JPH10170270A - 振動子およびこの振動子を使用した振動型ジャイロスコープ - Google Patents

振動子およびこの振動子を使用した振動型ジャイロスコープ

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JPH10170270A
JPH10170270A JP8326470A JP32647096A JPH10170270A JP H10170270 A JPH10170270 A JP H10170270A JP 8326470 A JP8326470 A JP 8326470A JP 32647096 A JP32647096 A JP 32647096A JP H10170270 A JPH10170270 A JP H10170270A
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vibrating
vibrator
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vibration
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JP8326470A
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English (en)
Inventor
Takayuki Kikuchi
菊池  尊行
Shiyousaku Gouji
庄作 郷治
Yukihisa Osugi
幸久 大杉
Takao Soma
隆雄 相馬
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NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】構成を簡略化するとともに、実装する際の横置
きを可能とし低背化を達成することができる振動子およ
びその振動子を使用した振動型ジャイロスコープを提供
する。 【解決手段】両端が固定されている固定片部3と、固定
片部3と交差する方向へ伸びた、一対の振動片6a、6
bおよび一対の振動片6a、6bの先端に各別に設けた
質量7a、7bからなる振動部4と、固定片部3に対し
て振動部4とは逆の方向で固定片部3と交差する方向に
伸びた共振部5とからなり、固定片部3、振動部4およ
び共振部5が同一平面内に構成され、質量7a、7bに
加わる力により一対の振動片6a、6bにモーメントが
働くと、一平面内において、共振部5に屈曲運動が生じ
るよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転系内の回転角
速度を検出するために使用される角速度センサに用いら
れる振動子およびその振動子を用いた振動型ジャイロス
コープに関し、特に圧電体を用いた振動子およびその振
動子を用いた振動型ジャイロスコープに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、回転系内の回転角速度を検出
するための角速度センサとして、圧電体を用いた振動型
ジャイロスコープが、航空機や船舶、宇宙衛星などの位
置の確認用として利用されてきた。最近では、民生用の
分野としてカーナビゲーションや、VTRやスチルカメ
ラの手振れの検出などに使用されている。
【0003】このような圧電振動型ジャイロスコープ
は、振動している物体に角速度が加わると、その振動と
直角方向にコリオリ力が生じることを利用している。そ
して、その原理は力学的モデルで解析される(例えば、
「弾性波素子技術ハンドブック」、オーム社、第491
〜497頁)。そして、圧電型振動ジャイロスコープと
しては、これまでに種々のものが提案されている。例え
ば、スペリー音叉型ジャイロスコープ、ワトソン音叉型
ジャイロスコープ、正三角柱型音片ジャイロスコープ、
円筒型音片ジャイロスコープ等が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の圧電振
動型ジャイロスコープは、いずれの例でも振動子を回転
軸と平行に配置(縦置き)しなければ回転角速度を検出
することができない。通常、測定したい回転系の回転軸
は装着部に対して垂直であるため、このような圧電振動
型ジャイロスコープを実装する際、装着部に対して圧電
振動型ジャイロスコープの低背化を達成することが困難
であった。
【0005】近年になって、振動子を回転軸と垂直に配
置(横置き)しても回転角速度を検出できる圧電振動型
ジャイロスコープが、特開平8−128833号公報に
おいて提案されている。この例では、図8にその一例を
示すように、3つの弾性体51a、51b、51cの先
端に重量53を設ける。弾性体51a、51b、51c
をXY平面内で圧電素子54、55により互いに逆方向
の位相で振動させる。Z軸回りの回転角速度ωにより発
