトウエアを用いて計算した。]。
すべての被検化合物は、IC50が1.2μMまたはそれ以下であることがわかった。さらに、2タイプ以上のNS3/4A複合体に対して試験した本発明の化合物は同様の阻害特性を有するが、該化合物は一様に1a株に比べて1b株に対して効力がより大きいことがわかった。
特異性アッセイ
特異性アッセイは、他のセリンまたはシステインプロテアーゼに比べてHCV NS3/4Aプロテアーゼの阻害における本発明化合物の感受性を示すために行った。
本発明の化合物の特異性は、種々のセリンプロテアーゼ:ヒト好中球エラスターゼ(HNE)、ブタ膵臓エラスターゼ(PPE)、およびヒト膵臓キモトリプシン、およびあるシステインプロテアーゼ:ヒト肝臓カテプシンB、に対して検出された。すべての場合において、各酵素に特異的な比色p-ニトロアニリン(pNA)基質を用いる96ウェルプレートフォーマットプロトコールを先に記載のごとく用いた(セリンプロテアーゼアッセイについていくつかの一部変更あり)(PCT特許出願No.WO 00/09543)。酵素はすべてSigmaから購入し、基質はBachemから購入した。
各アッセイは、室温で2時間の酵素-阻害剤プレインキュベーション、次いで基質の添加および加水分解による〜30%変換(Spectramax Proマイクロプレートリーダーを用いて測定)を含んだ。化合物濃度はその効力に応じて100〜0.4マイクロモル(「μM」)と変化した。
各アッセイの最終濃度は以下の通りである。
50ミリモル(「mM」)トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン・塩酸(トリス-HCl) pH8、0.5M 硫酸ナトリウム(Na2SO4)、50mM NaCl、0.1mM EDTA、3% DMSO、0.01% Tween-20:
133μM succ-AAA-pNAおよび20nM HNEまたは8nM PPE;100μM succ-AAPF-pNAおよび250pMキモトリプシン含有。
100mM NaHPO4 (リン酸水素ナトリウム) pH6、0.1mM EDTA、3% DMSO、1mM TCEP (トリス(2-カルボキシエチル)ホスフィン・塩酸)、0.01% Tween-20、30μM Z-FR-pNAおよび5nM カテプシンB (酵素ストック液を使用前に20mM TCEP含有緩衝液で活性化した。)。
阻害パーセンテージを下記式を用いて計算した。
[1-((UVinh-UVblank)/(UVctl-UVblank))]x100
非線形曲線フィットを阻害-濃度データに適用し、50%有効濃度(IC50)をExcel X1フィットソフトウエアを用いて計算した。
HCVレプリオンアッセイを本発明に利用し、以下のごとく調製、実施、および確認した。
HCVレプリコンの生成
HCVレプリコン全細胞系をLohmann V、Korner F、Koch J、Herian U、Theilmann L、Bartenschlager R.、Science 285(5424):110-3 (1999)に記載のごとく樹立した。この系は、HCV RNA複製における本発明のHCVプロテアーゼ化合物の効果を可能にした。簡単には、Lohmannの論文(受託番号:AJ238799)に記載のHCV株 1B配列を用い、HCV cDNAをOperon Technologies、Inc. (Alameda、CA)により合成し、次いで完全長レプリコンを標準的分子生物学的技術を用いてプラスミドpGem9zf(+) (Promega、Madison、WI)に組み立てた。レプリコンは(i)カプシドタンパク質の最初の12アミノ酸と融合したHCV 5'UTR、(ii)ネオマシンホスホトランスフェラーゼ遺伝子(neo)、(iii)脳心筋炎ウイルス (EMCV)由来のIREP、および(iv) HCV NS3〜NS5B遺伝子およびHCV 3'UTRからなる。プラスミドDNAをScaIで直線化し、次いでRNA転写物をin vitroでT7 MegaScript転写キット(Ambion、Austin、TX)を製造業者の指示書に従って用い合成した。細胞系を作製するため、4x106 Huh-7細胞(R. Bartenschlagerより提供を受けた。Health Science Research Resources Bank、Japan Health Sciences Foundationから利用可能。)を10マイクログラム(「μg」)のRNA転写物でエレクトロポーレーション(GenePulser System、Bio-Rad)し、100mm皿にプレートした。24時間後、1.0ミリグラム/ミリリットル(「mg/ml」)を含む選択培地 G418を加え、培地を3〜5日間毎に交換した。エレクトロポーレーションの約4週間後、小さなコロニーがみられ、これを単離し、さらなる分析用に増殖させた。これら細胞系を、10%加熱不活化子ウシ血清(Sigma)、10mLの100Xペニシリン/ストレプトマイシン (Cat# 15140-122) Gibco-BRL、Rockville、MD、1mg/mlのGeneticin (Cat# 10131-027) Gibco-BRL、Rockville、MDを含有するDMEM (Cat# 11965-084) Gibco-BRL、Rockville、MD中、37℃、5% CO2、相対湿度100%で維持した。約3,000コピーのHCVレプリコンRNA/細胞を有する該細胞系の1つ (American Type Culture CollectionにATCC受託No. PTA-4583で寄託)をアッセイの開発に用いた(HCV 1b-377-neoレプリコン細胞)。
