JP4271148B2 - 置換シクロアルキルp1’c型肝炎ウイルスインヒビター - Google Patents

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Description

発明の詳細な説明
(技術分野)
本発明は、一般的に抗ウイルス化合物に関し、そしてより具体的には、C型肝炎ウイルス(HCV)によってコードされるNS3プロテアーゼの機能化を抑制する化合物、該化合物を含有する組成物、および該NS3プロテアーゼの機能化を抑制するための方法に関する。
(背景技術)
HCVは重大なヒト病原体であって、このものは世界中で推定1億7000万人に影響を及ぼしており、これは、ヒト免疫不全症ウイルス1型によって感染している数のおよそ5倍である。これらHCV感染した個体のかなりの割合が重大な進行性の肝臓疾患(例えば、肝硬変および肝臓癌を含む)を発生する(Lauer, G. M.; Walker, B. D.による、N. Engl. J. Med. (2001), 345, 41-52)。
現在、最も有効なHCV療法はアルフ−インターフェロンおよびリバビリンの組み合わせを使用し、それにより、患者の40%において持続的な効力をもたらしている(Poynard, T.らによる、Lancet (1998), 352, 1426-1432)。最近の臨床的な結果は、ペグ(pegylated)アルファ−インターフェロンは、単独療法として未修飾アルファ−インターフェロンよりも優れていることを示している(Zeuzem, S.らによる、N. Engl. J. Med. (2000), 343, 1666-1672)。しかしながら、ペグアルファ−インターフェロンおよびリバビリンの組み合わせを含む実験的な治療方式の場合でさえも、かなりの割合の患者はウイルス量の持続的な低下を有しない。従って、HCV感染症の処置のための有効な治療薬を開発するための、明白で且つ長期の感情的な要求が存在する。
HCVは、プラス鎖RNAウイルスである。推定アミノ酸配列と5'未翻訳領域における広範な類似度との比較に基づくと、HCVはフラビウイルス科ファミリーの別の属として分類されている。フラビウイルス科ファミリーの全ての要素は、単一の中断されていないオープンリーディングフレームの翻訳による、全ての公知のウイルス特異的なタンパク質をコードするプラス鎖RNAゲノムを含むエンベロープ・ビリオンを有する。
かなりの異質性が、HCVゲノムにわたるヌクレオチドおよびコードアミノ酸配列内に存在する。少なくとも6個の主要な遺伝子型が確認されており、そして50個以上のサブタイプが記載されている。HCVの主要な遺伝子型は、世界中でのそれらの分布において相違し、そして、HCVの遺伝的な異質性の臨床上の意義は、病因および療法に及ぼす遺伝子型の可能な効果についての多数の研究にもかかわらず、とらえどころのないままである。
一本鎖HCV RNAゲノムは、およそ9500ヌクレオチド鎖長であり、そしてこのものは、約3000アミノ酸の1個の大きなポリタンパク質をコードする1個のオープンリーディングフレーム(ORF)を有する。感染細胞において、このポリタンパク質は、細胞およびウイルスのプロテアーゼによって多数の部位で切断されて、構造および非構造(NS)タンパク質を与える。HCVの場合には、成熟した非構造タンパク質(NS2、NS3、NS4A、NS4B、NS5A、およびNS5B)の生成は、2個のウイルスプロテアーゼによって影響を受ける。1つ目は、未だ十分に確認されていないが、NS2−NS3接合部で切断し;2つ目は、NS3のN−末端領域内に含まれるセリンプロテアーゼ(以下、NS3プロテアーゼと呼ぶ)であって、そしてNS3の下流の全ての続く切断(NS3−NS4A切断部位ではシス、および残りのNS4A−NS4B、NS4B−NS5A、NS5A−NS5B部位についてはトランスの両方で)を媒介する。該NS4Aタンパク質は多数の機能を果たし、従って、NS3プロテアーゼの補助因子として作用し、そしておそらくNS3および他のウイルス複製成分の膜局在化を助けると考えられる。該NS3タンパク質とNS4Aとの複合体の形成はプロセッシング事象にとって必要であると思われ、従って、該部位の全てでタンパク質分解の効率を増大する。該NS3タンパク質はまた、ヌクレオシド・トリホスファターゼおよびRNAヘリカーゼ活性をも示す。NS5Bは、HCVの複製に関与するRNA依存性のRNAポリメラーゼである。
選択的なHCVセリンプロテアーゼインヒビターとしてHCV複製を阻害する際に効力を実証されている化合物としては、米国特許第6,323,180号中に開示されているペプチド化合物が挙げられる。
(発明の概要)
本発明は、式I:
Figure 0004271148
で示される構造式を有する化合物、またはその医薬的に許容し得る塩、溶媒和物もしくはプロドラッグを提供する。ここで、上記式中、
(a)Rは、
トリアルキルシラン;ハロ;C3〜7シクロアルキル;C4〜7シクロアルケニル;C6〜10アリール;C7〜14アルキルアリール;C6〜10アリールオキシ;C7〜14アルキルアリールオキシ;C8〜15アルキルアリールエステル;Het;場合により置換されたC1〜8アルキル(該置換基は、C1〜6アルコキシ、ヒドロキシ、ハロ、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C3〜7シクロアルキル、C4〜7シクロアルケニル、C6〜10アリール、C7〜14アルキルアリール、C6〜10アリールオキシ、C7〜14アルキルアリールオキシ、C8〜15アルキルアリールエステル、もしくはHetである);
Figure 0004271148
(式中、Rは、C3〜7シクロアルキル;C4〜7シクロアルケニル;C6〜10アリール;C7〜14アルキルアリール;C6〜10アリールオキシ;C7〜14アルキルアリールオキシ;C8〜15アルキルアリールエステル;Het;もしくは、場合により置換されたC1〜8アルキル(該置換基は、C1〜6アルコキシ、ヒドロキシ、ハロ、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C3〜7シクロアルキル、C4〜7シクロアルケニル、C6〜10アリール、C7〜14アルキルアリール、C6〜10アリールオキシ、C7〜14アルキルアリールオキシ、C8〜15アルキルアリールエステル、もしくはHetである)である);
Figure 0004271148
(式中、Rは、C3〜7シクロアルキル;C4〜7シクロアルケニル;C6〜10アリール;C7〜14アルキルアリール;C6〜10アリールオキシ;C7〜14アルキルアリールオキシ;C8〜15アルキルアリールエステル;Het;もしくは、場合により置換されたC1〜8アルキル(該置換基は、C1〜6アルコキシ、ヒドロキシ、ハロ、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C3〜7シクロアルキル、C4〜7シクロアルケニル、C6〜10アリール、C7〜14アルキルアリール、C6〜10アリールオキシ、C7〜14アルキルアリールオキシ、C8〜15アルキルアリールエステル、もしくはHetである)である);
Figure 0004271148
(式中、R10およびR11は各々独立して、C3〜7シクロアルキル;C4〜7シクロアルケニル;C6〜10アリール;C7〜14アルキルアリール;C6〜10アリールオキシ;C7〜14アルキルアリールオキシ;C8〜15アルキルアリールエステル;Het;もしくは、場合により置換されたC1〜8アルキル(該置換基は、C1〜6アルコキシ、ヒドロキシ、ハロ、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C3〜7シクロアルキル、C4〜7シクロアルケニル、C6〜10アリール、C7〜14アルキルアリール、C6〜10アリールオキシ、C7〜14アルキルアリールオキシ、C8〜15アルキルアリールエステル、もしくはHetである)である);
−SO12
(式中、R12は、C3〜7シクロアルキル;C4〜7シクロアルケニル;C6〜10アリール;C7〜14アルキルアリール;C6〜10アリールオキシ;C7〜14アルキルアリールオキシ;C8〜15アルキルアリールエステル;Het;もしくは、場合により置換されたC1〜8アルキル(該置換基は、C1〜6アルコキシ、ヒドロキシ、ハロ、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C3〜7シクロアルキル、C4〜7シクロアルケニル、C6〜10アリール、C7〜14アルキルアリール、C6〜10アリールオキシ、C7〜14アルキルアリールオキシ、C8〜15アルキルアリールエステル、もしくはHetである)である);
または、
Figure 0004271148
(式中、R13は、C3〜7シクロアルキル;C4〜7シクロアルケニル;C6〜10アリール;C7〜14アルキルアリール;C6〜10アリールオキシ;C7〜14アルキルアリールオキシ;C8〜15アルキルアリールエステル;Het;もしくは、場合により置換されたC1〜8アルキル(該置換基は、C1〜6アルコキシ、ヒドロキシ、ハロ、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C3〜7シクロアルキル、C4〜7シクロアルケニル、C6〜10アリール、C7〜14アルキルアリール、C6〜10アリールオキシ、C7〜14アルキルアリールオキシ、C8〜15アルキルアリールエステル、もしくはHetである)であり;
(b)Rは、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、またはC3〜7シクロアルキル(これらは各々場合により1〜3個のハロゲンで置換される)であるか;Rは、Hであるか;あるいは、Rはそれが結合する炭素原子と一緒になって、3、4または5員環を形成し;
(c)Rは、場合により置換されたC1〜8アルキル(該置換基は、ハロ、シアノ、アミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、C6〜10アリール、C7〜14アルキルアリール、C1〜6アルコキシ、カルボキシ、ヒドロキシ、アリールオキシ、C7〜14アルキルアリールオキシ、C2〜6アルキルエステル、C8〜15アルキルアリールエステル、C3〜12アルケニル、C3〜7シクロアルキル、またはC4〜10アルキルシクロアルキル(該シクロアルキルまたはアルキルシクロアルキルは場合により、ヒドロキシ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、またはC1〜6アルコキシで置換される)である)であるか;あるいは、Rはそれが結合した炭素原子と一緒になって、場合によりC2〜6アルケニルで置換されたC3〜7シクロアルキル基を形成し;
(d)Rは、H、C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキル、C1〜6アルコキシ、C3〜7シクロアルコキシ、ハロ−C1〜6アルキル、CF、モノ−もしくはジ−ハロ−C1〜6アルコキシ、シアノ、ハロ、チオアルキル、ヒドロキシ、アルカノイル、NO、SH、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、ジ(C1〜6)アルキルアミノ、ジ(C1〜6)アルキルアミド、カルボキシル、(C1〜6)カルボキシエステル、C1〜6アルキルスルホン、C1〜6アルキルスルホキシド、C1〜6アルキルスルホンアミド、またはジ(C1〜6)アルキル(アルコキシ)アミンであり;
(e)Rは、H;C1〜6アルキル;C3〜7シクロアルキル;C6〜10アリール;C7〜14アルキルアリール;C6〜10アリールオキシ;C7〜14アルキルアリールオキシ;C8〜15アルキルアリールエステル;またはHetであり;
(f)mは、1または2であり;
(g)nは、1または2であり;
(h)pは、1、2または3であり;
(i)Yは、H、ニトロで置換されたフェニル、ニトロで置換されたピリジル、場合により置換されたC1〜6シクロアルキル(該置換基は、シアノ、OH、またはC3〜7シクロアルキルである)であり(但し、RまたはRがHである場合には、YはHである);
(j)Bは、H、C1〜6アルキル、R−(C=O)−、RO(C=O)−、R−N(R)−C(=O)−、R−N(R)−C(=S)−、RSO−、またはR−N(R)−SO−であり;
(k)Rは、(i)場合により置換されたC1〜10アルキル(該置換基は、フェニル、カルボキシル、C1〜6アルカノイル、1〜3個のハロゲン、ヒドロキシ、−OC(O)C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、場合によりC1〜6アルキルで置換されたアミノ、アミド、もしくは(低級アルキル)アミドである);(ii)C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルコキシ、もしくはC4〜10アルキルシクロアルキル(各々場合により、ヒドロキシ、カルボキシル、(C1〜6アルコキシ)カルボニル、場合によりC1〜6アルキルで置換されたアミノ、アミド、もしくは(低級アルキル)アミドで置換される);(iii)各々場合により置換されたC1〜6アリールもしくはC3〜7アリールアルキル(該置換基は、C1〜6アルキル、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、アミド、(低級アルキル)アミド、もしくは場合によりC1〜6アルキルで置換されたアミノである);Het;(v)ビシクロ(1.1.1)ペンタン;または、(vi)−C(O)OC1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、もしくはC2〜6アルキニル、であり;そして、
(l)Rは、H、場合により1から3個のハロゲンで置換されたC1〜6アルキル;またはC1〜6アルコキシ(RがC1〜10アルキルである条件で)である。
本発明はまた、該化合物、またはその医薬的に許容し得る塩、溶媒和物もしくはプロドラッグ、および医薬的に許容し得る担体を含有する組成物をも提供する。特に、本発明は、HCV NS3を阻害するのに有用な医薬組成物であって、本発明の化合物、またはその医薬的に許容し得る塩、溶媒和物もしくはプロドラッグの治療学的に有効な量、および医薬的に許容し得る担体を含有する、医薬組成物を提供する。
本発明は更に、HCVに感染した患者を処置するための方法を提供し、該方法は、患者に本発明の化合物、またはその医薬的に許容し得る塩、溶媒和物もしくはプロドラッグの治療学的に有効な量を投与することを含む。更に、本発明は、有効な量の本発明の化合物を投与することによって、HCV NS3プロテアーゼを阻害する方法を提供する。
本発明によって、HCVに感染した患者の処置において有効であり得る本発明の化合物を含有する、改善された薬物を提供することが可能である。具体的には、本発明は、例えばNS4Aプロテアーゼと組み合わせて、NS3プロテアーゼの機能化を阻害し得るペプチド化合物を提供する。
(発明の詳細な記載)
本明細書中で使用する立体化学的な定義および慣習は、通常以下のものに従う:McGraw-Hill Dictionary of Chemical Terms, S. P. Parker編, McGraw-Hill Book Company, New York (1984);およびStereochemistry of Organic Compounds, Eliel, E.および Wilen, S.による, John Wiley & Sons, Inc., New York (1994)。多数の有機化合物が光学活性な形態で存在し、すなわち、それらは直線偏向の面を回転する能力を有する。光学活性な化合物を記載する際に、接頭辞DおよびL、またはRおよびSは、そのキラル中心について分子の絶対配置を示すのに用いる。接頭辞dおよびl、または(+)および(−)は、該化合物による直線偏向の回転のしるしを示すのに使用し、ここで、(−)またはlは該化合物が左旋性であることを意味し、そして(+)またはdは、該化合物が右旋性であることを意味する。示す化学構造について、立体異性体と呼ばれるこれらの化合物は、それらが互いに鏡像であること以外には、同一である。鏡像対の具体的な立体異性体はまたエナンチオマーと呼ばれ得て、そしてそれらの異性体の混合物はエナンチオマー混合物と呼ばれることが多い。
有機基(例えば、炭化水素および置換炭化水素)を記載するのに使用する命名法は、特に断らない限り、通常当該分野において知られる標準的な命名法に従う。基の組み合わせ(例えば、アルキルアルコキシアミン)は、特に断らない限り、全てのあり得る安定な立体配置を含む。特定の基および組み合わせを、例示の目的で以下に定義する。
用語「ラセミ混合物」および「ラセミ体」とは、光学活性が全くない、2個のエナンチオマー種の等モル混合物を意味する。
用語「キラル」とは、その鏡像パートナーと重ねることができない性質を有する分子を意味し、一方で、用語「アキラル」とは、鏡像パートナーと重ねることができる分子を意味する。
用語「立体異性体」とは、同一の化学的成分を有するが、空間における原子または基の配置について異なる、化合物を意味する。
用語「ジアステレオマー」とは、エナンチオマーではない立体異性体であって、2個以上のキラリティー中心を有し且つ分子は互いに鏡像ではない立体異性体を意味する。ジアステレオマーは、異なる物理学的な性質(例えば、融点、沸点、スペクトル的な性質、および反応性)を有する。ジアステレオマーの混合物は、高分割能の分析方法(例えば、電気泳動法およびクロマトグラフィー法)の下で分離することができる。
用語「エナンチオマー」とは、互いに重ねることができない鏡像である化合物の2個の立体異性体を意味する。
用語「医薬的に許容し得る塩」とは、塩基性または酸性の部分を含む化合物から通常の化学的な方法によって製造される、非毒性塩を含むことを意図する。通常、それらの塩は、これらの化合物の酸または塩基形態を、化学量論的な量の適当な塩基または酸と、水もしくは有機溶媒またはその2つの混合物(通常、非水性媒質(例えば、エーテル、酢酸エチル、エタノール、イソプロパノール、またはアセトニトリル)が好ましい)中で反応させることによって製造できる。適当な塩のリストは、Remington's Pharmaceutical Sciences, 18th ed., Mack Publishing Company, Easton, PA, 1990, 1445頁中に知られる。本発明の化合物は、遊離な塩基もしくは酸の形態で、またはそれらの医薬的に許容し得る塩の形態で有用である。全ての形態は、本発明の範囲内である。
用語「治療学的に有効な量」とは、意義ある患者の利益(例えば、ウイルス量の持続的な減少)を示すのに十分である各活性成分の総量を意味する。単独で投与する個々の活性成分について適用する場合に、該用語は、その成分の単独について意味する。組み合わせについて適用する場合に、該用語は、組み合わせて、連続してまたは同時に投与する場合に、治療学的な効果を与える活性成分の組み合わせ量を意味する。
用語「本発明の化合物」および等価な表現は、式Iの化合物、並びに医薬的に許容し得る塩、および溶媒和物(例えば、水和物)を包含することを意味する。同様に、中間体についての記載は、その脈絡が許容される場合にそれらの塩および溶媒和物を包含することを意図する。本発明の化合物についての記載はまた、式IIおよびIIIの好ましい化合物を含む。
用語「誘導体」とは、改変が当該分野の化学者によって通常であると考えられる化学的に改変された化合物(例えば、酸のエステルもしくはアミド、アルコールもしくはチオールの場合には保護基(例えば、ベンジル基)、およびアミンの場合には、tert−ブトキシカルボニル基)を意味する。
用語「溶媒和物」とは、有機または無機である1個以上の溶媒分子を有する本発明の化合物の物理学的な結合を意味する。この物理学的な結合は、水素結合を含む。ある場合に、該溶媒物は、例えば、1個以上の溶媒分子が該結晶固体の結晶格子中に含有されている場合に、単離することができるであろう。「溶媒和物」とは、溶液状態および単離可能な溶媒和物の両方を包含する。典型的な溶媒和物は、水和物、エタノレート、メタノレートなどを含む。
本明細書中で使用する用語「プロドラッグ」とは、加溶媒分解によってまたは生理学的な条件下で、化学的にまたは代謝的に切断可能な基を有する、本発明の化合物の誘導体を意味する。化合物のプロドラッグは、該化合物の官能基(例えば、存在するなら、アミノ基、ヒドロキシ基、またはカルボキシ基)について通常の様式で得られ得る。該プロドラッグ誘導体は、溶解度、組織適合性、または哺乳類生物中での徐放性放出という利点を与えることが多い(Bundgard, H.による、Design of Prodrugs, 7-9頁, 21-24, Elsevier, Amsterdam 1985を参照)。プロドラッグは、当該分野の当業者にとってよく知られる酸誘導体、(例えば、その親酸性化合物と適当なアルコールもしくはアミンとの反応によって製造されるエステル、または親酸性化合物と適当なアミンとの反応によって製造されるアミド)を含む。
用語「患者」は、ヒトおよび他の哺乳動物の両方を含む。
用語「医薬組成物」とは、投与様式および投与形態の性質に応じて、本発明の化合物を、少なくとも1つの別の医薬的な担体、すなわち、アジュバント、賦形剤またはビヒクル(例えば、希釈剤、保存剤、充填剤(fillers)、流動調節剤、崩壊剤、湿潤剤、乳化剤、懸濁化剤、甘味剤、香料添加剤(flavoring agents)、芳香剤、抗菌剤、抗真菌剤、滑沢剤、および調剤(dispensing agent))と組み合わせて含有する組成物を意味する。例えば、Remington's Pharmaceutical Sciences, 18版, Mack Publishing Company, Easton, PA (1999)中に例示する活性成分を、使用することができる。
語句「医薬的に許容し得る」とは、本明細書中、健全な医学的判断の範囲内にあって、そして過剰な毒性、過敏性、アレルギー反応を伴わずに患者の組織と接触させて使用するのに適用であるか、あるいは、他の問題もしくは合併症が合理的な危険/利点の比率で釣り合った、化合物、物質、組成物および/または投与形態を意味するのに使用する。
用語「処置する」とは、(i)該疾患、障害および/または病気の素因となり得るが、しかし、未だそのものを有すると診断されていない、患者において生じる疾患、障害または病気を予防すること;(ii)該疾患、障害または病気を阻害すること、すなわち、その発展を抑止すること;並びに、(iii)該疾患、障害または病気を軽減すること、すなわち、該疾患、障害および/または病気の後退を生じること、を意味する。
本明細書中で使用する用語「置換された」とは、特に断らなければ、置換基が結合するコア(例えば、有機基)上での1個から可能な結合部位の最大数までの置換を含み、例えば、モノ−、ジ−、トリ−、またはテトラ−置換を挙げられる。
本明細書中で使用する用語「ハロ」とは、ブロモ、クロロ、フルオロまたはヨードから選ばれるハロゲン置換基を意味する。該用語「ハロアルキル」とは、1個以上のハロ置換基で置換されたアルキル基を意味する。
本明細書中で使用する用語「アルキル」とは、非環式、直鎖または分枝のアルキル置換基を意味し、このものは例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、tert−ブチル、ヘキシル、1−メチルエチル、1−メチルプロピル、2−メチルプロピル、1,1−ジメチルエチル、tert−ブチル、ヘキシル、1−メチルエチル、1−メチルプロピル、2−メチルプロピル、1,1−ジメチルエチルを含む。従って、C1〜6アルキルとは、1〜6個の炭素原子を有するアルキル基を意味する。該用語「低級アルキル」とは、1〜6個の炭素原子、好ましくは1〜4個の炭素原子を有するアルキル基を意味する。用語「アルキルエステル」とは、更にエステル基上に含有するアルキル基を意味する。一般的に、示す炭素数の範囲(例えば、C2〜6アルキルエステル)は、該基中の全ての炭素原子を含む。
本明細書中で使用する用語「アルケニル」とは、少なくとも1個の二重結合を含有するアルキル基を意味し、例えばエテニル(ビニル)およびアルキルを挙げられる。
本明細書中で使用する用語「アルコキシ」とは、酸素原子と結合した示す炭素原子数を有するアルキル基を意味する。アルコキシは例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、1−メチルエトキシ、ブトキシ、および1,1−ジメチルエトキシを含む。最後の基は、当該分野において、tert−ブトキシと呼ばれる。用語「アルコキシカルボニル」とは、更にカルボニル基を含有するアルコキシ基を意味する。
本明細書中で使用する用語「シクロアルキル」とは、示す炭素原子の数を含有するシクロアルキル置換基を意味し、このものは例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルおよびスピロ環基(例えば、スピロシクロプロピルおよびスピロシクロブチル)を含む。本明細書中で使用する用語「シクロアルコキシ」とは、酸素原子と結合するシクロアルキル基を意味し、例えばシクロブチルオキシまたはシクロプロピルオキシを挙げられる。用語「アルキルシクロアルキル」とは、アルキル基と結合したシクロアルキル基を意味する。該示す炭素数の範囲は、特に断らなければ、該基中の炭素の総数を含む。C4〜10アルキルシクロアルキルは、アルキル基中に1〜7個の炭素原子、および該環中に3〜9個の炭素原子を含み得て、例えばシクロプロピルメチルまたはシクロヘキシルエチルを挙げられる。
本明細書中で使用する用語「アリール」とは、示す数の炭素原子を含有する芳香族部分を意味し、例えばフェニル、インダニルまたはナフチルを含むが、これらに限定されない。例えば、C6〜10アリールとは、単環式または二環式の構造の形態であり得る6〜10個の炭素原子を有する芳香族部分を意味する。本明細書中で使用する用語「ハロアリール」とは、1個以上のハロゲン原子でモノ、ジまたはトリ置換されたアリールを意味する。用語「アルキルアリール」、「アリールアルキル」および「アルアルキル」とは、1個以上のアルキル基で置換されたアリール基を意味する。従って、C7〜14アルキルアリール基は、単環式芳香環の場合には、アルキル基中に1〜8個の炭素原子を有し、また縮合芳香環の場合には、該アルキル基中に1〜4個の炭素原子を有し得る。該アリール基は、当該分野における当業者にとって知られる典型的な置換基で置換された基を含み、ここで、該置換基は例えば、ハロ、ヒドロキシ、カルボキシ、カルボニル、ニトロ、スルホ、アミノ、シアノ、ジアルキルアミノ、ハロアルキル、CF、ハロアルコキシ、チオアルキル、アルカノイル、SH、アルキルアミノ、アルキルアミド、ジアルキルアミド、カルボキシエステル、アルキルスルホン、アルキルスルホンアミド、およびアルキル(アルコキシ)アミンを挙げられる。アルキルアリール基としては例えば、ベンジル、ブチルフェニル、および1−ナフチルメチルを含む。用語「アルキルアリールオキシ」および「アルキルアリールエステル」とは、それぞれ酸素原子およびエステル基を含有するアルキルアリール基を意味する。
本で使用する用語「カルボキシアルキル」とは、上で定義するアルキル基と結合したカルボキシル基(COOH)を意味し、このものは例えば酪酸を含む。
本明細書中で使用する用語「アルカノイル」とは、示す数の炭素原子を含有する直鎖または分枝の1−オキソアルキル基を意味し、例えば、ホルミル、アセチル、1−オキソプロピル(プロピオニル)、2−メチル−1−オキソプロピル、1−オキソヘキシルなどを含む。
本明細書中で使用する用語「アミノアラルキル」とは、アラルキル基で置換されたアミノ基を意味し、例えば、以下のアミノアラルキル:
Figure 0004271148
を挙げられる。
本明細書中で使用する用語「アルキルアミド」とは、アルキルでモノ置換されたアミドを意味し、例えば、
Figure 0004271148
を挙げられる。
本明細書中で使用する用語「カルボキシアルキル」とは、上で定義するアルキル基と連結したカルボキシル基(COOH)を意味し、例えば、酪酸を含む。
本明細書中で使用する用語「ヘテロ環」とは、窒素、酸素および硫黄から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を含有する5−、6−または7−員の飽和または不飽和(芳香族を含む)のヘテロ環から水素を除くことによって誘導される、一価の基を意味する。更に、用語「ヘテロ環」とは、1個以上の他の環構造と縮合した、上で定義するヘテロ環を含む。本発明のヘテロ環は、該環内炭素原子のいずれかの上において当該分野における当業者にとって知られる典型的な置換基で置換された(例えば、1〜3個の置換基)基を含む。それら置換基としては例えば、C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキル、C1〜6アルコキシ、C3〜7シクロアルコキシ、ハロ−C1〜6アルキル、CF、モノ−もしくはジ−ハロ−C1〜6アルコキシ、シアノ、ハロ、チオアルキル、ヒドロキシ、アルカノイル、NO、SH、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、ジ(C1〜6)アルキルアミノ、ジ(C1〜6)アルキルアミド、カルボキシル、(C1〜6)カルボキシエステル、C1〜6アルキルスルホン、C1〜6アルキルスルホンアミド、C1〜6アルキルスルホキシド、ジ(C1〜6)アルキル(アルコキシ)アミン、C6〜10アリール、C7〜14アルキルアリール、および5〜7員の単環式へテロ環を含む。
適当なヘテロ環としては例えば、ピロリジン、テトラヒドロフラン、チアゾリジン、ピロール、チオフェン、ジアゼピン、1H−イミダゾール、イソキサゾール、チアゾール、テトラゾール、ピペリジン、1,4−ジオキサン、4−モルホリン、ピリジン、ピリミジン、チアゾロ[4,5−b]−ピリジン、キノリン、もしくはインドール、または以下のヘテロ環:
Figure 0004271148
を含む。
本明細書中で使用する用語「アルキル−ヘテロ環」とは、直鎖または分枝のアルキル基で連結した上で定義するヘテロ環基であって、上で定義するアルキル基は示す数の炭素原子を含有する基を意味する。C1〜6アルキル−Hetとしては例えば、式:
Figure 0004271148
を含む。
本明細書中で使用する用語「ヘテロアリール」とは、少なくとも1個のO、Sおよび/またはN原子を有する芳香族性の5−または6−員の環状有機基を意味する。更に、用語「ヘテロアリール」とは、1個以上の他の環構造と縮合したものについて定義した、ヘテロアリール基を含む。ヘテロアリール基としては例えば、ピリジル、チエニル、チアゾリル、イミダゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、フリル、ピリミジニル、ピラジニル、またはピリダジニルを含む。
本発明の化合物を命名する際に使用する場合に、本明細書中で使用する表示「P1'、P1、P2、P3およびP4」は、天然のペプチド切断基質の結合に対する、プロテアーゼインヒビター結合のアミノ酸残基の相対的な位置をマップする。切断は、天然の基質においては、P1およびP1'の間で起こる。ここで、非プライム(nonprime)位置とは、該ペプチドの天然の切断部位のC−末端から始まり、該N−末端の方へ伸びるアミノ酸を示し、一方で、プライム位置とは、該切断部位表示のN−末端から発し、そしてC−末端の方へ伸びる。例えば、P1'は、切断部位のC−末端の右手側端(end)から離れた第1番目の位置を意味する(すなわち、N−末端の第1番目の位置):一方で、P1は、該C−末端切断部位の左手側横(side)から番号付けを開始するものであり;P2は、C−末端からの第2番目の位置を意味する(Berger A. &Schechter I.による, Transactions of the Royal Society London series (1970), B257, 249-264を参照)。
従って、式Iの化合物において、該分子の「P1'〜P4'」位は、以下に示す通りである。
Figure 0004271148
本明細書中で使用する用語「1−アミノシクロプロピル−カルボン酸」(Acca)は、式:
Figure 0004271148
で示される化合物を意味する。
本明細書中で使用する用語「tert−ブチルグリシン」とは、式:
Figure 0004271148
で示される化合物を意味する。
アミノ酸またはアミノ酸誘導体について引用する用語「残基」とは、カルボキシ基のヒドロキシルおよび該α−アミノ酸基の1個の水素を除去することによって、該対応するα−アミノ酸から誘導される基を意味する。例えば、用語:Gln、Ala、Gly、Ile、Arg、Asp、Phe、Ser、Leu、Cys、Asn、SarおよびTyrは、それぞれL−グルタミン、L−アラニン、グリシン、L−イソロイシン、L−アルギニン、L−アスパラギン酸、L−フェニルアラニン、L−セリン、L−ロイシン、L−システイン、L−アスパラギン、サルコシンおよびL−チロシンの「残基」を意味する。
アミノ酸またはアミノ酸残基について引用する用語「側鎖」とは、α−アミノ酸のα−炭素原子と結合した基を意味する。例えば、グリシンの場合にはR−基の側鎖は水素であって、アラニンの場合にはメチルであり、バリンの場合にはイソプロピルである。該α−アミノ酸の具体的なR−基または側鎖については、引用は、A. L. Lehninger's text on Biochemistry(4章を参照)について行なう。
Figure 0004271148
本発明の化合物について、mは2であることが好ましい。また、nは1であることも好ましい。更に、Rはエチルまたはエテニルであることが好ましい。
本発明の1態様によれば、Rは、トリアルキルシラン;ハロ;C3〜7シクロアルキル;C4〜7シクロアルケニル;C6〜10アリール;C7〜14アルキルアリール;C6〜10アリールオキシ;C7〜14アルキルアリールオキシ;C8〜15アルキルアリールエステル;Het;場合により置換されたC1〜8アルキル(該置換基は、C1〜6アルコキシ、ヒドロキシ、ハロ、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C3〜7シクロアルキル、C4〜7シクロアルケニル、C6〜10アリール、C7〜14アルキルアリール、C6〜10アリールオキシ、C7〜14アルキルアリールオキシ、C8〜15アルキルアリールエステル、もしくはHetである)であり得る。
本発明の別の態様によれば、Rは、式:
Figure 0004271148
[式中、
は、C3〜7シクロアルキル;C4〜7シクロアルケニル;C6〜10アリール;C7〜14アルキルアリール;C6〜10アリールオキシ;C7〜14アルキルアリールオキシ;C8〜15アルキルアリールエステル;Het;もしくは、場合により置換されたC1〜8アルキル(該置換基は、C1〜6アルコキシ、ヒドロキシ、ハロ、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C3〜7シクロアルキル、C4〜7シクロアルケニル、C6〜10アリール、C7〜14アルキルアリール、C6〜10アリールオキシ、C7〜14アルキルアリールオキシ、C8〜15アルキルアリールエステル、もしくはHetである)である]
であり得る。
本発明の別の態様によれば、Rは、式:
Figure 0004271148
[式中、
は、C3〜7シクロアルキル;C4〜7シクロアルケニル;C6〜10アリール;C7〜14アルキルアリール;C6〜10アリールオキシ;C7〜14アルキルアリールオキシ;C8〜15アルキルアリールエステル;Het;もしくは、場合により置換されたC1〜8アルキル(該置換基は、C1〜6アルコキシ、ヒドロキシ、ハロ、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C3〜7シクロアルキル、C4〜7シクロアルケニル、C6〜10アリール、C7〜14アルキルアリール、C6〜10アリールオキシ、C7〜14アルキルアリールオキシ、C8〜15アルキルアリールエステル、もしくはHetである)である]
であり得る。
本発明の別の態様によれば、Rは式:
Figure 0004271148
[式中、
10およびR11は各々独立して、C3〜7シクロアルキル;C4〜7シクロアルケニル;C6〜10アリール;C7〜14アルキルアリール;C6〜10アリールオキシ;C7〜14アルキルアリールオキシ;C8〜15アルキルアリールエステル;Het;もしくは、場合により置換されたC1〜8アルキル(該置換基は、C1〜6アルコキシ、ヒドロキシ、ハロ、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C3〜7シクロアルキル、C4〜7シクロアルケニル、C6〜10アリール、C7〜14アルキルアリール、C6〜10アリールオキシ、C7〜14アルキルアリールオキシ、C8〜15アルキルアリールエステル、もしくはHetである)である]
であり得る。
本発明の別の態様によれば、Rは式:
−SO12
[式中、
12は、C3〜7シクロアルキル;C4〜7シクロアルケニル;C6〜10アリール;C7〜14アルキルアリール;C6〜10アリールオキシ;C7〜14アルキルアリールオキシ;C8〜15アルキルアリールエステル;Het;もしくは、場合により置換されたC1〜8アルキル(該置換基は、C1〜6アルコキシ、ヒドロキシ、ハロ、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C3〜7シクロアルキル、C4〜7シクロアルケニル、C6〜10アリール、C7〜14アルキルアリール、C6〜10アリールオキシ、C7〜14アルキルアリールオキシ、C8〜15アルキルアリールエステル、もしくはHetである)である]
であり得る。
本発明の別の態様によれば、Rは式:
Figure 0004271148
[式中、
13は、C3〜7シクロアルキル;C4〜7シクロアルケニル;C6〜10アリール;C7〜14アルキルアリール;C6〜10アリールオキシ;C7〜14アルキルアリールオキシ;C8〜15アルキルアリールエステル;Het;もしくは、場合により置換されたC1〜8アルキル(該置換基は、C1〜6アルコキシ、ヒドロキシ、ハロ、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C3〜7シクロアルキル、C4〜7シクロアルケニル、C6〜10アリール、C7〜14アルキルアリール、C6〜10アリールオキシ、C7〜14アルキルアリールオキシ、C8〜15アルキルアリールエステル、もしくはHetである)である]
であり得る。
好ましくは、Rは、場合により置換されたC1〜8アルキル(該置換基は、C1〜6アルコキシ、ヒドロキシ、ハロ、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C3〜7シクロアルキル、C4〜7シクロアルケニル、C6〜10アリール、C7〜14アルキルアリール、C6〜10アリールオキシ、C7〜14アルキルアリールオキシ、C8〜15アルキルアリールエステル、もしくはHetである)である。より好ましくは、Rは、場合により置換されたC1〜8アルキル(該置換基は、C1〜6アルコキシ、ヒドロキシ、ハロ、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C3〜7シクロアルキル、C4〜7シクロアルケニル、C6〜10アリール、C7〜14アルキルアリール、C6〜10アリールオキシ、C7〜14アルキルアリールオキシ、もしくはC8〜15アルキルアリールエステルである)である。
本発明によれば、Rは、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、またはC3〜7シクロアルキル(これらは各々場合により1〜3個のハロゲンで置換される)であるか;Rは、Hであるか;あるいは、Rはそれが結合する炭素原子と一緒になって、3、4または5員環を形成する。好ましくは、Rは、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、またはC3〜7シクロアルキルである。より好ましくは、RはC2〜6アルケニルである。最も好ましくは、Rはビニルである。
本発明によれば、Rは、場合により置換されたC1〜8アルキル(該置換基は、ハロ、シアノ、アミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、C6〜10アリール、C7〜14アルキルアリール、C1〜6アルコキシ、カルボキシ、ヒドロキシ、アリールオキシ、C7〜14アルキルアリールオキシ、C2〜6アルキルエステル、C8〜15アルキルアリールエステル、C3〜12アルケニル、C3〜7シクロアルキル、またはC4〜10アルキルシクロアルキル(該シクロアルキルまたはアルキルシクロアルキルは場合により、ヒドロキシ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、またはC1〜6アルコキシで置換される)である)であるか;あるいは、Rはそれが結合した炭素原子と一緒になって、場合によりC2〜6アルケニルで置換されたC3〜7シクロアルキル基を形成する。好ましくは、Rは、場合により置換されたC1〜8アルキル(該置換基は、Cアリール、C1〜6アルコキシ、カルボキシ、ヒドロキシ、アリールオキシ、C7〜14アルキルアリールオキシ、C2〜6アルキルエステル、C8〜15アルキルアリールエステル、C3〜12アルケニル、C3〜7シクロアルキル、またはC4〜10アルキルシクロアルキルである)である。より好ましくは、Rは、場合により置換されたC1〜8アルキル(該置換基は、C1〜6アルコキシまたはC3〜7シクロアルキルである)である。最も好ましくは、Rは、t−ブチルである。
本発明によれば、Yは、H、ニトロで置換されたフェニル、ニトロで置換されたピリジル、場合により置換されたC1〜6シクロアルキル(該置換基は、シアノ、OH、またはC3〜7シクロアルキルである)であり得る;但し、RまたはRがHである場合には、YはHである。好ましくは、YはHである。
本発明によれば、Bは、H、C1〜6アルキル、R−(C=O)−、RO(C=O)−、R−N(R)−C(=O)−、R−N(R)−C(=S)−、RSO−、またはR−N(R)−SO−であり得る。好ましくは、Bは、H、C1〜6アルキル、R−(C=O)−、RO(C=O)−、R−N(R)−C(=O)−、R−N(R)−C(=S)−、RSO−、またはR−N(R)−SO−であり得る。より好ましくは、Bは、R−(C=O)−、RO(C=O)−、またはR−N(R)−C(=O)−であり得る。最も好ましくは、Bは、RO(C=O)−である。
本発明によれば、Rは、(i)場合により置換されたC1〜10アルキル(該置換基は、フェニル、カルボキシル、C1〜6アルカノイル、1〜3個のハロゲン、ヒドロキシ、−OC(O)C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、場合によりC1〜6アルキルで置換されたアミノ、アミド、もしくは(低級アルキル)アミドである);(ii)C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルコキシ、もしくはC4〜10アルキルシクロアルキル(各々場合により、ヒドロキシ、カルボキシル、(C1〜6アルコキシ)カルボニル、場合によりC1〜6アルキルで置換されたアミノ、アミド、もしくは(低級アルキル)アミドで置換される);(iii)場合により置換されたC1〜6アリールもしくはC3〜7アリールアルキル(各々場合により、C1〜6アルキル、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、アミド、(低級アルキル)アミド、もしくは場合によりC1〜6アルキルで置換されたアミノで置換される);Het;(v)ビシクロ(1.1.1)ペンタン;または、(vi)−C(O)OC1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、もしくはC2〜6アルキニル、であり得る。好ましくは、Rは、(i)場合により置換されたC1〜10アルキル(該置換基は、フェニル、カルボキシル、C1〜6アルカノイル、1〜3個のハロゲン、ヒドロキシ、C1〜6アルコキシである);(ii)C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルコキシ、もしくはC4〜10アルキルシクロアルキル;または、(iii)各々場合により置換されたC6〜10アリールもしくはC7〜16アリールアルキル(該置換基は、C1〜6アルキル、もしくはハロゲンである)である。より好ましくは、Rは、(i)場合により置換されたC1〜10アルキル(該置換基は、1〜3個のハロゲン、もしくはC1〜6アルコキシである);または、(ii)C3〜7シクロアルキル、もしくはC4〜10アルキルシクロアルキルである。最も好ましくは、Rは、t−ブチルである。
本発明によれば、Rは、H、場合により1から3個のハロゲンで置換されたC1〜6アルキル;またはC1〜6アルコキシ(RがC1〜10アルキルである条件で)である。好ましくは、H、または場合により1〜3個のハロゲンで置換されたC1〜6アルキルである。より好ましくは、RはHである。
本発明によれば、Rは、H、C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキル、C1〜6アルコキシ、C3〜7シクロアルコキシ、ハロ−C1〜6アルキル、CF、モノ−もしくはジ−ハロ−C1〜6アルコキシ、シアノ、ハロ、チオアルキル、ヒドロキシ、アルカノイル、NO、SH、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、ジ(C1〜6)アルキルアミノ、ジ(C1〜6)アルキルアミド、カルボキシル、(C1〜6)カルボキシエステル、C1〜6アルキルスルホン、C1〜6アルキルスルホキシド、C1〜6アルキルスルホンアミド、またはジ(C1〜6)アルキル(アルコキシ)アミンである。好ましくは、Rは、C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキル、またはC1〜6アルコキシである。より好ましくは、RはC1〜6アルコキシである。
本発明によれば、Rは、H;C1〜6アルキル;C3〜7シクロアルキル;C6〜10アリール;C7〜14アルキルアリール;C6〜10アリールオキシ;C7〜14アルキルアリールオキシ;C8〜15アルキルアリールエステル;またはHetであり得る。
各々のグループ分け由来の置換基は、個別に選択し、およびいずれかの組み合わせで組み合わせて、本発明に係る安定な化合物を与え得る。また、各々の基からの1個以上の置換基は、十分に利用可能な結合部位が存在するという条件で、該コア基上で置換され得る。例えば、1個以上のR置換基は、式I中に示す環上に存在し得る(例えば、3個のR置換基)。
好ましい態様において、本発明の化合物は、式II:
Figure 0004271148
で示される構造を有する。ここで、式中、R、R、R、R、m、BおよびYは、式I中で定義する通りであるが、R14はC1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、またはHである。本発明は更に、式IIの化合物の塩または溶媒和物、並びに式IIの化合物またはその塩もしくは溶媒和物を含有する医薬組成物を含む。
別の好ましい態様において、本発明の化合物は、式III:
Figure 0004271148
で示される構造を有する。ここで、式中、R、B、R、R、R、m、およびYは、式I中で定義する通りである。本発明は更に、式IIIの化合物の塩または溶媒和物、並びに式IIIの化合物またはその塩もしくは溶媒和物を含有する医薬組成物を含む。
別の好ましい態様において、本発明の化合物は、式IV:
Figure 0004271148
で示される構造を有する。ここで、式中、R、B、R、R、R、m、およびYは、式I中で定義する通りである。本発明は更に、式IVの化合物の塩または溶媒和物、並びに式IVの化合物またはその塩もしくは溶媒和物を含有する医薬組成物を含む。
本発明の好ましい態様は、以下の化合物(これは、その医薬的に許容し得る溶媒和物または塩を含む)を含む。
Figure 0004271148
Figure 0004271148
Figure 0004271148
Figure 0004271148
塩基性の形態である場合には、本発明の化合物は、医薬的に許容し得る酸を付加することによって、塩を形成し得る。該酸付加塩は、式Iの化合物、および医薬的に許容し得る無機酸(例えば、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、リン酸を含むが、これらに限定されない)、または有機酸(例えば、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、酢酸、安息香酸、クエン酸、マロン酸、フマル酸、リンゴ酸、シュウ酸、コハク酸、スルファミン酸または酒石酸)から得られる。従って、それらの医薬的に許容し得る塩としては例えば、塩化物塩、臭化物塩、ヨウ化物塩、硫酸塩、リン酸塩、メタンスルホン酸塩、ク塩酸塩、酢酸塩、マロン酸塩、フマル酸塩、スルファミン酸塩、および酒石酸塩を含む。
アミン基の塩はまた、アミノ窒素が適当な有機基(例えば、アルキル、アルケニル、アルキニル、またはアラルキル部分)を有する、4級アンモニウム塩をも含む。
酸性基で置換された本発明の化合物は、塩基の付加によって形成する塩として存在し得る。それらの塩基付加塩は、無機塩基から誘導される塩を含み、例えばアルカリ金属塩(例えば、ナトリウムおよびカリウム)、アルカ土類金属塩(例えば、カルシウムおよびマグネシウム)、アルミニウム塩およびアンモニウム塩を含む。加えて、適当な塩基付加塩としては、生理学的に許容し得る有機塩基(例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、モルホリン、ピリジン、ピペリジン、ピコリン、ジシクロヘキシルアミン、N,N'−ジベンジルエチレンジアミン、2−ヒドロキシエチルアミン、ビス−(2−ヒドロキシエチル)アミン、トリ−(2−ヒドロキシエチル)アミン、プロカイン、ジベンジルピペリジン、N−ベンジル−β−フェネチルアミン、ジヒドロアビエチルアミン、N,N'−ビスヒドロアビエチルアミン、グルカミン、N−メチルグルカミン、コリジン、キニン、キノリン、エチレンジアミン、オルニチン、コリン、N,N'−ベンジルフェネチルアミン、クロロプロカイン、ジエタノールアミン、ジエチルアミン、ピペラジン、トリス(ヒドロキシメチル)アミンメタン、およびテトラメチルアンモニウムヒドロキシド)および塩基性アミノ酸(例えば、リシン、アルギニンおよびN−メチルグルタミン)の塩を含む。これらの塩は、当該分野の当業者にとって知られる方法によって製造し得る。
本発明のある化合物およびそれらの塩はまた、水を有する溶媒和物(例えば、水和物)、または有機溶媒(例えば、メタノール、エタノール、アセトニトリルなど)を有する溶媒和物(それぞれ、メタノレート、エタノレートまたはアセトニトリレートを与える)の形態で存在し得る。本発明は、各溶媒和物およびそれらの混合物を含む。
加えて、本発明の化合物、その塩もしくは溶媒和物は、多形を示し得る。本発明はまた、いずれかのそれら多形の形態を包含する。
本発明の化合物はまた、2個以上のキラル中心を含む。例えば、該化合物は、式:
Figure 0004271148
のP1シクロプロピル要素を含み得る。ここで、該式中、CおよびCは各々、該シクロプロピル環の1位および2位で不斉炭素原子を示す。該化合物の他のセグメント上での他の可能な不斉中心にもかかわらず、これらの2個の不斉中心の存在は、該化合物がジアステレオマー(例えば、以下に示す通り、Rがアミドに対してsyn、またはカルボニルに対してsynのいずれかで配置されたジアステレオマー)のラセミ混合物として存在し得ることを意味する。
Figure 0004271148
本発明は、エナンチオマー、およびエナンチオマーの混合物(例えば、ラセミ混合物)の両方を含む。
該エナンチオマーは、当該分野における当業者にとって知られる方法(例えば、結晶化、ガス−液体もしくは液体クロマトグラフィー法、エナンチオマー特異的な試薬を用いる1個のエナンチオマーの選択的な反応)によって分離し得るジアステレオマー塩の形成)によって、分割することができる。目的のエナンチオマーを分離技術によって別の化学的な実体に変換し、次いで更なる工程は目的のエナンチオマー形態を得るのに必要であることは認められるであろう。あるいは、特定のエナンチオマーを、光学活性な試薬、基質、触媒もしくは溶媒を用いる不斉合成によって、または不斉誘導によって1個のエナンチオマーを他の物に変換することによって、製造し得る。
本発明の化合物は、プロドラッグの形態であり得る。存在するならば、本発明の化合物上にペンデントした酸性基から誘導される単純な脂肪族または芳香族エステルが、好ましいプロドラッグである。ある場合に、二重エステルタイプのプロドラッグ(例えば、(アシルオキシ)アルキルエステルまたは(アルコキシカルボニル)オキシ)アルキルエステル)を製造することが望まれる。
本発明のある化合物はまた、分離し得る異なる安定な立体配置形態で存在し得る。非対称な単結合回りの制限された回転(例えば、立体障害または環の歪みが原因)に起因するねじれ非対称により、異なる配座異性体の分離が可能となる。本発明は、これらの化合物の各配座異性体、およびその混合物を含む。
本発明のある化合物は双性イオン形態で存在し得て、そして本発明は、これらの化合物の各々の双性イオン形態、およびその混合物を含む。
本発明の化合物を製造するのに有用な出発物質は当該分野の当業者にとって知られ、そしてこのものは容易に製造され得て、または商業的に入手可能である。
本発明の化合物は、当該分野における当業者にとって知られる方法(例えば、米国特許第6,323,180号および米国特許出願番号20020111313A1を参照)によって製造し得る。以下の方法は、例示の目的で提示するが、これは特許請求する本発明の範囲を限定することを意図するものではない。官能基を通常の保護基を用いて保護した化合物を製造し、次いで、該保護基を除去して、本発明の化合物を得ることが、好ましくあるいは必要となり得ると認められるであろう。本発明による保護基の使用に関する詳細は、当該分野の当業者にとって知られる。
本発明の化合物は例えば、反応式I(ここで、CPGはカルボキシル保護基であって、APGはアミノ保護基である)において例示する一般的な方法に従って、製造し得る。
Figure 0004271148
要するに、該P1、P2およびP3は、よく知られるペプチドカップリング方法によって連結し得る。該P1、P2およびP3基は、最終的な化合物が本発明のペプチドに対応する限り、いずれかの順序で一緒に連結し得る。例えば、P3をP2−P1と連結することができ、あるいはP1をP3−P2と連結することができる。
一般的に、ペプチドは、N−末端残基のα−アミノ基を脱保護し;そして、次の適当にN−保護したアミノ酸の保護していないカルボキシル基と、記載する方法を用いるペプチド連結によってカップリングすることによって、伸張する。この脱保護方法およびカップリング方法は、目的の配列を得るまで繰り返す。このカップリング方法は、反応式Iに示す逐次様式で構成アミノ酸を用いて行なうことができる。
2個のアミノ酸、アミノ酸とペプチド、または2個のペプチドフラグメントの間でのカップリング方法は、標準的なカップリング反応を用いて行なうことができる。該標準的なカップリング方法とは例えば、アジド法、混合炭酸−カルボン酸無水物(クロロギ酸イソブチル)法、カルボジイミド(ジシクロヘキシルカルボジイミド、ジイソプロピルカルボジイミド、または水溶性カルボジイミド)法、活性エステル(p−ニトロフェニルエステル、N−ヒドロキシコハク酸イミドエステル)法、ウッドワード試薬K法、カルボニルジイミダゾール法、リン試薬または酸化−還元法が挙げられる。これらの方法のいくつか(特に、カルボジイミド法)は、1−ヒドロキシベンゾトリアゾールまたは4−DMAPを加えることによって増大し得る。これらのカップリング反応は、溶液(液相)または固相のいずれかで行なうことができる。
より明示すれば、該カップリング工程は、連結アミド結合を与えるカップリング剤の存在下で、ある反応体の遊離カルボキシル基と他の反応体の遊離アミノ基との脱水性カップリング方法を含む。それらのカップリング剤についての記載は、ペプチド化学に関する通常の教科書(例えば、M. Bodanszky, 「Peptide Chemistry」, 2再版, Springer-Verlag, Berlin, Germany, (1993))中で知られる。適当なカップリング剤としては例えば、N,N'−ジシクロヘキシルカルボジイミド、N,N'−ジシクロヘキシルカルボジイミドもしくはN−エチル−N'−[(3−ジメチルアミノ)プロピル]カルボジイミドの存在下での1−ヒドロキシベンゾトリアゾールが挙げられる。実用的で且つ有用なカップリング剤は、商業的に入手可能な(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリス−(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェートをそのままで、または1−ヒドロキシベンゾトリアゾールもしくは4−DMAPの存在下のいずれかである。別の実用的で且つ有用なカップリング剤は、商業的に入手可能な2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',N'−テトラメチルウロニウム・テトラフルオロボレートが挙げられる。更に別の実用的で且つ有用なカップリング剤は、商業的に入手可能なO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',N'−テトラメチルウロニウム・ヘキサフルオロホスフェートを挙げられる。該カップリング反応は、不活性溶媒(例えば、ジクロロメタン、アセトニトリル、またはジメチルホルムアミド)中で行なう。過剰量の第3級アミン(例えば、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン、N−メチルピロリジン、または4−DMAP)を加えて、該反応混合物をpHが約8に保つ。該反応温度は通常、0℃〜50℃の範囲であり、そして該反応時間は通常、15分〜24時間の範囲である。
構成アミノ酸の官能基は通常、望まない結合の形成を避けるために、該カップリング反応の間、保護しなければいけない。使用することができる保護基は、例えば、Greeneによる,「Protective Groups in Organic Chemistry」, John Wiley & Sons, New York (1981)および、「The Peptides: Analysis, Synthesis, Biology」, 3巻, Academic Press, New York (1981)(これらは、本明細書の一部を構成する)中に例示する。
伸張するペプチド鎖とカップリングすべき各アミノ酸のα−アミノ基は、保護しなければいけない(APG)。当該分野において知られるいずれかの保護基を使用することができる。該基としては例えば以下の基を含む:1)アシル基(例えば、ホルミル、トリフルオロアセチル、フタリル、およびp−トルエンスルホニル);2)芳香族カルバメート基(例えば、ベンジルオキシカルボニル(CbzまたはZ)および置換ベンジルオキシカルボニル、および9−フルオレニルメチルオキシカルボニル(Fmoc));3)脂肪族カルバメート基(例えば、tert−ブトキシカルボニル(Boc)、エトキシカルボニル、ジイソプロピルメトキシカルボニル、およびアリルオキシカルボニル);4)環状アルキルカルバメート基(例えば、シクロペンチルオキシカルボニルおよびアダマンチルオキシカルボニル);5)アルキル基(例えば、トリフェニルメチルおよびベンジル);6)トリアルキルシリル(例えば、トリメチルシリル);および7)チオール含有基(例えば、フェニルチオカルボニルおよびジチアスクシノイル)。好ましいα−アミノ保護基は、BocまたはFmocのいずれかである。ペプチド合成のための適当に保護された多数のアミノ酸誘導体が、商業的に入手可能である。新しく加えたアミノ酸残基のα−アミノ保護基は、次のアミノ酸のカップリング反応前に切断する。Boc基を使用する場合には、選択する方法は、ニートもしくはジクロロメタン中でのトリフルオロ酢酸、またはジオキサンもしくは酢酸エチル中でのHClである。次いで、得られたアンモニウム塩を、カップリング反応前またはインシチューでのいずれかで、塩基性溶液(例えば、水性緩衝液、またはジクロロメタン、アセトニトリルもしくはジメチルホルムアミド中での第3級アミン)を用いて中和する。Fmoc基を使用する場合には、選択する試薬はジメチルホルムアミド中のピペリジンまたは置換ピペリジンであるが、いずれかの第二級アミンを使用することができる。該脱保護反応は、0℃〜室温(rtまたはRT;通常、20〜22℃)の間の温度で行なう。
側鎖の官能性を有するアミノ酸のいずれかは、上記の基のいずれかを用いて該ペプチドの製造の間に保護しなければいけない。当該分野の当業者は、これらの側鎖の官能性にとって適当な保護基の選択および使用は、該アミノ酸および該ペプチド中の他の保護基の存在に依存することを認めるであろう。該保護基の選択は、該基を脱保護およびα−アミノ基とのカップリング反応の間に除去する必要がないことが重要である。
例えば、Bocをα−アミノ保護基として使用する場合には、以下の側鎖保護基が適当である;p−トルエンスルホニル(トシル)部分は、アミノ酸(例えば、LysおよびArg)のアミノ側鎖を保護するのに使用することができ;アセトアミドメチル、ベンジル(Bn)またはtert−ブチルスルホニル部分は、システインのスルフィド含有側鎖を保護するのに使用することができ;ベンジル(bencyl)(Bn)エーテルは、セリン、トレオニンもしくはヒドロキシプロリンのヒドロキシ含有側鎖を保護するのに使用することができ;そして、ベンジルエステルは、アスパラギン酸およびグルタミン酸のカルボキシ含有側鎖を保護するのに使用することができる。
Fmocをα−アミン保護のために選択する場合には、通常tert−ブチルベースの保護基が許容され得る。例えば、Bocはリシンおよびアルギニンについて;tert−ブチルエーテルはセリン、トレオニンおよびヒドロキシプロリンについて;および、tert−ブチルエステルは、アスパラギン酸およびグルタミン酸について、使用することができる。トリフェニルメチル(トリチル)部分は、システインのスルフィド含有側鎖を保護するのに使用することができる。
該ペプチドの伸張が完結した後に、保護基の全てを除去する。液相合成を使用する場合には、該保護基は保護基の選択によってどんな様式が指図されようとも除去する。これらの方法は、当該分野の当業者にとってよく知られる。
更に、以下の指針を、本発明の化合物の製造において従うことができる。例えば、R−C(O)−、R−S(O)である化合物を得るために、保護されたP3または全ペプチドもしくはペプチドセグメントを、それぞれ適当なアシルクロリドまたはスルホニルクロリド(これらは、商業的に入手可能であるか、またはその製造が当該分野においてよく知られるかのいずれかである)とカップリングさせる。RO−C(O)−である化合物を製造する際には、保護されたP3または全ペプチドもしくはペプチドセグメントを、適当なクロロホルメート(これは、商業的に入手可能であるか、またはその製造が当該分野においてよく知られるかのいずれかである)とカップリングさせる。Boc−誘導体の場合には、(Boc)Oを使用する。例えば、
Figure 0004271148
シクロペンタノールをホスゲンを用いて処理して、対応するクロロホルメートを仕上げる。
該クロロホルメートを、塩基(例えば、トリエチルアミン)の存在下で目的のNH−トリペプチドを用いて処理して、シクロペンチルカルバメートを得る。
−N(R)−C(O)−またはR−NH−C(S)−である化合物を製造する際には、保護されたP3または全ペプチドもしくはペプチドセグメントを、SynLett. Feb 1995; (2); 142-144に記載する通り、ホスゲン、続いてアミンを用いて処理するか、あるいは、商業的に入手可能なイソシアネートおよび適当な塩基(例えば、トリエチルアミン)と反応させる。
−N(R)−S(O)である化合物を製造する際には、保護されたP3または全ペプチドもしくはペプチドセグメントを、patent Ger. Offen. (1998), 84頁,DE 19802350またはWO 98/32748に記載される通り、新たに調製するかまたは商業的に入手可能であるかのいずれかのスルファミルクロリド、続いてアミンを用いて処理する。
C−末端残基のα−カルボキシル基は通常、エステル(CPG)として保護し、このものは切断されて、カルボン酸を与え得る。使用することができる保護基は、例えば1)アルキルエステル(例えば、メチル、トリメチルシリルエチル、およびt−ブチル)、2)アラルキルエステル(例えば、ベンジル、および置換ベンジル)、または3)弱塩基処理または弱い還元的方法によって切断可能なエステル(例えば、トリクロロエチルおよびフェナシルエスエル)を含む。
得られるα−カルボン酸(このものは、弱酸、弱塩基処理または、弱い還元的方法による切断から得る)を、ペプチドカップリング剤(例えば、CDIまたはEDAC)の存在下、塩基(例えば、4−ジメチルアミノピリジン(4−DMAP)および/または1,8−アザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)の存在下で、RSONH[これは、アンモニア飽和のテトラヒドロフラン溶液中でのRSOClの処理によって製造する]とカップリングさせて、トリペプチドP1'−P1−P2−P3−APGを効率よく構築する、P1'部分を導入する。典型的に、本方法において、1〜5当量のP1'カップリング剤を使用する。
更に、上記の方法によって、P3保護基のAPGを除去し、且つB部分で置換する場合には、切断(例えば、弱酸、弱塩基処理、または弱い還元的方法による切断)から得るα−カルボン酸を、塩基(例えば、4−ジメチルアミノピリジン(4−DMAP)および/または1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU))の存在下、ペプチドカップリング剤(例えば、CDIまたはEDAC)の存在下で、RSONH[これは、アンモニア飽和のテトラヒドロフラン溶液でのRSOClの処理によって製造する]とカップリングさせてP1’部分を導入して、トリペプチドP1'−P1−P2−P3−Bを製造する。典型的に、本方法において、1〜5当量のP1'カップリグ剤を使用する。
本発明の化合物は、以下の実施例に記載する方法および米国特許第6,323,180号および米国特許出願番号10/001,850(2001年11月20日出願)を含む多数の方法によって製造することができる。米国特許第6,323,180号および米国特許出願番号10/001,850の教示は、本明細書の一部を構成する。
本発明はまた、本発明の化合物またはその医薬的に許容し得る塩、溶媒和物もしくはプロドラッグ、および医薬的に許容し得る担体を含有する医薬組成物をも提供する。本発明の医薬組成物は、本発明の化合物、またはその医薬的に許容し得る塩、溶媒和物もしくはプロドラッグの治療学的に有効な量、および医薬的に許容し得る担体を含み、ここで、該医薬的に許容し得る担体は例えば、賦形剤またはビヒクル希釈物である。
該組成物中の活性成分(すなわち、化合物)は典型的に、該組成物の重量に対する0.1〜99.9重量パーセントを含み、そして約5〜95重量パーセントを含むことが多い。
本発明の医薬組成物は、経口、非経口またはインプラントレザバーによって投与し得る。経口投与または注射による投与が好ましい。ある場合には、製剤のpHを、医薬的に許容し得る酸、塩基または緩衝液を用いて調節して、製剤化合物またはその運搬形態の安定性を増大することができる。本明細書で使用する用語「非経口」とは、皮下、皮内、静脈内、筋肉内、関節内、滑膜内、胸骨内、くも膜下腔内、および病巣内の注射もしくは注入方法を含む。
該医薬組成物は、減菌注射可能な製剤の形態(例えば、減菌注射可能な水溶液または油性の懸濁液)であり得る。この懸濁液は、適当な分散剤または湿潤剤および懸濁剤を用いて、当該分野において知られる技術に従って製剤化し得る。それら化合物の製造に関する詳細は、当該分野の当業者にとって知られる。
経口投与する場合には、本発明の医薬組成物は、いずれかの経口的に許容し得る投与形態(例えば、カプセル剤、錠剤、水性懸濁剤および液剤を含むが、これらに限定されない)で投与し得る。経口使用のための錠剤の場合には、通常使用する担体としては、ラクトースおよびコーンスターチを含む。滑沢剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム)もまた典型的に加える。カプセル剤形態での経口投与の場合には、有用な希釈剤としては例えば、ラクトースおよび乾燥コーンスターチを含む。水性懸濁剤を経口投与する場合には、該活性成分は乳化剤および懸濁化剤と組み合わせる。所望するならば、ある甘味剤、および/または香料添加剤、および/または着色剤を加え得る。
上記の組成物のための他の適当な担体は、標準的な製薬の教科書、例えば「Remington's Pharmaceutical Sciences」, 19版, Mack Publishing Company, Easton, Penn., 1995中で知ることができる。本発明の医薬組成物の適当な運搬形態の設計および製造に関する更なる詳細は、当該分野の当業者にとって知られる。
1日当たり、体重キログラム当たり本発明の化合物の約0.01〜約1000ミリグラムの間(「mg/kg」)(1日当たり、約0.5〜約250mg/体重kgの間が好ましい)の用量レベルが、HCV媒介性疾患の予防および治療のための単独療法において典型的である。典型的に、本発明の医薬組成物は、1日当たり約1〜約5回で、あるいは連続的な注入として、投与する。該投与は、慢性または急性の療法として使用することができる。1回用量形態を得るために、担体物質と組み合わせることができる活性成分の量は、処理する宿主および投与のある様式によって変わる。
当該分野の当業者が認めるであろう通り、上記の値よりも低かったりまたは高い用量が必要となり得る。いずれかのある患者にとっての具体的な用量および処置様式は、様々な因子(例えば、使用する具体的な化合物の活性、体重、通常の健康状態、性別、食餌、投与時間、分泌速度、薬物の組み合わせ、感染症の激しさおよび経過、感染症に対する患者の素質、および処置する医師の判断を含む)に依存する。通常、処置は、該ペプチドの最適用量よりも実質的に少ない少量で開始する。その後に、該用量は、該状況下での最適な効果が達成されるまで、少しずつの増加によって増加させる。一般的に、該化合物は、いずれかの有害な(harmful)または心身に有害な(deleterious)副作用を生じることなく、通常、抗ウイルス的に活性な結果を与える濃度レベルで投与することが最も望ましい。
本発明の組成物が、本発明の化合物と1個以上の更なる治療学的なもしくは予防学的な薬剤との組み合わせを含む場合には、該化合物および該更なる薬剤は共に通常、単独療法様式で通常投与する用量の約10〜約100%の間(約10〜80%の間がより好ましい)の用量レベルで与える。
これらの化合物またはそれらの医薬的に許容し得る塩、溶媒和物もしくはプロドラッグを医薬的に許容し得る担体と一緒に製剤化する場合には、得られる組成物は、インビボで哺乳動物(例えば、ヒト)に投与されて、HCV NS3プロテアーゼを阻害したり、またはHCVウイルス感染症を治療したりもしくは予防することができる。該処置はまた、本発明の化合物を以下の薬剤と組み合わせて使用して達成することもできる。ここで、該薬物とは例えば、免疫調節剤(例えば、インターフェロン);他の抗ウイルス剤(例えば、リバビリン、アマンタジン);HCV NS3プロテアーゼの他のインヒビター;HCVライフサイクルにおける他の標的のインヒビター(例えば、ヘリカーゼ、ポリメラーゼ、メタロプロテアーゼ、または内部リボソーム侵入部位);またはそれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない。該更なる薬物は、本発明の化合物と組み合わせて、1回投与形態を製造することができる。あるいは、これらの更なる薬物を、複数回投与形態の部分として、別個に投与することができる。
