JP2021536465A - ビスフェノールを製造するプロセス - Google Patents

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Abstract

【解決手段】ビスフェノールAを製造するプロセスであって、酸性不均一系触媒と、少なくとも1種の有機硫黄含有化合物を含んでいる触媒促進剤と、を含んでいる触媒系の存在下に、アセトンとフェノールとを反応させて、ビスフェノールA、水、未反応アセトン、未反応フェノール、および触媒促進剤の少なくとも一部を含んでいる反応流出物を製造する工程を含むプロセス。反応流出物の少なくとも一部は蒸留されて、水、触媒促進剤および未反応アセトンが除去され、かつビスフェノールAを含有する残余流れが残される。残余流れの少なくとも一部が、次に塩基性アニオン交換樹脂と接触させられて、精製された流れが製造され、それからビスフェノールAが回収される。【選択図】図1

Description

本発明はビスフェノールAを製造するプロセスに関する。
ビスフェノールA(BPA)は、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンまたはパラ,パラ−ジフェニロールプロパン(p,p−BPA)とも呼ばれ、ポリカーボネート、他のエンジニアリング熱可塑性樹脂およびエポキシ樹脂を製造するために使用される商業的に重要な化合物である。BPAは、アセトンおよびフェノールの縮合によって商業的に生産され、実際、BPAの生産はフェノールの最大の消費先である。この反応は、強い均一系酸、たとえば塩酸、硫酸またはトルエンスルホン酸の存在下で、または不均一系酸触媒、たとえばスルホン化されたイオン交換樹脂の存在下で行われてもよい。近年、酸性イオン交換樹脂が、ビスフェノール製造の縮合反応用の触媒として圧倒的に選択されるようになり、強酸性のスルホン化ポリスチレンのイオン交換樹脂が、この点に関連して特に有用である。
ビスフェノールの製造で不均一系酸触媒を使用する2つの異なる技術が、工業的な実施において主流である。1つの技術では、共触媒促進剤が、反応供給原料とともにリアクター中を自由に循環する。それは反応の選択性および/または活性を高めるために使用される。アルカンチオール、たとえばメチルもしくはエチルメルカプタン、またはメルカプトカルボン酸、たとえば3−メルカプトプロピオン酸が、この技術では自由に循環する共触媒促進剤として典型的に使用される。樹脂の酸性部位は、利用可能なままにされる、すなわち、その大部分は促進剤に結合されていない。これは、問題になっている特定の反応条件を考慮して、促進剤の最適濃度を柔軟に調節することを可能にする。
ビスフェノールの製造で不均一系酸触媒を使用する第2の技術では、この触媒は、触媒上の酸性部位の一部に、共触媒剤、たとえばチアゾリジンおよびアミノチオールを付加することによって変性される。たとえば、メルカプト促進剤基が、共有結合性またはイオン結合性の窒素結合によってカチオン交換樹脂の骨格スルホネートイオンに結合されてもよい。固定促進剤技術は、自由に循環する促進剤プロセスよりも、促進剤の直接的な取り扱いおよび処理を必要とする程度が小さいが、樹脂と促進剤とを別々に処理することによってこの方法を精緻化する能力は大幅に低減される。
BPAの必要要件の中には、特にポリカーボネートの製造に使用される場合には、最終用途における光学的透明性および色についての厳しい要件に起因する熱安定性および高純度がある。したがって、BPAプロセス流れを塩基性アニオン交換床と接触させて、アセトン/フェノール縮合反応に使用された、強酸のスルホン化イオン交換樹脂触媒から浸出した微量の酸を除去することによってBPA製品の色および熱安定性を改善することが、たとえば米国特許第5,124,490号から公知である。
