JP4352975B2 - 圧電振動片、圧電振動片の支持構造、圧電振動子及び振動型圧電ジャイロスコープ - Google Patents

圧電振動片、圧電振動片の支持構造、圧電振動子及び振動型圧電ジャイロスコープ Download PDF

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Description

本発明は、圧電振動片、圧電振動片の支持構造、圧電振動子及び振動型圧電ジャイロスコープに関する。
従来から、回転系内の回転角速度を検出するための角速度センサーとして、圧電振動片または圧電振動片を容器に収納した圧電振動子を用いた振動型圧電ジャイロスコープが利用されてきた。振動型圧電ジャイロスコープは、カーナビゲーションや、VTRやスチルカメラの手振れの検出などに使用されている。
振動型圧電ジャイロスコープに使用される圧電振動片は、同一平面内に延出された複数の振動腕と、その振動腕を結合する基部で構成されたものが使われている。振動型圧電ジャイロスコープは、駆動回路で圧電振動片を駆動振動させ、回転角速度に応じて発生する検出振動を検出回路で検出して電気信号出力している。駆動振動は、複数の振動腕の全部または一部に発生させる。圧電振動片に回転角速度が加わると、駆動振動している振動腕に、駆動振動方向と直角の方向のコリオリ力が働き、複数の振動腕の全部または一部に、回転角速度に応じた検出振動が発生する。
複数の振動腕とその振動腕を結合する基部で構成された圧電振動片として、例えば、基部の周縁部から対向する方向に延びる2つの駆動振動系と、前記駆動振動系の延びている方向と直交する2方向に延びている2つの検出振動腕とを有する圧電振動片が知られている。前記駆動振動系は、基部の周縁部と連結する連結部と、この連結部から連結部に対して交差する方向に延びる駆動振動腕を持っている。
従来の圧電振動片の支持構造としては、圧電振動片を支持台に対向させ、圧電振動片の基部の中の振動振幅が最も小さい箇所を、支持台上の支持部材に固定する構造が採用されている。そして、圧電振動片の電極が、金属ワイヤーで支持台上に設けられた駆動回路及び検出回路に接続されるというものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−12955号公報
しかしながら、このような特許文献1の支持構造では、支持点が一箇所であるので、外部から振動や衝撃が加えられると、圧電振動片が傾きやすい。その結果、圧電振動片が支持台に接触して、安定した駆動振動や検出振動が保てないという課題がある。
また、圧電振動片を支持することによって、駆動振動や検出振動が、抑圧されやすいという課題がある。
本発明の目的は、外部から振動や衝撃が加えられても、安定した駆動振動や検出振動が保たれる圧電振動片、圧電振動片の支持構造、圧電振動子及び振動型圧電ジャイロスコープを提供することである。
また、本発明の他の目的は、圧電振動片を支持しても駆動振動や検出振動が、抑圧されにくい圧電振動片、圧電振動片の支持構造、圧電振動子及び振動型圧電ジャイロスコープを提供することである。
本発明の圧電振動片は、基部と、前記基部から第1の方向に延びる検出振動腕と、前記
基部から第2の方向に延びる第1の連結腕と、前記基部から前記第2の方向の反対方向に
延びる第2の連結腕と、前記第1の連結腕から前記第1の方向に延びる第1の駆動振動腕
と、前記第2の連結腕から前記第1の方向に延びる第2の駆動振動腕と、前記基部から、
前記検出振動腕と前記第1の駆動振動腕との間を通り、S字状に延び、先端に第1の支持
部が形成されている第1のS字状梁と、前記基部から、前記検出振動腕と前記第2の駆動
振動腕との間を通り、S字状に延び、先端に第1の支持部が形成されている第2のS字状
梁と、前記第1の支持部の表面に形成された複数の導通電極と、を有し、前記第1、第2
のS字状梁のそれぞれに、前記複数の導通電極のうち互いに異なる導通電極に接続される
接続電極が形成され、前記第1の駆動振動腕と前記第2の駆動振動腕の駆動振動は、第1
の駆動振動腕が前記第2の方向に屈曲する時は、前記第2の駆動振動腕が前記第2の方向
の反対方向に屈曲し、前記第1の駆動振動腕が前記第2の方向の反対方向に屈曲する時は
、前記第2の駆動振動腕が前記第2の方向に屈曲することを特徴とする。

本発明の圧電振動片は、例えば、圧電振動片の基部の周縁部から弾性のある梁を4方向に放射状に延出し、それぞれの梁の先端に圧電振動片を支持する第1の支持部が形成されているので、圧電振動片が4方向にある4つの第1の支持部によりバランスよく安定した姿勢を保つとともに、基部と支持部の間には弾性を有する梁が設けられているので、外部から振動や衝撃が加わっても、この梁で外部からの振動や衝撃を吸収し、駆動振動や検出振動を安定に保つ事ができる。
また、圧電振動片を支持しても駆動振動や検出振動がそのことによって影響を受けにくいという効果がある。
本発明の圧電振動片は、さらに、前記基部の中心位置に設けられる第2の支持部有することを特徴とする。
このような構造の圧電振動片では、基部の中心部に第2の支持部が設けられている。従って、前述の第1の支持部で圧電振動片の外周付近を、そして、第2の支持部で中心部を支持するために、より一層、圧電振動片を安定して支持することができ、また、外部から強い衝撃が加えられた際に、先述した第2の支持部によって梁が弾性領域以上に撓み、圧電振動子が破壊されることを防止することができる。
本発明の圧電振動片は、さらに、前記基部の中心位置を挟んで対称に設けられた1対の開口部と、前記1対の開口部の間に形成される弾性を有すると、梁の中心位置に設けられる第2の支持部と、を有することを特徴とする。
このような構造によれば、前述した第1の支持部に加え、基部に設けられ第2の支持部が設けられ、第2の支持部も弾性を有する梁を有しているため、基部周辺の振動をこの梁で吸収するために、第2の支持部まで振動が伝達することを減少させることができるので、第2の支持部を設けることによる駆動振動や検出振動への影響を少なくすることができる。
本発明の圧電振動片は、さらに、請求項1乃至請求項3に記載の圧電振動片において、
前記第1、第2の駆動振動腕の表面に形成された前記圧電振動片を駆動振動するための
第1、第2の駆動電極を有し、前記第1、第2の駆動電極が、前記接続電極を介して、
複数の導通電極のうち互いに異なる導通電極に接続されていることを特徴とする。

このようにすれば、前記第1の支持部の表面と前記第2の支持部の表面に形成された導通電極から、圧電振動片を駆動振動させるための駆動信号を送ることができる。
本発明の圧電振動片は、さらに、前記第1、第2の駆動電極とは別の箇所に形成され、
前記圧電振動片に外部から回転角速度を加えたときに、前記駆動振動と前記回転角速度に
応じて、前記圧電振動片に生ずる検出振動を検出するための第1、第2の検出電極を有し
、前記第1、第2の検出電極と前記第1、第2の駆動電極のそれぞれが、前記接続電極を
介して、前記複数の導通電極のうちそれぞれ別の前記導通電極に接続されていることを特
徴とする。

このような構造によれば、第1の支持部または第2の支持部に設けられた導通電極から、前述した駆動信号の他に、検出振動の信号を取り出すことができる。
本発明の圧電振動片は、さらに、前記第1の支持部が、前記第1、第2の駆動振動腕の周囲に形成される枠部に連続して形成されることを特徴とする。
前述した圧電振動片は、例えば、ウエハからフォトリソグラフィによって製造される。その際、圧電振動片は、周囲を枠部で囲まれた状態で形成される。ここで、圧電振動片は、前述した第1の支持部とこの枠部とが連続して形成されているため、支持部の構造的強度が増し、より安定した姿勢を保つことができる。また、後述するように圧電振動片は、容器に格納されるが、この格納作業の際に枠部と支持部が連続しているので、作業効率を高めることができるという効果がある。
本発明の圧電振動片は、さらに、前記枠部と前記第1、第2の駆動振動椀との間と、前
記枠部と前記第1、第2のS字梁との間が略同じ間隔を有して形成されることを特徴と
する。

このようにすれば、前述したようにフォトリソグラフィ工程の際に、圧電振動片の形状をエッチングで形成するためにレジスト塗布工程があるが、圧電振動片と周囲の枠部のほぼ全周にわたる隙間を略同じ間隔にすることで、レジスト厚みを一定にすることができる。このことによって、圧電振動片の各部の形状を安定して形成することができ、その結果、駆動振動や検出振動を安定させることができる。
本発明の圧電振動片は、さらに、前記第1、第2のS字状梁の一部が、前記第1、第2
のS字状梁の他の部分よりも剛性が小さい形状に形成されていることを特徴とする。
このようにすれば、外部環境による衝撃や振動を支持部から梁を介して基部に伝達しにくくなり、そのことによって、振動腕に衝撃や振動の影響を与えにくくすることができ、圧電振動片を支持しても駆動振動や検出振動が、抑圧されにくいという効果がある。
なお、剛性が小さい部分は、基部に近い場所にするとこの効果を一層高めることができる。
