JPH11322833A - オレフィン重合用固体触媒成分、オレフィン重合用触媒、及びオレフィン重合体の製造方法 - Google Patents
オレフィン重合用固体触媒成分、オレフィン重合用触媒、及びオレフィン重合体の製造方法Info
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- JPH11322833A JPH11322833A JP11065433A JP6543399A JPH11322833A JP H11322833 A JPH11322833 A JP H11322833A JP 11065433 A JP11065433 A JP 11065433A JP 6543399 A JP6543399 A JP 6543399A JP H11322833 A JPH11322833 A JP H11322833A
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Abstract
体を製造し得るオレフィン重合用固体触媒成分、オレフ
ィン重合用触媒、およびオレフィン重合体の製造方法を
提供する。 【解決手段】 マグネシウム原子、チタン原子およびハ
イドロカルビルオキシ基を含有する固体触媒成分前駆体
(C)に、第13族または第14族元素のハロゲン化合
物(A)と電子供与体(B)とを接触させて得られるオ
レフィン重合用固体触媒成分(I)。さらにTi−ハロ
ゲン結合を有する化合物(D)を接触させて得られるオ
レフィン重合用固体触媒成分(I’)。オレフィン重合
用固体触媒成分(I)、(I’)または(I”)と有機
アルミニウム化合物(II)とを用いてなるオレフィン重
合用触媒、並びに、該オレフィン重合用触媒を用いてオ
レフィンを重合するオレフィン重合体の製造方法。
Description
体触媒成分、オレフィン重合用触媒およびオレフィン重
合体の製造方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、
気相重合プロセスやスラリー重合プロセスに好適なオレ
フィン重合用固体触媒成分、オレフィン重合用触媒およ
びオレフィン重合体の製造方法に関するものである。な
お、本願明細書における「オレフィン重合体」とは、オ
レフィンの単独重合体のみならず、2種以上のオレフィ
ンの共重合体をも意味するものとする。
を製造するために使用される触媒の活性(触媒単位量当
たり得られるオレフィン重合体の量)が十分に高けれ
ば、得られるオレフィン重合体から触媒残渣を除去する
必要がないので、オレフィン重合体の製造工程を簡略化
することができ、従って、該触媒の工業的利用価値が極
めて高いことは言うまでもない。また、オレフィン重合
体の製造に際して重合反応槽へのオレフィン重合体等の
付着が多いことは、オレフィン重合体の製造工程におけ
る操業上の種々の障害を引き起こして操業効率を低下さ
せる原因となるので、該付着はできる限り少ないことが
望ましい。さらに、得られるオレフィン重合体粉末の粒
子性状については、操業の安定性や操業の効率の観点か
ら、嵩密度が高く、粒度分布が狭く、流動性が良好な重
合体粉末が望ましい。さらにまた、オレフィン重合体中
の低分子量成分の存在は、オレフィン重合体からなるフ
ィルムの透明性、耐衝撃性、ブロッキング性などにとっ
て好ましくないので、低分子量成分含有量の少ないオレ
フィン重合体が望ましい。
おいては、特定のマグネシウム化合物と特定のチタン化
合物とを組み合わせて得られる固体触媒成分を使用する
ことにより、重合活性は飛躍的に向上している(特公昭
46−34092号公報、特公昭47−41676号公
報、特公昭55−23561号公報、特公昭57−24
361号公報等)。
触媒成分の内部ドナーとしてエステル等の酸素含有電子
供与体等を用いることにより、高結晶性プロピレンポリ
マーが高活性で得られることが開示されている(特公昭
52−39431号公報、特公昭52−36786号公
報、特公平1−28049号公報、特公平3−4328
3号公報等)。
(特公昭46−34092号公報等)により得られるオ
レフィン重合体は、粒子性状やブロッキング性の点で満
足し得るものではなく、また後者の触媒(特公昭52−
39431号公報等)をエチレンとα−オレフィンとの
共重合に用いた場合には、得られるオレフィン共重合体
は粒子性状やブロッキング性の点で満足し得るものでは
ない。かかる状況下、本発明が解決しようとする課題、
即ち本発明の目的は、特に低分子量成分含有量の少ない
オレフィン重合体を製造し得るオレフィン重合用固体触
媒成分、オレフィン重合用触媒、およびオレフィン重合
体の製造方法を提供することにある。本発明の更なる目
的は、満足し得る粒子性状を有し低分子量成分含有量の
少ないオレフィン重合体を高重合活性で製造し得る、粒
子性状の良好なオレフィン重合用固体触媒成分、オレフ
ィン重合用触媒、およびオレフィン重合体の製造方法を
提供することにある。
原子、チタン原子、ハロゲン原子および電子供与体を含
有し、比表面積が30m2/g以下であるオレフィン重
合用固体触媒成分(I”)にかかるものである。本発明
はまた、マグネシウム原子、チタン原子およびハイドロ
カルビルオキシ基を含有する固体触媒成分前駆体(C)
に、第13族または第14族元素のハロゲン化合物
(A)と電子供与体(B)とを接触させて得られるオレ
フィン重合用固体触媒成分(I)にかかるものである。
さらに本発明は、マグネシウム原子、チタン原子および
ハイドロカルビルオキシ基を含有する固体触媒成分前駆
体(C)に、第14族元素のハロゲン化合物(A’)と
電子供与体(B)とを接触させて得られる接触生成物
に、さらにTi−ハロゲン結合を有する化合物(D)を
接触させて得られるオレフィン重合用固体触媒成分
(I’)にかかるものである。本発明はさらにまた、オ
レフィン重合用固体触媒成分(I)、(I’)または
(I”)と有機アルミニウム化合物(II)とを用いてな
るオレフィン重合用触媒、並びに、該オレフィン重合用
触媒を用いてオレフィンを重合するオレフィン重合体の
製造方法にかかるものである。
分]本発明のオレフィン重合用固体触媒成分は、マグネ
シウム原子、チタン原子およびハイドロカルビルオキシ
基を含有する固体触媒成分前駆体(C)に、第13族ま
たは第14族元素のハロゲン化合物(A)と電子供与体
(B)とを接触させて得られるオレフィン重合用固体触
媒成分(I)、マグネシウム原子、チタン原子およびハ
イドロカルビルオキシ基を含有する固体触媒成分前駆体
(C)に、第14族元素のハロゲン化合物(A’)と電
子供与体(B)とを接触させて得られる接触生成物に、
さらにTi−ハロゲン結合を有する化合物(D)を接触
させて得られるオレフィン重合用固体触媒成分
(I’)、および、マグネシウム原子、チタン原子、ハ
ロゲン原子および電子供与体を含有し、比表面積が30
m2/g以下であるオレフィン重合用固体触媒成分
(I”)である。
3族または第14族元素のハロゲン化合物(A)とは、
少なくとも1つの13族元素−ハロゲン結合を有する化
合物、または、少なくとも1つの14族元素−ハロゲン
結合を有する化合物であり、一般式MRm-aXa(式中、
Mは第13族または第14族原子を、Rは炭素原子数が
1〜20の炭化水素基を、Xはハロゲン原子を、mはM
の原子価を表す。aは0<a≦mを満足する数を表す)
で表される化合物が好ましい。ここでいう第13族の原
子としてはB、Al、Ga、In、Tlが挙げられ、B
またはAlが好ましく、Alがより好ましい。また、第
14族の原子としてはC、Si、Ge、Sn、Pbが挙
げられ、Si、GeまたはSnが好ましく、Siまたは
Snがより好ましい。特に好ましいMは第14族の原子
であり、最も好ましくはSiである。
14族元素のハロゲン化合物(A’)とは、少なくとも
1つの第14族元素−ハロゲン結合を有する化合物であ
り、一般式MRm-aXa(式中、Mは第14族原子を、R
は炭素原子数が1〜20の炭化水素基を、Xはハロゲン
原子を、mはMの原子価を表す。aは0<a≦mを満足
する数を表す。)で表される化合物が好ましい。ここで
いう第14族の原子としてはC、Si、Ge、Sn、P
bが挙げられ、Si、GeまたはSnが好ましく、Si
またはSnがより好ましい。Mとして最も好ましくはS
iである。
ときm=4である。aは0<a≦mを満足する数を表
し、MがSiのときaは好ましくは3または4である。
l、Br、Iが挙げられ、Clが好ましい。
基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブ
チル基、イソブチル基、アミル基、イソアミル基、ヘキ
シル基、ヘプチル基、オクチル基、デシル基、ドデシル
基等のアルキル基、フェニル基、トリル基、クレジル
基、キシリル基、ナフチル基等のアリール基、シクロヘ
キシル基、シクロペンチル基等のシクロアルキル基、プ
ロペニル基等のアリル基、ベンジル基等のアラルキル基
等が挙げられる。好ましいRはアルキル基またはアリー
ル基であり、特に好ましいRはメチル基、エチル基、ノ
ルマルプロピル基、フェニル基またはパラトリル基であ
る。
は、トリクロロボロン、メチルジクロロボロン、エチル
ジクロロボロン、フェニルジクロロボロン、シクロヘキ
シルジクロロボロン、ジメチルクロロボロン、メチルエ
チルクロロボロン、トリクロロアルミニウム、メチルジ
クロロアルミニウム、エチルジクロロアルミニウム、フ
ェニルジクロロアルミニウム、シクロヘキシルジクロロ
アルミニウム、ジメチルクロロアルミニウム、ジエチル
クロロアルミニウム、メチルエチルクロロアルミニウ
ム、エチルアルミニウムセスキクロライド、ガリウムク
ロライド、ガリウムジクロライド、トリクロロガリウ
ム、メチルジクロロガリウム、エチルジクロロガリウ
ム、フェニルジクロロガリウム、シクロヘキシルジクロ