従って、本発明の別の態様は、置換基は上で定義する通りである本発明の化合物、またはその医薬的に許容し得る塩もしくは溶媒和物を投与することによって、患者におけるHCV NS3プロテアーゼ活性を阻害する方法を提供する。
好ましい態様において、これらの方法は、患者におけるHCV NS3プロテアーゼ活性を低下するのに有用である。該医薬組成物が活性成分として本発明の化合物のみを含む場合には、該方法は、更に該患者に、薬剤(これは、免疫調節剤、抗ウイルス剤、HCVプロテアーゼインヒビター、またはHCVライフサイクルにおける他の標的(例えば、ヘリカーゼ、ポリメラーゼ、またはメタロプロテアーゼ)のインヒビターから選ばれる)を投与する工程を含む。該更なる薬剤は、本発明の化合物の投与前、同時、または投与後に、該患者に投与し得る。
別の好ましい態様においては、これらの方法は患者におけるウイルス複製を阻害するのに有用である。該方法は、HCV疾患を治療しまたは予防するのに有用であり得る。
本発明の化合物はまた、実験室用試薬としても使用し得る。化合物は、ウイルス複製アッセイの設計用研究ツール、動物アッセイシステムおよび構造生物学的な研究の確証を提供して、更にHCV疾患の機構についての知識を増加するのに役立ち得る。
本発明の化合物はまた、物質のウイルス混入を処置しまたは防止するのに使用することもでき、その結果、例えば血液、組織、外科的な装置および衣服、実験室の装置および衣服、並びに血液収集または輸血の装置および物質などの物質と接触する、実験職員または医師のウイルス感染の危険を低下することもできる。
実施例
以下の具体的な実施例は、本発明の化合物の製造を例示するものであって、本発明の範囲を限定するものと解釈すべきではない。該方法を、本発明によって包含されるが、しかし具体的には開示されていない化合物を得るために、改変し得る。更に、いくらか異なる方法で同一の化合物を与える改良法もまた、当該分野の当業者にとって明らかであろう。
該文書中の化学的な化合物を同一視するのに通常使用する化学的な略号は以下のものを含む。Bn:ベンジル、Boc:tert−ブチルオキシカルボニル{MeCOC(O)}、BSA:ウシ血清アルブミン、CDI:カルボニルジイミダゾール、DBU:1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−ウンデカ−7−エン、CHCl=DCM:メチレンクロリド、DEAD:アゾジカルボン酸ジエチル、DIAD:アゾジカルボン酸ジイソプロピル、DIEA:ジイソプロピルエチルアミン、DIPEA:ジイソプロピルエチルアミン;4−DMAP:4−ジメチルアミノピリジン、DCC:1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド、DMF:ジメチルホルムアミド、DMSO:ジメチルスルホキシド、DPPA:ジフェニルホスホリルアジド、EDAC:エチルジメチルアミノプロピルカルボジイミド・塩酸塩、EDTA:エチレンジアミン四酢酸;Et:エチル、EtOH:エタノール、EtOAc:酢酸エチル、EtO:ジエチルエーテル、グラブス(Grubb's)触媒:ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)ベンジリデンルテニウム(IV)ジクロリド、HATU:[O−7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1、HBTU:[O−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',N'−テトラメチルウロニウム・ヘキサフルオロホスフェート、PYBROP:ブロモ−トリス−ピロリジノ−ホスホニウム・ヘキサフルオロホスフェート、HOAT:1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール、HPLC:高速液体クロマトグラフィー、MS:マススペクトル分析、Me:メチル、MeOH:メタノール、NMM:N−メチルモルホリン、NMP:N−メチルピロリジン、Pr:プロピル、Succ:3−カルボキシプロパノイル、PPA:ポリリン酸、TBAF:テトラ−n−ブチルアンモニウムフルオリド、1,2−DCEまたはDCE:1,2−ジクロロエタン、TBTU:2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム・テトラフルオロボレート、TFA:トリフルオロ酢酸、THF:テトラヒドロフラン。
特に断らなければ、溶液のパーセントは重量と容量の関係を示し、そして溶液の比率は容量比の関係を示す。核磁気共鳴(NMR)スペクトル分析は、Bruker300、400または500 MHz分光学計のいずれかを用いて記録し;化学シフト値(δ)は、100万分の1(ppm)単位で記録した。フラッシュクロマトグラフィー方法は、当該分野の当業者にとって明らかであるシリカゲル(SiO)を用いて行なった。全ての液体クロマトグラフィー(LC)は、SPD-10AV UV-Vis検出器を用いるShimadzu LC-10AS液体クロマトグラフを用いて記録し、そして、マススペクトル(MS)データはエレクトロスプレー様式(ES+)でLC用マイクロマス・プラットフォーム(Micromass Platform)を用いて測定した。フラッシュクロマトグラフィー方法は、当該分野の当業者にとって明らかであるシリカゲル(SiO)を用いて行なった(W.C. Stillらによる, J. Org. Chem., (1978), 43, 2923を参照)。
全ての液体クロマトグラフィー(LC)のデータはSPD-10AV UV-Vis検出器を用いるShimadzu LC-10AS液体クロマトグラフを用いて記録し、そしてマススペクトル(MS)データはエレクトロスプレー様式(ES+)でLC用マイクロマス・プラットフォームを用いて測定した。以下の記載は、本発明の代表的な化合物の構築を記載する。本特許のこの部分は、項目に、すなわち項目A、項目Bなどに分けられることに注意すべきである。本明細書中に記載する化合物の番号は、連続(contiguous)するものではないことにも注意すべきである。番号付けのかかる中断は、新しい項目で示す(例えば、項目Bから項目Cへ移る)。
項目A:
特に断らなければ、各化合物は、以下の条件を有する7個の方法論の内の1個を用いて、LC/MSによって分析した。
カラム:(方法A)− YMC ODS S7 C18 3.0×50mm
(方法B)− YMC ODS-A S7 C18 3.0×50mm
(方法C)− YMC S7 C18 3.0×50mm
(方法D)− YMC Xterra ODS S7 3.0×50mm
(方法E)− YMC Xterra ODS S7 3.0×50mm
(方法F)− YMC ODS-A S7 C18 3.0×50mm
(方法G)− YMC C18 S5 4.6×50mm
(方法H)− Xterra S7 3.0×50mm
(方法I)− Xterra S7 C18 3.0×50mm。
勾配:100%溶媒A/0%溶媒B〜0%溶媒A/100%溶媒B。
勾配時間:2分(A、B、D、F、G、H、I);8分(C、E)。
維持時間:1分(A、B、D、F、G、H、I);2分(C、E)。
流速:5mL/分。
検出波調:200nm。
溶媒A:10%MeOH/90%HO/0.1%TFA。
溶媒B:10%HO/90%MeOH/0.1%TFA。
以下の実施例中に記載する本発明の化合物および化学的な中間体は、以下の方法に従って製造した。
Figure 0004271148
実施例1
以下に示すBoc−(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリンは、工程1a−cに記載する通り製造した。
Figure 0004271148
工程1a:
以下に示す4−ヒドロキシ−2−フェニル−7−メトキシキノリンの製造
Figure 0004271148
m−アニシジン(300g、2.44mol)およびベンゾイル酢酸エチル(234.2g、1.22mol)のトルエン(2.0L)溶液に、HCl(4.0Nのジオキサン溶液、12.2mL、48.8mmol)を加えた。該得られた溶液をディーン−スターク装置を用いて6.5時間還流した(約56mLの水溶液を集めた)。該混合物をrtまで冷却し、塩酸(10%、3×500mL)、NaOH水溶液(1.0N、2×200mL)、水(3×200mL)を用いて複数回分配し、そして該有機層を乾燥し(MgSOを使用)、そして真空下で濃縮して油状物の残渣(329.5g)を得た。該粗生成物を油浴(280℃)中で、ディーン−スターク装置を用いて80分間加熱した(約85mLの液体を集めた)。該反応混合物をrtまで冷却し、該固体残渣をCHCl(400mL)を用いてトリチュレートし、得られた懸濁液をろ過し、そして該ろ過ケーキを多量のCHCl(2×150mL)を用いて洗浄した。得られた固体を真空下で乾燥(50℃;1トル;1日)することにより、明褐色固体の分析的に純粋な4−ヒドロキシ−7−メトキシ−2−フェニルキノリン(60.7g、総収率20%)を得た。1H NMR δ (DMSO): 3.86 (s, 3H), 6.26 (s, 1H), 6.94 (dd, J = 9.0, 2.4 Hz, 1H), 7.21 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.55-7.62 (m, 3H), 7.80-7.84 (m, 2H), 8.00 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 11.54 (s, 1H); 13C NMR (DMSO-d6) δ: 55.38, 99.69, 107.07, 113.18, 119.22, 126.52, 127.17, 128.97, 130.34, 134.17, 142.27, 149.53, 161.92, 176.48。LC-MS(保持時間: 1.26, 方法D), MS m/z 252 (M++1)。
工程1b:以下に示す4−クロロ−7−メトキシ−2−フェニルキノリンの製造
Figure 0004271148
工程1a(21.7g、86.4mmol)の生成物を、POCl(240mL)中に懸濁した。該懸濁液を2時間還流した。POClを真空下で除去後に、該残渣をEtOAc(1L)および冷NaOH水溶液(1.0NのNaOH(200mL)および10.0NのNaOH(20mL)から得る)の間で分配し、そして15分間撹拌した。該有機層を水(2×200mL)、ブライン(200mL)を用いて洗浄し、乾燥し(MgSOを使用)、そして真空下で濃縮して、明褐色固体の4−クロロ−2−フェニル−7−メトキシキノリン(21.0g、90%)を得た。1H NMR (DMSO-d6) δ: 3.97 (s, 3H), 7.36 (dd, J = 9.2, 2.6 Hz, 1H), 7.49-7.59 (m, 4H), 8.08 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 8.19 (s, 1H), 8.26-8.30 (m, 2H); 13C NMR (DMSO-d6) δ: 55.72, 108.00, 116.51, 119.52, 120.48, 124.74, 127.26, 128.81, 130.00, 137.58, 141.98, 150.20, 156.65, 161.30。LC-MS (保持時間: 1.547, 方法D), MS m/z 270 (M++1)。
工程1c;以下に示すBoc−(4R)−(2−フェニル−7−メトキシ−キノリン−4−オキソ)−S−プロリンの製造
Figure 0004271148
Boc−4R−ヒドロキシプロリン(16.44g、71.1mmol)のDMSO(250mL)懸濁液に、t−BuOK(19.93g、177.6mmol)を0℃で加えた。該得られた混合物を1.5時間撹拌し、次いで工程1bの生成物(21.02g、77.9mmol)を1時間かけて3回に分けて加えた。該反応液を1日中、撹拌し、該反応混合物を冷水(1.5L)中にそそぎ、そしてEtO(4×200mL)を用いて洗浄した。該水溶液をpH4.6にまで酸性とし、ろ過して白色固体を得て、そして真空下で乾燥して、生成物:Boc−(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)プロリン(32.5g、98%)を得た。1H NMR (DMSO-d6) δ 1.32, 1.35 (2個のs(回転異性体) 9H), 2.30-2.42 (m, 1H), 2.62-2.73 (m, 1H), 3.76 (m, 2H), 3.91 (s, 3H), 4.33-4.40 (m, 1H), 5.55 (m, 1H), 7.15 (dd, J = 9.2, 2.6 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 7.42-7.56 (m, 4H), 7.94-7.99 (m, 1H), 8.25, 8.28 (2s, 2H), 12.53 (brs, 1H); LC-MS (保持時間: 1.40, 方法D), MS m/z 465 (M++1)。
実施例2
以下に示す1−{[1−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3,3−ジメチルブチリル)−4−(7−メトキシ−2−フェニルキノリン−4−イルオキシ)ピロリジン−2−カルボニル]アミノ}−2−ビニルシクロ-プロパンカルボン酸の(1R,2S)P1異性体を、工程2a−eに記載する通り製造した。
Figure 0004271148
工程2a:以下に示す(1R,2S)/(1S,2R)−1−アミノ−2−ビニルシクロプロパンカルボン酸エチルエステル・塩酸塩の製造
Figure 0004271148
該命名する化合物は、以下の方法AおよびBの各々によって製造した。
方法A
A.1)以下に示すグリシンエチルエステルのN−ベンジルイミンの製造
Figure 0004271148
グリシンエチルエステル・塩酸塩(303.8g、2.16mol)をtert−ブチルメチルエーテル(1.6L)中に懸濁した。ベンズアルデヒド(231g、2.16mol)および無水硫酸ナトリウム(154.6g、1.09mol)を加え、そして該混合物を氷−水浴を用いて0℃まで冷却した。トリエチルアミン(455mL、3.26mol)を30分間かけて加え、そして該混合物をrtで48時間撹拌した。次いで、該反応液を氷−冷水(1L)を加えることによってクエンチし、そして該有機層を分離した。該水相をtert−ブチルメチルエーテル(0.5L)を用いて抽出し、そして該有機層を合わせて飽和NaHCO水溶液(1L)およびブライン(1L)の混合物を用いて洗浄した。該溶液をMgSOを用いて乾燥し、真空下で濃縮して、濃厚な黄色油状物のN−ベンジルイミン生成物(392.4g)を得て、このものを次の工程に直接に使用した。1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 1.32 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 4.24 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 4.41 (d, J = 1.1 Hz, 2H), 7.39-7.47 (m, 3H), 7.78-7.81 (m, 2H), 8.31 (s, 1H)。
A.2)ラセミのN−Boc−(1R,2S)/(1S,2R)−1−アミノ−2−ビニルシクロプロパンカルボン酸エチルエステルの製造
Figure 0004271148
tert−ブトキシリチウム(84.06g、1.05mol)の乾燥トルエン(1.2L)の懸濁液に、乾燥トルエン(0.6L)中のグリシンエチルエステルのN−ベンジルイミン(100.4g、0.526mol)およびトランス−1,4−ジブロモ−2−ブテン(107.0g、0.500mol)の混合物を60分間かけて滴下した。添加が完結後に、該暗赤色混合物を、水(1L)およびtert−ブチルメチルエーテル(TBME、1L)を加えることによってクエンチした。該水相を分離し、そしてTBME(1L)を用いて2回抽出した。該有機層を合わせて、1N HCl(1L)を加え、そして該混合物を室温で2時間撹拌した。該有機層を分離し、そして水(0.8L)を用いて抽出した。次いで、該水相を合わせて、塩(700g)を用いて飽和とし、TBME(1L)を加え、そして該混合物を0℃まで冷却した。次いで、該撹拌混合物を10N NaOHを滴下することによってpH14にまで塩基性とし、該有機層を分離し、そして該水相をTBME(2×500mL)を用いて抽出した。該有機抽出物を合わせて乾燥し(MgSOを使用)、そして容量を1Lまで濃縮した。遊離アミンのこの溶液に、二炭酸ジ−tert−ブチル(131.0g、0.6mol)を加え、そして該混合物をrtで4日間撹拌した。更なる二炭酸ジ−tert−ブチル(50g、0.23mol)を該反応液に加え、該混合物を3時間還流し、次いでこのものを室温まで終夜冷却した。該反応混合物をMgSOを用いて乾燥し、そして真空下で濃縮して、粗物質(80g)を得た。この残渣をフラッシュクロマトグラフィー(SiOの2.5kg、1%〜2%のMeOH/CHClを用いて溶出する)によって精製して、黄色油状物のラセミのN−Boc−(1R,2S)/(1S,2R)−1−アミノ−2−ビニルシクロプロパンカルボン酸エチルエステル(57g、53%)を得て、このものは冷蔵庫中で撹拌しながら固化した。1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 1.26 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 1.46 (s, 9H), 1.43-1.49 (m, 1H), 1.76-1.82 (br m, 1H), 2.14 (q, J = 8.6 Hz, 1H), 4.18 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 5.12 (dd, J = 10.3, 1.7 Hz, 1H), 5.25 (br s, 1H), 5.29 (dd, J = 17.6, 1.7 Hz, 1H), 5.77 (ddd, J = 17.6, 10.3, 8.9 Hz, 1H); MS m/z 254.16 (M+-1)。
A3.ラセミの(1R,2S)/(1S,2R)1−アミノ−2−ビニルシクロプロパンカルボン酸エチルエステル・塩酸塩の製造
Figure 0004271148
N−Boc−(1R,2S/1S,2R)−1−アミノ−2−ビニルシクロプロパンカルボン酸エチルエステル(9.39g、36.8mmol)を4N HCl/ジオキサン(90mL、360mmol)中に溶解し、そしてこのものをrtで2時間撹拌した。該反応混合物を濃縮して、定量の(1R,2S/1S,2R)−1−アミノ−2−ビニルシクロプロパンカルボン酸エチルエステル・塩酸塩(7g、100%)を得た。1H NMR (メタノール-d4) δ: 1.32 (t, J = 7.1, 3H), 1.72 (dd, J = 10.2, 6.6 Hz, 1H), 1.81 (dd, J = 8.3, 6.6 Hz, 1H), 2.38 (q, J = 8.3 Hz, 1H), 4.26-4.34 (m, 2H), 5.24 (dd, 10.3, 1.3 Hz, 1H) 5.40 (d, J = 17.2, 1H), 5.69-5.81 (m, 1H)。
方法B
Figure 0004271148
tert−ブトキシカリウム(11.55g、102.9mmol)のTHF(450mL)溶液に−78℃で、商業的に入手可能なTHF(112mL)中のグリシンエチルエステルのN,N−ジベンジルイミン(25.0g、93.53mmol)を加えた。該反応混合物を0℃まで昇温させ、40分間撹拌し、次いでこのものを−78℃まで冷却し直した。この溶液に、トランス−1,4−ジブロモ−2−ブテン(20.0g、93.50mmol)を加え、該混合物を0℃で1時間撹拌し、そして−78℃まで冷却し直した。tert−ブトキシカリウム(11.55g、102.9mmol)を加え、該混合物を直ちに0℃まで昇温させ、そして1時間以上撹拌し、その後に真空下で濃縮した。該粗生成物をEtO(530mL)中に溶かし、1N塩酸(106mL、106mmol)を加え、そして得られた二層の混合物をrtで3.5時間撹拌した。相分離し、そして該水相をEtO(2×)を用いて洗浄し、そして飽和NaHCO溶液を用いて塩基性とした。該目的のアミンをEtO(3×)を用いて抽出し、そして該有機抽出物をブラインを用いて洗浄し、乾燥し(MgSOを使用)、そして真空下で濃縮して遊離アミンを得た。この物質を4N HClのジオキサン溶液(100mL、400mmol)を用いて処理し、そして濃縮して(1R,2S)/(1S,2R)−1−アミノ−2−ビニルシクロプロパンカルボン酸エチルエステル・塩酸塩(5.3g、34%収率)を得た。このものは、少量の同定されない芳香族性の不純物(8%)の存在を除いて、方法Aから得られる物質と同一である。
工程2b:以下に示す2−(1−エトキシカルボニル−2−ビニルシクロプロピルカルバミル−4−(7−メトキシ−2−フェニルキノリン−4−イルオキシ)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの(1R,2S)P1異性体、または別の表示の2(S)−(1R)−エトキシカルボニル−2(S)−ビニルシクロプロピルカルバモイル)−4(R)−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 0004271148
50%CHCl/THF(500mL)中の工程1c由来のBoc−(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)プロリン(11.0g、23.7mmol)、工程2a由来の(1R,2S)および(1S,2R)P1誘導ジアステレオマーのラセミ混合物のHCl塩(5.40g、28.2mmol)、およびNMM(20.8mL、18.9mmol)溶液に、カップリング試薬であるPyBropまたはブロモトリスピロリジノ−ホスホニウム・ヘキサフルオロホスフェート(16.0g、34.3mmol)を3回に分けて0℃で10分間かけて加えた。該溶液をrtで1日間撹拌し、次いでこのものをpH4.0の緩衝液(4×50mL)を用いて洗浄した。該有機層を飽和NaHCO(100mL)を用いて洗浄し、該水相を酢酸エチル(150mL)を用いて抽出し、そして該有機層をpH4.0の緩衝液(50mL)を用いて洗浄し直した。該有機溶液を乾燥し(MgSOを使用)、濃縮し、そしてバイオテージ(Biotage)65Mカラム(50%EtOAc/ヘキサンを用いて溶出する)を用いて精製して、2−(1−エトキシカルボニル−2−ビニルシクロプロピルカルバミル−4−(7−メトキシ−2−フェニルキノリン−4−イルオキシ)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの(1R,2S)および(1S,2R)P1異性体の1:1混合物(7.5g、50%総収率)を得るか、あるいは別にバイオテージ65Mカラム(15%〜60%への遅い勾配のEtOAc/ヘキサンを用いる)を用いて溶出して、高いRfで溶出する(1R,2S)P1異性体(3.54g、25%)、および低いRfで溶出する(1S,2R)P1異性体(3.54g、25%)を得た。
(1R,2S)P1異性体についてのデータ:1H NMR (CDCl3) δ 1.21 (t, J = 7 Hz, 3H), 1.43 (s, 9H), 1.47-1.57 (m, 1H), 1.88 (m, 1H), 2.05-2.19 (m, 1H), 2.39 (m, 1H), 2.88 (m, 1H), 3.71-3.98 (m, 2H), 3.93 (s, 3H), 4.04-4.24 (m, 2H), 4.55 (m, 1H), 5.13 (d, J = 10 Hz, 1H), 5.22-5.40 (m, 1H), 5.29 (d, J = 17 Hz, 1H), 5.69-5.81 (m, 1H), 7.02 (brs, 1H), 7.09 (dd, J = 9,2 Hz, 1H), 7.41-7.52 (m, 4H), 7.95 (d, J = 9 Hz, 1H), 8.03, 8.05 (2s, 2H); 13C NMR (CDCl3) δ: 14.22; 22.83, 28.25, 33.14, 33.58, 39.92, 51.84, 55.47, 58.32, 61.30, 75.86, 81.27, 98.14, 107.42, 115.00, 117.84, 118.27, 122.63, 123.03, 127.50, 128.72, 129.26, 133.39, 140.06, 151.23, 159.16, 160.34, 161.35, 169.78, 171.68。LC-MS (保持時間: 1.62, 方法D), MS m/z 602 (M++1)。
(1S,2R)P1異性体についてのデータ:1H NMR δ 1.25 (t, J = 7 Hz, 3H), 1.44 (s, 9H), 1.46-1.52 (m, 1H), 1.84 (m, 1H), 2.12-2.21 (m, 1H), 2.39 (m, 1H), 2.94 (m, 1H), 3.82 (m, 2H), 3.97 (s, 3H), 4.05-4.17 (m, 2H), 4.58 (m, 1H), 5.15 (d, J = 10.8 Hz, 1H), 5.33 (d, J = 17 Hz, 1H), 5.30-5.43 (m, 1H), 5.72-5.85 (m, 1H), 7.05 (s, 1H), 7.13 (dd, J = 9,2 Hz, 1H), 7.46-7.60 (m, 4H), 7.98 (d, J = 9,1H), 8.06-8.10 (m, 2H)。LC-MS (保持時間: 1.66, 方法D), MS m/z 602 (M++1)。
Figure 0004271148
別工程2b:以下に示す2(S)−(1(R)−エトキシカルボニル−2(S)−ビニルシクロプロピルカルバモイル)−4(R)−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの製造
工程2aの生成物、(1R,2S)/(1S,2R)−1−アミノ−2−ビニルシクロプロパンカルボン酸エチルエステル・塩酸塩(7.5g、39.1mmol)を、ジイソプロピルエチルアミン(32.5mL、186mmol)とジクロロメタン(150mL)中で混合した。得られた混合物に、HOBT・水和物(6.85g、44.7mmol)を加え、そして工程1c由来の生成物であるBoc−4(R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)プロリン(17.3g、37.3mmol)を加え、続いてHBTU(16.96g、44.7mmol)を加えた。わずかな発熱が直ぐに起こり、そして該混合物を室温で終夜撹拌した。次いで、該混合物を真空下で濃縮し、そして酢酸エチル(600mL)中に再溶解した。該溶液を水(2×200mL)、次いで10%炭酸水素ナトリウム水溶液(2×200mL)、次いで水(150mL)、最後にブライン(150mL)を用いて洗浄した。該有機物を無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過し、そして該ろ液を真空下で濃縮して、ベージュ色のガラス状固体を得た。精製は、バイオテージ・フラッシュ(Biotege Frash)75Mカートリッジ(66%ヘキサン/酢酸エチルを使用する)を用いるフラッシュクロマトグラフィーによって、多数のバッチ(各7g)について行なって、最初に溶出する異性体である2−(1−エトキシカルボニル−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル)−4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステルの(1R,2S)ビニルアッカ(Acca)P1異性体(総計9.86g、44.0%収率)、続いて第2番目に溶出する異性体である2−(1−エトキシカルボニル−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル)−4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステルの(1S,2R)ビニルアッカP1異性体(総計10.43g、46.5%収率)を得た。混合する画分の総計1.97gを回収して、該2個のジアステレオマーに対する総変換99.3%を得た。
(1R,2S)異性体 1H NMR: (メタノール-d4) δ 1.23 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 1.4 (s, 4H), 1.45 (s, 6H), 1.73 (dd, J = 7.9, 1.5 Hz, 0.4H), 1.79 (dd, J = 7.8, 2.4 Hz, 0.6H), 2.21 (q, J = 8.2 Hz, 1H), 2.44-2.49 (m, 1H), 2.66-2.72 (m, 0.4H), 2.73-2.78 (m, 0.6H), 3.93-3.95 (m, 2H), 3.96 (s, 3H), 4.10-4.17 (m, 2H), 4.44 (q, J = 7.8 Hz, 1H), 5.13 (d, J = 10.7 Hz, 1H), 5.31 (d, J = 17.7Hz, 0.4H), 5.32 (d, J = 17.4 Hz, 0.6H), 5.49 (bs, 1H), 5.66-5.82 (m, 1H), 7.16 (dd, J = 9.2, 2.5 Hz, 1H), 7.26 (s, 1H), 7.42 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.48-7.55 (m, 3H), 8.02-8.05 (m, 3H); MS m/z 602 (M++1)。
工程2c:以下に示す1−{{4−(7−メトキシ−2−フェニルキノリン−4−イルオキシ)ピロリジン−2−カルボニル]−1−アミノ}−2−ビニルシクロ−プロパンカルボン酸エチルエステル・ジ塩酸塩の(1R,2S)P1ジアステレオマーの製造
Figure 0004271148
工程2bの生成物、2−(1−エトキシカルボニル−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル)−4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステルの(1R,2S)ビニルアッカP1異性体(5.88g、9.77mmol)を、HCl/ジオキサン(4.0M、200mL)中に溶解し、そしてこのものをrtで2.5時間撹拌した。該反応混合物を濃縮して、該標題生成物を得た。1H NMR (メタノール-d4) δ 1.24 (t, J = 7 Hz, 3H), 1.50 (dd, J = 10, 5 Hz, 1H), 1.78 (dd, J = 8.4, 5.5 Hz, 1H), 2.24-2.33 (m, 1H), 2.56-2.66 (m, 1H), 3.05 (dd, J = 14.6, 7.3 Hz, 1H), 3.98 (s, 2H), 4.06 (s, 3H), 4.15 (q, J = 7 Hz, 2H), 4.76 (dd, J = 10.6, 7.3 Hz, 1H), 5.13 (dd, J = 10.2, 1.8 Hz), 5.32 (dd, J = 17,2 Hz), 5.70-5.83 (m, 1H), 6.05 (m, 1H), 7.48 (dd, J = 9,2 Hz, 1H), 7.65-7.79 (m, 5H), 8.12-8.15 (m, 2H), 8.54 (d, J = 9.5 Hz, 1H); 13C NMR (メタノール-d4) δ: 14.77, 23.23, 34.86, 37.25, 41.19, 43.90, 52.66, 60.35, 62.32, 62.83, 68.27, 72.58, 73.70, 81.21, 100.70, 102.44, 116.13, 118.67, 122.25, 126.93, 130.27, 130.94, 133.19, 134.14, 134.89, 143.79, 158.39, 166.84, 167.44, 169.57, 171.33。LC-MS (保持時間: 1.55, 方法D), MS m/z 502 (M++1)。
工程2d:以下に示す1−{[1−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3,3−ジメチルブチリル)−4−(7−メトキシ−2−フェニルキノリン−4−イルオキシ)p−ピロリジン−2−カルボニル]アミノ}−2−ビニルシクロプロパンカルボン酸エチルエステルの(1R,2S)P1異性体の製造
Figure 0004271148
工程2cの生成物である、2−(1−エトキシカルボニル−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル)−4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステルの(1R,2S)ビニルアッカP1異性体(1.95g、3.4mmol)、N−Boc−L−tert−ロイシン(0.94g、4.08mmol)、NMM(1.87mL、17mmol)のDMF(15mL)懸濁液に、HATU(1.55g、4.08mmol)を0℃で加えた。2日間撹拌後に、該反応混合物をEtOAc(200mL)を用いて希釈し、pH4.0の緩衝液(2×30mL)、飽和NaHCO水溶液(30mL)、ブライン(30mL)を用いて洗浄し、乾燥し(MgSOを使用)、バイオテージ40Mカラム(15%〜60%のEtOAc/ヘキサンを用いて溶出)によって精製して、白色固体の標題生成物(2.21g、90%)を得た。1H NMR (CDCl3) δ 1.05 (s, 9H), 1.20 (t, J = 7 Hz, 3H), 1.38-1.43 (m, 1H), 1.41 (s, 9H), 1.80-1.85 (m, 1H), 2.08-2.16 (m, 1H), 2.39-2.47 (m, 1H), 2.90-2.99 (m, 1H), 3.90-4.01 (m, 1H), 3.93 (s, 3H), 4.12 (q, J = 7 Hz, 2H), 4.36 (d, J = 10 Hz, 1H), 4.45 (d, J = 12 Hz, 1H), 4.75-4.85 (m, 1H), 5.09-5.13 (m, 1H), 5.21-5.34 (m, 2H), 5.69-5.81 (m, 1H), 7.00-7.09 (m, 2H), 7.42-7.54 (m, 5H), 8.01-8.05 (m, 3H); 13C NMR (CDCl3) δ 14.30, 22.85, 26.40, 28.25, 32.20, 34.09, 35.39, 39.97, 53.86, 55.47, 58.28, 58.96, 61.29, 75.94, 79.86, 97.98, 107.43, 115.06, 117.98, 118.38, 123.03, 127.52, 128.76, 129.24, 133.40, 140.26, 151.44, 155.74, 159.16, 160.09, 161.32, 169.55, 170.64, 172.63。LC-MS (保持時間: 1.85, 方法D), MS m/z 715 (M++1)。
工程2e:実施例2の標題生成物である、1−{[1−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3,3−ジメチルブチリル)−4−(7−メトキシ−2−フェニルキノリン−4−イルオキシ)ピロリジン−2−カルボニル]−アミノ}−2−ビニルシクロプロパンカルボン酸の(1R,2S)P1異性体の製造
THF(150mL)、CHOH(80mL),およびHO(20mL)中の、工程2dの生成物である1−[{1−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3,3−ジメチルブチリル)−4−(7-メトキシ−2−フェニルキノリン−4−イルオキシ)ピロリジン−2−カルボニル]アミノ}−2−ビニルシクロプロパンカルボン酸エチルエステル(2.63g、3.68mmol)の懸濁液に、LiOH(1.32g、55.2mmol)を加えた。該反応混合物を2日間撹拌し、中性のpHにまで酸性とし、そして該水相のみが残るまで真空下で濃縮した。該得られた水性残渣を、1.0N塩酸を加えることによってpH3.0にまで酸性とし、そしてこのものをEtOAc(4×200mL)を用いて抽出した。合わせた有機溶媒をブライン(20mL)によって洗浄し、乾燥し(NaSO)、ろ過し、そして真空下で濃縮して、白色固体の実施例2の標題生成物である1−[{1−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3,3−ジメチルブチリル)−4−(7−メトキシ−2−フェニルキノリン−4−イルオキシ)ピロリジン−2−カルボニル]−アミノ}−2−ビニルシクロプロパンカルボン酸の(1R,2S)P1異性体(2.41g、96%)を得た。1H NMR (CDCl3/メタノール-d4) δ 0.98, 1.01 (2個のs(回転異性体) 9H), 1.40, 1.42 (2個のs (回転異性体) 9H), 1.35-1.47 (m, 1H), 1.89-1.93 (m, 1H), 2.03-2.14 (m, 1H), 2.45-2.52 (m, 1H), 2.64-2.78 (m, 1H), 3.94 (s, 3H), 3.96-4.12 (m, 1H), 4.34 (d, J = 10 Hz, 1H), 4.52 (d, J = 11 Hz, 1H), 4.58-4.64 (m, 1H), 5.10 (d, J = 12 Hz, 1H), 5.24 (d, J = 16 Hz, 1H), 5.34 (m, 1H), 5.68-5.86 (m, 2H), 7.02-7.05 (m, 1H), 7.32 (m, 1H), 7.40-7.54 (m, 4H), 7.97-8.03 (m, 3H); LC-MS (保持時間: 1.64, 方法D), MS m/z 687 (M++1)。
Figure 0004271148
方法I(工程a−d)N−アシルスルホンアミドのカップリング工程3e−8eにとって必要な1−置換シクロプロパンスルホンアミドの製造(化合物1〜6を製造するために、それぞれ実施例3〜8を使用する)
Figure 0004271148
工程1:N−tert−ブチル−(3−クロロ)プロピルスルホンアミド
工程Ia)
tert−ブチルアミン(315.3mL、3.0mol)のニートの溶液をTHF(2.5L)中に溶解し、−20℃まで冷却し、そして3−クロロプロパンスルホニルクロリド(182.4mL、1.5mol)をゆっくりと加えた。該反応混合物をrtまで昇温し、そして24時間撹拌した。該混合物をろ過し、そして該ろ液を真空下で濃縮した。該残渣をCHCl(2.0L)中に溶解した。得られた溶液を1N HCl(1.0L)、水(1.0L)、ブライン(1.0L)を用いて洗浄し、そしてNaSOを用いて乾燥した。そのものをろ過し、そして真空下で濃縮してわずかに黄色の固体を得て、このものをヘキサンから結晶化して、白色固体の生成物(316.0g、99%)を得た。1H NMR (CDCl3) δ 1.38 (s, 9H), 2.30-2.27 (m, 2H), 3.22 (t, J = 7.35 Hz, 2H), 3.68 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 4.35 (bs, 1H)。
Figure 0004271148
工程3Ib〜3Ic:N−tert−ブチル−(1−メチル)シクロプロピル−スルホンアミドの製造
工程3Ib〜3Ic)
N−tert−ブチル−(3−クロロ)プロピルスルホンアミド(4.3g、20mmol)の溶液を、乾燥THF(100mL)中に溶解し、そしてこのものを−78℃まで冷却した。この溶液に、n−BuLi(17.6mL、44mmol、2.5Mヘキサン溶液)をゆっくりと加えた。該ドライアイス浴を除き、そして該反応混合物をrtまで1.5時間かけて昇温させた。次いで、この混合物を−78℃まで冷却し、そしてn−BuLi(20mmol、8mL、2.5Mヘキサン溶液)を加えた。該反応混合物をrtまで昇温させ、−78℃まで2時間かけて再冷却し、ヨウ化メチルのニート溶液(5.68g、40mmol)を加えた。該反応混合物をrtまで終夜昇温させ、飽和NHCl(100mL)を用いてrtでクエンチした。そのものをEtOAc(100mL)を用いて抽出した。該有機層をブライン(100mL)を用いて洗浄し、乾燥し(MgSOを使用)、そして真空下で濃縮して黄色油状物を得て、このものをヘキサンから結晶化して、わずかに黄色固体の生成物(3.1g、81%)を得た。1H NMR (CDCl3) δ 0.79 (m, 2H), 1.36 (s, 9H), 1.52 (m, 2H), 1.62 (s, 3H), 4.10 (bs, 1H)。
Figure 0004271148
工程3Id:実施例3の、1−メチルシクロプロピルスルホンアミドの製造
工程3Id)
N−tert−ブチル−(1−メチル)シクロプロピルスルホンアミド(1.91g、10mmol)の溶液をTFA(30mL)中に溶解し、そして該反応混合物をrtで16時間撹拌した。該溶媒を真空下で除去して、黄色油状物を得て、このものをEtOAc/ヘキサン(1:4、40mL)から結晶化して、白色固体の実施例3の1−メチルシクロプロピルスルホンアミド(1.25g、96%)を得た。1H NMR (CDCl3) δ 0.84 (m, 2H), 1.41 (m, 2H), 1.58 (s, 3H), 4.65 (bs, 2H)。元素分析(CNOSとして)計算値:C, 35.54; H, 6.71; N, 10.36;実測値: C, 35.67; H, 6.80; N, 10.40。
Figure 0004271148
工程4Ib−4Ic:N−tert−ブチル−(1−アリル)シクロプロピルスルホンアミドの製造
工程4Ib−4Ic)
本化合物の、N−tert−(1−アリル)シクロプロピルスルホンアミドを、N−tert−ブチル−(1−メチル)シクロプロピルスルホンアミドの製造において記載する方法に従って(求電子体として、1.25当量の臭化アリルを使用することを除く)、97%収率で得た。該化合物は精製することなく、次の反応に直接に適用した。1H NMR (CDCl3) δ 0.83 (m, 2H), 1.34 (s, 9H), 1.37 (m, 2H), 2.64 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 4.25 (bs, 1H), 5.07-5.10 (m, 2H), 6.70-6.85 (m, 1H)。
Figure 0004271148
工程4Id:実施例4の、1−アリルシクロプロピルスルホンアミドの製造
工程4Id)
本化合物の、実施例4のアリルシクロプロピルスルホンアミドを、1−メチルシクロプロピルスルホンアミドの製造において記載する方法に従って、N−tert−ブチル−(1−アリル)シクロプロピルスルホンアミドから収率40%で得た。該化合物は、SiOを用いるカラムクロマトグラフィー(溶出液として、2%MeOH/CHClを用いる)によって精製した。1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (m, 2 H), 1.37 (m, 2 H), 2.66 (d, J = 7.0 Hz, 2 H), 4.80 (s, 2 H), 5.16 (m, 2 H), 5.82 (m, 1 H); 13C NMR (CDCl3) δ 11.2, 35.6, 40.7, 119.0, 133.6。
Figure 0004271148
工程5Ib−5IC:N−tert−ブチル−[1−(1−ヒドロキシ)シクロヘキシル]−シクロプロピルスルホンアミドの製造
工程5Ib−5Ic)
本化合物は、N−tert−ブチル−(1−メチル)シクロプロピルスルホンアミドの製造について記載する方法を用いて(1.30当量のシクロヘキサノンを使用することを除く)、収率84%で得て、このものは続いて最少量の20%EtOAc/ヘキサンから再結晶した。1H NMR (CDCl3) δ 1.05 (m, 4H), 1.26 (m, 2H), 1.37 (s, 9H), 1.57-1.59 (m, 6H), 1.97 (m, 2H), 2.87 (bs, 1H), 4.55 (bs, 1H)。
Figure 0004271148
工程5Id:実施例5の、1−(1−シクロヘキセニル)シクロプロピル−スルホンアミドの製造
工程5Id)
本化合物である1−(1−シクロヘキセニル)−シクロプロピルスルホンアミド、実施例5を、1−メチルシクロプロピルスルホンアミドの製造について記載する方法を用いてN−tert−ブチル−[1−(1−ヒドロキシ)シクロヘキシル]−シクロプロピルスルホンアミドから収率85%で得て、続いてこのものを最少量のEtOAcおよびヘキサンから再結晶を行なった。1H NMR (DMSO-d6) δ 0.82 (m, 2 H), 1.28 (m, 2 H), 1.51 (m, 2 H), 1.55 (m, 2 H), 2.01 (s, 2 H), 2.16 (s, 2 H), 5.89 (s, 1 H), 6.46 (s, 2 H); 13C NMR (DMSO-d6) δ 11.6, 21.5, 22.3, 25.0, 27.2, 46.9, 131.6, 132.2; LR-MS (ESI): 200 (M+-1)。
Figure 0004271148
工程6Ib−6Ic:N−tert−ブチル−(1−ベンゾイル)シクロプロピル−スルホンアミドの製造
工程6Ib−6Ic)
本化合物は、N−tert−ブチル−(1−メチル)シクロプロピルスルホンアミドの製造について記載する方法を用いて(1.2当量の安息香酸メチルを求電子体として使用することを除く)、66%収率で得た。該化合物は、SiOを用いるカラムクロマトグラフィー(30%〜100%のCHCl/ヘキサンを使用する)によって精製した。1H NMR (CDCl3) δ 1.31 (s, 9H), 1.52 (m, 2H), 1.81 (m, 2H), 4.16 (bs, 1H), 7.46 (m, 2H), 7.57 (m, 1H), 8.05 (d, J = 8.5 Hz, 2H)。
Figure 0004271148
工程6Id:実施例6の、1−ベンゾイルシクロ−プロピルスルホンアミドの製造
工程6Id)
本化合物である実施例6の1−ベンゾイルシクロプロピル−スルホンアミドを、1−メチルシクロプロピルスルホンアミドの製造について記載する方法を用いて、N−tert−ブチル(1−ベンゾイル)シクロプロピルスルホンアミドから87%収率で得て、続いてこのものを再結晶(最少量のEtOAc/ヘキサンから)を行なった。1H NMR (DMSO-d6) δ 1.39 (m, 2 H), 1.61 (m, 2 H), 7.22 (s, 2 H), 7.53 (t, J = 7.6 Hz, 2 H), 7.65 (t, J = 7.6 Hz, 1 H), 8.06 (d, J = 8.2 Hz, 2 H); 13C NMR (DMSO-d6) δ 12.3, 48.4, 128.1, 130.0, 133.4, 135.3, 192.0。
Figure 0004271148
工程7Ib−7Ic:N−tert−ブチル−(1−ベンジル)シクロプロピル−スルホンアミドの製造
工程7Ib−7Ic)
本化合物は、N−tert−ブチル−(1−メチル)シクロプロピルスルホンアミドの製造について記載する方法を用いて(1.05当量の臭化ベンジルを使用することを除く)、60%収率で得て、続いてこのものを10%EtOAc/ヘキサンを用いてトリチュレートした。1H NMR (CDCl3) δ 0.92 (m, 2H), 1.36 (m, 2H), 1.43 (s, 9H), 3.25 (s, 2H), 4.62 (bs, 1H), 7.29-7.36 (m, 5H)。
Figure 0004271148
工程7Id:実施例7の、1−ベンジルシクロ−プロピルスルホンアミドの製造
工程7Id)
本化合物である実施例7の1−ベンジルシクロプロピルスルホンアミドは、1−メチルシクロプロピルスルホンアミドの製造について記載する方法を用いてN−tert−ブチル(1−ベンジル)シクロプロピルスルホンアミドから66%収率で得て、続いてこのものを最少量の10%EtOAc/ヘキサンから最結晶を行なった。1H NMR (CDCl3) δ 0.90 (m, 2H), 1.42 (m, 2 H), 3.25 (s, 2 H), 4.05 (s, 2 H), 7.29 (m, 3 H), 7.34 (m, 2 H); 13C NMR (CDCl3) δ 11.1, 36.8, 41.9, 127.4, 128.8, 129.9, 136.5。
Figure 0004271148
工程8Ib−8Ic:N−tert−ブチル−(1−フェニルアミノカルボキシ)−シクロプロピルアミドの製造
工程8Ib−8Ic)
本化合物は、1当量のフェニルイソシアネートを用いて、N−tert−ブチル−(1−メチル)シクロプロピルスルホンアミドの製造について記載する方法を用いて42%収率で得て、続いてこのものを最少量のEtOAc/ヘキサンから再結晶を行なった。1H NMR (CDCl3) δ 1.38 (s, 9H), 1.67-1.71 (m, 4H), 4.30 (bs, 1H), 7.10 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 7.34 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 7.53 (t, J = 7.5 Hz, 2H)。
Figure 0004271148
工程8Id:実施例8の、1−(フェニルアミノ−カルボキシ)シクロプロピル−スルホンアミドの製造
工程8Id)
本化合物である実施例8の1−(フェニルアミノカルボキシ)シクロプロピルスルホンアミドは、1−メチルシクロプロピルスルホンアミドの製造について記載する方法を用いて、N−tert−ブチル(1−フェニルアミノカルボキシ)シクロプロピルスルホンアミドから75%収率で得て、続いてこのものを最少量のEtOAc/ヘキサンから最結晶を行なった。1H NMR (CDCl3) δ 1.70 (m, 2 H), 1.75 (m, 2 H), 4.85 (s, 2 H), 7.16 (t, J = 7.6 Hz, 1 H), 7.35 (t, J = 7.6 Hz, 2 H), 7.53 (d, J = 8.2 Hz, 2 H), 9.25 (s, 1 H)。
Figure 0004271148
化合物1の実施例9
以下に示す化合物1の実施例9、BOCNH−P3(L−t−BuGly)−P2[(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2S)ビニルアッカ)−CONHSO(1−メチルシクロプロパン−1−イル);または、別の表示である化合物1、(1−{4−(7−メトキシ−2−フェニルキノリン−4−イルオキシ)−2−[1−(1−メチルシクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル]ピロリジン−1−カルボニル}−2,2−ジメチルプロピル)カルバミン酸tert−ブチルエステルの(1R,2S)P1異性体は、以下の通り製造した。
工程9f)
CDI(0.068g、0.43mmol)および工程2e(0.250g、0.364mmol)のTHF(5mL)溶液を60分間還流し、そしてrtまで冷却した。1−メチルシクロプロパンスルホンアミド(実施例3に従って製造)(総計0.069g、0.51mmol)、続いてニートのDBU(0.078mL、0.51mmol)の溶液を加えた。該反応液を18時間撹拌し、EtOAc(30mL)を用いて希釈し、そしてpH4.0緩衝液(3×10mL)を用いて洗浄し、乾燥し(MgSOを使用)、濃縮し、そして3個の1000 MプレパラティブTLCプレート(アナルテック製)(20×40cM、1%〜4%のMeOH/CHClを用いて連続して溶出)を用いて精製して、実施例9の化合物1(0.1374g、47%)を得た。1H NMR (メタノール-d4, 300MHz) δ 0.70-0.80 (m, 2H), 1.03 (s, 9H), 1.24-1.29 (m, 11H), 1.43-1.47 (m, 1H), 1.52 (s, 3H), 1.77-1.89 (m, 1H), 2.15 (m, 1H), 2.44 (m, 1H), 2.72 (m, 1H), 3.94 (s, 3H), 4.04-4.16 (m, 1H), 4.22-4.28 (m, 1H), 4.49-4.64 (m, 3H), 5.00-5.08 (m, 1H), 5.23 (d, J = 17 Hz, 1H), 5.55 (m, 1H), 5.73-5.93 (m, 1H), 7.05-7.09 (m, 1H), 7.25 (s, 1H), 7.39 (m, 1H), 7.48-7.56 (m, 3H), 8.03-8.12 (m, 3H)。LC-MS (保持時間: 1.59, 方法D), MS m/z 804 (M++1)。
Figure 0004271148
化合物2の実施例10
化合物2の実施例10、BOCNH−P3(L−t−BuGly)−P2[(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P−(1R,2Sビニルアッカ)−CONHSO(1−アリルシクロプロパン−1−イル);あるいは、別の表示である化合物2、{1−[2−[1−(1−アリルシクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル]−4−(7−メトキシ−2−フェニルキノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−カルボニル]−2,2−ジメチルプロピル}カルバミン酸tert−ブチルエステルの(1R,2S)P1異性体
工程10f)
本化合物は、実施例9の方法に似た様式で(1−アリルシクロプロパンスルホンアミド(実施例4において製造)を1−メチルシクロプロパンスルホンアミドの代わりに使用することを除く)、工程2e(実施例2)のトリペプチド酸生成物から83%収率で製造した。1H NMR (CDCl3/メタノール-d4) δ 0.80-0.82 (m, 2H), 1.00 (s, 9H), 1.26-1.28 (m, 2H), 1.31 (s, 9H), 1.38 (m, 1H), 1.74-1.85 (m, 1H), 1.90-2.07 (m, 1H), 2.38-2.52 (m, 1H), 2.56-2.65 (m, 3H), 3.90 (s, 3H), 3.96-4.13 (m, 1H), 4.26 (m, 1H), 4.43 (d, J = 11.6 Hz, 1H), 4.56 (m, 1H), 4.90-5.00 (m, 2H), 5.07-5.15 (m, 2 H), 5.34 (m, 1H), 5.54-5.91 (m, 3H), 6.98-7.04 (m, 2H), 7.33-7.36 (m, 1H), 7.41-7.49 (m, 3H), 7.93-8.00 (m, 3H)。HRMS m/z (M+H)+(C4456SOとして計算)計算値:830.3799;実測値:830.3812。LC-MS (保持時間: 1.68, 方法 I), MS m/z 830 (M++1)。
Figure 0004271148
化合物2Aの実施例10A
化合物2の実施例11、BOCNH−P3(L−t−BuGly)−P2{(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2S ビニルアッカ)−CONHSO(1−シクロプロパン−1−イル)・塩酸塩;または、別の表示である化合物2A、{1−[2−[1−(1−アリル−シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−2−ビニルシクロプロピル−カルバモイル]−4−(7−メトキシ−2−フェニルキノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−カルボニル]−2,2−ジメチルプロピル}カルバミン酸tert−ブチルエステル・塩酸塩
工程10fの生成物のHCl塩)
本化合物は、CHCl中に溶解し(〜50mg/mL)、−78℃まで冷却し、5モル当量の4N HCl/ジオキサンを加え、次いで直ちに真空下で濃縮することによって、化合物2(実施例10)から定量的に製造した。1H NMR (メタノール-d4) δ 0.83-0.98 (m, 2H), 1.04 (s, 9H), 1.19 (s, 9H), 1.36-1.60 (m, 3H), 1.81-1.88 (m, 1H), 2.22-2.35 (m, 1H), 2.38-2.50 (m, 1H), 2.59-2.70 (m, 2H), 2.75-2.84 (m, 1H), 4.05 (s, 3H), 4.08-4.16 (m, 2H), 4.61-4.69 (m, 2H), 5.16-5.18 (m, 3H), 5.28-5.37 (m, 1H), 5.63-5.80 (m, 2H), 5.82-5.89 (m, 1H), 7.38 (d, J = 9.5, 2.2 Hz, 1H), 7.57 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.64 (s, 1H), 7.69-7.76 (m, 3H), 8.08-8.11 (m, 2H), 8.34 (d, J = 9.5 Hz, 1H)。HRMS m/z (M+H)+(C4456SOとして計算)計算値:830.3799;実測値:830.3812。LC-MS (保持時間: 1.68, 方法D(維持時間は2から3分に変えた)), MS m/z 830 (M++1)。
Figure 0004271148
化合物3の実施例11
化合物3の実施例11、BOCNH−P3(L−t−BuGly)−P2[(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2S ビニルアッカ)−CONHSO(1−シクロヘキサ−1−エニル−シクロプロパン−1−イル);または、別の表示である化合物1、{1−[2−[1−(1−シクロヘキサ−1−エニル−シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル]−4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)ピロリジン−1−カルボニル]−2,2−ジメチル−プロピル}カルバミン酸tert−ブチルエステルの(1R,2S)P1異性体
工程11f)
本化合物は、実施例9の方法に似た様式で(1−(1−シクロヘキセニル)シクロプロピルスルホンアミド(実施例5において製造)を1−メチルシクロプロパンスルホンアミドの代わりに使用することを除く)、工程2e(実施例2)のトリペプチド酸生成物から74%収率で製造した。1H NMR (CDCl3/メタノール-d4) δ 0.70-1.10 (m, 3H), 1.00 (s, 9H), 1.17-1.61 (m, 6H), 1.32 (s, 9H), 1.87-2.27 (m, 5H), 2.34-2.52 (m, 1H), 2.54-2.69 (m, 1H), 3.90 (s, 3H), 4.00-4.04 (m, 1H), 4.26 (m, 1H), 4.35-4.48 (m, 1H), 4.48-4.66 (m, 1H), 4.88-5.03 (m, 1H), 5.07-5.20 (m, 1 H), 5.34 (m, 1H), 5.73-5.94 (m, 1H), 6.99 (m, 2H), 7.36 (s, 1H), 7.41-7.51 (m, 3H), 7.93-7.99 (m, 3H)。HRMS m/z (M+H)+(C4760Sとして計算)計算値:870.4112;実測値:870.4119。LC-MS (保持時間: 1.82, 方法I), MS m/z 870 (M++1)。
Figure 0004271148
化合物4の実施例12
化合物4の実施例12、BOCNH−P3(L−t−BuGly)−P2[(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2S ビニルアッカ)−CONHSO(1−ベンゾイルシクロプロパン−1−イル);または、別の表示である化合物4、{1−[2−[1−(1−ベンゾイルシクロプロパンスルホニル−アミノカルボニル)−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル]−4−(7−メトキシ−2−フェニルキノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−カルボニル]−2,2−ジメチルプロピル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルの(1R,2S)P1異性体
工程12f)
本化合物は、実施例9の方法に似た様式で(1−ベンゾイルシクロプロピルスルホンアミド(実施例6において製造)を1−メチルシクロプロパンスルホンアミドの代わりに使用することを除く)、工程2e(実施例2)のトリペプチド酸生成物から77%収率で製造した。1H NMR (CDCl3/メタノール-d4) δ 0.95 (s, 9H), 1.13-1.35 (m, 3H), 1.29 (s, 9H), 1.54-1.75 (m, 3H), 1.81-1.98 (m, 1H), 2.38-2.59 (m, 2H), 3.87 (s, 3H), 3.99-4.02 (m, 1H), 4.20-4.26 (m, 1H), 4.33-4.41 (m, 1H), 4.45-4.55 (m, 1H), 4.77-4.90 (m, 1H), 4.99-5.11 (m, 1H), 5.22-5.30 (m, 1H), 5.52-5.72 (m, 1H), 6.94-7.00 (m, 2H), 7.20-7.47 (m, 7H), 7.91-7.98 (m, 3H), 7.98-8.04 (m, 2H)。HRMS m/z (M+H)+(C4856Sとして計算)計算値:894.3748;実測値:894.3756。LC-MS (保持時間: 1.72, 方法I), MS m/z 894 (M++1)。
Figure 0004271148
化合物5の実施例13
化合物5の実施例13、BOCNH−P3(L−t−BuGly)−P2{(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2S ビニルアッカ)−CONHSO(1−ベンジルシクロプロパン−1−イル);または、別の表示である化合物5、{1−[2−[1−(1−ベンジルシクロプロパンスルホニル−アミノカルボニル)−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル]−4−(7−メトキシ−2−フェニルキノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−カルボニル]−2,2−ジメチルプロピル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルの(1R,2S)P1異性体
工程13f)
本化合物は、実施例9の方法に似た様式で(1−ベンジルシクロ−プロピルスルホンアミド(実施例7において製造)を1−メチルシクロプロパンスルホンアミドの代わりに使用することを除く)、工程2e(実施例2)のトリペプチド酸生成物から26%収率で製造した。1H NMR (CDCl3/メタノール-d4) δ 0.80-1.42 (m, 5H), 1.02 (s, 9H), 1.35 (s, 9H), 1.75-2.08 (m, 2H), 2.41-2.54 (m, 1H), 2.57-2.71 (m, 1H), 3.26-3.30 (m, 2H), 3.93 (s, 3H), 4.03-4.18 (m, 1H), 4.45 (d, J = 12 Hz, H), 4.47-4.67 (m, 1H), 4.96-5.04 (m, 1H), 5.11-5.20 (m, 1H), 5.34 (m, 1H), 5.78-6.04 (m, 1H), 6.99-7.20 (m, 6H), 7.38-7.50 (m, 5H), 7.95-8.05 (m, 3H)。HRMS m/z (M+H)+(C4858Sとして計算)計算値:880.3955;実測値:880.3939。LC-MS (保持時間: 1.78, 方法I), MS m/z 880 (M++1)。
Figure 0004271148
化合物6の実施例14
化合物6の実施例14、BOCNH−P3(L−t−BuGly)−P2[(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2S ビニルアッカ)−CONHSO(1−フェニルカルバモイル−シクロプロパン−1−イル);または別の表示である化合物6、(1−{4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−2−[1−(1−フェニルカルバモイル−シクロプロパン−スルホニルアミノカルボニル)−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル]−ピロリジン−1−カルボニル}−2,2−ジメチルプロピル)カルバミン酸tert−ブチルエステルの(1S,2R)P1異性体
工程14f)
本化合物は、実施例9の方法に似た様式で(1−フェニルカルバモイルシクロプロパンスルホンアミド(実施例8において製造)を1−メチルシクロプロパンスルホンアミドの代わりに使用することを除く)、工程2e(実施例2)のトリペプチド酸生成物から78%収率で製造した。1H NMR (CDCl3/メタノール-d4) δ 0.97 (s, 9H), 1.19-1.40 (m, 1H), 1.30 (s, 9H), 1.40-1.60 (m, 4H), 1.61-1.74 (m, 1H), 1.89-1.94 (m, 1H), 2.30-2.38 (m, 1H), 2.43-2.53 (m, 1H), 3.90 (s, 3H), 4.17-4.24 (m, 1H), 4.37-4.49 (m, 1H), 4.81-4.89 (m, 1H), 5.05-5.11 (m, 1H), 5.16 (m, 1H), 5.81-5.88 (m, 1H), 6.93-7.06 (m, 3H), 7.13-7.17 (m, 2H), 7.35 (m, 1H), 7.43-7.56 (m, 5H), 7.92-8.06 (m, 3H)。HRMS m/z (M+H)+(C485710Sとして計算)計算値:909.3857;実測値:909.3857。LC (保持時間: 1.73, 方法I)。LRMS m/z 909 (M++1)。
Figure 0004271148
方法II(工程a−e)N−アシルスルホンアミドのカップリング工程15e−18eに必要な1−置換シクロプロパンスルホンアミドの製造(化合物7〜10を製造するために、それぞれ実施例15〜18を使用する)
Figure 0004271148
工程IIa:3−クロロプロピルスルホンアミド
工程IIa)
3−クロロプロパンスルホニルクロリド(55g、310.7mmol)の溶液をTHF(200mL)中に溶解し、そしてこのものを0℃まで冷却したNHOH(200mL)の溶液に30分間かけて滴下した。該反応混合物をrtまで昇温させ、1時間撹拌し、そして該水相をCHCl(4×500mL)を用いて複数回分配した。該CHCl相を合わせて、1N HCl(150mL)、水(150mL)を用いて洗浄し、乾燥し(MgSOを使用)、そして真空下で濃縮した。該粗固体を再結晶(最少量のCHCl/ヘキサンから)を行なって、白色固体の3−クロロプロピルスルホンアミド(45.3g、93%)を得た。1H NMR (CDCl3) δ 2.34 (m, 2 H), 3.32 (t, J = 7.3 Hz, 2 H), 3.70 (t, J = 6.2 Hz, 2 H), 4.83 (s, 2 H); 13C NMR (CDCl3) δ 27.10, 42.63, 52.57。
Figure 0004271148
工程IIb:3−クロロプロピルスルホニルアミンtert−ブチルカルバメート
工程IIb)
0℃まで冷却した3−クロロプロピルスルホンアミド(30.2g、191.5mmol)、EtN(30.2mL、217.0mmol)および4−DAMP(2.40g、19.6mmol)のCHCl(350mL)溶液に、BOCO(47.2g、216.9mmol)のCHCl(250mL)溶液を30分間かけてゆっくりと滴下した。該反応混合物をrtまで昇温させ、更に3時間撹拌し、そしてこのものを1N HCl(300mL)、水(300mL)、ブライン(300mL)を用いて分配し、乾燥し(MgSOを使用)、そして真空下で濃縮して粗生成物を得た。本物質を、5%CHCl/ヘキサン(70mL)を用いてトリチュレートして、オフホワイト色固体の3−クロロプロピルスルホニルアミンtert−ブチルカルバメート(47.2g、96%)を得た。1H NMR (CDCl3) δ 1.51 (s, 9 H), 2.33 (m, 2 H), 3.60 (t, J = 7.3 Hz, 2 H), 3.68 (t, J = 6.21 Hz, 2 H); 13C NMR (CDCl3) δ 26.50, 27.95, 42.37, 50.40, 84.76, 149.53。
Figure 0004271148
工程IIC:シクロプロピルスルホニルアミンtert−ブチルカルバメートの製造
工程IIc)
n−BuLi(74.7mL、119.5mmol、1.6Mヘキサン溶液)を乾燥THF(105mL)中に溶解し、そしてアルゴン雰囲気下、−78℃まで冷却した。この溶液に、3−クロロプロピルスルホニルアミンtert−ブチルカルバメート(14g、54.3mmol)の乾燥THF(105mL)溶液を20〜30分間かけてゆっくりと滴下した。該ドライアイス浴を除き、そして該反応混合物をrtまで2時間かけて昇温させた。該反応混合物を氷酢酸(3.4mL)を用いてクエンチし、真空下で濃縮し、そしてCHCl(100mL)および水(100mL)の間で分配した。該有機層をブライン(100mL)を用いて洗浄し、乾燥し(MgSOを使用)、そして真空下で濃縮して、ろう状のオフホワイト色固体のシクロプロピルスルホニルアミンtert−ブチルカルバメート(12.08g、100%)を得た。1H NMR (CDCl3) δ 1.10 (m, 2 H), 1.34 (m, 2 H), 1.50 (s, 9 H), 2.88 (m, 1 H), 7.43 (s, 1 H)。13C NMR (CDCl3) δ 6.21, 28.00, 31.13, 84.07, 149.82。
Figure 0004271148
工程15IId:1−メトキシメチルシクロプロピルスルホニルアミンtert−ブチルカルバメートの製造
工程15IId)
−78℃まで冷却したTHF(300mL)中に溶解したシクロプロピルスルホニルアミンtert−ブチルカルバメート(1.0g、4.5mmol)溶液に、n−BuLi(6.4mL、10.2mmol、1.6Mヘキサン溶液)を加え、そして該反応混合物を1時間撹拌した。この溶液に、クロロメチルメチルエーテルのニート溶液(0.40mL、5.24mmol)を加え、そして該混合物を室温まで終夜ゆっくりと昇温させた。該溶液のpHを、1N塩酸を用いて3にまで調節し、次いでEtOAc(4×50mL部)を用いて抽出した。該抽出物を合わせて乾燥し(MgSOを使用)、そして濃縮して、ろう状固体の実施例18、1−メトキシ−メチルシクロプロピルスルホニルアミンtert−ブチルカルバメート(1.20g、100%)を得て、このものは更に精製することなく次の反応に直接に適用した。1H NMR (CDCl3) δ 1.03 (m, 2 H), 1.52 (s, 9 H), 1.66 (m, 2H), 3.38 (s, 3 H), 3.68 (s, 2 H), 7.54 (s, 1 H); 13C NMR (CDCl3) δ 11.37, 28.29, 40.38, 58.94, 73.43, 83.61, 149.57。
