JP5160974B2 - 二軸型角速度センサ - Google Patents

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    • G01C19/5733Structural details or topology

Description

本発明は、二軸回りの角速度を検出する二軸型角速度センサに関するものである。
デジタル画像を撮影する際の手振れを補正する技術として、デジタルカメラ等の製品に2つの一軸型角速度センサを内蔵して二軸回りの角速度を検出する技術がある。この一軸型角速度センサを内蔵するタイプでは、2つのセンサを内蔵するスペースを製品内に確保しなければならないため、製品の小型化の点で問題がある。
そこで特許第3492010号公報(特許文献1)に開示された二軸型角速度センサでは、固定状態におかれた中心部を中心にしてX軸に沿って相反する方向に延びる第1及び第2のアーム部と前記中心部を中心にしてX軸と直交するY軸に沿って相反する方向に延びる第3及び第4のアーム部とを備えた十字型の振動子を用いる。この振動子には、第1乃至第4のアーム部に電気−機械エネルギ変換素子が積層されている。振動子には、第1乃至第4のアーム部をX軸及びY軸と直交するZ軸方向に変位させるように振動子を振動させるために、電気−機械エネルギ変換素子に電圧を印加する複数の駆動用電極が設けられている。また振動子の第1乃至第4のアーム部には、振動子が振動しているときに第1乃至第4のアーム部のX軸及びY軸回りの角速度によって生じた変位に相当する電圧を電気−機械エネルギ変換素子から検出する複数の検出用電極が設けられている。このような構成の二軸型角速度センサでは、第1乃至第4のアーム部に設けられた駆動用電極に電圧が印加されると振動子の各アームが軸方向に振動し、この状態で振動子がX軸及びY軸方向に移動する(加速度が生じる)と、コリオリ力により各アームがX軸及びY軸回りに回転して(角速度が生じて)、この角速度を各アーム部に設けられた検出用電極の出力から検出する。そして、検出した角速度からX軸及びY軸方向の振動子の加速度を測定する。このような二軸型角速度センサは、第1乃至第4のアーム部が一体に構成されているため、製品の小型化の点で有効である。
特許第3492010号公報
しかしながら、特許文献1に示された従来の二軸型角速度センサでは、振動子の中心部が固定されるため、Z軸方向に振動可能な振動子の部分は第1乃至第4のアーム部のみとなる。そのため4つのアーム部の振動幅に対応したX軸及びY軸回りの角速度しか検出できない。その結果、振動子のX軸及びY軸方向の加速度が小さい場合には、X軸及びY軸回りの角速度の検出感度を高めることに限界があった。また、センサの感度を高くするためにZ軸方向に大きな振動を与えて、できるだけ大きな角速度が得られるように振動子を設計することも考えられる。しかしながらこの場合でも、4つのアーム部が振動子の中心部の一箇所で固定された構成では、振動幅及び角速度が大きくなる分だけ振動子の固定状態が不安定になる。また第1乃至第4のアーム部がZ軸方向に振動したときの衝撃及びX軸及びY軸回りに角速度が生じたときの衝撃が、振動子の中心部の一箇所に向かって集中的に伝播するため、振動子の中心部(固定部)における熱ひずみが大きくなる問題がある。
本発明の目的は、振動子のZ軸方向の振動幅を大きくすることができる二軸型角速度センサを提供することにある。
本発明の他の目的は、振動子の振動幅及び角速度が大きくなった場合でも、振動子を安定的に固定することができる二軸型角速度センサを提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、固定部に発生する熱ひずみが小さい二軸型角速度センサを提供することにある。
本発明の第1のタイプの二軸型角速度センサは、非圧電材料からなる振動子と、この振動子に設けられた複数の電気−機械エネルギ変換素子と、これらの電気−機械エネルギ変換素子に対して設けられた複数の駆動用電極と、複数の電気−機械エネルギ変換素子のうち一部の電気−機械エネルギ変換素子に対して設けられた複数の検出用電極とを備えている。なお振動子を構成する非圧電材料としては、シリコン等のエッチングによる加工が容易な電子部品材料を用いることができる。
本発明で用いる振動子は、第1乃至第8のアーム部と、振動子の中心に位置する中心部とを備えている。第1乃至第8のアーム部のうち第1及び第2のアーム部は、振動子の中心部を中心にしてX軸に沿って相反する方向に延びるように構成されている。第3及び第4のアーム部は、中心部を中心にしてX軸と直交するY軸に沿って相反する方向に延びるように構成されている。第5及び第6のアーム部は、中心部を中心にしてX軸とY軸との間を延びる第1のX−Y軸に沿って相反する方向に延び且つ中心部とは反対側に位置する端部がそれぞれ固定された状態で構成されている。そして第7及び第8のアーム部は、第1のX−Y軸と直交する第2のX−Y軸に沿って相反する方向に延び且つ中心部とは反対側に位置する端部がそれぞれ固定された状態で構成されている。本願明細書においてX軸及びY軸は、本発明における第1乃至第4のアーム部の構成を説明するために便宜的に定めた仮想の軸である。また第1及び第2のX−Y軸は、X軸及びY軸が含まれる仮想平面上を延びる仮想の軸であって、本発明における第5乃至第8のアーム部の構成を説明するために便宜的に定めた仮想の軸である。
