WO2008026391A1

WO2008026391A1 - Dispositif de réglage du mode de déplacement de voiture hybride

Info

Publication number: WO2008026391A1
Application number: PCT/JP2007/063858
Authority: WO
Inventors: Tomomi Shimizu; Yoshiyuki Mizuno; Kenji Tanaka; Mikihisa Araki; Hiroaki Iwashita; Jun Shionoya; Masayuki Yurimoto; Keiji Yamamoto
Original assignee: Kabushiki Kaisha Tokai Rika Denki Seisakusho; Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha
Priority date: 2006-08-31
Filing date: 2007-07-11
Publication date: 2008-03-06
Also published as: KR20090063227A; EP2058197B1; US20100235026A1; CN101506020A; US8150573B2; CN101506020B; EP2058197A1; JP2008056145A; KR101102069B1; JP4317861B2; EP2058197A4

Description

明細書

ハイブリッド車の走行モード設定装置

技術分野

[0001] 本発明は、複数の走行駆動源で走行可能なハイブリッド車の走行モード設定装置に関する。

背景技術

[0002] 従来、車両においては、不正なドアロック解除やエンジン始動を防止するために、様々な技術が開発されている。この不正操作防止技術の一例としては、例えば特許文献 1に示すように、生体認証により本人認証を行って車両のドアロック施解錠ゃェンジン始動を許可するものがある。この技術は、携帯電話等の携帯情報端末で利用者の生体情報をカメラ等により取得してサーバに送信し、サーバで精度の高い認証処理を行う。そして、認証が成立すれば車両はドアロック施解錠やエンジン始動を許可し、認証が不成立の場合はこれら処理を禁止するものである。

[0003] ところで、特許文献 1の技術において車両を貸し出す場合、車両所有者が携帯情報端末を使ってサーバと通信することにより、車両のドアロック施解錠やエンジン始動を許可する必要がある。従って、車両所有者が自分自身でサーバと通信する必要があるので、車両盗難等の犯罪に対してはセキュリティ性を確保できる。しかし、車両貸し出しの際に車両所有者が毎回わざわざ携帯情報端末を使用した認証を行う必要があるため、車両貸し出しの利便性がよくない問題があった。

特許文献 1 :特開 2005— 36523号公報

発明の開示

[0004] 本発明は、車両盗難に対するセキュリティ性を確保しつつ、車両を第三者に貸し渡す際の利便性も確保することができるハイブリッド車の走行モード設定装置を提供す本発明の第 1側面は、ハイブリッド車の走行モード設定装置である。ハイブリッド車は複数の走行駆動源を搭載し、前記複数の走行駆動源を選択的に使用して複数の走行モードの 1つで走行可能である。本発明の走行モード設定装置は、各々車両使用者の認証を行って認証結果を生成する複数の認証手段と、前記複数の認証手段による認証結果に応じて、前記複数の走行モードのうち使用可能な走行モードを限定する限定手段とを備える。

[0005] 本発明の第 2側面は、ハイブリッド車の走行モード設定装置である。ハイブリッド車は複数の走行駆動源を搭載し、前記複数の走行駆動源を選択的に使用して複数の走行モードの 1つで走行可能である。本発明の走行モード設定装置は、各々車両使用者の認証を行って認証結果を生成する複数の認証手段と、前記複数の走行モードに関する複数の走行スケジュールを管理する管理手段と、前記複数の認証手段による認証結果に応じて、前記複数の走行スケジュールを選択的に設定することにより前記ハイブリッド車の走行を限定する限定手段とを備える。

図面の簡単な説明

[0006] [図 1]本発明の第 1実施形態におけるハイブリッド車の概略構成を示すブロック図。

[図 2]運転席の外観と、運転席に設けた生体認証用検出センサとを示す斜視図。

[図 3]エマージェンシーキーを収納可能な携帯機の斜視図。

[図 4]エマージェンシーキーを収納可能な携帯機の概略構成を示すブロック図。

[図 5]本発明の第 2実施形態におけるハイブリッド車の概略構成を示すブロック図。発明を実施するための最良の形態

[0007] (第 1実施形態）

以下、本発明の第 1実施形態によるハイブリッド車の走行モ一ド設定装置を図 1〜図 4に従って説明する。

[0008] 図 1に示すように、車両がハイブリッド車 1の場合には、エンジン 2とモータ 3の両方を車輪駆動源として走行するハイブリッドシステム 4が車体に搭載されて!/、る。ノ、イブリツドシステム 4は、エンジンの動力を機械的に車輪に伝えて走行するエンジン走行モード（EGモード）、エンジンの動力で発電を行いモータで走行する第 1ハイブリッド走行モード（第 1HVモード）、エンジン及びモータの双方で車輪を直接駆動する第 2 ハイブリッド走行モード（第 2HVモード）、エンジンを停止してモータのみで走行するモータ走行モード（EVモード）等のような各種モードを制御する。なお、第 1HVモード及び第 2HVモードの各々がハイブリッド走行モードに相当し、 EVモードが電気駆動源走行モードに相当する。また、エンジン 2及びモータ 3の各々が走行駆動源を構成する。

[0009] ハイブリッド車 1には、携帯機 5を所有していればメカニカルキーを用いなくてもドアロック施解錠やハイブリッドシステム起動を許可するハンズフリーシステム 6が搭載されている。ハイブリッド車 1は、ハンズフリーシステム 6において ID照合を行う照合 EC U7を含む。この照合 ECU7には、車外に設置された車外 LF発信機 8と、車内に設置された車内 LF発信機 9と、同じく車内に設置された RF受信機 10とが接続されてい

