JP4141277B2 - 移動体の盗難防止装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧ショベル等の作業機械などのエンジンで駆動する移動体に備えられ、所定の条件が成立したときにのみ当該移動体の作動を可能にさせる移動体の盗難防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来技術として、例えば以下に述べる第1〜第3の従来技術が知られている。
【0003】
第1の従来技術は、暗証番号認証手段を備え、移動体が油圧ショベル等の油圧機械すなわち作業機械であり、この油圧機械に備えられ制御装置に予め暗証番号を記憶させておき、テンキー等の入力装置から暗証番号を入力し、記憶した暗証番号と入力装置から入力された暗証番号とを比較して、両者が一致したときにエンジンのスタータに対して通電し、これによりエンジンの稼動を可能にするものである。この従来技術によれば、暗証番号を知っている者だけがエンジンを駆動させることができ、暗証番号を知らない第三者による当該油圧機械の作動を拒絶でき、この油圧機械の盗難を防止できる(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
第2の従来技術は、ID照合認証手段を備え、移動体が車両であり、この車両のイグニッションキー、すなわちエンジン始動キーに固有の特定コードであるIDコードを読み込み、予め記憶された特定コードと照合し、一致したときに電源ON信号を出力するものである。したがって、特定のコードが書き込まれたキーでしか電源をONにさせることができず、この特定コードが書き込まれたキーを所有していない第三者による車両の盗難を防止できる(例えば、特許文献2参照。)。
【0005】
第3の従来技術は、位置認証手段を備え、移動体が油圧ショベル等の建設機械であり、この建設機械の作業可能領域が予め設定され、当該建設機械の位置をGPS(Global Positioning System)を用いて測定し、測定された建設機械の位置が設定された作業可能領域外であるときに、すなわち設定された作業可能領域に一致しないときに、運転停止信号を建設機械へ送信するものである。このため、盗難された建設機械が設定された作業可能領域外に至ったときには、その建設機械を稼動させることができない。これにより、当該建設機械に対する盗難の防止に貢献する(例えば、特許文献3参照。)。
【0006】
このように、作業現場で稼動する建設機械すなわち作業機械や車両などのエンジンで駆動する移動体の盗難を防止するために、従来から様々な認証手段を含む技術が提案されている。
【0007】
【特許文献1】
特開平8−318821号公報(第3,4頁、図1)
【0008】
【特許文献2】
特許第2823491号公報(第4,5頁、図1)
【0009】
【特許文献3】
特開2000−73411公報(第4,5頁、図4)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した第1の従来技術は、暗証番号認証手段を備えたもの、すなわち、暗証番号を活用して油圧機械の盗難を防止するものであるが、この暗証番号に係る不具合を生じたときに、当該油圧機械の作動に関係する問題を生じる。例えば、レンタル会社が所有する油圧機械が不特定多数の施工業者に貸し出される場合があるが、このような場合、貸し出された油圧機械の暗証番号が施工業者側で変更されることがある。このように暗証番号が変更されたときには、当該油圧機械がレンタル会社に返却された後に、レンタル会社側の者が暗証番号が分からずにその油圧機械を動かせなくなる虞がある。なお、何らかの不正な手段によって、当該油圧機械が盗難された後にあっては、当該油圧機械の駆動が可能になることは起こり得る。
【0011】
また、上述した第2の従来技術は、ID照合認証手段を備えたもの、すなわち、イグニッションキーに特定のコードを付与することにより車両の盗難を防止するものであるが、該当するイグニッションキーが紛失、あるいは盗難されたときには、車両を動かせなくなる虞がある。なお、この第2の従来技術も第1の従来技術と同様に、何らかの不正な手段によって、当該車両が盗難された後にあっては、当該車両の駆動が可能になることは起こり得る。
【0012】
さらに、上述した第3の従来技術は、位置認証手段を備えたもの、すなわち、稼動可能領域を設定し、GPSを活用して建設機械の盗難を防止するものである。この第3の従来技術では、当該建設機械が盗難された後、その建設機械が稼働可能領域外に至ったときには稼動不能となるのでその観点からは盗難防止に有効である。しかし、前述した第1,第2の従来技術におけるようには、盗難そのものを防止することはできない。すなわち、盗難されることを前提とした技術である。
【0013】
