JP2000128819A - ビスフェノールaの製造法 - Google Patents
ビスフェノールaの製造法Info
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Abstract
スフェノールAの製造法を提供する。 【解決手段】 酸型イオン交換樹脂を触媒とし、アルキ
ルメルカプタンを助触媒とし、フェノールとアセトンを
反応させてビスフェノールAを製造する方法において、
反応温度60〜100℃、フェノール/アセトン(モル
比)6〜13、アセトン/メルカプタン(モル比)13
〜25の条件で反応させ、未反応アセトン、副生水及び
助触媒のアルキルメルカプタンを蒸留除去し、さらに過
剰のフェノールを蒸留除去した晶析原料中の有機硫黄化
合物濃度を測定し、該濃度を200重量ppm以下に保
持するビスフェノールAの製造法である。
Description
フェノールAの製造方法に関する。ビスフェノールはポ
リカーボネート樹脂,エポキシ樹脂,ポリアリレート樹
脂等の原料として有用である。
ドロキシフェニル)プロパン〕は、ポリカーボネート樹
脂やポリアリレート樹脂などのエンジニアリングプラス
チック、あるいはエポキシ樹脂などの原料として重要な
化合物であることが知られており、近年その需要はます
ます増大する傾向にある。特に、ポリカーボネート樹脂
の原料として用いる場合、色相が高温において安定で着
色しないことが要求されている。
場合により用いられるアルキルメルカプタンなどの硫黄
化合物の助触媒の存在下、過剰のフェノールとアセトン
とを縮合させることにより製造されることは知られてい
る。この方法において、従来よりビスフェノールAの色
相の改善を目的にいろいろな試みがなされている。例え
ば、特公昭40−19333号公報には、シュウ酸やク
エン酸をフェノール/水/ビスフェノールA混合物中に
加えた後、蒸留処理することにより、色相の改善された
ビスフェノールAを得る方法が開示されている。また、
特公昭47−43937号には、チオグリコール酸,グ
リコール酸又はポリリン酸を添加する方法、特開平2−
231444号公報には、乳酸,リンゴ酸又はグリセリ
ン酸を添加する方法が開示されている。さらに、特公平
7−78030号公報には、脂肪族カルボン酸を添加
し、フェノールアダクトよりフェノールを減圧下で蒸発
除去する方法が記載されている。しかし、以上の方法は
いずれも第3物質の添加が必要でプロセスとして煩雑と
なり、またビスフェノールAの色相改善の効果は未だ不
十分であった。
らなされたもので、色相が高温において安定で着色しな
いビスフェノールAの製造法を提供することを目的とす
るものである。
果、触媒として酸型イオン交換樹脂を、助触媒としてア
ルキルメルカプタンを使用し、フェノールとアセトンを
特定の条件で反応させた場合、晶析原料中の有機硫黄化
合物濃度がビスフェノールAの高温における色相に影響
を及ぼすことを見出し、本発明を完成したものである。
を触媒とし、アルキルメルカプタンを助触媒とし、フェ
ノールとアセトンを反応させてビスフェノールAを製造
する方法において、反応温度60〜100℃、フェノー
ル/アセトン(モル比)6〜13、アセトン/メルカプ
タン(モル比)13〜25の条件で反応させ、未反応ア
セトン、副生水及び助触媒のアルキルメルカプタンを蒸
留除去し、さらに過剰のフェノールを蒸留除去した晶析
原料中の有機硫黄化合物濃度を測定し、該濃度を200
重量ppm以下に保持することを特徴するビスフェノー
ルAの製造法を提供する。
明する。先ず、ビスフェノールAの製造方法の工程の概
要について説明する。工程1(反応工程) ビスフェノールAは、触媒として酸型イオン交換樹脂
を、助触媒としてアルキルメルカプタンを使用し、過剰
のフェノールとアセトンを反応させることにより合成さ
れる。触媒の酸型イオン交換樹脂としては、一般にスル
ホン酸型陽イオン交換樹脂が用いられ、例えばスルホン
化スチレン・ジビニルベンゼンコポリマー,スルホン化
架橋スチレンポリマー,フェノールホルムアルデヒド−
スルホン酸樹脂,ベンゼンホルムアルデヒド−スルホン
酸樹脂などが挙げられる。これらは単独で用いてもよ
く、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
素数1〜10のアルキル基のメルカプタンが好適であ
り、例えばメチルメルカプタン,エチルメルカプタン,
プロピルメルカプタン,オクチルメルカプタン,シクロ
ヘキシルメルカプタンなどを挙げることができる。これ
らの中で、エチルメルカプタンが特に好ましい。なお、
これらのアルキルメルカプタンは単独で用いてもよく、
二種以上を組み合わせて用いてもよい。
