JP2014021038A - 振動片、振動片の製造方法、振動子、電子デバイス、電子機器、および移動体 - Google Patents

振動片、振動片の製造方法、振動子、電子デバイス、電子機器、および移動体 Download PDF

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Ryuta Nishizawa
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Abstract

【課題】互いに反対方向に延出されている駆動振動腕の錘層の大きさや質量が異なることよる温度ドリフトを防止することが可能な振動片を提供する。
【解決手段】振動片としてのジャイロ素子2は、基部41から、互いに反対方向に延出されている一対の第1、および第2駆動振動腕441、442と、第1、および第2駆動振動腕の少なくとも一方の先端から基部側に間隔をあけて、少なくとも一方の駆動振動腕の第1領域に設けられている第1錘部12a、12bと、第1錘部の先端と少なくとも一方の駆動振動腕の先端との間の領域である第2領域に設けられている第2錘部11a、11bと、を備え、第1領域の面積をA1、第1錘部の質量をB1、第2領域の面積をA2、第2錘部の質量をB2としたとき、B1/A1>B2/A2である。
【選択図】図2

Description

本発明は、振動片、振動片の製造方法、振動子、電子デバイス、電子機器、および移動体に関する。
従来から、角速度を検出するための振動片として、いわゆる「ダブルT型」のジャイロ素子が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載されているジャイロ素子は、基部と、基部から両側へy軸に沿って延出している第1、第2検出振動腕(検出アーム)と、基部から両側へx軸に沿って延出している第1、第2連結腕(連結アーム)と、第1連結腕から両側へy軸に沿って延出している第1、第2駆動振動腕(駆動アーム)と、第2連結腕から両側へy軸に沿って延出している第3、第4駆動振動腕(駆動アーム)とで構成されている。
そして、第1、第2、第3、第4駆動振動腕の先端部には、各駆動振動腕の先端から基部に向かって設けられた錘層が設けられている。この錘層は、各駆動振動腕の共振周波数調整(以下、周波数調整という)に用いられる質量調整膜であり、蒸着マスクを用いた蒸着法などによって形成される。周波数調整は、この錘層の少なくとも一部を、例えばレーザー光などを用いて除去することによって各駆動振動腕の共振周波数を所定の値に合せ込む。
特開2006−105614号公報
しかしながら、上述のように蒸着マスクを用いた蒸着法などによって各振動腕の錘層を形成する場合、蒸着マスクの装着位置がばらつくことがある。特に、蒸着マスクの装着位置が各駆動振動腕(振動腕)の延出方向(y軸方向)にずれた場合は、各駆動振動腕が基部から両側(互いに反対方向)に延出された、例えば第1駆動振動腕、第2駆動振動腕では、第1駆動振動腕の錘層が大きくなれば、第2駆動振動腕の錘層が小さくなる。
このように、蒸着マスクの装着位置が各駆動振動腕の延出方向(y軸方向)にずれた場合は、互いに反対方向に延出されている駆動振動腕に形成される錘層の大きさや質量が異ってしまう(アンバランスになる)。即ち、互いに反対方向に延出されている各駆動振動腕に設けられている錘層の重心位置と質量が異なることになる。これにより、互いに反対方向に延出されている駆動振動腕の振動バランスが崩れ、周波数温度特性の劣化、所謂温度ドリフトを生じてしまうことがあった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る振動片は、基部と、前記基部から、互いに反対方向に延出されている一対の振動腕と、少なくとも一方の前記振動腕の先端から前記基部側に間隔をあけて、前記少なくとも一方の前記振動腕に設けられている第1錘部と、前記第1錘部の先端と前記少なくとも一方の前記振動腕の先端との間の領域に設けられている第2錘部と、を備え、前記第1錘部が設けられている領域を第1領域、前記第1錘部の先端と前記少なくとも一方の前記振動腕の先端との間の領域を第2領域とし、前記第1領域の面積をA1、前記第1錘部の質量をB1とし、前記第2領域の面積をA2、前記第2錘部の質量をB2としたとき、B1/A1>B2/A2である、ことを特徴とする。
本願発明者は、振動腕に設けられている錘層(第1錘部と第2錘部とを加えた錘部)と振動片の温度ドリフトとの関連性において、錘層の重心位置アンバランス(錘層の位置変化)による温度ドリフトへの影響と、錘層の質量アンバランスによる温度ドリフトへの影響と、が有ることを見出した。なお、ここで、温度ドリフトとは、温度変化に対して、振動片の周波数が変化することを言う。
詳述すると、錘層の質量アンバランスの方が、錘層の位置のアンバランスよりも温度ドリフトへの影響度が大きく、かつ錘層の位置が振動腕の先端に近いほど温度ドリフトへの影響度が大きくなる。さらに、錘層の質量アンバランスと振動片の温度ドリフトとの相関では、負の傾きを持った相関を有し、錘層の位置アンバランスと振動片の温度ドリフトとの相関では、正の傾きを持った相関を有している。即ち、上述の構成の錘層を用いることで、錘層の質量アンバランスによる温度ドリフトと、錘層の位置アンバランスの影響による温度ドリフトとの相殺を生じさせ、これによって、温度ドリフトの発生を減少させることが可能であることを見出した。
本適用例の振動片においては、基部から、互いに反対方向に向かって一対の振動腕が延出されているため、蒸着マスクの装着位置が各振動腕の延出方向にずれた場合は、それぞれの振動腕に設けられた第1錘部の位置が、一方の振動腕では先端側にずれて形成され、他方の振動腕では基部側にずれて形成される。
ここで、第1錘部は振動腕の先端から間隔をあけて、振動腕の第1領域に設けられており、第2錘部は第1錘部と振動腕の先端との間の全ての領域である第2領域に設けられており、即ち第1錘部より振動腕の先端側に設けられ、第1領域の面積をA1、第1錘部の質量をB1とし、第2領域の面積をA2、第2錘部の質量をB2としたとき、B1/A1>B2/A2である。
この構成により、振動片の温度ドリフトの発生に対して影響度の大きい第2錘部の質量が小さくなるため、質量アンバランスと振動片の温度ドリフトとの相関における負の傾きが小さくなる。このとき、第1錘部は、一方および他方の振動腕の内で位置がずれて形成されるため、位置のアンバランスによる振動片の温度ドリフトへの影響を受けるが、位置アンバランスと振動片の温度ドリフトとの相関における正の傾きは変わらない。
したがって、上記構成においては、第2錘部の質量アンバランスによる振動片の温度ドリフトとの相関において小さくなった負の傾きと、第1錘部の位置アンバランスと振動片の温度ドリフトとの相関における元々小さな正の傾きとが、正負で殆んど同じ傾きを有することになる。これによって、質量アンバランスによる振動片の温度ドリフトとの相関と位置アンバランスと振動片の温度ドリフトとの相関とが相殺され、蒸着マスクの装着位置が各振動腕の延出方向にずれた場合、即ちそれぞれの振動腕に設けられた第1錘部および第2錘部の位置がずれた場合でも、振動片の温度ドリフト発生を抑えることが可能となる。
なお、本構成は、一対の振動腕の両方に適用されていてもよいが、一対の振動腕の内で、錘部がずれる方向とは反対側に位置する一方の振動腕に適用されていれば、上述の効果を生じることができる。即ち、錘部がずれる方向とは反対側に位置する一方の振動腕に本構成の錘部が適用されていればよい。
[適用例2]上記適用例に記載の振動片において、前記第2錘部は、前記少なくとも一方の前記振動腕の延出方向と直交する方向の幅が、前記第1錘部の前記幅よりも小さいことを特徴とする。
本適用例によれば、振動片の温度ドリフトの発生に対して影響度の大きい第2錘部の質量アンバランスによる振動片の温度ドリフトとの相関における負の傾きを小さくすることができる。換言すれば、蒸着マスクの装着位置が各振動腕の延出方向にずれたなどで、それぞれの振動腕に設けられた第1錘部および第2錘部の位置がずれた場合でも、振動片の温度ドリフト発生を抑えることが可能となる。
[適用例3]上記適用例に記載の振動片において、前記第2錘部は、前記少なくとも一方の前記振動腕の延出方向と直交する方向の、前記少なくとも一方の前記振動腕の略中央部に設けられていることを特徴とする。
本適用例によれば、第2錘部の振動腕の幅方向のバランスが取れるため、振動片の温度ドリフトへの影響を、さらに抑えることが可能となる。
[適用例4]上記適用例に記載の振動片において、前記第2錘部は、複数の第3錘部から構成されていることを特徴とする。
本適用例によれば、第2錘部が複数の第3錘部を含み構成されていることで、振動片の温度ドリフトの発生に対して影響度の大きい第2錘部の質量アンバランスによる振動片の温度ドリフトとの相関における負の傾きを小さくすることができる。
[適用例5]上記適用例に記載の振動片において、前記第1錘部は、前記少なくとも一方の前記振動腕の延出方向に沿った前記少なくとも一方の前記振動腕の側端との間に間隔をあけて設けられていることを特徴とする。
本適用例によれば、蒸着マスクの装着位置が各振動腕の幅方向にずれた場合でも、第1錘部と振動腕の側端との間に間隔があるため第1錘部が各振動腕から外れることを抑制できる。したがって、第1錘部が各振動腕の幅方向にずれた場合でも、第1錘部の質量変化の発生を防止することが可能となる。
[適用例6]上記適用例に記載の振動片において、前記少なくとも一方の前記振動腕は、平面視で前記少なくとも一方の前記振動腕の延出方向と直交する方向の前記少なくとも一方の前記振動腕の一部の幅が、前記少なくとも一方の前記振動腕の延出方向と直交する方向の前記少なくとも一方の前記振動腕の他部の幅よりも広く形成された幅広部を備え、前記第1錘部、および前記第2錘部は、前記幅広部に設けられていることを特徴とする。