このように第1〜第3の従来技術は、それぞれ固有の条件下での盗難の防止には有効であるものの、何らかの特別な状況を生じたときの対応性に難点がある。
【0014】
本発明は、上述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、様々の状況下での対応性に優れた移動体の盗難防止装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、エンジンで駆動する移動体の作動を電気的に制御する電気機能部品と、所定の信号を入力する入力部と、この入力部に入力された所定の信号が予め設定された条件と一致するかどうか照合し、一致したときに一致信号を出力させる照合部とを有する認証手段と、この認証手段から上記一致信号が出力されたときに上記電気機能部品に解錠信号を出力して上記移動体の作動を可能にし、上記一致信号が出力されないときには上記電気機能部品に上記解錠信号を出力せず、上記移動体の作動を不能にする解錠手段とを備えた移動体の盗難防止装置において、上記認証手段を複数備えるとともに、上記解錠手段が、上記複数の認証手段のそれぞれから出力される複数の一致信号に相当する設定値を、それぞれ予め設定可能な設定部と、上記複数の一致信号が、上記設定部で設定された上記設定値のそれぞれと全て一致したときに、上記解錠信号を出力する解錠信号出力部とを備え、上記複数の認証手段が、上記予め設定された条件が、上記移動体の稼動可能領域であり、上記入力部が複数の人工衛星からの信号を受信し位置情報に変換するGPSレシーバである位置認証手段と、上記予め設定された条件が、暗証番号であり、上記入力部が暗証番号を入力する番号入力部である暗証番号認証手段と、上記予め設定された条件が、エンジン始動用のイグニッションキーに設けられるID情報であり、上記入力部が上記イグニッションキーのID情報を読み込むID読み取り手段であるID照合認証手段のうちの少なくとも2つの認証手段を含むことを特徴としている。
【0016】
このように構成した本発明は、例えば解錠手段の設定部に予め複数の設定値が設定される。これらの設定値のうちの1つは、位置認証手段、暗証番号認証手段、及びID照合認証手段のうちの第1認証手段から出力される一致信号に相当する第1設定値であり、他の1つは、位置認証手段、暗証番号認証手段、及びID照合認証手段のうちの第1認証手段とは異なる第2認証手段から出力される一致信号に相当する第2設定値である。第1認証手段と第2認証手段のそれぞれは、入力部に入力される所定の信号の種類が異なっており、これに伴って照合に際して用いられる条件、すなわち予め設定される条件が異なっている。
【0017】
上述のように設定部に、例えば第1認証手段から出力される一致信号に対応する第1設定値と、第2認証手段から出力される一致信号に対応する第2設定値とが設定されている状態において、第1認証手段に関係する所定の信号が、当該第1認証手段の入力部に入力され、その所定の信号が予め設定された条件と一致したと照合部で照合されると、一致信号が出力される。同様に、第2認証手段に関係する所定の信号が、当該第2認証手段の入力部に入力され、その所定の信号が予め設定された条件と一致したと照合部で照合されると、一致信号が出力される。これらの第1,第2認証手段から出力される一致信号のそれぞれと、設定部で設定される第1設定値、第2設定値とが共に合致したとき、解錠手段の解錠信号出力部から解錠信号が電気機能部品に出力される。これにより、電気機能部品は、移動体の作動が可能な状態に制御する。
【0018】
また、上述した第1,第2認証手段のそれぞれから出力される一致信号と、第1,第2設定値のそれぞれとが一つでも合致しないときには、解錠信号出力部から解錠信号が出力されず、電気機能部品は移動体の作動を不能に制御する。これにより移動体の盗難を防止できる。
【0019】
そして、例えば第1認証手段に固有の不具合な状況を生じたときなどにあっては、第2認証手段に係る一致信号に相当する設定値のみを設定部に設定し直し、第2認証手段に関係する所定の信号を当該第2認証手段の入力部に入力させればよい。これによって、第2認証手段から出力される一致信号と設定部で設定される設定値とが合致するので、解錠信号出力部から解錠信号が電気機能部品に出力され、移動体の作動が可能になり、第1認証手段に固有の不具合な状況等に対応可能となる。
【0020】
第2認証手段に固有の不具合な状況を生じたときも同様であり、このような場合には、第1認証手段に係る一致信号に相当する設定値のみを設定部に設定し直し、第1認証手段に関係する所定の信号を当該第1認証手段の入力部に入力させればよい。これによって、第1認証手段から出力される一致信号と設定部で設定される設定値とが合致するので、解錠信号出力部から解錠信号が電気機能部品に出力され、移動体の作動が可能になり、第2認証手段に固有の不具合な状況等に対応可能となる。
【0021】
