JP5838543B2 - センサーデバイス、モーションセンサー、および電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、センサーデバイス、センサーデバイスを用いたモーションセンサー、およびこれらを用いた電子機器に関する。
従来、加速度や角速度などをセンシングするセンサーデバイスにおいては、センサー素子と該センサー素子を駆動する機能を有する回路素子とを備えたセンサーデバイスが知られている。
このセンサーデバイスとしては、センサー素子としてのジャイロ振動片と回路素子としての半導体装置(以下、半導体基板という)とを備えたセンサーデバイスがパッケージに収納された角速度センサー(ジャイロセンサー)が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
この構成では、半導体基板が支持基板に固着され、支持基板に形成されたリード配線部と電気的に接続されている。また、センサー素子(ジャイロセンサー素子)は、センサー素子と半導体基板との間に配置されたポリイミドフィルムに固着されたインナーリード部に接続されることによって、半導体基板と空隙を保ち該半導体基板と平面視で重なるように配置されている。なお、インナーリード部は、ポリイミドフィルムに固着されるとともに支持基板に固着されている。
そして、センサー素子は、レーザー光などを用い、センサー素子の主面(表裏面)に形成された錘層を除去するチューニング(周波数調整:F調ともいう)が行われ、高精度の機能を有することとなる(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開2007−281341号公報(図1) 特開2008−151633号公報(図10)
しかしながら、前述したセンサーデバイスの構成では、センサー素子のチューニングの際に用いるレーザー光が、錘層の除去とともにセンサー素子を透過し、センサー素子に対向するポリイミドフィルムに達することがあった。レーザー光がポリイミドフィルムに達すると、レーザー光が照射された部分のポリイミドフィルムが溶融し、溶融したポリイミドフィルムの一部が突沸してセンサー素子の主面に付着してしまうという課題を有していた。なお、付着したポリイミドフィルムの溶融粒は、チューニングのばらつきなどセンサー素子の電気的特性を劣化させる虞を有している。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係るセンサーデバイスは、回路を備える半導体基板と、前記回路に電気的に接続されて前記半導体基板の能動面側に設けられた第1の電極と、前記第1の電極に電気的に接続されて前記能動面側に設けられた外部接続端子と、前記半導体基板と前記外部接続端子との間に設けられた応力緩和層と、前記半導体基板の前記能動面側に設けられた接続用端子と、基部と該基部から延伸された検出振動部および接続部と前記検出振動部に形成された質量調整部とを備えたセンサー素子と、を有し、前記センサー素子は、前記接続部と前記外部接続端子との接続によって前記半導体基板に保持されており、前記応力緩和層と前記質量調整部とが平面視で重なる間に形成された溶融保護層を有し、前記溶融保護層は、金属層であり、グランド電位に接続されていることを特徴とする。
本適用例によれば、応力緩和層と質量調整部とが平面視で重なる間に溶融保護層が形成されているため、センサー素子の質量調整部を調整する際に、センサー素子を透過したレーザー光が溶融保護層によって遮蔽されて応力緩和層に達しない。従って、応力緩和層の溶融が生じず、応力緩和層の溶融物がセンサー素子の主面に付着することを防止することができる。これにより、付着したポリイミドフィルムの溶融粒によるチューニングのばらつきなどセンサー素子の電気的特性の劣化を防止することが可能となり、電気的特性の安定したセンサーデバイスを提供することができる。
また、溶融保護層を設けることにより、センサー素子と応力緩和層との間隔を小さくすることが可能となり、薄型のセンサーデバイスを提供することが可能となる。
本適用例によれば、電源に伝搬するノイズをグランド(GND)電位に接続された溶融保護層によって遮蔽することができるため、安定した電源電位の供給を行うことが可能となる。
[適用例2]上記適用例に記載のセンサーデバイスにおいて、前記第1の電極と前記外部接続端子との電気的接続が、前記能動面側に設けられた再配置配線によってなされていることを特徴とする。
本適用例によれば、センサーデバイスは、再配置配線によって外部接続端子の位置やその配列を自由(任意)に設計することができる。
[適用例3]上記適用例に記載のセンサーデバイスにおいて、前記外部接続端子は、突起電極であることを特徴とする。
本適用例によれば、センサーデバイスは、外部接続端子が突起電極であることから、センサー素子と半導体基板との間に隙間を設けることが可能となり、センサー素子と半導体基板との接触を回避することが可能となる。これにより、センサーデバイスは、センサー素子の安定的な駆動を行うことが可能となる。
[適用例4]上記適用例に記載のセンサーデバイスにおいて、前記溶融保護層は、前記応力緩和層の前記センサー素子側の外面に形成されていることを特徴とする。
本適用例によれば、溶融保護層の形成を再配置配線の形成と同時に行うことが可能であり、形成工程を増やすことなく容易に形成することが可能となる。
[適用例]上記適用例に記載のセンサーデバイスにおいて、前記半導体基板の能動面が、前記溶融保護層によって覆われていることを特徴とする。
本適用例によれば、半導体基板の能動領域に形成されている配線などに対して伝搬するノイズを、グランド(GND)電位に接続された溶融保護層によって遮蔽することができるため、ノイズによる半導体基板の電気的特性への影響を防止することが可能となる。また、センサー素子を透過したレーザー光が溶融保護層によって遮蔽されて能動面に達しないため、能動領域に形成されている配線などが、レーザー光によって破損されることを防止することができる。
[適用例]上記適用例に記載のセンサーデバイスにおいて、前記応力緩和層および前記再配置配線が、複数形成されていることを特徴とする。
本適用例によれば、応力緩和層および再配置配線を複数(多層構造)とすることにより、再配置配線の配線引き回しの自由度が高くなり、溶融保護層の形成することが可能な領域を拡大することが可能となる。換言すれば、溶融保護層の形成パターンの自由度を高めることが可能となる。
[適用例]上記適用例に記載のセンサーデバイスにおいて、前記半導体基板の能動面側に前記応力緩和層が設けられており、前記応力緩和層の前記半導体基板とは反対の面側に前記溶融保護層が設けられていることを特徴とする。
[適用例]上記適用例に記載のセンサーデバイスにおいて、前記応力緩和層は、絶縁樹脂を含み、前記溶融保護層は、導電材料を含むことを特徴とする。
