JPH11281372A - 振動子、振動型ジャイロスコープ、直線加速度計および回転角速度の測定方法 - Google Patents
振動子、振動型ジャイロスコープ、直線加速度計および回転角速度の測定方法Info
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- JPH11281372A JPH11281372A JP10306434A JP30643498A JPH11281372A JP H11281372 A JPH11281372 A JP H11281372A JP 10306434 A JP10306434 A JP 10306434A JP 30643498 A JP30643498 A JP 30643498A JP H11281372 A JPH11281372 A JP H11281372A
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Abstract
定平面内の回転を与えたときに、この回転の角速度を検
出できるような、新しい振動型ジャイロスコープを提供
する。 【解決手段】回転系の回転角速度を検出するための振動
型ジャイロスコープは、振動子と、振動子に対して駆動
振動を励振する励振手段と、振動子の回転によって振動
子に発生した検出振動を検出する検出手段とを備える。
振動子は、少なくとも複数の振動系1A、1B、2A、
2Bを備えており、複数の振動系が回転軸Zに対して交
差する所定面内に延びるように形成されている。複数の
振動系が、振動子の重心GOを中心としたときに所定面
内で径方向に振動する径方向振動成分を含む第一の振動
系1A、1Bと、振動系の振動の重心が重心GOを中心
としたときに所定面内で周方向に振動する周方向振動成
分を含む第二の振動系2A、2Bとを備えている。
Description
速度を検出するために使用される角速度センサに用いら
れる振動子、振動型ジャイロスコープ、直線加速度計、
および回転角速度の測定方法に関するものである。
するための角速度センサとして、圧電体を用いた振動型
ジャイロスコープが、航空機や船舶、宇宙衛星などの位
置の確認用として利用されてきた。最近では、民生用の
分野としてカーナビゲーションや、VTRやスチルカメ
ラの手振れの検出などに使用されている。
は、振動している物体に角速度が加わると、その振動と
直角方向にコリオリ力が生じることを利用している。そ
して、その原理は力学的モデルで解析される(例えば、
「弾性波素子技術ハンドブック」、オーム社、第491
〜497頁)。そして、圧電型振動ジャイロスコープと
しては、これまでに種々のものが提案されている。例え
ば、スペリー音叉型ジャイロスコープ、ワトソン音叉型
ジャイロスコープ、正三角柱型音片ジャイロスコープ、
円筒型音片ジャイロスコープ等が知られている。
ャイロスコープの応用について種々検討を進めており、
例えば自動車の車体回転速度フィードバック式の車両制
御方法に用いる回転速度センサーに振動型ジャイロスコ
ープを使用することを検討した。こうしたシステムにお
いては、操舵輪の方向自身は、ハンドルの回転角度によ
って検出する。これと同時に、実際に車体が回転してい
る回転速度を振動ジャイロスコープによって検出する。
そして、操舵輪の方向と実際の車体の回転速度を比較し
て差を求め、この差に基づいて車輪トルク、操舵角に補
正を加えることによって、安定した車体制御を実現す
る。
ロスコープは、いずれの例でも、振動子を回転軸に対し
て平行に配置(いわゆる縦置き)しなければ、回転角速
度を検出することができない。しかし、通常、測定した
い回転系の回転軸は、装着部に対して垂直である。従っ
て、このような圧電振動型ジャイロスコープを実装する
際、圧電振動型ジャイロスコープの低背化を達成するこ
と、即ち、振動型ジャイロスコープを回転軸方向に見た
ときの寸法を減少させることができなかった。
直に配置(いわゆる横置き)しても、回転角速度を検出
できる圧電振動型ジャイロスコープが、特開平8−12
8833号公報において提案されている。しかし、この
ような振動型ジャイロスコープにおいても、振動型ジャ
イロスコープを回転軸方向に見たときの寸法を減少させ
る上で限界があった。
動子に対して、この所定面内の回転を与えたときに、こ
の回転の角速度を検出できるような、新しい振動型ジャ
イロスコープを提供することである。
所定の回転軸を中心として回転させるための振動子であ
って、この振動子が少なくとも複数の振動系を備えてお
り、これら複数の振動系が回転軸に対して交差する所定
面内に延びるように形成されており、振動系が、振動系
の振動の重心が振動子の重心から見て所定面内で径方向
に振動する径方向振動成分を含む第一の振動系と、振動
系の振動の重心が振動子の重心から見て所定面内で周方
向に振動する周方向振動成分を含む第二の振動系とを備
えていることを特徴とする。
部から放射状に延びる複数の互いに分離された振動系と
を備えており、基部および振動系が所定平面内に延びて
いることを特徴とする、振動子に係るものである。
プは、回転系の回転角速度を検出するための振動型ジャ
イロスコープであって、前記の振動子と、この振動子に
対して駆動振動を励振する励振手段であって、第一の振
動系と第二の振動系との一方に設けられている励振手段
と、振動子の回転によって振動子に発生した検出振動を
検出する検出手段であって、第一の振動系と第二の振動
系との他方に設けられている検出手段とを備えているこ
とを特徴とする。
は、振動子と、振動子に対して駆動振動を励振する励振
手段と、振動子の回転によって振動子に発生した検出振
動を検出する検出手段とを備えており、振動子が複数の
振動系を備えており、これら複数の振動系が回転軸に対
して交差する所定面内に延びるように形成されており、
これら複数の振動系のうち少なくとも一つに励振手段が
設けられており、この励振手段が設けられていない振動
系のうち少なくとも一つに検出手段が設けられているこ
とを特徴とする。
であって、振動子と、この振動子に対して駆動振動を励
振する励振手段と、振動子の回転によって振動子に発生
した検出振動を検出する検出手段とを備えており、振動
子が所定面内に延びており、振動子が複数の振動系を備
えており、励振手段と検出手段とが別の振動系に設けら
れており、振動子に駆動振動を励起したときに、駆動振
動の全体の重心が振動子の重心の近傍領域内に位置する
ことを特徴とする。
出するための振動型ジャイロスコープであって、所定の
回転軸を中心として回転させるための振動子と、この振
動子に対して駆動振動を励振する励振手段と、振動子の
回転によって振動子に発生した検出振動を検出する検出
手段とを備えており、振動子が所定面内に延びており、
振動子が複数の振動系を備えており、励振手段と検出手
段とが別の振動系に設けられており、振動子に駆動振動
を励起したときにこの駆動振動による変位が微小である
微小変位部分内に振動子の重心が位置していることを特
徴とする。
出するための振動型ジャイロスコープであって、所定の
回転軸を中心として回転させるための振動子と、この振
動子に対して駆動振動を励振する励振手段と、振動子の
回転によって振動子に発生した検出振動を検出する検出
手段とを備えており、振動子が所定面内に延びており、
振動子が複数の振動系を備えており、励振手段と検出手
段とが別の振動系に設けられており、振動子に検出振動
を生じさせたときにこの検出振動による変位が微小であ
る微小変位部分内に振動子の重心が位置していることを
特徴とする。
出する方法であって、振動子が少なくとも複数の駆動振
動系と一つ以上の検出振動系とを備えており、これらの
振動系が回転軸に対して交差する所定面内に延びるよう
に形成されており、この振動子を回転軸を中心として回
転させ、この際複数の駆動振動系に同時に駆動振動を励
起させ、各駆動振動系の振動の少なくとも一部を相殺
し、検出振動系において振動子の検出振動を検出するこ
とを特徴とする。
出する方法であって、振動子が複数の振動系を備えてお
り、これらの振動系が回転軸に対して交差する所定面内
に延びるように形成されており、この際、振動子の重心
を中心としたときに径方向振動成分を振動系の一つ以上
に励起し、振動子が回転する際に径方向振動成分によっ
て周方向のコリオリ力を生じさせ、このコリオリ力によ
って振動子に発生する振動を、他の振動系において検出
することを特徴とする。
出する方法であって、振動子が複数の振動系を備えてお
り、これらの振動系が回転軸に対して交差する所定面内
に延びるように形成されており、この際、振動子の重心
を中心としたときに周方向振動成分を振動系の一つ以上
に励起し、振動型ジャイロスコープが回転する際に周方
向振動成分によって径方向のコリオリ力を生じさせ、こ
のコリオリ力によって振動子に発生する振動を、他の振
動系において検出することを特徴とする。
用できる振動子の振動原理について基礎研究を行ってき
たが、この過程で、まったく新しい原理に基づく振動子
および振動型ジャイロスコープを開発することに成功し
た。この点について、図1−図10の各模式図を参照し
つつ、説明する。
の交点(回転中心)である。GOは振動子の全体の重心
(非振動時)であり、GDは駆動振動の重心である。重
心GO、GDの周囲には、複数の振動系が存在する。以
下、図1−図10においては、振動系が全部で4つ設け
られている場合について説明するが、振動系の総数は種
々変更できる。
には、第一の振動系1Aと第二の振動系1Bとが、互い
に回転対称の位置に設けられている。各振動系1A、1
Bは、共に重心GOを中心としたときに径方向に振動す
る成分5A、5Bを有している。重心GOの周囲には更
に第二の振動系2Aと2Bとが設けられており、これら
は、共に重心GOを中心としたときに周方向に振動する
成分6A、6Bを有している。
心GOから見て所定面内で円周方向に振動する振動成分
のことを指している。径方向に振動する成分とは、重心
GOからみて所定面内で円の直径方向に振動する振動成
分のことを指しており、つまり、重心GOに対して遠ざ
かる方向と近づく方向とに対して交互に振動する成分の
ことを言う。
は、すべて何らかの形で連結され、所定面内に延びる振
動子を形成している。こうした振動子を、回転軸Zを中
心として矢印ωのように回転させることで、回転角速度
の検出を行える。
動体3A、3Bを駆動振動体として使用し、径方向の振