塩基性アニオン交換樹脂による処理はBPAプロセス流れを精製するのに有効であるけれども、そのプロセス流れが、残留するメルカプタン促進剤、たとえばメチルまたはエチルメルカプタンをさらに含有する場合、塩基性アニオン交換樹脂との接触がメルカプタンを硫化ジメチル、二硫化ジメチル、二硫化ジエチル、硫化水素または他の硫黄種に変換することがあることが見い出されている。これは、メルカプタン促進剤の非経済的な損失とともに、望まれていない硫黄種を除去するための追加のプロセス工程が必要になる結果をもたらす。
したがって、有機硫黄含有化合物で促進された不均一系酸触媒を使用して製造されたBPAプロセス流れを精製するための改善された方法の必要が存在する。
本発明によって、メルカプタン促進剤を損失しないで、アニオン交換床と接触させることから品質上の利益を得るために、アニオン交換床との接触の前に、最初にBPA反応流出物を蒸留して、メルカプタン促進剤および未反応アセトンを除去するべきことが、今ここに見い出された。さらに、微量の酸性物の捕捉を最大化するためには、アニオン交換床との接触は好ましくは、蒸留された流れがBPAを回収するための晶析または他の方法に付される前に行われるべきである。
したがって、1つの様相では、本発明は、ビスフェノールAを製造するプロセスに存在し、このプロセスは以下の工程を含む:
(a)酸性不均一系触媒と、少なくとも1種の有機硫黄含有化合物を含んでいる触媒促進剤と、を含んでいる触媒系の存在下に、アセトンとフェノールとを反応させて、ビスフェノールA、水、未反応アセトン、未反応フェノール、および触媒促進剤の少なくとも一部を含んでいる反応流出物を製造する工程;
(b)反応流出物の少なくとも一部を蒸留して、水、触媒促進剤および未反応アセトンを除去し、かつビスフェノールAを含有する残余流れを残す工程;
(c)残余流れの少なくとも一部を塩基性アニオン交換樹脂と接触させて、精製された流れを製造する工程;および
(d)精製された流れからビスフェノールAを回収する工程。
本発明の1つの実施形態によってビスフェノールAを製造するプロセスを示す簡易フロー図である。
10g(乾燥ベース)のLewatit(商標)MP 62 WSアニオン交換樹脂を、90°C、110°Cおよび120°Cの温度で使用して、実施例1で得られた製品中の二硫化ジエチル(DEDS)濃度の通油時間による変化を示すグラフである。
様々な量のLewatit(商標)MP 62 WSアニオン交換樹脂を、90°Cの温度で使用して、実施例1で得られた製品中の二硫化ジエチル(DEDS)濃度の通油時間による変化を示すグラフである。
10g(乾燥ベース)のLewatit(商標)MP 62 WSアニオン交換樹脂および10g(乾燥ベース)のAmberlyst(商標)A26アニオン交換樹脂を、両方とも90°Cの温度で使用して、実施例1で得られた製品中の二硫化ジエチル(DEDS)濃度の通油時間による変化を示すグラフである。
本発明は、酸性不均一系触媒と、少なくとも1種の有機硫黄含有化合物を含んでいる触媒促進剤と、を含んでいる触媒系の存在下でのアセトンとフェノールとの縮合によるビスフェノールA(BPA)の製造に関する。縮合反応流出物は、粗BPA製品であって典型的には触媒から浸出した酸性不純物を含んでいるもの、水、触媒促進剤の少なくとも一部、および典型的には未反応のアセトンおよびフェノールを含んでいる。特に、本発明は、反応流出物流れの中に存在する触媒促進剤の損失を最小限にしながら、BPA製品を精製する単純で有効なプロセスを提供し、それによってBPA製品の色および熱安定性を改善する。
任意の知られた反応系が、アセトンとフェノールとの縮合を達成するために使用されて、本発明に従うBPAが製造されることができる。一般に、アセトンおよびフェノールは、バッチ式あるいは連続式の反応ゾーンで、約20°C〜約130°C、好ましくは約50°C〜約90°Cの範囲の温度で反応させられる。