本適用例によれば、第1錘部、および第2錘部の質量を大きくすることができ、周波数の調整範囲を広くすることが可能となる。
[適用例7]上記適用例に記載の振動片において、前記基部から、互いに反対方向に延出されている一対の検出用振動腕が設けられていることを特徴とする。
本適用例によれば、蒸着マスクの装着位置が各振動腕の延出方向にずれたなどで、それぞれの振動腕に設けられた第1錘部および第2錘部の位置がずれた場合でも、振動片の温度ドリフト発生を抑えることが可能ジャイロ振動片を提供することができる。
[適用例8]本適用例に係る振動片の製造方法は、基部と、前記基部から、互いに反対方向に延出されている一対の振動腕と、を含む外形形状を形成する工程と、少なくとも一方の前記振動腕の先端から前記基部側に間隔をあけて、前記少なくとも一方の前記振動腕に第1錘部と、前記第1錘部の先端と前記少なくとも一方の前記振動腕の先端との間の領域に第2錘部と、を形成する工程と、前記第1錘部および前記第2錘部の少なくとも一方の、少なくとも一部を除去する、または、前記第1錘部および前記第2錘部の少なくとも一方の質量を付加して前記振動腕の共振周波数を調整する工程と、を備え、前記第1錘部が設けられている領域を第1領域、前記第1錘部の先端と前記少なくとも一方の前記振動腕の先端との間の領域を第2領域とし、前記第1領域の面積をA1、前記第1錘部の質量をB1とし、前記第2領域の面積をA2、前記第2錘部の質量をB2としたとき、B1/A1>B2/A2で形成する、ことを特徴とする。
本適用例によれば、振動片の温度ドリフトの発生に対して影響度の大きい第2錘部の質量アンバランスによる振動片の温度ドリフトとの相関における負の傾きの小さな振動片を製造することが可能となる。換言すれば、蒸着マスクの装着位置が各振動腕の延出方向にずれたなどで、それぞれの振動腕に設けられた第1錘部および第2錘部の位置がずれた場合でも、振動片の温度ドリフトの発生を抑えることが可能な振動片を製造することができる。
[適用例9]上記適用例に係る振動片の製造方法において、前記第1錘部と前記第2錘部とを形成する工程は、少なくとも一方の前記振動腕の先端から前記基部側に間隔をあけて、前記少なくとも一方の前記振動腕に第1錘部を形成する工程と、前記第1錘部の先端と前記少なくとも一方の前記振動腕の先端との間の領域に第2錘部を形成する工程と、を備えていることを特徴とする。
本適用例によれば、蒸着マスクの装着位置が各振動腕の延出方向にずれ、それぞれの振動腕に設けられた第1錘部および第2錘部の位置がずれた場合でも、振動片の温度ドリフトの発生を抑えることが可能な振動片を製造することができる。また、第1錘部と第2錘部とを別々な工程で形成することができるため、例えばそれぞれの錘部の材質を変える、それぞれの錘部の厚みを変えるなどに対応することができる。
[適用例10]本適用例に係る振動子は、上記適用例のいずれか一例に記載の振動片と、前記振動片が収納されているパッケージと、を備えていることを特徴とする。
本適用例によれば、振動片の温度ドリフトの発生が抑えられた、即ち温度特性を向上させた振動子を提供することが可能となる。
[適用例11]本適用例に係る電子デバイスは、上記適用例のいずれか一例に記載の振動片と、少なくとも前記振動片を駆動させる機能を有している回路素子と、を備えていることを特徴とする。
本適用例によれば、温度ドリフトの発生が抑えられ、温度特性の向上が図られた電子デバイスを提供することができる。
[適用例12]本適用例に係る電子機器は、上記適用例のいずれか一例に記載の振動片を備えていることを特徴とする。
本適用例によれば、温度ドリフトの発生が抑えられ、温度特性の向上が図られた振動片を用いていることから、温度変化に対する特性が安定した電子機器を提供することができる。
[適用例13]本適用例に係る移動体は、上記適用例のいずれか一例に記載の振動片を備えていることを特徴とする。
本適用例によれば、振動片の温度ドリフトの発生が抑えられ、温度特性の向上が図られた振動片を用いていることから、温度変化に対する特性が安定した移動体を提供することができる。
本発明にかかる振動片の実施形態、およびその振動片を用いた振動子の実施形態を示す概略図であり、(A)は平面図、(B)は正断面図。 振動子が備える振動片としてのジャイロ素子の平面図。 ジャイロ素子の駆動を説明する平面図。 従来の、錘部とジャイロ素子の温度ドリフトとの関係を説明する図であり、(A)は錘部の形態を示す部分平面図、(B)は錘部のずれ量と温度ドリフト量との相関を示すグラフ。 本実施形態の、錘部とジャイロ素子の温度ドリフトとの関係を説明する図であり、(A)は錘部の形態を示す部分平面図、(B)は錘部のずれ量と温度ドリフト量との相関を示すグラフ。 本実施形態の、錘部とジャイロ素子の温度ドリフトとの関係を説明する図であり、(A)は錘部の形態を示す部分平面図、(B)は錘部のずれ量と温度ドリフト量との相関を示すグラフ。 本実施形態の、錘部とジャイロ素子の温度ドリフトとの関係を説明する図であり、(A)は錘部の形態を示す部分平面図、(B)は錘部のずれ量と温度ドリフト量との相関を示すグラフ、(C)は錘部の形状の詳細を示す拡大平面図。 (A)〜(E)は、錘部の変形例を示す部分平面図。 (A)〜(C)は、錘部の変形例を示す平面図、及び断面図。 本発明にかかる振動片の製造方法を示すフローチャート。 本発明にかかる振動片を用いた電子デバイスを示す正断面図。 電子機器の一例としてのモバイル型のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図。 電子機器の一例としての携帯電話機の構成を示す斜視図。 電子機器の一例としてのデジタルスチールカメラの構成を示す斜視図。 移動体の一例としての自動車の構成を示す斜視図。
以下、本発明の振動片および振動子を添付図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
<実施形態>
まず、本発明にかかる振動片の実施形態、およびその振動片を適用した振動子の実施形態について説明する。
図1は、本発明にかかる振動片、およびその振動片を用いた振動子の実施形態を示す図であり、(A)は平面図、(B)は正断面図である。図2は、図1に示す振動子が備える振動片としてのジャイロ素子を示す平面図である。図3は、ジャイロ素子の駆動を説明する平面図である。なお、以下では、図1に示すように、互いに直交する3軸を、x軸、y軸およびz軸とし、z軸は、振動デバイスの厚さ方向と一致する。また、x軸に平行な方向を「x軸方向(第2方向)」と言い、y軸に平行な方向を「y軸方向(第1方向)」と言い、z軸に平行な方向を「z軸方向」と言う。
図1に示す振動子1は、振動片としてのジャイロ素子(振動素子)2と、ジャイロ素子2を収納するパッケージ9とを有している。以下、ジャイロ素子2およびパッケージ9について順次詳細に説明する。
(ジャイロ素子)
図2は、上側から(リッド92側)から見た振動片としてのジャイロ素子の平面図である。なお、ジャイロ素子には、検出信号電極、検出信号配線、検出信号端子、検出接地電極、検出接地配線、検出接地端子、駆動信号電極、駆動信号配線、駆動信号端子、駆動接地電極、駆動接地配線および駆動接地端子などが設けられているが、同図においては省略している。
振動片としてのジャイロ素子2は、z軸まわりの角速度を検出する「面外検出型」のセンサーであって、図示しないが、基材と、基材の表面に設けられている複数の電極、配線および端子とで構成されている。
ジャイロ素子2は、水晶、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウムなどの圧電材料で構成することができるが、これらの中でも、水晶で構成するのが好ましい。これにより、優れた振動特性(周波数特性)を発揮することのできるジャイロ素子2が得られる。
このようなジャイロ素子2は、いわゆるダブルT型をなす振動体4と、振動体4を支持する支持部としての第1支持部51および第2支持部52と、振動体4と第1、第2支持部51、52とを連結する梁としての第1梁61、第2梁62、第3梁63および第4梁64とを有している。
振動体4は、xy平面に拡がりを有し、z軸方向に厚みを有している。このような振動体4は、中央に位置する基部41と、基部41からy軸方向に沿って両側に延出している第1検出振動腕421、第2検出振動腕422と、基部41からx軸方向に沿って両側に延出している第1連結腕431、第2連結腕432と、第1連結腕431の先端部からy軸方向に沿って両側に延出している振動腕としての第1駆動振動腕441、および第2駆動振動腕442と、第2連結腕432の先端部からy軸方向に沿って両側に延出している振動腕としての第3駆動振動腕443、および第4駆動振動腕444とを有している。第1、第2検出振動腕421、422および第1、第2、第3、第4駆動振動腕441、442、443、444の先端部には、それぞれ、基端側よりも幅の大きい略四角形の幅広部としての重量部(ハンマーヘッド)425、426、445、446、447、448が設けられている。このような重量部425、426、445、446、447、448を設けることでジャイロ素子2の角速度の検出感度が向上する。
なお、第1、第2駆動振動腕441、442は、第1連結腕431の延在方向の途中から延出してもよく、同様に、第3、第4駆動振動腕443、444は、第2連結腕432の延在方向の途中から延出してもよい。
また、本例では、基部41から延出している第1連結腕431、第2連結腕432から第1駆動振動腕441、第2駆動振動腕442、第3駆動振動腕443、および第4駆動振動腕444が延出している構成で説明したが、基部41と第1連結腕431と第2連結腕432とを含めて基部とすることも可能である。即ち、基部から第1駆動振動腕、第2駆動振動腕、第3駆動振動腕、および第4駆動振動腕が延出している構成も可能である。
