JP2002118255A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JP2002118255A JP2001224740A JP2001224740A JP2002118255A JP 2002118255 A JP2002118255 A JP 2002118255A JP 2001224740 A JP2001224740 A JP 2001224740A JP 2001224740 A JP2001224740 A JP 2001224740A JP 2002118255 A JP2002118255 A JP 2002118255A
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    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/68Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable by only the electric current supplied, or only the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched
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    • H01L29/772Field effect transistors
    • H01L29/78Field effect transistors with field effect produced by an insulated gate
    • H01L29/785Field effect transistors with field effect produced by an insulated gate having a channel with a horizontal current flow in a vertical sidewall of a semiconductor body, e.g. FinFET, MuGFET
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高性能化を図ることが可能な構造を持つ、少
なくとも凸状半導体層の側面の一部をチャネル領域とし
て使う半導体装置を提供する。 【解決手段】 凸状半導体層13と、凸状半導体層13
内に設けられたソース領域17およびドレイン領域17
と、凸状半導体層の側面上に、この凸状半導体層13と
絶縁された状態で設けられた側壁ゲート部を有し、少な
くとも凸状半導体層の側面を介してソース領域17とド
レイン領域17との間のチャネル領域に電界効果を与え
るゲート電極16とを具備する。そして、ソース領域1
7とドレイン領域17との間の距離を、凸状半導体層1
3の側面において変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、この発明は、M
OS型トランジスタ構造に関し、特に基板にほぼ垂直な
凸状の半導体層において両側の側面にゲート絶縁膜を介
して形成したゲート電極を持ち、ソース/ドレイン領域
の深さによりチャネル幅が決定されるMOS型トランジ
スタ構造とその製造方法に使用されるものである。
【0002】
【従来の技術】MOS型構造を有する半導体デバイスで
は、MOSFETの高性能化が大きな課題である。MO
SFETの高性能化とは、(1)駆動電流の増加、
(2)しきい値バラツキの低減、(3)寄生抵抗/寄生
容量の低減、(4)カットオフ特性の向上、等を示して
いる。駆動電流を増加させるには、ゲート寸法(チャネ
ル寸法、ゲート長とも言う)を短くして達成してきた。
しかし、ショートチャネル化すると、ショートチャネル
効果が増大して来ると言う問題もある。
【0003】ショートチャネル効果を抑えるために、ゲ
ート酸化膜の膜厚をできるだけ薄くしたり、チャネル部
の不純物濃度を108cm-3程度まで高濃度化したりし
て、ソース、ドレイン間のパンチスルーを防止する努力
が行われてきた。しかし、信頼性を保証できる最大許容
電界(Emax)による制限から、ゲート酸化膜の膜厚
を最大許容電界以上に薄くできない。
【0004】また、過度のチャネル不純物濃度の高濃度
化は、チャネルの高濃度不純物の散乱によるドレイン電
流の飽和をもたらし、ショートチャネル化してもドレイ
ン電流が増加しないという問題が顕著になってきてい
る。
【0005】さらに、微細化に伴い、ゲート電極の高抵
抗化やソース/ドレインの寄生抵抗の増加が問題となっ
てきている。その上さらに、ソース、ドレイン間のパン
チスルーが起こりやすくなっているので、サブスレッシ
ョルド領域においてリーク電流が増加し、カットオフ特
性が劣化してきている。
【0006】このような問題を解決するために、Si基
板ほぼ垂直に凸型の直方体を形成し、その両側面をチャ
ネル領域として使う構造が提案されている。
【0007】例えばIEDM Technical D
igest pp.736−739(1987)(K.
Hieda他)に開示されているように、STI(Sh
allow Trench Isolation)分離
した側面を少し露出し、側面をチャネル領域として使用
する構造がある(図79)。
【0008】この文献には、チャネル幅が小さく(<
0.3μm)なってくると側面のゲート電極の影響で両
側のチャネル領域の空乏層は互いに接触し、平面部より
もコーナーを含む側面部の影響が大きくなり、カットオ
フ特性が向上するなどの特徴が示されている。しかし、
ショートチャネル効果の抑制等についての説明は示され
ていない。
【0009】また、例えばIEDM Technica
l Digest pp.833−836(1989)
(D.Hisamoto他)に開示されているように、
Si基板をRIEし、細長い凸状のフェンスを形成し、
その下部を酸化してSOI構造を作り、両側面のゲート
電極を形成している構造が提案されている(図80)。
【0010】この場合もチャネル幅が小さく(<0.2
μm)なってくると側面のゲート電極の影響で両側のチ
ャネル領域の空乏層は互いに接触し、チャネル領域では
完全に空乏化した状態が作られる。即ち、薄膜SOI構
造における完全空乏化と同じ状況がSi基板で実現でき
ている。しかし、この構造はSOI構造となっていて、
基板バイアスを印加することができない構造であり、ソ
ース/ドレインとゲート電極の位置関係については記述
されていない。
【0011】また、例えばIEDM Technica
l Digest pp.1032−1034(199
8)(D.Hisamoto他)に開示されているよう
に、SOI基板を用いたフィン型の構造が提案されてい
る(図81)。
【0012】この文献では、20nm程度のSiフィン
(Fin)を形成することで、30nm程度のチャネル
長までショートチャネル効果が抑えられることが示され
ている。しかし、SOI構造のため、図80と同じよう
に基板バイアスを印加することができない構造である。
また、SOI層の膜厚バラツキがMOSFET特性バラ
ツキに直接、影響を与える構造である。
【0013】これら文献に開示されたデバイスでは、カ
ットオフ特性の改善やショートチャネル効果の抑制は実
現できているが、基板バイアスを印可することができな
いため、完全空乏化したチャネルを持つ薄膜SOIのト
ランジスタの場合と同じように蓄積ホール(Nチャネル
の場合)の影響によるソース/ドレイン耐圧の劣化が問
題となる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記実状
に鑑みてなされたもので、その目的は、高性能化を図る
ことが可能な構造を持つ、少なくとも凸状半導体層の側
面の一部をチャネル領域として使う半導体装置と、その
製造方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明に係る半導体装
置の第1態様では、基板上に設けられた凸状半導体層
と、前記凸状半導体層内に設けられたソース領域および
ドレイン領域と、前記凸状半導体層の側面上に、この凸
状半導体層と絶縁された状態で設けられた側壁ゲート部
を有し、少なくとも前記凸状半導体層の側面を介して前
記ソース領域と前記ドレイン領域との間のチャネル領域
に電界効果を与えるゲート電極と、を具備し、前記ソー
ス領域と前記ドレイン領域との間の距離が、前記凸状半
導体層の互いに相対する2つの側面において変化してい
る。
【0016】この発明に係る半導体装置の第2態様で
は、基板上に設けられた凸状半導体層と、前記凸状半導
体層内に設けられたソース領域およびドレイン領域と、
前記凸状半導体層の側面上に、この凸状半導体層と絶縁
された状態で設けられた側壁ゲート部を有し、少なくと
も前記凸状半導体層の側面を介して前記ソース領域と前
記ドレイン領域との間のチャネル領域に電界効果を与え
るゲート電極と、前記ゲート電極の側面上、及び前記凸
状半導体層の側面上に設けられた側壁絶縁膜とを具備す
る。
【0017】この発明に係る半導体装置の第3態様で
は、基板上に設けられた凸状半導体層と、前記凸状半導
体層の下部領域の周囲に形成された素子分離絶縁膜と、
前記凸状半導体層内に設けられたソース領域およびドレ
イン領域と、前記凸状半導体層の側面上に、この凸状半
導体層と絶縁された状態で設けられた側壁ゲート部を有
し、少なくとも前記凸状半導体層の側面を介して前記ソ
ース領域と前記ドレイン領域との間の前記チャネル領域
に電界効果を与えるゲート電極と、を具備し、前記素子
分離絶縁膜の上面の位置は、前記凸状半導体層の上面よ
りも低く、前記ソース領域およびドレイン領域の最深部
の位置は、前記素子分離膜の上面の位置と同じかそれよ
りも低い。
【0018】この発明に係る半導体装置の第4態様で
は、基板上に設けられ、この基板と電気的に接続された
第1凸状半導体層と、前記基板上に設けられ、この基板
と電気的に接続された前記第1凸状半導体層と同じ幅を
持つ第2凸状半導体層と、前記第1凸状半導体層内に設
けられた第1ソース領域および第1ドレイン領域と、前
記第2凸状半導体層内に設けられた第2ソース領域およ
び第2ドレイン領域と、前記第1凸状半導体層の第1側
面、及びこの第1側面に相対した前記第2凸状半導体層
の第2側面それぞれの上に、これら第1、第2凸状半導
体層と絶縁された状態で設けられた側壁ゲート部を有
し、少なくとも前記第1側面および前記第2側面を介し
て前記第1ソース領域と前記第1ドレイン領域との間の
第1チャネル領域および前記第2ソース領域と前記第2
ドレイン領域との間の第2チャネル領域に電界効果を与
えるゲート電極とを具備する。
【0019】この発明に係る半導体装置の第5態様で
は、基板上に設けられ、この基板と電気的に接続された
第1凸状半導体層と、前記基板上に設けられ、この基板
と電気的に接続された第2凸状半導体層と、前記第1凸
状半導体層内に設けられた第1ソース領域および第1ド
レイン領域と、前記第2凸状半導体層内に設けられた第
2ソース領域および第2ドレイン領域と、前記第1凸状
半導体層の側面上に、この第1凸状半導体層と絶縁され
た状態で設けられた第1側壁ゲート部を有し、少なくと
も前記第1凸状半導体層の側面を介して前記第1ソース
領域および前記第1ドレイン領域間の第1チャネル領域
に電界効果を与える第1ゲート電極と、前記第2凸状半
導体層の側面上に、この第2凸状半導体層と絶縁された
状態で設けられた第2側壁ゲート部を有し、少なくとも
前記第2凸状半導体層の側面を介して前記第2ソース領
域および前記第2ドレイン領域間の第2チャネル領域に
電界効果を与える第2ゲート電極と、前記第1ソース領
域と前記第2ソース領域とを互いに接続する第1配線
と、前記第1ドレイン領域と前記第2ドレイン領域とを
互いに接続する第2配線と、前記第1ゲート電極と前記
第2ゲート電極とを互いに接続する第3配線とを具備す
る。
【0020】この発明に係る半導体装置の第6態様で
は、基板上に設けられた第1凸状半導体層と、前記基板
上に設けられた第2凸状半導体層と、前記第1凸状半導
体層内に設けられたソース領域およびドレイン領域と、
前記第1凸状半導体層の側面上に、この第1凸状半導体
層と絶縁された状態で設けられた側壁ゲート部、および
前記第2凸状半導体層の上面上に、この第2凸状半導体
層と絶縁された状態で設けられたゲートコンタクト部を
それぞれ有し、少なくとも前記凸状半導体層の側面を介
して前記ソース領域と前記ドレイン領域との間のチャネ
ル領域に電界効果を与えるゲート電極とを具備する。
【0021】この発明に係る半導体装置の第7態様で
は、基板上に設けられた凸状半導体層と、前記凸状半導
体層内に設けられたソース領域およびドレイン領域と、
前記凸状半導体層の側面上に、この凸状半導体層と絶縁
された状態で設けられた側壁ゲート部、および前記凸状
半導体層の上面上に、この凸状半導体層と絶縁された状
態で設けられた上面ゲート部を有し、少なくとも前記凸
状半導体層の側面を介して前記ソース領域と前記ドレイ
ン領域との間のチャネル領域に電界効果を与えるゲート
電極と、を具備し、前記側壁ゲート部を構成する導電物
は、前記上面ゲート部を構成する導電物と異なる。
【0022】この発明に係る半導体装置の第8態様で
は、基板上に設けられた凸状半導体層と、前記凸状半導
体層内に設けられたソース領域およびドレイン領域と、
前記凸状半導体層の側面上に、この凸状半導体層と絶縁
された状態で設けられた側壁ゲート部、および前記凸状
半導体層の上面上に、この凸状半導体層と絶縁された状
態で設けられた上面ゲート部を有し、少なくとも前記凸
状半導体層の側面を介して前記ソース領域と前記ドレイ
ン領域との間のチャネル領域に電界効果を与えるゲート
電極と、前記凸状半導体層の上面上方で、前記ゲート電
極に電気的にコンタクトされる配線とを具備する。
【0023】この発明に係る半導体装置の第9態様で
は、基板上に設けられた第1凸状半導体層と、前記基板
上に設けられた第2凸状半導体層と、前記第1凸状半導
体層内に設けられた第1ソース領域および第1ドレイン
領域と、前記第2凸状半導体層内に設けられた第2ソー
ス領域および第2ドレイン領域と、前記第1凸状半導体
層の第1側面、及びこの第1側面に相対した前記第2凸
状半導体層の第2側面それぞれの上に、これら第1、第
2凸状半導体層と絶縁された状態で設けられた側壁ゲー
ト部を有し、少なくとも前記第1側面および前記第2側
面を介して前記第1ソース領域と前記第1ドレイン領域
との間の第1チャネル領域および前記第2ソース領域と
前記第2ドレイン領域との間の第2チャネル領域に電界
効果を与えるゲート電極と、前記第1、第2ソース領域
どうし、及び前記第1、第2ドレイン領域どうしの少な
くともいずれかを互いに接続する、少なくとも1つの第
3凸状半導体層とを具備する。
【0024】この発明に係る半導体装置の第10態様で
は、基板上に設けられた第1凸状半導体層と、前記基板
上に設けられた第2凸状半導体層と、前記第1凸状半導
体層内に設けられた第1導電型の第1ソース領域および
第1ドレイン領域と、前記第2凸状半導体層内に設けら
れた第2導電型の第2ソース領域および第2ドレイン領
域と、前記第1凸状半導体層の側面上に、この第1凸状
半導体層と絶縁された状態で設けられた第1側壁ゲート
部を有し、少なくとも前記第1凸状半導体層の側面を介
して前記第1ソース領域および前記第1ドレイン領域間
の第1チャネル領域に電界効果を与える第1ゲート電極
と、前記第2凸状半導体層の側面上に、この第2凸状半
導体層と絶縁された状態で設けられた第2側壁ゲート部
を有し、少なくとも前記第2凸状半導体層の側面を介し
て前記第2ソース領域および前記第2ドレイン領域間の
第2チャネル領域に電界効果を与える第2ゲート電極
と、を具備し、前記第2ソース領域および第2ドレイン
領域の深さは、前記第1ソース領域および第1ドレイン
領域の深さよりも深い。
【0025】この発明に係る半導体装置の第11態様で
は、基板上に設けられた第1凸状半導体層と、前記基板
上に設けられた第2凸状半導体層と、前記第1凸状半導
体層内に設けられた第1ソース領域および第1ドレイン
領域と、前記第2凸状半導体層内に互いに離間して設け
られ、前記第1ソース領域および前記第1ドレイン領域
と同じ導電型を持つ第2ソース領域および第2ドレイン
領域と、前記第1凸状半導体層の側面上に、この第1凸
状半導体層と絶縁された状態で設けられた第1側壁ゲー
ト部を有し、少なくとも前記第1凸状半導体層の側面を
介して前記第1ソース領域および前記第1ドレイン領域
間の第1チャネル領域に電界効果を与える第1ゲート電
極と、前記第2凸状半導体層の側面上に、この第2凸状
半導体層と絶縁された状態で設けられた第2側壁ゲート
部を有し、少なくとも前記第2凸状半導体層の側面を介
して前記第2ソース領域および前記第2ドレイン領域間
の第2チャネル領域に電界効果を与える第2ゲート電極
と、を具備し、前記第2ソース領域および第2ドレイン
領域の深さは、前記第1ソース領域および第1ドレイン
領域の深さよりも深い。
【0026】この発明に係る半導体装置の第12態様で
は、基板上に設けられた凸状半導体層と、前記凸状半導
体層内に設けられたソース領域およびドレイン領域と、
前記凸状半導体層の側面上に、この凸状半導体層と絶縁
された状態で設けられた側壁ゲート部を有し、少なくと
も前記凸状半導体層の側面を介して前記ソース領域と前
記ドレイン領域との間のチャネル領域に電界効果を与え
るゲート電極と、を具備し、前記ゲート電極は少なくと
も第1層、第2層を含んで構成され、前記ゲート電極は
半導体メモリ装置のワード線を構成する。
【0027】この発明に係る半導体装置の第13態様で
は、基板上に設けられた凸状半導体層と、前記凸状半導
体層内に設けられたソース領域およびドレイン領域と、
前記凸状半導体層の側面上に、この凸状半導体層と絶縁
された状態で設けられた側壁ゲート部を有し、少なくと
も前記凸状半導体層の側面を介して前記ソース領域と前
記ドレイン領域との間のチャネル領域に電界効果を与え
るゲート電極と、を具備し、前記ゲート電極は少なくと
も第1層、第2層を含んで構成され、前記第1層の上面
は平坦であり、前記第2層は、前記第1層の平坦な上面
上に設けられる。
【0028】この発明に係る半導体装置の第14態様で
は、基板上に設けられた凸状半導体層と、前記凸状半導
体層内に設けられたソース領域およびドレイン領域と、
前記凸状半導体層の側面上に、この凸状半導体層と絶縁
された状態で設けられた側壁ゲート部を有し、少なくと
も前記凸状半導体層の側面を介して前記ソース領域と前
記ドレイン領域との間のチャネル領域に電界効果を与え
るゲート電極と、を具備し、前記ゲート電極は少なくと
も第1層、第2層を含んで構成され、前記第1層の上面
はステップを有し、前記第2層は、前記第1層のステッ
プを有した上面上に設けられ、前記第2層の上面は平坦
である。
【0029】この発明に係る半導体装置の第15態様で
は、基板上に設けられ、第1側面、この第1側面に対向
した第2側面、第1、第2側面間に位置する第3側面、
この第3側面に対向した第4側面、および上面を有する
凸状半導体層と、前記凸状半導体層内に設けられ、それ
ぞれ電気的コンタクト部を含むソース領域およびドレイ
ン領域と、前記凸状半導体層の少なくとも第1側面上
に、この凸状半導体層と絶縁された状態で設けられた側
壁ゲート部を有し、少なくとも前記凸状半導体層の第1
側面を介して前記ソース領域と前記ドレイン領域との間
のチャネル領域に電界効果を与えるゲート電極前記ソー
ス領域および前記ドレイン領域間のチャネル領域に電界
効果を与えるゲート電極と、を具備し、前記電気的コン
タクト部は各々、前記凸状半導体層の第1側面の一部、
第2側面の一部、および上面と、第3、第4の側面の一
部いずれか一方とに跨る。
【0030】この発明に係る半導体装置の第16態様で
は、基板上に形成された凸状半導体層と、前記凸状半導
体層内に設けられたソース領域およびドレイン領域と、
前記凸状半導体層の側面上に、この凸状半導体層と絶縁
された状態で設けられた側壁ゲート部、および前記凸状
半導体層の上面上に、この凸状半導体層と絶縁された状
態で設けられた上面ゲート部を有し、少なくとも前記凸
状半導体層の側面を介して前記ソース領域と前記ドレイ
ン領域との間のチャネル領域に電界効果を与えるゲート
電極と、を具備し、前記側壁ゲート部のゲート長は、前
記上面ゲート部のゲート長よりも短い。
【0031】この発明に係る半導体装置の製造方法の第
1態様では、半導体基板をエッチングし、この半導体基
板に凸状半導体層を形成する工程と、少なくとも前記凸
状半導体層の側面上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
前記ゲート絶縁膜上に、少なくとも前記凸状半導体層の
側面に沿った部分を持つゲート電極を形成する工程と、
前記ゲート電極の側面上、及び前記凸状半導体層の側面
上に側壁絶縁膜を形成する工程と、少なくとも前記ゲー
ト電極および前記側壁絶縁膜をマスクに用いて前記凸状
半導体層内に不純物を導入し、前記凸状半導体層内にソ
ース領域およびドレイン領域を形成する工程とを具備す
る。
【0032】この発明に係る半導体装置の製造方法の第
2態様では、半導体基板上に、開孔を有する絶縁膜を形
成する工程と、前記開孔から露出した半導体基板上に、
凸状半導体層を形成する工程と、少なくとも前記凸状半
導体層の側面上にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記
ゲート絶縁膜上に、少なくとも前記凸状半導体層の側面
に沿った部分を持つゲート電極を形成する工程と、少な
くとも前記ゲート電極をマスクに用いて前記凸状半導体
層内に不純物を導入し、前記凸状半導体層内にソース領
域およびドレイン領域を形成する工程とを具備する。
【0033】この発明に係る半導体装置の製造方法の第
3態様では、基板上に、凸状半導体層を形成する工程