また例えば、複数の認証手段として位置認証手段、暗証番号認証手段、及びID照合認証手段によって構成される第1,第2,第3認証手段を設け、ある状況下では、第1,第2認証手段に対応する第1,第2設定値を設定部に設定し直し、第1,第2認証手段のそれぞれから出力される一致信号と、第1,第2設定値のそれぞれとを照合させるようにし、別の状況下では、第3認証手段に対応する第3設定値のみを設定部に設定し直し、第3認証手段から出力される一致信号と、第3設定値とを照合させるようにして移動体の作動を制御するようにしてもよい。
【0022】
このように本発明は、盗難防止に有効であるとともに、様々な状況下での優れた対応性を確保できるものである。
【0023】
また本発明は、上記発明において、上記設定部が、上記設定値を指定する指定手段と、この指定手段で指定された設定値に応じて書き換え可能な記憶部とを含むことを特徴としている。
【0025】
また本発明は、上記発明において、上記暗証番号認証手段が、上記暗証番号を設定する暗証番号設定装置を備え、上記位置認証手段が上記稼動可能領域を設定する稼動エリア設定手段を備えたことを特徴としている。
【0026】
また本発明は、上記発明において、上記移動体が作業機械であることを特徴としている。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下,本発明に係る移動体の盗難防止装置の実施形態を図に基づいて説明する。
【0028】
[本実施形態の全体構成]
図1は本発明の盗難防止装置の一実施形態を示す移動体、例えば作業機械を構成する油圧ショベルの要部構成を示す図である。
【0029】
本実施形態に含まれる盗難防止制御部1は、GPS用人工衛星50から発せられるGPS信号により油圧ショベルの現在位置を算出して位置情報を求め、この位置情報が予め設定された条件、すなわち予め記憶された稼動可能領域内に位置するかどうかを判断し、稼動可能領域内に位置すると判断されたときには稼動エリア一致信号を出力する位置認証手段20と、オペレータによって入力された暗証番号が予め設定された条件、すなわち予め記憶された暗証番号と一致するかどうか判断し、一致すると判断されたときには番号一致信号を出力する暗証番号認証手段30と、イグニッションキー5に書き込まれたID情報を発信機41からの信号に基づいて読み込み、予め設定された条件、すなわち予め記憶されたIDコードと一致するかどうか判断し、一致すると判断されたときにはID一致信号を出力するID照合認証手段40とを含んでいる。また、上述した位置認証手段20、暗証番号認証手段30、ID照合認証手段40のそれぞれから出力される一致信号に基づき、油圧ポンプを駆動するエンジンの始動を許可するかどうかを判断する解錠手段10も含んでいる。
【0030】
解錠手段10から出力される解錠信号は、本実施形態に含まれ、当該油圧ショベルの作動を電気的に制御する電気機能部品、例えばスタータ制御回路2と油圧制御回路7に与えられる。スタータ制御回路2は、エンジンを始動させるスタータ3を制御する回路であり、油圧制御回路7は、この油圧ショベルに備えられるブームシリンダ、アームシリンダ等の各種の油圧アクチュエータの駆動を制御する油圧制御用電磁弁8に電気信号すなわち制御信号を出力する制御回路である。
【0031】
解錠手段10は、盗難とみなされない所定の条件が成立したときに、スタータ制御回路2と油圧制御回路7に解錠信号を送って、当該油圧ショベルの作動を可能にするものである。
【0032】
[位置認証手段の構成]
図2は図1に示す盗難防止装置の一実施形態に備えられる位置認証手段20の構成を示すブロック図である。
【0033】
この図2に示すように、位置認証手段20は、GPS用人工衛星50から発せられる所定の信号であるGPS信号を入力する入力部、すなわちGPSレシーバ22と、当該油圧ショベルの稼動可能領域を予め記憶する書き換え可能な記憶部、例えばEEPROM23と、処理プログラムを記憶するROM24と、演算処理に際し一時的に演算結果を記憶するRAM25と、演算処理を実行するCPU27と、上述したEEPROM23に記憶される稼動可能領域を設定する稼動エリア設定手段21と、この稼動エリア設定手段21から出力された信号を入力するシリアル通信器28と、CPU27における処理結果に応じて一致信号、すなわち稼動エリア一致信号を出力するデジタル出力器29とを含んでいる。
【0034】
上述したGPSレシーバ22、EEPROM23、ROM24、RAM25、CPU27、シリアル通信器28、及びデジタル出力器29は、バスライン26によって接続させてある。
【0035】
上述したCPU27は、GPSレシーバ22から入力されたGPS信号すなわち油圧ショベルの現在位置が予め設定された条件、すなわちEEPROM23に記憶された稼動可能領域と一致するかどうか照合し、一致したときに稼動エリア一致信号を出力させる照合部を構成している。
【0036】