[適用例]上記適用例に記載のセンサーデバイスにおいて、前記溶融保護層は、前記応力緩和層に対するレーザー光の遮蔽効果を有することを特徴とする。
[適用例10]本適用例に記載のモーションセンサーは、上記適用例のいずれかに記載のセンサーデバイスと、前記センサーデバイスを収納するパッケージと、を有し、前記センサーデバイスが、前記パッケージに収納されていることを特徴とする。
本適用例に記載のモーションセンサーによれば、上記適用例に記載の効果を奏するセンサーデバイスを備えたモーションセンサーを提供できる。加えて、モーションセンサーは、薄型化されたセンサーデバイスを用いることから、薄型化を実現することが可能となる。
[適用例11]本適用例に記載のモーションセンサーは、上記適用例のいずれかに記載の複数のセンサーデバイスと、前記複数のセンサーデバイスを収納するパッケージと、を有し、前記複数のセンサーデバイスは、前記各センサー素子の主面同士の成す角度が略直角となるように前記パッケージ内に配置され、収納されていることを特徴とする。
本適用例に記載のモーションセンサーによれば、上記適用例に記載の効果を奏する複数のセンサーデバイスを備えたモーションセンサーを提供できる。
また、モーションセンサーは、各センサーデバイスが各センサー素子の主面同士の成す角度が略直角となるようにパッケージ内に配置され、収納されていることから、1つで、複数軸に対応したセンシングが可能となる。
[適用例12]上記適用例に記載のモーションセンサーにおいて、少なくとも1つの前記センサー素子の主面は、前記パッケージの外部部材に接続される被接続面と略平行であることを特徴とする。
本適用例に記載のモーションセンサーによれば、1つのモーションセンサーで、パッケージの被接続面と略直交する軸を含む複数軸に対応したセンシングが可能となる。
[適用例13]本適用例に記載の電子機器は、上記適用例のいずれかに記載のセンサーデバイス、または上記適用例のいずれかに記載のモーションセンサーを備えていることを特徴とする。
本適用例に記載の電子機器によれば、電気的特性の安定した、加えて小型、薄型の電子機器を提供することができる。
第1実施形態のセンサーデバイスの概略構成を示す模式図であり、センサー素子側から俯瞰した平面図。 図1に示すセンサーデバイスの概略構成を示す正断面図。 振動ジャイロ素子の動作を説明する模式平面図。 振動ジャイロ素子の動作を説明する模式平面図。 第1実施形態のセンサーデバイスの製造工程を示すフローチャート。 第1実施形態のセンサーデバイスの製造工程を説明する模式図であり、(a)〜(c)は、概略構成を工程順に説明する断面図。 第1実施形態のセンサーデバイスの製造工程を説明する模式的断面図。 第1実施形態のセンサーデバイスの製造工程を説明する模式的断面図。 第2実施形態のセンサーデバイスの概略構成を模式的に示す正断面図。 第2実施形態のセンサーデバイスの製造工程を示すフローチャート。 第3実施形態のモーションセンサーの概略構成を模式的に示し、(a)は平面図、(b)は正断面図。 (a)〜(c)は、センサーデバイス、およびモーションセンサーを搭載した電子機器の概略を示す斜視図。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面に従って説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態にかかるセンサーデバイスの概略構成を示す模式図であり、センサー素子側から俯瞰した平面図である。図2は、図1に示すセンサーデバイスの正断面図である。
図1、および図2に示すように、センサーデバイス1は、半導体基板としてのシリコン基板10と、センサー素子としての振動ジャイロ素子(ジャイロ振動片)20と、ベース基板30と、ワイヤー40とを備えている。
シリコン基板10には、能動面10a側にトランジスターやメモリー素子などの半導体素子を含んで構成される集積回路(図示せず)が形成されている。この集積回路には、振動ジャイロ素子20を駆動振動させるための駆動回路と、角速度が加わったときに振動ジャイロ素子20に生じる検出振動を検出する検出回路とが備えられている。
シリコン基板10は、能動面10a側に設けられた第1の電極11と、第1の電極11に電気的に接続されて能動面10a側に設けられた外部接続端子12と、能動面10aと外部接続端子12との間に設けられた応力緩和層15と、能動面10a側に設けられた接続用端子13とを備えている。
第1の電極11は、シリコン基板10の集積回路に直接導通して形成されたものである。また、能動面10a上には、パッシベーション膜となる第1絶縁層14が形成されており、この第1絶縁層14には、第1の電極11上に開口部14aが形成されている。
このような構成によって第1の電極11は、開口部14a内にて外側に露出した状態となっている。
第1絶縁層14上には、第1の電極11や他の電極を避けた位置に、絶縁樹脂からなる応力緩和層15が形成されている。
また、応力緩和層15上には、再配置配線としての配線16が形成されている。配線16は、応力緩和層15を貫通して設けられたビアホール14bによって、第1絶縁層14の開口部14a内にて第1の電極11と接続されている。この配線16は、集積回路の電極の再配置を行うためのもので、シリコン基板10の所定部に配置された第1の電極11からビアホール14bを介して中央部側に延びて形成されている。
この配線16は、シリコン基板10の第1の電極11と外部接続端子12との間を配線することから、一般的には再配置配線とよばれ、微細設計によって位置の制約が大きい第1の電極11に対して、外部接続端子12の位置を任意にずらして配置し、シリコン基板10における振動ジャイロ素子20との接続位置の自由度を高めるための重要な構成要素である。
さらに、応力緩和層15上には、溶融保護層42が形成されている。溶融保護層42は、後述するようにシリコン基板10に振動ジャイロ素子20が接続された際に、振動ジャイロ素子20の質量調整部としての錘部27a,27b,28a,28bと対向する位置を含む応力緩和層15上に設けられている。溶融保護層42は、配線16と同様に再配置配線として形成され、図示しないビアホールなどを介してグランド(GND)電位に接続されている。
なお、溶融保護層42は、質量調整部としての錘部27a,27b,28a,28bと対向する位置を少なくとも含み、他のシリコン基板10の能動面10aに対向する位置の応力緩和層15上に設けることも可能である。
溶融保護層42は、上述のような位置に設けられることにより、応力緩和層15に対するレーザー光の遮蔽効果を生じることになる。
また、形成された溶融保護層42は、電源、或いは導体基板の能動領域に形成されている配線などに対して伝搬するノイズをグランド(GND)電位に接続された溶融保護層によって遮蔽することができるため、安定した電源電位の供給を行うこと、或いはノイズによる半導体基板の電気的特性への影響を防止することが可能となる。