[0010] 照合 ECU7には、ドアロック施解錠を制御するドア ECU11が車内のバス 12を介して接続されている。ドア ECU11には、ドアロック施解錠時の駆動源となるドアロックモータ 13が接続されている。また、ドア ECU11には、ドアの開閉状態を検出するドア力ーテシスイッチ 14が接続されている。ドア ECU11は、ドアカーテシスィッチ 14から開信号または閉信号を入力し、ドアが開状態及び閉状態の何れにあるの力、を認識することが可能である。

[0011] 携帯機 5は、ハイブリッド車 1との間で車両 IDコード Cidの無線通信を行う通信ュニット 15を備える。通信ユニット 15は、通信ユニット 15を統括制御する通信制御回路 1 6を含む。通信制御回路 16は、例えば CPUやメモリ等のデバイス素子から成り、メモリに携帯機固有の車両 IDコード Cidが登録されている。通信制御回路 16には、 LF帯の信号を受信してその受信信号を通信制御回路 16に供給する LF受信回路 17と、通信制御回路 16からの指令を基に RF帯の信号を発信可能な RF発信回路 18とが接続されている。なお、携帯機 5、照合 ECU7及び発信機 8〜； 10が識別コード照合手段 (複数の認証手段のうちの一つ）を構成し、車両 IDコード Cidが識別コードに相当する。

[0012] ノ、イブリツド車 1が駐車状態 (ハイブリッドシステム停止でドア施錠状態）の際、照合 ECU7は、車外 LF発信機 8から ID返信要求として LF帯のリクエスト信号 Sreqを発信することにより車外に通信エリアを形成する。ここで、複数の車外 LF発信機 8が存在する場合には、これらが順にリクエスト信号 Sreqを発信し、この発信を複数の発信機 8 間で繰り返す。携帯機 5がその車外通信エリアに入り込むと、携帯機 5はこのリクエスト信号 Sreqを LF受信回路 17を介して受信する。携帯機 5は、その受信した LF信号が ID返信要求であることを認識すると、自身のメモリに登録された車両 IDコード Cid を、 RF帯の車両 ID信号 Sidとして RF発信回路 18から発信する。

[0013] 照合 ECU7は、車外 LF発信機 8からリクエスト信号 Sreqを発信して!/、る時、 RF受信機 10で車両 ID信号 Sidを受信すると車外通信の確立を認識する。そして、照合 E CU7は、携帯機 5の車両 IDコード Cidを車両に登録されたコード列と比較することにより車外照合を行う。照合 ECU7は、この車外照合の成立を認識すると、停止状態のタツチセンサ 19を起動する。その後、タツチセンサ 19が操作者によるハンドルノブのタツチ操作を検出すると、照合 ECU7は、ドア ECU11にドアアンロック要求信号を供給する。このドアアンロック要求信号に応答して、ドア ECU11は、ドアロックモータ 13 を駆動して施錠状態のドアロックを解除する。

[0014] 一方、照合 ECU7は、ハイブリッド車 1がエンジン停止状態でドアロックが解錠状態の際、ハンドルノブのロックボタン 20の押下操作を検出すると、車外照合を行うために車外 LF発信機 8を通じて車外通信エリアを再度形成する。そして、車外照合が成立すれば、照合 ECU7は、ドアロック要求信号をドア ECU11に供給する。ドア ECU 11は、そのドアロック要求信号に応答して、ドアロックモータ 13を駆動してドアロックを施錠する。

[0015] 照合 ECU7は、ドアカーテシスィッチ 14により運転者が乗車した事を検出すると、車内 LF発信機 9からリクエスト信号 Sreqを発信することにより車内に通信エリアを形成する。携帯機 5がその車内通信エリアに入り込むと、携帯機 5はこのリクエスト信号 Sreqに応答して車両 ID信号 Sidを返信する。車内 LF発信機 9からリクエスト信号 Sre qを発信している時に、 RF受信機 10が携帯機 5の車両 ID信号 Sidを受信すると、照合 ECU7は車内通信の確立を認識する。照合 ECU7は、車内にある携帯機 5と車両との間で車両 IDコード Cidを比較することにより車内照合を行い、車内照合成立結果を認識する。なお、この車内照合は、携帯機 5に埋設されたトランスボンダのコードを車両との間で照合するィモビライザ一照合を含んでいてもよい。

[0016] 照合 ECU7には、車内の各種電装品の電源を制御する電源 ECU21がバス 12を通じて接続されている。電源 ECU21は、例えばステアリングホイール横のキースロット 22に携帯機 5が全揷し状態となると起動を開始する。電源 ECU21には、ハイブリツドシステム 4を起動又は停止する際に操作するスタートスィッチ 23が接続されている。ハイブリッド車 1においては、シフトレバーが駐車位置のときにブレーキペダルを踏み込んだ状態でスタートスィッチ 23がオン操作されると、ハイブリッドシステム 4が起動する。また、電源 ECU21には、アクセサリ電源のオンオフを切り換える ACCリレー 24 と、ィグニッシヨン系のオンオフを切り換える IG1リレー 25及び IG2リレー 26とが接続されている。