本発明の圧電振動片は、さらに、前記第1、第2の駆動振動腕に形成される駆動電極と検出電極とが、前記枠部に形成される導通電極に接続されていることを特徴とする。
前述したように、支持部と枠部とは連続して形成されている。従って、振動腕に設けられる駆動電極と検出電極が枠部に設けられる導通電極に接続されているので、電極形成工程が簡素化できると共に、後述する容器内に圧電振動片を格納する作業効率を高めることができる。
本発明の圧電振動片は、さらに、前記圧電振動片を対向させて搭載する支持台と、前記第1の支持部と前記支持台との間に、前記圧電振動片を固定するための固定部材と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、圧電振動片は、例えば、第1の支持部と第2の支持部の5箇所を固定部材で支持台に固定するので、外部から振動や衝撃が加わっても、支持台に対して安定した姿勢を保つことができる。そして、支持台との間に隙間を安定して確保でき、外部から振動や衝撃が加わっても、固定部材の高さ(厚み)を適切に設定すれば、圧電振動片が支持台に接触することを防止できるので、駆動振動や検出振動を安定して保つ事ができる。
また、前述の固定部材は、導電性材料であることが好ましい。
ここで、固定部材としては導電性接着剤等を採用することができる。
このことにより、導電性材料を用いることで、圧電振動片の支持台への固定と、圧電振動片に形成されている駆動電極または検出電極と、が支持部に形成された導通電極を介して、例えば、支持台に形成される電極パターンとの電気的な接続とを容易に行うことができる。
また、前述の固定部材は、弾性を有する材料であることが好ましい。
この構造によれば、固定部材が弾性を持っているので、外部からの振動や衝撃をさらに和らげ、駆動振動や検出振動を安定に保つ事ができる。また、固定部材が各支持部に漏洩してきているわずかな振動の緩衝材として機能するので、各支持部を固定することによる駆動振動や検出振動への影響をさらに少なくすることができる。
本発明の圧電振動片の支持構造は、さらに、前記圧電振動片は、前記基部の中心位置に設けられる第2の支持部を有し、前記第2の支持部と前記支持台の間の前記固定部材の厚みが、前記第1の支持部と前記支持台の間の前記固定部材の厚みより厚いことを特徴とする。
本発明の構造では、一例としては、圧電振動片が搭載される支持台の第1の支持部が搭載される箇所を、他の箇所より高く形成しておくことによって実現される。この構造によれば、圧電振動片は、支持台上に厚みの薄い固定部材を介在させて第1の支持部で支持され、第2の支持部と支持台の間には、厚みの厚い固定部材が介在する。第2の支持部は、前述したように圧電振動片の基部に設けられている。従って、第2の支持部の固定部材が第1の支持部の固定部材よりも厚く設定されることで撓み易くなり、第2の支持部の固定による駆動振動や検出振動への影響を少なくすることができる。
また、本発明の圧電振動片の支持構造は、前述の第1の支持部が、前記振動腕の周囲に形成される枠部に連続して形成される圧電振動片と、前記圧電振動片が固着されるベース部材と、が備えられ、前記圧電振動片に形成された枠部が、前記ベース部材に固着されていることを特徴とする。
ここで、ベース部材は、前述した支持台としての機能を有し、後述する圧電振動片を収納する容器の一部のことを示す。
このような構造によれば、圧電振動片は、支持部を含む枠部がベース部材に、例えば前述した固定部材を用いて固定されて支持されているために、より一層、安定して支持することができる。また、前述したような支持台を使用せずに、圧電振動片を直接ベース部材に固定することができるので、構造を簡素化でき、小型化することができる。
さらに、このような圧電振動片の支持構造は、前記圧電振動片の枠部の周縁部が、前記ベース部材の周縁部に固着されることが好ましい。
このようにすれば、圧電振動片は、固定部材の材質が導電性接着剤に限定されず、ベース部材に直接固定されるので、より一層固定力が高まり、圧電振動子の振動漏れを減少させることができる。
本発明による圧電振動子は、前述の圧電振動片と、前記圧電振動片を固定するベース部材と、前記圧電振動片を収納して前記ベース部材とで密閉固定する蓋部材と、を備えることを特徴とする。
このようにすれば、圧電振動片はベース部材と蓋部材で密閉されているので、外部から振動や衝撃が加えられても、安定した駆動振動や検出振動が保たれる圧電振動子を提供できる。また、本発明の圧電振動子の内部は、例えば真空状態であり、湿度、衝撃などの外部環境の影響を受けないので、長期間にわたって、所定の性能を維持することができる。
本発明の振動型圧電ジャイロスコープは、前述した圧電振動片と、前記圧電振動片を駆動振動するための駆動回路と、前記圧電振動片に外部から回転角速度を加えたときに、前記圧電振動片に生ずる検出振動を検出する検出回路と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、圧電振動片は、弾性を有する梁を有しているので、外部から振動や衝撃が加えられても、安定した駆動振動や検出振動が保たれ、また、圧電振動片を支持することにより駆動振動や検出振動が、影響されにくい振動型圧電振動片を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図3には本発明の実施例1に係る圧電振動片、図4〜図7には圧電振動片の支持構造、図8〜図11には圧電振動片の動作、図12には実施例1に係る振動型圧電ジャイロスコープが示され、図13〜図15には本発明の実施例2に係る圧電振動片及び圧電振動片の支持構造、図16,17には圧電振動片の動作が示され、図18,19には実施例3に係る圧電振動子が示され、図20〜図22には実施例4に係る圧電振動片が示されている。また、図23図〜図29には本発明の実施例5に係る圧電振動片及び振動型圧電ジャイロスコープが示され、図30には実施例6に係る振動型圧電ジャイロスコープが示され、図31には実施例7に係る圧電振動子が示されている。
図1〜図3は本発明の実施例1に係わる圧電振動片の形態を示している。図1は、実施例1に係わる圧電振動片の形状を示す平面図である。また、図2、図3は、圧電振動片の表面に形成された電極パターンを示す平面図である。図1において、圧電振動片10は、XY平面内に形成される。実施例1では、圧電振動片は水晶で形成され、電気軸と呼ばれるX軸、機械軸と呼ばれるY軸及び光学軸と呼ばれるZ軸のX軸とY軸を平面方向に切り出されたZカットの水晶基板である。
圧電振動片10は、所定の厚みの水晶基板で形成されている。圧電振動片10の平面形状は、水晶の結晶軸に合わせてXY平面に拡がりを持ち、中心点Gに対して180°点対称の形状をしている。中心点Gは圧電振動片10の重心位置である。また、図1では図示していないが、圧電振動片10の表面には、後述する所定の電極が形成されている(図2、図3、参照)。
圧電振動片10には、X軸方向とY軸方向にそれぞれ平行な端面をもつ矩形状の基部12が形成され、基部12のY軸に平行な2端面の中央からX軸に平行な方向に延出される二つの駆動振動系14−1,14−2と、基部12のX軸に平行な2端面の中央からY軸に平行な方向に延出される二つの検出振動腕20−1,20−2とが形成されている。駆動振動系14−1は、基部12の端面と連結する連結腕18−1、この連結腕18−1から連結腕18−1に対して交差する方向に延出される二つの駆動振動腕16−1,16−2で構成されている。同様に、中心点Gの反対側にある駆動振動系14−2は、連結腕18−2と2つの駆動振動腕16−3,16−4で構成されている。
駆動振動腕16−1,16−2,16−3,16−4の先端には、それぞれ他の部分より幅の広い略四角形の重り部22−1,22−2,22−3,22−4が形成されている。また、検出振動腕20−1及び20−2の腕の先端にも、他の部分より幅の広い略四角形の重り部22−5,22−6が形成されている。
駆動振動腕16−1,16−2,16−3,16−4の幅方向中央には、厚み方向に凹形状の溝24−1,24−2,24−3,24−4が形成され、同様に検出振動腕20−1,20−2にも溝24−5,24−6が形成されている。
梁32−1,32−2,32−3,32−4の各部の幅と長さは、X軸方向及びY軸方向に適度な弾性が得られる寸法に設定されている。
前述の重り部22−1〜22−6、及び溝24−1〜24−6は、圧電振動片10を小さく形成するための構成であるが、本発明を特に限定するものではない。
駆動振動腕16−1,16−2,16−3,16−4は、所定の周波数の駆動振動が発生するように、駆動振動腕16−1〜16−4の幅や長さ、重り部22−1〜22−4の寸法、溝24−1〜24−4の寸法などが設定されている。また、検出振動腕20−1,20−2、及び連結腕18−1,18−2は、所定の検出振動が発生するように、前記検出振動腕20−1,20−2の幅や長さ、重り部22−5,22−6の寸法、溝24−5,24−6の寸法などが設定されている。