[暗証番号認証手段の構成]
図4は図1に示す作業機械の盗難防止装置の一実施形態に備えられる暗証番号認証手段の構成を示すブロック図である。
【0037】
この図4に示すように、暗証番号認証手段30は、オペレータによって操作されるテンキー等の操作器32aからの暗証番号を入力する番号入力部32と、暗証番号を予め記憶する書き換え可能な記憶部、例えばEEPROM33と、処理プログラムを記憶するROM34と、演算処理に際し一時的に演算結果を記憶するRAM35と、演算処理を実行するCPU37と、上述したEEPROM33に記憶される暗証番号を設定する暗証番号設定装置31と、この暗証番号設定装置31から出力された信号を入力するシリアル通信器38と、CPU37における処理結果に応じて一致信号、すなわち番号一致信号を出力するデジタル出力器39とを含んでいる。
【0038】
上述した番号入力部32、EEPROM33、ROM34、RAM35、CPU37、シリアル通信器38、及びデジタル出力器39は、バスライン36によって接続させてある。
【0039】
上述したCPU37は、番号入力部32から入力された暗証番号が予め設定された条件、すなわちEEPROM33に記憶された暗証番号と一致するかどうか照合し、一致したときに番号一致信号を出力させる照合部を構成している。
【0040】
[ID照合認証手段の構成]
図6は図1に示す作業機械の盗難防止装置の一実施形態に備えられるID照合認証手段の構成を示すブロック図である。
【0041】
この図6に示すように、ID照合認証手段40は、発信機41から出力されるイグニッションキー5に書き込まれたID情報であるIDコード信号を入力する入力部、すなわちID読み取り手段42と、IDコードを予め記憶する書き換え可能な記憶部、例えばEEPROM43と、処理プログラムを記憶するROM44と、演算処理に際し一時的に、演算結果を記憶するRAM45と、演算処理を実行するCPU47と、このCPU47における処理結果に応じて一致信号、すなわちID一致信号を出力するデジタル出力器48とを含んでいる。
【0042】
上述したID読み取り手段42、EEPROM43、ROM44、RAM45、CPU47、及びデジタル出力器48は、バスライン46によって接続させてある。
【0043】
上述したCPU47は、ID読み取り手段42で読み取られたID情報が、予め設定された条件、すなわちEEPROM43に記憶されたIDコードと一致するかどうか照合し、一致したときにID一致信号を出力させる照合部を構成している。
【0044】
[解錠手段の構成]
図8は図1に示す作業機械の盗難防止装置の一実施形態に備えられる解錠手段の構成を示すブロック図である。
【0045】
この図8に示すように、解錠手段10は、位置認証手段20から出力される稼動エリア一致信号、暗証番号認証手段30から出力される番号一致信号、ID照合認証手段40から出力されるID一致信号のそれぞれを入力する入力部、すなわちデジタル入力器11と、当該油圧ショベルの位置情報に係る盗難防止機能に関係する設定値、暗証番号に係る盗難防止機能に関係する設定値、ID情報に係る盗難防止機能に関係する設定値の3つの盗難防止機能に関係する設定値を記憶する書き換え可能な記憶部、例えばEEPROM12と、処理プログラムを記憶するROM13と、演算処理に際し一時的に演算結果を記憶するRAM14と、演算処理を実施するCPU16と、上述したEEPROM12に記憶される盗難防止機能に関係する設定値を指定する指定手段すなわち設定器19と、この設定器19から出力された信号を入力するシリアル通信器38と、CPU16における処理結果に応じて解錠信号を出力するデジタル出力器17とを含んでいる。
【0046】
上述した設定器19とシリアル通信器18とEEPROM12は、上述した稼動エリア一致信号、番号一致信号、ID一致信号のそれぞれに相当する設定値、すなわち上述した盗難防止機能に関係する位置認証手段20、暗証番号認証手段30、ID照合認証手段40に係る設定値を予め設定可能な設定部を構成している。
【0047】
上述したデジタル入力器11、EEPROM12、ROM13、RAM14、CPU16、シリアル通信器18、及びデジタル出力器17は、バスライン15によって接続させてある。
【0048】
また、上述したCPU16と、バスライン15と、デジタル出力器17は、稼動エリア一致信号、番号一致信号、及びID一致信号のうちの複数の一致信号が、上述の設定部で設定された対応する設定値のそれぞれと全て一致したときに、上述の解錠信号を出力する解錠信号出力部を構成している。
【0049】
以下、上述のように構成した本実施形態の処理動作について説明する。
【0050】
[本実施形態の全体に係る処理の概要]
油圧ショベルを駆動するために、図1に示すキーシリンダ4にイグニッションキー5を挿入し、キーオン状態としたときに、以下の判断、及びこの判断に伴う処理が実行される。
