JPH0727229B2 - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JPH0727229B2
JPH0727229B2 JP20657086A JP20657086A JPH0727229B2 JP H0727229 B2 JPH0727229 B2 JP H0727229B2 JP 20657086 A JP20657086 A JP 20657086A JP 20657086 A JP20657086 A JP 20657086A JP H0727229 B2 JPH0727229 B2 JP H0727229B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電子写真複写機、レーザービームプリンター、
CRTプリンター、電子写真式製版システムなどの電子写
真応用分野に広く用いることができる電子写真感光体に
関するものであり、更に詳しくは高感度で耐久性の優れ
た電子写真感光体に関するものである。
〔従来の技術〕
電子写真感光体の光導電材料として、近年、種々の有機
光導電材料の開発が進み実用化がなされているが、これ
らの感光体は一般的に耐久性が低いことが1つの大きな
欠点である。耐久性としては、感度、残留電位、帯電
能、画像ボケなどの電子写真物性面の耐久性、および摺
擦による感光体表面の摩耗やひっかき傷などの機械的耐
久性に大別されるが、特に機械的耐久性に劣ることが感
光体の寿命を決定する大きな要因となっており、機械的
耐久性の優れた感光体の開発が望まれている。また、感
光体の表面層は特に高湿下、コロナ帯電時に生ずるオゾ
ンによって生成する低抵抗物質の付着、あるいはトナー
のクリーニング不良に基づくフイルミング、融着といっ
た画質劣化を引き起こす要因を持っており、そのため前
記の機械的耐久性とともに各種の付着物に対する離型性
も求められている。
この様な要求を満たすために、即ち、摩耗やひっかき傷
に対する機械的耐久性を向上し、更に離型性、揆水性も
加えトナー融着等を防止するために潤滑剤を感光体表面
層に分散させると有効であることは公知である。
しかしながら、潤滑剤を表面層に分散させることによっ
て光の透過率が減少したり、潤滑剤の分散性を改質する
ために補助的に用いる分散剤等の影響によって感度低下
が引きおこされたり、また帯電露光を繰り返した際に明
部電位が変動し安定性に欠けてしまうなどの問題が発生
し、高耐久性でかつ高感度で繰り返し使用時に安定した
特性を有する感光体の実用化が難しいのが現状であっ
た。
〔本発明が解決しようとする問題点〕
本発明は前記の要求に応える高耐久性を有する電子写真
感光体を提供するものである。すなわち、本発明の目的
は摺擦による表面の摩耗やひっかき傷の発生などに対し
て耐久性を有し、画像ボケのない高品位の画像が得られ
る高耐久性を有する電子写真感光体を提供することにあ
る。本発明の他の目的はクリーニング性が良好で感光体
表面層へのトナー付着のない高耐久性を有する電子写真
感光体を提供することにある。更に、本発明の他の目的
はくり返し電子写真プロセスにおいて残留電位の蓄積が
なく常に高品位の画像が得られる高耐久性を有する電子
写真感光体を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち、本発明は、基体上に感光層を有する電子写真
感光体において、該電子写真感光体の表面層にフッ素系
樹脂粉体、ポリオレフィン系樹脂粉体、シリコーン樹脂
粉体およびフッ化カーボン粉体からなる群より選ばれる
少なくともひとつの潤滑剤、およびカルバゾール−ヒド
ラゾン系化合物を含有することを特徴とする電子写真感
光体である。
本発明に用いられる潤滑剤は、電子写真感光体の感光層
に含有されることによって感光層の潤滑性を付与させて
その結果、摺擦による摩耗やひっかき傷などの機械的耐
久性を向上させ、また各種付着物に対する離型性を付与
できる。また、本発明に用いられるカルバゾール−ヒド
ラゾン系化合物は高感度で帯電露光を繰り返した際の明
