JPS6330850A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JPS6330850A
JPS6330850A JP61174153A JP17415386A JPS6330850A JP S6330850 A JPS6330850 A JP S6330850A JP 61174153 A JP61174153 A JP 61174153A JP 17415386 A JP17415386 A JP 17415386A JP S6330850 A JPS6330850 A JP S6330850A
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photoreceptors
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Tomohiro Kimura
知裕 木村
Hisami Tanaka
久巳 田中
Noboru Kashimura
昇 樫村
Shigeto Tanaka
成人 田中
Hitoshi Toma
当麻　均
Masabumi Hisamura
久村　正文
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電子写真複写機、レーザービームプリンター
、ＣＲＴプリンター、電子写真式製版システムなどの電
子写真応用分野に広く用いることができる電子写真感光
体に関するものであり、更に詳しくは、高感度でかつ耐
久性の優れた電子写真感光体に関するものである。
〔従来技術〕
電子写真感光体の光導電材料として、近年、種々の有機
光導電材料の開発が進み、複写機やプリンターに搭載さ
れている。しかしながら、これらの感光体は一般的に耐
久性が低いことが１つの大きな欠点であるとされてきた
。耐久性としては、感度、残留電位、帯電能、画像ボケ
などの電子写真特性の耐久性、および摺擦による感光体
表面の摩耗やひっかき傷などの機械的耐久性に大別され
るが、特に機械的耐久性に劣る事が、感光体の寿命を決
定する大きな要因となっており、機械的耐久性の優れた
感光体の開発が望まれている。また、感光体の表面層は
特に高湿下、コロナ帯電時に生ずるオゾンによって生成
する低抵抗物質の付着、あるいは、トナーのクリーニン
グ不良に基づくフィルミング、融着といった画質劣化を
引き起こす要因を持っており、そのため前記の機械的耐
久性と共に、各種の付着物に対する離型性も求められて
いる。
そして、係る要求のために、即ち、摩耗やひっかき傷に
対する機械的耐久性を向上し、更に離型性、撥水性も加
え、トナー融着等を防止するために、潤滑剤を感光体表
面層に分散させると有効であることは公知である。
一方、感光体表面はコロナ帯電時発生するオゾンにより
常に劣化作用をうけており、高品位の画像を得るために
は感光体表面を研摩して常に新しい面を出す必要がある
。特にこの研摩作用が不十分であると耐久につれ画像が
つぶれ、文字が判読できない、いわゆる画像ボケがおき
てくる。従来の感光体は機械的耐久性が劣る結果、耐久
とともに感光体表面が適度に削れ、常に新しい面が現わ
れるため画像ボケがほとんど問題とならなかった。
しかしながら前記潤滑剤を分散させた感光体においては
、機械的耐久性が向上した結果、感光体表面の削れ量が
著しく減少するため、劣化した表面層が削られず、耐久
につれ画像ホケが発生し、高耐久の感光体の実用化が難
しいのが現状であった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は前記の要求に応える高耐久性を有する電子写真
感光体を提供するものである。即ち、本発明の目的は摺
擦による表面の摩耗やひっかき傷の発生などに対して耐
