JP2647429B2 - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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    • G03G5/0514Organic non-macromolecular compounds not comprising cyclic groups

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電子写真複写機、レーザービームプリンタ
ー、CRTプリンター、電子写真式製版システムなどの電
子写真応用分野に広く用いることができる電子写真感光
体に関する。更に詳しくは高感度でかつ耐久性の優れた
電子写真感光体に関する。
〔従来の技術〕
近年、電子写真感光体に光導電材料として種々の有機
光導電材料の開発が進み、特に電荷発生層と電荷輸送層
を積層した機能分離感光体は既に実用化され、複写機や
プリンターに搭載されている。しかしながらこれらの感
光体は一般的に耐久性の低いことが一つの大きな欠点で
あるとされてきた。耐久性とは感度、残留電位、帯電
能、画像ボケなどの電子写真物性面の耐久性と摺擦によ
る感光体表面の摩耗や傷などの機械的耐久性に大別され
るが前者の耐久性の低さはコロナ帯電器から発生するオ
ゾン、NOx等によって感光体表面層に含有される電荷輸
送材料が劣化することに起因していることが知られてい
る。
そこで電子写真物性面の耐久性を高める対策として
は、オゾン、NOx等により劣化されにくい電荷輸送材料
を用いることが重要であり、酸化電位の高い電荷輸送材
料を選択することが提案されている。高酸化電位の電荷
輸送材料を使用すれば耐久使用に伴う帯電能低下,残留
電位の上昇,あるいは画像ボケの発生といった現象が抑
えられ、感光体の寿命が大きく延びることが明らかにな
ったが、新たな問題として感光体休止メモリー現象が発
生し易くなることが指摘されている。休止メモリー現象
とは、基本的にはコロナ生成物による劣化現象の一つで
あるが、コピー終了後感光体の回転が停止しコロナ帯電
器の近傍にとまった部分の帯電能が低下し、正現像の場
合はその部分だけ画像濃度が下り、反転現像の場合は画
像濃度が上る現像である。この現像は感光体を長期間使
用した後に発生し易く、上記の対策で感光体寿命が延び
るにつれ目立って来る。画像形成装置本体の吸排気機構
や帯電器形状を改良することにより若干の改善は見られ
るが完全ではなく、特に小型コピー装置やカートリッジ
タイプの感光体を有するコピー装置において問題となる
ものである。
〔本発明が解決しようとする問題点〕
本発明の目的は、前述した電子写真物性面の耐久性と
機械的耐久性を併わせもちながら、実際の画像形成装置
内での使用に際し休止メモリー現象を効果的に抑制した
感光体を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、かかる目的に沿って鋭意検討を重ねた
結果、導電性基体上に感光層を有する感光体において、
導電性基体より最も離隔する層、すなわち表面層に滑材
粉体および酸化電位が0.6V以上の電荷輸送物質と後記一
般式(1)で表わされるジアルキルジチオカルバミン酸
金属塩とを含む感光体が、前述の要求に答える性能を有
することを見出した。
すなわち、本発明において酸化電位が0.6V以上という
高酸化電位の電荷輸送物質の使用は、コロナ生成物に対
する耐性を向上させ、感度、残留電位,画像ボケといっ
た電子写真物性面の安定化に寄与している。
また、一般式(1)のジアルキルジチオカルバミン酸
金属塩の添加は、上記電荷輸送物質の使用によって新た
に発生し易くなった休止メモリー現象を効果的に防止す
る作用を果している。さらに好ましく用いられる滑材粉
体の添加は、感光体の機械的耐久性(表面の耐摩耗性)
