JP2003080607A - プリフォームおよびそれからなるfrpならびにそれらの製造方法 - Google Patents
プリフォームおよびそれからなるfrpならびにそれらの製造方法Info
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Abstract
かつ、衝撃付与後または湿熱処理後の圧縮強度等の力学
特性および軽量化効果を高く発現し、品質が安定したプ
リフォームおよびFRPを提供せんとするものであり、
また、かかるプリフォームならびにFRPを高い生産性
で製造する方法を提供せんとするものである。 【解決手段】本発明のプリフォームは、少なくとも強化
繊維糸条によって形成された強化布帛を複数枚積層して
なるプリフォームであって、前記プリフォーム内の層間
に強化布帛以外の熱可塑性樹脂を主成分とする樹脂材料
を有し、かつ、前記強化布帛と樹脂材料とを含む各層が
接着しており、前記プリフォームにおける強化繊維体積
率VPfが45〜62%の範囲内であることを特徴とする
ものである。また、本発明のFRPは、上記プリフォー
ムとマトリックス樹脂とからなり、プリフォームにマト
リックス樹脂が含浸されたものである。
Description
ック(以下FRPと呼称)の成形に用いるプリフォーム
およびそれからなるFRPならびにそれらの製造方法に
関する。
形時に樹脂の含浸性に優れ、かつ、力学特性および軽量
化効果を高く発現し、品質が安定したFRPを高い生産
性で得られるプリフォームおよびそれからなるFRPな
らびにそれらの製造方法に関する。
表され、民間航空機も大きく変革しようとしている。こ
れらの革新機の材料および構造材の技術的課題は、機械
的特性を十分に満足してかつ画期的な軽量化と徹底した
コストダウンであり、とくに軽量化を達成するため、主
翼や胴体などの、これまでFRPが使用されていなかっ
た1次構造材まで材料転換を図る必要に駆られている。
また、最近、自動車のボデー、ドアやシャーシなども軽
量化を求めてFRP化の動きがあり、航空機以上にコス
トダウンの要求が強い。
は、オートクレーブ成形が知られている。オートクレー
ブ成形では、予め強化繊維にマトリックス樹脂を含浸さ
せたプリプレグを、目的とする形状の成形型に積み重ね
て加熱・加圧し、FRPを成形する。ここで用いる中間
基材としてのプリプレグは、極めて信頼性が高い、即ち
強化繊維体積率Vfが高度に制御された力学特性に優れ
るFRPが得られる利点があるが、プリプレグの製造に
高いコストがかかることとFRPの低い生産性に問題が
あった。
ては、レジン・トランスファー成形法(RTM)等の注
入成形が挙げられる。かかる注入成形では、マトリック
ス樹脂が含浸されていない(ドライな)強化繊維を成形
型の中に配置して、マトリックス樹脂を注入し、強化繊
維にマトリックス樹脂を含浸させてFRPを成形する。
公報等では、熱硬化樹脂の粘着性付与剤を強化布帛に付
与し、FRPよりも小さい体積に圧縮したプリフォーム
を用いてFRPを得る方法が提案されている。
ームをFRPよりも小さい体積に圧縮するため強化繊維
糸条が密に充填され過ぎ、注入成形時にプリフォームへ
のマトリックス樹脂の含浸性に著しく劣るといった問題
があった。一方、含浸性を改善するためにFRPより嵩
高すぎるプリフォームを用いると、得られるFRPの品
質が安定しない、即ち強化繊維体積率Vfが高度に制御
できないといった問題が引き起こされていた。
生産性には優れるが、注入成形では用いるマトリックス
樹脂が低粘度なものに制限されるためFRPが脆く、衝
撃付与後の常温圧縮強度(Compression After Impact、
以下CAIと呼称)等に代表される特に衝撃や靱性に関
する力学特性に劣る問題があり、特に航空機の1次構造
材等への適応には制限があるが、その問題については解
決されたものではなかった。
る。例えば航空機の構造材には、鳥の衝突や航空機の組
立・修理の際にFRPへの工具の落下等により衝撃が加
わることがある。強化繊維が積層されたFRPの厚さ方
向に衝撃が加わると、FRPの層間が剥離してクラック
が発生し、衝撃エネルギーが吸収される。このような層
間剥離したFRPに圧縮力が作用すると、クラックが進
展して圧縮強度が大幅に低下する現象があり、特に航空
機の構造部材では重要視されるものである。
平8−300395号公報等には、ガラス転移点が10
0℃以上のプラスチックを用いて靭性に優れたFRPを
得る方法についての提案がある。しかしながら、上記提
案によると、プラスチックのガラス転移点が高く、硬い
ものであるため、強化布帛同士の接着および賦形が難し
く、強化布帛をプリフォーム化することが著しく困難で
あるという問題点を有していた。
用いているが、例えば航空機の一次構造部材において
は、非常に高い力学特性(特に、CAI、湿熱処理後の
高温圧縮強度、Compression at Hot/Wet)が要求され
る。二方向性織物では、強化繊維を二方向に織組織する
ため、それぞれ一方向における強化繊維量は本質的に半
分となること、たて糸とよこ糸とがほぼ同じ繊度である
ため、たて糸とよこ糸の交錯点では強化繊維の大きな屈
曲(クリンプ)が発生することにより、一方向に強化繊
維を配列したプリプレグの約半分レベルの力学特性しか
発現し得なかった。
含浸性に優れ、かつ衝撃付与後または湿熱処理後の圧縮
強度等の力学特性および軽量化効果を高く発現し、品質
が安定したFRPを高い生産性で得られるプリフォーム
およびそれからなるFRPは得られておらず、これら要
求を満たす技術が渇望されていた。
技術の背景に鑑み、マトリックス樹脂の注入成形時に樹
脂の含浸性に優れ、かつ、CAIやCHW等の力学特性
および軽量化効果を高く発現し、品質が安定した(強化
繊維体積率が高度に制御された)プリフォームおよびF
RPを提供せんとするものであり、また、かかるプリフ
ォームならびにFRPを高い生産性で(低コストに)製
造する方法を提供せんとするものである。
解決するために、次のような手段を採用するものであ
る。すなわち、本発明のプリフォームは、少なくとも強
化繊維糸条によって形成された強化布帛を複数枚積層し
てなるプリフォームであって、プリフォーム内の層間に
強化布帛以外の熱可塑性樹脂を主成分とする樹脂材料を
有し、かつ、強化布帛と樹脂材料とを含む各層が接着し
ており、前記プリフォームにおける強化繊維体積率VPf
が45〜62%の範囲内であることを特徴とするもので
ある。
トリックス樹脂とによって形成されたFRPであって、
プリフォームにマトリックス樹脂が含浸されたものであ
る。
は、少なくとも次の工程からなることを特徴とするもの
である。
成された強化布帛をプリフォーム型に複数枚積層する積
層工程。
る配置工程。
プリフォームを用い、少なくとも強化繊維糸条によって
