JP2000180182A - 振動型ジャイロスコープ - Google Patents

振動型ジャイロスコープ

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JP2000180182A
JP2000180182A JP10361051A JP36105198A JP2000180182A JP 2000180182 A JP2000180182 A JP 2000180182A JP 10361051 A JP10361051 A JP 10361051A JP 36105198 A JP36105198 A JP 36105198A JP 2000180182 A JP2000180182 A JP 2000180182A
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vibrator
vibration
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detecting
gravity
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JP10361051A
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Takayuki Kikuchi
菊池  尊行
Yoshiro Tomikawa
義朗 富川
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NGK Insulators Ltd
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NGK Insulators Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】加速度と角速度とを一つの振動子内で同時に測
定でき、回転角速度の検出時の振動子の振動ノイズを減
少させ、加速度の検出感度を一層向上させる。 【解決手段】振動型ジャイロスコープが配置されている
系の回転角速度および直線加速度を検出する。振動型ジ
ャイロスコープは、所定面内に延びる振動子を備える。
振動子が、所定面内の駆動振動を励振するための駆動振
動系2A、2B、振動子の回転によって振動子に発生し
た所定面内の検出振動を検出するための検出振動系3
A、3B、駆動振動系と検出振動系とを連結する連結部
1、連結部1から延びている音叉型振動片であって、所
定の共振周波数において共振する音叉型振動片9A−9
H、および音叉型振動片を固定する固定部7A−7Dを
備える。検出振動系は、駆動振動系と分離されている。
検出振動を検出することによって回転角速度を算出し、
音叉型振動片の共振周波数の変化を検出することによっ
て直線加速度を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、系の回転角速度お
よび直線加速度を検出するための振動型ジャイロスコー
プに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車の車体回転速度フィードバ
ック式の車両制御方法に用いる回転速度センサーに、振
動型ジャイロスコープを使用することが検討されてい
る。こうしたシステムにおいては、操舵輪の方向自身
は、ハンドルの回転角度によって検出する。これと同時
に、実際に車体が回転している回転速度を振動ジャイロ
スコープによって検出する。そして、操舵輪の方向と実
際の車体の回転速度を比較して差を求め、この差に基づ
いて車輪トルク、操舵角に補正を加えることによって、
安定した車体制御を実現する。
【0003】更に、一軸の角速度センサーに対して、二
軸の加速度センサーを組み合わせることによって、自動
車の位置を正確に知るシステムが提案されてい(特開平
2−310419号公報)。また、特表平8−5042
75号公報では、3軸の加速度・角速度センサーが開示
されている。また、特開昭60−47913号公報にお
いては、一つの振動子によって、加速度と角速度とを検
出する素子が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、より正確な位