また、第1、第2支持部51、52は、それぞれ、x軸方向に沿って延在しており、これら第1、第2支持部51、52の間に振動体4が位置している。言い換えれば、第1、第2支持部51、52は、振動体4を介してy軸方向に沿って対向するように配置されている。第1支持部51は、第1梁61、および第2梁62を介して基部41と連結されており、第2支持部52は、第3梁63、および第4梁64を介して基部41と連結されている。
第1梁61は、第1検出振動腕421と第1駆動振動腕441との間を通って第1支持部51と基部41を連結し、第2梁62は、第1検出振動腕421と第3駆動振動腕443との間を通って第1支持部51と基部41を連結し、第3梁63は、第2検出振動腕422と第2駆動振動腕442との間を通って第2支持部52と基部41を連結し、第4梁64は、第2検出振動腕422と第4駆動振動腕444との間を通って第2支持部52と基部41を連結している。
このような各梁61、62、63、64は、それぞれ、x軸方向に沿って往復しながらy軸方向に沿って延びる蛇行部(S字形状部)を有しており、x軸方向およびy軸方向に弾性を有している。また、各梁61、62、63、64は、それぞれ、蛇行部を有する細長い形状を有しているので、あらゆる方向に弾性を有している。そのため、外部から衝撃が加えられても、各梁61、62、63、64で衝撃を吸収する作用を有するので、これに起因する検出ノイズを低減または抑制することができる。
(ジャイロ素子の錘部)
第1検出振動腕421の重量部425、および第2検出振動腕422の重量部426には、第1検出振動腕421、および第2検出振動腕422の固有共振周波数を所望の周波数に合わせ込むための質量調整用の検出腕錘層14、15が設けられている。
第1駆動振動腕441の重量部445には、錘部13cが設けられている。錘部13cは、第1駆動振動腕441の先端から基部41側に間隔をあけて第1駆動振動腕441の第1領域に設けられた第1錘部12cと、第1駆動振動腕441の先端と第1錘部12cの第1駆動振動腕441の先端側の端(以下、「第1錘部12cの先端」という)との間の第2領域に設けられた第2錘部11cと、を含んでいる。
第1領域は、第1駆動振動腕441の先端(重量部445の先端)、および重量部445の両側辺と間隔をあけた四辺形の面積A1の領域である。第1錘部12cは、第1領域に略重なった四辺形で、質量B1を有して設けられている。なお、図2では、第1領域をクロスハッチングで示している。
第2領域は、第1錘部12cの先端と、第1錘部12cの先端と対向する第1駆動振動腕441の先端との間の領域である第2領域に設けられた面積A2の領域である。第2錘部11cは、第2領域の内に、第1駆動振動腕441の先端側の第1錘部12cの幅方向(x軸方向)の略中央部から、第1駆動振動腕441の先端まで達する第1錘部12cより幅の狭い四辺形で、質量B2を有して設けられている。
このように、錘部13cは、第1駆動振動腕441の先端側に向かって凸形状に形成されている。錘部13cは、第1領域の面積A1、第2領域の面積A2、第1錘部12cの質量B1、および第2錘部11cの質量B2が、B1/A1>B2/A2となるように設けられている。本例では、第1錘部12cと第2錘部11cとは、同じ厚みで形成されており、上記関係式を満足させるため、第1錘部12cが第1領域と略同じ形状で設けられ、第2錘部11cが、第2領域の幅より第2錘部11cの幅が狭くなるよう設けられている。
同様に、第2駆動振動腕442の重量部446には、錘部13dが設けられている。錘部13dは、第2駆動振動腕442の先端から基部41側に間隔をあけて第2駆動振動腕442の第1領域に設けられた第1錘部12dと、第2駆動振動腕442の先端と第1錘部12dの第2駆動振動腕442の先端側の端(以下、「第1錘部12dの先端」という)との間の第2領域に設けられた第2錘部11dと、を含んでいる。
第1領域は、第2駆動振動腕442の先端(重量部446の先端)、および重量部446の両側辺と間隔をあけた四辺形の面積A1の領域である。第1錘部12dは、第1領域に略重なった四辺形で、質量B1を有して設けられている。
第2領域は、第1錘部12dの先端と、第1錘部12dの先端と対向する第2駆動振動腕442の先端との間の領域である第2領域に設けられた面積A2の領域である。第2錘部11dは、第2領域の内に、第2駆動振動腕442の先端側の第1錘部12dの幅方向(x軸方向)の略中央部から、第2駆動振動腕442の先端まで達する第1錘部12dより幅の狭い四辺形で、質量B2を有して設けられている。
このように、錘部13dは、第2駆動振動腕442の先端側に向かって凸形状に形成されている。錘部13dは、第1領域の面積A1、第2領域の面積A2、第1錘部12dの質量B1、および第2錘部11dの質量B2が、B1/A1>B2/A2となるように設けられている。本例では、第1錘部12dと第2錘部11dとは、同じ厚みで形成されており、上記関係式を満足させるため、第1錘部12dが第1領域と略同じ形状で設けられ、第2錘部11dが、第2領域の幅より第2錘部11dの幅が狭くなるよう設けられている。
同様に、第3駆動振動腕443の重量部447には、錘部13aが設けられている。錘部13aは、第3駆動振動腕443の先端から基部41側に間隔をあけて第3駆動振動腕443の第1領域に設けられた第1錘部12aと、第3駆動振動腕443の先端と第1錘部12aの第3駆動振動腕443の先端側の端(以下、「第1錘部12aの先端」という)との間の第2領域に設けられた第2錘部11aと、を含んでいる。
第1領域は、第3駆動振動腕443の先端(重量部447の先端)、および重量部447の両側辺と間隔をあけた四辺形の面積A1の領域である。第1錘部12aは、第1領域に略重なった四辺形で、質量B1を有して設けられている。
第2領域は、第1錘部12aの先端と、第1錘部12aの先端と対向する第3駆動振動腕443の先端との間の領域である第2領域に設けられた面積A2の領域である。第2錘部11aは、第2領域の内に、第3駆動振動腕443の先端側の第1錘部12aの幅方向(x軸方向)の略中央部から、第3駆動振動腕443の先端まで達する第1錘部12aより幅の狭い四辺形で、質量B2を有して設けられている。
このように、錘部13aは、第3駆動振動腕443の先端側に向かって凸形状に形成されている。錘部13aは、第1領域の面積A1、第2領域の面積A2、第1錘部12aの質量B1、および第2錘部11aの質量B2が、B1/A1>B2/A2となるように設けられている。本例では、第1錘部12aと第2錘部11aとは、同じ厚みで形成されており、上記関係式を満足させるため、第1錘部12aが第1領域と略同じ形状で設けられ、第2錘部11aが、第2領域の幅より第2錘部11aの幅が狭くなるよう設けられている。
同様に、第4駆動振動腕444の重量部448には、錘部13bが設けられている。錘部13bは、第4駆動振動腕444の先端から基部41側に間隔をあけて第4駆動振動腕444の第1領域に設けられた第1錘部12bと、第4駆動振動腕444の先端と第1錘部12bの第4駆動振動腕444の先端側の端(以下、「第1錘部12bの先端」という)との間の第2領域に設けられた第2錘部11bと、を含んでいる。
第1領域は、第4駆動振動腕444の先端(重量部448の先端)、および重量部448の両側辺と間隔をあけた四辺形の面積A1の領域である。第1錘部12bは、第1領域に略重なった四辺形で、質量B1を有して設けられている。
第2領域は、第1錘部12bの先端と、第1錘部12bの先端と対向する第4駆動振動腕444の先端との間の領域である第2領域に設けられた面積A2の領域である。第2錘部11bは、第2領域の内に、第4駆動振動腕444の先端側の第1錘部12bの幅方向(x軸方向)の略中央部から、第4駆動振動腕444の先端まで達する第1錘部12bより幅の狭い四辺形で、質量B2を有して設けられている。
このように、錘部13bは、第4駆動振動腕444の先端側に向かって凸形状に形成されている。錘部13bは、第1領域の面積A1、第2領域の面積A2、第1錘部12bの質量B1、および第2錘部11bの質量B2が、B1/A1>B2/A2となるように設けられている。本例では、第1錘部12bと第2錘部11bとは、同じ厚みで形成されており、上記関係式を満足させるため、第1錘部12bが第1領域と略同じ形状で設けられ、第2錘部11bが、第2領域の幅より第2錘部11bの幅が狭くなるよう設けられている。
なお、本例では、第1駆動振動腕441、および第2駆動振動腕442と、第3駆動振動腕443、および第4駆動振動腕444と、の2対の駆動振動腕の先端側に錘部13a、13b、13c、13dが設けられている構成で説明したが、これに限らない。例えば、第1駆動振動腕441、および第2駆動振動腕442の内の少なくとも一方と、第3駆動振動腕443、および第4駆動振動腕444の内の少なくとも一方とに設けられている構成でもよい。
第1駆動振動腕441の重量部445、第2駆動振動腕442の重量部446、第3駆動振動腕443の重量部447、および第4駆動振動腕444の重量部448に上述のような凸形状の錘部13c、13d、13a、13bを設けることで、錘部13c、13d、13a、13bがy軸方向にずれることによって生じるジャイロ素子2の温度ドリフトを抑えることが可能となる。なお、詳細については後述する。
このような構成のジャイロ素子2は、次のようにしてz軸まわりの角速度ωを検出する。ジャイロ素子2は、角速度ωが加わらない状態において、駆動信号電極(図示せず)および駆動接地電極(図示せず)の間に電界が生じると、図3(A)に示すように、各駆動振動腕441、442、443、444が矢印Aに示す方向に屈曲振動を行う。このとき、第1、第2駆動振動腕441、442と、第3、第4駆動振動腕443、444とは、中心点G(重心G)を通るyz平面に関して面対称の振動を行っているため、基部41と、第1、第2連結腕431、432と、第1、第2検出振動腕421、422とは、ほとんど振動しない。