複数の電気−機械エネルギ変換素子は、複数の駆動用電気−機械エネルギ変換素子と複数の検出用電気−機械エネルギ変換素子とから構成されている。複数の駆動用電気−機械エネルギ変換素子は、振動子の第1乃至第8のアーム部にそれぞれ設けられている。また複数の検出用電気−機械エネルギ変換素子は、第1乃至第4のアーム部にそれぞれ設けられている。駆動用電気−機械エネルギ変換素子は、第1乃至第8のアーム部の表面上に設けてもよいが、各アーム部の内部に積層された状態で設けても良い。駆動用電気−機械エネルギ変換素子及び検出用電気−機械エネルギ変換素子は、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等の圧電材料を用いて形成することができる。この駆動用電気−機械エネルギ変換素子は、振動子の第1乃至第8のアーム部を介して、振動子が後述するZ軸方向に振動するために必要な駆動エネルギを得るために電気エネルギを駆動エネルギに変換する。そして検出用電気−機械エネルギ変換素子は、振動子が振動する状態で移動したときにコリオリ力として生じる回転運動(角速度)のエネルギを電気エネルギに変換する機能を有する。
複数の駆動用電極は、第1乃至第8のアーム部に設けられた複数の駆動用電気−機械エネルギ変換素子に対して設けられている。これらの駆動用電極は、振動子の中心部をX軸及びY軸と直交するZ軸方向に変位させるように振動子を励振する際に電圧が印加されるように構成されている。本願明細書においてZ軸は、X軸及びY軸が含まれる仮想平面と直交する方向に延びる仮想軸であり、振動子が励振(振動)する方向を説明するために便宜的に定めた仮想の軸である。本発明のように非圧電材料からなる振動子を用いる場合は、例えば、駆動用電極を2つの電極層から構成し、駆動用電気−機械エネルギ変換素子を2つの電極層からなる駆動用電極で挟んだものを、第1乃至第8のアーム部の表面にそれぞれ配置すればよい。この場合において、これらの駆動用電極に電圧を印加すると、2つの電極層に挟まれた駆動用電気−機械エネルギ変換素子がZ軸方向に励振するのに伴って第1乃至第8のアーム部がZ軸方向に振動し、中心部を含む振動子全体が振動する。
複数の検出用電極は、第1乃至第4のアーム部に設けられた複数の検出用電気−機械エネルギ変換素子に対してそれぞれ設けられている。本発明のように非圧電材料からなる振動子を用いる場合は、検出用電気−機械エネルギ変換素子及び検出用電極の構成は、駆動用電気−機械エネルギ変換素子及び駆動用電極の構成と同様に、検出用電極を2つの電極層から構成し、検出用電気−機械エネルギ変換素子(圧電薄膜層)をこの2つの電極層からなる検出用電極で挟み、これらを第1乃至第4のアーム部の表面にそれぞれ配置した構成にすればよい。これらの検出用電極の出力からは、振動子が励振されているときに、第1乃至第4のアーム部のX軸及び/またはY軸回りの角速度によって生じた変位に相当する電圧を検出する。
このような構成を有する本発明の二軸型角速度センサでは、以下のように角速度の検出が行われる。まず、第1乃至第8のアーム部に設けられた複数の駆動用電極に電圧が印可されると振動子がZ軸方向に振動する。この状態でX軸方向及び/またはY軸方向に振動子が移動する(加速度が生じる)と、X軸回り及び/またはY軸回りにコリオリ力が生じて、第1、第2のアーム部及び/または第3、第4のアーム部はX軸回り及び/またはY軸回りに回転する(角速度が生じる)。この角速度を回転運動の変位量相当の電圧として第1乃至第4のアーム部に設けられた複数の検出用電極から得ることにより、振動子(第1乃至第4のアーム部)の変位量が検出される。そして、検出した振動子(第1乃至第4のアーム部)の変位量(または変位量相当の電圧)を振動子のX軸方向及び/またはY軸方向への加速度に換算することによって、振動子のX軸方向及び/またはY軸方向の加速度を測定することができる。
特に本発明の二軸型角速度センサでは、振動子の第1乃至第4のアーム部だけでなく第5乃至第8のアーム部もZ軸方向に振動し、かつ振動子の中心部が固定されていないため、中心部を含めた振動子全体をZ軸方向に大きな振動幅で振動させることができる。その結果、X軸方向及び/またはY軸方向への振動子の加速度が小さい場合でも、大きな角速度を得ることができるため、センサの検出感度を高めることができる。
また本発明の第5乃至第8のアーム部の端部が振動子の中心部とは反対側の位置に固定状態で設けられているため、振動子は中心部及び4つのアーム部(第5乃至第8のアーム部)を介して4つの固定部(第5乃至第8のアーム部の端部)に支持することができる。そのため、本発明のように振動子(第1乃至第8のアーム部及び中心部)のZ軸方向の振動幅が大きくなった場合及び振動子(第1乃至第4のアーム部の端部)のX軸回り及び/またはY軸回りの回転運動(角速度)が大きくなった場合でも振動子を安定して固定することができる。