久性を有し、かつ画像ボケのない高品位の画像が得られ
る高耐久性を有する電子写真感光体を提供することにあ
る。本発明の他の目的はクリーニング性が良好で感光体
表面層へのトナー付着のない高耐久性を有する電子写真
感光体を提供することにある。更に、本発明の他の目的
はくり返し電子写真プロセスにおいて残留電位の蓄積が
な《常に高品位の画像が得られる高耐久性を有する電子
写真感光体を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明における電子写真感光体は、少な《とも感光層の
表面に、潤滑剤および酸化電位が０．６Ｖ以上の電荷輸
送物質を含むことを特徴とする電子写真感光体である。
本発明によって提供される電子写真感光体は、まず潤滑
剤を用いることによって感光体表面に潤滑性を付与させ
てクリーニングの際の摩耗やひっかき傷などの機械的損
傷を防ぎ、離型性、撥水性を発現させる。そして、これ
と同時に酸化電位が０．６Ｖ以上の電荷輸送物質を用い
ることによって、感光体表面がオゾン等によって酸化さ
れ劣化するのを防ぎ、画像ボケをなくすことができるの
である。
本発明に用いる代表的な潤滑剤は、例えばフッ素系樹脂
粉体、ポリオレフィン系樹脂粉体、シリコーン樹脂粉体
等の潤滑性樹脂粉体やフッ化カーボンなどが挙げられ、
特にフッ素系樹脂粉体が好ましい。フッ素系樹脂粉体と
しては、例えば四フツ化エチレン樹脂粉体、三フッ化塩
化エチレン樹脂粉体、六フッ化エチレンプロピレン樹脂
粉体、フツ化ビニル樹脂粉体、フッ化ビニリデン梼脂粉
体、＊ フツ化二渉化エチレン樹脂粉体およびそれらの共重合体
などが挙げられ。それらの中から一種あるいはそれ以上
が適宜選択されるが、特に四フッ化は、例えばポリエチ
レン樹脂粉体、ポリプロピレン樹脂粉体、ポリブテン樹
脂粉体、ポリヘキセン樹脂粉体などのホモポリマー樹脂
粉体、エチレンープロピレン共重合体、エチレンーブテ
ン共重合体などのコポリマー樹脂粉体、これらとヘキセ
ンなどの三元共重合体、さらにこれらの熱変成物の如き
ポリオレフイン系樹脂粉体などが挙げられ、それらの中
から一種あるいはそれ以上が適宜選択されるが、特にポ
リエチレン樹脂粉体、ポリプロピレン樹脂粉体が好まし
い。樹脂の分子量や粉体の粒径は適宜選択することがで
きるが、粒径に関しては、特には０．１μｍ〜１０μｍ
が好ましい。
本発明における酸化電位が０．６Ｖ以上の電荷輸送物質
は、例えばヒドラゾン系化合物、スチルベン系化合物、
カルバゾール系化合物、ピラゾリン系化合物、オキサゾ
ール系化合物、チアゾール系化合物、トリアリールメタ
ン系化合物、ポリアリールアルカン類などが挙げられ、
その中から一種あるいはそれ以上が適宜選択される。ま
た、酸化電位は高いほどオゾン等による劣化を防ぐこと
ができるので耐久性能は向上する。特に酸化電位が０゜
７ｖ以上になるとその効果はより顕著なものになる。
潤滑剤を分散させた感光層を形成する際に、成膜できな
いような低分子量の電荷輸送物質を用いる場合には、成
膜性を有する樹脂をバインダーとして使用する。バイン
ダー樹脂は、単独でもある程度の硬さを有すること、キ
ャリア輸送を妨害しないことなどの点から、ポリメタク
リル酸エステル類、ポリカーボネート、ボリアリレート
、ポリエステル、ポリスルホンなどが好ましい。
このバインダー中に分散される潤滑剤の含有率は表面層
改質効果、光透過性、キャリア移動性などの点から、潤
滑剤が含まれている感光層の重量分率で１〜５０重量％
が適当であり、特に２〜１５重量％が好ましい。
本発明の電子写真感光体を製造する場合、基体としては
基体自体が導電性をもつもの、例えばアルミニウム、ア
ルミニウム合金、銅、亜鉛、ステンレスバナジウム、モ