と、前記凸状半導体層の周囲を絶縁物で埋め込む工程
と、前記絶縁物に、側壁ゲート部を形成するための溝を
形成する工程と、少なくとも前記溝から露呈した前記凸
状半導体層の側面上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
前記溝内に形成された側壁ゲート部を有するゲート電極
を形成する工程と、少なくとも前記ゲート電極をマスク
に用いて前記凸状半導体層内に不純物を導入し、前記凸
状半導体層内にソース領域およびドレイン領域を形成す
る工程とを具備する。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を、図
面を参照して説明する。この説明に際し、全図にわた
り、共通する部分には共通する参照符号を付す。
【0035】(第1実施形態)図1はこの発明の第1実
施形態に係るMOSFETを示す斜視図、図2Aはその
平面図、図2Bは図2A中の2B−2B線に沿う断面
図、図2Cは図2A中の2C−2C線に沿う断面図、図
2Dは図2A中の2D−2D線に沿う断面図である。な
お、図1、図2B〜図2Dでは、図2Aに示す層間絶縁
膜、コンタクトおよび配線をそれぞれ省略している。
【0036】図1、図2A〜図2Dに示すように、P型
Si(シリコン)基板10のトランジスタ形成領域には
P型ウェル11が形成されている。P型Si基板10
は、例えば5×1015cm-3程度の不純物濃度を持ち、
その主面の面方位は(100)である。P型ウェル11
中のトランジスタ・チャネル形成領域には、例えば5×
1017cm-3程度の不純物濃度を持つP型高濃度不純物
層(以下パンチスルー・ストッパー層)12が形成され
ている。このパンチスルー・ストッパー層12は必要に
応じて形成されるものであり、省略することも可能であ
る。
【0037】Si基板10上には、凸状薄膜Si(シリ
コン)層13が形成されている(以下、フェンス13と
呼ぶ)。フェンス13の一設計例は、高さ約250n
m、幅約70nm、長さ約440nmである。本例のフ
ェンス13の下部領域には、例えばP型ウェル11の上
部、およびパンチスルー・ストッパー層12がそれぞれ
含まれている。そして、この下部領域の周辺には、素子
分離用の素子分離絶縁膜(シリコン酸化膜)14が形成
されている。
【0038】フェンス13内のパンチスルー・ストッパ
ー層12上には、チャネル不純物層(チャネル領域)1
5が形成されている。チャネル不純物層15には、MO
SFETのしきい値電圧が所望の値になるように、不純
物がドープされている。
【0039】フェンス13の長辺方向(長さ方向)に
は、ゲート電極16を挟んでソース/ドレイン領域17
が形成されている。ゲート電極16は、フェンス13の
両側面にゲート絶縁膜18を介して、フェンス13の段
差を乗り越えるように形成されている。チャネル幅(W
g)は、フェンス13の短辺方向の幅で決まる。また、
ゲート長(Lg)は、ゲート電極16の長さによって主
に決まる。但し、実効チャネル長は、ゲート電極16の
フェンス13の側面におけるソース/ドレイン領域17
の距離によって決まるものである。
【0040】さらにゲート電極16は、素子分離絶縁膜
14上と、フェンス13の両側面と上面とに形成されて
おり、これら側面および上面において、ソース/ドレイ
ン領域17の一部、チャネル領域15、およびパンチス
ルー・ストッパー層12の一部を覆うように形成されて
いる。
【0041】次に、第1実施形態に係るMOSFETの
製造方法の一例を、図3から図11の工程断面図を用い
て説明する。なお、図3A〜図11Aに示す断面は図2
Bに示す断面に対応し、図3B〜図11Bに示す断面は
図2Cに示す断面に対応している。
【0042】まず、図3A、図3Bに示すように、P型
Si基板10を用意する。このP型Si基板10は、例
えば5×1015cm-3程度の不純物濃度を持ち、その主
面の面方位は、例えば(100)である。
【0043】P型Si基板10にNチャネル型MOSF
ET(以下NMOS)を形成する場合、例えばボロンイ
オン(B+)を、加速電圧260KeV、ドーズ量2×
101 3cm-2程度の条件により、P型Si基板10のト
ランジスタ・チャネル形成領域にイオン注入する。これ
により、例えば4×1017cm-3程度のピーク濃度を持
つP型ウェル11が、P型Si基板10内に形成され
る。
【0044】また、P型Si基板10にPチャネル型M
OSFET(以下PMOS)を形成する場合には、N型
ウェル(図示せず)を、P型Si基板10のトランジス
タ・チャネル形成領域に形成する。
【0045】次に、レジスト膜(図示せず)をマスクに
用いて、例えばボロンイオン(B+)を、P型ウェル1
1内にイオン注入する。これにより、例えば2×1018
cm -3程度のピーク濃度を持つ高濃度不純物層12が、
P型ウェル11内に形成される。高濃度不純物層12
は、パンチスルー・ストッパー層として機能する。
【0046】なお、これらのイオン注入工程時、P型S
i基板10の表面に、例えば8nm程度の膜厚を持つ酸
化膜(図示せず)を形成しておくことが好ましい。酸化
膜を形成しておくことにより、上記レジスト膜(図示せ
ず)からのP型Si基板10への汚染、例えばメタル汚
染を防止することができる。
【0047】また、注入されたイオンの活性化には、例
えば900℃、窒素(N2)雰囲気中で5分程度のRT
A(Rapid Thermal Anneal)を用
いる。これにより、急峻なプロファイルを持つP型高濃
度不純物層12を形成することができる。
【0048】次に、別のレジスト膜(図示せず)をマス
クに用いて、所望の導電型の不純物イオンを、P型Si
基板10のトランジスタ・チャネル形成領域を含む領域
に注入する。これにより、チャネル不純物層15が、ト
ランジスタ・チャネル形成領域に形成される。このと
き、チャネル不純物層15は、不純物イオンを、トラン
ジスタ・チャネル形成領域にのみ選択的にイオン注入す
ることで形成しても良い。形成されるMOSFETがN
MOSで、このNMOSのしきい値電圧(Vth)を、
例えば0.7V程度に設定したいとき、例えばボロンイ
オン(B+)を、加速電圧20KeV、5×1012cm
-2程度の条件により、トランジスタ・チャネル形成領域
にイオン注入する。このイオン注入は、酸化膜(図示せ
ず)を通して行なう。これにより、P型チャネル不純物
層15が、トランジスタ・チャネル形成領域に形成され
る。また、P型チャネル不純物層15は、チャネルとな
る領域において、選択的に均一なプロファイルとなるよ
うに形成される。このP型チャネル不純物層15の活性
化には、例えばRTAが用いられても良い。RTAの条
件の一例は、温度750℃で10秒程度である。
【0049】次に、上記酸化膜(図示せず)を除去した
後、再度、P型Si基板10の表面上に、5nm程度の
膜厚を持つSiO2層20、20nm程度の膜厚を持つ
マスク層(SiN)21、及び20nm程度の膜厚を持
つマスク層(SiO2)22を順次形成する。この後、
リソグラフィとRIEとを用いて、SiO2層20、マ
スク層21、及びマスク層22を、所望の形状、例えば
MOSFETのアクティブエリアとなる形状に加工す
る。
【0050】次に、図4A、図4Bに示すように、図3
A、図3Bに示す構造を、例えばRIEを用いて、Si
基板10を、マスク層22をエッチングのマスクにしな
がら、P型ウェル11の途中に達するまでエッチングす
る。これにより、Si基板10内に、例えば深さ250
nm程度の溝と、フェンス13とが同時に形成される。
フェンス13は、MOSFETのソース、ドレイン、チ
ャネルがそれぞれ形成される領域である。フェンス13
の高さの一例は、例えば溝の深さと同じ、250nm程
度である。
【0051】次に、フェンス13の側面や溝の底を、ア
ッシング及びウェット処理等を用いてクリーニングする
とともに、Si基板10のうち、RIEによってダメー
ジを受けた部分を除去する。これにより、フェンス13
の側面や溝の底に、ダメージの少ないSi表面が露出す
る。次に、フェンス13の側面や溝の底に、7nm程度
の膜厚を持つ酸化膜(図示せず)を形成する。この酸化
膜を形成する目的の一つは、界面特性を良好にすること
である。さらに、この酸化膜は、酸素ラジカルを用いた
ラジカル酸化法により形成することが望ましい。ラジカ
ル酸化法は、低温、例えば700℃程度で、良質の酸化
膜を形成できるからである。
【0052】次に、図5A、図5Bに示すように、上記
酸化膜(図示せず)が形成された溝内を絶縁物23で充
填する。これにより、溝は、絶縁物23で埋め込まれ、
いわゆるシャロートレンチ素子分離(Shallow
Trench Isolation)が、Si基板10
内に形成される。絶縁物23の一例はSiO2である。
また、SiO2の好ましい一例は、TEOSを反応ガス
に用いて形成したTEOS-SiO2である。
【0053】STIの具体的な製造方法の一例を下記す
る。
【0054】まず、図4A、図4Bに示した構造上に、
反応ガスをTEOS、成膜温度を約650℃としたCV
D法を用いて、TEOS-SiO2を500nm程度堆積
する。これにより、TEOS-SiO2層(絶縁物)23
を形成する。次に、TEOS-SiO2層23を、例えば
温度700℃程度のラジカル酸化雰囲気でデンシファイ
する。この後、CMP(Chemical Mecha
nical Polishing)法を用いて、TEO
S-SiO2層23の表面を平坦化する。このとき、マス
ク層(SiN)21のCMPレートと、TEOS-Si
2層23のCMPレートとの差により、TEOS-Si
2層23は、溝内に平坦に埋め込まれる。
【0055】また、絶縁物23の好ましい例としては、
上記TEOS-SiO2の他、TEOS-O3CVD法を用
いて形成したTEOS-O3-SiO2や、HDP(Hig
hDensity Plasma)CVD法を用いて形
成したHDP-SiO2等を挙げることができる。
【0056】次に、図6A、図6Bに示すように、例え
ばRIE法を用いて、TEOS-SiO2層23をエッチ
バックする。これにより、溝の底部に、例えば100n
m程度の膜厚を持つ素子分離用の素子分離絶縁膜14が
形成される。
【0057】次に、図7A、図7Bに示すように、マス
ク層(SiN)21を、例えばホット燐酸等を用いて除
去する。次いで、フェンス13の側面上に形成されてい
る酸化膜(図示せず)及びフェンス13の側面上に形成
されているSiO2層20を、フッ酸系の溶液を用いて
除去する。これにより、フェンス13の側面、およびそ
の上面からSiを露出させる。次いで、露出したSiの
表面上に、ゲート絶縁膜18を形成する。ゲート絶縁膜
18の好ましい形成例は、露出したSiの表面を、例え
ば700℃程度のラジカル酸化法を用いて、約2.5n
m程度酸化することである。
【0058】ラジカル酸化法は、フェンス13の面方位
に依存し難い。このため、凸凹が少ないゲート絶縁膜1
8を実現できる。凸凹が少ないゲート絶縁膜18を持つ
MOSFETは、例えばチャネル界面散乱によるチャネ
ル・モビリィティの低下が少なく、性能が良い。
【0059】さらに、ラジカル酸化法には、ある温度で
は、ある一定の膜厚のSiO2膜しか形成できない、と
いう特徴がある。このため、ゲート絶縁膜18のウェー
ハ面内での膜厚バラツキ、及びゲート絶縁膜18のチッ
プ間でのバラツキをそれぞれ小さくできる、という利点
がある。
【0060】もちろん、ゲート絶縁膜18には、ラジカ
ル酸化法を用いて形成したSiO2膜ばかりでなく、S
iON膜、いわゆるオキシナイトライド膜を用いても良
い。オキシナイトライド膜は、例えば熱酸化法を用いて
通常の熱酸化膜を形成し、さらにその表面を、窒素を含
むガスで窒化することで形成することができる。
【0061】さらに、ゲート絶縁膜18には、SiO2
膜、SiON膜に限らず、いわゆる高誘電体絶縁膜(h
igh-Κ膜)を用いても良い。ゲート絶縁膜18に、
high-Κ膜を用いたMOSFETの一例は、図24
に示されている。
【0062】high-Κ膜の例としては、Ta25
(いわゆるタンタルオキサイド)、Al23膜、La2
3膜、HfO2膜、ZrO2膜等を挙げることができ
る。
【0063】特にTa25膜の比誘電率εrは約20〜
27程度あり、SiO2膜の比誘電率εr=3.9に比
べて大きい。このため、Ta25膜は、SiO2膜に膜
厚を換算したときの酸化膜換算膜厚(equivale
nt film thickness)を、2nm以下
にできる可能性がある膜である。
【0064】また、ゲート絶縁膜18にTa25膜を用
いる場合には、例えば1nm程度のSi酸化膜系の膜を
Si界面に形成してから、その上にTa25膜を形成す
る、いわゆる積層ゲート絶縁膜構造としても良い。この
ような積層ゲート絶縁膜構造によれば、ゲート絶縁膜と
Si界面との界面準位密度を減らすことができる。
【0065】次に、図8A、図8Bに示すように、図7
A、図7Bに示す構造上に、例えばN型不純物がドープ
された多結晶Siを、例えば100nm程度に堆積し、
ドープト多結晶Si膜を形成する。ドープト多結晶Si
膜は、後にゲート電極16となる。次いで、ドープト多
結晶Si膜上に、例えばSiN膜を100nm程度に堆
積する。このSiN膜は、後にゲートキャップ絶縁膜2
4となる。次いで、レジスト膜(図示せず)をマスクに
用いて、まず、ゲートキャップ絶縁膜(SiN)24を
エッチングし、次いで、ゲートキャップ絶縁膜(Si
N)24をマスクに用いて、ドープト多結晶Si膜をエ
ッチングする。これにより、ゲート電極16が形成され
る。このとき、ゲート電極16は、フェンス13を跨い
で加工される。このため、ドープト多結晶Si膜は、こ
のドープト多結晶Si膜のエッチングレートと、ゲート
絶縁膜18とのエッチングレートとの比(選択比)を充
分にとれる条件、例えば400程度あるような条件を用
いて、エッチングすることが重要である。このような条
件を用いることで、フェンス13にエッチングによるダ
メージが加わることを防止できる。
【0066】また、ゲート電極16には、ドープト多結
晶Si膜に限らず、メタル膜、あるいはメタル膜とメタ
ル膜との積層ゲート構造、あるいは多結晶Si膜とメタ
ル膜との積層ゲート構造(いわゆるポリメタル構造)、
あるいは多結晶Si膜とシリサイド膜との積層ゲート構
造(いわゆるポリサイド構造)を用いることが可能であ
る。メタル構造、メタル膜とメタル膜との積層ゲート構
造、ポリメタル構造、及びポリサイド構造を用いたゲー
ト電極16によれば、ドープト多結晶Si膜のみを用い
たゲート電極に比べて、ゲート電極16の抵抗を低下さ
せることができる。
【0067】メタル膜の例としては、TiN膜、W膜、
WN膜、Ru膜、Ir膜、Al膜等を挙げることができ
る。
【0068】シリサイド膜の例としては、CoSi
2膜、TiSi2膜等を挙げるがことができる。
【0069】また、ゲート電極16を、例えばTiN膜
を用いて構成したときには、TiN膜の配向性等を調整
することで、ゲート電極16の仕事関数を変化させるこ
とができる、という特徴がある。このため、MOSFE
Tのしきい値電圧を、ゲート電極16の仕事関数の変化
させることで、調整することも可能になる。
【0070】また、ゲート電極16の長さ(いわゆるゲ
ート長)は、例えば70nm程度とする。この発明で
は、詳しくは後述するがPMOSFETのショートチャ
ネル効果を抑制できるので、NMOS、PMOSの双方
とも、同じチャネル長を用いるように設計しても良い。
【0071】次に、図8A、図8Bに示す構造上に、C
VD法を用いて、絶縁物、例えばSiO2やSiNを堆
積する。次いで、堆積された絶縁物をRIEし、この絶
縁物を、ゲート電極16の側壁、およびフェンス13の
側壁上に残す。これにより、ゲート電極16の側壁、お
よびフェンス13の側壁それぞれに、20nm程度の膜
厚を持つ側壁絶縁膜25が形成される。
【0072】次に、ゲートキャップ絶縁膜24、ゲート
電極16及び側壁絶縁膜25をマスクに用いて、例えば
砒素イオン(As+)を、加速電圧20KeV、ドーズ
量5×1015cm-2程度の条件により、フェンス13内
にイオン注入する。これにより、N型ソース/ドレイン
領域17が、フェンス13内に形成される。
【0073】また、側壁絶縁膜25を形成する前に、ゲ
ート電極16を、例えばラジカル酸化法や低温のRTO
法等を用いて酸化し、例えば2nm程度の膜厚を持つ酸
化膜(図示せず)を形成しても良い。この酸化膜の目的
の一つは、ゲート電極16の側壁や、底部コーナーにお
ける電界集中を緩和することである。
【0074】また、本例では、シングル・ソース/ドレ
イン構造について述べたが、ソース/ドレイン領域17
を、N-型拡散層17aとN+型拡散層17bとで構成し
た、いわゆるエクステンション構造を用いることも可能
である。エクステンション構造を用いたMOSFETの
一例は、図29に示されている。
【0075】図29に示すように、ゲートキャップ絶縁
膜24、ゲート電極16、及び側壁絶縁膜25をマスク
に用いて、例えばリンイオン(P+)を、加速電圧40
KeV、ドーズ量4×1013cm-2程度の条件により、
フェンス13内にイオン注入する。これにより、N-
拡散層17aをフェンス13内に形成する。もちろん、
リンイオンに限らず、砒素イオン等をフェンス13内に
イオン注入することで、N-型拡散層17aを形成して
も良い。
【0076】ところで、N型ソース/ドレイン領域17
の深さ(Xj)の制御は、重要な工程である。凸状Si
トランジスタのチャネル幅を決める工程であるからであ
る。特にN型ソース/ドレイン領域17の不純物の活性
化等を含めて、熱処理の温度設定には、注意が必要であ
る。
【0077】N型ソース/ドレイン領域17の深さ(X
j)は、最終的なイオン注入層形成後における熱的な活
性化や、熱処理条件により制御される。例えばPN接合
深さ(Xj)=0.12μm程度になるように、イオン
注入条件(加速電圧とドーズ量)および熱的な活性化条
件を制御して実現する。
【0078】本例では、フェンス13の側面に露呈した
N型ソース/ドレイン領域17のうち、下部の部分に、
ゲート電極16とオフセットとなるオフセット領域が存
在する。これは、N型ソース/ドレイン領域17を、フ
ェンス13の表面、特に上面へのイオン注入と、熱拡散
とにより形成していることに起因する。このようなオフ
セット領域を持つN型ソース/ドレイン領域17によれ
ば、特にN型ソース/ドレイン領域17の下部の領域に
おけるパンチスルーの発生を抑制することができる。ま
た、本例のように、N型ソース/ドレイン領域17の下
部領域に、パンチスルー・ストッパー層12を、さらに
設けておくと、上記N型ソース/ドレイン領域17の下
部領域におけるパンチスルーの発生を、さらに効果的に
抑制することができる。
【0079】なお、本例では、フェンス13の側面が、
側壁絶縁膜25によって覆われているので、N型ソース
/ドレイン領域17を形成するためのイオン注入時、フ
ェンス13の上面へのイオン注入がメインとなり、側面
への不純物のイオン注入は防止できる構造となってい
る。ただし、側壁絶縁膜25は、必ずしも必要ではな
い。
【0080】また、N型ソース/ドレイン領域17の比
抵抗を低下させる必要があるとき、例えば比抵抗を50
μΩ・cm程度より低くしたい場合には、N型ソース/
ドレイン領域17の表面に、シリサイド層(図示せず)
を形成しても良い。
【0081】シリサイド層の例としては、TiSi2、
CoSi2、PtSi、Pd2Si、IrSi3、RhS
i等を挙げることができる。特にソース/ドレイン領域
17がP型の場合、このP型ソース/ドレイン領域17
のコンタクト抵抗を低下させるには、Pd2Siが有効
である。
【0082】次に、図10A、図10Bに示すように、
図9A、図9Bに示した構造上に、CVD法を用いて、
SiO2を、例えば500nm程度堆積する。これによ
り、層間絶縁膜26が形成される。この後、層間絶縁膜
26を、例えば700℃程度のラジカル酸化雰囲気で、
例えば30分程度デンシファイする。この熱工程は、N
型ソース/ドレイン領域17のイオン注入層の活性化を
兼ねて行っても良い。N型ソース/ドレイン領域17の
深さ(Xj)を制御したい時は、デンシファイの温度を
低温化する、あるいは例えば850℃程度でmsecオ
ーダー程度のRTAを行っても良い。さらにはこれらを
併用してN型ソース/ドレイン領域17のイオン注入層
の活性化を行なっても良い。この後、CMP法を用い
て、層間絶縁膜26を平坦化する。
【0083】次に、図11A、図11Bに示すように、
リソグラフィとRIEとを用いて、コンタクトホール2
7を層間絶縁膜26内に形成する。次に、W(タングス
テン)膜やAl(アルミ)膜、TiN(窒化チタン)膜
/Ti(チタン)膜やそれらの積層膜をコンタクトホー
ル27内に充填する。これにより、コンタクトプラグ2
8がコンタクトホール27内に形成される。次に、層間
絶縁膜26上に、コンタクトプラグ28に電気的に接触
する配線層29を形成する。配線層29は、例えばアル
ミニウムを主成分とした導電物から構成される。次に、
パッシベーション膜(図示せず)を、層間絶縁膜26及
び配線層を上に堆積することで、この発明の第1実施形
態に係るMOSFETの基本構造が完成する。
【0084】このような第1実施形態に係るMOSFE
Tから得られる効果のうち、代表的な効果を下記する。
【0085】(1) フェンス13中に形成されたソー
ス/ドレイン領域17を、該フェンス13の下部領域に
形成された素子分離絶縁膜14から離す。これにより、
MOSFETのチャネル幅を、ソース/ドレイン領域1
7の深さにより制御することができる。このため、フェ
ンス13を形成する際に生ずる、溝のエッチング深さの
バラツキの影響が、チャネル幅のバラツキに影響しない
構造を実現することができる。
【0086】(2) フェンス13の幅(Wg)を、例
えば0.20μmより狭くする。これにより、フェンス