Figure 0004271148
工程15IIe:実施例15、1−メトキシ−メチルシクロプロピル−スルホンアミドの製造
工程15IIe)
1−メトキシ−メチルシクロプロピルスルホニルアミンtert−ブチルカルバメート(1.14g、4.30mmol)の溶液を50%TFA/CHCl(30mL)溶液中に溶解し、そしてこのものをrtで16時間撹拌した。該溶媒を真空下で除去し、そして該残渣をSiO(80g)を用いてクロマトグラフィー精製(0%〜60%のEtOAc/ヘキサンを用いて溶出)を行なって、白色固体の実施例15、1−メトキシ−メチルシクロプロピルスルホンアミド(0.55g、2工程で総収率77%)を得た。1H NMR (CDCl3) δ 0.95 (m, 2 H), 1.44 (m, 2 H), 3.36 (s, 3 H), 3.65 (s, 2 H), 4.85 (s, 2 H); 13C NMR (CDCl3) δ 11.17, 40.87, 59.23, 74.80; LRMS m/z 183 (M++NH4)。
Figure 0004271148
工程16IId:1−シクロプロピルメチルシクロプロピルスルホニルアミン−tert−ブチルカルバメートの製造
工程16IId)
本化合物、1−シクロプロピル−メチルシクロプロピルスルホニルアミンtert−ブチルカルバメートを、1−メトキシメチルシクロ−プロピルスルホニルアミンtert−ブチルカルバメート(工程15IId)の製造について記載する方法に従って(1.10当量のシクロプロピルメチルブロミドを求電子体として使用することを除く)、92%収率で得た。該化合物を、更に精製すること次の反応に直接に適用した。1H NMR (CDCl3) δ 0.10 (m, 2 H), 0.51 (m, 2 H), 0.67 (m, 1 H), 1.10 (m, 2 H), 1.49 (s, 9 H), 1.62 (m, 2 H), 1.87 (d, J = 7.0 Hz, 2 H)。
Figure 0004271148
工程16IIe:実施例16、1−シクロプロピルメチル−シクロプロピルスルホンアミドの製造
工程16IId)
本化合物の実施例16、1−シクロプロピルメチルシクロプロピルスルホンアミドは、1−メトキシメチルシクロプロピルスルホンアミド(工程15IIe)の製造について記載する方法に従って、1−シクロプロピルメチルシクロ−プロピルスルホニルアミンtert−ブチルカルバメート(工程16IId由来)から65%収率で得た。該化合物は、SiOを用いるカラムクロマトグラフィー(溶出液として、0%〜60%のEtOAc/ヘキサンを用いる)によって精製した。1H NMR (CDCl3) δ 0.15 (m, 2 H), 0.51 (m, 2 H), 1.01 (m, 2 H), 1.34 (m, 3 H), 1.86 (d, J = 7.0 Hz, 2 H), 4.83 (s, 2 H); 13C NMR (CDCl3) δ 4.65, 7.74, 11.26, 35.62, 41.21; LRMS m/z 193 (M++NH4)。
Figure 0004271148
工程17IId:1−プロピルカルバモイルシクロプロパンスルホンアミドtert−ブチルカルバメートの製造
工程17IId)
本化合物である1−プロピルカルバモイルシクロプロパンスルホンアミドtert−ブチルカルバメートを、1−メトキシメチルシクロプロピルスルホニルアミンtert−ブチルカルバメート(工程15IId)の製造について記載する方法に従って(1.10当量のn−プロピルイソシアネートを求電子体として使用することを除く)、粗物を100%収率で得た。該化合物は、精製することなく次の反応に直接に適用した。1H NMR (CDCl3) δ 0.10 (m, 2 H), 0.51 (m, 2 H), 0.67 (m, 1 H), 1.10 (m, 2 H), 1.49 (s, 9 H), 1.62 (m, 2 H), 1.87 (d, J = 7.0 Hz, 2 H)。
Figure 0004271148
工程17IIe:実施例17、1−プロピルカルバモイルシクロプロパン−スルホンアミドの製造
工程17IIe)
本化合物である実施例17、1−プロピルカルバモイルシクロプロパンスルホンアミドを、1−メトキシメチルシクロプロピルスルホンアミド(工程15IIe)の製造について記載する方法に従って(該物質についてクロマトグラフィー精製を使用せず、再結晶(最少量のCHCl/ヘキサンから)を行なうことを除く)、至適な50%収量で得た。1H NMR (CDCl3) δ 0.15 (m, 2 H), 0.51 (m, 2 H), 1.01 (m, 2 H), 1.34 (m, 3 H), 1.86 (d, J = 7.0 Hz, 2 H), 4.83 (s, 2 H); 13C NMR (CDCl3) δ 4.65, 7.74, 11.26, 35.62, 41.21; LRMS m/z 193 (M++NH4)。
Figure 0004271148
工程8IId:1−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)カルバモイル−シクロプロパンスルホンアミドtert−ブチルカルバメートの製造
工程8IId)
本化合物である1−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)カルバモイルシクロプロパンスルホンアミドtert−ブチルカルバメートを、1−メトキシシクロプロピルスルホニルアミンtert−ブチルカルバメート(工程15IId)の製造について記載する方法に従って(1.20当量の3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イソシアネートを求電子体として使用することを除く)、粗物を100%収率で得た。該化合物を、更に精製することなく次の反応に直接に適用した。
Figure 0004271148
工程18IIe:実施例18、1−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)カルバモイルシクロプロパンスルホンアミドの製造
工程18IIe)
本化合物の実施例18、1−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)カルバモイルシクロプロパンスルホンアミドを、4N HCl/ジオキサン(30mL、120mmol)を用い、終夜撹拌し、濃縮し、そしてバイオテージ40Mカラムを用いるクロマトグラフィー精製(0%〜5%のMeOH/CHClを用いて溶出)を行なって、1−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)カルバモイルシクロプロパンスルホンアミドtert−ブチルカルバメート(1.62g、4.52mmol)から50%収率(580mg)で得た。1H NMR (メタノール-d4) δ 1.57 (m, 2 H), 1.61 (m 2 H), 2.15 (s, 3 H), 2.30 (s, 3 H), 4.84 (s, 3 H); 13C NMR (メタノール-d4) δ 9.65, 10.94, 15.01, 46.11, 114.82, 159.45, 165.55, 168.15; LRMS m/z 260 (M++H)。
Figure 0004271148
無置換のシクロプロピルスルホンアミドの製造についての一般的な方法(方法Aまたは方法B)
方法A:
0℃まで冷却したTHF(100mL)溶液に、飽和に達するまでアンモニアガスをバブルした。この溶液に、シクロプロピルスルホニルクロリド(アレイ・バイオファーマ(Array Biopharma)製)(5g、28.45mmol)のTHF(50mL)溶液を加え、該溶液をrtまで終夜昇温させ、そして更に1日撹拌した。該混合物を溶媒の1〜2mLが残るまで濃縮し、SiOのプラグ(30g)上に適用して(30%〜60%のEtOAc/ヘキサンを用いて溶出)、白色固体のシクロプロピルスルホンアミド(3.45g、100%)を得た。
方法B、工程i(R=tBu)
n−BuLi(86.7mL、138.8mmol、1.6Mヘキサン溶液)溶液を乾燥THF(120mL)中に溶解し、そしてこのものをアルゴン雰囲気下、−78℃まで冷却した。この溶液に、工程Ia由来のN−tert−ブチル−(3−クロロ)プロピルスルホンアミド(14.5g、67.8mmol)の乾燥THF(160mL)溶液を60分間かけてゆっくりと滴下した。該ドライアイス浴を除去し、そして該反応混合物をrtまで2時間かけて昇温させた。該反応混合物を氷酢酸(3.4mL)を用いてクエンチし、真空下で濃縮し、そしてCHCl(100mL)および水(100mL)の間で分配した。該有機層を1N NaOH水溶液(150mL)、ブライン(100mL)を用いて洗浄し、乾燥し(MgSOを使用)、そして真空下で濃縮して、ろう状のオフホワイト色固体のN−tert−ブチルシクロプロピルスルホンアミド(12g、100%)を得た。1H NMR (CDCl3) δ 0.98 (m, 2H), 1.17 (m, 2H), 1.38 (s, 9H), 2.45 (m, 1H), 4.45 (bs, 1H)。13C NMR (CDCl3) δ 6.5, 30.6, 33.5, 54.2。MS (ESI) 176 (M+-H)。
方法B、工程ii(R=tBuからHである)
工程31dにおいて使用するのと同じTFA脱保護方法(N−tert−ブチルシクロプロピルスルホンアミドを、N−tert−ブチル−(1−メチル)シクロプロピル−スルホンアミドの代わりに使用することを除く)に従って、収率>95%のシクロプロピルスルホンアミドを容易に得た。
工程IIc(R=BOCである)と同じ方法B、工程i
3−クロロプロピルスルホニルアミンtert−ブチルカルバメートからのシクロプロピルスルホニルアミンtert−ブチルカルバメートの製造は、工程IIc中に既に記載する(100%)。
方法B、工程ii(R=BOCからR=Hである)
シクロプロピルスルホニルアミンtert−ブチルカルバメートの製造
工程31dにおいて使用するのと同じTFA脱保護方法(シクロプロピルスルホニルアミンtert−ブチルカルバメートを、N−tert−ブチル−(1−メチル)シクロプロピル−スルホンアミドの代わりに使用することを除く)に従って、収率>95%のシクロプロピルスルホンアミドを容易に得た。
シクロプロピルスルホンアミドについてのデータ:1H NMR (メタノール-d4) δ 0.94-1.07 (m, 4H), 2.52-2.60 (m, 1H); 1H NMR (DMSO-d6) δ 0.88 (m, 2H), 0.92 (m, 2H), 2.47 (m, 1H), 6.70 (bs, 2H); 13C NMR (メタノール-d4) δ 5.92, 33.01; 13C NMR (DMSO-d6) δ 4.85, 31.80。元素分析(CNOSとして計算)計算値:C, 29.74; H, 5.82; N, 11.56;実測値:C, 29.99; H, 5.89, N, 11.50。
Figure 0004271148
工程IIcの生成物、シクロプロピルスルホニルアミンtert−ブチルカルバメートの別製造法
工程ii)
シクロプロピルスルホンアミド(6.0g、50.0mmol)のCHCl(50mL)溶液に、BOCO(13.0g、59.0mmol)、EtN(7.5mL、74mmol)および4−DMAP(0.30g、2.5mmol)を加えた。該反応混合物をrtで終夜撹拌し、EtOAc(300mL)を用いて希釈し、1N HCl(3×100mL)を用いて分配し、MgSOを用いて乾燥し、そして真空下で濃縮して、白色固体のシクロプロピルスルホニルアミンtert−ブチルカルバメート(9.3g、85%)(このものは、工程IIcにおけるその製造と同一のデータを有する)を得た。
Figure 0004271148
化合物7の実施例19
化合物7の実施例19、BOCNH−P3(L−t−BuGly)−P2[(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2S ビニルアッカ)−CONHSO(1−メトキシメチル−シクロプロパン−1−イル);または、別の表示である化合物7、{1−[2−[1−(1−メトキシメチルシクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル]−4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)ピロリジン−1−カルボニル]−2,2−ジメチルプロピル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルの(1R,2S)P1異性体
工程19f)
本化合物は、実施例9の方法に似た様式で(1−メトキシメチルシクロプロパンスルホンアミド(実施例15に製造)を1−メチルシクロプロパンスルホンアミドの代わりに使用することを除く)、工程2e(実施例2)のトリペプチド酸生成物から63.4%収率で製造した。1H NMR (メタノール-d4) δ 0.94-1.11 (m, 1H), 1.05 (s, 9H), 1.28 (s, 9H), 1.38-1.66 (m, 3H), 1.78-1.87 (m, 2H), 1.97-2.00 (m, 1H), 2.17-2.36 (m, 2H), 2.63-2.71 (m, 1H), 3.94 (s, 3H), 4.08 (d, J=10 Hz, 1H), 4.24-4.27 (m, 1H), 4.52-4.57 (m, 2H), 5.09 (d, J = 11 Hz, 1H), 5.22-5.31 (m, 1H), 5.56 (m, 1H), 5.71-5.86 (m, 1H), 7.07 (d, J = 9,2 Hz, 1H), 7.25 (s, 1H), 7.38 (d, J = 2 Hz, 1H), 7.47-7.57 (m, 3H), 8.04-8.12 (m, 3H)。HRMS m/z (M-H)(C435410Sとして計算)計算値:832.3591;実測値:832.3592。LC-MS (保持時間: 1.61, 方法A), MS m/z 833 (M++1)。
Figure 0004271148
化合物8、実施例20
化合物8の実施例20、BOCNH−P3(L−t−BuGly)−P2[(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2S ビニルアッカ)−CONHSO(1−シクロプロピルメチル−シクロプロパン−1−イル);または、別の表示である化合物8、{1−[2−[1−(1−シクロプロピルメチル−シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル]−4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−カルボニル]−2,2−ジメチルプロピル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルの(1R,2S)P1異性体
工程20f)
本化合物は、実施例9の方法に似た様式で(1−シクロプロピルメチルシクロプロパンスルホンアミド(実施例16に製造)を1−メチルシクロプロパンスルホンアミドの代わりに使用することを除く)、工程2e(実施例2)のトリペプチド酸生成物から71%収率で製造した。1H NMR (メタノール-d4) δ 0.00-0.14 (m, 2H), 0.38-0.53 (m, 2H), 0.61-0.74 (m, 1H), 0.83-1.65 (m, 5H), 1.04 (s, 9H), 1.28 (s, 9H), 1.72-1.96 (m, 3 H), 2.18-2.40 (m, 2H), 2.63-2.73 (m, 1H), 3.95 (s, 3H), 4.10 (d, J = 10 Hz, 1H), 4.26 (d, J = 9 Hz, 1H), 4.46-4.59 (m, 2H), 5.09 (d, J = 11 Hz, 1H), 5.23-5.33 (m, 1H), 5.57 (m, 1H), 5.65-5.77 (m, 1H), 7.08 (dd, J = 9,2 Hz, 1H), 7.25 (s, 1H), 7.39 (d, J = 2 Hz, 1H), 7.47-7.57 (m, 3H), 8.04-8.09 (m, 3H)。HRMS m/z (M-H)(C4556Sとして計算)計算値:844.3955;実測値:844.3804。LC-MS (保持時間: 1.76, 方法I), MS m/z 844 (M++1)。
Figure 0004271148
化合物9の実施例21
化合物9の実施例21、BOCNH−P3(L−t−BuGly)−P2[(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2S ビニルアッカ)−CONHSO(1−プロピルカルバモイル−シクロプロパン−1−イル);または、別の表示である化合物9、(1−{4−(7−メトキシ−2−フェニルキノリン−4−イルオキシ)−2−[1−(1−プロピルカルバモイル−シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル]ピロリジン−1−カルボニル}−2,2−ジメチルプロピル)カルバミン酸tert−ブチルエステルの(1R,2S)P1異性体
工程21f)
本化合物は、実施例9の方法に似た様式で(1−プロピルカルバモイルシクロプロパンスルホンアミド(実施例17に製造)を1−メチルシクロプロパンスルホンアミドの代わりに使用することを除く)、工程2e(実施例2)のトリペプチド酸生成物から59%収率で製造した。1H NMR (メタノール-d4) δ 0.89-0.96 (m, 3H), 1.05 (s, 9H), 1.21 (s, 9H), 1.29-1.85 (m, 8H), 2.20-2.30 (m, 1H), 2.42-2.54 (m, 1H), 2.76-2.83 (m, 1H), 3.14-3.25 (m, 2H), 4.05 (s, 3H), 4.10-4.18 (m, 2H), 4.60-4.71 (m, 2H), 5.10-5.15 (m, 1H), 5.23-5.33 (m, 1H), 5.58-5.71 (m, 1H), 5.83 (m, 1H), 7.36 (dd, J = 9, 2.2 Hz, 1H), 7.54 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.68-7.77 (m, 3H), 8.07-8.10 (m, 2H), 8.34 (d, J = 9 Hz, 1H)。HRMS m/z (M-H)(C455710Sとして計算)計算値:873.3857;実測値:873.3895。LC-MS (保持時間: 1.69, 方法I), MS m/z 875 (M++1)。
Figure 0004271148
化合物10の実施例22
化合物10の実施例22、BOCNH−P3(L−t−BuGly)−P2[(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2S ビニルアッカ)−CONHSO(1−プロピルカルバモイル−シクロプロパン−1−イル);または、別の表示である化合物10、{1−[2−[1−{1−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イルカルバモイル)シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル}−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル}−4−(7−メトキシ−2−フェニルキノリン−4−イルオキシ)ピロリジン−1−カルボニル]−2,2−ジメチルプロピル}カルバミン酸tert−ブチルエステルの(1R,2S)P1異性体
工程22f)
本化合物は、実施例9の方法に似た様式で1−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イルカルバモイル)シクロプロパンスルホンアミド(実施例18に製造)を1−メチルシクロプロパンスルホンアミドの代わりに使用することを除く)、工程2e(実施例2)のトリペプチド酸生成物から53%収率で製造した。1H NMR (メタノール-d4) δ 0.98 (s, 9H), 1.01 (m, 1H), 1.27-1.41 (m, 2H), 1.30 (s, 9H), 1.43-1.49 (m, 1H), 1.54-1.59 (m, 1H), 1.61-1.67 (m, 2H), 2.04-2.09 (m 1H), 2.14, 2.16 (2s, 3H), 2.29 (s, 3H), 2.46-2.51 (m, 1H), 2.68 (dd, J = 14,8 Hz, 1H), 3.83-3.86 (m, 1H), 3.93 (s, 3H), 4.20-4.24 (m, 1H), 4.46 (d, J = 12 Hz, 1H), 4.51-4.54 (m, 1H), 4.92-4.95 (m, 1H), 5.11-5.18 (m, 1H), 5.44 (m, 1H), 5.84-5.99 (m, 1H), 7.02-7.04 (m, 1H), 7.20-7.25 (m, 1H), 7.36-7.38 (m, 1H), 7.47-7.55 (m, 3H), 8.05-8.09 (m, 3H)。HRMS m/z (M-H)(C475611Sとして計算)計算値:926.3786;実測値:926.3777。LC (保持時間: 1.35, 方法I)。
方法III(工程IIIa−IIIb).実施例23、1−ブロモシクロプロパンスルホンアミドの生成
Figure 0004271148
工程IIIa:1−ブロモシクロプロパンスルホニルクロリドの生成
Figure 0004271148
工程IIIa)
臭化シクロプロピル(10mL、125mmol)をベンゼン(11.2mL)中に溶解した。本溶液に、ピリジン(2滴)を加えた。該得られた混合物を撹拌し、そしてフラスコから2インチ離れて250Wランプを用いて照射し、その間、塩化スルフリル(5.0mL、62.4mmol)を14分間かけて滴下した。照射しながら更に15分間撹拌後に、該反応液を真空下で濃縮した。1時間放置後に、結晶が生成し、このものをろ過して除き、そして捨てた。次いで、該残留油状物を高真空下で(60℃、0.05mm)蒸留して、黄色油状物の標題生成物(1.18g、4.3%)を得た。1H NMR (CDCl3,) δ 1.73 (2H, t), 2.15 (2H, t): 13C NMR (CDCl3) 49.1, 20.3。
工程IIIb:実施例23、1−ブロモシクロプロパンスルホンアミドの生成
Figure 0004271148
工程IIIb)
1−ブロモシクロプロパンスルホニルクロリド(0.9g、4.10mmol)をNHで飽和としたTHF(15mL)中に溶解した。該溶液を終夜撹拌し、次いで該NHClをろ過して除いた。該ろ液を濃縮して、黄褐色固体の実施例23、1−ブロモシクロプロパンスルホンアミド(980mg、91%)を得た。1H NMR (アセトン-d6) δ 1.70 (2H, t), 1.41 (2H, t)。MS m/z 201 (M+H)。
化合物11の実施例24
化合物11の実施例24、BocNH−P3(t−BuGly)−P2[(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2S ビニルアッカ)−CONHSO(1−ブロモ−シクロプロパン−1−イル);または、別の表示である化合物11、{1−[2−[1−(1−ブロモシクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル]−4−(7−メトキシ−2−フェニルキノリン−4−イルオキシ)ピロリジン−1−カルボニル}−2,2−ジメチルプロピル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルの(1R,2S)P1異性体
Figure 0004271148
工程24f)
実施例2(工程2e)の生成物であるBocNH−P3(t−BuGly)−P2{(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン)]−P1(1R,2S ビニルアッカ)−OH(18mg、0.026mmol)をTHF(500μL)中に溶解した。この溶液に、DBU(8μL、0.052mmol)およびCDI(6mg、0.034mmol)を加えた。該得られた混合物を40分間還流し、そして室温まで冷却した。次いで、方法III(工程a−b)を用いて実施例23で製造した1−ブロモシクロプロパンスルホンアミド(13mg、0.066mmol)を加え、そして該溶液を24時間還流した。冷却後に、該溶液を酢酸エチルを用いて希釈し、1N HClおよびブラインを用いて洗浄し、そしてNaSOを用いて乾燥した。該揮発物を真空下で除去した。該生成物をバイオテージ40Mシリカカラム(95:5の酢酸エチル:メタノールを用いて溶出する)によって精製して、白色固体の化合物11の実施例24(19mg、83%)を得た。1H NMR (メタノール-d4) δ 8.03-8.09 (m, 3H), 7.48-7.54 (m, 3H), 7.37 (m, 1H), 7.25 (s, 1H), 7.07 (m, 1H), 6.57 (d, 1H, J = 8.9 Hz), 5.99 (m, 1H), 5.54 (bs, 1H), 5.21 (m, 1H), 5.02 (d, 1H, J = 10.4 Hz), 4.50-4.58 (m, 1H), 4.24 (m, 1H), 4.11 (m, 1H), 3.93 (s, 1H), 2.72 (m, 1H), 2.55 (m, 1H), 2.12 (m, 1H), 1.73-1.81 (m, 3H), 1.45 (m, 1H), 1.31-1.36 (m, 2H), 1.27 (s, 9H), 1.04 (s, 9H), 0.91 (m, 2H)。MS m/z 868.47 (M+H)。
Figure 0004271148
化合物12の実施例25
化合物12の実施例25、(シクロペンチル−O(C=O)NH−P3(L−t−BuGly)−P2[(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2S ビニルアッカ)−CONHSO(1−メチル−1−シクロプロパン);または、別の表示である化合物12、1−{4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−2−[1−(1−メチルシクロプロパンスルホニル−アミノカルボニル)−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル]−ピロリジン−1−カルボニル}−2,2−ジメチルプロピル)カルバミン酸シクロペンチルエステルの(1R,2S)P1異性体
クロロギ酸シクロペンチルの製造
Figure 0004271148
本方法は、商業的に入手不可能なクロロホルメートの製造について使用した。0℃まで冷却した商業的に入手可能な(アルドリッチ社製)試薬のシクロペンタノールおよびピリジン(5.8mL、72mmol)のTHF(150mL)溶液に、1.93M ホスゲンのトルエン溶液(48mL、92.6mmol)をアルゴン下で10分間かけて加えた。該得られた溶液をrtまで2時間かけて昇温させ、得られた固体をろ過し、そして該母液を、理論的な質量が得られるまで、室温で真空下、注意深く濃縮した。得られた残渣をTHF(100mL)中に溶解して、クロロギ酸シクロペンチルの0.68Mストック溶液を調製し、このものは使用するまで冷蔵庫中で保存することができる。同様な様式で、他の商業的に入手可能なアルコールを、対応するクロロホルメートの0.68Mストック溶液に変換することができる。
工程25g)
工程2fの生成物、(1−{4−(7−メトキシ−2−フェニルキノリン−4−イルオキシ)−2−[1−(1−メチル−シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル]ピロリジン−1−カルボニル}−2,2−ジメチルプロピル)カルバミン酸tert−ブチルエステルの(1R,2S)P1ジアステレオマー(172mg、0.214mmol)溶液を、4N HClのジオキサン溶液(8mL、32mmol)を用いて2時間処理し、次いで真空下で濃縮してビスHCl生成物(168mg)を得た。LC-MS (保持時間: 1.23, 方法A(維持時間は2分から3分に変えた)), MS m/z 704 (M++1)。
工程25h)
CHCl(2mL)中の工程25gのビスHCl塩生成物(80mg、0.103mmol)およびDIPEA(67mg、0.52mmol)のスラリーに、クロロギ酸シクロペンチルの0.68M溶液(0.34mL、0.24mmol)を加え、そして該混合物を終夜撹拌した。MeOHを加え、そして該混合物を濃縮した。次いで、該粗物を該反応条件に再度適用し、そしてMeOHを加えてクエンチした。該混合物を真空下で濃縮し、そして該残渣を2個の1000μPTLCプレート(アナルテック製)(0%〜3%のMeOH/CHClを用いて連続して溶出)を用いるクロマトグラフィー精製を行なって、目的のP4カルバメートである、化合物12の実施例25、(1−{4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−2−[1−(1−メチルシクロプロパンスルホニル−アミノカルボニル)−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル]−ピロリジン−1−カルボニル}−2,2−ジメチルプロピル)カルバミン酸シクロペンチルエステルの(1R,2S)P1異性体(40mg、48%)を得た。1H NMR (メタノール-d4) δ 0.63-0.80 (m, 2H), 0.87-0.95 (m, 2H), 1.02 (s, 9H), 1.10-1.85 (m, 13H), 2.06-2.17 (m, 1H), 2.41-2.57 (m, 1H), 2.68-2.77 (m, 1H), 3.92, 3.93 (2個のs, 3H), 3.99-4.12 (m, 1H), 4.28 (s, 1H), 4.45-4.50 (m, 1H), 4.56-4.61 (m, 1H), 4.67-4.74 (m, 1H), 4.94-5.06 (m, 1H), 5.20 (d, J = 17 Hz, 1H), 5.53 (m, 1H), 5.82-6.05 (m, 1H), 7.06 (dd, J = 9,2 Hz, 1H), 7.23 (m, 1H), 7.37-7.38 (m, 1H), 7.46-7.54 (m, 3H), 8.04-8.08 (m, 3H)。
Figure 0004271148
化合物13の実施例26
P4(シクロプロピルCH(C=O)NH)−P3(L−t−BuGly)−P2[(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2S ビニルアッカ)−CONHSO(1−メチル−1−シクロプロパン);または、別の表示である化合物13、1−[2−(2−シクロプロピル−アセチルアミノ)−3,3−ジメチルブチリル]−4−(7−メトキシ−2−フェニルキノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−2−カルボン酸[1−(1−メチルシクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−2−ビニルシクロプロピル]アミドの(1R,2S)P1異性体の製造
工程26h)
工程25gのビスHCl塩生成物(80mg、0.103mmol)、HOBT・HO(19mg、0.12mmol)、酢酸シクロプロピル(アルドリッチ社製)(12.4mg、0.124mmol)およびDIPEA(67mg、0.52mmol)のCHCl(2mL)のスラリーに、HATU(47mg、0.124mmol)を加え、そして該混合物を終夜撹拌した。該混合物を真空下で濃縮し、そして該残渣を2個の1000μPTLCプレート(アナルテック製(各20×40cm))(0%〜3%のMeOH/CHClを用いて連続して溶出する)を用いるクロマトグラフィー精製を行なって、目的のP4カルバメート、化合物13の実施例26、1−[2−(2−シクロプロピルアセチルアミノ)−3,3−ジメチルブチリル]−4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−2−カルボン酸[1−(1−メチルシクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−2−ビニルシクロプロピル]アミドの(1R,2S)P1異性体(51mg、63%)を得た。1H NMR (メタノール-d4) δ 0.09-0.13 (m, 2H), 0.39-0.46 (m, 2H), 0.74-0.98 (m, 5H), 1.06 (s, 9H), 1.34-1.39 (m, 1H), 1.84 (dd, J = 7.9, 5.2 Hz, 1H), 1.98-2.03 (m, 1H), 2.13-2.20 (m, 1H), 2.36-2.48 (m, 1H), 2.66-2.75 (m, 1H), 3.94 (s, 3H), 4.08-4.16 (m, 1H), 4.42-4.46 (m, 1H), 4.54-4.59 (m, 2H), 4.63-4.66 (m, 1H), 5.03-5.08 (m, 1H), 5.23-5.27 (m, 1H), 5.56 (m, 1H), 5.76-5.84 (m, 1H), 7.08-7.10 (m, 1H), 7.23-7.25 (m, 1H), 7.30 (d, J = 2 Hz, 1H), 7.47-7.55 (m, 3H), 8.01-8.06 (m, 3H)。
項目B
以下のカラムおよび条件を用いて、項目Bにおいて引用する実施例に使用した。
カラム:(方法A)YMC ODS S7 C18 3.0×50mm
(方法B)YMC ODS-A S7 C18 3.0×50mm
(方法C)YMC S7 C18 3.0×50mm
(方法D)YMC Xterra ODS S7 3.0×50mm
(方法E)YMC Xterra ODS S7 3.0×50mm
(方法F)YMC ODS-A S7 C18 3.0×50mm
(方法H)Xterra S7 3.0×50mm
(方法I)Xterra S7 C18 3.0×50mm
(方法G)YMC C18 S5 4.6×50mm
(方法J)Xterra ODS S7 3.0×50mm
(方法K)YMC ODS-A S7 C18 3.0×50mm
(方法L)Xterra ODS S7 3.0×50mm
(方法M)Xterra ODS S5 3.0×50mm
(方法N)Xterra C-18 S5 4.6×50mm
勾配:100%溶媒A/0%溶媒B〜0%溶媒A/100%溶媒B
勾配時間:2分(A、B、D、F、G、H、I、L);8分(C、E);4分(J);3分(K)
維持時間:1分間(A、B、D、F、G、H、I、J、K、L、N);2分(C、E)
流速:5mL/分(A、B、C、D、E、F、G)
流速:4mL/分(J、K、N)
検出器の波長:220nm
溶媒A:10%MeOH/90%HO/0.1%TFA
溶媒B:10%HO/90%MeOH/0.1%TFA。
化合物27の実施例27
Figure 0004271148
化合物27の実施例27、BOCNH−P3(L−t−BuGly)−P2[(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2S ビニルアッカ)−CONHSO(1−トリメチルシラニルシクロプロパン−1−イル);または、別の表示である化合物27、実施例27、{1−{2−{2−エチル−1−(1−トリメチルシラニル−シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−シクロプロピルカルバモイル}−4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−カルボニル}−2,2−ジメチルプロピル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル
工程27a:N−tert−ブチル−(1−トリメチルシラニル)シクロプロピルスルホンアミド
Figure 0004271148
工程27a)
本化合物は、N−tert−ブチル−(1−メチル)シクロプロピルスルホンアミドの製造において記載する工程3Ib−3Ic(実施例2)の方法に従って、且つ2.0当量のトリメチルシリルクロリドを求電子体として4sedで用いて、N−tert−ブチル−(3−クロロ)プロピルスルホンアミドから84%収率で得た。該化合物は粗物のままで使用した。
工程27b:(1−トリメチルシラニル)シクロプロピルスルホンアミドの製造
Figure 0004271148
工程27b)
本化合物は、1−メチルシクロプロピルスルホンアミドの製造において記載する工程3Id(実施例2)の方法に従って、N−tert−ブチル−(1−トリメチルシラニル)シクロプロピルスルホンアミドから73%収率で得た。該化合物は、EtOAc/ヘキサンから再結晶した。1H NMR (クロロホルム-D) δ ppm 0.17 (s, 9 H), 0.91 (m, 2 H), 1.33 (m, 2 H), 4.47 (s, 2 H)。
工程27c:化合物27の実施例27、BOCNH−P3(L−t−BuGly)−P2[(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2S ビニルアッカ)−CONHSO(1−トリメチルシラニル−シクロプロパン−1−イル);または、別の表示である化合物27の実施例27、{1−[2−[2−エチル−1−(1−トリメチルシラニル−シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−シクロプロピルカルバモイル]−4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−カルボニル]−2,2−ジメチルプロピル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 0004271148
工程27c)
工程2e(実施例2)の生成物のトリペプチド酸(0.080g、0.116mmol)のTHF(2mL)溶液に、CDI(0.0264g、0.16mmol)を加え、そして該得られた溶液を72℃で1時間加熱し、そしてrtまで冷却した。1−トリメチルシラニルシクロプロピルスルホンアミド(0.027g、0.14mmol)およびニートのDBU(0.024mL、0.16mmoL)を加えた。該反応混合物を16時間撹拌し、EtOAc(150mL)を用いて希釈し、そしてpH4.0の緩衝液(2×30L)を用いて洗浄し、乾燥し(NaSO/MgSO)、濃縮した。該残渣を20×40cMの1000μアナルテックPTLCプレート(NaOH/CHCl:2〜4%を使用)を用いて精製して、白色発泡体の目的物(化合物27)(0.0811g、88%)を得た。1H NMR (CDCl3/メタノール-d4) δ ppm 0.12 (s, 9 H), 1.04 (m, 24 H), 1.76 (m, 1 H), 1.98 (m, 1 H), 2.59 (m, 1 H), 3.90 (s, 3 H), 4.03 (m, 1 H), 4.25 (d, J = 4.88 Hz, 1 H), 4.43 (d, J = 11.29 Hz, 1 H), 4.58 (s, 1 H), 4.96 (s, 1 H), 5.12 (m, 1 H), 5.34 (s, 1 H), 5.84 (m, 1 H), 7.02 (m, 2 H), 7.36 (m, 1 H), 7.46 (m, 3 H), 7.95 (m, 3 H)。HRMS m/z (M+H)+(C4460SSiOとして計算)計算値:862.3881;実測値:862.3888。LC-MS (保持時間: 1.78, 方法I), MS m/z 862(M++1)。
化合物98の実施例98
Figure 0004271148
工程28a:N−tert−ブチル−1−エチル−シクロプロピルスルホンアミドの製造
Figure 0004271148
工程28a)
本化合物は、N−tert−ブチル−(1−メチル)シクロプロピルスルホンアミドの製造において記載する工程3Ib−3Ic(実施例2)の方法に従って、N−tert−ブチル−(3−クロロ)プロピルスルホンアミド(59g、276mmol)およびヨウ化エチル(86.11g、552mmol)から製造した。該化合物は、粗物のままで使用した。1H NMR (クロロホルム-D) δ ppm 0.82 (m, 2 H), 0.99 (t, J = 7.48 Hz, 3 H), 1.33 (m, 11 H), 1.92 (q, J = 7.53 Hz, 2 H), 3.91 (s, 1 H)。
工程28b:1−エチル−シクロプロピルスルホンアミドの製造
Figure 0004271148
工程28b)
本化合物は、1−メチルシクロプロピルスルホンアミドの製造において記載する工程3Id(実施例2)の方法に従って、2工程で49%収率(19g)で得た。白色固体の該化合物は、EtOAc/ヘキサンから再結晶した。1H NMR (クロロホルム-D) δ ppm 0.85 (m, 2 H), 1.03 (t, J = 7.48 Hz, 3 H), 1.34 (m, 2 H), 1.96 (q, J = 7.32 Hz, 2 H), 4.61 (s, 2 H)。
工程28c:化合物28の実施例28、BOCNH−P3(L−t−BuGly)−P2[(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2S ビニルアッカ)−CONHSO(1−エチル−シクロプロパン−1−イル);または、別の表示である化合物28の実施例28、{1−[2−[2−エチル−1−(1−エチル−シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−シクロプロピルカルバモイル]−4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−カルボニル]−2,2−ジメチルプロピル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 0004271148
工程28c)
化合物28は、実施例27の工程27cの方法に似た様式で(1−エチル−シクロプロパンスルホン酸アミドを、1−トリメチルシラニル−シクロプロパンスルホンアミドの代わりに使用することを除く)、工程2e(実施例2)の生成物のトリペプチド酸(0.25g、0.36mmol)から63%収率(0.1878g)で製造した。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 0.91 (m, 2 H), 0.96 (t, J = 7.48 Hz, 3 H), 1.04 (s, 9 H), 1.27 (s, 9 H), 1.47 (m, 3 H), 1.83 (m, 2 H), 1.95 (m, 1 H), 2.26 (m, 2 H), 2.67 (m, 1 H), 3.94 (s, 3 H), 4.08 (d, J = 10.38 Hz, 1 H), 4.24 (dd, J = 16.79, 9.16 Hz, 1 H), 4.52 (m, 2 H), 5.10 (m, 1 H), 5.28 (m, 1 H), 5.53 (s, 1 H), 5.68 (m, 1 H), 7.06 (d, J = 8.85 Hz, 1 H), 7.22 (s, 1 H), 7.38 (s, 1 H), 7.51 (m, 3 H), 8.05 (m, 3 H)。HRMS m/z (M-H)-(C4354SOとして計算)計算値:816.3642;実測値:816.3651。LC-MS (保持時間: 1.65, 方法I), MS m/z 818 (M++1)。
化合物29の実施例29
Figure 0004271148
工程29a:N−tert−ブチル−1−プロピル−シクロプロピルスルホンアミドの製造
Figure 0004271148
工程29a)
本化合物は、N−tert−ブチル−(1−メチル)シクロプロピルスルホンアミドの製造において記載する工程3Ib−3Ic(実施例2)の方法に従って、N−ブチル−3−クロロプロパンスルホンアミド(59mg、276mmol)および臭化プロピル(552mmol)から、70%(42.2g)で製造した。該化合物は粗物のままで使用した。1H NMR (300 MHz, クロロホルム-D) δ ppm 0.82 (m, 2 H), 0.92 (t, J = 7.32 Hz, 3 H), 1.35 (s, 9 H), 1.82 (m, 2 H), 3.90 (s, 1 H)。
工程29b:1−プロピル−シクロプロピルスルホンアミドの製造
Figure 0004271148
工程29b)
本化合物は、1−メチルシクロプロピルスルホンアミドの製造において記載する工程3Id(実施例2)の方法に従って、N−tert−ブチル−(1−プロピル)シクロプロピルスルホンアミド(42.2g、193mmol)から80%収率(25.15g)で、化合物29aから製造した。白色固体の該化合物は、EtOAc/ヘキサンから再結晶した。1H NMR (クロロホルム-D) δ ppm 0.85 (m, 2 H), 0.94 (t, J = 7.32 Hz, 3 H), 1.36 (m, 2 H), 1.47 (m, 2 H), 1.87 (m, 2 H), 4.42 (s, 2 H)。
工程29c:化合物29の実施例29、BOCNH−P3(L−t−BuGly)−P2[(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2S ビニルアッカ)−CONHSO(1−プロピル−シクロプロパン−1−イル);または、別の表示である化合物29の実施例29、(1−{4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−2−[1−(1−プロピル-シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル]−ピロリジン−1−カルボニル}−2,2−ジメチルプロピル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 0004271148
工程29c)
本化合物は、実施例27の工程27cの方法に似た様式で(1−プロピルシクロプロパンスルホン酸アミドを、1−トリメチルシラニルシクロプロパンスルホンアミドの代わりに使用することを除く)、工程2e(実施例2)の生成物のトリペプチド酸(0.250g、0.36mmol)から62%収率(0.190g)で製造した。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 0.87 (m, 5 H), 1.05 (s, 9 H), 1.28 (s, 9 H), 1.45 (m, 5 H), 1.80 (m, 3 H), 2.16 (m, 1 H), 2.43 (m, 1 H), 2.69 (dd, J = 15.00, 8.05 Hz, 1 H), 3.95 (s, 3 H), 4.13 (m, 1 H), 4.26 (d, J = 8.78 Hz, 1 H), 4.53 (m, 2 H), 5.07 (d, J = 10.98 Hz, 1 H), 5.24 (d, J = 16.83 Hz, 1 H), 5.57 (s, 1 H), 5.75 (m, 1 H), 7.07 (dd, J = 8.97, 2.01 Hz, 1 H), 7.26 (s, 1 H), 7.39 (d, J = 2.20 Hz, 1 H), 7.52 (m, 3 H), 8.05 (m, 3 H)。HRMS m/z (M-H)-(C4456SOとして計算)計算値:830.3799;実測値:830.3816。LC (保持時間: 1.83, 方法H), MS m/z 833 (M++1)。
化合物30の実施例30
Figure 0004271148
工程30a:1−ブチル−シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメートの製造
Figure 0004271148
工程30a)
本化合物、1−ブチル−シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメートは、1−メトキシメチルシクロプロピルスルホニルアミンtert−ブチルカルバメート(工程15IId)の製造において記載する方法に従って(1.1当量のヨウ化ブチルを求電子体として使用することを除く)、シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメート(1.0g、4.5mmol)から89%収率(1.12g)で得た。該化合物は、SiOを用いるフラッシュクロマトグラフィー(溶出液として、0%〜50%のEtOAc/ヘキサンを使用)によって精製した。1H NMR (CDCl3) δ ppm 0.91 (m, 5 H), 1.31 (m, 2 H), 1.40 (m, 2 H), 1.50 (s, 9 H), 1.62 (m, 2 H), 1.86 (m, 2 H), 6.77 (s, 1 H); 13C NMR (CDCl3) δ ppm 12.36, 13.93, 22.80, 28.06, 28.48, 31.33, 40.65, 83.92, 149.25。
工程30b:1−ブチル−シクロプロパンスルホンアミドの製造
Figure 0004271148
工程30b)
1−ブチル−シクロプロピルスルホニルアミンtert−ブチルカルバメート(1.2g、4.3mmol)およびTFA(2mL、26mmol)の混合物を、rtで終夜撹拌した。該溶媒を真空下で除去し、そして該残渣をSiOを用いるクロマトグラフィー精製(EtOAc/ヘキサン(0%〜5%)を使用)を行なって、白色固体の1−ブチル−シクロプロパンスルホン酸アミド(0.69g、90%)を得た。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 0.83 (m, 2 H), 0.92 (t, J = 7.32 Hz, 2 H), 1.24 (m, 2 H), 1.34 (m, 2 H), 1.47 (m, 2 H), 1.87 (m, 2 H); 1CNMR (メタノール-d4) δ ppm 12.09, 14.25, 23.93, 29.82, 32.38, 41.92。
工程30c:化合物30の実施例30、BOCNH−P3(L−t−BuGly)−P2[(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2S ビニルアッカ)−CONHSO(1−ブチル−シクロプロパン−1−イル);または、別の表示である化合物30の実施例30、{1−[2−[1−(1−ブチル−シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル]−4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−カルボニル]−2,2−ジメチルプロピル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 0004271148
工程30c)
本化合物は、実施例27の工程27cの方法に似た様式で(1−ブチル−シクロプロパンスルホンアミド(工程30b)を1−トリメチルシラニル−シクロプロパンスルホンアミドの代わりに使用することを除く)、工程2e(実施例2)の生成物のトリペプチド酸(0.060g、0.09mmol)から30%収率(22.1g)で製造し、そしてPTLC(MeOH/CHCl)およびプレパラティブHPLC(溶媒B:35%〜85%)をによって精製した。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 0.83 (m, 5 H), 1.03 (s, 9 H), 1.27 (s, 9 H), 1.34 (m, 7 H), 1.82 (m, 3 H), 2.14 (m, 1 H), 2.44 (m, 1 H), 2.68 (dd, J = 12.99, 7.14 Hz, 1 H), 3.92 (s, 3 H), 4.06 (m, 1 H), 4.24 (s, 1 H), 4.53 (m, 2 H), 5.02 (d, J = 10.61 Hz, 1 H), 5.20 (d, J = 16.83 Hz, 1 H), 5.51 (s, 1 H), 5.92 (m, 1 H), 7.04 (d, J = 8.78 Hz, 1 H), 7.21 (s, 1 H), 7.36 (s, 1 H), 7.50 (m, 3 H), 8.04 (m, 3 H)。LC-MS (保持時間: 1.80, 方法I), MS m/z 846 (M++1)。
化合物31の実施例31
Figure 0004271148
工程31a:1−イソブチル−シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメートの製造
Figure 0004271148
工程31a)
−78℃まで冷却したTHF(10mL)中に溶解したN,N−ジイソプロピルアミン(1.1mL、9.54mmol)溶液に、n−BuLi(1.6Mヘキサン溶液、5.9mL、9.54mmol)を加えた。該混合物を1時間撹拌し、そしてシクロプロピルスルホニルアミンtert−ブチルカルバメート(1.0g、4.52mmo)のTHF(10mL)溶液を滴下し、そして生成した溶液を1時間撹拌した。この溶液に、ニートのヨウ化イソブチル(0.57mL、5.0mmol)を加えた。該反応混合物を終夜ゆっくりと昇温させた。該反応混合物を冷pH4.0の緩衝液中にそそぎ、そしてpHを<4にまで調節し、そしてEtOAc(3×)を用いて抽出した。該抽出物を合わせて乾燥し(MgSO)、そして濃縮した。該残渣を、SiOを用いるクロマトグラフィー精製(EtOAc/ヘキサン(0%〜50%)を用いて溶出)を行なって、白色固体の生成物(69%収率(0.87g))を得た。1H NMR (CDCl3) δ ppm 0.92 (m, 2 H), 0.95 (d, J = 6.71 Hz, 6 H), 1.49 (s, 9 H), 1.69 (m, 2 H), 1.71 (s, 2 H), 1.95 (m, 1 H), 6.80 (s, 1 H)。
工程31b:1−イソブチル−シクロプロパンスルホンアミドの製造
Figure 0004271148
工程31b)
本化合物、1−イソブチル−シクロプロパンスルホン酸アミドは、1−ブチル−シクロプロパンスルホンアミド(工程30b、実施例30)の製造に記載する方法に従って、1−イソブチル−シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメート(0.61g、2.2mmol)から69%収率(0.40g)で得て、白色固体の生成物を得た。1H NMR (CDCl3) δ ppm 0.83 (m, 2 H), 0.96 (d, J = 6.71 Hz, 6 H), 1.39 (m, 2 H), 1.72 (d, J = 7.32 Hz, 2 H), 2.01 (m, 1 H), 4.51 (s, 2 H); 13C NMR (CDCl3) δ ppm 12.94, 23.40, 27.34, 40.32, 42.60。
工程31c:化合物31の実施例31、BOCNH−P3(L−t−BuGly)−P2[(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2S ビニルアッカ)−CONHSO(1−イソ−ブチル-シクロプロパン−1−イル);または、別の表示である化合物31の実施例31、{1−[2−[1−(1−イソブチル−シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル]−4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−カルボニル]−2,2−ジメチルプロピル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 0004271148
工程31c)
化合物31は、工程27c(実施例27)の方法に似た様式で(1−イソブチル−シクロプロパンスルホンアミド(工程31b)を1−トリメチルシラニル−シクロプロパンスルホンアミドの代わりに使用することを除く)、工程2e(実施例2)の生成物のトリペプチド酸(0.060g、0.09mmol)から48%収率(0.0352g)で製造して、そして、PTLCプレート(アナルテック製)(カタログ番号2053)(溶出液として、MeOH/CHCl(50%〜0%〜5%)を使用)およびEMプレート(カタログ番号5744−7)(溶出液として、MeOH/CHCl(MeOH/CHCl:1%〜2.5%)を使用)によって精製して、白色発泡体の生成物を得た。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 0.87 (m, 2 H), 0.95 (d, J = 6.71 Hz, 6 H), 1.05 (s, 9 H), 1.29 (m, 9 H), 1.50 (m, 4 H), 1.80 (m, 1 H), 2.06 (m, 3 H), 2.44 (m, 1 H), 2.68 (dd, J = 13.58, 7.17 Hz, 1 H), 3.94 (s, 3 H), 4.14 (m, 1 H), 4.26 (m, 1 H), 4.53 (m, 2 H), 5.04 (m, 1 H), 5.23 (m, 1 H), 5.55 (s, 1 H), 5.77 (m, 1 H), 7.06 (dd, J = 9.16, 2.14 Hz, 1 H), 7.24 (s, 1 H), 7.38 (d, J = 2.14 Hz, 1 H), 7.51 (m, 3 H), 8.07 (m, 3 H)。LC-MS (保持時間: 1.79, 方法I), MS m/z 846 (M++1)。
化合物32の実施例32
Figure 0004271148
工程32a:1−シクロブチルメチル−シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメートの製造
Figure 0004271148
工程32a)
本化合物である、1−シクロブチルメチル−シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメートを、1−ブチルシクロプロパンスルホンアミド(工程30a)の製造において記載する方法に従って(1.10当量のヨウ化シクロブチルメチルを求電子体として使用することを除く)、シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメート(1.0g、4.52mmol)から55%収率(0.72g)で得た。1H NMR (CDCl3) δ ppm 0.89 (m, 2 H), 1.49 (s, 9 H), 1.55 (m, 2 H), 1.64 (m, 2 H), 1.82 (m, 2 H), 2.02 (d, J = 7.32 Hz, 2 H), 2.07 (m, 2 H), 2.37 (m, 1 H); 13C NMR (CDCl3) δ ppm 11.29, 18.75, 27.96, 29.14, 32.84, 37.29, 39.44, 83.78, 149.31。
工程32b:(1−シクロブチルメチル−シクロプロパン)スルホンアミドの製造
Figure 0004271148
工程32b)
本化合物である、1−シクロブチルメチル−シクロプロパンスルホン酸アミドは、1−ブチル−シクロプロパンスルホンアミド(工程30b、実施例30b)の製造に記載する方法に従って、1−シクロブチルメチル−シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメート(0.21g、0.76mmol)から99%収率(0.136g)で得て、白色固体の生成物を得た。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 0.82 (m, 2 H), 1.18 (m, 2 H), 1.68 (m, 2 H), 1.80 (m, 1 H), 1.89 (m, 1 H), 2.04 (d, J = 7.32 Hz, 2 H), 2.08 (m, 2 H), 2.51 (dd, J = 15.87, 7.93 Hz, 1 H); 13C NMR (メタノール-d4) δ ppm 11.12, 19.67, 30.20, 34.52, 38.48, 40.82。
工程32c:
化合物32の実施例32、BOCNH−P3(L−t−BuGly)−P2[(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2S ビニルアッカ)−CONHSO(1−シクロブチルメチルシクロプロパン−1−イル);または、別の表示である化合物32の実施例32、{1−[2−[1−(1−シクロブチルメチル−シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル]−4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−カルボニル]−2,2−ジメチルプロピル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 0004271148
工程32c)
化合物32は、実施例27の工程27cの方法に似た様式で(1−シクロブチルメチル−シクロプロパンスルホン酸アミドを、1−トリメチルシラニルプロパンスルホンアミドの代わりに使用することを除く)、工程2e(実施例2)のトリペプチド酸生成物(0.060g、0.09mmol)から34%収率(0.0255g)で製造して、そして、プレパラティブHPLC(溶媒B:35%〜85%)によって精製して、発泡体の生成物を得た。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 0.70 (m, 2 H), 1.04 (s, 9 H), 1.28 (s, 9 H), 1.33 (m, 3 H), 1.70 (m, 5 H), 2.04 (m, 5 H), 2.38 (m, 2 H), 2.69 (dd, J = 13.54, 6.95 Hz, 1 H), 3.93 (s, 3 H), 4.08 (m, 1 H), 4.24 (s, 1 H), 4.53 (m, 2 H), 5.02 (d, J = 10.98 Hz, 1 H), 5.20 (d, J = 17.20 Hz, 1 H), 5.54 (s, 1 H), 5.99 (m, 1 H), 7.07 (m, 1 H), 7.23 (s, 1 H), 7.37 (d, J = 1.83 Hz, 1 H), 7.49 (m, 3 H), 8.05 (m, 3 H)。LC-MS (保持時間: 1.91, 方法D), MS m/z 858(M++1)。
化合物33の実施例33
Figure 0004271148
{1−[2−[1−(1−ノナ−9−エニル−シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル]−4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−カルボニル]−2,2−ジメチルプロピル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
工程33a:1−デカ−9−エニル−シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメートの製造
Figure 0004271148
工程33a)
−78℃まで冷却したTHF(30mL)中に溶解したジイソプロピル−アミン(2.5mL)の溶液に、n−BuLi(10.6mL、17mmol、1.6Mヘキサン溶液)を加えた。該混合物を1時間撹拌し、そしてシクロプロピルスルホニルアミンtert−ブチルカルバメート(1.5g、6.78mmol)のTHF(10mL)溶液を滴下した。該反応混合物を1時間撹拌後に、ニートの1−デカ−9−エニルヨード(1.42mL、7.46mmol)を加えた。該反応混合物をrtまで終夜ゆっくりと昇温させた。該反応混合物を冷pH4.0の緩衝液中にそそぎ、そして該pHを<4にまで調節し、次いでEtOAc(2×100mL)を用いて抽出した。該抽出物を合わせて乾燥し(MgSO)、濃縮して、そしてSiOを用いるフラッシュクロマトグラフィー(溶出液として、EtOAc/ヘキサン(0%〜80%)を使用)によって精製して、白色固体の化合物33a(1.41g、58%収率)および琥珀色固体の化合物33b(0.22g、13%)を得た。化合物33a: 1H NMR (CDCl3) δ ppm 0.87 (m, 2 H), 1.44 (s, 9 H), 1.43 (m, 17 H), 2.01 (m, 2 H), 4.92 (d, J = 10.38 Hz, 1 H), 4.98 (dd, J = 17.24, 1.68 Hz, 1 H); 化合物33b: 1H NMR (CDCl3) δ ppm 0.85 (m, 3 H), 1.27 (s, 8 H), 1.35 (m, 6 H), 1.87 (m, 2 H), 2.02 (m, 2 H), 4.46 (s, 2 H), 4.92 (dd, J = 9.61, 1.68 Hz, 1 H), 5.80 (m, 1 H)。
工程33b:1−デカ−9−エニル−シクロプロパンスルホンアミドの製造
Figure 0004271148
工程33b)
化合物33bはまた、以下の方法で得た。1−デカ−9−エニル−シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメート(0.94g、2.6mmol)を、HCl/ジオキサン溶液(30mL、120mmol)中に加えた。該反応混合物をrtで6時間撹拌した。該溶媒を真空下で除去し、そして該残渣をSiOを用いるクロマトグラフィー精製(溶出液として、EtOAc/ヘキサン(0%〜50%)を使用)を行なって、白色固体の化合物33b(0.51g、75%)を得た。
工程33c:化合物33の実施例33、BOCNH−P3(L−t−BuGly)−P2[(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2S ビニルアッカ)−CONHSO[1−(1−デカ−9−エニル)シクロプロパン−1−イル];または、別の表示である化合物33の実施例33、{{1−[2−[1−(1−デカ−9−エニル−シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−2−ビニル−シクロプロピルカルバモイル]−4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−アルボニル(arbonyl)]−2,2−ジメチルプロピル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 0004271148
工程33c)
白色発泡体の化合物33は、工程27c(実施例27)の方法に似た様式で(1−デカ−9−エニル−シクロプロパンスルホン酸アミドを、1−トリメチルシラニルシクロプロパンスルホンアミドの代わりに用いることを除く)、工程2e(実施例2)の生成物のトリペプチド酸(0.220g、0.29mmol)から63収率(0.170g)で製造し、そして、PTLCプレート(アナルテック社製)(カタログ番号2050)(溶出液として、MeOH/CHCl(1%〜5%)を使用)を用いて精製した。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 1.07 (s, 9 H), 1.72 (m, 27 H), 1.84 (m, 3 H), 2.04 (m, 4 H), 2.59 (m, 1 H), 2.72 (m, 1 H), 3.95 (s, 3 H), 4.14 (m, 1 H), 4.28 (s, 1 H), 4.58 (m, 1 H), 4.89 (s, 3 H), 4.95 (m, 3 H), 5.20 (d, J = 17.09 Hz, 1 H), 5.51 (m, 2 H), 5.78 (m, 1 H), 5.98 (m, 1 H), 7.10 (m, 1 H), 7.25 (s, 1 H), 7.39 (d, J = 2.44 Hz, 1 H), 7.53 (m, 3 H)。HRMS m/z (M-H)-(C5168SOとして計算)計算値:926.4738;実測値:926.4750。LC-MS (保持時間: 2.10, 方法F)。
化合物34の実施例34
Figure 0004271148
工程34a:1−ノナ−8−エニル−シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメートの製造
Figure 0004271148
工程34a)
これらの化合物、1−ノナ−8−エニル−1−シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメート(化合物33a)(50%収率(1.17g)およびノナ−8−エニル−シクロプロパンスルホン酸アミド(33b)(25%収率(0.41g))を、1−デカ−9−エニル−シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメートの製造に記載する工程33a(実施例33)の方法に従って(1.10当量の1−ノナ−8−エニルヨードを求電子体として使用することを除く)、シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメート(1.5g、6.78mmol)から得た。化合物34a: 1H NMR δ ppm 0.91 (m, 2 H), 1.34 (m, 12 H), 1.49 (s, 7 H), 1.60 (m, 2 H), 1.84 (m, 2 H), 2.02 (q, J = 7.02 Hz, 2 H), 4.91 (m, 1 H), 4.97 (m, 1 H), 5.78 (m, 1 H), 7.07 (s, 1 H); 13C NMR (CDCl3) δ ppm 12.30, 26.27, 28.01, 28.84, 28.98, 29.24, 29.58, 31.53, 33.73, 40.62, 83.83, 114.25, 139.07, 149.34; 化合物33b: 1H NMR (CDCl3) δ ppm 0.85 (m, 2 H), 1.36 (m, 13 H), 1.87 (m, 2 H), 2.02 (m, 2 H), 4.45 (s, 2 H), 4.92 (m, 1 H), 4.98 (m, 1 H)。
工程34b:1−ノナ−8−エニル−シクロプロパンスルホンアミドの製造
Figure 0004271148
工程33b)
本化合物である、白色固体の1−ノナ−8−エニル−シクロプロパンスルホン酸アミドはまた、1−デカ−9−エニル−シクロプロパンスルホンアミドの製造に記載する1−ノナ−8−エニル−シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメート(0.451g、1.31mmol)から60%収率(0.193g)で得た。