この駆動振動を行っている状態にて、ジャイロ素子2にz軸まわりに角速度ωが加わると、図3(B)に示すような振動が発生する。即ち、駆動振動腕441、442、443、444および連結腕431、432に矢印B方向のコリオリの力が働き、この矢印B方向の振動に呼応して、矢印C方向の検出振動が励起される。そして、この振動により発生した検出振動腕421、422の歪みを検出信号電極(図示せず)および検出接地電極(図示せず)が検出して角速度ωが求められる。
(パッケージ)
パッケージ9は、ジャイロ素子2を収納するものである。なお、パッケージ9には、後述する電子デバイスのように、ジャイロ素子2の他に、ジャイロ素子2の駆動等を行うICチップ等が収納されていてもよい。このようなパッケージ9は、その平面視(xy平面視)にて、略矩形状をなしている。
パッケージ9は、上面に開放する凹部を有するベース91と、凹部の開口を塞ぐようにベースに接合されているリッド(蓋体)92とを有している。また、ベース91は、板状の底板911と、底板911の上面周縁部に設けられている枠状の側壁912とを有している。このようなパッケージ9は、その内側に収納空間を有しており、この収納空間内に、ジャイロ素子2が気密的に収納、設置されている。
ジャイロ素子2は、第1、第2支持部51、52にて、半田、銀ペースト、導電性接着剤(樹脂材料中に金属粒子などの導電性フィラーを分散させた接着剤)などの導電性固定部材8を介して底板911の上面に固定されている。第1、第2支持部51、52は、ジャイロ素子2のy軸方向の両端部に位置するため、このような部分を底板911に固定することにより、ジャイロ素子2の振動体4が両持ち支持され、ジャイロ素子2を底板911に対して安定的に固定することができる。そのため、ジャイロ素子2の不要な振動(検出振動以外の振動)が抑制され、ジャイロ素子2による角速度ωの検出精度が向上する。
また、導電性固定部材8は、第1、第2支持部51、52に設けられている2つの検出信号端子714、2つの検出接地端子724、駆動信号端子734および駆動接地端子744に対応(接触)して、かつ互いに離間して6つ設けられている。また、底板911の上面には、2つの検出信号端子714、2つの検出接地端子724、駆動信号端子734および駆動接地端子744に対応する6つの接続パッド10が設けられており、導電性固定部材8を介して、これら各接続パッド10とそれと対応するいずれかの端子とが電気的に接続されている。
(錘部の構成)
次に、上述した第1駆動振動腕441、第2駆動振動腕442、第3駆動振動腕443、第4駆動振動腕444のそれぞれに設けられている錘部13c、13d、13a、13bについて、その構成と効果について図4〜図7を用いて詳細に説明する。なお、説明の便宜上、従来構成である図4も含めて各図とも本実施形態にかかる第3駆動振動腕443、第4駆動振動腕444を用いて説明している。また、他の第1駆動振動腕441、第2駆動振動腕442においても同様な構成であるので説明は省略している。
図4は、従来の、錘部とジャイロ素子の温度ドリフトとの関係を示しており、(A)は錘部の形態を示す部分平面図、(B)は錘部のずれ量と温度ドリフト量との相関を示すグラフである。図5は、本実施形態の、錘部とジャイロ素子の温度ドリフトとの関係を示しており、(A)は錘部の形態を示す部分平面図、(B)は錘部のずれ量と温度ドリフト量との相関を示すグラフである。図6は、本実施形態の、錘部とジャイロ素子の温度ドリフトとの関係を示しており、(A)は錘部の形態を示す部分平面図、(B)は錘部のずれ量と温度ドリフト量との相関を示すグラフである。図7は、本実施形態の、錘部とジャイロ素子の温度ドリフトとの関係を示しており、(A)は錘部の形態を示す部分平面図、(B)は錘部のずれ量と温度ドリフト量との相関を示すグラフ、(C)は錘部の形状の詳細を示す拡大平面図である。
なお、ここで、温度ドリフト量とは、温度変化に対するジャイロ素子の周波数変化量のことを言う。
<従来の構成における錘部>
先ず、図4を参照しながら、従来の錘部とジャイロ素子の温度ドリフト(以下、温度ドリフトと記載することもある。)との関係について説明する。図4(A)に示すように、第3駆動振動腕443の重量部447には、錘部21が設けられており、第4駆動振動腕444の重量部448には、錘部22が設けられている。この錘部21および錘部22は、その質量と位置が同じになるように、図中二点鎖線で示す位置L1、L3から重量部447、448のそれぞれの先端447a、448aに亘って設けられる。
しかしながら、錘部21および錘部22を形成する際の蒸着マスクの装着位置が、第3駆動振動腕443、第4駆動振動腕444の延出方向にずれてしまった場合は、錘部21と錘部22とが形成される位置が図中ハッチングで示すようにずれてしまう。なお、蒸着マスクは、多数のジャイロ素子2の多数の錘部に対応するように一体形成されているため、装着位置がずれると一対の錘部21、22とも同方向に同量ずれることになる。
本例では、−y軸方向にずれ量M1、M2(M1とM2は同量)の位置ずれを生じ、錘部21は、第3駆動振動腕443の根元側の端がL2の位置となり、錘部22は、第4駆動振動腕444の根元側の端がL4の位置となる。
このように、錘部21と錘部22との形成位置がずれることにより、錘部21と錘部22との質量が変わることになる。これにより、一対の第3駆動振動腕443、第4駆動振動腕444に形成されている錘部21と錘部22の質量のバランスが崩れ、質量アンバランスによりジャイロ素子2に温度ドリフトを生じてしまうことになる。
次に、錘部21と錘部22のずれ量と温度ドリフトとの相関について同図(B)のグラフを用いて説明する。
従来例では、錘部21、22の質量アンバランスが大きいほど、換言すれば蒸着マスクの装着位置のy軸方向へのずれ量が大きいほど温度ドリフトが大きくなる。本例のような蒸着マスクのずれでは、錘部21が小さくなるほど錘部22が大きくなるが、逆の方向に蒸着マスクがずれれば、錘部21が徐々に大きくなり錘部22が小さくなる。このように質量アンバランスが増大することで、同図(B)に示すように、錘部21と錘部22のずれ量と温度ドリフトとの相関は、負の傾きを持った近似線W1となる。
特に、従来例の錘部21および錘部22の形状は、それぞれの重量部447、448の先端447a、448aまで達しているため、蒸着マスクの装着位置がy軸方向にずれた場合は、一方の錘部21の質量が小さくなり他方の錘部22の質量が大きくなる。このような構成では、ずれ量が直接質量の変化となって現れるため、質量アンバランスの影響を大きく受けることになり、図中の近似線W1の傾きが大きくなることになる。即ち、蒸着マスクのずれが温度ドリフトに大きな影響を与えていた。
<錘部の形態1>
次に、図5、および図6を参照しながら、錘部の形態1とジャイロ素子の温度ドリフト(以下、温度ドリフトと記載することもある。)との関係について説明する。図5(A)は、錘部が重量部の内でずれている状態を示す部分平面図、同図(B)は錘部のずれ量と温度ドリフト量との相関を示すグラフである。図6(A)は、一方の錘部が重量部外に外れるようにずれている状態を示す部分平面図、同図(B)は錘部のずれ量と温度ドリフト量との相関を示すグラフである。
図5(A)に示すように、第3駆動振動腕443の重量部447には、錘部25が設けられており、第4駆動振動腕444の重量部448には、錘部26が設けられている。この錘部25および錘部26は、本来はその質量と位置が同じになるように、重量部447、448の内側(先端447a、448a、および両側辺のそれぞれと間隔を有する)に、図中二点鎖線で示す矩形状25a、26aのように設けられる。
しかしながら、錘部25、26を形成する蒸着マスクの装着位置が−y軸方向にずれ量M1、M2ずれた場合は、錘部25および錘部26が重量部447、448の内側(平面内)でずれる、換言すれば、錘部25および錘部26が、重量部447、448から外れない程度にずれて形成される。この場合、錘部25と錘部26とが、図中ハッチングで示すような位置に形成され、−y軸方向にずれ量M1、M2(M1とM2は同量)の位置ずれを生じる。錘部25は、第3駆動振動腕443の根元側の端がL1からL2の位置となり、錘部26は、第4駆動振動腕444の先端448a側の端がL3からL4の位置となる。
なお、蒸着マスクは、多数のジャイロ素子2の錘部25、26に対応するように一体形成されているため、装着位置がずれると一対の錘部25、26とも同方向に同量ずれることになる。したがって、錘部25の重心P1は重心P2に移動し、錘部26の重心P3は重心P4に移動する。
このように、錘部25と錘部26との形成位置が重量部447、448の内側でずれることにより、錘部25と錘部26とは、その質量バランスは変わらず、位置(重心)バランスが変わることになる。
しかしながら、錘部25、26は、その位置が第3駆動振動腕443、第4駆動振動腕444の先端447a、448aに近くなるほど温度ドリフトへの影響度が大きくなる。これにより、先端447a側に重心が移動した錘部25は擬似的に質量が増えた状態となり、根元側に重心が移動した錘部26は擬似的に質量が減った状態となる。
これにより、錘部25と錘部26との形成位置が重量部447、448の内側でずれるような構成にすれば、従来例の質量のばらつきによる影響度よりも小さな温度ドリフトへの影響度とすることができる。
なお、錘部25と錘部26との形成位置を重心バランスの変化による温度ドリフトへの影響を小さくするために、重量部447、448の先端447a、448aと錘部25、26との間隔を錘部25、26のy軸方向寸法以上にすることが望ましい。これは、錘部25、26が重量部447、448の先端447a、448aに近づくことによる質量のばらつきによる影響度を軽減するために有効である。