さらに本発明の二軸型角速度センサでは、第1乃至第4のアーム部から4つの固定部(第5乃至第8のアーム部の端部)までの距離が、従来の二軸型角速度センサ(振動子の中心部が固定部となる構成)における振動子のアーム部から中心部(固定部)までの距離よりも長くなる。そのため、振動子(第1乃至第4のアーム部)のZ軸方向への振動並びにX軸及び/またはY軸回りの回転運動(角速度)による衝撃が振動子の固定部に伝播し難くなる。しかも前述の衝撃を4つのアーム部(第5乃至第8のアーム部の端部)を介して4つの固定部(第5乃至第8のアーム部の端部)に分散して伝播させることができる。その結果、振動子をバランス良く固定することができる上に、振動子の1つの固定部に発生する熱ひずみを従来よりも小さくすることができる。
この場合において、第1乃至第8のアーム部は、振動子の中心部を中心にして周方向に等間隔に並ぶように構成するのが好ましい。すなわち、第1乃至第4のアーム部に対して第5乃至第8のアーム部が、振動子の中心部を中心にして第1乃至第4のアーム部から45度の角度だけ離れた位置に配置されるように構成するのが好ましい。このように構成すると、振動子(第1乃至第8のアーム部及び中心部)の振動時の衝撃及び第1乃至第4のアーム部の回転時の衝撃を、4つのアーム(第5乃至第8のアーム部)を介して4つ固定部(第5乃至第8のアーム部の端部)に実質的に均等に分散して伝播させることができる。その結果、振動子をよりバランス良く固定することができる上に、振動子の一部の固定部(第5乃至第8のアーム部の端部のうち一部の端部)に偏った熱ひずみが発生するのを防ぐことができる。
本発明の二軸型角速度センサにおいて、第1乃至第4のアーム部の中心部とは反対側に位置する端部に、それぞれ一体に形成された錘部を設けてもよい。このような錘部を設けると、振動子の第1乃至第4のアーム部が回転し易くなり、振動子の第1乃至第4のアーム部の長さを短くすることができるため、2軸角速度センサの小型化を実現することができる。また錘部の形状を、振動子の中心部の方向に突出する2つの突出部を有しかつ第1乃至第4のアーム部の端部と一体でほぼE字形を呈する形状にするのが好ましい。このようなE字形状の錘部を設けることにより、第1乃至第4のアーム部の回転運動を阻害することなく、回転運動が可能なスペースを利用して錘部の重さをできるだけ重くすることができる。
上述の二軸型角速度センサでは、8つのアーム部(第1乃至第8のアーム部)の全てに駆動用電極が設けられている。しかしながら、8つのアーム部のうち検出用電極が設けられた4つのアーム部(第1乃至第4のアーム部)のみに駆動用電極を設ける構成にしてもよいのは勿論である。第1乃至第4のアーム部のみに駆動用電極を設けた構成では、第1乃至第8のアーム部の全てに駆動用電極を設けた構成よりも振動子のZ軸方向の振動の振動幅は小さくなる。しかしながら、第5乃至第8のアーム部を介して振動子の中心部から離れた位置にある4つの固定部(第5乃至第8のアーム部の端部)で振動子が固定されるため(すなわち振動子の中心部が固定部にならないため)、振動子の中心部が固定された従来の構成よりも振動子のZ軸方向の振動の振動幅を大きくすることができる。
また、本発明の二軸型角速度センサで用いる振動子として、非圧電材料からなる振動子に代えて圧電材料からなる振動子を用いてもよいのは勿論である。振動子を構成する圧電材料としては、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等の圧電材料を用いることができる。この圧電材料からなる振動子を用いた第2のタイプの二軸型角速度センサでは、上述した複数の駆動用電気−機械エネルギ変換素子を用いずに、複数の駆動用電極を、第1乃至第8のアーム部または第1乃至第4のアーム部に対して直接設けて、振動子の中心部をX軸及びY軸と直交するZ軸方向に変位させるように振動子を励振する際に電圧が印加される構成にする。このような駆動用電極は、第1乃至第8のアーム部または第1乃至第4のアーム部の表面及びその表面に対向する裏面にそれぞれ電極層を配置するように構成にすればよい。すなわち、1つのアーム部を2つの電極層でZ軸方向に挟むように駆動用電極を構成すればよい。このように構成した駆動用電極に電圧を印加すると、2つの電極層に挟まれた圧電材料からなる振動子の各アーム部がZ軸方向に励振し、これに伴って第1乃至第8のアーム部または第1乃至第4のアーム部がZ軸方向に振動することで振動子が振動する。
また圧電材料からなる振動子を用いる場合は、複数の検出用電極を、第1乃至第4のアーム部に設けて、振動子が励振されているときに、第1乃至第4のアーム部のX軸及びY軸回りの角速度によって生じた変位に相当する電圧を検出するように構成する。このような検出用電極は、圧電材料の振動子を用いる場合の駆動用電極と同様の構造(1つのアーム部を2つの電極層でZ軸方向に挟む構造)にすればよい。このような構造にした検出用電極は、振動子がZ軸方向に励振されている状態で、圧電材料からなる振動子の第1乃至第4のアーム部がX軸及び/またはY軸回りに回転運動したときの角速度により生じた変位量相当の電圧を検出する。したがって、圧電材料からなる振動子を用いた場合でも、非圧電材料からなる振動子を用いた場合と同様の作用効果を得ることができる。
本発明によれば、振動子の第1乃至第8のアーム部がZ軸方向に振動し、かつ振動子の中心部が固定されないため、Z軸方向に大きな振動幅で振動子全体を振動させることができる。そのため、X軸方向及び/またはY軸方向の振動子の加速度が小さい場合でも、X軸及び/またはY軸回りに大きな角速度を得ることができ、センサの検出感度を高めることができる。