工程34c:化合物34の実施例34、BOCNH−P3(L−t−BuGly)−P2{(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン}−P1(1R,2S ビニルアッカ)−CONHSO[1−(1−ノナ−8−エニル)シクロプロパン−1−イル];または、別の表示である化合物34の実施例34、(1−{4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−2−[1−(1−ノナ−8−エニル−シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル}−ピロリジン−1−カルボニル}−2,2−ジメチルプロピル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 0004271148
工程34c)
化合物34は、工程27c(実施例27)の方法に似た様式で(1−ノナ−8−エニル−シクロプロパンスルホンアミドを、1−トリメチルシリルシラニル−シクロプロパンスルホンアミドの代わりに使用することを除く)、工程2e(実施例2)のトリペプチド酸生成物(200g)から61%(0.1619g)で製造した。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 0.71 (m, 2 H), 1.04 (s, 9 H), 1.28 (m, 22 H), 1.85 (m, 5 H), 2.09 (m, 1 H), 2.53 (s, 1 H), 2.72 (m, 1 H), 3.94 (m, 3 H), 4.10 (m, 1 H), 4.24 (s, 1 H), 4.53 (m, 2 H), 4.95 (m, 3 H), 5.18 (m, 1 H), 5.54 (s, 1 H), 5.72 (m, 1 H), 5.96 (s, 1 H), 7.05 (m, 1 H), 7.24 (s, 1 H), 7.38 (m, 1 H), 7.51 (m, 3 H), 8.08 (m, 3 H)。HRMS m/z (M-H)-(C5066SOとして計算)計算値:912.4581;実測値:912.4564。LC-MS (保持時間: 2.03 方法F)。
化合物35の実施例35
Figure 0004271148
工程35a:1−(2−メトキシ−エチル)−シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメートの製造
Figure 0004271148
工程35a)
本化合物である、1−(2−メトキシ−エチル)−シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメートを、1−メトキシメチル−シクロプロピルスルホニルアミンtert−ブチルカルバメート(工程15IId)の製造に記載する方法に従って(1.10当量の2−メトキシ−エチルブロミドを求電子体として使用することを除く)、シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメート(1.28g、6.78mmol)から96%収率(1.55g)で得た。該化合物を、精製することなく次の反応に直接に適用した。1H NMR (CDCl3) δ ppm 1.00 (m, 2 H), 1.50 (s, 9 H), 1.66 (m, 2 H), 2.14 (t, J = 6.22 Hz, 2 H), 3.34 (s, 3 H), 3.57 (t, J = 6.40 Hz, 2 H), 7.55 (s, 1 H)。
工程35b)1−(2−メトキシ−エチル)−シクロプロパンスルホン酸アミドの製造
Figure 0004271148
工程35b)
本化合物である、1−(2−メトキシ−エチル−シクロプロパンスルホン酸アミド)のは、1−ブチル−シクロプロパンスルホン酸アミド(工程30d、実施例30)の製造に記載する方法に従って、1−シクロブチルメチル−シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメート(1.25g、5.55mmol)から45%収率(0.364g)で得るが、SiOを用いるクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン(15%〜60%)を使用)、続く再結晶(最少量のMeOH/CHCl/ヘキサンから)によって精製した。1H NMR (CDCl3) δ ppm 0.88 (m, 2 H), 1.41 (m, 2 H), 2.11 (t, J = 5.67 Hz, 2 H), 3.34 (s, 3 H), 3.59 (t, J = 5.67 Hz, 2 H), 5.21 (s, 2 H); 13C NMR (CDCl3) δ ppm 12.82, 32.64, 40.37, 58.46, 70.56。
工程35c:化合物35の実施例35、BOCNH−P3(L−t−BuGly)−P2[(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2S ビニルアッカ)−CONHSO(1−(2−メトキシエチル)−シクロプロパン−1−イル);または、別の表示である化合物35の実施例35、{1−[2−[1−{1−(2−メトキシ−エチル)−シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル]−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル}−4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−カルボニル]−2,2−ジメチルプロピル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 0004271148
工程35c)
化合物35は、工程27c(実施例27)の方法に似た様式で(1−(2−メトキシ−エチル)−シクロプロパンスルホンアミド(化合物35b、実施例35)を1−トリメチルシラニルシクロプロパンスルホンアミドの代わりに使用することを除いて)、工程2e(実施例2)の生成物のトリペプチド酸(0.125g、0.18mmol)から71%収率(0.1103g)で製造した。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 0.96 (m, 2 H), 1.04 (s, 9 H), 1.28 (s, 9 H), 1.42 (m, 3 H), 1.81 (dd, J = 7.68, 5.12 Hz, 1 H), 2.09 (m, 3 H), 2.38 (m, 1 H), 2.68 (dd, J = 13.91, 6.95 Hz, 1 H), 3.25 (s, 3 H), 3.53 (m, 2 H), 3.93 (s, 3 H), 4.12 (m, 1 H), 4.25 (m, 1 H), 4.53 (m, 2 H), 5.07 (d, J = 10.61 Hz, 1 H), 5.24 (d, J = 16.83 Hz, 1 H), 5.53 (s, 1 H), 5.76 (m, 1 H), 7.06 (d, J = 9.15 Hz, 1 H), 7.23 (s, 1 H), 7.38 (s, 1 H), 7.53 (m, 3 H), 8.07 (m, 3 H)。LC-MS (保持時間: 1.64, 方法B), MS m/z 848 (M++1)。
化合物36の実施例36
Figure 0004271148
工程36a:1−(2−ベンジルオキシ−エチル)−シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメートの製造
Figure 0004271148
工程36a)
1−(2−ベンジルオキシ−エチル)−シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメートを、1−メトキシメチルシクロプロピルスルホニルアミンtert−ブチルカルバメート(工程15IId)の製造に記載する方法に従って(1.10当量の(2−ブロモ−エトキシ)−ベンゼンを求電子体として使用することを除く)、シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメート(1.5g、6.78mmol)から47%収率(1.15g)で得た。1H NMR (クロロホルム-D) δ ppm 1.05 (s, 2 H), 1.48 (m, 11 H), 2.16 (t, J = 6.59 Hz, 2 H), 3.69 (t, J = 6.77 Hz, 2 H), 4.48 (s, 2 H), 7.32 (m, 5 H)。
工程36b:1−(2−ベンジルオキシ−エチル)−シクロプロパンスルホン酸の製造
Figure 0004271148
工程36b)
本化合物である、1−(2−ベンジルオキシ−エチル−シクロプロパンスルホン酸アミドは、1−ブチル−シクロプロパンスルホン酸アミド(工程30b、実施例30)の製造に記載する方法に従って、1−シクロブチルメチル−シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメート(1.15g、3.24mmol)から85%収率(0.702g)で得て、そして該化合物をバイオテージ40M(溶出液として、EtOAc/ヘキサン(0%〜60%)を使用)を用いて精製した。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 0.94 (m, 2 H), 1.26 (m, 2 H), 2.18 (t, J = 6.56 Hz, 2 H), 3.72 (t, J = 6.56 Hz, 2 H), 4.49 (s, 2 H), 7.27 (m, 1 H), 7.32 (m, 4 H); 13C NMR (メタノール-d4) δ ppm 12.42, 32.79, 69.31, 74.02, 128.72, 128.92, 129.39, 139.56。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 0.94 (m, 2 H), 1.26 (m, 2 H), 2.18 (t, J = 6.56 Hz, 2 H), 3.72 (t, J = 6.56 Hz, 2 H), 4.49 (s, 2 H), 7.27 (m, 1 H), 7.32 (m, 4 H)。
工程36c:化合物36の実施例36、BOCNH−P3(L−t−BuGly)−P2[(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2S ビニルアッカ)−CONHSO(1−(2−ベンゾキシエチル)−シクロプロパン−1−イル);または、別の表示である化合物36の実施例36、{1−[2−[1−{1−(2−ベンジルオキシ−エチル)−シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル]−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル}−4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−カルボニル]−2,2−ジメチルプロピル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 0004271148
工程36c)
化合物36は、実施例27の工程27cの方法に似た様式で(1−(2−ベンジルオキシ−エチル)−シクロプロパンスルホンアミド(化合物36b、実施例36)を1−トリメチルシラニル−シクロプロパンスルホンアミドを用いることを除く)、工程2e(実施例2)の生成物のトリペプチド酸(0.120g、0.17mmol)から66%収率(0.1031g)で製造して、そしてプレパラティブHPLC(溶媒B:30%〜100%を使用)によって精製して濃厚な油状物の生成物を得て、このものは保存時に固化した。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 0.91 (m, 2 H), 1.06 (s, 9 H), 1.30 (s, 9 H), 1.38 (m, 3 H), 1.82 (m, 1 H), 2.20 (m, 3 H), 2.52 (m, 1 H), 2.72 (dd, J = 14.19, 7.17 Hz, 1 H), 3.68 (t, J = 6.56 Hz, 2 H), 3.97 (m, 3 H), 4.12 (m, 1 H), 4.27 (s, 1 H), 4.42 (d, J = 7.63 Hz, 2 H), 4.56 (m, 2 H), 5.01 (m, 1 H), 5.22 (d, J = 16.79 Hz, 1 H), 5.53 (m, 1 H), 5.93 (m, 1 H), 7.10 (m, 1 H), 7.26 (m, 6 H), 7.41 (m, 1 H), 7.53 (m, 3 H), 8.09 (m, 3 H)。MS m/z 924 (M++1), MS m/z 922(M--1): HPLC (保持時間: 1.88, 方法D)。
化合物37の実施例37
Figure 0004271148
工程37a:1−イソプロポキシメチルシクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメートの製造
Figure 0004271148
工程37a)
本化合物である、白色固体の1−イソ−プロポキシメチル−シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメートは、1−メトキシメチルシクロプロピルスルホニルアミンtert−ブチルカルバメート(工程15IId)の製造に記載する方法に従って(1.10当量の2−ブロモメトキシプロパンを求電子体として使用することを除く)、シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメート(1.0g、4.52mmol)から79%(0.98g)で得て、そしてこのものを次の工程に進めた。
工程37b:1−イソ−プロポキシメチルシクロプロパンスルホンアミドの製造
Figure 0004271148
工程37b)
本化合物である、白色固体の1−イソ−プロポキシメチル−シクロプロパンスルホン酸アミドを、1−ブチル−シクロプロパンスルホン酸アミド(工程30b、実施例30)の製造に記載する方法に従って、1−イソ−プロポキシメチルシクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメート(0.96g、0.58mmol)から98%収率(0.62g)で得た。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 0.98 (dd, J = 7.02, 4.88 Hz, 2 H), 1.16 (d, J = 6.10 Hz, 6 H), 1.30 (m, 2 H), 3.66 (m, 1 H), 3.76 (s, 2 H)。
工程37v:化合物37、BOCNH−P3(L−t−BuGly)−P2[(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2S ビニルアッカ)−CONHSO(1−イソ−プロポキシエチル)−シクロプロパン−1−イル);または、別の表示である化合物37の実施例37、{1−[2−[1−(1−イソプロポキシメチル−シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル]−4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−カルボニル]−2,2−ジメチルプロピル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 0004271148
工程37c)
化合物37は、実施例27の工程27cの方法に似た様式で(1−イソ−プロポキシメチル−シクロプロパンスルホンアミドを、1−トリメチルシラニル−シクロプロパンスルホンアミドの代わりに使用することを除く)、工程2e(実施例2)のトリペプチド酸生成物(0.100g、0.15mmol)から52%収率(0.065g)で製造して、そして20×40cM 1000 アナルテック製PTLCプレート(MeOH/CHCl:5%)を用いて精製して、白色発泡体の目的物を得た。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 1.03 (m, 8 H), 1.04 (s, 9 H), 1.28 (s, 9 H), 1.33 (m, 3 H), 1.78 (m, 1 H), 2.16 (m, 1 H), 2.50 (m, 1 H), 2.72 (m, 1 H), 3.54 (m, 1 H), 3.82 (m, 2 H), 3.93 (d, J = 4.58 Hz, 3 H), 4.10 (m, 1 H), 4.25 (m, 1 H), 4.54 (m, 2 H), 5.01 (dd, J = 20.45, 9.77 Hz, 1 H), 5.21 (m, 1 H), 5.51 (m, 1 H), 5.92 (m, 1 H), 7.05 (dd, J = 9.16, 2.14 Hz, 1 H), 7.22 (m, 1 H), 7.38 (m, 1 H), 7.49 (m, 3 H), 8.05 (m, 3 H)。LC-MS (保持時間: 1.81, 方法L), MS m/z 862 (M++1)。
化合物38の実施例38
Figure 0004271148
工程38a:1−クロロ−シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメートの製造
Figure 0004271148
工程38a)
−78℃まで冷却したTHF(10mL)中に溶解したシクロプロピルスルホニルアミンtert−ブチルカルバメート(1.0g、4.52mmol)溶液に、n−BuLi(6.4mL、10.2mmol、1.6Mヘキサン溶液)を加え、そして該反応混合物を1時間撹拌した。この溶液に、NCS(0.86g、6.34mmol)のTHF(10mL)溶液を加えた。5分間撹拌後に、該浴を氷浴に変えて、そして該混合物を該温度で3時間撹拌した。該反応混合物を氷水を用いて希釈し、pHを<4にまで調節した。該水性混合物をEtOAcを用いて抽出した。該抽出物を合わせて乾燥し(MgSO)、濃縮し、そしてSiOを用いるフラッシュクロマトグラフィー(溶出液として、EtOAc/ヘキサン(0%〜60%)を使用)によって精製して、白色固体の1−クロロ−シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメート(0.98g、67%)を得た。1H NMR (CDCl3) δ ppm 1.51 (m, 11 H), 2.01 (m, 2 H), 7.60 (s, 1 H)。
工程38b:1−クロロ−シクロプロパンスルホンアミドの製造
Figure 0004271148
工程38b)
本化合物である、明褐色固体の1−クロロ−シクロプロパンスルホン酸アミドを、1−ブチル−シクロプロパンスルホン酸アミド(工程30b、実施例30)の製造に記載する方法に従って、精製することなく、1−クロロ−シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメート(0.148g、0.58mmol)から100%収率(0.09g)で得た。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 1.38 (m, 2 H), 1.70 (m, 2 H)。
工程38c:化合物38の実施例38、BOCNH−P3(L−t−BuGly)−P2[(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2S ビニルアッカ)−CONHSO(1−クロロシクロプロパン−1−イル);または、別の表示である化合物38の実施例38、{1−[2−[1−(1−クロロ−シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル]−4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−カルボニル]−2,2−ジメチルプロピル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 0004271148
工程38c)
白色発泡体の化合物38は、工程27c(実施例27)の方法に似た様式で(1−クロロシクロプロパンスルホン酸アミドを1−トリメチルシラニル−シクロプロパンスルホンアミドの代わりに用いることを除く)、工程2e(実施例2)のトリペプチド酸生成物(0.100g、0.15mmol)から39%収率(0.0464g)で製造し、そしてプレパラティブHPLC(溶媒B:30%〜100%)によって精製した。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 1.07 (s, 9 H), 1.22 (s, 9 H), 1.43 (m, 2 H), 1.46 (dd, J = 9.61, 5.65 Hz, 1 H), 1.91 (dd, J = 8.09, 5.65 Hz, 1 H), 1.96 (m, 1 H), 2.05 (m, 1 H), 2.30 (q, J = 8.85 Hz, 1 H), 2.47 (m, 1 H), 2.81 (dd, J = 14.04, 7.02 Hz, 1 H), 4.08 (s, 3 H), 4.17 (m, 2 H), 4.67 (dd, J = 10.22, 7.17 Hz, 1 H), 4.72 (d, J = 12.21 Hz, 1 H), 5.17 (d, J = 10.38 Hz, 1 H), 5.33 (d, J = 17.09 Hz, 1 H), 5.73 (m, 1 H), 5.87 (s, 1 H), 7.42 (dd, J = 9.31, 2.29 Hz, 1 H), 7.57 (d, J = 2.14 Hz, 1 H), 7.69 (s, 1 H), 7.79 (m, 3 H), 8.11 (d, J=7.02 Hz, 2 H), 8.38 (m, 1 H)。LC-MS (保持時間: 1.60, 方法H), MS m/z 824 (M++1)。
化合物39の実施例39
Figure 0004271148
工程39a:1−ヨード−シクロプロパンスルホンアミドの製造
Figure 0004271148
工程39a)
本化合物である、1−ヨード−シクロプロパン−スルホン酸アミドは、1−クロロ−シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメート(工程38a、実施例38)の製造に記載する方法に従って(1.4当量のヨウ素を求電子体として使用することを除く)、シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメート(1.0g、4.52mmol)から78%(0.87g)で得て、そしてフラッシュクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン:0%〜60%)によって精製して、淡褐色固体の生成物を得た。1H NMR (CDCl3) δ ppm 1.37 (m, 2 H), 1.78 (m, 2 H), 4.75 (s, 2 H)。
工程39b:化合物39、BOCNH−P3(L−t−BuGly)−P2[(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2S ビニルアッカ)−CONHSO(1−ヨードシクロプロパン−1−イル);または、別の表示である化合物39の実施例39、{1−[2−[1−(1−ヨード−シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル]−4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−カルボニル]−2,2−ジメチルプロピル}−カルバミン酸tert-ブチルエステルの製造
Figure 0004271148
工程39b)
化合物39は、実施例27の工程27cの方法に似た様式で(1−ヨード−シクロプロパンスルホンアミドを、1−トリメチルシラニル−シクロプロパンスルホンアミドの代わりに使用することを除く)、工程2e(実施例2)のトリペプチド酸生成物(0.125g、0.18mmol)から65%収率(0.1077g)で製造して、そしてPTLCによって繰り返し精製して、発泡体の生成物を得た。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 1.05 (s, 9 H), 1.12 (m, 2 H), 1.27 (s, 9 H), 1.33 (m, 2 H), 1.76 (m, 2 H), 1.99 (m, 1 H), 2.66 (m, 1 H), 2.77 (m, 1 H), 3.94 (s, 3 H), 4.14 (m, 2 H), 4.53 (m, 2 H), 4.97 (m, 1 H), 5.15 (d, J = 17.09 Hz, 1 H), 5.55 (s, 1 H), 5.96 (m, 1 H), 7.06 (dd, J = 9.00, 2.29 Hz, 1 H), 7.26 (s, 1 H), 7.38 (m, 1 H), 7.51 (m, 3 H), 8.06 (m, 3 H)。HRMS m/z (M+H)+(C4149INSOとして計算)計算値:914.2296;実測値:914.2301。HPLC (保持時間: 1.65, 方法I)。
化合物40の実施例40
Figure 0004271148
工程40a)1−(4−フルオロ−ベンジル)−シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメートの製造
Figure 0004271148
工程40a)
本化合物である、1−(4−フルオロ−ベンジル)−シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメートを、1−メトキシメチルシクロプロピルスルホニルアミンtert−ブチルカルバメート(工程15IId)の製造に記載する方法に従って(1.2当量の4−フルオロ−ベンジルブロミドを求電子体として使用することを除く)、シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメート(1.0g、4.52mmol)から得た。該粗生成物を、次の工程に直接に使用した。
工程40b:1−(4−フルオロ−ベンジル)−シクロプロパンスルホンアミドの製造
Figure 0004271148
工程40b)
本化合物である、1−(4−フルオロ−ベンジル)−シクロプロパンスルホンアミドは、1−ブチル−シクロプロパンスルホン酸アミド(工程30a)の製造に記載する方法に従って、工程40aの粗生成物から2工程で25%収率(0.26g)で製造し、そしてバイオテージ40Lカラム(溶出液として、EtOAc/ヘキサン(5%〜100%)を使用)によって精製して、白色固体の生成物を得た。1H NMR (CDCl3) δ ppm 0.83 (m, 2 H), 1.39 (m, 2 H), 3.23 (s, 2 H), 4.16 (s, 2 H), 7.02 (m, 2 H); 13C NMR (CDCl3) δ ppm 11.00, 35.99, 41.76, 76.75, 115.60, 115.77, 131.30, 131.37, 132.06, 132.09, 161.10, 163.06。
工程40c:化合物40の実施例40、BOCNH−P3(L−t−BuGly)−P2[(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2S ビニルアッカ)−CONHSO[1−(4−フルオロベンジル)−シクロプロパン−1−イル);または、別の表示である化合物40の実施例40、{1−[2−{1−[1−(4−フルオロベンジル)−シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル]−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル}−4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−カルボニル]−2,2−ジメチルプロピル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 0004271148
工程40c)
化合物40は、実施例27の工程27cの方法に従って(1−(4−フルオロベンジル)−シクロプロパンスルホンアミドを、1−トリメチルシラニル−シクロプロパンスルホンアミドの代わりに使用することを除く)、工程2e(実施例2)のトリペプチド酸生成物(0.060g、0.09mmol)から41%収率(32.0)で製造し、そして、プレパラティブHPLC(溶媒B:30%〜100%)によって精製した。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 0.91 (m, 2 H), 0.97 (s, 9 H), 1.24 (s, 9 H), 1.47 (m, 3 H), 1.86 (m, 1 H), 2.26 (m, 1 H), 2.35 (m, 1 H), 2.71 (dd, J = 13.73, 6.71 Hz, 1 H), 3.24 (d, J = 14.04 Hz, 1 H), 3.33 (d, J = 12.21 Hz, 1 H), 3.97 (s, 3 H), 4.08 (m, 1 H), 4.21 (m, 1 H), 4.59 (m, 2 H), 5.15 (d, J = 8.24 Hz, 1 H), 5.32 (d, J = 17.09 Hz, 1 H), 5.63 (s, 1 H), 5.77 (m, 1 H), 6.99 (d, J = 4.88 Hz, 2 H), 7.16 (m, 3 H), 7.35 (s, 1 H), 7.43 (d, J = 2.14 Hz, 1 H), 7.57 (m, 3 H), 8.03 (d, J = 3.05 Hz, 2 H), 8.17 (d, J = 9.15 Hz, 1 H)。LC-MS (保持時間: 1.83, 方法L), MS m/z 898 (M++1)。
化合物41の実施例41
Figure 0004271148
工程41a:1−(2−フルオロ−ベンジル)−シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメートの製造
Figure 0004271148
工程41a)
本化合物である、1−(2−フルオロ−ベンジル)−シクロプロピルスルホンアミド−tert−ブチルカルバメートは、1−メトキシメチルシクロプロピルスルホニルアミンtert−ブチルカルバメート(工程15IId)の製造に記載する方法に従って(1.1当量の2−フルオロ−ベンジルクロリドを求電子体として使用することを除く)、シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメート(1.0g、4.52mmol)から得た。該粗生成物は、次の工程に直接に使用した。
工程41b:1−(2−フロオロ−ベンジル)−シクロプロパンスルホンアミドの製造
Figure 0004271148
工程41b)
本化合物である、1−(2−フルオロ−ベンジル)−シクロプロパンスルホンアミドは、1−ブチル−シクロプロパンスルホン酸アミド(工程30b)の製造に記載する方法に従って、工程41aの粗生成物から2工程で36%収率(0.41g)で得て、そして、バイオテージ40Lカラム(溶出液として、EtOAc(5%〜100%)を使用)によって精製した。1H NMR (CDCl3) δ ppm 0.83 (m, 2 H), 1.39 (m, 2 H), 3.23 (s, 2 H), 4.16 (s, 2 H), 7.02 (m, 2 H)。
工程41c:化合物41の実施例41、BOCNH−P3(L−t−BuGly)−P2[(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2S ビニルアッカ)−CONHSO[1−(2−フルオロベンジル)−シクロプロパン−1−イル);または、別の表示である化合物41の実施例41、{1−[2−{1−[1−(2−フルオロベンジル)−シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル]−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル}−4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−カルボニル]−2,2−ジメチルプロピル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 0004271148
工程41c)
化合物41は、実施例27の工程27cの方法に似た様式で(1−(2−フルオロベンジル)−シクロプロパンスルホンアミド(41b)を1−トリメチルシラニル−シクロプロパンスルホンアミドの代わりに使用することを除く)、工程2e(実施例2)のトリペプチド酸生成物(0.060g、0.09mmol)から47%収率(0.037g)で製造して、そしてプレパラティブHPLC(溶媒B:30%〜100%)によって精製した。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 0.94 (m, 2 H), 0.98 (s, 9 H), 1.23 (s, 9 H), 1.40 (m, 3 H), 1.87 (m, 1 H), 2.27 (m, 1 H), 2.40 (s, 1 H), 2.75 (dd, J = 13.17, 6.59 Hz, 1 H), 3.39 (s, 2 H), 3.99 (s, 3 H), 4.09 (m, 1 H), 4.19 (s, 1 H), 4.61 (m, 2 H), 5.15 (m, 1 H), 5.31 (d, J = 17.57 Hz, 1 H), 5.70 (s, 1 H), 5.77 (s, 1 H), 7.06 (m, 2 H), 7.24 (m, 3 H), 7.43 (s, 1 H), 7.48 (d, J = 2.20 Hz, 1 H), 7.62 (m, 3 H), 8.04 (m, 2 H), 8.22 (d, J = 9.15 Hz, 1 H)。LC-MS (保持時間: 1.76, 方法H), MS m/z 898 (M++1)。
化合物42の実施例42
Figure 0004271148
工程42a:1−(4−メトキシ−ベンジル)−シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメートの製造
Figure 0004271148
工程42a)
本化合物である1−(4−メトキシ−ベンジル)−シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメートは、1−メトキシメチルシクロプロピルスルホニルアミンtert−ブチルカルバメート(工程15IId)の製造に記載する方法に従って(1.1当量の4−メトキシ−ベンジルクロリドを求電子体として使用することを除く)、シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメート(1.0g、4.52mmol)から1.2g(78%)を得た。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 0.78 (m, 2 H), 1.46 (s, 9 H), 1.47 (m, 2 H), 3.20 (s, 2 H), 3.76 (s, 3 H), 6.87 (m, 2 H), 7.09 (m, 2 H)。
工程42b:1−(4−メトキシベンジル)−シクロプロパンスルホンアミドの製造
Figure 0004271148
工程42b)
本化合物である、白色固体の1−(4−メトキシ−ベンジル)−シクロプロパンスルホンアミドは、1−ブチル−シクロプロパンスルホンアミド(工程30b、実施例30)の製造に記載する方法に従って、1−(4−メトキシ−ベンジル)−シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメート(1.0g、2.93mmol)から2工程で89%収率(0.63g)で得た。1H NMR (CDCl3) δ ppm 0.86 (m, 2 H), 1.38 (m, 2 H), 3.18 (s, 2 H), 3.78 (s, 3 H), 4.11 (s, 2 H), 6.85 (m, 2 H), 7.18 (d, J = 8.55 Hz, 2 H); 13C NMR (CDCl3) δ ppm 11.07, 36.18, 42.00, 55.24, 114.20, 128.31, 130.76, 158.88。
工程42c:化合物42、BOCNH−P3(L−t−BuGly)−P2[(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2S ビニルアッカ)−CONHSO[1−(4−メトキシベンジル)−シクロプロパン−1−イル);または、別の表示である化合物42の実施例42、{1−[2−{1−{1−(4−メトキシ−ベンジル)−シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル]−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル}−4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−カルボニル]−2,2−ジメチルプロピル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 0004271148
工程42c)
化合物42は、実施例27の工程27cの方法に似た様式で(1−(4−メトキシ−ベンジル)−シクロプロパンスルホンアミド(化合物42b)は1−トリメチルシラニル−シクロプロパンスルホンアミドの代わりに使用することを除く)、工程2e(実施例2)のトリペプチド酸生成物(0.100g、0.15mmol)から25%収率(0.033g)で製造し、そして、PTLC(MeOH/CHCl:2%〜5%)およびプレパラティブHPLC(溶媒B:35〜100%)によって精製した。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 0.94 (m, 2 H), 0.98 (s, 9 H), 1.24 (s, 9 H), 1.39 (m, 3 H), 1.88 (m, 1 H), 2.36 (m, 2 H), 2.73 (dd, J = 13.36, 7.14 Hz, 1 H), 3.23 (m, 2 H), 3.74 (s, 3 H), 3.98 (s, 3 H), 4.10 (m, 1 H), 4.20 (s, 1 H), 4.60 (m, 2 H), 5.16 (d, J = 9.15 Hz, 1 H), 5.33 (d, J = 17.20 Hz, 1 H), 5.67 (s, 1 H), 5.79 (s, 1 H), 6.82 (d, J = 6.59 Hz, 2 H), 7.04 (d, J = 8.78 Hz, 2 H), 7.20 (dd, J = 9.15, 2.20 Hz, 1 H), 7.40 (s, 1 H), 7.45 (d, J = 2.56 Hz, 1 H), 7.61 (m, 3 H), 8.04 (d, J = 3.66 Hz, 2 H), 8.20 (d, J = 9.15 Hz, 1 H)。MS m/z 908 (M--1), LC-MS (保持時間: 1.53, 方法H)。
化合物43の実施例43
Figure 0004271148
工程43a:1−1−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメートの製造
Figure 0004271148
工程43a)
化合物43aである1−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメートは、1−メトキシメチルシクロプロピルスルホニルアミンtert−ブチルカルバメート(工程15IId)の製造に記載する方法に従って(1.1当量の2−アセトンを求電子体として使用することを除く)、シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメート(2.0g、9.04mmol)から49%(1.23g)で得て、そして、バイオテージ40Mカラム(溶出液として、EtOAc/ヘキサン(0%〜60%)を使用)によって精製した。1H NMR (CDCl3) δ ppm 1.13 (m, 2 H), 1.40 (s, 6 H), 1.48 (s, 9 H), 1.68 (m, 2 H), 2.59 (m, 1 H), 7.42 (s, 1 H); 13C NMR (CDCl3) δ ppm 10.94, 27.96, 28.49, 48.46, 83.91, 149.35。
工程43b:1−(2−フルオロ−ベンジル)−シクロプロパンスルホン酸アミドの製造
Figure 0004271148
工程43b)
本化合物である1−イソプロペニル−シクロプロパンスルホンアミドは、1−ブチル−シクロプロパンスルホン酸アミド(工程30b)の製造に記載する方法に従って、1−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメート(0.6g、2.15mmol)から94%収率(0.36g)で得て、そして、レジセップ(Redisep)35gカラム(溶出液として、EtOAc/ヘキサン(5%〜100%)を使用)によって精製した。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 1.00 (m, 2 H), 1.42 (m, 2 H), 1.97 (s, 3 H), 5.27 (d, J = 6.59 Hz, 2 H)。
工程43c:化合物43の実施例43、BOCNH−P3(L−t−BuGly)−P2[(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2S ビニルアッカ)−CONHSO(1−イソ−プロペニルシクロプロパン−1−イル);または、別の表示である化合物43の実施例43、{1−[2−[1−(1−イソプロペニルシクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル]−4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−カルボニル]−2,2−ジメチルプロピル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 0004271148
工程43c)
化合物43は、実施例27の工程27cの方法に似た様式で(1−イソプロペニルシクロプロパンスルホンアミドを、1−トリメチルシラニル−シクロプロパンスルホンアミドの代わりに使用することを除く)、工程2e(実施例2)のトリペプチド酸生成物(0.060g、0.09mmol)から30%収率(0.0215g)で得た。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 0.96 (m, 2 H), 1.03 (s, 9 H), 1.27 (s, 9 H), 1.37 (dd, J = 9.33, 4.94 Hz, 1 H), 1.58 (m, 2 H), 1.77 (m, 1 H), 1.94 (s, 3 H), 2.14 (m, 1 H), 2.42 (m, 1 H), 2.68 (dd, J = 13.54, 7.32 Hz, 1 H), 3.93 (s, 3 H), 4.06 (m, 1 H), 4.24 (s, 1 H), 4.53 (m, 2 H), 5.14 (m, 4 H), 5.52 (s, 1 H), 5.90 (m, 1 H), 7.06 (d, J = 8.78 Hz, 1 H), 7.22 (s, 1 H), 7.37 (d, J = 2.20 Hz, 1 H), 7.50 (m, 3 H), 8.06 (m, 3 H)。LC-MS (保持時間: 1.74, 方法I), MS m/z 830(M++1)。
化合物44の実施例44
Figure 0004271148
工程44a:1−イソブテニルシクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメートの製造
Figure 0004271148
工程44a)
本化合物である1−(2−メチル−アリル)−シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメートは、1−メトキシメチルシクロプロピルスルホニルアミンtert−ブチルカルバメートの製造に記載する方法に従って(1.1当量の臭化イソブチルを求電子体として使用することを除く)、シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメート(1.0g、4.52mmol)から95%(1.18g)で得た。1H NMR (CDCl3) δ ppm 0.93 (m, 2 H), 1.49 (s, 9 H), 1.73 (m, 2 H), 1.78 (d, J = 7.93 Hz, 3 H), 2.58 (s, 2 H), 4.87 (m, 1 H), 4.88 (m, 1 H), 6.77 (s, 1 H)。
工程44b:1−イソ−ブテニルシクロプロパンスルホンアミドの製造
Figure 0004271148
工程44b)
白色固体の化合物44b1および化合物44b2の1/1混合物(0.31g)を、1−ブチル−シクロプロパンスルホン酸アミド(工程30b)の製造に記載する方法に従って、1−イソ−ブテニルシクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメート(化合物44a)(1.0g、3.6mmol)から得た。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 0.97 (m, 2 H), 1.09 (m, 1 H), 1.35 (m, 2 H), 1.40 (s, 6 H), 1.49 (m, 2 H), 1.80 (s, 3 H), 1.88 (s, 3 H), 2.25 (s, 2 H), 5.49 (s, 1 H)。
工程44c:化合物44の実施例44、BOCNH−P3(L−t−BuGly)−P2[(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2S ビニルアッカ)−CONHSO[1−(2−メチル−プロペン−3−イル)−シクロプロパン−1−イル);または、別の表示である化合物44の実施例44、[1−(4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−2−{1−[1−(2−メチル−プロペニル)−シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル]−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル}−ピロリジン−1−カルボニル)−2,2−ジメチルプロピル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 0004271148
工程44c)
化合物44は、実施例27の工程27cの方法に似た様式で(1−(2−メチル−プロペニル)−シクロプロパンスルホンアミド(化合物44b)を1−トリメチルシラニル−シクロプロパンスルホンアミドの代わりに使用することを除く)、工程2e(実施例2)のトリペプチド酸生成物(0.100g、0.09mmol)から28%収率(0.0346g)で製造し、そしてプレパラティブHPLC(溶媒B:40〜85%を使用)によって精製した。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 0.85 (m, 2 H), 1.04 (s, 9 H), 1.28 (s, 9 H), 1.58 (m, 10 H), 2.10 (m, 1 H), 2.47 (m, 1 H), 3.03 (m, 1 H), 3.93 (s, 3 H), 4.08 (m, 1 H), 4.24 (s, 1 H), 4.55 (m, 2 H), 5.00 (m, 1 H), 5.21 (d, J = 17.57 Hz, 1 H), 5.37 (s, 1 H), 5.53 (s, 1 H), 5.89 (m, 1 H), 7.05 (dd, J = 9.15, 2.20 Hz, 1 H), 7.23 (s, 1 H), 7.37 (d, J = 2.20 Hz, 1 H), 7.49 (m, 3 H), 8.07 (m, 3 H)。LC-MS (保持時間: 1.82, 方法L), MS m/z 844 (M++1)。
化合物45の実施例45
Figure 0004271148
工程45a:1−ペンタ−2−イニル−シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメートの製造
Figure 0004271148
工程45a)
本化合物である1−ペンタ−2−イニル−シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメートは、1−メトキシメチルシクロプロピルスルホニルアミンtert−ブチルカルバメート(工程15IId)の製造に記載する方法に従って(1.1当量の1−ブロモ−ペンタ−2−インを求電子体として使用することを除く)、シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメート(1.0g、4.52mmol)から79%(1.03g)で得た。1H NMR (CDCl3) δ ppm 1.10 (t, J = 7.48 Hz, 3 H), 1.15 (m, 2 H), 1.50 (s, 9 H), 1.62 (m, 2 H), 2.14 (m, 2 H), 2.90 (t, J = 2.44 Hz, 2 H), 6.91 (s, 1 H)。
工程45b:1−ペンタ−2−イニル−シクロプロパンスルホンアミドの製造
Figure 0004271148
工程45b)
本化合物である白色固体の1−ペンタ−2−イニル−シクロプロパンスルホン酸アミドは、1−ブチル−シクロプロパンスルホン酸アミド(工程29IIe)の製造に記載する方法に従って、1−ペンタ−2−イニル−シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメート(1.1g、3.83mmol)から100%収率(0.72g)で得た。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 1.06 (m, 2 H), 1.09 (t, J = 7.48 Hz, 3 H), 1.23 (m, 2 H), 2.14 (m, 2 H), 2.94 (t, J = 2.44 Hz, 2 H)。
工程45c:
化合物45の実施例45、BOCNH−P3(L−t−BuGly)−P2[(4R)−(2−フェニル-7-メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2S ビニルアッカ)−CONHSO[1−(1−ペンタ−2−イニル)−シクロプロパン−1−イル);または、別の表示である化合物45の実施例45、(1−{4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−2−[1−(1−ペンタ−2−イニル−シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル]−ピロリジン−1−カルボニル}−2,2−ジメチルプロピル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 0004271148
工程45c)
化合物45は、実施例27の工程27cの方法に似た様式で(1−ペンタ−2−イニル−シクロプロパンスルホン酸アミドを1−トリメチルシラニル−シクロプロパンスルホンアミドの代わりに使用することを除く)、工程2e(実施例2)のトリペプチド酸生成物(0.100g、0.15mmol)から31%収率(0.0382g)で製造し、そしてプレパラティブHPLC(溶媒B:40〜100%を使用)によって精製した。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 0.97 (m, 5 H), 1.04 (s, 9 H), 1.26 (s, 9 H), 1.30 (m, 3 H), 1.83 (m, 1 H), 2.03 (m, 3 H), 2.50 (m, 1 H), 2.73 (m, 1 H), 2.99 (s, 2 H), 3.92 (s, 3 H), 4.08 (m, 1 H), 4.25 (m, 1 H), 4.56 (m, 2 H), 5.01 (m, 1 H), 5.20 (d, J = 17.09 Hz, 1 H), 5.52 (s, 1 H), 5.91 (m, 1 H), 7.05 (m, 1 H), 7.20 (m, 1 H), 7.37 (m, 1 H), 7.50 (m, 3 H), 8.07 (m, 3 H)。LC-MS (保持時間: 1.86, 方法L), MS m/z 856 (M++1)。
化合物46の実施例46
Figure 0004271148
工程46a:
1−(5−フェニル−オキサゾール−4−イルメチル)−シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメートの製造
Figure 0004271148
工程46a)
本化合物である1−(5−フェニル−オキサゾール−4−イルメチル)−シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメートは、1−メトキシメチルシクロプロピルスルホニルアミンtert−ブチルカルバメート(工程15IId)の製造に記載する方法に従って(1.1当量の5−ブロモメチル−3−フェニル−イソキサゾールを求電子体として使用することを除く)、シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメート(1.0g、4.52mmol)から27%収率(0.461g)で得た。1H NMR (CDCl3) δ ppm 1.06 (m, 2 H), 1.48 (s, 9 H), 1.66 (m, 2 H), 3.51 (s, 2 H), 7.41 (m, 4 H), 7.55 (m, 1 H), 7.63 (d, J = 6.95 Hz, 1 H), 7.85 (s, 1 H)。
工程46b:1−(5−フェニル−オキサゾール−4−イルメチル)−シクロプロパンスルホンアミドの製造
Figure 0004271148
工程46b)
本化合物である1−(5−フェニル−オキサゾール−4−イルメチル)−シクロプロパンスルホン酸アミドは、1−ブチル−シクロプロパンスルホン酸アミド(工程30a、実施例30)の製造に記載する方法に従って、1−ペンタ−2−イニル−シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメート(0.32g、3.83mmol)から54%収率(0.126g)で得たが、精製しなかった。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 0.79 (m, 2 H), 1.26 (m, 2 H), 3.59 (s, 2 H), 7.37 (m, 2 H), 7.50 (m, 2 H), 7.72 (d, J = 6.95 Hz, 1 H), 8.17 (s, 1 H)。
工程46c:化合物46の実施例46、BOCNH−P3(L−t−BuGly)−P2[(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2S ビニルアッカ)−CONHSO−[1−(5−フェニル−オキサゾール−4−イルメチル)−シクロプロパン−1−イル};または、別の表示である化合物46の実施例46、[[1−(4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−2−{1−[1−(5−フェニル−オキサゾール−4−イルメチル)−シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル]−2−ビニル−シクロプロピルカルバモイル}−ピロリジン−1−カルボニル)−2,2−ジメチルプロピル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 0004271148
工程46c)
化合物46は、実施例27の工程27cの方法に似た様式で(工程46b(実施例46)の生成物の1−(4−フェニル−イソキサゾール−5−イルメチル)−シクロプロパンスルホンアミドを1−トリメチルシラニル−シクロプロパンスルホンアミドの代わりに使用することを除く)、工程2e(実施例2)のトリペプチド酸生成物(0.080g、0.12mmol)から18%収率(0.0255g)で製造し、そしてプレパラティブHPLC(溶媒B:40〜90%を使用)によって製造した。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 1.04 (s, 9 H), 1.32 (s, 9 H), 1.41 (m, 4 H), 1.68 (m, 1 H), 1.84 (dd, J = 7.32, 4.88 Hz, 1 H), 2.06 (m, 1 H), 2.60 (m, 1 H), 2.72 (m, 1 H), 3.57 (d, J = 14.65 Hz, 1 H), 3.62 (m, 1 H), 4.17 (m, 3 H), 4.23 (dd, J = 5.49, 3.05 Hz, 1 H), 4.28 (s, 1 H), 4.51 (d, J = 11.60 Hz, 1 H), 4.56 (t, J = 8.55 Hz, 1 H), 4.97 (d, J = 11.29 Hz, 1 H), 5.18 (d, J = 17.09 Hz, 1 H), 5.54 (s, 1 H), 6.05 (m, 1 H), 7.06 (dd, J = 9.00, 1.98 Hz, 1 H), 7.27 (m, 2 H), 7.41 (m, 3 H), 7.49 (m, 3 H), 7.68 (m, 3 H), 8.01 (m, 3 H)。MS m/z 946 (M--1), HPLC (保持時間: 1.96, 方法M)。
化合物47の実施例47
Figure 0004271148
工程47a:1−(4−ピリジル)−シクロプロパンスルホンアミドの製造
Figure 0004271148
工程47a)
−78℃まで冷却したシクロプロピルスルホニルアミンtert−ブチルカルバメート(105g、4.52mmol)のTHF(9mL)溶液に、n−BuLi(6.2mL、9.2mmol、1.6Mヘキサン溶液)を加えた。該化合物を−78℃で1時間撹拌し、そして新たな4−(ブロモメチル)ピリジン(0.55mL、0.5mmol)を1回で注入した。該新たな4−(ブロモメチル)−ピリジンは、炭酸水素ナトリウム水溶液およびエーテルの間でトリブート(tribute)することによって4−(ブロモメチル)ピリジン・臭化水素から調製し、エーテル層を素早く分離し、乾燥し(MgSOを使用)、溶媒を真空下で除去し、そしてこのものを直ぐに該反応に使用した。該反応混合物を−78℃で5分間撹拌し、該浴を氷水に変え、そして更に1時間撹拌した。該反応混合物をpH4.0緩衝液を用いて希釈し、pHを4.0にまで調節し、そしてEtOAcを用いて抽出した。該抽出物を合わせて乾燥し(MgSOを使用)、濃縮し、そしてプレ−HPLCによって精製して、1−(4−ピリジル)−シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメートとの混合物(わずか0.42g)を得て、そして該混合物を次の工程に使用した。
工程47b:1−(4−ピリジル)−シクロプロパンスルホンアミドの製造
Figure 0004271148
工程47b)
本化合物である白色固体の1−ピリジン−2−イルメチル)−シクロプロパンスルホン酸アミドは、1−ブチル−シクロプロパンスルホンアミド(工程30b)の製造に記載する方法に従って、47の混合物から2工程で13%収率(0.12g)で得て、そしてプレパ−HPLC(溶媒B:0〜80%を使用)によって精製した。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 0.90 (m, 2 H), 1.38 (m, 2 H), 3.38 (s, 2 H), 7.55 (d, J = 6.22 Hz, 2 H), 8.50 (d, J = 4.39 Hz, 2 H)。
工程47c:化合物47の実施例47、BOCNH−P3(L−t−BuGly)−P2[(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2S ビニルアッカ)−CONHSO−{1−(1−ピリジン−4−イルメチル)−シクロプロパン−1−イル};または、別の表示である化合物47の実施例47、(1−{4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−2−[1−(1−ピリジン−4−イルメチル−シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル]−ピロリジン−1−カルボニル}−2,2−ジメチルプロピル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 0004271148
工程47c)
化合物47は、実施例27の工程27cの方法に似た様式で(1−ピリジン−4−イルメチルシクロプロパンスルホンアミド(化合物47b、実施例47)を1−トリメチルシラニル−シクロプロパンスルホンアミドの代わりに使用することを除く)、工程2e(実施例2)のトリペプチド酸生成物(0.120g、0.17mmol)から58%収率(0.0739g)で製造し、そしてプレパラティブHPLC(溶媒B:0〜85%を使用)によって精製した。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 2.30 (m, 1 H), 2.39 (m, 1 H), 2.76 (dd, J = 13.43, 6.71 Hz, 1 H), 3.37 (m, 2 H), 4.01 (s, 3 H), 4.12 (d, J = 9.46 Hz, 1 H), 4.23 (s, 1 H), 4.65 (m, 2 H), 5.19 (d, J = 8.85 Hz, 1 H), 5.35 (d, J = 16.79 Hz, 1 H), 5.67 (s, 1 H), 5.77 (s, 1 H), 6.94 (s, 1 H), 7.21 (d, J = 9.16 Hz, 1 H), 7.41 (s, 3 H), 7.47 (s, 1 H), 7.62 (s, 3 H), 8.07 (s, 2 H), 8.22 (d, J = 9.16 Hz, 1 H), 8.48 (s, 2 H)。MS m/z 881 (M++1), MS m/z 799 (M--1)。LC-MS (保持時間: 1.39, 方法H), MS m/z 881 (M++1)。
化合物48の実施例48
Figure 0004271148
工程48a:1−ピリジン−2−イルメチル−シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメートの製造
Figure 0004271148
工程48a)
この不純な化合物である1−ピリジン−2−イルメチル−シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメートは、1−ピリジン−4−イルメチル−シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメート(工程47a)の製造に記載する方法に従って、シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメート(1.0g、4.52mmol)から0.61gで得た。該不純な生成物を次の工程に使用した。
工程48b:1−ピリジン−2−イルメチル−シクロプロパンスルホンアミドの製造
Figure 0004271148
工程48b)
本化合物である白色固体の1−(ピリジン−2−イルメチル)−シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメートは、1−ピリジン−4−イルメチル−シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメート(工程47b)の製造に記載する方法に従って、工程48aの不純な生成物から2工程で18%収率(0.171g)で得て、そして、プレパラティブHPLC(溶媒B:0〜80%を使用)によって精製した。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 1.19 (m, 2 H), 1.48 (m, 2 H), 3.60 (s, 2 H), 7.89 (t, J=6.77 Hz, 1 H), 8.09 (d, J = 8.42 Hz, 1 H), 8.46 (t, J = 7.87 Hz, 1 H), 8.71 (d, J = 5.86 Hz, 1 H)。
工程48c:化合物48の実施例48、BOCNH−P3(L−t−BuGly)−P2[(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン}−P1(1R,2S ビニルアッカ)−CONHSO−[1−(1−ピリジン−2−イルメチル)−シクロプロパン−1-イル];または、別の表示である化合物48の実施例48、(1−{4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−2−[1−(1−ピリジン−2−イルメチル−シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル]−ピロリジン−1−カルボニル}−2,2−ジメチルプロピル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 0004271148
工程48c)
化合物48は、実施例27の工程27cの方法に似た様式で(1−ピリジン−2−イルメチルシクロプロパンスルホンアミド(化合物48b)を1−トリメチルシラニル−シクロプロパンスルホンアミドの代わりに使用することを除く)、工程2e(実施例2)のトリペプチド酸生成物(0.120g、0.17mmol)から67%収率(0.086g)で製造し、そしてプレパラティブHPLC(溶媒0〜85%を使用)によって精製した。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 0.97 (s, 9 H), 0.99 (m, 2 H), 1.22 (s, 9 H), 1.48 (m, 3 H), 1.85 (m, 1 H), 2.27 (q, J = 8.90 Hz, 1 H), 2.41 (m, 1 H), 2.76 (dd, J = 13.54, 6.95 Hz, 1 H), 3.39 (d, J = 13.91 Hz, 1 H), 3.50 (m, 1 H), 3.99 (s, 3 H), 4.09 (d, J = 12.08 Hz, 1 H), 4.18 (s, 1 H), 4.62 (m, 2 H), 5.14 (d, J = 10.25 Hz, 1 H), 5.31 (d, J = 16.83 Hz, 1 H), 5.76 (m, 2 H), 7.25 (dd, J = 9.15, 2.20 Hz, 1 H), 7.31 (dd, J = 7.68, 5.12 Hz, 1 H), 7.46 (m, 3 H), 7.64 (m, 3 H), 7.78 (m, 1 H), 8.05 (m, 2 H), 8.24 (d, J = 9.15 Hz, 1 H), 8.44 (d, J = 4.03 Hz, 1 H)。MS m/z 881 (M++1), MS m/z 799 (M--1)。LC-MS (保持時間: 1.43, 方法H), MS m/z 881 (M++1)。
化合物49の実施例49
Figure 0004271148
工程49a:1−ピリジン−3−イルメチルシクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメートの製造
Figure 0004271148
工程49a)
−78℃まで冷却したシクロプロピルスルホニルアミンtert−ブチルカルバメート(105g、4.52mmol)のTHF(9mL)溶液に、n−BuLi(6.2mL、9.2mmol、1.6Mヘキサン溶液)を加えた。該混合物を−78℃で1時間撹拌し、そして3−(ブロモメチル)ピリジンの新たなエーテル溶液(2mL)を1回で注入した。該新たな(3−ブロモメチル)ピリジンは、炭酸水素ナトリウム水溶液およびエーテルの間でトリビュートした3−(ブロモメチル)ピリジン・臭化水素(1.5g、5.9mmol)から調製した。該エーテル層を素早く分離し、乾燥し(MgSOを使用)、そして約2mLの液体が残るまで真空下で濃縮した。該反応混合物を4分間撹拌し、該浴を氷水に変えて、そして1時間撹拌した。該反応混合物をpH4.0の緩衝液を用いて希釈し、pHを4.0にまで調節し、そしてEtOAcを用いて抽出した。該抽出物を乾燥し(MgSOを使用)、濃縮し、そしてプレパ−HPLC(溶媒B:0〜80%を使用)によって精製して、1−(3−ピリジル)−シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメートとの混合物(0.61g)を得て、そして該混合物を次の工程に使用した。
工程49b:1−(ピリジン−2−イルメチル)−シクロプロパンスルホンアミドの製造
Figure 0004271148
工程49b)
本化合物である1−(ピリジン−2−イルメチル)−シクロプロパンスルホン酸アミドは、1−(ピリジン−4−イルメチル)−シクロプロパンスルホン酸アミド(工程48b、実施例48)の製造に記載する方法に従って、不純な1−(ピリジン−3−イルメチル)−シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメート(0.5g)から11%収率(0.107g、2工程)で得た。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 1.11 (m, 2 H), 1.46 (m, 2 H), 3.44 (s, 2 H), 7.94 (dd, J = 8.09, 5.65 Hz, 1 H), 8.53 (d, J = 8.24 Hz, 1 H), 8.71 (d, J = 5.19 Hz, 1 H), 8.82 (s, 1 H)。
工程49c:化合物49の実施例49、BOCNH−P3(L−t−BuGly)−P2[(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2S ビニルアッカ)−CONHSO−[1−(1−ピリジン−3−イルメチル)−シクロプロパン−1−イル];または、別の表示である化合物49の実施例49、(1−{4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−2−[1−(1−ピリジン−3−イルメチル−シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル]−ピロリジン−1−カルボニル}−2,2−ジメチルプロピル)−カルバミン酸tert−ブチルの製造
Figure 0004271148
工程49c)
