JPH0759620A

JPH0759620A - 荷物台及びロッカー

Info

Publication number: JPH0759620A
Application number: JP23741493A
Authority: JP
Inventors: Takeshi Komori; 武小森; Keiji Matsui; 啓司松井; Akira Tsuume; 章津梅; Michito Shibata; 道人柴田; Junichi Furukawa; 潤一古川; Akihiko Kishi; 明彦岸
Original assignee: Aoki Corp
Current assignee: Aoki Corp
Priority date: 1993-08-30
Filing date: 1993-08-30
Publication date: 1995-03-07

Abstract

(57)【要約】【目的】有効面積の拡張が容易なホテル等のための荷
物台を提供する。【構成】基部１１及び複数の分岐部１２が櫛状に形成
された固定部材１と、基部２１及び複数の分岐部２２が
櫛状に形成された水平移動部材とを組み合せて、前後方
向に伸縮可能な荷物台とする。荷物台の上面はクッショ
ンのためにレザー張りされる。荷物を載せたまま、荷物
の大きさ及び数に合わせて荷物台の有効面積を任意に拡
張できる。衣類及び靴等のロッカーに収容することがで
き、簡易椅子としても使用できる。ホテルの客室等のス
ペースの有効利用を可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、荷物台及びロッカーに
関し、特にホテルの客室等に好適な荷物台及びロッカー
に関する。

【０００２】

【従来の技術】ホテルの客室では、宿泊者のために旅行
鞄や手荷物等を載せる荷物台（ラゲージラック）が設け
られる。荷物台は、例えば海外からの遠距離旅行中の宿
泊者（遠距離旅行者と呼ぶ、以下同様）の場合には大き
なトランクが、近距離旅行者の場合には小さな手荷物が
夫々その上に載せられる。荷物台を、靴或いは衣類等を
収容するロッカーと共用する例がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】遠距離旅行者のために
大きな荷物台を設置すると、荷物台のために常時大きな
スペースを必要とするので、特に大きな荷物台を必要と
しない近距離旅行者について客室の居住性を損う。逆
に、近距離旅行者のために小さな荷物台を設置すると、
遠距離旅行者は、大きなトランクを載せると荷物の安定
性に欠けることから、トランクを床上に置くこととな
る。しかし、この場合、トランクから品物を取り出すの
に不便なため遠距離旅行者にとって不満である。つま
り、客室内での良好な居住性と充分な置場面積の確保と
は、いわばトレードオフの関係にある。

【０００４】上記において、荷物台を折畳み式とするこ
とで良好な居住性及び充分な置場面積の選択を行なうこ
とが考えられる。しかし、折畳み式の場合には、客は、
荷物の置場面積が不足し荷物台を拡張する必要があると
気付いたときには、既に載せた荷物を一旦床等に下ろ
し、荷物台の拡張後に再び荷物を置き直す必要がある。
このような手順は客にとっては煩雑であり、また、この
場合、荷物の取扱によっては床に傷がつくおそれがあ
る。

【０００５】また、折畳み式に代えて、移動式の荷物台
を使用することも考えられるが、移動式の荷物台は、出
し入れの運搬が面倒であり、更には、そのための特別な
収納場所が必要になるという問題がある。

【０００６】本発明は、上記従来の荷物台の問題に鑑
み、特別な収納場所や出し入れの手間を必要とせず、ま
た、煩雑な手順を要することなく荷物台の拡張が可能で
あり、良好な居住性と充分な置場面積の確保とを容易に
選択することが出来る、ホテルの客室等に好適な荷物台
及びこれを備えるロッカーを提供することを目的とす
る。

【０００７】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の荷物台は、水平方向に延在する長尺の第一
基部、及び、該第一基部の側縁から夫々水平方向に延在
する、相互に離隔し且つ平行な複数の第一分岐部から成
り、全体として櫛状に形成されて所定位置に固定される
固定部材と、前記第一基部に対向して水平方向に延在す
る長尺の第二基部、及び、該第二基部の側縁から夫々水
平方向に延在し前記第一分岐部と交互に配設されて該第
一分岐部とスライド係合する相互に平行な複数の第二分
岐部から成り、全体として櫛状に形成されて水平方向に
移動可能な移動部材とから構成され、前記固定部材及び
前記移動部材の少なくとも一部の上面が略同一平面内に
あることを特徴とする。