形成された強化布帛を複数枚積層してなる強化繊維体積
率V Pfのプリフォームにマトリックス樹脂を注入して強
化繊維体積率VfのFRPを成形するFRPの製造方法
であって、FRPの強化繊維体積率Vfをプリフォーム
の強化繊維体積率VPf〜(VPf+10)%の範囲内とな
るように成形することを特徴とするものである。
プリフォームを用い、少なくとも次の工程からなること
を特徴とするものである。
置するセット工程。
を、成形型に注入してプリフォームにマトリックス樹脂
を含浸させる注入工程。
工程。
明する。本発明のプリフォームは、前述したように少な
くとも強化繊維糸条によって形成された強化布帛を複数
枚積層してなるプリフォームであって、プリフォーム内
の層間に強化布帛以外の熱可塑性樹脂を主成分とする樹
脂材料を有し、かつ強化布帛と樹脂材料とを含む各層が
接着しており、プリフォームにおける強化繊維体積率V
Pfが45〜62%の範囲内にあるものである。
様を説明する概略断面図である。この例のものは、強化
繊維糸条によって形成された強化布帛12が複数枚、所
定の方向に所定の枚数が積層されてプリフォーム11を
構成している。そして、強化布帛12の間に位置する樹
脂材料13は少なくともプリフォーム内の前記層間に存
在している。各強化布帛12と樹脂材料13とは、樹脂
材料13自体および/または後述の強化繊維糸条や強化
布帛に付着している粘着性付与剤等で接着されているも
のである。
の別の一態様を説明する概略断面図である。この例のも
のは、強化繊維糸条によって形成された強化布帛22が
複数枚積層され、樹脂材料23は各強化布帛22の表
面、すなわちプリフォーム内の層間に存在し、各強化布
帛22と樹脂材料23とは、後述の粘着性付与剤24に
よって接着されているものである。
は、プリフォーム内の層間に強化布帛以外の熱可塑性樹
脂を主成分とする樹脂材料を有する処にある。樹脂材料
をプリフォーム内の層間に存在させることにより、 (イ)プリフォームを得る際の強化布帛同士の接着性を
付与することができる。
を付与することができる。
を防止する等の形態安定効果を付与することができる。
等、プリフォームの取り扱い性の向上ができる。特に、
本発明の樹脂材料は、その主成分が熱可塑性樹脂である
ことから、熱硬化性樹脂を主成分にする場合に比べてさ
らに、 (ニ)樹脂材料がスペーサーとなり、強化布帛層間に後
述のマトリックス樹脂スペースの確保(マトリックス樹
脂による強化布帛層間の塑性変形能の付与)することが
できる。
クラックのストッパーとなる。等、衝撃を受けた時に、
布帛層間の損傷を抑制することができ、特に優れた力学
特性(特にCAI)を達成することができるという効果
を発現する。
強化布帛層間にマトリックス樹脂の流路が確保され、注
入成形に供した際にマトリックス樹脂の含浸が容易にな
るだけでなく、その含浸速度も速くなり、FRPの生産
性により優れる、といった全く新しい効果をも発現す
る。
し、少なくともプリフォーム内の層間に存在していれば
よく、強化布帛の内部に存在(強化繊維糸条に付着)し
ていても、その表面に存在していてもよい。好ましく
は、前述の理由で強化布帛の表面にその50重量%以上
(より好ましくは70重量%以上)が偏在しているのが
好ましい。
一つの特徴は、かかる樹脂材料をプリフォーム内の層間
に有しながら、プリフォームにおける強化繊維体積率V
Pfを45〜62%の範囲内、より好ましくは50〜58
%、特に好ましくは52〜56%の範囲内に制御すると
ころにある。
と、特に真空圧によりマトリックス樹脂を含浸させるよ
うな真空注入成形では、成形の際に大気圧以上の圧力が
プリフォームにはかからないので、プリフォームの嵩、
すなわち強化繊維体積率VPfが所望の範囲に制御でき
ず、得られるFRPにおける強化繊維体積率Vfも力学
特性に最適な45〜62%範囲内に制御することができ
ない。すなわち、力学特性に優れ軽量化効果を高く発現
し、品質が安定したFRPが得られない。また、62%
を超えると、注入成形の場合には、密に充填され過ぎた
強化繊維がマトリックス樹脂の流れを阻害する結果、含
浸性が悪くなり、未含浸部分(ボイド)を有する力学特
性に劣るFRPしか得られない。かかる強化繊維体積率
VPfを45〜62%の範囲内に制御することにより、得
られるFRPにおける強化繊維体積率Vfを所望の範囲
に厳密に制御することが可能となるのである。
脂であるために、加熱により樹脂材料による強化繊維の
拘束を一旦解放し、強化布帛、強化繊維糸条ひいては強
化繊維の単繊維を所望の範囲まで充填、冷却によりそれ
らの充填レベルにて再拘束することができる。このメカ
ニズムにより、プリフォームにおける強化繊維体積率V
Pfを上記範囲内にすることができるのである。
強化繊維体積率VPfとは、次式で求めた値をいう(単位
は%)。なお、ここで用いた記号は下記に準ずる。ここ
で、測定に供するプリフォームは、プリフォーム化した
後、少なくとも24時間以上経過し、プリフォームのス
プリングバック量が実質的に飽和したものとする。
(%) W1:プリフォーム1cm2当たりの強化繊維の重量
(g/cm2) ρ :強化繊維の密度(g/cm3) T1:JIS R 7602に準拠し、0.1GPaの
荷重下で測定したプリフォームの厚さ(cm) 本発明で使用する樹脂材料は、プリフォームに対して1
〜20重量%の範囲内で含まれているのがよい。VPfを
上記範囲に容易に制御する観点からは1〜10重量%、
より好ましくは2〜8重量%、特に好ましくは3〜6重
量%の範囲内である。かかる樹脂材料が1重量%未満で
あると、上記の効果を発現できないため好ましくない。
また、樹脂材料が20重量%を超えると、プリフォーム
における強化繊維体積率VPfが45〜62%の範囲内に
することが困難となる場合があるため好ましくない。
は、2〜50g/m2の範囲内で含まれているのがよ
い。好ましくは2〜20g/m2、より好ましくは4〜
20g/m2、特に好ましくは6〜15g/m2の範囲内
で強化布帛に接着しているのがよい。2g/m2未満で
あると、力学特性(特にCAI)の向上効果が小さくな
るため好ましくない。また、50g/m2を超えると、
FRPの耐熱性、耐薬品性やCHWが低下するので好ま
しくない場合がある。
い形態について説明する。かかる樹脂材料としては、有
機繊維糸をによって形成された有機繊維布帛、粒子また
はフィルムの形態を有するものを使用することができ
る。かかる形態のものであれば、何れの形態であって
も、本発明の課題を解決することができる。なお、フィ
ルムとしては、穿孔フィルムや多孔フィルムの様に、プ
リフォームの厚み方向にマトリックス樹脂の流路を確保
できるものが好ましく使用される。
造する際に樹脂材料としての取り扱い性やマトリックス