このような、重量部447、448の内側での錘部25と錘部26のずれ量と温度ドリフトとの相関について同図(B)のグラフを用いて説明する。
上述の形態では、−y軸方向に錘部25、26がずれる。錘部25は、重量部447の先端447a側にずれ、錘部26は、第4駆動振動腕444の根元側にずれている。上述したが、重量部447の先端447a側にずれた錘部25は、擬似的に質量が増えた状態となるため、上述した従来例の場合と比べると質量の変化が逆となる。したがって、同図(B)に示すように、近似線PU1の傾きが正(従来例とは逆の傾き)の傾きとなる。また、直接質量変化が起こらないため、その傾き(絶対値)も小さくすることができる。換言すれば、温度ドリフトに対する影響度を減少させることができる。
次に、図5を用いて説明した形態1の錘部の形成がさらにずれ、重量部447、448の外側までずれた場合について、図6を用いて説明する。なお、ここでの説明では、上述の図5を用いた説明と重複する説明は省略する。
図6(A)に示すように、錘部25が重量部447の先端447aから外れた状態で形成される。この場合、錘部25と錘部26とが、本来の位置である図中二点鎖線で示す矩形状25a、26aの位置から−y軸方向にずれ量M3、M4(M3とM4は同量)の位置ずれを生じる。錘部25は、第3駆動振動腕443の根元側の端がL1からL5の位置となり、重量部447の先端447a側は重量部447から外れた位置25a’(2点鎖線で示す)となる。即ち、先端447a側の錘部25の一部は形成されず、錘部25の表面積が小さくなる。錘部26は、第4駆動振動腕444の先端448a側の端がL3からL6の位置となる。また、錘部25の重心P1は重心P5に移動し、錘部26の重心P3は重心P6に移動する。
このように、錘部25が重量部447の先端447aから外れると、従来例で説明した質量変化の質量アンバランスによる温度ドリフトへの影響が加味されることになる。同図(B)に沿って説明する。ここでは、錘部25が重量部447の先端447aから外れる場合について説明するので、同図(B)の縦軸より左側の領域で説明する。
錘部25が重量部447の内側にある場合は、上述したように正の傾きを持った近似線PU1に沿った影響を受けるが、錘部25が重量部447の外側にかかりだした所を変曲点として質量変化による質量アンバランスとの相関が加わる。換言すれば、変曲点から左側の領域、即ち錘部25が重量部447の外側にはみ出している場合では、質量変化による質量アンバランスと温度ドリフトとの相関である負の傾きを持った近似線W2と、位置(重心)バランスの変化による位置アンバランスと温度ドリフトとの相関である正の傾きを持った近似線PU1とを加算した傾きの近似線(W2+PU1)の相関となる。
このように、形態1の錘部25、26の形態において、蒸着マスクの装着位置のずれが生じた場合、錘部25、26の位置ずれによる温度ドリフトの発生を抑制することができる。つまり、錘部25、26の位置ずれと温度ドリフトとの相関関係を小さくすることができる。
<錘部の形態2>
次に、図7を参照しながら、錘部の形態2と温度ドリフトとの関係について説明する。図7(A)は、錘部が重量部の内でずれている状態を示す部分平面図、同図(B)は、錘部のずれ量と温度ドリフト量との相関を示すグラフであり、同図(C)は、錘部の形状の詳細を示す拡大平面図である。
本形態の錘部13a、13bは、上述した実施形態の(ジャイロ素子の錘部)の項で詳細に説明した構成で形成されている。簡略に説明すると、錘部13a、13bは、第1錘部12a、12bと第1錘部12a、12bより単位面積あたりの質量が小さい第2錘部11a、11bとを含んで形成されている。なお、本説明では、第4駆動振動腕444に設けられている錘部13bを用いて説明する。また、第1領域とは、第1錘部12bが設けられている全ての領域のことをいう。また、第1領域と第2領域との境界線は、錘部13bのうち、その形状、質量、材質、厚み、等が変化する境目であって、かつ第1錘部12bの先端(第4駆動振動腕444の先端側の辺)である。
錘部13bは、第4駆動振動腕444の先端から基部41側に間隔をあけて第4駆動振動腕444の第1領域に設けられた第1錘部12bと、第4駆動振動腕444の先端と第1錘部12bの先端との間の第2領域に設けられた第2錘部11bと、を含んでいる。
上述したように第1領域は、面積A1の領域であり、第1錘部12bが第1領域に略重なった四辺形で、質量B1を有して設けられている。また、第2領域は、面積A2の領域であり、第2錘部11bが、第2領域の内に、第1錘部12bより幅の狭い四辺形で、質量B2を有して設けられている。即ち、錘部13bは、第4駆動振動腕444の先端側に向かって凸形状に形成されている。
錘部13bは、第1領域の面積A1、第2領域の面積A2、第1錘部12bの質量B1、および第2錘部11bの質量B2が、B1/A1>B2/A2となるように設けられている。本例では、第1錘部12bと第2錘部11bとは、同じ厚みで形成されており、上記関係式を満足させるため、第1錘部12bが第1領域と略同じ形状で設けられ、第2錘部11bが、第2領域の幅より第2錘部11bの幅が狭くなるよう設けられている。
本来錘部13a、13bは、図中線二点鎖線で示す錘部13a’、13b’のようにそれぞれが対称形状で、質量と位置が同じになるように設けられることが望ましい。しかしながら、上述の形態1と同様に錘部13a、13bを形成する蒸着マスクの装着位置が−y軸方向にずれ量M5、M6ずれた場合は、錘部13aおよび錘部13bが重量部447、448の内側(平面領域内)でずれる。同図(A)では、錘部13aおよび錘部13bが、重量部447、448から外れない程度にずれた場合を示している。この場合、錘部13aと錘部13bとが、図中ハッチングで示すような位置に形成され、−y軸方向にずれ量M5、M6(M5とM6は同量)の位置ずれを生じる。
錘部13aは、第3駆動振動腕443の根元側の端が、本来の位置L1からずれ量M5分ずれたL2の位置となり、錘部13bは、第4駆動振動腕444の根元側の端が、本来の位置L3からずれ量M6分ずれたL4の位置となる。
なお、蒸着マスクは、多数のジャイロ素子2の錘部13a、13bに対応するように一体形成されているため、装着位置がずれると一対の錘部13a、13bとも同方向に同量ずれることになる。錘部13aの重心P1は重心P2に移動し、錘部26の重心P3は重心P4に移動する。また、蒸着マスクが−y軸方向に大きくずれた場合は、重量部447には第1錘部12aのみが形成され、重量部448には第1錘部12b及び第2錘部11bが形成されることになる。
このように、錘部13aと錘部13bとの形成位置が重量部447、448の内側(面内)でずれることにより、錘部13aと錘部13bとは、その質量バランス及び位置(重心)バランスが変わることになる。
位置(重心)バランスが変わることにより、先端447a側に重心が移動した第1錘部12aは擬似的に質量が増えた状態となり、根元側に重心が移動した第1錘部12bは擬似的に質量が減った状態となっている。本形態2では、第1錘部12a、12bよりも単位面積あたりの質量が小さい第2錘部11a、11bにより、その擬似的な質量のアンバランスを相殺し、温度ドリフトへの影響度を減少させている。
形態2の構成で温度ドリフトへの影響を減少させることについて図7(B)、図7(C)を用いて説明する。なお、同図(C)では、代表して錘部13bを用いて説明する。
形態2の錘部13bは、幅S×長さTの矩形状に形成された第1錘部12bと、幅S/3×長さ2Tの矩形状に形成された第2錘部11bを有している。
第1錘部12bは、第4駆動振動腕444の先端448aから基部41側に間隔をあけ、重量部448の面内(図示右下がりハッチングで示す第1領域)に設けられている。第2錘部11bは、第4駆動振動腕444の先端448aと第1錘部12bの先端との間の領域である第2領域に設けられている。なお、第2領域は、第1錘部12bの先端のx軸方向の幅をそのまま第4駆動振動腕444の先端448aまで延長した領域で、図中破線(点線)で示された領域である。ここで、第2錘部11bは、第2領域の幅Sの1/3の幅(S/3)で設けられているため、第1領域と略同じ面積の幅S×長さTの矩形状に形成された第1錘部12bと比べると、単位面積当たりの質量が小さくなるように形成されている。即ち、錘部13bは、第1領域の面積A1、第2領域の面積A2、第1錘部12bの質量B1、および第2錘部11bの質量B2が、B1/A1>B2/A2となるように設けられている。
このような錘層の形態2の構成では、錘部13bの形成位置が−y軸方向にずれた場合に、先端448aに近い位置に設けられている第2錘部11bは、錘の質量アンバランスと温度ドリフトとの相関となり、先端448aから離れた位置に設けられている第1錘部12bは、錘の位置アンバランスと温度ドリフトとの相関となる。
形態2の錘部13bでは、先端448aに近い位置の第2錘部11bの単位面積あたりの質量が小さく構成されているため、錘の質量アンバランスと温度ドリフトへの影響度を、形態1よりもさらに減少させることができる。即ち、図7(B)に示す、錘の質量アンバランスと温度ドリフトへの影響度を示す近似線W3の傾きを図6(B)に示す近似線W2の傾きより小さくすることができる。
また、第1錘部12bは、錘の位置アンバランスとの相関となるが、第2錘部11bが設けられている分先端448aから離れた(間隔を持った)位置に設けられているため、錘の位置アンバランスと温度ドリフトへの影響度を、形態1よりもさらに減少させることができる。即ち、図7(B)に示す、錘の位置アンバランスと温度ドリフトへの影響度を示す近似線PU2の傾きを図6(B)に示す近似線PU1の傾きより小さくすることができる。