また、圧電振動片10には、基部12の一方の面の中央に第2の支持部40が形成され、第2の支持部40は中心点Gを含んでいる。第2の支持部40は、圧電振動片10を後述する基板60(図12、参照)に対向して搭載する際の、基部12の支持台に面する面の中央部小領域である。第2の支持部40は、略円形状であって、前記基部12の面積の1/4〜1/1000の面積である。好適には、1/16〜1/100の面積に設定される。
前述した梁32−1,32−2,32−3,32−4の先端には、それぞれ略四角形の第1の支持部30−1,30−2,30−3,30−4が形成されている。本実施例1における圧電振動片10は、前述した4つの第1の支持部30−1〜30−4と第2の支持部40の5箇所を支持部として形成され、後述する基板60に搭載される。
また、前述した梁32−1〜32−4は、基部12の周縁部の振動に対して弾性を有する形状に形成されているので、圧電振動片10を基板60に搭載した際における外部からの振動や衝撃を吸収するようになっている。
なお、本実施例1の圧電振動片10は、フォトリソグラフィ技術を用いたエッチング加工で一体形成することができ、同時に複数個の圧電振動片を形成することができる。
次に、図2及び図3に基づいて、本実施例1の圧電振動片10の電極パターンを説明する。図2は、本実施例1の圧電振動片10の一方の主面の電極パターンを示す平面図である。また、図3は、他方の主面の電極パターンを示す平面図である。ここで、主面とは圧電振動片10に形成されたXY平面に平行な面であって、図3に示す面が、後述する圧電振動片10の支持構造における支持台としての基板60に対向する面である(図12、参照)。図1に示した構成部分を、同じ符号で示し、説明を省略する。図2及び図3において、格子縞の部分は導通電極を示し、複数の電極を判別しやすくするために斜め縞、縦縞、横縞で表示している。また、図示していないが、Z軸に平行な面(以下側面という)にも、電極が形成されている。但し、図2、図3の図中矢印Sで示した側面には、電極が形成されておらず、隣接電極との電気的な絶縁が取られている。
駆動振動腕16−1,16−2の両主面には、腕の幅中央部に、腕の長さ方向に長い第1の駆動電極52−1が形成されている。また、側面両側には、第2の駆動電極52−2が形成されている。一方駆動振動腕16−3,16−4の両主面には、腕の幅中央部に、腕の長さ方向に長い第2の駆動電極52−2が形成されている。また、側面両側には、第1の駆動電極52−1が形成されている。
第1の駆動電極52−1は、前述の連結腕18−1,18−2、前記基部12に形成された接
続電極58−1で接続され、さらに第1の支持部30−2の表面に形成された導通電極5
0−2に電気的に接続されている。また、第2の駆動電極52−2は、同様に接続電極5
8−2で第1の支持部30−3の表面に形成された導通電極50−3に電気的に接続され
ている。
検出振動腕20−1の両主面には、腕の幅中央部に腕の長さ方向に長い第1の検出電極54−1が形成されている。また、検出振動腕20−2の両主面には、同様に第2の検出電極54−2が形成されている。そして検出振動腕20−1及び20−2の側面両側には、第3の検出電極54−3が形成されている。
第1の検出電極54−1は、基部12及び梁32−1に形成された接続電極58−3で、第1の支持部30−1の両面に形成された導通電極50−1に接続されている。また、第2の検出電極54−2は、接続電極58−4で第1の支持部30−4の表面に形成された導通電極50−4に電気的に接続されている。そして、第3の検出電極54−3は、基部12に形成された接続電極58−5で接続され、第2の支持部40に形成された導通電極56に接続されている。
以上のように、本実施例1の圧電振動片10では、第1の支持部30−2に形成された導通電極50−2と第1の支持部30−3に形成された導通電極50−3との間に駆動信号を印加することで、第1の駆動電極52−1と第2の駆動電極52−2の間に電界を生じ、駆動振動腕16−1,16−2,16−3,16−4を駆動振動することができる。
また、検出振動腕20−1に生じた検出振動は、第1の検出電極54−1と第3の検出電極54−3との間の電荷として現われ、第1の支持部30−1に形成された導通電極50−1と第2の支持部40に形成された導通電極56から信号として取り出すことができる。同様に、検出振動腕20−2に生じた検出振動は、第1の支持部30−4に形成された導通電極50−4と前記第2の支持部40に形成された導通電極56から信号として取り出すことができる。
なお、前述した本実施例1の圧電振動片10の電極パターンは、形状形成した圧電振動片10の表面に金属膜を形成し、フォトリソグラフィ技術を用いたエッチング加工を行うことで形成することができる。
続いて、図4及び図5に基づいて、本実施例1の圧電振動片10の支持構造を説明する。図4は、図1に示した圧電振動片10のA−A線に対応する位置での支持構造の断面を示している。図5は、同じく図1のB−B線に対応する位置での支持構造の断面を示している。図1と同じ構成部分を同じ符号で示し、説明を省略する。本実施例では、固定部材として導電性接着剤70を使用し、圧電振動片10を搭載する支持台として、セラミックス材などで形成された基板60を使用している。
図4及び図5において、圧電振動片10は、基板60に対向して搭載されている。そして、第1の支持部30−1,30−2,30−3,30−4及び第2の支持部40と、基板60との間を、導電性接着剤70で接着固定されている。導電性接着剤70は厚みを持っており、圧電振動片10は、基板60との間に隙間をもって搭載されており、駆動振動系14−1,14−2及び検出振動腕20−1,20−2は、基板60に接触しない。
基板60には、後述する図6、図7に示す電極パターンが形成されており、導電性接着剤70で導通電極50−1,50−2,50−3,50−4及び56とそれぞれ電気的な接続がとられている。
ここで、導電性接着剤70は、弾性のある材料であることが好ましい。弾性のある導電性接着剤としては、シリコーン樹脂を基材とした導電性接着剤などが知られている。
図6及び図7は、基板60の電極パターンを示している。図6は、圧電振動片10を搭載する面の電極パターン図であり、図7は、反対面の電極パターン図である。図6、図7では、図中、斜線で示した部分が電極パターンを示し、格子縞が他の部品と電気的導通をとるための電極ランドを示している。
図6において、基板60の略中央部に、振動片搭載用電極ランド61−1,61−2,61−3,61−4が形成されており、それぞれ圧電振動片10の第1の支持部30−1,30−2,30−3,30−4が接着固定される部分である。また、61−5は、複数の電極スリット64で囲われた振動片搭載用電極ランドであり、圧電振動片10の第2の支持部40が接着固定される部分である。電極スリット64は、導電性接着剤70が振動片搭載用電極ランドから周辺に流れ出さないために設けられている。
図7において、略四角形の基板60の長辺端部両側には外部導通用電極ランド62−1,62−2,62−3,62−4及び62−5A,62−5Bが形成されている。外部導通用電極ランド62−1,62−2,62−3,62−4,62−5A,62−5Bは、それぞれ図6に示す電極パターン63D,63E,63C,63B,63Aを介して、振動片搭載用電極ランド61−1,61−2,61−3,61−4,61−5に接続されている。
以上のように、本実施例1の圧電振動片10の支持構造では、固定部材として導電性接着剤70を用い、圧電振動片10に構成された四つの第1の支持部30−1,30−2,30−3,30−4と第2の支持部40の5箇所を支持固定している。また、同時に基板60に形成された振動片搭載用電極ランド61−1,61−2,61−3,61−4,61−5と電気的な接続が行われている。
次に、本実施例1の支持構造による圧電振動片10の動作を説明する。圧電振動片10は、前記基部12の周縁部に発生する振動を梁32−1,32−2,32−3,32−4の撓みによって吸収する。このことにより、大きな振動が発生していない前記基部12の中央部以外の箇所(具体的には、前記第1の支持部30−1,30−2,30−3,30−4)を支持固定しても、駆動振動や検出振動を抑圧しにくい。
図8及び図9は、本実施例1の圧電振動片10の動作を模式的に説明するための平面図である。図8、図9においては、振動形態をわかりやすく表現するために、各振動腕は簡略化して線で表している。また、前述した梁32−1,32−2,32−3,32−4と第1の支持部30−1,30−2,30−3,30−4は省略している。図1と同じ構成部分を同じ符号で示し、説明を省略する。
図8は、駆動振動を説明する図である。図8において、駆動振動は、駆動振動腕16−1,16−2,16−3,16−4の矢印Aで示す屈曲振動であって、実線で示す振動姿態と、点線で示す振動姿態を所定の周波数で繰り返している。このとき、駆動振動腕16−1,16−2と駆動振動腕16−3,16−4とが、中心点Gを通るY軸で線対称の振動を行っているので、基部12、連結腕18−1,18−2及び検出振動腕20−1,20−2は、ほとんど振動しない。