部電位の安定性に寄与できる。そしてこれらを組み合わ
せることによって初めて高耐久性の感光体の実用化が可
能になった。
本発明に用いる潤滑剤は、フツ素系樹脂粉体、ポリオレ
フイン系樹脂粉体、シリコーン樹脂粉体等の潤滑性樹脂
粉体およびフツ化カーボン粉体であり、摩擦係数、揆水
性、離型性の点から特にはフツ素系樹脂粉体が好まし
い。
フツ素系樹脂粉体としては、例えば四フツ化エチレン樹
脂粉体、三フツ化塩化エチレン樹脂粉体、六フツ化エチ
レンプロピレン樹脂粉体、フツ化ビニル樹脂粉体、フツ
化ビニリデン樹脂粉体、フツ化二塩化エチレン樹脂粉
体、およびそれらの共重合体粉体などが挙げられ、それ
らの中から一種あるいはそれ以上が適宜選択されるが、
特に四フツ化エチレン樹脂粉体、フツ化ビニリデン樹脂
粉体が好ましい。
また、ポリオレフイン系樹脂粉体としては、例えばポリ
エチレン樹脂粉体、ポリプロピレン樹脂粉体、ポリブテ
ン樹脂粉体、ポリヘキセン樹脂粉体などのホモポリマー
樹脂粉体、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−
ブテン共重合体などのコポリマー樹脂粉体、これらとヘ
キセンなどの三元共重合体樹脂粉体、更にこれらの熱変
成物の如きポリオレフイン系樹脂粉体などが挙げられ、
それらの中から一種あるいはそれ以上が適宜選択される
が、特にポリエチレン樹脂粉体、ポリプロピレン樹脂粉
体が好ましい。
樹脂の分子量や粉体の粒径は適宜選択することができる
が、粒径に関しては0.1μm〜10μmが好ましい。
本発明に用いるカルバゾール−ヒドラゾン系化合物は下
記一般式〔I〕で示される。
一般式 式中、R1はメチル基、エチル基、2−ヒドロキシエチル
基又は2−クロロエチル基を表わす。R2及びR3は、それ
ぞれアルキル基、アラルキル基又はアリール基を表わ
し、これらの基は置換されていてもよい。アルキル基と
しては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチ
ル基、ヘキシル基などを挙げることができ、アラルキル
基としては、例えばベンジル基、フエネチル基、ナフチ
ルメチル基などを挙げることができ、またアリール基と
しては、例えばフエニル基、ナフチル基などを挙げるこ
とができる。
これらR2及びR3で表わされる基を置換していてもよい原
子乃至基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、
ブチル基、などのアルキル基、メトキシ基、エトキシ
基、プロポキシ基、ブトキシ基などのアルコキシ基、塩
素原子、臭素原子、沃素原子などのハロゲン原子、ジメ
チルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジプロピルアミノ
基、ジブチルアミノ基などのジアルキルアミノ基などを
挙げることができる。
R4は水素、塩素、臭素、アルキル基、アルコキシ基、ジ
アルキルアミノ基、又はニトロ基を示す。アルキル基と
しては例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基などを、アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキ
シ基、プロポキシ基、ブトキシ基などを、ジアルキルア
ミノ基としてはジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、
ジプロピルアミノ基、ジブチルアミノ基などを挙げるこ
とができる。
前記一般式〔I〕で示されるカルバゾール−ヒドラゾン
系化合物の具体例を第1表に示す。
一般式 カルバゾール−ヒドラゾン系化合物はそれ自身では低分
子量で成膜性がないため、感光層を形成するには、成膜
性を有する樹脂をバインダーとして併用して使用する。
バインダー樹脂は成膜性のある高分子化合物であればよ
いが、単独でもある程度の硬さを有すること、キヤリア
輸送を妨害しないことなどの点からポリメタクリル酸エ