また、シリコン基板10の能動面10a側には、配線16や応力緩和層15上に樹脂からなる耐熱性の第2絶縁層17が形成されている。なお、第2絶縁層17は、ソルダーレジストでもよい。
この第2絶縁層17には、応力緩和層15上にて配線16上に開口部17aが形成されている。このような構成によって配線16は、開口部17a内にて外側に露出した状態となっている。
そして、この開口部17a内に露出した配線16上に、外部接続端子12が配設されている。この外部接続端子12は、例えば、Auスタッドバンプで形成された突起電極となっている。なお、外部接続端子12は、Auスタッドバンプの他に銅、アルミやはんだボールなど他の導電性材料にて形成することもできる。
このような構成のもとに、シリコン基板10に形成された集積回路は、第1の電極11、配線16、外部接続端子12を介して振動ジャイロ素子20と電気的に接続されるようになっている。
この際、センサーデバイス1は、外部接続端子12が突起電極となっていることから、振動ジャイロ素子20とシリコン基板10との間に隙間が設けられる。
また、シリコン基板10に形成された集積回路には、第1の電極11以外に図示しない他の電極が形成されている。この他の電極は、第1の電極11の場合と同様に、再配置配線が接続され、第2絶縁層17の開口部17b内にて外部に露出する接続用端子13と接続されている。
接続用端子13は、電気的、あるいは機械的な接続を成すためのパッド状のものであって、金(Au)、アルミニウム(Al)などの金属が用いられたワイヤー40によって、ベース基板30と接続されている。
なお、本例では、接続用端子13とベース基板30との接続にワイヤー40を用いる構成で説明したが、ワイヤー40に替えてフレキシブル配線基板(FPC:Flexible Printed Circuits)を用いて接続することもできる。
第1の電極11、他の電極、接続用端子13は、チタン(Ti)、窒化チタン(TiN)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、または、これらを含む合金などによって形成されている。特に接続用端子13については、ワイヤーボンディングの際の接合性を高めるため、その表面にニッケル(Ni)、金(Au)のメッキを施しておくのが好ましい。
このようにすることで、特にさびによる接触性、接合性の低下を防止することができる。また、ハンダメッキ、ハンダプリコートなどの最表面処理を施したものとしてもよい。
さらに、配線16、溶融保護層42などの再配置配線は、金(Au)、銅(Cu)、銀(Ag)、チタン(Ti)、タングステン(W)、チタンタングステン(TiW)、窒化チタン(TiN)、ニッケル(Ni)、ニッケルバナジウム(NiV)、クロム(Cr)、アルミニウム(Al)、パラジウム(Pd)などによって形成されている。
なお、後段に記載する第2実施形態にて詳述するが、これら配線16などの再配置配線としては、上記材料による単層構造のみならず、複数種類の上記材料を組み合わせた積層構造としてもよい。なお、これら配線16などの再配置配線については、通常は同一工程で形成するため、互いに同じ材料となる。
また、第1絶縁層14、第2絶縁層17を形成するための樹脂としては、例えばポリイミド樹脂、シリコーン変性ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン変性エポキシ樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂、BCB(benzocyclobutene)及びPBO(polybenzoxazole)などが用いられる。
なお、第1絶縁層14については、酸化珪素(SiO2)、窒化珪素(Si34)などの無機絶縁材料によって形成することもできる。
なお、応力緩和層15は、接続用端子13が形成されるシリコン基板10の外周部にも形成されていてもよい。
シリコン基板10の能動面10aと対向する面側(非能動面10b側)には、ベース基板30が接着剤50により接合(接続)されている。
ベース基板30は、例えばセラミック基板のような絶縁性材料で形成されており、シリコン基板10と接合される接続面31には接続部32が形成され、この接続部32には、金(Au)、銀(Ag)などの金属被膜が形成されている。
そして、接続部32とシリコン基板10に形成された接続用端子13とがワイヤー40によって接続されている。
なお、ベース基板30は、板状の基板、周囲に側壁を有し中央部が凹形状のパッケージ(収納容器)を例示することができる。
ベース基板30が板状の基板である場合は、ベース基板30上に接続されたシリコン基板10や振動ジャイロ素子20などは、ベース基板30に接続される図示しない金属製キャップなどにより気密的に封止される。
また、ベース基板30が、周囲に側壁を有し中央部が凹形状のパッケージ(収納容器)である場合は、パッケージ内に収納されたシリコン基板10や振動ジャイロ素子20などは、パッケージの外壁に開口面に接合される図示しない金属製リッドなどを用いて気密的に封止される。
振動ジャイロ素子20は、圧電材料である水晶を基材(主要部分を構成する材料)として形成されている。水晶は、電気軸と呼ばれるX軸、機械軸と呼ばれるY軸及び光学軸と呼ばれるZ軸を有している。
そして、振動ジャイロ素子20は、水晶結晶軸において直交するX軸及びY軸で規定される平面に沿って切り出されて平板状に加工され、平面と直交するZ軸方向に所定の厚みを有している。なお、所定の厚みは、発振周波数(共振周波数)、外形サイズ、加工性などにより適宜設定される。
また、振動ジャイロ素子20を成す平板は、水晶からの切り出し角度の誤差を、X軸、Y軸及びZ軸の各々につき多少の範囲で許容できる。例えば、X軸を中心に0度から2度の範囲で回転して切り出したものを使用することができる。Y軸及びZ軸についても同様である。
振動ジャイロ素子20は、フォトリソグラフィー技術を用いたエッチング(ウエットエッチングまたはドライエッチング)により形成されている。なお、振動ジャイロ素子20は、1枚の水晶ウエハーから複数個取りすることが可能である。
図1に示すように、振動ジャイロ素子20は、ダブルT型と呼ばれる構成となっている。
振動ジャイロ素子20は、中心部分に位置する基部21と、基部21からY軸に沿って延伸された振動部としての1対の検出用振動腕22a,22bと、検出用振動腕22a,22bと直交するように、基部21からX軸に沿って延伸された1対の連結腕23a,23bと、検出用振動腕22a,22bと平行になるように、各連結腕23a,23bの先端側からY軸に沿って延伸された振動部としての各1対の駆動用振動腕24a,24b,25a,25bとを備えている。
さらに、振動ジャイロ素子20は、基部21からY軸に沿って延伸された複数(本例では4本)の保持腕47と、保持腕47から延設された2つの素子接続部48a,48bとを備えている。
