JP2008151633A - 角速度センサの製造方法 - Google Patents
角速度センサの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008151633A JP2008151633A JP2006339488A JP2006339488A JP2008151633A JP 2008151633 A JP2008151633 A JP 2008151633A JP 2006339488 A JP2006339488 A JP 2006339488A JP 2006339488 A JP2006339488 A JP 2006339488A JP 2008151633 A JP2008151633 A JP 2008151633A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- angular velocity
- vibration
- velocity sensor
- axis
- detection arm
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Gyroscopes (AREA)
Abstract
【課題】Z軸回転系の振動成分およびY軸回転系振動成分を検出する小型化された精度の良い角速度センサの製造方法を提供する。
【解決手段】Z軸回りの回転を検出腕60の屈曲振動にて検出し、Y軸回りの回転を検出腕60の捩れ振動にて検出する圧電振動片10を備えた角速度センサ1の製造方法において、圧電振動片10を形成する振動片形成工程と、圧電振動片10をパッケージ70に実装する実装工程と、検出腕60における検出振動の周波数を調整する離調工程と、パッケージ70を気密に封止する封止工程と、を備え、離調工程が、検出腕60の錘部63,64の質量を調整することで検出腕60の屈曲振動および捩れ振動の周波数を調整して離調を行う工程である。
【選択図】図10
【解決手段】Z軸回りの回転を検出腕60の屈曲振動にて検出し、Y軸回りの回転を検出腕60の捩れ振動にて検出する圧電振動片10を備えた角速度センサ1の製造方法において、圧電振動片10を形成する振動片形成工程と、圧電振動片10をパッケージ70に実装する実装工程と、検出腕60における検出振動の周波数を調整する離調工程と、パッケージ70を気密に封止する封止工程と、を備え、離調工程が、検出腕60の錘部63,64の質量を調整することで検出腕60の屈曲振動および捩れ振動の周波数を調整して離調を行う工程である。
【選択図】図10
Description
本発明は角速度センサの製造方法に関し、詳しくは2つの角速度検出軸を有する角速度センサの製造方法に関する。
回転角速度を検出する角速度センサは、ナビゲーションシステム、ロボット等の姿勢制御システム、ビデオカメラやデジタルカメラの手振れ防止装置等に広く採用されている。これらの電子機器において小型化が要求され、それに伴い小型で精度の良い角速度センサが求められている。
従来、角速度センサの1つとして、振動子(振動片)と、振動子に対して駆動振動を励振する励振手段と、振動子の回転によって振動子に発生した検出振動を検出する検出手段を備え、振動子は複数の振動系が回転軸Zに対して交差する所定面内に延びるように形成されているZ軸回転系の角速度を検出する角速度センサが知られている(特許文献1参照)。
また、2個の音叉を含み、2個の音叉の中央部に音叉に平行に延出される検出腕の端部が、2個の音叉の周囲に設けられる枠部に接合されて支持される角速度センサにおいて、音叉および検出腕が展開される面の中心を回転軸として回転すると、検出腕に回転軸回りの捩れ振動成分が発生し、この捩れ振動成分を検出する角速度センサが知られている(特許文献2参照)。
特許文献1の角速度センサでは、複数の振動系が展開される面に対して垂直な回転軸、つまりZ軸回転系の振動成分の検出可能な角速度センサであり、面内に回転軸を有するX軸回転系またはY軸回転系の振動成分の検出はできない。
また、特許文献2の角速度センサでは、捩れ振動成分を検出することが可能である。しかし、検出腕を枠部に接続しているため、角速度の検出において他の振動がノイズとして入りやすく、検出精度が低いという問題がある。
従来、Z軸回転系の角速度を検出する角速度センサにとっては、不要振動モードである捩れ振動成分は発生を抑えるようにされており、一方、捩れ振動成分を検出するセンサにとっては、不要振動モードであるZ軸回転系の角速度を検出しないように設計されていた。また、1つの検出軸に対して離調を行うと、他の検出軸の離調周波数に影響を与えるため、2つの検出軸を有する高精度の角速度センサ素子は実現できなかった。
従来、Z軸回転系の角速度を検出する角速度センサにとっては、不要振動モードである捩れ振動成分は発生を抑えるようにされており、一方、捩れ振動成分を検出するセンサにとっては、不要振動モードであるZ軸回転系の角速度を検出しないように設計されていた。また、1つの検出軸に対して離調を行うと、他の検出軸の離調周波数に影響を与えるため、2つの検出軸を有する高精度の角速度センサ素子は実現できなかった。
発明者らは上記課題を解決するZ軸回転系の振動成分およびY軸回転系振動成分を検出する小型化された検出精度の良い角速度センサを開発し、本発明では、この開発された角速度センサの製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、基部と、前記基部の両側から+Y軸方向および−Y軸方向に直線状に延出した検出腕部の先端に錘部が設けられた1対の検出腕と、前記検出腕に直交する+X軸方向および−X軸方向に前記基部から延出する1対の連結腕と、前記各連結腕の先端部から各連結腕に直交してY軸方向両側へ延出する各1対の駆動腕と、を有し、Z軸回りの回転を前記検出腕の屈曲振動にて検出し、Y軸回りの回転を前記検出腕の捩れ振動にて検出する圧電振動片を備えた角速度センサの製造方法であって、前記圧電振動片を形成する振動片形成工程と、前記圧電振動片をパッケージに実装する実装工程と、前記検出腕における検出振動の周波数を調整する離調工程と、前記パッケージを気密に封止する封止工程と、を備え、前記離調工程が、前記検出腕の前記錘部の質量を調整することで前記検出腕の屈曲振動および捩れ振動の周波数を調整して離調を行う工程であることを特徴とする。
この角速度センサの製造方法では、いわゆるWT(ダブルT)型の角速度センサの製造工程において、離調工程が、検出腕の錘部の質量を調整することで検出腕の屈曲振動および捩れ振動の周波数を調整している。このことから、比較的大きな面積を有する錘部の質量を調整することで容易かつ精度よく屈曲振動および捩れ振動の周波数を調整することが可能である。
このように、本発明によれば、精度良く離調を行うことができることから、Z軸回転系の振動成分およびY軸回転系振動成分を検出する小型化された検出精度の良い角速度センサの製造方法を得ることができる。
このように、本発明によれば、精度良く離調を行うことができることから、Z軸回転系の振動成分およびY軸回転系振動成分を検出する小型化された検出精度の良い角速度センサの製造方法を得ることができる。
本発明の角速度センサの製造方法は、前記離調工程が、前記検出腕の捩れ振動の周波数の微調整後に、平面視で前記検出腕の腕幅の外形線を前記錘部まで伸ばし、その線に囲まれた領域の質量を調整することで屈曲振動の周波数の微調整を行うことが望ましい。