ロガリウム、ジメチルクロロガリウム、メチルエチルク
ロロガリウム、インジウムクロライド、インジウムトリ
クロライド、メチルインジウムジクロライド、フェニル
インジウムジクロライド、ジメチルインジウムクロライ
ド、タリウムクロライド、タリウムトリクロライド、メ
チルタリウムジクロライド、フェニルタリウムジクロラ
イド、ジメチルタリウムクロライド等が挙げられ、これ
ら化合物名のクロロをフルオロ、ブロモ、またはヨード
に変更した化合物も挙げられる。
は、テトラクロロメタン、トリクロロメタン、ジクロロ
メタン、モノクロロメタン、1,1,1−トリクロロエ
タン、1,1−ジクロロエタン、1,2−ジクロロエタ
ン、1,1,2,2−テトラクロロエタン、テトラクロ
ロシラン、トリクロロシラン、メチルトリクロロシラ
ン、エチルトリクロロシラン、ノルマルプロピルトリク
ロロシラン、ノルマルブチルトリクロロシラン、フェニ
ルトリクロロシラン、ベンジルトリクロロシラン、パラ
トリルトリクロロシラン、シクロヘキシルトリクロロシ
ラン、ジクロロシラン、メチルジクロロシラン、エチル
ジクロロシラン、ジメチルジクロロシラン、ジフェニル
ジクロロシラン、メチルエチルジクロロシラン、モノク
ロロシラン、トリメチルクロロシラン、トリフェニルク
ロロシラン、テトラクロロゲルマン、トリクロロゲルマ
ン、メチルトリクロロゲルマン、エチルトリクロロゲル
マン、フェニルトリクロロゲルマン、ジクロロゲルマ
ン、ジメチルジクロロゲルマン、ジエチルジクロロゲル
マン、ジフェニルジクロロゲルマン、モノクロロゲルマ
ン、トリメチルクロロゲルマン、トリエチルクロロゲル
マン、トリノルマルブチルクロロゲルマン、テトラクロ
ロ錫、メチルトリクロロ錫、ノルマルブチルトリクロロ
錫、ジメチルジクロロ錫、ジノルマルブチルジクロロ
錫、ジイソブチルジクロロ錫、ジフェニルジクロロ錫、
ジビニルジクロロ錫、メチルトリクロロ錫、フェニルト
リクロロ錫、ジクロロ鉛、メチルクロロ鉛、フェニルク
ロロ鉛等が挙げられ、これら化合物名のクロロをフルオ
ロ、ブロモ、またはヨードに変更した化合物も挙げられ
る。
は第14族元素のハロゲン化合物(A)としては、特に
テトラクロロシラン、フェニルトリクロロシラン、メチ
ルトリクロロシラン、エチルトリクロロシラン、ノルマ
ルプロピルトリクロロシラン、またはパラトリルトリク
ロロシランが重合活性の点から好ましい。
素のハロゲン化合物(A’)としては、特にテトラクロ
ロシラン、フェニルトリクロロシラン、メチルトリクロ
ロシラン、エチルトリクロロシラン、ノルマルプロピル
トリクロロシラン、またはパラトリルトリクロロシラン
が重合活性の点から好ましい。
は、アルコール類、フェノール類、ケトン類、アルデヒ
ド類、カルボン酸類、有機酸または無機酸のエステル
類、エーテル類、酸アミド類、酸無水物類等の含酸素電
子供与体、アンモニア、アミン類、ニトリル類、イソシ
アネート類等の含窒素電子供与体等を挙げることができ
る。これらの電子供与体のうち好ましくは有機酸のエス
テル類またはエ−テル類が用いられる。
多価のカルボン酸エステルが好ましく、例えば飽和脂肪
族カルボン酸エステル、不飽和脂肪族カルボン酸エステ
ル、脂環式カルボン酸エステル、芳香族カルボン酸エス
テルを挙げることができる。
酸フェニル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチ
ル、酪酸エチル、吉草酸エチル、アクリル酸メチル、ア
クリル酸エチル、メタクリル酸メチル、安息香酸エチ
ル、安息香酸ブチル、トルイル酸メチル、トルイル酸エ
チル、アニス酸エチル、コハク酸ジエチル、コハク酸ジ
ブチル、マロン酸ジエチル、マロン酸ジブチル、マレイ
ン酸ジメチル、マレイン酸ジブチル、イタコン酸ジエチ
ル、イタコン酸ジブチル、フタル酸モノエチル、フタル
酸ジメチル、フタル酸メチルエチル、フタル酸ジエチ
ル、フタル酸ジ−n−プロピル、フタル酸ジイソプロピ
ル、フタル酸ジ−n−ブチル、フタル酸ジイソブチル、
フタル酸ジ−2−エチルヘキシル、フタル酸ジ−n−オ
クチル、フタル酸ジフェニル等を挙げることができる。
エーテル、一般式 (式中、R22〜R25はそれぞれ、炭素原子数1〜20の
アルキル基、アリール基もしくはアラルキル基であり、
R22またはR23は水素原子であってもよい)で表される
ジエーテル化合物を挙げることができる。具体的には、
ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、ジブチルエーテ
ル、メチルエチルエーテル、メチルブチルエーテル、メ
チルシクロヘキシルエーテル、2,2−ジメチル−1,
3−ジメトキシプロパン、2,2−ジエチル−1,3−
ジメトキシプロパン、2,2−ジノルマルブチル−1,
3−ジメトキシプロパン、2,2−ジイソブチル−1,
3−ジメトキシプロパン、2−エチル−2−ブチル−
1,3−ジメトキシプロパン、2−ノルマルプロピル−
2−シクロペンチル−1,3−ジメトキシプロパン、
2,2−ジメチル−1,3−ジエトキシプロパン、2−
ノルマルプロピル−2−シクロヘキシル−1,3−ジエ
トキシプロパン等を挙げることができる。
エステル類が好ましく、特に好ましくは芳香族ジカルボ
ン酸のジアルキルエステルが用いられ、最も好ましくは
フタル酸のジアルキルエステルが用いられる。
体(C)は、マグネシウム原子、チタン原子およびハイ
ドロカルビルオキシ基を含有する固体成分である。具体
的には、特公平3−43283号公報に開示された、S
i−O結合を有する有機ケイ素化合物()の存在下
に、一般式Ti(OR1)aX4-a(式中、R1は炭素原子
数が1〜20の炭化水素基を、Xはハロゲン原子を、a
は0<a≦4を満足する数を表わす)で表されるチタン
化合物()を、有機マグネシウム化合物()で還元
して得られる固体生成物、あるいは、特公平4−576
85号公報に開示された、Si−O結合を有する有機ケ
イ素化合物()および多孔質担体()の存在下に、
一般式Ti(OR1)aX4-a(式中、R1は炭素原子数が
1〜20の炭化水素基を、Xはハロゲン原子を、aは0
<a≦4を満足する数を表わす)で表されるチタン化合
物()を、有機マグネシウム化合物()で還元して
得られる固体生成物が好ましい。
としては、メチル基、エチル基、プロピル基、iso−
プロピル基、ブチル基、iso−ブチル基、アミル基、
iso−アミル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル
基、デシル基、ドデシル基等のアルキル基、フェニル
基、クレジル基、キシリル基、ナフチル基等のアリール
基、シクロヘキシル基、シクロペンチル基等のシクロア
ルキル基、プロペニル基等のアリル基、ベンジル基等の
アラルキル基等が挙げられる。2種以上の異なる(OR
1)基を有するチタン化合物を用いることも可能であ
る。これらの基のうち炭素原子数2〜18のアルキル基
または炭素原子数6〜18のアリール基が好ましい。特
に炭素原子数2〜18の直鎖状アルキル基が好ましい。
素原子、臭素原子、ヨウ素原子が例示できる。特に塩素
原子が好ましい結果を与える。
ては0<a≦4を満足する数であり、好ましくは2≦a
≦4を満足する数であり、特に好ましくはa=4であ
る。
タン化合物の合成方法としては公知の方法が使用でき
る。例えばTi(OR1)4とTiX4とを所定の割合で反
応させる方法、あるいはTiX4と対応するアルコール
類(例えばR1OH)等を所定量反応させる方法が使用
できる。
()として好ましくは、一般式Si(OR3)
bR4 4-b、R5(R6 2SiO)cSiR7 3または(R8 2Si
O)dで表わされるものを例示し得る。ここにR3は炭素
原子数が1〜20の炭化水素基、R4、R5、R6、R7お
よびR8はそれぞれ、炭素原子数が1〜20の炭化水素
基または水素原子であり、bは0<b≦4を満足する数
であり、cは1〜1000の整数であり、dは2〜10
00の整数である。
は、テトラメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラ
ン、テトラエトキシシラン、トリエトキシエチルシラ
ン、ジエトキシジエチルシラン、エトキシトリエチルシ
ラン、テトラ−iso−プロポキシシラン、ジ−iso
−プロポキシ−ジ−iso−プロピルシラン、テトラプ
ロポキシシラン、ジプロポキシジプロピルシラン、テト
ラブトキシシラン、ジブトキシジブチルシラン、ジシク
ロペントキシジエチルシラン、ジエトキシジフェニルシ
ラン、シクロヘキシロキシトリメチルシラン、フェノキ
シトリメチルシラン、テトラフェノキシシラン、トリエ
トキシフェニルシラン、ヘキサメチルジシロキサン、ヘ
キサエチルジシロキサン、ヘキサプロピルジシロキサ
ン、オクタエチルトリシロキサン、ジメチルポリシロキ
サン、ジフェニルポリシロキサン、メチルヒドロポリシ
ロキサン、フェニルヒドロポリシロキサン等を挙げるこ
とができる。
ものは一般式Si(OR3)bR4 4-bで表わされるアルコ
キシシラン化合物であり、その場合bは好ましくは1≦
b≦4を満足する数であり、特にb=4のテトラアルコ
キシシラン化合物が好ましい。
マグネシウム−炭素の結合を有する任意の型の有機マグ
ネシウム化合物を使用することができる。特に一般式R
9MgX(式中、Mgはマグネシウム原子を、R9は炭素
原子数1〜20の炭化水素基を、Xはハロゲン原子を表
わす)で表わされるグリニャール化合物または一般式R
10R11Mg(式中、Mgはマグネシウム原子を、R10お
よびR11はそれぞれ炭素原子数1〜20の炭化水素基を
表わす)で表わされるジハイドロカルビルマグネシウム
化合物が好適に使用される。ここでR10とR11は同一で
も異なっていてもよい。R9〜R11の具体例としてはそ
れぞれ、メチル基、エチル基、プロピル基、iso−プ