また、振動ジャイロ素子20は、検出用振動腕22a,22bに、図示しない検出電極が形成され、駆動用振動腕24a,24b,25a,25bに、図示しない駆動電極が形成されている。
振動ジャイロ素子20は、検出用振動腕22a,22bで、角速度を検出する検出振動系を構成し、連結腕23a,23bと駆動用振動腕24a,24b,25a,25bとで、振動ジャイロ素子20を駆動する駆動振動系を構成している。
また、検出用振動腕22a,22bのそれぞれの先端部には、質量調整部として錘部26a,26bが形成され、駆動用振動腕24a,24b,25a,25bのそれぞれの先端部には、質量調整部としての錘部27a,27b,28a,28bが形成されている。
そして、幅広形状を成す錘部26a,26b,27a,27b,28a,28bのそれぞれの面上には、チューニング用の錘電極41が形成されている。
これらの構成を用いることにより、振動ジャイロ素子20は、小型化および角速度の検出感度の向上が図られている。
振動ジャイロ素子20は、平面視において、シリコン基板10と重なるようにシリコン基板10の能動面10a側に配置されている。
なお、振動ジャイロ素子20は、基部21及び各振動腕の表裏面を主面とする。ここでは、基部21において外部と電気的に接続する面を一方の主面20aといい、一方の主面20aと対向する面を他方の主面20bという。
振動ジャイロ素子20の素子接続部48a,48bの一方の主面20aには、上記各検出電極、各駆動電極から引き出された、接続電極としての引き出し電極29が形成されており、各引き出し電極29とシリコン基板10の外部接続端子12とが、導電性接着剤48によって電気的及び機械的に接続されている。
これにより、振動ジャイロ素子20は、シリコン基板10に保持されている。
ここで、センサーデバイス1の振動ジャイロ素子20の動作について説明する。
図3及び図4は、振動ジャイロ素子の動作を説明する模式平面図である。図3は駆動振動状態を示し、図4(a)、図4(b)は、角速度が加わった状態における検出振動状態を示している。
なお、図3及び図4において、振動状態を簡易に表現するために、各振動腕は線で表してあり、保持腕47および接続部は省略している。
図3において、振動ジャイロ素子20の駆動振動状態を説明する。
まず、シリコン基板10の集積回路(駆動回路)から駆動信号が印加されることにより、振動ジャイロ素子20は角速度が加わらない状態において、駆動用振動腕24a,24b,25a,25bが矢印Eで示す方向に屈曲振動を行う。この屈曲振動は、実線で示す振動姿態と2点鎖線で示す振動姿態とを所定の周波数で繰り返している。
次に、この駆動振動を行っている状態で、振動ジャイロ素子20にZ軸回りの角速度ωが加わると、振動ジャイロ素子20は、図4に示すような振動を行う。
まず、図4(a)に示すように、駆動振動系を構成する駆動用振動腕24a,24b,25a,25b及び連結腕23a,23bには、矢印B方向のコリオリ力が働く。また同時に、検出用振動腕22a,22bは、矢印B方向のコリオリ力に呼応して、矢印C方向に変形する。
その後、図4(b)に示すように、駆動用振動腕24a,24b,25a,25b及び連結腕23a,23bには、矢印B’方向に戻る力が働く。また同時に、検出用振動腕22a,22bは、矢印B’方向の力に呼応して、矢印C’方向に変形する。
振動ジャイロ素子20は、この一連の動作を交互に繰り返して新たな振動が励起される。
なお、矢印B,B’方向の振動は、重心Gに対して周方向の振動である。そして、振動ジャイロ素子20は、検出用振動腕22a,22bに形成された検出電極が、振動により発生した水晶の歪を検出することで角速度が求められる。
ここで、第1実施形態のセンサーデバイス1の製造方法について説明する。
図5は、センサーデバイスの製造工程を示すフローチャートであり、図6〜図8は、各製造工程を説明する模式図である。
図6(a)〜(c)は、シリコン基板部分の製造工程を工程順に説明する断面図である。
図7は、シリコン基板側とベース基板との接続部分を示す正断面図である。
図8は、振動ジャイロ素子が接続された状態の工程を説明する模式的断面図である。
図5に示すように、センサーデバイス1の製造方法は、第1の電極形成工程S1と、応力緩和層形成工程S2と、接続用配線形成工程S3と、外部接続端子形成工程S4と、ベース基板準備工程S5と、ベース基板接続工程S6と、接続用端子接続工程S7と、振動ジャイロ素子準備工程S8と、振動ジャイロ素子接続工程S9と、振動ジャイロ素子チューニング工程S10とを含んでいる。
[第1の電極形成工程S1]
まず、シリコン基板10を用意する。
ついで、図6(a)に示すように、シリコン基板10の能動面10a上の、集積回路の導電部となる位置に、第1の電極11及び図示しない他の電極を形成する。
[応力緩和層形成工程S2]
ついで、第1の電極11及び他の電極を覆ってシリコン基板10上に第1絶縁層14を形成し、さらに、この第1絶縁層14を覆って応力緩和層15のベースとなる樹脂層(図示せず)を形成する。
ついで、周知のフォトリソグラフィー法及びエッチング法によって樹脂層をパターニングし、所定の形状、すなわち第1の電極11の直上位置(ビアホール14b)や他の電極の直上位置を除いたシリコン基板10の中央部に、応力緩和層15を形成する。
なお、応力緩和層15は、接続用端子13が形成されるシリコン基板10の外周部にも形成してもよい。
さらに、周知のフォトリソグラフィー法及びエッチング法によって第1の電極11及び他の電極を覆う第1絶縁層14の一部を除去し、開口部14aを形成する。これにより、これら開口部14a内に第1の電極11及び他の電極を露出させる。
[接続用配線形成工程S3]
ついで、図6(b)に示すように、第1の電極11にビアホール14bを介して接続する配線16を形成するとともに、他の電極に接続する溶融保護層42などの再配置配線(図示せず)を形成する。これら配線16、溶融保護層42などの再配置配線の形成については、開口部14a内にて第1の電極11、あるいは図示しない他の開口部に設けられた他の電極に導通するようにして導電材料、例えばチタンタングステン(TiW)、銅(Cu)をこの順にスパッタ法で成膜し、配線形状にパターニングした後、得られたパターン上に銅(Cu)をメッキ法で積層することなどによって行う。
また、特に再配置配線の先端側、すなわち接続用端子13側は、パッド形状にパターニングしておくことにより、この部分を接続用端子13とする。
そして、特にこの接続用端子13については、その表面にニッケル(Ni)、金(Au)のメッキを施すことにより、ワイヤーボンディングの際の接合性を高めておく。なお、ハンダメッキ、ハンダプリコートなどの最表面処理を施したものとしてもよい。
[外部接続端子形成工程S4]