検出腕の錘部の質量変化は検出腕の屈曲振動および捩れ振動の周波数に変化を与えるが、平面視で検出腕の腕幅の外形線を錘部まで伸ばし、その線に囲まれた領域の質量変化は屈曲振動に変化を与え、捩れ振動の周波数に変化を与えない。このことを利用し、検出腕の捩れ振動の周波数を微調整した後に、平面視で検出腕の外形線を錘部まで伸ばし、その線に囲まれた領域の質量を調整することで屈曲振動の周波数を微調整することができる。この角速度センサの製造方法によれば、検出精度の良い角速度センサの製造方法を得ることができる。
本発明の角速度センサの製造方法は、前記離調工程が、前記検出腕の前記錘部の質量の一部を除去することで質量調整が行われることが望ましい。
この角速度センサの製造方法によれば、離調工程が検出腕の錘部の質量の一部を除去することで行われる。このようにすれば、あらかじめ錘部に形成した金属膜などをレーザ光などで照射して金属膜などの一部を除去することで、容易に錘部の質量を除去することができる。
本発明の角速度センサの製造方法は、前記離調工程が、前記検出腕の前記錘部の質量を付加することで質量調整が行われることであっても良い。
この角速度センサの製造方法によれば、離調工程が、検出腕の錘部の質量を付加することで行われる。このようにすれば、錘部に蒸着などにより金属膜を形成すれば、容易に錘部の質量を付加することができる。
本発明の角速度センサの製造方法は、前記離調工程が、前記検出腕の前記錘部の質量の一部を除去および付加することで質量調整が行われることであっても良い。
この角速度センサの製造方法によれば、離調工程が、検出腕の錘部の質量の一部を除去すること、および検出腕の錘部の質量を付加することで行われる。このようにすれば、錘部の質量の除去だけ、または質量の付加だけではそれぞれの振動の周波数調整ができない場合に対応が可能となる。
本発明の実施形態の説明に先立ち、発明者らが開発した角速度センサにおけるセンサ素子である圧電振動片の構成および動作について説明する。
図1は、本発明に係る角速度センサにおける圧電振動片の構成を示す斜視図である。図1において、圧電振動片10は、周知の圧電材料にて形成することが可能であるが、ここでは水晶振動片を例示して説明する。
圧電振動片10は水晶の結晶軸である、電気軸と呼ばれるX軸、機械軸と呼ばれるY軸および光学軸と呼ばれるZ軸のうちの、X軸とY軸とを平面方向に切り出したZカットの水晶基板により形成されている。
圧電振動片10の平面形状は、水晶の結晶軸に合わせてXY平面に展開され、圧電振動片10の重心Gに対して180°点対称の形状である。
圧電振動片10の平面形状は、水晶の結晶軸に合わせてXY平面に展開され、圧電振動片10の重心Gに対して180°点対称の形状である。
圧電振動片10には、X軸方向とY軸方向にそれぞれ平行な端面をもつ矩形状の基部20が形成され、Y軸に平行な基部20の2端面の中央からX軸に平行に延出される第1の連結腕31と第2の連結腕32それぞれの先端部からY軸に平行な一対の駆動腕40,50と、X軸に平行な基部20の2端面の中央からY軸に平行な直線上に延出される検出腕60とが形成されている。駆動腕40は、基部20の端面からX軸方向に延出される第1の連結腕31と、第1の連結腕31に対して直交しY軸方向およびマイナスY軸方向に延出される2本の振動部41,42で構成されている。同様に、駆動腕50は、基部20からマイナスX軸方向に延出される第2の連結腕32に直交しY軸方向およびマイナスY軸方向に延出される2本の振動部51,52で構成されている。
振動部41,42,51,52の先端にはそれぞれ、各振動部より幅の広い矩形状の錘部43,44,53,54が形成されている。
また、検出腕60は、基部20の2端部からY軸方向およびマイナスY軸方向の直線上に延出される検出腕部61,62と、検出腕部61,62の先端に形成される各検出腕部より幅の広い矩形状の錘部63,64と、から構成されている。
また、検出腕60は、基部20の2端部からY軸方向およびマイナスY軸方向の直線上に延出される検出腕部61,62と、検出腕部61,62の先端に形成される各検出腕部より幅の広い矩形状の錘部63,64と、から構成されている。
ここで、検出腕部61,62の先端に形成される錘部63,64の幅(X軸方向の幅を示す)は、他の錘部43,44,53,54よりも大きく設定されており、錘部63,64の幅をD、検出腕部61,62の幅をdとしたとき、5d≦D≦10dとなるように設計される。つまり、錘部63,64の幅は、検出腕部61,62の幅dの5〜10倍に設計されている。
このように錘部63,64を設定する理由は、後述するY軸回転系の角速度検出において(図4〜6、参照)、検出腕60の捩れ振動を効率よく発生させるためである。
このように錘部63,64を設定する理由は、後述するY軸回転系の角速度検出において(図4〜6、参照)、検出腕60の捩れ振動を効率よく発生させるためである。
振動部41,42,51,52および検出腕部61,62それぞれの幅方向中央には、厚み方向に凹形状の溝45,46,55,56,65,66が形成されている。
なお、前述の錘部43,44,53,54、および溝45,46,55,56,65,66は、圧電振動片10を小型化するために設けられているが、本発明を特に限定するものではない。
なお、前述の錘部43,44,53,54、および溝45,46,55,56,65,66は、圧電振動片10を小型化するために設けられているが、本発明を特に限定するものではない。
駆動腕40,50は、所定の周波数の駆動振動が発生するように、振動部41,42,51,52の幅や長さ、錘部43,44,53,54の寸法、溝45,46,55,56の寸法が設定されている。
また、検出腕60は、所定の検出振動が発生するように、検出腕部61,62の幅や長さ、錘部63,64の寸法、溝65,66の寸法が設定されている。
なお、駆動腕40,50および検出腕60にはそれぞれ図示しない駆動電極、検出電極が形成され、基部20から図示しない発振回路、検出回路に接続される構成となっている。
また、検出腕60は、所定の検出振動が発生するように、検出腕部61,62の幅や長さ、錘部63,64の寸法、溝65,66の寸法が設定されている。
なお、駆動腕40,50および検出腕60にはそれぞれ図示しない駆動電極、検出電極が形成され、基部20から図示しない発振回路、検出回路に接続される構成となっている。
上述したような形状の圧電振動片10は、一般にWT型圧電振動片と呼称され、小型化および高精度化に有利であるとされており、検出腕部61,62の幅と錘部63,64の幅との関係以外は、既に提案されているWT型と同様な構成である。
続いて、上述した圧電振動片10の動作である、Z軸回転系およびY軸回りの回転系(以降、単にY軸回転系と表すことがある)の振動モードについて説明する。
図2は、圧電振動片の駆動モード(回転が加わらない)を模式的に示す説明図、図3はZ軸検出モードを模式的に示す説明図である。図2,3は、振動形態を分かりやすく表現するために、駆動腕40,50および検出腕60を簡略化して線で表している。図1と同じ構成部分を同じ符号で示し、構成の説明を省略する。
図2は、圧電振動片の駆動モード(回転が加わらない)を模式的に示す説明図、図3はZ軸検出モードを模式的に示す説明図である。図2,3は、振動形態を分かりやすく表現するために、駆動腕40,50および検出腕60を簡略化して線で表している。図1と同じ構成部分を同じ符号で示し、構成の説明を省略する。