置測定を行うために、加速度と角速度とを一つの振動子
内で同時に測定することができ、かつ回転角速度の検出
時の振動子の振動ノイズを減少させ、更に加速度の検出
感度を一層向上させることが望まれている。
【0005】本発明の課題は、加速度と角速度とを一つ
の振動子内で同時に測定することができ、かつ回転角速
度の検出時の振動子の振動ノイズを減少させ、更に加速
度の検出感度を一層向上させることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、振動型ジャイ
ロスコープが配置されている系の回転角速度および直線
加速度を検出するための振動型ジャイロスコープであっ
て、所定面内に延びるように形成されている振動子を備
えており、この振動子が、所定面内の駆動振動を励振す
るための駆動振動系、振動子の回転によって振動子に発
生した所定面内の検出振動を検出するための検出振動系
であって、駆動振動系と分離されている検出振動系、駆
動振動系と検出振動系とを連結する連結部、連結部から
延びている音叉型振動片であって、無荷重時に所定の共
振周波数において共振する音叉型振動片、および音叉型
振動片を固定する固定部を備えており、検出振動を検出
することによって回転角速度を算出し、音叉型振動片の
共振周波数の変化を検出することによって直線加速度を
算出する。
【0007】本発明の振動型ジャイロスコープによれ
ば、音叉型振動片の共振周波数の変化に基づいて直線加
速度を検出する振動子において、音叉型振動片の末端
に、その質量部分として、連結部、駆動振動系および検
出振動系を設け、駆動振動系と検出振動系とを分離する
ことを想到した。そして、音叉型振動片の末端にある質
量部分内で、所定面内で駆動振動および検出振動を生じ
させ、回転角速度を検出するのと同時に、この音叉型振
動片の共振周波数の変化によって直線加速度を同時に検
出できることを見いだした。
【0008】本発明によれば、振動子の駆動振動および
検出振動、更に音叉型振動片の振動が、いずれも所定面
内で行われる。しかも、検出振動系には駆動振動の影響
が伝達されにくいので、検出信号に不可避的に発生して
いたノイズを、抑制ないし防止することができる。
【0009】音叉型振動片の振動が所定面内で行われて
いるとき、この音叉型振動片に連結されている駆動振動
系または検出振動系が、所定面に対して垂直方向に振動
すると、音叉型振動片にねじれ振動が励起されるので、
クロストークが生じやすくなる。
【0010】本発明の好適例では、音叉型振動片が、直
線加速度を測定するべき一方の軸に沿って延びており、
かつ、振動子の重心の両側にそれぞれ設けられている。
この場合には、各音叉型振動片の共振周波数の変化の差
をとることによって、一層正確な測定ができる。各音叉
型振動片の各共振周波数およびその変化を検出する際に
は、周波数カウンターの信号をデジタル演算処理する
か、あるいは、各音叉型振動片の各共振周波数をf−v
変換し、各信号を差動増幅器によって処理する。
【0011】好ましくは、更に、音叉型振動片が、直線
加速度を測定するべき他方の軸に沿って延びるように、
振動子の重心の両側にそれぞれ設ける。これによって、
所定面内の2軸に沿って直線加速度を測定できる。
【0012】特に好ましくは、少なくとも一対の駆動振
動系が一方の軸に沿って延びるように設けられており、
また、少なくとも一対の検出振動系が、他方の軸に沿っ
て延びるように設けられている。
【0013】本発明の一つの好適な形態においては、連
結部の中に振動子の重心が位置しており、連結部の周縁
から、駆動振動系、検出振動系および音叉型振動子が延
びている。この実施形態について、図1の模式的正面図
を参照しつつ、説明する。
【0014】例えば円形の連結部1の周縁1aから、駆
動振動系2Aと2B、および検出振動系3A、3Bが放
射状に突出している。なお、図1、図2における各振動
系2A、2B、3A、3Bは、各振動系の具体的形態を
図示するものではなく、各振動系を概念的に示すもので
ある。ここで、Oは、回転軸Zと振動子の所定面との交
点(回転中心)である。GOは、振動子の全体の重心
(非振動時)であり、GDは、駆動振動の重心である。
【0015】ここで、複数の駆動振動系、あるいは複数
の検出振動系は、それぞれ、重心GOを中心として回転