[0017] 照合 ECU7には、ハイブリッドシステム 4を統括制御するハイブリッド ECU27がバス

12を通じて接続されている。ハイブリッド ECU27には、エンジン 2の点火制御及び燃料噴射制御を行うエンジン ECU28が CAN(Contoroller Area Network)通信で接続されるとともに、インバータ 29を介してモータ 3が接続されている。ハイブリッド ECU2 7は、アクセル開度、シフトポジション、各種センサからの出力信号に従って運転状態に応じたエンジン出力及びモータトルクを求め、エンジン ECU28に要求値を供給することによりエンジン 2の駆動を制御するとともに、インバータ 29を介してモータ 3の駆動を制御する。なお、ハイブリッド ECU27が限定手段及び管理手段を構成する。

[0018] ハイブリッド車 1には、バッテリ系部品を 1つのケース内に収納することによりユニット化されたバッテリパック 30が搭載されている。バッテリパック 30は、例えば車内後部座席のシート下などに配置されている。ノッテリパック 30は、蓄電池部品としてバッテリ 31を含む。ノッテリ 31は、走行駆動源であるモータ 3の電源として用いられるとともに、エンジン 2を始動させる際に回るセルモータ（図示略）の電源としても用いられる。

[0019] ノッテリ 31は、直列接続された複数のセル 32aを含む電池モジュール 32と、この電池モジュール 32の高電圧電源回路 33に直列接続されたシステムメインリレー 34とを有する。モータ 3とインバータ 29とは、高電圧大電流を供給可能なパワーケーブル 3 5で接続されている。同様に、インバータ 29とバッテリ 31とは、高電圧大電流を供給可能な別のパワーケーブル 35で接続されている。システムメインリレー 34は、ハイブリツド ECU27に接続され、ハイブリッド ECU27からの指令により、高電圧電源回路 3 3の接続又は遮断を行う。

[0020] バッテリパック 30は、バッテリ 31の充電状態の監視を行う電池 ECU36を含む。この電池 ECU36は、ハイブリッド ECU27に対して CAN通信で接続されている。また、高電圧電源回路 33の配線途中には、高電圧電源回路 33に流れる電流量を検出する電流センサ 37が接続されている。電流センサ 37は、電池 ECU36に接続されるとともに、高電圧電源回路 33に流れる電流値に応じた検出信号を電池 ECU36に供給する。電池 ECU36は、電流センサ 37から供給された検出信号を基にバッテリ 31の充電状態や充電量などを監視し、ハイブリッド ECU27から受け取った充電状態通知要求に応答して、充電監視結果をハイブリッド ECU27に通知する。ハイブリッド ECU2 7は、電池 ECU36から送られた充電監視結果からバッテリ 31の充電状態を把握す

[0021] 図 2に示すように、車両のインストルメントパネル 38には、ステアリングホイール 39の近傍に生体認証用検出センサ 40が設けられている。第 1実施形態の生体認証用検出センサ 40は、例えば被検出者の指の指紋を検出する指紋センサであって、ドア力ーテシスイッチ 14の検出信号を基に運転者の乗車を検出して起動を開始する。このセンサ 40は、同センサ 40の検出面 40aに触れた被検出者の指の指紋から生体認証用データ Dbiとして指紋データを生成することが可能である。なお、生体認証用データ Dbiが生体情報に相当する。

[0022] 図 1に示すように、ハイブリッド車 1は、被検出者の身体的な情報から個人を識別するための生体認証 ECU41を含む。生体認証 ECU41の入力は、入力回路 42を介して生体認証用検出センサ 40に接続され、その出力はバス 12に接続されている。生体認証用検出センサ 40は、検出面 40aで身体的な情報を検出すると、その検出結果に応じた生体認証用データ Dbiを、入力回路 42を介して生体認証 ECU41に供給する。なお、生体認証用検出センサ 40、生体認証 ECU41及び入力回路 42が生体認証手段 (複数の認証手段のうちの一つ）を構成する。

[0023] 生体認証 ECU41はメモリを含み、このメモリには、生体認証用データ Dbiが予め登録されている。生体認証 ECU41は、生体認証用検出センサ 40から生体認証用データ Dbiを取得すると、この取得データがメモリ内の登録データと一致するか否かを比較することにより、生体認証を行う。生体認証 ECU41は、両者のデータ列が一致すれば生体認証の成立を認識し、両者のデータ列が一致しなければ生体認証の不成立を認識する。

[0024] 図 2に示すように、生体認証用検出センサ 40の周りには、生体認証の成立可否を通知する表示部 43が設けられている。この表示部 43は、インストルメントパネル 38に設けられた例えば有色透明材から成る環状の意匠面 43aと、インストルメントパネル 3 8の背面に位置して意匠面 43aを背面照射する LED43bとを含む。 LED43bは、電気配線を介して生体認証 ECU41に接続され、生体認証 ECU41によって点灯制御が行われる。生体認証 ECU41は、生体認証成立を認識すると LED43bを点灯させることにより表示部 43を光らせ、生体認証成立を運転者に通知する。

[0025] ハイブリッド ECU27は、車内照合及び生体認証の認証結果に応じ、複数の走行モード（EGモード、第 1HVモード、第 2HVモード、 EVモード）のうち、その時に使用できる走行モードの種類を限定する。第 1実施形態においては、車内照合及び生体認証のうち車内照合のみ成立していれば、 EVモードのみの走行、即ちバッテリ 31の充電を行わずモータ 3のみでの走行が許可される。また、車内照合及び生体認証の両方が成立していれば、全ての走行モードでの走行、即ちエンジン 2及びモータ 3の両方での走行が許可された状態となる。