13の、互いに相対した2つの側面上に形成したゲート
電極16により、チャネル不純物層15を完全に空乏化
することができる。チャネル領域15を完全に空乏化す
ることで、例えばショートチャネル効果を抑制できる。
【0087】(3) フェンス13のチャネル領域15
とウェル11(もしくはSi基板10)との間に、高濃
度不純物層(パンチスルー・ストッパー層)12を設け
る。これにより、ソース/ドレイン間のパンチスルーを
防止することができる。
【0088】(4) フェンス13の側面に露呈したソ
ース/ドレイン領域17間の距離は、側面上部において
狭く、側面下部になるに従って広がる形状とする。これ
により、ソース/ドレイン間のパンチスルーを防止でき
る。
【0089】(5) (4)に加えて、フェンス13の
側面に露呈したソース/ドレイン領域17の一部分を、
ゲート電極16よりも自己整合的に外側になった、極め
て従来と異なった形状とする。これにより、ソース/ド
レイン領域17の一部、例えばソース/ドレイン領域の
下部の部分は、ゲート電極16からオフセットする。こ
のようにソース/ドレイン領域17にオフセット領域を
持たせることによって、ソース/ドレイン間のパンチス
ルー、特にソース/ドレイン間の下部の領域におけるパ
ンチスルーを防止できる。
【0090】(6) MOSFETのチャネル領域15
の一部は、フェンス13の側面に得られる構造である
が、ソース/ドレイン領域17へのコンタクト、および
ゲート電極16へのコンタクト、および配線は、ほぼ完
全に平坦化された平面、例えば層間絶縁膜26内、もし
くは層間絶縁膜26上に形成される。このため、従来の
プレーナ型MOSFETのプロセス技術を、そのまま使
用することが可能である。
【0091】(第2実施形態)図12はこの発明の第2
実施形態に係るMOSFETを示す斜視図、図13A、
図13Bはそれぞれ、その断面図である。なお、図13
Aに示す断面は図2Bに示した断面に相当し、図13B
に示す断面は図2Cに示した断面に相当する。また、図
12、図13A、図13Bでは、図2Aに示したコンタ
クトおよび配線はそれぞれ省略されている。
【0092】第1実施形態では、フェンス13の上面、
両側面で、ほぼ膜厚が等しいゲート絶縁膜18を用いた
構造を示した。
【0093】本第2実施形態では、図12、図13A、
図13Bに示すように、フェンス13の上面には、両側
面のゲート絶縁膜18aに比べて、膜厚の厚いゲート絶
縁膜(TOP絶縁膜)18bが有る構造について示して
いる。
【0094】このような構造を用いることで、フェンス
13のチャネル領域15において、上部コーナーにおけ
るゲート電界集中を緩和でき、その影響を低減すること
ができる。このようにゲート電界集中の影響を低減でき
ることで、ゲート電界集中に起因したしきい値電圧の変
動や、基板バイアス特性の変動、即ち、基板バイアスを
印加したときのしきい値電圧の変動を抑制することがで
きる。
【0095】このような構造を得るには、例えば第1実
施形態の、図6A、図6Bを参照して説明した工程にお
いて、フェンス13の上面上に形成されたSiO2層2
0を除去しないで残しておき、その後、フェンス13の
側面上に、ゲート絶縁膜18aを形成する。これによ
り、フェンス13の上面上には厚いゲート絶縁膜18
b、フェンス13の両側面上には、薄いゲート絶縁膜1
8aという、2種類の膜厚を持つゲート絶縁膜構造を実
現することができる。
【0096】なお、本第2実施形態の、特にゲート絶縁
膜18aは、SiO2膜に限らず、図25に示すよう
に、Ta25膜、HfO2膜、ZrO2膜等の、いわゆる
高誘電体絶縁膜(high-Κ膜)を用いることが可能
である。
【0097】また、ゲート絶縁膜18aにTa25膜を
用いた場合には、Si界面との界面準位密度を減らすた
めに、例えば1nm程度のSi酸化膜系の膜をSi界面
に形成してから、その上にTa25膜を形成する、いわ
ゆる積層膜ゲート絶縁膜構造としても良い。
【0098】なお、ゲート絶縁膜18aに、上記高誘電
体絶縁膜(high-Κ膜)を用いる変形は、この明細
書で説明する全ての実施形態で適用可能であることは、
もちろんである。
【0099】(第3実施形態)図14A、図14Bはそ
れぞれ、この発明の第3実施形態に係るMOSFETを
示す断面図である。なお、図14Aに示す断面は図2B
に示した断面に相当し、図14Bに示す断面は図2Cに
示した断面に相当する。また、図14A、図14Bで
は、図2Aに示したコンタクトおよび配線はそれぞれ省
略されている。
【0100】第1実施形態では、フェンス13中に形成
されたソース/ドレイン領域17とウェル11(もしく
はSi基板10)との間に、パンチスルー・ストッパー
層12が存在している構造例を示した。
【0101】本第3実施形態では、図14A、図14B
に示すように、ソース/ドレイン領域17の深さが、第
1実施形態より深い。例えば本例では、ソース/ドレイ
ン領域17の底部が、フェンス13の周囲に形成された
素子分離絶縁膜14の上面にほぼ等しいか、それよりも
深い場合について示している。この場合、ゲート電極1
6は、素子分離絶縁膜14の上面から、フェンス13の
側面に沿って形成されるために、ソース/ドレイン領域
17の底部の位置と、ゲート電極16の位置とが、ほぼ
一致することになる。
【0102】このような構造では、ソース/ドレイン領
域17の深さを深くできるために、チャネル幅を大きく
できる。よって、フェンス13の高さを低くでき、ゲー
ト電極16の加工が容易、という効果を得ることができ
る。
【0103】(第4実施形態)図15A、図15Bはそ
れぞれ、この発明の第4実施形態に係るMOSFETを
示す断面図である。なお、図15Aに示す断面は図2B
に示した断面に相当し、図15Bに示す断面は図2Cに
示した断面に相当する。また、図15A、図15Bで
は、図2Aに示したコンタクトおよび配線はそれぞれ省
略されている。
【0104】第1実施形態では、フェンス13中に形成
されたソース/ドレイン領域17とウェル11(もしく
はSi基板10)との間に、パンチスルー・ストッパー
層12が存在し、かつフェンス13の側面において、ソ
ース/ドレイン領域17がゲート電極16とオフセット
している構造例を示した。
【0105】本第4実施形態では、図15A、図15B
に示すように、ソース/ドレイン領域17の深さが、第
1実施形態より深く、かつオフセット領域が無い構造を
示している。具体的には、例えば本例では、ソース/ド
レイン領域17の底部が、フェンス13の周囲に形成さ
れた素子分離絶縁膜14の上面にほぼ等しいか、それよ
りも深く、かつフェンス13の側面において、ソース/
ドレイン領域17は、ゲート電極16と完全にオーバー
ラップしている。このような構造を得るには、例えばゲ
ート電極16とその側壁絶縁膜25をマスクに用いて、
不純物をドープした膜からの固相拡散により、ソース/
ドレイン領域17を形成すれば良い。
【0106】このような構造では、第3実施形態と同様
に、ソース/ドレイン領域17を深い領域まで形成で
き、大きなチャネル幅を実現できるため、フェンス13
の高さを低くでき、ゲート電極16の加工が容易にな
る、という効果を得ることができる。
【0107】(第5実施形態)図16Aはこの発明の第
5実施形態に係るMOSFETを示す平面図、図16B
は図16A中の16B−16B線に沿う断面図、図16
Cは図16A中の16C−16C線に沿う断面図であ
る。
【0108】第1実施形態では、フェンス13が一つの
場合について述べた。
【0109】本第5実施形態では、より大きなチャネル
幅を実現するために、フェンス13を複数個合わせて、
一つのMOSFETを形成する場合について述べる。
【0110】図16A〜図16Cに示すように、フェン
ス13を並列に配置し、ソース/ドレイン領域17ヘの
コンタクトを共通にし、また、ゲート電極16も共通に
する。これにより、大きなチャネル幅を実現できる。
【0111】フェンス13の側面をチャネル幅として用
いることができるので、平面的な構造を持つMOSFE
Tに比べて、平面的な面積を小さくできる。
【0112】また、この時、ゲート電極16へのコンタ
クトは、ゲート電極16のうち、素子分離絶縁膜14上
に配置された部分に形成することができる。
【0113】本第5実施形態に係る構造では、フェンス
13を、複数個配置しソース、ドレイン、ゲートを共通
にして一つのトランジスタとして動作させることで、よ
り大きなチャネル幅を、より少ない平面的な面積で実現
できる。これにより半導体集積回路の高密度化を実現で
きる特長がある。このとき、複数個の薄膜凸状Si層1
3の幅は各々ほぼ同じとし、互いに揃えられることが望
ましい。同じ幅であれば、それぞれのMOSFET特性
を同じにできるからである。
【0114】また、複数個の薄膜凸状Si層13の幅を
各々ほぼ同じとし、互いに揃えることで、それぞれのM
OSFET特性を同じにできる、という観点から、1つ
のチップ中に形成される複数のMOSFETの全て、あ
るいはその一部において、薄膜凸状Si層13の幅を各
々同じに揃えるようにしても良い。
【0115】このように複数の薄膜凸状Si層13の幅
が揃えられれば、例えば複数の薄膜凸状Si層13を微
細に形成し易くなる、という利点を得ることができる。
【0116】なぜなら、薄膜凸状Si層13の幅が揃っ
ていると、薄膜凸状Si層13を加工し易く、また、埋
め込みも容易となるからである。この結果、素子の製造
歩留りが向上する。この利点は、今後、更に進展が予想
されるMOSFETの微細化や、半導体集積回路装置の
高集積化にとって、大変有用である。
【0117】また、半導体集積回路装置に集積される複
数のMOSFETでは、回路構成上、それぞれ必要とさ
れる駆動能力に違いがある。
【0118】従来、駆動能力の調節は、チャネル幅を変
更することで為されていた。チャネル幅を変更すること
は、MOSFETが形成される素子領域の幅の変更を意
味する。このため、従来の半導体集積回路においては、
1チップ中に、様々な幅の素子領域が集積されていた。
このような構造は、微細に形成し難く、更に進展が予想
されるMOSFETの微細化や、半導体集積回路装置の
高集積化にとっては、あまり好ましいことではない。
【0119】しかし、この発明に係るMOSFETを用
いて形成した半導体集積回路装置では、従来の素子領域
に相当した薄膜凸状Si層13の幅を揃えることが可
能、究極的には全て揃えることが可能となる。究極的に
は全ての薄膜凸状Si層13の幅を揃えることが可能で
ある。
【0120】なぜなら、この発明に係るMOSFETで
は、本第5実施形態のように、チャネル幅を、ゲート電
極16を複数の薄膜凸状Si層13で共通にすることで
変更でき、これによって駆動能力の調節が可能となるか
らである。
【0121】(第6実施形態)図17Aはこの発明の第
6実施形態に係るMOSFETを示す平面図、図17B
は図17A中の17B−17B線に沿う断面図、図17
Cは図17A中の17C−17C線に沿う断面図であ
る。
【0122】第5実施形態では、より大きなチャネル幅
を実現するために、フェンス13を複数個合わせて、一
つのMOSFETを形成する場合について述べた。ま
た、ゲート電極16へのコンタクトは、ゲート電極16
のうち、素子分離絶縁膜14上に配置された部分に形成
する場合を述べた。
【0123】本第6実施形態が、第5実施形態と異なる
ところは、ゲート電極16へのコンタクトをとる構造で
ある。
【0124】図17A〜図17Cに示すように、例えば
フェンス13とは別に、コンタクトをとるための凸状薄
膜Si層30を形成し、ゲート電極16を、凸状薄膜S
i層30の上面まで延長する。そして、凸状薄膜Si層
30の上面の上方で、ゲート電極16にコンタクトをと
る。
【0125】このゲートコンタクト用の凸状薄膜Si層
30の大きさは、コンタクトがとれる大きさなら良い。
そして、凸状薄膜Si層30の目的は、MOSFETの
ソース/ドレイン領域17へのコンタクト深さと、MO
SFETのゲート電極16へのコンタクト深さとの差を
縮小することにある。このような凸状薄膜Si層30を
持つ構造とすることで、安定したコンタクトを得ること
が可能になり、製造歩留りを向上することができる。
【0126】本第6実施形態に係る構造によれば、ゲー
トコンタクト形成用の凸状薄膜Si層30を形成するこ
とで、その上面の上方で、ゲート電極16へのコンタク
トをとることができる。これにより、深いコンタクトを
回避することができ、コンタクト、配線工程の安定した
製造ができるようになる。
【0127】図18A、図18Bはそれぞれ、この発明
の第6実施形態の他例に係るMOSFETを示す断面図
である。なお、図18Aに示す断面は図2Bに示した断
面に相当し、図18Bに示す断面は図2Cに示した断面
に相当する。
【0128】図18A、図18Bに示すように、第6実
施形態に係る構造は、第5実施形態のように、複数のM
OSFETを持つ構造に限らず、第1実施形態のよう
に、一つのMOSFETを持つ構造においても、適用す
ることが可能である。
【0129】この場合も、ゲートコンタクト形成用の凸
状薄膜Si層30の上面の上方で、ゲート電極16にコ
ンタクトをとることで、深いコンタクトの形成を回避で
き、コンタクト、配線工程の安定した製造ができるよう
になる。
【0130】(第7実施形態)図19A、図19Bはそ
れぞれ、この発明の第7実施形態に係るMOSFETを
示す断面図である。
【0131】第1実施形態では、フェンス13を、Si
基板10に対してほぼ垂直の角度を持つように形成した
例を述べた。
【0132】本第7実施形態では、図19A、図19B
に示すように、段差となるフェンス13をまたぐ形のゲ
ート電極の加工を容易にするために、フェンス13に順
テーパー角度θを持つように形成する。例えば垂直な場
合に比べて、フェンス13に、1〜3度程度の順テーパ
ー角度θをつけただけでも、ゲート電極16の加工は、
格段に容易化できる。
【0133】また、このテーパー角度θを持つようにフ
ェンスを形成するには、例えば第1実施形態の図4A、
図4Bを参照して説明した、マスク層22をエッチング
のマスクに用いて、Si基板10をエッチングする際
に、エッチング条件を調整すればよい。1〜3度の順テ
ーパー角度をつけるのは比較的容易である。
【0134】このようにフェンス13を、順テーパー構
造とすることにより、ゲート電極16の加工を容易化で
き、該加工時の寸法変換差を小さくできる、という効果
を得ることができる。
【0135】(第8実施形態)図20はこの発明の第8
実施形態に係るMOSFETを示す斜視図、図21Aは
その平面図、図21Bは図21A中の21B−21B線
に沿う断面図、図21Cは図21A中の21C−21C
線に沿う断面図である。
【0136】第1実施形態では、一つのパターンからな
るゲート電極16が、フェンス13の上面を跨いで、そ
の両側面に沿って形成されている例を示した。
【0137】同様に、第5実施形態では、一つのパター
ンからなるゲート電極16が、複数のフェンス13の上
面をそれぞれ跨ぎ、かつそれらの両側面に沿って形成さ
れている例を示した。
【0138】本第8実施形態は、図20、図21A〜図
21Cに示すように、ゲート電極16を、フェンス13
の側面に形成されたゲート絶縁膜18aと接する第1ゲ
ート電極16a、および膜Si層13の上面に形成され
たゲート絶縁膜(TOP絶縁膜)18bと接する第2ゲ
ート電極16bの複数のパターンにより構成したもので
ある。なお、本例では、第2実施形態と同様に、ゲート
絶縁膜(TOP絶縁膜)18bは、ゲート絶縁膜18a
よりも厚いもの、とする。
【0139】第1ゲート電極16aは、フェンス13の
第1の側面、およびこの第1の側面に相対した第2の側
面にそれぞれ個別に形成されている。そして、これら各
第1ゲート電極16aどうしを、第2ゲート電極16b
となる接続のためのメタル層で接続している。ここで、
第2ゲート電極16bは、MOSFETのゲート電極と
して機能させることも可能であるし、第2ゲート絶縁膜
(TOP絶縁膜)18bを充分に厚くし、単純に配線と
して機能させることも可能である。単純に配線として機
能させた場合には、第1の側面に形成された第1のMO
SFETのゲート電極と、第1の側面に相対した第2の
側面に形成された第2のMOSFETのゲート電極と
を、配線によって互いに接続し、これら2つのMOSF
ETを、一つのMOSFETとして動作させるようにし
た構造、といえる。
【0140】本第8実施形態に係る構造を形成するため
には、ゲート絶縁膜(TOP絶縁膜)18bをエッチン
グのマスクに用いて、フェンス13aの側壁に、第1ゲ
ート電極16aとなる導電物を、RIE法を用いた側壁
残し法にて残し、その後、レジスト膜をマスクに用い
て、ゲート電極16aの形状に加工することで実現でき
る。このとき、フェンス13の上面に形成された、ゲー
ト絶縁膜(TOP絶縁膜)18bが、RIE時のエッチ
ングのマスクとして使用できる他、RIE時のエッチン
グ・ダメージが、フェンス13に入るのを防止する。こ
のように本第8の実施形態に係る構造において、ゲート
絶縁膜(TOP絶縁膜)18bは、特に重要な役割を果
たす。
【0141】また、第1ゲート電極16aと第2ゲート
電極16bとの間には、合わせズレが発生する可能性が
有るが、MOSFETの電気特性には影響はない。
【0142】このような第8の実施形態に係る電極構造
をとることにより、フェンス13の側壁のみに、第1ゲ
ート電極16aの材料、例えば不純物をドープしたポリ
Si層を形成できる。このため、MOSFETの電気特
性に応じてゲート電極の材料を変更できる、という特長
がある。
【0143】また、第1ゲート電極16aの膜厚を、例
えば50nm程度に薄膜化しても、第2ゲート電極16
bとなるメタル層を、例えば膜厚100nm程度のW膜
/TiN膜/Ti膜の積層膜等で形成すれば、配線抵抗
の増加を抑制することができる。
【0144】(第9実施形態)図22はこの発明の第9
実施形態に係るMOSFETを示す斜視図、図23Aは
その平面図、図23Bは図23A中の23B−23B線
に沿う断面図、図23Cは図23A中の23C−23C
線に沿う断面図である。
【0145】第8実施形態では、第1ゲート電極16a
を、フェンス13の互いに相対する2つの側面上に形成
されたゲート絶縁膜18a上に形成し、これら第1ゲー
ト電極16aどうしを、フェンス13の上面上に形成さ
れたゲート絶縁膜(TOP絶縁膜)18b上に形成され
た第2ゲート電極16bを用いて、互いに接続する構造
について説明した。
【0146】本第9実施形態は、図22、図23A、図
23Bに示すように、第1ゲート電極16aをフェンス
13の互いに相対する2つの側面およびその上面の3つ
の面上に形成されたゲート絶縁膜18上に形成されたゲ
ート電極16と、このゲート電極18に電気的に接続さ
れる第2ゲート電極(メタル)16bとからなる積層ゲ
ート電極を持つ。
【0147】このような構造を形成するには、第1実施
形態において、図8A、図8Bに示す工程において、ゲ
ート電極16を所望の形状に加工した後、ゲート電極1
6の側壁に側壁絶縁膜25を形成し、ソース/ドレイン
領域17を形成する(図9A、図9B)。この後、層間
絶縁膜26を形成し、これを平坦化する(図10A、図
10B)。この層間絶縁膜26の平坦化時、ゲート電極
16の表面を、選択的に露出させるようにする。この
後、第2ゲート電極16bとなるメタル積層膜(例えば
W膜/TiN膜/Ti膜)を堆積し、レジスト膜(図示
せず)を用いて所望の形状にパターニングし、第2ゲー
ト電極16bを形成する。
【0148】本第9実施形態においても、第8実施形態
と同じように、ゲート電極16と第2ゲート電極16b
との間には合わせズレが発生する可能性が有るが、MO
SFETの電気特性には影響はない。
【0149】このような本第9実施形態に係る電極構造
とすることにより、フェンス13の両側面および上面の
3つの側面に、第1のゲート電極材料、例えば不純物を
ドープしたポリSi層により構成されたゲート電極16
を形成できる。さらにゲート電極16に電気的に接続さ
れる、例えばより抵抗値が低い第2のゲート電極材料、
例えばメタルやメタル積層膜により構成された第2ゲー
ト電極16bを形成できる。このため、MOSFETの
電気特性に応じて、ゲート電極材料を変更することがで
きる、という特長がある。
【0150】また、ゲート電極16を、例えば50nm
程度に薄膜化しても、第2ゲート電極となる積層メタル
接続層で、配線抵抗の増加を抑制することができる。
【0151】(第10実施形態)図26は、この発明の
第10実施形態に係るMOSFETを示す断面図であ
る。なお、図26に示す断面は図1Bに示す断面に相当
する。
【0152】第1実施形態では、フェンス13の下部周
辺領域に素子分離絶縁膜14を埋め込み形成する場合
に、図6A、図6Bに示すように、フェンス13の側面
の延長面に素子分離絶縁膜14が形成されている。
【0153】本第10実施形態は、素子分離絶縁膜14
を埋め込み形成する場合に、フェンス13の下部領域
に、素子分離絶縁膜14の埋め込み形状が劣化しない様
に、例えば約10度程度の順テーパー角度θを持つよう
に形成する例である。
【0154】図26に示すように、フェンス13の下部
領域に、例えば垂直な場合に比べて10度程度の順テー
パー角度θをつけることにより、図5A、図5Bに示し
た絶縁膜23の、特にフェンス13の下部領域における
埋め込み性を著しく向上できる。
【0155】また、フェンス13の下部領域にテーパー
角度θを持つように加工するには、フェンス13のエッ
チング時の最終段階に、エッチング条件を変更し、順テ
ーパー角度θがつくようにすれば良い。フェンス13の
下部領域に、約10度の順テーパー角度θをつけること
は、エッチング条件の変更で比較的容易に実現できる。
【0156】このようにフェンス13の下部領域が、約
10度の順テーパー角度θを持ち、その上部領域のMO