化合物49は、実施例27の工程27cの方法に似た様式で(1−ピリジン−3−イルメチル−シクロプロパンスルホンアミドを、1−トリメチルシラニル−シクロプロパンスルホンアミドの代わりに使用することを除く)、工程2e(実施例2)のトリペプチド酸生成物(0.080g、0.12mmol)から14%収率(0.0127g)で製造し、そしてプレパラティブHPLC(溶媒B:0〜85%を使用)によって精製した。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 0.97 (s, 9H), 1.20 (s, 9H), 1.31 (m, 4H), 1.58 (m, 1 H), 1.91 (dd, J = 8.24, 5.49 Hz, 1 H), 2.29 (m, 1 H), 2.41 (m, 1 H), 2.77 (dd, J = 14.19, 6.87 Hz, 1 H), 3.30 (m, 1 H), 3.39 (m, 1 H), 4.03 (s, 3 H), 4.11 (dd, J = 12.05, 2.90 Hz, 1 H), 4.17 (s, 1 H), 4.65 (m, 2 H), 5.18 (m, 1 H), 5.34 (d, J = 17.09 Hz, 1 H), 5.75 (m, 2 H), 6.92 (s, 1 H), 7.32 (m, 1 H), 7.46 (s, 1 H), 7.49 (s, 1 H), 7.56 (s, 1 H), 7.71 (m, 3 H), 7.86 (d, J = 6.41 Hz, 1 H), 8.06 (dd, J = 7.78, 1.68 Hz, 2 H), 8.30 (d, J = 8.85 Hz, 1 H), 8.49 (s, 1 H)。LC-MS (保持時間: 1.49, 方法I), MS m/z 881 (M++1)。
化合物50の実施例50
Figure 0004271148
工程50a:1−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イルメチル)−シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメートの製造
Figure 0004271148
工程50a)
本化合物の1−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イルメチル)−シクロプロパンアミド−tert−ブチルカルバメートは、1−メトキシメチルシクロプロピルスルホニルアミンtert−ブチルカルバメート(工程15IId)の製造に記載する方法に従って(1.1当量の4−クロロメチル−3,5−ジメチルイソキサゾールを求電子体として使用することを除く)、シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメート(1.0g、4.52mmol)から45%収率(0.672g)で得て、そしてバイオテージ40L(溶出液として、EtOAc/ヘキサン(5%〜100%を使用)を用いて精製した。1H NMR (CDCl3) δ ppm 0.66 (m, 2 H), 1.50 (s, 9 H), 1.64 (m, 2 H), 2.20 (s, 3 H), 2.32 (s, 3 H), 3.07 (s, 2 H), 6.80 (s, 1 H)。
工程50b:1−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イルメチル)−シクロプロパンスルホン酸アミドの製造
Figure 0004271148
工程50b)
化合物50bの1−(3,5−ジメチル−イソキサゾール−4−イルメチル)−シクロプロパンスルホン酸アミドは、1−(ピリジン−4−イルメチル)−シクロプロパンスルホン酸アミド(工程47b、実施例47)の製造に記載する方法に従って、1−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イルメチル)−シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメート(0.48g)から24%収率(0.083g)で得た。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 0.47 (m, 2 H), 1.18 (m, 2 H), 2.14 (s, 3 H), 2.26 (s, 3 H), 3.06 (s, 2 H), 4.73 (s, 2 H)。
工程50c:化合物50の実施例50、BOCNH−P3(L−t−BuGly)−P2[(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2S ビニルアッカ)−CONHSO−[1−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イルメチル)−シクロプロパン−1−イル];または、別の表示である化合物50の実施例50、{1−[2−{1−[1−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イルメチル)−シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル]−2−ビニル−シクロプロピルカルバモイル}−4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−カルボニル]−2,2−ジメチルプロピル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 0004271148
工程50c)
化合物50は、実施例27の工程27cの方法に似た様式で(1−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イルメチル)−シクロプロパンスルホンアミド(化合物50b、実施例50)を1−トリメチルシラニル−シクロプロパンスルホンアミドの代わりに使用することを除く)、工程2e(実施例2)のトリペプチド酸生成物(0.060g)から32%収率(0.0254g)で製造して、そしてプレパラティブHPLC(溶媒B:40〜85%を使用)によって精製した。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 0.60 (m, 2 H), 0.95 (s, 9 H), 1.19 (s, 9 H), 1.43 (m, 2 H), 1.61 (m, 1 H), 1.90 (dd, J = 8.1, 5.3 Hz, 1 H), 2.19 (s, 3 H), 2.28 (m, 1 H), 2.32 (s, 3 H), 2.38 (m, 1 H), 2.77 (dd, J = 13.9, 7.2 Hz, 1 H), 3.07 (d, J = 14.7 Hz, 1 H), 3.15 (m, 1 H), 4.03 (s, 3 H), 4.10 (m, 1 H), 4.16 (s, 1 H), 4.65 (m, 2 H), 5.15 (m, 1 H), 5.33 (m, 1 H), 5.74 (m, 2 H), 7.34 (dd, J = 9.2, 2.14 Hz, 1 H), 7.50 (d, J = 2 Hz, 1 H), 7.57 (s, 1 H), 7.70 (m, 3 H), 8.06 (m, 2 H), 8.31 (m, 1 H)。LC-MS (保持時間: 1.69, 方法I), MS m/z 899 (M++1)。
化合物51の実施例51
Figure 0004271148
工程51a:1−(5−メチル−イソキサゾール−3−イルメチル)−シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメートの製造
Figure 0004271148
工程51a)
本化合物である1−(5−メチル−イソキサゾール−3−イルメチル)−シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメートを、−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イルメチル)−シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメート(工程50a)の製造に記載する方法に従って(1.1当量の3−クロロメチル−5−メチル−イソキサゾールを求電子体として使用することを除く)、シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメート(1.0g、4.52mmol)から34%(0.486g)で得た。1H NMR (CDCl3) δ ppm 1.04 (m, 2 H), 1.45 (s, 9 H), 1.71 (m, 2 H), 2.37 (s, 3 H), 3.23 (s, 2 H), 5.98 (s, 1 H), 7.65 (s, 1 H)。
工程51b:1−(5−メチル−イソキサゾール−3−イルメチル)−シクロプロパンスルホン酸アミドの製造
Figure 0004271148
工程51b)
本化合物である1−(5−メチル−イソキサゾール−3−イルメチル)−シクロプロパンスルホン酸アミドは、1−ブチルシクロプロパンスルホン酸アミド(工程20b)の製造に記載する方法に従って、1−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イルメチル)−シクロプロパンスルホンアミド−tert−ブチルカルバメート(0.48g)から24%収率(0.0813g)で得た。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 0.89 (m, 2 H), 1.33 (m, 2 H), 2.38 (s, 3 H), 3.26 (s, 2 H), 6.16 (s, 1 H)。
工程51c:化合物51の実施例51、BOCNH−P3(L−t−BuGly)−P2[(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2S ビニルアッカ)−CONHSO−[1−(5−メチル−イソキサゾール−3−イルメチル)−シクロプロパン−1−イル];または、別の表示である化合物51の実施例51、[1−(4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−2−{1−[1−(5−メチル−イソキサゾール−3−イルメチル)−シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル]−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル}−ピロリジン−1−カルボニル)−2,2−ジメチルプロピル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 0004271148
工程51c)
化合物51は、実施例27の工程27cの方法に似た様式で(1−(5−メチル−イソキサゾール−3−イルメチル)−シクロプロパンスルホンアミドを1−トリメチルシラニル−シクロプロパンスルホンアミドの代わりに使用することを除く)、工程2e(実施例2)のトリペプチド酸生成物(0.060g)から7%(0.0058g)で製造して、そしてプレパラティブHPLC(溶媒B:30〜100%を使用)によって精製した。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 0.89 (m, 2 H), 1.02 (s, 9 H), 1.28 (s, 9 H), 1.26 (m, 2 H), 1.60 (m, 1 H), 1.78 (m, 1 H), 2.12 (m, 1 H), 2.31 (s, 3 H), 2.50 (m, 1 H), 2.76 (m, 1 H), 3.28 (m, 2 H), 3.94 (m, 3 H), 4.10 (m, 1 H), 4.24 (s, 1 H), 4.54 (m, 2 H), 5.02 (s, 1 H), 5.20 (d, J = 16.79 Hz, 1 H), 5.55 (s, 1 H), 5.91 (m, 1 H), 6.10 (s, 1 H), 7.06 (d, J = 8.85 Hz, 1 H), 7.24 (s, 1 H), 7.39 (m, 1 H), 7.50 (m, 3 H), 8.05 (m, 3 H)。LC-MS (保持時間: 1.69, 方法I), MS m/z 885 (M++1)。
化合物52の実施例52
Figure 0004271148
工程52a:化合物52aの実施例52a、BOCNH−P3(L−val)−P2[(4R)−(2−フェニル-7-メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2S ビニルアッカ)−カルボン酸エチルエステル;または、別の表示である化合物52aの実施例52a、1−{[1−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−メチル−ブチリル)−4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−2−カルボニル]−アミノ}−2−ビニルシクロプロパンカルボン酸エチルエステルの製造
Figure 0004271148
工程52a)
工程2c(実施例2)の生成物、2−(1−エトキシカルボニル−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル)−4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステルの(1S,2R)ビニルアッカP1異性体のHCl塩(1.2g、1.99mmol)、N−BOC−L−バリン(0.65g、2.39mmol)、NMM(1.0g、9.97mmol)のDMF(12mL)懸濁液に、HATU(1.0g、2.59mmol)を加えた。終夜撹拌後に、該反応混合物をEtOAc(200mL)を用いて希釈し、pH4.0の緩衝液(2×)、飽和NaHCO水溶液(30mL)、ブライン(30mL)を用いて洗浄し、乾燥し(MgSOを使用)、バイオテージ40Mカラム(15%〜60%のEtOAc/ヘキサンを用いて溶出)によって精製して、白色固体の標題生成物(0.98g、70%)を得た。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 0.95 (m, 6 H), 1.23 (m, 12 H), 1.42 (m, 1 H), 1.71 (dd, J = 8.05, 5.49 Hz, 1 H), 1.97 (m, 1 H), 2.22 (m, 1 H), 2.42 (m, 1 H), 2.73 (m, 1 H), 3.95 (s, 3 H), 4.10 (m, 4 H), 4.60 (m, 2 H), 5.09 (dd, J = 10.43, 1.65 Hz, 1 H), 5.26 (dd, J = 17.02, 1.65 Hz, 1 H), 5.57 (s, 1 H), 5.76 (m, 1 H), 7.10 (dd, J = 8.97, 2.38 Hz, 1 H), 7.25 (s, 1 H), 7.39 (d, J = 2.56 Hz, 1 H), 7.54 (m, 3 H), 8.07 (m, 3 H)。
工程52b)化合物52bの実施例52b、BOCNH−P3(L−val)−P2[(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2S ビニルアッカ)−カルボン酸;または、別の表示である化合物52bの実施例52b、1−{[1−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−メチル−ブチリル)−4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−2−カルボニル]−アミノ}−2−ビニルシクロプロパンカルボン酸の製造
Figure 0004271148
工程52b)
淡黄色発泡体の化合物52bは、実施例2の工程2eの方法に似た様式で、工程52a(実施例52)の化合物52aの生成物から96%収率(0.90g)で製造した。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 0.93 (m, 6 H), 1.23 (s, 9 H), 1.42 (m, 1 H), 1.69 (dd, J = 8.05, 5.49 Hz, 1 H), 1.97 (m, 1 H), 2.21 (m, 1 H), 2.47 (m, 1 H), 2.75 (m, 1 H), 3.95 (s, 3 H), 4.03 (m, 2 H), 4.60 (m, 2 H), 5.08 (d, J = 10.25 Hz, 1 H), 5.26 (d, J = 17.20 Hz, 1 H), 5.57 (s, 1 H), 5.83 (m, 1 H), 7.11 (dd, J = 8.97, 2.38 Hz, 1 H), 7.27 (s, 1 H), 7.40 (d, J = 2.20 Hz, 1 H), 7.54 (m, 3 H), 8.06 (m, 3 H)。
工程52c:化合物52の実施例52、BOCNH−P3(L−t−Val)−P2[(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2S ビニルアッカ)−CONHSO−(1−シクロプロピルメチルシクロプロパン−1−イル);または、別の表示である化合物52の実施例52、{1−[2−[1−(1−シクロプロピルメチル−シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル]−4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−カルボニル]−2−メチル−プロピル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 0004271148
工程52c)
化合物52は、実施例27の工程27cに方法に似た様式で(バリントリペプチド酸生成物(工程52b)を工程2e(実施例2)のトリペプチド酸生成物の代わりに、且つ1−シクロプロピルメチル−シクロプロパンスルホンアミドを1−トリメチルシラニル−シクロプロパンスルホンアミドの代わりに使用することを除く)、工程52b(実施例52)のトリペプチド酸生成物(0.140g、0.21mmol)から26%収率(0.0477g)で製造した。該反応混合物を、PTLC(MeOH/CH2Cl2を使用する)によって精製した。1H NMR (メタノール-d4) 1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 0.05 (m, 2 H), 0.44 (m, 2 H), 0.68 (m, 1 H), 0.95 (dd, J = 17.70, 6.41 Hz, 6 H), 1.09 (m, 2 H), 1.24 (s, 9 H), 1.39 (dd, J = 9.31, 5.34 Hz, 1 H), 1.50 (m, 2 H), 1.83 (m, 3 H), 2.14 (m, 2 H), 2.37 (t, J = 10.53 Hz, 1 H), 2.62 (dd, J = 13.58, 6.56 Hz, 1 H), 3.93 (s, 3 H), 4.07 (m, 2 H), 4.54 (m, 2 H), 5.07 (d, J = 10.38 Hz, 1 H), 5.26 (d, J = 17.09 Hz, 1 H), 5.53 (s, 1 H), 5.76 (m, 1 H), 7.07 (dd, J = 9.16, 2.14 Hz, 1 H), 7.21 (s, 1 H), 7.37 (d, J = 2.14 Hz, 1 H), 7.50 (m, 3 H), 8.05 (m, 3 H)。C4456SOとして)実測値, LC-MS (保持時間: 1.68, 方法I), MS m/z 830 (M++1)。
化合物53の実施例53
Figure 0004271148
工程53:化合物53の実施例53、BOCNH−P3(L−t−Val)−P2[(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2S ビニルアッカ)−CONHSO−[1−(2−メトキシエチル)−シクロプロパン−1−イル];または、別の表示である化合物53の実施例54、{1−[2−{1−[1−(2−メトキシ−エチル)−シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル]−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル}−4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−カルボニル]−2−メチル−プロピル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 0004271148
工程53)
化合物53は、工程52cの方法に似た様式で(1−(2−メトキシ−エチル)−シクロプロパンスルホンアミドを1−シクロプロピルメチルシクロプロパンスルホンアミドの代わりに使用することを除く)、工程52b(実施例52)のトリペプチド酸生成物(0.140g、0.21mmol)から61%(0.1063g)で製造した。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 0.84 (d, J = 6.10 Hz, 6 H), 1.02 (m, 11 H), 1.32 (m, 3 H), 1.97 (m, 2 H), 2.11 (m, 2 H), 2.21 (m, 2 H), 2.58 (dd, J = 12.97, 5.04 Hz, 1 H), 3.31 (s, 3 H), 3.69 (t, J = 7.17 Hz, 2 H), 3.94 (m, 1 H), 3.95 (s, 3 H), 4.08 (m, 1 H), 4.22 (d, J = 8.85 Hz, 1 H), 4.57 (m, 1 H), 4.96 (d, J = 10.68 Hz, 1 H), 5.12 (d, J = 17.09 Hz, 1 H), 5.44 (s, 1 H), 6.01 (m, 1 H), 6.70 (d, J = 7.63 Hz, 1 H), 7.14 (s, 1 H), 7.36 (dd, J = 9.77, 2.75 Hz, 1 H), 7.50 (m, 3 H), 7.77 (d, J = 7.32 Hz, 1 H), 8.03 (d, J = 7.02 Hz, 2 H), LC-MS (保持時間: 1.56, 方法I), MS m/z 834 (M++1)。
化合物54の実施例54
Figure 0004271148
工程54:化合物54の実施例54、BOCNH−P3(L−t−Val)−P2[(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S-プロリン]−P1(1R,2S ビニルアッカ)−CONHSO−(1−メトキシメチルシクロプロパン−1−イル);または、別の表示である化合物54の実施例55、{1−[2−[1−(1−メトキシメチル−シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル}−4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−カルボニル]−2−メチル−プロピル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 0004271148
工程54)
化合物54は、工程52c(実施例52)の方法に似た様式で(1−(2−メトキシ−エチル)シクロプロパンスルホンアミドを1−シクロプロピルメチル−シクロプロパンスルホンアミドの代わりに使用することを除く)、工程52b(実施例52)のトリペプチド酸生成物(0.140g、0.21mmol)から25%収率(0.0404g)で製造した。1H NMR (Solvent メタノール-d4) δ ppm 0.94 (m, 8 H), 1.25 (s, 9 H), 1.40 (m, 3 H), 1.81 (dd, J = 7.68, 5.49 Hz, 1 H), 2.08 (m, 2 H), 2.45 (t, J = 10.25 Hz, 1 H), 2.67 (m, 1 H), 3.30 (s, 3 H), 3.66 (d, J = 10.98 Hz, 1 H), 3.75 (d, J = 10.98 Hz, 1 H), 3.93 (s, 3 H), 4.09 (m, 2 H), 4.56 (m, 2 H), 5.04 (d, J = 10.61 Hz, 1 H), 5.23 (d, J = 17.20 Hz, 1 H), 5.53 (s, 1 H), 5.83 (m, 1 H), 7.07 (m, 1 H), 7.22 (s, 1 H), 7.37 (s, 1 H), 7.51 (m, 3 H), 8.07 (m, 3 H)。LC-MS (保持時間: 1.53, 方法I), MS m/z 820 (M++1)。
化合物55の実施例55
Figure 0004271148
工程55a:1−(2−アミノ−3,3−ジメチルブチリル)−4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−2−カルボン酸[1−(1−ベンジルシクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−2−ビニルシクロプロピル]−アミドのビスHCl塩の製造
Figure 0004271148
工程55a)
本ビスHCl塩を、実施例25の工程15gの方法に似た様式で、化合物5(0.700g、0.795mmol)から100%収率(0.678g)で製造した。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 0.64 (m, 2 H), 1.12 (s, 9 H), 1.17 (m, 4 H), 1.45 (m, 3 H), 1.94 (dd, J = 8.05, 5.49 Hz, 1 H), 2.34 (m, 1 H), 2.44 (m, 1 H), 2.82 (dd, J = 14.64, 6.95 Hz, 1 H), 3.24 (d, J = 13.54 Hz, 1 H), 3.35 (m, 1 H), 4.19 (m, 1 H), 4.52 (d, J = 12.44 Hz, 1 H), 4.75 (dd, J = 10.25, 6.95 Hz, 1 H), 5.21 (d, J = 10.25 Hz, 1 H), 5.37 (d, J = 17.20 Hz, 1 H), 5.77 (m, 1 H), 5.84 (s, 1 H), 7.15 (m, 2 H), 7.26 (m, 4 H), 7.43 (dd, J = 9.33, 2.38 Hz, 1 H), 7.56 (m, 2 H), 7.69 (m, 3 H), 8.11 (dd, J = 7.68, 1.83 Hz, 2 H), 8.40 (d, J = 9.51 Hz, 1 H)。LC-MS (保持時間: 2.06, 方法K), MS m/z 780 (M++1)。
工程55b:化合物55の実施例55、N−シクロペントキシカルボニル−NH−P3(L−t−BuGly)−P2[(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2S ビニルアッカ)−CONHSO(1−ベンジルシクロプロパン−1−イル);または、別の表示である化合物55の実施例55、{1−[2−[1−(1−ベンジルシクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル]−4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−カルボニル]−2,2−ジメチルプロピル}−カルバミン酸シクロペンチルエステルの製造
Figure 0004271148
工程55b)
化合物55は、実施例25の工程25hの方法に似た様式で、工程55a(実施例55)の生成物のビスHCl塩(0.125g、0.15mmol)から95%収率(0.124g)で製造し、そしてプレパラティブHPLC(溶媒B:45%〜85%を使用)によって精製した。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 0.63 (s, 2 H), 0.96 (s, 9 H), 1.50 (m, 12 H), 2.32 (m, 2 H), 2.73 (dd, J = 13.54, 7.32 Hz, 1 H), 3.30 (m, 2 H), 3.99 (s, 3 H), 4.09 (m, 1 H), 4.24 (m, 1 H), 4.60 (m, 3 H), 5.18 (d, J = 10.98 Hz, 1 H), 5.34 (d, J = 17.20 Hz, 1 H), 5.68 (s, 1 H), 5.79 (m, 1 H), 7.14 (m, 2 H), 7.23 (m, 4 H), 7.44 (m, 2 H), 7.61 (m, 3 H), 8.06 (m, 2 H), 8.18 (d, J = 9.15 Hz, 1 H)。C4458SOとして計算: LC-MS (保持時間: 3.40, 方法J), MS m/z 892 (M++1)。
化合物56の実施例56
Figure 0004271148
工程56:化合物56の実施例56、N−テトラヒドロ−ピラン−4−イルオキシカルボニル−NH−P3(L−t−BuGly)−P2[(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2S ビニルアッカ)−CONHSO(1−ベンジルシクロプロパン−1−イル);または、別の表示である化合物56の実施例56、{1−[2−[1−(1−ベンジルシクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル]−4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−カルボニル]−2,2−ジメチルプロピル}−カルバミン酸テトラヒドロ−ピラン−4−イルエステルの製造
Figure 0004271148
工程56)
化合物56は、化合物55の製造における工程55b(実施例55)の方法に似た様式で(テトラヒドロ−ピラン−4−イルクロロホルメートを、シクロペンチルクロロホルメートの代わりに使用することを除く)、工程55a(実施例55)の生成物のビスHCl塩(0.150g、0.18mmol)から46%収率(0.072g)で製造した。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 0.65 (m, 2 H), 0.96 (s, 9 H), 1.02 (m, 1 H), 1.44 (m, 6 H), 1.74 (m, 1 H), 1.93 (dd, J = 8.05, 5.49 Hz, 1 H), 2.34 (m, 2 H), 2.74 (dd, J = 13.36, 6.77 Hz, 1 H), 3.34 (m, 2 H), 3.77 (m, 2 H), 4.00 (s, 3 H), 4.08 (m, 1 H), 4.27 (m, 3 H), 4.63 (m, 2 H), 5.19 (d, J = 10.25 Hz, 1 H), 5.35 (d, J = 16.83 Hz, 1 H), 5.74 (m, 2 H), 7.14 (m, 2 H), 7.27 (m, 4 H), 7.46 (m, 2 H), 7.63 (m, 3 H), 8.07 (m, 2 H), 8.19 (d, J=9.15 Hz, 1 H)。MS m/z 908 (M++1), MS m/z 906 (M-1)。HPLC (保持時間: 3.08, 方法J)。
化合物57の実施例57
Figure 0004271148
工程57:{1−[2−[1−(1−ベンジルシクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル]−4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−カルボニル]−2,2−ジメチルプロピル}−カルバミン酸テトラヒドロフラン−3−イルエステルの製造
Figure 0004271148
工程57)
化合物57は、化合物55の製造における実施例55(工程55b)の方法に似た様式で((S)−テトラヒドロフラン−3−イルクロロホルメートをシクロペンチルクロロホルメートの代わりに使用することを除く)、化合物55a(工程55a)のビスHCl塩(0.125g、0.12mmol)から95%収率(0.085g)で製造して、そしてプレパラティブHPLC(溶媒B:45%〜85%を使用)によって精製した。1H NMR (CDCl3) δ ppm 1.02 (s, 9 H), 1.40 (dd, J = 8.97, 5.67 Hz, 1 H), 1.60 (m, 4 H), 1.91 (m, 2 H), 2.03 (m, 2 H), 2.60 (m, 2 H), 3.19 (d, J = 13.91 Hz, 1 H), 3.31 (d, J = 13.91 Hz, 1 H), 3.82 (m, 3 H), 3.95 (s, 3 H), 4.02 (dd, J = 11.34, 3.66 Hz, 1 H), 4.29 (d, J = 9.15 Hz, 1 H), 4.49 (m, 2 H), 5.05 (m, 1 H), 5.21 (d, J = 11.34 Hz, 1 H), 5.29 (d, J = 16.47 Hz, 1 H), 5.38 (m, 1 H), 5.45 (d, J = 9.51 Hz, 1 H), 5.78 (m, 1 H), 7.01 (s, 1 H), 7.07 (dd, J = 9.15, 2.56 Hz, 1 H), 7.12 (m, 2 H), 7.24 (m, 3 H), 7.50 (m, 4 H), 8.03 (m, 3 H)。LC-MS (保持時間: 3.08, 方法J), MS m/z 894 (M++1)。
化合物58の実施例58
Figure 0004271148
工程58:1−[2−(2−シクロプロピル−アセチルアミノ)−3,3−ジメチルブチリル]−4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−2−カルボン酸[1−(1−ベンジルシクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−2−ビニルシクロプロピル]−アミドの製造
Figure 0004271148
工程58)
化合物58は、化合物13の製造における実施例26の工程26hの方法に似た様式で、工程55a(実施例55)の生成物のビスHCl塩(0.125g、0.15mmol)から71%収率(0.0903g)で製造し、そしてプレパラティブHPLC(溶媒B:45%〜85%を使用)によって精製した。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 0.44 (m, 2 H), 0.63 (m, 2 H), 0.86 (m, 1 H), 0.99 (s, 9 H), 1.04 (m, 2 H), 1.45 (m, 3 H), 1.92 (dd, J = 8.05, 5.49 Hz, 1 H), 2.01 (d, J = 6.95 Hz, 2 H), 2.32 (m, 2 H), 2.69 (dd, J = 13.72, 7.14 Hz, 1 H), 3.31 (m, 2 H), 3.97 (s, 3 H), 4.13 (dd, J = 12.08, 3.29 Hz, 1 H), 4.57 (m, 3 H), 5.17 (m, 1 H), 5.34 (d, J = 16.83 Hz, 1 H), 5.63 (s, 1 H), 5.78 (m, 1 H), 7.15 (m, 3 H), 7.28 (m, 4 H), 7.42 (d, J = 2.56 Hz, 1 H), 7.56 (m, 3 H), 8.07 (t, J = 8.23 Hz, 3 H)。LC-MS (保持時間: 3.25, 方法J), MS m/z 862 (M++1)。
化合物59の実施例59
Figure 0004271148
工程59:1−[3,3−ジメチル−2−(2−テトラヒドロ−ピラン−4−イル−アセチルアミノ)−ブチリル]−4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−2−カルボン酸[1−(1−ベンジルシクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−2−ビニルシクロプロピル]−アミドの製造
Figure 0004271148
工程59)
化合物59は、化合物13の製造における実施例26の工程26hの方法に似た様式で(化合物55を、工程26gの生成物のビスHCl塩の代わりに使用することを除く)、工程55a(実施例55)の生成物のビスHCl塩(0.125g、0.15mmol)から81%収率(0.1084g)で製造して、そしてプレパラティブHPLC(溶媒B:45%〜85%を使用)によって精製した。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 0.63 (m, 2 H), 0.98 (s, 9 H), 1.22 (m, 2 H), 1.47 (m, 6 H), 1.92 (m, 4 H), 2.31 (m, 2 H), 2.68 (dd, J = 13.17, 6.59 Hz, 1 H), 2.67 (m, 1 H), 3.27 (m, 2 H), 3.80 (m, 2 H), 3.97 (s, 3 H), 4.11 (dd, J = 11.53, 3.11 Hz, 1 H), 4.56 (m, 3 H), 5.18 (d, J = 10.25 Hz, 1 H), 5.34 (d, J = 16.83 Hz, 1 H), 5.59 (s, 1 H), 5.77 (m, 1 H), 7.15 (m, 3 H), 7.27 (m, 4 H), 7.42 (d, J = 2.20 Hz, 1 H), 7.56 (m, 3 H), 8.07 (m, 3 H)。HPLC (保持時間: 3.11, 方法J)。MS m/z 906 (M++1), 904 (M--1)。
化合物60の実施例60
Figure 0004271148
工程60:1−{3,3−ジメチル−2−[(テトラヒドロ−ピラン−4−カルボニル)−アミノ]−ブチリル}−4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−2−カルボン酸[1−(1−ベンジルシクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−2−ビニルシクロプロピル]−アミドの製造
Figure 0004271148
工程60)
化合物60は、化合物59の製造における工程59(実施例59)の方法に似た様式で(テトラヒドロ−ピラン−4−カルボン酸をシクロプロピル酢酸の代わりに使用することを除く)、工程55a(実施例55)のビスHCl塩(0.100g、0.18mmol)から82%収率(0.084g)で製造した。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 4.00 (q, J = 7.12 Hz, 2 H), 4.04 (s, 3 H), 4.13 (dd, J = 12.05, 2.90 Hz, 1 H), 4.25 (m, 1 H), 4.60 (m, 2 H), 5.18 (m, 1 H), 5.34 (d, J = 17.09 Hz, 1 H), 5.76 (m, 2 H), 7.14 (m, 2 H), 7.25 (m, 3 H), 7.37 (m, 1 H), 7.51 (d, J = 2.14 Hz, 1 H), 7.53 (s, 1 H), 7.70 (m, 3 H), 8.05 (m, 2 H), 8.33 (d, J = 9.16 Hz, 1 H)。LC-MS (保持時間: 3.06, 方法J), MS m/z 893 (M++1)。
化合物61の実施例61
Figure 0004271148
工程61:1−[2−(3−エチル−ウレイド)−3,3−ジメチルブチリル]−4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−2−カルボン酸[1−(1−ベンジルシクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−2−ビニルシクロプロピル]−アミドの製造
Figure 0004271148
工程61)
実施例55(工程55a)の化合物55aのビスHCl塩(0.100g、0.117mmol)、エチルイソシアネート(26μL、0.32mmol)、およびトリエチルアミン(82μL、0.585mmol)のCHClの混合物をrtで16時間撹拌し、該溶媒を真空下で除去した。白色発泡体の該生成物を、プレパラティブHPLC(溶媒B:40〜85%を使用)によって得た。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 0.63 (m, 2 H), 0.92 (m, 3 H), 0.95 (s, 9 H), 1.28 (s, 1 H), 1.43 (m, 3 H), 1.93 (dd, J = 8.24, 5.49 Hz, 1 H), 2.29 (q, J = 8.85 Hz, 1 H), 2.41 (m, 1 H), 2.78 (m, 2 H), 2.87 (m, 1 H), 3.27 (d, J = 13.43 Hz, 1 H), 3.34 (d, J = 13.42 Hz, 1 H), 4.05 (s, 3 H), 4.11 (dd, J = 12.36, 3.20 Hz, 1 H), 4.28 (s, 1 H), 4.65 (m, 2 H), 5.18 (dd, J = 10.38, 1.53 Hz, 1 H), 5.35 (d, J = 17.09 Hz, 1 H), 5.75 (m, 1 H), 5.82 (s, 1 H), 7.13 (d, J = 7.02 Hz, 2 H), 7.26 (m, 3 H), 7.38 (dd, J = 9.46, 2.44 Hz, 1 H), 7.53 (d, J = 2.14 Hz, 1 H), 7.60 (s, 1 H), 7.74 (m, 3 H), 8.07 (m, 2 H), 8.35 (d, J = 9.16 Hz, 1 H)。LC-MS (保持時間: 3.09, 方法J), MS m/z 851 (M++1)。
化合物62の実施例62
Figure 0004271148
工程62:1−[2−(3−tert−ブチル−ウレイド)−3,3−ジメチルブチリル]−4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−2−カルボン酸[1−(1−ベンジルシクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−2−ビニルシクロプロピル]−アミドの製造
Figure 0004271148
工程62)
化合物62は、化合物48の製造における実施例61の工程61の方法に似た様式で(tert−ブチルイソシアネートをエチルイソシアネートの代わりに使用することを除く)、工程55a(実施例55)の化合物55aのビスHCl塩(0.100g、0.117mmol)から46%収率(0.072g)で製造した。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 0.62 (m, 2 H), 0.96 (s, 9 H), 1.11 (s, 9 H), 1.30 (m, 1 H), 1.45 (m, 3 H), 1.91 (dd, J = 8.09, 5.34 Hz, 1 H), 2.28 (q, J = 8.75 Hz, 1 H), 2.37 (m, 1 H), 2.72 (dd, J = 14.34, 6.71 Hz, 1 H), 3.27 (d, J = 13.43 Hz, 1 H), 3.33 (d, J = 13.42 Hz, 1 H), 4.00 (s, 3 H), 4.10 (dd, J = 12.21, 3.36 Hz, 1 H), 4.26 (s, 1 H), 4.59 (dd, J = 10.22, 7.17 Hz, 1 H), 4.65 (d, J = 12.21 Hz, 1 H), 5.17 (d, J = 10.38 Hz, 1 H), 5.33 (d, J = 17.09 Hz, 1 H), 5.74 (m, 2 H), 7.13 (m, 2 H), 7.25 (m, 4 H), 7.45 (s, 1 H), 7.46 (d, J = 2.44 Hz, 1 H), 7.64 (m, 3 H), 8.06 (m, 2 H), 8.26 (d, J = 9.46 Hz, 1 H)。LC-MS (保持時間: 3.26, 方法J), MS m/z 879 (M++1)。
化合物63の実施例63
Figure 0004271148
工程63a:N−Boc−4−(7−クロロ−キノリン−4−イルオキシ)−プロリンメチルエステルの製造
−0℃まで冷却したN−Boc−シス−L−4−ヒドロキシプロリンメチルエステル(10g、40.7mmol)および7−クロロキノリン−4−オール(8.73g、49.0mmol)のTHF(200mL)懸濁液に、PPh(12.82g、48.9mmol)およびDIAD(8.80g、42.13mmol)を加えた。該混合物をrtまで終夜ゆっくりと昇温させ、総計で30時間撹拌した。該混合物をEtOAc(800mL)中に溶解し、1N塩酸、5%KCO水溶液(3×100mL)、ブライン(2×100mL)を用いて洗浄し、乾燥し(MgSOを使用)、そして濃縮した。該残渣をバイオテージ65M(MeOH/CHCl:0〜10%を使用)を用いて数回精製して、ガラスの目的物(合わせて10.57g、68%)を得た。1H NMR (CDCl3) δ 1.40 (s, 9H), 2.33-2.42 (m, 1H), 2.61-2.72 (m, 1H), 3.75 (s, 3H), 3.91 (m, 2H), 4.45-4.59 (m, 1H), 5.13 (m, 1H), 6.61-6.64 (m, 1H), 7.41 (dd, J = 9,2 Hz, 1H), 7.98 (d, J = 2 Hz, 1H), 8.03 (d, J = 9 Hz, 1H), 8.67-8.71 (m, 1H)。LC-MS (保持時間: 1.39, 方法D), MS m/e 407 (M++1)。
工程63b)N−Boc−4−(7−クロロ−キノリン−4−イルオキシ)−プロリンの精製
0℃まで冷却したMeOH中に溶解した実施例63の工程63aの生成物、{BOC−N−P2[(4R)−(7−クロロキノリン−4−オキソ)プロリンメチルエステル}(10.57g、26.0mmol)溶液に、1N NaOH水溶液(44.5mL、44.5mmol)を加えた。6時間後に、該混合物をrtまで昇温させ、終夜撹拌し、そして該pHを1.0N塩酸を用いてpH7.0にまで調節した。該溶液を、水相だけが残るまで濃縮し、該pHを6N塩酸を用いて4にまで調節し、そして該混合物をEtOAc(3×500mL)を用いて繰り返して分配した。該有機層を合わせて乾燥し(MgSOを使用)、そして濃縮して白色固体(10.16g、100%)を得た。1H NMR (DMSO-d6) δ 1.32, 1.34 (2個のs(回転異性体) 9H), 2.31-2.40 (m, 1H), 2.58-2.69 (m, 1H), 3.65-3.81 (m, 2H), 4.33-4.40 (m, 1H), 5.34 (m, 1H) 7.10-7.11 (m, 1H), 7.57 (d, J = 9 Hz, 1H), 7.98 (s, 1H), 8.09-8.14 (m, 1H), 8.75 (d, J = 5 Hz, 1H), 12.88 (brs, 1H)。13C NMR (DMSO-d6) δ 27.82, 35.84, 51.52, 57.75, 76.03, 79.33, 102.95, 119.54, 123.86, 126.34, 127.24, 134.49, 149.32, 152.88, 153.25, 159.08, 173.74。LC-MS (保持時間: 1.48, 方法D), MS m/e 393 (M++1)。
工程63c:BOC−NH−P2[(4R)−(7−クロロキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2S ビニルアッカ)−COOEtの製造
実施例633の工程63bの生成物、{Boc−4(R)−(7−クロロキノリン−4−オキソ)プロリン}(5.11g、13mmol)、ビニルアッカのHCl塩(シクロプロピルカルボキシエチル基がビニル部分に対してsynである、1R,2S/1S,2R)のジアステレオマーの1:1混合物として存在する)(3.48g、1.82mmol)、およびNMM(7.1mL、65mmol)のDMF(30mL)溶液に、HATU(6.92g、18.2mmol)を加えた。該混合物を3日間撹拌した。該反応混合物をEtOAc(180mL)を用いて希釈し、そしてpH4.0緩衝液(3×100mL)を用いて分配した。該有機層を飽和NaHCO水溶液(2×50mL)、水(2×50mL)およびブライン(2×50mL)を用いて洗浄した。該有機溶液を乾燥し(MgSOを使用)、そして濃縮した。該残渣をバイオテージ40Mカラム(EtOAc/ヘキサン:50%〜100%を使用)を用いて精製して、ジアステレオマー混合物として存在する生成物(2.88g)を得た。本混合物を、バイオテージ65Mカラム(MeOH−EtOAc:0%〜9%を使用)を用いて部分的に分離して、最初に溶出する高いRf異性体としてBOC−NH−P2[(4R)−(7−クロロキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2S ビニルアッカP1部分)−COOEt(1.20g、17.4%)を得た。1H NMR (CDCl3/メタノール-d4) δ 1.16 (t, J = 7 Hz, 3H), 1.35 (s, 9H), 1.37-1.43 (m, 1H), 1.76-1.84 (m, 1H), 2.06-2.11 (m, 1H), 2.35-2.45 (m, 1H), 2.63 (m, 1H), 3.72-3.93 (m, 2H), 4.02-4.15 (m, 1H), 4.33-4.40 (m, 1H), 5.06 (d, J = 9 Hz, 1H), 5.16 (m, 1H), 5.24 (d, J = 17 Hz, 1H), 5.63-5.70 (m, 1H), 6.74 (m, 1H), 7.39 (dd, J = 9,2 Hz, 1H), 7.74-7.78 (m, 1H), 7.89 (d, J = 2 Hz, 1 H), 7.97 (d, J = 9 Hz ,1H), 8.60 (d, J = 5 Hz, 1H)。1H NMR (メタノール-d4, 60/40の回転異性体) δ 1.24 (t, J = 7 Hz, 3H), 1.39, 1.43 (2s, 9H, 4:6の比率), 1.71-1.74 (m, 0.4H), 178-1.81 (m, 0.6H), 2.18-2.23 (m, 1H), 2.65-2.69 (m, 0.4H), 2.71-2.76 (m, 0.6H), 3.88-3.96 (m, 2H), 4.11-4.18 (m, 2H), 4.39-4.45 (m, 1H), 5.09-5.13 (m, 1H), 5.28-5.33 (m, 1H), 5.37 (m, 1H), 5.73-5.81 (m, 1H), 7.05 (d, J = 5 Hz, 1H), 7.53 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 7.92 (s, 1H), 8.12 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 8.70 (d, J = 5 Hz, 1H)。LC-MS (保持時間: 1.54, 方法A) MS m/z 530 (M++1)。該物質の残り(〜1.66g、24%)は、低いRf異性体がかなり多量である混合画分であった。
工程63d:(L)−2−シクロペンチルオキシカルボニルアミノ−3,3−ジメチル−酪酸の製造
Figure 0004271148
CHCN(50mL)中に溶解したL−tert−ロイシン(2g、15.25mmol)溶液に、TMSCN(7.06mL。56.41mmol)を加え、そして15分間撹拌した。該反応混合物を75℃まで30分間加熱した。シクロペンチルクロロホルメート(2.83g、19.06mmol)を該反応混合物に加え、そして該反応混合物を80℃で終夜加熱し、真空下で濃縮した。該残渣をMeOH(40mL)を用いて処理し、10分間撹拌し、そして真空下で濃縮した。該残渣をpHが8.5まで調節し、そしてEtO(2×200mL)を用いて抽出した。該水相をpH3にまで酸性とし、そしてCHCl(2×200mL)を用いて抽出した。該抽出物を合わせて乾燥し(MgSOを使用)、そして真空下で濃縮した。該残渣を最少量のEtO/ヘキサンから再結晶して、生成物(3.48g、94%)を得た。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 1.00 (s, 9 H), 1.59 (m, 2 H), 1.73 (m, 4 H), 1.84 (dd, J = 5.95, 3.20 Hz, 2 H), 3.98 (s, 1 H), 5.02 (m, 1 H)。
Figure 0004271148
工程63e:NH−P2[(4R)−(7−クロロキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2S ビニルアッカ)−COOEtの製造
実施例63の工程63cの生成物、{BOC−P2[(4R)−(7−クロロキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2Sビニルアッカ−COEt}(0.65g、1.22mmol)を4N HCl/ジオキサン(4.5mL、18mmol)中に溶解し、そしてrtで1時間撹拌した。該反応混合物を濃縮し、そして該粗生成物を次の工程に直接に使用した。LC-MS (保持時間: 0.94, 方法A) LC-MS m/z 430 (M++1)。
工程63f:化合物63fの実施例63f、N−シクロペンチルオキシカルボニル−NH−P3(L−val)−P2[(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2S ビニルアッカ)−カルボン酸エチルエステル;または、別の表示である化合物63fの実施例63f、1−{[4−(7−クロロ−キノリン−4−イルオキシ)−1−(2−シクロペンチルオキシカルボニルアミノ−3,3−ジメチルブチリル)−ピロリジン−2−カルボニル]−アミノ}−2−ビニルシクロプロパンカルボン酸エチルエステルの製造
工程63f)
実施例63の工程63eの生成物、P2[(4R)−7−クロロキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2S ビニルアッカ)COOEtのHCl塩}(0.530g、1.04mmol)、実施例63の工程63dの生成物、{(L)−2−シクロペンチルオキシカルボニルアミノ−3,3−ジメチル−酪酸}(0.328g、1.35mmol)、HOBT(0.146g、1.08mmol)、およびジソプロピルエチルアミン(0.755mL、4.32mmol)のCHCl(7mL)溶液に、HBTU(0.512g、1.35mmol)を加えた。該反応混合物を終夜撹拌し、そしてCHClおよびpH4.0緩衝液の間で分配した。該CHCl層を水、飽和NaHCO(水溶液)を用いて洗浄し、乾燥し(MgSOを使用)、そして濃縮した。該残渣をバイオテージ40Mカラム(EtOAc/ヘキサン:35〜100%を使用)を用いて精製して、生成物(0.640g、92%)を得た。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 1.02 (s, 9 H), 1.26 (m, 4 H), 1.56 (m, 10 H), 2.19 (q, J=8.75 Hz, 1 H), 2.41 (m, 1 H), 2.70 (dd, J = 14.19, 8.09 Hz, 1 H), 4.01 (dd, J = 11.90, 3.05 Hz, 1 H), 4.13 (m, 2 H), 4.20 (s, 1 H), 4.53 (m, 1 H), 4.62 (m, 1 H), 5.09 (d, J = 10.38 Hz, 1 H), 5.26 (d, J = 17.09 Hz, 1 H), 5.47 (m, 1 H), 5.77 (m, 1 H), 7.07 (d, J = 5.49 Hz, 1 H), 7.47 (m, 1 H), 7.94 (m, 1 H), 8.20 (d, J = 8.85 Hz, 1 H), 8.72 (d, J = 5.49 Hz, 1 H)。LC-MS (保持時間: 1.71, 方法B), MS m/z 655 (M++1)。
工程63g:化合物63gの実施例63g、N−シクロペンチルオキシカルボニル−NH−P3(L−val)−P2[(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2S ビニルアッカ)−カルボン酸エチルエステル;または、別の表示である化合物63gの実施例63g、1−{[4−(7−クロロ−キノリン−4−イルオキシ)−1−(2−シクロペンチルオキシカルボニルアミノ−3,3−ジメチルブチリル)−ピロリジン−2−カルボニル]−アミノ}−2−ビニルシクロプロパンカルボン酸の製造
工程63g)
白色固体の化合物63gは、工程2eの実施例2の方法に似た様式で、化合物63f(0.636g、0.97mmol)から69%収率(0.424g)で得た。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 1.02 (s, 9 H), 1.57 (m, 11 H), 2.14 (q, J = 9.03 Hz, 1 H), 2.46 (m, 1 H), 2.68 (m, 1 H), 4.02 (dd, J = 11.89, 3.11 Hz, 1 H), 4.19 (m, 1 H), 4.50 (d, J = 26.35 Hz, 1 H), 4.64 (t, J = 8.42 Hz, 1 H), 5.04 (m, 1 H), 5.24 (d, J = 17.20 Hz, 1 H), 5.44 (s, 1 H), 5.87 (m, 1 H), 7.05 (d, J = 5.12 Hz, 1 H), 7.48 (m, 1 H), 7.92 (m, 1 H), 8.18 (d, J = 8.78 Hz, 1 H), 8.71 (d, J = 5.49 Hz, 1 H)。LC-MS (保持時間: 2.32, 方法A), MS m/z 627 (M++1)。
工程63h:(1−{4−(7−クロロ−キノリン−4−イルオキシ)−2−[1−(1−メチル−シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル]−ピロリジン−1−カルボニル}−2,2−ジメチルプロピル)−カルバミン酸シクロペンチルエステルの製造
工程63h)
化合物63hは、化合物27の製造における実施例27の工程27cの方法に似た様式で、工程63g(実施例63)の生成物の化合物63gのトリペプチド酸(0.058g、0.13mmol)から14%収率(0.0095g)で製造して、そしてPTLCによって精製した。1H NMR (DMSO-D6) δ ppm 0.77 (m, 2 H), 1.02 (s, 9 H), 1.52 (m, 14 H), 1.85 (m, 1 H), 2.15 (m, 1 H), 2.46 (m, 1 H), 2.67 (m, 1 H), 4.06 (m, 1 H), 4.21 (m, 1 H), 4.55 (m, 3 H), 5.04 (m, 1 H), 5.23 (m, 1 H), 5.47 (m, 1 H), 5.85 (m, 1 H), 7.08 (d, J = 5.49 Hz, 1 H), 7.47 (d, J = 8.85 Hz, 1 H), 7.93 (s, 1 H), 8.20 (t, J = 8.09 Hz, 1 H), 8.72 (d, J = 5.49 Hz, 1 H)。LC-MS (保持時間: 1.57, 方法I), MS m/z 744 (M++1)。
化合物64の実施例64
Figure 0004271148
(1−{4−(7−クロロ−キノリン−4−イルオキシ)−2−[1−(1−プロピル−シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル]−ピロリジン−1−カルボニル}−2,2−ジメチルプロピル)−カルバミン酸シクロペンチルエステルの製造
Figure 0004271148
工程64)
化合物64は、化合物27の製造における実施例27の工程27cの方法に似た様式で、化合物63g(工程63g、実施例63)のクロロ−P2トリペプチド酸(0.058g、0.13mmoL)から45%収率(0.032g)で製造し、そしてPTLCによって精製した。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 0.78 (m, 2 H), 0.89 (t, J = 7.02 Hz, 3 H), 1.02 (s, 9 H), 1.57 (m, 16 H), 2.12 (m, 1 H), 2.49 (m, 1 H), 2.68 (dd, J = 13.73, 7.02 Hz, 1 H), 4.08 (m, 1 H), 4.22 (s, 1 H), 4.56 (m, 3 H), 5.01 (dd, J = 25.18, 9.61 Hz, 1 H), 5.21 (d, J = 17.09 Hz, 1 H), 5.47 (s, 1 H), 5.89 (m, 1 H), 7.08 (d, J = 5.19 Hz, 1 H), 7.46 (d, J = 7.93 Hz, 1 H), 7.92 (s, 1 H), 8.19 (d, J = 8.24 Hz, 1 H), 8.72 (d, J = 5.19 Hz, 1 H)。LC-MS (保持時間: 1.64, 方法D), MS m/z 772 (M++1)。
化合物65の実施例65
Figure 0004271148
{1−[2−[1−(1−ブチル−シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル]−4−(7−クロロ−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−カルボニル]−2,2−ジメチルプロピル}−カルバミン酸シクロペンチルエステルの製造
Figure 0004271148
工程65g)
化合物65は、化合物1の製造における実施例27の工程27cの方法に似た様式で、化合物63g(工程63g、実施例63)のクロロ−P2トリペプチド酸(0.058g、0.13mmol)から37%収率(0.0271g)で製造し、そしてPTLCによって精製した。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 0.90 (m, 5 H), 1.02 (s, 9 H), 1.60 (m, 18 H), 2.15 (m, 1 H), 2.48 (m, 1 H), 2.67 (dd, J = 14.04, 7.02 Hz, 1 H), 4.05 (m, 1 H), 4.22 (s, 1 H), 4.49 (d, J = 11.90 Hz, 1 H), 4.57 (m, 2 H), 5.03 (m, 1 H), 5.23 (d, J = 17.09 Hz, 1 H), 5.47 (s, 1 H), 5.83 (m, 1 H), 7.09 (m, 1 H), 7.46 (d, J = 8.85 Hz, 1 H), 7.92 (s, 1 H), 8.19 (m, 1 H), 8.72 (d, J = 5.19 Hz, 1 H)。LC-MS (保持時間: 1.87, 方法D), MS m/z 786 (M++1)。
化合物66の実施例66
Figure 0004271148
(1−{4−(7−クロロ−キノリン−4−イルオキシ)−2−[1−(1−シクロプロピルメチル−シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル]−ピロリジン−1−カルボニル}−2,2−ジメチルプロピル)−カルバミン酸シクロペンチルエステルの製造
Figure 0004271148
工程66)
化合物66は、化合物50の製造における実施例63(工程63h)の方法に似た様式で、化合物63g(工程63g)のクロロ−P2トリペプチド酸(0.150g、0.24mmol)から54%収率(0.1016g)で製造して、そしてPTLCによって精製した。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 0.04 (m, 2 H), 0.42 (m, 2 H), 0.70 (m, 1 H), 1.02 (s, 9 H), 1.57 (m, 16 H), 2.10 (m, 1 H), 2.48 (s, 1 H), 2.68 (dd, J = 13.73, 7.32 Hz, 1 H), 4.06 (m, 1 H), 4.22 (s, 1 H), 4.49 (d, J = 11.90 Hz, 1 H), 4.57 (m, 2 H), 5.00 (dd, J = 23.19, 10.99 Hz, 1 H), 5.20 (d, J = 17.09 Hz, 1 H), 5.46 (m, 1 H), 5.93 (m, 1 H), 7.08 (d, J = 5.49 Hz, 1 H), 7.46 (d, J = 8.55 Hz, 1 H), 7.92 (s, 1 H), 8.19 (d, J = 8.85 Hz, 1 H), 8.72 (d, J = 5.19 Hz, 1 H)。LC-MS (保持時間: 1.76, 方法I), MS m/z 784 (M++1)。
化合物67の実施例67
Figure 0004271148
{1-[2−[1−(1−アリル−シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル]−4−(7−クロロ−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−カルボニル]−2,2−ジメチルプロピル}−カルバミン酸シクロペンチルエステルの製造
Figure 0004271148
工程67)
化合物は、化合物63の製造における実施例63の工程63hの方法に似た様式で、化合物63g(工程63g)のクロロ−P2トリペプチド酸(0.026g、0.04mmol)から16%収率(0.0051g)で製造し、そしてPTLCによって精製した。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 0.87 (m, 2 H), 1.02 (s, 9 H), 1.51 (m, 14 H), 1.99 (dd, J = 24.72, 15.87 Hz, 1 H), 2.65 (m, 3 H), 4.16 (s, 1 H), 4.22 (s, 1 H), 4.49 (m, 1 H), 4.57 (m, 1 H), 4.99 (m, 3 H), 5.17 (m, 1 H), 5.47 (m, 1 H), 5.78 (m, 2 H), 7.10 (d, J = 5.49 Hz, 1 H), 7.47 (m, 1 H), 7.93 (m, 1 H), 8.21 (m, 1 H), 8.72 (d, J = 5.49 Hz, 1 H)。LC-MS (保持時間: 1.72, 方法I), MS m/z 770 (M++1)。
化合物68の実施例68
Figure 0004271148
Figure 0004271148
工程68a:シクロプロパンカルボン酸(2−アセチル−5−メトキシ−フェニル)−アミドの製造
工程68a)
0℃でCHCl(100mL)中に溶解した2−アミノ−4−メトキシアセトフェノン(4.45g、26.94mmol)溶液を、シクロプロパンカルボニルクロリド(3.1mL、33.68mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(19mL、107.8mmol)およびDMAP(0.780g、6.4mmol)を用いて処理した。該反応混合物をrtで終夜撹拌し、そして真空下で濃縮した。CHCl(500mL)中に溶解した残渣を、1N塩酸、水、NaHCO(水溶液)を用いて洗浄し、そして乾燥した(MgSOを使用)。該溶媒を真空下で除去し、そして該固体残渣をEtOAc/ヘキサン(1/1)を用いて処理して、生成物(5.35g、85%)を得た。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 0.94 (m, 4 H), 1.69 (m, J = 3.97 Hz, 1 H), 2.60 (s, 3 H), 3.84 (s, 3 H), 6.69 (d, J = 7.93 Hz, 1 H), 7.98 (d, J = 8.85 Hz, 1 H), 8.23 (s, 1 H)。
工程68b:2−シクロプロピル−7−メトキシ−キノリン−4−オールの製造
工程68b)
実施例376の工程1の生成物、{シクロプロパンカルボン酸(2−アセチル−5−メトキシ−フェニル)−アミド}(5.35g、22.72mmol)、およびtert−BuOK(5.45g、48.6mmol)のtert−ブタノール(130g)溶液を、6時間還流した。該反応混合物を冷却し、氷冷緩衝液中にそそぎ、pH7にまで調節し、そしてろ過した。該固体収集物をMeOH/EtOから再結晶して、生成物(1g、20%)を得た。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 0.96 (m, 2 H), 1.15 (m, 2 H), 1.94 (m, 1 H), 3.87 (s, 3 H), 5.86 (m, 1 H), 6.93 (m, 2 H), 8.04 (d, J = 8.85 Hz, 1 H)。
工程68c:Boc−(4R)−(2−シクロプロピル−7−メトキシ−キノリン−4−オキソ)−S−プロリンメチルエステルの製造
工程68c)
0℃でTHF(25mL)中に溶解したN−Boc−L−3−ヒドロキシプロリン(1.06g、4.32mmol)およびトリフェニルホスフィン(2.27g、8.64mmol)溶液に、実施例376の工程2の生成物、{2−シクロプロピル−7−メトキシ−キノリン−4−オール}(0.93g、4.32mmol)およびDEAD(1.50g、8.64mmol)のTHF(25mL)溶液を30分間かけて加えた。該反応混合物を終夜撹拌し、そして濃縮した。該残渣をバイオテージ40+Mカラム(EtOAc/ヘキサン:20〜65%を使用)によって2回精製して、生成物(1.74g、90%)を得た。LC-MS (保持時間: 2.56, 方法J), MS m/z 443 (M++1)。
工程68d:Boc−(4R)−(2−シクロプロピル−7−メトキシ−キノリン−4−オキソ)−S−プロリンの製造
工程68d)
THF(91mL)、CHOH(18.2mL)およびHO(27mL)中の実施例376の工程3の生成物、(Boc−(4R)−(2−シクロプロピル−7−メトキシ−キノリン−4−オキソ)−S−プロリンメチルエステル(1.70g、3.86mmol)の懸濁液に、LiOH(0.73g、30mmol)を加えた。該反応混合物を16時間撹拌し、pH6にまで調節し、該有機溶媒を真空下で除去した。該残渣をpH4にまで酸性とし、そしてEtOAc(4×100mL)を用いて抽出した。該有機抽出物を合わせて、乾燥し(MgSOを使用)、そして真空下で濃縮して、生成物(1.64g、100%)を得た。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 1.32 (m, 13 H), 2.37 (m, 2 H), 2.71 (m, 1 H), 3.86 (m, 1 H), 3.95 (s, 3 H), 4.14 (m, 1 H), 4.43 (m, 1 H), 5.41 (s, 1 H), 6.65 (s, 1 H), 7.19 (m, 1 H), 7.30 (m, 1 H), 8.02 (dd, J = 12.63, 9.33 Hz, 1 H)。