リブデン、クロム、チタン、ニッケル、インジウム、金
や白金等を用いることができ、その他にアルミニウム、
アルミニウム合金、酸化インジウム、酸化スズ、酸化イ
ンジウム−酸化スズ合金等を真空蒸着法によって被膜形
成した層を有するプラスチック（例えば、カーボンブラ
ック、銀粒子等）を適当なバインダーとともにプラスチ
ックの上に被覆した基体、導電性粒子をプラスチックや
紙に含浸した基体や導電性ポリマーを有するプラスチッ
ク等を用いる事ができる。
導電層と感光層の中間に、バリヤー機能と接着機能をも
つ下引層を設けることもできる。下引層はカゼイン、ポ
リビニルアルコール、ニトロセルロース、エチレン−ア
クリル酸コポリマー、ポリビニルブチラール、フェノー
ル樹脂、ポリアミド（ナイロン６、ナイロン６６、ナイ
ロン６１０．共重合ナイロン、アルコキシメチル化ナイ
ロン等）、ポリウレタン、ゼラチン、酸化アルミニウム
などによって形成することができる。
下引層の膜厚は０．１μｍ〜４０μｍ、好ましくは０．
３μｍ〜３μｍが適当である。
電荷発生物質としては、例えばセレン−テルル、ピリリ
ウム、チオピリリウム系染料、フタロシアニン系顔料、
アントアントロン顔料、ジベンズピレンキノン顔料、ピ
ラントロン顔料、トリスアゾ顔料、ジスアゾ顔料、アゾ
顔料、インジゴ顔料、キナクリドン系顔料、非対称キノ
シアニン、キノシアニンなどを用いることができる。
フッ素系樹脂粉体、ポリオレフィン系樹脂粉体、シリコ
ーン樹脂粉体、フッ化カーボンなどの潤滑剤の分散法と
しては、一般的な分散手段、即ち、ホモジナイザー、超
音波、ボールミル、振動ボールミル、サンドミル、アト
ライター、ロールミルなどを用いることができる。適当
な溶剤に溶解したバインダーに前記潤滑剤を加えた後、
前記分散法により分散する。これをバインダーと電荷輸
送剤とを溶剤に溶解した溶液に適量混合する事により、
前記潤滑剤を含有する表面層塗布液が得られる。
塗工は浸漬コーティング法、スプレーコーティング法、
スピンナーコーティング法、ビードコーティング法、マ
イヤーバーコーティング法、ブレードコーティング法、
ローラーコーティング法、カーテンコーティング法等の
コーティング法を用いて行なうことができる。乾燥は室
温における指触乾燥後、加熱乾燥する方法が好ましい。
加熱乾燥は、３０　’Ｃ〜２００°Ｃで５分〜２時間の
範囲の時間で静止または送風下で行なうことができる。
なお、フッ素系樹脂粉体のような疎水性を有する潤滑剤
を分散させたバインダー樹脂溶剤と、極性の強い顔料で
ある電荷発生物質を分散させたバので潤滑剤や電荷発生
物質が均一に分散されず、安定化させるのは難しい。し
たがって、特には感光層が電荷発生層と電荷輸送層の積
層構造を有することが好ましい。
本発明記載の酸化電位は、飽和カロメル電極を解液とし
て用い、ポテンンヤルスイーパーによって作用電極の電
位を変化させ、得られた電流−電位曲線のピーク位置を
そのまま酸化電位の値として求めた。
以下実施例にて本発明を説明する。ただし実施例１は潤
滑剤としてフッ素系樹脂粉体を用い、それとともに酸化
電位０．６Ｖ以上の電荷輸送物質を用いた。比較例１は
実施例１のうち電荷輸送物質を酸化電位０．６Ｖ未満の
ものに代えた。実施例２は実施例１のうち彊滑剤を他の
フッ素系樹脂粉体に代えた。
比較例２は実施例１のうち潤滑剤を除いた。実施例３は
実施例１のうち結着剤バインダーを他のものに代えた。
比較例３は実施例１のうち潤滑剤を除いて結着剤バイン
ダーを他のものに代えた。実施例４は、潤滑剤、酸化電
位０．６Ｖ以上の電荷輸送物質、電荷発生物質が単一層
に含有されている。実施例５〜７は実施例１比較例１の
うち潤滑剤をそれぞれポリオレフィン系樹脂粉体、シリ
コーン樹脂粉体、フッ化カーボンに代えた。