ロピル基、ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブ
チル基、iso−アミル基、ヘキシル基、オクチル基、
2−エチルヘキシル基、フェニル基、ベンジル基等の炭
素原子数1〜20のアルキル基、アリール基、アラルキ
ル基、アルケニル基が挙げられる。特にR9MgXで表
されるグリニャール化合物をエーテル溶液で使用するこ
とが触媒性能の点から好ましい。
素に該有機マグネシウム化合物を可溶化する有機金属と
の炭化水素可溶性錯体を使用することもできる。有機金
属化合物の例としては、Li、Be、B、AlまたはZ
nの化合物が挙げられる。
よい。SiO2、Al2O3、MgO、TiO2、ZrO2
等に代表される多孔質無機酸化物、あるいはポリスチレ
ン、スチレン−ジビニルベンゼン共重合体、スチレン−
エチレングリコール−ジメタクリル酸メチル共重合体、
ポリアクリル酸メチル、ポリアクリル酸エチル、アクリ
ル酸メチル−ジビニルベンゼン共重合体、ポリメタクリ
ル酸メチル、メタクリル酸メチル−ジビニルベンゼン共
重合体、ポリアクリロニトリル、アクリロニトリル−ジ
ビニルベンゼン共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等の有機多孔質ポリマー等を挙げる
ことができる。これらのうち、好ましくは有機多孔質ポ
リマーが用いられ、中でもスチレン−ジビニルベンゼン
共重合体、またはアクリロニトリル−ジビニルベンゼン
共重合体が特に好ましい。
Åにおける細孔容量が好ましくは0.3cc/g以上、
より好ましくは0.4cc/g以上であり、かつ該範囲
の細孔容量は、細孔半径35〜75000Åにおける細
孔容量の好ましくは35%以上、より好ましくは40%
以上である。多孔質物質の細孔容量が小さいと触媒成分
を有効に固定化することができないことがあり、好まし
くない。また、多孔質担体の細孔容量が0.3cc/g
以上であっても、それが200〜2000Åの細孔半径
に十分存在するものでなければ触媒成分を有効に固定化
することができない場合があり、好ましくない。
物の還元反応の方法としては、チタン化合物()およ
び有機ケイ素化合物()の混合物に、有機マグネシウ
ム化合物()を添加する方法、または逆の方法が挙げ
られ、この際、多孔質担体()を共存させてもよい。
物()は適当な溶媒に溶解もしくは希釈して使用する
のが好ましい。
ン、オクタン、デカン等の脂肪族炭化水素、トルエン、
キシレン等の芳香族炭化水素、シクロヘキサン、メチル
シクロヘキサン、デカリン等の脂環式炭化水素、ジエチ
ルエーテル、ジブチルエーテル、ジイソアミルエーテ
ル、テトラヒドロフラン等のエーテル化合物が挙げられ
る。
ましくは−30〜50℃、特に好ましくは−25〜35
℃の温度範囲である。適下時間は特に制限はないが、通
常30分〜6時間程度である。還元反応終了後、さらに
20〜120℃の温度で後反応を行ってもよい。
ン化合物()中のチタン原子に対するケイ素原子の原
子比で、通常Si/Ti=1〜500、好ましくは、1
〜300、特に好ましくは3〜100の範囲である。有
機マグネシウム化合物()の使用量は、チタン原子と
ケイ素原子の和とマグネシウム原子の原子比で通常(T
i+Si)/Mg=0.1〜10、好ましくは0.2〜
5.0、特に好ましくは0.5〜2.0の範囲である。
また、固体触媒成分(I)または(I’)においてMg
/Tiのモル比の値が1〜51、好ましくは2〜31、
特に好ましくは4〜26の範囲になるようにチタン化合
物()、有機ケイ素化合物()、有機マグネシウム
化合物()の使用量を決定してもよい。
液分離し、ヘキサン、ヘプタン等の不活性炭化水素溶媒
で数回洗浄を行う。このようにして得られた固体触媒成
分前駆体(C)は三価のチタン原子、マグネシウム原子
およびハイドロカルビルオキシ基を含有し、一般に非晶
性もしくは極めて弱い結晶性を示す。触媒性能の点か
ら、特に非晶性の構造が好ましい。
合を有する化合物(D)としては、少なくとも1つのT
i−ハロゲン結合を有するチタン化合物が好ましい。具
体的には、ハロゲン化チタン、ハロゲン化チタンアルコ
キシド、ハロゲン化チタンアミド等が挙げられるが、特
に四塩化チタンが重合活性の点から好ましい。
ム原子、チタン原子およびハイドロカルビルオキシ基を
含有する固体触媒成分前駆体(C)に、第13族または
第14族元素のハロゲン化合物(A)と電子供与体
(B)とを接触させることにより得られる。固体触媒成
分(I’)は、前記のマグネシウム原子、チタン原子お
よびハイドロカルビルオキシ基を含有する固体触媒成分
前駆体(C)に、第14族元素のハロゲン化合物
(A’)と電子供与体(B)とを接触させた後、得られ
る接触生成物にTi−ハロゲン結合を有する化合物
(D)を接触させることにより得られる。
合物(A)あるいは第14族元素のハロゲン化合物
(A’)と、電子供与体(B)とによる固体触媒成分前
駆体(C)の処理は、スラリー法やボールミルなどによ
る機械的粉砕手段など両者を接触させうる公知のいかな
る方法によっても行なうことができるが、機械的粉砕を
行なうと固体触媒成分に微粉が多量に発生し、粒度分布
が広くなり、工業的観点から好ましくない。よって、希
釈剤の存在下で両者を接触させるのが好ましい。
ことができるが、未反応試薬を除去するため、希釈剤に
より任意の回数の洗浄操作を行うのが好ましい。希釈剤
としては、処理対象成分に対して不活性であることが好
ましく、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタンなど
の脂肪族炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレンなど
の芳香族炭化水素、シクロヘキサン、シクロペンタンな
どの脂環式炭化水素、1,2−ジクロルエタン、モノク
ロルベンゼン等のハロゲン化炭化水素が使用できる。希
釈剤の使用量は、固体触媒成分前駆体(C)1g当たり
通常0.1ml〜1000mlである。好ましくは1g
当たり1ml〜100mlである。
〜150℃であるが、好ましくは0〜140℃であり、
さらに好ましくは60〜135℃である。処理時間は特
に限定されないが、好ましくは0.5〜8時間であり、
さらに好ましくは1〜6時間である。洗浄時間は特に限
定されないが、好ましくは1〜120分であり、さらに
好ましくは2〜60分である。
たは第14族元素のハロゲン化合物(A)あるいは第1
4族元素のハロゲン化合物(A’){以後、簡略化のた
め(A)と(A’)とを含めた意味で[A]と記すこと
がある。}と電子供与体(B)とを接触させる具体的な
方法としては、特に限定されないが、(C)と[A]と
(B)を同時に接触処理する方法や(C)に対して
[A]、(B)を逐次的に接触処理する方法が挙げられ
る。(C)と[A]と(B)を同時に接触処理する方法
としては、[A]と(B)とをあらかじめ混合した混合
物を(C)に投入して接触処理する方法、[A]と
(B)とをあらかじめ混合した混合物に(C)を投入し
て接触処理する方法、(C)に[A]および(B)を逐
次的に投入して接触処理する方法、(C)に[A]と
(B)とを同時に投入して接触処理する方法等を例示し
得る。(C)に対して[A]、(B)を逐次的に接触処
理する方法としては、(C)に[A]を投入して接触処
理を行った後、洗浄処理を行い、その洗浄処理物に
(B)を投入して接触処理を行う方法、(C)に(B)
を投入して接触処理を行った後、洗浄処理を行い、その
洗浄処理物に[A]を投入して接触処理を行う方法等を
例示し得る。好ましくは(C)と[A]と(B)とを同
時に接触処理する方法である。
媒成分前駆体(C)1gに対し、通常0.1〜1000
ミリモル、好ましくは0.3〜500ミリモル、特に好
ましくは0.5〜300ミリモルである。ハロゲン化合
物[A]は一度の処理で使用してもかまわないが、任意
の複数回数の処理に分けて使用することもできる。固体
触媒成分(I)として特に好ましくは、マグネシウム原
子、チタン原子およびハイドロカルビルオキシ基を含有
する固体触媒成分前駆体(C)に、第13族または第1
4族元素のハロゲン化合物(A)と電子供与体(B)と
を接触させて得られる接触生成物に、さらに、第13族
または第14族元素のハロゲン化合物(A)と接触させ
て得られる固体触媒成分である。
分前駆体(C)1gに対し、通常0.1〜1000ミリ
モル、好ましくは0.3〜500ミリモル、特に好まし
くは0.5〜300ミリモルである。電子供与体(B)
は一度の処理で使用してもかまわないが、任意の複数回
数の処理に分けて使用することもできる。
および固体触媒成分前駆体(C)を接触させる際のハロ
ゲン化合物[A]に対する電子供与体(B)のモル比
は、好ましくは0.01〜200、好ましくは0.1〜
100である。
−ハロゲン結合を有する化合物(D)を接触させる方法
としては、前駆体(C)に化合物(A’)と電子供与体
(B)とを接触させる場合と同様に、スラリー法やボー
ルミルなどによる機械的粉砕手段など両者を接触させう
る公知のいかなる方法であってよいが、機械的粉砕を行
なうと固体触媒成分に微粉が多量に発生し、粒度分布が
広くなり、工業的観点から好ましくない。よって、希釈
剤の存在下で両者を接触させるのが好ましい。その方法
は前記に準じる。
物(A’)と電子供与体(B)とを接触させて得られる
接触生成物に化合物(D)を投入して接触させる方法、
またはその逆の方法を例示し得る。
の使用量は、固体触媒成分前駆体(C)1gに対し通常
0.1〜1000ミリモル、好ましくは0.3〜500
ミリモル、特に好ましくは0.5〜300ミリモルであ
る。Ti−ハロゲン結合を有する化合物(D)は一度の
処理で使用してもかまわないし、任意の複数回数の処理
に分けて使用してもよい。
(I’)は、希釈剤の存在下、スラリー状態で重合に使