本発明の二軸型角速度センサの実施の形態について詳細に説明する。図1は本発明の実施の形態の一例である二軸型角速度センサの平面図であり、図2は図1を正面からY軸方向に視た正面図であり、図3は図1のIII−III線断面図であり、図4は図1の正面右側からX−Y2 軸方向に視た図であり、図5は図1のV−V線断面図である。これらの図において、符号1は本実施の形態の一例である二軸型角速度センサである。二軸型角速度センサ1は、非圧電材料からなる振動子3と後述の各素子を備えている。本例では振動子3を形成する非圧電材料としてシリコンが用いられている。
振動子3は、振動子の中心に位置する中心部5と8つのアーム部第1乃至第8のアーム部7,9,11,13,15,17,19,21とを備えている。これらのアーム部のうち第1及び第2のアーム部7,9は、振動子3の中心部5を中心にして図1に示す仮想のX軸に沿って相反する方向に延びるように形成されている。第3及び第4のアーム部11,13は、中心部を中心にしてX軸と直交する仮想のY軸に沿って相反する方向に延びるように形成されている。第5及び第6のアーム部15,17は、中心部を中心にしてX軸とY軸との間を延びる仮想のX−Y1 軸(第1のX−Y軸)に沿って相反する方向に延び且つ中心部5とは反対側に位置する端部15a,17aがそれぞれ固定された状態で形成されている。そして第7及び第8のアーム部19,21は、X−Y1 軸と直交する仮想のX−Y2 軸(第2のX−Y軸)に沿って相反する方向に延び且つ中心部5とは反対側に位置する端部19a,21aがそれぞれ固定された状態で形成されている。端部15a〜21aが固定される図示しない支持構造体は、端部15a〜21aを固定した状態で、第1乃至第8のアーム部721がZ軸方向に振動し、第1乃至第4のアーム部713がX軸回り及び/またはY軸回りに回転するのを許容するように構成されている。
振動子3には複数の駆動用電気−機械エネルギ変換素子23及び複数の検出用電気−機械エネルギ変換素子25が設けられている。このうち駆動用電気−機械エネルギ変換素子23は、振動子3の第1乃至第8のアーム部7〜21にそれぞれ設けられている。また検出用電気−機械エネルギ変換素子25は、振動子3の第1乃至第4のアーム部7,9,11,13にそれぞれ設けられている。そして、駆動用電気−機械エネルギ変換素子23は、振動子3の第1乃至第8のアーム部7〜21を介して、電気を振動子3が振動するための駆動エネルギに変換する機能を有する。また、検出用電気−機械エネルギ変換素子25は、後述の振動子3が振動する状態で移動したときにコリオリ力として生じる回転運動(角速度)のエネルギを電気に変換する機能を有する。
本例では第1乃至第8のアーム部7〜21に設けられた駆動用電気−機械エネルギ変換素子23に対して、複数の駆動用電極27が設けられている。複数の駆動用電極27は、第1乃至第8のアーム部7〜21に設けられた複数の駆動用電気−機械エネルギ変換素子23に対して設けられている。これらの駆動用電極27は、振動子3の中心部5をX軸及びY軸と直交する仮想のZ軸方向に変位させるように振動子3を励振する際に電圧が印加されるように構成されている。本例のように非圧電材料(シリコン)からなる振動子3を用いる場合は、駆動用電気−機械エネルギ変換素子(圧電薄膜層)23を2つの電極層27a,27bからなる駆動用電極27で挟んで構成された積層体を、第1乃至第8のアーム部7〜21の表面にそれぞれ配置した構造となっている。なお、本例では駆動用電気−機械エネルギ変換素子(圧電薄膜層23及び駆動用電極27からなる積層体は、第1乃至第4のアーム部7,9,11,13上では、図1に示すように後述の検出用電極29を配置するためのスペースを開けて形成されている。電極層27a,27bは金(Au)の薄膜をスパッタまたは蒸着により形成し、その後エッチングによって電極パターンを形成することにより構成する。
また、駆動用電気−機械エネルギ変換素子(圧電薄膜層)23はチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)を用いて公知の薄膜形成技術により形成する。
また、本例では、図1に示すように、駆動用電極27が、第5乃至第8のアーム部15,17,19,21の端部15a,17a,19a,21aには形成されない構造になっている。さらに、図1に示すように第1乃至第8のアーム部7〜21上に設けられた複数の駆動用電極27は、中心部5に形成された駆動用電極27と同様の構造からなる積層体と一体に形成されている。このように構成された駆動用電極27に電圧を印加すると、駆動用電極27を構成する2つの電極層27a,27bに挟まれた駆動用電気−機械エネルギ変換素子(圧電薄膜層23がZ軸方向に励振するのに伴って第1乃至第8のアーム部7〜21がZ軸方向に振動し、中心部5を含む振動子3全体が振動する。