生するY方向のコリオリ力を、重量53の重心の位置に
作用させる。弾性体51a、51b、51cの面と重量
53の重心の位置とはZ方向に若干離れているため、重
量53の重心に作用したコリオリ力により弾性体51
a、51b、51cの先端がZ方向で互いに逆方向に曲
がる。この曲げ振動を圧電素子56、57で検出するこ
とで、Z軸回りの回転角速度ωを求めている。
【0006】上述した特開平8−128833号に記載
された圧電振動型ジャイロスコープでは、確かにその原
理上振動子を横置きしても回転角速度を検出することが
できる。しかしながら、重量53を設ける必要があるた
め低背化が不十分であった。また、低背化を十分にする
ために重量53の厚さを薄くすると、コリオリ力による
モーメントがその分小さくなり、曲げ振動が微小にな
り、測定感度が低くなる問題があった。さらに、弾性体
51a、51b、51cが互いに近い位置に配置されて
いるため、振動手段と検出手段とが近くなり、両者の電
気機械的な混合などの悪影響を受ける問題もあった。
【0007】また、上述した構成の圧電振動型ジャイロ
スコープの振動子では、振動子の構成上、駆動と検出の
振動方向が異なっている。すなわち、弾性体51a、5
1b、51cが、XY平面内で振動した状態でZ方向に
も振動するという2方向への振動が必要であった。一般
に圧電振動型ジャイロスコープでは、駆動の振動モード
の固有周波数と検出の振動モードの固有周波数とは、測
定感度を良好にするため常に一定の関係を保つことが要
求されている。ここで、振動子の材料として単結晶を考
えてみると、単結晶は異方性を持っているため、振動す
る方向によって、温度による固有周波数の変化が異な
る。そのため、上述した構成の振動子を単結晶で構成し
ようとすると、ある温度で振動と検出の固有周波数を一
定の関係に定めても、温度が変化するとその関係を維持
することができず、測定感度が温度によって変化しやす
いという問題があった。
【0008】本発明の課題は、その構成を簡略化すると
ともに、実装する際の横置きを可能とし低背化を達成す
ることができる振動子およびその振動子を使用した振動
型ジャイロスコープを提供しようとすることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の振動子は、両端
が固定されている固定片部と、固定片部と交差する方向
へ伸びた、一対の振動片および一対の振動片の先端に各
別に設けた質量からなる振動部と、固定片部に対して振
動部とは逆の方向で固定片部と交差する方向に伸びた共
振部とからなり、前記固定片部、振動部および共振部が
同一平面内に構成され、前記質量に加わる力により一対
の振動片にモーメントが働くと、前記一平面内におい
て、前記共振部に屈曲運動が生じるよう構成したことを
特徴とするものである。
【0010】上記振動子の構成において、振動子は一平
面内で構成されているため、振動部、固定片部及び共振
部を同一の単結晶、例えば、水晶、LiTaO3単結
晶、LiNbO3 単結晶、Li(Nbx 、Ta1-x )O
3 単結晶(ここで、0<x<1)で構成することができ
る。この場合は、測定感度を良好にでき、また振動子
を、単結晶薄板からエッチングなどのウェハープロセス
(水晶の場合)、または研削などの単結晶体を切り出す
方法(LiTaO3 単結晶、LiNbO 3 単結晶、Li
(Nbx 、Ta1-x )O3 単結晶(ここで、0<x<
1)の場合)で作製できるため好ましい。
【0011】また、本発明の振動型ジャイロスコープ
は、上記構成の振動子を用いて回転角速度を検出する振
動型ジャイロスコープであって、前記振動部を構成する
一対の振動片の各別に前記一平面内の振動を励振するた
めの、振動片に設けた励振手段と;前記共振部に発現し
た前記一平面内における屈曲振動を検出し、検出した屈
曲振動に応じた振動を出力するための、共振部に設けた
屈曲検出手段と;を備えることを特徴とするものであ
る。
【0012】上記振動型ジャイロスコープでは、いずれ
の場合も、従来の共振部を有さない振動子と比較して、
励振手段と屈曲検出手段を振動子上離れた位置に設ける
ことができる。そのため、励振手段と屈曲検出手段との
間の電気機械的な結合などの悪影響を防止できるので、
一層検出精度が向上する。また、固定片部の両端で支持
されているため、外部からの衝撃による姿勢の変化が小
さい。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明の振動子の一例の構
成を示す図である。図1に示す例において、振動子1
は、同一のXY平面内に、両端が固定部材2に固定され
ている固定片部3と、固定片部3の一方の側に設けた振
動部4と、固定片部3の他方の側に設けた共振部5と
を、一体に形成して構成されている。振動部4は、固定
片部3と交差する方向、本例では直交する方向へ伸びた
一対の振動片6a、6bと、振動片6a、6bの先端に