動成分5A、5Bを駆動振動として使用した場合には、
回転後にコリオリ力7Aが作用し、これに対応して第二
の振動系2A、2B内の振動体4A、4Bに、周方向の
振動成分6A、6Bが発生する。この振動成分を検出
し、この検出値から回転角速度を算出する。
Bを駆動振動体として使用し、周方向の振動成分6A、
6Bを駆動振動として使用した場合には、回転後にコリ
オリ力7Bが作用し、これに対応して第一の振動系1
A、1B内の振動体3A、3Bに、径方向の振動成分5
A、5Bが発生する。この振動成分を検出し、この検出
値から回転角速度を算出する。
コープによれば、振動子の駆動振動および検出のための
振動が、いずれも所定面内で行われ、振動子の振動アー
ムが回転軸に対して交差する方向に延びるように、振動
子を設置した場合にも、振動子から回転軸の方向に向か
って一定重量の突出部を設けることなく、十分に高い感
度で回転角速度を検出できるようになった。
おいては、いずれも駆動振動アームの駆動振動が、何ら
かの形で検出アームにも歪みとして影響を及ぼし、検出
信号にノイズを発生させていた。しかし、本発明によれ
ば、各駆動振動系と各検出振動系とは、重心GOを中心
として放射状に延びるように設けられており、駆動振動
の影響が検出振動系に伝わりにくい形態となっている。
即ち、駆動振動が緩衝、相殺されていて、検出振動系に
は駆動振動の影響が伝達されにくい。この結果、検出信
号に不可避的に発生していたノイズを、抑制ないし防止
することができる。この点で、本発明は、振動型ジャイ
ロスコープに内在していた根本的な問題点を解決したも
のである。
ば第一の振動系1A、1Bにおける径方向振動成分5
A、5Bを駆動振動として使用した場合に、第一の振動
系が重心GOを中心として回転対称な位置に設けられて
おり、この結果、各駆動振動が互いに相殺し合う。これ
によって、検出振動を検出するための第二の振動系に対
する駆動振動の影響が小さくなる。
動系を複数設け、各振動系を、重心GOを中心として互
いに回転対称の位置に設けることができる。例えば図
1、図6においては、第一の振動系1Aと1Bとは、重
心GOを中心として二回対称の位置に設けられている。
振動系を、重心GOを中心として互いに回転対称の位置
に設けることが好ましい。例えば、図1、図6において
は、第二の振動系2Aと2Bとは、重心GOを中心とし
て二回対称の位置に設けられている。
回転対称の位置にあるとは、重心GOを中心として、問
題とする複数の振動系がそれぞれ所定面内で同じ所定角
度離れている状態を意味する。従って、一つの振動系を
所定面内で所定角度回転させる操作を行うと、他の振動
系の位置に位置する。例えば、図1、図6においては、
第一の振動系1Aと1Bとは、180°離れているの
で、振動系1Aを180°回転させる操作を行うと、振
動系1Bの位置にくる。
称、4回対称であることが好ましい。また、駆動振動系
が、第一の振動系である場合も、第二の振動系である場
合も、複数の駆動振動系を重心GOを中心として回転対
称の位置に設けることによって、特に比較的微小な検出
振動への影響を抑制できることから、効果が大きい。
A、1B)の振動の全体の重心GDが、重心GOの近傍
領域に位置していることが好ましく、これによって検出
振動系(例えば第二の振動系)への影響を抑制できる。
これは、例えば図6に模式的に示すように、各振動系1
A、1B内の振動体3A、3Bが径方向に振動する成分
を有する場合に、これらの振動成分5Aと5Bとの振動
の位相が逆になり、このために振動成分5Aと5Bとが
相殺し合うことを意味している。
の近傍領域に位置しているとは、具体的には、実質的に
重心GO上に位置していてもよいが、重心GOから直径
1mmの円内に存在していることを意味する。
は、第一の振動系と第二の振動系との一方が駆動振動系
であるときには、他方が検出振動系となる。本発明にお
いては、特に駆動振動系が複数設けられていて、一つの
駆動振動系に対して90°以上離れた位置に、他の駆動
振動系が存在することが好ましく、複数の駆動振動系の
間に検出振動系が設けられていることが好ましい。これ
によって、各駆動振動系の駆動振動が相殺しあい、検出
振動系への影響が一層少なくなるからである。
が所定面内に延びているが、これは厚さにして1mm以
下の範囲内に複数の振動系が形成されている場合を含
む。また、前記振動系以外の部分は、前記の所定面から
突出することもありえるが、振動子の全体が所定面内に
形成されていることが好ましい。
0−120度とすることが好ましく、85−95度とす
ることが好ましく、直交していることが一層好ましい。
の振動系の具体的形態は限定されない。好適な形態にお
いては、各振動系は、それぞれ屈曲振動片を備えてい
る。図2−図5を参照しつつ、主として屈曲振動片を使
用した実施形態について説明する。
A、1Bの中に、それぞれ前述の振動体3A、3B(図
1参照)として、屈曲振動片13A、13Bが設けられ
ている。本形態の屈曲振動片は、それぞれ中央部分に固
定部8が設けられ、両端に開放端9が設けられている。
この結果、各屈曲振動片13A、13Bは、それそれ開
放端側が固定部8を中心として振動する。これらの振動
のうち、主として径方向振動成分5A、5Bを利用す
る。
A、1Bの中に、屈曲振動片23A、23Bが設けられ
ている。本形態の屈曲振動片は、それぞれその両端に固
定部8が設けられて、拘束されている。この結果、各屈
曲振動片23A、23Bの中央部分が大きく振動する。
の中に、屈曲振動片33A、33Bが設けられている。
本形態の屈曲振動片は、それぞれその一方の端部が拘束
されており、他方の端部が開放されている。この結果、
各屈曲振動片33A、33Bの他方の端部側が大きく振
動する。この際、屈曲振動片33Aの振動と屈曲振動片
33Bの振動とが互いに相殺しあうように、各振動の位
相、振幅および各屈曲振動片における開放端の位置を選
択する。
A、1Bは図1に述べたものであるが、第二の振動系2
A、2B中に、それぞれ屈曲振動片14A、14Bが設
けられている。本形態の屈曲振動片は、それぞれ振動子
の重心GOに近い側に固定部8が存在しており、重心G
Oから遠い側の端部が開放されている。この結果、各屈
曲振動片14A、14Bの重心GOから遠い方の端部が
大きく周方向に振動する。
A、1Bは図1に述べたものであるが、第二の振動系2
A、2B中に、それぞれ屈曲振動片24A、24Bが設
けられている。本形態の屈曲振動片は、それぞれ振動子
の重心GOから遠い側の末端に固定部8が存在してお
り、重心GOに近い側の端部が開放されている。この結
果、各屈曲振動片24A、24Bの重心GOに近い側の
端部が大きく振動する。この振動も、主として周方向振
動成分6A、6Bからなっているが、径方向振動成分も
含んでいる。
A、2B中に、それぞれ屈曲振動片34A、34Bが設
けられている。本形態の屈曲振動片は、それぞれ中央部
分に固定部8が設けられており、両端が開放されてい
る。この結果、各屈曲振動片34A、34Bの両端が6
A、6B、6C、6Dのように振動する。
A、2B中に、それぞれ屈曲振動片44A、44Bが設
けられている。本形態の屈曲振動片は、それぞれ両端に
固定部8が設けられている。この結果、各屈曲振動片4
4A、44Bの中央部分が大きく振動する。
と所定面との交点)Oが、振動子の重心GOおよび駆動
振動の全体の重心GDと一致しているが、図2−図6に
は特に回転中心Oを図示していない。なぜなら、回転中
心Oが振動子の重心とは一致していない場合も、更には
回転中心Oが振動子の外部に位置している場合も、基本
的に本願発明の振動子は有用であり、本発明の振動型ジ
ャイロスコープに使用できるからである。なぜなら、振
動子が回転しているときに、回転中心Oと振動子の重心
GOとが一致していない場合の振動子の各部分の変位
は、回転中心Oが振動子の重心GOと一致している場合
の振動子の各部分の変位(回転による振動子の各部分の
変位)と、振動子の各部分の並進運動による変位とのベ
クトル和となる。そして、振動子の各部分の並進運動に
よる変位については、コリオリ力は働かないので、振動
型ジャイロスコープによって検出することなく消去でき
るからである。
動子が、基部と、この基部の周縁部から放射状に延びる
複数の互いに分離された振動系とを備えており、基部お
よび振動系が所定面内に延びている。または、基部内に
振動子の重心GOが位置しており、好ましくは第一の振
動系と第二の振動系との少なくとも一方が基部から延び
ており、この場合には、第一の振動系と第二の振動系と
を、それぞれ基部から放射状に延びるように形成でき
る。
つ、説明する。図7において、11は基部であり、基部
11の周縁11aから、第一の振動系1Aと1B、およ
び第二の振動系2A、2Bが放射状に突出している。
部の周縁から放射状に突出しているとは、正確に基部の
中心から放射状に延びている必要はなく、基部の周縁か
ら、振動子の重心GOに対して遠ざかる方向に延びてい
ればよい。
ら径方向に突出する支持部と、この支持部に対して交差
する方向に延びる屈曲振動片とを備えている。また、第
二の振動系は、最も簡略な形態としては、基部の周縁部
から径方向に突出する屈曲振動片からなる。この屈曲振
動片に重量部を設けることによって、屈曲振動片の全体
の寸法を短くすることもできる。
枠部の内側に中空部を形成し、枠部の内側に、第一の振
動系と第二の振動系との少なくとも一方が延びるように
することかできる。図8−図10は、この実施形態に係
るものである。
70内に基部11が設けられている。そして、枠部19
の内側に第二の振動系2A、2Bが基部11の方へと向
かって突出しており、第一の振動系1A、1Bは基部1
1の周縁から振動子の重心GOに対して遠ざかる方向へ
と延びている。
70内に基部11が設けられている。そして、枠部19
の内側に第一の振動系1A、1Bが基部11の方へと向
かって突出しており、第二の振動系2A、2Bは基部1
1の周縁から、振動子の重心GOに対して遠ざかる方向
へと延びている。
部70内に基部11が設けられていない。そして、枠部
19の内側に第一の振動系1A、1Bおよび第二の振動
系2A、2Bが、重心GOの方へと向かって突出してい
る。各振動系における各径方向と周方向との各振動成分
の比率は、以下が好ましい。 (A) 第一の振動系における径方向振動成分と周方向
振動成分との振幅の大きさは、1:0−3とすることが
好ましく、1:0−1とすることが更に好ましい。第二