れないが、固定床連続反応や回分式反応が望ましい。固
定床連続反応を実施する場合には、液時空間速度(LH
SV)は、通常0.2〜30Hr-1、好ましくは0.5
〜6Hr-1の範囲で選ばれる。反応混合物には、ビスフ
ェノールAの他に、未反応フェノール,未反応アセト
ン,触媒,副生水,アルキルメルカプタン,及び有機硫
黄化合物,着色物質等の副生物を含んでいる。
程) 次に、工程(1)で得られた反応混合物は、回分式反応
のとき、触媒はろ過により除去される。残りは減圧蒸留
により、未反応アセトン,副生水及びアルキルメルカプ
タン等が塔頂より除去され、塔底よりビスフェノールA
及びフェノール等を含む液状混合物が得られる。固定床
反応器で反応させた場合、脱触媒の必要はない。減圧蒸
留の条件は、圧力50〜600Torr、温度70〜1
80℃の範囲で実施され、この場合、未反応フェノール
が共沸し、その一部は塔頂より系外へ除かれる。
程) 反応混合物から上記のような物質を除いた塔底液は、フ
ェノールは減圧蒸留により留去され、ビスフェノールA
は濃縮される。この濃縮残液が次の晶析原料となる。濃
縮条件については特に制限はないが、通常温度100〜
170℃、圧力40〜500Torrの条件で行われ
る。温度が100℃より低いと高真空が必要となり、1
70℃より高いと次の晶析工程で余分な除熱が必要とな
る。また、濃縮残液のビスフェノールAの濃度は20〜
50重量%、好ましくは20〜40重量%の範囲であ
る。この濃度が20重量%未満であるとビスフェノール
Aの回収率が低く、50重量%を超えると晶析後のスラ
リーの移送が困難となる。
却され、ビスフェノールAとフェノールとの付加物(以
下、フェノールアダクトと略称する)が晶析し、スラリ
ー状になる。冷却は、外部熱交換器や晶析機に加えられ
る水の蒸発による除熱によって行われる。次に、スラリ
ー状の濃縮残液は、濾過、遠心分離等によりフェノール
アダクトと反応副生物を含む晶析母液に分離される。こ
の晶析母液は、直接又は一部反応器へリサイクルした
り、一部又は全部をアルカリ分解しフェノールとイソプ
ロペニルフェノールとして回収する。また、一部又は全
部を異性化して晶析原料にリサイクルすることもできる
(特開平6−321834号公報参照)。
融工程) 工程(4)で得られたビスフェノールAとフェノールと
の1:1アダクトの結晶は100〜160℃で加熱溶融
され、液状混合物になる。
程) 工程(5)で得られた液状混合物から、減圧蒸留によっ
てフェノールを除去し、ビスフェノールAが回収され
る。減圧蒸留の条件は、圧力10〜100Torr,温
度150〜190℃の範囲である。更に、スチームスト
リッピングにより残存するフェノールを除去する方法も
知られている。
程) 工程(6)で得られた溶融状態のビスフェノールAは、
スプレードライヤー等の造粒装置により液滴にされ、冷
却固化されて製品となる。液滴は、噴霧、散布等により
作られ、窒素や空気等によって冷却される。
る。本発明は、上記の工程(1)において、反応温度6
0〜100℃、フェノール/アセトン(モル比)6〜1
3、アセトン/メルカプタン(モル比)13〜25の条
件で反応させ、未反応アセトン、副生水及び助触媒のア
ルキルメルカプタンを蒸留除去し、さらに過剰のフェノ
ールを蒸留除去した晶析原料中の有機硫黄化合物濃度を
測定し、該濃度を200重量ppm以下に保持すること
を特徴するものである。
フェノール相が固化することがあり、また、100℃を
超えるとイオン交換樹脂の劣化が大きくなり好ましくな
い。好ましくは65〜95℃の範囲である。フェノール
/アセトン(モル比)については、6未満であると、晶
析原料中の有機硫黄化合物濃度が200重量ppmを超
え、また、13を超えると反応速度が遅くなったり、フ
ェノールの回収量が多くなり好ましくない。好ましくは
8〜12の範囲である。
ては、13未満であると、晶析原料中の有機硫黄化合物
濃度が200重量ppmを超え、また、25を超えると
反応速度が遅くなったり、反応選択性が低くなり好まし
くない。好ましくは17〜22の範囲である。
(3)を経て工程(4)の晶析工程に至る。その晶析原
料中の有機硫黄化合物濃度を測定する。該有機硫黄化合
物としては、例えば、主として、ジアルキルジスルフィ
ド,チオアセタール,アセトン二量化物のメルカプタン
付加物,フェノールとアセトンとメルカプタンとの反応
物等のメルカプタン由来の副生物を挙げることができ
る。この有機硫黄化合物濃度を200重量ppm以下に
保持することにより、色相が高温において安定で着色し
ないビスフェノールAを得ることができる。すなわち、
この有機硫黄化合物濃度を指標にすることにより、製品
のビスフェノールAのオフスペックを判定でき、触媒の