まず、圧電振動片10の駆動モード(回転角速度が加えられていないときの振動モード)について説明する。図2において、駆動振動は、振動部41,42,51,52の矢印Aで示す屈曲振動であって、実線で示す振動姿態と、二点鎖線で示す振動姿態を所定の周波数で繰り返している。このとき、振動部41,42と振動部51,52とがバランス調整され、重心Gを通るY軸に対して線対称の振動を行っているので、基部20、第1の連結腕31、第2の連結腕32および検出腕部61,62はほとんど振動しない。
次に、Z軸回りの回転角速度ωが加えられたときの動作について説明する。図3において、Z軸回転系の検出振動は、実線で示す振動姿態と、二点鎖線で示す振動姿態を繰り返している。検出振動は、圧電振動片10が図2に示した駆動振動(屈曲振動)を行っている状態で、圧電振動片10にZ軸周りの回転角速度ωが加わったとき、駆動腕40,50に矢印Bで示す方向のコリオリ力が働くことによって発生する。
矢印B方向のコリオリ力が働くことにより、駆動腕40,50は重心Gに対して周方向の振動となる。また同時に、検出腕部61,62は、矢印Cに示すように、矢印Bの振動に呼応して矢印Bとは周方向反対向きの屈曲振動を行う。
矢印B方向のコリオリ力が働くことにより、駆動腕40,50は重心Gに対して周方向の振動となる。また同時に、検出腕部61,62は、矢印Cに示すように、矢印Bの振動に呼応して矢印Bとは周方向反対向きの屈曲振動を行う。
圧電振動片10に形成されている駆動電極と検出電極が、基部20に形成された接続電極を経由して、検出回路および発振回路(ともに半導体装置に搭載される)に電気的に接続されている。このことにより、圧電振動片10は、発振回路により屈曲振動し、検出腕60から角速度に応じた検出信号を検出回路に出力する。そして、半導体装置により角速度に対応した電気信号を出力する。
続いて、Y軸検出モードについて図面を参照して説明する。
図4〜6は、Y軸回転系の振動モードを示し、図4は斜視図、図5,6は図4の上方(矢印A方向)から視認した状態を示す上側面図である。駆動腕40,50が屈曲振動している状態においてY軸回りに回転角速度ωが加えられたときに、駆動腕40,50は、図4に示すようにコリオリ力によりX方向の屈曲振動とZ軸方向の屈曲振動とを合成した振動モードで振動する。
図4〜6は、Y軸回転系の振動モードを示し、図4は斜視図、図5,6は図4の上方(矢印A方向)から視認した状態を示す上側面図である。駆動腕40,50が屈曲振動している状態においてY軸回りに回転角速度ωが加えられたときに、駆動腕40,50は、図4に示すようにコリオリ力によりX方向の屈曲振動とZ軸方向の屈曲振動とを合成した振動モードで振動する。
つまり、コリオリ力によって、駆動腕40は第1の連結腕31を振動の軸として、また駆動腕50は第2の連結腕32を振動の軸に対してそれぞれが逆位相でZ方向に屈曲振動する。すると、検出腕60には、矢印T方向の捩れ振動が発生する。この捩れ振動を検出することにより角速度に応じた検出信号を検出回路に出力する。そして、半導体装置により角速度に対応した電気信号を出力する。
Y軸回転系におけるコリオリ力と捩れ振動(検出振動)との関係について図5,6を参照してさらに詳しく説明する。図5は、駆動腕40,50が、外側方向(図中、矢印+Vで表す)に振動したときを表しており、駆動腕40はコリオリ力Fにより+Z方向に、駆動腕50は−Z方向に変形する。すると、検出腕60は、コリオリ力Fを打ち消す方向(+T方向)に捩れ変形する。
図6は、駆動腕40,50が、内側方向(図中、矢印−Vで表す)に振動したときを表しており、駆動腕40はコリオリ力Fにより−Z方向に、駆動腕50は+Z方向に振動変形する。すると、検出腕60は、コリオリ力Fを打ち消す方向(−T方向)に捩れ変形する。
このようにして、検出腕60は、コリオリ力Fにより図5,6に示すように捩れ振動を繰り返し、検出信号を出力し、Y軸回転系の角速度を検出することができる。
なお、X軸回転系の場合にはコリオリ力が発生しないので検出腕60に検出信号が出力されない。
このようにして、検出腕60は、コリオリ力Fにより図5,6に示すように捩れ振動を繰り返し、検出信号を出力し、Y軸回転系の角速度を検出することができる。
なお、X軸回転系の場合にはコリオリ力が発生しないので検出腕60に検出信号が出力されない。
以上説明したように、Z軸回転系については検出腕60のX軸方向の屈曲振動を検出信号として検出可能であり、Y軸回転系については検出腕60の捩れ振動を検出信号として検出することができる。
なお、Y軸(+Y軸)側の検出腕とマイナスY軸側の検出腕は、基部20から視認してそれぞれが逆方向に回転振動する。従って、それぞれの検出腕は逆位相の検出信号を出力し、この検出信号を合成することにより、出力は一方の検出腕からの出力の2倍となり、検出感度を高めている。
なお、Y軸(+Y軸)側の検出腕とマイナスY軸側の検出腕は、基部20から視認してそれぞれが逆方向に回転振動する。従って、それぞれの検出腕は逆位相の検出信号を出力し、この検出信号を合成することにより、出力は一方の検出腕からの出力の2倍となり、検出感度を高めている。
また、Y軸回転系の検出信号には、Z軸回転系の検出信号がわずかであるが重畳されることが実験により確認され、Z軸回転系の検出信号はY軸回転系の検出信号に対してノイズである。なお、Y軸回りの回転のときには、X軸回転系のコリオリ力は発生しないので無視できる。
次に、ノイズとして位置付けられるZ軸回転系の検出信号の極小化について説明を加える。Y軸回転系のY軸感度と、Y軸回転系におけるZ軸感度を用いて説明する。Y軸回転系におけるY軸感度に対してZ軸感度を他軸感度と表す。また、Y軸感度に対するZ軸感度の比を他軸感度比率と表す。
図7は、圧電振動片の感度特性を示すグラフである。横軸に検出離調周波数、左方の縦軸に検出感度(単に感度と表す)、右方の縦軸に他軸感度比率(単に感度比率と表す)を表している。
図7は、圧電振動片の感度特性を示すグラフである。横軸に検出離調周波数、左方の縦軸に検出感度(単に感度と表す)、右方の縦軸に他軸感度比率(単に感度比率と表す)を表している。
図7において、Y軸感度は、検出離調周波数を0Hzに近づけていくと感度が曲線的に上昇する。一方、Z軸感度はY軸感度に逆比例方向に変化し、0Hzに近づけると下降する傾向を示している。従って、他軸感度比率は直線的に変化し、検出離調周波数が概ね−1200Hz近傍では50%程度となり、Z軸感度の影響を大きく受けることになる。
そして、計算上−409Hz前後で他軸感度比率が極小値を示し、−409Hz±73Hzの範囲において、他軸感度比率を5%以下に抑制できる。他軸感度比率を5%以下とすれば、Y軸回転系の角速度センサとして十分実用化に供することが可能である。
上述したように検出離調周波数を調整することにより、それぞれの検出軸に対する検出感度の調整が可能である。そして、図7が示すように、Y軸感度とZ軸感度とは略逆比例関係にあるので、駆動周波数に対してZ軸回転系とY軸回転系の離調周波数をそれぞれ相殺するように調整するのが好ましい。つまり、Y軸回転系の離調周波数をマイナス側に、Z軸回転系の離調周波数をプラス側に調整することにより、Y軸回転系における他軸感度(他軸感度比率)を抑制することができる。
このように、圧電振動片10の構造はXY平面内に駆動腕40,50と検出腕60とを形成し、従来のZ軸回転系の角速度センサと同様な構造で、Y軸回りの回転により与えられるコリオリ力により検出腕60に発生する振動成分を検出することができる。
また、WT型におけるZ軸回転系の振動成分は検出腕60の屈曲振動成分である。従って、Y軸回転系の検出腕60の捩れ振動とは振動モードが異なるため、Z軸回転系の振動成分の影響を受けにくくY軸回転系の振動成分を精度よく検出することができる。