の振動系における径方向振動成分と周方向振動成分との
振幅の大きさは、0−1:5とすることが好ましく、0
−1:10とすることが更に好ましい。ただし、ここで
言う各振動成分の各振幅は、対象とする振動系内に存在
する、逆向きの振動を互いに相殺しない場合の各振動成
分の各振幅を意味する。 (B) 第一の振動系における径方向振動成分と周方向
振動成分との振幅の大きさは、5:0−1とすることが
好ましく、10:0−1とすることが更に好ましい。第
二の振動系における径方向振動成分と周方向振動成分と
の振幅の大きさは、0−1:5とすることが好ましく、
0−1:10とすることが更に好ましい。ただし、ここ
で言う各振動成分の各振幅は、対象とする振動系内に存
在する、逆向きの振動を互いに相殺した後に残る各振動
成分の各振幅を意味する。
いて述べる。本発明の振動子の変位は、所定面内で生ず
る。このため、振動子の全体を、同一の圧電単結晶によ
って形成することができる。この場合には、まず圧電単
結晶の薄板を作製し、この薄板をエッチング、研削によ
り加工することによって、振動子を作製できる。振動子
の各部分は、別の部材によってそれぞれ形成することも
できるが、一体で構成することが特に好ましい。
晶の平板状の材料から、エッチングプロセスによって振
動子を形成する場合には、振動子の各屈曲振動片等の各
構成片に特定形状の突起、例えば細長い突起が生成する
ことがある。このような突起は、厳密には設計時に予定
された振動子の対称性を低下させる原因となる。しか
し、この突起は存在していても良く、突起の高さは小さ
い方が好ましいが、突起の高さが振動子の構成片の幅の
1/5以下であれば一般に問題なく使用できる。他の製
造上の原因による突起以外の非対称部分が振動子に存在
する場合にも同様である。
する場合には、この突起の一部をレーザー加工等によっ
て削除することによって、または振動子の突起以外の部
分をレーザー加工等によって削除することによって、駆
動時に駆動振動系の重心が、振動子の重心の近傍領域内
に位置するように、エッチング加工後に調整できる。
ないが、水晶、LiNbO3 、LiTaO3 、ニオブ酸
リチウム−タンタル酸リチウム固溶体(Li(Nb,T
a)O3 )単結晶、ホウ酸リチウム単結晶、ランガサイ
ト単結晶等からなる圧電単結晶を使用することが好まし
い。
結晶、LiTaO3 単結晶、ニオブ酸リチウム−タンタ
ル酸リチウム固溶体単結晶が、電気機械結合係数が特に
大きい。また、LiNbO3 単結晶とLiTaO3 単結
晶とを比較すると、LiTaO3 単結晶の方がLiNb
O3 単結晶よりも電気機械的結合係数が一層大きく、か
つ温度安定性も一層良好である。
にすることができるとともに、検出ノイズを小さくでき
る。しかも、圧電単結晶を使用すると、温度変化に対し
て特に鈍感な振動子を作製でき、このような振動子は、
温度安定性を必要とする車載用として好適である。この
点について更に説明する。
しては、例えば特開平8−128833号公報に記載さ
れた圧電振動型ジャイロスコープがある。しかし、こう
した振動子においては、振動子が2つの方向に向かって
振動する。このため、振動子を特に圧電単結晶によって
形成した場合には、圧電単結晶の2方向の特性を合わせ
る必要がある。しかし、現実には圧電単結晶には異方性
がある。
測定感度を良好にするために、駆動の振動モードの固有
共振周波数と検出の振動モードの固有共振周波数との間
に、一定の振動周波数差を保つことが要求されている。
しかし、圧電単結晶は異方性を持っており、結晶面が変
化すると、振動周波数の温度変化の度合いが異なる。例
えば、ある特定の結晶面に沿って切断した場合には、振
動周波数の温度変化がほとんどないが、別の結晶面に沿
って切断した場合には、振動周波数が温度変化に敏感に
反応する。従って、振動子が2つの方向に向かって振動
すると、2つの振動面のうち少なくとも一方の面は、振
動周波数の温度変化が大きい結晶面になる。
子の全体を所定面内で振動するようにし、かつ振動子を
圧電単結晶によって形成することで、単結晶の最も温度
特性の良い結晶面のみを振動子において利用できるよう
になった。
るように設計されていることから、圧電単結晶のうち振
動周波数の温度変化がほとんどない結晶面のみを利用し
て、振動子を製造することができる。これによって、き
わめて温度安定性の高い振動型ジャイロスコープを提供
できる。
した場合には、この振動子に駆動電極および検出電極を
設ける。圧電性材料としては、圧電単結晶の他に、PZ
T等の圧電セラミックスがある。
恒弾性金属によって形成することもできる。この場合に
は、振動子の所定箇所に圧電体を取り付ける必要があ
る。
単結晶製の振動子を備えた振動型ジャイロスコープを、
概略的に示す平面図である。基部11Aは、振動子の重
心GOを中心として、4回対称の正方形をしている。基
部11Aの周縁部11aから、四方に向かって放射状
に、二つの駆動振動系1A、1B(本例では第一の振動
系)と検出振動系2A、2B(本例では第二の振動系)
とが突出しており、各振動系は互いに分離されている。
駆動振動系1Aと1Bとは重心GOを中心として2回対
称であり、検出振動系2Aと2Bとは重心GOを中心と
して2回対称である。
縁部11aから突出する支持部12A、12Bと、支持
部12A、12Bの先端12b側から支持部に直交する
方向に延びる第一の屈曲振動片13C、13Dを備えて
いる。これらの屈曲振動片13C、13Dは、図2
(a)に示すように、その中央部分が拘束されており、
両端が開放されている。第一の屈曲振動片は、更に詳細
には屈曲振動片16A、16B、および16C、16D
からなる。各屈曲振動片には、それぞれ駆動電極15
A、15Bが設けられている。検出振動系2A、2B
は、細長い周方向屈曲振動片14C、14Dからなり
(図4(a)を参照)、各屈曲振動片には検出電極16
A、16Bが設けられている。
2に示す。各屈曲振動片が支持部12A、12Bの先端
部分12b付近を中心として屈曲振動していることがわ
かる。
示す。支持部12A、12Bが固定部12aを中心とし
て周方向に屈曲振動し、これに対応して、検出振動系の
屈曲振動片14C、14Dが屈曲振動していることがわ
かる。
て、駆動振動および検出振動モードが振動子の全体に及
ぼす影響を調べるため、有限要素法による固有モード解
析を実施した。そして、振動子を水晶によって作製し、
振動子の各点の振動の振幅を、最大振動振幅点に対する
比率の分布として求めた。
ドにおける最大振動時の振幅の相対比率を示し、図13
には、振動子の各点の検出振動モードにおける最大振動
時の振幅の相対比率を示している。図12および図13
において、それぞれ色の異なる領域は、各別に異なる最
大振動振幅点との比率の領域を示す。橙色の部分が、振
幅が最小の領域となる。
の基部11Aに対する固定部12aの近辺では、各駆動
振動系の振動に伴って引っ張り応力が加わり、変形が見
られる。しかし、この変形の影響は、各駆動振動系1A
と1Bとが2回対称の位置に配置されていることから、
基部内において互いに相殺し合う。このため、基部の中
心付近、そして駆動振動系に挟まれた検出振動系2A、
2Bにおいては、駆動振動による影響が見られなくなっ
ている。
とから基部に加わる影響が相殺し合っている。しかも、
各検出振動系2A、2Bから基部に加わる影響も、各検
出振動系が2回対称の位置に配置されていることから、
基部内において互いに相殺し合う。この結果、基部の中
心付近21A(図11および図13参照)においては、
検出振動による影響が見られなくなっている。
においては、駆動振動の検出振動の振幅が最小の領域内
において、振動子を支持し、固定する。これによって、
コリオリの力により発生する検出振動を減衰させること
なく効果的に発生させることができ、検出振動のQ値が
高くなり、感度を上昇させることができる。コリオリの
力により発生する検出振動は振動が小さいため、感度を
上昇させるためには、検出振動の振幅が最小の領域内で
振動子を支持することが、特に効果的である。
駆動振動の振幅が最小の領域と検出振動の振幅が最小の
領域とが、図11に示す21Aのように、基部の中央部
分に局在していることが判明しているので、この領域2
1Aを支持し、固定する。この際、振動子を支持する具
体的方法については特に限定せず、あらゆる支持方法、
固定方法を採用できる。
あらゆる接着方法を使用できる。その一例として、領域
21A内に所定の支持孔20Aを設け、支持孔20A内
に何らかの支持具を挿入して振動子を固定できる。例え
ば、振動子を支持するための治具から支持具を突出さ
せ、支持具を支持孔20A内に挿入し、固定できる。支
持具を支持孔中に挿入し、固定する際には、支持具の表
面にメタライズ層を設け、および/または支持孔20A
の内周面にメタライズ層を設け、次いで支持具と支持孔
20Aの内周面とをハンダ付け又はロウ付けする。ある
いは、支持具と支持孔20Aとの間に樹脂を配すること
により、振動子を固定できる。
てもよく、また振動子を貫通していなくともよい。支持
孔20Aが振動子を貫通する貫通孔である場合には、支
持孔20Aに支持具を貫通させることもできるが、支持
具を貫通させなくともよい。
は、振動子の領域21Aの表面および/または裏面に、
支持具をハンダ付けしたり、あるいは樹脂によって接着
できる。
スコープにおいては、図11、図12におけるように、
駆動振動時の振動子の微小変位部分内に振動子の重心G
Oが位置している。ここで、駆動振動時の振動子の微小
変位部分とは、駆動振動時の最大振幅の1/1000以
下の振幅を有する部分を言う。
スコープにおいては、図11、図13におけるように、
検出振動時の振動子の微小変位部分内に振動子の重心G
Oが位置している。ここで、検出振動時の振動子の微小
変位部分とは、駆動振動時の最大振幅の1/1000以
下の振幅を有する部分を言う。
向と各屈曲振動片の長手方向とは、必ずしも垂直である
必要はないが、垂直であることが好ましい。
いて基部から各振動系が突出する実施形態に係る、振動
子および振動型ジャイロスコープを概略的に示す平面図
である。これらの各実施形態においては、いずれも励振
手段および検出手段を図示省略しているが、これは前述
したような駆動電極および検出電極の他、公知の駆動手
段、検出手段を採用できる。
においては、基部11Bは円形をしている。基部11B
の周縁部11aから、放射状に、四つの駆動振動系1