【0051】
すなわち、位置認証手段20によって油圧ショベルの現在位置が、予め設定された稼動可能領域内にあるかどうか判断される。暗証番号認証手段30によってオペレータから入力される暗証番号が予め設定された暗証番号と一致するかどうか判断される。ID照合認証手段40によってイグニッションキー5に設けられる発信機41からのID信号が予めIDコードと一致するかどうか判断される。これらの判断において一致すると判断されたときに、位置認証手段20から稼動エリア一致信号が、暗証番号認証手段30から番号一致信号が、ID照合認証手段40からID一致信号が、それぞれ解錠手段10に出力される。
【0052】
解錠手段10では、後述するように稼動エリア一致信号、番号一致信号、ID一致信号に基づき、解錠信号を出力すべきかどうか判断し、出力すべきと判断されたときには解錠信号が同図1に示すスタータ制御回路2及び油圧制御回路7に出力される。
【0053】
ここで仮に、解錠手段10からエンジンの始動を許可する上述の解錠信号が出力された場合には、スタータ制御回路2は同図1に示すバッテリ6とスタータ3とを接続し、スタータ3に電力源を供給する。同時に油圧制御回路7は油圧制御用電磁弁8に制御信号、すなわち駆動電流を出力し、この油圧制御用電磁弁8を開状態とする。この状態においてエンジンを駆動すると、図示しない油圧ポンプからブームシリンダ、アームシリンダ、旋回モータ、走行モータ等のアクチュエータへの圧油の供給が可能になる。すなわち、当該油圧ショベルの作動が可能になる。
【0054】
[位置認証手段における演算処理]
図3は前述した図2に示す位置認証手段20のCPU27における処理手順を示すフローチャートである。
【0055】
上述のように、イグニッションキー5を差し込んでキーオン状態となると、最初に手順S20に示すように、EEPROM23に記憶されている稼動可能領域を読み込み、手順S21に移る。この手順S21では、GPS用人工衛星50からの信号をGPSレシーバ22を介して入力し、そのGPS信号に基づいて油圧ショベルの現在位置、すなわち最新位置を算出する。次に手順S22に移り、手順S21で求めた最新位置が、手順S20で読み込んだ稼動可能領域内にあるかどうか判断される。すなわち、現在位置が稼動可能領域に一致するかどうか判断される。一致すると判断されたときには、手順S23に移る。この手順S23ではデジタル出力器29を介して解錠手段10に稼動エリア一致信号を出力させる処理を実施する。なお、手順S22において、最新位置が稼動可能領域内にないと判断したときには、すなわち最新位置が稼動可能領域に一致しないと判断したときには、解錠手段10に稼動エリア一致信号を出力させることなく処理を終了する。
【0056】
[暗証番号認証手段における演算処理]
図5は前述した図4に示す暗証番号認証手段30のCPU37における処理手順を示すフローチャートである。
【0057】
上述のように、イグニッションキー5が差し込まれてキーオン状態となると、最初の手順S30に示すように、EEPROM33に記憶されている暗証番号を読み込み、手順S31に移る。この手順S31では、オペレータによる操作器32aの操作によって出力される暗証番号を、番号入力部32を介して入力する。次に手順S32に移り、オペレータによって入力された暗証番号が、手順S30で読み込んだEEPROM33に記憶される暗証番号に一致するかどうか判断される。番号が一致すると判断したときには、手順S33に移る。この手順S33では、デジタル出力器39を介して解錠手段10に番号一致信号を出力させる処理を実施する。なお、手順S32において、番号が一致しないと判断したときは、解錠手段10に番号一致信号を出力させることなく処理を終了する。
【0058】
[ID照合認証手段における演算処理]
図7は前述した図6に示すID照合認証手段40のCPU47における処理手順を示すフローチャートである。
【0059】
上述のように、ID情報が書き込まれたイグニッションキー5が差し込まれてキーオン状態になると、手順S40に示すように、EEPROM43に記憶されているIDコードを読み込み、手順S41に移る。この手順S41では、イグニッションキー5の発信機41から発信されるIDコード信号をID読み取り手段42を介して読み込み、この発信機41からのIDコード信号がEEPROM43に記憶されていたIDコードと一致するかどうか判断される。一致すると判断されたときには、手順S42に移る。この手順S42ではデジタル出力器48を介して、解錠手段10にID一致信号を出力させる処理を実施する。なお、手順S41において、一致しないと判断されたときには、解錠手段10にID一致信号を出力させることなく処理を終了する。
【0060】
[解錠手段における演算処理]
図9は前述した図8に示す解錠手段10のCPU16における処理手順を示すフローチャートである。
【0061】