を高め、耐久寿命を向上させる作用を有する。
本発明に用いる酸化電位が0.6V以上の電荷輸送物質と
しては、ヒドラゾン系化合物、スチルベン系化合物、カ
ルバゾール系化合物、ピラゾリン系化合物、オキサゾー
ル系化合物、チアゾール系化合物、トリアリールメタン
系化合物、ポリアリールアルカン類などから選択され
る。また、酸化電位は高いものほど感光体の耐久性能は
向上し、特に酸化電位が0.7V以上になると、その効果は
より顕著なものになる。
本発明における電荷輸送物質の使用量は、バインダー
(樹脂)の重量に対して電荷輸送物質/バインダー=3/
10〜20/10の範囲が一般的であり、5/10〜15/10の範囲が
好ましい。また電荷輸送層の膜厚としては10〜40μの範
囲が一般的であり、15〜30μの範囲が好ましい。
なお、実際の感光層の塗工に際し、電荷輸送物質は一
般に低分子量であるため、それ自体では成膜することは
できない。
そこで、たとえば後述する滑材粉体とともに電荷輸送
物質を分散させた感光層を形成するには、成膜性を有す
る樹脂をバインダーとして使用する。このバインダーと
しては単独でもある程度の硬さを有すること、キャリア
輸送を妨害しないことなどの点から、ポリメタクリル酸
エステル類、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリ
エステル、ポリスルホンなどが好ましい。
本発明に用いるジアルキルジチオカルバミン酸金属塩
は、下記一般式(1)を有するものである。
ただし、上記一般式〔I〕において、R1およびR2は互
に異なっても同じでもよいアルキル基で、一般にはメチ
ル基、エチル基、n−プロピル基などである。Mは金属
原子で、Zn、Ni、Pb、Cu、Cr、Coなどが挙げられる。表
面層におけるジアルキルジチオカルバミン酸金属塩の含
有率は0.05〜20重量%が適当で、好ましくは0.1〜10.0
重量%の範囲である。含有率が0.05重量%を下回わる
と、感光体の休止メモリー現像の防止効果が十分でな
く、また20重量%を越えると、残留電位の上昇を招く。
本発明で好ましく用いられる滑材粉体とは、フッ素系
樹脂、ポリオレフィン系樹脂、フッ化カーボンの粉体を
指すのであって、これらは2種以上を併用することもで
きる。さらにフッ素樹脂としては、四フッ化エチレン樹
脂、三フッ化塩化エチレン樹脂、六フッ化エチレンプロ
ピレン樹脂、フッ化ビニル樹脂、フッ化ビニリデン樹
脂、二フッ化二塩化エチレン、およびこれらの共重合体
などがあり、またポリオレフィン系樹脂としてはポリエ
チレン、ポリプロピレン、およびこれらの共重合体など
が代表的なものである。
上述した滑材粉体の表面層における含有率は、0.5〜5
0重量%が適当である。含有率が0.5重量%を下回わると
感光体の機械的耐久性が向上せず、また50重量%を越え
ると、光透過性が低下し、さらにキャリアの移動性も低
下するので好ましくない。
本発明の感光体は、導電性基体上の感光層が、電荷発
生物質と電荷輸送物質を含有する単一層であってもよい
が、好ましいのは機能分離型感光体である。すなわち、
感光層が電荷発生層と電荷輸送層との積層構造を有して
おり、かつ電荷輸送層上に電荷発生層が塗設されている
もの、あるいは電荷発生層上に電荷輸送層が塗設されて
いるものがそれで、これらのうちでも後者が好ましい。
導電性基体としては基体自身が導電性をもつもの、た
とえばアルミニウム、アルミニウム合金、銅、亜鉛、ス
テンレス、バナジウム、モリブデン、クロム、チタン、
ニッケル、インジウム、金、白金などの材料からなるも
のがあり、また基体自身は導電性はなくともその表面も
しくは内部に導電層を有するもの、たとえばアルミニウ
ム、アルミニウム合金、酸化インジウム、酸化錫、酸化
インジウム−酸化錫合金などを真空蒸着法によって被膜
形成した層を有するプラスチック、導電性物質(たとえ