樹脂の含浸性の面から有機繊維布帛の形態であるのが好
ましい。かかる有機繊維布帛とは、例えば不織布、マッ
ト、ネット、メッシュ、織物、編物、短繊維群等の、強
化布帛の積層と垂直方向に樹脂流路を確保できるものを
指し、これらを組み合わせたものも含まれる。中でも不
織布、マットまたはメッシュは安価に入手でき、かつ、
上述の効果が高く発現するためとりわけ好ましい。
率VPfを特に高くするといった視点からは、樹脂材料は
粒子の形態であるが好ましい。粒子の形態であると、有
機繊維布帛やフィルムとは異なり、樹脂材料の配合量が
容易に設定できるだけでなく、布帛化やフィルム化が困
難(または加工費が高価)な熱可塑性樹脂を使用するこ
とができるため好ましい。この場合の平均粒子直径は1
〜500μmの範囲内であるのが好ましい。力学特性の
観点からは1〜150μm、より好ましくは5〜100
μm、特に好ましくは8〜50μmの範囲内である。す
なわち、平均粒子直径が1μm未満であると、粒子が強
化繊維間に入り込むことによって、層間に介在する粒子
の量がばらついたりする。また、平均粒子直径が500
μmを超えると、所定の粒子の散布重量に対して、散布
される粒子数が少なくなり、均一な粒子の散布が困難と
なるため好ましくない。なお、平均粒子直径はレーザー
回折・散乱法にて測定したD50とし、本発明での測定は
セイシン企業株式会社製LMS−24にて行った。
とするものである。かかる熱可塑性樹脂としては、マト
リックス樹脂との相性がよく、本発明の課題を解決でき
るものを選択できる。特に、CHWを高く発現するため
には、高いガラス転移点(好ましくは100℃以上、更
に好ましくは150℃以上)を有するものが好ましく、
例えば、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、
ポリエーテルイミド、ポリスルフォン、ポリエーテルス
ルフォン、ポリフェニレンエーテル、ポリエーテルニト
リル、ポリエーテルエーテルケトンおよびポリエーテル
ケトンケトン、これらの変性樹脂、共重合樹脂等を使用
することができる。
ド樹脂である。かかる共重合ポリアミド樹脂は、高い本
発明の効果を安価に達成することができる。かかる共重
合ポリアミド樹脂としては、ポリアミド6、66、1
2、610、612などのポリアミドと、イソフタル酸
やテレフタル酸やパラキシレンジアミンやメタキシレン
ジアミン等の芳香族のジカルボン酸またはジアミン、ジ
メチルビス(p−アミノシクロヘキシル)メタン等の脂
環式のジカルボン酸またはジアミンから選ばれる少なく
とも1種の成分、とりわけ好ましくは2種からから構成
される共重合ポリアミド樹脂が使用される。かかる共重
合ポリアミド樹脂としては、例えば、東洋紡績株式会社
製透明ナイロンT−714EやT−714H、ダイセル
・ヒュルス製トロガミドT5000やCX7323、株
式会社EMS昭和電工製グリルアミドTR55、TR9
0、東レ株式会社製SP500(粒子状)、株式会社ク
ラレ製ジェネスタ等を使用することができるが、これに
制限されるものではない。なお、これらポリアミドのD
SCにより測定されるガラス転移点は、好ましくは10
0℃以上、より好ましくは125℃以上、特に好ましく
は150℃以上であるものを使用するのがよい。かかる
高いガラス転移点を有するポリアミドであると、FRP
の成形時に対する耐熱性が充分であり、かつ、吸水によ
る影響を最小限に抑えて、CHWを高く発現するので好
ましい。但し、例えばポリアミド12等は、ガラス転移
点が100℃未満だが高いCAIの向上効果を発現す
る。すなわち、融点を有するポリアミドに関しては、ガ
ラス転移点は30℃〜280℃の範囲内であるものも好
ましいといえる。
(特に強化布帛への接着性、樹脂材料自体の柔軟性、耐
薬品性、耐水性、耐熱性等)のために熱可塑性樹脂以外
の副成分を有することができる。かかる副成分として
は、例えば熱硬化性樹脂や、滑剤、可塑剤、熱安定剤等
の樹脂以外の化合物等が挙げられる。
樹脂材料が、プリフォーム形態の時には低いガラス転移
点で、FRPに成形された後は高いガラス転移点になっ
ていると、プリフォーム化が可能で、かつ優れた力学特
性を付与することができるため、本発明の最も好ましい
態様ということができる。かかる要件から、副成分とし
て熱硬化性樹脂を含むのが好ましい。熱硬化性樹脂によ
り主成分である熱可塑性樹脂が被覆されいたり、熱硬化
性樹脂が少なくとも部分的(好ましくは全面的)にアロ
イ(好ましくは相互侵入網目構造(IPN))化されて
いると、マトリックス樹脂との化学的相互作用を制御で
きることにより、強化布帛への接着性や力学特性(特に
CAI)を一層高めることができるだけでなく、樹脂材
料の耐薬品性や耐熱性の向上、吸水の抑制といった効果
も発現するため好ましい。
熱可塑性樹脂のガラス転移点が高いものであっても、そ
の副成分により樹脂材料としてのガラス転移点が100
℃未満、好ましくは90℃未満、更に好ましくは85℃
未満となっていることが好ましく、かかる要件を満たす
ことにより、容易に本発明の課題は解決されるのであ
る。
の強化布帛と熱可塑性樹脂を主成分とする樹脂材料とに
よって形成されるが、更にプリフォーム内の層間に粘着
性付与剤を含んでもよい。かかる粘着性付与剤を層間に
配置したり、強化繊維糸条や強化布帛に付着させておく
と、各強化布帛同士の接着や強化布帛と樹脂材料との接
着がさらに効率的にできるだけでなく、特に樹脂材料が
粒子の場合はそれを確実に強化布帛に接着できる。
熱硬化性樹脂でもよいが、熱可塑性を有するもの(熱可
塑性樹脂のみでなく硬化前の熱硬化性樹脂等をも含む)
であると、上述の樹脂材料と同様の理由でプリフォーム
におけるVPfを45〜62%の範囲内にし易いため好ま
しい。中でも熱硬化性樹脂を主成分とすると、得られる
FRPの力学特性(特にCHW)が一弾と高く発現する
ため好ましい。かかる熱硬化性樹脂としては、例えば、
エポキシ、不飽和ポリエステル、フェノール等が挙げら
れ、熱可塑性樹脂としては、ポリウレタン、ポリアミ
ド、ポリエステル、ポリオレフィン等が挙げられる。こ
れらの中では、エポキシ、ポリウレタン、ポリアミドか
ら選ばれる少なくとも1種であるのが好ましい。なお、
かかる粘着性付与剤は硬化剤、硬化促進剤、触媒などを
含んでもよい。
に付着させると、強化繊維の集束とプリフォームにおけ
る粘着性付与との機能を兼ね備えることができ、強化布
帛としての取り扱い性、各強化布帛層の接着性等を兼ね
備えることができるため好ましい。この場合、0.4〜
1.5重量%の範囲内であるのが好ましい。より好まし
くは0.5〜1.2重量%、更に好ましくは0.6〜1
重量%の範囲内である。かかる粘着性付与剤が0.4重
量%未満であると、強化繊維糸条が巻かれたボビンの取
り扱い時にボビンの最外層や側面の強化繊維が毛羽立つ