[0026] 次に、第 1実施形態のハイブリッド車の走行モード設定装置の作用を説明する。

運転者 (乗員）が駐車状態のハイブリッド車 1に乗車する際、ドアを開操作すると、ドァカーテシスイッチ 14がこのドア開操作を検出する。ドア ECU11は、ドアカーテシスイッチ 14からの検出信号を基に、ドアが開操作されたことを照合 ECU7に通知する。その後、照合 ECU7は、運転者の乗車を認識すると、車内 LF発信機 9を通じてリクェスト信号 Sreqを発信することにより車内照合を開始する。

[0027] 携帯機 5は、このリクエスト信号 Sreqに応答して、自身の車両 IDコード Cidを含む車両 ID信号 Sidを照合 ECU7に返信する。照合 ECU7は、この車両 ID信号 Sidを RF 受信機 10を介して受信し、携帯機 5の車両 IDコード Cidとハイブリッド車 1の車両 IDコード Cidとを比較することにより車内照合を行う。照合 ECU7は、この車内照合が成立すれば、自身のメモリに例えば車内照合成立フラグを立てるなどにより、車内照合の成立を認、識する。

[0028] 続いて、運転者は携帯機 5をキースロット 22に揷し込む。携帯機 5と照合 ECU7との間でィモビライザ一照合が行われる場合、携帯機 5が半揷し状態となったときに車両に設けられたアンテナコイルから駆動電波が発信される。照合 ECU7は、この駆動電波を用いて携帯機 5との間でィモビライザ一照合を行う。照合 ECU7は、携帯機 5 内のタグのトランスボンダコードと、自身に登録されたトランスボンダコードとがー致するか否かを比較し、 2つのコードが一致すると、ィモビライザ一照合の成立を認識する。携帯機 5が半揷し状態から更に押し込まれて全揷し状態となると、電源 ECU21が起動する。

[0029] 続いて、運転者は、ステアリングホイール 39の脇にある生体認証用検出センサ 40 の検出面 40aに指を触れる動作を行う。生体認証用検出センサ 40は、検出面 40a上の指紋から指紋データを取得すると、その指紋データを生体認証用データ Dbiとして入力回路 42を介して生体認証 ECU41に送信する。生体認証 ECU41は、センサ 40 から送信された生体認証用データ Dbiが自身のデータ（登録データ）と一致するか否力、を比較し、両者のデータ列が一致すると、生体認証が成立したと判断する。この場合、生体認証 ECU41は、自身のメモリに例えば生体認証成立フラグを立てるなどして生体認証成立を認識する。そして、生体認証 ECU41は、 LED43bを点灯させることにより表示部 43を光らせ、生体認証成立を運転者に通知する。

[0030] 続いて、運転者が、ハイブリッドシステム 4を起動（即ち、エンジン始動）すべぐシフトレバーを駐車位置にしてブレーキペダルを踏みながらスタートスィッチ 23をオン操作 (押し操作）したとする。電源 ECU21は、このハイブリッドシステム 4の起動操作を検出すると、照合 ECU7に対して認証結果を確認する。

[0031] 照合 ECU7は、電源 ECU21からの認証確認要求に応答して、生体認証 ECU41 に生体認証成立結果を確認する。生体認証 ECU41は、照合 ECU7からの生体認証成立確認要求に応答して、生体認証の結果を照合 ECU7に通知する。例えば、生体認証 ECU41は、自身のメモリに生体認証成立フラグが立っている場合には、生体認証成立の通知を照合 ECU7に返信する。生体認証成立フラグが立って!/、な!/、場合には、生体認証不成立の通知を照合 ECU7に返信する。

[0032] 照合 ECU7は、自身の車内照合成立結果と、生体認証 ECU41から受け付けた生体認証結果とを電源 ECU21に通知する。第 1実施形態の照合 ECU7は、車内照合及び生体認証の両方が成立して!/、れば第 1通知を、車内照合及び生体認証のうち一方のみが成立して!/、れば第 2通知を、車内照合及び生体認証の両方が不成立であれば第 3通知を電源 ECU21に送る。

[0033] 電源 ECU21は、照合 ECU7から第 1通知か、又は第 2通知を受け付ければ、車内照合及び生体認証のうち少なくとも一方が成立したと認識し、ハイブリッドシステム 4 を起動させるベく起動信号 Saをノ、イブリツド ECU27に供給する。また、電源 ECU21 は、照合 ECU7から第 3通知を受け付ければ、車内照合及び生体認証の両方が不成立であると認識し、起動信号 Saをハイブリッド ECU27に供給しない。

[0034] 詳しくは、第 1実施形態の電源 ECU21は、第 1通知を受信した時には、全ての走行モード（EGモード、第 1HVモード、第 2HVモード、 EVモード）での走行を許可する全許可起動信号 Salをハイブリッド ECU27に供給する。一方、電源 ECU21は、第 2通知を受信した時には、 EVモードでの走行のみを許可する制限許可信号 Sa2をハイブリツド ECU27に供給する。ハイブリッド ECU27は、電源 ECU21から全許可起動信号 Salや制限許可信号 Sa2を受け付けると、 3つのリレー 24〜26を全てオンす

[0035] ハイブリッド ECU27は、電源 ECU21から全許可起動信号 Salを受信した時には、全ての走行モードを用いてハイブリッド車 1を走行させるようにハイブリッドシステム 4 を制御する。一方、ノ、イブリツド ECU27は、電源 ECU21から制限許可信号 Sa2を受信した時には、 EVモードでのみハイブリッド車 1を走行させるようにハイブリッドシステム 4を制御する。