図9は、検出振動を説明する図である。図9において、検出振動は、実線で示す振動姿態と、点線で示す振動姿態を、前記駆動振動の周波数で繰り返している。検出振動は、圧電振動片10が図8に示した駆動振動を行っている状態で、圧電振動片10にZ軸周りの回転角速度ωが加わった時、駆動振動系14−1,14−2に矢印Bで示す方向のコリオリ力が働くことによって発生する。
このことより、駆動振動系14−1,14−2が、矢印Bで示す振動を行う。矢印Bで示した振動は、中心点Gに対して周方向の振動である。また同時に、検出振動腕20−1,20−2は、矢印Cに示すように、矢印Bの振動に呼応して矢印Bとは周方向反対向きの振動を行う。
このとき、基部12の周縁部は、矢印Dで示すように、中心点Gに対して周方向に振動する。これは、検出振動が駆動振動系14−1,14−2と検出振動腕20−1,20−2だけの釣り合い振動でなく、基部12を含めた釣り合い振動となっているからである。
前述した矢印Dで示す基部12の周縁部の振動振幅は、矢印Bで示す駆動振動系14−1,14−2の振動振幅や、矢印Cで示す検出振動腕20−1,20−2の振動振幅に比べて小さいが、例えば基部12の周縁部を基板60に導電性接着剤などで接着固定した場合、固定したことによって基部12の周縁部の振動振幅が抑圧され、検出振動全体が抑圧される。
図10及び図11は、本実施例1における検出振動の振動姿態をさらに詳しく説明する模式的な平面図である。図10及び図11では、図9に対して、梁32−1,32−2,32−3,32−4と第1の支持部30−1,30−2,30−3,30−4とを付加している。各振動腕と梁とを線で表し、各支持部を黒丸で表している。図10は、図9の実線で示す振動姿態に対応しており、図11は、図9の点線で示す振動姿態に対応している。図1と同じ構成部分を同じ符号で示し、説明を省略する。
図10及び図11において、第1の支持部30−1,30−2,30−3,30−4及び第2の支持部40は、基板60に接着固定されているので、各振動姿態間で互いの位置関係は変化しない。検出振動では、図9で説明したように基部12の周縁部が中心点Gに対して周方向の振動をしている。このとき、梁32−1,32−2,32−3,32−4は、基部12の周縁部の動きに合わせて撓むことができる。
梁32−1,32−2,32−3,32−4は、Y軸に平行な梁32−1B,32−2B,32−3B,32−4BがX軸方向に撓みやすく、X軸に平行な梁32−1A,32−2A,32−3A,32−4AがY軸方向の撓みやすいので、基部12の周縁部周方向の振動に対応することができる。
次に、図12に基づいて、圧電振動片10を用いた振動型圧電ジャイロスコープ90の構造を説明する。図12は、本実施例1に係わる振動型圧電ジャイロスコープ90の構造を示す断面図である。図4、図5と同じ構成部分を同じ符号で示し、説明を省略する。図12において、振動型圧電ジャイロスコープ90は、圧電振動片10と、半導体装置80とが、ベース部材82及び蓋部材84で構成される容器に収納されている。ベース部材82及び蓋部材84で構成される容器は、気密封止され、内部は真空が保たれている。
ベース部材82は、積層セラミックスで形成されており、必要な電極配線が施されている。ベース部材82の周縁部上面には、金属膜が形成され、蓋部材84は、金属で形成されており、ベース部材82の上面に溶接される。
半導体装置80は、圧電振動片10を駆動振動するための駆動回路と、圧電振動片10に外部から回転角速度を加えたときに、圧電振動片10に生ずる検出振動を検出して、回転角速度に対応する電気信号を出力する検出回路とを含んで構成されている。
半導体装置80は、ベース部材82の最下段面に固着され、金線76でベース部材82に形成されている電極配線(図示しない)に接続されている。圧電振動片10は、基板60に導電性接着剤70で接着固定され、基板60が、ベース部材82の中段に、導電性接着剤74で接着固定されている。
以上の構成により、圧電振動片10に形成されている駆動電極と検出電極が、基板60に形成された電極パターンとベース部材82の電極配線及び金線76を経由して、半導体装置80に電気的に接続されている。このことにより、圧電振動片10は、半導体装置80の駆動回路で駆動振動され、回転角速度に応じた検出振動の信号を、半導体装置80の検出回路に出力する。そして、半導体装置80は、回転角速度に対応した電気信号を出力する。
従って、前述した実施例1では、圧電振動片10が、基部12から放射状に延出された梁32−1〜32−4の先端に設けられた第1の支持部30−1,30−2,30−3,30−4と、基部12の中央部に設けられた第2の支持部40と、の5箇所の支持部によって基板60に固着されているので、基板60上において安定した姿勢で支持することができる。
また、梁32−1〜32−4は、基部12の周縁部の振動に対して弾性を持つように形状形成されているので、圧電振動片10の基板60への固着による駆動振動や検出振動への影響を少なくすることができる他、外部からの振動や衝撃などに対しても梁32−1〜32−4で吸収し、圧電振動片10の駆動振動や検出振動に与える影響を減ずることができる。
さらに、圧電振動片10の各振動腕の表面に形成された駆動電極52−1,52−2及び検出電極54−1〜54−3が、各支持部の表面に形成された導通電極50−1〜50−4,56に接続されているので、導通電極50−1〜50−4,56で所定の電気的な接続を行え、電極パターンの構成を簡素化することができる。
また、本実施例1の圧電振動片10の支持構造によれば、計5箇所の支持部で支持しているので、外部から振動や衝撃が加わっても、基板60に対して安定した姿勢を保つことができる。そして、圧電振動片10と基板60との間に隙間を安定して確保でき、外部から振動や衝撃が加わっても、駆動振動腕16−1〜16−4、検出振動腕20−1,20−2が基板に接触しないので、駆動振動や検出振動を安定に保つ事ができる。
また、固定部材として導電性接着剤70を用いているので、金属ワイヤーなどの他の電気的接続手段を用いなくても、少ないスペースで所定の電気的接続が行える。
また、導電性接着剤70が弾性を持っているので、外部からの振動や衝撃を和らげ、さらに駆動振動や検出振動を安定に保つ事ができる。また、固定部材が各支持部に漏洩してきている振動の緩衝材として働くので、各支持部の固定による駆動振動や検出振動への影響をさらに少なくすることができる。
本実施例1の振動型圧電ジャイロスコープ90は、安定した姿勢が保たれる圧電振動片10、または圧電振動片の支持構造を用いて構成されているので、外部から振動や衝撃が加わっても、振動が妨げられることがなく安定して動作することができる。また、圧電振動子の容器内は真空状態であり、湿度、衝撃などの外部環境の影響を受けないので、長期間にわたって、所定の性能を維持することができる。
次に、図13〜図17に基づいて、本発明に係わる実施例2の形態を説明する。
実施例2は、実施例1の形態に対して、圧電振動片110の基部112に設けた第2の支持部140の構造に特徴を有している。
はじめに、本実施例2の圧電振動片110の形状を説明する。
図13、図14は、実施例2における圧電振動片110の基部112の形状及び電極パターンを示す平面図である。図13では、一方の主面を示し、図14は他方の主面を示している。本実施例2の各腕部の形状及び電極パターンは、実施例1の形態と同じであるので、図13、図14においては省略してある。
図13、図14において、圧電振動片110の基部112は、基部112の中央部に中心点Gを挟んで1対の開口部100が形成されている。そして、1対の開口部100の間に弾性を有する第2の梁102−1,102−2が形成され、第2の梁102−1と102−2の中央部には第2の支持部140が形成される。第2の支持部140の中心は、圧電振動片110の中心点Gにほぼ一致している。
また、第2の梁102−1,102−2の延出方向中心線は、圧電振動片の中心点Gを通るY軸線に一致している。なお、第2の梁102−1,102−2における各部の幅と長さは、Y軸方向に適度な弾性が得られる寸法に設定されている。
図13、図14において、図中、斜線部は電極パターンを示している。第2の支持部140の表面には、導通電極156が形成されている。接続電極による各部の電気的な接続は、第1の実施の形態と同じなので説明を省略する。
次に、本実施例2に係る圧電振動片110の支持構造について説明する。
図15は、図13におけるC−C線に対応する位置での本実施例2の圧電振動片110の支持構造を示す断面図である。図15において、第2の支持部140は、基部112から開口部100の間に離れた位置にあり、導電性接着剤170で、基板160に接着固定されている。そして、導通電極156は、基板160上の振動片搭載用電極ランド161−5に電気的に接続されている。
次に、本実施例2の圧電振動片110の動作について説明する。
図16、図17は、本実施例2の圧電振動片110における検出振動の振動姿態を模式的に表す平面図である。図10、図11と同様に、各振動腕と梁を線で表し、各支持部を黒丸で表している。図9の実線に対応する振動姿態を図16に、図9の点線に対応する振動姿態を図17に示している。図13、図14と同じ構成部分を同じ符号で示し、説明を省略する。