そして、錘の質量アンバランスと温度ドリフトへの影響度を示す近似線W3の傾きと、錘の位置アンバランスと温度ドリフトへの影響度を示す近似線PU2の傾きが正負で略等しくなることから、それぞれの影響度が打ち消される。この2つの近似線W3とPU2とを加算することにより、ほぼ温度ドリフトへの影響度の無い近似線W3+PU2を得ることができる。即ち、第1錘部12bと第2錘部11bとを有する錘部13bを用いることにより、蒸着マスクの装着位置のずれなどで錘部13bの形成位置が−y軸方向にずれた場合でも、殆んど温度ドリフトへの影響を生じさせなくすることが可能となる。
また、上述のように、第2錘部11bの幅を第1錘部12bの幅の1/3とし、第2錘部11bの単位面積あたりの質量を第1錘部12bの単位面積あたりの質量よりも小さくなるようにすることで、近似線W3の傾きと近似線PU2の傾きとの絶対値を略等しくすることができ、略横軸と重なる近似線が得られるシミュレーション結果も得られている。
また、図7(A)に示すように、第4駆動振動腕444に設けられている第2錘部11bは、第3駆動振動腕443に設けられている第2錘部11aよりも質量が大きい。これにより、第1錘部12a及び12bの位置アンバランスによる温度ドリフトの影響と第2錘部11a及び11bの質量アンバランスによる温度ドリフトの影響とが相殺され、全体として温度ドリフトが低減される。
(錘部の変形例)
上述の錘部13a、13bでは、凸形状の例を示して説明したが、第2錘部の単位面積あたりの質量が第1錘部の単位面積あたりの質量より小さな構成であれば同様な効果を有することになる。図8に錘部の代表的な変形例を示し説明する。なお、図8(A)〜(E)は、変形例における錘部の形状の詳細を示す拡大平面図である。本説明では、第4駆動振動腕444に設けられている錘部13bに相当する箇所を用いて説明するが、他の錘部にも適用可能である。また、第1領域とは、第1錘部12bが設けられている全ての領域のことをいう。また、第1領域と第2領域との境界線は、錘部13bのうち、その形状、質量、材質、厚み、等が変化する境目であって、かつ第1錘部12bの先端(第4駆動振動腕444の先端側の辺)である。
図8(A)に示す変形例の錘部13eは、第1錘部12eと第1錘部12eより単位面積あたりの質量が小さい第2錘部11eとを含み、重量部448に形成されている。第1錘部12eは、重量部448の先端から間隔をあけた位置に、矩形状に設けられている。第2錘部11eは、重量部448の先端と第1錘部12eとの間にあって、重量部448の先端側に矩形状に設けられている。なお、第2錘部11eは、重量部448の幅方向(実施形態のx軸方向)寸法を小さくすることによって質量を小さくしている。なお、図中の境界線L10が、第1領域と第2領域との境界を示している。
図8(B)に示す変形例の錘部13fは、第1錘部12fと第1錘部12fより単位面積あたりの質量が小さい第2錘部11fとを含み、重量部448に形成されている。第1錘部12fは、重量部448の先端から間隔をあけた位置に、矩形状に設けられている。第2錘部11fは、重量部448の先端と第1錘部12fとの間にあって、第1錘部12fの幅方向(実施形態のx軸方向)の両端から重量部448の先端に向かって突出した2つの第3錘部11f’、11f’’を有している。なお、第2錘部11fは、2つの第3錘部11f’、11f’’を加えたときの、重量部448の幅方向(実施形態のx軸方向)寸法が小さくなるように設けることで質量を小さくしている。なお、図中の境界線L10が、第1領域と第2領域との境界を示している。
図8(C)に示す変形例の錘部13hは、第1錘部12hと第1錘部12hより単位面積あたりの質量が小さい第2錘部11hとを含み、重量部448に形成されている。第1錘部12hは、重量部448の先端から間隔をあけた位置に、矩形状に設けられている。第2錘部11hは、重量部448の先端と第1錘部12hとの間にあって、第1錘部12hから延出され、重量部448の先端に向かって幅が小さくなる形状に設けられている。なお、第2錘部11hは、重量部448の幅方向(実施形態のx軸方向)寸法を小さくすることによって質量を小さくしている。なお、図中の境界線L10が、第1領域と第2領域との境界を示している。
図8(D)に示す変形例の錘部13kは、第1錘部12kと第1錘部12kより単位面積あたりの質量が小さい第2錘部11kとを含み、重量部448に形成されている。第1錘部12kは、重量部448の先端から間隔をあけた位置に、矩形状に設けられている。第2錘部11kは、重量部448の先端と第1錘部12kとの間にあって、第1錘部12kと僅かな隙間を有し、重量部448の先端に向かって伸びた幅細矩形状の3つの第3錘部11k’、11k’’、11k’’’を有している。なお、第2錘部11kは、3つの第3錘部11k’、11k’’、11k’’’を加えたときの、重量部448の幅方向(実施形態のx軸方向)寸法が小さくなるように設けることで質量を小さくしている。なお、図中の境界線L10が、第1領域と第2領域との境界を示している。
図8(E)に示す変形例の錘部13mは、第1錘部12mと第1錘部12mより単位面積あたりの質量が小さい第2錘部11mとを含み、重量部448に形成されている。第1錘部12mは、重量部448の先端から間隔をあけた位置に、矩形状に設けられている。第2錘部11mは、重量部448の先端と第1錘部12mとの間にあって、第1錘部12mの幅方向(実施形態のx軸方向)の両端から重量部448の先端に向かって、内辺がアール形状をなして突出した2つの突出部(第3錘部)11m’、11m’’を有している。なお、第2錘部11mは、2つの突出部(第3錘部)11m’、11m’’を加えたときの、重量部448の幅方向(実施形態のx軸方向)寸法が小さくなるように設けることで質量を小さくしている。このように、錘部13mの外形に曲線を有する構成であってもよい。なお、図中の境界線L10が、第1領域と第2領域との境界を示している。
なお、上述の変形例では、第2錘部を複数に分割した幾つかの例を説明したが、この構成とは逆に、第1錘部が、複数に分割された構成であってもよい。
また、第1錘部より第2錘部の方が単位面積当たりの質量が小さければ良いので、例えば次のような構成であってもよい。
(1)第1錘部と同じ厚みで形成され、第1錘部よりx軸方向の幅寸法が狭い第2錘部。
(2)図9(A)に示すように、第1錘部12nと同じ厚み及び幅で形成され、第1錘部12nより比重の軽い材質で形成された第2錘部11n(ハッチングで示す部分)。
(3)図9(B)に示すように、第1錘部12rと同じ形状で形成され、第1錘部rより厚みが薄く形成された第2錘部11r。
(4)図9(C)に示すように、第1錘部12sと同じ形状でメッシュ(網状)に形成された第2錘部11s。
上述の変形例で説明した構成の錘部においても、実施形態(錘部の形態)で示した構成の錘部と同様な効果を有している。
(ジャイロ素子の製造方法)
次に、本発明に係るジャイロ素子の製造方法について図面を参照しながら説明する。図10は、上述した図2に示す振動片としてのジャイロ素子2の概略の製造工程を示すフローチャートである。
先ず、例えば水晶板などの基板を用意する。そして、基板に対してフォトリソグラフィー法などを用いることにより、図2に示す第1、第2、第3、第4駆動振動腕441、442、443、444、および第1、第2検出振動腕421、422などの外形形状を形成し、ジャイロ素子素板を形成する(ステップS102)。
次に、ジャイロ素子素板の表面に電極膜を形成する(ステップS104)。電極膜は、例えば、水晶との密着性を向上させるためにクロム(Cr)などの下地金属層を形成し、その表面に金(Au)層を形成した構成となっている。電極膜の形成は、蒸着法やスパッタリング法などを用いて成膜することができる。
次に、図2に示す、第1、第2検出振動腕421、422の先端部の重量部425,426に検出腕錘層14、15を形成し、第1、第2、第3、第4駆動振動腕441、442、443、444の先端部の重量部445、446、447、448に錘部13a、13b、13c、13dを形成する(ステップS106)。
ここで、錘部13a、13b、13c、13dは、第1、第2、第3、第4駆動振動腕441、442、443、444の先端から間隔をあけて設けられた第1錘部12a、12b、12c、12dと、第1、第2、第3、第4駆動振動腕441、442、443、444の先端と第1錘部12a、12b、12c、12dと、の間に設けられた、第1錘部12aより単位面積あたりの質量が小さい第2錘部11a、11b、11c、11dとを含んでいる。
なお、第1錘部12a、12b、12c、12dを形成する工程と、第2錘部11a、11b、11c、11dを形成する工程とを、異なる工程で行うことも可能である。このように第1錘部12a、12b、12c、12dの形成と、第2錘部11a、11b、11c、11dの形成とを、異なる工程で行うことにより、第1錘部12a、12b、12c、12dと第2錘部11a、11b、11c、11dとの、例えば材質を変える、厚みを変える、一方を網目状にするなどに対応することができる。
検出腕錘層14、15、および錘部13a、13b、13c、13dは、例えば、金属マスクなどを介した蒸着法やスパッタリング法などにより、金(Au)などの金属層を形成し、その層の厚さは、電極膜よりも厚く形成する。
次に、第1、第2検出振動腕421、422の質量調整を行い、第1、第2検出振動腕421、422の固有共振周波数を所望の周波数に合わせ込む(ステップS108)。この質量調整は、離調周波数の調整のために行うものであり、例えば、集束されたレーザー光を照射することによって、第1、第2検出振動腕421、422に形成された検出腕錘層14、15の少なくとも一部を溶融、蒸発させて除去することによって行う。なお、必要であれば、電極膜を溶融、蒸発させて除去することもある。また、検出腕錘層14、15の質量を付加することもある。