圧力条件は特に制限されることはなく、反応は大気圧、大気圧未満または超大気圧で進められてもよい。しかし、外部から誘導された圧力なしで反応を行うか、または反応混合物を触媒床を横断して推し進めるのに十分な圧力で、または上流にある反応混合物を後続の竪型リアクターの中へと押し進めるのに十分な圧力で、または反応が任意の成分の沸点を超える温度で実施される場合に反応槽内の内容物を液体状態に維持するのに十分な圧力で、反応を行うことが好ましい。圧力および温度は、反応ゾーン内で反応物を液相に保持する条件の下に設定されるべきである。温度は130℃を超えてもよいが、反応槽中の成分のいずれかを分解するほど高い温度であるべきではないし、また、反応生成物を分解するほど、または相当な量の望ましくない副生成物の合成を促進するほど高い温度であるべきではない。
反応物は、アセトンに対するフェノールのモル過剰を確実にする条件の下で反応ゾーン中に導入される。たとえば、フェノールとアセトンとのモル比は、好ましくは少なくとも約2:1、より好ましくは少なくとも約4:1、および約25:1までである。
縮合反応は、少なくとも1種の有機硫黄含有化合物によって促進された酸性不均一系触媒の存在下で行われる。適当な触媒としては、モレキュラーシーブ、部分的に中和され不溶化されたヘテロポリ酸の塩および酸性カチオン交換樹脂が挙げられる。好ましい縮合触媒は、カチオン交換樹脂、とりわけ少なくとも約0.5、より好ましくは約4.0ミリ当量/g乾燥重量超のカチオン交換容量を有するものである。特に好ましいのは、スルホン化カチオン交換樹脂、たとえばスルホン化スチレン−ジビニルベンゼンコポリマー、スルホン化架橋スチレンポリマー、フェノール−ホルムアルデヒド−スルホン酸樹脂、ベンゼン−ホルムアルデヒド−スルホン酸樹脂、過フッ素化スルホン酸樹脂等である。これらのものとしては、AmberliteまたはAmberlyst(Rohm & Haas社)、DOWEX(Dow Chemical社)、PermutitQH(Permutit社)、Chempro(Chemical Process社)、Purolite社からの触媒、Lewatit(商標)(LANXESSドイツ社)、NAFION(商標)(DuPont社)等のような商品名で販売されているものが挙げられる。強酸性のスルホン化スチレン−ジビニルベンゼンコポリマー樹脂が好ましい。適当なカチオン交換樹脂は、スルホン化され重合されたスチレンモノマーが約1%〜約8%のジビニルベンゼン(樹脂)で架橋されたものから作られる。適当なスルホン化樹脂の特定の例は、Amberlyst(商標)131、Lewatit(商標)K−1221、Purolite(商標)CT−122、Purolite(商標)CT−124、Diaion(商標)SK104H、Tulsion(商標)38およびDowex(商標)50WX4である。
縮合触媒系はまた、少なくとも1種の有機硫黄含有促進剤も含んでおり、それは一般に少なくとも1個のチオール基、すなわちS−H基を含んでいる。そのようなチオール促進剤は、不均一系酸触媒にイオン結合もしくは共有結合で結合され、または不均一系酸触媒に結合されておらず縮合反応に別個に添加される。結合された促進剤の非限定的な例としては、メルカプトアルキルピリジン、メルカプトアルキルアミン、チアゾリジンおよびアミノチオールが挙げられる。結合されていない促進剤の非限定的な例としては、アルキルメルカプタン、たとえばメチルメルカプタン(MeSH)およびエチルメルカプタン、メルカプトカルボン酸、たとえばメルカプトプロピオン酸、およびメルカプトスルホン酸が挙げられる。
触媒系に用いられる有機硫黄含有促進剤の量は、用いられる特定の酸性不均一系触媒に依存する。しかし一般に、有機硫黄含有促進剤は、酸性イオン交換樹脂中の酸性基(スルホン酸基)に基いて、2〜30モル%、たとえば5〜20モル%の量で用いられる。