用してもよいし、適当な乾燥の後、流動性の粉末として
重合に使用してもよい。
シウム原子、チタン原子、ハロゲン原子および電子供与
体を含有し、比表面積が30m2/g以下であるオレフ
ィン重合用固体触媒成分であり、有機アルミニウム化合
物などの助触媒と共に用いることにより、特に低分子量
成分含有量の少ないオレフィン重合体を製造し得る。か
かる固体触媒成分(I”)としてより好ましいものは比
表面積が0.01〜20m2/gのものであり、さらに
好ましいものは比表面積が0.1〜15m2/gのもの
である。なお、ここでいう比表面積はBET法によるも
のとする。
ましくは電子供与体の含有量が11wt%以上の固体触
媒成分であり、さらに好ましくは電子供与体の含有量が
13〜50wt%の固体触媒成分である。電子供与体が
多いと、得られる重合体の低分子量成分含有量が少なく
なり、好ましい。なお、固体触媒成分(I”)が含有す
る電子供与体としては、特に有機酸のエステル類が好ま
しく、特にフタル酸のジアルキルエステルが好ましい。
チレンとα−オレフィンとの共重合体(中でも後述のエ
チレン系共重合体)製造用固体触媒成分として好適であ
る。
えば、前記の固体触媒成分(I)または(I’)のうち
前記比表面積等を充足するものを挙げることができ、特
に前記の固体触媒成分(I)または(I’)を製造する
際の固体触媒成分前駆体(C)にハロゲン化合物[A]
と電子供与体(B)とを接触させる処理を、固体触媒成
分前駆体(C)とハロゲン化合物[A]と電子供与体
(B)とを同時に接触処理する方法で実施させることに
より得ることができる。なお、ここで使用する電子供与
体(B)としては、特に有機酸のエステル類が好まし
く、特にフタル酸のジアルキルエステルが好ましい。
るオレフィン重合用触媒は、固体触媒成分(I)、
(I’)または(I”)と有機アルミニウム化合物(I
I)とを用いてなる触媒である。
少なくとも1個のAl−炭素結合を有するものであり、
その代表的なものは一般式R12 rAlY3-rやR13R14A
l−(O−AlR15)dR16で示される化合物である。
ここで、R12、R13、R14、R15およびR16はそれぞ
れ、炭素原子数が1〜8個の炭化水素基を、Yはハロゲ
ン原子、水素原子またはアルコキシ基を表す。rは2≦
r≦3を満足する数である。dは1≦d≦30を満足す
る数である。
は、トリエチルアルミニウム、トリ−n−ブチルアルミ
ニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリヘキシルア
ルミニウム等のトリアルキルアルミニウム、ジエチルア
ルミニウムハイドライド、ジノルマルブチルアルミニウ
ムハイドライド、ジイソブチルアルミニウムハイドライ
ド等のジアルキルアルミニウムハイドライド、エチルア
ルミニウムジクロライド、ノルマルブチルアルミニウム
ジクロライド、イソブチルアルミニウムジクロライド等
のアルキルアルミニウムジハライド、ジエチルアルミニ
ウムクロライド、ジノルマルブチルアルミニウムクロラ
イド、ジイソブチルアルミニウムクロライド等のジアル
キルアルミニウムハライド、トリアルキルアルミニウム
とジアルキルアルミニウムハライドの混合物、テトラエ
チルジアルモキサン、テトラブチルジアルモキサン、ポ
リメチルアルモキサン、ポリエチルアルモキサン等のア
ルキルアルモキサンを挙げることができる。これら有機
アルミニウム化合物のうち、トリアルキルアルミニウ
ム、トリアルキルアルミニウムとジアルキルアルミニウ
ムハライドとの混合物、またはアルキルアルモキサンが
好ましく、とりわけトリエチルアルミニウム、トリ−n
−ブチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、
トリヘキシルアルミニウム、トリエチルアルミニウムと
ジエチルアルミニウムクロリドとの混合物、またはテト
ラエチルジアルモキサンが好ましい。
は、固体触媒成分中のチタン原子1モル当り1〜100
0モルのごとく広範囲に選ぶことができるが、特に5〜
600モルの範囲が好ましい。
のままオレフィンの重合(本重合)に使用することがで
きるが、これら固体触媒成分を予備重合処理したものを
本重合に使用してもよい。予備重合処理は、オレフィン
重合用固体触媒成分および有機アルミニウム化合物(I
I)をオレフィンと接触させて行なわれる。予備重合処
理に使用されるオレフィンとしてはエチレン、プロピレ
ン、ブテン−1などがあげられる。予備重合は単独重合
でも共重合のいずれでも可能である。
られる重合体)を得る為に、公知の電子供与体や水素な
どを共存させてもよい。かかる電子供与体として、好ま
しくは、Si−OR結合(Rは炭素原子数1〜20の炭
化水素基を表す)を有する有機化合物を用いることがで
きる。
際に、該固体触媒成分をスラリー化することも好まし
く、その際の溶媒としては、ブタン、ペンタン、ヘキサ
ン、ヘプタンとの脂肪族炭化水素、トルエン、キシレン
等の芳香族炭化水素、トルエン、キシレン等の芳香族炭
化水素等を例示し得る。
g固体/ml溶媒、特に0.01〜0.3g固体/ml
溶媒が好ましい。また、有機アルミニウム化合物をAl
/Tiモル比が0.1〜100、特に1〜10となるよ
うな割合で用いるのが好ましい。
℃、特に−10℃〜50℃が好ましい。予備重合体の量
は固体触媒成分1g当り通常0.1〜100g、特に
0.5〜50gの範囲で行うことが好ましい。
おいては、固体触媒成分または予備重合処理された固体
触媒成分と有機アルミニウム化合物とを用いて、1種ま
たは2種以上のオレフィンを重合(本重合)することが
できる。重合の具体的な態様を以下に示す。
物を重合反応槽に供給する方法については、窒素、アル
ゴン等の不活性ガス、水素またはオレフィン等をキャリ
アーガスとして水分のない状態で供給すること以外は、
特に制限すべき条件はない。固体触媒成分および有機ア
ルミニウム化合物は個別に供給してもよいし、あらかじ
め接触させたものを供給してもよい。
等公知の方法により行うことができる。重合反応の条件
は通常、得られる重合体が溶融する温度以下、好ましく
は20〜100℃、特に好ましくは40〜90℃の温度
範囲、常圧〜40kg/cm 2の圧力の範囲で実施する
のが好ましい。得られる重合体の溶融流動性を調節する
目的で、水素を分子量調節剤として添加して重合するこ
とができる。また、重合法は連続式でも回分式でもいず
れでも可能である。
用できるオレフィンは、炭素原子数が2以上のものであ
り、具体例としては、エチレン、プロピレン、ブテン−
1、ペンテン−1、ヘキセン−1、3−メチル−ペンテ
ン−1、4−メチルペンテン−1などが挙げられる。
れば、オレフィンの単独重合、または2種以上のオレフ
ィンの共重合が可能である。特に、エチレンとα−オレ
フィンとの共重合、中でもポリエチレン結晶構造を実質
的に有するエチレン系共重合体の重合が好ましい。この
場合、エチレンと1種またはそれ以上のα−オレフィン
を混合した状態で接触させることによりエチレン系共重
合体を製造することができる。
本発明はこれら実施例によって限定されるものではな
い。実施例における重合体および固体触媒成分等の固体
(以下単に固体成分と略すことがある)の性質は下記の
方法によって測定した。
分光光度計(パーキンエルマー社製1600シリーズ)
を用い、エチレンとα−オレフィンの特性吸収より検量
線を用いて求め、1000C当たりの短鎖分岐数(SC
B)として表した。
D1238に従い190℃で測定して求めた。
(FRR)を採用した。FRRは、前記フローレート
(FR)の測定法において、荷重21.60kgをかけ
たときの流出量と荷重2.160kgをかけたときの流
出量との比、すなわち、FRR=(荷重21.60kg
のときの流出量)÷(荷重2.160kgのときの流出
量)として表した。一般に、重合体の分子量分布が広い
ほどFRRの値が大きくなることが知られている。
キシレンに可溶な分量を重量百分率(wt%)で表した
値(CXS)で評価した。
うに実施した。Mg含有量は、固体成分を希硫酸で分解
後、パーキンエルマー社製Optima3000を用い
てICP発光分析法により求めた。Ti含有量は、固体
成分を希硫酸で分解後、過剰の過酸化水素水を加え、4
10nmの特性吸収を日立製ダブルビーム分光光度計U
−2001型を用いて測定し、検量線により求めた。C
l含有量は、固体成分を水で分解後、硝酸銀を用いた沈
殿滴定法により求めた。アルコキシ基含有量は、固体成
分を水で分解後、ガスクロマトグラフィー内部標準法を
用いて対応するアルコール量を測定することで求めた。
電子供与体含有量は、固体成分を水で分解後、飽和炭化
水素溶媒で可溶成分を抽出し、ガスクロマトグラフィー
内部標準法で求めた。なお、電子供与体(B)として有
機酸のエステル類を用いた場合には、アルコキシ基の置
換等により、固体触媒成分に含まれる電子供与体は電子
供与体(B)とは異なるものが存在することがある。こ
こでいう電子供与体含有量は電子供与体(B)とその置
換体を含んだ値を採用した。
ロメリティクス社製フローソーブII2300を用いて窒
素吸脱着量によるBET法で求めた。
ラスコを窒素で置換した後、ヘキサン160ml、テト
ラエトキシシラン44ml(196.4mol)および
テトラブトキシチタン4.4ml(12.9mol)を
投入し30℃で30分間撹拌した。次に、前記攪拌混合
物に、ブチルマグネシウムクロリドのジブチルエーテル
溶液(濃度2.1モル/リットル)100mlをフラス
コの温度を5℃に保ちながら滴下ロートから1時間かけ
て滴下した。滴下終了後、5℃で1時間、さらに20℃
で1時間撹拌したあと濾過し、得られた固体をヘキサン
200mlでの洗浄を3回繰り返し、次いで減圧乾燥し
て茶色の固体触媒成分前駆体31.2gを得た。該固体
触媒成分前駆体は、Mg:16.5wt%、Ti:1.