ついで、配線16、再配置配線、及び接続用端子13を覆って第2絶縁層17を形成し、さらに、周知のフォトリソグラフィー法及びエッチング法によって配線16の、第1の電極11側とは反対の側を覆う第2絶縁層17の一部を除去し、開口部17aを形成する。
これにより、該開口部17a内に配線16を露出させる。また、これと一緒に、接続用端子13を覆う第2絶縁層17の一部も除去し、開口部17bを形成することにより、該開口部17b内に接続用端子13を露出させる。
その後、図6(c)に示すように、開口部17a内に露出する配線16上に、Auスタッドバンプで形成された外部接続端子12を形成する。なお、外部接続端子12は、Auスタッドバンプの他に銅、アルミやはんだボール、はんだペーストの印刷など他の導電性材料にて形成することもできる。
なお、シリコン基板10は、通常、シリコンウエハーに複数個取りされるので、ダイシング装置などによってダイシング(切断)し、個片化することにより得られる。
[ベース基板準備工程S5]
ついで、セラミック基板などで形成されたベース基板30(図7参照)を準備する。ベース基板30の一面には、シリコン基板10との電気的接続を行うための接続部32が形成されている。
[ベース基板接続工程S6]
ついで、シリコン基板10の非能動面10b側を、ベース基板30の接続部32の形成されている一面である接続面31に接着剤50(図7参照)により接続(接合)する。
[接続用端子接続工程S7]
ついで、図7に示すように、シリコン基板10の接続用端子13とベース基板30の接続部32とを、ワイヤーボンディング法によりワイヤー40を用いて接続する。
[振動ジャイロ素子準備工程S8]
ついで、前述した構成で水晶ウエハーから個片化した振動ジャイロ素子20を用意する。
[振動ジャイロ素子接続工程S9]
ついで、図8に示すように、振動ジャイロ素子20をシリコン基板10に載置し、シリコン基板10の外部接続端子12と、振動ジャイロ素子20の素子接続部48a,48bの一方の主面20aに形成された引き出し電極29とを接続する。
[振動ジャイロ素子チューニング工程S10]
ついで、図8に示すように、レーザー光49を用いて振動ジャイロ素子20のチューニングを行う。
チューニングは、振動ジャイロ素子20の錘部26a,26b,27a,27b,28a,28bのそれぞれに形成された錘電極41に、集光されたレーザー光49を照射して行う。レーザー光49が照射された錘電極41は、レーザー光49のエネルギーにより溶融、蒸発する。この錘電極41の溶融、蒸発により、検出用振動腕22a,22b、駆動用振動腕24a,24b,25a,25bの質量が変化する。これによって、検出用振動腕22a,22b、駆動用振動腕24a,24b,25a,25bの共振周波数が変化し、各振動腕のバランス調整(チューニング)を行うことができる。
このとき、錘電極41を溶融、蒸発させたレーザー光49が、振動ジャイロ素子20を透過することがあるが、本例の構成では、錘部26a,26b,27a,27b,28a,28bのそれぞれに対向する位置には溶融保護層42が設けられているため、レーザー光49は、応力緩和層15に達することはない。これにより、振動ジャイロ素子20を透過したレーザー光49によって応力緩和層15が溶融することが発生することを防止することができる。
上述したように、第1の実施形態のセンサーデバイス1は、シリコン基板10の能動面10a側に設けられた接続用端子13を有し、応力緩和層15を介して第1の電極11と電気的に接続された外部接続端子12と、振動ジャイロ素子20の基部21の引き出し電極29とが接続されている。
これらにより、センサーデバイス1は、接続用端子13によるシリコン基板10のベース基板30との接続が可能であるとともに、シリコン基板10と外部接続端子12との間に設けられている応力緩和層15によって、外部から加わる衝撃などが吸収され緩和される。
この結果、センサーデバイス1は、外部から加わる衝撃などが振動ジャイロ素子20に伝達され難くなることから、シリコン基板10の外部接続端子12と振動ジャイロ素子20とが、従来のようなリード線などを介さず直接的に接続することが可能となる。
したがって、センサーデバイス1は、リード線の撓み量を考慮した空隙が不要となることから、従来の構成と比較して、厚さを低減することが可能となる。
また、センサーデバイス1は、第1の電極11と外部接続端子12との電気的接続が、シリコン基板10の能動面10a側に設けられた再配置配線(配線16など)によってなされていることから、再配置配線によって外部接続端子12の位置やその配列を自由(任意)に設計することができる。
また、センサーデバイス1は、外部接続端子12が突起電極であることから、振動ジャイロ素子20とシリコン基板10との間に隙間を設けることが可能となり、振動ジャイロ素子20とシリコン基板10との接触を回避することが可能となる。
これにより、センサーデバイス1は、振動ジャイロ素子20の安定的な駆動を行うことが可能となる。
また、センサーデバイス1は、応力緩和層15面に設けられた溶融保護層42によって、振動ジャイロ素子20と応力緩和層15との間隔が狭くなることによって生じ易かった、振動ジャイロ素子20を透過したレーザー光49による応力緩和層15の溶融を防ぐことができる。これにより、応力緩和層15が溶融する際に発生する溶融粒が振動ジャイロ素子20の主面20aに付着することを防止することができる。これにより、付着した応力緩和層15の溶融粒の付着、脱落などによるチューニングのばらつきなど振動ジャイロ素子20の電気的特性の劣化を防止することが可能となる。
また、振動ジャイロ素子20を透過したレーザー光49が、応力緩和層15を透過し、シリコン基板10の能動面10a上に達し、能動面10a上の集積回路などを破損することも防止することができる。上記構成は、更なる薄型を要求されるセンサーデバイスにおいて、特に好適である。
また、センサーデバイス1の製造方法は、上記の効果を奏するセンサーデバイス1を製造し、提供することができる。
なお、接続電極としての引き出し電極29は、素子接続部48a,48b以外の部分、例えば基部21の主面20aに形成されていてもよい。
なお、この形態は、以降の実施形態にも適用される。
(第2実施形態)
図9、図10を用いて第2実施形態のセンサーデバイスについて説明する。図9は、第2実施形態にかかるセンサーデバイスの概略構成を模式的に示す正断面図であり、図10は、第2実施形態のセンサーデバイスの製造工程を示すフローチャートである。
なお、本第2実施形態にかかるセンサーデバイスは、上記第1実施形態の構成と応力緩和層および再配置配線の構成が異なるものである。上記第1実施形態との共通部分については、同一符号を付して説明を省略し、上記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図9に示すように、第2実施形態のセンサーデバイス60は、第1の応力緩和層としての応力緩和層15と第1の接続用配線としての配線16を含む再配置配線と、第2の応力緩和層としての応力緩和層45と第2の接続用配線としての配線44を含む再配置配線とが積層された構成である。