ばカーボンブラック、銀粒子など)を適当なバインダー
とともに被膜形成したプラスチック、導電性物質を含浸
せしめた紙やプラスチック、導電性ポリマーを有するプ
ラスチックなどがある。
導電性基体と感光層の中間には、バリマー機能と接着
機能をもつ下引き層を設けることもできる。この下引き
層は、カゼイン、ポリビニルアルコール、ニトロセルロ
ース、エチレン−アクリル酸コポリマー、ポリビニルブ
チラール、フェノール樹脂、ポリアミド(ナイロン6,ナ
イロン66,ナイロン610、共重合ナイロン、アルコキシメ
チル化ナイロン等)、ポリウレタン、ゼラチン、酸化ア
ルミニウムなどによって形成できる。下引き層の膜厚は
通常、0.1〜40ミクロン、好ましくは0.3〜3ミクロンの
範囲が適当である。
本発明の感光体の製造に用いられる電荷発生物質とし
ては、セレン−テルル、ピリリウム、チオピリリウム系
染料、フタロシアニン系顔料、アントアントロン顔料、
ジベンズピレンキノン顔料、ピラントロン顔料、トリス
アゾ顔料、ジスアゾ顔料、アゾ顔料、インジゴ顔料、キ
ナクリドン系顔料、非対称キノシアニン、キノシアニン
などがあり、これらは2種以上を併用することもでき
る。
本発明における電荷発生物質の使用量は、バインダー
(樹脂)の重量に対し電荷発生物質/バインダー=1/0
〜1/20の範囲が一般的であり、4/1〜1/10の範囲が好ま
しい。また、電荷発生層の膜厚としては0.05〜60μの範
囲で必要に応じて適宜選択される。
感光層の塗工には浸漬コーティング法、スプレーコー
ティング法、スピンナーコーティング法、ビードコーテ
ィング法、マイヤーバーコーティング法、ブレードコー
ティング法、ローラーコーティング法、カーテンコーテ
ィング法などのコーティング法が適用される。塗工に続
く乾燥は、室温における指触乾燥後、加熱乾燥する方法
が好ましい。加熱乾燥は30〜200℃で5〜120分の時間で
静止または送風下にて行なうことができる。
なお、上記塗工に用いられる塗布液の一般的な調製法
を説明すると、まず適当な溶剤にバインダーを溶かした
うえ滑材粉体を分散させる。この分散には一般的な分散
手段、すなわちホモジナイザー、超音波、ボールミル、
振動ボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミ
ルなどを用いる。この分散に際し、公知の各種分散剤を
適宜使用する。一方、バインダーと電荷輸送物質と一般
式(1)の化合物を溶剤に添加し、この溶液に上記の分
散液を適量とって混合すればよい。
〔実施例〕
次に実施例と比較例を挙げて本発明をさらに具体的に
説明する。
実施例1 80φ×360mmのアルミニウムシリンダーを基体とし、
これにポリアミド樹脂(商品名:アミランCM−8000東レ
製)の5%メタノール溶液を浸漬法で塗布し、1μ厚の
下引き層をもうけた。
次に下記構造式のジスアゾ顔料を10部(重量 部、以下同様)、ポリビニルブチラール樹脂(商品名:
エスレックBXL、積水化学(株)製)6部およびシクロ
ヘキサノン100部を1φガラスビーズを用いたサンドミ
ル装置で20時間分散した。この分散液にテトラヒドロフ
ラン50〜100(適宜)部を加えて上記下引き層上に塗布
し、100℃、5分間の乾燥をして、0.15μ厚の電荷発生
層を形成した。次に電荷輸送物質として表1の化合物
と、下記構造式のジエチルジチオカルバミン酸亜鉛と、 バインダーとしてビスフェノールZ型ポリカーボネート
樹脂(帝人化成製)を用意した。
まずビスフェノールを型ポリカーボネート樹脂20部と
上記電荷輸送物質20部と上記ジエチルジチオカルバミン
酸亜鉛0.2部をモノクロルベンゼン100部に添加し、さら
にジクロルエタン20部を加えて塗布液を調製した。この
塗布液を前記電荷発生層上に塗布し、100℃で90分間熱
間乾燥して、20μ厚の電荷輸送層を形成した。
こうして得られた感光体に対して、ブレード侵入量1.