工程68e:4−(2−シクロプロピル−7−メトキシ−キノリン−4−イルオキシ)−2−(1−エトキシカルボニル−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル)−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの製造
工程68e)
実施例376の工程4の生成物、{Boc−P2{(4R)−[2−シクロプロピル−7−メトキシキノリン−4−オキソ]−S−プロリン}−P1(1R,2S ビニルアッカ)COOEt}(1.61g、2.79mmol)をHCl/ジオキサン(15mL、60mmol)中に溶解し、そしてrtで3時間撹拌した。該反応混合物を濃縮し、そして乾燥THFと一緒に共沸させて、生成物(1.58g、100%)を得た。LC-MS (保持時間: 2.12, 方法K), MS m/z 566 (M++1)。
Figure 0004271148
工程68f:ビスHCl塩の製造
工程68f)
実施例376の工程5の生成物、P2{(4R)-[2−シクロプロピル−7−メトキシキノリン−4−オキソ]−S−プロリン}−P1(1R,2S ビニルアッカ)COOEtのビスHCl塩}(1.58g、2.79mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(1.65mL、9.25mmol)、N−Boc−L−tert−ロイシン(0.775g、3.35mmol)、HOBT・HO(0.515g、3.36mmol)のCHCl(13mL)懸濁液に、HBTU(1.28g、3.36mmol)を加えた。該混合物を14時間撹拌し、そしてEtOAcおよびpH4.0緩衝液の間で分配した。該EtOAc層を乾燥し(MgSOを使用)、濃縮した。該残渣をバイオテージ40+Mカラム(EtOAc/ヘキサン:20〜100%、続いてMeOHを使用)を用いて精製し、更にPTLC(MeOH/CHCl 2%を使用)によって精製して、生成物(1.4g、63%)を得た。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 1.04 (s, 9 H), 1.20 (m, 5 H), 1.28 (s, 9 H), 1.39 (m, 2 H), 1.69 (m, 1 H), 2.19 (m, 2 H), 2.36 (m, 1 H), 2.63 (dd, J = 13.54, 7.68 Hz, 1 H), 3.90 (s, 3 H), 4.08 (m, 4 H), 4.19 (d, J = 11.34 Hz, 1 H), 4.47 (d, J = 11.71 Hz, 1 H), 4.56 (t, J = 8.60 Hz, 1 H), 5.08 (m, 1 H), 5.24 (m, 1 H), 5.39 (s, 1 H), 5.78 (m, 1 H), 6.56 (s, 1 H), 6.96 (dd, J = 9.15, 2.20 Hz, 1 H), 7.21 (d, J = 2.56 Hz, 1 H), 7.97 (d, J = 9.15 Hz, 1 H)。LC-MS (保持時間: 2.34, 方法K), MS m/z 679 (M++1)。
工程68g:1−{[1−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3,3−ジメチルブチリル)−4−(2−シクロプロピル−7−メトキシ−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−2−カルボニル]−アミノ}−2−ビニルシクロプロパンカルボン酸エチルエステルの製造
工程68g)
THF(93mL)、CHOH(23mL)およびHO(45mL)中の実施例376の工程6の生成物、Boc−NH−P3(L−tert−BuGly)−P2[(4R)−(2−シクロプロピル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2S ビニルアッカ)−COOEt(1.28g、1.89mmol)の懸濁液に、LiOH(0.491g、20.4mmol)を加えた。該反応混合物を18.5時間撹拌し、pH4にまで調節し、該有機溶媒を真空下で除去した。該残渣をEtOAc(5×100mL)を用いて抽出した。該有機溶媒を合わせて乾燥し(MgSOを使用)、そして真空下で濃縮して、目的物(1.17g、97%)を得た。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 1.04 (s, 9 H), 1.24 (s, 9 H), 1.27 (m, 3 H), 1.42 (m, 2 H), 1.68 (dd, J = 8.05, 5.12 Hz, 1 H), 2.17 (m, 1 H), 2.33 (m, 1 H), 2.47 (m, 1 H), 2.66 (m, 1 H), 3.95 (s, 3 H), 4.09 (m, 2 H), 4.51 (d, J = 11.71 Hz, 1 H), 4.59 (t, J = 8.60 Hz, 1 H), 5.07 (m, 1 H), 5.26 (m, 1 H), 5.52 (s, 1 H), 5.85 (m, 1 H), 6.69 (s, 1 H), 7.10 (dd, J = 9.15, 2.20 Hz, 1 H), 7.27 (d, J = 2.20 Hz, 1 H), 8.10 (d, J = 9.15 Hz, 1 H)。LC-MS (保持時間: 2.21, 方法K), MS m/z 651 (M++1)。
工程69h)化合物69の実施例69、BOCNH−P3(L−t−BuGly)−P2[(4R)−(2−シクロプロピル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2S ビニルアッカ)−CONHSO(1−ベンジルシクロプロパン−1−イル);または、別の表示である化合物69の実施例69、(1−{4−(2−シクロプロピル−7−メトキシ−キノリン−4−イルオキシ)−2−[1−(1−フェネチル−シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル]−ピロリジン−1−カルボニル}−2,2−ジメチルプロピル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 0004271148
工程68h)
化合物69は、化合物27の製造における工程27c(実施例27)の方法に似た様式で、工程68g(実施例68)の生成物のシクロプロピルP2トリペプチド酸(0.160g、0.25mmol)から41%収率(0.095g)で製造して、そしてプレパラティブHPLC(溶媒B:45%〜85%を使用)によって精製した。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 0.65 (m, 2 H), 0.96 (s, 9 H), 1.18 (s, 9 H), 1.48 (m, 6 H), 1.92 (dd, J = 8.05, 5.49 Hz, 1 H), 2.37 (m, 3 H), 2.69 (dd, J = 14.09, 7.50 Hz, 1 H), 3.29 (m, 2 H), 4.01 (s, 3 H), 4.09 (m, 2 H), 4.59 (m, 2 H), 5.18 (m, 1 H), 5.35 (d, J = 17.20 Hz, 1 H), 5.67 (s, 1 H), 5.77 (m, 1 H), 6.83 (s, 1 H), 7.14 (m, 2 H), 7.31 (m, 6 H), 8.23 (d, J = 9.15 Hz, 1 H)。LC-MS (保持時間: 3.73, 方法K), MS m/z 844 (M++1)。
化合物69の実施例69
Figure 0004271148
工程69の実施例69、BOCNH−P3(L−t−BuGly)−P2[(4R)−(2−シクロプロピル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2S ビニルアッカ)−CONHSO[1−(1−ペンタ−2−イニル)−シクロプロパン−1−イル);または、別の表示である化合物69の実施例69、(1−{4−(2−シクロプロピル−7−メトキシ−キノリン−4−イルオキシ)−2−[1−(1−ペンタ−2−イニル−シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル]−ピロリジン−1−カルボニル}−2,2−ジメチルプロピル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 0004271148
工程69)
化合物69は、化合物33の製造における実施例46の方法に似た様式で、工程69h(実施例69)の生成物の化合物69hのシクロプロピルP2トリペプチド酸(0.160g、0.25mmol)から43%収率(0.086g)で製造し、そしてプレパラティブHPLC(溶媒B:30%〜100%を使用)によって精製した。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 0.91 (m, 2 H), 1.01 (m, 3 H), 1.04 (s, 9 H), 1.15 (m, 5 H), 1.26 (m, 11 H), 1.80 (m, 1 H), 2.08 (m, 2 H), 2.22 (m, 1 H), 2.45 (m, 1 H), 2.99 (s, 2 H), 3.34 (s, 2 H), 3.90 (s, 3 H), 4.08 (m, 1 H), 4.23 (m, 1 H), 4.45 (d, J = 11.90 Hz, 1 H), 4.52 (m, 1 H), 5.04 (d, J = 10.38 Hz, 1 H), 5.20 (d, J = 17.09 Hz, 1 H), 5.42 (s, 1 H), 5.90 (m, 1 H), 6.57 (m, 1 H), 6.98 (dd, J = 9.00, 2.29 Hz, 1 H), 7.22 (d, J = 2.44 Hz, 1 H), 7.99 (d, J = 9.16 Hz, 1 H)。LC-MS (保持時間: 1.98, 方法 H), MS m/z 820 (M++1)。
化合物70の実施例70
Figure 0004271148
化合物70の実施例70、BOCNH−P3(L−t−BuGly)−P2[(4R)−(2−シクロプロピル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2S ビニルアッカ)−CONHSO(1−シクロプロピルメチルシクロプロパン−1−イル);または、別の表示である化合物70の実施例70、(1−{4−(2−シクロプロピル−7−メトキシ−キノリン−4−イルオキシ)−2−[1−(1−シクロプロピルメチル−シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル]−ピロリジン−1−カルボニル}−2,2−ジメチルプロピル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 0004271148
工程70)
化合物70は、実施例27の工程27cの方法に似た様式で(1−シクロプロピルメチルシクロプロパンスルホンアミドを1−トリメチルシラニル−シクロプロパンスルホンアミドの代わりに用いることを除く)、化合物56hの工程69hのシクロプロピルP2トリペプチド酸(0.160g、0.25mmol)から43%収率(0.086g)で製造し、そしてプレパラティブHPLC(溶媒B:45%〜85%を使用)によって精製した。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 0.06 (m, 2 H), 0.45 (m, 2 H), 0.67 (m, 1 H), 1.04 (s, 9 H), 1.28 (s, 9 H), 1.43 (m, 8 H), 1.87 (m, 4 H), 2.25 (m, 3 H), 2.60 (dd, J = 12.99, 6.77 Hz, 1 H), 3.91 (s, 3 H), 4.07 (dd, J = 12.08, 3.29 Hz, 1 H), 4.24 (d, J = 9.15 Hz, 1 H), 4.48 (m, 2 H), 5.09 (d, J = 10.25 Hz, 1 H), 5.26 (d, J = 17.20 Hz, 1 H), 5.45 (s, 1 H), 5.73 (m, 1 H), 6.60 (s, 1 H), 7.00 (dd, J = 9.15, 2.20 Hz, 1 H), 7.23 (d, J = 2.20 Hz, 1 H), 7.99 (d, J = 9.15 Hz, 1 H)。LC-MS LC-MS (保持時間: 3.16, 方法L), MS m/z 808 (M++1)。
化合物71の実施例71
Figure 0004271148
Figure 0004271148
工程71a)P2HN−[(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリンメチルエステル・ジ塩酸塩
工程71a)
−78℃まで冷却したMeOH(500mL)中のN−Boc(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン,4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル(10g、21.5mmol)溶液に、HClガスを10分間バブルした、該混合物をrtまで昇温させ、終夜撹拌し、そして真空下で濃縮した。該残渣をトルエンおよびジオキサンと一緒に繰り返して共沸させて、オフホワイト色固体の標題生成物(9.71g、100%)を得た。1H NMR (DMSO-d6) δ 2.56-2.66 (m, 1H), 2.73-2.80 (m, 1H), 3.67-3.86 (m, 2H), 3.79 (s, 3H), 3.97 (s, 3H), 4.76-4.82 (m, 1H), 5.95 (m, 1H), 7.42 (dd, J = 9,2 Hz, 1H), 7.65-7.72 (m, 4H), 8.23-8.27 (m, 2H), 8.51 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 9.68 (bs, 1H), 11.4 (bs, 1H); LC-MS (保持時間: 0.94, 方法D), MS m/e 379 (M++1)。
工程71b:P3N−BOC(L−t−BuGly)−P2[(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン)]−COOMeの製造
工程71b)
DMF(20mL)中の工程72a(実施例72)の生成物、[HN−(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン)メチルエステル・ビス塩酸塩(3.90g、8.60mmol)、N−BOC−L−tert−ロイシン(L−tBuGly)(2.65g、11.47mmol)、およびNMM(3.48g、34.40mmol)の懸濁液に、HATU(3.62g、9.52mmol)を0℃で加えた。該反応混合物をrtまで終夜ゆっくりと昇温させ、4日間撹拌し、EtOAc(200mL)を用いて希釈し、pH4.0緩衝液(3×40mL)および飽和NaHCO水溶液(40mL)を用いて洗浄し、乾燥し(MgSOを使用)、そしてバイオテージ40Mカラム(15%〜70%EtOAc/ヘキサンを用いて溶出)によって精製して、発泡体の1−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3,3−ジメチルブチリル)−4−(7−メトキシ−2−フェニルキノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−2−カルボン酸メチルエステル(4.16g、81%)(これは、P3N−BOC(L−tBuGly)−P2[(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン)]−COOMeとも呼ばれる)(4.16g、81%)を得た。1H NMR (CDCl3) δ 1.07 (s, 9H), 1.37 (s, 9H), 2.29-2.39 (m, 1H), 2.78 (dd, J = 14,8 Hz, 1H), 3.96 (s, 3H), 4.06-4.11(m, 1H), 4.31 (d, J = 10 Hz, 1H), 4.54 (d, J=11 Hz, 1H), 4.72-4.77 (m, 1H), 5.23 (d, J = 10 Hz, 1H), 5.34 (m, 1H), 6.96 (s, 1H), 7.07 (dd, J = 9,2 Hz, 1H), 7.44-7.52 (m, 3H), 7.99-8.03 (m, 3H)。LC-MS (保持時間: 1.43, 方法A) MS m/e 592 (M++1)。
工程71c:P3N−BOC(L−t−BuGly)−P2[(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン)]−COOHの製造
工程71c)
THF(318mL)、CHOH(42mL)およびHO(170mL)中の1−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3,3−ジメチルブチリル)−4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−2−カルボン酸メチルエステル(4.179g、7.06mmol)溶液に、LiOH(1.365g、56.5mmol)を加えた。該反応混合物を1日撹拌し、中性のpHにまで酸性とし、そして水相だけが残るまで真空下で濃縮した。該得られた水性残渣を、1.0N塩酸を加えることによってpH4.0にまで酸性とし、次いでNaCl固体を用いて飽和とした。この水性混合物を80%EtOAc/THF(4×300mL)を用いて繰り返して抽出し、該有機溶媒を合わせて乾燥し(MgSOを使用)、ろ過し、そして真空下で濃縮して、発泡体の標題生成物(3.69g、91%)を得た。1H NMR (CDCl3) δ 1.03 (s, 9H), 1.27 (s, 9H), 2.36-2.43 (m, 1H), 2.78-2.83 (m, 1H), 3.94 (s, 3H), 4.05 (d, J = 10 Hz, 1H), 4.24 (d, J = 9 Hz, 1H), 4.54 (d, J = 12 Hz, 1H), 4.63-4.67 (m, 1H), 5.52 (m, 1H), 7.09 (dd, J = 9 Hz, 1H), 7.20 (s, 1H), 7.38 (s, 1H), 7.51-7.55 (m, 3H), 7.99-8.00 (m, 3H), 8.09 (d, J = 9 Hz, 1H)。LC-MS (保持時間: 1.44, 方法A), MS m/z 578 (M++1)。
工程71d:BOC P3−(L−tBuGly)−P2[(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン)]−P1−(1−アミノシクロプロパン−1−)COOMeの製造
工程71d)
工程72c(実施例72)の生成物(2.0g、3.46mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(3mL、17.3mmol)、HOBT・HO(0.64g、4.15mmol)およびHBTU(1.58g、4.15mmol)のCHCl(35mL)混合物を終夜撹拌した。該反応混合物をEtOAc(300mL)を用いて希釈した。pH4.0緩衝液(3×)、NaHCO水溶液(2×)およびブラインを用いて洗浄し、乾燥し(MgSOを使用)、そして濃縮した。該残渣をバイオテージ65Mカラム(EtOAc/ヘキサン:15%〜100%を使用)を用いて精製して、発泡体の生成物(1.97g)を得た。H NMR 1H NMR (クロロホルム-D) δ ppm 1.02 (s, 9 H), 1.29 (m, 3 H), 1.29 (s, 9 H), 1.57 (m, 1 H), 2.40 (m, 1 H), 2.67 (dd, J = 13.91, 7.68 Hz, 1 H), 3.65 (s, 3 H), 3.89 (s, 3 H), 4.04 (m, 1 H), 4.21 (m, 1 H), 4.48 (d, J = 11.71 Hz, 1 H), 4.60 (t, J = 8.42 Hz, 1 H), 5.41 (s, 1 H), 7.00 (d, J = 8.78 Hz, 1 H), 7.14 (s, 1 H), 7.32 (s, 1 H), 7.50 (m, 3 H), 8.02 (m, 3 H)。LC-MS (保持時間: 1.49 方法C), MS m/z 675 (M++1)。
程71e)BOC P3−(L−tBuGly)−P2[(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン)]−P1−(1−アミノシクロプロパン−1−)COOHの製造
工程71e)
THF(75mL)、CHOH(18mL)およびHO(60mL)中の工程72d(実施例72)の生成物、{BOC P3−(L−tBuGly)−P2[(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン)]−P1−(1−アミノシクロプロパン−1−)COOMe}(1.97g、2.92mmol)のTHF(75mL)懸濁液に、LiOH(0.42g、18mmol)を加えた。該反応混合物を終夜撹拌し、pH7にまで調節し、該有機溶媒を真空下で除去した。該水性残渣をpH4にまで酸性とし、そしてEtOAc(3×200mL)を用いて抽出した。該有機溶媒を合わせて乾燥し(MgSOを使用)、そして真空下で濃縮して、目的物(化合物80g)(1.59g,82%)を得た。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 1.06 (s, 9 H), 1.30 (s, 9 H), 1.45 (m, 2 H), 1.60 (m, 1 H), 1.60 (m, 1 H), 2.53 (m, 1 H), 2.77 (dd, J = 13.43, 7.32 Hz, 1 H), 3.97 (s, 3 H), 4.09 (m, 1 H), 4.25 (d, J = 8.55 Hz, 1 H), 4.57 (d, J = 11.90 Hz, 1 H), 4.64 (t, J = 8.39 Hz, 1 H), 5.57 (m, 1 H), 7.10 (d, J = 8.55 Hz, 1 H), 7.29 (s, 1 H), 7.41 (s, 1 H), 7.57 (m, 3 H), 8.07 (d, J = 7.02 Hz, 2 H), 8.13 (d, J = 8.85 Hz, 1 H); LC-MS (保持時間: 1.54, 方法I), MS m/z 661 (M++1)。
工程71f:((1−{4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−2−[1−(1−トリメチルシラニル−シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−シクロプロピルカルバモイル]−ピロリジン−1−カルボニル}−2,2−ジメチルプロピル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
工程71f)
THF(2mL)中の工程71e(実施例71)の生成物(0.080g、0.12mmol)のトリペプチド酸(0.080g、0.12mmol)の溶液に、CDI(0.039g、0.24mmol)を加え、そして該得られた溶液を72℃で60分間加熱し、そしてrtまで冷却した。1−トリメチルシラニルシクロプロピルスルホンアミド(0.027g、0.14mmol)およびニートのDBU(0.037mL、0.24mmol)を加えた。該反応混合物を終夜撹拌し、EtOAc(150mL)を用いて希釈し、pH4.0緩衝液(2×30mL)を用いて洗浄し、乾燥し(NaSO/MgSOを使用)、そして濃縮した。該残渣を20×40cM 1000 アナルテック製PTLCプレート(MeOH/CHCl:2〜5%を使用)を用いて発泡体の目的物(化合物71)(0.043g、42%)を得た。1H NMR (CDCl3) δ ppm 0.12 (s, 9 H), 0.90 (m, 2 H), 0.99 (s, 9 H), 1.29 (d, J = 18.01 Hz, 9 H), 1.33 (m, 6 H), 2.42 (s, 1 H), 2.60 (s, 1 H), 3.91 (s, 3 H), 4.07 (s, 2 H), 4.26 (d, J = 8.85 Hz, 1 H), 4.46 (d, J = 11.29 Hz, 1 H), 5.35 (s, 1 H), 6.98 (s, 1 H), 7.01 (d, J = 10.68 Hz, 1 H), 7.36 (s, 1 H), 7.45 (m, 3 H), 7.94 (d, J = 7.32 Hz, 2 H), 7.99 (d, J = 9.16 Hz, 1 H)。LC-MS (保持時間: 1.77, 方法E), MS m/z 836 (M++1)。
化合物72の実施例72
Figure 0004271148
化合物72の実施例72、BOCNH−P3(L−t−BuGly)−P2[(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(シクロプロパン)−CONHSO(1−フェニルカルバモイル−シクロプロパン−1−イル);または、別の表示である化合物72の実施例72、(1−{4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−2−[1−(1−フェニルカルバモイル−シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−シクロプロピルカルバモイル]−ピロリジン−1−カルボニル}−2,2−ジメチルプロピル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 0004271148
工程72f)
化合物72は、化合物71の製造における工程71f(実施例71)の方法に似た様式で(1−フェニルカルバモイルシクロプロパンスルホンアミド(工程8Idに製造)を1−トリメチルシラニルシクロプロパンスルホンアミドの代わりに使用することを除く)、工程71e(実施例71)の生成物のトリペプチド酸(0.080g、0.12mmol)から73%収率(0.0785g)で製造した。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 1.01 (s, 11 H), 1.32 (s, 9 H), 1.34 (m, 4 H), 1.54 (m, 5 H), 2.38 (m, 1 H), 2.53 (m, 1 H), 3.66 (d, J = 9.46 Hz, 1 H), 4.20 (m, 1 H), 4.39 (d, J = 11.90 Hz, 1 H), 4.48 (t, J = 8.70 Hz, 1 H), 5.23 (s, 1 H), 6.95 (m, 1 H), 7.01 (dd, J = 9.00, 1.98 Hz, 1 H), 7.16 (m, 3 H), 7.37 (d, J = 2.14 Hz, 1 H), 7.52 (m, 6 H), 8.03 (d, J = 9.16 Hz, 1 H), 8.08 (d, J = 7.93 Hz, 2 H)。HRMS m/z (M+H)+(C4655SO10として計算)計算値:83.3701;実測値:883.3735。LC-MS (保持時間: 1.58, 方法F), MS m/z 883 (M++1)。
化合物73の実施例73
Figure 0004271148
BOCNH−P3(L−t−BuGly)−P2[(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(シクロプロパン)−CONHSO(1−ベンゾイル−シクロプロパン−1−イル);または、別の表示である化合物73の実施例73、({1−[2−[1−(1−ベンゾイル−シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−シクロプロピルカルバモイル]−4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−カルボニル]−2,2−ジメチルプロピル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 0004271148
工程73)
化合物73は、化合物71の製造における工程71f(実施例71)の方法に似た様式で(1−ベンゾイルシクロプロパンスルホンアミド(工程8Idにおいて製造)を1−トリメチルシラニルシクロプロパンスルホンアミドの代わりに使用することを除く)、工程71e(実施例71)の生成物のシクロプロピルP2トリペプチド酸(0.080g、0.12mmol)から68%収率(0.071g)で製造した。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 1.00 (m, 2 H), 1.04 (s, 9 H), 1.32 (s, 9 H), 1.34 (m, 3 H), 1.71 (m, 3 H), 2.53 (m, 1 H), 2.71 (m, 1 H), 3.95 (s, 3 H), 3.99 (dd, J = 11.60, 2.44 Hz, 1 H), 4.27 (m, 1 H), 4.52 (d, J = 11.90 Hz, 1 H), 4.58 (t, J = 8.70 Hz, 1 H), 5.46 (s, 1 H), 7.07 (dd, J = 9.16, 2.14 Hz, 1 H), 7.24 (s, 1 H), 7.38 (m, 2 H), 7.51 (m, 5 H), 8.09 (m, 5 H)。LC-MS (保持時間: 1.66, 方法I), MS m/z 868 (M++1)。
化合物74の実施例74
Figure 0004271148
BOCNH−P3(L−t−BuGly)−P2[(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(シクロプロパン)−CONHSO(1−ベンジル−シクロプロパン−1−イル);または、別の表示である化合物74の実施例74、{1−[2−[1−(1−ベンジルシクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−シクロプロピルカルバモイル]−4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−カルボニル]−2,2−ジメチルプロピル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 0004271148
工程74)
化合物74は、化合物71の製造における工程71f(実施例71)の方法に似た様式で、工程71e(実施例71)の生成物のシクロプロピル−P2トリペプチド酸(0.080g、0.12mmol)から29%収率(0.0298g)から製造した。1H NMR (CDCl3) δ ppm 0.95 (s, 9 H), 1.32 (s, 9 H), 1.57 (m, 6 H), 2.39 (m, 2 H), 2.55 (m, 1 H), 2.85 (m, 1 H), 3.37 (m, 2 H), 3.89 (s, 3 H), 4.03 (m, 2 H), 4.22 (d, J = 9.46 Hz, 1 H), 4.45 (m, 1 H), 5.32 (s, 1 H), 6.93 (s, 1 H), 6.98 (dd, J = 8.85, 1.83 Hz, 1 H), 7.36 (s, 1 H), 7.43 (m, 5 H), 7.85 (m, 1 H), 7.93 (m, 4 H), 8.10 (s, 1 H)。HRMS m/z (M+H)+(C4656SOとして計算)計算値:854.3799;実測値:854.3813。LC-MS (保持時間: 1.35, 方法H), MS m/z 854 (M++1)。
化合物75の実施例75
Figure 0004271148
BOCNH−P3(L−t−BuGly)−P2[(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(シクロプロパン)−CONHSO(1−アリル−シクロプロパン−1−イル);または、別の表示である化合物75の実施例75、{1−[2−[1−(1−アリル−シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−シクロプロピルカルバモイル]−4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−カルボニル]−2,2−ジメチルプロピル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 0004271148
工程75)
化合物75は、化合物71の製造における工程71f(実施例71)の方法に似た様式で(1−アリルシクロプロパンスルホンアミド(実施例4に製造)を1−トリメチルシラニルシクロプロパンスルホンアミドの代わりに使用することを除く)、工程71e(実施例71)の生成物のシクロプロピル−P1トリペプチド酸(0.080g、0.12mmol)から40%収率(0.039g)で製造した。1H NMR (CDCl3) δ ppm 0.91 (m, 2 H), 0.99 (s, 9 H), 1.31 (s, 9 H), 1.34 (m, 7 H), 2.48 (s, 1 H), 2.59 (m, 2 H), 3.91 (s, 3 H), 4.01 (m, 1 H), 4.24 (s, 1 H), 4.44 (d, J = 11.29 Hz, 1 H), 4.59 (s, 1 H), 4.92 (m, 2 H), 5.34 (s, 1 H), 5.61 (m, 1 H), 7.01 (m, 2 H), 7.36 (s, 1 H), 7.45 (m, 3 H), 7.94 (d, J = 7.02 Hz, 2 H), 7.98 (d, J = 8.85 Hz, 1 H)。LC-MS (保持時間: 1.63, 方法I), MS m/z 804 (M++1)。
化合物76の実施例76
Figure 0004271148
BOCNH−P3(L−t−BuGly)−P2[(4R)−(2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(シクロプロパン)−CONHSO[1−(1−シクロヘキセニル)−シクロプロパン−1−イル];または、別の表示である化合物76の実施例76、{1−[2−[1−(1−シクロヘキサ−1−エニル−シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−シクロプロピルカルバモイル]−4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−カルボニル]−2,2−ジメチルプロピル}−カルバミン酸tert-ブチルエステルの製造
Figure 0004271148
工程76)
化合物76は、化合物71の製造における工程71f(実施例71)の方法に似た様式で(1−(1−シクロヘキセニル)−シクロプロパンスルホンアミド(実施例5に製造)を1−トリメチルシラニルシクロプロパンスルホンアミドの代わりに使用することを除く)、工程71e(実施例71)の生成物のシクロプロピル−P1トリペプチド酸(0.080g、0.12mmol)から36%収率(0.0368g)で製造した。1H NMR (CDCl3) δ ppm 0.92 (m, 2 H), 0.99 (s, 9 H), 1.00 (m, 2 H), 1.32 (s, 9 H), 1.46 (m, 8 H), 1.96 (s, 2 H), 2.13 (s, 2 H), 2.43 (m, 1 H), 2.59 (m, 1 H), 3.91 (s, 3 H), 4.01 (m, 1 H), 4.26 (d, J = 9.16 Hz, 1 H), 4.45 (d, J = 11.60 Hz, 1 H), 4.55 (s, 1 H), 5.36 (s, 1 H), 5.85 (s, 1 H), 7.03 (m, 2 H), 7.36 (m, 1 H), 7.45 (m, 3 H), 7.94 (d, J= 7.02 Hz, 2 H), 7.98 (d, J = 9.16 Hz, 1 H)。HRMS m/z (M+H)+(C4557SOとして計算)計算値:844.3955;実測値:844.3978。LC-MS (保持時間: 1.66, 方法F), MS m/z 844 (M++1)。
化合物77の実施例77
Figure 0004271148
4−[2−(4−イソプロピル−チアゾール−2−イル)−7−メトキシ−キノリン−4−イルオキシ]−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステルの製造
Figure 0004271148
工程77a:1−ブロモ−3−メチル−2−ブタノンの製造
3−メチル−2−ブタノン(アルドリッチ社製)(4.0g、46.5mmol)のMeOH(50mL)溶液に、臭素(2.4mL、46.5mmol)を40分間かけて滴下した。該混合物を1.5時間撹拌し、ペンタン(300mL)を用いて希釈し、飽和NaHCO水溶液を用いて洗浄し、乾燥し(MgSOを使用)、そして濃縮して、不純な1−ブロモ−3−メチル−ブタン−2−オン(5.81g)を得て、このものを工程Bに直接に適用した。
工程77b:4−イソプロピル−チアゾール−2−カルボン酸エチルエステルの製造
1−ブロモ−3−メチル−ブタン−2−オン(5.58g、34mmol)およびチオオキサミド酸エチル(アルドリッチ社製)(4.50g、34mmol)のニート溶液を70℃で18時間加熱し、次いで室温まで冷却した。該混合物を飽和NaHCO水溶液およびEtOAcの間で分配し、該EtOAc層を乾燥し(MgSOを使用)、濃縮し、そしてSiOクロマトグラフィー精製(2%〜40%のEtOAc/ヘキサンを用いて溶出)を行なって、油状物の4−イソプロピルチアゾール−2−カルボン酸エチルエステル(3.4g、48%総収率)を得た。1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ ppm 1.32 (d, J = 7 Hz, 6 H), 1.42 (t, J = 7.2 Hz, 3 H), 3.23 (m, 1 H), 4.46 (q, J = 7.2 Hz, 2 H), 7.18 (s, 1 H)。
工程77c:4−イソプロピル−チアゾール−2−カルボン酸
75%THF/MeOH(32mL)中の4−イソプロピルチアゾール−2−カルボン酸エチルエステル(3.12g、15.7mmol)溶液に、LiOH(110mg、31.3mmol)のHO(8mL)を加えた。該混合物を終夜撹拌し、該溶液を1N塩酸を用いてpH5にまで調節し、そして真空下で濃縮して、白色固体の4−イソプロピルチアゾール−2−カルボン酸(2.97g、塩を含む)を得て、このものを工程Eに直接に使用した。1H NMR (500 メタノール-d4) δ ppm 1.29 (d, J = 6.7 Hz, 6H), 3.20 (m, 1 H), 7.39 (m, 1 H)。
工程77d:4−イソプロピル−チアゾール−2−カルボン酸(2−アセチル−5−メトキシ−フェニル)−アミド
−30℃まで冷却したピリジン(75mL)中の2−アミノ−4−メトキシベンゾフェノン(工程Dの生成物)(2.59g、15.7mmol)および4−イソチアゾール−2−カルボン酸(工程77cの生成物)(2.68g、15.7mmol)の懸濁液に、POCl(1.93mL、23.5mmol)を5分間かけてゆっくりと滴下した。該混合物を3時間撹拌し、室温まで昇温させ、そして終夜撹拌した。該反応混合物を氷水中にそそぎ、そしてEtOAcを用いて数回抽出した。該EtOAc抽出物を合わせて乾燥し(MgSOを使用)、濃縮し、SiOを用いるクロマトグラフィー精製(0%〜15%のMeOH/EtOAcを用いて溶出)を行なって、黄色固体の4−メチルチアゾール−2−カルボン酸(2−アセチル−5−メトキシフェニル)アミド(2.57g、51%)を得た。1H NMR (CDCl3) δ ppm 1.41 (d, J = 6.7 Hz, 6 H), 2.64 (s, 3 H), 3.24 (m, 1 H), 3.91 (s, 3 H), 6.67 (dd, J = 9, 2.5 Hz, 1 H), 7.18 (s, 1 H), 7.86 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.56 (d, J = 2.5 Hz, 1 H), 13.48 (s, 1 H)。
工程77e:2−(4−イソプロピル−チアゾール−2−イル)−7−メトキシ−キノリン−4−オール
工程77e)
THF(50mL)中の4−メチルチアゾール−2−カルボン酸(2−アセチル−5−メトキシフェニル)アミド(工程Eの生成物)(2.5g、7.85mmol)溶液に、1M KOtBuのTHF溶液(19mL、19mmol)を加えた。該混合物を70℃まで3時間加熱し、rtまで冷却し、そして終夜撹拌した。該混合物を濃縮し、冷水を加えて懸濁液を得た。次いで、該混合物をpH4にまで酸性とし、ろ過し、そして乾燥した。該得られた固体をSiOを用いるクロマトグラフィー精製(0%〜25%のMeOH/CHClを用いて溶出)を行なって、ベージュ色固体の2−(4−イソプロピルチアゾール−2−イル)−7−メトキシキノリン−4−オール(1.31g、56%)を得た。1H NMR (DMSO-D6) δ ppm 1.32 (d, J = 6.6 Hz, 6 H), 3.14 (m, 1 H), 3.89 (s, 3 H), 7.06 (s, 1 H), 7.38 (s, 1 H), 7.51 (s, 1 H), 7.99 (d, J = 9.2 Hz, 1 H), 11.77 (m, 1 H)。LC-MS m/e 301 (保持時間: 1.53, 方法A)。
工程77f:4−クロロ−2−(4−イソプロピル−チアゾール−2−イル)−7−メトキシ−キノリン
POCl(60mL)中の工程Fの生成物、2−(4−イソプロピルチアゾール−2−イル)−7−メトキシキノリン−4−オール(1.3g、4.3mmol)の懸濁液を、2時間加熱還流した。該溶媒を真空下で除去し、該残渣を氷冷水を用いて希釈し、そして該混合物を0℃まで冷却しながらpH9にまで調節した。本水溶液を、EtOAcを用いて数回抽出した。該EtOAc抽出物を合わせて、ブラインおよびpH4の緩衝液を用いて1回洗浄し、乾燥し(MgSOを使用)、そして濃縮して黄色固体の4−クロロ−2−(4−イソプロピルチアゾール−2−イル)−7−メトキシキノリン(0.89g、64%)を得た。1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ ppm 1.38 (d, J = 7 Hz, 6 H), 3.19 (m, 1 H), 3.98 (s, 3 H), 7.06 (s, 1 H), 7.26 (m, 1 H), 7.47 (d, J = 2 Hz, 1 H), 8.10 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.31 (s, 1 H)。LC-MS m/e 319 (保持時間: 2.20, 方法A)。
Figure 0004271148
工程77g:4−[2−(4−イソプロピル−チアゾール−2−イル)−7−メトキシ−キノリン−4−イルオキシ]−プロリン
(2S,4R)−N−Boc−L−4−ヒドロキシプロリン(0.53g、2.3mmol)のDMSO溶液(10mL)に、t−BuOK(0.64g、5.7mmol)を数回に分けて加えた。該生成した混合物を1.5時間撹拌し、次いで工程77f(実施例77)由来の4−クロロ−2−(4−イソプロピル−チアゾール−2−イル)−7−メトキシ−キノリン(0.80g、2.5mmol)を加えた。該反応混合物を1.5日間撹拌した。該反応混合物を冷水を用いて希釈し、そしてEtOAc/エーテル(1/4、2×)を用いて抽出した。該水相を1.0N塩酸を用いてpH4にまで酸性とし、ろ過した。該固体を乾燥ボックス中で乾燥して、淡黄色固体の生成物(70%収率(0.82g))を得た。LC-MS (保持時間: 1.46, 方法I), MS m/z 514 (M++1)。
工程77h:4−[2−(4−イソプロピルチアゾール−2−イル)−7−メトキシ−キノリン−4−イルオキシ]−2−[1−(1−プロピル−シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル]−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの製造
工程77h)
CHCl中の化合物77g(実施例77)(0.200g、0.39mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.27mL、1.95mmol)、1−プロピル−シクロプロパンスルホン酸[(1R,2S)−1−アミノ−2−ビニルシクロプロパンカルボニル]−アミドのHCl塩(0.144g、0.47mmol)、HATU(0.192g、0.51mmol)のスラリーを終夜撹拌し、そして該溶媒を除去した。該残渣をプレパラティブHPLC(溶媒B:30〜100%を使用)によって精製して、明黄色固体の生成物を得た。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 0.96 (m, 5 H), 1.42 (m, 6 H), 1.49 (s, 9 H), 1.47 (m, 5 H), 1.80 (m, 1 H), 1.88 (m, 2 H), 2.27 (q, J = 8.75 Hz, 1 H), 2.42 (m, 1 H), 2.66 (dd, J = 14.04, 6.71 Hz, 1 H), 3.22 (m, 1 H), 3.96 (dd, J = 14.34, 6.41 Hz, 5 H), 4.44 (dd, J = 9.92, 6.87 Hz, 1 H), 5.14 (d, J = 11.60 Hz, 1 H), 5.34 (m, 1 H), 5.50 (s, 1 H), 5.78 (m, 1 H), 7.20 (dd, J = 9.16, 2.14 Hz, 1 H), 7.36 (s, 1 H), 7.41 (d, J = 2.44 Hz, 1 H), 7.65 (s, 1 H), 8.03 (d, J = 9.16 Hz, 1 H)。
工程77i:{1−[2−[1−(1−シクロプロピルメチル−シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル]−4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−カルボニル]−2−メチル−プロピル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
工程77i)
4N HCl/ジオキサン溶液(2mL、8mL)中の化合物77h(0.287g、0.37mmol)のスラリーを2時間撹拌した。該溶媒を真空下で除去し、そして該残渣にCHCl(10mL)、ジイソプロピルエチルアミン(0.26mL)、Boc−L−tert−ロイシン(0.104g、0.45mmol)、HOBt(0.061g、0.37mmol)およびHATU(0.185g、0.49mmol)を加えた。該反応混合物を終夜撹拌した。該溶媒を真空下で除去し、そして該残渣をプレパラティブHPLC(溶媒B:30%〜100%を使用)によって精製して、明黄色発泡体の生成物(化合物77)を得た。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 0.85 (m, 5 H), 1.04 (s, 9 H), 1.31 (m, 9 H), 1.33 (m, 5 H), 1.38 (d, J = 6.95 Hz, 6 H), 1.80 (m, 3 H), 2.08 (m, 1 H), 2.50 (m, 1 H), 2.72 (dd, J = 13.54, 7.32 Hz, 1 H), 3.18 (m, 1 H), 3.91 (s, 3 H), 4.13 (m, 1 H), 4.24 (s, 1 H), 4.54 (m, 2 H), 5.01 (d, J = 10.61 Hz, 1 H), 5.19 (d, J = 16.47 Hz, 1 H), 5.48 (s, 1 H), 5.93 (s, 1 H), 7.04 (dd, J = 9.15, 1.83 Hz, 1 H), 7.27 (s, 1 H), 7.32 (m, 1 H), 7.63 (s, 1 H), 8.04 (d, J = 9.15 Hz, 1 H)。
化合物78の実施例78
Figure 0004271148
Figure 0004271148
工程78a:ピリジン−2−カルボン酸(2−アセチル−5−メトキシ−フェニル)−アミドの製造
ピリジン(150mL)中に溶解した−30℃の2−ピコリン酸(3.73g、30.3mmol)および2−アミノ−4−メトキシベンゾフェノン(5.0g、30.3mmol)の懸濁液に、POCl(3.7mL、45.4mmol)を5分で加えた。該反応混合物を該温度で3時間撹拌し、そしてrtで終夜撹拌した。該反応混合物を該温度で3時間撹拌し、そしてrtで終夜撹拌した。該反応混合物を冷水中にそそぎ、そしてEtOAc(3×)を用いて抽出した。該抽出物を合わせて乾燥して、生成物(7.67g、93%)を得た。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 2.65 (s, 3 H), 3.92 (s, 3 H), 6.78 (m, 1 H), 7.60 (m, 1 H), 8.00 (m, 1 H), 8.06 (m, 1 H), 8.21 (d, J = 7.63 Hz, 1 H), 8.59 (t, J = 2.29 Hz, 1 H), 8.76 (d, J = 3.97 Hz, 1 H)。LC-MS (保持時間: 1.56, 方法D), MS m/z 271 (M++1)。
工程78b:7−メトキシ−2−ピリジン−2−イル−キノリン−4−オール
ピリジン−2−カルボン酸(2−アセチル−5−メトキシ−フェニル)−アミド(2.90g、10.7mmol)のTHF(50mL)懸濁液に、t−BuOK/THF(1M溶液、24mL、24mmol)を加えた。該反応混合物を70℃で3時間加熱し、そして終夜撹拌した。該溶媒を真空下で除去した。冷水を該残渣に加え、そして1.0N塩酸を用いてpH4.6にまで調節し、ろ過した。該固体の残渣をバイオテージ65Mカラム(MeOH/CHCl:0〜15%を使用)を用いて精製して、生成物(2.26g、84%)を得た。LC-MS (保持時間: 1.19, 方法D), MS m/z 253 (M++1)。
工程78c:4−クロロ−7−メトキシ−2−ピリジン−2−イル−キノリン
7−メトキシ−2−ピリジン−2−イル−キノリン−4−オール(2.2g、8.71mmol)のPOCl(92mL)混合物を3時間還流し、次いで該溶媒を真空下で除去した。氷水を該残渣に加え、1.0N NaOHを用いてpH>10に調節し、そしてEtOAc(2×)を用いて抽出した。該抽出物を合わせて水およびブラインを用いて洗浄し、乾燥し(MgSOを使用)、そして該溶媒を除去して黄色固体の生成物(89%、2.1g)を得た。DMSO-D6) δ ppm 3.97 (s, 3 H), 7.40 (dd, J = 9.16, 2.44 Hz, 1 H), 7.53 (m, 1 H), 8.01 (m, 1 H), 8.09 (d, J = 9.16 Hz, 1 H), 8.46 (s, 1 H), 8.56 (d, J = 7.93 Hz, 1 H), 8.74 (d, J = 3.97 Hz, 1 H)。LC-MS (保持時間: 1.50, 方法D), MS m/z 271 (M++1)。
工程78d)4−(7−メトキシ−2−ピリジン−2−イル−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸tert−ブチルエステルの製造
N−Boc−4−ヒドロキシプロリン(1.6g、6.7mmol)のDMSO(20mL)溶液に、t−BuOK(1.9g、16.8mmol)を加えた。該得られた混合物を1.5時間撹拌し、そして4−クロロ−7−メトキシ−2−ピリジン−2−イル−キノリン(2.0g、7.4mmol)およびDMSO(10mL)を加えた。該反応混合物を38時間撹拌し、冷水を用いて希釈し、そしてEtOAc/水(1/4、2×)を用いて抽出した。該水相をpH4にまで酸性とし、そしてEtOAc/THF(5×)を用いて抽出した。該抽出物を合わせて乾燥し(NaSO/MgSOを使用)、該溶媒を真空下で除去し、そして該残渣をプレパラティブHPLC(0〜80%の溶媒Bを使用)によって精製して、生成物(1.6g、50%)を得た。LC-MS (保持時間: 1.23, 方法I), MS m/z 466 (M++1)。
工程78e:2−[1−(1−シクロプロピルメチル−シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−2−ビニルシクロプロパンカルバモイル]−4−(7−メトキシ−2−ピリジン−2−イル−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの製造
工程78e)
CHCl(8mL)中の工程78d(実施例78)の生成物の酸(0.33g、0.71mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.5mL、3.6mmol)、1−シクロプロピルメチル−シクロプロパンスルホン酸(1−アミノ−2−ビニルシクロプロパンカルボニル)−アミドのTFA塩(0.205g、0.51mmol)、およびHOBt(0.1g、0.6mmol)混合物に、HATU(0.35g、0.92mmol)を加えた。該反応混合物をrtで終夜撹拌し、EtOAcを用いて希釈し、pH4.0の緩衝液を用いて洗浄し、乾燥し(MgSOを使用)、そして該溶媒を真空下で除去した。該残渣をPTLCによって精製して、生成物(59%収率(0.22g))を得た。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 0.64 (m, 1 H), 0.96 (m, 2 H), 1.33 (m, 8 H), 1.39 (m, 9 H), 1.90 (m, 2 H), 2.18 (m, 1 H), 2.54 (m, 1 H), 2.81 (m, 1 H), 4.01 (m, 5 H), 4.44 (d, J = 28.99 Hz, 1 H), 5.08 (m, 1 H), 5.31 (m, 1 H), 5.57 (s, 1 H), 6.03 (m, 1 H), 6.94 (s, 1 H), 7.27 (d, J = 8.24 Hz, 1 H), 7.64 (m, 1 H), 7.92 (m, 1 H), 8.14 (m, 2 H), 8.66 (s, 1 H), 8.74 (s, 1 H)。
工程78f:{1−[2−[1−(1−シクロプロピルメチル−シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−2−ビニル−シクロプロピルカルバモイル]−4−(7−メトキシ−2−ピリジン−2−イル−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−カルボニル]−2,2−ジメチルプロピル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
工程)
4M HCl/ジオキサン(2mL、8mmol)中の工程78e(実施例78)の生成物の化合物78e(0.220g、0.3mmol)のスラリーを2時間撹拌し、該溶媒を真空下で除去した。該残渣に、CHCl(2mL)、ジイソプロピルエチルアミン(0.2mL)、Boc−L−tert−ロイシン(0.083g、0.36mmol)、HOBt(0.046g、0.3mmol)およびHATU(0.172g、0.45mmol)を加えた。該反応混合物をrtで終夜撹拌し、EtOAcを用いて希釈し、pH4.0の緩衝液を用いて洗浄し、乾燥し(MgSOを使用)、該溶媒を真空下で除去し、プレパラティブHPLC(溶媒B:30%〜100%を使用)から精製して、黄色発泡体の化合物64である生成物(76%収率、0.192g)を得た。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm -0.05 (m, 1 H), 0.30 (m, 1 H), 0.66 (m, 1 H), 0.91 (m, 2 H), 1.05 (s, 9 H), 1.28 (s, 9 H), 1.67 (m, 8 H), 2.15 (m, 1 H), 2.58 (m, 1 H), 2.77 (m, 1 H), 3.96 (s, 3 H), 4.19 (d, J = 40.25 Hz, 2 H), 4.51 (d, J = 16.47 Hz, 2 H), 4.95 (m, 1 H), 5.15 (m, 1 H), 5.53 (s, 1 H), 5.89 (dd, J = 16.65, 9.33 Hz, 1 H), 7.09 (d, J = 8.42 Hz, 1 H), 7.43 (d, J = 1.83 Hz, 1 H), 7.50 (m, 1 H), 7.82 (s, 1 H), 7.99 (m, 1 H), 8.10 (d, J = 9.15 Hz, 1 H), 8.48 (d, J = 7.68 Hz, 1 H), 8.72 (s, 1 H)。
化合物79の実施例79
Figure 0004271148
工程79a)2−[1−(1−ベンジルシクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル]−4−(7−メトキシ−2−ピリジン−2−イル−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの製造
工程79a)
化合物は、化合物78eの製造における工程78eの方法に似た様式で工程78dの酸生成物の化合物78d(0.20g、0.5mmol)から63%収率(0.207g)で製造し、そしてこのものをプレパラティブHPLC(溶媒B:30%〜100%を使用して生成物を得る)および20×40cM 1000 アナルテック社製PTLACプレート(MeOH/CHCl:0〜7%を使用)によって精製して、生成物(63%、0.207g)を得た。LC-MS (保持時間: 1.75, 方法H), MS m/z 768 (M++1)。
工程79b:(1−{4−(7−メトキシ−2−ピリジン−2−イル−キノリン−4−イルオキシ)−2−[1−(1−フェネチル−シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル]−ピロリジン−1−カルボニル}−2,2−ジメチルプロピル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
工程79b)
化合物は、化合物78(工程78f)の製造における実施例の方法に似た様式で化合物79a(0.263g、0.34mmol)から14%収率(0.402g)で製造して、そしてこのものをプレパラティブHPLC(溶媒B:30〜100%を使用)、続いてPTLC(MeOH/CHCl:5%)によって精製した。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 1.00 (s, 9 H), 1.26 (d, J = 19.76 Hz, 9 H), 1.29 (m, 5 H), 1.85 (s, 1 H), 2.15 (m, 1 H), 2.52 (s, 1 H), 2.75 (m, 1 H), 3.32 (m, 2 H), 3.94 (s, 3 H), 4.11 (m, 1 H), 4.24 (s, 1 H), 4.55 (m, 2 H), 5.05 (m, 1 H), 5.24 (d, J = 17.57 Hz, 1 H), 5.50 (s, 1 H), 5.89 (s, 1 H), 7.10 (m, 6 H), 7.43 (m, 2 H), 7.77 (s, 1 H), 7.96 (t, J = 7.68 Hz, 1 H), 8.07 (m, 1 H), 8.46 (d, J = 7.68 Hz, 1 H), 8.66 (s, 1 H); LC-MS (保持時間: 1.67, 方法H), MS m/z 845 (M++1)。
化合物80の実施例80
Figure 0004271148
工程80a:
CHCN(70mL)中の(1R,2S)/(1S,2R)−1−アミノ−2−ビニルシクロプロパンカルボン酸エチルエステル・塩酸塩(2.54g、12mmol)溶液を、、ジイソプロピルエチルアミン(9.5mL、67mmol)、[(4R)−(2−メトキシカルボニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン](5.9g、13.2mmol)およびTBTU(3.89g、12.21mmol)のCHCN(50mL)溶液を用いて処理した。該反応混合物を14時間撹拌し、そして濃縮した。該残渣をEtOAc中に溶解し、そしてNaHCO水溶液、ブラインを用いて繰り返して洗浄し、乾燥し(MgSOを使用)、そして濃縮した。該残渣をバイオテージ65Mカラム(EtOAc/ヘキサン:45〜100%を使用)を用いて精製して、高いRfの立体異性体、白色固体の(Boc−P2[(4R)−(2−メトキシカルボニル−7−メトキシキノリン−4-オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2S ビニルアッカ)酸エチルエステル(2.0g、52%)を得た。1H NMR (メタノール-d4) δ ppm 1.24 (t, J = 7.02 Hz, 3 H), 1.38 (m, 11 H), 1.76 (m, 1 H), 2.21 (m, 1 H), 2.45 (m, 1 H), 2.71 (m, 1 H), 3.92 (m, 2 H), 3.96 (s, 3 H), 4.03 (s, 3 H), 4.16 (q, J = 7.22 Hz, 2 H), 4.42 (m, 1 H), 5.10 (m, 1 H), 5.30 (m, 1 H), 5.44 (s, 1 H), 5.77 (m, 1 H), 7.27 (d, J = 9.16 Hz, 1 H), 7.48 (s, 1 H), 7.52 (s, 1 H), 8.05 (s, 1 H)。
Figure 0004271148
工程80b)
MeOH/THF(1/1、13.2mL)中に溶解した0℃の実施例370の工程1の高いRf生成物、{Boc−P2[(4R)−(2−メトキシカルボニル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2S ビニルアッカ)COOEt}(3.16g、5.40mmol)溶液を、1.0N NaOH水溶液(5.5mL、5.5mmol)を用いて処理し、1時間撹拌し、AcOHを加えることによって中性とした。該溶媒を真空下で除去した。該残渣をTHF/CHCl(1/1、150mL)中に再溶解し、乾燥し(MgSOを使用)、そして真空下で濃縮して目的物を得て、このものを次の工程に直接に使用した。LC-MS (保持時間: 1.53 方法D), MS m/z 570 (M++1)。
工程80c:
THF(35mL)中に溶解した0℃の実施例370の工程2の生成物(5.4mmolと推定する)の溶液に、新たに調製したCH(30mmol)のEtO(80mL)溶液を加えた。該反応混合物をその温度で0.5時間撹拌し、そしてrtで18.5時間撹拌した。該反応混合物に1時間窒素をバブルした後に、該溶液を真空下で除去した。EtOAc(1L)中に再溶解した残渣を、飽和NaHCO水溶液(2×200mL)、ブライン(100mL)を用いて洗浄し、そして乾燥した(MgSOを使用)。該溶媒を真空下で除去して、生成物(3.10g、2工程で97%)を得た。LC-MS (保持時間: 3.06, 方法J), MS m/z 594 (M++1)。
工程80d:
THF(110mL)中に溶解した0℃の実施例370の工程3の生成物、{Boc−P2((4R)−(2−ジアゾアセチル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2S ビニルアッカ)COOEt}(3.03g、5.10mmol)溶液に、48%のHBr(2mL)を加えた。該混合物を1時間撹拌し、EtOAc(500mL)および飽和NaHCO水溶液(100mL)の間で分配した。該EtOAc相を分離し、乾燥した(MgSOを使用)。該溶媒を除去して、生成物(3.12g、95%)を得た;LC-MS (保持時間: 1.56 方法 D)。MS m/z 648 (M++1), MS m/z 646 (M--1)。
工程80e:
実施例370の工程4の生成物、{Boc−P2[(4R)−(2−ブロモアセチル−7−メトキシキノリン−4−オキソ)−S−プロリン]−P1(1R,2S ビニルアッカ)COOEt}(1.0g、1.54mmol)を、イソプロピルアルコール(57mL)中のイソプロピルチオウレア(0.365g、3.09mmol)を用いて2時間かけて処理し、次いで該溶媒を除去した。1.0N塩酸(30mL)およびEtOAc(200mL)中に溶解した残渣を、1.0N NaOH水溶液を加えることによってpHを7にまで調節した。該水相をEtOAc(2×200mL)を用いて抽出し、そして該抽出物を合わせて乾燥し(MgSOを使用)、そして濃縮した。該残渣をバイオテージ40+Mカラム(EtOAc/ヘキサン:30〜100%を使用)によって精製して、生成物(0.870g、84%)を得て、このものを次の工程のために準備した。
工程80f:
実施例370の工程5の生成物、{Boc−P2{(4R)−[2−(2−イソプロピルアミノチアゾール−4−イル)−7−メトキシキノリン−4−オキソ]−S−プロリン}−P1(1R,2S ビニルアッカ)COOEt}(0.250g、0.375mmol)を、4N HCl/ジオキサン(2.5mL、10mmol)を用いて2.5時間かけて処理し、そして真空下で濃縮した。該残渣に、DMF(3mL)中のN−メチルモルホリン(0.206mL、1.875mmol)、N−Boc−L−tert−ロイシン(0.117g、0.506mmol)およびHATU(0.192g、0.506mmol)を加えた。該混合物を終夜撹拌し、そしてEtOAcおよびpH4.0緩衝液の間で分配した。該EtOAc層を水、NaHCO水溶液を用いて洗浄し、乾燥し(MgSOを使用)、濃縮した。該残渣をバイオテージ40Mカラム(MeOH/CHCl:0〜8%を使用)を用いて精製して、生成物(0.289g、99%)を得た。LC-MS (保持時間: 2.53, 方法K), MS m/z 779 (M++1)。
工程80g:
THF(10.6mL)、CHOH(2.6mL)およびHO(5.3mL)中の実施例370の工程6の生成物、{BOCNH−P3(L−t−BuGly)−{[2−(2−イソプロピルアミノチアゾール−4−イル)−7−メトキシキノリン−4−オキソ]−S−プロリン}−P1(1R,2S ビニルアッカ)−COOEt}(0.274g、0.352mmol)の懸濁液に、LiOH(0.068g、2.86mmol)を加えた。該反応混合物を24時間撹拌し、pH6にまで調節し、そして該有機溶媒を真空下で除去した。該水性残渣をpH4にまで酸性とし、そしてCHClを用いて繰り返して抽出した。該有機溶媒を合わせて乾燥し(MgSOを使用)、そして真空下で濃縮して、目的物(化合物80g)(0.255g、95%)を得た。LC-MS (保持時間: 2.58, 方法K), MS m/z 751 (M++1)。
(1−{2−[1−(1−シクロプロピルメチル−シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−2−ビニルシクロプロピルカルバモイル]−4−[2−(2−イソプロピルアミノ−チアゾール−4−イル)−7−メトキシ−キノリン−4−イルオキシ]−ピロリジン−1−カルボニル}−2,2−ジメチルプロピル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
工程80h:
Figure 0004271148
工程80h)
化合物80は、実施例27の化合物の製造における工程27c(実施例27)の方法に似た様式で、実施例80の工程80gの生成物、化合物67g(0.060g、0.081mmol)から2.4%収率(0.0018g)で製造し、そしてこのものをPTLCおよびIsco35gカラムによって組み合わせて精製した。MS m/z 908 (M++1), MS m/z 906 (M--1); LC-MS (保持時間: 1.77, 方法E)。
化合物81の実施例81
Figure 0004271148
工程81a:1−エトキシカルボニル−シクロプロパニルクロロホルメートの製造
Figure 0004271148
工程81)
1−ヒドロキシ−シクロプロパンカルボン酸エチルエステル(5g、38.4mmol)およびピリジン(3.3mL、41mmol)のTHF(50mL)溶液に、ホスゲン/トルエン溶液(25mL、47.5mmol)を0℃で5〜10分間かけて滴下した。該反応混合物をゆっくりと終夜昇温させた。該固体をろ過して除き、そして該ろ液を真空下で濃縮した。該残渣をヘキサン中に溶解し、再びろ過し、そして真空下で濃縮して、生成物(7.4g、100%)を得た。該生成物をスタック(stack)溶液としてCHCl(100mL)中に溶解した。1H NMR (300 MHz, クロロホルム-D) δ ppm 1.25 (t, J = 7.14 Hz, 3 H), 1.37 (m, 2 H), 1.57 (m, 2 H), 4.21 (q, J = 6.95 Hz, 2 H); (ppm) 13.97, 15.75, 62.07, 62.13, 150.54, 168.71。
工程81b:
Figure 0004271148
工程81b)
化合物56は、化合物55の製造における工程55b(実施例55)の方法に似た様式で(1−エトキシカルボニル−シクロプロパニルクロロホルメートをシクロペンチルクロロホルメートの代わりに使用し、且つトリエチルアミンを塩基として使用することを除く)、工程55a(実施例55)の生成物のビスHCl塩(0.100g、0.18mmol)から46%収率(0.086g)で製造した。該生成物をプレパラティブHPLC(溶媒B:40〜85%を使用)によって精製した。MS m/z 934 (M--1); HPLC (保持時間: 3.22, 方法J), 1H NMR (500 MHz, 溶媒) δ ppm 0.90 (m, 2 H), 1.03 (s, 9 H), 1.14 (m, 4 H), 1.30 (m, 3 H), 1.48 (m, 3 H), 1.95 (dd, J = 8.09, 5.34 Hz, 1 H), 2.32 (q, J = 8.85 Hz, 1 H), 2.44 (m, 1 H), 2.78 (dd, J = 14.04, 7.02 Hz, 1 H), 3.30 (d, J = 13.43 Hz, 1 H), 3.37 (d, J = 13.43 Hz, 1 H), 4.03 (q, J = 7.12 Hz, 2 H), 4.07 (s, 3 H), 4.16 (dd, J = 12.05, 3.20 Hz, 1 H), 4.28 (m, 1 H), 4.64 (dd, J = 10.22, 6.87 Hz, 2 H), 5.21 (m, 1 H), 5.37 (d, J = 17.09 Hz, 1 H), 5.79 (m, 2 H), 7.17 (m, 2 H), 7.28 (m, 3 H), 7.40 (m, 1 H), 7.55 (m, 2 H), 7.72 (m, 3 H), 8.09 (d, J = 6.41 Hz, 2 H), 8.36 (d, J = 9.16 Hz, 1 H)。