図16及び図17において、基部112の周縁部は、前述した実施例1と同様に中心点Gに対して周方向の振動をしている。そして、第2の梁102−1,102−2が結合している開口部100の内周縁も、中心点Gに対して周方向の振動をしている。このとき、第2の梁102−1,102−2は、第2の支持部140を支点として、周方向に弾性を持って撓むことができる。
従って、前述の実施例2の構造によれば、前述した第1の支持部30−1〜30−4に加え、基部112に設けられ第2の支持部140が設けられ、第2の支持部140も弾性を有する梁102−1,102−2を有しているため、基部112周辺の振動をこの梁で吸収するために、第2の支持部140まで振動が伝達することを減少させることができる。このことにより、第2の支持部140を設けることによる駆動振動や検出振動への影響を少なくすることができる。
次に、図18及び図19に基づいて、本発明に係わる圧電振動片の支持構造に係る実施例3の形態を説明する。図18、図19は、振動型圧電ジャイロスコープに用いられる圧電振動子の構造を示している。
図18は、本実施例3の圧電振動子200の平面図であり、蓋部材284の一部を切り取り、内部を透視している。図19は、図18で示したD−D線における断面図である。本実施例3に搭載されている圧電振動片10の形状は、前述した実施例1で説明した圧電振動片10と同じである。
図18及び図19において、圧電振動子200は、圧電振動片10を、ベース部材282と蓋部材284で構成される容器に収納されている。ベース部材282の凹部底面には、凸状の支持電極260が形成されており、圧電振動片10の第1の支持部30−1,30−2,30−3,30−4が、支持電極260に導電性接着剤270で接着固定されている。また、第2の支持部40が、ベース部材282の凹部底面に形成された電極ランド262に、導電性接着剤271で接着固定されている。
ベース部材282は、積層セラミックス材で形成されている。支持電極260及び電極ランド262は、ベース部材282の外面に形成された外部接続電極264に接続されている。支持電極260は、例えば、電極ランド262の材料をスクリーン印刷でセラミックス材に積層する際に、支持電極260の部分のみ複数回印刷することによって、電極ランド262より高く形成している。
また、蓋部材284は、金属で形成されており、ベース部材282の上面に形成された金属層に溶接される。ベース部材282及び蓋部材284で構成される容器の内部は真空に保たれている。
本実施例3の圧電振動子200は、振動型圧電ジャイロスコープを形成する回路基板に搭載される(図示しない)。外部接続電極264を駆動回路や検出回路に接続することにより、振動型圧電ジャイロスコープを構成することができる。
従って、前述した本実施例3の圧電振動片10の支持構造によれば、第2の支持部40の導電性接着剤271が、第1の支持部30−1〜30−4の導電性接着剤270の厚みより厚くすることにより、第2の支持部40の動きに応じて撓みやすいために、特に、基部12の平面回転方向の振動に対して、導電性接着剤271が、捩れやすく、第2の支持部40の固定による駆動振動や検出振動への影響を少なくすることができる。
なお、本実施例3では、圧電振動片として、前述した実施例1で示した圧電振動片10を用いたが、実施例2で説明した(図13、図14、参照)圧電振動片110を用いることができ、第2の支持部140の固定による駆動振動や検出振動への影響を、さらに少なくすることができる。
続いて、圧電振動片の他の実施例について図面に基づき説明する。
図20〜図22は、本発明に係わる実施例4の圧電振動片の平面図を示す。実施例4は、実施例1で示した圧電振動片10(図1、参照)の梁及び梁の先端に形成される支持部の形状に特徴を有する。図20〜図22において、実施例1の圧電振動片10と同じ構成部分には同じ符号を付け、その説明を省略する。
図20で示す圧電振動片10Aは、基部12の4箇所の角部からそれぞれ2本の弾性を有する梁32A−1,32A−2と、32A−3,32A−4と、32A−5,32A−6と、32A−7,32A−8と、がそれぞれ直角方向に設けられており、これら梁の交差する先端に、第1の支持部30−1,30−2,30−3,30−4が形成されている。基部12の中央には第2の支持部40が設けられ、前述した実施例1と同様な支持構造によって、支持台としての基板60に導電性接着剤によって固定される(図12、参照)。
図21は、基部12から延出される他の形状の梁を有する圧電振動片10Bを示す。梁及び第1の支持部以外は、実施例1(図1、参照)と同じため、共通部分の説明は省略し、共通部分の符号は同じに附与している。図21において、圧電振動片10Bは、基部12の4箇所の角部から4本梁が正方形の辺の一辺を構成するように渦巻き状に連続して形成された梁32B−1,32B−2,32B−3,32B−4が設けられている。これら梁の内側先端には、それぞれ第1の支持部30−1,30−2,30−3,30−4が形成されている。基部12の中央には、第2の支持部40が設けられ、前述の実施例1と同様な支持構造によって、支持台としての基板60に導電性接着剤によって固定される(図12、参照)。
さらに、図22には実施例4の他の圧電振動片10Cが示されている。梁及び第1の支持部以外は、実施例1(図1、参照)と同じため、共通部分の説明は省略し、共通部分の符号は同じに附与している。図22において、圧電振動片10Cは、基部12の4箇所の角部から略S字状の梁32C−1,32C−2,32C−3,32C−4が設けられている。これら梁の先端には、略四角形の第1の支持部30−1,30−2,30−3,30−4が形成されている。基部12の中央には、第2の支持部40が設けられ、前述の実施例1と同様な支持構造によって、支持台としての基板60に導電性接着剤によって固定される(図12、参照)。
従って、前述の実施例4によれば、圧電振動片10A,10B,10Cの梁の長さや、その形状を様々にかえることによって、弾性部の長さを調整することにより撓みやすくし、圧電振動片の大きさを変えることなく基部12の振動を支持部に伝達することを抑止することができ、安定した駆動振動や検出振動を得ることができる。
なお、第2の支持部40は、実施例1と同じにしたが実施例2と同様に基部12に弾性を有する第2の梁を形成することができ、より一層、安定した駆動振動や検出振動を得ることができる。
続いて、本発明の実施例5について図面に基づき説明する。図23〜図25には、本実施例5に係る圧電振動片の平面図が示されている。実施例5の圧電振動片は、実施例1に示される梁及び支持部の形状に特徴を有し、その他の部分は実施例1(図1、参照)と同じであるため、共通部分の説明は省略し、符号を共通にしている。図23において、圧電振動片10は、中央部に略四角形の基部12が形成され、基部12の対向するX方向端部辺から連結腕18−1,18−2が延出され、それらの先端部近傍から連結腕18−1,18−2の直角方向両側に駆動振動腕16−1,16−2と16−3,16−4とが延出され、それら駆動振動腕先端には、重り部22−1,22−2と22−3,22−4が形成されている。
また、基部12の対向するY方向端部辺から両側に検出振動腕20−1,20−2が延出され、それらの先端には略四角形の重り部22−5,22−6が形成されている。これら上述した基部、駆動振動腕、検出振動腕の形状は実施例1の圧電振動片10(図1に示す)と同じである。基部12の四つの角部からは、弾性を有する断面が矩形の梁32−1,32−2,32−3,32−4がY軸に平行に延出されている。これらの梁32−1,32−2,32−3,32−4は、図23に示すように略クランク形状を連続した形状に形成され、その先端部は梁の部分よりも幅が広く形成されている。この幅が広くなっている部分が、実施例1に示す第1の支持部30−1,30−2,30−3,30−4に相当する(図中、二点鎖線で示す)。
上述の第1の支持部のうち、Y軸の同じ方向にある支持部30−1と支持部30−3とは枠部130に連結され、他方の支持部30−2と支持部30−4とは枠部131に連結され一体化される。
なお、圧電振動片10は、基部12の中心点Gを軸にしてX方向及びY方向において対称形である。
続いて、実施例5の圧電振動片10の変形例について図面に基づき説明する。
図24は、実施例5の変形例に係る圧電振動片10の平面図を示す。なお、この変形例は、基部から延出される梁の形状のみが先述の実施例5の圧電振動片(図23、参照)と異なるため、異なる部分についてのみ説明する。図24において、基部12の四つの角部からY軸方向にそれぞれ弾性を有する梁32−1,32−2,32−3,32−4が延出されている。梁32−1,32−2,32−3,32−4は、略クランク形状に形成されている。Y軸の同じ方向にある梁32−1,32−3の先端部は枠部130に連結され、また、他の方向にある梁32−2,32−4の先端部は枠部131に連結されている。
なお、この圧電振動片10は、基部12の中心点Gを軸にX方向及びY方向において対称形である。