例えば、イグニッションキー5が差し込まれてキーオン状態となると、手順S10に示すように、EEPROM12に記憶されている一致信号に相応する設定値を読み込み、手順S11に移る。この手順S11では、デジタル入力器11を介して入力される一致信号、すなわち稼動エリア一致信号、番号一致信号、ID一致信号が存在するかどうか判断される。一致信号が存在すると判断されたときは、手順S12に移る。一致信号が存在しないと判断されたときには最初の手順S10に戻る。
【0062】
手順S12では、手順S11で存在が確認された一致信号が、手順S10で読み込んだEEPROM12に記憶される設定値と一致するかどうか判断される。この場合、手順S11で複数の一致信号の存在が確認されたときには、手順S12で複数の一致信号のそれぞれが、対応する設定値に一致するかどうか、個別に判断される。手順S12の判断で、入力した一致信号が設定値に一致すると判断されたとき、例えば複数の一致信号のそれぞれと、対応する設定値とが全て一致すると判断されたとき、手順S13に移る。この手順S13では、デジタル出力器17を介して、スタータ制御回路2及び油圧制御回路7に解錠信号を出力させる処理を実施する。なお、手順S12において、一致しないと判断されたときには手順S10に戻る。
【0063】
図10は図8に示す解錠手段10に含まれるEEPROM12の構成を示す図である。
【0064】
この図10に示すように、EEPROM12は、例えば8ビットのメモリから成り、設定器19によって暗証番号認証手段30が指定されると、最下位ビットD0に、番号一致信号に関連する設定値すなわちフラグ「1」が設定される。また、設定器19によってID照合認証手段40が指定されると、次のビットD1に、ID一致信号に関連する設定値すなわちフラグ「1」が設定される。さらに、設定器19によって位置認証手段20が指定されると、次のビットD2に、稼動エリア一致信号に関連する設定値すなわちフラグ「1」が設定されるようになっている。
【0065】
[本実施形態の活用例1]
例えば、上述した本実施形態の盗難防止装置の一実施形態を備えた油圧ショベルをレンタル会社から施工業者が借り受け、図8に示す設定器19により、暗証番号認証手段30と位置認証手段20とを指定したものとする。
【0066】
これにより、解錠手段10のEEPROM12において、前述したようにビットD0とビットD2に設定値、すなわちフラグ「1」が設定される。
【0067】
施工業者が上述の油圧ショベルを作業可能領域に配置した状態で、正しい暗証番号を入力すると、暗証番号認証手段30、位置認証手段20のそれぞれから番号一致信号、稼動エリア一致信号が解錠手段10に入力される。解錠手段10のCPU16は、EEPROM12に記憶されている設定値のそれぞれ、すなわちビットD0のフラグ「1」と、ビットD2のフラグ「1」を読み込み、入力された番号一致信号、稼動エリア一致信号のそれぞれと照合する。今は、その双方が一致することから、デジタル出力器17から解錠信号がスタータ制御回路2と油圧制御回路7に出力される。
【0068】
これにより、スタータ制御回路2は、前述したようにスタータ3とバッテリ6とを接続し、図示しないエンジンの始動を可能にする。また、油圧制御回路7は、油圧制御用電磁弁8に対し、駆動電流を供給し、ブーム、アーム等の作業機の各種アクチュエータの作動を可能な状態にする。したがって、施工業者は、エンジンを駆動させ、各アクチュエータに係る操作装置を操作することにより、油圧ポンプからの圧油が該当するアクチュエータに供給され、走行、旋回操作を含む掘削作業等の所望の作業を実施することができる。
【0069】
また仮に、上述した油圧ショベルに係るイグニッションキー5を盗んだ者が、イグニッションキー5をキーシリンダ4に差し込み、油圧ショベルを盗難しようとしても、暗証番号を知らなければ暗証番号認証手段30からの暗証番号は、解錠手段10に入力されない。これにより解錠手段10のCPU16における照合は、全て一致とはならず、デジタル出力器17から解錠信号は出力されない。したがって、エンジンを駆動することができず、また、作業機の作動が不能となり、この油圧ショベルの盗難を防ぐことができる。
【0070】
また、油圧ショベルの盗難を意図して何らかの手段により、油圧ショベルが作業可能領域外に持ち去られたとしても、この状態では位置認証手段30からの稼動エリア一致信号は解錠手段10に入力されない。これにより、解錠手段10のCPU16における照合は一致せず、デジタル出力器17から解錠信号は出力されない。したがって、この場合もエンジンを駆動することができず、また、作業機の作動が不能となる。したがって、油圧ショベルの盗難の防止に有効である。
【0071】