91wt%、OEt(エトキシ基):36.4wt%、
OBu(ブトキシ基):2.93wt%を含有してい
た。
スコを窒素で置換した後、トルエン17.5ml、フェ
ニルトリクロロシラン(以下、PhTCSと略すことが
ある。)5.1ml(31.9mmol)およびジイソ
ブチルフタレート(以下、DIBPと略すことがあ
る。)4.3ml(16.0mmol)を該フラスコに
投入し、これらを70℃にて1時間攪拌した。撹拌機お
よび滴下ロートを備えた内容積100mlのフラスコを
窒素で置換した後、トルエン17.5mlおよび前記
(1)において合成した固体触媒成分前駆体7.00g
を該フラスコに仕込み、70℃で30分間保持した後、
先に調製したPhTCSとDIBPとの混合液の全量を
投入し、95℃で3時間攪拌した。次いで、攪拌混合物
を濾過により固液分離し、得られた固体について95℃
にてトルエン35mlでの洗浄を3回繰り返し、洗浄後
の固体にトルエン35mlを投入した。これを70℃に
昇温後、PhTCS 5.1ml(31.9mmol)
を投入し、95℃で1時間攪拌した。次いで、前記と同
様に、固液分離し、得られた固体について95℃にてト
ルエン35mlでの洗浄を7回繰り返した後、さらに室
温にてヘキサン35mlでの洗浄を2回繰り返し、洗浄
後の固体を減圧乾燥して、粉体性状に優れた固体触媒成
分を得た。該固体触媒成分は、Ti:1.29wt%、
電子供与体:17.1wt%を含有しており、その比表
面積は14m2/gであった。
燥した後これを真空にし、これに水素1.2kg/cm
2、ブタン600gおよび1−ブテン150gを仕込
み、70℃に昇温した。次に、エチレンを分圧で6.0
kg/cm2となるように加えた。前記(2)で得られ
た固体触媒成分14.2mgと、トリエチルアルミニウ
ム5.7mmolとをアルゴンにより圧入して重合を開
始した。その後エチレンを連続して供給しつつ全圧を一
定に保ちながら70℃で3時間重合を行った。重合反応
終了後、未反応モノマーをパージし、パウダー性状の良
好な重合体71gを得た。オートクレーブの内壁および
撹拌機には、重合体はほとんど付着していなかった。触
媒単位量当たりの重合体の生成量(重合活性)は167
0g重合体/g固体触媒成分/hrであった。この重合
体について、SCB:17.7、FR:1.74、FR
R:29.5、CXS:7.5wt%であり、低分子量
成分含有量は少なかった。
ン(以下、nPTCSと略すことがある。)4.8ml
(31.9mmol)を使用したこと以外は実施例1
(2)と同様に行い、粉体性状に優れた固体触媒成分を
得た。該固体触媒成分はTi:1.32wt%含有して
いた。
て実施例1(3)と同様に重合を実施し、パウダー性状
の良好な重合体105gを得た。オートクレーブの内壁
および攪拌機には重合体はほとんど付着していなかっ
た。触媒単位量当たりの重合体の生成量(重合活性)は
1360g重合体/g固体触媒成分/hrであった。こ
の重合体について、SCB:15.5、FR:1.4
0、FRR:30.4、CXS:7.1wt%であり、
低分子量成分含有量は少なかった。
ト(以下、DEHPと略すことがある。)1.9ml
(4.8mmol)を使用したこと以外は実施例1
(2)と同様に行い、粉体性状に優れた固体触媒成分を
得た。該固体触媒成分はTi:1.48wt%、電子供
与体:15.8wt%を含有しており、その比表面積は
1.1m2/gであった。
て実施例1(3)と同様に重合を実施し、パウダー性状
の良好な重合体90.8gを得た。オートクレーブの内
壁および攪拌機には重合体はほとんど付着していなかっ
た。触媒単位量当たりの重合体の生成量(重合活性)は
1377g重合体/g固体触媒成分/hrであった。こ
の重合体について、SCB:15.4、FR:1.8
4、FRR:26.2、CXS:7.4wt%であり、
低分子量成分含有量は少なかった。
換した後、該フラスコに実施例1(1)で得られた固体
触媒成分前駆体7.00gを仕込み、トルエン35m
l、PhTCS 5.1ml(31.9mmol)およ
びDIBP 4.3ml(16.0mmol)を投入
し、105℃にて2時間攪拌した。次いで、攪拌混合物
を固液分離し、105℃にてトルエン35mlでの洗浄
を4回繰り返し、洗浄後の固体にトルエン35mlを投
入した。これを70℃に昇温後、PhTCS 5.1m
l(31.9mmol)およびDIBP 2.1ml
(8.0mmol)を投入し、105℃で2時間攪拌し
た。その後、攪拌混合物を固液分離し、105℃にてト
ルエン35mlでの洗浄を4回繰り返した後、さらに室
温にてヘキサン35mlでの洗浄を2回繰り返し、洗浄
後の固体を減圧乾燥して粉体性状に優れた固体触媒成分
を得た。該固体触媒成分はTi:1.19wt%を含有
していた。
て実施例1(3)と同様に重合を実施し、パウダー性状
の良好な重量体32gを得た。オートクレーブの内壁お
よび攪拌機には重合体はほとんど付着していなかった。
触媒単位量当たりの重合体の生成量(重合活性)は70
0g重合体/g固体触媒成分/hrであった。また、こ
の重合体について、SCB:18.3、FR:1.0
8、FRR:25.4、CXS:8.1wt%であり、
低分子量成分含有量は少なかった。
ラスコを窒素で置換した後、これに、平均粒径が37μ
mであって細孔半径範囲100〜5000Åにおける細
孔容量が1.05cc/gであるスチレン−ジビニルベ
ンゼン共重合体(80℃で5時間乾燥したもの)26.