対称の位置にあることが、比較的微小な検出振動への影
響を抑制できることから、好ましい。これは、重心GO
を中心として、各振動系がそれぞれ所定面内で同じ所定
角度離れている状態を意味する。従って、一つの振動系
を所定面内で所定角度回転させる操作を行うと、他の振
動系の位置に位置する。例えば、図1においては、駆動
振動系2Aと2Bとは、180°離れているので、振動
系2Aを180°回転させる操作を行うと、振動系2B
の位置にくる。
【0016】本例では、各駆動振動系中の振動片4A,
4Bの振動は、主として径方向に振動する振動成分(矢
印Aで示す)からなり、各検出振動系中の振動片5A、
5Bの振動は、主として周方向に振動する振動成分(矢
印Bで示す)からなる。周方向に振動する振動成分と
は、振動子の重心GOから見て所定面内で円周方向に振
動する振動成分のことを指している。径方向に振動する
成分とは、重心GOからみて所定面内で円の直径方向に
振動する振動成分のことを指しており、つまり、重心G
Oに対して遠ざかる方向と近づく方向とに対して、交互
に振動する成分のことを言う。
【0017】連結部1からは、更に、一方の軸(X軸)
の方向に延びるように、直線加速度検出部6A、6Cが
延びており、他方の軸(Y軸)の方向に延びるように、
直線加速度検出部6B、6Dが延びている。各検出部
は、それぞれ、音叉型振動片9Aと9B,9Cと9D,
9Eと9F,9Gと9Hとの各対の音叉型振動片を備え
ており、各対の音叉型振動片の端部に固定部7A,7
B,7C,7Dが結合されている。各固定部は、何らか
の固定手段8によって固定されている。各対の音叉型振
動片の内側の空隙10A、10B、10C、10Dにそ
れぞれ各振動系2A、2B、3A、3Bが設けられてい
る。
【0018】図2は、本発明の他の実施形態に係る振動
子を模式的に示す正面図である。図1に示した各部分と
同じ部分には同じ符号を付け、その説明を省略する。本
例では連結部が枠部11であり、枠部11中に空隙12
が設けられている。枠部11の内側面11bから、一方
の軸の方向に向かって、各駆動振動系2A、2Bが延び
ており、他方の軸の方向に向かって、各検出振動系3
A、3Bが延びている。枠部11の外側面11aから、
一方の軸の方向に向かって、各音叉型振動片9A、9
B、9E、9Fが延びており、他方の軸の方向に向かっ
て、各音叉型振動片9C、9D、9G、9Hが延びてい
る。
【0019】本発明の振動子においては、駆動振動系の
振動の全体の重心GDが、振動子の重心GOの近傍領域
に位置していることが好ましく、これによって検出振動
系への影響を最小限にできる。駆動振動の重心GDが、
振動子の重心GOの近傍領域に位置しているとは、具体
的には、実質的に重心GO上に位置していてもよいが、
重心GOから直径1mmの円内に存在していることを意
味する。
【0020】本発明の振動子においては、駆動振動系が
複数設けられていて、一つの駆動振動系に対して90°
以上離れた位置に、他の駆動振動系が存在することが好
ましく、複数の駆動振動系の間に検出振動系が設けられ
ていることが好ましい。これによって、各駆動振動系の
駆動振動が相殺しあい、検出振動系への影響が一層少な
くなるからである。
【0021】本発明の振動子は所定面内に延びている
が、これは厚さにして1mm以下の範囲内に振動子が形
成されている場合を含む。また、所定面と回転軸とがな
す角度は、60−120度とすることが好ましく、85
−95度とすることが好ましく、直交していることが一
層好ましい。
【0022】図1、図2においては、回転中心(回転軸
と所定面との交点)Oが、振動子の重心GOおよび駆動
振動の全体の重心GDと一致しているが、回転中心Oが
振動子の重心とは一致していない場合も、更には回転中
心Oが振動子の外部に位置している場合も、本願発明の
振動子は有用である。なぜなら、振動子が回転している
ときに、回転中心Oと振動子の重心GOとが一致してい
ない場合の振動子の各部分の変位は、回転中心Oが振動
子の重心GOと一致している場合の振動子の各部分の変
位(回転による振動子の各部分の変位)と、振動子の各
部分の並進運動による変位とのベクトル和となる。そし
て、振動子の各部分の並進運動による変位については、
コリオリ力は働かないので、振動型ジャイロスコープに
よって検出することなく、消去できるからである。