FRETアッセイ
HCVレプリコンを構成的に発現するHuh7細胞を、10%ウシ胎児血清(FCS)および1mg/ml G418 (Gibco-BRL)を含むダルベッコ変法イーグル培地(DMEM)中で増殖させた。細胞を前夜に96ウェル組織培養無菌プレートに播いた(1.5x104細胞/ウェル)。化合物および無化合物コントロールを希釈プレート中、4% FCS、1:100ペニシリン/ストレプトマイシン、1:100 L-グルタミンおよび5%DMSO(アッセイ中の最終濃度0.5% DMSO)含有DMEMを用いて調製した。化合物/DMSO混合物を細胞に加え、37℃で4日間インキュベーションした。4日間後、CC50を読むため、最初にアラマーブルー(Trek Diagnotstic Systems)を用いる細胞毒性について細胞を評価した。化合物の毒性(CC50)は、細胞をインキュベーションする培地に1/10容量のアラマーブルーを加えることにより測定した。4時間後、各ウェルからの蛍光シグナルを、Cytofluor Series 4000 (Perspective Biosystems)を用いて530nmで励起波長を、580nmで放射波長を読んだ。次に、プレートをリン酸緩衝生理食塩水(PBS)で完全にリンスした(3回、150μL)。HCVプロテアーゼ基質含有溶解アッセイ試薬(蒸留水で1Xに希釈した5X細胞ルシフェラーゼ細胞培養溶解試薬(Promega #E153A)最終150mMに加えたNaCl、および100% DMSO中の2mMストック液から最終10μMに希釈したFRETペプチド)25μLで細胞を溶解した。HCVプロテアーゼ基質(FRETペプチド;AnaSpec、Inc. cat#22991、Taliani et al.、Anal. Biochem. 240(2):60-67 (1996)に記載)は、ペプチドの1末端付近に蛍光ドナー、EDANS、およびその他の末端付近にアクセプター、DABCYLを含む。ペプチドの蛍光をドナーとアクセプター間の分子間共鳴エネルギー伝達(RET)により減衰させるが、NS3プロテアーゼは該ペプチドを開裂するので、該生成物はRET減衰から放出され、ドナーの蛍光が明らかになる。次に、該プレートを340nm励起/490nm放射、21サイクルの自動モードに設定したCytofluor 4000装置に置き、プレートを25℃の動力学的モードで読み取った。反応は通常約15分間追った。
効果および毒性両方の阻害パーセントは以下の方程式を用いて計算した。
100−[(δFinh/δFcon)x100]
[ここでδFは曲線の直線範囲にわたる蛍光の変化である。非線形曲線フィットを阻害-濃度データに適用し、50%有効濃度(IC50およびCC50)は方程式、y=A+((B-A)/(1+((C/x)^D)))を用い、エクセルX1フィットソフトウエアを用いて計算した。]。
ルシフェラーゼアッセイ
二次アッセイとして、レプリコンFRETアッセイからのEC50測定値をルシフェラーゼレポーターアッセイを用いて確認した。レプリコンルシフェラーゼレポーターアッセイの利用はKrieger et alが最初に記載した(Krieger N、Lohmann V、およびBartenschlager R、J. Virol. 75(10):4614-4624 (2001))。本発明者らのFRETアッセイを説明するレプリコン構築物は、ネオマイシン耐性遺伝子を、NS3開裂部位 (NS4A/B部位)を表す配列と融合したウミシイタケルシフェラーゼ(Renilla Luciferase)遺伝子を含むカセット、次いでBlasicidin耐性遺伝子(制限部位Asc1/Pme1をサブクローニングに使用)で置換することにより修飾した。1179位の適応突然変異(セリンをイソロイシンに)も導入した(Blight KJ、Kolykhalov、AA、Rice、CM、Science 290(5498):1972-1974)。該レプリコンを含む細胞系を選択し、1.25μg/ml Blasticidin中に維持した。ルシフェラーゼレポーターアッセイは、前夜に96ウェルプレート中に7000細胞/ウェルの密度でレプリコン細胞を播くことにより調整した。1日後、培地を4% FBS含有新鮮DMEMに交換し、化合物希釈物を調製し、最終濃度0.5% DMSOに加えた(最終培地容量150μl)。37℃/5% CO2インキュベーター中でさらに4日間インキュベーションした後、Dual-Gloルシフェラーゼアッセイ系を用い、細胞のウミシイタケルシフェラーゼ活性を分析した。培地(100μl)を各ウェルから取り出した。残った培地50μlに50μlのDual-Gloルシフェラーゼ試薬を加え、次いでプレートを室温でさらに10分間〜2時間振盪させた。次に、Dual-Glo Stop & Glo試薬(50μl)を各ウェルに加え、再度プレートを室温で10分間〜2時間振盪させた。ルミネッセンスプログラムを用いるPackard TopCount NXTを用いてプレートを読み取った。
阻害パーセンテージを下記式を用いて計算した。
Figure 2006523714
値をグラフにし、XLフィットを用いて分析してEC50値を得た。