1g、トルエン123ml、テトラエトキシシラン1
1.4ml(228mmol)およびテトラブトキシチ
タン7.9ml(23.2mol)を投入し、室温下で
45分間攪拌した。次に、これに、ブチルマグネシウム
クロリドのジブチルエーテル溶液(濃度2.1モル/リ
ットル)35.5mlをフラスコの温度を5℃に保ちな
がら滴下ロートから1時間かけて滴下した。滴下終了
後、5℃で0.5時間、さらに室温下で3時間撹拌した
あと濾過し、得られた固体について、トルエン125m
lでの洗浄を3回、次いでヘキサン125mlでの洗浄
を2回繰り返し、洗浄された固体を減圧乾燥して茶色の
固体触媒成分前駆体37.2gを得た。該固体触媒成分
前駆体は、Mg:4.60wt%、Ti:2.42wt
%、OEt:10.06wt%、OBu:5.73wt
%を含有していた。
ラスコを窒素で置換した後、これに前記(1)において
合成した固体触媒成分前駆体7.0g、トルエン35m
l、PhTCS 1.5ml(9.58mmol)およ
びDIBP 2.6ml(4.79mmol)を投入
し、105℃にて2時間攪拌した。攪拌混合物を固液分
離し、得られた固体について105℃にてトルエン35
mlでの洗浄を4回繰り返し、洗浄された固体にトルエ
ン35mlを投入した。これを70℃に昇温後、PhT
CS 1.5ml(9.58mmol)を投入し、10
5℃で2時間攪拌した。攪拌混合物を固液分離し、得ら
れた固体について105℃にてトルエン35mlでの洗
浄を4回、さらに室温にてヘキサン35mlでの洗浄を
2回繰り返し、洗浄された固体を減圧乾燥して粉体性状
に優れた固体触媒成分を得た。該固体触媒成分はTi:
1.85wt%を含有していた
て、ブタンの量を620gに、1−ブテンの量を130
gに変更したこと以外は実施例1(3)と同様に重合を
実施し、パウダー性状の良好な重合体97gを得た。オ
ートクレーブの内壁および攪拌機には重合体はほとんど
付着していなかった。触媒単位量当たりの重合体の生成
量(重合活性)は1060g重合体/g固体触媒成分/
hrであった。この重合体について、SCB:17.
3、FR:1.57、FRR:27.3、CXS:8.
4wt%であり、低分子量成分含有量は少なかった。
ラスコを窒素で置換した後、これに実施例1(1)と同
様に操作して得られた固体触媒成分前駆体51.6gお
よびルエン130mlを仕込み、滴下ロートにジノルマ
ルブチルエーテル5.16ml(30.3mmol)と
四塩化スズ113.5ml(0.970mol)との混
合物を仕込んだ。該混合物をフラスコ内へ室温下にて滴
下した後、112℃で3時間攪拌した。攪拌混合物を固
液分離し、得られた固体について112℃にてトルエン
260mlでの洗浄を4回、さらに室温にてヘキサン2
60mlでの洗浄を3回繰り返し、洗浄された固体を減
圧乾燥して粉体性状に優れた固体触媒成分を得た。該固
体触媒成分はTi:0.21wt%を含有していた。
て、ブタンの量を610gに、1−ブテンの量を140
gに、水素の圧力を1.0kg/cm2に変更したこと
以外は、実施例1(3)と同様に重合を実施し、パウダ
ー性状の良好な重合体42.1gを得た。オートクレー
ブの内壁および攪拌機には重合体はほとんど付着してい
なかった。触媒単位量当たりの重合体の生成量(重合活
性)は580g重合体/g固体触媒成分/hrであっ
た。この重合体について、SCB:15.6、FR:
0.46、FRR:30.2、CXS:5.6wt%で
あり、低分子量成分含有量は少なかった。
ラスコを窒素で置換した後、これに実施例5(1)で得
られた固体触媒成分前駆体5.0gおよびトルエン30
mlを仕込み、95℃に昇温した。これにエチルジクロ
ロアルミニウムのヘキサン溶液(濃度3.46mmol
/cc)8.7ml(30mmol)を投入し、95℃
にて2時間攪拌した。攪拌混合物を固液分離し、得られ
た固体について95℃にてトルエン30mlでの洗浄を
2回行い、洗浄された固体にトルエン30mlを投入し
た。これを95℃に昇温後、ジイソデシルフタレート
0.35ml(0.75mmol)を投入し、95℃に
て1時間攪拌した。攪拌混合物を固液分離し、得られた
固体について95℃にてトルエン30mlでの洗浄を2
回、さらに室温にてヘキサン30mlでの洗浄を2回繰
り返し、洗浄された固体を減圧乾燥して粉体性状に優れ
た固体触媒成分を得た。該固体触媒成分はTi:0.3
8wt%を含有していた。
て、水素の圧力を1.0kg/cm2に、ブタンの量を
610gに、1−ブテンの量を140gに、トリエチル
アルミニウムの量を3.0mmolに、重合時間を2時
間に変更したこと以外は実施例1(3)と同様に重合を
実施し、パウダー性状の良好な重合体69gを得た。オ
ートクレーブの内壁および攪拌機には重合体はほとんど
付着していなかった。触媒単位量当たりの重合体の生成
量(重合活性)は650g重合体/g固体触媒成分/h
rであった。この重合体について、SCB:19.4、
FR:0.37、FRR:29.7、CXS:10.0
wt%であり、低分子量成分含有量は少なかった。
チルマグネシウムのヘプタン溶液(濃度1.27mol
Mg/リットル)175mlを仕込み、そこへ室温下に
おいてテトラクロロシラン75gを滴下した。滴下終了
後、60℃において2時間攪拌し、攪拌混合物を濾過し
て得られる固体についてヘプタン100mlでの洗浄を
7回繰り返し、洗浄された固体を減圧乾燥して白色の固
体生成物18.0gを得た。攪拌機を備えた内容積20
0mlのフラスコに前記固体生成物1.82gを仕込
み、ヘプタン94mlでスラリーとした。これに室温下
にてテトラクロロチタンを0.95ml加え、90℃に
おいて1時間攪拌し、攪拌混合物を濾過して得られる固
体についてヘプタン94mlでの洗浄を5回繰り返し、
洗浄された固体を減圧乾燥して固体触媒成分1.66g
を得た。該固体触媒成分はTi:6.30wt%、電子
供与体は0wt%であり、その比表面積は、75m2/
gであった。
乾燥し、真空とした後、水素1.0kg/cm2、ブタ
ン650gおよび1−ブテン100gを仕込み、70℃
に昇温した。次にエチレンを分圧で6.0kg/cm2
となるように加えた。トリエチルアルミニウム5.7ミ
リモルと前記(1)で得られた固体触媒成分14.2m
gとをアルゴンにより圧入して重合を開始した。その後
エチレンを連続して供給しつつ全圧を一定に保ちながら
70℃で2時間重合を行った。重合終了後、未反応モノ
マーをパージし、重合体136gを得た。触媒単位量当
たりの重合体の生成量(重合活性)は4790g重合体
/g固体触媒成分/時間であった。この重合体につい
て、SCB:11.5、FR:0.56、FRR:3
4.6、CXS:5.1wt%であり、α−オレフィン
含有量(SCB)に対してCXSが高い値であった。
用いて、ブタンの量を630gに、1−ブテンの量を1
20gに変更したこと以外は比較例1(2)と同様に重
合を実施し、重合体119gを得た。触媒単位量当たり
の重合体の生成量(重合活性)は5220g重合体/g
固体触媒成分/時間であった。この重合体について、S
CB:16.3、FR:0.83、FRR:34.4、
CXS:9.0wt%であり、α−オレフィン含有量
(SCB)に対してCXSが高い値であった。
いて、ブタンの量を610gに、1−ブテンの量を14
0gに変更したこと以外は比較例1(2)と同様に重合
を実施し、重合体87gを得た。触媒単位量当たりの重
合体の生成量(重合活性)は5440g重合体/g固体
触媒成分/時間であった。この重合体について、SC
B:18.7、FR:0.86、FRR:34.0、C
XS:10.9wt%であり、α−オレフィン含有量
(SCB)に対してCXSが高い値であった。
ラスコを窒素で置換した後、これにトルエン346ml
および実施例1(1)と同様に操作して合成した固体触
媒成分前駆体67.2gを仕込み、95℃に昇温した後
これにDIBP45ml(168mmol)を投入し、
30分間攪拌後、攪拌混合物を固液分離して得られる固
体について、95℃にてトルエン340mlでの洗浄を
2回繰り返し、得られた固体についてにトルエン87m
lを投入した。次に、これに、ジブチルエーテル6.7
ml(39.3mmol)、DIBP 3.8ml(1
4.2mmol)およびTiCl4 134.4ml
(1.23mol)の混合液を投入し、95℃で3時間
攪拌後、攪拌混合物を固液分離し、得られた固体につい
て95℃にてトルエン340mlでの洗浄を2回繰り返
し、洗浄された固体にトルエン68mlを投入した。こ
れにさらにジブチルエーテル6.7ml(39.3mm
ol)とTiCl4 67.2ml(612mmol)
との混合液を投入し、95℃で3時間攪拌後、攪拌混合
物を固液分離し、得られた固体について95℃にてトル
エン340mlでの洗浄を3回、さらに室温にてヘキサ
ン340mlでの洗浄を2回繰り返し、得られた固体を
減圧乾燥して固体触媒成分を得た。該固体触媒成分はT
i:1.8wt%、電子供与体:10.1wt%を含有
しており、その比表面積は250m2/gであった。
水素の圧力を660mmHgに、ブタンの量を600g
に、1−ブテンの量を100gに変更したこと以外は実
施例1(3)と同様に重合を実施し、重合体103gを
得た。触媒単位量当たりの重合体の生成量(重合活性)
は3500g重合体/g固体触媒成分/hrであった。
この重合体について、SCB:20.8、FR:0.9
8、FRR:27.0、CXS:12.9wt%であ
り、α−オレフィン含有量(SCB)に対してCXSが
高い値であった。
ラスコを窒素で置換した後、これに、実施例1(1)と
同様に操作して合成した固体触媒成分前駆体7.0g、
トルエン35ml、フェニルトリクロロシラン(以降、
PhSiCl3と略すことがある)5.1ml(31.