A、1B、1C、1Dと二つの検出振動系2A、2Bと
が突出している。各振動系は互いに分離されている。駆
動振動系1A、1B、1C、1Dは重心GOを中心とし
て4回対称であり、検出振動系2Aと2Bとは重心GO
を中心として2回対称である。
aから径方向に向かって突出する支持部12A、12
B、12C、12Dと、各支持部の先端12b側から支
持部に直交する方向に延びる屈曲振動片13C、13
D、13E、13Fを備えている。これらの屈曲振動片
は、図2(a)に示すように、その中央部分が拘束され
ており、両端が開放されている。各屈曲振動片は、更に
詳細には屈曲振動片16A、16B、16C、16D、
16E、16F、16G、16Hからなる。各検出振動
系2A、2Bは、細長い周方向屈曲振動片14C、14
Dからなる。
ては、各屈曲振動片が、各支持部の先端部分12b付近
を中心として主として径方向に向かって屈曲振動してい
る。検出振動の振動モードにおいては、各支持部12
A、12B、12C、12Dが固定部12aを中心とし
て矢印Cのように周方向に屈曲振動し、これに対応し
て、各検出振動系2A、2Bが矢印6A、6Bのように
屈曲振動する。なお、図14においては、薄い線で検出
モードの際の各部分の動きを示してある。
動の際の振幅が最小の領域と検出振動の際の振幅が最小
の領域との重複領域であり、特に好ましくはこの領域2
1Bを前述のようにして支持し、固定する。
においては、基部11Cは、正三角形の中央部11d
と、中央部11dの各片に連続している正方形の突出部
11a、11b、11cからなる。この基部11は、振
動子の重心GOを中心として3回対称の形状をしてい
る。基部11Cの各突出部11a、11b、11cの周
縁部11eから、放射状に、三つの駆動振動系1A、1
B、1Cと、三つの検出振動系2A、2B、2Cとが突
出している。各振動系は互いに分離されている。
して3回対称であり、検出振動系2A、2B、2Cは、
重心GOを中心として3回対称である。本実施形態では
各検出振動系は重心GOから正確に放射状に延びてはい
ないが、基部の周縁部11eから見ると、周縁部から離
れる方向へと放射状に延びている。
各屈曲振動片13C、13D、13Eが、各支持部の先
端部分12b付近を中心として矢印5Aのように主とし
て径方向に向かって屈曲振動する。振動子の検出振動の
モードにおいては、各支持部12A、12B、12Cが
固定部12aを中心として周方向に屈曲振動し、これに
対応して、各検出振動系の各屈曲振動片14C、14
D、14Eが矢印Fのように屈曲振動する。
の振幅が最小の領域と検出振動の際の振幅が最小の領域
との重複領域21Cが存在している。特に好ましくは、
この領域21Cを前述のようにして支持し、固定する。
例えばこの領域21C内に支持孔20Bを形成し、前述
のようにこの支持孔20Bを利用して振動子を支持す
る。
は、4回対称の正方形をしており、その周縁部11aか
ら、放射状に、2つの駆動振動系1A、1Bと、2つの
検出振動系2A、2Bとが突出している。各振動系は互
いに分離されている。
けられており、4つの支持孔の間に接続部分22が形成
されている。各駆動振動系および各検出振動系の振動モ
ードについては前述したとおりである。
動子の形態と同じであるが、振動子の基部、駆動振動系
および検出振動系を囲むように枠部19が形成されてい
る。枠部19の内側面が接続部分25を通して基部11
Aの四隅に対して接続されている。本発明の振動型ジャ
イロスコープにおいては、21Aを支持することも好ま
しいが、枠部19を支持することも好ましい。
周縁部11aから、四方に向かって放射状に、二つの駆
動振動系1A、1Bと二つの検出振動系2A、2Bとが
突出しており、各振動系は互いに分離されている。駆動
振動系1Aと1BとはOを中心として2回対称であり、
検出振動系2Aと2Bとは振動子の重心GOを中心とし
て2回対称である。
縁部11aから突出する支持部12A、12Bと、各支
持部の先端12b側から支持部に直交する方向に延びる
屈曲振動片13I、13Jを備えている。各屈曲振動片
13I、13Jは、図2(a)に示したように中央部分
が固定されているものであり、屈曲振動片16I、16
J、16K、16Lからなる。各駆動振動系は、更に、
各径方向屈曲振動片の先端側に、各径方向屈曲振動片と
は垂直に延びる屈曲振動片27A、27B、27C、2
7Dを備えている。
周方向屈曲振動片14E、14F(図4(a)を参照)
からなり、各周方向屈曲振動片14A、14Bには重量
部26A、26Bが設けられている。
(a)に示す。各屈曲振動片16I、16J、16K、
16Lが矢印5A、5Bに示すように、先端部分12b
付近を中心として屈曲振動し、これと同時に、各屈曲振
動片27A、27B、27C、27Dが矢印Hのように
屈曲振動する。
(b)に示す。支持部12A、12Bが固定部12aを
中心として周方向に屈曲振動し、これに対応して、屈曲
振動片14E、14Fが矢印6C、6Dのように屈曲振
動する。なお、突出部分28は、レーザー加工によって
駆動振動の周波数を調整するための領域である。
る振動子は、前述した圧電材料や恒弾性合金の他に、シ
リコンマイクロマシンにおいて使用されるように、シリ
コン半導体プロセスによって形成することもできる。こ
の場合には、振動子を駆動する際には、静電力等を利用
する。
ロセスによって作製されたものである。この振動子は、
シリコン板に溝状の空隙を形成することによって得られ
ている。振動子の形態それ自体は、図11に示したもの
とほぼ同様である。振動子の基部11Eは、重心GOを
中心として4回対称の正方形をしている。基部11Eの
周縁部11aから、四方に向かって放射状に、二つの駆
動振動系1A、1Bと検出振動系2A、2Bとが突出し
ており、各振動系は互いに分離されている。
1aから突出する支持部12A、12Bと、各支持部の
先端12b側から支持部に直交する方向に延びる各屈曲
振動片13K、13Lを備えている。各屈曲振動片13
G、13Lは、屈曲振動片16M、16N、16P、1
6Qからなる。検出振動系2A、2Bは,細長い周方向
屈曲振動片14G、14Hからなる。
6Qの側面に、静電駆動電極30A、30C、30E、
30Gが設けられており、枠29の各径方向屈曲振動片
に対向する側面に、それぞれ静電駆動電極30B、30
D、30F、30Hが設けられている。これらの電極に
よって各屈曲振動片を静電的に駆動する。
の側面には、それぞれ静電検出電極31A、31Cが設
けられており、枠29の各周方向屈曲振動片に対向する
側面に、それぞれ静電駆動電極31B、31Dが設けら
れている。
ープされた半導体ドーピング領域を設け、この半導体ド
ーピング領域によってピエゾ抵抗素子を構成できる。こ
の場合には、振動子が回転するときに、各周方向屈曲振
動片の各ピエゾ抵抗素子に加わる応力による抵抗値の変
化を測定し、回転角速度の指標として検出する。なお、
12aは支持部12の固定部分である。
略的に示す平面図である。駆動振動系1A、1B、検出
振動系2A、2Bおよびこれらの動作については、図1
1に示したものと同様である。この基部58の検出振動
系側の2片の周縁58aから枠部32A、32Bが延び
ており、各枠部の中に各検出振動系が包囲されている。
各枠部は、それぞれ、各検出振動系と平行に延びる接続
部分32aと、振動子の支持、固定を行うための支持枠
32bとを備えている。枠部32A、32Bの中で、駆
動振動時および検出振動時の振幅が最小の領域を支持、
固定する。
振動モードにおける最大振動時の振幅の相対比率を示
し、図23には、この振動子の各点の検出振動モードに
おける最大振動時の振幅の相対比率を示している。
の基部58に対する固定部12aの近辺では、各駆動振
動系の振動に伴って引っ張り応力が加わり、変形が見ら
れる。この影響は、枠部の接続部分32aにおいても若
干見られる。しかし、これらの影響は相殺し合うため
に、基部の中心付近、屈曲振動片14C、14Dおよび
枠部の支持枠32bにおいては、駆動振動による影響が
見られなくなっている。
動系から基部58に加わる影響は互いに相殺し合い、こ
の結果、基部58の中心付近21Aにおいては、検出振
動による影響が見られなくなっている。しかし、これだ
けではなく、支持枠32b内の領域21Dも振幅が最小
となるので、この領域21Dを支持、固定することもで
きる。
スコープにおいては、図21、図22におけるように、
駆動振動時の振動子の微小変位部分内に振動子の重心G
Oが位置している。また、図21、図23におけるよう
に、検出振動時の振動子の微小変位部分内に振動子の重
心GOが位置している。
子を備えた振動型ジャイロスコープを、概略的に示す斜
視図である。基部11Eは長方形をしている。基部11
Eの周縁部から、放射状に、二つの駆動振動系1A、1
B(本例では第一の振動系)と検出振動系2A、2B
(本例では第二の振動系)とが突出しており、各振動系
は互いに分離されている。駆動振動系1Aと1Bとは振
動子の重心GOを中心として2回対称であり、検出振動
系2Aと2Bとは重心GOを中心として2回対称であ
る。
ら突出する支持部35と、支持部に直交する方向に延び
る第一の屈曲振動片23C、23Dを備えている。これ
らの屈曲振動片23C、23Dは、図2(b)に示すよ
うに、その両端部分がそれぞれ拘束されており、その中
央部分が大きく振動する。好ましくは、各屈曲振動片2
3Cおよび23Dの振動の全体の重心GDが、振動子の
重心GO上にあるか、又は重心GOの近傍領域内にある
ように、各屈曲振動片を励振する。
周縁部から、放射状に、二つの駆動振動系1A、1Bと
検出振動系2A、2Bとが突出しており、各振動系は互
いに分離されている。駆動振動系1Aと1Bとは振動子
の重心GOを中心として2回対称であり、検出振動系2
Aと2Bとは重心GOを中心として2回対称である。
ら突出する支持部12A、12Bと、各支持部の先端か
ら支持部に直交する方向に延びる第一の屈曲振動片13
C、13D(図2(a)参照)を備えている。各屈曲振
動片13C、13Dは、屈曲振動片16A−16Dから
なる。これらの屈曲振動片の外側に更に第一の屈曲振動
片23C、23D(図2(b)参照)が設けられてお
り,屈曲振動片13C、13Dと23C、23Dとが互
いに接続され、枠および中空部36を形成している。屈
曲振動片23C、23Dにおいては、その中央部分が矢
印5A、5Bのように大きく振動する。この場合には、