本発明の代表的化合物を、HCV NS3/4Aプロテアーゼ組換え酵素アッセイ、HCVレプリコン細胞ベースドアッセイおよび/または概略した特異性アッセイのいくつかを用いて評価した。例えば、化合物2は、該酵素アッセイにおいてBMS NS3/4A株プロテアーゼに対するIC50が26nMであることがわかった。同様の効力値が公表されたH77C (IC50、4.2nM)およびJ4L6S (IC50、1.9nM)株を用いて得られた。レプリコンアッセイにおけるEC50値は146nMであった。
特異性アッセイにおいて、該化合物は以下の活性を有することがわかった:HNE>100μM;PPE>100μM;キモトリプシン>100μM;カテプシンB>100μM。これらの結果は、このファミリーの化合物はNS3プロテアーゼに特異性が高く、これらのメンバーの多くはHCVレプリコンの複製を阻害する。
被検化合物は以下の範囲の活性を有することがわかった。
IC50活性範囲(NS3/4A BMS株):Aは<50μM;Bは<5μM;Cは<0.5μM;Dは<0.05μMである。
EC50活性範囲(被検化合物に対する):Aは<50μM;Bは<5μM;Cは<0.5μM;Dは<0.05μMである。
表6&7:化合物活性表
Figure 2006523714
表6
Figure 2006523714
Figure 2006523714
表7
Figure 2006523714
Figure 2006523714
Figure 2006523714
Figure 2006523714
Figure 2006523714
Figure 2006523714
Figure 2006523714
Figure 2006523714
Figure 2006523714
Figure 2006523714
Figure 2006523714
Figure 2006523714
組み合わせ(併用)試験
臨床的薬剤耐性はしばしば単一薬剤療法後のウイルス感染において発現することが多いので、併用療法の相加的、アンタゴニスト的、または相乗的特性を評価する必要がある。本発明者らは上記のごとくHCVレプリコン系を用い、Intron(イントロン)Aおよび他のHCVタンパク質を標的とする阻害剤を用いる併用療法における本発明のNS3プロテアーゼ大環状阻害剤の利用可能性について評価した。3種のHCV抗ウイルス薬、Intron A (組換えインターフェロンα-2b)、以下の構造を有するHCV NS5A阻害剤:
Figure 2006523714
MS(ESI) m/z= 691.2 (MH+);HPLC rt 1.21min;純度(99%)、およびNS5Bレプリカーゼ阻害剤(化合物2006;WO 03/010141)は大環状HCV NS3プロテアーゼ阻害剤、化合物28を用いる2剤の組み合わせにおいて試験した。さらに、化合物28は、NS5AおよびNS5B阻害剤との3剤の組み合わせについても試験した。
表8および9に示す実験については、阻害剤を各11濃度で試験した。各阻害剤濃度の200xストック溶液をDMSOで2または3倍希釈して調製し、次いで細胞/培地を加えた。薬剤は、単独療法、および種々の濃度比でNS3プロテアーゼ阻害剤との組み合わせで試験した。細胞を4日間化合物に曝露し、次いでHCV阻害量をFRETアッセイを用いて測定した。これら組み合わせた薬剤の細胞毒性の可能性をアラマーブルー染色により平行して分析した。示した化合物のCC50値は被検阻害剤の最高濃度より大きかった。アンタゴニズム、相加性(相加作用)、または相乗性(相乗作用)の程度を薬剤濃度の範囲にわたり測定し、組み合わせ反応曲線を薬剤治療に当てはめ、薬剤治療の組み合わせの抗ウイルス効果を評価した。濃度比をChouの方法を用いて分析した (Chou、Ting-Chao、およびRideout (編者)、(1991) Synergism and Antagonism in Chemotherapy、P. 61-101、Academic Press、New York)。表8および9に、被検化合物の推定EC50値および組み合わせ指数(CI)を報告する。すべての推定値は、SAS Proc NLIN、および2パラメーターロジスティックを用いて計算した。すべての組み合わせ指数は、イソボログラム法を用いて相加性からの逸脱を試験した。漸近信頼区間も各組み合わせ指数について計算した。これら区間を用いて、該境界をあるものと比較して相加性からの逸脱を試験した−区間の下限が1より大きいときはアンタゴニズムを示し、上限が1より小さい時は相乗性を示す、区間に含まれる1の値は相加性を示す。
上記組み合わせ指数アプローチに加え、Universal Response Surface Approach (ユニバーサル反応表面アプローチ、URSA)を用い、NS5AまたはNS5B阻害剤とNS3プロテアーゼ阻害剤との組み合わせの抗ウイルス効果を評価した。該実験は、3プレートそれぞれにおける10濃度のNS5AまたはNS5B阻害剤に対して交差する8濃度のNS3プロテアーゼ阻害剤のマトリックス化フォーマットを用いて行った。各阻害剤濃度の200xストック溶液をDMSOで3倍希釈により調製した。複製に対する効果を上記のごとくHCVレプリコン系を用いて評価した。データは、Greco、ParkおよびRustumに記載のURSAを用いて分析した(Greco、Park、Sook、およびRustum (1990) Application of a New Approach for the Quantitation of Drug Synergism to the Combination of cis-Diamminedichloplatinum and 1-β-D-Arabinofuranosylcytosine、Cancer Research、50、5318-5327)。