そして、上記のような圧電振動片10を用いて角速度センサが構成される。図8は、角速度センサの構成を示す模式断面図である。
角速度センサ1は、圧電振動片10と、圧電振動片10を支持する支持部材73と、セラミックなどのパッケージ70と、パッケージ70内を気密に封止する蓋体74を備えている。
圧電振動片10は、圧電振動片10の基部20にてフィルムキャリアなどで形成された支持部材73の一端に接合され、他端がパッケージ70の凹部に形成された支持基板72に固定されることで空中に支持されている。このように、圧電振動片10の前述した重心Gを中央にして、圧電振動片10がバランスを保って支持されている。そして、パッケージ70上面に配置された金属製あるいはガラスなどの蓋体74を用いて、パッケージ70内部を気密に封止されている。
また、パッケージ70の底面には外部接続端子71が形成され、パッケージ70内に形成された配線(図示せず)により支持基板72、支持部材73を経由して、圧電振動片10の駆動電極、検出電極と電気的に接続されるように構成されている。
(実施形態)
角速度センサ1は、圧電振動片10と、圧電振動片10を支持する支持部材73と、セラミックなどのパッケージ70と、パッケージ70内を気密に封止する蓋体74を備えている。
圧電振動片10は、圧電振動片10の基部20にてフィルムキャリアなどで形成された支持部材73の一端に接合され、他端がパッケージ70の凹部に形成された支持基板72に固定されることで空中に支持されている。このように、圧電振動片10の前述した重心Gを中央にして、圧電振動片10がバランスを保って支持されている。そして、パッケージ70上面に配置された金属製あるいはガラスなどの蓋体74を用いて、パッケージ70内部を気密に封止されている。
また、パッケージ70の底面には外部接続端子71が形成され、パッケージ70内に形成された配線(図示せず)により支持基板72、支持部材73を経由して、圧電振動片10の駆動電極、検出電極と電気的に接続されるように構成されている。
(実施形態)
次に、本発明に係る上記の角速度センサ1の製造方法について説明する。
図9は角速度センサの製造工程を示すフローチャートである。図10は角速度センサの製造工程の模式説明図である。
図9のフローチャートで順を追いながら、図10を用いて角速度センサの製造方法の概略について説明する。
まず、ステップS1において圧電振動片10を形成する。図10(a)に示すように、圧電振動片10はフォトリソグラフィ技術を用いて、水晶基板から圧電振動片10の外形および電極を形成する。圧電振動片10の表面には、図示しない駆動電極、検出電極をCr/Au膜にて形成する。また、検出腕60の錘部63,64の少なくとも片面にはAu膜を形成しておく。
図9は角速度センサの製造工程を示すフローチャートである。図10は角速度センサの製造工程の模式説明図である。
図9のフローチャートで順を追いながら、図10を用いて角速度センサの製造方法の概略について説明する。
まず、ステップS1において圧電振動片10を形成する。図10(a)に示すように、圧電振動片10はフォトリソグラフィ技術を用いて、水晶基板から圧電振動片10の外形および電極を形成する。圧電振動片10の表面には、図示しない駆動電極、検出電極をCr/Au膜にて形成する。また、検出腕60の錘部63,64の少なくとも片面にはAu膜を形成しておく。
次に、ステップS2において、圧電振動片10をパッケージ70内に実装する。圧電振動片10は、まず支持部材73の一端と圧電振動片10の基部20と接合し、その後、図10(b)に示すように、支持部材73の他端とパッケージ70の支持基板72とを固定する。このようにして、圧電振動片10がバランスを保って空中に支持可能となる。
続いて、ステップS3において、実装した状態で圧電振動片10の離調を行う。離調は駆動振動の周波数と検出振動の周波数を所望の値だけ離して調整することであり、駆動周波数に影響を受けずに角速度の検出精度を向上させることができる。
離調は、図10(c)に示すように、圧電振動片10の検出腕60の錘部63,64に形成したAu膜に、レーザ装置77からYAGレーザなどのレーザ光を照射して、Au膜の一部を除去して行う。検出腕60における検出振動(屈曲振動および捩れ振動)の周波数はあらかじめAu膜を付加することで所望の周波数より低く設定されている。ここで、レーザ光を照射してAu膜の一部を除去することで、錘部63,64の質量が減り、検出腕60の検出振動の周波数が高くなる方向で調整を行う。詳しい離調の方法については、後述する。Au膜を除去する方法としては、YAGレーザの他に電子ビーム、逆スパッタリングなどの手法を用いることができる。
なお、離調を行う前に真空アニールなどの熱処理を行っても良い。このようにすれば、後段の工程において熱などの影響で離調した周波数がずれにくくなり、精度の良い離調を維持することができる。また、圧電振動片の状態で離調を行うことは可能であるが、圧電振動片と支持部材との接合などにおいて、周波数がずれることがあり、少なくとも圧電振動片と支持部材とを接合した以降に離調を行うことが好ましい。
離調は、図10(c)に示すように、圧電振動片10の検出腕60の錘部63,64に形成したAu膜に、レーザ装置77からYAGレーザなどのレーザ光を照射して、Au膜の一部を除去して行う。検出腕60における検出振動(屈曲振動および捩れ振動)の周波数はあらかじめAu膜を付加することで所望の周波数より低く設定されている。ここで、レーザ光を照射してAu膜の一部を除去することで、錘部63,64の質量が減り、検出腕60の検出振動の周波数が高くなる方向で調整を行う。詳しい離調の方法については、後述する。Au膜を除去する方法としては、YAGレーザの他に電子ビーム、逆スパッタリングなどの手法を用いることができる。
なお、離調を行う前に真空アニールなどの熱処理を行っても良い。このようにすれば、後段の工程において熱などの影響で離調した周波数がずれにくくなり、精度の良い離調を維持することができる。また、圧電振動片の状態で離調を行うことは可能であるが、圧電振動片と支持部材との接合などにおいて、周波数がずれることがあり、少なくとも圧電振動片と支持部材とを接合した以降に離調を行うことが好ましい。
次に、ステップS4において、圧電振動片10を実装したパッケージ70の内部を気密に封止する。図10(d)に示すように、パッケージ70の上面に配置した蓋体74がコバールなどの金属の場合、シーム溶接を施してパッケージ70内部を不活性雰囲気または減圧雰囲気で気密に封止する。また、蓋体74に透明ガラスを用いた場合、蓋体74とパッケージ70の接合面に低融点ガラスを配置して低融点ガラスの溶融による接合を行い、パッケージ70内部を不活性雰囲気または減圧雰囲気で気密に封止する。このようにして角速度センサ1が完成する。
なお、蓋体74に透明ガラスを用いた場合、レーザ光が蓋体74を透過して錘部63,64に照射して加工することができるため、封止工程の後で離調工程を実施することが可能である。
次に、上記離調工程における詳細な方法について説明する。
図11は検出腕の錘部における質量除去において同量の質量を除去した場合、質量を除去する位置と周波数の変化量Δfの傾向を示す説明図であり、図11(a)は質量除去の位置を示す模式図、図11(b)〜(d)はそれぞれの位置での周波数の変化量を示すグラフである。
図11は検出腕の錘部における質量除去において同量の質量を除去した場合、質量を除去する位置と周波数の変化量Δfの傾向を示す説明図であり、図11(a)は質量除去の位置を示す模式図、図11(b)〜(d)はそれぞれの位置での周波数の変化量を示すグラフである。