屈曲振動片13C、13D、23C、23Dの振動の全
体の重心GDが、重心GO上にあるか、またはGOの近
傍領域内にあるように、各屈曲振動片を励振する。
周縁部から、放射状に、二つの駆動振動系1A、1Bと
一つの検出振動系2Aとが突出しており、各振動系は互
いに分離されている。駆動振動系1Aと1BとはGOを
中心として2回対称である。各駆動振動系は、基部の周
縁部から突出する支持部12A、12Bと、各支持部の
先端から支持部に直交する方向に延びる第一の屈曲振動
片13C、13D(図2(a)参照)を備えている。
るが、重心GOを挟む反対側には、重量部37および固
定片部38が設けられている。この場合において、駆動
振動系の全体の重心が重心GOの近傍領域にあれば、検
出振動系に対する影響は抑制され、この結果一つの検出
振動系でもある程度正確な検出が可能になる。この場合
には、検出振動系とは交点を挟む反対側の位置(ないし
回転対称の位置)の延長線上において振動子を保持する
ことが好ましい。
Aと1Bとについては前出したものと同じである。この
振動子は、図8に示す類型に該当するものである。一
方、検出振動系2A、2Bは、それぞれ基部11Aから
突出する枠部19A、19Bを備えており、各枠部19
A、19Bから、重心GOの方へと向かって突出する第
二の屈曲振動片24C、24Dを備えている。これらの
各屈曲振動片24C、24Dは、図4(b)に示すよう
に、GOから離れた方に固定部8があり、GOに近い側
に開放端がある形態のものであり、矢印6A、6Bのよ
うに振動する。
内側に、二つの第一の振動系と二つの第二の振動系と
が、それぞれ重心GOの方へと向かって形成されてい
る。この振動子は、図10に示す類型に該当するもので
ある。
の方へと向かって直線的に延びる支持部12C、12D
と、各支持部の先端から支持部に直交する方向に延びる
第一の屈曲振動片13M、13N(図2(a)参照)を
備えている。各屈曲振動片13M、13Nは、屈曲振動
片16R、16S、16T、16Uからなる。
重心GOの方へと直線的に延びる第二の屈曲振動片24
C、24Dを備えている。これらの各屈曲振動片24
C、24Dは、図4(b)に示す形態のものである。
を、振動子の重心に対して周方向に延びる連結部によっ
て連結することによって、各第一の振動系および連結部
によって交点を包囲する環状の振動系を形成することが
できる。
部11Aの周縁部から、放射状に、二つの駆動振動系1
A、1Bと検出振動系2A、2Bとが突出している。駆
動振動系1Aと1BとはGOを中心として2回対称であ
り、検出振動系2Aと2BとはGOを中心として2回対
称である。
ら突出する支持部12A、12Bと、各支持部の先端か
ら支持部に直交する方向に延びる第一の屈曲振動片13
P、13Q(図2(a)参照)を備えている。これらの
屈曲振動片13P、13Qとが、連結部39A、39
B、39C、39Dによって連結されており、各連結部
および屈曲振動片13P、13Qによって、GOを中心
とする環状の振動系71Aが形成されている。
各屈曲振動片16A、16B、16C、16Dが矢印6
A、6Bのように振動し、これに応じて各連結部が矢印
Iのように振動する。この振動子を回転させると、図3
0に示す検出振動の振動モードが誘起される。即ち、各
駆動振動系は矢印A、Bのように周方向に振動し、これ
に対応して環状の振動系の全体が変形する。これに対し
てバランスをとるように、各検出振動系の屈曲振動片1
4C、14Dが矢印6A、6Bのように振動する。な
お、40は各屈曲振動片14C、14Dに設けられてい
る重量部である。
く、屈曲振動片と同じ程度の幅しかない例について述べ
る。
検出振動系の支持部12A、12B、屈曲振動片13
R、13S、14C、14Dは、前述したものと同じで
ある。しかし、基部11Fは、支持部12A、12Bと
屈曲振動片14C、14Dの交差部分に存在しており、
これらと同じ幅を有している。
の先端側から更に重心GOから遠ざかる方向に、直線状
の延設部41が設けられており、各延設部はそれぞれ固
定片部42に連結されている。これらによって、一対の
固定片部42の間で各駆動振動系1A、1Bは前述のよ
うに振動する。図32においては、固定片部および延設
部は存在しない。
振動モードにおける最大振動時の振幅の相対比率を示
し、図34には、振動子の各点の検出振動モードにおけ
る最大振動時の振幅の相対比率を示している。これらの
図面の読み方は、図12、図13において示したものと
同じである。
び支持部では駆動振動系の振動による歪みがほとんどみ
られないことがわかる。図34によると、各検出振動系
が2回対称の位置に配置されていることから、基部11
F内およびその近くでは、検出振動による影響が見られ
なくなっている。この結果、少なくとも基部11F内を
保持することが好ましいことが分かる。
プにおいては、図32、図33におけるように、駆動振
動時の振動子の微小変位部分内に振動子の重心GOが位
置している。また、図32、図34におけるように、検
出振動時の振動子の微小変位部分内に振動子の重心GO
が位置している。
つの検出振動系2A、2Bが延びている。これらの検出
振動系はそれぞれ屈曲振動片44Cおよび44Dからな
っている。屈曲振動片44C、44Dの先端側は、それ
ぞれ連結部46を介して、屈曲振動片23C、23Dに
連結されている。各屈曲振動片23C、23Dは、それ
ぞれ駆動振動系1A、1Bを構成するものであり、屈曲
振動片44C、44Dとは略平行に延びている。駆動振
動系の各屈曲振動片23C、23Dおよびこれらの連結
部46によって、重心GOを中心として一体的に振動す
る環状の振動系71Bが構成されている。
に示すように両端が固定されており、その中央部分が矢
印5A、5Bのように大きく振動する。また、各屈曲振
動片44C、44Dは、図5(b)に示すように振動す
る。なお、本例では、基部の近くに形成されている突出
部分45を固定片部として使用し、これらの固定片部を
保持することもできる。
屈曲振動片の振動を検出する方法の一例について更に述
べる。図36の振動子の動作は、図24の振動子とまっ
たく同じである。ただし、この振動子の結晶軸の方向
は、所定面の方向にa軸が延び、振動子に対して垂直な
方向にc軸がある。こうした結晶軸の方向は、例えば水
晶を使用した場合に該当する。
3C、23Dに、それぞれ駆動電極15A、15Bを設
ける。この断面図を図37(a)に示す。また、検出側
の屈曲振動片14C、14Dには、それぞれ検出電極1
6A、16Bを設ける。この部分の断面図を図37
(b)に示す。
系の振動体、特に屈曲振動片に、その長手方向に向かっ
て延びる貫通孔または凹部を設けることができる。これ
によって、屈曲振動片の振動の固有共振周波数を低下さ
せ、駆動振動または検出のQ値を一層向上させることが
できる。図38〜図41は、この実施形態に係る各振動
型ジャイロスコープを示すものである。
23D、14C、14Dには、それぞれ、屈曲振動片の
長手方向に延びる貫通孔47、48が形成されている。
そして、各屈曲振動片23C、23Dには、図39
(a)に示すように、各貫通孔47の外側壁面に駆動電
極49A、49Dが設けられており、内側壁面に駆動電
極49B、49Cが設けられている。また、各屈曲振動
片14C、14Dには、図39(b)に示すように、各
貫通孔48の外側壁面に検出電極50A、50Dが設け
られており、内側壁面に検出電極50B、50Cが設け
られている。
内に三回対称軸のa軸を有する圧電単結晶板を使用して
いる。各屈曲振動片では、図39(a)に示すように、
外側面上の駆動電極49A、49Dが交流電源に接続さ
れており、内側面上の駆動電極49B、49Cがアース
されている。この結果、駆動電極49A−49Bの組み
合わせと、駆動電極49C−49Dの組み合わせとの間
では、電圧の印加方向が逆になるので、屈曲振動片が屈
曲する。
50A−50B側と50C−50D側との間で、発生す
る電界が逆方向になる。
曲振動片の各貫通孔において、各貫通孔の両側で、内側
面と外側面とに一対の駆動電極を設けることで、1本の
屈曲振動片を屈曲させることができる。検出側において
も同様である。これによって、最も励振効率の高いa軸
方向に電圧を印加して、屈曲振動片を駆動でき、またそ
の振動を検出することができるようになった。
a軸の方向に電圧を印加することによって、各アームを
駆動していた。これに対して、例えばニオブ酸リチウ
ム、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム−タンタル
酸リチウム固溶体単結晶の場合には、例えば図40に示
すように、紙面と平行な方向にa軸を配向させ、c軸が
紙面に対して50°の角度をなすようにすることが、温
度特性の観点からもっとも有利である。この場合には、
紙面に対して垂直な方向に電圧を印加することで、各屈
曲振動片を屈曲振動させる。
130°Y板を使用しており、c軸が振動子の主面に対
して50°をなしている。この角度で振動子の温度特性
がもっとも良好になる。駆動側の屈曲振動片23C、2
3Dには、それぞれ、屈曲振動片の長手方向に延びる貫
通孔47が形成されている。検出側の屈曲振動片14
C、14Dには、それぞれ、屈曲振動片の長手方向に延
びる貫通孔48が形成されている。
の両側の位置に、細長い駆動電極99A、99B、99
C、99Dが設けらている。駆動電極99A−99Bと
駆動電極99C−99Dとの間で、電圧の印加方向が逆
相になるので、屈曲振動片が屈曲する。また、図41
(b)に示すように、検出側の各屈曲振動片には、各貫
通孔48の両側の位置に、細長い検出電極51A、51
B、51C、51Dが設けらており、検出電極51A−
51Bと検出電極51C−51Dとの間で、発生する電
界が逆方向になる。
7、48の代わりに、これらと同じ平面的形状を有する
凹部を設けることもできる。即ち、各屈曲振動片におい
て、貫通孔47、48を貫通させず、薄い壁を設けるこ
ともできる。
適な実施形態では、駆動振動を発生するために使用した
電気信号を参照信号とし、駆動振動に伴って発生した、
駆動振動と異なる振動モードを持つ振動を検出手段によ
って電気信号として取り出したときの信号を出力信号と
するとき、参照信号と出力信号の位相差を検出し、検出
した位相差の変化に基づいて角速度を検出する。
検出装置の一例を示すブロック図である。
出力信号は、AC増幅器61で増幅された後、位相差検