2薬剤の相互作用を二分法を用いる非線形回帰を用いて評価した。7パラメーターを評価した。これらは、最小反応もしくは薬剤非存在下の反応、最大反応もしくは無限薬剤存在下の反応、2薬剤のEC50、2薬剤の傾斜パラメーター、および相乗性、アンタゴニズム、または相加性の評価をもたらす薬剤相互作用パラメーターαを含む。表10および11は、鍵となる推定パラメーターおよび標準誤差を示す。αが0に等しい時は相加性を意味し、相互作用パラメーターが0より大きいときは相乗性を、また相互作用パラメーターが0より小さい時はアンタゴニズムを意味する。相互作用パラメーターの信頼区間も示す。この区間を用いて境界を0と比較することにより相加性からの逸脱を試験する−区間の下限が1より大きいときは相乗性を示し、上限が1より小さい時はアンタゴニズムを示す、区間に含まれる1の値は相加性を示す。
Figure 2006523714
表8に、化合物28とIntron Aの組み合わせから得られたデータを要約する。各単独療法のEC50値も示す。2実験において、化合物28とIntron Aの組み合わせは、75%、90、および95%有効用量で相乗作用(相乗性)または相加作用(相乗性)のいずれかをもたらした。
化合物28のHCV NS5A阻害剤との組み合わせ効果を表9に要約する。2実験において化合物28の75、90、および95%有効用量で相乗性または相加性がみられた。重要なことは、化合物28をHCV NS5A阻害剤またはインターフェロンアルファ-2bと組み合わせたとき75、90、または95%有効用量で薬剤のアンタゴニズムはみられなかったことである。マトリックスフォーマット(表10)におけるこれら同じ阻害剤の組み合わせを用いた検証実験は、組み合わせ指数実験と同様の結果をもたらした(NS5A阻害剤と化合物28の組み合わせで相加性)。
該マトリックスフォーマットを用い、HCV NS5B阻害剤と化合物28の組み合わせの活性も試験した(表11)。2実験において、全体的に相加性が観察された。
化合物28を、NS5A阻害剤およびNS5B阻害剤との3薬剤の組み合わせ実験においても試験した(表12)。該単独療法の出発濃度は、NS5A阻害剤の0.667μM溶液、化合物28の0.3μM溶液、およびNS5B阻害剤の2.5μM溶液からなった。3重組み合わせの出発濃度は各上記濃度の1/3の混合物を含んでいた。すべての3単独療法および3重組み合わせ療法の用量反応曲線は3倍希釈を用いて得、データ分析を組み合わせ指数実験について上記したように行った。相乗効果が三重組み合わせを用いて観察された。3薬剤の組み合わせを用いて75、90、または95%有効用量で薬剤アンタゴニズムは観察されなかった。
これらの結果は、HCV NS3プロテアーゼ阻害剤、化合物28およびIntron A、および/またはHCV NS5Aおよび/またはNS5Bを標的とする阻害剤を用いるレプリコン細胞の組み合わせ処置は相加的〜相乗的抗ウイルス効果を生じる。組み合わせ療法にこれらNS3プロテアーゼ阻害剤を使用できることは、HCVの治療(処置)における単剤療法に対する大きな利点をもたらしうる。
表8:インターフェロンアルファ-2bを用いる2薬剤の組み合わせ
Figure 2006523714
表9:NS5A阻害剤を用いる2薬剤の組み合わせ
Figure 2006523714
表10:NS5A阻害剤を用いる2薬剤の組み合わせ:マトリックス試験
Figure 2006523714
表11:NS5B阻害剤を用いる2薬剤の組み合わせ:マトリックス試験
Figure 2006523714
表12:3薬剤の組み合わせ試験
Figure 2006523714
当業者は、本発明は特定の局面について上記されているが、他の局面も特許請求の範囲内にあることを意図することを認識するであろう。本明細書に記載のすべての文献は本明細書の一部を構成する。

Claims (56)

  1. 式I:
    Figure 2006523714
    で示される化合物、またはその医薬的に許容されるエナンチオマー、ジアステレオマー、塩、溶媒和物、またはプロドラッグ
    [式中、
    (a) R1、R2、R3、R4、R5、およびR6は、それぞれ独立してH;C1-6アルキル;C3-7シクロアルキル;C1-6アルコキシ;C3-7シクロアルコキシ;ハロ-C1-6アルコキシ;ハロ-C1-6アルキル;シアノ;ハロ;ヒドロキシル;C1-6アルカノイル;ニトロ;アミノ;モノもしくはジ-(C1-6)アルキルアミン;モノもしくはジ-(C3-7)シクロアルキルアミン;モノもしくはジ-C1-6アルキルアミド;モノもしくはジ-(C3-7)シクロアルキルアミド;カルボキシル;(C1-6)カルボキエステル;チオール;C1-6チオアルキル;C1-6アルキルスルホキシド;C1-6アルキルスルホン;C1-6アルキルスルホンアミド;Hetで置換されていることがあるC6-10アリール;C7-14アルキルアリール;C6-10アリールオキシ;C7-14アルキルアリールオキシ;4-7員の単環式ヘテロアリールオキシ;またはHetである;該R1〜R6はC1-6アルキル連結基によりイソキノリン基と結合していることがある;
    (b) R7はNH2または-NR10R11である;ここで、R10は、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C(O)-NR12R13、C(O)-OR14、C(O)-SR15、または-C(O)-R16である;R11は、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルである;ただし、R12またはR13のいずれかがHである場合はR11はHである;