次に、第1、第2、第3、第4駆動振動腕441、442、443、444の質量調整を行い、第1、第2、第3、第4駆動振動腕441、442、443、444の固有共振周波数を所望の周波数に合わせ込む、振動腕周波数調整を行う(ステップS110)。この質量調整は、第1、第2、第3、第4駆動振動腕441、442、443、444の屈曲振動が第1連結腕431、第2連結腕432を通り第1、第2検出振動腕421、422へ伝播する、所謂、振動漏れを防止する目的も併せて有している。
振動腕周波数調整は、それぞれの第1、第2、第3、第4駆動振動腕441、442、443、444の固有共振周波数を変化させ、それぞれの第1、第2、第3、第4駆動振動腕441、442、443、444の固有共振周波数を一致させるように合わせ込む。この振動腕周波数調整(質量調整)は、例えば、集束されたレーザー光を照射することによって、第1、第2、第3、第4駆動振動腕441、442、443、444に形成された錘部13a、13b、13c、13dと電極とを溶融、蒸発させ、少なくとも一部を除去することによって行う。また、錘部13a、13b、13c、13dの質量を付加することもある。
振動腕周波数調整は、大まかに固有共振周波数を合わせ込む、所謂、粗調整と、微細な質量の合わせ込みによって固有共振周波数を合わせ込む、所謂、微調整と、によって行う。
また、振動腕周波数調整は、錘部13a、13b、13c、13dを構成する第1錘部12a、12b、12c、12d、および第2錘部11a、11b、11c、11dの少なくとも一方を除去することで行うことができる。また、錘部13a、13b、13c、13dを構成する第1錘部12a、12b、12c、12d、および第2錘部11a、11b、11c、11dの少なくとも一方の質量を付加することもある。
次に、ジャイロ素子2の電気的特性を検査し、所望の特性を有するジャイロ素子2を選別することによってジャイロ素子2が完成する(ステップS112)。
上述した振動片としてのジャイロ素子2の製造方法によれば、検出腕錘層14、15、および錘部13a、13b、13c、13dを同一工程で形成できる。また、錘部13a、13b、13c、13dを構成する第1錘部12a、12b、12c、12d、および第2錘部11a、11b、11c、11dも同一工程で形成できることから効率よくジャイロ素子2を製造することができる。
なお上述では、素子として所謂ダブルT型のジャイロ素子を用いたジャイロセンサーを例に説明したが、本発明に係る素子としてはダブルT型のジャイロ素子に限らず、基部から互いに反対方向に延出している振動腕を備えている素子であれば、適用可能である。本発明に係る素子としては、例えば、所謂H型ジャイロ素子、基部から互いに反対方向に延出している音叉振動腕を有する振動素子などがあげられる。
[電子デバイス]
次に、上述のジャイロ素子2を用いた電子デバイスの一例としてのジャイロセンサーについて、図11を用いて説明する。図11はジャイロセンサーの概略を示す正断面図である。
ジャイロセンサー80は、振動片としてのジャイロ素子2、回路素子としてのIC84、パッケージとしての収容器81、蓋体86を備えている。セラミックなどで形成された収容器81の底面にはIC84が配置され、Auなどのワイヤー85で収容器81に形成された配線(図示せず)と電気的接続がなされている。IC84にはジャイロ素子2を駆動振動させるための駆動回路と、角速度が加わったときにジャイロ素子2に生ずる検出振動を検出する検出回路とを含んでいる。
ジャイロ素子2は、収容器81に形成された支持台82に、ジャイロ素子2の支持部51、52が導電性接着剤などの固定部材83を介して接着支持されている。また、支持台82表面には配線(図示せず)が形成され、ジャイロ素子2の電極と配線間の導通が固定部材83を介してなされている。この固定部材83は、弾性のある材料であることが望ましい。弾性を有する固定部材83としてはシリコーンを基材とする導電性接着剤などが知られている。そして、収容器81内を真空雰囲気に保持し、収容器81の上部の開口が蓋体86にて封止されている。
ジャイロ素子2において、第1、第2、第3、第4駆動振動腕441、442、443、444に設けられている錘部13a、13b、13c、13dが、第1錘部12a、12b、12c、12dと第2錘部11a、11b、11c、11dとを含んで形成されていることから、ジャイロ素子2の温度ドリフトを低減させることができる。したがって、このジャイロ素子2を用いたジャイロセンサー80も温度ドリフトが低減された安定した特性を有している。
[電子機器]
次いで、本発明の一実施形態に係る振動片としてのジャイロ素子2、振動片としてのジャイロ素子2を用いた振動子1、あるいは電子デバイスとしてのジャイロセンサー80を適用した電子機器について、図12〜図14に基づき、詳細に説明する。なお、説明では、振動片としてのジャイロ素子2を用いた振動子1を用いた例を示している。
図12は、本発明の一実施形態に係る振動子1を備える電子機器としてのモバイル型(又はノート型)のパーソナルコンピューターの構成の概略を示す斜視図である。この図において、パーソナルコンピューター1100は、キーボード1102を備えた本体部1104と、表示部100を備えた表示ユニット1106とにより構成され、表示ユニット1106は、本体部1104に対しヒンジ構造部を介して回動可能に支持されている。このようなパーソナルコンピューター1100には、角速度を検出する機能を備えたジャイロ素子2を用いた振動子1が内蔵されている。
図13は、本発明の一実施形態に係る振動子1を備える電子機器としての携帯電話機(PHSも含む)の構成の概略を示す斜視図である。この図において、携帯電話機1200は、複数の操作ボタン1202、受話口1204および送話口1206を備え、操作ボタン1202と受話口1204との間には、表示部100が配置されている。このような携帯電話機1200には、角速度センサー等として機能するジャイロ素子2を用いた振動子1が内蔵されている。
図14は、本発明の一実施形態に係る振動子1を備える電子機器としてのデジタルスチールカメラの構成の概略を示す斜視図である。なお、この図には、外部機器との接続についても簡易的に示されている。ここで、通常のカメラは、被写体の光像により銀塩写真フィルムを感光するのに対し、デジタルスチールカメラ1300は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子により光電変換して撮像信号(画像信号)を生成する。
デジタルスチールカメラ1300におけるケース(ボディー)1302の背面には、表示部100が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成になっており、表示部100は、被写体を電子画像として表示するファインダーとして機能する。また、ケース1302の正面側(図中裏面側)には、光学レンズ(撮像光学系)やCCD等を含む受光ユニット1304が設けられている。
撮影者が表示部100に表示された被写体像を確認し、シャッターボタン1306を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、メモリー1308に転送・格納される。また、このデジタルスチールカメラ1300においては、ケース1302の側面に、ビデオ信号出力端子1312と、データ通信用の入出力端子1314とが設けられている。そして、図示されるように、ビデオ信号出力端子1312にはテレビモニター1430が、データ通信用の入出力端子1314にはパーソナルコンピューター1440が、それぞれ必要に応じて接続される。さらに、所定の操作により、メモリー1308に格納された撮像信号が、テレビモニター1430や、パーソナルコンピューター1440に出力される構成になっている。このようなデジタルスチールカメラ1300には、角速度センサー等として機能するジャイロ素子2を用いた振動子1が内蔵されている。
なお、本発明の一実施形態に係る振動子1は、図12のパーソナルコンピューター(モバイル型パーソナルコンピューター)、図13の携帯電話機、図14のデジタルスチールカメラの他にも、例えば、インクジェット式吐出装置(例えばインクジェットプリンター)、ラップトップ型パーソナルコンピューター、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシミュレーター等の電子機器に適用することができる。
[移動体]
図15は移動体の一例としての自動車を概略的に示す斜視図である。自動車106には本発明に係るジャイロ素子2を用いた振動子1が搭載されている。例えば、同図に示すように、移動体としての自動車106には、ジャイロ素子2を用いた振動子1を内蔵してタイヤ109などを制御する電子制御ユニット108が車体107に搭載されている。また、振動子1は、他にもキーレスエントリー、イモビライザー、カーナビゲーションシステム、カーエアコン、アンチロックブレーキシステム(ABS)、エアバック、タイヤ・プレッシャー・モニタリング・システム(TPMS:Tire Pressure Monitoring System)、エンジンコントロール、ハイブリッド自動車や電気自動車の電池モニター、車体姿勢制御システム、等の電子制御ユニット(ECU:electronic control unit)に広く適用できる。
1…振動子、2…振動片としてのジャイロ素子、4…振動体、8…導電性固定部材(銀ペースト)、9…パッケージ、10…接続パッド、11a、11b、11c、11d…第2錘部、12a、12b、12c、12d…第1錘部、13a、13b、13c、13d…錘部、14、15…検出腕錘層、25、26…錘部、41…基部、51…第1支持部、51a…接合部、51b…接合部、52…第2支持部、52a…接合部、52b…接合部、61…第1梁、62…第2梁、63…第3梁、64…第4梁、91…ベース、92…リッド、106…移動体としての自動車、421…第1検出振動腕、422…第2検出振動腕、425、426、445、446、447,448…幅広部としての重量部(ハンマーヘッド)、431…第1連結腕、432…第2連結腕、441…第1駆動振動腕、442…第2駆動振動腕、443…第3駆動振動腕、444…第4駆動振動腕、447a、448a…重量部の先端、714…固定部としての検出信号端子、724…固定部としての検出接地端子、734…固定部としての駆動信号端子、744…固定部としての駆動信号端子、911…底板、912…側壁、124a、124b…調整用電極(金属層)、1100…電子機器としてのモバイル型のパーソナルコンピューター、1200…電子機器としての携帯電話機、1300…電子機器としてのデジタルスチールカメラ。