ため好ましくない。また、1.5重量%を超えると、強
化繊維糸条の表面に強固な被膜を形成するため、マトリ
ックス樹脂の含浸にも悪影響を及ぼすため好ましくな
い。。
糸条によって形成された強化布帛について説明する。か
かる強化布帛としては、織物(一方向性、二方向性、多
軸)、編物、組物、一方向に引き揃えられたシート(一
方向シート)、一方向シートを2層以上重ね合わせた多
軸シート等が挙げられ、これら布帛はステッチ糸、結節
糸、粗布、バインダー等の樹脂等による各種接合手段に
より複数のものを一体化したものであってもよい。特に
輸送機器(特に航空機)の構造(特に一次構造)部材と
して用いる場合には、一方向シート、一方向性織物、ま
たは多軸シート(特にステッチ接合したもの)であるの
が好ましい。
一方向性織物31を示す概略斜視図である。強化繊維糸
条32が強化布帛31の長さ方向、つまりたて方向に配
列し、よこ方向には強化繊維糸条より細い補助糸33が
配列し、たて糸32とよこ糸33が交錯し、図3に示す
織組織を有する一方向性織物である。かかる補助糸とし
ては低収縮性のものであることが好ましく、例えば、ガ
ラス繊維糸、アラミド繊維糸、炭素繊維糸等が挙げら
れ、補助糸の繊度は10〜150texの範囲内である
のが好ましい。特に150texを超えると、補助糸が
太くなるので、補助糸によって強化繊維糸条がクリンプ
し、FRPにした際に若干強化繊維の強度低下をもたら
す。上記範囲の繊度であると、強度低下を最小限にし、
かつ成形の際に補助糸と強化繊維糸条の交錯によって形
成される間隙が樹脂流路となり、マトリックス樹脂の含
浸が促進できるので好ましい。
可塑性樹脂によって形成された補助糸を用いるのも、本
発明の好ましい形態の一つである。本発明の樹脂材料
は、かかる熱可塑性樹脂によって形成された補助糸であ
ってもその効果を発現する。上記補助糸はカバリング、
混繊、交織等の加工されたものであっても、芯鞘繊維で
あってもよい。特に、芯鞘型繊維の鞘部を低融点熱可塑
性樹脂、芯部を高融点熱可塑性樹脂にすると、プリフォ
ームを作製する際、低融点熱可塑性樹脂を溶融させるこ
とによって強化布帛同士を接着でき、また高融点熱可塑
性樹脂は衝撃エネルギーを効率よく吸収するので好まし
い。この場合の熱可塑性樹脂としては、ポリアミドであ
るのが好ましく、かかるポリアミドとしては、ポリアミ
ド6および66から選ばれた少なくとも1種を含む共重
合であると、安価に高い効果を発現するため、特に好ま
しい。
二方向性織物41を示す概略斜視図である。強化繊維糸
条42が強化布帛41の長さ方向、つまりたて方向に配
列し、よこ方向に強化繊維糸条43が配列し、たて糸4
2とよこ糸43が交錯し、図4に示す織組織を有する二
方向性織物である。
物における好ましい強化繊維目付は50〜800g/m
2の範囲内である。より好ましくは100〜800g/
m2、更に好ましくは190〜800g/m2の範囲内で
ある。50g/m2未満であると所定のFRPの厚みを
得るための積層枚数が増え、成形の作業性が悪く好まし
くない。また、800g/m2を超えるとマトリックス
樹脂の含浸性が悪くなるので好ましくない。
ステッチ布帛51を示す概略斜視図である。ステッチ布
帛51の下面から、まず長さ方向イに対して斜め方向に
多数本の強化繊維糸条が並行に配列して+α゜層52を
構成し、次いで強化布帛の幅方向に多数本の強化繊維糸
条が並行に配列して90゜層53を構成し、次いで斜め
方向に多数本の強化繊維糸条が並行に配列して−α゜層
54を構成し、次いで強化布帛の長さ方向に多数本の強
化繊維糸条が並行に配列して0゜層55を構成し、互い
に配列方向が異なる4つの層が積層された状態で、ステ
ッチ糸56でこれら4層が縫合一体化されている。縫合
一体化にあたってのステッチ糸56が形成する縫い組織
としては、例えば単環縫い、1/1のトリコット編みが
挙げられる。なお、図5で、あたかも断面形状が楕円で
示されている繊維の集合体が1糸条で、この糸条間にス
テッチ糸56が配列しているかに見えるが、ステッチ糸
56は糸条に対してはランダムに挿入され、楕円で示さ
れている繊維の集合体はステッチ糸の拘束によって形成
されているのである。
強化繊維の構成は+α゜層/90゜層/−α゜層/0゜
層の4層構成について説明したが、これに限定するもの
ではない。たとえば0°層/+45°層/0°層/−4
5°層/90°層/−45°層/0°層/+45°層/
0°層のように、0°層が多く含まれるような、0゜、
+α゜、−α゜、90゜の4方向を含むものであっても
よい。また、0゜、+α゜、−α゜、90゜のいずれか
を含むものであってもよい。なお、バイアス角α゜は、
ステッチ布帛をFRPの長さ方向に積層し、強化繊維に
よる剪断補強を効果的に行う観点から45゜が好まし
い。
多軸織物61を示す概略斜視図である。多軸織物61の
下面から、まず織物の幅方向に多数本の強化繊維糸条6
2が並行に配列して90゜層を構成し、次いで織物の長
さ方向に多数本の強化繊維糸条63が並行に配列して0
゜層を構成し、長さ方向イに対して斜め方向に多数本の
強化繊維糸条64が並行に配列して+α゜層を構成し、
次いで斜め方向に多数本の強化繊維糸条65が並行に配
列して−α゜層を構成し、互いに配列方向が異なる4つ
の層が、強化繊維糸条が真直ぐな状態で積層され、織物
の長さ方向に配列する多数本の結節糸661、662、6
63・・・が、これら4層の糸条間に挿入されている。
この結節糸66は、上面の強化繊維糸条65と下面の強
化繊維糸条62と1本交互に交錯し、上面、下面、上
面、下面の順で浮き沈みしながら4つの層が織組織で一
体化されている。
維の構成は+α゜層/90゜層/−α゜層/0゜層の4
層構成について説明したが、これに限定するものではな
い。たとえば、0°層が多く含まれるような、0゜、+
α゜、−α゜、90゜の4方向を含むものであってもよ
い。なお、バイアス角α゜は、多軸織物61をFRPの
長さ方向に積層し、強化繊維による剪断補強を効果的に
行う観点から45゜が好ましい。
物の各層の強化繊維目付は100〜1000g/m2の
範囲内ものが好ましい。より好ましくは100〜800
g/m2、更に好ましくは100〜500g/m2の範囲
内である。ステッチ糸や結節糸の挿入部には部分的に強
化繊維の存在しない箇所ができ、層方向からの樹脂含浸
が可能となるので、通常の織物などの強化布帛に比べて
比較的高目付の強化布帛としてもマトリックス樹脂の含
浸が阻害されることはないが、1000g/m 2 を超え
るとなると含浸速度が遅くなるので好ましくない。ま
た、100g/m 2 未満になると所定の厚みを得るため
に必要となる強化布帛枚数が多くなり、積層に手間がか
かり好ましくない。各層の強化繊維目付より好ましい範