また本例では、第1乃至第4のアーム部7,9,11,13に設けられた検出用電気−機械エネルギ変換素子25に対して、複数の検出用電極29が設けられている。本例のように非圧電材料(シリコン)からなる振動子3を用いる場合は、検出用電気−機械エネルギ変換素子(圧電薄膜層)25及び検出用電極29の構造は、駆動用電気−機械エネルギ変換素子(圧電薄膜層)23及び駆動用電極27の構造と同様に、検出用電気−機械エネルギ変換素子(圧電薄膜層25を2つの電極層29a,29bからなる検出用電極29で挟んで構成された積層体を、第1乃至第4のアーム部7,9,11,13の表面にそれぞれ薄膜形成技術により配置した構造となっている。なお、検出用電気−機械エネルギ変換素子(圧電薄膜層25及び検出用電極29からなる積層体は、図1に示すように第1乃至第4のアーム部7,9,11,13上の駆動用電極27が形成されていないスペースに形成されている。電極層29a,29bは上述の電極層27a,27bと同様に構成する。
また、検出用電気−機械エネルギ変換素子(圧電薄膜層)25は、駆動用電気−機械エネルギ変換素子(圧電薄膜層)23と同様に形成されている
このように構成された検出用電極29からは、振動子3が励振されているときに、第1乃至第4のアーム部7,9,11,13のX軸及び/またはY軸回りの角速度によって生じた変位に相当する電圧が出力される。
本例では、さらに第1乃至第4のアーム部7,9,11,13の中心部5とは反対側に位置する端部7a,9a,11a,13aに、それぞれ一体に形成された錘部31が設けられている。この錘部31の形状は、振動子3の中心部5の方向に突出する2つの突出部31a,31bを有しかつ第1乃至第4のアーム部7,9,11,13の端部7a,9a,11a,13aと一体に形成されて、E字形を呈する形状になっている。なお、図1に示すように、本例では、駆動用電極27及び検出用電極29が、第1乃至第4のアーム部7,9,11,13の端部7a,9a,11a,13a及び4つの錘部31上には形成されない構造になっている。なお、本例では駆動用電極27及び検出用電極29を振動子3に形成した状態で振動子3(シリコン)をエッチング加工することにより、振動子3及び振動子3と一体に形成された錘部31を形成する。
図6(A)乃至(C)は、本例の二軸型角速度センサの振動子がZ軸方向に振動する状態を説明する斜視図である。この図を参考にして二軸型角速度センサ1のセンサ機構を説明する。なお、理解を容易にするため、駆動用電極27及び検出用電極29の図示は省略している。まず、図6(B)の状態で第1乃至第8のアーム部7〜21に設けられた複数の駆動用電極27に電圧が印可されると、図6(A)及び(C)のように振動子3がZ軸方向に振動する。具体的には、図6(A)に示すように振動子3の中心部5がZ軸の−方向(下方向)に移動すると、第1乃至第4のアーム部7,9,11,13の中心部5とは反対側に位置する端部7a,9a,11a,13aがZ軸の+方向(上方向)に移動する。また図6(C)に示すように振動子3の中心部5がZ軸の+方向(上方向)に移動すると、第1乃至第4のアーム部7,9,11,13の中心部5とは反対側に位置する端部7a,9a,11a,13aがZ軸の−方向(下方向)に移動する。このように振動子3がZ軸方向に振動する状態でX軸方向及び/またはY軸方向に振動子3が移動する(加速度が生じる)と、X軸回り及び/またはY軸回りにコリオリ力が発生する。このコリオリ力により、第1、第2のアーム部7,9及び/または第3、第4のアーム部11,13がX軸回り及び/またはY軸回りに回転する(角速度が生じる)。第1乃至第4のアーム部7,9,11,13に設けられた検出用電極29から、この角速度による回転運動の変位量(変位量相当の電圧)が出力される。そして、検出した第1乃至第4のアーム部7,9,11,13の変位量(または変位量相当の電圧)を振動子3のX軸方向及び/またはY軸方向への加速度に換算すれば、振動子3のX軸方向及び/またはY軸方向の加速度を測定することができる。
本例の二軸型角速度センサ1では、振動子3の第1乃至第4のアーム部7,9,11,13だけでなく第5乃至第8のアーム部15,17,19,21もZ軸方向に振動し、かつ振動子3の中心部5が固定されていないため、中心部5を含めた振動子3全体をZ軸方向に大きな振動幅で振動させることができる。その結果、X軸方向及び/またはY軸方向への振動子の加速度が小さい場合でも、大きな角速度を得ることができるため、センサの検出感度を高めることができる。また本発明の第5乃至第8のアーム部15,17,19,21の端部15a,17a,19a,21aが振動子3の中心部5とは反対側の位置に固定状態で設けられているため、振動子3は中心部5及び4つのアーム部(第5乃至第8のアーム部15,17,19,21)を介して4つの固定部(第5乃至第8のアーム部の端部15a,17a,19a,21a)に支持することができる。そのため、本例のように振動子3(第1乃至第8のアーム部7〜21及び中心部5)のZ軸方向の振動幅が大きくなった場合及び振動子3(第1乃至第4のアーム部の端部7a,9a,11a,13a)のX軸回り及び/またはY軸回りの回転運動(角速度)が大きくなった場合でも振動子3を安定して固定することができる。さらに、本例の二軸型角速度センサでは、第1乃至第4のアーム部7,9,11,13から4つの固定部(第5乃至第8のアーム部の端部15a,17a,19a,21a)までの距離が、振動子の中心部が固定部となる従来の二軸型角速度センサにおける振動子のアーム部の端部から中心部(固定部)までの距離よりも長くなる。そのため、振動子3(第1乃至第4のアーム部7,9,11,13)のZ軸方向への振動による衝撃並びにX軸及び/またはY軸回りの回転運動(角速度)による衝撃が振動子3の固定部5に伝播し難くなる。しかもその衝撃を4つのアーム部(第5乃至第8のアーム部15,17,19,21)を介して4つの固定部(第5乃至第8のアーム部の端部15a,17a,19a,21a)に分散して伝播させることができる。その結果、振動子3をバランス良く固定することができる上に、振動子3の1つの固定部に発生する熱ひずみを小さくすることができる。また本例では錘部31が設けられているため、振動子3の第1乃至第4のアーム部7,9,11,13が回転し易くなり、振動子3の第1乃至第4のアーム部の長さを短くすることができ、2軸角速度センサの小型化が容易になる。また錘部31を本例のようなE字形状にすると、第1乃至第4のアーム部7,9,11,13の回転運動を阻害することなく、回転運動が可能なスペースを利用して錘部31の重さをできるだけ重くすることが可能になる。