本来錘部13a、13bは、図中二点鎖線で示す錘部13a’、13b’のようにそれぞれが対称形状で、質量と位置が同じになるように設けられることが望ましい。しかしながら、上述の形態1と同様に錘部13a、13bを形成する蒸着マスクの装着位置が−y軸方向にずれ量M5、M6ずれた場合は、錘部13aおよび錘部13bが重量部447、448の内側(平面領域内)でずれる。同図(A)では、錘部13aおよび錘部13bが、重量部447、448から外れない程度にずれた場合を示している。この場合、錘部13aと錘部13bとが、図中ハッチングで示すような位置に形成され、−y軸方向にずれ量M5、M6(M5とM6は同量)の位置ずれを生じる。
錘部13aは、第3駆動振動腕443の根元側の端が、本来の位置L1からずれ量M5分ずれたL2の位置となり、錘部13bは、第4駆動振動腕444の根元側の端が、本来の位置L3からずれ量M6分ずれたL4の位置となる。
第1錘部12bは、第4駆動振動腕444の先端448aから基部41側に間隔をあけ、重量部448の面内(図示右下がりクロスハッチングで示す第1領域)に設けられている。第2錘部11bは、第4駆動振動腕444の先端448aと第1錘部12bの先端との間の領域である第2領域に設けられている。なお、第2領域は、第1錘部12bの先端のx軸方向の幅をそのまま第4駆動振動腕444の先端448aまで延長した領域で、図中破線(点線)で示された領域である。ここで、第2錘部11bは、第2領域の幅Sの1/3の幅(S/3)で設けられているため、第1領域と略同じ面積の幅S×長さTの矩形状に形成された第1錘部12bと比べると、単位面積当たりの質量が小さくなるように形成されている。即ち、錘部13bは、第1領域の面積A1、第2領域の面積A2、第1錘部12bの質量B1、および第2錘部11bの質量B2が、B1/A1>B2/A2となるように設けられている。
また、第1錘部より第2錘部の方が単位面積当たりの質量が小さければ良いので、例えば次のような構成であってもよい。
(1)第1錘部と同じ厚みで形成され、第1錘部よりx軸方向の幅寸法が狭い第2錘部。
(2)図9(A)に示すように、第1錘部12nと同じ厚み及び幅で形成され、第1錘部12nより比重の軽い材質で形成された第2錘部11n(ハッチングで示す部分)。
(3)図9(B)に示すように、第1錘部12rと同じ形状で形成され、第1錘部12rより厚みが薄く形成された第2錘部11r。
(4)図9(C)に示すように、第1錘部12sと同じ形状でメッシュ(網状)に形成された第2錘部11s。
次に、図2に示す、第1、第2検出振動腕421、422の先端部の重量部425,426に検出腕錘層14、15を形成し、第1、第2、第3、第4駆動振動腕441、442、443、444の先端部の重量部445、446、447、448に錘部13a、13b、13c、13dを形成する(ステップS106)。
ここで、錘部13a、13b、13c、13dは、第1、第2、第3、第4駆動振動腕441、442、443、444の先端から間隔をあけて設けられた第1錘部12a、12b、12c、12dと、第1、第2、第3、第4駆動振動腕441、442、443、444の先端と第1錘部12a、12b、12c、12dと、の間に設けられた、第1錘部12a、12b、12c、12dより単位面積あたりの質量が小さい第2錘部11a、11b、11c、11dとを含んでいる。
なお、第1錘部12a、12b、12c、12dを形成する工程と、第2錘部11a、11b、11c、11dを形成する工程とを、異なる工程で行うことも可能である。このように第1錘部12a、12b、12c、12dの形成と、第2錘部11a、11b、11c、11dの形成とを、異なる工程で行うことにより、第1錘部12a、12b、12c、12dと第2錘部11a、11b、11c、11dとの、例えば材質を変える、厚みを変える、一方を網目状にするなどに対応することができる。
検出腕錘層14、15、および錘部13a、13b、13c、13dは、例えば、金属マスクなどを介した蒸着法やスパッタリング法などにより、金(Au)などの金属層を形成し、その層の厚さは、電極膜よりも厚く形成する。

Claims (13)

  1. 基部と、
    前記基部から、互いに反対方向に延出されている一対の振動腕と、
    少なくとも一方の前記振動腕の先端から前記基部側に間隔をあけて、前記少なくとも一方の前記振動腕に設けられている第1錘部と、
    前記第1錘部の先端と前記少なくとも一方の前記振動腕の先端との間の領域に設けられている第2錘部と、を備え、
    前記第1錘部が設けられている領域を第1領域、前記第1錘部の先端と前記少なくとも一方の前記振動腕の先端との間の領域を第2領域とし、
    前記第1領域の面積をA1、前記第1錘部の質量をB1とし、
    前記第2領域の面積をA2、前記第2錘部の質量をB2としたとき、
    B1/A1>B2/A2である、
    ことを特徴とする振動片。
  2. 請求項1に記載の振動片において、
    前記第2錘部は、前記少なくとも一方の前記振動腕の延出方向と直交する方向の幅が、前記第1錘部の前記幅よりも小さいことを特徴とする振動片。
  3. 請求項1または請求項2に記載の振動片において、
    前記第2錘部は、前記少なくとも一方の前記振動腕の延出方向と直交する方向の、前記少なくとも一方の前記振動腕の略中央部に設けられていることを特徴とする振動片。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の振動片において、
    前記第2錘部は、複数の第3錘部から構成されていることを特徴とする振動片。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の振動片において、
    前記第1錘部は、前記少なくとも一方の前記振動腕の延出方向に沿った前記少なくとも一方の前記振動腕の側端との間に間隔をあけて設けられていることを特徴とする振動片。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の振動片において、
    前記少なくとも一方の前記振動腕は、平面視で前記少なくとも一方の前記振動腕の延出方向と直交する方向の前記少なくとも一方の前記振動腕の一部の幅が、前記少なくとも一方の前記振動腕の延出方向と直交する方向の前記少なくとも一方の前記振動腕の他部の幅よりも広く形成された幅広部を備え、
    前記第1錘部、および前記第2錘部は、前記幅広部に設けられていることを特徴とする振動片。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の振動片において、
    前記基部から、互いに反対方向に延出されている一対の検出用振動腕が設けられていることを特徴とする振動片。
  8. 基部と、前記基部から、互いに反対方向に延出されている一対の振動腕と、を含む外形形状を形成する工程と、
    少なくとも一方の前記振動腕の先端から前記基部側に間隔をあけて、前記少なくとも一方の前記振動腕に第1錘部と、前記第1錘部の先端と前記少なくとも一方の前記振動腕の先端との間の領域に第2錘部と、を形成する工程と、
    前記第1錘部および前記第2錘部の少なくとも一方の、少なくとも一部を除去する、または、前記第1錘部および前記第2錘部の少なくとも一方の質量を付加して前記振動腕の共振周波数を調整する工程と、
    を備え、
    前記第1錘部が設けられている領域を第1領域、前記第1錘部の先端と前記少なくとも一方の前記振動腕の先端との間の領域を第2領域とし、
    前記第1領域の面積をA1、前記第1錘部の質量をB1とし、
    前記第2領域の面積をA2、前記第2錘部の質量をB2としたとき、
    B1/A1>B2/A2で形成する、
    ことを特徴とする振動片の製造方法。
  9. 請求項8に記載の振動片の製造方法において、
    前記第1錘部と前記第2錘部とを形成する工程は、
    少なくとも一方の前記振動腕の先端から前記基部側に間隔をあけて、前記少なくとも一方の前記振動腕に第1錘部を形成する工程と、
    前記第1錘部の先端と前記少なくとも一方の前記振動腕の先端との間の領域に第2錘部を形成する工程と、
    を備えていることを特徴とする振動片の製造方法。
  10. 請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の振動片と、
    前記振動片が収納されているパッケージと、を備えていることを特徴とする振動子。
  11. 請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の振動片と、
    少なくとも前記振動片を駆動させる機能を有している回路素子と、を備えていることを特徴とする電子デバイス。
  12. 請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の振動片を備えていることを特徴とする電子機器。
  13. 請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の振動片を備えていることを特徴とする移動体。
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