シリコン基板10、および振動ジャイロ素子20の構成は第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
第1絶縁層14上には、第1の電極11や他の電極を避けた位置に、絶縁樹脂からなる応力緩和層15が形成されている。
また、応力緩和層15上には、再配置配線としての配線16が形成されている。配線16は、応力緩和層15を貫通して設けられたビアホール14bによって、第1絶縁層14の開口部14a内にて第1の電極11と接続されている。この配線16は、集積回路の電極の再配置を行うためのもので、シリコン基板10の所定部に配置された第1の電極11からビアホール14bを介して中央部側に延びて形成されている。
さらに、応力緩和層15、配線16などの上には、もう1層の応力緩和層45、配線44、溶融保護層42が形成されている。配線44は、応力緩和層45に設けられたビアホール43などによって配線16と接続されている。なお、配線44の接続は、図示しない他の配線や端子と接続されてもよい。
溶融保護層42は、後述するようにシリコン基板10に振動ジャイロ素子20が接続された際に、振動ジャイロ素子20の質量調整部としての錘部27a,27b,28a,28bと対向する位置に少なくとも設けられている。溶融保護層42は、配線44と同様に再配置配線として形成され、図示しないビアホール、或いは配線などを介してグランド(GND)電位に接続されている。
また、溶融保護層42は、質量調整部としての錘部27a,27b,28a,28bと対向する位置を含むシリコン基板10の能動面10aに対向して設けることもできる。
形成された溶融保護層42は、電源、或いは導体基板の能動領域に形成されている配線などに対して伝搬するノイズをグランド(GND)電位に接続された溶融保護層によって遮蔽することができるため、安定した電源電位の供給を行うこと、或いはノイズによる半導体基板の電気的特性への影響を防止することが可能となる。
そして、配線44上に、外部接続端子12が配設されている。この外部接続端子12は、第1実施形態と同様にバンプ形状に形成された突起電極となっている。
このような構成のもとに、シリコン基板10に形成された集積回路は、第1の電極11、配線16、配線44、外部接続端子12などを介して振動ジャイロ素子20と電気的に接続されている。
ここで、第2実施形態のセンサーデバイス60の製造方法について説明する。
図10は、センサーデバイスの製造工程を示すフローチャートである。
図10に示すように、センサーデバイス60の製造方法は、第1の電極形成工程S101と、第1の応力緩和層形成工程S102と、第1の接続用配線形成工程S103と、第2の応力緩和層形成工程S104と、第2の接続用配線形成工程S105と、外部接続端子形成工程S106と、ベース基板準備工程S107と、ベース基板接続工程S108と、接続用端子接続工程S109と、振動ジャイロ素子準備工程S110と、振動ジャイロ素子接続工程S111と、振動ジャイロ素子チューニング工程S112とを含んでいる。
以下の説明では、第1実施形態で説明した製造工程と異なる第1の応力緩和層形成工程S102と、第1の接続用配線形成工程S103と、第2の応力緩和層形成工程S104と、第2の接続用配線形成工程S105と、について説明し、第1実施形態と同様である他の工程の説明は省略する。
[第1の応力緩和層形成工程S102]
第1の電極形成工程S101についで、第1の電極11及び他の電極を覆ってシリコン基板10上に第1絶縁層14を形成し、さらに、この第1絶縁層14を覆って第1の応力緩和層としての応力緩和層15のベースとなる樹脂層(図示せず)を形成する。
ついで、周知のフォトリソグラフィー法及びエッチング法によって樹脂層をパターニングし、所定の形状、すなわち第1の電極11の直上位置(ビアホール14b)や他の電極の直上位置を除いたシリコン基板10の中央部に、応力緩和層15を形成する。
なお、応力緩和層15は、接続用端子13が形成されるシリコン基板10の外周部にも形成してもよい。
さらに、周知のフォトリソグラフィー法及びエッチング法によって第1の電極11及び他の電極を覆う第1絶縁層14の一部を除去し、開口部14aを形成する。これにより、これら開口部14a内に第1の電極11及び他の電極を露出させる。
[第1の接続用配線形成工程S103]
ついで、第1の電極11にビアホール14bを介して接続する配線16を形成するとともに、他の電極に接続する再配置配線(図示せず)を形成する。これら配線16、再配置配線の形成については、開口部14a内にて第1の電極11、あるいは、図示しない他の開口部に設けられた他の電極に導通するようにして導電材料、例えばチタンタングステン(TiW)、銅(Cu)をこの順にスパッタ法で成膜し、配線形状にパターニングした後、得られたパターン上に銅(Cu)をメッキ法で積層することなどによって行う。
また、特に再配置配線の先端側、すなわち接続用端子13側は、パッド形状にパターニングしておくことにより、この部分を接続用端子13とする。
そして、特にこの接続用端子13については、その表面にニッケル(Ni)、金(Au)のメッキを施すことにより、ワイヤーボンディングの際の接合性を高めておく。なお、ハンダメッキ、ハンダプリコートなどの最表面処理を施したものとしてもよい。
[第2の応力緩和層形成工程S104]
ついで、応力緩和層15上に第2の応力緩和層としての応力緩和層45のベースとなる樹脂層(図示せず)を形成する。
ついで、周知のフォトリソグラフィー法及びエッチング法によって樹脂層をパターニングし、所定の形状、すなわち、配線16と後述する配線44とを接続するためのビアホール43や他の電極の直上位置を除いたシリコン基板10の中央部に応力緩和層45を形成する。
なお、応力緩和層45は、接続用端子13が形成されるシリコン基板10の外周部にも形成してもよい。
[第2の接続用配線形成工程S105]
ついで、応力緩和層45上に第2の接続用配線としての配線44を形成するとともに、他の電極に接続する溶融保護層42などの再配置配線(図示せず)を形成する。これら配線44、溶融保護層42などの再配置配線の形成については、ビアホール43、あるいは、図示しない他の開口部に設けられた他の電極に導通するようにして導電材料、例えばチタンタングステン(TiW)、銅(Cu)をこの順にスパッタ法で成膜し、配線形状にパターニングした後、得られたパターン上に銅(Cu)をメッキ法で積層することなどによって行う。
ついで、外部接続端子形成工程S106となるが、この外部接続端子形成工程S106以降の工程は前述の第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