項目C:
実施例100:化合物100の製造
Figure 0004271148
工程1:
上記の通りである。
工程2:
上記の通りである。
工程3:
乾燥THF(60mL)中の1(R)−tert−ブトキシカルボニルアミノ−2(S)−ビニルシクロプロパンカルボン酸(4.45g、19.6mmol)および1,1'−カルボニルジイミダゾール(3.97g、24.5mmol)溶液を、沸騰するまで90分間加熱還流した。rtまで冷却後に、該混合物を実施例100の工程2由来の生成物(5.17g、24.5mmol)および1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(6.26g、41.1mmol)を用いて連続して処理した。得られた混合物をrtで72時間撹拌し、次いで真空下で濃縮して粘性の褐色油状物を得た。該残渣を酢酸エチル(300mL)中に溶解し、そしてこのものを1N HCl(3×75mL)、次いでブライン(75mL)を用いて洗浄した。該有機物を無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過し、そして濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(DCM、次いで1%MeOH/DCMを使用)による精製により、オフホワイト色固体の目的物(8.4g、定量)を得た。MS m/z 443 ((M+Na)+)。
工程4:
実施例100の工程3由来の生成物(8.4g、19.6mmol)を、TFA(75mL)およびDCM(75mL)の混合物中に溶解し、そして得られた溶液をrtで2.5時間撹拌した。真空下で濃縮して油状物残渣を得て、続いて1N HClのEtO(35mL)溶液を加えることにより、白色固体を得て、このものをろ過によって単離し、そして真空下で乾燥して、オフホワイト色粉末の目的物(6.30g、90.2%)を得た。1H NMR (CD3OD) δ 0.66-0.83 (m, 2 H), 1.41-1.50 (m, 1 H), 1.60 (ddd, J = 10.89, 6.31, 4.76 Hz, 1 H), 1.71 (dd, J = 10.06, 7.87 Hz, 1 H), 2.17 (t, J = 7.87 Hz, 1 H), 2.35-2.47 (m, 1 H), 3.33 (s, 2 H), 5.37 (d, J = 10.25 Hz, 1 H), 5.48 (d, J = 17.20 Hz, 1 H), 5.78 (ddd, J = 17.11, 10.15, 7.50 Hz, 1 H), 7.13-7.20 (m, 2 H), 7.24-7.35 (m, 3 H); MS m/z 321 (MH+), 343 ((M+Na)+)。
Figure 0004271148
工程5:
実施例100の工程4の生成物(3.00g、8.41mmol)を、4(R)−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1,2(S)−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル(3.90g、8.41mmol)、HATU(3.84g、10.1mmol)、DIPEA(3.26g、25.2mmol)およびDMF(75mL)と一緒に混合して、そして得られた溶液をrtで4.5時間撹拌した。該混合物を真空下で濃縮して残渣を得て、次いでこのものを酢酸エチル(250mL)中に再溶解し、そしてpH=4の緩衝液(4×75mL)、水(50mL)およびブライン(75mL)を用いて連続して洗浄した。該有機物を無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過し、そして真空下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(逐次勾配:DCM、次いで1%MeOH/DCM、次いで2%MeOH/DCMを使用)による精製により、ベージュ色固体の生成物(6.08g、94.3%収率)を得た。1H NMR (CD3OD) δ 0.57-0.64 (m, 2 H), 1.41 (s, 9 H), 1.44-1.54 (m, 3 H), 1.90 (dd, J = 7.93, 5.49 Hz, 1 H), 2.36 (ddd, J = 13.89, 9.77, 4.12 Hz, 1 H), 2.62 (dd, J = 13.89, 6.87 Hz, 1 H), 2.80 (s, 2 H), 3.28-3.35 (m, 1 H), 3.89-3.91 (m, 2 H), 3.95 (s, 3 H), 4.43 (dd, J = 9.61, 6.87 Hz, 1 H), 5.16 (d, J = 10.07 Hz, 1 H), 5.34 (d, J = 17.09 Hz, 1 H), 5.52 (s, 1 H), 5.74-5.82 (m, 1 H), 7.14-7.29 (m, 8 H), 7.41 (d, J = 2.14 Hz, 1 H), 7.52-7.57 (m, 3 H), 7.97-8.06 (m, 2 H); MS m/z 767 (MH+)。
工程6:
実施例100の工程5の生成物(4.50g、5.87mmol)を、DCM(75mL)およびTFA(50mL)と一緒に混合し、そして得られた溶液をrtで30分間撹拌した。溶媒を真空下で除去して、褐色油状物を得た。該残渣を1,2−ジクロロエタン中に溶解し、そして該混合物を再び真空下で濃縮して、ガラス状固体を得た。該固体をDCM(30mL)中に溶かし、そして得られた溶液に、速く撹拌しながら、1N HClのエーテル(50mL)溶液を滴下様式で加えた。該溶液から析出した該わずかに紫色の固体をろ過によって単離し、そして高真空下で乾燥した。目的物の総回収量は、4.08g(98.8%収率)であった。1H NMR (CD3OD) δ 0.60-0.66 (m, 2 H), 1.38-1.42 (m, 2 H), 1.48-1.52 (m, 1 H), 1.99 (dd, J = 7.93, 5.49 Hz, 1 H), 2.44 (q, J = 8.85 Hz, 1 H), 2.57 (ddd, J = 14.80, 10.68, 4.43 Hz, 1 H), 2.81 (s, 1 H), 3.13 (dd, J = 14.65, 7.32 Hz, 1 H), 3.99 (d, J = 2.14 Hz, 2 H), 4.08 (s, 3 H), 4.84-4.89 (m, 2 H), 5.22 (dd, J = 10.38, 1.22 Hz, 1 H), 5.39 (dd, J = 17.09, 1.22 Hz, 1 H), 5.70 (ddd, J = 17.09, 10.22, 8.70 Hz, 1 H), 6.00 (s, 1 H), 7.14 (d, J = 7.02 Hz, 2 H), 7.22-7.25 (m, 1 H), 7.29 (t, J = 7.32 Hz, 2 H), 7.50 (dd, J = 9.16, 2.44 Hz, 1 H), 7.59 (d, J = 2.44 Hz, 1 H), 7.64 (s, 1 H), 7.71-7.79 (m, 3 H), 8.09-8.10 (m, 2 H), 8.54 (d, J = 9.16 Hz, 1 H): MS m/z 667 (MH+)。
工程7:
実施例100の工程6の生成物(2.00g、2.84mmol)を、N−Boc−L−tert−ロイシン(0.658g、2.84mmol)、HATU(1.30g、3.41mmol)、DIPEA(1.11g、8.53mmol)およびDMF(30mL)と一緒に混合し、そして得られた溶液をrtで18時間撹拌した。該混合物を真空下で濃縮して残渣を得て、次いでこのものを酢酸エチル(150mL)中に再溶解し、そしてpH=4の緩衝液(3×75mL)およびブライン(50mL)を用いて連続して洗浄した。該有機物を無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過し、そして真空下で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(勾配:DCM、3%のMeOH/DCMを使用)による精製により、ベージュ色固体の目的物(2.23g、89.2%)を得た。1H NMR (CD3OD) δ 0.62-0.66 (m, 2 H), 0.98 (s, 9 H), 1.01-1.06 (m, 2 H), 1.25 (s, 9 H), 1.43-1.47 (m, 3 H), 1.92 (dd, J = 8.09, 5.34 Hz, 1 H), 2.28 (q, J = 8.85 Hz, 1 H), 2.34-2.39 (m, 1 H), 2.72 (dd, J = 14.19, 7.17 Hz, 1 H), 3.99 (s, 3 H), 4.08-4.11 (m, 1 H), 4.21-4.23 (m, 1 H), 4.57-4.61 (m, 2 H), 5.18 (d, J = 10.07 Hz, 1 H), 5.34 (d, J = 17.40 Hz, 1 H), 5.66 (s, 1 H), 5.77 (ddd, J = 17.40, 9.77, 9.46 Hz, 1 H), 7.14-7.30 (m, 6 H), 7.38 (s, 1 H), 7.44 (d, J = 2.14 Hz, 1 H), 7.60-7.61 (m, 3 H), 8.05 (dd, J = 7.32, 2.14 Hz, 2 H), 8.18 (d, J = 9.16 Hz, 1 H); MS m/z 881 (MH+)。
Figure 0004271148
工程8:
DCM(50mL)およびトリフルオロ酢酸(50mL)中の実施例100の工程7の生成物(1.50g、1.70mmol)の溶液を、rtで3時間撹拌した。該混合物を真空下で濃縮して粘性残渣を得て、このものを次いで1,2−ジクロロエタン中に溶解し、そして再び真空下で濃縮して、オフホワイト色ガラス状固体の目的のビス−トリフルオロ酢酸塩の生成物(定量)を得た。該物質を精製することなく、次の工程に直接に使用した。1H NMR (CD3OD) δ 0.64-0.72 (m, 2 H), 1.12 (s, 9 H), 1.42-1.56 (m, 4 H), 1.94 (dd, J=8.05, 5.49 Hz, 1 H), 2.33 (q, J = 8.90 Hz, 1 H), 2.41-2.50 (m, 1 H), 2.81 (s, 2 H), 4.06 (s, 3 H), 4.16-4.21 (m, 2 H), 4.48 (d, J = 12.44 Hz, 1 H), 4.75 (dd, J = 10.43, 7.14 Hz, 1 H), 5.21 (dd, J = 10.25, 1.46 Hz, 1 H), 5.33-5.39 (m, 1 H), 5.77 (ddd, J = 17.20, 10.25, 8.78 Hz, 1 H), 5.87 (d, J = 2.93 Hz, 1 H), 7.14 (dd, J = 7.68, 1.46 Hz, 2 H), 7.24-7.30 (m, 3 H), 7.46 (dd, J = 9.33, 2.38 Hz, 1 H), 7.57 (d, J = 2.56 Hz, 1 H), 7.61 (s, 1 H), 7.69-7.77 (m, 3 H), 8.06-8.09 (m, 2 H), 8.33 (d, J = 9.15 Hz, 1 H)。
工程9:
実施例100の工程8由来の生成物(123mg、0.122mmol)の1,2−ジクロロエタン(3mL)溶液に、p−トリルクロロホルメート(27.0mg、0.158mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(78.7mg、0.609mmol)を加えた。該混合物をrtで72時間撹拌した。該反応混合物をpH=4の緩衝溶液(3×3mL)を用いて洗浄し、そして該洗液を1,2−ジクロロエタン(3mL)を用いて抽出し直した。該有機層を合わせて、そして真空下で濃縮した。次いで、該粗生成物をMeOH中に溶解し、そして逆相プレパラティブHPLCによって精製して、オフホワイト色固体の化合物100(68.1mg、61.2%収率)を得た。1H NMR (CD3OD) δ 0.61-0.67 (m, 2 H), 1.06 (s, 9 H), 1.42-1.50 (m, 3 H), 1.91 (dd, J = 7.93, 5.49 Hz, 1 H), 2.24-2.36 (m, 2 H), 2.33 (s, 3 H), 2.68-2.72 (m, 1 H), 3.95 (s, 3 H), 4.09 (dd, J = 11.75, 3.20 Hz, 1 H), 4.37 (s, 1 H), 4.52-4.59 (m, 2 H), 5.17 (d, J = 10.99 Hz, 1 H), 5.33 (d, J = 16.79 Hz, 1 H), 5.54 (s, 1 H), 5.77 (ddd, J = 17.24, 9.61, 9.46 Hz, 1 H), 6.83 (d, J = 8.55 Hz, 3 H), 7.10 (d, J = 8.24 Hz, 2 H), 7.15 (d, J = 7.02 Hz, 2 H), 7.21-7.24 (m, 2 H), 7.28 (t, J = 7.17 Hz, 2 H), 7.37 (d, J = 2.44 Hz, 1 H), 7.48-7.53 (m, 3 H), 7.97-8.06 (m, 3 H); MS m/z 914 (MH+), m/z 912 (M-1)。
実施例101:化合物101の製造
Figure 0004271148
化合物101は、実施例100の工程9(フェニルクロロホルメートをp−トリルクロロホルメートの代わりに使用することを除く)に従って製造した。
工程9:
改変法:フェニルクロロホルメート(25mg、0.16mmol)を使用し、白色固体の生成物(59.5mg、54.3%収率)を得た。1H NMR (CD3OD) δ 0.61-0.67 (m, 2 H), 1.06 (s, 9 H), 1.09-1.14 (m, 1 H), 1.41-1.51 (m, 3 H), 1.92 (dd, J = 7.93, 5.49 Hz, 1 H), 2.27 (q, J = 8.85 Hz, 1 H), 2.30-2.36 (m, 1 H), 2.68-2.72 (m, 1 H), 3.94 (s, 3 H), 3.94-3.98 (m, 1 H), 4.10 (dd, J = 11.90, 3.05 Hz, 1 H), 4.38 (s, 1 H), 4.53 (d, J = 11.90 Hz, 1 H), 4.58 (dd, J = 10.07, 7.32 Hz, 1 H), 5.17 (d, J = 10.99 Hz, 1 H), 5.33 (d, J = 17.09 Hz, 1 H), 5.55 (s, 1 H), 5.77 (ddd, J = 17.09, 9.77, 9.46 Hz, 1 H), 6.88 (dd, J = 9.00, 2.29 Hz, 1 H), 6.96 (d, J = 7.63 Hz, 2 H), 7.14-7.24 (m, 5 H), 7.27-7.32 (m, 4 H), 7.37 (d, J = 2.14 Hz, 1 H), 7.47-7.53 (m, 3 H), 8.00 (d, J = 6.71 Hz, 2 H), 8.05 (d, J = 9.16 Hz, 1 H); MS m/z 900 (MH+), m/z 898 (M-1)。
実施例102:化合物102の製造
Figure 0004271148
化合物102は、実施例100の工程9(4−フルオロフェニルクロロホルメートをp−トリルクロロホルメートの代わりに使用することを除く)に従って製造した。
工程9:
改変法:4−フルオロ−クロロホルメート(28mg、0.16mmol)を使用し、オフホワイト色固体の生成物(78.7mg、70.4%収率)を得た。1H NMR (CD3OD) δ 0.61-0.67 (m, 2 H), 1.05 (s, 9 H), 1.10-1.13 (m, 1 H), 1.42-1.50 (m, 3 H), 1.92 (dd, J = 7.93, 5.49 Hz, 1 H), 2.25-2.37 (m, 2 H), 2.68-2.72 (m, 1 H), 3.95 (s, 3 H), 4.09 (dd, J = 11.90, 3.05 Hz, 1 H), 4.35 (s, 1 H), 4.52 (d, J = 11.60 Hz, 1 H), 4.60 (dd, J = 10.07, 7.02 Hz, 1 H), 5.18 (d, J = 10.68 Hz, 1 H), 5.34 (d, J = 17.09 Hz, 1 H), 5.55 (s, 1 H), 5.77 (ddd, J = 17.09, 9.77, 9.46 Hz, 1 H), 6.90-6.92 (m, 3 H), 7.00 (t, J = 8.55 Hz, 2 H), 7.15 (d, J = 7.02 Hz, 2 H), 7.23-7.30 (m, 4 H), 7.38 (d, J = 2.44 Hz, 1 H), 7.48-7.53 (m, 3 H), 8.00-8.05 (m, 3 H); MS m/z 918 (MH+), m/z 916 (M-1)。
実施例103:化合物103の製造
Figure 0004271148
化合物103は、実施例100の工程9(4−メトキシフェニルクロロホルメートを、p−トリルクロロホルメートの代わりに使用することを除く)に従って製造した。
工程9:
改変法:4−メトキシフェニルクロロホルメート(29mg、0.16mmol)を使用し、オフホワイト色固体の生成物(79.8mg、70.5%収率)を得た。1H NMR (CD3OD) δ 0.61-0.67 (m, 2 H), 1.05 (s, 9 H), 1.08-1.13 (m, 1 H), 1.41-1.48 (m, 3 H), 1.92 (dd, J = 7.63, 5.49 Hz, 1 H), 2.24-2.35 (m, 2 H), 2.65-2.71 (m, 1 H), 3.78 (d, J = 3.05 Hz, 4 H), 3.94 (s, 3 H), 4.08-4.10 (m, 1 H), 4.36 (s, 1 H), 4.53 (d, J = 12.21 Hz, 1 H), 4.56-4.60 (m, 1 H), 5.17 (d, J = 10.38 Hz, 1 H), 5.33 (d, J = 17.09 Hz, 1 H), 5.54 (s, 1 H), 5.73-5.81 (m, 1 H), 6.81-6.89 (m, 5 H), 7.15 (d, J = 7.32 Hz, 2 H), 7.22-7.24 (m, 2 H), 7.28 (t, J = 7.17 Hz, 2 H), 7.38 (d, J = 2.44 Hz, 1 H), 7.48-7.53 (m, 3 H), 8.00-8.06 (m, 3 H); MS m/z 930 (MH+), m/z 928 (M-1)。
実施例104:化合物104の製造
Figure 0004271148
化合物104は、実施例100の工程9(クロロギ酸2−メトキシエチルエステルをp−トリルクロロホルメートの代わりに使用することを除く)に従って、製造した。
工程9:
改変法:クロロギ酸2−メトキシエチルエステル(22mg、0.16mmol)を使用し、オフホワイト色固体の生成物(76.5mg、71.2%収率)を得た。1H NMR (CD3OD) δ 0.60-0.66 (m, 2 H), 0.98 (s, 9 H), 1.00-1.05 (m, 1 H), 1.41-1.50 (m, 3 H), 1.91 (dd, J = 7.93, 5.49 Hz, 1 H), 2.27 (q, J = 8.65 Hz, 1 H), 2.31-2.36 (m, 1 H), 2.67-2.71 (m, 1 H), 3.42-3.46 (m, 2 H), 3.78 (s, 1 H), 3.88-3.91 (m, 1 H), 3.96 (s, 3 H), 3.97-3.99 (m, 1 H), 4.08 (dd, J = 11.75, 2.90 Hz, 1 H), 4.29-4.31 (m, 1 H), 4.52 (d, J = 11.90 Hz, 1 H), 4.57 (dd, J = 9.77, 7.32 Hz, 1 H), 5.17 (d, J = 10.38 Hz, 1 H), 5.33 (d, J = 17.09 Hz, 1 H), 5.57 (s, 1 H), 5.77 (dt, J = 17.17, 9.58 Hz, 1 H), 7.13-7.15 (m, 3 H), 7.22-7.30 (m, 4 H), 7.41 (d, J = 2.14 Hz, 1 H), 7.49-7.56 (m, 3 H), 8.05-8.09 (m, 3 H), MS m/z 882 (MH+), m/z 880 (M-1)。
実施例105:化合物105の製造
Figure 0004271148
化合物105は、実施例100の工程9(ネオペンチルクロロホルメートをp−トリルクロロホルメートの代わりに使用することを除く)に従って製造した。
工程9:
改変法:ネオペンチルクロロホルメート(24mg、0.16mmol)を使用し、オフホワイト色固体の生成物(81.4mg、74.8%収率)を得た。1H NMR (CD3OD) δ 0.55 (s, 1 H), 0.61-0.67 (m, 2 H), 0.84 (s, 9 H), 0.98 (s, 9 H), 1.00-1.05 (m, 1 H), 1.43-1.47 (m, 3 H), 1.91 (dd, J = 7.93, 5.49 Hz, 1 H), 2.27 (q, J = 8.85 Hz, 1 H), 2.31-2.37 (m, 1 H), 2.69 (dd, J = 13.12, 7.63 Hz, 1 H), 3.40 (d, J = 10.38 Hz, 1 H), 3.57 (d, J = 10.38 Hz, 1 H), 3.95 (s, 3 H), 4.09 (dd, J = 11.90, 2.44 Hz, 1 H), 4.30 (s, 1 H), 4.52 (d, J = 11.60 Hz, 1 H), 4.58 (dd, J = 10.22, 7.17 Hz, 1 H), 5.18 (d, J = 10.68 Hz, 1 H), 5.34 (d, J = 17.09 Hz, 1 H), 5.57 (s, 1 H), 5.78 (ddd, J = 17.32, 9.77, 9.54 Hz, 1 H), 7.09 (dd, J = 9.16, 2.14 Hz, 1 H), 7.14 (d, J = 6.71 Hz, 2 H), 7.22-7.30 (m, 4 H), 7.41 (d, J = 2.14 Hz, 1 H), 7.49-7.56 (m, 3 H), 8.07 (t, J = 8.85 Hz, 3 H); MS m/z 894 (MH+), m/z 892 (M-1)。
実施例106:化合物106の製造
Figure 0004271148
化合物106は、実施例100の工程9(2−フルオロエチルクロロホルメートをp−トリルクロロホルメートの代わりに使用することを除く)に従って製造した。
工程9:
改変法:2−フルオロエチルクロロホルメート(20mg、0.16mmol)を使用し、オフホワイト色固体の生成物(72.3mg、68.3%収率)を得た。1H NMR (CD3OD) δ 0.62-0.66 (m, 2 H), 0.99 (s, 9 H), 1.01-1.05 (m, 1 H), 1.42-1.50 (m, 3 H), 1.90-1.92 (m, 1 H), 2.24-2.30 (m, 1 H), 2.33-2.36 (m, 1 H), 2.67-2.71 (m, 1 H), 3.96 (s, 3 H), 4.00-4.10 (m, 3 H), 4.31 (s, 1 H), 4.37-4.53 (m, 3 H), 4.56-4.59 (m, 1 H), 5.17 (d, J = 10.38 Hz, 1 H), 5.33 (d, J = 17.40 Hz, 1 H), 5.58 (s, 1 H), 5.74-5.81 (m, 1 H), 7.12-7.15 (m, 3 H), 7.22-7.30 (m, 4 H), 7.41 (s, 1 H), 7.49-7.56 (m, 3 H), 8.05-8.09 (m, 3 H); MS m/z 870 (MH+), m/z 868 (M-1)。
実施例107:化合物107の製造
Figure 0004271148
化合物107は、実施例100の工程9(2−メトキシフェニルクロロホルメートをp−トリルクロロホルメートの代わりに使用することを除く)に従って製造した。
工程9:
改変法:2−メトキシフェニルクロロホルメート(29mg、0.16mmol)を使用し、オフホワイト色固体の生成物(82.0mg、72.4%収率)を得た。1H NMR (CD3OD) δ 0.64 (s, 2 H), 1.07 (s, 9 H), 1.14 (s, 1 H), 1.42-1.50 (m, 3 H), 1.90-1.93 (m, 1 H), 2.26-2.36 (m, 2 H), 2.65-2.71 (m, 1 H), 3.68 (s, 3 H), 3.95 (s, 3 H), 4.12 (d, J = 10.38 Hz, 1 H), 4.40 (s, 1 H), 4.46 (d, J = 11.90 Hz, 1 H), 4.57-4.60 (m, 1 H), 5.17 (d, J = 10.07 Hz, 1 H), 5.33 (d, J = 17.09 Hz, 1 H), 5.53 (s, 1 H), 5.74-5.81 (m, 1 H), 6.89-6.93 (m, 3 H), 7.00 (d, J = 7.93 Hz, 1 H), 7.16 (t, J = 7.63 Hz, 3 H), 7.21-7.25 (m, 2 H), 7.29 (t, J = 7.02 Hz, 2 H), 7.37 (s, 1 H), 7.50 (d, J = 7.32 Hz, 3 H), 7.99-8.05 (m, 3 H); MS m/z 930 (MH+), m/z 928 (M-1)。
実施例108:化合物108の製造
Figure 0004271148
化合物108は、実施例100の工程9(3−トリフルオロメチルフェニルクロロホルメートを、p−トリルクロロホルメートの代わりに使用することを除く)に従って製造した。
工程9:
改変法:3−トリフルオロフェニルクロロホルメート(36mg、0.16mmol)を使用し、オフホワイト色固体の生成物(57.3mg、48.6%収率)を得た。MS m/z 968 (MH+), m/z 966 (M-1)。
実施例109:化合物109の製造
Figure 0004271148
化合物109は、実施例100の工程9(2−(−)−(1R)−メンチルクロロホルメートをp−トリルクロロホルメートの代わりに使用することを除く)に従って製造した。
工程9:
改変法:(−)−(1R)−メンチルクロロホルメート(35mg、0.19mmol)を使用し、オフホワイト色固体の生成物(79.8mg、68.1%収率)を得た。MS m/z 962 (MH+), m/z 960 (M-1)。
実施例110:化合物110の製造
Figure 0004271148
工程1:
1,2−ジクロロエタン中の実施例100の工程8由来の生成物(123mg、0.122mmol)、酢酸tert−ブチル(18.3mg、0.158mmol)、HATU(60mg、0.16mmol)およびN−メチルモルホリン(49mg、0.49mmol)の混合物をrtで24時間撹拌した。該反応混合物をpH=4の緩衝溶液(3×3mL)を用いて洗浄し、そして該洗液を1,2−ジクロロエタン(3mL)を用いて抽出し直した。該有機層を合わせて、そして真空下で濃縮した。次いで、粗生成物をMeOH中に溶解し、そして逆相プレパラティブHPLCによって精製して、白色固体の標題化合物(化合物110)(45.0mg、42.1%収率)を得た。1H NMR (CD3OD) δ 0.65 (s, 2 H), 0.84 (s, 9 H), 0.99 (s, 9 H), 1.04-1.06 (m, 1 H), 1.43-1.48 (m, 3 H), 1.91 (dd, J = 7.32, 5.80 Hz, 1 H), 1.98 (s, 2 H), 2.27 (q, J = 8.85 Hz, 1 H), 2.31-2.36 (m, 1 H), 2.65-2.69 (m, 1 H), 3.96 (s, 3 H), 4.13 (dd, J = 11.60, 2.75 Hz, 1 H), 4.48 (d, J = 11.90 Hz, 1 H), 4.55 (dd, J = 10.38, 7.02 Hz, 1 H), 4.64 (d, J = 9.16 Hz, 1 H), 5.17 (d, J = 10.38 Hz, 1 H), 5.34 (d, J = 17.09 Hz, 1 H), 5.58 (s, 1 H), 5.78 (ddd, J = 17.24, 9.61, 9.46 Hz, 1 H), 7.09-7.15 (m, 3 H), 7.22-7.30 (m, 4 H), 7.41 (d, J = 1.22 Hz, 1 H), 7.48-7.55 (m, 3 H), 7.79 (d, J = 8.55 Hz, 1 H), 8.05 (d, J = 8.24 Hz, 3 H); MS m/z 878 (MH+), m/z 876 (M-1)。
実施例111:化合物111の製造
Figure 0004271148
化合物111は、実施例110の工程1(メトキシ酢酸をtert−ブチル酢酸の代わりに使用することを除く)に従って製造した。
工程1:
改変法:メトキシ酢酸(14mg、0.16mmol)を使用し、オフホワイト色の生成物(75.6mg、72.9%収率)を得た。1H NMR (CD3OD) δ 0.62-0.67 (m, 2 H), 1.00 (s, 9 H), 1.02-1.06 (m, 1 H), 1.43-1.48 (m, 3 H), 1.91 (dd, J = 7.93, 5.49 Hz, 1 H), 2.27 (q, J = 8.85 Hz, 1 H), 2.35 (ddd, J = 13.89, 10.38, 4.12 Hz, 1 H), 2.65-2.72 (m, 1 H), 3.36 (s, 3 H), 3.69 (d, J = 15.26 Hz, 1 H), 3.84 (d, J = 15.26 Hz, 1 H), 3.96 (s, 3 H), 4.13 (dd, J = 11.90, 3.36 Hz, 1 H), 4.43 (d, J = 11.90 Hz, 1 H), 4.58 (dd, J = 10.38, 7.02 Hz, 1 H), 4.65 (s, 1 H), 5.18 (dd, J = 10.38, 1.22 Hz, 1 H), 5.34 (d, J = 17.09 Hz, 1 H), 5.59 (s, 1 H), 5.78 (dt, J = 17.09, 9.61 Hz, 1 H), 7.12-7.15 (m, 3 H), 7.22-7.30 (m, 4 H), 7.41 (d, J = 2.44 Hz, 1 H), 7.49-7.56 (m, 3 H), 8.02 (d, J = 9.16 Hz, 1 H), 8.05 (d, J = 7.32 Hz, 2 H); MS m/z 852 (MH+), m/z 850 (M-1)。
実施例112:化合物112の製造
Figure 0004271148
化合物112は、実施例110の工程1(メトキシプロピオン酸をtert−ブチル酢酸の代わりに使用することを除く)に従って製造した。
工程1:
改変法:メトキシプロピオン酸(17mg、0.16mmol)を使用し、オフホワイト色固体の生成物(66.6mg、63.2%収率)を得た。1H NMR (CD3OD) δ 0.61-0.67 (m, 2 H), 1.00 (s, 9 H), 1.01-1.07 (m, 2 H), 1.42-1.48 (m, 3 H), 1.91 (dd, J = 8.09, 5.34 Hz, 1 H), 2.24-2.37 (m, 3 H), 2.43 (ddd, J = 14.95, 7.32, 5.49 Hz, 1 H), 2.65-2.69 (m, 1 H), 3.26 (s, 3 H), 3.46-3.55 (m, 2 H), 3.78 (s, 1 H), 3.96 (s, 3 H), 4.13 (dd, J = 11.90, 3.36 Hz, 1 H), 4.46 (d, J = 11.60 Hz, 1 H), 4.56 (dd, J = 10.07, 7.02 Hz, 1 H), 4.62-4.64 (m, 1 H), 5.17 (dd, J = 10.22, 1.68 Hz, 1 H), 5.33 (dd, J = 17.09, 1.22 Hz, 1 H), 5.58 (s, 1 H), 5.78 (ddd, J = 17.09, 10.22, 9.00 Hz, 1 H), 7.13-7.15 (m, 3 H), 7.22-7.30 (m, 4 H), 7.41 (d, J = 2.14 Hz, 1 H), 7.48-7.56 (m, 3 H), 8.05-8.07 (m, 3 H); MS m/z 866 (MH+), m/z 864 (M-1)。
実施例113:化合物113の製造
Figure 0004271148
化合物113は、実施例110の工程1((S)−1,4−ベンゾジオキサン−2−カルボン酸をtert−ブチル酢酸の代わりに使用することを除く)に従って製造した。
工程1:
改変法:(S)−1,4−ベンゾジオキサン−2−カルボン酸(29mg、0.16mmol)を使用し、黄色ガラス状固体の生成物(70.4mg、61.4%収率)を得た。1H NMR (CD3OD) δ 0.61-0.67 (m, 2 H), 0.77 (s, 9 H), 0.79-0.82 (m, 1 H), 1.45-1.51 (m, 3 H), 1.91 (dd, J = 8.09, 5.34 Hz, 1 H), 2.27 (q, J = 8.85 Hz, 1 H), 2.35 (ddd, J = 13.81, 10.45, 3.81 Hz, 1 H), 2.65-2.71 (m, 1 H), 3.93 (s, 3 H), 4.10 (dd, J = 12.21, 3.36 Hz, 1 H), 4.16 (dd, J = 11.60, 2.75 Hz, 1 H), 4.32 (dd, J = 11.44, 4.12 Hz, 1 H), 4.41 (d, J = 11.60 Hz, 1 H), 4.51-4.52 (m, 1 H), 4.58 (s, 1 H), 4.61 (dd, J = 10.38, 7.02 Hz, 1 H), 5.18 (d, J = 11.60 Hz, 1 H), 5.34 (dd, J = 17.24, 1.07 Hz, 1 H), 5.59 (s, 1 H), 5.80 (ddd, J = 17.24, 9.77, 9.61 Hz, 1 H), 6.80-6.90 (m, 3 H), 7.03 (dd, J = 7.63, 2.14 Hz, 1 H), 7.13-7.15 (m, 3 H), 7.21-7.29 (m, 4 H), 7.40 (d, J = 2.44 Hz, 1 H), 7.49-7.56 (m, 3 H), 8.03 (d, J = 9.16 Hz, 1 H), 8.06 (d, J = 6.71 Hz, 2 H); MS m/z 942 (MH+), m/z 940 (M-1)。
項目D
実施例119:化合物119の製造
Figure 0004271148
工程1:
1R−tert−ブトキシカルボニルアミノ−2S−ビニルシクロプロパンカルボン酸(2.1g、9.24mmol)のTHF(26mL)溶液に、CDI(1.87g、11.6mmol)を加え、そしてこのものを78℃まで45分間加熱した。rtまで冷却させた後に、該反応混合物を実施例16(2.11g、12.01mmol)およびDBU(2.95g、19.4mmol)を用いて処理した。rtで14時間撹拌した後に、該反応液をEtOAc(50mL)を用いて希釈し、そして1N HCl(4×50mL)を用いて洗浄した。該水相を合わせて、EtOAc(3×50mL)を用いて抽出した。該有機層を合わせてブラインを用いて洗浄し、MgSOを用いて乾燥し、そして濃縮して、明褐色固体の生成物(3.48g、98%)を得た。該生成物を粗物のままで使用した。1H NMR (500 MHz, CD3OD, 500 MHz) δ 0.07 (q, J = 4.88 Hz, 2 H) 0.44-0.48 (m, 2 H) 0.68-0.72 (m, 1 H) 1.14 (s, 2 H) 1.28 (dd, J = 9.46, 5.19 Hz, 1 H) 1.43 (d, J = 7.02 Hz, 1 H) 1.46 (s, 9 H) 1.49-1.53 (m, 2 H) 1.81 (dd, J = 7.78, 5.34 Hz, 1 H) 1.86 (s, 2 H) 2.16-2.20 (m, 1 H) 5.08 (dd, J = 10.38, 1.22 Hz, 1 H) 5.27 (dd, J = 17.24, 1.37 Hz, 1 H) 5.51-5.55 (m, 1 H)。
工程2:
実施例119の工程1由来の生成物(3.75g、9.75mmol)のDCM(15mL)溶液に、TFA(15mL)を加え、そしてrtで20分間撹拌した。溶媒を真空下で濃縮して、粘性の褐色油状物を定量で得た。該生成物を粗物のままで使用した。MS m/z 285 (MH+)。
Figure 0004271148
工程3:
DCM(4mL)中の実施例1の工程1c由来の4R−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)プロリン(0.167g、0.359mmol)、DIEA(0.140g、1.08mmol)および実施例119の工程2由来の生成物(0.143g、0.359mmol)の溶液混合物に、HATU(0.178g、0.467mmol)を加えた。rtで14時間撹拌後に、該反応液を5%NaHCO水溶液(5mL)を用いて洗浄し、そして該水相をDCM(2×25mL)を用いて抽出した。該有機層を合わせて5%クエン酸水溶液(5mL)を用いて洗浄し、乾燥し(MgSOを使用)、そして濃縮した。該得られた褐色粘性油状物をフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、明褐色粘性の油状物(0.215g、82%収率)を得た。MS m/z 731 (MH+)。
工程4:
実施例119の工程10由来の生成物(0.157g、0.215mmol)のDCM(1.5mL)溶液に、TFA(1.5mL)を用いて処理し、そしてrtで10分間撹拌した。該反応液を濃縮し、そして真空下で乾燥して赤色粘性油状物を得て、このものを更に精製することなく使用した。MS m/z 731 (MH+)。
工程5:
DCM(14mL)中の実施例119の工程4由来の生成物(1.03g、1.38mmol)、DIEA(0.716g、5.53mmol)およびBoc−L−tert Leu−OH(0.667g、2.07mmol)の溶液混合物に、HATU(0.789g、2.07mmol)を加えた。rtで3時間撹拌後に、該反応液をDCM(25mL)を用いて希釈し、5%NaHCO水溶液(10mL)を用いて洗浄した。該水相をDCM(50mL)を用いて抽出した。該有機層を合わせて5%クエン酸水相液(15mL)を用いて洗浄し、乾燥し(MgSOを使用)、そして濃縮した。得られた褐色粘性油状物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(SiO、95:5のDCM:MeOHを使用)によって精製して、明褐色固体の化合物8の実施例20(0.980g、84%収率)を得た。MS m/z 844 (MH+)。
工程6:
DCM(1.5mL)中の実施例119の工程5由来の生成物(1.1g、1.30mmol)を、50%TFA(5mL)のDCM溶液を用いて処理し、そしてrtで15分間撹拌した。該反応液を濃縮し、そして真空下で乾燥して褐色粘性物を得て、このものをDCM(2mL)中に再溶解し、そして1N HCl(5mL)のEtO溶液を用いて処理した。溶媒を濃縮し、そして該残渣を1N HClを用いて1回以上処理した。次いで、該反応液を濃縮し、そして真空下で乾燥して、明褐色発泡性固体を定量で得た。MS m/z 744 (MH+)。
Figure 0004271148
Figure 0004271148
工程7:
DCM(2mL)中の実施例119の工程6由来の生成物(0.062g、0.076mmol)、DIEA(0.040g、0.31mmol)およびS−(+)−α−メトキシフェニル酢酸(0.019g、0.095mmol)の溶液混合物に、HATU(0.044g、0.114mmol)を加えた。rtで3時間撹拌後に、該反応液をDCM(5mL)を用いて希釈し、5%NaHCO水溶液(3mL)を用いて洗浄した。該水相をDCM(5mL)を用いて抽出した。該有機層を合わせて5%クエン酸水溶液(3mL)を用いて洗浄し、乾燥し(MgSOを使用)、そして濃縮した。得られた褐色粘性油状物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(SiO、95:5のDCM:MeOHを使用)によって精製して、明褐色固体(0.051g、75%収率)を得た。1H NMR (500 MHz, CD3OD) δ 0.08-0.12 (m, 3 H) 0.46-0.50 (m, 2 H) 0.70-0.74 (m, 1 H) 0.94 (dd, J = 8.85, 4.27 Hz, 1 H) 0.96-0.98 (m, 2 H) 1.01 (s, 9 H) 1.04 (s, 2 H) 1.12-1.14 (m, 1 H) 1.15-1.17 (m, 1 H) 1.23-1.27 (m, 1 H) 1.44 (dd, J = 9.46, 5.49 Hz, 1 H) 1.49-1.53 (m, 1 H) 1.61 (m, 1 H) 1.81 (dd, J = 14.80, 7.17 Hz, 1 H) 1.85 (dd, J = 7.93, 2.44 Hz, 1 H) 1.89 (dd, J = 13.73, 6.71 Hz, 1 H) 1.93 (dd, J = 13.50, 6.77 Hz, 1 H) 2.23 (q, J = 8.95 Hz, 1 H) 2.33-2.37 (m, 1 H) 2.66-2.70 (m, 1 H) 3.25 (s, 3 H) 3.25-3.29 (m, 2 H) 3.33-3.37 (m, 2 H) 3.98 (s, 3 H) 4.13 (dd, J = 12.05, 3.51 Hz, 1 H) 4.37 (s, 1 H) 4.57 (d, J = 10.68 Hz, 1 H) 4.59 (d, J = 9.77 Hz, 1 H) 5.12 (dd, J = 10.38, 1.53 Hz, 1 H) 5.29 (dd, J = 17.24, 1.37 Hz, 1 H) 5.61 (s, 1 H) 5.72-5.76 (m, 1 H) 7.30 (d, J = 9.77 Hz, 3 H) 7.32 (d, J = 1.83 Hz, 2 H) 7.45 (d, J = 2.44 Hz, 1 H) 7.84 (d, J = 9.46 Hz, 1 H) 8.03 (d, J = 9.16 Hz, 1 H) 8.06 (s, 1 H) 8.07 (d, J = 1.53 Hz, 1 H), MS m/z 892 (MH+)。
実施例120:化合物120の製造
Figure 0004271148
工程1:
DMF(100mL)中のBoc−tert−Leu−OH(20.0g、86.5mmol)およびKCO(13.15g、95.1mmol)の溶液混合物に、臭化ベンジル(15.53g、90.8mmol)を加えた。rtで72時間撹拌後に、該反応液をEtOAc(500mL)を用いて希釈した。該得られた白色沈降物をろ過し、そしてEtOAc用いて洗浄した。該ろ過した液体をHO(1×400mLおよび3×150mL)、ブライン(100mL)を用いて洗浄し、乾燥し(MgSOを使用)、そして濃縮して透明無色の濃厚な油状物(28.03g、定量)を得た。MS m/z 322 (MH+)。
工程2:
実施例120の工程3由来の生成物(27.8g、86.5mmol)の1,4−ジオキサン(100mL)溶液に、4N HCl/1,4−ジオキサン(215mL)溶液を加えて、そしてrtで1時間撹拌した。該反応液を濃縮し、そして真空下で乾燥して、わずかに黄色のろう状固体(25.62g、100%収率)を得た。MS m/z 222 (MH+)。
工程3:
ホスゲン(20%トルエン溶液、5.2mL、10.0mmol)のDCM(30mL)溶液に、DCM(10mL)中の実施例120の工程2由来の生成物(0.516g、2.0mmol)およびDIEA(0.544g、4.2mmol)の溶液混合物を滴下した。rtで1時間撹拌後に、該反応混合物を濃縮し、そして真空下で1時間乾燥した。該過剰量のホスゲンを−78℃の1N NaOHを含むロート−ベイプ(roto-vap)トラップ中でゆっくりとクエンチした。上記から得られた固体生成物をDCM(20mL)中に溶解し、そしてこのものをN−メチル−tert−アミン(0.349、4.00mmol)を用いて処理した。rtで2時間撹拌後に、該反応混合物をDCM(30mL)を用いて希釈し、そして5%クエン酸(3×25mL)およびブラインを用いて洗浄した。次いで、該有機層を乾燥し(MgSOを使用)、濃縮し、そして真空下で乾燥して明黄色固体(0.600g、、90%)を得た。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-D) δ 0.98 (d, J = 3.66 Hz, 6 H) 1.41 (s, 9 H) 1.53 (s, 1 H) 2.86 (s, 3 H) 4.26 (s, 1 H) 5.10 (d, J = 12.21 Hz, 1 H) 5.21 (d, J = 12.20 Hz, 1 H) 7.30-7.37 (m, 5 H)。
工程4:
MeOH(5mL)中の実施例120の工程3由来の生成物(0.595g、1.78mmol)溶液に、パールマン(Pearlman)触媒(0.120g)を加え、そしてH(気体)雰囲気下、rtで3時間撹拌した。該触媒を真空ろ過によって除去し、そしてMeOHを用いて洗浄した。次いで、濃縮して黄色固体(0.400g、92%収率)を得た。MS m/z 245 (MH+)。
Figure 0004271148
工程5:
DCM(2mL)中の実施例119の工程4由来の生成物(0.106g、0.142mmol)、DIEA(0.074g、0.569mmol)および実施例120の工程4由来の生成物(0.045g、0.185mmol)の溶液混合物に、HATU(0.082g、0.213mmol)を加えた。rtで14時間撹拌後に、該反応液をDCM(15mL)を用いて希釈し、5%NaHCO水溶液(3mL)、5%クエン酸水溶液(3mL)、ブラインを用いて洗浄し、乾燥し(MgSOを使用)、そして濃縮した。得られた褐色粘性油状物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(SiO、97:3のDCM:MeOHを使用)によって精製して、黄色固体(0.051g、75%収率)を得た。1HNMR(CD3OD, 500 MHz) δ 0.05-0.09 (m, 3 H) 0.46-0.50 (m, 3 H) 0.66-0.70 (m, 1 H) 0.99 (s, 3 H) 1.04 (t, J = 4.73 Hz, 3 H) 1.07 (s, 9 H) 1.10-1.14 (m, 3 H) 1.18-1.24 (m, 2 H) 1.25 (s, 9 H) 1.28-1.32 (m, 1 H) 1.37 (s, 3 H) 1.42-1.46 (m, 3 H) 1.56-1.60 (m, 1 H) 1.78 (dd, J = 14.80, 7.48 Hz, 1 H) 1.83 (dd, J = 8.09, 5.34 Hz, 1 H) 1.89 (d, J = 7.02 Hz, 1 H) 1.92 (dd, J = 14.65, 6.41 Hz, 1 H) 2.19 (dd, J = 17.90, 9.30 Hz, 1 H) 2.32-2.36 (m, 1 H) 2.64 (dd, J = 13.74, 7.02 Hz, 1 H) 2.87 (s, 3 H) 2.93 (s, 1 H) 3.70 (s, 1 H) 4.14 (dd, J = 11.29, 3.00 Hz, 1 H) 4.42 (s, 1 H) 4.53 (dd, J = 10.83, 6.56 Hz, 1 H) 4.57 (d, J = 12.82 Hz, 1 H) 5.10 (d, J = 10.38 Hz, 1 H) 5.27 (d, J = 17.40 Hz, 1 H) 5.60 (s, 1 H) 5.73-5.77 (m, 1 H) 7.08 (dd, J = 9.16, 2.44 Hz, 1 H) 7.27 (s, 1 H) 7.41 (d, J = 2.44 Hz, 1 H) 7.50-7.54 (m, 3 H) 8.05 (s, 1 H) 8.07 (d, J = 1.53 Hz, 1 H) 8.09 (d, J = 9.16 Hz, 1 H); MS m/z 656 (MH+)。
項目E
実施例200、化合物200の製造
以下に示す(1−{4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−2−[1−(1−プロピル−シクロプロパン−スルホニルアミノカルボニル)−スピロ[2.2]ペンタ−1−イルカルバモイル]−ピロリジン−1−カルボニル}−2,2−ジメチルプロピル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルを、工程200a−eに記載する通り製造した。
Figure 0004271148
工程200a:以下に示すスピロ[2.2]ペンタン−1,1−ジカルボン酸ジメチルエステルの製造
Figure 0004271148
無水CHCl(40mL)中のメチレンシクロプロパン(3.89g、72mmol)(これは、P. Bingerによる米国特許第5,723,714号に従って製造)およびRh(OAc)(3.18g、7.2mmol)の冷却した(0℃)混合物に、ジアゾマロン酸ジメチル(11.38g、72mmol)を加えた。該フラスコの頂上に、−78℃に保ったコールドフィンガーを備え付けた。該緑色反応混合物を、Nの発生が原因の発泡が顕著になるまで、rtmまで昇温した。該発熱は穏やかな還流を15分間引き起こした。該反応液を更に4時間撹拌した。該混合物を真空下で濃縮し、そしてフラッシュクロマトグラフィー(10:1のヘキサン/EtO〜5:1のヘキサン/EtOを用いて溶出)によって精製して、黄色油状物のジメチルエステル(10.5g、79%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 3.73 (s, 6 H), 1.92 (s, 2 H), 1.04 (d, 4 H, J = 3 Hz)。
工程200b:
以下に示すスピロ[2.2]ペンタン−1,1−ジカルボン酸メチルエステルを以下の通り製造した。
Figure 0004271148
MeOH(8mL)および水(2mL)中のスピロ[2.2]ペンタン−1,1−ジカルボン酸ジメチルエステル(800mg、4.3mmol)混合物に、KOH(240mg、4.3mmol)を加えた。本溶液をrtで2日間撹拌した。次いで、そのものを希塩酸を用いてpH3にまで酸性とし、そしてエーテルを用いて2回抽出した。該有機層を合わせて乾燥し(MgSOを使用)、そして濃縮して、白色固体のスピロ[2.2]ペンタン−1,1−ジカルボン酸メチルエステル(600mg、82%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 3.82 (s, 6 H), 2.35 (d, 1 H, J = 3 Hz), 2.26 (d, 1 H, J = 3 Hz), 1.20 (m, 1 H), 1.15 (m, 1 H), 1.11 (m, 1 H), 1.05 (m, 1 H)。LRMS: MS m/z 169 (M+-1)。
工程200c:
以下に示す1−アミノ−スピロ[2.2]ペンタン−1−カルボン酸メチルエステル・塩酸塩を以下の通り製造した。
Figure 0004271148
無水t−BuOH(3mL)中のスピロ[2.2]ペンタン−1,1−ジカルボン酸メチルエステル(400mg、2.30mmol)の混合物に、DPPA(700mg、2.50mmol)およびEtN(278mg、2.70mmol)を加えた。該混合物を21時間加熱還流し、次いでHOおよびエーテルの間で分配した。該エーテル層を硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過し、そして真空下で濃縮して油状物を得た。この油状物に、4M HCl/ジオキサン溶液(3mL)を加えた。この酸性溶液をrtで2時間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。該残渣をエーテルを用いてトリチュレートして、白色固体の1−アミノ−スピロ[2.2]ペンタン−1−カルボン酸メチルエステル・塩酸塩(82mg、20%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 9.19 (br s, 3 H), 3.81 (s, 3 H), 2.16, (d, J = 5.5 Hz, 1 H), 2.01 (d, J = 5.5 Hz, 1 H), 1.49 (m, 1 H), 1.24, (m, 1 H), 1.12 (m, 2 H)。遊離アミンのLRMS: MS m/z 142 (M++1)。
工程200d:
以下に示す1−{[1−[2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3,3−ジメチルブチリル)−4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−2−カルボニル]−アミノ}−スピロ[2.2]ペンタン−1−カルボン酸は、反応式Iに例示し、且つ実施例2に詳述する一般的な方法を用いて、工程203cの生成物から製造した。
Figure 0004271148
工程200e:
1−{[1−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3,3−ジメチルブチリル)−4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−2−カルボニル]−アミノ}−スピロ[2.2]ペンタン−1−カルボン酸(200mg、0.29mmol)をTHF(10mL)中にスラリーとした。CDI(62まg、0.38mmol)を加え、そして該混合物を1時間還流した。該混合物をrtまで冷却し、1−プロピル−シクロプロパンスルホン酸アミド(62mg、0.38mmol)を加え、続いてDBU(58mg、0.38mmol)を加えた。該反応混合物を18時間撹拌し、真空下で濃縮し、そしてフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチルの勾配を使用)によって精製して、ジアステレオマー混合物(P1でのラセミ)の標題化合物、(1−{4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−2−[1−(1−プロピル−シクロプロパン−スルホニルアミノカルボニル)−スピロ[2.2]ペンタ−1−イルカルバモイル]−ピロリジン−1−カルボニル}−2,2−ジメチルプロピル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(50mg、21%)を得た。LC-MS (保持時間: 3.21,一般的なLC/MS方法A−Gと同様: YMC Xterra MS C18 S7 3.0× 50mm;勾配4分間、流速4mL/分、維持時間1分)、MS m/z 832 (M++1)。
実施例201:化合物201の製造
以下に示す{1−[2−[1−(1−ベンジルシクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−スピロ[2.2]ペンタ−1−イルカルバモイル]−4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−カルボニル]−2,2−ジメチルプロピル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルを、実施例200に記載する通り(1−ベンジル−シクロプロパンスルホン酸アミド(実施例7を参照)を使用することを除く)、製造した。
Figure 0004271148
本方法により、オフホワイト色ガラス状発泡体の標題化合物(ジアステレオマー混合物;P1でのラセミ)(192mg、75%)を得た。LC-MS (保持時間: 3.36, 一般的なLC/MS方法A−Gと同様: Xterra ODS S7 3.0×50 mm, 勾配時間4分間、流速4mL/分、維持時間1分間)、MS m/z 880 (M++1)。
実施例202、化合物202の製造
以下に示す{1−[2−[1−(1−シクロプロピルメチル−シクロプロパンスルホニルアミノカルボニル)−スピロ[2.2]ペンタ−1−イルカルバモイル]−4−(7−メトキシ−2−フェニル−キノリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−カルボニル]−2,2−ジメチルプロピル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルを、実施例200について記載する通り(1−シクロプロピルメチル−シクロプロパンスルホン酸アミドを使用することを除く)製造した。本方法(0.218mmolスケール)により、オフホワイト色固体の標題化合物(ジアステレオマー混合物;P1でのラセミ)(50mg、27%)を得た。
Figure 0004271148
LC-MS, MS m/z 844 (M++1)。
実施例203、化合物203の製造
Figure 0004271148
標題化合物は、工程203a−cに記載する通り製造した。
工程203a:N−Boc−(1R,2S)−1−アミノ−2−シクロプロピルシクロプロパンカルボン酸エチルエステルの製造
Figure 0004271148
N−Boc−(1R,2S)−1−アミノ−2−ビニルシクロプロパンカルボン酸(255mg、1.0mmol)のエーテル(10mL)溶液を、酢酸パラジウム(5mg、0.022mmol)を用いて処理した。該橙色/赤色溶液をNの雰囲気下に置いた。過剰量のジアゾメタンのエーテル溶液を、1時間かけて滴下した。該得られた溶液をrtで18時間撹拌した。過剰量のジアゾメタンを窒素の気流を用いて除去した。得られた溶液を回転蒸発によって濃縮して、粗生成物を得た。フラッシュクロマトグラフィー精製(10%EtOAc/ヘキサンを使用)により、無色油状物のN−Boc−(1R,2S)−1−アミノ−2−シクロプロピルプロパンカルボン酸エチルエステル(210mg、78%)を得た。LC-MS (保持時間: 2.13;方法Aと同様(勾配時間3分間、Xterra MS C18 S7 3.0×50mmカラムを除く)、MS m/e 270 (M++1)。
工程203b:
該標題化合物は、反応式Iに例示し、且つ上記の実施例中に詳述する方法を用いて、N−Boc−(1R,2S)−1−アミノ−2−シクロプロピルシクロプロパンカルボン酸エチルエステルから製造した。MS (エレクトロスプレー, ES+) m/z 847 (M++1)。
工程203c:
別法として、該標題化合物は、1−{[1−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3,3−ジメチルブチリル)−4−(7−メトキシ−2−フェニルキノリン−4−イルオキシ)p−ピロリジン−2−カルボニル]アミノ}−2−ビニルシクロプロパンカルボン酸エチルエステルの(1R,2S)P1異性体中に存在するビニルシクロプロパン部分のシクロプロパン化、続いて本明細書中に記載する方法を用いて目的のアシルスルホンアミドに変換することによって製造することができる。
実施例204、化合物204の製造
Figure 0004271148
該標題化合物は、反応式Iに例示し、且つ上記の実施例に詳述する方法を用いて、N−Boc−(1R,2S)−1−アミノ−2−シクロプロピルシクロプロパンカルボン酸エチルエステルから製造した。MS (エレクトロスプレー, ES-) m/z 892 (M-H)-
実施例205;化合物205の製造
Figure 0004271148
該標題化合物は、反応式Iに例示し、且つ上記の実施例に詳述する方法を用いて、N−Boc−(1R,2S)−1−アミノ−2−シクロプロピルシクロプロパンカルボン酸エチルエステルから製造した。MS (エレクトロスプレー, ES+) m/z 858 (M++1)。
実施例206
式Iの化合物に取り込まれるための別のP1中間体の製造
本項目中に記載する該P1中間体を用いて、本明細書中に記載する方法によって式Iの化合物を製造することができる。
1.N−Boc−(1R,2S)/(1S,2R)−1−アミノ−2−ビニルシクロプロパンカルボン酸エチルエステルの分割
Figure 0004271148
分割法A
39℃に保ち、且つ300rpmで撹拌した12Lのジャック(jacked)反応容器中に収容したリン酸ナトリウム緩衝液(0.1M、4.25リットル(「L」)、pH8)の水溶液に、アシラーゼ2.4L(511g、約425mL)(Novozymes North America Inc.製)を加えた。該混合物の温度が39℃に達した後に、該pHを50%NaOHの水溶液を加えることによって8.0にまで調節した。次いで、DMSO(850mL)中のラセミのN−Boc−(1R,2S)/(1S,2R)−1−アミノ−2−ビニルシクロプロパンカルボン酸エチルエステル(85g)溶液を、40分間かけて加えた。次いで、該反応混合物を40℃に24.5時間保ち、その後に、該混合物のpHを50%NaOHの水溶液を用いて、1.5時間および19.5時間の時点で8.0にまで調節した。24.5時間後に、該エステルのエナンチオ過剰率を97.2%と測定し、そして該反応液を室温(26℃)まで冷却し、そして終夜(16時間)撹拌し、その後に該エステルのエナンチオ過剰率は100%であると測定した。次いで、該反応混合物のpHを、50%NaOHを用いて8.5にまで調節し、そして得られた混合物をMTBE(2×2L)を用いて抽出した。次いで、該MTBE抽出物を5%NaHCO(3×100mL)、水(3×100mL)を用いて洗浄し、そして真空下で蒸発させて、明黄色固体のエナンチオ的に純粋なN−Boc−(1R,2S)/−1−アミノ−2−ビニルシクロプロパンカルボン酸エチルエステル(42.55g、純度97%@210nm、酸を含有しない;100%のエナンチオ過剰率(「ee」))を得た。
次いで、該抽出操作からの水相を50%HSOを用いてpH2にまで酸性とし、そしてMTBE(2×2L)を用いて抽出した。該MTBE抽出物を水洗し(3×100mL)、そして蒸発させて、明黄色固体の酸(42.74g、純度99%@210nm、エステルを含有しない)を得た。
Figure 0004271148
Figure 0004271148
分割B法
24ウェルプレート(容量:10mL/ウェル)中の100mM Heps・Na緩衝液(pH8.5)(0.5mL)に、サビナーゼ(Savinase)16.0L(バシラス・クラウジ(Bacillus clausii)由来のプロテアーゼ)(Novozymes North America Inc.製)(0.1mL)、およびDMSO(0.1mL)中のラセミのN−Boc−(1R,2S)/(1S,2R)−1−アミノ−2−ビニルシクロプロパンカルボン酸エチルエステル(10mg)溶液を加えた。該プレートを封し、そして40℃、250rpmでインキュベートした。18時間後に、該エステルのエナンチオ過剰率は以下の通り44.3%と測定された:該反応混合物(0.1mL)を取り出し、そしてエタノール(1mL)と一緒に十分に混合し;遠心分離後に、該上清の10マイクロリットル(「μL」)をキラルHPLCを用いて分析した。残りの反応混合物に、DMSO(0.1mL)を加え、そして該プレートを40℃、250rpmで更に3日間インキュベートした。その後に、エタノール(4mL)を該ウェルに加えた。遠心分離後に、該上清(10μL)をキラルHPLCを用いて分析し、そして該エステルのエナンチオ過剰率は100%であると測定された。
分割法C
24ウェルプレート(容量:10mL/ウェル)中の100mM Heps・Na緩衝液(pH8.5)(0.5mL)に、エスペラーゼ(Esperase)8.0L(バシラス・ハロドゥランス(Bacillus halodurans)由来のプロテアーゼ)(Novozymes North America Inc.製)(0.1mL)、およびDMSO(0.1mL)中のラセミのN−Boc−(1R,2S)/(1S,2R)−1−アミノ−2−ビニルシクロプロパンカルボン酸エチルエステル(10mg)溶液を加えた。該プレートを封し、そして4℃、250rpmでインキュベートした。18時間後に、該エステルのエナンチオ過剰率は以下の通り39.6%と測定された:該反応混合物(0.1mL)を取り出し、そしてエタノール(1mL)と一緒に十分に混合し;遠心分離後に、該上清の10μLをキラルHPLCを用いて分析した。残りの反応混合物に、DMSO(0.1mL)を加え、そして該プレートを40℃、250rpmで更に3日間インキュベートした。その後に、エタノール(4mL)を該ウェルに加えた。遠心分離後に、該上清(10μL)をキラルHPLCを用いて分析し、そして該エステルのエナンチオ過剰率は100%であると測定された。
試料分析は、以下の様式で行なった:
1)試料の調製:該反応混合物(約0.5ml)をEtOH(10容量)と一緒に十分に混合した。遠心分離後に、該上清(10μL)をHPLCカラム上に注入した。
2)変換率の測定:
カラム:YMC ODS A、4.6×50mm、S-5μm。
溶媒:A、1mMのHCl/水;B、MeCN。
勾配:30%Bを1分間;30%〜45%のBを0.5分間;45%のBを1.5分間;45%〜30%のBを0.5分間。
流速:2mL/分。
UV検出:210nm。
保持時間:酸、1.2分間;エステル、2.8分間。
3)該エステルのエナンチオ過剰率の測定:
カラム:CHIRACEL OD-RH、4.6×150mm、S-5μm。
移動相:MeCN/50mM HClO/水(67/33)。
流速:0.75mL/分。
UV検出:210nm。
保持時間:
酸の(1S,2R)異性体:5.2分;
ラセミ体:18.5分および20.0分;
エステルの(1R,2S)異性体:18.5分。
2.1−アミノシクロブタンカルボン酸メチルエステル・塩酸塩の製造
Figure 0004271148
1−アミノシクロブタンカルボン酸(Tocris)(100mg、0.869mmol)をMeOH(10mL)中に溶解し、HClガスを2時間かけてバブルした。該反応混合物を18時間撹拌し、次いで真空下で濃縮して黄色油状物(144mg)を得た。エーテル(10mL)を用いてトリチュレートすることにより、白色固体の標題生成物(100mg)を得た。1H NMR (CDCl3) δ 2.10-2.25 (m, 1H), 2.28-2.42 (m, 1H), 2.64-2.82 (m, 4H), 3.87 (s, 3H), 9.21 (br s, 3H)。
3.以下に示すラセミの(1R,2R)/(1S,2S)1−アミノ−2−エチルシクロプロパンカルボン酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 0004271148
工程1:以下に示す2−エチルシクロプロパン−1,1−ジカルボン酸ジ−tert−ブチルエステルの製造
Figure 0004271148
50%NaOH水溶液(92.4g/HO(185mL))中のベンジルトリエチルアンモニウムクロリド(21.0g、92.2mmol)の懸濁液に、1,2−ジブロモブタン(30.0g、138.9mmol)およびマロン酸ジ−tert−ブチル(20.0g、92.5mmol)を加えた。該反応混合物をrtで18時間激しく撹拌し、次いで、氷および水の混合物を加えた。該粗生成物をCHCl(3×)を用いて抽出し、そして水(3×)、ブラインを用いて連続して洗浄し、そして該有機抽出物を合わせた。該有機層を乾燥し(MgSOを使用)、ろ過し、そして真空下で濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー精製(SiO(100g)、3%EtO/ヘキサンを使用)を行なって、標題生成物(18.3g、67.8mmol、73%収率)を得て、このものを次の反応に直接に使用した。
工程2:以下に示すラセミの2−エチルシクロプロパン−1,1−ジカルボン酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 0004271148
工程1の生成物(18.3g、67.8mmol)を、0℃の乾燥エーテル(500mL)中のtert−ブトキシカリウム(33.55g、299.0mmol)の懸濁液に加え、続いてHO(1.35mL、75.0mmol)を加え、そしてrtで終夜激しく撹拌した。該反応混合物を、氷および水の混合物にそそぎ、そしてエーテル(3×)を用いて洗浄した。該水相を0℃の10%クエン酸水溶液を用いて酸性とし、そしてEtOAc(3×)を用いて抽出した。該有機層を合わせて水(2×)、ブラインを用いて洗浄し、乾燥し(MgSOを使用)、そして真空下で濃縮して、淡黄色油状物の標題生成物(10g、46.8mmol、69%収率)を得た。
工程3:以下に示す(1R,2R)/(1S,2S)2−エチル-1−(2−トリメチルシラニルエトキシカルボニルアミノ)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 0004271148
乾燥ベンゼン(160mL)中の工程2の生成物(10g、46.8mmol)および新たに活性化した4Aモレキュラーシーブ(3g)の懸濁液に、EtN(7.50mL、53.8mmol)およびDPPA(11mL、10.21mmol)を加えた。該反応混合物を3.5時間還流し、次いで、2−トリメチルシリル−エタノール(13.5mL、94.2mmol)を加え、そして該反応混合物を終夜還流した。該反応混合物をろ過し、EtOを用いて希釈し、10%クエン酸水溶液、水、飽和NaHCO水溶液、水(2×)、ブライン(2×)を用いて洗浄し、乾燥し(MgSOを使用)、そして真空下で濃縮した。該残渣をCHCl(120mL)中のアルドリッチ製ポリイソシアネートスカベンジャー樹脂(10g)と一緒に懸濁し、rtで終夜撹拌し、そしてろ過して淡黄色油状物の標題生成物(8g、24.3mmol;52%)を得た。1H NMR (CDCl3) δ 0.03 (s, 9H), 0.97 (m, 5H), 1.20 (bm, 1H), 1.45 (s, 9H), 1.40-1.70 (m, 4H), 4.16 (m, 2H), 5.30 (bs, 1H).