また、上述のように作業可能領域において施工業者に活用されていた油圧ショベルがレンタル会社に返却された際には、レンタル会社側では、例えば設定器19によりビットD1のみに設定値、すなわちフラグ「1」を設定し、他のビットD0,D2のフラグを解錠「0」に設定し直す操作がおこなわれる。これにより、ID照合認証手段40から出力されるID一致信号だけが有効となる。したがって、レンタル会社側では、暗証番号認証手段30、位置認証手段20からの一致信号の有無に拘わらず、ID情報が書き込まれたイグニッションキー5をキーシリンダ4に差し込むだけで、エンジンの駆動、走行、旋回操作を含む作業機等の駆動を可能にさせることができ、この油圧ショベルを所定の納入場所まで容易に動かすことができる。
【0072】
このように、上述した活用例1にあっては、暗証番号及び油圧ショベルの位置情報に係る2つの盗難防止機能を有するとともに、レンタル会社における油圧ショベルの操作を容易におこなうことができ、状況に応じた優れた対応性を有する。
【0073】
[本実施形態の活用例2]
また例えば、本実施形態の盗難防止装置を備えた油圧ショベルにおいて、図8に示す設定器19により、暗証番号認証手段30と、ID照合認証手段40と、位置認証手段20とを指定したものとする。
【0074】
これにより、解錠手段10のEEPROM12において、ビットD0とビットD1とビットD2に対応する設定値、すなわちフラグ「1」がそれぞれ設定される。
【0075】
この油圧ショベルを作業可能領域に配置した状態で、正しい暗証番号を入力し、ID情報が書き込まれたイグニッションキー5をキーシリンダ4に差し込むと、暗礁番号認証手段30、ID照合認証手段40、位置認証手段20のそれぞれからの番号一致信号、ID一致信号、稼動エリア一致信号が解錠手段10に入力される。解錠手段10のCPU16は、EEPROM12に記憶されている設定値のそれぞれ、すなわちビットD0のフラグ「1」と、ビットD1のフラグ「1」と、ビットD2のフラグ「1」を読み込み、入力された番号一致信号、ID一致信号、稼動エリア一致信号のそれぞれと個別に照合する。今は、その全てが一致することから、デジタル出力器17から解錠信号がスタータ制御回路2と油圧制御回路7に出力される。したがって、前述したようにエンジン、及び走行、旋回操作を含む作業機の駆動が可能になり、所望の作業を実現できる。
【0076】
ここで仮に、何らかの理由により、例えばID情報が書き込まれたイグニッションキー5が紛失し、油圧ショベルを動かすことができなくなったものとする。すなわち、ID情報が書き込まれたイグニッションキー5がキーシリンダ4に差し込まれず、ID情報が書きこまれていない別のイグニッションキー等が差し込まれた状態で、正しい暗証番号が入力されても、解錠手段10におけるCPU16の照合は不一致となり、デジタル出力器17からスタータ制御回路2、油圧制御回路7に解錠信号は出力されず、エンジンの駆動、及び走行、旋回操作を含む作業機の駆動は不能に保たれる。
【0077】
このような不測の事態を生じたときには、設定器19により例えばビットD0のみに設定値、すなわちフラグ「1」を設定した状態を保ち、他のビットD1,D2のフラグを解除「0」に設定し直す操作がおこなわれる。これにより、正しい暗証番号を入力するだけでエンジンおよび作業機の駆動が可能になり、油圧ショベルを動かすことができる。
【0078】
このように上述した活用例2にあっては、暗証番号、イグニッションキー5のID情報、油圧ショベルの位置情報に係る3つの盗難防止機能を有するとともに、例えばID情報が書き込まれたイグニッションキー5が紛失した事態にあっては、暗証番号の入力により油圧ショベルを動かすことができ、不測の事態に応じた優れた耐久性を有する。
【0079】
すなわち、上述した活用例2にあっては、暗証番号、油圧ショベルの位置情報、及びイグニッションキー5のID情報に係る3つの盗難防止機能を確保しながらも、状況に応じた優れた対応性を有する。
【0080】
このように本実施形態は、盗難防止機能を確保しながらも、様々な状況に応じた優れた対応性を有するものであり、多機能化を実現できる。
【0081】
なお、上述した活用例1では、解除手段10の設定器19によって暗証番号認証手段30と位置認証手段20の2つを指定し、活用例2では、設定器19によって暗証番号認証手段30、ID照合認証手段40、位置認証手段20の3つを指定するようにしたが、設定器19によって暗証番号認証手段30とID照合認証手段40の2つを指定して、暗証番号一致信号とID一致信号に基づいてCPU16で照合させるようにしてもよい。この場合には、位置認証手段20を設けない構成にしてもよい。
【0082】
また、設定器19によってID照合認証手段40と位置認証手段20の2つを指定して、ID一致信号と稼動エリア一致信号に基づいてCPU16で照合させるようにしてもよい。この場合には、発信機41やID照合認証手段40を設けない構成にしてもよい。
【0083】
【発明の効果】