【０００８】上記荷物台は、特にホテル等の客室では、
衣類又は靴等を収容するロッカー内に配置することが、
スペースの有効利用の観点から好ましい。

【０００９】

【作用】第一分岐部と第二分岐部とをスライド係合させ
つつ、固定部材に対し移動部材を水平方向に移動させる
ことにより、荷物台の有効面積を可変とすることが出来
るので、荷物台のために特別な収納場所を必要とするこ
となく、大きな荷物のために必要となる充分な置場面積
の確保と、小さな荷物の場合における良好な居住性とを
必要に応じて任意に選択でき、この選択は、既に荷物を
荷物台に載せた後にも行うことが出来る。

【００１０】

【実施例】図面を参照して本発明を更に詳しく説明す
る。図１は、本発明の第一の実施例の荷物台を示す斜視
図である。なお、図面の手前側が荷物台の前面である。
この荷物台は、固定部材１０及び水平移動部材２０から
構成され、双方の部材１０、２０は、何れも基部１１、
２１及び分岐部１２、２２からなる櫛形状を有する。固
定部材１０は、基部１１が例えば背面の壁等に固定され
て支持される。また、固定部材１０の両側に配される分
岐部１２に支えを設けてもよい。

【００１１】固定部材１０の基部１１は、平面的に見て
略長方形状を成し、その長辺を成す前面から複数の分岐
部（短冊状部）１２が水平方向に延びている。各分岐部
１２は、平面的に見て、相互に同じ大きさの長方形状を
成し、その幅とほぼ同じ間隔を隔てて配置される。水平
移動部材２０の基部２１は、固定部材１０の基部１１と
同様の形状及び大きさを有する。なお、水平移動部材２
０の基部２１の前面に把手を設けてもよく、基部２１の
下側に脚を設けてもよい。この脚は基部の下側に基部と
平行の方向に折り畳む構造とすることもできる。

【００１２】水平移動部材２０の各分岐部２２も、固定
部材１０の第一分岐部１２と同様の形状及び大きさを有
する。第一分岐部１２及び第二分岐部２２は、交互に配
置されて夫々の対応する側面で相互に接すると共にスラ
イド係合する。

【００１３】図２は、図１の実施例の荷物台のII−II断
面図である。なお、一部を破断して図示を省略した。水
平移動部材２０の各第二分岐部２２の両側面には、前後
方向に延びる棒状突起２３が形成されている。また、固
定部材１０の対応する第一分岐部材１２の側面には、こ
の棒状突起２３を受容するスライド溝１３が形成されて
いる。固定部材１０及び水平移動部材２０の各上面に
は、夫々レザー１４、２４が張り付けられており、トラ
ンク等の荷物のためのクッションを構成する。なお、レ
ザー１４、２４は、各部材１０、２０の分岐部１２及び
２２のみに設けることも出来る。

【００１４】上記実施例の荷物台は、櫛形状の固定部材
１０及び水平移動部材２０相互を、双方の分岐部１２、
２２が交互に配置されるように組み合せた構造を採用し
たので、水平移動部材２０の基部２１を固定部材１０の
分岐部１２の端面に接する最も後方位置に置くときに
は、小さな荷物台として使用される。この場合、近距離
旅行者のために客室内のスペースを確保し、その居住性
を高める。また、水平移動部材２０をスライドさせて、
固定部材１０から遠ざかる前方に位置させるときには、
大きな荷物台として機能する。スライド位置は、載置さ
れる荷物の大きさ、数に合わせて任意に選定できる。