実施例１ ８０φＸ　３６０　ｍ　ｒｔｌのアルミニウムシリンダ
を基体とし、これにポリアミド樹脂（商品名：アミラン
ＣＭ　−８０００、東し製）の５％メタノール溶液を浸
漬法で塗布し、１μｍ厚の下引き層をもうけた。
次に下記構造式ジスアゾ顔料を１０部（重量部、以下同
様）、ポリビニルブチラール樹脂（商品名・エスレツク
ＢＸＬ、積木化学製）６部およびシクロヘキサン１００
部を１φガラスピーズを用いたサンドミル装置で２０時
間分散した。この分散液にテトラヒドロフラン５０〜１
００（適宜）部を加えて下引き層上に塗布し、１００　
’Ｃ５分間の乾燥をして０．１５μｍ厚°の電荷発生層
を形成した。
ム 次に、潤滑剤であるフッコ嗜脂粉体としてポリ四フッ化
エチレン樹脂粉体（商品名ニルブロンＬ−２、ダイキン
工業製）、表１の酸化電位０．６Ｖ以上の電荷輸送物質
（１）〜（１０）、結着剤バインダーとしてビスフェノ
ールＺ型子リカーボネート樹脂（奇人化成製）を用意し
た。
第１表 まず、前記ポリカーボネート樹脂２０部と各々の電荷輸
送物質（１）〜（１０）　２０部をシクロヘキサン１０
０部に溶解し、これに前記ポリ四フッ化エチレン粉体６
部を加え、ステンレス製ボールミルで５０時間分散し、
更にジクロルエタン２０部を加えて電荷輸送層塗布液を
作成した。この液を前記電荷発生層上に塗布し、１００
°Ｃ９０分熱風乾燥して２０μｍ厚の電荷輸送層を形成
した。これを感光体１〜１０とする。
この様にして作成した感光体をブレード侵入１（ブレー
ドが感光体に押しあたって曲がる長さ）１．０ｍｍ、ス
ポンジローラー相対速度１０６％になる様に改造したキ
ャノン製複写機ＮＰ　　３５２５に装着し、画像評価、
耐久性評価を行なった。
感光体１〜７は２０万枚の耐久後も画像ボケは発生せず
、高画質のコピーが得られた。またこのときの感光体膜
厚減少量は１．５μｍであった。感光体８〜１０は８万
枚の耐久後も画像ボケは発生せず高画質のコピーが得ら
れた。またこのときの感光体膜厚減少量は０．５μｍで
あった。
更に前記感光体１〜１０を高温、高湿（３２，５℃。
９０％ＲＨ）中にて１万枚の耐久を行なったが画像流れ
は全（発生せず高品位の画像が得られた。
比較例１ 電荷輸送物質を酸化電位０．６Ｖ未満の電荷輸送物質（
１１）〜（１３）に代える以外は実施例１と同様な方法
で比較感光体１〜３を作成し画像評価、耐久性評価を行
なった。
すると、比較感光体Ｉは８０００枚、比較感光体２は６
０００枚、比較感光体３は２０００枚で画像ボケが発生
した。このときの感光体膜厚減少量はいずれも０．５μ
ｍ以下（検出限界）であった。
実施例２ フッ素系樹脂粉体としてポリ四フッ化エチレン樹脂粉体
に代えてポリフッ化ビニリデン樹脂粉体（商品名：カイ
カに一３０１Ｆ、ペンワルド製）を用い、電荷輸送物質
（３）、（７）、（８）、（１０）を用いる以外は実施
例１と同様な方法で感光体１１−１４を作成し画像評価
、耐久性評価を行なった。
感光体１１．１２は２０万枚の耐久後も画像ボケは発生
せず高画質のコピーが得られた。このときの感光体膜厚
減少量は１．５μｍであった。感光体１３゜１４は８万
枚の耐久後も画像ボケは発生せず、高画質のコピーが得
られた。このときの感光体膜厚減少量は０．５μｍであ
った。
比較例２ 電荷輸送物質（１）、（３）、（７）、（ｓ）　ｌｏ部
、ビスフェノール２型ポリカーボネート樹脂（奇人化成
製）１０部をジクロルメタン７０部に溶解して、この溶
液を前記電荷発生層までを塗布したドラム上に塗布し、
１００°０９０分熱風乾燥させ、２０μｍ厚の電荷輸送
層を形成し、それぞれ比較感光体４〜７を作成した。そ
してこれを前記の改造したキャノン製複写機Ｎ−Ｐ−３
５２５に装着し、高温高湿（３２，５°Ｃ２９０％ＲＨ
）中で耐久試験を行なった。
すると、この感光層には離型性がないため、表面に付着