結合されていないチオールがメチルメルカプタンであり、カルボニル化合物がアセトンである場合には、酸性触媒の存在下で2,2−ビス(メチルチオ)プロパン(BMTP)が形成される。加水分解剤の存在下で、BMTPは反応ゾーン中でメチルメルカプタンとアセトンとに解離するとともに、アセトンがフェノールと縮合してBPAが形成される。便利な加水分解剤は水であり、水は、供給原料仕込み物のいずれかの中に、もしくは直接、反応ゾーンの中に導入されてもよく、またはカルボニル化合物とフェノール化合物との間の縮合反応によってその場で(in situ)製造されてもよい。水とBMTP触媒促進剤との約1:1〜約5:1の範囲のモル比が、BMTP触媒促進剤を適切に加水分解するのに十分である。この量の水は、典型的な反応条件の下でその場で(in situ)製造される。したがって、追加の水が反応ゾーンに導入される必要はない。もっとも、所望であれば、水が任意的に加えられてもよい。
任意の適当なリアクターが反応ゾーンとして使用されてもよい。この反応は単一のリアクターで、または直列もしくは並列に接続された複数のリアクターで行われることができる。リアクターは逆混合型または栓流型のリアクターであることができ、この反応は連続式またはバッチ式で実施されることができ、リアクターは上向きまたは下向きの流れを生成するような方向に置かれることができる。固定床流れシステムの場合には、リアクターに供給される原料物質の混合物の液体空間速度は、通常0.2〜50時−1である。懸濁床バッチ装置の場合には、使用される強酸性イオン交換樹脂の量は、反応温度および圧力に依存して変化するけれども、原料物質の混合物に基いて通常20〜100重量%である。反応時間は通常0.5〜5時間である。
縮合反応の主要な生成物は、所望のビスフェノール異性体、すなわちビスフェノールAおよび水、とともに様々な副生成物、たとえば他のジフェニロールプロパン異性体、例として2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−(2−ヒドロキシフェニル)プロパン、トリスフェノールおよび他の不純物、例としてクロマンおよびインダンである。加えて、縮合反応の流出物はまた、未反応フェノールおよび未反応アセトンとともに有機硫黄含有促進剤の少なくとも一部も含有している。
粗縮合反応流出物はまた、縮合反応の間にスルホン化イオン交換触媒から浸出した微量のポリスルホン酸基も含んでいる。これらのポリスルホン酸基は、BPA製品融解物の劣化を引き起こし、融解物の着色を増加させ、特に高透明性ポリカーボネート用途においてBPA製品の熱安定性を減少させることがある。これらの影響は、粗反応流出物を塩基性アニオン交換樹脂と接触させることによって改善されることができる。しかし、塩基性アニオン交換樹脂による処理はBPAプロセス流れから酸基を除去するのに有効であるけれども、プロセス流れが、残留するメルカプタン促進剤も含有する場合には、この処理はまた、メルカプタンを硫化ジメチル、二硫化ジメチル、二硫化ジエチル、硫化水素または他の硫黄種に変換することが見い出された。これは、メルカプタン促進剤の非経済的な損失とともに、在り得る硫黄種を除去するための追加のプロセス工程が必要になる結果をもたらす。
この問題を未然に防ぐために、本プロセスでは、塩基性アニオン交換樹脂との何らかの接触の前に、粗縮合反応流出物が蒸留されて、触媒促進剤、未反応アセトン、未反応フェノールおよび水、の少なくとも一部が除去され、フェノール、BPA、他のジフェニロールプロパン異性体、トリスフェノールおよび在り得る他の重質副生成物を含有する残余の流れが残される。好都合には、粗縮合反応流出物の蒸留は155〜185°Cの温度および50〜85kPa−aの圧力で実施される。
蒸留工程によって除去された触媒促進剤、未反応アセトンおよび未反応フェノール、の少なくとも一部は、好ましくは縮合反応にリサイクルされる。