【００１５】図３は、本発明の第二の実施例である、荷
物台を収容するロッカーの斜視図である。同図のロッカ
ー３１は、下段側に引出し３２を、引出し３２の上に荷
物台３３を、荷物台３３の上に衣類収容部３４を配置し
て構成される。荷物台は、図１及び図２に示した形状の
ものが採用できる。荷物台３３のすぐ上の衣類収容部３
４の背面壁及び両側面壁には、夫々カーペット地３５が
張りつけてある。この構成により、荷物台３３の上に載
置される荷物のために、ロッカー３１の背面及び側面の
板に傷が付けられるおそれを除く。

【００１６】引出し３２を、例えば靴箱等として利用す
れば、荷物台３３は、靴を履きかえるための簡易椅子と
して利用することも出来る。この場合、図２に示したよ
うな荷物台上面のレザー製のクッション１４、２４が特
に役に立つ。

【００１７】従来、小さな荷物台を設けたホテルでは、
遠距離旅行者の大きな荷物は、一般に床に置かれるの
で、床に傷を付けることが多く、ホテル側にとって解決
を要する問題となっていた。上記実施例の荷物台を採用
することにより、荷物台が拡張して使用されることで、
床に傷が付くおそれが除かれると共に、荷物台が縮小さ
れるときには、ホテルの客室内スペースの有効利用が可
能となる。

【００１８】上記実施例の荷物台では、折畳み式荷物台
とは異なり、荷物を載せたままでその有効面積を変更す
ることが可能となる。また、基本的には据え付け家具で
あるため、別な場所から運搬する必要がなく、特別の収
納場所を必要とすることもない。

【００１９】上記の如く、本発明の荷物台は、特に大型
のトランクを持ち運ぶ外国人旅行者に好適な、大きな荷
物置場を提供する。更に、載置される荷物の大きさに合
わせて任意にその有効面積の選定が可能になるというフ
レキシビリティーを有する。

【００２０】なお、本発明をその好適な態様に基づいて
説明したが、前記実施例は単に例示であり、本発明を上
記態様にのみ限定することを意図しない。例えば、固定
部材にスライド溝を、移動部材に棒状突起を設ける例を
示したが、逆に、固定部材に棒状突起を、移動部材にス
ライド溝を設ける構成も採用できる。

【００２１】また、基部及び分岐部の形状は、特に平面
的に見て長方形状に限定されず、例えば円柱状でもよ
い。更に、本発明の荷物台はホテルの荷物台に限定され
るものではなく、種々の場所に設置可能な棚として採用
することも出来る。

【００２２】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の荷物台及
びロッカーによると、ホテルの客室内等における良好な
居住性の確保と荷物の充分な置場面積の確保とを所望に
より任意に選定可能としたので、スペースの有効利用が
可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の荷物台の斜視図。

【図２】図１の実施例の荷物台のII−II断面図。

【図３】本発明の第二の実施例である、荷物台を含むロ
ッカーの斜視図。

【符号の説明】

１０固定部材１１第一基部１２第一分岐部１３案内溝１４レザー２０水平移動部材２１第二基部２２第二分岐部２３棒状突起２４レザー３１ロッカー３２引出し３３荷物台３４衣類収容スペース３５カーペット

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者古川潤一茨城県つくば市東新井18−12−306 (72)発明者岸明彦埼玉県浦和市常盤９−３−14

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】水平方向に延在する長尺の第一基部、及
び、該第一基部の側縁から夫々水平方向に延在する、相
互に離隔し且つ平行な複数の第一分岐部から成り、全体
として櫛状に形成されて所定位置に固定される固定部材
と、前記第一基部に対向して水平方向に延在する長尺の第二
基部、及び、該第二基部の側縁から夫々水平方向に延在
し前記第一分岐部と交互に配設されて該第一分岐部とス
ライド係合する相互に平行な複数の第二分岐部から成
り、全体として櫛状に形成されて水平方向に移動可能な
移動部材とから構成され、前記固定部材及び前記移動部材の少なくとも一部の上面
が略同一平面内にあることを特徴とする荷物台。
【請求項２】前記スライド係合が、前記第一及び第二
分岐部の何れか一方に形成される案内溝と、他方に形成
されて該案内溝にスライド嵌合する突起との間で生ず
る、請求項１に記載の荷物台。
【請求項３】請求項１又は２に記載の荷物台を備える
ロッカー。