交換時期を判定できる。好ましい有機硫黄濃度の指標は
50重量ppm以下である。
るが、これらの実施例になんら制限されるものではな
い。 〔実施例1〕内径20mm、高さ1,500mmの充填
層式の反応器にスルホン酸型イオン交換樹脂(三菱化学
(株)製、ダイヤイオン−104H)を充填した。反応
温度80℃に保ち、反応器入口より、フェノール,アセ
トン及びエチルメルカプタンを、フェノール/アセトン
(モル比)=10、アセトン/メルカプタン(モル比)
=20、LHSV=1Hr-1の条件で流通させ、反応を
行った。アセトン転化率75%に落ち着いたところで、
反応液を圧力500Torr,温度172℃にて未反応
アセトンや一部の過剰フェノールを留去した。更に、圧
力118Torr,温度134℃にて過剰フェノールを
留去し、ビスフェノールA濃度を40重量%に濃縮し
た。この晶析原料中には、有機硫黄化合物が20重量p
pm含まれていた。この濃縮液を43℃に冷却してフェ
ノールアダクトを晶析し、次いで固液分離した。フェノ
ールアダクトは、圧力30Torr,温度170℃にて
フェノールを除去しビスフェノールAを得た。晶析母液
は、その90%をスルホン酸型イオン交換樹脂(三菱化
学(株)製、ダイヤイオン−SK104H)触媒によ
り、反応温度80℃にて異性化反応を行った後、晶析原
料としてリサイクルした。残りの10%は、フェノール
を回収してブローした。得られたビスフェノールAの色
相評価は、空気雰囲気下で220℃,30分間加熱し、
目視によりAPHA標準液を用いて行った。その結果1
0APHAで良好であった。
/メルカプタン(モル比)=17に変更したこと以外は
同様にビスフェノールAを製造した。晶析原料中の有機
硫黄化合物濃度は25重量ppmで、生成したビスフェ
ノールAの色相は10APHAで良好であった。 〔実施例3〕実施例1において、反応温度85℃、アセ
トン/メルカプタン(モル比)=22に変更したこと以
外は同様にビスフェノールAを製造した。晶析原料中の
有機硫黄化合物濃度は18重量ppmで、生成したビス
フェノールAの色相は10APHAで良好であった。
70℃、フェノール/アセトン(モル比)=9、アセト
ン/メルカプタン(モル比)=18に変更したこと以外
は同様にビスフェノールAを製造した。晶析原料中の有
機硫黄化合物濃度は38重量ppmで、生成したビスフ
ェノールAの色相は10APHAで良好であった。 〔比較例1〕実施例1において、反応温度85℃、フェ
ノール/アセトン(モル比)=6、アセトン/メルカプ
タン(モル比)=10に変更したこと以外は同様にビス
フェノールAを製造した。晶析原料中の有機硫黄化合物
濃度は247重量ppmで、生成したビスフェノールA
の色相は30APHAであった。
95℃、フェノール/アセトン(モル比)=5、アセト
ン/メルカプタン(モル比)=8に変更したこと以外は
同様にビスフェノールAを製造した。晶析原料中の有機
硫黄化合物濃度は386重量ppmで、生成したビスフ
ェノールAの色相は35APHAであった。 〔比較例3〕実施例1において、反応温度90℃、フェ
ノール/アセトン(モル比)=4、アセトン/メルカプ
タン(モル比)=7に変更したこと以外は同様にビスフ
ェノールAを製造した。晶析原料中の有機硫黄化合物濃
度は523重量ppmで、生成したビスフェノールAの
色相は45APHAであった。
化合物濃度を指標にすることにより、製品のビスフェノ
ールAのオフスペックを判定でき、触媒の交換時期を判
定できる。したがって、色相が高温において安定で着色
しないビスフェノールAを製造することができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 酸型イオン交換樹脂を触媒とし、アルキ
ルメルカプタンを助触媒とし、フェノールとアセトンを
反応させてビスフェノールAを製造する方法において、
反応温度60〜100℃、フェノール/アセトン(モル
比)6〜13、アセトン/メルカプタン(モル比)13
〜25の条件で反応させ、未反応アセトン、副生水及び
助触媒のアルキルメルカプタンを蒸留除去し、さらに過
剰のフェノールを蒸留除去した晶析原料中の有機硫黄化
合物濃度を測定し、該濃度を200重量ppm以下に保
持することを特徴するビスフェノールAの製造法。 - 【請求項2】 酸型イオン交換樹脂が、スルホン酸型陽
イオン交換樹脂である請求項1記載のビスフェノールA
の製造法。 - 【請求項3】 アルキルメルカプタンが、エチルメルカ
プタンである請求項1又は2に記載のビスフェノールA
の製造法。
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