次に、実施例5の圧電振動片10の他の変形例について図面に基づき説明する。
図25は、実施例5の他の変形例に係る圧電振動片10の平面図を示す。なお、この変形例は、枠部の形状が先述の実施例5の圧電振動片(図23、参照)と異なるため、異なる部分についてのみ説明する。共通部分には同じ符号が附与されている。図25において、枠部132は、駆動振動腕16−1,16−2,16−3,16−4と、検出振動腕20−1,20−2の全周を囲むように一体で形成されており、基部12の四つの角部から梁32−1,32−2,32−3,32−4が延出される。これらの梁の形状は実施例5で示した梁の形状(図23で示す)と同じである。これらの梁の先端部は、枠部132に連結されている。
この枠部132と、駆動振動腕16−1〜16−4と検出振動腕20−1,20−2及び梁32−1〜32−4と、の間は略同じ間隙を有するよう設定される。つまり、枠部132を含む枠部132内の圧電振動片10の各部位の間隙が略同じ大きさに設定されているということである。なお、前述した実施例5(図23、参照)の圧電振動片10も各部の間隙も略同じ大きさに設定され、図24で示した圧電振動片10もまた枠部130,131を他の部分との間隙を略同じになるように展開することが可能である。
なお、この圧電振動片10は、基部12の中心点Gを軸にX方向及びY方向において対称形である。
さらに、実施例5の圧電振動片の他の変形例を図面に基づき説明する。
図26は、実施例5の他の変形例に係る圧電振動片10の平面図を示す。なお、この変形例は、梁の断面形状の一部が先述の実施例5(図23〜図25、参照)と異なるため、異なる部分のみ説明する。なお、この変形例は、先述した図24に示す圧電振動片の平面形状を例として説明している。図26(a)は、実施例5の他の変形例に係る圧電振動片の平面図であり、図26(b)及び図26(c)は図26(a)をE方向から視認した要部断面図である。
図26(a),(b)において、圧電振動片10の中央部の略四角形の基部12の四つの角部から梁32−1〜32−4が延出されている。この梁32−1〜32−4と基部12との連結部には、圧電振動片10の両主面に凹部33,34が形成されている。この凹部33,34は基部12の端面から梁32−1〜32−4の幅と略同じ幅で、且つ、残り厚みが1/3程度の大きさに設定され、梁を構成する他の部分より剛性を小さくしている。
図26(c)では、前述の凹部33,34が基部12の端部から枠部130または131の梁との連結部までにわたって形成されている。つまり、梁32−1〜梁32−2が基部12や枠部130,131の厚みよりも薄く形成され、これらの剛性よりも小さくなるように設定される。
なお、この凹部33,34は前述した実施例1ないし実施例4に示した圧電振動片にも応用することができる。
次に前述の実施例5に係る圧電振動片10に形成される電極パターンについて図面に基づき説明する。
図27、図28は、実施例5に係る圧電振動片10の電極パターンの構成を示す平面図である。図27には、後述する(図29、参照)ベース部材82に対向する主面(以降、表面と称す)が示され、図28には、他の主面(以降、裏面と称す)の電極パターンを示す平面図が示されている。なお、本実施例5の特徴のある部分を中心に説明し、他の部分は省略することがある。図27、図28では、斜線で囲まれた部分が主面に形成された電極、太い実線で示した部分が側面に形成された電極を表している。図27、図28において、この圧電振動片10には、少なくとも駆動信号電極、駆動信号GND電極、検出1信号電極、検出1信号GND電極、検出2信号電極、検出2信号GND電極が形成されている。
駆動信号電極は、駆動振動腕16−3,16−4の腕部の表面に連続した電極パターン150−1と、駆動振動腕16−1,16−2の裏面に形成された電極パターン150−2が裏面側において連結腕18−1と基部12に連続して形成された電極パターン150−3と、梁32−1の側面に形成された電極パターン150−4と、が枠部130に形成された駆動信号の導通電極部150に連続して形成されている。
駆動信号GND電極は、駆動振動腕16−1,16−2の表面に形成された電極パターン151−1と、駆動振動腕16−3,16−4の裏面に形成された電極パターン151−2と、連結腕18−1の側面に形成された電極パターン151−3と、基部12の表面に形成された電極パターン151−4と、梁32−3の側面に形成された電極パターン151−5と、が枠部130に形成された駆動信号GNDの導通電極部151に連続して形成されている。
また、検出1信号電極は、検出振動腕20−1の腕部と基部12の表面に形成された電極パターン152−1と、梁32−1の側面に形成された電極パターン152−2と、が検出1信号電極の導通電極部152に連続して形成されている。
また、検出1信号GND電極は、基部12と梁32−1の表面に形成された電極パターン153−1が検出1信号GND電極の導通電極部153に連続して形成されている。
また、検出2信号電極は、検出振動腕20−2の腕部表面に形成される電極パターン154−1と、梁32−2の側面に形成された電極パターン154−2と、梁32−2の表面に形成された電極パターン154−3と、枠部131の表面に形成された検出2信号電極の導通電極部154に連続して形成されている。
さらに、検出2信号GND電極は、検出振動腕20−2の腕部の側面に形成された電極パターン155−1と、基部12の表面に形成された電極パターン155−2と、梁32−4の側面に形成された電極パターン155−3と、が枠部131の表面に形成される検出2信号GND電極の導通電極部155に連続して形成されている。
以上のような形状と電極パターンの構成を備える圧電振動片10は、容器内に格納される。
次に、本実施例5による圧電振動片10の支持構造及びこの圧電振動片10を用いた振動型圧電ジャイロスコープ90の構造を図面に基づき説明する。
図29は、本実施例5に係る振動型圧電ジャイロスコープ90の概略断面図である。図29において、振動型圧電ジャイロスコープ90は、圧電振動片10と、半導体装置80とが、ベース部材82及び蓋部材84で構成される容器に収納されている。ベース部材82及び蓋部材84で構成される容器は、気密封止され、内部は真空が保たれている。
ベース部材82は、積層セラミックスで形成されており、必要な電極配線が施されている。ベース部材82の周縁部上面には、金属膜が形成され、蓋部材84は、金属で形成されており、ベース部材82の上面縁部に溶接される。
半導体装置80は、圧電振動片10を駆動振動するための駆動回路と、圧電振動片10に外部から回転角速度を加えたときに、圧電振動片10に生ずる検出振動を検出して、回転角速度に対応する電気信号を出力する検出回路とを含んで構成されている。
半導体装置80は、ベース部材82の最下段面に固着され、金線76でベース部材82に形成されている電極配線85に接続されている。この電極配線は、少なくとも圧電振動片10に形成された導通電極部150〜155に対応して設けられている。圧電振動片10は、先述の導通電極部150〜155で、ベース部材82の中段に導電性接着剤74で接着固定されている。導電性接着剤74は、圧電振動片10がベース部材82に接触しない程度の厚みを有しており、駆動振動腕16−1〜16−4、基部12、検出振動腕20−1,20−2がベース部材82から浮いている状態になる。
以上の構成により、圧電振動片10の枠部130に形成されている前述した駆動信号電極の導通電極部150、駆動信号GND電極の導通電極部151、検出1信号電極の導通電極部152、検出1信号GND電極の導通電極部153と、枠部131に形成されている検出2信号電極の導通電極部154、検出2信号GND電極の導通電極部155と、が、ベース部材82の電気配線及び金線76を経由して、半導体装置80に電気的に接続される。このことにより、圧電振動片10は、半導体装置80の駆動回路で駆動振動され、回転角速度に応じた検出振動の信号を、半導体装置80の検出回路に出力する。そして、半導体装置80は、回転角速度に対応した電気信号を出力する。
なお、図25で示した圧電振動片の他の変形例においても、上述したように、枠部132をベース部材82の中段部に固着することができる。
また、圧電振動片10の動作は、実施例1(図8〜図11、図16、図17に示す)と同じであるため、説明は省略する。
従って、前述の実施例5によれば、圧電振動片10は、前述した支持部30−1,30−3と枠部130とが、また、支持部30−2,30−4と枠部131とが連続して形成されているため、支持部の構造的強度が増し、より安定した姿勢を保つことができる。また、後述するように圧電振動片は、容器に格納されるが、この格納作業の際に枠部と支持部が連続しているので扱い易く、作業効率を高めることができるという効果がある。