[0036] ここで、車両所有者がハイブリッド車 1を運転する場合、正規の車両所有者であれば、携帯機 5を所有しており、しかもハイブリッド車 1との間における生体認証も成立する。このため、正規の車両所有者の場合においては、車内照合及び生体認証の両方が成立することから、ハイブリッド車 1を 4つの走行モード全てで走行させることが可能となり、ハイブリッド車 1を制限なく自由に運転することが可能となる。

[0037] また、例えばバレットパーキングサービスなどで一時的に人にハイブリッド車 1を貸し出す場合を考えると、この車両貸し出しに際して車両所有者は、サービス員に携帯機 5を貸し出すことになる。この場合も、サービス員が車両に乗り込むと、ハイブリッド車 1と携帯機 5との間で車内照合が行われ、両者の車両 IDコード Cidがー致すれば車内照合が成立する。更に、このサービス員に関する指紋認証が行われる。しかしながら、サービス員が生体認証用検出センサ 40に触れても、指紋データが一致しないので、指紋認証は成立しない。即ち、サービス員が乗車した際には車内照合は成立する力生体認証は成立しない状態となる。

[0038] 従って、運転者がサービス員の場合、ハイブリッドシステム 4を起動させるベくスタートスイッチ 23をオン操作すると、ハイブリッドシステム 4は EVモードのみで走行する状態となる。

[0039] ところで、 EVモードはモータ 3のみを走行駆動源として走行する走行モードであることから、バッテリ 31が電池切れになると、それ以上は走行することができなくなる。よつて、サービス員等の第三者に携帯機 5を渡して車両を貸し出すにしても、その貸し出し車両は一定距離 (一定時間）しか走行できない機能限定車両となる。このため、仮に車両貸し出しに際してハイブリッド車 1が盗難にあっても、一定距離走行後は車両が動かなくなることから、盗難者が盗難車両を放置する可能性が高くなる。ゆえに、盗難車両の発見確率が向上することになり、車両盗難に対するセキュリティを向上させること力 S可能となる。更に、車両貸し出しに際しては、携帯機 5を第三者に手渡すだけの行為で済むため、車両所有者に特別な作業を強いず、車両貸し出しに際して面倒さも生じない。

[0040] なお、本発明による本人認証のための複数の認証手段は、上記したような車内照合及び生体認証に必ずしも限定されない。例えば、照合 ECU7が 2種類の車内照合を行うことにより本人認証を行ってもよい。以下、 2種類の車内照合を行う場合について図 3を参照しながら説明する。

[0041] 図 3に示すように、携帯機本体 44の収納孔 44aにエマージェンシーキー 45を着脱可能に収納する携帯機 5の場合、エマージェンシーキー 45に無線 ID照合用の第 2 通信ユニット 46が埋設される。エマージェンシーキー 45は、運転席のキーシリンダに揷し込み可能であって、携帯機 5の電池切れなどの場合に使用することができる。第 2通信ユニット 46は、携帯機本体 44に埋設された通信ユニット 15と同様に LF帯のリタエストを受けて車両 IDコード Cidを RF帯で返信するスマート通信機構力、、或いは車両に設けたコイルアンテナからの駆動電波に応答して起動を開始し、自身固有のトランスボンダコードを返信するトランスボンダとすることができる。この場合、第 2通信ュニット 46は識別コード照合手段 (複数の認証手段のうちの一つ）を構成する。

[0042] 第 2通信ユニット 46がスマート通信機構の場合、照合 ECU7は、通信ユニット 15 ( 第 1の識別コード照合手段)及び第 2通信ユニット 46 (第 2の識別コード照合手段）と順に車内照合を行う。例えば、通信ユニット 15が第 2通信ユニット 46よりも先に車内 L F発信機 9からのリクエスト信号 Sreqを受信した場合、照合 ECU7は、まず通信ュニット 15の車両 IDコード Cidと車両に登録された車両 IDコード Cidとを比較することにより第 1車内照合を行う。続いて照合 ECU7は、第 2通信ユニット 46の車両 ICコード Cid と車両に登録された車両 IDコード Cidとを比較することにより第 2車内照合を行う。

[0043] ハイブリッド ECU27は、スタートスィッチ 23のオン操作によりハイブリッドシステム 4 を起動するに際し、第 1車内照合及び第 2車内照合の両方が成立している場合、全ての走行モードを用いてハイブリッド車 1を走行させる。一方、第 1車内照合及び第 2 車内照合のうち一方のみが成立している場合、ハイブリッド ECU27は、 4つの走行モードのうち EVモードでのみハイブリッド車 1を走行させる。

[0044] エマージェンシーキー 45は、車内のグローブボックスやトランクなどの施解錠が可能なキーである。バレットパーキングサービスなどで一時的に人にハイブリッド車 1を貸し出す場合には、通常、エマージェンシーキー 45の無断での使用を防止するために携帯機本体 44からエマージェンシーキー 45が抜き取られる。この場合、車両所有者は、エマージェンシーキー 45のみを自身で所持し、エマージェンシーキー 45の収納されて!/、な!/、携帯機本体 44をサービス員に貸し渡す。