蒸留工程後に残る残余流れは典型的には、1,000重量ppm未満の水、たとえば100重量ppm未満の水、500重量ppm未満のアセトン、たとえば50重量ppm未満のアセトン、および100重量ppm未満の硫黄含有触媒促進剤、たとえば10重量ppm未満の硫黄含有触媒促進剤を含有する。残余流れは、その後、塩基性アニオン交換樹脂と接触させられて、強酸のスルホン化イオン交換縮合反応触媒から浸出した酸基のレベルが低減され、精製された流れが製造される。塩基性アニオン交換樹脂との接触工程は、80〜120°Cの温度で、たとえば塩基性アニオン交換樹脂の床を通り抜ける残余流れの下降流によって実施される。適当なアニオン交換樹脂は、強塩基性または弱塩基性のアニオン交換樹脂、好ましくは一級、二級または三級アミン基を含有する弱塩基性アニオン交換樹脂であることができる。市販で入手可能な塩基性アニオン交換樹脂の例は、Lewatit(商標)MP 62、Amberlyst(商標)A21、Amberlyst(商標)A26およびDiaion(商標)WA−21である。
当業者に知られている任意の方法が、得られた精製流れから所望のBPA製品を回収するために使用されてもよい。BPA回収の1つの好ましい方法は晶析である。晶析プロセスは、BPAの精製のためのいくつかの知られている技術の1つ、好ましくはフェノールとの等モル付加物の晶析であることができる。生成された結晶は、その後、ろ過または遠心分離によって母液から分離される。分離された母液は、その後、縮合リアクターにリサイクルされる。1つの実施形態では、母液は、強酸性のスルホン化イオン交換反応触媒と別途に接触させられて、不純物、とりわけジフェニロールプロパンの他の異性体がBPAに変換され、その後、この反応生成物は縮合リアクターに戻される。
本プロセスの1つの実施形態が図1に示される。図1では新鮮なアセトンがライン11によって縮合リアクター12に供給され、縮合リアクター12はまた、リサイクルされたアセトン、フェノールおよび有機硫黄含有促進剤もライン13経由で受け取る。縮合リアクター12は酸性不均一系触媒、好ましくはスルホン化イオン交換樹脂を有しており、アセトンとフェノールとが反応して、縮合反応製品が製造されるような条件下で操作され、この縮合反応製品は、BPAおよび水とともに様々な副生成物、たとえばジフェニロールプロパンの他の異性体、トリスフェノールおよび重質不純物、例としてクロマンおよびインダンを含んでいる。
縮合リアクター12からの流出物は、縮合反応製品とともに未反応アセトンおよび未反応フェノールならびに触媒促進剤の少なくとも一部を含有しており、ライン14を経由して1つ以上の蒸留塔15に供給され、蒸留塔15は(i)未反応アセトンと触媒促進剤とのほとんどから構成される第1の軽質流れ、(ii)流出物中の水のほとんどといくらかの未反応フェノールとから構成される第2の中間流れ、および(iii)未反応フェノールから主として構成される第3の流れを除去するように操作される。第1の流れ(i)および第3の流れ(iii)は収集され、ライン13経由で縮合リアクター12にリサイクルされる。一方、第2の軽質流れ(ii)は収集され、ライン16経由で排水処理(図示せず)に供給される。
第1の軽質流れ(i)、第2の中間流れ(ii)および第3の流れ(iii)の除去の後、残る残余流れは、縮合リアクター流出物のビスフェノール成分のほとんどおよび残留する未反応フェノールを含んでいるところ、この残る残余流れはライン17によって、塩基性アニオン交換樹脂の床18に、浸出したポリスルホン酸基の除去のために供給される。床18を出た後、精製された残余流れは晶析装置19に供給され、また晶析装置19はライン21を通して新鮮なフェノールを受け取る。BPAとフェノールとの付加物が、晶析装置19で選択的に結晶化され、ろ過または遠心分離によって母液から分離され、そしてライン22によって融解物仕上げ装置23に供給される。付加物の結晶は仕上げ装置23の中で融解されて、フェノールがBPAから分離され、フェノールはライン24経由で晶析装置19にリサイクルされ、BPAは固化装置25に供給される。
BPA/フェノール付加物の回収の後に残る母液は、ライン26経由で晶析装置19から除去され、パージ流れ27およびリサイクル流れ28へと分割され、リサイクル流れ28は縮合リアクター12に戻される。いくつかの実施形態では、縮合リアクター12に戻される前に、母液リサイクル流れは、強酸のスルホン化イオン交換反応触媒29と別個に接触させられて、不純物、とりわけジフェニロールプロパンの他の異性体が好ましいBPA異性体に変換される。