    R12およびR13は、それぞれ独立してH;C1-6アルキル、C3-7シクロアルキル、またはC4-10アルキルシクロアルキル(それぞれ、ハロ、C1-3アルコキシ、C1-3ハロアルコキシ、C1-3アルキル、もしくはC1-3ハロアルキルで置換されていることがある);またはアリールである;ここで、R12およびR13は、それらが結合している窒素と一緒になって4-7員の複素環を形成し得る;
    R14およびR15は、それぞれ独立してC1-6アルキル、C3-7シクロアルキル、またはC4-10 アルキルシクロアルキル(それぞれハロ、C1-3アルコキシ、C1-3ハロアルコキシ、C1-3アルキル、もしくはC1-3ハロアルキルで置換されていることがある);アリール、またはHetである;R16は、H;C1-6アルキル、C3-7シクロアルキル、またはC4-10アルキルシクロアルキル(それぞれ、ハロ、C1-3アルコキシ、C1-3ハロアルコキシ、C1-3アルキル、またはC1-3ハロアルキルで置換されていることがある);アリールまたはHetである;
    (c) R8およびR9は、それぞれ独立してH、またはハロで置換されていることがあるC1-3アルキル、またはC1-3アルコキシ、またはC1-3ハロアルコキシである;
    (d) Qは、O、S(O)mから独立して選ばれる1〜3個の異種原子を含むことがある飽和または不飽和C3-9鎖;(ここで、mは0、1、または2である)、またはNR17(ここで、R17はH;C1-6アルキルまたはC1-6シクロアルキル(それぞれがハロ、C1-6アルコキシ、シアノ、またはC1-6ハロアルコキシで置換されていることがある);-C(O)-R18、C(O)-OR19、C(O)-NR20R21、または-SO2R22である;R18、R20、およびR21は、それぞれ独立してH;C1-6アルキル、またはC1-6シクロアルキル(それぞれがハロ、C1-6アルコキシ、シアノ、またはC1-6ハロアルコキシで置換されていることがある)である;R19は、C1-6アルキルまたはC1-6シクロアルキル(それぞれがハロ、C1-6アルコキシ、シアノ、またはC1-6ハロアルコキシで置換されていることがある)である;
    R22は、アリール、C1-6アルキル、またはC1-6シクロアルキル(それぞれがハロ、C1-6アルコキシ、シアノ、またはC1-6ハロアルコキシで置換されていることがある)である;
    (e) Wは、OH、-NH-SOn-R23、またはNH-SOn-R24である;(ここでnは1または2である)、R23は、C1-8アルキル、C4-10アルキルシクロアルキル、非置換C3-7シクロアルキル、またはハロ、C1-3アルコキシ、シアノ、アミン、モノもしくはジ-C1-6アルキルアミン、モノもしくはジ-C1-6アルキルアミド、またはカルボキシレートで置換されていることがあるC7-9アルキルアリールまたはC1-4アルキルで置換されていることがあるシクロプロピルもしくはシクロブチルである;R24はC6-10アリールまたはHetである。]。
  2. R1がC3位に結合し、H;C1-6アルキル;C3-7シクロアルキル;C1-6アルコキシ;C3-7シクロアルコキシ;ハロ-C1-6アルコキシ;ハロ-C1-6アルキル;シアノ;ハロ;C1-6アルカノイル;モノもしくはジ-(C1-6)アルキルアミン;モノもしくはジ-C1-6アルキルアミド;カルボキシル;Hetで置換されていることがあるC6-10アリール;C7-14アルキルアリール;C6-10アリールオキシまたはHetから選ばれる請求項1記載の化合物。
  3. R2、R3、およびR4がそれぞれC4、C5、およびC6位に結合し、それぞれ独立してH;C1-6アルキル;C3-7シクロアルキル;C1-6アルコキシ;C3-7シクロアルコキシ;ハロ-C1-6アルコキシ;ハロ-C1-6アルキル;シアノ;ハロ;ヒドロキシ;C1-6アルカノイル;モノもしくはジ-(C1-6)アルキルアミン;モノもしくはジ-(C3-7)シクロアルキルアミン;モノもしくはジ-C1-6アルキルアミド;モノもしくはジ-(C3-7)シクロアルキルアミド;カルボキシル;Hetで置換されていることがあるC6-10アリール;C7-14アルキルアリール;C6-10アリールオキシ;またはHetから選ばれる請求項1記載の化合物。
  4. R5およびR6がそれぞれC7およびC8位に結合し、それぞれ独立してH;C1-3アルキル;C3-4シクロアルキル;C1-3アルコキシ;C3-4シクロアルコキシ;ハロ-C1-3アルコキシ;ハロ-C1-3アルキル;シアノ;ハロ;ヒドロキシ;C1-3アルカノイル;モノもしくはジ-(C1-3)アルキルアミン;モノもしくはジ-(C3-4)シクロアルキルアミン;モノもしくはジ-C1-3アルキルアミド;モノもしくはジ-(C3-4)シクロアルキルアミド;またはカルボキシルから選ばれる請求項1記載の化合物。
  5. Qが、O、S(O)mから独立して選ばれる1〜3個の異種原子を含むことがある飽和または不飽和C3-9鎖;(ここでmは0、1、または2である)、またはNR17であり、R17がH;C1-6アルキル、C1-6シクロアルキル、-C(O)-R18、C(O)-OR19、C(O)-NR20R21、または-SO2R22である請求項1記載の化合物。