上記構成の第2実施形態のセンサーデバイス60によれば、第1実施形態の効果に加えて、応力緩和層、配線、再配置配線などを多層構造とすることにより、再配置配線の配線引き回しの自由度が高くなり、溶融保護層42の形成領域を拡大することが可能となる。換言すれば、溶融保護層42の形成パターンの自由度を高めることが可能となり、センサーデバイス60の更なる小型化に寄与することが可能となる。
上記第2実施形態では、第2の応力緩和層としての応力緩和層45上に溶融保護層42を形成する例で説明したが、溶融保護層42は、第1の応力緩和層としての応力緩和層15の上面、換言すれば第1の応力緩和層としての応力緩和層15と第2の応力緩和層としての応力緩和層45との間に設けられていてもよい。このような構成を用いても、振動ジャイロ素子20を透過したレーザー光49が、応力緩和層15,45を透過し、シリコン基板10の能動面10a上に達し、能動面10a上の集積回路などを破損することを防止することができる。
(第3実施形態)
図11は、第3の実施形態のモーションセンサーとしてのジャイロセンサーの概略構成を示す模式図である。図11(a)は、ジャイロセンサーをパッケージ上面から俯瞰した平面図であり、図11(b)は、(a)の正断面図である。
なお、図11(a)では、リッドを便宜上省略してある。また、上記第1、第2の実施形態との共通部分については、説明を省略する。
図11に示すように、モーションセンサーとしてのジャイロセンサー100は、3つのセンサーデバイス(以下、センサーデバイス1a、センサーデバイス1b、センサーデバイス1cと称すが、上記第1実施形態および第2実施形態で説明したセンサーデバイス1,60と同一である。)と、各センサーデバイスを内部に収納する略直方体形状のパッケージ80と、を有し、センサーデバイス1a、センサーデバイス1b、センサーデバイス1cがパッケージ80の内部に配置され収納されている。
パッケージ80は、底面83と壁面81,82とを含む内面を有する凹部が形成されている。この凹部は、センサーデバイス1a、センサーデバイス1b、センサーデバイス1cの収納後、リッド(蓋体)84によって覆われる。
パッケージベース80は、セラミックグリーンシートを成形して積層し、焼成した酸化アルミニウム質焼結体などが用いられている。また、リッド84には、コバールなどの金属、ガラス、セラミックなどが用いられている。
センサーデバイス1aは、振動ジャイロ素子201の一方の主面20a(図2参照、以下参照の記載は省略する)または他方の主面20b(図2参照、以下参照の記載は省略する)と、パッケージ80の凹部の底面83とが、略平行になるようにパッケージ80の底面83に固定、接続されている。そして、センサーデバイス1aは、図示しないパッケージ内部電極と電気的に接続されている。
他の2つのセンサーデバイス1b,1cは、それぞれの振動ジャイロ素子201,202,203の一方の主面20aまたは他方の主面20b同士の成す角度が略直角となるように、パッケージ80の内部に配置され収納されている。
センサーデバイス1bは、パッケージ80の壁面81に固定、接続され、センサーデバイス1cは、パッケージ80の壁面82に固定、接続されている。2つのセンサーデバイス1b,1cも、図示しないパッケージ内部電極と電気的に接続されている。
なお、パッケージ内部電極は、パッケージ80の外部に設けられた外部電極(図示せず)と電気的に接続されている。外部電極、内部電極は、タングステン(W)などのメタライズ層に、ニッケル(Ni)、金(Au)などの各被膜をメッキなどにより積層した金属被膜からなる。
ジャイロセンサー100は、各センサーデバイス1a,1b,1cが、パッケージ80の内部に上記のように配置され収納された状態で、リッド84がシームリング、低融点ガラスなどの接合部材によってパッケージ80の上面に接合される。
これにより、パッケージ80の内部は、気密に封止される。なお、パッケージ80の内部は、各センサーデバイスの振動ジャイロ素子201,202,203の振動が阻害されないように、真空状態(真空度が高い状態)に保持されていることが好ましい。
ここで、ジャイロセンサー100の動作について概略を説明する。
ここでは、パッケージ80の底面83が、互いに直交する3軸であるX’軸、Y’軸、Z’軸に対して、X’軸及びY’軸と平行で、Z’軸と直交しているものとする。
これにより、外力などによってジャイロセンサー100の姿勢が変化し、角速度が加わった場合、振動ジャイロ素子201の一方の主面20aまたは他方の主面20bとパッケージ80の底面83とが、略平行になるようにパッケージ80の内部に収納されているセンサーデバイス1aは、振動ジャイロ素子201の一方の主面20aまたは他方の主面20bとZ’軸とが略直交していることから、Z’軸回りに対する角速度を検出する。
一方、振動ジャイロ素子202,203の一方の主面20aまたは他方の主面20b同士の成す角度が略直角となるとともに、各振動ジャイロ素子202,203の一方の主面20aまたは他方の主面20bとセンサーデバイス1aの振動ジャイロ素子201の一方の主面20aまたは他方の主面20bとの成す角度が略直角となるように、パッケージ80の内部に収納されている2つのセンサーデバイス1b,1cは、一方が、振動ジャイロ素子202の一方の主面20aまたは他方の主面20bとX’軸とが略直交していることから、X’軸回りに対する角速度を検出し、他方が、振動ジャイロ素子203の一方の主面20aまたは他方の主面20bとY’軸とが略直交していることから、Y’軸回りに対する角速度を検出する。
これらにより、ジャイロセンサー100は、互いに直交する3軸であるX’軸、Y’軸、Z’軸回りに対する角速度を、1つのジャイロセンサー100で検出することができる。
このことから、ジャイロセンサー100は、撮像機器の手ぶれ補正や、GPS(Global Positioning System)衛星信号を用いた移動体ナビゲーションシステムにおける車両などの姿勢検出、姿勢制御などに好適に用いられる。
また、ジャイロセンサー100は、上記第1実施形態または第2実施形態に記載のセンサーデバイスを用いているため、上記第1実施形態または第2実施形態に記載のセンサーデバイスと同等の効果を有している。すなわち、ジャイロセンサー100は、電気的特性の安定した小型、薄型化を実現することが可能となる。
なお、上記第3実施形態のモーションセンサーとしてのジャイロセンサー100では、3つのセンサーデバイス1a,1b,1cを用いた例で説明したが、センサーデバイスの数はこれに限らず、1つ以上であればよい。例えば、センサーデバイスを、1つ用いれば、1軸方向の角速度の検出が可能であり、例えば、2つのセンサーデバイスを用いれば、異なる2軸方向の角速度の検出が可能となる。
(電子機器)
以下、上記センサーデバイス、およびモーションセンサーを搭載した電子機器について、図12を参照して説明する。図12(a)〜(c)は、センサーデバイス、およびモーションセンサーを搭載した電子機器について説明するための概略図である。