出回路63に供給される。参照信号は、参照信号前処理
回路64で波形等を整える前処理を行った後、同じく位
相差検出回路63に供給される。位相差検出回路63で
は、供給された前処理済みの参照信号と出力信号との位
相差を検出する。検出した位相差はローパスフィルタ6
5およびDC増幅器66に供給され、位相差の大きさに
応じた大きさを持つ直流信号となる。上述した位相差検
出手段62で求めた直流信号は、回転角速度検出回路6
7に供給される。回転角速度検出回路では、予め求めて
おいた直流信号の大きさと回転角速度との関係に基づ
き、回転角速度を求めている。
参照信号との位相差を直接数値として求めることができ
ないため、位相差に応じた直流信号の大きさから回転角
速度を求めているが、直接位相差を数値として求め、予
め求めた位相差と回転角速度との関係に基づき、回転角
速度を求めることもできる。
した位相差を検出する方法に対して特に適合しており、
位相差と回転角速度との間で高い直線性を得られること
がわかった。ジャイロ信号と漏れ信号との比が、1:7
以上となる領域、つまり漏れ信号の方が大きい領域にお
いて、特に位相差と回転角速度との間で極めて高い直線
性が得られることが判明した。なお、漏れ信号が大きく
なりすぎると、いかに圧電単結晶を使用しても、検出限
界を越えてしまう。そのため、漏れ信号の上限は、振動
型ジャイロスコープの検出感度に応じて決定される。
号の方が大きい領域、特にジャイロ信号ともれ信号との
比が、1:7以上となる領域において、検出感度が低下
した場合にも、位相差と回転角速度との直線性はかえっ
て向上する。
層を積層することによって、作製できる。この場合に
は、各圧電層の分極軸の方向は互いに異ならせることが
好ましく、各圧電層の分極軸の方向がそれぞれ振動子の
主面に対して直交していることが最も好ましい。
よれば、振動子に駆動振動を与えたときの基部の伸縮振
動によるノイズ信号が顕著に低減されているので、この
ノイズ信号の温度変化による誤差を防止することができ
る。
と直線加速度とを同時に計測するセンサーを作製するこ
とができる。本発明の振動子では、振動子に回転速度と
直線加速度が同時に加わった場合、回転速度に対応する
検出信号と、直線加速度に対応する信号とが同時に発生
する。このときの検出信号のうち、駆動信号と同じ周波
数の信号成分の振幅の変化が回転速度に比例しており、
直流電圧信号成分の変化が直線加速度に比例している。
ジャイロスコープを概略的に示す斜視図である。図43
の振動子は、基本的には図11に示す振動子と同様のも
のである。しかし、各駆動振動系1A、1Bの各支持部
12E、12Fには、その長手方向に延びる貫通孔72
が設けられている。これによって、各支持部の機械的剛
性を低下させ得る。貫通孔72の代わりに、凹部を設け
ることができる。
ジャイロと同様である。しかし、この振動子では、a軸
がx軸方向であり、c軸が所定面に対して50°の角度
をなしている。このため、駆動電極99A−99D、検
出電極51A−51Dは、図40に示したものと同様で
ある。更に、駆動振動系1A、1Bの各屈曲振動片16
V、16W、16X、16Yは、それぞれ円弧状に湾曲
している。
ジャイロと同様である。ただし、各連結部46が各屈曲
振動片44C、44Dと結合される部分では、振動子の
外側へと向かって突起78A、78Bが設けられてい
る。ただし、この突起78A、78Bは省略できる。ま
た、各屈曲振動片44C、44Dは、基部11Hに連結
されている。基部11Hは、略正方形の枠部74を備え
ており、枠部74の内側面から一対のブリッジ76A、
76Bが延びており、各ブリッジの中間に中央部97が
保持されている。中央部97中に重心GD、GB、GO
が存在する。中央部97から更に空隙75A、75Bへ
と向かって突出部77A、77Bが突出している。72
A、72Bは空隙であり、73はアールである。
き、また中央部97を支持でき、または突出部77A、
77Bを支持でき、これらによって支持による検出振動
の感度への影響を最小限にできる。
屈曲振動片23C、23Dが、それぞれ、一対の連結部
80を介して屈曲振動片44C、44Dに連結されてお
り、かつ環状振動系71Cを形成している。各連結部8
0は、X軸方向に延びる連結部80a、80cと、80
aと80cとを連結する、Y軸方向に延びる連結部80
bとを備えている。各屈曲振動片44C、44Dは、そ
れぞれ基部11Aに対して結合されている。72A、7
2Bは空隙部である。
1B、検出振動系2A、2B、基部11Aは、図11の
ジャイロと同様である。更に、駆動振動系1A、1Bの
外側に、駆動振動系1E、1Fが設けられている。各振
動系1E、1Fは、それぞれ屈曲振動片23C、23D
からなっており、各屈曲振動片23C、23Dの各末端
が、連結部100を介して、各屈曲振動片44C、44
Dの両末端に連結されている。
の各固有共振周波数の差によって、変化する。しかし、
温度が変化すると、各固有共振周波数が変化するため
に、その差も変化する。各固有共振周波数の差は、−3
0℃−80℃において10%程度変化していた。このた
め、−30℃−80℃において、各固有共振周波数の差
を一定にすることが望まれる。
定面と平行な一対の主面と側面とを備えているときに、
側面にその長手方向に延びる突起を設け、この突起の側
面からの高さを振動子の厚さの1/3−1/7倍(特に
1/4−1/5倍)とすることが好ましい。また、この
突起を屈曲振動片に設けた場合には、その屈曲振動片の
長さを7mm以下、更には6mm以下とすることが特に
好ましい。
駆動振動および検出振動の各固有共振周波数を、−30
℃−80℃において測定し、両者の差の−30℃−80
℃における最大値と最小値とを図48にグラフ化した。
ここで、屈曲振動片の長さは6、8、10mmとし、そ
の厚さは0.3mmとし、その幅は1.0mmとし、そ
の材質は石英とした。
の長さを6mm以下とし、更に突起の高さを制御するこ
とによって、−30℃−80℃における各共振周波数の
差の最大値と最小値との差を、2.5Hz以下、更には
2.0Hz以下に抑制でき、ジャイロの感度の変化を5
%以下に制御できた。
る突起を設けることによって、駆動振動による検出振動
への影響を一層減少させ得る。この際には、基部の重心
に対して点対称となる位置に突起を設けることが、検出
振動の歪みを抑制する上で有利である。
屈曲振動片とその支持部とを備えている場合には、支持
部の側面、好ましくは両側の側面に、その長手方向に延
びる突起を設けることが好ましい。これによって、屈曲
振動片の振動の基部への影響を低減できる。更に、検出
振動辺の少なくとも一方の側面に突起を設けることによ
って、振動子が回転していないときに、検出振動辺が駆
動振動の影響を受けにくくなり、このときのノイズが減
少する。
示す。この振動子では、基部11Aの周縁部側面に突起
90G、90I、90H、90Jが設けられており、こ
れらの突起は基部11Aの重心に対して点対称の関係に
ある。また、各駆動振動系1A、1Bの各支持部12
A、12Bの両側の各側面に、それぞれ突起90A、9
0B、90C、90Dが形成されている。更に検出振動
系2A、2Bの各屈曲振動片14C、14Dの一方の側
面には突起90E、90Fが形成されている。
る場合には、振動子が属する製造ロットによって、エッ
チングの時間やエッチング液の濃度にバラツキが生ず
る。このバラツキによって、振動子の屈曲振動片の駆動
振動、検出振動の各固有共振周波数の差にバラツキが生
じ、このため振動子の感度にもバラツキが生ずる。これ
を防止するために、屈曲振動片のうち励振手段または検
出手段よりも先端側に凹部または貫通孔を設けることが
できる。
概略的に示す平面図である。このジャイロは、基本的に
は図11に示すジャイロと同様のものである。ただし、
各屈曲振動片16A、16B、16C、16D、14
C、14Dにおいて、駆動電極または検出電極よりも先
端側に、貫通孔91A、91B、91C、91Dが設け
られている。各貫通孔ないし凹部は、各電極とは0.3
mm以上離れて設けることが好ましい。
いて述べる。図51に示すように、屈曲振動片をエッチ
ングによって作製する際には、実線で示す設計形状に対
して、破線で示すようにエッチングが更に進行すること
がある。この際、その先端面101のエッチングが進行
すると、屈曲振動片の質量が減少するので、共振周波数
が上がる。一方、側面102のエッチングが進行する
と、屈曲振動片が細くなることから、共振周波数が下が
る。この結果、全体としては、側面102のエッチング
の効果が大きくなる。
とによって、側面102のエッチングが破線のように進
行したときに、貫通孔91A−91Dのエッチングも破
線のように進行するために、屈曲振動片の先端側の質量
が減少する。
長さが6mmであり、幅が1.0mmであり、厚さが
0.3mmである場合、側面102が設計値よりも1μ
mエッチングされると、駆動、検出の各共振周波数の差
が、設計値に対して約2.85Hz変化する。これに対
して、長さ0.4mm、幅0.3mmの貫通孔91A−
91Dを設けることによって、設計値に対して、共振周
波数差が0.08Hzしか変化しない。
け、この拡張部に各貫通孔ないし凹部を設けることによ
って、貫通孔ないし凹部の前記効果を一層大きくでき、
また貫通孔ないし凹部を小さくしても、前記の効果が得
られる。
示す。各屈曲振動片16A、16B、16C、16D、
14C、14Dの各先端に、各屈曲振動片の幅よりも大
きな幅を有する拡張部95、96を設け、各拡張部の中
に各貫通孔91A、91B、91C、91Dが設けられ
ている。
に所定面内に延びる振動子に対して、この所定面内の回
転を与えたときに、この回転の角速度を検出できるよう
な、新しい振動型ジャイロスコープを提供することがで
きる。
的に説明する図である。
おける振動の態様を例示するための模式図である。
めの模式図である。
おける振動の態様を例示するための模式図である。
おける振動の態様を例示するための模式図である。
について説明する模式図である。
実施形態に係る振動型ジャイロスコープの振動子を模式
的に示す図である。
が枠部から内側へと突出している振動子を説明するため
の模式図である。
が枠部から内側へと突出している振動子を説明するため
の模式図である。
から内側へと向かって突出する振動子を説明するための
模式図である。
に示す平面図である。
ける最大振動時の振幅の相対比率を示す。