さらに本例では、図1に示すように、第1乃至第8のアーム部7〜21が、振動子3の中心部5を中心にして等間隔に並ぶように形成されている。具体的には、第1乃至第4のアーム部7,9,11,13に対して第5乃至第8のアーム部15,17,19,21が、振動子3の中心部5を中心にして第1乃至第4のアーム部7,9,11,13から45度の角度だけ離れた位置に配置されるように構成する。このような構成にすると、振動子3(第1乃至第8のアーム部15,17,19,21及び中心部5)の振動時の衝撃及び第1乃至第4のアーム部7,9,11,13の回転時の衝撃を、4つのアーム(第5乃至第8のアーム部15,17,19,21)を介して4つ固定部(第5乃至第8のアーム部の端部15a,17a,19a,21a)に均等に分散して伝播させることができる。その結果、振動子3をよりバランス良く固定することができるだけでなく、振動子3の一部の固定部(第5乃至第8のアーム部の端部15a,17a,19a,21aのうち一部の端部)に偏った熱ひずみが発生するのを防ぐことができる。
なお、図1乃至図5に示す二軸型角速度センサにおいて、8つのアーム部(第1乃至第8のアーム部7〜21)の全てに駆動用電極27を設けずに、8つのアーム部のうち検出用電極29が設けられた4つのアーム部(第1乃至第4のアーム部)のみに駆動用電極27を設けてもよい。第1乃至第4のアーム部7,9,11,13のみに駆動用電極27を設ける図示しない構成を採用すると、第1乃至第8のアーム部7〜21の全てに、駆動用電気−機械エネルギ変換素子23及び駆動用電極27を設けた構成と比較して、駆動用電気−機械エネルギ変換素子23が第5乃至第8のアーム部15,17,19,21に形成されない分だけ振動子3のZ軸方向の振動の振動幅は小さくなる。しかしながら、第5乃至第8のアーム部15,17,19,21を介して振動子3の中心部5から離れた位置にある4つの固定部(第5乃至第8のアーム部の端部15a,17a,19a,21a)で振動子3が固定されるため(すなわち振動子3の中心部5が固定部にならないため)、振動子3の中心部5が固定される従来の二軸型角速度センサとの比較では、従来の二軸型角速度センサよりも振動子3のZ軸方向の振動幅を大きくすることができる。
次に本発明の二軸型角速度センサの実施の形態の他の一例について説明する。図7は本発明の実施の形態の他の一例である二軸型角速度センサの平面図であり、図8は図7を正面からY′軸方向に視た正面図であり、図9は図7のIX−IX線断面図であり、図10は図7の正面右側からX−Y2′軸方向に視た図であり、図11は図7のXI−XI線断面図である。この他の一例において、上述の図1乃至図5に示す一例と共通する部分については、図1乃至図5に付された符号の数に100の数を加えた数の符号を図7乃至10に付して説明を省略する。図7乃至11に示す例では、二軸型角速度センサの振動子として圧電材料からなる振動子103を採用する。この例では、振動子103をチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)からなる圧電バルクを用いて形成する。本例のように圧電材料(PZT)からなる振動子103を用いる場合は、上述の複数の電気−機械エネルギ変換素子(圧電薄膜層)23及び25は採用しない。この場合は、複数の駆動用電極127を、第1乃至第8のアーム部107,109,111,113,115,117,119,121に対して直接設けて、振動子103の中心部105をX′軸及びY′軸と直交するZ′軸方向に変位させるように振動子103を励振する際に電圧が印加されるように構成にする。具体的には第1乃至第8のアーム部107〜121の表面及びその表面に対向する裏面にそれぞれ電極層127a,127b(駆動用電極127)を形成する。すなわち、1つのアーム部を駆動用電極127を構成する2つの電極層127a,127bでZ′軸方向に挟むように構成する。このように構成した駆動用電極127に電圧を印加すると、2つの電極層127a,127bに挟まれた圧電材料(PZT)からなる振動子103の各アーム部107〜121がZ′軸方向に励振し、これに伴って第1乃至第8のアーム部107〜121がZ′軸方向に振動することで、中心部105を含む振動子103が振動する。