した紙粉等がとれにくり、いずれもｓｏｏ。
枚程度から画像流れが発生した。
実施例３ 結着剤バインダーとしてビスフェノール２型ポリカーボ
ネート樹脂の代わりにポリメチルメタクリレート樹脂（
商品名・グイヤノールＢＲ−８５、三菱レイヨン製）を
用い、電荷輸送物質（２）、（４）。
（６）、（８）を用いる以外は実施例１と同様な方法で
感光体１５〜１８を作成し画像評価、耐久性評価を行な
った。
いずれも８万枚の耐久後も画像ボケは発生せず、高画質
のコピーが得られた。
比較例３ 比較例２の結着剤バインダーとして、ビスフェノールＺ
型車リカーボネート樹脂の代わりに実施例３で用いたポ
リメチルメタクリレート樹脂を用いる以外は比較例２と
同様の方法で比較感光体８〜１１を作成した。そしてこ
れを前記の改造したキャノン製複写機ＮＰ−３５２５に
装着し、高温高湿（３２，５’Ｃ、９０％ＲＨ）中で耐
久試験を行なった。
するといずれも４０００枚程度から画像流れが発生した
。
実施例４ 実施例１で用いたジスアゾ顔料１０部、ビスフェノール
Ａ型ポリカーボネート（商品名ニューピロンＳ−２００
０、三菱瓦斯化学製）　１０部およびジクロルメタン５
０部、テトラヒドロフラン５０部を１φガラスピーズを
用いたサンドミル装置で２０時間分散した。
次に前記ポリカーボネート樹脂２０部と電荷輸送物質（
３）　２０部をジクロルメタン５０部とテトラヒドロフ
ラン５０部の、昆合溶剤中に溶解し、これにポリ四フッ
化エチレン樹脂粉体６部を加え、ステンレスボールミル
で５０時間分散した。この分散液を前記ジスアゾ顔料分
散液中に入れ、感光材溶液を調製した。
この感光材溶液を実施例１と同様な方法で作成した下引
き層をもうけたアルミニウムシリンダー上に塗布し、１
００°Ｃ６０分乾燥させ、２０μｍ厚の感光層を形成し
た。これを感光体１９とする。この感光体を実施例１と
同様にして画像評価、耐久性評価を行なったが、２０万
枚の耐久後も画像ボケは発生せず高画質のコピーが得ら
れた。
実施例５ 実施例１の潤滑剤としてポリ四フッ化エチレン樹脂粉体
の代わりにポリオレフィン系樹脂粉体のポリエチレン樹
脂粉体（商品名、フローセン１３１４２、製鉄化学制）
を用い電荷輸送物質（１）、（３）、（’７）。
（８）、（１０）、（１１）、（１２）、（１３）を用
いる以外は実施例１と同様の方法によって感光体を作成
した。
そして電荷輸送物質（１）、（３）、（７）、（８）、
（１０）を用いた感光体を各々感光体２０〜２４、電荷
輸送物質（１１）、（１２）、（１３）を用いた感光体
を各々比較感光体１２〜１４とする。これらの感光体を
実施例１と同様にして画像評価および耐久性評価を行な
った。
感光体２０〜２２は、２０万枚の耐久後も画像ボケは発
生せず高画質のコピーが得られた。またこのときの感光
体膜厚減少量は２μｍであった。感光体２３．２４は、
８万枚の耐久後も画像ボケは発生せず高画質のコピーが
得られた。またこのときの感光体膜厚減少量は１μｍで
あった。
一方、比較感光体１２．１３．１４は、それぞれ７００
０枚、５５００枚、２０００枚で画像ボケが発生した。
このときの感光体膜厚減少量はいずれも０．５μｍ以下
（検出限界）であった。
更に前記感光体を高温、高温（３２ｔ　５°Ｃ２９０％
ＲＨ）中にて１万枚の耐久を行なったが画像流れは全く
発生せず高品位の画像が得られた。
実施例６ 実施例１の潤滑剤としてポリ四フッ化エチレン粉体の代
わりにシリコーン梼脂粉体（ＸＣ９９−５０１、東芝シ
リコーン製）を用い電荷輸送物質（１）、（３）。
（７）、（８）、（１ｏ）、（１１）、（１２）、（１
３）を用いる以外は実施例１と同様の方法によって感光
体を作成した。そして電荷輸送物質（１）、（３）、（
７）、（８）、（１０）を用いた感光体を各々感光体２