また、枠部130,131または枠部132が、基部12と駆動振動腕16−1〜16−4と検出振動腕20−1,20−2と梁32−1〜32−4との間が略同じ間隙を有して形成されているので、前述したようにフォトリソグラフィの際に、圧電振動片10の形状をエッチングで形成するのにレジスト塗布工程があるが、圧電振動片10と周囲の枠部130,131または枠部132とのほぼ全周にわたる隙間を同じ間隔にすることで、レジスト厚みを一定にすることができる。このことによって、圧電振動片の各部の形状を安定して形成することができ、その結果、駆動振動や検出振動を安定させることができる。
また、梁32−1〜32−4の構成部に凹部33,34が設けられ、他の部分よりも剛性が小さい形状に形成されているために、外部環境による衝撃や振動を支持部から梁を介して基部12に伝達しにくくなり、逆に基部12の振動を枠部まで伝達しにくくなり、駆動振動や検出振動に与える影響を少なくするという効果がある。
さらに、前述したように、実施例1で示した支持部30−1〜30−4相当部分と枠部130,131または132とは連続して形成されている。従って、駆動信号電極及び検出信号電極が枠部に設けられる導通電極部150〜155に接続されているので、電極形成工程が簡素化できると共に、後述する容器内に圧電振動片10を格納する作業効率を高めることができる。
また、圧電振動片10は、支持部を含む枠部130,131,132がベース部材82に固定されて支持されているために、より一層、安定して支持することができる。また、実施例1に示したような支持台としての基板60を使用せずに、圧電振動片10を直接ベース部材82に固定することができるので、構造を簡素化できるので、コスト低減と小型化することができる。
次に、本発明の実施例6に係る振動型圧電ジャイロスコープについて図面に基づき説明する。本実施例6は、前述した実施例1、実施例5で説明した振動型圧電ジャイロスコープ90(図12、図29、参照)とは、圧電振動片10の固定構造が異なるので、相違個所について説明する。
図30は、本実施例6の振動型圧電ジャイロスコープ90の要部断面図を示している。図30において、振動型圧電ジャイロスコープ90は、圧電振動片10と、半導体装置80とが、ベース部材82及び蓋部材84で構成される容器に収納されている。ベース部材82及び蓋部材84で構成される容器は、気密封止され、内部は真空が保たれている。
ベース部材82は、積層セラミックスで形成されており、必要な電極配線が施されている。ベース部材82の周縁部上面には金属膜が形成され、枠部132(図25、参照)の導通電極が形成されていない部分に固定用の金属層を両面に形成した圧電振動片10をのせ、その上面に蓋部材84が載置され、ベース部材82と圧電振動片10と蓋部材84とが溶接、接着等の固着手段を用いて積層固定される。蓋部材84は、金属で形成されており、周縁部の固着部以外は圧電振動片10と接触しない範囲の凹部が形成されている。
半導体装置80は、圧電振動片10を駆動振動するための駆動回路と、圧電振動片10に外部から回転角速度を加えたときに、圧電振動片10に生ずる検出振動を検出して、回転角速度に対応する電気信号を出力する検出回路とを含んで構成されている。
半導体装置80は、ベース部材82の最下段面に固着され、金線76でベース部材82に形成されている電極配線85に接続されている。この電極配線85は、少なくとも圧電振動片10に形成された導通電極部150〜155に対応して設けられている。圧電振動片10は、先述の導通電極部150〜155で、ベース部材82の中段に導電性接着剤74で接着固定されている。導電性接着剤74は、圧電振動片10がベース部材82に接触しない程度の厚みを有しており、駆動振動腕16−1〜16−4、基部12、検出振動腕20−1,20−2がベース部材82から浮いている状態になる。
従って、前述した実施例6によれば、圧電振動片10は、ベース部材82の周縁部と蓋部材84によって挟まれて固定されるため、より強固に固定できるため、駆動振動腕16−1〜16−4や検出振動腕20−1,20−2の振動がベース部材82や蓋部材84に漏れる、いわゆる振動漏れを減じ、より一層、安定した駆動振動や検出振動を得ることができる。
また、圧電振動片10の断面方向の高さ位置はベース部材82の段差によって規制されるので、圧電振動片10とベース部材82との隙間を好適に設定でき、相互の接触を防止することができる。
続いて、本発明の実施例7について図面に基づき説明する。実施例7は、前述の実施例6の技術思想を基本にした圧電振動子190の要部構造を示す部分断面図である。図31において、圧電振動子190は、ベース部材182と圧電振動片10と蓋部材184とから構成されている。ベース部材182は、周縁部182Aが突出した容器状をしており、セラミックス材等で形成されている。また、蓋部材184も同様に周縁部184Aが突出した容器状をしており、ベース部材182と略同じ形状である。圧電振動片10は、実施例5に記載の図25で示した全周が枠部132で覆われたものを採用している。圧電振動片10の枠部132には、前述したように導通電極部150〜155(図27、参照)が形成されているが、実施例7では、導通電極部150〜155はベース部材182の端部から突出した端面132Aにも形成されている。
圧電振動片10は、図示しないが、枠部132の外周からベース部材182及び蓋部材184の周縁部182A,184Aの内側まで切り込み部が設けられており、導通電極部150〜155は、この切り込み部から側面に形成されて端面132Aまで連続されている。従って、枠部132のベース部材182及び蓋部材184の周縁部182A,184Aに接する部分には電極は存在せず、両面は平面状態である。また、枠部132のベース部材182及び蓋部材184の周縁部182A,184Aに接する部分には同一厚みの金属層が形成される。
このように形成されたベース部材182と圧電振動片10と蓋部材184は積層されて、溶接や接着等の手段で密着固定され、内部は真空状態にされる。
このように構成された圧電振動子190は、振動型圧電ジャイロスコープを形成する回路基板に搭載される(図示しない)。圧電振動片10の端面132Aに形成された導通電極部150〜155を外部の駆動回路や検出回路に接続することにより、振動型圧電ジャイロスコープを構成することができる。
従って、実施例7に記載の圧電振動子は、圧電振動片10が、ベース部材182と蓋部材184とで積層して構成されているので、より薄型の圧電振動子を提供することができる。また、圧電振動片10の端部には導通電極部150〜155が形成されているために、前述した外部の駆動回路や検出回路に容易に、且つ、小さいスペースで接続することができる。
なお、本発明は前述の実施例に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前述の各実施の形態の圧電振動片では、梁の数は4本、第1の支持部の数は4個としたが、その他の数でも良い。圧電振動片の基部の振動振幅の大きさや振動方向などにより、前記第1の梁の幅、長さ、厚み、本数、形状などを適当な弾性が得られるように設定すると良い。
また、前述の実施例で記載した梁は、圧電振動片の基部の振動振幅の大きさや振動方向などに応じて、幅、厚み、長さ、本数、延出方向を適宜選択して設定することができる。
また、図2、図3に示した実施例1の圧電振動片10では、各支持部の表面に導通電極50,56を形成し、導通電極50,56と圧電振動片の各振動腕の表面に形成された駆動電極52あるいは検出電極54とを接続電極58−1〜58−5で接続しているが、各支持部の表面に導通電極50−1〜50−4,56を形成しなくとも良い。その場合は、基部12に、駆動電極52−1〜52−4や検出電極54−1〜54−4と接続する導通電極を設け、振動に大きな影響を与えない柔らかさを持つ金線などで、電気的な接続を行うことができる。
また、前述の実施例1に示した圧電振動片の支持構造では、圧電振動片10を導電性接着剤70を用いて基板60に固定したが、本発明の圧電振動片は他の支持構造を採用しても良い。例えば、前記第1の支持部30−1〜30−4と前記第2の支持部40を適当な形状形成された金属リード線を用いて支持しても良い。支持台と電気的な接続を行わなくて良い支持部については、非導電性の接着剤であっても良い。
また、前述の実施の形態の圧電振動片の支持構造では、導電性接着剤を用いたが、他の部材であっても良い。例えば、金ボールを用いて熱圧着しても良い。金ボールは、電気的接続と固定を同時に行え、かつ弾性を持っているので、弾性のある導電性接着剤と同様な効果がある。また、第1の支持部30−1〜30−4を金ボールで固定し、第2の支持部40,140を弾性率の低い導電性接着剤で固定するなどの組み合わせが可能である。
さらに、前述の実施例では、圧電振動片として、基部の周縁部から対向する方向に延びる2つの駆動振動系と、前記駆動振動系の延びている方向と直交する2方向に延びている2つの検出振動腕とを有する圧電振動片を用いて説明したが、本発明はこの形状の圧電振動片に限定されるものではない。
例えば、音叉型圧電振動片や、基部から一方向へ延出した一対の駆動振動腕と、前記基部から他方向へ延出した一対の検出振動腕を有するH型圧電振動片などにも使用することができる。