囲は、150〜400g/m2の範囲内ものである。
に多軸織物は、その層方向の強化繊維糸条はクリンプす
ることなく真っ直ぐに配列しているから、FRPにした
とき、強化繊維糸条やマトリックス樹脂に応力集中が働
かないため、強度や弾性率の低下が無く、本発明で使用
する好ましい強化布帛といえる。
フイラメント糸であってガラス繊維糸、有機(アラミ
ド、PBO、PVA、PE等)繊維糸、炭素繊維(PA
N系、ピッチ系等)糸等である。炭素繊維は比強度およ
び比弾性率に優れ、殆ど吸水しないので、航空機構造材
や自動車の強化繊維として好ましく用いられる。なかで
も、下記の高靭性炭素繊維糸であると、FRPの衝撃吸
収エネルギーが大きくなるので、航空機の1次構造材と
しても使えるようになる。すなわち、JIS R760
1に準拠して測定される引張弾性率E(GPa)が21
0GPa以上、破壊歪エネルギーW(MJ/m3=106
×J/m3)が40MJ以上であると好ましい。より好
ましくは、引張弾性率280GPa以上、かつ破壊歪エ
ネルギーが53MJ/m3以上である。引張弾性率Eが
210GPa未満の炭素繊維糸を用いると、構造材とし
てのFRPの撓み量が許容される様にするために、FR
Pを構造材として用いる場合に板厚を厚くせねばなら
ず、結果的に重くなってしまう。また、破壊歪エネルギ
ーが40MJ/m3未満であると、FRPに衝撃が付与
される際、炭素繊維の破壊によって吸収される衝撃エネ
ルギーが小さいので、余剰のエネルギーは層間のマトリ
ックス樹脂層の破壊に費やされ、層間のクラックも大き
くなるので好ましくない。また、信頼性にも劣ったFR
Pとなる。ここで、破壊歪エネルギーとは、JIS R
7601に準拠して測定される引張強度σ(GPa)
と、上記したE値とを用いて、式W=σ2 /2Eに基づ
いて算出される値のことをいう。
2,000〜24,000フイラメントであるのが好ま
しい。とくに、これら太い炭素繊維糸条を用いると、炭
素繊維が安くなるので安価な強化布帛が得られ好まし
い。
いと、層内の強化繊維糸条と強化繊維糸条の間に隙間が
でき、強化繊維体積率Vfが部分的に不均一となり、成
形すると強化繊維体積率Vfが大きなところはFRPが
厚くなり、また強化繊維体積率Vfが小さなところはF
RPが薄くなり、表面が凸凹したFRPとなる。このよ
うな場合には、製織寸前やステッチ糸による一体化加工
前に、または/および強化布帛加工後に強化繊維糸条を
ローラの揺動操作やエアー・ジェット噴射で薄く拡げる
と、強化布帛の全面にわたり強化繊維の体積比が均一と
なり、表面が平滑なFRPが得られるので好ましい。
本発明のFRPは、上述のプリフォームにマトリックス
樹脂が含浸したものである。かかるマトリックス樹脂は
必要に応じて固化(硬化または重合)される。かかるマ
トリックス樹脂の好ましい例としては、例えば、熱硬化
性樹脂、RIM用熱可塑性樹脂等が挙げられるが、中で
も注入成形に好適であるエポキシ、フェノール、ビニル
エステル、不飽和ポリエステル、シアネートエステル、
ビスマレイミドおよびベンゾオキサジンから選ばれる少
なくとも1種であるのが好ましい。
は45〜70%の範囲内であると、本発明の課題である
力学特性(特にCAI、CHW)、軽量化効果を高く発
現できるため好ましい。より好ましくは45〜62%、
さらに好ましくは50〜60%の範囲内である。かかる
FRPは、予めプリフォームの段階でVPfを制御してお
くことにより、Vfを上記範囲に安定して制御でき、品
質が安定したFRPを得ることができる。なお、FRP
における強化繊維体積率Vfとは、次式で求めた値をい
う(単位は%)。なお、ここで用いた記号は下記に準ず
る。
(%) W2:FRP1cm2当たりの強化繊維の重量(g/c
m2) ρ:強化繊維の密度(g/cm3) T2:FRPの厚さ(cm) また、本発明のFRPは優れた力学特性を有し、かつ軽
量であるため、その用途が航空機、自動車、船舶の輸送
機器のいずれかにおける一次構造部材、二次構造部材、
外装部材または内装部材であることが好ましい。
1の概略図である。各種フェアリング、メインランデン
グギアドア、テイルコーン、エンジンナセルなどの2次
構造材以外に、主翼72、床支持桁73、胴体74、垂
直尾翼75、水平尾翼76、ウイング・ボックス (図
示せず)、 キール(図示せず)等の1次構造材として
本発明のプリフォームを成形したFRPを使用すると、
優れた特にCAI、CHW等の力学特性、軽量化効果を
発現するだけでなく、高い生産性でこれら製造でき、品
質が安定しているため、これら航空機の構造部材は本発
明のFRPの特に好ましい用途といえる。
1としての実施例で、従来はスキン材82、92,桁材
83、93,リブ材84、94を別々に成形し、これを
リベットまたはボルトナット止め、接着剤による接着を
施し、組み立てていたが、本発明のFRPおよびその製
造方法によれば、スキン材と桁材やリブ材とを一体成形
することが可能となり、成形コストを大幅に低減するこ
とができる。
いて説明する。本発明のプリフォームは、少なくとも次
の工程からなる方法にて製造する。
化繊維糸条によって形成された強化布帛をプリフォーム
型に複数枚積層する。
フォーム型内に配置し、更に、(C)加熱工程にて、プ
リフォームが強化繊維体積率VPfの範囲内になるように
積層体を加熱して、(D)冷却工程にて、積層体を冷却
する。
帛の少なくとも一方の表面に熱可塑性樹脂を主成分とす
る樹脂材料(有機繊維布帛、粒子もしくはフィルム等)
が予め接着している強化布帛を積層すると、その優れた
形態安定性により積層時間を短くできるため好ましい。
かかる樹脂材料は、それ自体で強化布帛に接着していて
もよいし、前述の粘着性付与剤にて接着していてもよい
が、VPfを本発明の範囲内にするためには、前者の方が
好ましい態様といえる。
の少なくとも一方の表面に粘着性付与剤が予め接着され
ている強化布帛を積層したり、粘着性付与剤により被覆
された強化繊維糸条によって形成された強化布帛を用
い、強化布帛の層間に熱可塑性樹脂を主成分とする有機
繊維布帛、粒子もしくはフィルム等を同時に積層または
塗布して接着すると、積層時間や製造コストの面から若
干不利なるものの、所望のFRP特性を自由に設計する
ことができるため、好ましい方法といえる。
は、その一方がバッグ材(例えば、フィルム、予め型形
状が賦形されている柔軟ラバー等)であり、もう一方が
雄型または雌型(例えば、金型、木型、樹脂型またはF
RP型等)のいずれかであってもよいし、バッグ材を用
いない雄型および雌型(共に金型、木型、樹脂型または
FRP型等)であってもよい。また、プリフォーム型は
成形型として用いられても何ら問題はなく、特に大型F
RPの場合には、設備費を安価にするためプリフォーム
化と成形とに兼用できる型を用いるのが好ましい。