各別に設けた質量7a、7bとから構成されている。質
量7a、7bは、振動片6a、6bに対し、互いに内側
へ向くよう構成している。共振部5は、一対の振動片6
a、6bの中間の位置において、固定片部3に対して振
動部5とは逆の方向で固定片部3に直交する方向に伸び
た振動片8から構成されている。本例では、固定片部
3、振動部4、共振部5を同一の単結晶から構成する。
そのため、駆動用電極A〜Dを振動片6a、6bの一表
面の固定片部3に近い位置に設けるとともに、検出用電
極E、Fを振動片8の一表面の固定片部3に近い位置に
設けている。なお、電極A〜Fの裏面には同様の電極を
設けている。
【0014】上述した例において、振動子1を構成する
固定片部3、振動部4および共振部5を別部材で構成す
ることもできるが、特に単結晶より構成した場合の製造
の容易さなどから、一体で構成することが好ましい。ま
た、それらの材質も特に限定するものでないが、水晶、
LiNbO3 、LiTaO3 Li(Nbx、Ta1-x
3 (ここで、0<x<1)からなる単結晶を使用する
ことが好ましい。これらの単結晶を使用すると、検出感
度を良好にすることができるとともに、検出ノイズを小
さくできる。また、温度変化に対して鈍感であるため、
温度安定性を必要とする車載用として好適である。な
お、上記単結晶の中では、LiNbO3 単結晶、LiT
aO3 単結晶が電気機械結合係数が相対的に大きいこと
から、水晶よりもLiNbO3 単結晶またはLiTaO
3 単結晶を使用することが好ましい。また、LiNbO
3 単結晶とLiTaO3 単結晶とを比較すると、LiT
aO3 単結晶の方がLiNbO3 単結晶よりも電気機械
結合係数が相対的にさらに大きいことから、LiNbO
3 単結晶よりもLiTaO3 単結晶を使用することがさ
らに好ましい。
【0015】上述した構成の本発明の振動子1では、質
量7a、7bの重心の位置に振動片6a、6bと平行す
なわちY方向に互いに異なる方向の力f1、f2が働く
と、XY平面内において、振動片6a、6bに図示のよ
うなモーメントm1、m2が働き、振動片8にその基部
を支点とする屈曲運動b1が生じる。
【0016】上述した構成の振動子1は振動型ジャイロ
スコープとして主に使用される。振動型ジャイロスコー
プとして、振動子1を使用した場合を図1において考え
てみると、以下のようである。まず、Z軸を中心軸とす
る回転系において、励振手段としての駆動電極A〜Dに
より振動片6a、6bをXY平面内において位相が完全
に逆になるよう駆動モードの振動をさせる。このとき、
共振部5の振動片8は振動しない。このような駆動モー
ドの振動を励振するためには、電極AとD、電極BとC
の各組が互いに逆位相となる信号を印加する。この場
合、電極AとDは同相の信号となり、電極BとCは同相
の信号となる。もちろん、例えば電極Aに信号を印加す
るときは、電極A及び電極Aの裏面の電極を一対の入力
ポートとして信号を印加する。
【0017】この状態で、Z軸まわりに回転角速度Ωが
作用すると、コリオリの力により、各質量7a、7bの
重心の位置にはY軸に沿って互いに逆向きの力f1、f
2が作用する。その結果、振動片6a、6bの両端に同
じ向きのモーメントm1、m2が働く。このモーメント
m1、m2により、共振部5の振動片8にXY平面内の
屈曲振動b1が生じる。この屈曲振動b1を振動片8に
設けた屈曲振動検出手段としての検出電極E、Fにより
検出することで、回転角速度Ωを測定することができ
る。このとき、検出電極E、Fで検出される信号の位相
は、互いに逆位相となる。また、このときの振動子1の
駆動モードの振動は図2(a)に示すようになり、その
際の振動子1の検出モードの振動は図2(b)に示すよ
うになる。
【0018】上述したように、本発明の振動型ジャイロ
スコープでは、振動部4の振動片6a、6bと同一のX
Y平面内に発生するコリオリ力を、共振部5の屈曲振動
に変換し、その屈曲振動から回転角速度を求めるよう構
成しているため、振動子を回転軸と垂直に配置(横置
き)しても回転角速度を検出できる。そのため、本発明
の振動型ジャイロスコープを角速度センサとして例えば
自動車の車体の回転角速度を求める目的で実装する場合
でも、取付部に対して低背化を達成することができる。
また、本例では、振動型ジャイロスコープを固定片部3
に対して互いに異なる側に振動部4と共振部5とを設け
て構成しているため、振動部4に設けた駆動電極A〜D
と共振部5に設けた検出電極E、Fの位置を離すことが
でき、両者の電気機械的な結合などの悪影響を防止する
ことができる。
【0019】なお、上述した実施例においては、振動片
6a、6bは固定片部3に対して直交する方向に伸びて
いるが、振動片6a、6bが固定片部3に垂直な線に対
して対称でありさえすれば、振動片6a、6bを固定片
部3に対して傾けて構成することもできる。この場合、
振動片6a、6bの固定片部3に対する傾き角度は45