【0023】駆動振動系と検出振動系との一方における
径方向振動成分と周方向振動成分との振幅の大きさは、
1:0−3とすることが好ましく、1:0−1とするこ
とが更に好ましい。他方における径方向振動成分と周方
向振動成分との振幅の大きさは、0−1:5とすること
が好ましく、0−1:10とすることが更に好ましい。
ただし、ここで言う各振動成分の各振幅は、対象とする
振動系内に存在する、逆向きの振動を互いに相殺しない
場合の各振動成分の各振幅を意味する。
【0024】あるいは、駆動振動系と検出振動系との一
方における径方向振動成分と周方向振動成分との振幅の
大きさは、5:0−1とすることが好ましく、10:0
−1とすることが更に好ましい。他方における径方向振
動成分と周方向振動成分との振幅の大きさは、0−1:
5とすることが好ましく、0−1:10とすることが更
に好ましい。ただし、ここで言う各振動成分の各振幅
は、対象とする振動系内に存在する、逆向きの振動を互
いに相殺した後に残る各振動成分の各振幅を意味する。
【0025】駆動振動系の駆動振動の周波数は、音叉型
振動片の共振周波数と異なっていることが、回転角速度
および直線加速度の測定精度を向上させる上で特に好ま
しい。この場合には、両者の差を1kHz以上とするこ
とが好ましい。
【0026】各対の音叉型振動片は、互いに平行な平行
部分の他に、各平行部分に対して所定角度をもって交差
している傾斜部分を備えていることが好ましく、これに
よって直線加速度の測定感度が増加する。この観点から
は、平行部分と傾斜部分との角度は、30度−60度と
することが好ましい。
【0027】本発明の振動子の変位は、所定面内で生ず
る。このため、振動子の全体を、同一の圧電単結晶によ
って形成することができる。この場合には、まず圧電単
結晶の薄板を作製し、この薄板をエッチング、研削によ
り加工することによって、振動子を作製できる。振動子
の各部分は、別の部材によってそれぞれ形成することも
できるが、一体で構成することが特に好ましい。
【0028】また、振動子の材質は特に限定するもので
ないが、水晶、LiNbO3 、LiTaO3 、ニオブ酸
リチウム−タンタル酸リチウム固溶体(Li(Nb,T
a)O3 )単結晶、ホウ酸リチウム単結晶、ランガサイ
ト単結晶等からなる圧電単結晶を使用することが好まし
い。
【0029】圧電単結晶を使用すると、検出感度を良好
にすることができるとともに、検出ノイズを小さくでき
る。しかも、圧電単結晶を使用すると、温度変化に対し
て特に鈍感な振動子を作製でき、このような振動子は、
温度安定性を必要とする車載用として好適である。即
ち、振動子の全体が所定面内で振動するように設計され
ていることから、圧電単結晶のうち振動周波数の温度変
化がほとんどない結晶面のみを利用して、振動子を製造
することができる。これによって、きわめて温度安定性
の高い振動型ジャイロスコープを提供できる。
【0030】本発明の振動子を圧電性材料によって形成
した場合には、この振動子に駆動電極および検出電極を
設ける。圧電性材料としては、圧電単結晶の他に、PZ
T等の圧電セラミックスがある。
【0031】本発明の振動型ジャイロスコープを構成す
る振動子は、前述した圧電材料や恒弾性合金の他に、シ
リコンマイクロマシンにおいて使用されるように、シリ
コン半導体プロセスによって形成することもできる。こ
の場合には、振動子を駆動する際には、静電力等を利用
する。
【0032】また、本発明の振動子を、エリンバー等の
恒弾性金属によって形成することもできる。この場合に
は、振動子の所定箇所に圧電体を取り付ける必要があ
る。
【0033】図3は、本発明の一実施形態に係る圧電単
結晶製の振動子を備えた振動型ジャイロスコープを、概
略的に示す正面図である。連結部13は、振動子の重心
GOを中心として、4回対称の正方形をしている。連結
部13の周縁部13aから、四方に向かって、放射状
に、二つの駆動振動系2A、2Bと検出振動系3A、3
Bとが突出しており、各振動系は互いに分離されてい
る。駆動振動系2Aと2Bとは重心GOを中心として2
回対称であり、検出振動系3Aと3Bとは重心GOを中
心として2回対称である。
【0034】駆動振動系2A、2Bは、連結部13の周
縁部13aから突出する支持部18と、支持部18の先