ステル類、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリエ
ステル、ポリスルホンなどが好ましい。
このバインダー中に分散される潤滑剤の含有率は表面
層、改質効果、光透過性、キヤリア移動性などの点から
潤滑剤が含まれている感光層の重量分率で1〜50重量%
が適当であり、特に2〜15重量%が好ましい。
本発明の電子写真感光体を製造する場合、基体として
は、基体自体が導電性をもつもの、例えばアルミニウ
ム、銅、ステンレス、バナジウム等を用いることがで
き、その他にアルミニウム、酸化スズ、酸化インジウム
−酸化スズ合金等を真空蒸着法によって被膜形成した層
を有するプラスチックを適当なバインダーとともにプラ
スチックの上に被覆した基体、導電性粒子をプラスチッ
クや紙に含浸した基体や導電性ポリマーを有するプラス
チック等を用いることができる。
基体と感光層の中間に、バリヤー機能と接着機能をもつ
下引層を設けることもできる。下引層は、カゼイン、ポ
リビニルアルコール、ニトロセルロール、フエノール樹
脂、ポリアミド、ポリウレタン、ゼラチン、酸化アルミ
ニウムなどによって形成できる。
下引層の膜厚は、0.1μm〜40μm、好ましくは0.3μm
〜3μmが適当である。
電荷発生物質としては、例えばセレン−テルル、ピリリ
ウム、チオピリリウム系染料、フタロシアニン系顔料、
アントアントロン顔料、ジベンズピレンキノン顔料、ピ
ラントロン顔料、トリスアゾ顔料、ジスアゾ顔料、アゾ
顔料、インジゴ顔料、キナクリドン系顔料、非対称キノ
シアニン、キノシアニンなどを用いることができる。
潤滑剤の分散法としては一般的な分散手段、即ち、ホモ
ジナイザー、超音波、ボールミル、振動ボールミル、サ
ンドミル、アトライター、ロールミルなどを用いること
ができる、適当な溶剤に溶解したバインダーに潤滑剤を
加えた後、上記分散法により分散する。この分散液にバ
インダーとカルバゾール−ヒドラゾン系化合物とを溶剤
に溶解した溶液を適量混合し、潤滑剤とカルバゾール−
ヒドラゾン系化合物を含有する表面塗布液を得る。
塗工は、マイヤーバーコーテイング法、ブレードコーテ
イング法等の公知のコーテイング法を用いて行なえばよ
い。乾燥は、室温における指触乾燥後、加熱乾燥する方
法が好ましい。加熱乾燥は、30℃〜200℃で5分〜2時
間の範囲の時間で静止または送風下で行なうことができ
る。
以下、実施例にて本発明を詳しく説明する。
実施例1 80φ×360mmのアルミニウムシリンダを基体とし、これ
にポリアミド樹脂(商品名:アミランCM-8000東レ製)
の5%メタノール溶液を浸漬法で塗布し、1μm厚の下
引き層をもうけた。
次に下記構造式のジスアゾ顔料を10部(重量部、 以下同様)、ポリビニルブチラール樹脂(商品名:エス
レツクBXL、積水化学製)6部およびシクロヘキサノン1
00部を1φガラスビーズを用いたサンドミル装置で20時
間分散した。この分散液にテトラヒドロフラン50〜100
(適宜)部を加えて下引き層上に塗布し、100℃、5分
間の乾燥をして0.15μm厚の電荷発生層を形成した。
次に潤滑剤としてフツ素系樹脂粉体であるポリ四フツ化
エチレン粉体(商品名:ルブロンL-2ダイキン工業
製)、電荷輸送物質として前記カルバゾール−ヒドラゾ
ン系化合物No.1、結着剤バインダーとしてビスフエノー
ルZ型ポリカーボネート樹脂(帝人化成製)を用意し
た。そしてポリカーボネート樹脂20部と前記カルバゾー
ル−ヒドラゾン系化合物20部をシクロヘキサノン100部
に溶解し、これに前記ポリ四フツ化エチレン粉体6部を
加えステンレス製ボールミルで50時間分散し、その後TH
F20部を加えて電荷輸送層塗布液を調製した。この 液
を前記電荷発生層上に塗布し、100℃90分熱風乾燥して2
0μm厚の電荷輸送層を形成した。
この様に製造した感光体をキヤノン製複写機NP-3525に
装着し、暗部電位VDが700Vになる様に調整後3.5ルツク
ス・秒の露光を与えた時の電荷VLを測定した。その後20