°〜135°が好ましく、70°〜100°がさらに好
ましい。また、質量7a、7bの向きも、上述したよう
に対称でありさえすれば、振動片6a、6bに対して外
側へ向かせることもできる。さらに、共振部5の振動片
8の長さを短くし、その分拡張部を設け、振動片8に上
述した例と同様の振動が発生するよう構成することもで
きる。これらの変形例では、振動子1の形状を上述した
実施例の場合よりも小さくすることができる。また、上
述した例では、各振動片6a、6b、8に表離の電極を
1組として2組の電極を設けて駆動および検出を行なう
よう構成したが、理論上各振動片に1組の電極があれば
駆動および検出を行なうことができる。ただ、振動部4
および共振部5のそれぞれの対称性を考えると、本実施
例のように各振動片に2組の電極を設けた方が好まし
い。
【0020】図3は本発明の振動子の他の例の構成を示
す図である。図3の例において、図1に示す例と同一の
部材には同一の符号を付し、その説明を省略する。図3
に示す例において、図1に示す例と異なる点は、共振部
5の構成が異なる点である。すなわち、図3に示す例で
は、共振部5を、固定片部3に対して、振動部4を構成
する一対の振動片6a、6bおよび質量7a、7bと対
称の一対の振動片11a、11bおよび質量12a、1
2bから構成している。図3に示した例では、駆動モー
ドの振動を電極AとD、電極BとCとの組に互いに逆位
相となる信号を印加することで励振させると、図4
(a)に示すように、共振部5の振動片11a、11b
は固定片部3に対して対称の位置にある振動片6a、6
bと逆位相の振動をする。
【0021】この状態で、Z軸まわりに回転角速度Ωが
作用すると、コリオリの力により、各質量7a、7bの
重心の位置および各質量12a、12bの重心の位置に
は、Y軸に沿って互いに逆向きの力fcが作用する。そ
の結果、振動片6a、6bの両端および振動片11a、
11bの両端に、同じ向きのモーメントmが働く。この
モーメントmにより、図4(b)に示すように、検出モ
ードの振動が振動片11a、11b励振され、共振部5
の振動片11a、11bにXY平面内の屈曲振動が生じ
る。この屈曲振動を振動片11a、11bに設けた屈曲
振動検出手段としての検出電極E〜Hにより検出するこ
とで、回転角速度Ωを測定することができる。このと
き、検出電極EとG、検出電極FとHの各組で検出され
る信号の位相は、互いに逆位相となる。従って、電極E
とGまたは電極FとHを並列に接続することで、駆動モ
ードの信号をキャンセルしつつ、検出モードの信号のみ
を検出することができ、検出感度をより良好にすること
ができる。
【0022】図5は本発明の振動子のさらに他の例の構
成を示す図である。図5の例において、図1および図3
に示す例と同一の部材には同一の符号を付し、その説明
を省略する。図5に示す例において、図1に示す例と異
なる点は、共振部5の構成が異なる点である。すなわ
ち、図5に示す例では、共振部5を、一対の振動片6
a、6bに対応する位置および中間の位置において、固
定片部3に対して振動部3とは逆の方向で固定片部3と
交差する方向、ここでは直交する方向に伸びた3本の振
動片21a、21b、21cから構成している。図5に
示した例では、駆動モードの振動を電極AとD、電極B
とCとの組に互いに逆位相となる信号を印加することで
励振させると、図6(a)に示すように、共振部5の振
動片21a、21bは固定片部3に対して対称の位置に
ある振動片6a、6bと逆位相の振動をするとともに、
振動片21cは振動しない。
【0023】この状態で、Z軸まわりに回転角速度Ωが
作用すると、コリオリの力により、各質量7a、7bの
重心の位置には、Y軸に沿って互いに逆向きの力fcが
作用する。その結果、振動片6a、6bの両端に、同じ
向きのモーメントmが働く。このモーメントmにより、
図6(b)に示すように、検出モードの振動が振動片2
1a、21b、21cに励振され、共振部5の振動片2
1a、21b、21cにXY平面内の屈曲振動が生じ
る。この屈曲振動を振動片21a、21b、21cに設
けた屈曲振動検出手段としての検出電極E〜Jにより検
出することで、回転角速度Ωを測定することができる。
このとき、検出電極EとHとI、検出電極FとGとJの
各組で検出される信号の位相は、互いに逆位相となる。
本例において、いずれの振動片21a、21b、21c
に設けた電極でも検出は可能だが、振動片21cは無回
転時には振動しないので、検出電極GとHを使用するこ
とが好ましい。一方、駆動モードの振動をキャンセルし
たい場合は、図4の例と同様に、電極E、F、I、Jを
使用することが好ましい。いずれにしても、検出結果を
求める電極は、使用目的に応じて選択できる。
【0024】図3および図5の例においても、図1の例
と同様に、振動部4の振動片を固定片部3に対して傾け
た変形例、質量の向きを変えた変形例、共振部5の振動
片を短くして、拡張部を設けた変形例のいずれも考える