本発明は、以下の非限定的な実施例および添付された図面の図2〜4を参照してこれからより詳しく記載される。
70重量%のフェノール、25重量%のBPA、2重量%の水、2重量%のエチルメルカプタンおよび1重量%のアセトンから構成された合成混合物が、代表的なアルキルメルカプタン促進剤であるエチルメルカプタン促進剤の存在下でのフェノールとアセトンとの縮合反応で得られる流出物をシミュレートするために調製された。
一連の試験が行われ、この試験において、200gのこの合成反応流出物混合物が、密閉型オートクレーブの中で、様々な量の塩基性アニオン交換樹脂Lewatit(商標)MP 62 WSと90°C、110°Cおよび120°Cの温度で、および10gの塩基性アニオン交換樹脂Amberlyst(商標)A26と90°Cで、それぞれ接触させられた。各場合において、アニオン交換樹脂は試験の前に床体積の10倍量の脱イオン水で洗われた。
オートクレーブの内容物が、各試験の全体にわたって様々な時刻にサンプリングされ、また、サンプルはGC−FID/SCDで分析されて、生成された在り得る硫化物種の同定および量が測定された。その結果が図2〜4に要約されており、エチルメルカプタン促進剤の存在下で塩基性アニオン交換樹脂との接触の間に二硫化ジエチル(DEDS)が生成されたことを例証している。具体的には、その結果は、Lewatit(商標)MP 62 WSアニオン交換樹脂を使用して、反応温度(図2)およびアニオン交換樹脂の仕込み量(図3)の増加とともに反応生成物中のDEDS濃度が増加したことを示している。図4は、同じ温度(90°C)で、Amberlyst(商標)A26アニオン交換樹脂がLewatit(商標)MP 62 WSアニオン交換樹脂よりも多くのDEDSを生成したことを示しており、この結果はおそらく、前者に、より強い塩基性部位が結合していることを反映しているのだろう。
実施例1の試験に類似した試験が行われ、この試験では、70重量%のフェノール、28重量%のBPAおよび2重量%のエチルメルカプタンから構成される200gの合成混合物が、100°Cでオートクレーブ中の10gの洗われたLewatit(商標)MP 62 WSアニオン交換樹脂と接触させられた。24時間の試験にわたって、DEDSの量の増加が検知されるにつれて混合物のエチルメルカプタン含有量が減少することが見い出された。この試験は、縮合流出物からメルカプタンを除去するために、アニオン交換樹脂が蒸留工程の下流に置かれていない場合には、メルカプタン促進剤が望まれていない硫黄種へと損失することを実証している。
70重量%のフェノールおよび30重量%のBPAから構成された合成混合物が、フェノールとアセトンとの縮合の反応流出物から水、触媒促進剤および未反応アセトンを除去するための蒸留の後に残る残余流れをシミュレートするために調製された。200gのこの合成残余混合物が、100°Cでオートクレーブ中の10gの洗われたLewatit(商標)MP 62 WSアニオン交換樹脂と接触させられた。24時間の通油後にDEDSは検知されなかった。このことは、エチルメルカプタン促進剤がこの混合物中に存在しない場合、アニオン交換樹脂との接触の間にDEDSが生成されなかったことを実証している。
試験が、洗われたAmberlyst(商標)A26アニオン交換樹脂を用いて繰り返された場合、同じ結果(DEDSが検知されないこと)が得られた。
[実施例4〜6]
実施例3の試験が、洗われたLewatit(商標)MP 62 WSアニオン交換樹脂を用いているが、様々な合成混合物を用いて繰り返された。様々な合成混合物は、70重量%のフェノール、28重量%のBPAおよび2重量%の水(実施例4);70重量%のフェノール、29重量%のBPAおよび1重量%のアセトン(実施例5);および70重量%のフェノール、27重量%のBPAおよび2重量%の水および1重量%のアセトン(実施例6)から構成されていた。各場合において、24時間の通油後にDEDSは検知されなかった。これらの実施例は、エチルメルカプタン促進剤が不存在であればアニオン交換樹脂との接触の間にDEDSが生成されなかったこと、かつ、混合物の中に水および/またはアセトンが存在してもこれらの結果は変わらなかったことを示している。