9mmol)およびDIBP4.3ml(16.0mm
ol)を投入し、105℃にて2時間攪拌した。攪拌混
合物を固液分離し、得られた固体について105℃にて
トルエン35mlでの洗浄を4回繰り返し、洗浄された
固体にトルエン35mlを投入した。これを70℃に昇
温後、TiCl4 3.5ml(31.9mmol)を
投入し、105℃で2時間攪拌した。攪拌混合物を固液
分離し、得られた固体について105℃にてトルエン3
5mlでの洗浄を7回、さらに室温にてヘキサン35m
lでの洗浄を2回繰り返し、洗浄された固体を減圧乾燥
して粉体性状に優れた固体触媒成分を得た。該固体触媒
成分はTi:1.52wt%、電子供与体:24.5w
t%を含有しており、その比表面積は8.5m2/gで
あった。
乾燥し真空とした後、これに水素1.2kg/cm2、
ブタン620gおよび1−ブテン130gを仕込み、7
0℃に昇温した。次にエチレンを分圧で6.0kg/c
m2となるように加えた。トリエチルアルミニウム5.
7ミリモルと前記(1)で得られた固体触媒成分15.
8mgとをアルゴンによりオートクレーブに圧入して重
合を開始した。その後エチレンを連続して供給しつつ全
圧を一定に保ちながら70℃で3時間重合を行った。重
合終了後、未反応モノマーをパージし、パウダー性状の
良好な重合体123gを得た。オートクレーブの内壁お
よび撹拌機には重合体はほとんど付着していなかった。
触媒単位量当たりの重合体の生成量(重合活性)は25
90g重合体/g固体触媒成分/hrであった。この重
合体について、SCB:19.0、FR:1.07、F
RR:25.1、CXS:8.7wt%であり、低分子
量成分含有量は少なかった。
フタレート(以下、DNBPと略すことがある)3.4
ml(12.8mmol)を使用したこと以外は実施例
8(1)と同様に合成を行い、粉体性状に優れた固体触
媒成分を得た。該固体触媒成分はTi:1.27wt%
含有していた。
て実施例8(2)と同様に重合を実施し、パウダー性状
の良好な重合体31.8gを得た。オートクレーブの内
壁および攪拌機には重合体はほとんど付着していなかっ
た。触媒単位量当たりの重合体の生成量(重合活性)は
460g重合体/g固体触媒成分/hrであった。この
重合体について、SCB:12.5、FR:0.40
2、FRR:25.7、CXS:2.9wt%であり、
低分子量成分含有量は少なかった。
ol)を使用したこと以外は実施例8(1)と同様に合
成を行い、粉体性状に優れた固体触媒成分を得た。該固
体触媒成分はTi:1.31wt%、電子供与体:2
1.0wt%を含有しており、その比表面積は5.3m
2/gであった。
て実施例8(2)と同様に重合を実施し、パウダー性状
の良好な重合体110gを得た。オートクレーブの内壁
および攪拌機には重合体はほとんど付着していなかっ
た。触媒単位量当たりの重合体の生成量(重合活性)は
2220g重合体/g固体触媒成分/hrであった。こ
の重合体について、SCB:17.0、FR:0.98
2、FRR:24.5、CXS:5.9wt%であり、
低分子量成分含有量は少なかった。
(以下、BNBPと略す)4.5ml(16.0mmo
l)を使用したこと以外は実施例8(1)と同様に合成
を行い、粉体性状に優れた固体触媒成分を得た。該固体
触媒成分はTi:3.80wt%含有していた。
て実施例8(2)と同様に重合を実施し、パウダー性状
の良好な重合体38.3gを得た。オートクレーブの内
壁および攪拌機には重合体はほとんど付着していなかっ
た。触媒単位量当たりの重合体の生成量(重合活性)は
870g重合体/g固体触媒成分/hrであった。この
重合体について、SCB:15.7、FR:1.20、
FRR:26.5、CXS:6.5wt%であり、低分
子量成分含有量は少なかった。
シラン(以下、PrSiCl3と略すことがある)4.
8ml(31.9mmol)を使用したこと以外は実施
例8(1)と同様に合成を行い、粉体性状に優れた固体
触媒成分を得た。該固体触媒成分はTi:1.54wt
%、電子供与体:20.0wt%を含有しており、その
比表面積は7.4m2/gであった。
て実施例8(2)と同様に重合を実施し、パウダー性状
の良好な重合体92.2gを得た。オートクレーブの内
壁および攪拌機には重合体はほとんど付着していなかっ
た。触媒単位量当たりの重合体の生成量(重合活性)は
2380g重合体/g固体触媒成分/hrであった。こ
の重合体について、SCB:17.2 、FR:0.8
6 、FRR:25.3 、CXS:6.9wt%であ
り、低分子量成分含有量は少なかった。
(以下、TlSiCl3と略すことがある)5.6ml
(31.9mmol)を使用したこと以外は実施例8
(1)と同様に合成を行い、粉体性状に優れた固体触媒
成分を得た。該固体触媒成分はTi:1.59wt%含
有していた。
て実施例8(2)と同様に重合を実施し、パウダー性状
の良好な重合体117gを得た。オートクレーブの内壁
および攪拌機には重合体はほとんど付着していなかっ
た。触媒単位量当たりの重合体の生成量(重合活性)は
2810g重合体/g固体触媒成分/hrであった。こ
の重合体について、SCB:17.5 、FR:1.0
8 、FRR:25.3 、CXS:7.3wt%であ
り、低分子量成分含有量は少なかった。
ラスコを窒素で置換した後、これに、平均粒径が37μ
mであって細孔半径範囲100〜5000Åにおける細
孔容量が1.05cc/gであるスチレン−ジビニルベ
ンゼン共重合体(80℃で5時間乾燥したもの)26.
1g、トルエン123ml、テトラエトキシシラン1
1.4ml(228mmol)およびテトラブトキシチ
タン7.9ml(23.2mol)を投入し、室温下で
45分間攪拌した。次に、これに、ブチルマグネシウム
クロリドのジブチルエーテル溶液(濃度2.1モル/リ
ットル)35.5mlをフラスコの温度を5℃に保ちな
がら滴下ロートから1時間かけて滴下した。滴下終了
後、5℃で0.5時間、さらに室温下で3時間撹拌した
あと濾過し、得られた固体についてトルエン125ml
での洗浄を3回、さらにヘキサン125mlでの洗浄を
2回繰り返し、洗浄された固体を減圧乾燥して茶色の固
体触媒成分前駆体37.2gを得た。該固体触媒成分前
駆体は Mg:4.60wt%、Ti:2.42wt
%、OEt:10.06wt%、OBu:5.73wt
%を含有していた。
ラスコを窒素で置換した後、これに、前記(1)におい
て合成した固体触媒成分前駆体7.0g、トルエン35
ml、PhSiCl3 1.5ml(9.58mmo
l)およびDIBP 1.3ml(4.79mmol)
を投入し、105℃にて2時間攪拌した。攪拌混合物を
固液分離し、得られた固体について105℃にてトルエ
ン35mlでの洗浄を4回繰り返し、洗浄された固体に
トルエン35mlを投入した。これを70℃に昇温後、
TiCl4 1.1ml(9.58mmol)を投入
し、105℃で2時間攪拌した。攪拌混合物を固液分離
し、得られた固体について105℃にてトルエン35m
lでの洗浄を4回、さらに室温にてヘキサン35mlで
の洗浄を2回繰り返し、洗浄された固体を減圧乾燥して
粉体性状に優れた固体触媒成分を得た。該固体触媒成分
はTi:1.01wt%を含有していた。
て実施例8(2)と同様に重合を実施し、パウダー性状
の良好な重合体66gを得た。オートクレーブの内壁お
よび攪拌機には重合体はほとんど付着していなかった。
触媒単位量当たりの重合体の生成量(重合活性)は72
0g重合体/g固体触媒成分/hrであった。この重合
体について、SCB:18.5、FR:1.26、FR
R:25.5、CXS:8.5wt%であり、低分子量
成分含有量は少なかった。
窒素で置換した後、これに、実施例1(1)と同様に操
作して得られた固体触媒成分前駆体21g、トルエン1
05ml、テトラクロロシラン(以下、SiCl4と略
すことがある)11.0ml(95.7mmol)およ
びDIBP 12.8ml(47.9mmol)を投入
し、120℃において2時間撹拌した。オートクレーブ
を室温まで冷却した後、撹拌混合物を窒素置換した内容
積200mlのフラスコに移送した。撹拌混合物を固液
分離し、得られた固体について105℃にてトルエン1
05mlでの洗浄を3回繰り返し、洗浄された固体にト
ルエン105mlを投入した。これを70℃に昇温後、
TiCl4 10.5ml(95.7mmol)を投入
し、105℃で2時間攪拌した。攪拌混合物を固液分離
し、得られた固体について105℃にてトルエン105
mlでの洗浄を7回、さらに室温にてヘキサン105m
lでの洗浄を2回繰り返し、洗浄された固体を減圧乾燥
して粉体性状に優れた固体触媒成分を得た。該固体触媒
成分はTi:2.17wt%、電子供与体:25.6w
t%を含有しており、その比表面積は、3.4m2/g
であった。
て実施例8(2)と同様に重合を実施し、パウダー性状
の良好な重合体121gを得た。オートクレーブの内壁
および攪拌機には重合体はほとんど付着していなかっ
た。触媒単位量当たりの重合体の生成量(重合活性)は
3320g重合体/g固体触媒成分/hrであった。こ
の重合体について、SCB:20.4、FR:1.3
1、FRR:28.0、CXS:10.9wt%であ
り、低分子量成分含有量は少なかった。
窒素で置換した後、これに、実施例1(1)と同様に操
作して得られた固体触媒成分前駆体21g、トルエン1
05ml、SiCl4 11.0ml(95.7mmo
l)およびDEHP 16.1ml(40.7mmo
l)を投入し、120℃において2時間撹拌した。オー
トクレーブを室温まで冷却した後、撹拌混合物を窒素置
換した内容積200mlのフラスコに移送した。撹拌混
合物を固液分離し、得られた固体について105℃にて
トルエン105mlでの洗浄を3回繰り返し、洗浄され
た固体にトルエン105mlを投入した。これを70℃
に昇温後、TiCl4 10.5ml(95.7mmo
l)を投入し、105℃で1時間攪拌した。攪拌混合物
を固液分離し、得られた固体について105℃にてトル
エン105mlでの洗浄を7回、さらに室温にてヘキサ
ン105mlでの洗浄を2回繰り返し、洗浄された固体
を減圧乾燥して粉体性状に優れた固体触媒成分を得た。
該固体触媒成分はTi:0.91wt%、電子供与体:
19.2wt%を含有しており、その比表面積は、4.