て、プリフォーム型を加圧して、積層体を強化繊維体積
率VPfが45〜62%の範囲内にするのが好ましい。プ
リフォーム型の加圧方法としては、積層体をプリフォー
ム型内に密閉し、プリフォーム型内を大気圧以下に減圧
することにより、大気圧でプリフォームを加圧する方法
が挙げられ、特にプリフォーム型としてバッグ材と雄型
または雌型とを用いる場合に特に好適である。かかる加
圧方法は、設備を安価に抑えることができるため、本発
明の好ましい態様ということができる。また、プリフォ
ーム型が、雄型および雌型である場合には、積層体の厚
み方向に対して機械的に加圧する方法を用いることがで
き、かかる方法によると設備が高価になるものの、更に
正確にVPfが制御できる。
強化布帛および樹脂材料を、60〜200℃の範囲内で
加熱すると、樹脂材料や粘着性付与剤が可塑化し、強化
布帛を形成している強化繊維を適度な範囲に充填できる
様に移動させることができるため、VPfが45〜62%
の範囲内のものが得られ易く、高いVfで且つ品質が安
定したFRPを得ることができる。樹脂材料や粘着性付
与剤の種類にもよるが、生産性を鑑みるとより好ましい
加熱温度は80〜160℃、更に好ましくは100〜1
40℃の範囲内である。
明する。
強化繊維糸条によって形成された強化布帛を複数枚積層
してなる強化繊維体積率VPfのプリフォームにマトリッ
クス樹脂を注入して強化繊維体積率VfのFRPを成形
するFRPの製造方法であって、FRPの強化繊維体積
率Vfをプリフォームの強化繊維体積率VPf〜(VPf+
10)%の範囲内となるように成形する。より好ましく
は(VPf+2)〜(V Pf+8)%、更に好ましくは(V
Pf+3)〜(VPf+6)%の範囲内である。従来は、V
fよりも小さいVPfのプリフォームを成形することによ
りVfを制御していたが、その高いVPfのためにマトリ
ックス樹脂の含浸性に劣る問題があった。VPfとVfが
かかる範囲内になるように成形を行う、すなわちマトリ
ックス樹脂を注入した後に強化繊維を更に密に充填させ
る(Vfを高める)ことにより、前記問題を解決するこ
とが可能となる。一方、所望のVfより10%を越えて
低いVPfのプリフォームを用いると、含浸性には優れる
ものの、所望のVfに成形することが困難となるだけで
なく、FRP中のVfの不均一性が大きくなり好ましく
ない。
fは45〜70%の範囲内であるのが好ましい。より好
ましくはVPfが50〜58%であり、かつVfが50〜
65%の範囲内、更に好ましくはVPfが52〜56%で
あり、かつVfが55〜60%の範囲内である。なお、
VPfやVfは上述の方法で測定したものである。
帛以外の熱可塑性樹脂を主成分とする樹脂材料を有し、
かつ強化布帛と樹脂材料とを含む各層が少なくとも部分
的に接着していると、前述の(イ)〜(ヘ)の効果を発
現できるため好ましい。
は、本発明のプリフォームを用いて、少なくとも次の工
程からなる方法にて製造する。
リフォームを成形型に配置する。
いるマトリックス樹脂を、成形型に注入してプリフォー
ムにマトリックス樹脂を含浸させる。
樹脂を固化(硬化または重合)させる。なお、固化させ
る際、固化効率を上げるために加熱するのが好ましい。
必要に応じて、マトリックス樹脂の固化を確実なものに
するために、FRPを再度加熱して固化するアフターキ
ュア(二次固化)工程を経てもよい。
成形型が雄型および雌型を含む2つから形成されると、
マトリックス樹脂の注入時に大気圧以上の圧力をかける
ことができるため、短サイクルで成形でき、成形コスト
を低減することが可能となる。
形型が少なくとも雄型または雌型のいずれかとバック材
(例えばフィルム状、型形状を賦形されている柔軟ラバ
ー等)からなり、プリフォームの少なくとも最表面に樹
脂拡散媒体を積層し、上記(F)注入工程において、ま
ずマトリックス樹脂を優先的に樹脂拡散媒体(例えばメ
ッシュ、金網等)に注入した後に、プリフォームの厚み
方向に含浸させると、成形型費を安くすることができ、
成形コストを低減することが可能となる。なお、この場
合は樹脂拡散媒体とFRPを成形後に簡単に分離できる
ようにピールプライ(例えば熱収縮が小さくなる処理を
行った熱可塑性繊維によって形成された離型織物等)を
樹脂拡散媒体とプリフォームとの間に積層しておくのが
好ましい。
型内を真空ポンプ等で脱気して、真空に保ちながらマト
リックス樹脂を注入すると、プリフォームへのマトリッ
クス樹脂の含浸が容易となり、より品質の高いFRP
を、短サイクルで成形でき、成形コストをより低減する
ことができるため好ましい。
ォームを用いて少なくとも次の工程からなる方法で製造
してもよい。かかる方法でも本発明の課題を解決でき
る。
フォームとマトリックス樹脂とによって形成された樹脂
フィルムとを成形型に配置し、成形型(一方が雌型また
は雄型で、一方がバッグ材であるのが好ましい)内を真
空に減圧する。
熱して樹脂フィルムを溶融させ、プリフォームにマトリ
ックス樹脂を浸透させる。
樹脂を固化(硬化または重合)させる。
実施例における原材料は次の通りである。
=800、引張弾性率=235GPa、破壊歪エネルギ
ー=52MJ/m3、粘着性付与剤:ポリウレタン樹脂
とエポキシ樹脂との混合物を炭素繊維束に対して1重量
%]をたて糸(2.4本/cm)とした一方向性織物
[補助よこ糸:ガラスヤーン(ECE225 1/01
Z、バインダータイプDP、日東紡績株式会社製)3本
/cm、炭素繊維目付=193g/m2]。
=1030、引張強度5830MPa、引張弾性率29
4GPa、破壊歪エネルギー58MJ/m3、]をたて
糸(1.9本/cm)とした一方向性織物[補助よこ糸
および炭素繊維目付は強化布帛Aと同様]。
炭素繊維をたて糸(2.8本/cm)とした一方向性織
物[補助よこ糸は強化布帛Aと同様、炭素繊維目付は2
95g/m2]。
て形成された不織布[芯部:ポリアミド6、鞘部:融点
110℃の共重合ポリアミド、目付=10g/m2]。
(住友化学工業株式会社製スミカエクセル5003Pの
微粉砕品)60重量%と、エポキシ樹脂(日本化薬株式
会社製AK−601)40重量%とを溶融混練して相溶
化させ、粉砕した塊状粒子[レーザー回折・散乱法によ
る平均粒径(D50)が124μm、樹脂材料としてのガ
ラス転移点は68℃の1ピーク]。
MS昭和電工製グリルアミドTR55、ガラス転移点=
162℃)90重量%とエポキシ樹脂および硬化剤10
重量%とをアロイ化(IPN化)した球状粒子(D50=
13μm)100重量部を、エポキシ樹脂(ジャパンエ
ポキシレジン株式会社製エピコート1004AF)80
重量部とを溶融混練して粉砕した塊状粒子[D50=46
μm、樹脂材料としてのガラス転移点は68℃と155
℃との2ピーク]。
pany製PT500] マトリックス樹脂A:RTM用エポキシ樹脂[東レ株式