万枚の耐久試験を行ない、明部電位VD,明部電位VLの変
化を測定した。第2表に結果を示す。又、同時に画像評
価も行なったが20万枚後もトナー融着やキズ等による画
像汚染は発生せず、常に鮮明なコピーが得られた。この
時の感光体の膜厚減少量は1.5μmであった。
実施例2〜6 実施例1のカルバゾール−ヒドラゾン系化合物に代えて
第1表に示したカルバゾール−ヒドラゾン系化合物(N
o.29,48,51,74,89)を用いる以外は実施例1と同様にし
て感光体を製造し評価を行なった。
電位変化の測定結果を第2表に示す。20万枚耐久後の画
像は感光体1と同様いずれも鮮明であった。
実施例7,8 実施例1のポリ四フツ化エチレン粉体に代えてポリフツ
化ビニリデン粉体(カイナK-301F、ペンワルド製)を用
い、カルバゾール−ヒドラゾン系化合物No.3,60を用い
る以外は実施例1と同様にして感光体を製造評価した。
電位変化の結果を第2表に示す。20万枚耐久後の画像は
感光体1と同様いずれも鮮明であり、膜厚減少量も2μ
m以内であった。
実施例9 実施例1で用いたジスアゾ顔料10部、ビスフエノールA
型ポリカーボネート(商品名:ユーピロンS-2000、三菱
ガス化学製)10部およびジクロルメタン50部、テトラヒ
ドロフラン50部を1φガラスビーズを用いたサンドミル
装置で20時間分散した。
次に、前記ポリカーボネート樹脂20部とカルバゾール−
ヒドラゾン系化合物No.95の電荷輸送物質20部をジクロ
ルメタン50部とテトラヒドロフラン50部の混合溶剤中に
溶解し、これにポリ四フツ化エチレン粉体6部を加えス
テンレスボールミルで50時間分散した。この分散液を前
述のジスアゾ顔料分散液中に入れ、感光材溶液を調製し
た。
この感光材溶液を実施例1と同様にして作成した下引き
層上に塗布し、100℃、60分乾燥させ20μm厚の感光層
を形成した。
この感光体を実施例1と同様にして画像評価を行なった
が20万枚耐久後の画像は良好であった。
比較例1〜3 実施例1のカルバゾール−ヒドラゾン系化合物に代え
て、下記A〜Cのヒドラゾン系化合物を用いる以外は実
施例1と同様にして感光体を製造した。
測定結果を第3表に示したが初期感度も低く、又耐久に
よるVL変化が大きいため耐久2万枚程度から画像上にカ
ブリが発生し始め5万枚で全面カブリとなったため、評
価を打ち切った。但し、トナー融着やキズ等による画像
汚染は全く認められなかった。
比較例4 カルバゾール−ヒドラゾン系化合物No.25 10部、ビスフ
エノールZ型ポリカーボネート樹脂(帝人化成製)10部
をシクロヘキサノン70部に溶解、電荷輸送層溶液を調製
した。次にこの溶液を実施例1と同様にして作製した電
荷発生層上に塗布し、100℃90分熱風乾燥して20μm厚
の電荷輸送層を形成した。この様に製造した感光体を実
施例1と同様に評価を行なった(第3表)が実施例1〜
8の感光体に比較し感光体の膜厚減少量が大きいため耐
久とともにVDの低下、VLのアツプがおこり、耐久5万枚
程度で画像にカブリが発生した。この時の膜厚減少量は
5μmであった。又、耐久2万枚ごろからドラム傷がつ
きはじめそれを原因とするトナー融着がおこり、画像上
に黒スジが発生した。
実施例10〜12 潤滑剤としてポリオレフイン系樹脂粉体であるポリエチ
レン粉体(商品名:フローセン13142製鉄化学製)、電
荷輸送物質としてカルバゾール−ヒドラゾン系化合物N
o.2,37,64、結着剤バインダーとしてビスフエノールZ
型ポリカーボネート樹脂(帝人化成製)を用いて、実施
例1と同様な方法で感光体を製造し、電位変化を測定し
た。その結果を第4表に示す。また同時に画像評価も行
ったが20万枚後もトナー融着やキズ等による画像汚染は
発生せず、常に鮮明なコピーが得られた。この時の感光
体の膜厚減少量は2μmであった。
比較例5,6 実施例10〜12のカルバゾール−ヒドラゾン系化合物に代
えて比較例1および2で用いたヒドラゾン系化合物A,B
を用いる以外は実施例10〜12と同様な方法で感光体を製
造した。電位変化の測定結果を第5表に示したが比較例