本発明が特定の実施形態を参照することによって記載され例示されてきたけれども、当業者は本発明が本明細書に必ずしも例示されていない変形にも適していることを認識するだろう。この理由により、それであれば、本発明の真の範囲を決定する目的のためには、添付された特許請求の範囲が専ら参照されるべきである。

Claims (12)

  1. ビスフェノールAを製造するプロセスであって、以下の工程を含むプロセス:
    (a)酸性不均一系触媒と、少なくとも1種の有機硫黄含有化合物を含んでいる触媒促進剤と、を含んでいる触媒系の存在下に、アセトンとフェノールとを反応させて、ビスフェノールA、水、未反応アセトン、未反応フェノール、および触媒促進剤の少なくとも一部を含んでいる反応流出物を製造する工程;
    (b)前記反応流出物の少なくとも一部を蒸留して、水、前記触媒促進剤および未反応アセトンを除去し、かつビスフェノールAを含有する残余流れを残す工程;
    (c)前記残余流れの少なくとも一部を塩基性アニオン交換樹脂と接触させて、精製された流れを製造する工程;および
    (d)前記精製された流れからビスフェノールAを回収する工程。
  2. 前記酸性不均一系触媒が、スルホン化イオン交換樹脂を含んでいる、請求項1に記載のプロセス。
  3. 前記触媒促進剤が、アルキルメルカプタン、メルカプトカルボン酸、メルカプトスルホン酸、メルカプトアルキルピリジン、メルカプトアルキルアミン、チアゾリジンおよびアミノチオールから成る群から選ばれた少なくとも1つの有機硫黄含有化合物を含んでいる、請求項1または2に記載のプロセス。
  4. 蒸留工程(b)が、155〜185°Cの温度および50〜85kPa−aの圧力で実施される、請求項1〜3のいずれか1項に記載のプロセス。
  5. 前記残余流れが、1,000重量ppm未満の水、500重量ppm未満のアセトンおよび100重量ppm未満の硫黄含有触媒促進剤を含有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載のプロセス。
  6. 蒸留工程(b)で除去された前記触媒促進剤の少なくとも一部を、反応工程(a)にリサイクルする、請求項1〜5のいずれか1項に記載のプロセス。
  7. 接触工程(c)が、80〜120°Cの温度で実施される、請求項1〜6のいずれか1項に記載のプロセス。
  8. 接触工程(c)が、前記塩基性アニオン交換樹脂の床を通り抜ける前記残余流れの下降流によって実施される、請求項1〜7のいずれか1項に記載のプロセス。
  9. 前記アニオン交換樹脂が、一級、二級または三級アミン基を含有する弱塩基性アニオン交換樹脂である、請求項1〜8のいずれか1項に記載のプロセス。
  10. 回収工程(d)が、前記精製された流れを固体のビスフェノールA含有製品と母液流れとに分離する晶析を含む、請求項1〜9のいずれか1項に記載のプロセス。
  11. 前記母液流れが、ビスフェノールA以外のジフェニロールプロパンの他の異性体を含んでおり、かつ前記プロセスが以下の工程をさらに含む、請求項10に記載のプロセス:
    (f)前記母液を、前記ジフェニロールプロパンの他の異性体の少なくとも一部をビスフェノールAに変換する条件下で、スルホン化酸性イオン交換触媒と接触させて、異性化された製品流れを製造する工程。
  12. 以下の工程をさらに含む、請求項11に記載のプロセス:
    (g)前記異性化された製品流れの少なくとも一部を反応工程(a)に供給する工程。
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