端18b側から支持部に直交する方向に延びる屈曲振動
片4A、4Bを備えている。各屈曲振動片4A、4B
は、更に詳細には屈曲振動片14Aと14B、および1
4Cと14Dからなる。各屈曲振動片には、それぞれ駆
動電極15が設けられている。検出振動系3A、3B
は、細長い周方向屈曲振動片5A、5Bからなり、各屈
曲振動片には検出電極16が設けられている。
【0035】連結部13からは、更に、一方の軸(X
軸)の方向に延びるように、直線加速度検出部6A、6
Cが延びており、他方の軸(Y軸)の方向に延びるよう
に、直線加速度検出部6B、6Dが延びている。各検出
部は、それぞれ、音叉型振動片9Iと9J,9Kと9
L,9Mと9N,9Pと9Qとの各対の音叉型振動片を
備えており、各対の音叉型振動片の端部に固定部7E,
7F,7G,7Hが結合されている。各固定部は、固定
ピン8Aによって、図示しない固定部材に対して固定さ
れている。
【0036】各音叉型振動片9I、9J、9M、9N
は、それぞれ、平行部分9b、および、平行部分9bと
連結部13とを連結する傾斜部分9aを備えている。各
音叉型振動片9K、9L、9P、9Qは、それぞれ、平
行部分9d、および、平行部分9dと連結部13とを連
結する傾斜部分9cを備えている。各対の音叉型振動片
の内側の空隙10A、10B、10C、10D内に、そ
れぞれ、各振動系2A、2B、3A、3Bが設けられて
いる。
【0037】駆動モードにおいては、各屈曲振動片14
A、14B、14C、14Dが、支持部18の先端部分
18b付近を中心として、矢印Aのように屈曲振動す
る。検出モードにおいては、各支持部18が、固定部1
8aを中心として周方向に屈曲振動し、これに対応し
て、各検出振動系の各屈曲振動片5A、5Bが、矢印B
のように屈曲振動する。
【0038】図4に示す振動子は、図2に示す振動子の
一層具体的な形態を例示するものである。図2に示した
構成部分については、同じ符号を付け、その説明は省略
する。枠部11Aの外側面11aから、一方の軸(X
軸)の方向に延びるように、直線加速度検出部6A、6
Cが延びており、他方の軸(Y軸)の方向に延びるよう
に、直線加速度検出部6B、6Dが延びている。各検出
部は、それぞれ、音叉型振動片9Rと9S,9Tと9
U,9Vと9W,9Xと9Yとの各対の音叉型振動片を
備えており、各対の音叉型振動片の端部に固定部7E,
7F,7G,7Hが結合されている。各音叉型振動片9
R、9S、9V、9Wは、それぞれ、平行部分9f、お
よび、平行部分9fと連結部11Aとを連結する傾斜部
分9eを備えている。各音叉型振動片9T、9U、9
X、9Yは、それぞれ、平行部分9h、および、平行部
分9hと連結部11Aとを連結する傾斜部分9gを備え
ている。
【0039】枠部11Aの内側面11bから、一方の軸
の方向に向かって、二つの駆動振動系2A、2Bが突出
しており、他方の軸の方向に向かって、二つの検出振動
系3A、3Bが突出している。駆動振動系2Aと2Bと
は重心GOを中心として2回対称であり、検出振動系3
Aと3Bとは重心GOを中心として2回対称である。各
駆動振動系2A、2Bは、連結部11Aの内側面11b
から突出する支持部18と、支持部18の先端18b側
から支持部に直交する方向に延びる屈曲振動片14A、
14B、14C、14Dを備えている。各検出振動系3
A、3Bは、細長い周方向屈曲振動片5A、5Bからな
る。
【0040】駆動モードにおいては、各屈曲振動片14
A、14B、14C、14Dが、支持部18の先端部分
18b付近を中心として、矢印Aのように屈曲振動す
る。検出モードにおいては、各支持部18が、固定部1
8aを中心として周方向に屈曲振動し、これに対応し
て、各検出振動系の各屈曲振動片5A、5Bが、矢印B
のように屈曲振動する。
【0041】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、加
速度と角速度とを一つの振動子内で同時に測定すること
ができ、かつ回転角速度の検出時の振動子の振動ノイズ
を減少させ、更に加速度の検出感度を一層向上させ得
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る振動子を模式的に示
す正面図である。
【図2】本発明の他の実施形態に係る振動子を模式的に