会社製TR−A31] マトリックス樹脂B:主液100重量部に硬化液を32
重量部加えた液状エポキシ樹脂[70℃におけるE型粘
度計による初期粘度が250mPa・s]。
ルダイト”MY−721を30重量部、ジャパンエポキ
シレジン株式会社製”エピコート”825を20重量
部、日本化薬株式会社製AK−601を20重量部、大
日本インキ化学工業株式会社製”エピクロン”HP−7
200Lを30重量部、および硬化促進剤としてp−ト
ルエンスルホン酸−n−プロピル1.4重量部が均一に
なるまで攪拌されたもの。
製”エピキュア”Wを18.1重量部、三井化学ファイ
ン株式会社製3,3’−ジアミノジフェニルスルホンを
7.2重量部、住友化学工業株式会社製”スミキュア”
Sを7.2重量部が均一になるまで撹拌されたもの。
て得られたFRPに関する評価項目およびその方法は次
の通りである。 <プリフォーム(FRP)における強化繊維体積率VPf
(Vf)>プリフォームまたはFRP平板の厚みを測定
し、VPf=WP/(ρ×TP)またはVf=(Wf×10
0)/(ρ×Tf)の式に基づき算出した(単位は
%)。上式に用いた記号は下記の通り。なお、プリフォ
ームについては、プリフォーム化した後、少なくとも2
4時間経過したものを測定に供した。
m2当たりの強化繊維の重量(g/cm2) ρ:強化繊維の密度(g/cm3) TP(Tf):JIS R 7602に基づいた0.1G
Paの荷重下で測定したプリフォーム(FRP)の厚さ
T(cm) <衝撃後の常温圧縮試験(CAI)>得られたFRP平
板1〜3および5を長152mm×幅102mmに切り
出しクーポンを得た。そのクーポンの中心に5.44k
g(12ポンド)の錘を0.586mの高さから落下さ
せて6.7kJ/m(1500in・lb/in)の落
錘衝撃を与えた後、衝撃後の常温圧縮強度を測定した
(負荷速度1.3mm/min)。なお、本測定では4
サンプル測定し、それらの平均値をVfで割った値に5
5を乗じた値(Vf=55%換算)を用いた。なお、本
試験の詳細は、SACMA SRM 2R−94中に記
載がある。 <湿熱処理後の高温圧縮強度(CHW)>得られたFR
P平板4、6からSACMA SRM 1R−94に準
拠したクーポンを得た。クーポンを70℃の温水中に1
4日間浸漬し(湿熱処理)、直ちに高温(82℃)0°
圧縮強度を測定した。なお、本測定では5サンプル測定
し、それらの平均値をVfで割った値に55を乗じた値
(Vf=55%換算)を用いた。
ターとホットローラーとで加熱して接着し、複合布帛A
を得た。かかる樹脂材料Aは、樹脂材料A自体および強
化繊維束に予め付着させておいた粘着性付与剤により接
着していた。複合布帛Aを[−45°/0°/+45°
/90°]3Sの構成で積層して積層体を得た。この積層
体を平面状のプリフォーム型とバッグフィルムとシーラ
ントとにて密閉して真空に減圧した状態で、140℃の
オーブンに60分間放置した。その後、オーブンから取
り出し、プリフォーム型を室温まで冷却した後に放圧し
てプリフォーム1を得た。
外線ヒーターで加熱して接着し、複合布帛Bを得た。複
合布帛Bを実施例1と同様に積層した積層体を得た。こ
の積層体を80℃の平面状のプリフォーム型にてプレス
(150kPa、5分間)し、プリフォーム型を室温ま
で冷却した後に放圧してプリフォーム2を得た。
外線ヒーターで加熱して接着し、複合布帛Cを得た。複
合布帛Cを[−45/0/+45/90]2Sの構成で積
層した積層体を得た。オーブンの温度を130℃にする
以外は実施例1と同様にして、この積層体をプリフォー
ム化してプリフォーム3を得た。
施例3と同様にして、プリフォーム4を得た。
ム1〜4は、強化布帛同士が樹脂材料により少なくとも
部分的に接着され、バラバラにならない強固にバルク化
されたものであり、プリフォームとしての取り扱いが可
能なものであった。
状の成形金型(雌型)内に配置し、次いで成形金型(雄
型)にて型締して−80kPa以下に減圧した。予め準
備していたマトリックス樹脂Aを40℃に保ちながら成
形金型に、圧力をかけながら注入した。樹脂が含浸した
後、80℃に昇温し、12時間放置して硬化させて脱型
した。脱型した後、更に180℃にて2時間、フリース
タンドでアフターキュアして更に硬化させて、FRP平
板1を得た。
ミ金網)を積層し、平面状の成形金型とバッグ材とでシ
ーラントを用いて密閉することによりキャビティを形成
し、80℃のオーブン中に入れる。プリフォームの温度
が80℃に達した後に密閉したキャビティを真空に減圧
して、マトリックス樹脂Bを80℃に保ちながら大気圧
との差圧のみで注入した。樹脂が含浸した後、減圧を続
けながら130℃に昇温し、2時間放置して硬化させて
脱型した。その後、実施例5と同様にアフターキュアを
行って、FRP平板2〜4を得た。
して、そのままをプリフォーム5を得た。
ーブンの温度を100℃にした以外は実施例3と同様に
してプリフォーム6を得た。得られたプリフォーム6を
実施例6と同様に成形してFRP平板5を得た。
プリフォーム7を得た。得られたプリフォーム7を実施
例6と同様に成形してFRP平板6を得た。
プリフォーム8を得た。得られたプリフォーム8を実施
例6と同様に成形してFRP平板7を得た。
7、8は、強化布帛同士が接着できずにバラバラにな
り、プリフォーム自体を形成することができなかった。
分間にした以外は実施例2と同様にしてプリフォーム8
を得た。このように得られたプリフォーム8を実施例6
と同様に成形したが、VPfが高過ぎ、マトリックス樹脂
Bが含浸出来ず、FRP平板を得ることができなかっ
た。
較例にて用いた材料種類と配合率は表1に示した通りで
ある。
プリフォームを成形したFRPは、樹脂材料に熱可塑性
樹脂を用いていない比較例2や、樹脂材料そのものを用
いていない比較例3のFRPに比して、著しく高いCA
Iを有した。また、本発明の強化繊維体積率VPf範囲外
のプリフォームを成形した比較例4のFRPよりもマト
リックス樹脂の含浸性に優れ、かつ強化繊維体積率Vf
を高くすることができ、軽量化を達成することができ
た。
形時にマトリックス樹脂の含浸性に優るプリフォーム、
および力学特性(特にCAI、CHW)および軽量化効
果を高く発現し、品質が安定した(高度にVfが制御さ
れた)FRPを高い生産性で(低コストに)製造でき
る。このようなFRPは、航空機、自動車、船舶等の輸
送機器における一次構造部材、二次構造部材、外装部
材、内装部材等を始め、特に航空機の一次構造部材に好
適である。
断面図である。
概略断面図である。
示す概略斜視図である。
示す概略斜視図である。
示す概略斜視図である。
概略斜視図である。
視図である。
視図である。
略斜視図である。
Claims (25)