ける最大振動時の振幅の相対比率を示す。
略的に示す平面図である。
略的に示す平面図である。
略的に示す平面図である。
略的に示す平面図である。
略的に示す平面図である。
す線図であり、(b)は、振動子の検出モードを示す線
図である。
動子を使用した振動型ジャイロスコープを概略的に示す
平面図である。
略的に示す平面図である。
ける最大振動時の振幅の相対比率を示す。
ける最大振動時の振幅の相対比率を示す。
略的に示す斜視図である。
略的に示す斜視図である。
略的に示す斜視図である。
略的に示す斜視図である。
略的に示す斜視図である。
略的に示す斜視図である。
略的に示す斜視図である。
略的に示す斜視図である。
略的に示す斜視図である。
ける最大振動時の振幅の相対比率を示す。
ける最大振動時の振幅の相対比率を示す。
略的に示す斜視図である。
図である。
て、駆動系または検出系の各屈曲振動片における電極の
取り付け形態を示す断面図である。
図である。
て、駆動系または検出系の各屈曲振動片における電極の
取り付け形態を示す断面図である。
図である。
て、駆動系または検出系の各屈曲振動片における電極の
取り付け形態を示す断面図である。
62の例を示すブロック図である。
斜視図であり、支持部に貫通孔が設けられている。
斜視図であり、駆動用の屈曲振動片が湾曲している。
斜視図である。
斜視図であり、環状振動系71Cが形成されている。
斜視図である。
厚さに対する比率と、駆動および検出の各固有共振周波
数との差の−30℃−80℃における最大値と最小値と
の差を示すグラフである。
平面図であり、振動子の側面に突起が形成されている。
平面図であり、各屈曲振動片の先端側に貫通孔が形成さ
れている。
するための模式図である。
平面図であり、各屈曲振動片の先端側に拡張部が設けら
れており、拡張部内に貫通孔が形成されている。
動系 3A、3B径方向振動成分を含む振動体 4A、4
B 周方向振動成分 を含む振動体 5A、5B、5C、5D径方向振動
成分 6A、6B周方向振動成分 7A、7B
コリオリ力の方向 11、11A、11B、11
C、11D、11E、11F 基部 12A、12
B 支持部 13A、13B、23A、23B、33A、33B 振
動体3A、3Bの具体例である屈曲振動片 14A、
14B、24A、24B、34A、34B、44A、4
4B 振動体4A、4Bの具体例である屈曲振動片
19、19A0、19B 枠部 20A、20
B、20C 支持孔 21A、21B、21C
駆動振動の最小領域と検出振動の最小領域との重複領域
O回転中心 GO 振動子の重心 GD
駆動系の振動全体の重心
Claims (58)
- 【請求項1】所定の回転軸を中心として回転させるため
の振動子であって、この振動子が少なくとも複数の振動
系を備えており、これら複数の振動系が前記回転軸に対
して交差する所定面内に延びるように形成されており、
前記振動系が、前記振動系の振動の重心が前記振動子の
重心を中心としたときに前記所定面内で径方向に振動す
る径方向振動成分を含む第一の振動系と、前記振動系の
振動の重心が前記振動子の重心を中心としたときに前記
所定面内で周方向に振動する周方向振動成分を含む第二
の振動系とを備えていることを特徴とする、振動子。 - 【請求項2】前記回転軸が前記所定面に対して直交して
いることを特徴とする、請求項1記載の振動子。 - 【請求項3】前記振動子が基部を備えており、この基部
内に前記振動子の重心が位置しており、前記第一の振動
系と前記第二の振動系との少なくとも一方が前記基部の
周縁部から延びていることを特徴とする、請求項1また
は2記載の振動子。 - 【請求項4】前記第一の振動系と前記第二の振動系とが
それぞれ前記振動子の重心から見たときに前記基部の周
縁部から放射状に延びていることを特徴とする、請求項
3記載の振動子。 - 【請求項5】前記振動子が枠部を備えており、この枠部
の内側に中空部が形成されており、前記枠部の内側に前
記第一の振動系と前記第二の振動系との少なくとも一方
が延びていることを特徴とする、請求項1−3のいずれ
か一つの請求項に記載の振動子。 - 【請求項6】前記第一の振動系が複数設けられており、
これらの第一の振動系が前記振動子の重心を中心として
互いに回転対称の位置に設けられていることを特徴とす
る、請求項1−5のいずれか一つの請求項に記載の振動
子。 - 【請求項7】前記第一の振動系が複数設けられており、
すべての前記第一の振動系の振動の全体の重心が前記振
動子の重心の近傍領域内にあることを特徴とする、請求
項1−6のいずれか一つの請求項に記載の振動子。 - 【請求項8】前記第一の振動系がそれぞれ第一の屈曲振
動片を備えており、この屈曲振動片の振動が少なくとも
前記径方向振動成分を含んでいることを特徴とする、請
求項1−7のいずれか一つの請求項に記載の振動子。 - 【請求項9】前記第一の屈曲振動片の両端が保持されて
いることを特徴とする、請求項8記載の振動子。 - 【請求項10】前記第一の振動系中に前記第一の屈曲振
動片が複数設けられていることを特徴とする、請求項8
記載の振動子。 - 【請求項11】前記第一の振動系が、前記基部から突出
する支持部を備えており、前記第一の屈曲振動片が、前
記支持部に対して直交する方向に向かって延びているこ
とを特徴とする、請求項8−10のいずれか一つの請求
項に記載の振動子。 - 【請求項12】前記第一の振動系が、前記枠部から内側
へと向かって突出する支持部を備えており、前記第一の
屈曲振動片が、前記支持部に対して直交する方向に向か
って延びていることを特徴とする、請求項8−10のい
ずれか一つの請求項に記載の振動子。 - 【請求項13】複数の前記第一の振動系が連結部によっ
て連結されており、各第一の振動系および前記連結部に
よって前記振動子の重心を包囲する環状の振動系が形成
されていることを特徴とする、請求項1−12のいずれ
か一つの請求項に記載の振動子。 - 【請求項14】前記第二の振動系が複数設けられてお
り、これらの第二の振動系が前記振動子の重心を中心と
して互いに回転対称の位置に設けられていることを特徴
とする、請求項1−13のいずれか一つの請求項に記載
の振動子。 - 【請求項15】前記第二の振動系が複数設けられてお
り、すべての前記第二の振動系の振動の全体の重心が一
定の領域内にあることを特徴とする、請求項1−14の
いずれか一つの請求項に記載の振動子。 - 【請求項16】前記第二の振動系がそれぞれ第二の屈曲
振動片を備えており、この屈曲振動片の振動が少なくと
も前記周方向振動成分を含んでいることを特徴とする、
請求項1−15のいずれか一つの請求項に記載の振動
子。 - 【請求項17】前記第二の屈曲振動片が、前記基部の周
縁部から前記振動子の重心を中心として径方向に突出し
ていることを特徴とする、請求項16記載の振動子。 - 【請求項18】前記第二の屈曲振動片が、前記枠部から
前記振動子の重心の方へと向かって突出していることを
特徴とする、請求項16記載の振動子。 - 【請求項19】前記振動子が前記所定面と平行な一対の
主面と側面とを備えており、この側面にその長手方向に
延びる突起が設けられており、この突起の前記側面から
の高さが前記振動子の厚さの1/3−1/7倍であるこ
とを特徴とする、請求項1−18のいずれか一つの請求
項に記載の振動子。 - 【請求項20】前記振動子が前記所定面と平行な一対の
主面と側面とを備えており、前記基部の前記側面にその
長手方向に延びる突起が設けられていることを特徴とす
る、請求項3−19のいずれか一つの請求項に記載の振
動子。 - 【請求項21】前記振動子が前記所定面と平行な一対の
主面と側面とを備えており、前記支持部の前記側面にそ
の長手方向に延びる突起が設けられていることを特徴と
する、請求項11−20のいずれか一つの請求項に記載
の振動子。 - 【請求項22】回転系の回転角速度を検出するための振
動型ジャイロスコープであって、請求項1−21のいず
れか一つの請求項に記載の振動子と、この振動子に対し
て駆動振動を励振する励振手段であって、前記第一の振
動系と前記第二の振動系との一方に設けられている励振
手段と、前記振動子の回転によって前記振動子に発生し
た検出振動を検出する検出手段であって、前記第一の振
動系と前記第二の振動系との他方に設けられている検出
手段とを備えていることを特徴とする、振動型ジャイロ
スコープ。 - 【請求項23】前記振動子の検出振動の際の最小振幅領
域内で前記振動子を支持する支持部材を備えていること
を特徴とする、請求項22記載の振動型ジャイロスコー
プ。 - 【請求項24】前記振動子が前記基部を備えており、こ
の基部内の前記振動子の重心の近傍領域内で前記振動子
が支持されていることを特徴とする、請求項23記載の
振動型ジャイロスコープ。 - 【請求項25】前記振動子が前記枠部を備えており、こ
の枠部で前記振動子が支持されていることを特徴とす
る、請求項23記載の振動型ジャイロスコープ。 - 【請求項26】前記振動子が、前記第一の振動系から前
記振動子の重心に対して遠ざかる方向に位置する固定片
部を備えており、この固定片部で前記振動型ジャイロス
コープが支持されていることを特徴とする、請求項23
記載の振動型ジャイロスコープ。 - 【請求項27】前記振動子が圧電性単結晶からなり、前
記励振手段および前記検出手段が共に電極からなること
を特徴とする、請求項22−26のいずれか一つの請求
項に記載の振動型ジャイロスコープ。 - 【請求項28】前記第一の振動系が前記第一の屈曲振動
片を備えており、第一の屈曲振動片にその長手方向に向
かって延びる凹部ないし貫通孔が設けられていることを
特徴とする、請求項22−27のいずれか一つの請求項
に記載の振動型ジャイロスコープ。 - 【請求項29】前記第二の振動系が前記第二の屈曲振動
片を備えており、第二の屈曲振動片にその長手方向に向
かって延びる凹部ないし貫通孔が設けられていることを
特徴とする、請求項22−28のいずれか一つの請求項
に記載の振動型ジャイロスコープ。 - 【請求項30】前記第一の屈曲振動片または前記第二の
屈曲振動片の前記凹部または前記貫通孔に面する内側面
に前記電極が設けられており、この電極によって前記の
各屈曲振動片に対して前記所定面の面内方向に電圧を印
加できるように構成されていることを特徴とする、請求
項28または29記載の振動型ジャイロスコープ。 - 【請求項31】前記第一の振動系が前記第一の屈曲振動