SFETのチャネルとなるほぼ垂直な側面を持つ凸状S
i構造にすることにより、素子分離絶縁膜14の埋め込
み特性を改善でき、安定した素子分離領域を形成できる
という特長がある。
【0157】(第11実施形態)図27は、この発明の
第11実施形態に係るMOSFETを示す断面図であ
る。なお、図27に示す断面は図1Bに示す断面に相当
する。
【0158】第1実施形態、および第10実施形態で
は、フェンス13の下部領域に、素子分離絶縁膜14を
埋め込み形成する場合、図6A、図6Bに示すように、
素子分離絶縁膜14の上面がSi基板10面に対して、
ほぼ水平になるように形成されている例や、素子分離絶
縁膜14の底部コーナーがほぼ垂直になっている例につ
いて述べた。
【0159】本第11実施形態では、素子分離絶縁膜1
4を埋め込み形成する場合に、素子分離絶縁膜14の埋
め込み形状が劣化しないように、例えばフェンス13の
底部コーナーが半径=50nm程度の丸みを持つように
形成する例と、素子分離絶縁膜14の表面がSi基板1
0表面に対して、ほぼ水平ではなくてフェンス13の周
辺部から素子分離絶縁膜14の中心部に向かって膜厚が
薄くなるように形成する例とについて述べる。
【0160】図27に示すように、例えばフェンス13
の底部コーナーに、半径50nm程度のラウンドを形成
することにより、図5A、図5Bに示した素子分離絶縁
膜14の、特にフェンス13の下部領域における埋め込
み性を著しく向上できる。
【0161】また、このようなフェンス13の底部コー
ナーがラウンドを持つように加工するには、フェンス1
3のエッチング条件を変更し、底部コーナーがラウンド
を持つようにすれば良い。
【0162】また、例えばフェンス13の下部領域にお
ける素子分離絶縁膜14の膜厚をフェンス13の下部領
域において厚く、素子分離絶縁膜14の中心部に行くに
従って薄くなるように形成すると、ゲート電極16を加
工する場合、フェンス13の下部周辺の素子分離絶縁膜
14表面において、ゲート電極16の残りを防止でき、
ゲート電極16どうしのショートを防止でき、製品の歩
留まりを向上できる。
【0163】また、素子分離絶縁膜14を上記形状を持
つように加工するには、フェンス13の側面に、例えば
10nm程度の熱酸化膜を形成し、それを介してHDP
(High Density Plasma)やO
3(オゾン)-TEOS酸化膜等のCVD絶縁膜を埋め込
めば良い。CMP法やRIE法を用いて、図6A、図6
Bに示すようにCVD絶縁膜を埋め込み形成するが、最
後にウエットエッチング条件を調整し、熱酸化膜に対し
てCVD絶縁膜の方がウエットエッチング速度が遅いよ
うな条件(エッチング液の温度やフッ酸の濃度等)を選
んでエッチングし、フェンス13の近傍だけが厚い膜厚
になるような絶縁膜を形成すれば良い。
【0164】このようにフェンスの底部コーナーに半径
50nm程度のラウンドを形成することにより、特にフ
ェンス13の下部領域における素子分離絶縁膜14の埋
め込み性を著しく向上できる。
【0165】また、例えば素子分離絶縁膜14の膜厚
を、フェンス13の下部領域近傍において厚く、そして
素子分離絶縁膜14の中心部に行くに従って薄くなるよ
うに形成すると、ゲート電極16を加工する場合、フェ
ンス13の下部の素子分離絶縁膜14表面においてゲー
ト電極16の残りを防止でき、ゲート電極16どうしの
ショートを防止でき、製品の歩留まりを向上できる。
【0166】(第12実施形態)図28は、この発明の
第12実施形態に係るMOSFETを示す断面図であ
る。なお、図28に示す断面は、図1Bに示す断面に相
当する。
【0167】第1実施形態では、フェンス13の上面と
平面とが接する上部コーナーが、ほぼ直角に加工されて
いる例について述べた。
【0168】本第12実施形態は、この上部コーナーの
丸めについて述べる。
【0169】図28に示すように、例えば上部コーナー
に半径30nm程度のラウンドを設けることにより、上
部コーナーがほぼ直角な場合に比べて、MOSFETの
ゲート電極16からの電界の影響を著しく低減できる。
これにより、ゲート絶縁膜18の耐圧を向上でき、ま
た、ゲート電界の集中における寄生チャネルの影響を低
下できる。
【0170】このような半径30nm程度のラウンド
を、フェンス13の上部コーナーに形成するには色々な
方法がある。例えば第1実施形態において、図6A、図
6Bに示す状態でマスクSiN膜15を残したまま、フ
ェンス13の側壁表面を熱酸化する。これにより、フェ
ンス13の上部において、LOCOS(Local O
xidation of Silicon)的な、選択
酸化を行なうことにより、上部コーナーに半径30nm
程度の食い込みを入れることができる。この後、マスク
SiN膜15を除去して、ゲート絶縁膜18を形成する
ことにより、上部コーナーに、半径30nm程度のラウ
ンドを持たせることができる。ラウンドの量は、選択酸
化の量により多少変更することができる。
【0171】このようにフェンス13の上面の端部コー
ナー(上部コーナー)に、半径30nm程度のラウンド
を設けることにより。MOSFETのゲート電極からの
電界の影響を著しく低減でき、ゲート絶縁膜18の耐圧
を向上でき、また、ゲート電界の集中における寄生チャ
ネルの影響を低下できるという特長がある。
【0172】また、例えば図19に示したように、フェ
ンス13の上部コーナーの角度を、90度を越えるよう
にしても、上記同様の効果を得ることができる。
【0173】(第13実施形態)図30はこの発明の第
13実施形態の第1例に係るMOSFETを示す平面
図、図31はその第2例に係るMOSFETを示す平面
図、図32はその第3例に係るMOSFETを示す平面
図である。
【0174】第5実施形態では、大きなチャネル幅を実
現するために、フェンス13を複数個合わせて一つのM
OSFETを形成する場合について述べた。
【0175】本第13実施形態では、複数のフェンス1
3を合わせて一つのソース/ドレイン領域17、ゲート
電極16をもつ構造として用いる場合のソース/ドレイ
ン構造について述べる。
【0176】図30には第1例として、2個のフェンス
13を持つ場合の、ソース/ドレイン領域17の結合構
造が示されている。
【0177】図30に示すように、フェンス13を並列
に配置し、ソース/ドレイン領域17の片方を、フェン
ス13自体を用いて共通化する。これにより、フェンス
13は平面的に折曲され、平面から見て「U型」構造と
なっている。このような構造をとることによりコンタク
トの数を減らすことができる。
【0178】図31には第2例として、4個のフェンス
13を持つ場合の、ソース/ドレイン領域17の結合構
造が示されている。
【0179】図31に示すように、フェンス13を並列
に配置し、ソース/ドレイン領域17の片方を2つず
つ、フェンス自体を用いて共通化する。これにより、フ
ェンス13は、平面から見て「U型」構造を幾つか組み
合わせた形となっている。このような構造をとることに
より図30の場合と同じようにコンタクトの数を減らす
ことができる。また、フェンス13の構造を変化させる
ことにより、素子配置の密度を向上できる。
【0180】図32には第3例として、4個のフェンス
13を持つ場合のソース/ドレイン領域17の結合構造
が示されている。
【0181】図32に示すように、フェンス13を並列
に配置し、ソース/ドレイン領域17となる両側のフェ
ンス13を、このフェンス13自体を用いて結合した構
造となっている。このような構造をとることにより、図
30、図31の場合と同じようにコンタクトの数を減ら
すことができる。また、フェンスの構造を変化させるこ
とにより、素子配置の密度を向上できる。
【0182】(第14実施形態)図33はこの発明の第
14実施形態に係るMOSFETを示す斜視図、図34
Aはその平面図、図34Bは図34A中の34B−34
B線に沿う断面図、図34Cは図34A中の34C−3
4C線に沿う断面図である。また、図33、図34A〜
図34Cでは、図2Aに示したコンタクトおよび配線は
それぞれ省略されている。
【0183】第1実施形態では、フェンス13の下部領
域に周辺に、素子分離絶縁膜14があり、さらにフェン
ス13のチャネル領域15がSi基板10と電気的に接
続され、チャネル領域15に対して基板バイアスを印加
できる構造を示した。
【0184】本第14実施形態は、図33、図34A〜
図34Cに示すように、例えばSOI基板40を用い、
このSOI基板40の絶縁膜41上に、200nm程度
の薄膜Si層を形成し、これを加工してフェンス13を
形成したものである。さらにMOSFETのソース/ド
レイン領域17の底部と、絶縁膜41、例えば埋め込み
酸化膜のような絶縁膜41の間に、チャネル領域15と
同じ導電型のSi層42が存在するような構造である。
【0185】このような構造では、SOI構造であるた
め、基板バイアスは印加できないが、MOSFET動作
時にチャネル領域に蓄積される蓄積電荷(Nチャネルの
場合はホールとなる)の影響をソース/ドレイン領域1
7の底部まで分布を拡大できることにより、そのソース
/ドレイン耐圧の劣化などの影響を低減できる。
【0186】このような構造を実現するには、第1実施
形態に示したような構造を、SOI基板40を使って製
造すれば良い。そして、ソース/ドレイン領域17の底
部と絶縁膜41との間に、チャネル領域15と同じ導電
型のSi層42を形成することが重要である。
【0187】(第15実施形態)図35はこの発明の第
15実施形態に係るMOSFETを示す斜視図、図36
Aはその平面図、図36Bは図36A中の36B−36
B線に沿う断面図、図36Cは図36A中の36C−3
6C線に沿う断面図である。また、図35、図36A〜
図36Cでは、図2Aに示したコンタクトおよび配線は
それぞれ省略されている。
【0188】第14実施形態では、SOI基板40を使
ってフェンス13の両側面にチャネルを形成し、好まし
くは動作時にチャネルを完全に空乏化し、MOSFET
のショートチャネル効果を改善する構造について述べ
た。この時に、従来の薄膜SOIのFin構造MOSF
ET(図81)との違いは、ソース/ドレイン領域17
の底部と絶縁膜41との間に、チャネルと同じ導電型の
Si層42を設けることである。これにより、従来の薄
膜SOIを用いたMOSFETで問題であった基板浮遊
効果を防止できる。
【0189】本第15実施形態は、図35、図36A〜
図36Cに示すように、例えばガラス基板43を用い
て、このガラス基板43の上に200nm程度の膜厚を
持つアモルファスSi層を形成し、アモルファスSi層
を加工して、第14実施形態と同じようなフェンス13
を持ったMOSFETを形成したものである。MOSF
ETのソース/ドレイン領域17の底部とガラス基板4
3との間に、チャネル領域15と同じ導電型のSi層、
本例ではアモルファスSi層44が存在する構造は、第
14実施形態と同じである。
【0190】このような構造を用いることにより、ガラ
ス基板43を用いたアモルファスSi層MOSFETで
あるのに、完全空乏化チャネルをダブルゲート構造で実
現できる。したがって、アモルファスSi−MOSFE
Tの特性を向上できる。
【0191】このような構造を実現するには、第1実施
形態に示したような製造方法をガラス基板43の上に形
成したアモルファスSi層を使って実現すれば良い。も
ちろん、本第15実施形態においても、第14実施形態
と同様に、ソース/ドレイン領域17の底部とガラス基
板43との間に、チャネル領域15と同じ導電型のアモ
ルファスSi層44を形成することが同じように重要で
ある。
【0192】(第16実施形態)図37A〜図42A、
図37B〜図42Bは、この発明の第16の実施形態に
係るMOSFETの製造方法を示す工程断面図である。
なお、図37A〜図42Aに示す断面は図2Bに示す断
面に相当し、図37B〜図42Bに示す断面は図2Cに
示す断面に相当する。
【0193】第1実施形態では、Si基板10を、マス
ク層22を用いてエッチングすることで、フェンス13
を形成する例について述べた。
【0194】本第16実施形態では、エピタキシャルS
i層を用いて、フェンス13を形成し、完全空乏化チャ
ネルを持つダブルゲート型のMOSFET構造を形成す
る方法である。以下その方法を、図37〜図42に示す
工程断面図を参照して説明する。
【0195】まず、図37A、図37Bに示すように、
不純物濃度5×1015cm-3程度の面方位(100)P
型Si基板110のトランジスタ・チャネル領域に、N
MOSFETを形成する場合にはP型ウェル111(ピ
ーク不純物濃度で、例えば4×1017cm-3程度)を、
例えばボロンイオン(B+)を、加速電圧260Ke
V、ドーズ量2×1013cm-2程度イオン注入すること
により形成する。また、PMOSFETを形成する場合
にはNウェル(図示せず)を形成する。次に、Si基板
110上方の全面に、後に素子分離絶縁膜となるSiO
2膜114を、例えば100nm程度形成する。次に、
エピタキシャルSi層を成長する場合の溝のメイン材料
となるマスク層(SiN)121を、例えば200nm
程度形成する。次に、エピタキシャルSi層をCMPす
るときの保護層となるマスク層(SiO2)122を、
例えば50nm程度形成する。次に、これらの積層膜
に、例えば通常のレジスト膜(図示せず)とRIE法と
を用いて、所望のパターンを形成する。本例では、エピ
タキシャルSi層からなるフェンスを形成するための溝
パターン123が形成される。この後、溝パターン12
3から露出したSi基板10の表面から、RIE時のエ
ッチング・ダメージや有機物汚染層等を除去する。この
除去は、次の工程で行われるSiのエピタキシャル成長
を考慮して行われるもので、必要に応じて行われれば良
い。
【0196】次に、図38A、図38Bに示すように、
溝パターン123から露出したSi基板110の表面か
ら自然酸化膜等を除去した後、Siをエピタキシャル成
長させ、エピタキシャルSi層101を形成する。その
膜厚は、溝パターン123の中を完全に埋め込めるよう
な膜厚に設定される。その膜厚の具体的一例は、400
nm程度である。次に、マスク層(SiO2)122を
マスクに用いて、エピタキシャルSi層101の表面を
CMPし、溝パターン123からマスク層122上には
み出したエピタキシャルSi層101を除去する。これ
により、エピタキシャルSi層101の表面の凹凸を除
去する。このようにすると、溝パターン123中に形成
されたエピタキシャルSi層101のファセット等を除
去でき、溝パターン123に、エピタキシャルSi層1
01を精度良く形成できる。エピタキシャル成長の際の
成長温度や雰囲気、前処理等には注意し、例えばエピタ
キシャルSi層101とSi基板110との界面に、結
晶欠陥等が形成されないようにすることが重要である。
【0197】また、本例では、マスク層(SiO2)1
22をマスクに用いて、エピタキシャルSi層101を
CMPしたが、CMP条件等を調整することにより、マ
スク層(SiO2)122を、省略することもできる。
【0198】次に、図39A、図39Bに示すように、
エピタキシャルSi層101中の少なくともトランジス
タ・チャネル形成領域を含む領域に、レジスト膜(図示
せぬ)をマスクに用いて、例えばボロンイオン(B+
をイオン注入し、ピーク濃度で2×1018cm-3程度の
不純物濃度を持つ高濃度不純物層112を形成する。こ
の高濃度不純物層112は、パンチスルー・ストッパー
層として機能する。この工程時、エピタキシャルSi層
101表面には、8nm程度の膜厚の酸化膜(図示せ
ず)を形成しておき、レジスト膜からのエピタキシャル
Si層101への汚染、例えばメタル汚染等を防止す
る。また、注入されたイオンの活性化には、例えば90
0℃、窒素(N2)雰囲気中で5分程度のRTA処理を
用いる。これにより、急峻なプロファイルを持つP型高
濃度不純物層112を形成することができる。さらに、
例えばトランジスタ・チャネル形成領域を含む領域に、
レジスト膜(図示せず)をマスクに用いて、所望の導電
型の不純物イオンを注入し、チャネル不純物層115を
形成する。このとき、チャネル不純物層115は、不純
物イオンをトランジスタ・チャネル領域にのみ選択的に
注入することで形成しても良い。形成されるMOSFE
TがNチャネル型で、そのしきい値電圧(Vth)を、
例えば0.7V程度に設定したい場合には、例えばボロ
ンイオン(B+)を、加速電圧20KeV、5×1012
cm-2程度イオン注入し、P型のチャネル不純物層11
5を、チャネルとなる領域に、選択的に均一なプロファ
イルとなるように形成する。この工程は、酸化膜(図示
せず)を通してイオン注入を行なう。チャネル不純物層
115の活性化は、この後、例えばRTA処理を用い
て、例えば750℃、10秒程度の熱処理で行なっても
良い。
【0199】次に、図40A、図40Bに示すように、
マスク層(SiO2)122、および上記酸化膜(図示
せず)を除去し、マスク層(SiN)121を、例えば
ホットリン酸溶液を用いて完全に除去する。このように
することにより、エピタキシャルSi層101の下部領
域の周辺にのみ、素子分離絶縁膜(SiO2)114を
均一な膜厚でウェーハ全面に残置することができる。
【0200】次に、図41A、図41Bに示すように、
エピタキシャルSi層からなるフェンス113の上面
と、およびその側面に露出したSi層の表面に、ゲート
絶縁膜118を形成する。ゲート絶縁膜118は、例え
ば露出したSiの表面を、例えば700℃程度のラジカ
ル酸化法を用いて、約2.5nm程度酸化することで形
成される。このラジカル酸化法を用いたゲート絶縁膜1
18の形成では、特に側面の面方位に依存し難く、Si
表面の凸凹が少ない酸化膜を実現できるので、チャネル
界面散乱によるチャネル・モビリィティの低下の少ない
MOSトランジスタを実現できる。また、ラジカル酸化
は、酸化膜の膜厚がある温度では一定の膜厚しか形成で
きないので、酸化膜のウェーハ面内およびチップ間での
酸化膜の膜厚バラツキを少なくできる、という特長があ
る。もちろん、ゲート絶縁膜118には、熱酸化法を用
いて、通常熱酸化膜を形成し、その表面を、窒素を含む
ガスで窒化することによりSiON膜とする、いわゆる
「オキシナイトライド膜」ゲート絶縁膜を用いても良
い。
【0201】また、図25を参照して上述したように、
ゲート絶縁膜118には、Ta25(タンタルオキサイ
ド)膜、Al23膜、La23膜、HfO2膜、ZrO2
膜等の、いわゆる高誘電体絶縁膜を用いても良いし、例
えば1nm程度のSi酸化膜系の膜をSi界面に形成し
てから、その上にTa25膜を形成する、いわゆる積層
膜ゲート絶縁膜構造にして使用しても良い。
【0202】次に、図42A、図42Bに示すように、
ゲート電極116となる、例えばN型不純物をドープし
たドープト多結晶Si膜(膜厚50nm程度)を、図4
1A、図41Bに示す構造上に堆積形成し、その上にゲ
ートキャップ膜124となる、例えばSiN膜を50n
m程度、堆積形成する。次いで、レジスト膜(図示せ
ず)をマスクに用いて、まず、ゲートキャップ絶縁膜
(SiN)124をエッチングし、次いで、ゲートキャ
ップ絶縁膜(SiN)124をマスクに用いて、ドープ
ト多結晶Si膜をパターニングする。これにより、ゲー
ト電極116が形成される。このとき、ゲート電極11
6は、フェンス113の段差を跨ぐように加工される。
このため、ゲート電極116のエッチング速度とゲート
絶縁膜118や素子分離絶縁膜114とのエッチング速
度との比(選択比)を充分にとれる、例えば400程度
あるような条件を用いて、ドープト多結晶Si膜をパタ
ーニングすることが重要である。このようなエッチング
条件を用いることで、凸状薄膜Si層113へのエッチ
ング・ダメージを防止できる。
【0203】また、ゲート電極116の抵抗を低下させ
るために、ドープト多結晶Si膜の代わりに、メタル膜
(TiN膜、W膜、Al膜などやその積層膜)、あるい
は多結晶Si膜とW膜、TiN膜、Al膜、Cu膜など
のメタル膜やTiSi2膜などのシリサイド膜との積層
ゲート電極構造を用いることも可能である。
【0204】さらに、ゲート電極116の材料をTiN
等とした場合、その配向性等を調整することにより、ゲ
ート電極116の仕事関数の変化を利用してMOSFE
Tのしきい値電圧を調整することも可能である。
【0205】また、ゲート電極110の長さ(いわゆる
ゲート長)は、例えば70nm程度とする。この発明で
は、PMOSFETのショートチャネル効果を抑制でき
るので、Nチャネル、PMOSFET共に同じチャネル
長を用いるように設計しても良い。
【0206】以下の工程は、特別に図示しないが、第1
実施形態の図9A、図9B以降に示したように、ソース
/ドレイン領域の形成、全面にCVD−SiO2膜を堆
積した後のCMPによる平坦化、コンタクトホールの形
成、さらに、Al配線層の形成、全面にパッシベーショ
ン膜の堆積により、MOSFETの基本構造が完了す
る。
【0207】このようなエピタキシャルSi層101を
用いて、フェンス113を形成し、フェンス113の両
側面に、好ましくは完全空乏化チャネルを持つダブルゲ
ート型のMOSFET構造により、 (1)フェンス113の幅を溝パターン123の幅で決
めることができ、凸状薄膜Si層113をエッチングに
より形成する場合に比べて、側面のエッチング・ダメー
ジが無いので、側面のゲート絶縁膜118の歩留まりが
良い。
【0208】(2)フェンス113の下部領域の周辺
に、素子分離絶縁膜114の膜厚を一定に形成できるた
め、素子分離の歩留まりが向上する。
【0209】(3)フェンス113中に形成したソース
/ドレイン領域と凸状薄膜Si層の下部領域に形成した
素子分離絶縁膜114の間を離すことにより、本MOS
FETのチャネル幅を、ソース/ドレイン領域の深さに
より制御することができる。
【0210】(4)フェンス113の幅(Wg)は0.