[0045] 従って、サービス員は、エマージェンシーキー 45の収納されていない携帯機 5を持つてハイブリッド車 1に乗車することになる。即ち、この乗車の際にはハイブリッド車 1と携帯機本体 44との間で第 1車内照合のみが行われる。よって、この場合は、携帯機本体 44及び車両間の第 1車内照合と、エマージェンシーキー 45及び車両間の第 2 車内照合とのうち、第 1車内照合のみが成立する。このため、ハイブリッド車 1は EVモードのみの走行が許可される。従って、携帯機本体 44に収納されるェマージェンシ一キー ₄₅に無線 ID照合用の第 2通信ユニット 46を設ける構成によっても、第三者への車両の貸し出しに際してハイブリッド車 1の走行モードの種類を制限することが可能となる。

[0046] 更に、本発明による本人認証のための認証手段としては、携帯機本体 44へのエマージエンシーキー 45の収納状態を確認する手段（収納確認手段）であってもよ!/、。この場合、複数の認証手段としては、携帯機 5及び車両間の車内照合を行う手段と、収納確認手段とを含むものとすることができる。以下、収納確認手段について図 4を参照しながら説明する。

[0047] 図 4に示すように、携帯機本体 44には、エマージェンシーキー 45が収納孔 44aに収納されたことを検出するキー収納検出スィッチ 47が設けられて!/、る。キー収納検出スィッチ 47は、電気配線を介して通信制御回路 16に接続され、収納孔 44aへのェマージエンシーキー 45の収納有無に応じたスィッチ信号を生成する。キー収納検出スィッチ 47は、収納孔 44aの底面に配置され、エマージェンシーキー 45が収納孔 44 aに全揷しされた際にオン状態となる。なお、キー収納検出スィッチ 47が収納確認手段 (複数の認証手段のうちの一つ）を構成する。

[0048] 通信制御回路 16は、リクエスト信号 Sreqに応答して車両 ID信号 Sidを車両に返信するとき、エマージェンシーキー 45が収納孔 44aに収納されているか否かの判定結果も車両に通知する。即ち、通信制御回路 16は、エマージェンシーキー 45が収納孔 44aに収納されていれば、車両 IDコード Cidとキー収納済み通知とを含む第 1応答信号 Sidlを RF帯の信号で車両に送信する。一方、エマージェンシーキー 45が収納孔 44aに収納されて!/、なければ、車両 IDコード Cidとキー未収納通知とを含む第 2応答信号 Sid2を RF帯の信号で車両に送信する。

[0049] 照合 ECU7は、 RF受信機 10を介して第 1応答信号 Sidlか又は第 2応答信号 Sid2 を受信し、これら第 1応答信号 Sidlや第 2応答信号 Sid2に含まれる車両 IDコード Cid を車両内の登録コードと比較することにより車内照合を行う。更に、照合 ECU7は、受信信号内に含まれたエマージェンシーキー 45の収納判定結果を確認する。照合 ECU7は、車内照合が成立するとともにエマージェンシーキー 45が携帯機本体 44 に収納されていると判定すると、 2つの認証の成立を認識する。一方、車内照合が成立していても携帯機本体 44にエマージェンシーキー 45が収納されていなければ、車内照合の成立のみを認識する。

[0050] 上記したように、例えばバレットパーキングサービスなどで一時的に人にハイブリッド車 1を貸し出すに際しては、携帯機本体 44からエマージェンシーキー 45が抜き取られる。

[0051] 従って、サービス員は、エマージェンシーキー 45の収納されていない携帯機 5を持つてハイブリッド車 1に乗車することになる。この場合、携帯機 5は、車両から送信されたリクエスト信号 Sreqに応答して、車両 IDコード Cidとキー未収納通知とを含む第 2応答信号 Sid2を携帯機本体 44から発信する。このため、照合 ECU7は車両 IDコード C idによる車内照合の成立のみを認識する。即ち、照合 ECU7は、携帯機本体 44にェマージエンシーキーは収納されて!/、な!/、と認識する。

[0052] よって、この場合、ハイブリッド ECU27は EVモードのみの走行を許可する。従って、エマージェンシーキー 45が携帯機 5に収納されているか否かということを認証の一つとして用いても、第三者への車両の貸し出しに際してハイブリッド車 1の走行モードの種類を制限することが可能となる。

[0053] 第 1実施形態の走行モード設定装置は、以下の利点を有する。

(1)携帯機 5の ID認証と指紋認証による生体認証とが両方とも成立する場合には、走行機能を制限することなくハイブリッド車 1を全ての走行モードで走行可能とする。

V、ずれか一方の認証のみが成立する場合には、 EVモードのみでの走行を可能とするように走行機能を制限する。従って、例えばバレットパーキングサービスで一時的に車両を預ける場合には、携帯機 5での ID照合のみが成立することになる。よって、車両は EVモードでのみ走行可能となり、バッテリ 31が電池切れになるまでしか乗車すること力 Sできなくなる。走行機能に制限を持たせて第三者に車両を貸し渡すことができるため、車両盗難に対するセキュリティ性を向上させることができる。また、車両を第三者に貸し出すに際して携帯機 5を第三者に手渡すだけで済む。即ち、車両所有者は、車両の走行機能に制限を持たせるための特別な設定作業を行う必要がな!/、。従って、車両貸し出しに際して面倒さも生じない。

[0054] (2)ハイブリッド車 1を始動させる際の本人認証として生体認証を用いた場合、生体認証とレ、う不正認証成立が生じ難レ、認証制度の高!/、方法で本人認証を行うことができ、これは車両の不正使用防止に効果が高い。

[0055] (3)ハイブリッド車 1を始動させる際の本人認証として、携帯機 5と車両との間で無線通信により車両 IDコード Cidを比較する ID照合を用いた場合、この照合方法は広く一般的に用いられる方法であることから、実施に際して部品コストが高価になるなどの問題が生じ難い。