本発明は以上の構成にしてあることから、盗難防止機能を確保しながらも、様々の状況下で優れた対応性を有し、これにより従来では実現できなかった多機能化を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の盗難防止装置の一実施形態を含む移動体の要部構成を示す図である。
【図2】図1に示す移動体の盗難防止装置の一実施形態に備えられる位置認証手段の構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示す位置認証手段における処理手順を示すフローチャートである。
【図4】図1に示す移動体の盗難防止装置の一実施形態に備えられる暗証番号認証手段の構成を示すブロック図である。
【図5】図4に示す暗証番号認証手段における処理手順を示すフローチャートである。
【図6】図1に示す移動体の盗難防止装置の一実施形態に備えられるID照合認証手段の構成を示すブロック図である。
【図7】図6に示すID照合認証手段における処理手順を示すフローチャートである。
【図8】図1に示す移動体の盗難防止装置の一実施形態に備えられる解錠手段の構成を示すブロック図である。
【図9】図8に示す解錠手段における処理手順を示すフローチャートである。
【図10】図8に示す解錠手段に含まれるEEPROMの構成を示す図である。
【符号の説明】
1 盗難防止制御部
2 スタータ制御回路(電気機能部品)
3 スタータ
4 キーシリンダ
5 イグニッションキー
6 バッテリ
7 油圧制御回路(電気機能部品)
8 油圧制御用電磁弁
10 解錠手段
11 デジタル入力器
12 EEPROM(記憶部)〔設定部〕
15 バスライン(解錠信号出力部)
16 CPU(解錠信号出力部)
17 デジタル出力器(解錠信号出力部)
18 シリアル通信器(設定部)
19 設定器(指定手段)〔設定部〕
20 位置認証手段
21 稼動エリア設定手段
22 GPSレシーバ(入力部)
23 EEPROM(記憶部)
27 CPU(照合部)
29 デジタル出力器
30 暗証番号認証手段
31 暗証番号設定装置
32 番号入力部
32a 操作器
33 EEPROM(記憶部)
37 CPU(照合部)
39 デジタル出力器
40 ID照合認証手段
41 発信機
42 ID読み取り手段(入力部)
43 EEPROM(記憶部)
47 CPU(照合部)
48 デジタル出力器
50 GPS用人工衛星

Claims (4)

  1. エンジンで駆動する移動体の作動を電気的に制御する電気機能部品と、
    所定の信号を入力する入力部と、この入力部に入力された所定の信号が予め設定された条件と一致するかどうか照合し、一致したときに一致信号を出力させる照合部とを有する認証手段と、
    この認証手段から上記一致信号が出力されたときに上記電気機能部品に解錠信号を出力して上記移動体の作動を可能にし、上記一致信号が出力されないときには上記電気機能部品に上記解錠信号を出力せず、上記移動体の作動を不能にする解錠手段とを備えた移動体の盗難防止装置において、
    上記認証手段を複数備えるとともに、
    上記解錠手段が、上記複数の認証手段のそれぞれから出力される複数の一致信号に相当する設定値を、それぞれ予め設定可能な設定部と、上記複数の一致信号が、上記設定部で設定された上記設定値のそれぞれと全て一致したときに、上記解錠信号を出力する解錠信号出力部とを備え
    上記複数の認証手段が、
    上記予め設定された条件が、上記移動体の稼動可能領域であり、上記入力部が複数の人工衛星からの信号を受信し位置情報に変換するGPSレシーバである位置認証手段と、
    上記予め設定された条件が、暗証番号であり、上記入力部が暗証番号を入力する番号入力部である暗証番号認証手段と、
    上記予め設定された条件が、エンジン始動用のイグニッションキーに設けられるID情報であり、上記入力部が上記イグニッションキーのID情報を読み込むID読み取り手段であるID照合認証手段のうちの少なくとも2つの認証手段を含むことを特徴とする移動体の盗難防止装置。
  2. 上記設定部が、
    上記設定値を指定する指定手段と、
    この指定手段で指定された設定値に応じて書き換え可能な記憶部とを含むことを特徴とする請求項1記載の移動体の盗難防止装置。
  3. 上記暗証番号認証手段が、上記暗証番号を設定する暗証番号設定装置を備え、
    上記位置認証手段が上記稼動可能領域を設定する稼動エリア設定手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の移動体の盗難防止装置。
  4. 上記移動体が作業機械であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項記載の移動体の盗難防止装置。
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