離調工程では、図1に示す圧電振動片10における検出腕60の錘部63,64の質量を除去することで周波数を調整している。
ここでは、図11において、片側の検出腕部61に連結された錘部63を示して説明する。
錘部63は、検出腕部61に連結され、矩形状の形状に形成されている。錘部63は、平面視で検出腕部61の腕幅の外形線を錘部63の先端まで伸ばし、その線に囲まれた領域Hと、その左右の領域D,Eに大別される。
ここでは、図11において、片側の検出腕部61に連結された錘部63を示して説明する。
錘部63は、検出腕部61に連結され、矩形状の形状に形成されている。錘部63は、平面視で検出腕部61の腕幅の外形線を錘部63の先端まで伸ばし、その線に囲まれた領域Hと、その左右の領域D,Eに大別される。
まず、錘部63の領域D,Eにおいて、レーザ光などの照射により質量が除去された場合における質量を除去する位置と周波数の変化量Δfの傾向について説明する。
錘部63先端部の領域Hに近い部分から矢印L(L´)方向に同量の質量が除去された場合、図11(b)に示すように、検出振動である屈曲振動および捩れ振動ともに領域Hから遠ざかるに従って周波数の変化量Δfが大きくなる傾向にある。
また、錘部63の領域D,Eにおける左右の端で矢印M(M´)方向に同量の質量が除去された場合、図11(c)に示すように、検出振動である屈曲振動および捩れ振動ともに錘部63の先端部に近づくに従って周波数の変化量Δfが大きくなる傾向にある。
錘部63先端部の領域Hに近い部分から矢印L(L´)方向に同量の質量が除去された場合、図11(b)に示すように、検出振動である屈曲振動および捩れ振動ともに領域Hから遠ざかるに従って周波数の変化量Δfが大きくなる傾向にある。
また、錘部63の領域D,Eにおける左右の端で矢印M(M´)方向に同量の質量が除去された場合、図11(c)に示すように、検出振動である屈曲振動および捩れ振動ともに錘部63の先端部に近づくに従って周波数の変化量Δfが大きくなる傾向にある。
次に、錘部63の領域Hにおいて質量が除去された場合における質量を除去する位置と周波数の変化量Δfの傾向について説明する。
領域Hにおいて、検出腕部61から錘部63の先端部に向かう矢印N方向に同量の質量が除去された場合、図11(d)に示すように、検出振動の屈曲振動のみ周波数の変化があり、錘部63の先端部に近づくに従って周波数の変化量Δfが大きくなる傾向にある。このように、この領域Hでの質量の変化は屈曲振動に周波数変化を与え、捩れ振動の周波数には殆ど周波数変化を与えない。このことは、捩れ振動が検出腕部61の中央線を中心に捩られる振動であることによる。
領域Hにおいて、検出腕部61から錘部63の先端部に向かう矢印N方向に同量の質量が除去された場合、図11(d)に示すように、検出振動の屈曲振動のみ周波数の変化があり、錘部63の先端部に近づくに従って周波数の変化量Δfが大きくなる傾向にある。このように、この領域Hでの質量の変化は屈曲振動に周波数変化を与え、捩れ振動の周波数には殆ど周波数変化を与えない。このことは、捩れ振動が検出腕部61の中央線を中心に捩られる振動であることによる。
本実施形態に係る離調工程では、上記の特性を利用して離調が行われている。
以下に、その具体的な離調の手順について説明する。
図12は、錘部63に形成されたAu膜をレーザ光などで照射して除去する領域を区分した領域図である。図13は離調の手順を示す模式説明図である。
図12において、前述したように、錘部63は、平面視で検出腕部61の腕幅の外形線を錘部63の先端まで伸ばし、その線に囲まれた領域Hと、その左右の領域D,Eに大別される。そして、錘部63のそれぞれの領域を検出腕部61が延びる方向に略2等分して、領域Dを領域D1,D2、領域Eは領域E1,E2、領域Hは領域H1,H2に区分する。領域D1,E1は領域D2,E2に比べて、同量の質量が除去された場合、およそ周波数の変化量が大きい領域である。そして、領域H1は領域H2に比べて、同量の質量が除去された場合、周波数の変化量が大きい領域である。
以下に、その具体的な離調の手順について説明する。
図12は、錘部63に形成されたAu膜をレーザ光などで照射して除去する領域を区分した領域図である。図13は離調の手順を示す模式説明図である。
図12において、前述したように、錘部63は、平面視で検出腕部61の腕幅の外形線を錘部63の先端まで伸ばし、その線に囲まれた領域Hと、その左右の領域D,Eに大別される。そして、錘部63のそれぞれの領域を検出腕部61が延びる方向に略2等分して、領域Dを領域D1,D2、領域Eは領域E1,E2、領域Hは領域H1,H2に区分する。領域D1,E1は領域D2,E2に比べて、同量の質量が除去された場合、およそ周波数の変化量が大きい領域である。そして、領域H1は領域H2に比べて、同量の質量が除去された場合、周波数の変化量が大きい領域である。
離調工程において、図13(a)に示すように、粗調整として、錘部63における領域D1,E1の外側から内側に向かいレーザ光を照射してAu膜を除去し、検出振動である屈曲振動および捩れ振動の周波数が所定の値となったところで加工を止める。
次に、図13(b)に示すように、錘部63の領域H1にレーザ光を照射してAu膜を除去し、屈曲振動の粗調整を行う。
続いて、図13(c)に示すように、錘部63の領域D2,E2に外側から内側に向かいレーザ光を照射してAu膜を除去し、検出振動である屈曲振動と捩れ振動の周波数が所定の値となったところで加工を止める。ここでは、屈曲振動の粗調整と捩れ振動の微調整が行われる。
そして、図13(d)に示すように、錘部63の領域H2にレーザ光を照射してAu膜を除去し、屈曲振動の微調整を行う。
このようにして、検出腕の検出振動である屈曲振動と捩れ振動の周波数が所望の値に調整することができる。
なお、領域D1および領域E1、領域D2および領域E2における除去する質量は振動のバランスを考慮して略同量であることが望ましい。
そして、錘部64についても上記と同様な方法により離調が行われる。
次に、図13(b)に示すように、錘部63の領域H1にレーザ光を照射してAu膜を除去し、屈曲振動の粗調整を行う。
続いて、図13(c)に示すように、錘部63の領域D2,E2に外側から内側に向かいレーザ光を照射してAu膜を除去し、検出振動である屈曲振動と捩れ振動の周波数が所定の値となったところで加工を止める。ここでは、屈曲振動の粗調整と捩れ振動の微調整が行われる。
そして、図13(d)に示すように、錘部63の領域H2にレーザ光を照射してAu膜を除去し、屈曲振動の微調整を行う。
このようにして、検出腕の検出振動である屈曲振動と捩れ振動の周波数が所望の値に調整することができる。
なお、領域D1および領域E1、領域D2および領域E2における除去する質量は振動のバランスを考慮して略同量であることが望ましい。
そして、錘部64についても上記と同様な方法により離調が行われる。
以上のように本実施形態の、いわゆるWT(ダブルT)型の角速度センサ1の製造工程において、離調工程が、検出腕60の錘部63,64の質量を調整することで検出腕60の屈曲振動および捩れ振動の周波数を調整している。
検出腕60の錘部63の質量変化は検出腕60の屈曲振動および捩れ振動の周波数に変化を与えるが、平面視で検出腕60の腕幅の外形線を錘部63,64まで伸ばし、その線に囲まれた領域Hの質量変化は屈曲振動に変化を与え、捩れ振動の周波数に変化を与えない。このことを利用し、錘部63の領域D,Eの質量を調整して検出腕60の捩れ振動の周波数を微調整した後に、錘部63の領域Hの質量を調整することで屈曲振動の周波数を微調整することができる。この方法では、比較的大きな面積を有する錘部の質量を調整することで、容易かつ精度よく屈曲振動および捩れ振動の周波数を調整することが可能である。