0mm、クリーニングローラー相対速度106%になる様に改
造した複写機(商品名:NP−3525,キャノン(株)製)に
搭載して10万枚の耐火評価を行った。その結果を表2に
示す。
表2において電位変動とは耐久使用初期に暗部電位
(VD)を−650V、明部電位(VL)を−150V、そのときの
残留電位(VR)を−10Vという状態に設定し、10万枚耐
久使用後の絶対値の変化分を示したものである。また休
止メモリーとは10万枚耐久使用後感光体の回転を停止し
10時間後の、コロナ帯電器直下部分と他の部分との画像
濃度変化、あるいは電位(VD)の変化分で表現したもの
である。
表2よりわかる様に、高酸化電位(0.6V以上)の電荷
輸送材料を使用しジエチルジチオカルバミン酸亜鉛を添
加した実験例4〜8の感光体は、10万枚耐久使用後も電
位変動が少なく、かつ休止メモリーも生じていない。
実施例2 膜厚を0.5μとしたことを除いて実施例1と同じ条件
でアルミニウムシリンダー上にポリアミド樹脂の下引き
層を形成した。
次に、下記構造式のトリスアゾ顔料を10部 ポリビニルブチラール樹脂(商品名:エスレックBL−
S、積水化学製)6部、及びシクロヘキサン50部をガラ
スビーズを用いたサンドミル装置で分散した。この分散
液にメチルエチルケトン100部を加え前記下引き層上に
塗布し、0.2μ厚の電荷発生層を形成した。
次に、電荷輸送物質として下記構造式の化合物 (酸化電位0.81)とジアルキルジチオカルバミン酸金属
塩として表3に示す化合物とバインダーとしてビスフェ
ノールZ型ポリカーボネート樹脂(前出)を準備した。
以後、実施例1と同様な方法により表3に挙げた化合
物を用いて感光体を製造した。各ジアルキルジチオカル
バミン酸金属塩の添加量は0.2部である。
得られた感光体について評価した結果を表4に示す。
評価には発振波長780nmの半導体レーザーを搭載し、侵
入量1.0mmのクリーニングブレードを有し、トナーとキ
ャリアより成る2成分現像剤を用いたイメージスキャン
反転現像方式のレーザービームプリンタを使用した。表
4において電位変動とは耐久初期に暗部電位を−600V、
明部電位を−150V、そのときの残留電位を−10Vという
状態に設定し、10万枚耐久使用後の絶対値の変化分を示
したものである。また休止メモリーに関しては実施例1
と同じ測定法であるが、反転現像であるため画像濃度変
化は実施例1とは逆に濃度上昇の方向で現れる。
表4よりわかる様に、ジアルキルジチオカルバミン酸
金属塩を添加した系は明らかに休止メモリーを防止する
効果を有している。
実施例3 実施例1と同じ条件でアルミニウムシリンダー上にポ
リアミド樹脂の下引き層を形成した。次に下記構造式の
ジスアゾ顔料を10部 ポリビニルブチラール樹脂(商品名:エスレックBL−
S、積水化学製)6部、及びシクロヘキサノン50部をガ
ラスビーズを用いたサンドミル装置で分散した。この分
散液にメチルエチルケトン100部を加えて上記下引き層
上に塗布し、0.2μ厚の電荷発生層を形成した。
次に、電荷輸送物質として下記構造式の化合物 (酸化電位0.81)とジアルキルジチオカルバミン酸金属
として下記構造式のジエチルジチオカルバミン酸亜鉛と バインダーとしてビスフェノールZ型ポリカーボネート
樹脂(前出)を準備した。以下実施例1と同様な方法に
より、ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛の添加量を電荷
輸送層の重量分率で0.05%,0.1%、1%、10%、20%の
5水準にふって感光体を製造した。
こうして得られた感光体について実施例1と同様な方
法で評価した結果を表5に示す。
表5よりわかる様に、ジアルキルジチオカルバミン酸
亜鉛の添加量に関しては電荷輸送層の重量に対して0.1
%を下回われば効果が少なく、10%を越えると残留電位
の上昇等の悪影響を及ぼすため、0.1%〜10%の範囲が
好ましい。
実施例4 実施例1と同様にしてアルミニウムシリンダー上に下
引き層と電荷発生層とを設けた。その後電荷輸送物質と
してNo.5の化合物 と下記構造式のジアルキルジチオカルバミン酸鉄と、及
びバインダーとしてビスフェノールZ型ポリカーボネー
ト、 滑材粉体として四フッ化エチレン樹脂(商品名:ルブロ
ンL−2、ダイキン工業製)を用意した。まずビスフェ
ノールZ型ポリカーボネート樹脂20部と上記電荷輸送物
質20部と上記ジアルキルジチオカルバミン酸鉄0.2部を
モノクロルベンゼン100部に溶解し、これに上記四フッ
化エチレン樹脂6部と分散剤としてのフッ素系アクリル
オリゴマー0.15部を加えステンレス製ボールミルで50時
間分散し、さらにジクリルメタン20部を加えて塗布後を
作成した。この塗布液を前記電荷発生層上に塗布し100
℃で90分間熱風乾燥して、20μ厚の電荷輸送層を形成し
た。
得られた感光体を実施例1と同様に評価したところ、
電位変動はΔVd/ΔVe/ΔVR=−20/+50/+30であり、休