  6. R18、R20、およびR21が、それぞれ独立してH;C1-6アルキル、またはC1-6シクロアルキルであり;R19がC1-6アルキルまたはC1-6シクロアルキルであり、R22がアリール、C1-6アルキル、またはC1-6シクロアルキル(それぞれがハロで置換されていることがある)である請求項5記載の化合物。
  7. WがOH、-NH-SOn-R23、またはNH-SOn-R24であり、nが1または2であり、R23が非置換C3-7シクロアルキル、またはC7-9アルキルアリールもしくはC1-4アルキルで置換されていることがあるシクロプロピルもしくはシクロブチルであり、R24がC6-10アリールまたはHetである請求項1記載の化合物。
  8. 式II:
    Figure 2006523714
    で示される化合物、またはその医薬的に許容されるエナンチオマー、ジアステレオマー、塩、溶媒和物、またはプロドラッグ
    [式中、
    (a) R1は、H;C1-6アルキル;C3-7シクロアルキル;C1-6アルコキシ;C3-7シクロアルコキシ;ハロ-C1-6アルコキシ;ハロ-C1-6アルキル;シアノ;ハロ;C1-6アルカノイル;モノもしくはジ-(C1-6)アルキルアミン;モノもしくはジ-C1-6アルキルアミド;カルボキシル;Hetで置換されていることがあるC6-10アリール;C7-14アルキルアリール;C6-10アリールオキシまたはHetである;該R1はC1-6アルキル連結基によりイソキノリン基と結合していることがある;
    R2、R3、およびR4は、それぞれ独立してH;C1-6アルキル;C3-7シクロアルキル;C1-6アルコキシ;C3-7シクロアルコキシ;ハロ-C1-6アルコキシ;ハロ-C1-6アルキル;シアノ;ハロ;ヒドロキシル;C1-6アルカノイル;モノもしくはジ-(C1-6)アルキルアミン;モノもしくはジ-(C3-7)シクロアルキルアミン;モノもしくはジ-C1-6アルキルアミド;モノもしくはジ-(C3-7)シクロアルキルアミド;カルボキシル;Hetで置換されていることがあるC6-10アリール;C7-14アルキルアリール;C6-10アリールオキシ;またはHetである;該R2〜R4はC1-3アルキル連結基によりイソキノリン基と結合していることがある;R5およびR6は、それぞれ独立してH;C1-3アルキル;C3-4シクロアルキル;C1-3アルコキシ;C3-4シクロアルコキシ;ハロ-C1-3アルコキシ;ハロ-C1-3アルキル;シアノ;ハロ;ヒドロキシル;C1-3アルカノイル;モノもしくはジ-(C1-3)アルキルアミン;モノもしくはジ-(C3-4)シクロアルキルアミン;モノもしくはジ-C1-3アルキルアミド;モノもしくはジ-(C3-4)シクロアルキルアミド;またはカルボキシルである;
    (b) R7はNH2または-NR10R11である;R10はC1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C(O)-NR12R13、C(O)-OR14、または-C(O)-R16である;R11はH、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルである;ただし、R12またはR13のいずれかがHである場合はR11はHである;R12およびR13は、それぞれ独立してH;C1-6アルキル、C3-7シクロアルキル、またはC4-10アルキルシクロアルキル(それぞれがハロ、C1-3アルコキシ、C1-3ハロアルコキシ、C1-3アルキル、またはC1-3ハロアルキルで置換されていることがある)であり;R12およびR13は、それらが結合している窒素と一緒になって4-7員の複素環を形成し得る;R14およびR15は、それぞれ独立してC1-6アルキル、C3-7シクロアルキル、またはC4-10アルキルシクロアルキル(それぞれがハロ、C1-3アルコキシ、C1-3ハロアルコキシ、C1-3アルキル、またはC1-3ハロアルキルで置換されていることがある)である;R16は、H;C1-6アルキル、C3-7シクロアルキル、またはC4-10アルキルシクロアルキル(それぞれがハロ、C1-3アルコキシ、C1-3ハロアルコキシ、C1-3アルキル、またはC1-3ハロアルキルで置換されていることがある);アリールまたはHetである;
    (c) R8およびR9は、それぞれ独立してH、またはハロで置換されていることがあるC1-3アルキル、またはC1-3アルコキシ、またはC1-3ハロアルコキシである;
    (d) Qは、O、S(O)mから独立して選ばれる1〜3個の異種原子を含むことがある飽和または不飽和C3-9鎖である;(ここで、mは0、1、または2である)、またはNR17である、ここで、R17は、H;C1-6アルキル、C1-6シクロアルキル、-C(O)-R18、C(O)-OR19、C(O)-NR20R21、または-SO2R22である;R18、R20、およびR21は、それぞれ独立してH;C1-6アルキルまたはC1-6シクロアルキルである;R19はC1-6アルキルまたはC1-6シクロアルキルである;R22はアリール、C1-6アルキル、またはC1-6シクロアルキル(それぞれがハロで置換されていることがある)である;
    (e) Wは、OH、-NH-SOn-R23、またはNH-SOn-R24である、ここで、nは1または2である;R23は、非置換C3-7シクロアルキル、またはC7-9アルキルアリールもしくはC1-4アルキルで置換されていることがあるシクロプロピルまたはシクロブチルである;R24はC6-10アリールまたはHetである。]。