そして圧電材料からなる振動子103を用いる本例では、複数の検出用電極129を、第1乃至第8のアーム部107〜121に設けて、振動子103が励振されているときに、第1乃至第8のアーム部107〜121のX′軸及びY′軸回りの角速度によって生じた変位に相当する電圧を検出するように構成する。このような検出用電極129は、圧電材料(PZT)からなる振動子103を用いる場合の駆動用電極127と同様の構造(1つのアーム部を2つの電極層127a,127bでZ′軸方向に挟む構造)になっている。このような構造にした検出用電極129は、振動子103がZ′軸方向に励振されている状態で、圧電材料(PZT)からなる振動子103の第1乃至第4のアーム部107,109,111,113がX′軸及び/またはY′軸回りに回転運動したときの角速度により生じた変位量相当の電圧を検出する。したがって、圧電材料(PZT)からなる振動子103を用いた場合でも、非圧電材料からなる振動子を用いた場合と同様の効果(センサの検出感度を高める効果、振動子を安定して固定する効果、固定部に発生する熱ひずみを小さくする効果等)を得ることができる。
なお、この他の一例においても、図1乃至図5に示す一例と同様に、8つのアーム部(第1乃至第8のアーム部107〜121)の全てに駆動用電極127を設けずに、8つのアーム部のうち検出用電極129が形成される4つのアーム部(第1乃至第4のアーム部107,109,111,113)のみに駆動用電極127を設ける構成を採用しても良いのは勿論である。
以下、本実施の形態について、二軸型角速度センサのZ軸方向の振動幅を測定した。実施例1は、8つのアーム部(第1乃至第8のアーム部7〜21)の全てに駆動用電極27を配置する構成とした(図1乃至図5に示す一例)。また実施例2は、8つのアーム部のうち検出用電極29が形成される4つのアーム部(第1乃至第4のアーム部7,9,11,13)のみに駆動用電極27を配置する構成とした(図示しない構成)。実施例3は、実施例1において非圧電材料からなる振動子の代わりに圧電材料からなる振動子103を用いる構成とした(図7乃至図11に示す他の一例)。実施例4は、実施例2において非圧電材料からなる振動子の代わりに圧電材料からなる振動子を用いる構成とした(図示しない構成)。比較例1では8つのアーム部のうち検出用電極29が形成されない4つのアーム部(第5乃至第8のアーム部15,17,19,21)のみに駆動用電極27を配置する構成とした。比較例2では比較例2において非圧電材料からなる振動子の代わりに圧電材料からなる振動子を用いる構成とした。その他の構成については、実施例1乃至実施例4並びに比較例1及び比較例2において共通する構成を採用した。
駆動電極に印加したときの振動子のZ軸方向の振動幅は、実施例1では15.9nm、実施例2では10.7nm、実施例3では15.8nm、実施例4では11.7nm、比較例1では5.37nm、比較例2では4.49nmとなった。実施例1及び実施例3は比較例1及び比較例2に対して約3倍大きい振動幅を示した。また実施例2及び実施例4は、実施例1及び実施例3には及ばないものの、比較例1及び比較例2に対して約2倍大きい振動幅を示した。このように、実施例1乃至実施例4では、振動子の中心部が固定されないため、中心部を含めた振動子全体をZ軸方向に大きな振動幅で振動させることができる。そのため、X軸方向及び/またはY軸方向への振動子の移動量(加速度)が小さい場合でも、大きな角速度を得ることができ、センサの検出感度を高めることができる。また、実施例1及び実施例3では、振動子3の第1乃至第4のアーム部だけでなく第5乃至第8のアーム部もZ軸方向に振動するため、より大きな角速度を得ることができ、さらにセンサの検出感度を高めることができる。
本発明の実施の形態の一例である二軸型角速度センサの平面図である。 図1を正面からY軸方向に視た正面図である。 図1のIII−III線断面図である。 図1の正面右側からX−Y2 軸方向に視た図である。 図1のV−V線断面図である。 (A)乃至(C)は、本発明の実施の形態の二軸型角速度センサの振動子がZ軸方向に振動する状態を説明する斜視図である。 本発明の実施の形態の他の一例である二軸型角速度センサの平面図である。 図7を正面からY′軸方向に視た正面図である。 図7のIX−IX線断面図である。 図7の正面右側からX−Y2′軸方向に視た図である。 図7のXI−XI線断面図である。
1 二軸型角速度センサ
3 振動子
5 中心部
7 第1のアーム部
9 第2のアーム部
11 第3のアーム部
13 第4のアーム部
15 第5のアーム部
15a 第5のアーム部の端部
17 第6のアーム部
17a 第6のアーム部の端部
19 第7のアーム部
19a 第7のアーム部の端部
21 第8のアーム部
21a 第8のアーム部の端部
23 駆動用電気−機械エネルギ変換素子(圧電薄膜層)
25 検出用電気−機械エネルギ変換素子(圧電薄膜層)
27 駆動用電極
29 検出用電極
31 錘部

Claims (5)

  1. 中心部を中心にしてX軸に沿って相反する方向に延びる第1及び第2のアーム部と、前記中心部を中心にして前記X軸と直交するY軸に沿って相反する方向に延びる第3及び第4のアーム部と、前記中心部を中心にして前記X軸とY軸との間を延びる第1のX−Y軸に沿って相反する方向に延び且つ前記中心部とは反対側に位置する端部がそれぞれ固定状態におかれた第5及び第6のアーム部と、前記中心部を中心にして前記X軸とY軸との間を延び、前記第1のX−Y軸と直交する第2のX−Y軸に沿って相反する方向に延び且つ前記中心部とは反対側に位置する端部がそれぞれ固定状態におかれた第7及び第8のアーム部とを備えた非圧電材料からなる振動子と、