止メモリーはΔVd=−10Vと良好で、画像上濃度変化は
なかった。また感光体表面の傷やトナーの融着といった
機械的な耐久性に関しても良好であり、10万枚耐久使用
後も高品質の画像が得られた。
実施例5 実施例1と同様にしてアルミニウムシリンダー上に下
引き層を塗布した。次に、電荷輸送物質として実施例1
で用いたNo.5のヒドラゾン化合物15部とポリカーボネー
トZ型樹脂10部をジクロルメタン50部とモノクロルベン
ゼン10部の混合液に溶解した溶液を下引き層上に塗布
し、15μ厚の電荷輸送層を形成した。次に同じく実施例
1で用いたジスアゾ顔料を4部、ポリカーボ ネートZ樹脂を10部、及びシクロヘキサノン50部を1φ
ガラスビーズを用いたサンドミル装置で20時間分散し
た。(CG分散液) 次に四フッ化エチレン樹脂粉体、分散剤としてフッ素
系アクリルオリゴマー、上記ヒドラゾン化合物、ビスフ
ェノールZ型ポリカーボネート樹脂を用意した。先づビ
スフェノールZ型ポリカーボネート樹脂10部、ヒドラゾ
ン化合物4部、フッ素系アクリルオリゴマー0.15部をジ
クロルメタン10部、モノクロルベンゼン40部に溶解す
る。ついでこの中に四フッ化エチレン樹脂粉体1.5部を
加えステンレス製ボールミルで40時間分散したさらにこ
の分散液中に下記構造式のジエチルジチオカルバミン酸
マグネシウム0.3部添化して、 CG液を調製した。このCG分散液と上記CT液を混合
して塗料を調製し、これを前記電荷輸送層上に塗布して
5μ厚の電荷発生層を形成し感光体を得た。
実施例1で用いた複写機を正帯電できる様に改造し、
この感光体を実施例1と同様に評価したが、10万枚耐久
後も電位変動、感光体の削れ、休止メモリー共に小さ
く、高画質のコピーが得られた。
比較例4 実施例5との比較のためジエチルジチオカルバミン酸
マグネシウムを加えない感光体を製造し、同様の評価を
行ったところ10万枚後休止メモリーが画像上現れ電位的
にもΔVd=−160Vであった。
〔発明の効果〕
以上で明らかなように、酸化電位が0.6V以上の電荷輸
送物質とジアルキルジチオカルバミン酸金属塩と、さら
に好ましくは滑材粉体を含有する本発明の感光体は、高
耐久性を示しながら休止メモリー現像が効果的に抑制さ
れ、常に安定した高品質の画像を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 弘 正明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−30850(JP,A) 特開 昭59−157(JP,A)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性基体上に感光層を有する電子写真感
    光体において、少なくとも表面層に滑材粉体および酸化
    電位が0.6V以上の電荷輸送物質と下記一般式〔1〕で表
    わされるジアルキルジチオカルバミン酸金属塩とが含有
    されていることを特徴とする電子写真感光体。 (一般式〔1〕中、R1とR2は同じでも異なっていてもよ
    いアルキル基、Mは金属原子である。)
  2. 【請求項2】前記感光層が電荷発生層と電荷輸送層との
    積層構造を有しており、かつ電荷発生層上に電荷輸送層
    が塗設されている特許請求の範囲第(1)項記載の電子
    写真感光体。
  3. 【請求項3】前記感光層が電荷発生層と電荷輸送層との
    積層構造を有しており、かつ電荷輸送層上に電荷発生層
    が塗設されている特許請求の範囲第(1)項記載の電子
    写真感光体。
  4. 【請求項4】前記感光層が電荷発生物質と電荷輸送物質
    を含有する単一層からなる特許請求の範囲第(1)項記
    載の電子写真感光体。
  5. 【請求項5】前記表面層における前記ジアルキルジチオ
    カルバミン酸金属塩の含有率が0.05〜20.0重量%である
    特許請求の範囲第(1)項記載の電子写真感光体。
  6. 【請求項6】前記滑材粉体がフッ素系樹脂粉体、ポリオ
    レフィン系粉体、フッ化カーボン粉体から選ばれたもの
    である特許請求の範囲第(1)項記載の電子写真感光
    体。
  7. 【請求項7】前記表面層における前記滑材粉体の含有率
    が0.5〜50重量%である特許請求の範囲第(1)項記載
    の電子写真感光体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS59157A (ja) * 1982-06-25 1984-01-05 Mita Ind Co Ltd 電子写真感光体
JPS6330850A (ja) * 1986-07-24 1988-02-09 Canon Inc 電子写真感光体

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