  9. R1が、H;C1-3アルコキシ;モノもしくはジ-(C1-6)アルキルアミン;5または6員の単環式複素環;または5または6員の単環式複素環で置換されていることがあるC6-10アリールである請求項8記載の化合物。
  10. R2、R3、R4、およびR5が、それぞれ独立してH;C1-6アルコキシ;ハロ-C1-6アルコキシ;ヒドロキシル;またはモノもしくはジ-(C1-6)アルキルアミンである請求項8記載の化合物。
  11. R7がNH2または-NHR10であり;R10がC(O)-NR12R13またはC(O)-OR14であり;R12およびR13がハロで置換されていることがあるC1-6アルキルであり;R14がハロで置換されていることがあるC1-6アルキルまたはC3-7シクロアルキルである請求項8記載の化合物。
  12. Qが、O、S(O)mから独立して選ばれる1個の異種原子を含むことがある1個の二重結合を有するC5-7員の鎖(ここで、mは0、1、または2である)、またはNR17である(ここで、R17はH;C1-6アルキルまたはC1-6シクロアルキルである)請求項8記載の化合物。
  13. Qが以下の構造を有する請求項8記載の化合物:
    Figure 2006523714
    [式中、Pは、O、S(O)m(ここで、mは0、1、または2である)から独立して選ばれる1個の異種原子を含むことがある飽和C3鎖、またはNR17である。]。
  14. Wが-NH-SOn-R23であり(ここで、nは1または2である)、R23は非置換C3-7シクロアルキル、またはC7-9アルキルアリールもしくはC1-4アルキルで置換されていることがあるシクロプロピルもしくはシクロブチルである請求項8記載の化合物。
  15. WがNH-SOn-R24であり、nが1または2であり、R24がHetである請求項8記載の化合物。
  16. 該Hetが、
    Figure 2006523714
    Figure 2006523714
    からなる群から選ばれる請求項15記載の化合物。
  17. 式III:
    Figure 2006523714
    で示される化合物、またはその医薬的に許容されるエナンチオマー、ジアステレオマー、塩、溶媒和物、またはプロドラッグ
    [式中、
    (a) R1は、H;C1-3アルコキシ;ジ-(C1-6)アルキルアミン;5または6員の単環式複素環;または5または6員の単環式複素環で置換されていることがあるC6-10アリールである;R2、R3、R4、およびR5は、それぞれ独立してH;C1-3アルコキシ;ハロ;またはジ-(C1-6)アルキルアミンである;
    (b) R7は-NHR10である;ここで、R10はC(O)-NHR13またはC(O)-OR14である;R13およびR14はC1-6アルキルである;
    (c) Qは、独立してO、S(O)mから選ばれる1個の異種原子を含むことがある1個の二重結合を有するC5-7員の鎖(ここで、mは0、1、または2である)、またはNR17(ここで、R17はH;C1-6アルキルまたはC1-6シクロアルキルである)である;
    (d) R23は、非置換C3-7シクロアルキル、またはC7-9アルキルアリールまたはC1-4アルキルで置換されていることがあるシクロプロピルまたはシクロブチルである。]。
  18. R1がピリジン、モルホリン、ピペラジン、オキサゾール、イソキサゾール、チアゾール、イミダゾール、ピロール、およびピラゾールからなる群から選ばれる請求項17記載の化合物。
  19. R1が、C1-3アルコキシ、ハロ、カルボキシル、ジ-(C1-3)アルキルアミン、C1-3ハロアルキル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、およびヒドロキシからなる群から選ばれる1またはそれ以上のメンバーで置換されていることがあるフェニルである請求項17記載の化合物。
  20. R1がジ-(C1-3)アルキルアミンである請求項17記載の化合物。
  21. R1が、C1-3アルキル、C5-7シクロアルキル、またはピリジンからなる群から選ばれる1またはそれ以上のメンバーで置換されたピペラジンである請求項17記載の化合物。
  22. R2がクロロまたはフルオロである請求項17記載の化合物。
  23. R2がジ-(C1-3)アルキルアミンまたはメトキシである請求項17記載の化合物。
  24. Qが
    Figure 2006523714
    から選ばれる構造を有する請求項17記載の化合物。
  25. Qが
    Figure 2006523714
    から選ばれる構造を有する請求項17記載の化合物。
  26. Figure 2006523714
    Figure 2006523714
    Figure 2006523714
    Figure 2006523714
    Figure 2006523714
    Figure 2006523714
    からなる群から選ばれる化合物。
  27. 請求項1記載の化合物および医薬的に許容される担体を含む組成物。
  28. さらに抗HCV活性を有する化合物を含む請求項27記載の組成物。
  29. 抗HCV活性を有する化合物がインターフェロンである請求項28記載の組成物。