    前記振動子の前記第1乃至第8のアーム部にそれぞれ設けられた複数の駆動用電気−機械エネルギ変換素子と、
    前記振動子の前記第1乃至第4のアーム部にそれぞれ設けられた複数の検出用電気−機械エネルギ変換素子と、
    前記第1乃至第8のアーム部に設けられた前記複数の駆動用電気−機械エネルギ変換素子に対して設けられ、前記振動子の前記中心部を前記X軸及び前記Y軸と直交するZ軸方向に変位させるように前記振動子を励振する際に電圧が印加される複数の駆動用電極と、
    前記第1乃至第4のアーム部に設けられた前記複数の検出用電気−機械エネルギ変換素子に対してそれぞれ設けられて、前記振動子が励振されているときに、前記第1乃至第4のアーム部の前記X軸及び前記Y軸回りの角速度によって生じた変位に相当する電圧を検出する複数の検出用電極とを備えていることを特徴とする二軸型角速度センサ。
  2. 中心部を中心にしてX軸に沿って相反する方向に延びる第1及び第2のアーム部と、前記中心部を中心にして前記X軸と直交するY軸に沿って相反する方向に延びる第3及び第4のアーム部と、前記中心部を中心にして前記X軸とY軸との間を延びる第1のX−Y軸に沿って相反する方向に延び且つ前記中心部とは反対側に位置する端部がそれぞれ固定状態におかれた第5及び第6のアーム部と、前記中心部を中心にして前記X軸とY軸との間を延び、前記第1のX−Y軸と直交する第2のX−Y軸に沿って相反する方向に延び且つ前記中心部とは反対側に位置する端部がそれぞれ固定状態におかれた第7及び第8のアーム部とを備えた圧電材料からなる振動子と、
    前記第1乃至第8のアーム部に対して設けられ、前記振動子の前記中心部を前記X軸及び前記Y軸と直交するZ軸方向に変位させるように前記振動子を励振する際に電圧が印加される複数の駆動用電極と、
    前記第1乃至第4のアーム部に設けられ、前記振動子が励振されているときに、前記第1乃至第4のアーム部の前記X軸及び前記Y軸回りの角速度によって生じた変位に相当する電圧を検出する複数の検出用電極とを備えていることを特徴とする二軸型角速度センサ。
  3. 中心部を中心にしてX軸に沿って相反する方向に延びる第1及び第2のアーム部と、前記中心部を中心にして前記X軸と直交するY軸に沿って相反する方向に延びる第3及び第4のアーム部と、前記中心部を中心にして前記X軸とY軸との間を延びる第1のX−Y軸に沿って相反する方向に延び且つ前記中心部とは反対側に位置する端部がそれぞれ固定状態におかれた第5及び第6のアーム部と、前記中心部を中心にして前記X軸とY軸との間を延び、前記第1のX−Y軸と直交する第2のX−Y軸に沿って相反する方向に延び且つ前記中心部とは反対側に位置する端部がそれぞれ固定状態におかれた第7及び第8のアーム部とを備えた非圧電材料からなる振動子と、
    前記振動子の前記第1乃至第4のアーム部にそれぞれ設けられた複数の駆動用電気−機械エネルギ変換素子と、
    前記振動子の前記第1乃至第4のアーム部にそれぞれ設けられた複数の検出用電気−機械エネルギ変換素子と、
    前記第1乃至第4のアーム部に設けられた前記複数の駆動用電気−機械エネルギ変換素子に対して設けられ、前記振動子の前記中心部を前記X軸及び前記Y軸と直交するZ軸方向に変位させるように前記振動子を励振する際に電圧が印加される複数の駆動用電極と、
    前記第1乃至第4のアーム部に設けられた前記複数の検出用電気−機械エネルギ変換素子に対してそれぞれ設けられて、前記振動子が励振されているときに、前記第1乃至第4のアーム部の前記X軸及び前記Y軸回りの角速度によって生じた変位に相当する電圧を検出する複数の検出用電極とを備えていることを特徴とする二軸型角速度センサ。
  4. 中心部を中心にしてX軸に沿って相反する方向に延びる第1及び第2のアーム部と、前記中心部を中心にして前記X軸と直交するY軸に沿って相反する方向に延びる第3及び第4のアーム部と、前記中心部を中心にして前記X軸とY軸との間を延びる第1のX−Y軸に沿って相反する方向に延び且つ前記中心部とは反対側に位置する端部がそれぞれ固定状態におかれた第5及び第6のアーム部と、前記中心部を中心にして前記X軸とY軸との間を延び、前記第1のX−Y軸と直交する第2のX−Y軸に沿って相反する方向に延び且つ前記中心部とは反対側に位置する端部がそれぞれ固定状態におかれた第7及び第8のアーム部とを備えた圧電材料からなる振動子と、
    前記第1乃至第4のアーム部に対して設けられ、前記振動子の前記中心部を前記X軸及び前記Y軸と直交するZ軸方向に変位させるように前記振動子を励振する際に電圧が印加される複数の駆動用電極と、
    前記第1乃至第4のアーム部に設けられ、前記振動子が励振されているときに、前記第1乃至第4のアーム部の前記X軸及び前記Y軸回りの角速度によって生じた変位に相当する電圧を検出する複数の検出用電極とを備えていることを特徴とする二軸型角速度センサ。
  5. 前記第1乃至第4のアーム部の前記中心部とは反対側に位置する端部には、それぞれ錘部が一体に設けられている請求項1乃至4のいずれか1項に記載の二軸型角速度センサ。
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