- 【請求項1】 少なくとも強化繊維糸条によって形成さ
れた強化布帛を複数枚積層してなるプリフォームであっ
て、プリフォーム内の層間に強化布帛以外の熱可塑性樹
脂を主成分とする樹脂材料を有し、かつ、強化布帛と樹
脂材料とを含む各層が接着しており、プリフォームにお
ける強化繊維体積率VPfが45〜62%の範囲内である
ことを特徴とするプリフォーム。 - 【請求項2】 樹脂材料を、プリフォームに対して1〜
20重量%の範囲内で有していることを特徴とする請求
項1に記載のプリフォーム。 - 【請求項3】 樹脂材料を、プリフォームに対して1〜
10重量%の範囲内で有していることを特徴とする請求
項1に記載のプリフォーム。 - 【請求項4】 強化布帛は、強化繊維糸条が一方向に並
行に配列された状態で形態安定された一方向シートであ
ることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のプ
リフォーム。 - 【請求項5】 強化布帛は、強化繊維糸条が一方向に並
行に配列した形態を有し、他方向には補助糸が配列した
織組織を有する一方向性織物であることを特徴とする請
求項1〜3のいずれかに記載のプリフォーム。 - 【請求項6】 強化布帛は、強化繊維糸条が長さ方向と
幅方向に並行に配列した織組織を有する二方向性織物で
あることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の
プリフォーム。 - 【請求項7】 強化布帛は、強化繊維糸条が並行に配列
して層構成をなし、これらがステッチ糸で一体化されて
いる多軸ステッチ布帛であることを特徴とする請求項1
〜3のいずれかに記載のプリフォーム。 - 【請求項8】 強化布帛は、強化繊維糸条が並行に配列
して層構成をなし、これらが強化布帛の長さ方向に対し
て0゜、+α゜、90゜、−α゜を含む方向に配列した
層を、0゜方向に配列する連結糸の交錯により一体化さ
れている多軸織物であることを特徴とする請求項1〜3
のいずれかに記載のプリフォーム。 - 【請求項9】 強化繊維は、引張弾性率が210GPa
以上、かつ、破壊歪エネルギーが40MJ/m3以上の
炭素繊維であることを特徴とする請求項1〜8のいずれ
かに記載のプリフォーム。 - 【請求項10】 樹脂材料は、有機繊維糸によって形成
された有機繊維布帛の形態を有するものであることを特
徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のプリフォー
ム。 - 【請求項11】 樹脂材料は、粒子の形態を有するもの
であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載
のプリフォーム。 - 【請求項12】 請求項1〜11のいずれかに記載のプ
リフォームとマトリックス樹脂とによって形成されたF
RPであって、プリフォームにマトリックス樹脂が含浸
されたものであることを特徴とするFRP。 - 【請求項13】 FRPにおける強化繊維体積率Vfが
45〜70%の範囲内であることを特徴とする請求項1
2に記載のFRP。 - 【請求項14】 FRPにおける強化繊維体積率Vfが
45〜62%の範囲内であることを特徴とする請求項1
2または13に記載のFRP。 - 【請求項15】 前記FRPの用途が、航空機、自動
車、船舶の輸送機器のいずれかにおける一次構造部材、
二次構造部材、外装部材または内装部材であることを特
徴とする請求項12〜14のいずれかに記載のFRP。 - 【請求項16】 請求項1〜11のいずれかに記載のプ
リフォームを少なくとも次の工程(A)〜(D)を経て
製造することを特徴とするプリフォームの製造方法。 (A)少なくとも強化繊維糸条によって形成された強化
布帛をプリフォーム型に複数枚積層する積層工程。 (B)積層体をプリフォーム型内に配置する配置工程。 (C)積層体を加熱する加熱工程。 (D)積層体を冷却する冷却工程。 - 【請求項17】 (A)積層工程において、強化布帛の
少なくとも一方の表面に、熱可塑性樹脂を主成分とする
有機繊維布帛、粒子もしくはフィルムが予め接着してい
る強化布帛を積層することを特徴とする請求項16に記
載のプリフォームの製造方法。 - 【請求項18】 (B)配置工程において、配置するプ
リフォーム型の一方がバッグ材であり、もう一方が雄型
または雌型のいずれかであることを特徴とする請求項1
6または17に記載のプリフォームの製造方法。 - 【請求項19】 (C)加熱工程において、予め(B)
配置工程で積層体をプリフォーム型内に密閉してプリフ
ォーム型内を大気圧以下に減圧することにより、大気圧
でプリフォームを加圧することを特徴とする請求項16
〜18のいずれかに記載のプリフォームの製造方法。 - 【請求項20】 少なくとも強化繊維糸条によって形成
された強化布帛を複数枚積層してなる強化繊維体積率V
Pfのプリフォームにマトリックス樹脂を注入して強化繊
維体積率VfのFRPを成形するFRPの製造方法であ
って、FRPの強化繊維体積率Vfをプリフォームの強
化繊維体積率VPf〜(VPf+10)%の範囲内となるよ
うに成形することを特徴とするFRPの製造方法。 - 【請求項21】 プリフォーム内の層間に強化布帛以外
の熱可塑性樹脂を主成分とする樹脂材料を有し、かつ、
強化布帛と樹脂材料とを含む各層が少なくとも部分的に
接着しているプリフォームを用いる請求項20に記載の
FRPの製造方法。 - 【請求項22】 プリフォームの強化繊維体積率VPfが
45〜62%の範囲内であり、かつFRPの強化繊維体
積率Vfが45〜70%の範囲内であることを特徴とす
る請求項20または21に記載のFRPの製造方法。 - 【請求項23】 請求項1〜11のいずれかに記載のプ
リフォームを用いて少なくとも次の工程(E)〜(G)
を経て請求項12〜15のいずれかに記載のFRPを製
造することを特徴とするFRPの製造方法。 (E)プリフォームを成形型に配置するセット工程。 (F)液体化しているマトリックス樹脂を、成形型に注
入してプリフォームにマトリックス樹脂を含浸させる注
入工程。 (G)マトリックス樹脂を固化させる固化工程。 - 【請求項24】 (E)セット工程において、成形型が
少なくとも雄型または雌型のいずれかとバック材とによ
って形成されることを特徴とする請求項23に記載のF
RPの製造方法。 - 【請求項25】 (E)セット工程において、プリフォ
ームの最表面に樹脂拡散媒体を積層し、(F)注入工程
において、まずマトリックス樹脂を優先的に樹脂拡散媒
体に注入した後に、プリフォームの厚み方向に含浸させ
ることを特徴とする請求項23または24のいずれかに
記載のFRPの製造方法。
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