このように、角速度の検出精度に影響を与える離調が精度良く調整できることから、Z軸回転系の振動成分およびY軸回転系振動成分を検出する小型化された検出精度の良い角速度センサの製造方法を得ることができる。
(変形例1)
検出腕60の錘部63の質量変化は検出腕60の屈曲振動および捩れ振動の周波数に変化を与えるが、平面視で検出腕60の腕幅の外形線を錘部63,64まで伸ばし、その線に囲まれた領域Hの質量変化は屈曲振動に変化を与え、捩れ振動の周波数に変化を与えない。このことを利用し、錘部63の領域D,Eの質量を調整して検出腕60の捩れ振動の周波数を微調整した後に、錘部63の領域Hの質量を調整することで屈曲振動の周波数を微調整することができる。この方法では、比較的大きな面積を有する錘部の質量を調整することで、容易かつ精度よく屈曲振動および捩れ振動の周波数を調整することが可能である。
このように、角速度の検出精度に影響を与える離調が精度良く調整できることから、Z軸回転系の振動成分およびY軸回転系振動成分を検出する小型化された検出精度の良い角速度センサの製造方法を得ることができる。
(変形例1)
また、図12で示した錘部63の領域区分において、次に示す手順で離調することが可能である。
図14は変形例1の離調の手順を示す模式説明図である。
離調工程において、図14(a)に示すように、粗調整として、錘部63の領域D1,E1に外側から内側に向かいレーザ光を照射してAu膜を除去し、検出振動である屈曲振動および捩れ振動の周波数が所定の値となったところで加工を止める。
次に図14(b)に示すように、錘部63の領域D2,E2に外側から内側に向かいレーザ光を照射してAu膜を除去し、検出振動である屈曲振動と捩れ振動の周波数が所定の値となったところで加工を止める。ここでは、屈曲振動の粗調整と捩れ振動の微調整が行われる。
続いて、図14(c)に示すように、錘部63の領域H1にレーザ光を照射してAu膜を除去し、屈曲振動の粗調整を行う。
そして、図14(d)に示すように、錘部63の領域H2にレーザ光を照射してAu膜を除去し、屈曲振動の微調整を行う。
このようにして、検出腕の検出振動である屈曲振動と捩れ振動の周波数が所望の値に調整することができる。
なお、領域H1における屈曲振動の粗調整が必要でない場合は、領域H1における加工をせずに、領域H2の加工で屈曲振動の微調整を行っても良い。また、領域D1および領域E1、領域D2および領域E2における除去する質量は振動のバランスを考慮して略同量であることが望ましい。
そして、錘部64についても上記と同様な方法により離調が行われる。
(変形例2)
図14は変形例1の離調の手順を示す模式説明図である。
離調工程において、図14(a)に示すように、粗調整として、錘部63の領域D1,E1に外側から内側に向かいレーザ光を照射してAu膜を除去し、検出振動である屈曲振動および捩れ振動の周波数が所定の値となったところで加工を止める。
次に図14(b)に示すように、錘部63の領域D2,E2に外側から内側に向かいレーザ光を照射してAu膜を除去し、検出振動である屈曲振動と捩れ振動の周波数が所定の値となったところで加工を止める。ここでは、屈曲振動の粗調整と捩れ振動の微調整が行われる。
続いて、図14(c)に示すように、錘部63の領域H1にレーザ光を照射してAu膜を除去し、屈曲振動の粗調整を行う。
そして、図14(d)に示すように、錘部63の領域H2にレーザ光を照射してAu膜を除去し、屈曲振動の微調整を行う。
このようにして、検出腕の検出振動である屈曲振動と捩れ振動の周波数が所望の値に調整することができる。
なお、領域H1における屈曲振動の粗調整が必要でない場合は、領域H1における加工をせずに、領域H2の加工で屈曲振動の微調整を行っても良い。また、領域D1および領域E1、領域D2および領域E2における除去する質量は振動のバランスを考慮して略同量であることが望ましい。
そして、錘部64についても上記と同様な方法により離調が行われる。
(変形例2)
また、図12で示した錘部63の領域区分を変更して、次に示す手順においても離調することが可能である。
図15は、錘部63に形成されたAu膜をレーザ光などで照射して除去する領域を区分した領域図である。図16は離調の手順を示す模式説明図である。
図15において、前述したように、錘部63は、平面視で検出腕部61の腕幅の外形線を錘部63の先端まで伸ばし、その線に囲まれた領域Hと、その左右の領域D,Eに大別される。そして、錘部63の領域D,Eをそれぞれ斜めに区分し、領域Dを領域D3,D4、領域Eは領域E3,E4に区分する。また、領域Hは検出腕部61が延びる方向に略2等分する領域H1,H2に区分する。領域D3,E3は領域D4,E4に比べて、同量の質量が除去された場合、およそ周波数の変化量が大きい領域である。そして、領域H1は領域H2に比べて、同量の質量が除去された場合、周波数の変化量が大きい領域である。
図15は、錘部63に形成されたAu膜をレーザ光などで照射して除去する領域を区分した領域図である。図16は離調の手順を示す模式説明図である。
図15において、前述したように、錘部63は、平面視で検出腕部61の腕幅の外形線を錘部63の先端まで伸ばし、その線に囲まれた領域Hと、その左右の領域D,Eに大別される。そして、錘部63の領域D,Eをそれぞれ斜めに区分し、領域Dを領域D3,D4、領域Eは領域E3,E4に区分する。また、領域Hは検出腕部61が延びる方向に略2等分する領域H1,H2に区分する。領域D3,E3は領域D4,E4に比べて、同量の質量が除去された場合、およそ周波数の変化量が大きい領域である。そして、領域H1は領域H2に比べて、同量の質量が除去された場合、周波数の変化量が大きい領域である。
離調工程において、図16(a)に示すように、粗調整として、錘部63の領域D3,E3に矢印で示す方向にレーザ光を照射してAu膜を除去し、検出振動である屈曲振動および捩れ振動の周波数が所定の値となったところで加工を止める。
次に、図16(b)に示すように、錘部63の領域H1にレーザ光を照射してAu膜を除去し、屈曲振動の粗調整を行う。
続いて、図16(c)に示すように、錘部63の領域D4,E4に矢印で示す方向にレーザ光を照射してAu膜を除去し、検出振動である屈曲振動と捩れ振動の周波数が所定の値となったところで加工を止める。ここでは、屈曲振動の粗調整と捩れ振動の微調整が行われる。
そして、図16(d)に示すように、錘部63の領域H2にレーザ光を照射してAu膜を除去し、屈曲振動の微調整を行う。
このようにして、検出腕の検出振動である屈曲振動と捩れ振動の周波数が所望の値に調整することができる。
なお、領域H1における屈曲振動の粗調整が必要でない場合は、領域H1における加工をせずに、領域H2の加工で屈曲振動の微調整を行っても良い。また、領域D3および領域E3、領域D4および領域E4における除去する質量は振動のバランスを考慮して略同量であることが望ましい。
そして、錘部64についても上記と同様な方法により離調が行われる。
次に、図16(b)に示すように、錘部63の領域H1にレーザ光を照射してAu膜を除去し、屈曲振動の粗調整を行う。
続いて、図16(c)に示すように、錘部63の領域D4,E4に矢印で示す方向にレーザ光を照射してAu膜を除去し、検出振動である屈曲振動と捩れ振動の周波数が所定の値となったところで加工を止める。ここでは、屈曲振動の粗調整と捩れ振動の微調整が行われる。