工程4:以下に示すラセミの(1R,2R)/(1S,2S)1−アミノ−2−エチルシクロプロパンカルボン酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 0004271148
工程3の生成物(3g、9mmol)に、1.0M TBAFのTHF溶液(9.3mL、9.3mmol)を加え、そして該混合物を1.5時間加熱還流し、rtまで冷却し、次いでEtOAc(500mL)を用いて希釈した。該溶液を水(2×200mL)、ブライン(2×200mL)を用いて連続して洗浄し、乾燥し(MgSOを使用)、真空下で濃縮して標題中間体を得た。
4.1−アミノ−スピロ[2.3]ヘキサン−1−カルボン酸メチルエステル・塩酸塩の製造
Figure 0004271148
工程1.以下に示す[2,3]ヘキサン−1,1−ジカルボン酸ジメチルエステルの製造
Figure 0004271148
無水CHCl(15mL)中のメチレン−シクロブタン(1.5g、22mmol)およびRh(OAc)(125mg、0.27mmol)の混合物に、ジアゾマロン酸ジメチル(これは、J. LeeらによるSynth. Comm., 1995, 25, 1511-1515に従って製造)(3.2g、20mmol)を0℃で6時間かけて加えた。次いで、該反応混合物をrtまで昇温させ、そして更に2時間撹拌した。該混合物を濃縮し、そしてフラッシュクロマトグラフィー(10:1のヘキサン/EtO〜5:1のヘキサン/EtOを用いて溶出する)によって精製して、黄色油状物の[2,3]ヘキサン−1,1−ジカルボン酸ジメチルエステル(3.2g、72%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 3.78 (s, 6 H), 2.36 (m, 2 H), 2.09 (m, 3 H), 1.90 (m, 1 H), 1.67 (s, 2 H)。LC-MS: MS m/z 199 (M++1)。
工程2:以下に示すスピロ[2,3]ヘキサン−1,1−ジカルボン酸メチルエステルの製造
Figure 0004271148
MeOH(2mL)および水(0.5mL)中のスピロ[2,3]ヘキサン−1,1−ジカルボン酸ジメチルエステル(200mg、1.0mmol)の混合物に、KOH(78mg、1.4mmol)を加えた。この溶液をrtで2日間撹拌した。次いで、そのものを希塩酸を用いて酸性とし、そしてエーテルを用いて2回抽出した。該有機層を合わせて乾燥し(MgSOを使用)、そして濃縮して、白色固体の2(135mg、73%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 3.78 (s, 3 H), 2.36-1.90 (m, 8 H)。LC-MS: MS m/z 185 (M++1)。
工程3:標題生成物である、1−アミノ−スピロ[2.3]ヘキサン−1−カルボン酸メチルエステル・塩酸塩の製造
無水t−BuOH(3mL)中のスピロ[2,3]へキサン−1,1−ジカルボン酸メチルエステル(660mg、3.58mmol)混合物に、DPPA(1.08g、3.92mmol)およびEtN(440mg、4.35mmol)を加えた。該混合物を21時間加熱還流し、次いでHOおよびエーテルの間で分配した。該エーテル相を乾燥し(硫酸マグネシウムを使用)、ろ過し、そして真空下で濃縮して油状物を得た。この油状物に、4M HCl/ジオキサン溶液(3mL)を加えた。この酸性溶液をrtで2時間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。該残渣をエーテルを用いてトリチュレートして、白色固体の目的物(400mg、58%)を得た。1H NMR (300 MHz, d6-DMSO) δ 8.96 (br s, 3 H), 3.71 (s, 3 H), 2.41 (m, 1 H), 2.12 (m, 4 H), 1.93 (m, 1 H), 1.56 (q, 2 H, J = 8 Hz)。遊離塩基のLC-MS: MS m/z 156 (M++1)。
5.以下に示す1−アミノ−スピロ[2.4]ヘプタン−1−カルボン酸メチルエステル・塩酸塩を以下の通り製造した。
Figure 0004271148
工程1.以下に示すスピロ[2.4]ヘプタン−1,1−ジカルボン酸ジメチルエステルを、以下の通り製造した。
Figure 0004271148
1−アミノ−スピロ[2.3]ヘキサン−1−カルボン酸メチルエステル・塩酸塩の製造に記載するのと同じ方法を用いて、メチレンシクロペンタン(1.14g、13.9mmol)およびジアゾマロン酸ジメチル(2.0g、12.6mmol)を反応させて、該ジメチルエステル(1.8g、67%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 3.73 (s, 6 H), 1.80 (m, 2 H), 1.70 (m, 4 H), 1.60 (m, 4 H)。LC-MS: MS m/z 213 (M+1)。
工程2:
以下に示すスピロ[2.4]ヘプタン−1,1−ジカルボン酸メチルエステルの製造は、以下の通り製造した。
Figure 0004271148
1−アミノ−スピロ[2.3]ヘキサン−1−カルボン酸メチルエステル・塩酸塩の製造に記載するのと同じ方法を用いて、工程1の生成物(1.7g、8.0mmol)およびKOH(493mg、8.8mmol)より、スピロ[2.4]ヘプタン−1,1−ジカルボン酸メチルエステル(1.5g、94%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 3.80 (s, 3 H), 2.06 (d, 1 H, J = 5 Hz), 1.99 (d, 1 H, J = 5 Hz), 1.80-1.66 (m, 8 H)。LC-MS: MS m/z 199 (M+1)。
工程3:
以下に示す1−アミノ−スピロ[2.4]ヘプタン−1−カルボン酸メチルエステル・塩酸塩の製造は、以下の通り製造した。
Figure 0004271148
1−アミノ−スピロ[2.3]ヘキサン−1−カルボン酸メチルエステル・塩酸塩の製造に記載するのと同じ方法を用いて、工程2の生成物(500mg、2.5mmol)、DPPA(705mg、2.5mmol)およびEtN(255mg、2.5mmol)より、該塩酸塩(180mg、35%)を得た。1H NMR (300 MHz, d6-DMSO) δ 8.90 (br s, 3 H), 3.74 (s, 3 H), 1.84 (m, 1 H), 1.69 (m, 4 H), 1.58 (m, 4 H), 1.46 (d, 1 H, J = 6 Hz)。遊離アミンのLC-MS: MS m/z 170 (M+1)。
6.以下に示す5−アミノ−スピロ[2.3]ヘキサン−5−カルボン酸エチルエステルの製造は、以下の通りに製造した。
Figure 0004271148
A. MeijereらによるJ. Org. Chem. 1988, 53, 152-161に従って、ビシクロプロピリデン(A. MeijereらによるOrg. Syn. 2000, 78, 142-151)から製造したスピロ[2.3]ヘキサン−4−オン(500mg、5mmol)を、カルバミン酸アンモニウム(1.17g、15mmol)およびシアン化カリウム(812mg、12.5mmol)と、EtOH(50mL)および水(50mL)中で混合した。該混合物を55℃で2日間加熱した。次いで、NaOH(7g、175mmol)を加え、そして該溶液を終夜加熱還流した。次いで、該混合物を0℃まで冷蔵し、濃HClを用いてpH1にまで酸性とし、そして真空下で濃縮した。EtOHを該粗アミノ酸混合物に加え、次いで乾固するまで濃縮して(×5)、その結果残留水を除去した。EtOH(100mL)中に溶解した該残渣を0℃まで冷却した。次いで、このものをSOCl(1mL)を用いて処理し、そして3日間還流した。該固体をろ過によって除去し、そして該ろ液を真空下で濃縮して、粗生成物を得た。該粗生成物を3N NaOH、NaClおよびEtOAcの間で分配した。該有機層を炭酸カリウムを用いて乾燥し、そして濃縮した。該残渣をC18シリカゲルを用いるカラムクロマトグラフィー(MeOH/HOを用いて溶出)を用いて精製して、油状物の15(180mg、21%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 8.20 (br s, 2 H), 4.27 (s, 2 H), 2.80 (s, 1 H), 2.54 (s, 1 H), 2.34 (m, 2 H), 1.31 (s, 3 H), 1.02 (s, 1 H), 0.66 (m, 3 H)。13C NMR (300 MHz, CDCl3) δ 170.2(s), 63.0(s), 62.8 (s), 26.1 (s), 26.0 (s), 24.9 (s), 13.9 (s), 11.4 (s), 10.9 (s)。LC-MS: MS m/z 170 (M+1)。
実施例207
生化学的研究
組換えHCV NS3/4Aプロテアーゼ複合体FRETペプチドアッセイ
このインビトロアッセイの目的は、以下に説明するBMS、H77CまたはJ416S株由来のHCV NS3プロテアーゼ複合体が本発明の化合物から受ける阻害を測定することである。このアッセイにより、HCVタンパク質分解活性の阻害に関して本発明の化合物がどの程度有効であるかの指標が得られる。
サンフランシスコ病院のT.Wright博士からHCV感染患者の血清を入手した。他の遺伝子型1a株間での相同性に基づいて選択したプライマーを使って、血清RNA(リボ核酸)の逆転写PCR(RT-PCR)によって得たDNA断片から、HCVゲノム(BMS株)の完全長cDNA(相補的デオキシリボ核酸)テンプレートを工学的に構築した。全ゲノム配列の決定に基づき、Simmondsらの分類に従って、遺伝子型1aをこのHCV分離株に割り当てた(P Simmonds,KA Rose,S Graham,SW Chan,F McOmish,BC Dow,EA Follett,PL YapおよびH Marsdenによる,J. Clin. Microbiol.,31(6),1493-1503(1993)参照)。非構造領域NS2-5Bのアミノ酸配列は、HCV遺伝子型1a(H77C)に対して>97%一致し、遺伝子型1b(J4L6S)に対して87%一致することがわかった。感染性クローンH77C(1a遺伝子型)およびJ4L6S(1b遺伝子型)はR.Purcell(NIH)から入手した。それらの配列はGenBankに公表されている(AAB67036,Yanagi, M.,Purcell, R. H.,Emerson, S. U.およびBukh, J.による, Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 94(16),8738-8743(1997)参照;AF054247,Yanagi, M.,St Claire, M.,Shapiro, M.,Emerson, S. U.による,Purcell, R. H.およびBukh, Jによる,Virology 244(1),161-172(1998)を参照)。
BMS、H77CおよびJ4L6S株を組換えNS3/4Aプロテアーゼ複合体の製造に使用した。これらの株の組換えHCV NS3/4Aプロテアーゼ複合体(アミノ酸1027〜1711)をコードするDNAは、P.Gallinariらが記述しているように操作した(Gallinari P,Paolini C,Brennan D,Nardi C,Steinkuhler C,De Francesco R.による、Biochemistry. 38(17): 5620-32(1999)を参照)。簡単に述べると、NS4Aコード領域の3'末端に、三リジン可溶化テール(three-lysine solubilizing tail)を付加した。このリジンタグのタンパク質分解切断を避けるために、NS4A-NS4B切断部位のP1位にあるシステイン(アミノ酸1711)をグリシンに変えた。さらに、NS3ヘリカーゼドメインでの自己分解的切断を防止するために、アミノ酸位置1454にシステインからセリンへの突然変異をPCRによって導入した。この変異型DNA断片をpET21b細菌発現ベクター(Novagen)にクローニングし、P.Gallinariらが記載したプロトコール(Gallinari P,Brennan D,Nardi C,Brunetti M,Tomei L,Steinkuhler C,De Francesco R.による,J Virol. 72(8): 6758-69(1998)を参照)に変更を加えて、NS3/4A複合体を大腸菌BL21(DE3)株(Invitrogen)で発現させた。簡単に述べると、0.5mMイソプロピルβ-D-1-チオガラクトピラノシド(IPTG)を使用し、20℃で22時間にわたって、NS3/4A発現を誘導した。典型的な発酵(10L)では約80gの湿細胞ペーストが得られた。25mM N-(2-ヒドロキシエチル)ピペラジン-N'-(2-エタンスルホン酸)(HEPES)(pH7.5)、20%グリセロール、500mM塩化ナトリウム(NaCl)、0.5%トリトン-X100、1μg/mlリゾチーム、5mM塩化マグネシウム(MgCl2)、1μg/ml DNアーゼI、5mMβ-メルカプトエタノール(βME)、プロテアーゼインヒビター-エチレンジアミン四酢酸(EDTA)フリー(Roche)からなる溶解緩衝液(10mL/g)に細胞を再懸濁し、ホモジナイズし、4℃で20分間インキュベートした。そのホモジネートを超音波処理し、235000gでの超遠心を4℃で1時間行うことによって清澄化した。上清にイミダゾールを最終濃度が15mMになるように添加し、pHを8.0に調節した。その粗タンパク質抽出物を、緩衝液B(25mM HEPES(pH8.0)、20%グリセロール、500mM NaCl、0.5%トリトン-X100、15mMイミダゾール、5mM βME)で前もって平衡化しておいたニッケル−ニトリロ三酢酸(Ni-NTA)カラムにのせた。試料は1ml/分の流速で充填した。そのカラムを15カラム体積の緩衝液C(トリトンX-100が0.2%である点以外は緩衝液Bと同じ)で洗浄した。タンパク質を5カラム体積の緩衝液D(イミダゾールが200mMである点以外は緩衝液Cと同じ)で溶出させた。
NS3/4Aプロテーゼ複合体含有画分をプールし、緩衝液D(25mM HEPES(pH7.5)、20%グリセロール、300mM NaCl、0.2%トリトン-X100、10mM βME)で前もって平衡化しておいた脱塩カラムSuperdex-S200にのせた。1mL/分の流速で試料を充填した。NS3/4Aプロテアーゼ複合体含有画分をプールし、約0.5mg/mlまで濃縮した。BMS、H77CおよびJ4L6S株に由来するNS3/4Aプロテアーゼ複合体の純度は、SDS-PAGEとマススペクトル分析により、90%より高いと判断した。
この酵素を−80℃で保存し、氷上で融解し、使用前にアッセイ緩衝液で希釈した。NS3/4Aプロテアーゼアッセイに使用した基質は、TalianiらがAnal. Biochem. 240(2): 60-67(1996)に記載したRET S1(共鳴エネルギー移動デプシペプチド基質;AnaSpec,Inc. カタログ番号22991)(FRETペプチド)である。このペプチドの配列は、切断部位にアミド結合ではなくエステル結合が存在する点以外は、おおまかに、NS4A/NS4B天然切断部位をベースとする。このペプチド基質を3つの組換えNS3/4A複合体のうちの1つと共に、本発明化合物の不在下または存在下でインキュベートし、CytoFluor Series 4000を使って、蛍光性反応生成物の形成をリアルタイムで追跡した。
試薬類は次のとおりとした:HEPESおよびグリセロール(Ultrapure)はGIBCO-BRLから入手した。ジメチルスルホキシド(DMSO)はSigmaから入手した。β-メルカプトエタノールはBio-Radから入手した。アッセイ緩衝液:50mM HEPES(pH7.5)、0.15M NaCl、0.1%トリトン、15%グリセロール、10mM βME。基質:最終濃度2μM(-20℃で保存したDMSO中の2mM原(stock)液から調製)。HCV NS3/4A 1a(1b)型、最終濃度2〜3nM(25mM HEPES(pH7.5)、20%グリセロール、300mM NaCl、0.2%トリトン-X100、10mM βME中の5μM原液から調製)。アッセイ限界に近い効力を持つ化合物の場合は、アッセイ緩衝液に50μg/ml ウシ血清アルブミン(Sigma)を加えると共に、プロテアーゼの最終濃度を300pMに下げることによって、アッセイ感度をより高くした。
アッセイはFalcon 96ウェルポリスチレンブラックプレートで行った。各ウェルには、アッセイ緩衝液中のNS3/4Aプロターゼ複合体を25μl、10%DMSO/アッセイ緩衝液中の本発明の化合物を50μl、およびアッセイ緩衝液中の基質を25μl、入れた。対照(化合物なし)も同じアッセイプレート上に調製した。酵素複合体を化合物溶液または対照溶液と1分間混合してから、基質を添加することによって酵素反応を開始させた。CytoFluoro Series 4000(Perspective Biosystems)を使って、アッセイプレートを直ちに読み取った。この装置は25℃で340nmの発光波長および490nmの励起波長を読み取るように設定した。通常、約15分間、反応を追跡した。
以下の式を使って阻害百分率を計算した:
100-[(δFinh/δFcon)×100]
[式中、δFは曲線の線形領域での蛍光の変化である]。Excel XLfitソフトウェアを使用し、式:y=A+((B-A)/(1+((C/x)^D)))を使って、阻害−濃度データに非線形カーブフィッティングを行い、50%有効濃度(IC50)を計算した。
試験した化合物はいずれも、1.3μM以下のIC50を持つことがわかった。また、2タイプ以上のNS3/4A複合体に対して試験した本発明の化合物は、同じような阻害特性を持つことがわかった。ただし、それらの化合物は、一様に、1a株よりも1b株に対して、より強い効力を示した。
特異性アッセイ
HCV NS3/4Aプロテアーゼの阻害に関して、他のセリンプロテアーゼまたはシステインプロテアーゼとの比較で、本発明化合物の選択性を実証するために、特異性アッセイを行った。
さまざまなセリンプロテアーゼ、すなわちヒト痰エラスターゼ(HS)、ブタ膵エラスターゼ(PPE)およびヒト膵キモトリプシンと、1つのシステインプロテアーゼ、すなわちヒト肝カテプシンBに対して、本発明化合物の特異性を決定した。いずれの場合も、各酵素に特異的な比色測定用p−ニトロアニリン(pNA)基質を用いる96穴プレート形式のプロトコールを、先に記述したように使用した(国際特許出願WO 00/09543)。ただし、セリンプロテアーゼアッセイには、いくつかの変更を加えた。全ての酵素はSigmaから購入し、そして基質はBachemから購入した。
各アッセイでは、室温で2時間の酵素阻害剤プレインキュベーションを行った後、基質を添加し、SpectraMax Proマイクロプレートリーダーでの測定で、変換率が約30%になるまで加水分解させた。化合物の濃度は化合物の効力に応じて、100μMから0.4μMまで変化させた。
各アッセイの最終的な条件は次のとおりとした:
50mMトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン塩酸塩(Tris-HCl)pH8、0.5M硫酸ナトリウム(Na2SO4)、50mM NaCl、0.1mM EDTA、3%DMSO、0.01%Tween-20と、
133μM succ-AAA-pNAおよび20nM HSまたは8nM PPE、100μM succ-AAPF-pNAおよび250pMキモトリプシン。
阻害百分率は式:
[1-((UVinh-UVblank)/(UVctl-UVblank))]×100
を使って計算した。
Excel Xl-fitソフトウェアを使って、阻害−濃度データに非線形カーブフィッティングを行い、50%有効濃度(IC50)を計算した。
HCVレプリコン細胞に基づくアッセイ
Lohmann V,Korner F,Koch J,Herian U,Theilmann L,Bartenschlager R.による,Science 285(5424): 110-3(1999)に記載されているように、HCVレプリコンホールセル系を確立した。この系により、本発明者らのHCVプロテアーゼ化合物がHCV RNA複製に及ぼす影響を評価することができるようになった。簡単に述べると、Lohmannの報文に記載されているHCV 1B株配列(受託番号:AJ238799)を使って、5'内部リボソーム結合部位(IRES)、ネオマイシン耐性遺伝子、EMCV(脳心筋炎ウイルス)-IRESおよびHCV非構造タンパク質NS3〜NS5Bならびに3'非翻訳領域(NTR)をコードするHCV cDNAを作製した。このcDNAのインビトロ転写物をヒト肝細胞癌セルラインHuh7にトランスフェクトした。選択マーカー、ネオマイシン(G418)の存在下で、該HCVレプリコンを構成的に発現させる細胞を選択した。得られたセルラインを、プラス鎖およびマイナス鎖RNA鎖産生ならびにタンパク質産生に関して、経時的に確認した。
10%ウシ胎仔血清(FCS)および1mg/ml G418(Gibco-BRL)を含むダルベッコ変法イーグル培地(DMEM)中で、該HCVレプリコンを構成的に発現させるHuh7細胞を生育した。前日の夜に細胞を96ウェル組織培養滅菌プレートに播種した(1.5×104細胞/ウェル)。4%FCS、1:100ペニシリン/ストレプトマイシン、1:100 L-グルタミンおよび5%DMSOを含有する希釈プレート中のDMEMに、化合物および化合物非含有対照を調製した(アッセイ時の最終DMSO濃度は0.5%である)。化合物/DMSO混合物を細胞に加え、37℃で4日間インキュベートした。4日後に、プレートをリン酸緩衝食塩水(PBS)で十分にすすいだ(150μlで3回)。FRETペプチド(インビトロ酵素アッセイに関して説明したRET S1)を含有する25μlの溶解アッセイ試薬で細胞を溶解した。この溶解アッセイ試薬は、5×細胞ルシフェラーゼ細胞培養溶解試薬(Promega、カタログ番号E153A)から、これを蒸留水で1×に希釈し、最終濃度が150mMになるようにNaClを加え、FRETペプチドを100%DMSO中の2mM原液から最終濃度10μMになるように希釈して調製した。次に、励起波長340nm/発光波長490nm、自動モードで21サイクルに設定しておいたCytoFluor 4000装置に該プレートを入れ、キネティックモードでプレートを読み取った。EC50の決定はIC50の決定について説明したように行った。
二次アッセイとして、レプリコンFRETアッセイによるEC50の決定を、定量的RNAアッセイで確認した。RNeasyキット(Qiagen)を使って細胞を溶解した。精製した全RNAをRiboGreenで規格化し(Jones LJ,Yue ST,Cheung CY,Singer VLによる,Anal. Chem., 265(2): 368-74(1998))、TaqMan法(Kolykhalov AA,Mihalik K,Feinstone SM,Rice CMによる,Journal of Virology 74,2046-2051(2000))およびPlatinum Quantitative RT-PCR ThermoScript One-Stepキット(Invitrogenカタログ番号11731-015)を使って、HCV RNA発現の相対的定量を評価した。簡単に述べると、体積を5μlにしたRNA(≦1ng)を、以下の成分を含む20μlの調合済み混合物に加えた:1.25×ThermoScript反応混合物(硫酸マグネシウムおよび2-デオキシヌクレオシド5'-三リン酸(dNTP)を含む)、3mM dNTP、200nMフォワードプライマー(配列:5'-gggagagccatagtggtctgc-3')、600nMリバースプライマー(5'-cccaaatctccaggcattga-3')、100nMプローブ(5'-6-FAM-cggaattgccaggacgaccgg-BHQ-1-3')(FAM:フルオレセイン−アミノヘキシルアミダイト、BHQ:ブラックホールクエンチャー(Black Hole Quencher))、1μM Roxリファレンス色素(Invitrogenカタログ番号12223-012)およびThermoScript Plus Platinum Taqポリメラーゼ混合物。プライマーはいずれも、ABI Prism 7700ソフトウェアで設計し、Biosearch Technologies(カリフォルニア州ノバート)から入手した。既知濃度のHCV RNA転写物を含有する試料を標準物質として使用した。以下のサイクリングプロトコール(50℃で30分;95℃で5分;95℃で15秒、60℃で1分を40サイクル)を使用し、ABI Prism 7700配列検出装置を使って、Perkin Elmerマニュアルに記載されているとおりに、HCV RNA発現を定量化した。
上記レプリコンでの化合物の効力を確認するために、ルシフェラーゼレポーターアッセイも使用した。レプリコンルシフェラーゼレポーターアッセイの利用は、Kriegerらによって初めて記述された(Krieger N,Lohmann VおよびBartenschlager R,J.による, Virol. 75 (10): 4614-4624(2001))。本発明者らのFRETアッセイに関して説明したレプリコンコンストラクトを、ヒト化型ウミシイタケルシフェラーゼのN末端に融合したブラストサイジン耐性遺伝子でネオマイシン耐性遺伝子を置き換えることによって改変した(サブクローニングには制限部位Asc1/Pme1を使用した)。1179位の適応的突然変異(セリンからイソロイシンへ)も導入した(Blight KJ,Kolykhalov AA,Rice CMによる, Science 290(5498): 1972-1974)。ルシフェラーゼレポーターアッセイは、前日の夜にT75フラスコ1個につき2×106細胞の密度でhuh7細胞を播種することによって準備した。翌日、7.5mlのOpti-MEMで細胞を洗浄した。Invitrogenのプロトコールに従って、40μlのDMRIE-Cを5mlのOpti-MEMと共にボルテックスした後、5μgのHCVレポーターレプリコンRNAを加えた。その混合物を、洗浄したhuh7細胞に加え、37℃で4時間放置した。その間に、希釈プレート中の10%FCSおよび5%DMSOを含有するDMEMに、化合物の段階希釈液および化合物非含有対照を調製した(アッセイ時の最終DMSO濃度は0.5%である)。化合物/DMSO混合物を24ウェルプレートの各ウェルに加えた。4時間後に、トランスフェクション混合物を吸引し、細胞を5mlのOpti-MEMで洗浄してから、トリプシン処理を行った。トリプシン処理した細胞を10%DMEMに再懸濁し、化合物含有または化合物非含有の対照を含む24ウェルプレートに、2×104細胞/ウェルで播種した。プレートを4日間インキュベートした。4日後に、培地を除去し、細胞をPBSで洗浄した。各ウェルに100μlの1×ウミシイタケルシフェラーゼ溶解緩衝液(Promega)を直ちに加え、後で分析するためにプレートを-80℃で冷凍するか、または15分間溶解後にアッセイを行った。溶解液(40μl)を各ウェルから96ウェルブラックプレート(透明底)に移した後、200μlの1×ウミシイタケルシフェラーゼアッセイ基質を加えた。Packard TopCount NXT上でルミネセンスプログラムを使って、直ちにプレートを読み取った。
以下の式を使って阻害百分率を計算した:
対照に対する%=[実験ウェルでの平均ルシフェラーゼシグナル(+化合物)]/[DMSO対照ウェルでの平均ルシフェラーゼシグナル(−化合物)]。
XLFitを使って値のグラフ化と解析を行うことにより、EC50値を得た。
生物学的試料
HCVレプリコン細胞アッセイおよび/または概説した特異性アッセイのいくつかで、本発明の代表的な化合物を評価した。例えば化合物1は、酵素アッセイでは、NS3/4A BMS株に対して1.8nMのIC50を持つことがわかった。公表されているH77C株(1.2.nMのIC50)およびJ4L6S株(1.1nMのIC50)を用いた場合にも、同様の効力値が得られた。レプリコンアッセイでのEC50値は13.9nMだった。
この化合物は、特異性アッセイでは、以下の活性を持つことがわかった:HS=43μM、PPE>100μM、キモトリプシン>100μM、カテプシンB>100μM。これらの結果は、この化合物群がNS3プロテアーゼに対して高い特異性を持つことと、これらのメンバーの多くがHCVレプリコン複製を阻害することを示している。
本発明の化合物を上記のアッセイを用いて試験したところ、以下の範囲の活性を持つことがわかった:
IC50活性範囲(NS3/4A BMS株):Aは5〜50マイクロモル/リットル(μM);Bは0.5〜5μM;Cは0.05〜0.5μM;Dは<0.05μM。
EC50活性範囲:Aは5〜50マイクロモル/リットル(μM)、Bは0.5〜5μM、Cは0.05〜0.5μM;Dは<0.05μM。
該試験において使用する化合物の構造は、表(下記)に示す特許化合物番号から、知ることができる。
本発明によれば、好ましい化合物は5μM以下、より好ましくは0.5μM以下、最も好ましくは0.05μM以下の生物学的活性(EC50)を持つ。
Figure 0004271148
Figure 0004271148
Figure 0004271148
実施例208
本発明に従って、以下の化合物は、本明細書中に記載する方法および中間体を用いて製造することができる。該化合物のリストは、記載する本発明をいかなる形でも限定するものではないことは理解されるべきである。
Figure 0004271148
Figure 0004271148
本発明は具体的な態様について記載するが、当該分野の当業者は、具体的に記載しないが、本特許請求の範囲内に含まれることを意図する、他の態様を認識するであろう。

Claims (31)

  1. 式:
    Figure 0004271148
    で示される化合物、またはその医薬的に許容し得る塩もしくは溶媒和物。
    [式中、
    (m)R1は、
    トリアルキルシラン;C3 7シクロアルキル;C4 7シクロアルケニル;C7 14アルキルアリール;C6 10アリールオキシ;C7 14アルキルアリールオキシ;C8 15アルキルアリールエステル;Het;適宜置換されたC1 8アルキル(該置換基は、C1 6アルコキシ、ヒドロキシ、ハロ、C2 10アルケニル、C2 10アルキニル、C3 7シクロアルキル、C4 7シクロアルケニル、C6 10アリール、C7 14アルキルアリール、C6 10アリールオキシ、C7 14アルキルアリールオキシ、C8 15アルキルアリールエステル、もしくはHetである);
    Figure 0004271148
    (式中、R8は、C3 7シクロアルキル;C4 7シクロアルケニル;C6 10アリール;C7 14アルキルアリール;C6 10アリールオキシ;C7 14アルキルアリールオキシ;C8 15アルキルアリールエステル;Het;もしくは、適宜置換されたC1 8アルキル(該置換基は、C1 6アルコキシ、ヒドロキシ、ハロ、C2 10アルケニル、C2 10アルキニル、C3 7シクロアルキル、C4 7シクロアルケニル、C6 10アリール、C7 14アルキルアリール、C6 10アリールオキシ、C7 14アルキルアリールオキシ、C8 15アルキルアリールエステル、もしくはHetである)である);
    Figure 0004271148
    (式中、R9は、C3 7シクロアルキル;C4 7シクロアルケニル;C6 10アリール;C7 14アルキルアリール;C6 10アリールオキシ;C7 14アルキルアリールオキシ;C8 15アルキルアリールエステル;Het;もしくは、適宜置換されたC1 8アルキル(該置換基は、C1 6アルコキシ、ヒドロキシ、ハロ、C2 10アルケニル、C2 10アルキニル、C3 7シクロアルキル、C4 7シクロアルケニル、C6 10アリール、C7 14アルキルアリール、C6 10アリールオキシ、C7 14アルキルアリールオキシ、C8 15アルキルアリールエステル、もしくはHetである)である);
    Figure 0004271148
    (式中、R10およびR11は各々独立して、C3 7シクロアルキル;C4 7シクロアルケニル;C6 10アリール;C7 14アルキルアリール;C6 10アリールオキシ;C7 14アルキルアリールオキシ;C8 15アルキルアリールエステル;Het;もしくは、適宜置換されたC1 8アルキル(該置換基は、C1 6アルコキシ、ヒドロキシ、ハロ、C2 10アルケニル、C2 10アルキニル、C3 7シクロアルキル、C4 7シクロアルケニル、C6 10アリール、C7 14アルキルアリール、C6 10アリールオキシ、C7 14アルキルアリールオキシ、C8 15アルキルアリールエステル、もしくはHetである)である);
    −SO212
    (式中、R12は、C3 7シクロアルキル;C4 7シクロアルケニル;C6 10アリール;C7 14アルキルアリール;C6 10アリールオキシ;C7 14アルキルアリールオキシ;C8 15アルキルアリールエステル;Het;もしくは、適宜置換されたC1 8アルキル(該置換基は、C1 6アルコキシ、ヒドロキシ、ハロ、C2 10アルケニル、C2 10アルキニル、C3 7シクロアルキル、C4 7シクロアルケニル、C6 10アリール、C7 14アルキルアリール、C6 10アリールオキシ、C7 14アルキルアリールオキシ、C8 15アルキルアリールエステル、もしくはHetである)である);
    または、
    Figure 0004271148
    (式中、R13は、C3 7シクロアルキル;C4 7シクロアルケニル;C6 10アリール;C7 14アルキルアリール;C6 10アリールオキシ;C7 14アルキルアリールオキシ;C8 15アルキルアリールエステル;Het;もしくは、適宜置換されたC1 8アルキル(該置換基は、C1 6アルコキシ、ヒドロキシ、ハロ、C2 10アルケニル、C2 10アルキニル、C3 7シクロアルキル、C4 7シクロアルケニル、C6 10アリール、C7 14アルキルアリール、C6 10アリールオキシ、C7 14アルキルアリールオキシ、C8 15アルキルアリールエステル、もしくはHetである)であり;
    (n)R2は、C1 6アルキル、C2 6アルケニル、またはC3 7シクロアルキル(これらは各々適宜1〜3個のハロゲンで置換される)であるか;R2は、Hであるか;あるいは、R2はそれが結合する炭素原子と一緒になって、3、4または5員環を形成し;
    (o)R3は、適宜置換されたC1 8アルキル(該置換基は、ハロ、シアノ、アミノ、C1 6ジアルキルアミノ、C6 10アリール、C7 14アルキルアリール、C1 6アルコキシ、カルボキシ、ヒドロキシ、アリールオキシ、C7 14アルキルアリールオキシ、C2 6アルキルエステル、C8 15アルキルアリールエステル、C3 12アルケニル、C3 7シクロアルキル、またはC4 10アルキルシクロアルキル(該シクロアルキルまたはアルキルシクロアルキルは適宜、ヒドロキシ、C1 6アルキル、C2 6アルケニル、またはC1 6アルコキシで置換される)である)であるか;あるいは、R3はそれが結合した炭素原子と一緒になって、適宜2 6アルケニルで置換されたC3 7シクロアルキル基を形成し;
    (p)R6は、H、C1 6アルキル、C3 7シクロアルキル、C1 6アルコキシ、C3 7シクロアルコキシ、ハロ−C1 6アルキル、CF3、モノ−もしくはジ−ハロ−C1 6アルコキシ、シアノ、ハロ、チオアルキル、ヒドロキシ、アルカノイル、NO2、SH、アミノ、C1 6アルキルアミノ、ジ(C1 6)アルキルアミノ、ジ(C1 6)アルキルアミド、カルボキシル、(C1 6)カルボキシエステル、C1 6アルキルスルホン、C1 6アルキルスルホキシド、C1 6アルキルスルホンアミド、またはジ(C1 6)アルキル(アルコキシ)アミンであり;
    (q)R7は、H;C1 6アルキル;C3 7シクロアルキル;C6 10アリール;C7 14アルキルアリール;C6 10アリールオキシ;C7 14アルキルアリールオキシ;C8 15アルキルアリールエステル;またはHetであり;
    (r)mは、1または2であり;
    (s)nは、1または2であり;
    (t)pは、1、2または3であり;
    (u)Yは、H、ニトロで置換されたフェニル、ニトロで置換されたピリジル、適宜置換されたC1 6シクロアルキル(該置換基は、シアノ、OH、またはC3 7シクロアルキルである)であり(但し、R4またはR5がHである場合には、YはHである);
    (v)Bは、H、C1 6アルキル、R4−(C=O)−、R4O(C=O)−、R4−N(R5)−C(=O)−、R4−N(R5)−C(=S)−、R4SO2−、またはR4−N(R5)−SO2−であり;
    (w)R4は、(i)適宜置換されたC1 10アルキル(該置換基は、フェニル、カルボキシル、C1 6アルカノイル、1〜3個のハロゲン、ヒドロキシ、−OC(O)C1 6アルキル、C1 6アルコキシ、アミド、もしくは(低級アルキル)アミド、または適宜1 6アルキルで置換されたアミノである);(ii)C3 7シクロアルキル、C3 7シクロアルコキシ、もしくはC4 10アルキルシクロアルキル(各々適宜、ヒドロキシ、カルボキシル、(C1 6アルコキシ)カルボニル、適宜1 6アルキルで置換されたアミノ、アミド、もしくは(低級アルキル)アミドで置換される);(iii)各々適宜置換されたC1 6アリールもしくはC3 7アリールアルキル(該置換基は、C1 6アルキル、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、アミド、(低級アルキル)アミド、もしくは適宜1 6アルキルで置換されたアミノである);Het;(v)ビシクロ(1.1.1)ペンタン;または、(vi)−C(O)OC1 6アルキル、C2 6アルケニル、もしくはC2 6アルキニル、であり;そして、
    (x)R5は、H、適宜1から3個のハロゲンで置換されたC1 6アルキル;またはC1 6アルコキシ(R4がC1 10アルキルである条件で)である]
  2. 1は、適宜置換されたC1 8アルキル(該置換基は、C1 6アルコキシ、ヒドロキシ、ハロ、C2 10アルケニル、C2 10アルキニル、C3 6シクロアルキル、C4 7シクロアルケニル、C6 10アリール、C7 14アルキルアリール、C6 10アリールオキシ、C7 14アルキルアリールオキシ、C8 15アルキルアリールエステル、またはHetである)である、請求項1記載の化合物。
  3. 1は、適宜置換されたC1 8アルキル(該置換基は、C1 6アルコキシ、ヒドロキシ、ハロ、C2 10アルケニル、C2 10アルキニル、C3 6シクロアルキル、C4 7シクロアルケニル、C6 10アリール、C7 14アルキルアリール、C6 10アリールオキシ、C7 14アルキルアリールオキシ、またはC8 15アルキルアリールエステルである)である、請求項2記載の化合物。
  4. 2はC1 6アルキル、C2 6アルケニルまたはC3 7シクロアルキルである、請求項1記載の化合物。
  5. 2はC2 6アルケニルである、請求項4記載の化合物。
  6. 2はビニルである、請求項5記載の化合物。
  7. 3は、適宜置換されたC1 8アルキル(該置換基は、C6アリール、C1 6アルコキシ、カルボキシ、ヒドロキシ、アリールオキシ、C7 14アルキルアリールオキシ、C2 6アルキルエステル、C8 15アルキルアリールエステル、C3 12アルケニル、C3 7シクロアルキル、またはC4 10アルキルシクロアルキルである)である、請求項1記載の化合物。
  8. 3は、適宜1 6アルコキシで置換されたC1 8アルキル;またはC3 7シクロアルキルである、請求項7記載の化合物。
  9. 3はt−ブチルである、請求項8記載の化合物。
  10. YはHである、請求項1記載の化合物。
  11. Bは、H、C1 6アルキル、R4−(C=O)−、R4O(C=O)−、R4−N(R5)−C(=O)−、R4−N(R5)−C(=S)−、R4SO2−、またはR4−N(R5)−SO2−である、請求項1記載の化合物。
  12. Bは、R4−(C=O)−、R4O(C=O)−、またはR4−N(R5)−C(=O)−である、請求項11記載の化合物。
  13. BはR4O(C=O)−であって、そしてR4はC1 6アルキルである、請求項12記載の化合物。
  14. 4は、(i)適宜置換されたC1 10アルキル(該置換基は、フェニル、カルボキシル、C1 6アルカノイル、1〜3個のハロゲン、ヒドロキシ、C1 6アルコキシである);(ii)C3 7シクロアルキル、C3 7シクロアルコキシ、もしくはC4 10アルキルシクロアルキル;または、(iii)各々適宜置換されたC6 10アリールもしくはC7 16アリールアルキル(該置換基は、C1 6アルキルまたはハロゲンである);である、請求項1記載の化合物。
  15. 4は、(i)適宜置換されたC1 10アルキル(該置換基は、1〜3個のハロゲンまたはC1 6アルコキシである);または、(ii)C3 7シクロアルキルもしくはC4 10アルキルシクロアルキル、である、請求項14記載の化合物。
  16. 4はt−ブチルである、請求項15記載の化合物。
  17. 5は、H、または適宜1〜3個のハロゲンで置換されたC1 6アルキルである、請求項1記載の化合物。
  18. 5はHである、請求項17記載の化合物。
  19. 6はC1 6アルキル、C3 7シクロアルキルまたはC1 6アルコキシである、請求項1記載の化合物。
  20. 6はC1 6アルコキシである、請求項19記載の化合物。
  21. 7はC6アリールまたは5〜7員の単環へテロ環である、請求項20記載の化合物。
  22. 患者におけるHCV感染症を処置するための医薬組成物であって、治療学的に有効な量の請求項1記載の化合物、またはその医薬的に許容し得る塩もしくは溶媒和物、および医薬的に許容し得る担体を含有する、該医薬組成物。
  23. 患者におけるHCV NS3プロテアーゼを阻害するための医薬組成物であって、治療学的に有効な量の請求項1記載の化合物、またはその医薬的に許容し得る塩もしくは溶媒和物、および医薬的に許容し得る担体を含有する、該医薬組成物。
  24. 更に免疫調節剤を含有する、請求項22または23のいずれか記載の医薬組成物。
  25. 更なる免疫調節剤はα−、β−およびγ−インターフェロンからなる群から選ばれる、請求項24記載の医薬組成物。
  26. 更に抗ウイルス剤を含有する、請求項22または23のいずれか記載の医薬組成物。
  27. 抗ウイルス剤はリバビリンおよびアマンタジンからなる群から選ばれる、請求項26記載の医薬組成物。
  28. 更に、請求項1記載の化合物以外のHCVプロテアーゼインヒビターを含有する、請求項22または23のいずれか記載の医薬組成物。
  29. 更に、HCV NS3プロテアーゼ以外のHCVライフサイクルにおける標的のインヒビターを含有する、請求項28記載の医薬組成物。
  30. 他の標的は、ヘリカーゼ、ポリメラーゼ、メタロプロテアーゼ、およびそれらの混合物からなる群から選ばれる、請求項29記載の医薬組成物。
  31. 患者におけるC型肝炎ウイルス感染症を処置するための医薬の製造における、請求項記載の化合物の使用。
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