図12(a)は、携帯電話への適用例である。携帯電話230は、アンテナ部231、音声出力部232、音声入力部233、操作部234、及び表示部200を備えており、図示しない制御回路部に上記センサーデバイス、およびモーションセンサーが搭載されている。
図12(b)は、ビデオカメラへの適用例である。ビデオカメラ240は、受像部241、操作部242、音声入力部243、及び表示部200を備えており、図示しない制御回路部に上記センサーデバイス、およびモーションセンサーが搭載されている。
図12(c)は、情報携帯端末(PDA:Personal Digital Assistants)への適用例である。情報携帯端末400は、複数の操作ボタン401及び電源スイッチ402、および表示部200を備えており、図示しない制御回路部に上記センサーデバイス、およびモーションセンサーが搭載されている。
このように搭載されているセンサーデバイス、およびモーションセンサーは、小型であるとともに安定した電気特性を有しており、電子機器の小型化、特性の安定化に寄与することができる。
なお、上記センサーデバイス、およびモーションセンサーが搭載される電子機器としては、図12に示すものの他、ゲーム機、ゲーム機端末、デジタルスチールカメラ、カーナビゲーション装置、ワークステーション、テレビ電話などが挙げられる。そして、これらの各種電子機器のモーションセンシング機能を果たす部材として好適である。
1,60,1a,1b,1c…センサーデバイス、100…モーションセンサーとしてのジャイロセンサー、10…半導体基板としてのシリコン基板、10a…能動面、10b…非能動面、11…第1の電極、12…外部接続端子、13…接続用端子、14…第1絶縁層、14a…開口部、14b…ビアホール、15,45…応力緩和層、16…再配置配線としての配線、17…第2絶縁層、17a…開口部、20,201,202,203…センサー素子としての振動ジャイロ素子、20a…一方の主面、20b…他方の主面、21…基部、22a,22b…振動部としての検出用振動腕、23a,23b…連結腕、24a,24b,25a,25b…振動部としての駆動用振動腕、26a,26b,27a,27b,28a,28b…錘部、29…接続電極としての引き出し電極、30…ベース基板、31…接続面、32…接続部、40…ワイヤー、41…錘電極、42…溶融保護層、43…ビアホール、44…配線、47…保持腕、48…導電性接着剤、48a,48b…素子接続部、49…レーザー光、50…接着剤、80…パッケージ、81,82…壁面、83…底面、84…リッド、200…表示部、230…携帯電話、231…アンテナ部、232…音声出力部、233…音声入力部、234…操作部、240…ビデオカメラ、241…受像部、242…操作部、243…音声入力部、400…情報携帯端末、401…複数の操作ボタン、402…電源スイッチ。

Claims (13)

  1. 回路を備える半導体基板と、
    前記回路に電気的に接続されて前記半導体基板の能動面側に設けられた第1の電極と、
    前記第1の電極に電気的に接続されて前記能動面側に設けられた外部接続端子と、
    前記半導体基板と前記外部接続端子との間に設けられた応力緩和層と、
    前記半導体基板の前記能動面側に設けられた接続用端子と、
    基部と該基部から延伸された検出振動部および接続部と前記検出振動部に形成された質量調整部とを備えたセンサー素子と、を有し、
    前記センサー素子は、前記接続部と前記外部接続端子との接続によって前記半導体基板に保持されており、
    前記応力緩和層と前記質量調整部とが平面視で重なる間に形成された溶融保護層を有し、
    前記溶融保護層は、金属層であり、グランド電位に接続されていることを特徴とするセンサーデバイス。
  2. 請求項1に記載のセンサーデバイスにおいて、
    前記第1の電極と前記外部接続端子との電気的接続が、前記能動面側に設けられた再配置配線によってなされていることを特徴とするセンサーデバイス。
  3. 請求項1または請求項2に記載のセンサーデバイスにおいて、
    前記外部接続端子は、突起電極であることを特徴とするセンサーデバイス。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のセンサーデバイスにおいて、
    前記溶融保護層は、前記応力緩和層の前記センサー素子側の外面に形成されていることを特徴とするセンサーデバイス。
  5. 請求項1ないし請求項のいずれか一項に記載のセンサーデバイスにおいて、
    前記半導体基板の能動面が、前記溶融保護層によって覆われていることを特徴とするセンサーデバイス。
  6. 請求項1ないし請求項のいずれか一項に記載のセンサーデバイスにおいて、
    前記応力緩和層および前記再配置配線が、複数形成されていることを特徴とするセンサーデバイス。
  7. 請求項1ないし請求項のいずれか一項に記載のセンサーデバイスにおいて、
    前記半導体基板の能動面側に前記応力緩和層が設けられており、
    前記応力緩和層の前記半導体基板とは反対の面側に前記溶融保護層が設けられていることを特徴とするセンサーデバイス。
  8. 請求項1ないし請求項のいずれか一項に記載のセンサーデバイスにおいて、
    前記応力緩和層は、絶縁樹脂を含み、
    前記溶融保護層は、導電材料を含むことを特徴とするセンサーデバイス。
  9. 請求項1ないし請求項のいずれか一項に記載のセンサーデバイスにおいて、
    前記溶融保護層は、前記応力緩和層に対するレーザー光の遮蔽効果を有することを特徴とするセンサーデバイス。
  10. 請求項1ないし請求項のいずれか一項に記載のセンサーデバイスと、
    前記センサーデバイスを収納するパッケージと、を有し、
    前記センサーデバイスが、前記パッケージに収納されていることを特徴とするモーションセンサー。
  11. 請求項1ないし請求項のいずれか一項に記載の複数のセンサーデバイスと、
    前記複数のセンサーデバイスを収納するパッケージと、を有し、
    前記複数のセンサーデバイスは、前記各センサー素子の主面同士の成す角度が略直角となるように前記パッケージ内に配置され、収納されていることを特徴とするモーションセンサー。
  12. 請求項11に記載のモーションセンサーにおいて、
    少なくとも1つの前記センサー素子の主面は、前記パッケージの外部部材に接続される被接続面と略平行であることを特徴とするモーションセンサー。
  13. 請求項1ないし請求項のいずれか一項に記載のセンサーデバイス、または請求項10ないし請求項12のいずれか一項に記載のモーションセンサーを備えていることを特徴とする電子機器。
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