  30. インターフェロンが、インターフェロンアルファ2B、ポリエチレングリコール付加(pegylated)インターフェロンアルファ、コンセンサスインターフェロン、インターフェロンアルファ2A、およびリンフォブラストイド(lymphoblastiod)インターフェロンタウからなる群から選ばれる請求項29記載の組成物。
  31. 抗HCV活性を有する化合物がインターロイキン2、インターロイキン6、インターロイキン12、1型ヘルパーT細胞反応の発現を増強する化合物、干渉RNA、アンチセンスRNA、Imiqimod、リバビリン、イノシン5'-モノホスフェートデヒドロゲナーゼ阻害剤、アマンタジン、およびリマンタジンからなる群から選ばれる請求項28記載の組成物。
  32. さらにインターフェロンおよびリバビリンを含む請求項28記載の組成物。
  33. 抗HCV活性を有する化合物が小分子化合物である請求項28記載の組成物。
  34. 抗HCV活性を有する化合物が、HCV感染を治療するために、HCVメタロプロテアーゼ、HCVセリンプロテアーゼ、HCVポリメラーゼ、HCVヘリカーゼ、HCV NS4Bタンパク質、HCV侵入、HCVの組み立て、HCV放出、HCV NS5Aタンパク質、IMPDH、およびヌクレオシド類似体からなる群から選ばれる標的の機能を阻害するのに有効である請求項28記載の組成物。
  35. HCVセリンプロテアーゼと請求項1記載の化合物を接触させることを含むHCVセリンプロテアーゼの機能を阻害する方法。
  36. 治療的有効量の請求項1記載の化合物、またはその医薬的に許容されるエナンチオマー、ジアステレオマー、溶媒和物、プロドラッグ、または塩を患者に投与することを含む患者のHCV感染の治療方法。
  37. 該化合物がHCVセリンプロテアーゼの機能を阻害するのに有効である請求項36記載の方法。
  38. さらに抗HCV活性を有する別の化合物を請求項1記載の化合物の前、後、または同時に投与することを含む請求項36記載の方法。
  39. 抗HCV活性を有する他の化合物がインターフェロンである請求項38記載の方法。
  40. インターフェロンが、インターフェロンアルファ2B、ポリエチレングリコール付加インターフェロンアルファ、コンセンサスインターフェロン、インターフェロンアルファ2A、リンフォブラストイドインターフェロンタウからなる群から選ばれる請求項39記載の方法。
  41. 抗HCV活性を有する他の化合物が、インターロイキン2、インターロイキン6、インターロイキン12、1型ヘルパーT細胞反応の発現を増強する化合物、干渉RNA、アンチセンスRNA、Imiqimod、リバビリン、イノシン5'-モノホスフェートデヒドロゲナーゼ阻害剤、アマンタジン、およびリマンタジンからなる群から選ばれる請求項38記載の方法。
  42. 抗HCV活性を有する化合物が小分子である請求項38記載の方法。
  43. 抗HCV活性を有する化合物が、HCV感染を治療するために、HCVメタロプロテアーゼ、HCVセリンプロテアーゼ、HCVポリメラーゼ、HCVヘリカーゼ、HCV NS4Bタンパク質、HCV侵入、HCVの組み立て、HCV放出、HCV NS5Aタンパク質、IMPDH、およびヌクレオシド類似体からなる群から選ばれる標的の機能を阻害するのに有効である請求項42記載の方法。
  44. 抗HCV活性を有する他の化合物がHCVセリンプロテアーゼ以外のHCVライフサイクル中の標的の機能を阻害するのに有効である請求項38記載の方法。
  45. 患者のHCV感染を治療するための医薬を製造するための請求項1記載の化合物の使用。
  46. 患者のHCV感染を治療するための医薬を製造するための請求項27記載の組成物の使用。
  47. アルキルエステルエナンチオマーの混合物を分割する方法であって、該混合物を、該エナンチオマーの1つの加水分解を選択的に促進するのに有効な酵素と接触させることを含む、該接触を緩衝剤の存在下で行うことを特徴とする方法。
  48. 該アルキルエステルが下記式:
    Figure 2006523714
    [式中、R25はアミノ保護基である;
    R26は、C1-10アルキル、C6-14アリール、C7-16アルキルアリール、C3-7シクロアルキル、またはC3-10アルキルシクロアルキルからなる群から選ばれる。]
    を有する請求項47記載の方法。
  49. 該緩衝剤がホスフェート、ボーレート、およびカーボネートからなる群から選ばれる請求項47記載の方法。
  50. 該酵素がプロテアーゼである請求項47記載の方法。
  51. 該酵素が、Bacillus globigii、Bacillus licheniformis、Bacillus halodurans、Bacillus clausii、Aspergillus oryzase、およびその混合物からなる群から選ばれる請求項47記載の方法。
  52. 該酵素が、Alcalase(登録商標)(サブチリシンプロテアーゼ)、Savinase(登録商標)(サブチリシンプロテアーゼ)、Esperase(登録商標)(サブチリシンプロテアーゼ)、Flavourzyme(登録商標)(真菌プロテアーゼ)、およびその混合物である請求項51記載の方法。
  53. 該接触をpH約7.0〜11で行う請求項47記載の方法。
  54. 該接触を約30〜60℃の温度で行う請求項47記載の方法。
  55. 該接触を約7日間未満の時間行う請求項47記載の方法。
  56. 該接触を約2時間〜3日間の時間行う請求項55記載の方法。
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