そして、図16(d)に示すように、錘部63の領域H2にレーザ光を照射してAu膜を除去し、屈曲振動の微調整を行う。
このようにして、検出腕の検出振動である屈曲振動と捩れ振動の周波数が所望の値に調整することができる。
なお、領域H1における屈曲振動の粗調整が必要でない場合は、領域H1における加工をせずに、領域H2の加工で屈曲振動の微調整を行っても良い。また、領域D3および領域E3、領域D4および領域E4における除去する質量は振動のバランスを考慮して略同量であることが望ましい。
そして、錘部64についても上記と同様な方法により離調が行われる。
以上のように、上記の変形例1,2においても本実施形態と同様な効果を享受することができ、Z軸回転系の振動成分およびY軸回転系振動成分を検出する小型化された検出精度の良い角速度センサの製造方法を得ることができる。
なお、上述した実施形態、変形例1,2の離調工程では、振動腕における錘部の一部の質量を除去することで実施したが、蒸着・スパッタリングなどを用いて金属膜を錘部に付着させ、質量を付加する離調を行うことができる。図11で説明した錘部の位置と周波数の変化量の関係は、質量を付加した場合には、変化量の符号が変り、絶対値としてみれば同様の傾向にあり、この特性を利用することで離調を実施できる。
さらに、上記のことを利用すれば、振動腕における錘部の一部の質量を除去すること、および質量を付加することの両者を用いて離調を実施することができる。例えば、図13において、錘部63の領域D1,D2,E1,E2についてはレーザ光を照射してAu膜を除去し、領域H1,H2については蒸着によりAu膜を付加して離調を実施することができる。
さらに、上記のことを利用すれば、振動腕における錘部の一部の質量を除去すること、および質量を付加することの両者を用いて離調を実施することができる。例えば、図13において、錘部63の領域D1,D2,E1,E2についてはレーザ光を照射してAu膜を除去し、領域H1,H2については蒸着によりAu膜を付加して離調を実施することができる。
このように、離調工程において錘部の質量を付加することは蒸着などにより金属膜を形成すれば、容易に錘部の質量を付加することができる。また、錘部における質量の除去および付加を併用することで、錘部の質量の除去だけ、または質量の付加だけではそれぞれの振動の周波数調整ができない場合に対応が可能となる。
そして、本実施形態の角速度センサはパッケージ内に回路素子を含まない構成としたが、図17の角速度センサの構成を示す模式断面図のように回路素子をパッケージ内に含む構成として実施することが可能である。
角速度センサ2は、ICなどの回路素子75と、圧電振動片10と、支持部材73と、パッケージ70と、蓋体74を備えており、この回路素子75には、圧電振動片10を発振させる発振回路、角速度を検出する検出回路などを有している。
このような角速度センサ2における製造方法は、圧電振動片10をパッケージ70内に実装する前に回路素子75をパッケージ70内に実装すればよく、圧電振動片10の実装以降の工程については本実施形態と同様の工程を採用することができる。
角速度センサ2は、ICなどの回路素子75と、圧電振動片10と、支持部材73と、パッケージ70と、蓋体74を備えており、この回路素子75には、圧電振動片10を発振させる発振回路、角速度を検出する検出回路などを有している。
このような角速度センサ2における製造方法は、圧電振動片10をパッケージ70内に実装する前に回路素子75をパッケージ70内に実装すればよく、圧電振動片10の実装以降の工程については本実施形態と同様の工程を採用することができる。
1,2…角速度センサ、10…圧電振動片、20…基部、40,50…駆動腕、60…検出腕、61,62…検出腕部、63,64…錘部、70…パッケージ、73…支持部材、74…蓋体、75…回路素子。
Claims (5)
- 基部と、前記基部の両側から+Y軸方向および−Y軸方向に直線状に延出した検出腕部の先端に錘部が設けられた1対の検出腕と、前記検出腕に直交する+X軸方向および−X軸方向に前記基部から延出する1対の連結腕と、前記各連結腕の先端部から各連結腕に直交してY軸方向両側へ延出する各1対の駆動腕と、を有し、Z軸回りの回転を前記検出腕の屈曲振動にて検出し、Y軸回りの回転を前記検出腕の捩れ振動にて検出する圧電振動片を備えた角速度センサの製造方法であって、
前記圧電振動片を形成する振動片形成工程と、
前記圧電振動片をパッケージに実装する実装工程と、
前記検出腕における検出振動の周波数を調整する離調工程と、
前記パッケージを気密に封止する封止工程と、を備え
前記離調工程が、前記検出腕の前記錘部の質量を調整することで前記検出腕の屈曲振動および捩れ振動の周波数を調整して離調を行う工程であることを特徴とする角速度センサの製造方法。 - 請求項1に記載の角速度センサの製造方法において、
前記離調工程が、前記検出腕の捩れ振動の周波数の微調整後に、平面視で前記検出腕の腕幅の外形線を前記錘部まで伸ばし、その線に囲まれた領域の質量を調整することで屈曲振動の周波数の微調整を行うことを特徴とする角速度センサの製造方法。 - 請求項1または2に記載の角速度センサの製造方法において、
前記離調工程が、前記検出腕の前記錘部の質量の一部を除去することで質量調整が行われることを特徴とする角速度センサの製造方法。 - 請求項1または2に記載の角速度センサの製造方法において、
前記離調工程が、前記検出腕の前記錘部の質量を付加することで質量調整が行われることを特徴とする角速度センサの製造方法。 - 請求項1または2に記載の角速度センサの製造方法において、
前記離調工程が、前記検出腕の前記錘部の質量の一部を除去および付加することで質量調整が行われることを特徴とする角速度センサの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006339488A JP2008151633A (ja) | 2006-12-18 | 2006-12-18 | 角速度センサの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006339488A JP2008151633A (ja) | 2006-12-18 | 2006-12-18 | 角速度センサの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008151633A true JP2008151633A (ja) | 2008-07-03 |
Family
ID=39653946
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006339488A Withdrawn JP2008151633A (ja) | 2006-12-18 | 2006-12-18 | 角速度センサの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008151633A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010190706A (ja) * | 2009-02-18 | 2010-09-02 | Panasonic Corp | 慣性力センサ |
JP2011137654A (ja) * | 2009-12-25 | 2011-07-14 | Tdk Corp | 圧電振動デバイス |