20μmより狭いものとすることにより、両側に形成し
たゲート電極116によって、チャネル領域115を完
全に空乏化することができる。チャネル領域115を完
全に空乏化できることで、チャネル領域115の不純物
濃度を、平面型のチャネルの場合に比べて低濃度化する
ことができる。このため、チャネル領域115における
キャリアのモビリティの低下を抑制できる。また、不純
物濃度の揺らぎの影響を受け難い。また、ゲート絶縁膜
118の膜厚バラツキに対しても、強い構造を実現でき
る。
【0211】(5)フェンス113のチャネル領域11
5とウェル111(もしくはSi基板110)との間
に、高濃度不純物層(パンチスルー・ストッパー層)1
12を設けることにより、MOSFETのパンチスルー
を防止することができる。
【0212】(6)フェンス113の側面において、ソ
ースとドレイン間の距離を、フェンス113の上部領域
において短く、下部領域に向かって広くなるような形状
を実現することにより、ソース/ドレイン間のパンチス
ルーを防止できる。
【0213】(7)フェンス113の下部領域におい
て、ソース/ドレイン領域117の一部が、ゲート電極
116よりも自己整合的に外側になった、従来と極めて
異なった形状に形成する。このようなゲート電極116
とソース/ドレイン領域117の一部とが互いにオフセ
ットするオフセット構造を設けることによって、フェン
ス113の下部領域におけるパンチスルーを効果的に防
止できる。
【0214】(8)フェンス113を持つトランジスタ
構造において、ゲート絶縁膜118にTa25膜などの
いわゆる高誘電体絶縁膜を用いることができる。そし
て、トランジスタ構造が凸状で、側面の両側にゲート電
極116がある構造のため、より効果的にトランジスタ
のカットオフ特性を向上できる。
【0215】(第17実施形態)図43A〜図47A、
図43B〜図47Bは、この発明の第17の実施形態に
係るMOSFETの製造方法を示す工程断面図である。
なお、図43A〜図47Aに示す断面は図2Bに示す断
面に相当し、図43B〜図47Bに示す断面は図2Cに
示す断面に相当する。
【0216】第16実施形態では、エピタキシャルSi
層101を用いて、凸状薄膜Si層113を形成し、完
全空乏化チャネルを持つダブルゲート型のMOSFET
構造を形成する、という製造方法について説明した。
【0217】本第17実施形態では、エピタキシャルS
i層101を用いて、フェンス113を形成するが、そ
のフェンス113の上面に、その側面と異なった膜厚の
ゲート絶縁膜118bを形成する方法について述べる。
【0218】まず、図43A、43Bに示すように、不
純物濃度5×1015cm-3程度の面方位(100)P型
Si基板110のトランジスタ・チャネル領域に、NM
OSFETを形成する場合にはP型ウェル111(ピー
ク不純物濃度で、例えば4×1017cm-3程度)を、例
えばボロンイオン(B+)を、加速電圧260KeV、
ドーズ量2×1013cm-2程度イオン注入することによ
り形成する。また、PMOSFETを形成する場合には
Nウェル(図示せず)を形成する。次に、Si基板11
0上方の全面に、後に素子分離絶縁膜となるSiO2
114を、例えば100nm程度形成する。次に、エピ
タキシャルSi層を成長する場合の溝のメイン材料とな
るマスク層(SiN)121を、例えば250nm程度
形成する。次に、これらの積層膜に、例えば通常のレジ
スト膜(図示せず)とRIE法とを用いて、所望のパタ
ーンを形成する。本例では、エピタキシャルSi層から
なるフェンスを形成するための溝パターン123が形成
される。この後、次の工程で行われるSiのエピタキシ
ャル成長を考慮し、溝パターン123から露出したSi
基板10の表面から、RIE時のエッチング・ダメージ
や有機物汚染層等を除去する工程を行なっても良い。次
に、溝パターン123から露出したSi基板110の表
面から自然酸化膜等を除去した後、Siをエピタキシャ
ル成長させ、エピタキシャルSi層101を形成する。
その膜厚は、溝パターン123の中を完全に埋め込める
ような膜厚に設定される。その膜厚の具体的一例は、4
00nm程度である。次に、エピタキシャルSi層10
1の表面をCMPし、溝からはみ出したエピタキシャル
Si層を除去する。これにより、エピタキシャルSi層
101の表面の凹凸を除去する。このようにすると、溝
パターン123中に形成されたエピタキシャルSi層1
01のファセット等を除去でき、溝パターン123に、
エピタキシャルSi層101を精度良く形成できる。エ
ピタキシャル成長の際の成長温度や雰囲気、前処理等に
は注意し、例えばエピタキシャルSi層101とSi基
板110との界面に、結晶欠陥等が形成されないように
することが重要である。
【0219】次に、図44A、図44Bに示すように、
露出したエピタキシャルSi層101表面に、ゲート絶
縁膜(TOP絶縁膜)118bを、例えば20nm程度
形成する。このとき、熱酸化法を用いると、マスク層
(SiN)121があることから、露出したエピタキシ
ャルSi層101の表面にのみ、選択的にゲート絶縁膜
(TOP絶縁膜)118bを形成できる。
【0220】次に、図45A、図45Bに示すように、
エピタキシャルSi層101中の少なくともトランジス
タ・チャネル形成領域を含む領域に、レジスト膜(図示
せぬ)をマスクに用いて、例えばボロンイオン(B+
をイオン注入し、ピーク濃度で8×1017cm-3程度の
不純物濃度を持つ高濃度不純物層112を形成する。こ
の高濃度不純物層112は、パンチスルー・ストッパー
層として機能する。このときに注入されたイオンの活性
化には、例えば900℃、窒素(N2)雰囲気中で5分
程度のRTA処理を用いる。これにより、急峻なプロフ
ァイルを持つP型高濃度不純物層112を形成する。さ
らに、例えばトランジスタ・チャネル形成領域を含む領
域に、レジスト膜(図示せず)をマスクに用いて、所望
の導電型の不純物イオンを注入し、チャネル不純物層1
15を形成する。このとき、チャネル不純物層115
は、不純物イオンをトランジスタ・チャネル領域にのみ
選択的に注入することで形成しても良い。形成されるM
OSFETがNチャネル型で、そのしきい値電圧(Vt
h)を、例えば0.4V程度に設定したい場合には、例
えばボロンイオン(B+)を、加速電圧20KeV、3
×1012cm-2程度イオン注入し、P型のチャネル不純
物層115を、チャネルとなる領域に、選択的に均一な
プロファイルとなるように形成する。チャネル不純物層
115の活性化は、この後、例えばRTA処理を用い
て、例えば750℃、10秒程度の熱処理で行なっても
良い。
【0221】なお、本例では、P型のチャネル不純物層
115を得るためのイオン注入を、ゲート絶縁膜(TO
P絶縁膜)118bを通して行なう例を示した。しか
し、まず、8nm程度の膜厚の犠牲酸化膜をエピタキシ
ャルSi層101の表面に形成し、この犠牲酸化膜を通
してイオン注入を行なった後に、この犠牲酸化膜を剥離
して、新たにエピタキシャルSi層101の表面に、ゲ
ート絶縁膜(TOP絶縁膜)118bを形成しても良
い。このように犠牲酸化膜を通したイオン注入を行うこ
とで、レジスト膜をマスクにしてイオン注入を行なうと
きのレジスト膜からのエピタキシャルSi層101への
メタル汚染等を防止することができる。
【0222】次に、図46A、図46Bに示すように、
マスク層(SiN)121を、例えばホットリン酸溶液
を用いて完全に除去する。このようにすることにより、
エピタキシャルSi層101の下部領域の周辺にのみ、
素子分離絶縁膜(SiO2)114を均一な膜厚でウェ
ーハ全面に残置することができる。次に、エピタキシャ
ルSi層からなるフェンス113の上面と、およびその
側面に露出したSi層の表面に、ゲート絶縁膜118を
形成する。ゲート絶縁膜118は、例えば露出したSi
の表面を、例えば700℃程度のラジカル酸化法を用い
て、約2.5nm程度酸化することで形成される。この
ラジカル酸化法を用いたゲート絶縁膜118の形成で
は、特に側面の面方位に依存し難く、Si表面の凸凹が
少ない酸化膜を実現できるので、チャネル界面散乱によ
るチャネル・モビリィティの低下の少ないMOSトラン
ジスタを実現できる。また、ラジカル酸化は、酸化膜の
膜厚がある温度では一定の膜厚しか形成できないので、
酸化膜のウェーハ面内およびチップ間での酸化膜の膜厚
バラツキを少なくできる、という特長がある。もちろ
ん、ゲート絶縁膜118には、熱酸化法を用いて、通常
熱酸化膜を形成し、その表面を、窒素を含むガスで窒化
することによりSiON膜とする、いわゆる「オキシナ
イトライド膜」ゲート絶縁膜を用いても良い。
【0223】また、図25を参照して上述したように、
ゲート絶縁膜118には、Ta25(タンタルオキサイ
ド)膜やHfO2膜、ZrO2膜等の、いわゆる高誘電体
絶縁膜を用いても良いし、例えば1nm程度のSi酸化
膜系の膜をSi界面に形成してから、その上にTa25
膜を形成する、いわゆる積層膜ゲート絶縁膜構造にして
使用しても良い。
【0224】次に、図47A、図47Bに示すように、
ゲート電極116となる、例えばN型不純物をドープし
たドープト多結晶Si膜(膜厚80nm程度)を、図4
1A、図41Bに示す構造上に堆積形成し、その上にゲ
ートキャップ膜124となる、例えばSiN膜を50n
m程度、堆積形成する。次いで、レジスト膜(図示せ
ず)をマスクに用いて、まず、ゲートキャップ絶縁膜
(SiN)124をエッチングし、次いで、ゲートキャ
ップ絶縁膜(SiN)124をマスクに用いて、ドープ
ト多結晶Si膜をパターニングする。これにより、ゲー
ト電極116が形成される。このとき、ゲート電極11
6は、フェンス113の段差を跨ぐように加工される。
このため、ゲート電極116のエッチング速度とゲート
絶縁膜118や素子分離絶縁膜114とのエッチング速
度との比(選択比)を充分に取れる、例えば400程度
あるような条件を用いて、ドープト多結晶Si膜をパタ
ーニングすることが重要である。このようなエッチング
条件を用いることで、フェンス113へのエッチング・
ダメージを防止できる。
【0225】また、ゲート電極16の抵抗を低下させる
ために、ドープト多結晶Si膜の代わりに、メタル膜
(TiN膜、W膜、Al膜などやその積層膜)、あるい
は多結晶Si膜とW膜、TiN膜、Al膜、Cu膜など
のメタル膜やTiSi2膜などのシリサイド膜との積層
ゲート電極構造を用いることも可能である。
【0226】さらに、ゲート電極16の材料をTiN等
とした場合、その配向性等を調整することにより、ゲー
ト電極16の仕事関数の変化を利用してMOSFETの
しきい値電圧を調整することも可能である。
【0227】また、ゲート電極16の長さ(いわゆるゲ
ート長)は、例えば50〜70nm程度とする。この発
明では、詳しくは後述するがPMOSFETのショート
チャネル効果を抑制できるので、Nチャネル、PMOS
FET共に同じチャネル長を用いるように設計しても良
い。
【0228】このような構造を用いることで、フェンス
113の3面(上面、両側面)のチャネル領域115に
おいて、上面に形成されたゲート絶縁膜(TOP絶縁
膜)118bの膜厚が、両側面に形成されたゲート絶縁
膜118aの膜厚より厚いため、上部コーナーにおける
ゲート電界集中の影響を低減することができる。よっ
て、しきい値電圧を所望の値に高精度に設定でき、ま
た、基板バイアス特性、即ち基板バイアスを印加したと
きのしきい値電圧の変動を抑制することができる。
【0229】(第18実施形態)図48Aはこの発明の
第18実施形態に係る相補型MOSFETを示す平面
図、図48Bは図48A中の48B−48B線に沿う断
面図、図48Cは図48A中の48C−48C線に沿う
断面図、図48Dは図48A中の48D−48D線に沿
う断面図である。
【0230】以下、第18実施形態を、その製造方法と
ともに説明する。
【0231】図49〜図54はそれぞれ、第18実施形
態に係る相補型MOSFETを主要な製造工程毎に示す
工程断面図である。なお、図49〜図54に示す断面
は、図48Bに示す断面に対応している。
【0232】まず、図49に示すように、不純物濃度5
×1015cm-3程度の面方位(100)P型Si基板3
10の、NMOSFET形成領域(NMOSFET領
域)に、レジスト膜(図示せぬ)をマスクに用いて、例
えばボロンイオン(B+)を、加速電圧200KeV、
ドーズ量2×1013cm-2程度イオン注入し、P型ウェ
ル311p(ピーク不純物濃度で、例えば4×1017
-3程度)を形成する。
【0233】次に、P型ウェル311p中の、少なくと
もNチャネルのトランジスタ・チャネル形成領域を含む
領域に、レジスト膜(図示せぬ)をマスクに用いて、例
えばボロンイオン(B+)をイオン注入し、ピーク濃度
で8×1017cm-3程度の不純物濃度を持つP型高濃度
不純物層312pを形成する。P型高濃度不純物層31
2pは、パンチスルー・ストッパー層として機能する。
【0234】次に、P型Si基板310の、PMOSF
ET形成領域(PMOSFET領域)に、レジスト膜
(図示せぬ)をマスクに用いて、例えばリンイオン(P
+)を、加速電圧600KeV、ドーズ量2.5×10
13cm-2程度イオン注入し、N型ウェル311n(ピー
ク不純物濃度で、例えば5×1017cm-3程度)を形成
する。
【0235】次に、N型ウェル311n中の、少なくと
もPチャネルのトランジスタ・チャネル形成領域を含む
領域に、レジスト膜(図示せぬ)をマスクに用いて、例
えばリンイオン(P+)を、加速電圧130KeV、ド
ーズ量2×1013cm-2程度でイオン注入し、ピーク濃
度で9×1017cm-3程度の不純物濃度を持つN型高濃
度不純物層312nを形成する。N型高濃度不純物層3
12nは、パンチスルー・ストッパー層として機能す
る。
【0236】これらのイオン注入工程時、P型Si基板
310の表面に、8nm程度の膜厚の酸化膜(図示せ
ず)を形成しておく。このようにして、レジスト膜(図
示せず)からのP型Si基板310への汚染、例えばメ
タル汚染を防止する。また、注入されたイオンの活性化
には、例えば900℃、窒素(N2)雰囲気中で5分程
度のRTA処理を用いる。これにより、急峻なプロファ
イルを持つ高濃度不純物層312p、312nを形成す
ることができる。
【0237】さらに、全面にP型で、1015cm-3程度
の不純物濃度を持つエピタキシャルSi層301を、膜
厚200nm程度形成する。
【0238】さらに、例えばトランジスタ・P型チャネ
ル形成領域、およびN型チャネル形成領域を含む領域
に、レジスト膜(図示せず)をマスクに用いて、所望の
導電型の不純物イオンを注入し、N型チャネル不純物層
315n、P型チャネル不純物層315pを形成する。
このとき、これらチャネル不純物層315n、P型チャ
ネル不純物層315pはそれぞれ、不純物イオンをトラ
ンジスタ・P型チャネル形成領域、およびN型チャネル
形成領域にのみ選択的に注入することで形成しても良
い。本例では、後者を採用しており、図49に示す断面
には、それぞれ選択的に形成されたLOCALチャネル
領域(P型層)315p、およびLOCALチャネル領
域(N型層)315nが示されている。
【0239】形成されるMOSFETがNチャネル型
で、そのしきい値電圧(Vth)を、例えば0.4V程
度に設定したい場合には、例えばフッ化ボロンイオン
(BF2 +)を、15KeV、3×1012cm-2程度イオ
ン注入し、P型LOCALチャネル領域315pを、チ
ャネルとなる領域に、選択的に均一なプロファイルとな
るように形成する。
【0240】同様に、形成されるMOSFETがPチャ
ネル型で、そのしきい値電圧(Vth)を、例えば−
0.4V程度に設定したい場合には、例えばリンイオン
(P+)を、加速電圧100KeV、ドーズ量2×10
13cm-2程度イオン注入し、N型LOCALチャネル領
域315nを、チャネルとなる領域に、選択的に均一な
プロファイルとなるように形成する。これらの工程は、
酸化膜(図示せず)を通してイオン注入を行なう。この
チャネル領域315p、315nの活性化は、この後、
例えば、RTA処理を用いて、例えば750℃、10秒
程度の熱処理で行なっても良い。
【0241】次に、上記酸化膜(図示せず)を除去し、
再度、全面に5nm程度の膜厚のSiO2層320、2
0nm程度の膜厚のマスク層(SiN)膜321、20
nm程度の膜厚のマスク層(SiO2層)322を形成
し、リソグラフィ法とRIE法を用いて、所望の形状、
例えばNMOSFET、およびPMOSFETそれぞれ
の素子領域となる形状に加工する。図49中の点線は、
後の工程でエッチング除去される領域を示している。
【0242】次に、図50に示すように、図49に示す
構造を、マスク層322をエッチングマスクに用いてエ
ッチングし、ソース、ドレイン、チャネルとなるフェン
ス313p、313nをそれぞれ形成する。これらフェ
ンス313p、313nの高さはそれぞれ、例えば25
0nm程度である。このように、図49に示す構造を、
Si基板310中のP型ウェル311pの一部、および
N型ウェル311nの一部に達するまで、例えばRIE
法を用いてエッチングすることで、深さ250nm程度
の溝が形成される。これにより、フェンス313p、3
13nがそれぞれ形成される。次に、フェンス313
p、313nの側面や溝の底を、アッシングとウェット
処理等を用いてクリーニングするとともに、RIEによ
ってダメージを受けたSi層を除去する。これにより、
フェンス313p、313nの側面や溝の底に、ダメー
ジの少ないSi表面を露出させる。次に、フェンス31
3p、313nの側面や溝の底に、界面特性を良くする
目的で、酸化膜(図示せず)を形成する。この酸化膜の
形成には、低温(例えば700℃程度)で良質の酸化膜
を形成できる、酸素ラジカルを用いたラジカル酸化法を
用いるのが望ましい。このようにラジカル酸化法を用い
て、フェンス313p、313nの側面や溝の底に、7
nm程度の膜厚の酸化膜(図示せず)を形成する。
【0243】次に、前記酸化膜を介して、溝を、絶縁
膜、例えばSiO2、好ましくはTEOS-SiO2層3
23により埋め込む。これにより、いわゆるトレンチ型
素子分離(STI)を形成する。これには、全面に50
0nm程度のTEOS-SiO2層323を、成膜温度6
50℃程度のCVD法を用いて堆積形成した後、例えば
700℃程度のラジカル酸化雰囲気で、TEOS-Si
2層323を、CVD酸化膜のデンシファイする。こ
の後、CMP法を用いて、TEOS-SiO2層323の
表面を、平坦化する。このとき、SiN膜321の表面
まで、TEOS-SiO2層323を埋め込む。これによ
り、溝は、TEOS-SiO2層323により平坦に埋め
込まれる。
【0244】次に、図51に示すように、TEOS-S
iO2層323を、例えばRIE法を用いてエッチバッ
クすることにより、溝の底部に、例えば100nm程度
の膜厚となる素子分離用の素子分離絶縁膜314を形成
する。
【0245】次に、図52に示すように、マスク層(S
iN)321を、例えばホット燐酸等を用いて、ウェッ
ト除去する。次いで、溝の側面に形成されている酸化膜
(図示せず)およびSiO2層320を、フッ酸系の溶
液を用いて剥離し、フェンス313p、313nの上
面、およびその側面からSi表面を露出させる。次い
で、露出したSiの表面に、例えば700℃程度のラジ
カル酸化法を用いて、約2.5nm程度の膜厚のゲート
絶縁膜318を形成する。このラジカル酸化法を用いた
ゲート絶縁膜318の形成では、特に側面の面方位に依
存し難く、Si表面の凸凹が少ない酸化膜を実現できる
ので、チャネル界面散乱によるチャネル・モビリィティ
の低下の少ないMOSトランジスタを実現できる。ま
た、ラジカル酸化は、酸化膜の膜厚がある温度では一定
の膜厚しか形成できないので、酸化膜のウェーハ面内お
よびチップ間での酸化膜の膜厚バラツキを少なくでき
る、という特長がある。もちろん、ゲート絶縁膜318
には、熱酸化法を用いて、通常熱酸化膜を形成し、その
表面を、窒素を含むガスで窒化することによりSiON
膜とする、いわゆる「オキシナイトライド膜」ゲート絶
縁膜を用いても良い。
【0246】さらに、図25に示すように、ゲート絶縁
膜18は、SiO2膜に限らず、Ta25(タンタルオ
キサイド)膜や、HfO2膜、ZrO2膜等の、いわゆる
高誘電体絶縁膜(high-Κ膜)を用いても良い。ま
た、Ta25膜を用いた場合、Si界面との界面準位密
度を減らすために、例えば1nm程度のSi酸化膜系の
膜をSi界面に形成してから、その上にTa25膜を形
成する、いわゆる積層膜ゲート絶縁膜構造にして使用し
ても良い。
【0247】次に、図53に示すように、ゲート電極3
16となる、例えばN型不純物がドープされたドープト
多結晶Si膜(膜厚50nm程度)を、図52に示す構
造上に堆積形成し、その上にゲートキャップ絶縁膜32
4となる、例えばSiN膜を100nm程度、堆積形成
する。次いで、レジスト膜(図示せず)をマスクに用い
て、まず、ゲートキャップ絶縁膜(SiN)324をエ
ッチングし、次いで、ゲートキャップ絶縁膜(SiN)
324をマスクに用いて、ドープト多結晶Si膜をパタ
ーニングする。これにより、ゲート電極316が形成さ
れる。このとき、ゲート電極316は、フェンス313
の段差を跨ぐように加工される。このため、ゲート電極
316のエッチング速度とゲート絶縁膜318のエッチ
ング速度との比(選択比)を充分にとれる、例えば40
0程度あるような条件を用いて、ドープト多結晶Si膜
をパターニングすることが重要である。このようなエッ
チング条件を用いることで、フェンス313p、313
nそれぞれへのエッチング・ダメージを防止できる。ま
た、ゲート電極316の抵抗を低下させるために、ドー
プト多結晶Si膜の代わりに、メタル膜(TiN膜、W
膜、Al膜などやその積層膜)、あるいは多結晶Si膜
とW膜、TiN膜、Al膜、Cu膜などのメタル膜やT
iSi2膜などのシリサイド膜との積層ゲート電極構造
を用いることも可能である。さらに、ゲート電極316
の材料をTiN等とした場合、その配向性等を調整する
ことにより、ゲート電極16の仕事関数の変化を利用し
てMOSFETのしきい値電圧を調整することも可能で
ある。
【0248】さらに本例のようにCMOS構造の場合、
NチャネルにはN+型多結晶Si層ゲート電極、Pチャ
ネルにはP+型多結晶Si層ゲート電極を電極界面層と
して用いることも可能である。
【0249】また、ゲート電極316の長さ(いわゆる
ゲート長)は、例えば70nm程度とする。この発明で
は、PMOSFETのショートチャネル効果を抑制でき
るので、Nチャネル、PMOSFET共に同じチャネル
長を用いるように設計することも可能である。
【0250】次に、図54に示すように、レジスト膜
(図示せず)、ゲートキャップ絶縁膜324、およびゲ
ート電極316をマスクに用いたイオン注入法により、
P型ソース/ドレイン領域317p、およびN型ソース
/ドレイン領域317nをそれぞれ形成する。このと
き、ゲート電極316の側壁や、底部コーナーの電界集
中を緩和するために、ゲート電極316を、例えばラジ
カル酸化法や低温のRTO法等を用いて酸化し、例えば
2nm程度の膜厚を持つ酸化膜(図示せず)を形成して
も良い。
【0251】また、ソース/ドレイン領域317p、3
17nの深さ(Xj)制御は、凸状Siトランジスタの
チャネル幅を決める重要な工程である。特にソース/ド
レイン領域317p、317nの不純物の活性化等を含
めて熱処理の温度設定に注意が必要である。
【0252】本例では、このために、まず、N-型拡散
層317naと、P-型拡散層317paとを、ゲート
電極316をマスク用いて形成した後、絶縁膜(SiO
2膜やSiN膜)を、全面にCVD法で堆積する。ま
た、N-型拡散層317naを形成する際のイオン注入
条件は、例えば、リンイオン(P+)の注入を、加速電
圧40KeV、ドーズ量4×1013cm-2程度である。
もちろん、砒素イオン(As)等をイオン注入しても良
い。この後、全面をRIEし、ゲート電極316パター
ンの側壁、およびフェンス313p、313nの側壁
に、側壁絶縁膜325を形成する。この後、例えば砒素
(As+)イオンを、加速電圧20KeV、ドーズ量5
×1015cm-2程度イオン注入し、N型ソース/ドレイ
ン領域(N+型拡散層)317nbを形成し、さらにフ
ッ化簿RN(BF2 +)イオンを注入し、P型ソース/ド
レイン領域(P+型拡散層)317nbを形成する。こ
れにより、図29Dに示したような、いわゆるゲート・
エクステンション構造を持ったソース/ドレイン領域3
17p、317nをそれぞれ形成する。もちろんシング
ル・ソース/ドレイン構造とすることも可能である。
【0253】N型ソース/ドレイン領域317nの深さ
(Wn)、およびP型ソース/ドレイン領域317pの
深さ(Wp)は、最終的なイオン注入層形成後の熱的な
活性化や熱処理条件により制御される。例えばN型の接
合深さ(Wn)=0.15μm程度になるように、ま
た、P型の接合深さ(Wp):0.20μm程度になる
ようにそれぞれのイオン注入条件(加速電圧とドーズ
量)および熱的な活性化条件を制御して実現する。
【0254】また、ソース/ドレイン領域317n、3
17pの比抵抗を低下させる必要がある場合には、例え
ば<50μΩcm程度より低くした場合には、ソース/
ドレイン領域317n、317pの表面に、TiSi2
やCoSi2、PtSi、Pd 2Si、IrSi3、Rh
Si等のシリサイド層(図示せず)を形成しても良い。
特にP型ソース/ドレイン領域317pにおいては、P