示す正面図である。
【図3】図1の振動子を更に具体化した振動子を模式的
に示す正面図である。
【図4】図2の振動子を更に具体化した振動子を模式的
に示す正面図である。
【符号の説明】
1、13 振動子の重心GOがある連結部 2A、
2B 駆動振動系 3A、3B 検出振動系
4A、4B、5A、5B 振動片 6A、6B、6C、6D 直線加速度検出部 7
A、7B、7C、7D、7E、7F、7G、7H 固定
部 8 固定手段 8A 固定用ピン 9
A−9Y 音叉型振動片 10A、10B、10
C、10D 音叉型振動片の空隙部 11、11A
中空の枠部 12 枠部の空隙部 14A、14B、14C、14D 屈曲振動片 1
5 駆動電極 16 検出電極 18 支持部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F105 AA02 BB02 BB03 CC01 CD02 CD03 CD06

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】振動型ジャイロスコープが配置されている
    系の回転角速度および直線加速度を検出するための振動
    型ジャイロスコープであって、 所定面内に延びる振動子を備えており、この振動子が、
    前記所定面内の駆動振動を励振するための駆動振動系、
    前記振動子の回転によって前記振動子に発生した前記所
    定面内の検出振動を検出するための検出振動系であっ
    て、前記駆動振動系と分離されている検出振動系、駆動
    振動系と検出振動系とを連結する連結部、この連結部か
    ら延びている音叉型振動片であって、無荷重時に所定の
    共振周波数において共振する音叉型振動片、およびこの
    音叉型振動片を固定する固定部を備えており、 前記検出振動を検出することによって前記回転角速度を
    算出し、前記音叉型振動片の共振周波数の変化を検出す
    ることによって前記直線加速度を算出することを特徴と
    する、振動型ジャイロスコープ。
  2. 【請求項2】前記音叉型振動片が、前記直線加速度を測
    定するべき一方の軸に沿って延びており、かつ、前記振
    動子の重心の両側にそれぞれ設けられていることを特徴
    とする、請求項1記載の振動型ジャイロスコープ。
  3. 【請求項3】前記音叉型振動片が、前記直線加速度を測
    定するべき他方の軸に沿って延びており、かつ、前記振
    動子の重心の両側にそれぞれ設けられていることを特徴
    とする、請求項2記載の振動型ジャイロスコープ。
  4. 【請求項4】前記駆動振動系が複数設けられており、こ
    れらの駆動振動系が前記振動子の重心を中心として互い
    に回転対称の位置に設けられていることを特徴とする、
    請求項1−3のいずれか一つの請求項に記載の振動型ジ
    ャイロスコープ。
  5. 【請求項5】前記駆動振動系が複数設けられており、す
    べての前記駆動振動系の振動の全体の重心が前記振動子
    の重心の近傍領域内にあることを特徴とする、請求項1
    −4のいずれか一つの請求項に記載の振動型ジャイロス
    コープ。
  6. 【請求項6】少なくとも一対の前記駆動振動系が前記一
    方の軸に沿って延びるように設けられていることを特徴
    とする、請求項2−5のいずれか一つの請求項に記載の
    振動型ジャイロスコープ。
  7. 【請求項7】少なくとも一対の前記検出振動系が前記他
    方の軸に沿って延びるように設けられていることを特徴
    とする、請求項3−6のいずれか一つの請求項に記載の
    振動型ジャイロスコープ。
  8. 【請求項8】前記連結部の中に前記振動子の重心が位置
    しており、前記連結部の周縁から、前記駆動振動系、前
    記検出振動系および前記音叉型振動子が延びていること
    を特徴とする、請求項1−7のいずれか一つの請求項に
    記載の振動型ジャイロスコープ。
  9. 【請求項9】前記連結部が中空の枠部であることを特徴
    とする、請求項1−7のいずれか一つの請求項に記載の
    振動型ジャイロスコープ。
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