3m2/gであった。
て実施例8(2)と同様に重合を実施し、パウダー性状
の良好な重合体124gを得た。オートクレーブの内壁
および攪拌機には重合体はほとんど付着していなかっ
た。触媒単位量当たりの重合体の生成量(重合活性)は
2600g重合体/g固体触媒成分/hrであった。こ
の重合体について、SCB:19.5、FR:1.3
7、FRR:25.6、CXS:9.2wt%であり、
低分子量成分含有量は少なかった。
なオレフィン重合用固体触媒成分、および、それを用い
てなる触媒残査の除去が不必要となるほど触媒あたりの
重合活性が十分に高いオレフィン重合用触媒が提供さ
れ、該触媒を用いることにより、満足し得る粒子性状を
有し低分子量成分含有量の少ないオレフィン重合体を製
造することができる。
ャート図である。本フローチャート図は、本発明の実施
態様の代表例であり、本発明は、何らこれに限定される
ものではない。
Claims (26)
- 【請求項1】マグネシウム原子、チタン原子およびハイ
ドロカルビルオキシ基を含有する固体触媒成分前駆体
(C)に、第13族または第14族元素のハロゲン化合
物(A)と電子供与体(B)とを接触させて得られるこ
とを特徴とするオレフィン重合用固体触媒成分。 - 【請求項2】第13族または第14族元素のハロゲン化
合物(A)が、一般式MRm-aXa(式中、Mは第13族
または第14族原子を、Rは炭素原子数が1〜20の炭
化水素基を、Xはハロゲン原子を、mはMの原子価を表
す。aは0<a≦mを満足する数を表す)で表される化
合物であることを特徴とする請求項1記載のオレフィン
重合用固体触媒成分。 - 【請求項3】第13族または第14族元素のハロゲン化
合物(A)が、一般式SiR4-aXa(式中、Rは炭素原
子数が1〜20の炭化水素基を、Xはハロゲン原子を表
す。aは0<a≦4を満足する数を表す)で表される化
合物であることを特徴とする請求項1記載のオレフィン
重合用固体触媒成分。 - 【請求項4】電子供与体(B)が、有機酸のエステル類
またはエーテル類であることを特徴とする請求項1〜3
のいずれかに記載のオレフィン重合用固体触媒成分。 - 【請求項5】固体触媒成分前駆体(C)が、Si−O結
合を有する有機ケイ素化合物()の存在下に、一般式
Ti(OR1)aX4-a(式中、R1は炭素原子数が1〜2
0の炭化水素基を、Xはハロゲン原子を、aは0<a≦
4を満足する数を表す)で表されるチタン化合物()
を、有機マグネシウム化合物()で還元して得られる
3価のチタン原子を含有する固体生成物であることを特
徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のオレフィン重
合用固体触媒成分。 - 【請求項6】固体触媒成分前駆体(C)が、Si−O結
合を有する有機ケイ素化合物()および多孔質担体
()の存在下に、一般式Ti(OR1)aX4-a(式
中、R1は炭素原子数が1〜20の炭化水素基を、Xは
ハロゲン原子を、aは0<a≦4を満足する数を表す)
で表されるチタン化合物()を、有機マグネシウム化
合物()で還元して得られる3価のチタン原子を含有
する固体生成物であることを特徴とする請求項1〜4の
いずれかに記載のオレフィン重合用固体触媒成分。 - 【請求項7】多孔質担体が、有機多孔質ポリマーである
ことを特徴とする請求項6記載のオレフィン重合用固体
触媒成分。 - 【請求項8】請求項1〜7のいずれかに記載のオレフィ
ン重合用固体触媒成分(I)と有機アルミニウム化合物
(II)とを用いてなることを特徴とするオレフィン重合
用触媒。 - 【請求項9】請求項8記載のオレフィン重合用触媒を用
いてオレフィンを重合することを特徴とするオレフィン
重合体の製造方法。 - 【請求項10】オレフィン重合体が、エチレンとα−オ
レフィンとの共重合体であることを特徴とする請求項9
記載のオレフィン重合体の製造方法。 - 【請求項11】マグネシウム原子、チタン原子およびハ
イドロカルビルオキシ基を含有する固体触媒成分前駆体
(C)に、第14族元素のハロゲン化合物(A’)と電
子供与体(B)とを接触させて得られる接触生成物に、
さらにTi−ハロゲン結合を有する化合物(D)を接触
させて得られることを特徴とするオレフィン重合用固体
触媒成分。 - 【請求項12】第14族元素のハロゲン化合物(A’)
が、一般式MRm-aXa(式中、Mは第14族原子を、R
は炭素原子数が1〜20の炭化水素基を、Xはハロゲン
原子を、mはMの原子価を表す。aは0<a≦mを満足
する数を表す)で表される化合物であることを特徴とす
る請求項11記載のオレフィン重合用固体触媒成分。 - 【請求項13】第14族元素のハロゲン化合物(A’)
が、一般式SiR4-aXa(式中、 Rは炭素原子数が1
〜20の炭化水素基を、Xはハロゲン原子を表す。aは
0<a≦4を満足する数を表す)で表される化合物であ
ることを特徴とする請求項11記載のオレフィン重合用
固体触媒成分。 - 【請求項14】電子供与体(B)が、有機酸のエステル
類またはエーテル類であることを特徴とする請求項11
〜13のいずれかに記載のオレフィン重合用固体触媒成
分。 - 【請求項15】固体触媒成分前駆体(C)が、Si−O
結合を有する有機ケイ素化合物()の存在下に、一般
式Ti(OR1)aX4-a(式中、R1は炭素原子数が1〜
20の炭化水素基を、Xはハロゲン原子を、aは0<a
≦4を満足する数を表す)で表されるチタン化合物
()を、有機マグネシウム化合物()で還元して得
られる3価のチタン原子を含有する固体生成物であるこ
とを特徴とする請求項11〜14のいずれかに記載のオ
レフィン重合用固体触媒成分。 - 【請求項16】固体触媒成分前駆体(C)が、Si−O
結合を有する有機ケイ素化合物()および多孔質担体
()の存在下に、一般式Ti(OR1)aX4-a(式
中、R1は炭素原子数が1〜20の炭化水素基を、Xは
ハロゲン原子を、aは0<a≦4を満足する数を表す)
で表されるチタン化合物()を、有機マグネシウム化
合物()で還元して得られる3価のチタン原子を含有
する固体生成物であることを特徴とする請求項11〜1
4のいずれかに記載のオレフィン重合用固体触媒成分。 - 【請求項17】多孔質担体が、有機多孔質ポリマーであ
ることを特徴とする請求項16記載のオレフィン重合用
固体触媒成分。 - 【請求項18】請求項11〜17のいずれかに記載のオ
レフィン重合用固体触媒成分(I’)と有機アルミニウ
ム化合物(II)とを用いてなることを特徴とするオレフ
ィン重合用触媒。 - 【請求項19】請求項18記載のオレフィン重合用触媒
を用いてオレフィンを重合することを特徴とするオレフ
ィン重合体の製造方法。 - 【請求項20】オレフィン重合体が、エチレンとα−オ
レフィンとの共重合体であることを特徴とする請求項1
9記載のオレフィン重合体の製造方法。 - 【請求項21】マグネシウム原子、チタン原子、ハロゲ
ン原子および電子供与体を含有し、比表面積が30m2
/g以下であることを特徴とするオレフィン重合用固体
触媒成分。 - 【請求項22】電子供与体の含有量が11重量%以上で
あることを特徴とする請求項21記載のオレフィン重合
用固体触媒成分。 - 【請求項23】電子供与体が有機酸のエステル類である
ことを特徴とする請求項21または22記載のオレフィ
ン重合用固体触媒成分。 - 【請求項24】請求項21〜23のいずれかに記載のオ
レフィン重合用固体触媒成分(I”)と有機アルミニウ
ム化合物(II)とを用いてなることを特徴とするオレフ
ィン重合用触媒。 - 【請求項25】請求項24記載のオレフィン重合用触媒
を用いてオレフィンを重合することを特徴とするオレフ
ィン重合体の製造方法。 - 【請求項26】オレフィン重合体がエチレンとα−オレ
フィンとの共重合体であることを特徴とする請求項25
記載のオレフィン重合体の製造方法。
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