また、前述の実施例では、振動型圧電ジャイロスコープ用の圧電振動片及び圧電振動子で説明したが、本発明は、回転角速度検出機能を持たない圧電振動片や圧電振動子にも使用できる。例えば、基準クロック発振器用や加速度センサーなどの圧電振動片や圧電振動子にも使用できる。
従って、前述の実施例1〜実施例7によれば、外部から振動や衝撃が加えられても、安定した駆動振動や検出振動が保たれる他、圧電振動片を支持しても駆動振動や検出振動が、抑圧されにくい圧電振動片、圧電振動片の支持構造、圧電振動子及び振動型圧電ジャイロスコープを提供することができる。
本発明の実施例1に係る圧電振動片を示す平面図。 本発明の実施例1に係る圧電振動片の一方の主面の電極パターンを示す平面図。 本発明の実施例1に係る圧電振動片の他方の主面の電極パターンを示す平面図。 本発明の実施例1に係る圧電振動片の支持構造を示す断面図。 本発明の実施例1に係る圧電振動片の支持構造を示す断面図。 本発明の実施例1に係る基板の電極パターンを示す平面図。 本発明の実施例1に係る基板の電極パターンを示す平面図。 本発明の実施例1に係る圧電振動片の駆動振動を示す説明図。 本発明の実施例1に係る圧電振動片の検出振動を示す説明図。 本発明の実施例1に係る圧電振動片の振動姿態を示す説明図。 本発明の実施例1に係る圧電振動片の振動姿態を示す説明図。 本発明の実施例1に係る振動型圧電ジャイロスコープを示す断面図。 本発明の実施例2に係る圧電振動片の一方の主面を示す平面図。 本発明の実施例2に係る圧電振動片の他方の主面を示す平面図。 本発明の実施例2に係る圧電振動片の支持構造を示す断面図。 本発明の実施例2に係る圧電振動片の振動姿態を示す説明図。 本発明の実施例2に係る圧電振動片の振動姿態を示す説明図。 本発明の実施例3に係る圧電振動子の構造を示す平面図。 本発明の実施例3に係る圧電振動子の構造を示す断面図。 本発明の実施例4に係る圧電振動片を示す平面図。 本発明の実施例4に係る圧電振動片の変形例を示す平面図。 本発明の実施例4に係る圧電振動片の他の変形例を示す平面図。 本発明の実施例5に係る圧電振動片を示す平面図。 本発明の実施例5に係る圧電振動片の変形例を示す平面図。 本発明の実施例5に係る圧電振動片の他の変形例を示す平面図。 本発明の実施例5に係る圧電振動片の他の変形例を示す平面図、部分断面図。 本発明の実施例5に係る圧電振動片の表面の電極パターンを示す平面図。 本発明の実施例5に係る圧電振動片の裏面の電極パターンを示す平面図。 本発明の実施例5に係る振動型圧電ジャイロスコープを示す断面図。 本発明の実施例6に係る振動型圧電ジャイロスコープを示す要部断面図。 本発明の実施例7に係る圧電振動子を示す要部断面図。
符号の説明
10…圧電振動片、12…基部、16−1,16−2,16−3,16−4…駆動振動腕、18−1,18−2…連結腕、20−1,20−2…検出振動腕、30−1,30−2,30−3,30−4…第1の支持部、32−1,32−2,32−3,32−4…梁、33,34…凹部、40,140…第2の支持部、60,160…基板、70,74,170…導電性接着剤、82,182…ベース部材、84,184…蓋部材、90…振動型圧電ジャイロスコープ、102−1,102−2…第2の梁、190,200…圧電振動子。

Claims (17)

  1. 基部と、
    前記基部から第1の方向に延びる検出振動腕と、
    前記基部から第2の方向に延びる第1の連結腕と、
    前記基部から前記第2の方向の反対方向に延びる第2の連結腕と、
    前記第1の連結腕から前記第1の方向に延びる第1の駆動振動腕と、
    前記第2の連結腕から前記第1の方向に延びる第2の駆動振動腕と、
    前記基部から、前記検出振動腕と前記第1の駆動振動腕との間を通り、S字状に延び、
    先端に第1の支持部が形成されている第1のS字状梁と、
    前記基部から、前記検出振動腕と前記第2の駆動振動腕との間を通り、S字状に延び、
    先端に第1の支持部が形成されている第2のS字状梁と、
    前記第1の支持部の表面に形成された複数の導通電極と、
    を有し、
    前記第1、第2のS字状梁のそれぞれに、前記複数の導通電極のうち互いに異なる導通
    電極に接続される接続電極が形成され、
    前記第1の駆動振動腕と前記第2の駆動振動腕の駆動振動は、第1の駆動振動腕が前記
    第2の方向に屈曲する時は、前記第2の駆動振動腕が前記第2の方向の反対方向に屈曲し
    、前記第1の駆動振動腕が前記第2の方向の反対方向に屈曲する時は、前記第2の駆動振
    動腕が前記第2の方向に屈曲する
    ことを特徴とする圧電振動片。
  2. 請求項1に記載の圧電振動片において、
    さらに、前記基部の中心位置に設けられる第2の支持部を、
    有することを特徴とする圧電振動片。
  3. 請求項1または請求項2に記載の圧電振動片において、
    前記基部の中心位置を挟んで対称に設けられた1対の開口部と、
    前記1対の開口部の間に形成される弾性を有する梁と、
    該梁の中心位置に設けられる第2の支持部と、
    を有することを特徴とする圧電振動片。
  4. 請求項1乃至請求項3に記載の圧電振動片において、
    前記第1、第2の駆動振動腕の表面に形成された前記圧電振動片を駆動振動するための
    第1、第2の駆動電極を有し
    前記第1、第2の駆動電極が、前記接続電極を介して、前記複数の導通電極のうち互い
    に異なる導通電極に接続されていることを特徴とする圧電振動片。
  5. 請求項4に記載の圧電振動片において、
    前記第1、第2の駆動電極とは別の箇所に形成され、前記圧電振動片に外部から回転角
    速度を加えたときに、前記駆動振動と前記回転角速度に応じて、前記圧電振動片に生ずる
    検出振動を検出するための第1、第2の検出電極を有し、
    前記第1、第2の検出電極と前記第1、第2の駆動電極のそれぞれが、前記接続電極を
    介して、前記複数の導通電極のうちそれぞれ別の前記導通電極に接続されていることを特
    徴とする圧電振動片。
  6. 請求項1に記載の圧電振動片において、
    前記第1の支持部が、前記第1、第2の駆動振動腕の周囲に形成される枠部に連続して
    形成されることを特徴とする圧電振動片。
  7. 請求項6に記載の圧電振動片において、
    前記枠部と前記第1、第2の駆動振動腕との間と、前記枠部と前記第1、第2のS字
    梁との間が略同じ間隙を有して形成されることを特徴とする圧電振動片。
  8. 請求項6に記載の圧電振動片において、
    前記第1、第2のS字状梁の一部が、前記第1、第2のS字状梁の他の部分よりも剛性
    が小さい形状に形成されていることを特徴とする圧電振動片。
  9. 請求項6に記載の圧電振動片において、
    前記第1、第2の駆動振動腕に形成される駆動電極と検出電極とが、前記枠部に形成さ
    れる導通電極に接続されていることを特徴とする圧電振動片。
  10. 請求項1に記載の圧電振動片と、
    前記圧電振動片を対向させて搭載する支持台と、
    前記第1の支持部と前記支持台との間に、前記圧電振動片を固定するための固定部材と

    を備えることを特徴とする圧電振動片の支持構造。
  11. 請求項10に記載の圧電振動片の支持構造において、
    前記固定部材は、導電性材料であることを特徴とする圧電振動片の支持構造。
  12. 請求項11に記載の圧電振動片の支持構造において、
    前記固定部材は、弾性を有する材料であることを特徴とする圧電振動片の支持構造。
  13. 請求項10に記載の圧電振動片の支持構造において、
    前記圧電振動片は、前記基部の中心位置に設けられる第2の支持部を有し、 前記第2
    の支持部と前記支持台の間の前記固定部材の厚みが、前記第1の支持部と前記支持台の間
    の前記固定部材の厚みより厚いことを特徴とする圧電振動片の支持構造。
  14. 請求項6に記載の前記圧電振動片と、
    前記圧電振動片が固着されるベース部材と、が備えられ、
    前記圧電振動片に形成された枠部が、前記ベース部材に固着されていることを特徴とす
    る圧電振動片の支持構造。
  15. 請求項14に記載の圧電振動片の支持構造において、
    前記圧電振動片の枠部の周縁部が、前記ベース部材の周縁部に固着されることを特徴と
    する圧電振動片の支持構造。
  16. 請求項1乃至9に記載の圧電振動片と、
    前記圧電振動片を固定するベース部材と、
    前記圧電振動片を収納して前記ベース部材とで密閉固定する蓋部材と、
    を備えることを特徴とする圧電振動子。
  17. 請求項1乃至9に記載の圧電振動片と、
    前記圧電振動片を駆動振動するための駆動回路と、
    前記圧電振動片に外部から回転角速度を加えたときに、前記圧電振動片に生ずる検出振
    動を検出する検出回路と、
    を備えることを特徴とする振動型圧電ジャイロスコープ。
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