2Siが有効である。
【0255】本例では、フェンス313pの側面のN型
ソース/ドレイン領域317nの下部、およびフェンス
313nの側面のP型ソース/ドレイン領域317pの
下部それぞれに、ゲート電極316とオフセットとなる
オフセット領域が存在することになる。これはソース/
ドレイン領域317n、317pを、表面からのイオン
注入法と熱拡散により形成しているからである。このオ
フセット領域の存在と、パンチスルー防止のためのイオ
ン注入層(パンチスルー・ストッパー層312)とによ
り、ソース/ドレイン領域317n、317pの下部領
域におけるパンチスルーが防止できる構造となってい
る。
【0256】さらに本例では、フェンス313n、31
3pそれぞれの側面が、側壁絶縁膜325によって覆わ
れているので、ソース/ドレイン領域317n、317
pを形成するためのイオン注入時、フェンス313n、
313pそれぞれの上面へのイオン注入がメインとな
り、側面への不純物のイオン注入は防止できる構造とな
っている。
【0257】次に、図48A〜図48Dに示すように、
CVD法を用いて、図54に示した構造上に、SiO2
を、例えば500nm程度堆積し、層間絶縁膜326を
形成する。この後、層間絶縁膜326を、例えば700
℃程度のラジカル酸化雰囲気で、例えば30分程度デン
シファイする。この熱工程は、ソース/ドレイン領域3
17n、317pのイオン注入層の活性化を兼ねて行っ
ても良い。これらソース/ドレイン領域317n、31
7pの深さ(Wn、Wp)を制御したい時は、デンシフ
ァイの温度を低温化する、あるいは例えば850℃程度
でmsec(ミリ秒)程度のRTA処理を行っても良
い。さらにはこれらを併用してソース/ドレイン領域3
17n、317pのイオン注入層の活性化を行なっても
良い。この後、CMP法を用いて、層間絶縁膜326を
平坦化し、素子表面を平坦化する。次に、レジスト膜
(図示せず)とRIE法を用いて、コンタクトホール3
27を形成し、そのコンタクトホール327にW(タン
グステン)膜やAl(アルミ)膜、TiN(窒化チタ
ン)膜/Ti(チタン)膜やそれらの積層膜を埋め込
み、コンタクトプラグ328を形成する。さらにAl配
線層329を形成する。さらに全面にパッシベーション
膜(図示せず)を堆積することで、この発明の第18実
施形態に係る相補型MOSFETの基本構造が完成す
る。
【0258】このように、この発明は、相補型MOSF
ETにも適用できる。これにより、CMOSインバータ
回路や、配線を変更することによって各種CMOS回路
を構成できる。
【0259】また、特に図48A〜図48Dに示すよう
に、平面的な設計面積はNMOSFETとPMOSFE
Tで同じであるのに、N型ソース/ドレイン領域317
nの深さ(Wn)と、P型ソース/ドレイン領域317
pの深さ(Wp)が異なる。これは、平面的な設計面積
が同じでも、Nチャネルの、Pチャネルのチャネル幅が
異なるMOSFETを実現できていることを示してい
る。
【0260】従来CMOS回路を設計する場合に、NM
OSFETに比べてPMOSFETの平面的な設計面積
をほぼ2倍に設計していた。電子のモビリティと正孔の
モビリティとの差に起因した駆動能力のバラツキを抑制
するためである。
【0261】しかし、この発明に係るフェンスを持つC
MOSを使えば、WnとWpの差を用いてチャネル幅を
変えることができるので、NMOSFETの平面面積と
PMOSFETの平面面積との差を縮小することができ
る。これは本第18実施形態の大きな特長である。
【0262】本第18実施形態においても、 (1)フェンス313p、313nの幅(Wg)を、例
えば0.20μmより狭くすることにより、これらフェ
ンス313p、313nの両側面に形成したゲート電極
316によって、P型LOCALチャネル領域315
p、およびN型LOCALチャネル領域315n共に、
完全に空乏化することができる。これらチャネル領域3
15p、315nを完全に空乏化できることで、これら
チャネル領域315p、315nの不純物濃度をそれぞ
れ、平面型のチャネルの場合に比べて低濃度化すること
ができる。このため、これらチャネル領域315p、3
15nにおけるキャリアのモビリティの低下を抑制でき
る。また、不純物濃度の揺らぎの影響を受け難い。ま
た、ゲート絶縁膜318の膜厚バラツキに対しても、強
い構造を実現できる。
【0263】(2)フェンス313p、313nのチャ
ネル領域315p、315nとウェル311p、311
n(もしくはSi基板310)との間に、高濃度不純物
層(パンチスルー・ストッパー層)312を設けること
により、MOSFETのパンチスルーを防止することが
できる。
【0264】(3)フェンス313p、313nの下部
領域において、ソース/ドレイン領域317p、317
nの一部が、ゲート電極316よりも自己整合的に外側
になった、従来と極めて異なった形状に形成する。この
ようなゲート電極316と、ソース/ドレイン領域31
7p、317nの一部とが互いにオフセットするオフセ
ット構造を設けることによって、フェンス313p、3
13nの下部領域におけるパンチスルーを効果的に防止
できる。
【0265】(4)フェンス313p、313nのソー
ス/ドレイン領域317p、317nにコンタクトを形
成する場合に、凸状薄膜Si層313p、313nの上
面のみならず、それらの側面の一部を使用してコンタク
トを形成できる。なぜならソース/ドレイン領域317
p、317nとなっているフェンス313p、313n
は、従来の同じゲート長を持つMOSFETのソース/
ドレイン領域の深さに比べて何倍も深いからである。こ
のようなソース/ドレインヘのコンタクト構造により微
細なMOSFETでのコンタクト抵抗を低減できる。
【0266】(5)フェンス313p、313nを持つ
トランジスタ構造において、ソース/ドレイン領域31
7p、317nを、シングル・ソース/ドレイン構造ば
かりでなく、いわゆるLDD的な高濃度ソース/ドレイ
ン領域317pb、317nbと、低濃度ソース/ドレ
イン領域317pa、317naとを持つ構造にしても
良い。このようにするとソース/ドレイン領域317
p、317n近傍の電界を緩和でき、MOSFETの信
頼性を向上できる。
【0267】(6)フェンス313pに形成されたNM
OSFETと、凸状薄膜Si層313nに形成されたP
MOSFETとを用いてCMOS回路を形成する場合、
P型ソース/ドレイン領域317pの深さ(Wp)と、
N型ソース/ドレイン領域317nの深さ(Wn)とを
異ならせる。WpとWnとを異ならせることで、電子の
モビリティと正孔のモビリティとの違いに起因した、P
MOSFETとNMOSFETとの平面的な設計寸法の
差を縮めることができる。
【0268】具体的には、P型ソース/ドレイン領域3
17pの深さ(Wp)を、N型ソース/ドレイン領域3
17nの深さ(Wn)よりも深くする。これにより、平
面的な設計寸法は互いに同じであっても、PMOSFE
Tのチャネル幅を、NMOSFETのチャネル幅より広
くできる。これにより、CMOS回路を設計したとき、
PMOSFETの面積を縮小でき、全体の回路面積を縮
小できる。
【0269】(7)フェンス313p、313nに形成
されたMOSFETを用いて、P型ソース/ドレイン領
域317pの深さを互いに変える、また、N型ソース/
ドレイン領域317nの深さを互いに変える。これによ
り、平面的な設計寸法が同じでも、チャネル幅が異なる
MOSFETを実現できる。このようにすることによ
り、回路を設計したときにMOSFETの面積を縮小で
き、全体の回路面積を縮小できる。
【0270】(第19実施形態)図55Aはこの発明の
第19実施形態に係る相補型MOSFETを示す平面
図、図55Bは図55A中の55B−55B線に沿う断
面図、図55Cは図55A中の55C−55C線に沿う
断面図である。
【0271】第18実施形態では、NMOSFETのN
型ソース/ドレイン領域317nの深さWnと、PMO
SFETのP型ソース/ドレイン領域317pの深さW
pとを互いに異ならせる場合を示した。
【0272】本第19実施形態は、複数のNMOSFE
TそれぞれのN型ソース/ドレイン領域317n-1、3
17n-2、…317n-nの深さWn1、Wn2、…W
nnと、複数のPMOSFETそれぞれのP型ソース/
ドレイン領域317p-1、317p-2、…317p-n
の深さWp1、Wp2、…Wpnとを互いに異ならせる
場合である。
【0273】図55A〜図55Cでは、それぞれ2つの
異なるソース/ドレイン領域深さ(チャネル幅に相当す
る)の場合を示しているが、n個の複数の深さを持つ場
合に適用できることは明らかである。
【0274】このように複数のNチャネル、Pチャネル
のチャネル幅を実現することにより、異なるチャネル幅
を持つNMOSFET、PMOSFETを設計する自由
度が増加する。すなわち、複数のチャネル幅をフェンス
313n、または313pの数で実現するのか、本第1
9実施形態のように、複数のチャネル幅で実現するのか
を、設計的、または製造的な点から選択できるようにな
る。このことは、本実施形態の大きな特長である。
【0275】(第20実施形態)図56は、この発明の
第20実施形態に係るトレンチ型キャパシタ構造を持つ
DRAMメモリセルを示す断面図である。なお、図56
中、点線で囲まれた領域は、1ビットのDRAMメモリ
セルに対応する。
【0276】本第20実施形態は、例えば第1実施形態
で説明したMOSFETを、DRAMメモリセルの、ト
レンチ型キャパシタとビット線とを互いに接続するトラ
ンスファトランジスタに用いた例である。
【0277】図56に示すように、トレンチの上部側面
でキャパシタの蓄積電極とソース/ドレイン領域が電気
的に接続されている。従来の平面型MOSFETの構造
では、この側壁コンタクト領域が縦型に深いソース/ド
レインとなり、平面型MOSFETのソース/ドレイン
薄膜化を阻害していた。
【0278】本第20実施形態のように、本発明に係る
MOSFETを用いると、側壁コンタクトからの拡散層
がMOSFETのソース/ドレイン領域へ影響を与えて
ソース/ドレインの深さが深くなっても、その影響を凸
状Siの側壁に形成したゲート電極で十分に抑制でき
る。すなわち、側壁コンタクトからの拡散層の伸びによ
るショートチャネル効果を抑制できる構造となってい
る。この時、通過ワード線を実現するため、通常の側壁
を含む第一のゲート電極はポリSi層により形成し、第
一のゲート電極と通過ワード線は別の第二のゲート電極
で接続する構造が望ましい。さらに第一のゲート電極間
は絶縁膜で埋め込み形成するようにする方が望ましい。
このようにすることで、フェンスを用いたMOSFET
構造をDRAMのトランジスタに適用することができ
る。
【0279】(第21実施形態)図57は、この発明の
第21実施形態に係るスタック型キャパシタ構造を持つ
DRAMメモリセルを示す断面図である。なお、図57
中、点線で囲まれた領域は、1ビットのDRAMメモリ
セルに対応する。
【0280】本第21実施形態は、例えば第1実施形態
で説明したMOSFETを、DRAMメモリセルの、ス
タック型キャパシタとビット線とを互いに接続するトラ
ンスファトランジスタに用いた例である。
【0281】図57に示すように、本例では、ビット線
コンタクトと蓄積電極コンタクトがポリSiを用いてゲ
ート電極の上部に持ち上げられて形成されているのが特
徴である。従来の平面型MOSFETの構造では、微細
なコンタクト領域で十分にコンタクト抵抗を低下させる
ことが困難であった。本実施例の凸状Si構造MOSF
ETを用いると、コンタクトが平面部のみならず側面部
も利用して形成できるためコンタクト抵抗が低減でき
る。また、Ta2O5膜やBST膜、STO膜などの高
誘電体絶縁膜を用いたスタックキャパシタの場合、MO
SFETを形成した後にキャパシタ形成を行なうが、そ
の時の高温工程(750度程度の結晶化アニールなど)
でMOSFETのソース/ドレイン領域深さが伸びてし
まい、ショートチャネル効果が起きてしまう問題があっ
た。
【0282】本第21実施形態のMOSFET構造では
ショートチャネル効果を十分に抑制できる。すなわち、
キャパシタ形成工程でのソース/ドレイン領域の伸びに
よるショートチャネル効果を抑制できる構造となってい
る。この時、通過ワード線を実現するため、通常の側壁
を含む第一のゲート電極はポリSi層により形成し、第
一のゲート電極と通過ワード線は別の第二のゲート電極
で接続する構造が望ましい。さらに第一のゲート電極間
は絶縁膜で埋め込み形成するようにする方が望ましい。
ここではビット線の上にキャパシタを形成する例を述べ
たが、キャパシタの上にビット線を構成しても良いし、
配線の上にキャパシタを形成しても良い。このようにす
ることで、フェンスを用いたMOSFET構造をスタッ
ク型キャパシタDRAMのトランジスタに適用すること
ができる。
【0283】(第22実施形態)本第22実施形態は、
フェンスを持つMOSFET素子を複数個(本例では2
個の場合を示す)配列する場合のゲート電極の構造に関
する。
【0284】図58はこの発明の第22実施形態に係る
MOSFETを示す斜視図、図59Aはその平面図、図
59Bは図59A中59B−59B線に沿う断面図、図
59Cは図59A中の59C−59C線に沿う断面図、
図59Dは図59A中の59D−59D線に沿う断面図
である。なお、図58、図59A〜図59Dでは、例え
ば第1実施形態の図2Aに示したコンタクト、配線、お
よび側壁絶縁膜をそれぞれ省略している。
【0285】図58、図59A〜図59Dに示すよう
に、複数のフェンス13を高密度に配置、例えばフェン
ス13どうしが、互いに最小デザインルールで配置す
る。
【0286】この場合、第1ゲート電極16aである多
結晶Si層が、フェンス13どうしの間に完全に埋め込
まれ、第2ゲート電極16bであるメタル膜(例えばW
膜、Al膜、TiN膜)やシリサイド膜(例えばTiS
i2膜、WSi2膜、CoSi2膜など)が、平坦とな
った第1ゲート電極16aの表面上に形成される構造と
なる。
【0287】このように第2ゲート電極16bを、平坦
となった第1ゲート電極16aの表面上に形成すること
で、例えば第2ゲート電極16bの材料であるメタル膜
やシリサイド膜の形成が容易になる、あるいはゲート電
極の加工が容易になる等の利点を得ることができる。
【0288】さらに第2ゲート電極16bの表面も平坦
にできるので、ゲート電極の加工後は、従来の平面型M
OSFETと同じような製造工程を使用できる、という
利点を得ることができる。
【0289】(第23実施形態)本第23実施形態は、
第22実施形態と同様、フェンスを持つMOSFET素
子を複数個(本例では2個の場合を示す)配列する場合
のゲート電極の構造に関する。
【0290】図60はこの発明の第23実施形態に係る
MOSFETを示す斜視図、図61はその断面図であ
る。なお、図60の断面は、図59Bに示す断面に相当
する。また、図60、図61では、例えば第1実施形態
の図2Aに示したコンタクト、配線、および側壁絶縁膜
をそれぞれ省略している。
【0291】図60に示すように、第1ゲート電極16
aである多結晶Si層を、例えば20nm程度まで薄く
する。そして、第2ゲート電極16bであるメタル膜や
シリサイド膜を、第1ゲート電極16a間に埋め込むこ
とも可能である。
【0292】このような第23実施形態では、例えば第
2ゲート電極16bの表面を平坦にでき、ゲート電極の
加工後は、従来の平面型MOSFETと同じような製造
工程を使用できる、という利点を得ることができる。
【0293】(第24実施形態)図62はこの発明に係
るMOSFETのコンタクト部を示す斜視図、図63A
はこの発明に係るMOSFETのコンタクト部を示す平
面図、図63Bは図63Aに示す矢印Bの方向から見た
側面図、図63Cは図63Aに示す矢印Cの方向から見
た側面図である。なお、図62、図63A〜図63Cで
は、例えば第1実施形態の図2Aに示したコンタクト、
配線、および側壁絶縁膜をそれぞれ省略している。
【0294】図62、図63A〜図63Cに示すよう
に、この発明に係るMOSFETでは、ソース/ドレイ
ン領域17の、例えばコンタクトプラグ28が接続され
る部分(以下電気的コンタクト部)50が、基本的にフ
ェンス13の上面(TOP)、その互いに相対する2つ
の側面(SIDE I、SIDE II)の一部にそれぞ
れ跨っている。
【0295】この構造は、電気的コンタクト部50を、
フェンス13の側面に沿い、その下方に向かって広げる
ことが可能な構造である。このため、ソース/ドレイン
領域17の幅、具体的にはフェンス13の幅を広げなく
ても、電気的コンタクト部50の面積を大きくでき、例
えばコンタクトプラグ28とソース/ドレイン領域17
とのコンタクト抵抗の増加を抑制できる、という利点を
得ることができる。
【0296】本第24実施形態は、上記利点を損なうこ
となく、MOSFETの平面面積を、さらに縮小可能な
構造を提供しようとするものである。
【0297】図64はこの発明の第24実施形態に係る
MOSFETを示す斜視図、図65Aはその平面図、図
65Bは図65Aに示す矢印Bの方向から見た側面図、
図65Cは図65Aに示す矢印Cの方向から見た側面図
である。
【0298】図64、図65A〜図65Cに示すよう
に、本第24実施形態に係るMOSFETでは、電気的
コンタクト部50が、フェンス13の上面(TOP)、
その互いに相対する2つの側面(SIDE I、SID
E II)の一部に加え、これら2つの側面(SIDE
I、SIDE II)それぞれに接した他の2つの側面
(SIDE III、SIDE IV)の一部にも跨ってい
る。
【0299】この構造もまた、電気的コンタクト部50
を、フェンス13の側面に沿い、その下方に向かって広
げることが可能な構造である。さらに本第24実施形態
では、電気的コンタクト部50を、他の2つの側面(S
IDE III、SIDE IV)の一部にも跨せること
で、電気的コンタクト部50の面積低下を抑制しつつ、
フェンス13の長さ、例えばチャネル長方向に沿った長
さを短縮することができる。
【0300】よって、図62、図63A〜図63Cを参
照して説明した利点を損なうことなく、MOSFETの
平面面積を、さらに縮小することが可能である。
【0301】(第25実施形態)本第25実施形態は、
ゲート電界集中を緩和できる構造に関する。
【0302】図66は、この発明の第25実施形態に係
るMOSFETを示す断面図である。なお、図66に示
す断面は、第1実施形態の図2Bに示す断面に相当す
る。
【0303】例えば第2実施形態では、フェンス13の
上面に形成されたゲート絶縁膜18bを、フェンス13
の側面に形成されたゲート絶縁膜18aよりも厚くす
る。これにより、チャネル領域15の上部コーナーにお
けるゲート電界集中を緩和でき、ゲート電界集中に起因
した、しきい値電圧の変動や、基板バイアス特性の変動
を抑制できることを説明した。
【0304】本第25実施形態に係るMOSFETで
は、図66に示すように、第2実施形態とは反対に、フ
ェンス13の上面に形成されたゲート絶縁膜18bを、
フェンス13の側面に形成されたゲート絶縁膜18aよ
りも薄くする。
【0305】このような構造は、例えば第1実施形態
の、図7A、図7Bを参照して説明した工程において、
フェンス13の側面を、その上面に形成された絶縁膜よ
りも厚くなるように酸化することで得ることができる。
【0306】この構造では、図66中、破線円内に示す
上部コーナーがラウンド形状となることにより、上部コ
ーナーにおけるゲート電界集中を緩和でき、第2実施形
態と同様に、ゲート電界集中に起因した、しきい値電圧
の変動や、基板バイアス特性の変動を抑制することが可
能となる。
【0307】(第26実施形態)本第26実施形態は、
第25実施形態と同様、ゲート電界集中を緩和できる構
造に関する。
【0308】図67は、この発明の第26実施形態に係
るMOSFETを示す断面図である。なお、図67に示
す断面は、第1実施形態の図2Bに示す断面に相当す
る。
【0309】図67に示すように、本第26実施形態
が、第25実施形態と異なるところは、フェンス13の
側面に形成されたゲート絶縁膜18aを、絶縁物の堆積
により形成したことである。
【0310】このような構造は、例えば第1実施形態
の、図6A、図6Bを参照して説明した工程の後、全面
に絶縁膜、好ましくは高誘電体膜を堆積形成し、この
後、RIE法を用いて、高誘電体膜をエッチングし、フ
ェンス13の側面に残すことで得ることができる。
【0311】本構造においても、図67中、破線円内に
示す上部コーナーをラウンド形状にできることにより、
上部コーナーにおけるゲート電界集中を緩和でき、第2
実施形態と同様に、ゲート電界集中に起因した、しきい
値電圧の変動や、基板バイアス特性の変動を抑制するこ
とが可能となる。
【0312】(第27実施形態)図68Aはこの発明の
第27実施形態に係るMOSFETを示す斜視図、図6
8Bはその側面図である。
【0313】図68A、図68Bに示すように、第27
実施形態に係るMOSFETのゲート電極16は、側壁
ゲート部16aと上面ゲート部16bとを有して構成さ
れる。側壁ゲート部16aは、フェンス13の側面上に
形成されたゲート絶縁膜18a上に形成される。また、
上面ゲート部16bは、フェンス13の上面上に形成さ
れたゲート絶縁膜18b(図68A、図69Bでは省略
されている)上に形成される。そして、側壁ゲート部1
6aのゲート長L1は、上面ゲート部16bのゲート長
L2よりも短い。
【0314】次に、第27実施形態に係るMOSFET
の製造方法の一例を、図69から図78を用いて説明す
る。なお、図69A〜図78Aはそれぞれ平面図、図6
9B〜図78Bはそれぞれ図69A〜図78A中のB−
B線に沿う断面図、図69C〜図78Cはそれぞれ図6
9A〜図78A中のC−C線に沿う断面図である。
【0315】まず、図69A〜図69Cに示すように、
例えば第1実施形態で説明した製法と同様な製法によ
り、P型Si基板10の表面上に、5nm程度の膜厚を
持つSiO2層20、100nm程度の膜厚を持つマス
ク層(SiN)21、及び100nm程度の膜厚を持つ
マスク層(SiO2)22を順次形成する。この後、P
型Si基板10を、例えば約150nmエッチングし、
溝を形成するとともに、約100nm程度の幅を持つフ
ェンス13を形成する。
【0316】次に、図70A〜図70Cに示すように、
例えば第1実施形態で説明した製法と同様な製法によ
り、Si基板10に形成された溝内を、絶縁物(SiO
2)23で充填する。これにより、シャロートレンチ素
子分離が、Si基板10内に形成される。本例では、フ
ェンス13上に、マスク層(SiN)21を残す。
【0317】次に、図71A〜図71Cに示すように、
図70A〜図70Cに示す構造上に、ホトレジストを塗
布し、ホトレジスト膜50を形成する。次いで、リソグ
ラフィ法を用いて、ホトレジスト膜50に、側壁ゲート
部形成パターンに対応した窓51を形成する。本例で
は、窓51から、絶縁物(SiO2)23の側壁ゲート
部形成領域に対応した部分と、及びマスク層(SiN)
21とがそれぞれ露呈する。
【0318】次に、図72A〜図72Cに示すように、
ホトレジスト膜50及びマスク層(SiN)21をそれ
ぞれマスクに用いて、絶縁物(SiO2)23を、例え
ばフェンス13とSiO2層20との界面から約100
nmエッチングする。これにより、絶縁物(SiO2
23には、例えば約100nmの深さと、約100nm
程度の幅を持つ側壁ゲート部埋め込み用の溝52が形成
される。
【0319】次に、図73A〜図73Cに示すように、
ホトレジスト膜50を除去する。次いで、溝52から露
出したフェンス13の側面上に、例えばSiO2からな
るゲート絶縁膜18aを形成する。
【0320】次に、図74A〜図74Cに示すように、
図73A〜図73Cに示す構造上に、例えばN型不純物
がドープされたドープト多結晶Si膜53を形成する。
これにより、溝52はドープト多結晶Si膜53により
埋め込まれ、ゲート電極16のうち、側壁ゲート部16
bが形成される。次いで、ドープト多結晶Si膜53上
に、メタル膜54を形成する。メタル膜54の一例とし
ては、W膜を挙げることができる。
【0321】次に、図75A〜図75Cに示すように、
レジスト膜(図示せず)をマスクに用いて、メタル膜5
4、ドープト多結晶Si膜53、マスク層(SiN)2
1及びSiO2層20をエッチングする。これにより、
ゲート電極16のうち、上面ゲート部16bが形成され
るとともに、フェンス13の上面が露出される。フェン
ス13の上面は、MOSFETのアクティブエリアの平
面パターンに相当する。本例では、上面ゲート部16b
のゲート長L2は、側壁ゲート部16aのゲート長L1
よりも長く設定される。その数値の一例は、ゲート長L
1が約140nm、ゲート長L2が約100nmであ
る。
【0322】次に、図76A〜図76Cに示すように、
上面ゲート部16b及び絶縁物23をマスクに用いて、
N型不純物イオン、例えばリンイオンを、フェンス13
内にイオン注入する。これにより、N-型拡散層17a
をフェンス13内に形成する。なお、このN-型拡散層
17aは、例えばエクステンション層として機能するも
のであり、必要に応じて形成されるものである。従っ
て、省略することも可能である。
【0323】次に、図77A〜図77Cに示すように、
図76A〜図76Cに示す構造上に、CVD法を用い
て、絶縁物、例えばSiO2やSiNを堆積する。次い
で、堆積された絶縁物をRIEし、この絶縁物を、ゲー