ことができる。この際、図5に示した例において、共振
部5を構成する振動片を固定片部3に傾ける場合、中心
の振動片21cはその構成上傾けることはできず、固定
片部3に対して直交する方向に維持する必要がある。
【0025】
【発明の効果】以上の説明から明かなように、本発明に
よれば、振動子を横置きにして振動ジャイロスコープを
構成できるため、装置の低背化を達成できる。また、固
定片部に対して対称の位置に振動部と共振部とを設けて
構成しているため、振動部に設けた駆動手段と共振部に
設けた検出手段の位置を離すことができ、両者の電気機
械的な結合などの悪影響を防止することができる。さら
に、振動子として所定の単結晶を使用した場合は、エッ
チング、研削などで成形できるため、振動子を簡単に製
造することができ、装置を低コストで作製することでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の振動子の一例の構成を示す図である。
【図2】図1に示す振動子における駆動モードと検出モ
ードを説明するための図である。
【図3】本発明の振動子の他の例の構成を示す図であ
る。
【図4】図3に示す振動子における駆動モードと検出モ
ードを説明するための図である。
【図5】本発明の振動子のさらに他の例の構成を示す図
である。
【図6】図5に示す振動子における駆動モードと検出モ
ードを説明するための図である。
【符号の説明】
1 振動子、2 固定部材、3 固定片部、4 振動
部、5 共振部、6a、6b、8、11a、11b、2
1a、21b、21c 振動片、7a、7b、12a、
12b 質量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 相馬 隆雄 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日 本碍子株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両端が固定されている固定片部と、固定片
    部と交差する方向へ伸びた、一対の振動片および一対の
    振動片の先端に各別に設けた質量からなる振動部と、固
    定片部に対して振動部とは逆の方向で固定片部と交差す
    る方向に伸びた共振部とからなり、前記固定片部、振動
    部および共振部が同一平面内に構成され、前記質量に加
    わる力により一対の振動片にモーメントが働くと、前記
    一平面内において、前記共振部に屈曲運動が生じるよう
    構成したことを特徴とする振動子。
  2. 【請求項2】前記振動部、固定片部および共振部が、同
    一の水晶片、LiTaO 3 振動片、LiNbO3 振動片
    またはLi(Nbx 、Ta1-x )O3 振動片(ここで、
    0<x<1)のいずれかを用いて構成された請求項1記
    載の振動子。
  3. 【請求項3】前記共振部が、前記一対の振動片の中間の
    位置において、固定片部に対して振動部とは逆の方向で
    固定片部に直交する方向に伸びた振動片から構成される
    請求項1または2記載の振動子。
  4. 【請求項4】前記共振部が、前記固定片部に対して、前
    記振動部を構成する一対の振動片および質量と対称の一
    対の振動片および質量から構成される請求項1または2
    記載の振動子。
  5. 【請求項5】前記共振部が、前記一対の振動片に対応す
    る位置および中間の位置において、固定片部に対して振
    動部とは逆の方向で固定片部と交差する方向に伸びた3
    本の振動片から構成される請求項1または2記載の振動
    子。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれか1項に記載の振動
    子を用いて回転角速度を検出する振動型ジャイロスコー
    プであって、前記振動部を構成する一対の振動片の各別
    に前記一平面内の振動を励振するための、振動片に設け
    た励振手段と;前記共振部に発現した前記一平面内にお
    ける屈曲振動を検出し、検出した屈曲振動に応じた振動
    を出力するための、共振部に設けた屈曲検出手段と;を
    備えることを特徴とする振動型ジャイロスコープ。
JP8326470A 1996-12-06 1996-12-06 振動子およびこの振動子を使用した振動型ジャイロスコープ Withdrawn JPH10170270A (ja)

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JP8326470A JPH10170270A (ja) 1996-12-06 1996-12-06 振動子およびこの振動子を使用した振動型ジャイロスコープ

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