５〜２９、電荷輸送物質（１１）、（１２）、（１３）
を用いた感光体を各々比較感光体１５〜１７とする。こ
れらの感光体を実施例１と同様にして画像評価および耐
久性評価を行なった。
感光体２５〜２７は、２０万枚の耐久後も画像ボケは発
生せず高画質のコピーが得られた。またこのときの感光
体膜厚減少量は２μｍであった。感光体２８．２９は、
８万枚の耐久後も画像ボケは発生せず高画質のコピーが
得られた。またこのときの感光体膜厚減少量は１μｍで
あった。
一方、比較感光体１５．１６．１７は、それぞれ６５０
０枚、５５００枚、２０００枚で画像ボケが発生した。
このときの感光体膜厚減少量はいずれも０．５μｍ以下
（検出限界）であった。
更に前記感光体を高温、高湿（３２，５°Ｃ１９０％Ｒ
Ｈ）中にて１万枚の耐久を行なったが画像流れは全く発
生せず高品位の画像が得られた。
実施例７ 実施例１の潤滑剤としてポリ四フッ化エチレン粉体の代
わりにフッ化カーボン（ダイキン工業製）を用い電荷輸
送物質ＣＡ　）、（３）、（７）、（８）、（１０）、
（ｌ　ｌ　）。
（１２）、（１３）を用いる以外は実施例１と同様の方
法によって感光体を作成した。そして電荷輸送物質（１
）、（３）、（７）、（８）、（１０）を用いた感光体
を各々感光体３０〜３４、電荷輸送物質（１１）、（１
２）。
（１３）を用いた感光体を各々比較感光体１８〜２０と
する。これらの感光体を実施例１と同様にして画像評価
および耐久性評価を行なった。
感光体３０〜３２は、２０万枚の耐久後も画像ボケは発
生せず高画質のコピーが得られた。またこのときの感光
体膜厚減少量は２．５μｍであった。感光体３３．３４
は、８万枚の耐久後も画像ボケは発生せず高画質のコピ
ーが得られた。またこのときの感光体膜厚減少量は１μ
ｍであった。
一方、比較感光体１８．１９．２０は、それぞれ６００
０枚、４０００枚、２０００枚で画像ボケが発生した。
このときの感光体膜厚減少量はいずれも０．５μｍ以下
（検出限界）であった。
更に前記感光体を高温、高湿（３２，５°Ｃ１９０％Ｒ
Ｈ）中にて１万枚の耐久を行なったが画像流れは全（発
生せず高品位の画像が得られた。
〔発明の効果〕
本発明における潤滑剤添加の効果は前記の様に表面の摩
耗や傷などの機械的耐久性向上と各種付着物に対する離
型性を付与することである。本発明における酸化電位が
０．６Ｖ以上の電荷輸送物質の効果は、耐オゾン劣化性
の改良であり、潤滑剤添加によって表面が研摩されにく
い場合でも画像ボ高耐久性、高画質の感光体の実用化が
可能になったのである。
以上のように、少なくとも感光層の表面に、潤滑剤およ
び酸化電位が０．６Ｖ以上の電荷輸送物質を含むことを
特徴とする電子写真感光体は高耐久性を有しており、画
像ボケ、画像流れがなく常に高品位の画像を得ることが
できる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. （１）少なくとも感光層の表面に、潤滑剤および酸化電
    位が０．６Ｖ以上の電荷輸送物質を含むことを特徴とす
    る電子写真感光体。
  2. （２）該潤滑剤がフッ素系樹脂粉体である特許請求の範
    囲第１項記載の電子写真感光体。
  3. （３）該感光層が電荷発生層と電荷輸送層の積層構造を
    有する特許請求の範囲第１項記載の電子写真感光体。
  4. （４）該感光層が電荷発生物質を含有する特許請求の範
    囲第１項記載の電子写真感光体。
  5. （５）潤滑剤を含有する感光層において、該潤滑剤の含
    有率が１〜５０重量％である特許請求の範囲第１項記載
    の電子写真感光体。
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