[0056] (4)携帯機 5のエマージェンシーキー 45や携帯機本体 44に認証機構（第 2通信ュニット 46、またはキー収納検出スィッチ 47)を設ける場合、エマージェンシーキー 45 は車両貸し出し時に抜き取られ、車両所有者によって所持される。このため、第三者によって勝手にグローブボックスやトランクを開けられる心配がなぐ車内の貴重品盗難防止に効果が高い。従って、第三者に車両を貸し出す際に走行機能に制限を持たせることができるとともに、かつ車内の貴重品盗難防止対策も図ることができる。

[0057] (第 2実施形態）

次に、本発明の第 2実施形態の走行モード設定装置を図 5に従って説明する。なお、第 2実施形態は、車両走行制限機能の別の形態を示すものである。第 1実施形態と同一部分については同一符号を付して詳しい説明を省略する。

[0058] 図 5に示すように、ハイブリッド ECU27のメモリには、ハイブリッド車 1の走行をどのように許可するのかを設定した複数の走行スケジュール Rsc, Rsc…が登録されている。各走行スケジュール Rscは、許可する走行モードや走行時間の組み合わせによつて設定されている。例えば走行スケジュール Rscとしては、 4つの走行モード（EGモード、第 1HVモード、第 2HVモード、 EVモード）の全てで時間無制限に走行を許可するスケジュールや、 4つの走行モードでの走行を 1時間のみ許可するスケジュールや、 4つの走行モードでの走行を 1時間のみ許可して 1時間後は EVモードのみの走行を許可するスケジュールなどが挙げられる。

[0059] 更に、例えば車両にカーナビゲーシヨン装置のような GPSによる位置検出機器が搭載される場合、走行スケジュール Rscに走行範囲の限定を加えることも可能である。この場合、走行スケジュール Rscの例としては、車両貸し出し位置を基準位置として半径 5km以内のみの走行を許可するスケジュールや、県内のみの走行を許可するスケジュールなどが挙げられる。なお、複数の走行スケジュール Rsc, Rsc…は、例えばパスワード認証を用いたスケジュール書き換えモードにより、書換専用機器や車内各種ボタン等を用いてデータ書き換えを可能としてもよ!/、。

[0060] ハイブリッド ECU27は、スタートスィッチ 23の操作に伴いハイブリッドシステム 4を起動するに際して、複数の本人認証機構による認証結果に応じて 1つの走行スケジュール Rscを選択し、その選択した走行スケジュール Rscでハイブリッド車 1を走行させる。例えば、 2つの本人認証が両方とも成立する場合、ハイブリッド ECU27は、全ての走行モードで時間無制限に走行を許可するスケジュールを選択する。あるいは、ハイブリッド ECU27は、 2つの本人認証のうち一方のみが成立する場合は、 4つの走行モードでの走行を 1時間のみ車両貸し出し位置から半径 5km内において許可するスケジュールを選択する。

[0061] 上記したように、バレットパーキングサービスなどで一時的に人にハイブリッド車 1を貸し出す場合、車両貸出先のサービス員について成立する認証は 2つの本人認証のうち 1つのみである。この場合、ハイブリッド ECU27は、 EVモードでの走行を、例えば 1時間のみ許可する走行スケジュール Rscを選択する。従って、走行機能に制限を加えてハイブリッド車 1を第三者に貸し出すことができる。このため、車両盗難のセキユリティを確保しつつ車両を貸し出すことが可能となる。

[0062] 第 2実施形態の走行モード設定装置は、第 1実施形態に記載の（1)〜（4)の利点に加えて以下の利点を有する。

(5)ハイブリッド車 1を第三者に貸し出す場合、例えば数時間のみの走行を許可するスケジュール Rscが選択される。このため、車両貸し出しを受けた第三者は、数時間という限られた時間内でしか車両を使用することができない。仮に貸し出し車両が盗難に遭ったとしても、使用許可時間がタイムアップした後は車両が動かなくなるため、盗難者はこの盗難車両を手放す可能性が高くなる。よって、盗難車両の発見率が向上し、車両盗難対策の一環としては非常に効果が高い。

[0063] なお、上記各実施形態は以下の態様に変更してもよい。

• 第 1及び第 2実施形態において、ハイブリッド車 1や携帯機 5に登録される車両 I Dコード Cidは必ずしも固定値に限らない。車両 IDコード Cidは、例えばパスワード認証後のコード列書き換えモードにおいて書き換え可能としてもよい。同様に、ハイブリッド車 1に登録された生体認証用データ Dbiも書き換え可能としてもよい。

[0064] · 第 1及び第 2実施形態において、生体認証用検出センサ 40は必ずしも指紋センサに限らず、例えば人の静脈値を検出する静脈センサ、眼球の奥の虹彩を検出する眼球情報センサ、人の声紋を検出する集音マイク、人の顔や動きを検出するカメラなど、種々の機器を用いることが可能である。

[0065] · 第 1及び第 2実施形態において、生体認証用検出センサ 40の配置位置は、ステァリングホイール 39の近傍に限定されない。例えば、車内のセンタークラスターゃセンターコンソール等の他の場所でもよレ、。

[0066] · 第 1及び第 2実施形態において、車両に設けられる複数の認証機構は必ずしも

2つに限定されず、 3つ以上でもよい。例えば 3つ以上の認証機構を設ける場合、全ての認証機構にお!/、て認証が成立すれば走行機能は制限されず、 1つでも不成立なものがあれば走行機能が制限されることになる。