JP2013190304A (ja) * | 2012-03-13 | 2013-09-26 | Seiko Epson Corp | ジャイロセンサーおよび電子機器 |
US8631701B2 (en) | 2010-09-30 | 2014-01-21 | Seiko Epson Corporation | Sensor device, motion sensor, and electronic device |
JP2014021038A (ja) * | 2012-07-23 | 2014-02-03 | Seiko Epson Corp | 振動片、振動片の製造方法、振動子、電子デバイス、電子機器、および移動体 |
US9222776B2 (en) | 2012-03-13 | 2015-12-29 | Seiko Epson Corporation | Gyro sensor and electronic apparatus |
US9379307B2 (en) | 2012-09-20 | 2016-06-28 | Seiko Epson Corporation | Vibrator element, vibrator, electronic device, electronic apparatus, and moving object |
-
2006
- 2006-12-18 JP JP2006339488A patent/JP2008151633A/ja not_active Withdrawn
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010190706A (ja) * | 2009-02-18 | 2010-09-02 | Panasonic Corp | 慣性力センサ |
US8857258B2 (en) | 2009-02-18 | 2014-10-14 | Panasonic Corporation | Inertial force sensor |
JP2011137654A (ja) * | 2009-12-25 | 2011-07-14 | Tdk Corp | 圧電振動デバイス |
US8631701B2 (en) | 2010-09-30 | 2014-01-21 | Seiko Epson Corporation | Sensor device, motion sensor, and electronic device |
JP2013190304A (ja) * | 2012-03-13 | 2013-09-26 | Seiko Epson Corp | ジャイロセンサーおよび電子機器 |
US9222776B2 (en) | 2012-03-13 | 2015-12-29 | Seiko Epson Corporation | Gyro sensor and electronic apparatus |
JP2014021038A (ja) * | 2012-07-23 | 2014-02-03 | Seiko Epson Corp | 振動片、振動片の製造方法、振動子、電子デバイス、電子機器、および移動体 |
CN103575261A (zh) * | 2012-07-23 | 2014-02-12 | 精工爱普生株式会社 | 振动片及其制法、振子、电子装置、电子设备及移动体 |
US9341643B2 (en) | 2012-07-23 | 2016-05-17 | Seiko Epson Corporation | Vibrator element, method of manufacturing vibrator element, vibrator, electronic device, electronic apparatus and moving body |
US9546869B2 (en) | 2012-07-23 | 2017-01-17 | Seiko Epson Corporation | Vibrator element, method of manufacturing vibrator element, vibrator, electronic device, electronic apparatus and moving body |
US9379307B2 (en) | 2012-09-20 | 2016-06-28 | Seiko Epson Corporation | Vibrator element, vibrator, electronic device, electronic apparatus, and moving object |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6007541B2 (ja) | 振動片およびその製造方法並びにジャイロセンサーおよび電子機器および移動体 | |
US7673512B2 (en) | Angular velocity sensor and electronic device | |
JP2006105614A (ja) | 振動型ジャイロスコープ、及び振動型ジャイロスコープの製造方法 | |
JP5655501B2 (ja) | 振動素子、振動子、および電子機器 | |
JP6171475B2 (ja) | 振動片の製造方法 | |
JP2008151633A (ja) | 角速度センサの製造方法 | |
JP2006201011A (ja) | 振動ジャイロ素子、振動ジャイロ素子の支持構造およびジャイロセンサ | |
JP2006201053A (ja) | 圧電振動ジャイロ素子、圧電振動ジャイロ素子の支持構造およびジャイロセンサ | |
JP2006201118A (ja) | 圧電振動ジャイロ素子およびジャイロセンサ | |
JP2005037235A (ja) | 物理量測定方法および装置 | |
JP4668739B2 (ja) | 振動ジャイロ | |
JP5970690B2 (ja) | センサー素子、センサーユニット、電子機器及びセンサーユニットの製造方法 | |
JP2013186029A (ja) | 振動片、センサーユニットおよび電子機器 | |
JP2008058062A (ja) | 角速度センサ | |
JP4206975B2 (ja) | 振動子、電子機器および振動子の周波数調整方法 | |
US8453503B2 (en) | Vibrating reed, vibrator, physical quantity sensor, and electronic apparatus | |
JP3941736B2 (ja) | 水晶振動片とその製造方法及び水晶振動片を利用した水晶デバイス、ならびに水晶デバイスを利用した携帯電話装置および水晶デバイスを利用した電子機器 | |
JP2007279001A5 (ja) | ||
JP5428241B2 (ja) | ジャイロ振動子及びジャイロ振動子の製造方法 | |
JP2008224627A (ja) | 角速度センサ、角速度センサの製造方法及び電子機器 | |
JP4295233B2 (ja) | 振動ジャイロ用音叉型振動子 | |
JP2008256669A (ja) | 角速度センサ及び電子機器 | |
JP4848873B2 (ja) | ジャイロ振動片 | |
JP5050448B2 (ja) | 角速度センサおよび電子機器 | |
JP2007163248A (ja) | 圧電振動ジャイロ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20100302 |