1〜3と同様に初期感度も低く、耐久によるVL変化が大
きいため、耐久2万枚程度からカブリが発生した。
実施例13〜15 潤滑剤としてシリコーン樹脂粉体(XC99-501東芝シリコ
ーン製)電荷輸送物質としてカルバゾール−ヒドラゾン
系化合物No.1,43,84を用いる以外は実施例1と同様な方
法で感光体を製造し、評価を行なった。その結果を第6
表に示す。20万枚耐久後の画像は良好だった。
比較例7,8 実施例13〜15のカルバゾール−ヒドラゾン系化合物に代
えて比較例1及び2で用いたヒドラゾン系化合物A,Bを
用いる以外は実施例13〜15と同様な方法で感光体を製造
した。その結果を第7表に示したが、比較例1〜3と同
様に感度的にも低く、2万枚程度からカブリが発生し
た。
実施例16〜18 潤滑剤としてフツ化カーボン(ダイキン工業製)、電荷
輸送物質としてカルバゾール−ヒドラゾン系化合物No.
3,26,100を用いる以外は実施例1と同様な方法で感光体
を製造し、評価を行なった。その結果を第8表に示す。
20万枚耐久後の画像は良好であり常に鮮明なコピーが得
られた。
比較例9,10 実施例16〜18のカルバゾール−ヒドラゾン系化合物に代
えて比較例1及び2で用いたヒドラゾン系化合物A,Bを
用いる以外は実施例16〜18と同様な方法で感光体を製造
した。その結果を第9表に示したが、比較例1〜3と同
様に感度的にも満足のいくものではなく、耐久2万枚程
度からカブリが発生した。
〔発明の効果〕 以上、本発明による如く、潤滑剤とカルバゾール−ヒド
ラゾン系化合物とを含有する感光層は高感度で残留電位
が少なく、さらに帯電露光を繰り返した際の明部電位の
上昇が小さく安定している。また表面の耐久性も優れ、
常に高品位の画像を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 成人 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 当麻 均 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 久村 正文 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−35863(JP,A) 特開 昭58−140069(JP,A) 特開 昭59−62862(JP,A)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基体上に感光層を有する電子写真感光体に
    おいて、該電子写真感光体の表面層にフッ素系樹脂粉
    体、ポリオレフィン系樹脂粉体、シリコーン樹脂粉体お
    よびフッ化カーボン粉体からなる群より選ばれる少なく
    ともひとつの潤滑剤、およびカルバゾール−ヒドラゾン
    系化合物を含有することを特徴とする電子写真感光体。
  2. 【請求項2】前記カルバゾール−ヒドラゾン系化合物が
    一般式 (式中、R1はメチル基、エチル基、2−ヒドロキシエチ
    ル基又は2−クロロエチル基を表わす。R2及びR3は、そ
    れぞれアルキル基、アラルキル基又はアリール基を表わ
    し、これらの基は置換されていてもよい。R4は水素原
    子、塩素原子、臭素原子、アルキル基、アルコキシ基、
    ジアルキルアミノ基又はニトロ基を表わす。)で示され
    る特許請求の範囲第1項記載の電子写真感光体。
  3. 【請求項3】前記感光層が電荷発生層と電荷輸送層の積
    層構造を有する特許請求の範囲第1項記載の電子写真感
    光体。
  4. 【請求項4】前記感光層が電荷発生物質を含有する特許
    請求の範囲第1項記載の電子写真感光体。
  5. 【請求項5】潤滑剤を含有する表面層において、前記潤
    滑剤の含有率が1〜50重量%である特許請求の範囲第1
    項記載の電子写真感光体。
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