ト電極16の側壁上に残す。これにより、側壁絶縁膜2
5が形成される。また、本例では、図75A〜図75C
に示したように、マスク層(SiN)21をフェンス1
3の上面上から除去していることにより、絶縁物23と
フェンス13の上面との間にステップが生じている。こ
のため、絶縁物23の側壁上にも、上記絶縁物が残る。
これにより、絶縁物23の側壁上にも、側壁絶縁膜25
が形成される。
【0324】次に、図78A〜図78Cに示すように、
上面ゲート部16b、絶縁物23、及び側壁絶縁膜25
をマスクに用いて、N型不純物イオン、例えば砒素イオ
ンを、フェンス13内にイオン注入する。これにより、
+型拡散層17をフェンス13内に形成する。N+型拡
散層17は、NMOSのソース/ドレイン領域として機
能する。次いで、上面ゲート部16b、N+型拡散層1
7、絶縁物23及び側壁絶縁膜25上に層間絶縁膜26
を形成する。次いで、層間絶縁膜25内に、N+型拡散
層17や、上部ゲート部16bに達するコンタクトホー
ル27を形成する。次いで、タングステン膜等の導電物
を、コンタクトホール27内に充填し、コンタクトプラ
グ28を形成する。次いで、層間絶縁膜26上に、コン
タクトプラグ28に電気的に接触する配線層29を形成
する。
【0325】このようにして、第27実施形態に係るM
OSFETを形成することができる。
【0326】このような第27実施形態に係るMOSF
ETによれば、上述した実施形態から得られる効果に加
えて、例えば下記のような効果をさらに得ることができ
る。
【0327】(1) 側壁ゲート部16aのゲート長L
1を、上面ゲート部16bのゲート長L2よりも短くす
る。これにより、MOSFETの実効的なゲート長は、
上面ゲート部16bのゲート長L1より短くなる。この
ため、第27実施形態に係るMOSFETと同じ平面パ
ターンを持つプレーナ型MOSFETに比べて、その性
能が高まる。例えば実効的なゲート長が短くなること
で、MOSFETの応答速度が向上する。もちろん、側
壁ゲート部16bを有していることで、同じ平面パター
ンを持つプレーナ型MOSFETに比べて、チャネル幅
も増えるので、例えば電流駆動能力も大きくなる。
【0328】(2) 上面ゲート部16bのチャネル長
L1が長い、即ちゲート配線としては、その断面積を大
きくすることができる。ゲート配線の断面積が大きくな
れば、ゲート配線の抵抗値は小さくなる。ゲート配線の
抵抗値が小さくなれば、ゲート配線における信号遅延の
事情も緩和され、集積回路としての性能も高まる。
【0329】(3) また、その製造方法によれば、絶
縁物23に、側壁ゲート部埋め込み用の溝52を形成
し、この溝52に、側壁ゲート部16aとなる導電物を
充填する。このような製造方法は、ゲート電極16とな
る導電物を、フェンス13を跨いでパターニングする場
合に比べて、製造しやすい。
【0330】(4) さらに溝52に、側壁ゲート部1
6aとなる導電物を充填する工程は、現在のシャロート
レンチ技術等を応用することができる。そして、溝52
に、側壁ゲート部16aとなる導電物を充填した後は、
通常のプレーナ型MOSFETの製造技術を用いて形成
することができる。これらの観点から、第27実施形態
で紹介した製造方法は、現在の製造技術を用いて、この
発明に係るMOSFETを形成でき、実用性が高い。
【0331】なお、このような製造方法は、第27実施
形態に係るMOSFETを製造する場合に限って使われ
るものではなく、第1〜第27実施形態に係るMOSF
ETを製造する場合にも使うことができる。
【0332】以上、第1〜第27実施形態により説明し
たこの発明によれば、 (1)フェンス中に形成されたソース/ドレイン領域
と、フェンスの下部領域に形成された素子分離絶縁膜と
の間を離す。
【0333】この構成によれば、MOSFETのチャネ
ル幅を、ソース/ドレイン領域の深さにより制御でき、
平面面積の増加を抑制しつつ、様々なチャネル幅を持つ
MOSFETを1チップ中に集積できる。
【0334】(2)フェンスの幅(Wg)を、例えば
0.20μmより狭くする。
【0335】この構成によれば、フェンスの側面に形成
されたゲート電極によってチャネル領域が完全に空乏化
する。チャネル領域が完全に空乏化することによって、
チャネル領域の不純物濃度を、平面型MOSFETのチ
ャネル領域の不純物濃度に比べ、低濃度化することが可
能となる。そして、チャネル領域の不純物濃度を低濃度
化することで、チャネル領域におけるキャリア・モビリ
ティの低下を抑制できる、不純物濃度の揺らぎの影響を
受け難い、およびゲート絶縁膜の膜厚バラツキに対して
強い構造を実現できる。
【0336】(3)フェンスの上面とゲート電極との間
のゲート絶縁膜の少なくとも一部の膜厚を、フェンスの
側面とゲート電極との間のゲート絶縁膜の膜厚よりも厚
くする、あるいは薄くする。
【0337】この構成によれば、フェンスの上部コーナ
ーにおけるゲート電界集中を緩和でき、しきい値電圧の
制御が容易となる。
【0338】(4)フェンスのチャネル領域と、ウェル
または基板との間に、高濃度不純物層を設ける。
【0339】この構成によれば、MOSFETのパンチ
スルーを防止できる。
【0340】(5)フェンスの側面において、ソースと
ドレインと間の距離を、上部領域において短く、下部に
なるに従って広くする。
【0341】この構成によれば、MOSFETのパンチ
スルーを防止できる。
【0342】(6)フェンスの側面において、ソース/
ドレイン領域と、ゲート電極とを互いにオフセットさせ
る。
【0343】この構成によれば、MOSFETのパンチ
スルーを防止できる。
【0344】(7)フェンスを複数設け、これらの側面
にゲート電極を共通に形成する。
【0345】この構成によれば、少ない平面面積で、よ
り大きなチャネル幅を実現できる。
【0346】(8)フェンスの他、ゲートコンタクト用
凸状薄膜Si層を設ける。
【0347】この構成によれば、コンタクトホールの深
さを、ソース/ドレイン領域およびゲート電極それぞれ
でほぼ揃えることができ、製造歩留まりを向上できる。
【0348】(9)フェンスのソース/ドレイン領域に
コンタクトを形成する場合、フェンスの上面だけでな
く、少なくとも側面の一部にも形成する。
【0349】この構成によれば、平面面積の増加を損な
うことなく、コンタクト抵抗を低減できる。
【0350】(10)フェンスの側面の傾き(テーパー
角度)を、ほぼ垂直ではなく、例えば85度程度の順テ
ーパーにする。
【0351】この構成によれば、凸状薄膜Si層の側面
でのゲート電極の加工を容易にできる。
【0352】(11)フェンスの側面に沿って形成され
るゲート電極を、例えば多結晶Si膜で形成し、このゲ
ート電極に、例えばメタル膜やシリサイド膜からなる第
2ゲート電極を接続する。
【0353】この構成によれば、ゲート電極の抵抗を低
減できるととともに、隣接するゲート電極の高さを低く
できる。よって、ゲート電極特性の調節が可能となると
ともに、ゲート電極間の寄生容量を低減できる。
【0354】(12)フェンスの少なくとも側面上に形
成されるゲート絶縁膜を、例えばTa25膜などの高誘
電体絶縁膜で形成する。
【0355】この構成によれば、ゲート電極とチャネル
領域との間の容量を増加でき、MOSFETのカットオ
フ特性を、より効果的に向上できる。
【0356】(13)フェンスの少なくともチャネル領
域の上部コーナーの角度を、ほぼ垂直から45度程度に
する、あるいは半径30nm程度の半円で近似できるラ
ウンド形状とする。
【0357】この構成によれば、フェンスの上部コーナ
ーにおけるゲート電界集中を緩和でき、しきい値電圧の
制御が容易となる。
【0358】(14)フェンスに形成されたソース/ド
レイン領域を、シングル・ソース/ドレイン構造ではな
く、LDD的な高濃度ソース/ドレイン領域と低濃度の
ソース/ドレイン領域とを含む構造とする。
【0359】この構成によれば、ソース/ドレイン領域
近傍の電界を緩和でき、トランジスタの信頼性を向上で
きる。
【0360】(15)フェンスを複数設け、これらの側
面にゲート電極を共通に形成するとともに、複数のフェ
ンスの少なくともソース/ドレイン領域を含む領域の一
部を互いに結合させる。
【0361】この構成によれば、少ない平面面積で、よ
り大きなチャネル幅を実現できるとともに、ソース/ド
レイン領域に対するコンタクトの数を削減できる。
【0362】(16)フェンスに形成されたソース/ド
レイン領域の底部と、フェンス下に形成された絶縁膜と
の間に、ソース/ドレイン領域と異なる導電型型の不純
物層を設ける。
【0363】この構成によれば、例えばSOI基板上に
フェンスを形成したとき、SOI層の厚みのバラツキ
を、ソース/ドレイン領域の深さのバラツキに吸収でき
る。
【0364】(17)フェンスを、ガラス基板上に形成
されたアモルファスSiを用いて形成した場合において
も、上記(1)〜(16)の構成を採用することによ
り、上述した効果を得ることができる。
【0365】(18)フェンスは、溝を形成し、この溝
の中にエピタキシャル成長させたエピタキシャルSi層
で形成する。
【0366】この構成によれば、フェンスの周辺に形成
される素子分離絶縁膜を安定して形成でき、半導体集積
回路装置の製造歩留りを向上できる。
【0367】(19)フェンスに形成されたNMOSF
ET、他のフェンスに形成されたPMOSFETによっ
てCMOS回路を形成する場合、P型ソース/ドレイン
領域の深さと、N型ソース/ドレイン領域の深さとを互
いに異ならせる。具体的にはP型ソース/ドレイン領域
の深さを、N型ソース/ドレイン領域の深さより深くす
る。
【0368】この構成によれば、電子のモビリティと正
孔のモビリティとの差に起因した、NMOSFET、P
MOSFETの平面的な設計寸法の差を縮めることがで
きる。特にCMOS回路を設計したとき、PMOSFE
Tの面積を縮小でき、全体の回路面積を縮小できる。
【0369】(20)フェンスに形成されたNMOSF
ET(またはPMOSFET)、他のフェンスに形成さ
れたNMOSFET(またはPMOSFET)によって
MOS回路を形成する場合、これらNMOSFET(ま
たはPMOSFET)のソース/ドレイン領域の深さを
互いに異ならせる。
【0370】この構成によれば、平面的な設計寸法が同
じでも、互いにチャネル幅が異なったNMOSFET
(またはPMOSFET)を実現でき、回路を設計した
とき、チャネル幅が広いNMOSFET(またはPMO
SFET)の面積を縮小でき、全体の回路面積を縮小で
きる。
【0371】以上、この発明を第1〜第27実施形態に
より説明したが、この発明は、これら実施形態それぞれ
に限定されるものではなく、その実施にあたっては、発
明の要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能
である。
【0372】例えばこの発明に係るMOSFETと、平
面型MOSFETとを同じSiウェーハ基板上に共存さ
せることも可能である。この場合、この発明に係るMO
SFETの特長、平面型MOSFETの特長をそれぞれ
生かせば良い。
【0373】また、実施形態では主に単体のMOSFE
T素子について説明したが、このMOSFETを用い
て、フラッシュメモリ、SRAM、DRAM、各種ロジ
ック回路、CPUなどに応用することができる。本素子
構造がショートチャネル効果を抑制でき、Pチャネル、
NチャネルMOSFETの微細化に有効であること、チ
ャネルの完全空乏化により素子のカットオフ特性が向上
すること、ダブルゲート構造によりMOSFETの電流
駆動能力が向上すること、Nチャネル、Pチャネルのチ
ャネル幅を平面設計面積を増大させること無くソース/
ドレイン領域の深さの調整で実現できること、複数の凸
状Siに分割することで、大電流のMOSFET素子を
小さな面積で実現できること、などの特長を生かして、
LSI回路全般に従来の平面型MOSFET素子を置き
換える新しいMOSFET素子構造として応用できる。
【0374】また、上記各実施形態は、単独、または適
宜組み合わせて実施することも勿論可能である。
【0375】さらに、上記各実施形態には種々の段階の
発明が含まれており、各実施形態において開示した複数
の構成要件の適宜な組み合わせにより、種々の段階の発
明を抽出することも可能である。
【0376】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、高性能化を図ることが可能な構造を持つ、少なくと
も凸状半導体層の側面の一部をチャネル領域として使う
半導体装置と、その製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の第1実施形態に係るMOSF
ETを示す斜視図。
【図2】図2Aはこの発明の第1実施形態に係るMOS
FETを示す平面図、図2Bは図2A中の2B−2B線
に沿う断面図、図2Cは図2A中の2C−2C線に沿う
断面図、図2Dは図2A中の2D−2D線に沿う断面
図。
【図3】図3A、図3Bはそれぞれこの発明の第1実施
形態に係るMOSFETの主要な製造工程を示す工程断
面図。
【図4】図4A、図4Bはそれぞれこの発明の第1実施
形態に係るMOSFETの主要な製造工程を示す工程断
面図。
【図5】図5A、図5Bはそれぞれこの発明の第1実施
形態に係るMOSFETの主要な製造工程を示す工程断
面図。
【図6】図6A、図6Bはそれぞれこの発明の第1実施
形態に係るMOSFETの主要な製造工程を示す工程断
面図。
【図7】図7A、図7Bはそれぞれこの発明の第1実施
形態に係るMOSFETの主要な製造工程を示す工程断
面図。
【図8】図8A、図8Bはそれぞれこの発明の第1実施
形態に係るMOSFETの主要な製造工程を示す工程断
面図。
【図9】図9A、図9Bはそれぞれこの発明の第1実施
形態に係るMOSFETの主要な製造工程を示す工程断
面図。
【図10】図10A、図10Bはそれぞれこの発明の第
1実施形態に係るMOSFETの主要な製造工程を示す
工程断面図。
【図11】図11A、図11Bはそれぞれこの発明の第
1実施形態に係るMOSFETの主要な製造工程を示す
工程断面図。
【図12】図12はこの発明の第2実施形態に係るMO
SFETを示す斜視図。
【図13】図13A、図13Bはそれぞれこの発明の第
2実施形態に係るMOSFETを示す断面図。
【図14】図14A、図14Bはそれぞれこの発明の第
3実施形態に係るMOSFETを示す断面図。
【図15】図15A、図15Bはそれぞれこの発明の第
4実施形態に係るMOSFETを示す断面図。
【図16】図16Aはこの発明の第5実施形態に係るM
OSFETを示す平面図、図16Bは図16A中の16
B−16B線に沿う断面図、図16Cは図16A中の1
6C−16C線に沿う断面図。
【図17】図17Aはこの発明の第6実施形態に係るM
OSFETを示す平面図、図17Bは図17A中の17
B−17B線に沿う断面図、図17Cは図17A中の1
7C−17C線に沿う断面図。
【図18】図18A、図18Bはそれぞれこの発明の第
6実施形態の他例に係るMOSFETを示す断面図。
【図19】図19A、図19Bはそれぞれ、この発明の
第7実施形態に係るMOSFETを示す断面図。
【図20】図20はこの発明の第8実施形態に係るMO
SFETを示す斜視図。
【図21】図21Aはこの発明の第8実施形態に係るM
OSFETを示す平面図、図21Bは図21A中の21
B−21B線に沿う断面図、図21Cは図21A中の2
1C−21C線に沿う断面図。
【図22】図22はこの発明の第9実施形態に係るMO
SFETを示す斜視図。
【図23】図23Aはこの発明の第9実施形態に係るM
OSFETを示す平面図、図23Bは図23A中の23
B−23B線に沿う断面図、図23Cは図23A中の2
3C−23C線に沿う断面図。
【図24】図24はこの発明に係るMOSFETのゲー
ト絶縁膜の変形を示す断面図。
【図25】図25はこの発明に係るMOSFETのゲー
ト絶縁膜の変形を示す断面図。
【図26】図26はこの発明の第10実施形態に係るM
OSFETを示す断面図。
【図27】図27はこの発明の第11実施形態に係るM
OSFETを示す断面図。
【図28】図28はこの発明の第12実施形態に係るM
OSFETを示す断面図。
【図29】図29はこの発明に係るMOSFETのソー
ス/ドレイン領域の変形を示す断面図。
【図30】図30はこの発明の第13実施形態の第1例
に係るMOSFETを示す平面図。
【図31】図31はこの発明の第13実施形態の第2例
に係るMOSFETを示す平面図。
【図32】図32はこの発明の第13実施形態の第3例
に係るMOSFETを示す平面図。
【図33】図33はこの発明の第14実施形態に係るM
OSFETを示す斜視図。
【図34】図34Aはこの発明の第14実施形態に係る
MOSFETを示す平面図、図34Bは図34A中の3
4B−34B線に沿う断面図、図34Cは図34A中の
34C−34C線に沿う断面図。
【図35】図35はこの発明の第15実施形態に係るM
OSFETを示す斜視図。
【図36】図36Aはこの発明の第15実施形態に係る
MOSFETを示す平面図、図36Bは図36A中の3
6B−36B線に沿う断面図、図36Cは図36A中の
36C−36C線に沿う断面図。
【図37】図37A、図37Bはそれぞれこの発明の第
16の実施形態に係るMOSFETの製造方法を示す工
程断面図。
【図38】図38A、図37Bはそれぞれこの発明の第
16の実施形態に係るMOSFETの製造方法を示す工
程断面図。
【図39】図39A、図39Bはそれぞれこの発明の第
16の実施形態に係るMOSFETの製造方法を示す工
程断面図。
【図40】図40A、図40Bはそれぞれこの発明の第
16の実施形態に係るMOSFETの製造方法を示す工
程断面図。
【図41】図41A、図41Bはそれぞれこの発明の第
16の実施形態に係るMOSFETの製造方法を示す工
程断面図。
【図42】図42A、図42Bはそれぞれこの発明の第
16の実施形態に係るMOSFETの製造方法を示す工
程断面図。
【図43】図43A、図43Bはそれぞれこの発明の第
17の実施形態に係るMOSFETの製造方法を示す工
程断面図。
【図44】図44A、図44Bはそれぞれこの発明の第
17の実施形態に係るMOSFETの製造方法を示す工
程断面図。
【図45】図45A、図45Bはそれぞれこの発明の第
17の実施形態に係るMOSFETの製造方法を示す工
程断面図。
【図46】図46A、図46Bはそれぞれこの発明の第
17の実施形態に係るMOSFETの製造方法を示す工
程断面図。
【図47】図47A、図47Bはそれぞれこの発明の第
17の実施形態に係るMOSFETの製造方法を示す工
程断面図。
【図48】図48Aはこの発明の第18実施形態に係る
相補型MOSFETを示す平面図、図48Bは図48A
中の48B−48B線に沿う断面図、図48Cは図48
A中の48C−48C線に沿う断面図、図48Dは図4
8A中の48D−48D線に沿う断面図。
【図49】図49はこの発明の第18実施形態に係るM
OSFETの主要な製造工程を示す工程断面図。
【図50】図50はこの発明の第18実施形態に係るM
OSFETの主要な製造工程を示す工程断面図。
【図51】図51はこの発明の第18実施形態に係るM
OSFETの主要な製造工程を示す工程断面図。
【図52】図52はこの発明の第18実施形態に係るM
OSFETの主要な製造工程を示す工程断面図。
【図53】図53はこの発明の第18実施形態に係るM
OSFETの主要な製造工程を示す工程断面図。
【図54】図54はこの発明の第18実施形態に係るM
OSFETの主要な製造工程を示す工程断面図。
【図55】図55Aはこの発明の第19実施形態に係る
相補型MOSFETを示す平面図、図55Bは図55A
中の55B−55B線に沿う断面図、図55Cは図55
A中の55C−55C線に沿う断面図。
【図56】図56はこの発明の第20実施形態に係るト
レンチ型キャパシタ構造を持つDRAMメモリセルを示
す断面図。
【図57】図57はこの発明の第21実施形態に係るス
タック型キャパシタ構造を持つDRAMメモリセルを示
す断面図。
【図58】図58はこの発明の第22実施形態に係るM
OSFETを示す斜視図。
【図59】図59Aはこの発明の第22実施形態に係る
MOSFETを示す平面図、図59Bは図59A中59
B−59B線に沿う断面図、図59Cは図59A中の5
9C−59C線に沿う断面図、図59Dは図59A中の
59D−59D線に沿う断面図。
【図60】図60はこの発明の第23実施形態に係るM
OSFETを示す斜視図。
【図61】図61はこの発明の第23実施形態に係るM
OSFETを示す断面図。
【図62】図62はこの発明に係るMOSFETのコン
タクト部を示す斜視図。
【図63】図63Aはこの発明に係るMOSFETのコ
ンタクト部を示す平面図、図63Bは図63Aに示す矢
印Bの方向から見た側面図、図63Cは図63Aに示す
矢印Cの方向から見た側面図。
【図64】図64はこの発明の第24実施形態に係るM
OSFETを示す斜視図。
【図65】図65Aはこの発明の第24実施形態に係る
MOSFETの平面図、図65Bは図65Aに示す矢印
Bの方向から見た側面図、図65Cは図65Aに示す矢
印Cの方向から見た側面図。
【図66】図66はこの発明の第25実施形態に係るM
OSFETを示す断面図。
【図67】図67はこの発明の第26実施形態に係るM
OSFETを示す断面図。
【図68】図68Aはこの発明の第27実施形態に係る
MOSFETを示す斜視図、図68Bはその側面図。
【図69】図69Aはこの発明の第27実施形態に係る
MOSFETの主要な製造工程を示す平面図、図69B
は図69A中のB−B線に沿う断面図、図69Cは図6
9A中のC−C線に沿う断面図。
【図70】図70Aはこの発明の第27実施形態に係る
MOSFETの主要な製造工程を示す平面図、図70B
は図70A中のB−B線に沿う断面図、図69Cは図7
0A中のC−C線に沿う断面図。
【図71】図71Aはこの発明の第27実施形態に係る
MOSFETの主要な製造工程を示す平面図、図71B
は図71A中のB−B線に沿う断面図、図71Cは図7
1A中のC−C線に沿う断面図。
【図72】図72Aはこの発明の第27実施形態に係る
MOSFETの主要な製造工程を示す平面図、図72B
は図72A中のB−B線に沿う断面図、図72Cは図7
2A中のC−C線に沿う断面図。
【図73】図73Aはこの発明の第27実施形態に係る
MOSFETの主要な製造工程を示す平面図、図73B
は図73A中のB−B線に沿う断面図、図73Cは図7
3A中のC−C線に沿う断面図。
【図74】図74Aはこの発明の第27実施形態に係る
MOSFETの主要な製造工程を示す平面図、図74B
は図74A中のB−B線に沿う断面図、図74Cは図7
4A中のC−C線に沿う断面図。
【図75】図75Aはこの発明の第27実施形態に係る
MOSFETの主要な製造工程を示す平面図、図75B
は図75A中のB−B線に沿う断面図、図75Cは図7
5A中のC−C線に沿う断面図。
【図76】図76Aはこの発明の第27実施形態に係る
MOSFETの主要な製造工程を示す平面図、図76B
は図76A中のB−B線に沿う断面図、図76Cは図7
6A中のC−C線に沿う断面図。
【図77】図77Aはこの発明の第27実施形態に係る
MOSFETの主要な製造工程を示す平面図、図77B
は図77A中のB−B線に沿う断面図、図77Cは図7
7A中のC−C線に沿う断面図。
【図78】図78Aはこの発明の第27実施形態に係る
MOSFETの主要な製造工程を示す平面図、図78B
は図78A中のB−B線に沿う断面図、図78Cは図7
8A中のC−C線に沿う断面図。
【図79】図79は従来のMOSFETを示す斜視図。
【図80】図80は従来のMOSFETを示す斜視図。
【図81】図81は従来のMOSFETを示す斜視図。
【符号の説明】
10…P型Si基板、 11…P型ウェル、 12…高濃度不純物層(パンチスルー・ストッパー
層)、 13…凸状薄膜Si層(フェンス)、 14…素子分離絶縁膜、 15…チャネル不純物層(チャネル領域)、 16…ゲート電極、 16a…第1ゲート電極、 16b…第2ゲート電極、 17…ソース/ドレイン領域、 17a…低濃度ソース/ドレイン領域、 17b…高濃度ソース/ドレイン領域、 18…ゲート絶縁膜、 18’…ゲート絶縁膜(high-Κ膜)、 18a…ゲート絶縁膜(側面)、 18b…ゲート絶縁膜(TOP絶縁膜)、 20…SiO2層、 21…マスク層(SiN)、 22…マスク層(SiO2)、 23…TEOS-SiO2層、 24…ゲートキャップ絶縁膜、 25…側壁絶縁膜、 26…層間絶縁膜、 27…コンタクトホール、 28…コンタクトプラグ、 30…ゲートコンタクト用凸状薄膜Si層、 40…SOI基板、 41…絶縁膜(Buried Oxide)、 42…Si層、 43…ガラス基板、 44…アモルファスSi層、 101…エピタキシャルSi層、 110…P型Si基板、 111…P型ウェル、 112…高濃度不純物層(パンチスルー・ストッパー
層)、 113…凸状薄膜Si層、 114…SiO2膜(素子分離絶縁膜)、 121…マスク層(SiN)、 122…マスク層(SiO2)、 123…溝パターン、 124…ゲートキャップ絶縁膜、 301…エピタキシャルSi層、 310…P型Si基板、 311p…P型ウェル、 311n…N型ウェル、 312p…P型高濃度不純物層(パンチスルー・ストッ
パー層)、 312n…N型高濃度不純物層(パンチスルー・ストッ