片を備えており、第一の屈曲振動片のうち前記励振手段
または前記検出手段よりも先端側に凹部または貫通孔が
設けられていることを特徴とする、請求項22記載の振
動型ジャイロスコープ。 - 【請求項32】前記第二の振動系が前記第二の屈曲振動
片を備えており、第二の屈曲振動片のうち前記励振手段
または前記検出手段よりも先端側に凹部または貫通孔が
設けられていることを特徴とする、請求項22または3
1記載の振動型ジャイロスコープ。 - 【請求項33】基部と、この基部の周縁部から放射状に
延びる複数の互いに分離された振動系とを備えており、
前記基部および前記振動系が所定平面内に延びているこ
とを特徴とする、振動子。 - 【請求項34】前記振動子が所定の回転軸を中心として
回転させるための振動子であり、前記回転軸が前記所定
平面に対して直交していることを特徴とする、請求項3
3記載の振動子。 - 【請求項35】前記基部内に前記振動子の重心が位置し
ており、この振動子の重心から見たときに、前記基部の
前記周縁部から、前記の各振動系がそれぞれ30°以上
離れた方向に向かって延びていることを特徴とする、請
求項33または34記載の振動子。 - 【請求項36】前記複数の振動系のうち一つ以上の振動
系が、前記振動子の重心を中心としたときに径方向に振
動する径方向振動成分を含む第一の振動系であることを
特徴とする、請求項33−35のいずれか一つの請求項
に記載の振動子。 - 【請求項37】前記第一の振動系が複数設けられてお
り、各第一の振動系が前記振動子の重心を中心として互
いに回転対称の位置に設けられていることを特徴とす
る、請求項36記載の振動子。 - 【請求項38】前記複数の振動系のうち一つ以上の振動
系が、前記基部を中心としたときに周方向に向かって振
動する周方向振動系を含む第二の振動系であることを特
徴とする、請求項33−37のいずれか一つの請求項に
記載の振動子。 - 【請求項39】前記第二の振動系が複数設けられてお
り、各第二の振動系が前記振動子の重心を中心として互
いに回転対称の位置に設けられていることを特徴とす
る、請求項38記載の振動子。 - 【請求項40】前記振動子が前記所定面と平行な一対の
主面と側面とを備えており、この側面にその長手方向に
延びる突起が設けられており、この突起の前記側面から
の高さが前記振動子の厚さの1/3−1/7倍であるこ
とを特徴とする、請求項33−39のいずれか一つの請
求項に記載の振動子。 - 【請求項41】前記振動子が前記所定面と平行な一対の
主面と側面とを備えており、前記基部の前記側面にその
長手方向に延びる突起が設けられていることを特徴とす
る、請求項33−40のいずれか一つの請求項に記載の
振動子。 - 【請求項42】回転系の回転角速度を検出するための振
動型ジャイロスコープであって、請求項33−41のい
ずれか一つの請求項に記載の振動子と、この振動子に対
して駆動振動を励振する励振手段であって、前記複数の
振動系のうち一つ以上に設けられている励振手段と、前
記振動子の回転によって前記振動子に発生した検出振動
を検出する検出手段であって、前記複数の振動系のうち
前記励振手段が設けられていない振動系に設けられてい
る検出手段とを備えていることを特徴とする、振動型ジ
ャイロスコープ。 - 【請求項43】前記励振手段が設けられている振動系が
屈曲振動片を備えており、この屈曲振動片のうち前記励
振手段よりも先端側に凹部または貫通孔が設けられてい
ることを特徴とする、請求項42記載の振動型ジャイロ
スコープ。 - 【請求項44】前記検出手段が設けられている振動系が
屈曲振動片を備えており、この屈曲振動片のうち前記検
出手段よりも先端側に凹部または貫通孔が設けられてい
ることを特徴とする、請求項42記載の振動型ジャイロ
スコープ。 - 【請求項45】回転系の回転角速度を検出するための振
動型ジャイロスコープであって、所定の回転軸を中心と
して回転させるための振動子と、この振動子に対して駆
動振動を励振する励振手段と、前記振動子の回転によっ
て前記振動子に発生した検出振動を検出する検出手段と
を備えており、前記振動子が複数の振動系を備えてお
り、これら複数の振動系が前記回転軸に対して交差する
所定面内に延びるように形成されており、これら複数の
振動系のうち少なくとも一つに前記励振手段が設けられ
ており、この励振手段が設けられていない振動系のうち
少なくとも一つに前記検出手段が設けられていることを
特徴とする、振動型ジャイロスコープ。 - 【請求項46】前記励振手段が複数の前記振動系に設け
られており、これら前記励振手段が設けられている各振
動系の全体の振動の重心が、前記振動子の重心の近傍領
域内にあることを特徴とする、請求項45記載の振動型
ジャイロスコープ。 - 【請求項47】前記励振手段が設けられている振動系
が、前記振動子の重心を中心として回転対称の位置に存
在していることを特徴とする、請求項45または46記
載の振動型ジャイロスコープ。 - 【請求項48】前記励振手段が設けられている振動系の
振動が、前記振動子の重心を中心としたときに径方向振
動成分を含むことを特徴とする、請求項45−47のい
ずれか一つの請求項に記載の振動型ジャイロスコープ。 - 【請求項49】前記励振手段によって前記振動系に前記
振動子の重心を中心としたときに径方向振動成分を励起
し、前記振動型ジャイロスコープを回転させたときに前
記径方向振動成分によってこの振動系に周方向のコリオ
リ力を生じさせ、このコリオリ力によって前記振動子に
発生する振動を前記検出手段によって検出することを特
徴とする、請求項45−48のいずれか一つの請求項に
記載の振動型ジャイロスコープ。 - 【請求項50】前記励振手段によって前記振動系に前記
振動子の重心を中心としたときに周方向振動成分を励起
し、前記振動型ジャイロスコープを回転させたときに前
記周方向振動成分によってこの振動系に径方向のコリオ
リ力を生じさせ、このコリオリ力によって前記振動子に
発生する振動を前記検出手段によって検出することを特
徴とする、請求項45−48のいずれか一つの請求項に
記載の振動型ジャイロスコープ。 - 【請求項51】回転系の回転角速度を検出するための振
動型ジャイロスコープであって、所定の回転軸を中心と
して回転させるための振動子と、この振動子に対して駆
動振動を励振する励振手段と、前記振動子の回転によっ
て前記振動子に発生した検出振動を検出する検出手段と
を備えており、前記振動子が所定面内に延びており、前
記振動子が複数の振動系を備えており、前記励振手段と
前記検出手段とが別の振動系に設けられており、前記振
動子に駆動振動を励起したときにこの駆動振動の全体の
重心が前記振動子の重心の近傍領域内に位置することを
特徴とする、振動型ジャイロスコープ。 - 【請求項52】回転系の回転角速度を検出するための振
動型ジャイロスコープであって、所定の回転軸を中心と
して回転させるための振動子と、この振動子に対して駆
動振動を励振する励振手段と、前記振動子の回転によっ
て前記振動子に発生した検出振動を検出する検出手段と
を備えており、前記振動子が所定面内に延びており、前
記振動子が複数の振動系を備えており、前記励振手段と
前記検出手段とが別の振動系に設けられており、前記振
動子に駆動振動を励起したときにこの駆動振動による変
位が微小である微小変位部分内に前記振動子の重心が位
置していることを特徴とする、振動型ジャイロスコー
プ。 - 【請求項53】前記振動子に検出振動を生じさせたとき
にこの検出振動による変位が微小である微小変位部分内
に前記振動子の重心が位置していることを特徴とする、
請求項52記載の振動型ジャイロスコープ。 - 【請求項54】回転系の回転角速度を検出するための振
動型ジャイロスコープであって、所定の回転軸を中心と
して回転させるための振動子と、この振動子に対して駆
動振動を励振する励振手段と、前記振動子の回転によっ
て前記振動子に発生した検出振動を検出する検出手段と
を備えており、前記振動子が所定面内に延びており、前
記振動子が複数の振動系を備えており、前記励振手段と
前記検出手段とが別の振動系に設けられており、前記振
動子に検出振動を生じさせたときにこの検出振動による
変位が微小である微小変位部分内に前記振動子の重心が
位置していることを特徴とする、振動型ジャイロスコー
プ。 - 【請求項55】振動子を用いて回転系の回転角速度を検
出する方法であって、前記振動子が少なくとも複数の駆
動振動系と一つ以上の検出振動系とを備えており、これ
らの振動系が前記回転軸に対して交差する所定面内に延
びるように形成されており、この振動子を前記回転軸を
中心として回転させ、この際前記複数の駆動振動系に同
時に駆動振動を励起させ、各駆動振動系の振動の少なく
とも一部を相殺し、前記検出振動系において前記振動子
の検出振動を検出することを特徴とする、回転角速度の
測定方法。 - 【請求項56】振動子を用いて回転系の回転角速度を検
出する方法であって、前記振動子が複数の振動系を備え
ており、これらの振動系が前記回転軸に対して交差する
所定面内に延びるように形成されており、この際前記振
動子の重心を中心としたときに径方向振動成分を前記振
動系の一つ以上に励起し、前記振動子が回転する際に前
記径方向振動成分によって周方向のコリオリ力を生じさ
せ、このコリオリ力によって前記振動子に発生する振動
を、他の振動系において検出することを特徴とする、回
転角速度の測定方法。 - 【請求項57】振動子を用いて回転系の回転角速度を検
出する方法であって、前記振動子が複数の振動系を備え
ており、これらの振動系が前記回転軸に対して交差する
所定面内に延びるように形成されており、この際前記振
動子の重心を中心としたときに周方向振動成分を前記振
動系の一つ以上に励起し、前記振動型ジャイロスコープ
が回転する際に前記周方向振動成分によって径方向のコ
リオリ力を生じさせ、このコリオリ力によって前記振動
子に発生する振動を、他の振動系において検出すること
を特徴とする、回転角速度の測定方法。 - 【請求項58】直線加速度を検出するための直線加速度
計であって、請求項1〜21、33−41のいずれか一
つの請求項に記載の振動子と、この振動子に直線加速度
が加わったときに前記振動子に加わるニュートンの力に
よる前記振動子の変形を検出するための検出手段とを備
えることを特徴とする、直線加速度計。
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