[0067] · 走行モードの設定に際して複数の認証結果をどのように組み合わせるかは第 1 及び第 2実施形態に記載された組み合わせに限定されない。例えば、 3つの認証機構が存在する場合、認証成立が 2つ以上であれば走行機能が制限されず、認証成立が 1つのみであれば走行機能が制限されてもよい。

[0068] · 第 1及び第 2実施形態において、ハイブリッド車 1に登録される走行モードは、 E Gモード、第 1HVモード、第 2HVモード及び EVモードの 4つに限定されず、その他の走行モードでもよい。

[0069] · 第 1実施形態において、エマージェンシーキー 45が携帯機本体 44に収納されているか否かを検出する収納確認手段は、有接点式のキー収納検出スィッチ 47に限らず、例えば光センサや磁気センサを用いた無接点式の位置検出センサでもよい

[0070] · 第 1実施形態において、第 2通信ユニット 46をエマージェンシーキー 45に設けることに限定されない。例えば、携帯機本体 44に抜き取り可能に設けられた小型の着脱片に第 2通信ユニット 46を設けてもよい。この場合、車両所有者は第三者に車両を貸し出すに際し、携帯機本体 44から着脱片を取り外して、携帯機本体 44のみを第三者に渡す。同様に、キー収納検出スィッチ 47は、着脱片の収納状態を検出するように構成されてもよい。

· 第 1及び第 2実施形態において、ハイブリッド ECU27は必ずしも電源 ECU21から認証結果を受けることに限定されない。例えば、ハイブリッド ECU27は、照合 ECU 7及び生体認証 ECU41から認証結果を直接受け取ってもよい。

Claims

請求の範囲

[1] 複数の走行駆動源を搭載し、前記複数の走行駆動源を選択的に使用して複数の走行モードの 1つで走行可能なハイブリッド車の走行モード設定装置において、各々車両使用者の認証を行って認証結果を生成する複数の認証手段と、前記複数の認証手段による認証結果に応じて、前記複数の走行モードのうち使用可能な走行モードを限定する限定手段と、

を備えたことを特徴とするハイブリッド車の走行モード設定装置。

[2] 複数の走行駆動源を搭載し、前記複数の走行駆動源を選択的に使用して複数の走行モードの 1つで走行可能なハイブリッド車の走行モード設定装置において、各々車両使用者の認証を行って認証結果を生成する複数の認証手段と、前記複数の走行モードに関する複数の走行スケジュールを管理する管理手段と、前記複数の認証手段による認証結果に応じて、前記複数の走行スケジュールを選択的に設定することにより前記ハイブリッド車の走行を限定する限定手段と、を備えたことを特徴とするハイブリッド車の走行モード設定装置。

[3] 前記複数の走行駆動源は、エンジンと電気駆動源とを含み、

前記複数の走行モードは、前記電気駆動源のみを駆動する電気駆動源走行モードと、前記エンジン及び前記電気駆動源の両方を駆動するハイブリッド走行モードとを含み、

前記限定手段は、前記複数の認証手段による認証結果の少なくとも 1つが認証不成立を示す場合、前記電気駆動源走行モードのみを許可し、前記複数の認証手段による全ての認証結果が認証成立を示す場合、前記電気駆動源走行モードと前記ハイブリッド走行モードとの両方を許可することを特徴とする請求項 1又は 2に記載のノヽイブリツド車の走行モード設定装置。

[4] 前記複数の認証手段は、前記車両使用者から生体情報を取得し、前記生体情報を用いて前記車両使用者の認証を行う生体認証手段を含むことを特徴とする請求項；!〜 3のうちいずれか一項に記載のハイブリッド車の走行モード設定装置。

[5] 前記ハイブリッド車は、第 1の識別コードを有し、

前記複数の認証手段は、第 2の識別コードを有し、前記第 1の識別コードと前記第 2の識別コードとがー致するか否かを判定することにより前記車両使用者の認証を行う識別コード照合手段を含むことを特徴とする請求項 1〜4のうちいずれか一項に記載のハイブリッド車の走行モード設定装置。

[6] 前記ハイブリッド車は、第 1の識別コードを有し、

前記複数の認証手段は、

第 2の識別コードを有し、前記第 1の識別コードと前記第 2の識別コードとがー致するか否かを判定することにより前記車両使用者の認証を行う第 1の識別コード照合手段と、

第 3の識別コードを有し、前記第 1の識別コードと前記第 3の識別コードとがー致するか否かを判定することにより前記車両使用者の認証を行う第 2の識別コード照合手段と、を含むことを特徴とする請求項 1〜4のうちいずれか一項に記載のハイブリッド車の走行モード設定装置。

[7] 前記ハイブリッド車は、前記ハイブリッド車の始動に使用可能な車両キーと、前記車両キーを着脱可能に収納する本体とを有する携帯機を含み、

前記複数の認証手段は、前記車両キーが前記携帯機の本体に収納されて!/、るか否かを検出することにより前記車両使用者の認証を行う収納確認手段を含むことを特徴とする請求項 1〜6のうちいずれか一項に記載のハイブリッド車の走行モード設定装置。

[8] 前記限定手段は、前記複数の認証手段による認証結果のうち認証成立を示す結果が所定数未満の場合、前記ハイブリッド車の走行機能を制限するように前記複数の走行駆動源の駆動を制御することを特徴とする請求項 1〜7のうちいずれか一項に記載のハイブリッド車の走行モード設定装置。