パー層)、 313p…凸状薄膜Si層(フェンス)、 313n…凸状薄膜Si層(フェンス)、 314p…P型LOCALチャネル領域、 315n…N型LOCALチャネル領域、 316…ゲート電極、 317p…P型ソース/ドレイン領域、 317n…N型ソース/ドレイン領域、 317pa…低濃度P型ソース/ドレイン領域、 317na…低濃度N型ソース/ドレイン領域、 317pb…高濃度P型ソース/ドレイン領域、 317nb…高濃度N型ソース/ドレイン領域、 318…ゲート絶縁膜、 320…SiO2層、 321…マスク層(SiN)、 322…マスク層(SiO2)、 323…TEOS-SiO2層、 324…ゲートキャップ絶縁膜、 325…側壁絶縁膜、 326…層間絶縁膜、 327…コンタクトホール、 328…コンタクトプラグ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/786 H01L 27/10 625A 621C 671Z 651 27/08 321E 27/10 671C Fターム(参考) 5F048 AA08 AC03 BA02 BB04 BB06 BB07 BB11 BB12 BB13 BC01 BC07 BD01 BD04 BD06 BD09 BE03 BF02 BF06 BF07 BG01 BG13 DA25 DA27 5F083 AD03 AD17 AD24 JA06 JA13 JA14 NA01 5F110 AA04 AA07 AA08 AA15 BB04 BB06 BB07 BB08 CC02 DD02 DD05 DD13 DD24 EE22 EE29 GG02 GG12 GG15 GG22 GG23 5F140 AA06 AA11 AA18 AB03 AB09 AC09 AC26 AC32 AC33 AC36 BA01 BA20 BB05 BB13 BB15 BC06 BC12 BC15 BD01 BD05 BD09 BD11 BD12 BD18 BE07 BE08 BF01 BF04 BF05 BF07 BF10 BF11 BF15 BF17 BF18 BF20 BF21 BF27 BF42 BF43 BF44 BF47 BF58 BG08 BG12 BG14 BG22 BG27 BG31 BG38 BG46 BG52 BG53 BH02 BH05 BH09 BH10 BH14 BH15 BH18 BH39 BH49 BJ01 BJ05 BJ07 BJ08 BJ10 BJ11 BJ17 BJ20 BJ25 BJ27 BJ28 BK02 BK10 BK13 BK21 BK26 CA03 CB04 CB08 CC03 CC12 CC19 CE07 CE20 CF00

Claims (43)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に設けられた凸状半導体層と、 前記凸状半導体層内に設けられたソース領域およびドレ
    イン領域と、 前記凸状半導体層の側面上に、この凸状半導体層と絶縁
    された状態で設けられた側壁ゲート部を有し、少なくと
    も前記凸状半導体層の側面を介して前記ソース領域と前
    記ドレイン領域との間のチャネル領域に電界効果を与え
    るゲート電極と、を具備し、 前記ソース領域と前記ドレイン領域との間の距離が、前
    記凸状半導体層の互いに相対する2つの側面において変
    化していることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 基板上に設けられた凸状半導体層と、 前記凸状半導体層内に設けられたソース領域およびドレ
    イン領域と、 前記凸状半導体層の側面上に、この凸状半導体層と絶縁
    された状態で設けられた側壁ゲート部を有し、少なくと
    も前記凸状半導体層の側面を介して前記ソース領域と前
    記ドレイン領域との間のチャネル領域に電界効果を与え
    るゲート電極と、 前記ゲート電極の側面上、及び前記凸状半導体層の側面
    上に設けられた側壁絶縁膜とを具備することを特徴とす
    る半導体装置。
  3. 【請求項3】 基板上に設けられた凸状半導体層と、 前記凸状半導体層の下部領域の周囲に形成された素子分
    離絶縁膜と、 前記凸状半導体層内に設けられたソース領域およびドレ
    イン領域と、 前記凸状半導体層の側面上に、この凸状半導体層と絶縁
    された状態で設けられた側壁ゲート部を有し、少なくと
    も前記凸状半導体層の側面を介して前記ソース領域と前
    記ドレイン領域との間の前記チャネル領域に電界効果を
    与えるゲート電極と、を具備し、 前記素子分離絶縁膜の上面の位置は、前記凸状半導体層
    の上面よりも低く、 前記ソース領域およびドレイン領域の最深部の位置は、
    前記素子分離膜の上面の位置と同じかそれよりも低いこ
    とを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記ソース領域およびドレイン領域は、
    前記側壁ゲート部に対してオーバーラップしていること
    を特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 基板上に設けられ、この基板と電気的に
    接続された第1凸状半導体層と、 前記基板上に設けられ、この基板と電気的に接続された
    前記第1凸状半導体層と同じ幅を持つ第2凸状半導体層
    と、 前記第1凸状半導体層内に設けられた第1ソース領域お
    よび第1ドレイン領域と、 前記第2凸状半導体層内に設けられた第2ソース領域お
    よび第2ドレイン領域と、 前記第1凸状半導体層の第1側面、及びこの第1側面に
    相対した前記第2凸状半導体層の第2側面それぞれの上
    に、これら第1、第2凸状半導体層と絶縁された状態で
    設けられた側壁ゲート部を有し、少なくとも前記第1側
    面および前記第2側面を介して前記第1ソース領域と前
    記第1ドレイン領域との間の第1チャネル領域および前
    記第2ソース領域と前記第2ドレイン領域との間の第2
    チャネル領域に電界効果を与えるゲート電極とを具備す
    ることを特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】 基板上に設けられ、この基板と電気的に
    接続された第1凸状半導体層と、 前記基板上に設けられ、この基板と電気的に接続された
    第2凸状半導体層と、 前記第1凸状半導体層内に設けられた第1ソース領域お
    よび第1ドレイン領域と、 前記第2凸状半導体層内に設けられた第2ソース領域お
    よび第2ドレイン領域と、 前記第1凸状半導体層の側面上に、この第1凸状半導体
    層と絶縁された状態で設けられた第1側壁ゲート部を有
    し、少なくとも前記第1凸状半導体層の側面を介して前
    記第1ソース領域および前記第1ドレイン領域間の第1
    チャネル領域に電界効果を与える第1ゲート電極と、 前記第2凸状半導体層の側面上に、この第2凸状半導体
    層と絶縁された状態で設けられた第2側壁ゲート部を有
    し、少なくとも前記第2凸状半導体層の側面を介して前
    記第2ソース領域および前記第2ドレイン領域間の第2
    チャネル領域に電界効果を与える第2ゲート電極と、 前記第1ソース領域と前記第2ソース領域とを互いに接
    続する第1配線と、 前記第1ドレイン領域と前記第2ドレイン領域とを互い
    に接続する第2配線と、 前記第1ゲート電極と前記第2ゲート電極とを互いに接
    続する第3配線とを具備することを特徴とする半導体装
    置。
  7. 【請求項7】 基板上に設けられた第1凸状半導体層
    と、 前記基板上に設けられた第2凸状半導体層と、 前記第1凸状半導体層内に設けられたソース領域および
    ドレイン領域と、 前記第1凸状半導体層の側面上に、この第1凸状半導体
    層と絶縁された状態で設けられた側壁ゲート部、および
    前記第2凸状半導体層の上面上に、この第2凸状半導体
    層と絶縁された状態で設けられたゲートコンタクト部を
    それぞれ有し、少なくとも前記凸状半導体層の側面を介
    して前記ソース領域と前記ドレイン領域との間のチャネ
    ル領域に電界効果を与えるゲート電極とを具備すること
    を特徴とする半導体装置。
  8. 【請求項8】 基板上に設けられた凸状半導体層と、 前記凸状半導体層内に設けられたソース領域およびドレ
    イン領域と、 前記凸状半導体層の側面上に、この凸状半導体層と絶縁
    された状態で設けられた側壁ゲート部、および前記凸状
    半導体層の上面上に、この凸状半導体層と絶縁された状
    態で設けられた上面ゲート部を有し、少なくとも前記凸
    状半導体層の側面を介して前記ソース領域と前記ドレイ
    ン領域との間のチャネル領域に電界効果を与えるゲート
    電極と、を具備し、 前記側壁ゲート部を構成する導電物は、前記上面ゲート
    部を構成する導電物と異なることを特徴とする半導体装
    置。
  9. 【請求項9】 基板上に設けられた凸状半導体層と、 前記凸状半導体層内に設けられたソース領域およびドレ
    イン領域と、 前記凸状半導体層の側面上に、この凸状半導体層と絶縁
    された状態で設けられた側壁ゲート部、および前記凸状
    半導体層の上面上に、この凸状半導体層と絶縁された状
    態で設けられた上面ゲート部を有し、少なくとも前記凸
    状半導体層の側面を介して前記ソース領域と前記ドレイ
    ン領域との間のチャネル領域に電界効果を与えるゲート
    電極と、 前記凸状半導体層の上面上方で、前記ゲート電極に電気
    的にコンタクトされる配線とを具備することを特徴とす
    る半導体装置。
  10. 【請求項10】 基板上に設けられた第1凸状半導体層
    と、 前記基板上に設けられた第2凸状半導体層と、 前記第1凸状半導体層内に設けられた第1ソース領域お
    よび第1ドレイン領域と、 前記第2凸状半導体層内に設けられた第2ソース領域お
    よび第2ドレイン領域と、 前記第1凸状半導体層の第1側面、及びこの第1側面に
    相対した前記第2凸状半導体層の第2側面それぞれの上
    に、これら第1、第2凸状半導体層と絶縁された状態で
    設けられた側壁ゲート部を有し、少なくとも前記第1側
    面および前記第2側面を介して前記第1ソース領域と前
    記第1ドレイン領域との間の第1チャネル領域および前
    記第2ソース領域と前記第2ドレイン領域との間の第2
    チャネル領域に電界効果を与えるゲート電極と、 前記第1、第2ソース領域どうし、及び前記第1、第2
    ドレイン領域どうしの少なくともいずれかを互いに接続
    する、少なくとも1つの第3凸状半導体層とを具備する
    ことを特徴とする半導体装置。
  11. 【請求項11】 基板上に設けられた第1凸状半導体層
    と、 前記基板上に設けられた第2凸状半導体層と、 前記第1凸状半導体層内に設けられた第1導電型の第1
    ソース領域および第1ドレイン領域と、 前記第2凸状半導体層内に設けられた第2導電型の第2
    ソース領域および第2ドレイン領域と、 前記第1凸状半導体層の側面上に、この第1凸状半導体
    層と絶縁された状態で設けられた第1側壁ゲート部を有
    し、少なくとも前記第1凸状半導体層の側面を介して前
    記第1ソース領域および前記第1ドレイン領域間の第1
    チャネル領域に電界効果を与える第1ゲート電極と、 前記第2凸状半導体層の側面上に、この第2凸状半導体
    層と絶縁された状態で設けられた第2側壁ゲート部を有
    し、少なくとも前記第2凸状半導体層の側面を介して前
    記第2ソース領域および前記第2ドレイン領域間の第2
    チャネル領域に電界効果を与える第2ゲート電極と、を
    具備し、 前記第2ソース領域および第2ドレイン領域の深さは、
    前記第1ソース領域および第1ドレイン領域の深さより
    も深いことを特徴とする半導体装置。
  12. 【請求項12】 基板上に設けられた第1凸状半導体層
    と、 前記基板上に設けられた第2凸状半導体層と、 前記第1凸状半導体層内に設けられた第1ソース領域お
    よび第1ドレイン領域と、 前記第2凸状半導体層内に互いに離間して設けられ、前
    記第1ソース領域および前記第1ドレイン領域と同じ導
    電型を持つ第2ソース領域および第2ドレイン領域と、 前記第1凸状半導体層の側面上に、この第1凸状半導体
    層と絶縁された状態で設けられた第1側壁ゲート部を有
    し、少なくとも前記第1凸状半導体層の側面を介して前
    記第1ソース領域および前記第1ドレイン領域間の第1
    チャネル領域に電界効果を与える第1ゲート電極と、 前記第2凸状半導体層の側面上に、この第2凸状半導体
    層と絶縁された状態で設けられた第2側壁ゲート部を有
    し、少なくとも前記第2凸状半導体層の側面を介して前
    記第2ソース領域および前記第2ドレイン領域間の第2
    チャネル領域に電界効果を与える第2ゲート電極と、を
    具備し、 前記第2ソース領域および第2ドレイン領域の深さは、
    前記第1ソース領域および第1ドレイン領域の深さより
    も深いことを特徴とする半導体装置。
  13. 【請求項13】 基板上に設けられた凸状半導体層と、 前記凸状半導体層内に設けられたソース領域およびドレ
    イン領域と、 前記凸状半導体層の側面上に、この凸状半導体層と絶縁
    された状態で設けられた側壁ゲート部を有し、少なくと
    も前記凸状半導体層の側面を介して前記ソース領域と前
    記ドレイン領域との間のチャネル領域に電界効果を与え
    るゲート電極と、を具備し、 前記ゲート電極は少なくとも第1層、第2層を含んで構
    成され、前記ゲート電極は半導体メモリ装置のワード線
    を構成することを特徴とする半導体装置。
  14. 【請求項14】 基板上に設けられた凸状半導体層と、 前記凸状半導体層内に設けられたソース領域およびドレ
    イン領域と、 前記凸状半導体層の側面上に、この凸状半導体層と絶縁
    された状態で設けられた側壁ゲート部を有し、少なくと
    も前記凸状半導体層の側面を介して前記ソース領域と前
    記ドレイン領域との間のチャネル領域に電界効果を与え
    るゲート電極と、を具備し、 前記ゲート電極は少なくとも第1層、第2層を含んで構
    成され、前記第1層の上面は平坦であり、前記第2層
    は、前記第1層の平坦な上面上に設けられることを特徴
    とする半導体装置。
  15. 【請求項15】 基板上に設けられた凸状半導体層と、 前記凸状半導体層内に設けられたソース領域およびドレ
    イン領域と、 前記凸状半導体層の側面上に、この凸状半導体層と絶縁
    された状態で設けられた側壁ゲート部を有し、少なくと
    も前記凸状半導体層の側面を介して前記ソース領域と前
    記ドレイン領域との間のチャネル領域に電界効果を与え
    るゲート電極と、を具備し、 前記ゲート電極は少なくとも第1層、第2層を含んで構
    成され、前記第1層の上面はステップを有し、前記第2
    層は、前記第1層のステップを有した上面上に設けら
    れ、前記第2層の上面は平坦であることを特徴とする半
    導体装置。
  16. 【請求項16】 基板上に設けられ、第1側面、この第
    1側面に対向した第2側面、第1、第2側面間に位置す
    る第3側面、この第3側面に対向した第4側面、および
    上面を有する凸状半導体層と、 前記凸状半導体層内に設けられ、それぞれ電気的コンタ
    クト部を含むソース領域およびドレイン領域と、 前記凸状半導体層の少なくとも第1側面上に、この凸状
    半導体層と絶縁された状態で設けられた側壁ゲート部を
    有し、少なくとも前記凸状半導体層の第1側面を介して
    前記ソース領域と前記ドレイン領域との間のチャネル領
    域に電界効果を与えるゲート電極前記ソース領域および
    前記ドレイン領域間のチャネル領域に電界効果を与える
    ゲート電極と、を具備し、 前記電気的コンタクト部は各々、前記凸状半導体層の第
    1側面の一部、第2側面の一部、および上面と、第3、
    第4の側面の一部いずれか一方とに跨ることを特徴とす
    る半導体装置。
  17. 【請求項17】 基板上に形成された凸状半導体層と、 前記凸状半導体層内に設けられたソース領域およびドレ
    イン領域と、 前記凸状半導体層の側面上に、この凸状半導体層と絶縁
    された状態で設けられた側壁ゲート部、および前記凸状
    半導体層の上面上に、この凸状半導体層と絶縁された状
    態で設けられた上面ゲート部を有し、少なくとも前記凸
    状半導体層の側面を介して前記ソース領域と前記ドレイ
    ン領域との間のチャネル領域に電界効果を与えるゲート
    電極と、を具備し、 前記側壁ゲート部のゲート長は、前記上面ゲート部のゲ
    ート長よりも短いことを特徴とする半導体装置。
  18. 【請求項18】 半導体基板をエッチングし、この半導
    体基板に凸状半導体層を形成する工程と、 少なくとも前記凸状半導体層の側面上にゲート絶縁膜を
    形成する工程と、 前記ゲート絶縁膜上に、少なくとも前記凸状半導体層の
    側面に沿った部分を持つゲート電極を形成する工程と、 前記ゲート電極の側面上、及び前記凸状半導体層の側面
    上に側壁絶縁膜を形成する工程と、 少なくとも前記ゲート電極および前記側壁絶縁膜をマス
    クに用いて前記凸状半導体層内に不純物を導入し、前記
    凸状半導体層内にソース領域およびドレイン領域を形成
    する工程と、 を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  19. 【請求項19】 半導体基板上に、開孔を有する絶縁膜
    を形成する工程と、 前記開孔から露出した半導体基板上に、凸状半導体層を
    形成する工程と、 少なくとも前記凸状半導体層の側面上にゲート絶縁膜を
    形成する工程と、 前記ゲート絶縁膜上に、少なくとも前記凸状半導体層の
    側面に沿った部分を持つゲート電極を形成する工程と、 少なくとも前記ゲート電極をマスクに用いて前記凸状半
    導体層内に不純物を導入し、前記凸状半導体層内にソー
    ス領域およびドレイン領域を形成する工程と、 を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記凸状半導体層は、エピタキシャル
    成長法によって形成されることを特徴とする請求項19
    に記載の半導体装置の製造方法。
  21. 【請求項21】 基板上に、凸状半導体層を形成する工
    程と、 前記凸状半導体層の周囲を絶縁物で埋め込む工程と、 前記絶縁物に、側壁ゲート部を形成するための溝を形成
    する工程と、 少なくとも前記溝から露呈した前記凸状半導体層の側面
    上にゲート絶縁膜を形成する工程と、 前記溝内に形成された側壁ゲート部を有するゲート電極
    を形成する工程と、 少なくとも前記ゲート電極をマスクに用いて前記凸状半
    導体層内に不純物を導入し、前記凸状半導体層内にソー
    ス領域およびドレイン領域を形成する工程とを具備する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  22. 【請求項22】 前記側壁ゲート部は、前記ソース領域
    およびドレイン領域の一部に対してオフセットしている
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  23. 【請求項23】 前記基板と前記ソース領域との間、前
    記基板と前記ドレイン領域との間、及び前記基板と前記
    チャネル領域との間それぞれに跨って設けられた、前記
    チャネル領域よりも不純物濃度が高い半導体層を、さら
    に具備することを特徴とする請求項1に記載の半導体装
    置。
  24. 【請求項24】 前記凸状半導体層の側面上に設けられ
    た第1ゲート絶縁膜、および前記凸状半導体層の上面上
    に設けられた第2ゲート絶縁膜を具備し、 前記第2ゲート絶縁膜は、前記第1ゲート絶縁膜よりも
    厚いことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  25. 【請求項25】 前記凸状半導体層は、前記基板からこ
    の凸状半導体層の上面に向かって順テーパーであること
    を特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  26. 【請求項26】 前記凸状半導体層の下部領域は、前記
    基板からこの凸状半導体層の上面に向かって順テーパー
    であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  27. 【請求項27】 前記凸状半導体層の底部コーナーの形
    状は、ラウンド形状であることを特徴とする請求項1に
    記載の半導体装置。
  28. 【請求項28】 前記凸状半導体層の上部コーナーの形
    状は、ラウンド形状であることを特徴とする請求項1に
    記載の半導体装置。
  29. 【請求項29】 前記凸状半導体層の上部コーナーの角
    度は、90度を超えることを特徴とする請求項1に記載
    の半導体装置。
  30. 【請求項30】 前記基板と前記凸状半導体層との間に
    設けられた絶縁物を、さらに具備し、 前記ソース領域の底部と前記絶縁物の間、及び前記ドレ
    イン領域の底部と前記絶縁物との間それぞれに、前記チ
    ャネル領域と同じ導電型の半導体領域があることを特徴
    とする請求項1に記載の半導体装置。
  31. 【請求項31】 前記凸状半導体層は、アモルファスシ
    リコンであることを特徴とする請求項30に記載の半導
    体装置。
  32. 【請求項32】 前記ソース領域およびドレイン領域は
    それぞれ、電気的コンタクト部を含み、 前記電気的コンタクト部は各々、前記凸状半導体層の側
    面の一部、この側面に対向した他の側面の一部、および
    前記凸状半導体層の上面に跨ることを特徴とする請求項
    1に記載の半導体装置。
  33. 【請求項33】 前記凸状半導体層の側面上に設けられ
    た第1ゲート絶縁膜と、および前記凸状半導体層の上面
    上に設けられた第2ゲート絶縁膜を具備し、 前記第2ゲート絶縁膜は、前記第1ゲート絶縁膜よりも
    薄いことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  34. 【請求項34】 前記凸状半導体層の側面上に設けられ
    た第1ゲート絶縁膜と、前記凸状半導体層の上面上に設
    けられた第2ゲート絶縁膜とを具備し、 前記第1ゲート絶縁膜の上部コーナーの形状は、ラウン
    ド形状であることを特徴とする請求項1に記載の半導体
    装置。
  35. 【請求項35】 前記ソース領域と前記ドレイン領域と
    の間の距離は、前記凸状半導体層の上部から下部に向か
    って長くなることを特徴とする請求項1に記載の半導体
    装置。
  36. 【請求項36】 前記ソース領域の不純物濃度、及び前
    記ドレイン領域の不純物濃度は、前記凸状半導体層の上
    部から下部に向かって低くなることを特徴とする請求項
    1に記載の半導体装置。
  37. 【請求項37】 前記側壁ゲート部は、前記凸状半導体
    層の互いに相対する2つの側面に沿って、前記ソース領
    域および前記ドレイン領域下まで形成されていることを
    特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  38. 【請求項38】 前記凸状半導体層の幅は、0.2μm
    より小さいことを特徴とする請求項1記載の半導体装
    置。
  39. 【請求項39】 前記凸状半導体層の幅は、前記ソース
    領域の深さおよび前記ドレイン領域の深さより小さいこ
    とを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  40. 【請求項40】 前記ソース領域および前記ドレイン領
    域の少なくとも一つは、濃い不純物濃度を持つ高濃度拡
    散層と、前記高濃度拡散層よりも薄い不純物濃度を持つ
    低濃度拡散層との2種類の拡散層を少なくとも含むこと
    を特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  41. 【請求項41】 前記凸状半導体層は、前記基板に電気
    的に接続されていることを特徴とする請求項1記載の半
    導体装置。
  42. 【請求項42】 前記基板は、導電性であることを特徴
    とする請求項1記載の半導体装置。
  43. 【請求項43】 前記側壁ゲート部と前記凸状半導体層
    の互いに相対する2つの側面それぞれとの間に設けられ
    たゲート絶縁膜を、さらに具備し、 前記ゲート絶縁膜は、Ta、Sr、Al、Si、Zr、
    Hf、LaおよびTiの少なくともいずれか1つを含む
    酸化物からなることを特徴とする請求項1記載の半導体
    装置。
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